説明

収納ボックス内に格納可能な車両トップを備えたカブリオレ車両

【課題】収納ポジションにおける車両トップの錠止と閉鎖ポジションにおける収納ボックスカバーの錠止とを効果的に行うことができる、カブリオレ車両を提供する。
【解決手段】車室7を覆う閉鎖ポジションと収納ポジションとの間において移動可能な車両トップ2を備えたカブリオレ車両であって、車両トップがその収納ポジションにおいて、収納ボックスカバー6によって被覆可能なリヤ側の収納ボックス5内に格納され、かつ第1の錠止装置9によって負荷されており、該第1の錠止装置が、施錠位置と解錠位置との間において可動の第1の閉鎖部分14を有しており、第2の錠止装置10が収納ボックスカバーをその閉鎖ポジションにおいて負荷するために設けられ、さらに、施錠位置と解錠位置との間において可動の第2の閉鎖部分17を有し、第1及び第2の可動の閉鎖部分14,17の運動が、1つの共通の閉鎖機構11を介して関連付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カブリオレ車両であって、車室を覆う閉鎖ポジションと収納ポジションとの間においてルーフ移動機構を用いて移動可能な車両トップが設けられており、該車両トップがその収納ポジションにおいて、収納ボックスカバーによって被覆可能なリヤ側の収納ボックス内に格納され、かつ第1の錠止装置によって負荷されており、該第1の錠止装置が、施錠位置と解錠位置との間において可動の第1の閉鎖部分(第1の錠止フック)を有している形式のものに関する。
【背景技術】
【0002】
DE19507431C1に開示された複数部分から成る格納可能なハードトップ車両フールは、錠止装置を備えており、この錠止装置は、車両ルーフの前方の硬いルーフ部分の前側区分の領域に配置されていて、この錠止装置を介して車両ルーフはその閉鎖ポジションにおいて前方のウインドシールドフレームに錠止可能である。この錠止装置は付加的に、ルーフがリヤ側の収納ボックス内に格納されている格納ポジションにおいて車両ルーフを錠止するために働く。格納ポジションにおいては錠止装置の錠止フックがボディ固定の保持台に係合し、これによって、格納された車両ルーフの不本意な運動が阻止されるようになっている。錠止装置を操作するための駆動装置としては、液圧シリンダが前方のルーフ部分に配置されている。この特許明細書には、収納ボックスカバーの錠止可能性に関しては、何ら記載されていない。
【0003】
DE10149229B4にも同様に車両トップ用の錠止装置が開示されている。DE19507431C1に基づいて公知の錠止装置とは異なり、この公知の構成では、錠止フック及び、錠止フックを操作するための閉鎖機構は、収納ボックスに組み込まれており、従って前方のウインドシールドフレームに車両トップを錠止するための錠止装置とは無関係に操作可能である。この特許明細書においても、収納ボックスカバーの錠止可能性に関しては、何ら記載されていない。
【0004】
DE19650402C2に開示された車両用の収納ボックスカバーは、固有の錠止装置を用いて錠止可能である。錠止装置の閉鎖機構は、ギヤ付きモータとして形成された駆動装置によって収納ボックスカバーを旋回させるために操作される。この特許明細書では、収納ポジションにおける車両トップのための錠止可能性に関しては、何ら記載されていない。
【特許文献1】DE19507431C1
【特許文献2】DE10149229B4
【特許文献3】DE19650402C2
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ゆえに本発明の課題は、収納ポジションにおける車両トップの錠止と閉鎖ポジションにおける収納ボックスカバーの錠止とを効果的に行うことができる、カブリオレ車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決するために本発明の構成では、冒頭に述べた形式のカブリオレ車両において、第2の錠止装置が収納ボックスカバーをその閉鎖ポジションにおいて負荷するために設けられており、該第2の錠止装置が、施錠位置と解錠位置との間において可動の第2の閉鎖部分(第2の錠止フック)を有しており、第1及び第2の可動の閉鎖部分(第1及び第2の錠止フック)の運動が、1つの共通の閉鎖機構を介して関連付けられている。
【発明の効果】
【0007】
本発明の根底を成す思想は、収納ポジションにおいて車両トップを錠止するための第1の錠止装置の他に、収納ボックスカバーをその閉鎖ポジションにおいて負荷することができる第2の錠止装置を設けることである。本発明によればさらに、第1の錠止装置の第1の可動の閉鎖部分の運動と第2の可動の閉鎖部分の運動とが、同期化されて、つまり関連付けられて行われる。両閉鎖部分の運動経過を関連付けるために、本発明によれば1つの共通の閉鎖機構が設けられている。第1の可動の閉鎖部分と第2の可動の閉鎖部分との関連付けは、両閉鎖部分が一緒にそれぞれの施錠位置と解錠位置との間において移動可能であるように構成されていると、有利である。施錠位置において両可動の閉鎖部分は、相応な閉鎖対応部材と共働する。
【0008】
両閉鎖部分の施錠・解錠運動が関連付けられているので、閉鎖されている車両トップにおいて収納ボックスカバーが錠止される場合に、第2の閉鎖部分は空間に係合する。第2の閉鎖部分は車両ルーフの閉鎖ポジションにおいて相応な閉鎖対応部材には係合することができない。車両トップが格納されている場合に、車両トップは収納ボックス内で錠止装置の施錠位置においてロックされており、これによって走行中における格納された車両トップの振動が回避される。同時に収納ボックスカバーはその閉鎖ポジションにおいて錠止されているので、特に走行時における風によるノイズが回避される。本発明は特に効果的に、収納ポジションにおける車両トップの錠止と閉鎖ポジションにおける収納ボックスカバーの錠止とを結びつけている。
【0009】
車両トップ及び収納ボックスカバーの最適な錠止のためには、互いに間隔をおいて位置していてそれぞれ互いに連結されている複数の錠止装置を使用すると、有利である。この場合このような錠止装置対は、例えば収納ボックスの互いに向かい合っている2つのサイド領域に配置されることができる。さらに付加的に、可動な閉鎖部分の運動を同期化させるために、錠止装置対を互いに連結させることも可能である。
【0010】
本発明の有利な構成では、第1の閉鎖部分と第2の可動の閉鎖部分とがボディ固定に配置されている。第1の可動の閉鎖部分はこの場合、第1の錠止装置の車両トップ固定の閉鎖対応部材、特に保持台又は保持ピンと共働し、第2の可動の閉鎖部分は、第2の錠止装置の、収納ボックスカバーに配置された閉鎖対応部材と共働する。もちろん閉鎖対応部材は、車両トップもしくは収納ボックスカバーのそれぞれの移動機構に配置されていてもよい。この場合に重要なことは単に次のこと、すなわち、可動の両閉鎖部分と不動の閉鎖対応部材とが共働、特に形状結合式に共働することによって、車両トップ及び収納ボックスカバーのロックが保証されていることである。ボディもしくはボディ固定の部材に両閉鎖部分が取り付けられている構成には、次のような利点、すなわち、閉鎖部分を運動させるための駆動装置用の接続ラインを収納ボックスカバーの後ろに又は車両ボディ内に隠すことができる、という利点がある。
【0011】
本発明の別の有利な構成では、第1及び第2の可動の閉鎖部分が収納ボックスカバーに、又は収納ボックスカバーの移動機構に配置されている。このように構成されていると、両方の可動の閉鎖部分は、閉鎖ポジションと開放ポジションとの間における収納ボックスカバーの旋回運動に加わり、もっぱら収納ボックスカバーの閉鎖ポジションにおいて車両トップ及び収納ボックスカバーの錠止が可能になる。
【0012】
本発明の別の有利な構成では、第1及び第2の可動の閉鎖部分を運動させるために、1つの共通のアクチュエータが設けられている。1つの共通のアクチュエータの使用は、錠止装置の第1及び第2の可動の閉鎖部分の共通の閉鎖機構に基づいて可能であり、かつ有利である。それぞれ個々の可動の閉鎖部分のために別体のアクチュエータを設けることは、有利に省くことができ、これによってカブリオレ車両の材料コストを低減することができる。共通のアクチュエータとしては特に、閉鎖機構に対して並進的な調節移動運動を伝達する直線的な調節移動部材、特に液圧シリンダが適している。旋回可能に支承された錠止フックを可動の閉鎖部分として使用する場合には、調節移動部材の並進運動を回転運動に変換することが必要である。共通のアクチュエータとして電動モータ式の駆動装置を使用することも可能である。
【0013】
アクチュエータが、車両トップの格納状態及び/又は収納ボックスカバーのポジションに関連して調節信号を介して制御されるようになっていると、有利である。
【0014】
連結された複数の錠止装置対を使用する場合には、すべての錠止装置を操作するために1つの共通のアクチュエータを設けることができる。
【0015】
さらに本発明の別の構成では、閉鎖機構が、車両トップの移動機構又はルーフ移動機構によって操作可能に構成されている。このような構成では、固有のアクチュエータを省くことができる。
【0016】
本発明の別の有利な構成では、第1の閉鎖部分が第1の錠止フックとして及び/又は第2の閉鎖部分が第2の錠止フックとして形成されている。両方の閉鎖機構の運動の同期化を容易にするためには、両方の閉鎖部分が同一に、又は少なくとも同様に形成されていると有利である。閉鎖部分が錠止フックとして形成されていると、錠止フックの運動を簡単に同期化することができ、有利である。しかしながらまた、第1及び/又は第2の閉鎖部分を閉鎖スライダとして形成することも可能であり、この場合各閉鎖スライダには形状結合部を形成するための固定受容部が配属もしくは対応配置されている。閉鎖スライダのスライド運動を必ずしも並進的に行う必要がないようにするためには、閉鎖スライダの運動を制御するために相応な滑子案内を設けることができる。
【0017】
本発明の特に簡単かつ頑丈な構成では、閉鎖機構が4リンク機構として形成されている。4リンク機構を実現するための可能性は、閉鎖部分として錠止フックを使用する場合に、旋回可能に支承された錠止フックを、連結リンクを介して互いに枢着結合ことによって得られ、この場合連結リンクは両錠止フックに枢着されている。連結リンクにおけるアクチュエータの良好な作用可能性を保証するために有利な構成では、連結リンクがそれぞれ第1及び第2の錠止フックのアームもしくはブラケットと枢着結合されている。このように構成されていると、連結リンクはさらに本来の錠止フック及び回転ジョイントから間隔をおいて位置することになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
【0019】
図面において同一部材又は同一機能を有する部材には、同一符号が用いられている。
【0020】
図1において単に略示されたカブリオレ車両1は、ハードトップとして形成された車両トップ2を有しており、この車両トップ2は前側のルーフ部分3と後ろ側のルーフ部分4とを有している。車両トップ2を収納するためにリヤ側には収納ボックス5が設けられており、この収納ボックス5は収納ボックスカバー6を用いて閉鎖可能である。
【0021】
図1において車両トップ2は、車室7を覆う閉鎖ポジションと、収納ボックス5の内部における収納ポジションとで示されている。両方のポジションの間において車両トップ2は、ルーフ移動機構(Dachkinematik)8を用いて旋回可能である。車両トップはその閉鎖ポジションにおいて符号2で示され、収納ポジションにおいて符号2′で示されている。同様に前側及び後ろ側のルーフ部分は閉鎖ポジションにおいて符号3及び4で示され、収納ポジションにおいて符号3′及び4′で示されている。図面から分かるように、収納ポジションにおける前側のルーフ部分3′は後ろ側のルーフ部分4′の上に位置している。収納ボックスカバー6は車両トップ2;2′の図示されていない旋回動作中に、符号6で示された閉鎖ポジションから符号6′で示された開放位置(破線で図示)に旋回させられねばならない。
【0022】
車両トップ2は収納ボックス5の内部におけるその収納ポジションにおいて、第1の錠止装置9を用いてロックされることができる(図3参照)。閉鎖ポジションにおいて収納ボックスカバー6をロックするために、第2の錠止装置10が設けられている。両錠止装置9,10は動作機構的に互いに連結されている。そのために1つの共通の閉鎖機構11が設けられている。第1の錠止装置9と第2の錠止装置10と閉鎖機構11とから成るユニットは、符号12で示されている。このユニット12は、車両1におけるポジションを説明するために、図1において破線で示された四角によって示されている。
【0023】
図2及び図3において車両トップ2′は、収納ボックス5の内部における収納ポジションにおいて示されている。この図2及び図3には、ルーフ部分3′,4′を旋回させるためのルーフ移動機構8が示されている。図1に示された車両トップ2,2′とは異なり、図2及び図3に示された車両トップ2′では、前側のルーフ部分3′は後ろ側のルーフ部分4′の上に収納されている。しかしながらこのことは、本発明の作用形式に対してなんら影響を及ぼさない。
【0024】
車両トップ2′をロックするための第1の錠止装置9は、ボディ固定のジョイント13を中心にして旋回可能な、第1の錠止フック14として形成された第1の可動の閉鎖部分を有している。ボディ固定の第1の錠止フック14は、ピン15として形成された第1の閉鎖対応部材と共働する。このピン15は、ルーフ移動機構8のリンク16と不動に結合されている。
【0025】
第2の錠止機構10は、第2の錠止フック17として形成された第2の閉鎖部分を有しており、この第2の閉鎖部分は、同様にボディ固定の第2のジョイント18を中心にして旋回可能である。より正確に表現するならば、第2のジョイント18はボディ固定のプレート19に配置されている。ボディ固定の第2の錠止フック17は、閉鎖ピン20として形成された閉鎖対応部材と共働する。閉鎖ピン20は保持体27によって保持されており、この保持体27は、図面を見易くするために示されていない収納ボックスカバーと堅く結合されている。
【0026】
両方の錠止フック14,17は、錠止フック14,17と一体的に形成された各1つのアームもしくはブラケット(Ausleger)21(図2参照),22(図3参照)を有している。
【0027】
ブラケット21はジョイント23を介して閉鎖機構11の連結リンク24と枢着結合されている。この連結リンク24も同様に、液圧シリンダ25として形成されたアクチュエータに枢着結合されている。連結リンク24における液圧シリンダ25の枢着ポイント26とは反対の側において、液圧シリンダ25はアームもしくはブラケット22と枢着結合されており、これは図面には示されていない。いずれにせよ、連結リンク24と液圧シリンダ25との枢着的な結合によって、第1の錠止フック14と第2の錠止フック17との枢着的な連結が達成されている。液圧シリンダ25の並進的な運動によって、両錠止フック14,17はジョイント13,18を中心にして旋回させられる。図平面で見て左上方に向かった液圧シリンダ25の移動によって、錠止フック14,17は、図2に示された解錠位置から図3に示された施錠位置に旋回させられる。施錠位置において第1の錠止フック14は車両トップ固定のピン15に上から係合し、これによって車両トップ2′全体が、その収納ポジションにおいて錠止される。施錠位置においては同様に、第2の錠止フック17が、保持体27を介して収納ボックスカバー6と堅固に結合されている閉鎖ピン20に上から係合する。これによって収納ボックスカバー6の不本意な開放が回避される。さらに、車両の運動に基づく収納ボックスカバー6の振動も回避され、これによって車両ノイズが最小になる。
【0028】
図4及び図5には、図2及び図3におけるとほぼ同じ図が示されており、この場合ただ1つ異なっているのは、車両トップ2が図4及び図5では閉鎖ポジションを占めていることである。従って収納ボックス5は空である。
【0029】
図4において両錠止フック14,17は解錠位置で示されている。
【0030】
図5において第2の錠止フック14,17は施錠位置を占めていて、閉鎖ピン20を係止もしくはロックしている。第1の錠止フック14は施錠位置において空間に係合している。それというのは、ピン15はルーフ移動機構8のリンク16を用いて図平面で見て左上に旋回させられているからである。
【0031】
図6には第1の錠止フック14と第2の錠止フック17との間における単純化された連結形式が示されている。錠止フック14,17はボディ固定のジョイント13,18を介して旋回可能に支承されている。両錠止フック14,17は各1つのアームもしくはブラケット21,22を有している。両ブラケット21,22は連結リンク24を介して互いに枢着的に結合されている。そのために連結リンク24はジョイント23によって第1の錠止フック14に枢着され、かつジョイント28によって第2の錠止フック17に枢着されている。両錠止フック14,17は連結リンク24及び4つのジョイント13,18,23,28と一緒に4リンク閉鎖機構(Viergelenkverschlusskinematik)を形成している。
【0032】
液圧シリンダ25は連結リンク24と枢着結合されており、さらに図平面で見て下側の端部においてボディ固定に枢着されている。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】ハードトップとして形成された旋回可能な車両トップと収納ボックスと収納ボックスカバーとを備えたカブリオレ車両を概略的に示す図である。
【図2】車両トップが格納された場合における第1及び第2の連結された錠止装置を解錠位置において示す図である。
【図3】車両トップが格納された場合における第1及び第2の連結された錠止装置を施錠位置において示す図である。
【図4】車両トップが閉鎖された場合における第1及び第2の連結された錠止装置を解錠位置において示す図である。
【図5】車両トップが閉鎖された場合における第1及び第2の錠止装置を施錠位置において示す図である。
【図6】可動の閉鎖部分のための共通の閉鎖機構の1実施例を示す図である。
【符号の説明】
【0034】
1 カブリオレ車両、 2 車両トップ、3 前側のルーフ部分、 4 後ろ側のルーフ部分、 5 収納ボックス、 6 収納ボックスカバー、 7 車室、 8 ルーフ移動機構、 9 第1の錠止装置、 10 第2の錠止装置、 11 閉鎖機構、 12 ユニット、 13 ジョイント、 14 第1の錠止フック、 15 ピン、 16 リンク、 17 第2の錠止フック、 18 ジョイント、 19 プレート、 20 閉鎖ピン、 21,22 アームもしくはブラケット、 23 ジョイント、 24 連結リンク、 25 液圧シリンダ、 26 枢着ポイント、 27 保持体、 28 ジョイント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カブリオレ車両(1)であって、車室(7)を覆う閉鎖ポジションと収納ポジションとの間においてルーフ移動機構(8)を用いて移動可能な車両トップ(2,2′)が設けられており、該車両トップ(2,2′)がその収納ポジションにおいて、収納ボックスカバー(6,6′)によって被覆可能なリヤ側の収納ボックス(5)内に格納され、かつ第1の錠止装置(9)によって負荷されており、該第1の錠止装置(9)が、施錠位置と解錠位置との間において可動の第1の閉鎖部分(第1の錠止フック14)を有している形式のものにおいて、
第2の錠止装置(10)が収納ボックスカバー(6,6′)をその閉鎖ポジションにおいて負荷するために設けられており、該第2の錠止装置(10)が、施錠位置と解錠位置との間において可動の第2の閉鎖部分(第2の錠止フック17)を有しており、第1及び第2の可動の閉鎖部分(第1及び第2の錠止フック14,17)の運動が、1つの共通の閉鎖機構(11)を介して関連付けられていることを特徴とする、収納ボックス内に格納可能な車両トップを備えたカブリオレ車両。
【請求項2】
第1及び第2の可動の閉鎖部分(第1及び第2の錠止フック14,17)がボディ固定に配置されている、請求項1記載のカブリオレ車両。
【請求項3】
第1及び第2の可動の閉鎖部分(第1及び第2の錠止フック14,17)が収納ボックスカバー(6,6′)に、又は収納ボックスカバー(6,6′)の移動機構に固定されている、請求項1記載のカブリオレ車両。
【請求項4】
第1及び第2の可動の閉鎖部分(第1及び第2の錠止フック14,17)を運動させるために、1つの共通のアクチュエータ(液圧シリンダ25)が設けられている、請求項1から3までのいずれか1項記載のカブリオレ車両。
【請求項5】
共通のアクチュエータ(液圧シリンダ25)が、閉鎖機構(11)に対して作用する直線的な調節移動部材として形成されている、請求項4記載のカブリオレ車両。
【請求項6】
閉鎖機構(11)が、収納ボックスカバー(6,6′)の移動機構又はルーフ移動機構(8)によって操作可能である、請求項1から5までのいずれか1項記載のカブリオレ車両。
【請求項7】
第1の閉鎖部分が第1の錠止フック(14)として及び/又は第2の閉鎖部分が第2の錠止フック(17)として形成されている、請求項1から6までのいずれか1項記載のカブリオレ車両。
【請求項8】
閉鎖機構(11)が4リンク機構として形成されている、請求項1から7までのいずれか1項記載のカブリオレ車両。
【請求項9】
第1の錠止フック(14)の第1のアームもしくはブラケット(21)と第2の錠止フック(17)の第2のアームもしくはブラケット(22)とが、連結リンク(24)を介して互いに枢着結合されている、請求項8記載のカブリオレ車両。
【請求項10】
第1の錠止装置(9)の閉鎖対応部材(15)がルーフ移動機構(8)のリンク(16)に配置されている、請求項1から9までのいずれか1項記載のカブリオレ車両。
【請求項11】
第2の錠止装置(10)の閉鎖対応部材(20)が収納ボックスカバー(6,6′)に、特に走行方向で見て収納ボックスカバー(6,6′)の前方領域に配置されている、請求項1から10までのいずれか1項記載のカブリオレ車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−76639(P2007−76639A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−243351(P2006−243351)
【出願日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【出願人】(506292985)マグナ カー トップ システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (31)
【氏名又は名称原語表記】Magna Car Top Systems GmbH
【住所又は居所原語表記】Stuttgarter Strasse 59, D−74321 Bietigheim−Bissingen, Germany
【Fターム(参考)】