説明

双方向光通信方法およびマルチコア光ファイバ

【課題】マルチコア光ファイバを光伝送路として用いて双方向光通信を行う方法であってコア間クロストークを低減することができる双方向光通信方法を提供する。
【解決手段】マルチコア光ファイバ10Aは、共通のクラッド13内に4個のコア11,12を有している。2個のコア11それぞれは、光送受信器21から光送受信器22への一方向に信号光を伝送する。2個のコア12それぞれは、光送受信器22から光送受信器21への一方向に信号光を伝送する。4個のコア11,12のうち互いに最近接位置にあるコア11とコア12とでは互いに逆方向に信号光を伝送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチコア光ファイバを光伝送路として用いて双方向光通信を行う方法、および、この双方向光通信において好適に用いられるマルチコア光ファイバに関するものである。
【背景技術】
【0002】
通常のシングルコアの光ファイバを光伝送路として用いる光通信と比較して、マルチコア光ファイバを光伝送路として用いる光通信では、少ない本数の光ファイバにより大容量の情報を送受信することができるので、容量当たりの敷設費用や保守費用が安価であるという利点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
マルチコア光ファイバを光伝送路として用いる光通信では、コア間のクロストークが性能劣化の要因となる。しかし、これまで、コア間クロストークによる性能劣化に対して、マルチコア光ファイバの構造の改善により対処しようとする発明が提案されているものの、光通信方法の観点から対処しようとする発明は知られていない。
【0004】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、マルチコア光ファイバを光伝送路として用いて双方向光通信を行う方法であってコア間クロストークを低減することができる双方向光通信方法を提供することを目的とする。また、このような双方向光通信において好適に用いられるマルチコア光ファイバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の双方向光通信方法は、共通のクラッド内に4個以上の複数個のコアを有するマルチコア光ファイバを光伝送路として用いて双方向光通信を行う方法であって、マルチコア光ファイバの複数個のコアの各々において一方向光通信を行い、マルチコア光ファイバの複数個のコアのうち任意のコアと、このコアに対して最近接位置にある何れかのコアとでは、互いに逆方向の光通信を行うことを特徴とする。なお、或るコアに対して複数のコアが最近接位置にある場合には、これら複数のコアのうち何れか1以上のコアを対象とする。また、光通信に寄与しないダミーコアは対象としない。
【0006】
マルチコア光ファイバがクラッド内に偶数個のコアを有するのが好適である。マルチコア光ファイバのファイバ軸に垂直な断面において正方形格子の格子点の位置に複数個のコアが配置されているのが好適である。マルチコア光ファイバのファイバ軸に垂直な断面において共通の円の周上に等間隔で複数個のコアが配置されているのも好適である。また、互いに最近接位置にある2つのコアが略同一構造であるのも好適である。
【0007】
本発明のマルチコア光ファイバは、共通のクラッド内に複数個のコアを有するマルチコア光ファイバであって、ファイバ軸に垂直な断面において、奇数個の格子点を有する正方形格子の格子点のうち1個の特定格子点を除く他の格子点の位置に複数個のコアが配置されていることを特徴とする。また、複数個のコアの配置を特定するためのマーカが特定格子点の近傍に設けられているのが好適である。
【0008】
また、本発明のマルチコア光ファイバは、共通のクラッド内に複数個のコアを有するマルチコア光ファイバであって、ファイバ軸に垂直な断面において、共通の中心を有する第1の円および第2の円それぞれの周上に等間隔で複数個のコアが配置されており、第1の円の周上におけるコア配置間隔、第2の円の周上におけるコア配置間隔、および、第1の円と第2の円との半径差のうち、最大値が最小値の2倍以下であることを特徴とする。また、互いに最近接位置にある2つのコアが略同一構造であるのが好適である。
【0009】
本発明の双方向光通信方法は、上記の本発明のマルチコア光ファイバを光伝送路として用いて双方向光通信を行う方法であって、マルチコア光ファイバの複数個のコアの各々において一方向光通信を行い、マルチコア光ファイバの複数個のコアのうち任意のコアと、このコアに対して最近接位置にあるコアとでは、互いに逆方向の光通信を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、マルチコア光ファイバを光伝送路として用いて双方向光通信を行う際にコア間クロストークを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1実施形態の双方向光通信システムの概略構成例を示す図である。
【図2】第1実施形態の双方向光通信方法において光伝送路として用いられるマルチコア光ファイバ10Aの断面図である。
【図3】第1実施形態の双方向光通信システムの他の概略構成例を示す図である。
【図4】光送受信器とマルチコア光ファイバとの間に挿入される光接続部材30を説明する図である。
【図5】第2実施形態の双方向光通信方法において光伝送路として用いられるマルチコア光ファイバ10Bの断面図である。
【図6】第3実施形態の双方向光通信方法において光伝送路として用いられるマルチコア光ファイバ10Cの断面図である。
【図7】第4実施形態の双方向光通信方法において光伝送路として用いられるマルチコア光ファイバ10Dの断面図である。
【図8】第5実施形態の双方向光通信方法において光伝送路として用いられるマルチコア光ファイバ10Eの断面図である。
【図9】第6実施形態の双方向光通信方法において光伝送路として用いられるマルチコア光ファイバ10Fの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0013】
(第1実施形態)
【0014】
図1は、第1実施形態の双方向光通信システムの概略構成例を示す図である。同図に概念的に示された双方向光通信システム1は、マルチコア光ファイバ10Aおよび双方向光送受信器21,22を備え、マルチコア光ファイバ10Aを光伝送路として用いて光送受信器21と光送受信器22との間で双方向光通信を行う。
【0015】
図2は、第1実施形態の双方向光通信方法において光伝送路として用いられるマルチコア光ファイバ10Aの断面図である。なお、同図および以降の断面図は、ファイバ軸に垂直な断面を示す。また、同図および以降の断面図において、説明の便宜の為にコアの配置を説明するための補助線が点線で示されている。
【0016】
マルチコア光ファイバ10Aは、共通のクラッド13内に4個のコア11,12を有している。4個のコア11,12の屈折率は、クラッド13の屈折率より高い。図2中に示される点線の正方形の中心位置がクラッド13の中心位置と一致しており、その正方形の一辺の長さが50μmであり、その正方形の4個の頂点にコア11,12が配置されている。換言すれば、図2中に示される点線の円形の中心位置がクラッド13の中心位置と一致しており、その円形の半径が35.4μmであり、その円の周上に等間隔でコア11,12が配置されている。コア11,12それぞれの直径は8μmであり、コア11,12とクラッド13との間の比屈折率差は0.4%であり、クラッド13の直径は125μmである。
【0017】
このマルチコア光ファイバ10Aでは、2個のコア11それぞれは、光送受信器21から光送受信器22への一方向に信号光を伝送する。2個のコア12それぞれは、光送受信器22から光送受信器21への一方向に信号光を伝送する。4個のコア11,12のうち互いに最近接位置にあるコア11とコア12とでは互いに逆方向に信号光を伝送する。互いに最近接位置にあるコア11,12は略同一構造であるのが好ましく、この場合には製造容易化や接続損失低減の点で有利である。なお、図2および以降の断面図において、光送受信器21から光送受信器22への一方向に信号光を伝送するコア11は白抜きの円形領域で示され、また、光送受信器22から光送受信器21への一方向に信号光を伝送するコア12は黒塗り潰しの円形領域で示されている。
【0018】
本実施形態では、互いに最近接位置にあるコア11とコア12とは、中心間隔が50μmであるが、互いに逆方向に信号光を伝送するので、互いに同じ方向に信号光を伝送する場合と比較して、両コア間クロストークが低減される。また、互いに同じ方向に信号光を伝送する2個のコア11、または、互いに同じ方向に信号光を伝送する2個のコア12は、中心間隔が70.7μmであって最近接コア間隔(50μm)より大幅に拡大されているので、これらのコア間のクロストークも低減される。
【0019】
また、コア11,12近傍のクラッド13内に、隣接コアへの光の染み出しを抑制するトレンチ等の部分を設けることにより、さらにコア間クロストークを低減させることができ、あるいは、低クロストークを維持しつつコア間隔をさらに狭めることできる。
【0020】
なお、図1では、マルチコア光ファイバ10Aと光送受信器21,22との間に空間が存在し、この間を光が空間伝搬する形態が記載されているが、マルチコア光ファイバ10Aと光送受信器21,22とは光学的に結合されていればよい。マルチコア光ファイバ10Aのコア11,12と光送受信器21,22の発光素子または受光素子とは、直接接触する形態であってもよいし、あるいは、光導波路を介して結合される形態であってもよい。
【0021】
図1に示された光通信システムの構成では、マルチコア光ファイバ10Aのコア配置に合わせて光送受信器21,22それぞれの入出射部が正方形の4つの頂点上に配置されていたが、本発明はこれに限定されない。図3に示されるように、光送受信器21の入出射部が一直線上に配置され、マルチコア光ファイバ10Aのコアが正方形の4つの頂点上に配置されていて、両者の配置が互いに異なる場合も考えられる。
【0022】
この場合には、光送受信器21とマルチコア光ファイバ10Aとの間に、図4に示されるような配置変換のための光接続部材30が挿入されればよい。この光接続部材30は、端面30aと端面30bとの間に延在する4つのコア31を有する。マルチコア光ファイバ10Aに対向する端面30aにおいては、マルチコア光ファイバ10Aのコア11,12の配置に合わせて、コア31が正方形の4つの頂点上に配置されている。光送受信器21に対向する端面30bにおいては、光送受信器21の入出射部の配置に合わせて、コア31が一直線上に配置されている。同図に示されるように、光送受信器21において2つの光出射部が隣接するとともに2つの光入射部が隣接しているのが好ましく、この場合には、光送受信器21の構造が簡便となり、光送受信器21の小型化の点で有効である。光接続部材30は、同図に示されるようなファイバ形態を有するものでなくてもよい。
【0023】
(第2実施形態)
【0024】
図5は、第2実施形態の双方向光通信方法において光伝送路として用いられるマルチコア光ファイバ10Bの断面図である。
【0025】
マルチコア光ファイバ10Bは、共通のクラッド13内に8個のコア11,12を有している。同図中に示される点線の3×3の正方形格子の9個の格子点のうち角部にある1個の特定格子点を除く他の格子点の位置に8個のコア11,12が配置されている。3×3の正方形格子の中心位置はクラッド13の中心位置と一致しており、各正方形の一辺の長さが40μmである。コア11,12それぞれの直径は8μmであり、コア11,12とクラッド13との間の比屈折率差は0.4%であり、クラッド13の直径は150μmである。
【0026】
本実施形態では、互いに最近接位置にあるコア11とコア12とは、中心間隔が40μmであるが、互いに逆方向に信号光を伝送するので、互いに同じ方向に信号光を伝送する場合と比較して、両コア間クロストークが低減される。また、互いに同じ方向に信号光を伝送する2個のコア11、または、互いに同じ方向に信号光を伝送する2個のコア12は、中心間隔が56.6μmであって最近接コア間隔(40μm)より大幅に拡大されているので、これらのコア間のクロストークも低減される。
【0027】
(第3実施形態)
【0028】
図6は、第3実施形態の双方向光通信方法において光伝送路として用いられるマルチコア光ファイバ10Cの断面図である。
【0029】
マルチコア光ファイバ10Cは、共通のクラッド13内に8個のコア11,12を有し、更にマーカ14をも有している。マルチコア光ファイバ10Cは、マルチコア光ファイバ10Bの構成にマーカ14が追加された構成を有している。
【0030】
マーカ14は、同図中に示される点線の3×3の正方形格子の9個の格子点のうちコアが存在しない特定格子点の近傍に設けられている。マーカ14は、例えば、特定格子点に対し最近接位置にある或るコア11の側に特定格子点から15μm程度シフトした位置に設けられている。このようにマーカ14が設けられていることにより、8個のコア11,12の配置を特定することができる。なお、マーカ14は、擬似コアとして機能しないように、クラッド13の屈折率より低い屈折率を有する材料からなるのが望ましい。
【0031】
(第4実施形態)
【0032】
図7は、第4実施形態の双方向光通信方法において光伝送路として用いられるマルチコア光ファイバ10Dの断面図である。
【0033】
マルチコア光ファイバ10Dは、共通のクラッド13内に16個のコア11,12を有している。同図中に示される点線の4×4の正方形格子の格子点の位置に16個のコア11,12が配置されている。4×4の正方形格子の中心位置はクラッド13の中心位置と一致しており、各正方形の一辺の長さが25μmである。コア11,12それぞれの直径は6μmであり、コア11,12とクラッド13との間の比屈折率差は0.6%であり、クラッド13の直径は150μmである。
【0034】
本実施形態では、互いに最近接位置にあるコア11とコア12とは、中心間隔が25μmであるが、互いに逆方向に信号光を伝送するので、互いに同じ方向に信号光を伝送する場合と比較して、両コア間クロストークが低減される。また、互いに同じ方向に信号光を伝送する2個のコア11、または、互いに同じ方向に信号光を伝送する2個のコア12は、中心間隔が35.3μmであって最近接コア間隔(25μm)より大幅に拡大されているので、これらのコア間のクロストークも低減される。
【0035】
(第5実施形態)
【0036】
図8は、第5実施形態の双方向光通信方法において光伝送路として用いられるマルチコア光ファイバ10Eの断面図である。
【0037】
マルチコア光ファイバ10Eは、共通のクラッド13内に8個のコア11,12を有している。同図中に示される点線の円の周上に等間隔で8個のコア11,12が配置されている。円の中心位置はクラッド13の中心位置と一致しており、円の半径が52.3μmである。コア11,12それぞれの直径は8μmであり、コア11,12とクラッド13との間の比屈折率差は0.4%であり、クラッド13の直径は150μmである。
【0038】
本実施形態では、互いに最近接位置にあるコア11とコア12とは、中心間隔が40μmであるが、互いに逆方向に信号光を伝送するので、互いに同じ方向に信号光を伝送する場合と比較して、両コア間クロストークが低減される。また、互いに同じ方向に信号光を伝送する2個のコア11、または、互いに同じ方向に信号光を伝送する2個のコア12は、中心間隔が73.9μmであって最近接コア間隔(40μm)より大幅に拡大されているので、これらのコア間のクロストークも低減される。
【0039】
(第6実施形態)
【0040】
図9は、第6実施形態の双方向光通信方法において光伝送路として用いられるマルチコア光ファイバ10Fの断面図である。
【0041】
マルチコア光ファイバ10Fは、共通のクラッド13内に16個のコア11,12を有している。同図中に示される点線の2つの円の周上にコア11,12が配置されている。内側円および外側円それぞれの中心位置はクラッド13の中心位置と一致している。内側円の半径は19.1μmであり、この内側円の周上に等間隔で4個のコア11,12が配置されている。外側円の半径は52.2μmであり、この外側円の周上に等間隔で12個のコア11,12が配置されている。コア11,12それぞれの直径は6μmであり、コア11,12とクラッド13との間の比屈折率差は0.6%であり、クラッド13の直径は150μmである。内側円の周上におけるコア配置間隔、外側円の周上におけるコア配置間隔、および、内側円と外側円との半径差のうち、最大値が最小値の2倍以下である。
【0042】
本実施形態では、内側円および外側円それぞれの周上において、互いに最近接位置にあるコア11とコア12とは、中心間隔が27μmであるが、互いに逆方向に信号光を伝送するので、互いに同じ方向に信号光を伝送する場合と比較して、両コア間クロストークが低減される。内側円の周上において、互いに同じ方向に信号光を伝送する2個のコア11、または、互いに同じ方向に信号光を伝送する2個のコア12は、中心間隔が38.2μmであって最近接コア間隔(27μm)より大幅に拡大されているので、これらのコア間のクロストークも低減される。外側円の周上において、互いに同じ方向に信号光を伝送する2個のコア11、または、互いに同じ方向に信号光を伝送する2個のコア12は、中心間隔が52.2μmであって最近接コア間隔(27μm)より大幅に拡大されているので、これらのコア間のクロストークも低減される。
【0043】
また、同一放射線上に存在する内側円の周上のコアと外側円の周上のコアとの中心間隔は33.1μm(すなわち、外側円と内側円との半径差)であるので、これらのコア間でも光信号を逆方向に伝送することにより、コア間クロストークが低減される。なお、内側円の周上と外側円の周上とで同一方向に光を伝送するコアの中心間隔は、36.9μmであり、前記の同一放射線状にあるコアの中心間隔より拡大されている。
【符号の説明】
【0044】
1…双方向光通信システム、10A〜10F…マルチコア光ファイバ、11,12…コア、13…クラッド、14…マーカ、21,22…光送受信器、30…光接続部材。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
共通のクラッド内に4個以上の複数個のコアを有するマルチコア光ファイバを光伝送路として用いて双方向光通信を行う方法であって、
前記マルチコア光ファイバの前記複数個のコアの各々において一方向光通信を行い、
前記マルチコア光ファイバの前記複数個のコアのうち任意のコアと、このコアに対して最近接位置にある何れかのコアとでは、互いに逆方向の光通信を行う、
ことを特徴とする双方向光通信方法。
【請求項2】
前記マルチコア光ファイバが前記クラッド内に偶数個のコアを有することを特徴とする請求項1に記載の双方向光通信方法。
【請求項3】
前記マルチコア光ファイバのファイバ軸に垂直な断面において正方形格子の格子点の位置に前記複数個のコアが配置されていることを特徴とする請求項2に記載の双方向光通信方法。
【請求項4】
前記マルチコア光ファイバのファイバ軸に垂直な断面において共通の円の周上に等間隔で前記複数個のコアが配置されていることを特徴とする請求項2に記載の双方向光通信方法。
【請求項5】
互いに最近接位置にある2つのコアが略同一構造であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の双方向光通信方法。
【請求項6】
共通のクラッド内に複数個のコアを有するマルチコア光ファイバであって、ファイバ軸に垂直な断面において、奇数個の格子点を有する正方形格子の格子点のうち1個の特定格子点を除く他の格子点の位置に前記複数個のコアが配置されている、ことを特徴とするマルチコア光ファイバ。
【請求項7】
前記複数個のコアの配置を特定するためのマーカが前記特定格子点の近傍に設けられていることを特徴とする請求項6に記載のマルチコア光ファイバ。
【請求項8】
共通のクラッド内に複数個のコアを有するマルチコア光ファイバであって、ファイバ軸に垂直な断面において、共通の中心を有する第1の円および第2の円それぞれの周上に等間隔で前記複数個のコアが配置されており、前記第1の円の周上におけるコア配置間隔、前記第2の円の周上におけるコア配置間隔、および、前記第1の円と前記第2の円との半径差のうち、最大値が最小値の2倍以下である、ことを特徴とするマルチコア光ファイバ。
【請求項9】
互いに最近接位置にある2つのコアが略同一構造であることを特徴とする請求項6〜8の何れか1項に記載の双方向光通信方法。
【請求項10】
請求項6〜9の何れか1項に記載のマルチコア光ファイバを光伝送路として用いて双方向光通信を行う方法であって、
前記マルチコア光ファイバの前記複数個のコアの各々において一方向光通信を行い、
前記マルチコア光ファイバの前記複数個のコアのうち任意のコアと、このコアに対して最近接位置にあるコアとでは、互いに逆方向の光通信を行う、
ことを特徴とする双方向光通信方法。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2013−106135(P2013−106135A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−247508(P2011−247508)
【出願日】平成23年11月11日(2011.11.11)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】