説明

取出し機能付きカードコネクタ

【課題】
安定したカード取出し操作を行くことができるとともに小型化を可能とし、且つ安価に製造が可能な取出し機能付きカードコネクタの提供。
【解決手段】
ロック機構は、ハウジング2の一方の側部に、カード状部材1の出し入れ方向に向けたロック部材を備え、ロック部材は、ハウジング2に固定される固定片部と、固定片部の一端よりカード状部材出し入れ方向に向けて延長された弾性バネ片部と、弾性バネ片部の先端側に支持されてカード状部材1の側縁部と着脱可能に係合される係合部32とを有し、弾性バネ片部は、取出し操作用部材8によって横方向に押し出し動作される操作用凸部を有し、取出し操作用部材の挿入動作に伴い操作用凸部が側方に押し出されることによって係合部がカード状部材より離脱する方向に動作されるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ICカード等のカードを基板に接続するためのカードコネクタであって、カードを簡単な操作で取り出すことのできる取り出し機能付きカードコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のカードコネクタにおいては、プッシュピンを操作することによりICカード等のカード又はそのカードを収容したカードトレイ等のカード状部材をハウジング内より取り出すことができる取り出し機能付きのものが知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
この取出し機能付きカードコネクタは、例えば、図10に示すように、ハウジング100のカード挿抜方向奥側に回動可能に支持された押出アーム101を備え、プッシュピン102で押出しアーム101の一方の端部を押し込むことにより押出アーム101を回動させ、アームの他端側103でカードトレイ104の奥側縁を排出方向に押し出すようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−189139号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の如き従来の技術では、押出しアーム及び押出アームを操作するためのプッシュピン等からなる取出し機構を有するため、コネクタ全体の外形、即ち、コネクタが取り付けられる基板に対する専有面積が大きくなり、それに伴い設計の自由度も低下するという問題があった。一方でコネクタの小型化を図るため押出しアームの外形を小さくすると、十分な押出し量をもってカード状部材を排出するのに必要なアームの長さが確保できないという問題があった。
【0006】
また、カード状部材を押し出す際、操作者の加えた力がプッシュピンを介して押出しアームに伝わるため、操作者が力を入れすぎるとカード状部材が勢いよく飛び出してしまい、カード等の破損を招く虞があるという問題があった。更に、落下等による衝撃によってもトレイ等のカード状部材が抜け出てしまう虞があるという問題があった。
【0007】
更にまた、取出し機構を有するためにこの種のコネクタでは、部品点数が多くなり、その分コストが嵩むという問題がある。
【0008】
本発明は、このような従来の問題に鑑み、安定したカード取出し操作を行くことができるとともに小型化を可能とし、且つ安価に製造が可能な取出し機能付きカードコネクタの提供を目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明の特徴は、カード状部材が挿入されるカード状部材挿入部が前面に開口されたハウジングと、前記カード状部材を押し出し方向に付勢する付勢手段と、所定の押し込み位置で前記カード状部材の移動を規制するロック機構とを備え、前記ハウジング内に挿入される取出し操作用部材を動作させることにより前記ロック機構の規制が解除され、前記カード状部材が取出されるようにした取出し機能付きカードコネクタにおいて、前記ロック機構は、前記ハウジングの一方の側部に、カード状部材の出し入れ方向に向けたロック部材を備え、該ロック部材は、前記ハウジングに固定される固定片部と、該固定片部の一端よりカード状部材出し入れ方向に向けて延長された弾性バネ片部と、該弾性バネ片部の先端側に支持されて前記カード状部材の側縁部と着脱可能に係合される係合部とを有し、前記弾性バネ片部は、ハウジング内に挿入された取出し操作用部材によって横方向に押し出し動作される操作用凸部を有し、前記取出し操作用部材の挿入動作に伴い前記操作用凸部が側方に押し出されることによって前記係合部が前記カード状部材より離脱する方向に動作されるようにしたことにある。
【0010】
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記ハウジングの一方の側部には、前記ロック部材と並べて配置され、前記ロック部材とともに取出し操作検知スイッチを構成する被操作側スイッチコンタクトが備えられ、前記ロック部材には、前記操作用凸部と一体の操作側接点部を有し、前記取出し操作用部材によって前記操作用凸部が側方に押し出されることによって前記操作側接点部が被操作側スイッチコンタクトの被操作側接点部に接触されるようにしたことにある。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る取出し機能付きカードコネクタは、上述したように、カード状部材が挿入されるカード状部材挿入部が前面に開口されたハウジングと、前記カード状部材を押し出し方向に付勢する付勢手段と、所定の押し込み位置で前記カード状部材の移動を規制するロック機構とを備え、前記ハウジング内に挿入される取出し操作用部材を動作させることにより前記ロック機構の規制が解除され、前記カード状部材が取出されるようにした取出し機能付きカードコネクタにおいて、前記ロック機構は、前記ハウジングの一方の側部に、カード状部材の出し入れ方向に向けたロック部材を備え、該ロック部材は、前記ハウジングに固定される固定片部と、該固定片部の一端よりカード状部材出し入れ方向に向けて延長された弾性バネ片部と、該弾性バネ片部の先端側に支持されて前記カード状部材の側縁部と着脱可能に係合される係合部とを有し、前記弾性バネ片部は、ハウジング内に挿入された取出し操作用部材によって横方向に押し出し動作される操作用凸部を有し、前記取出し操作用部材の挿入動作に伴い前記操作用凸部が側方に押し出されることによって前記係合部が前記カード状部材より離脱する方向に動作されるようにしたことにより、少ない部品点数でカードトレイ等のカード状部材をハウジング内に保持することができるとともに安定して取出すことができ、小型化が可能でコストの低減を図ることができる。
【0012】
また、本発明において、前記ハウジングの一方の側部には、前記ロック部材と並べて配置され、前記ロック部材とともに取出し操作検知スイッチを構成する被操作側スイッチコンタクトが備えられ、前記ロック部材には、前記操作用凸部と一体の操作側接点部を有し、前記取出し操作用部材によって前記操作用凸部が側方に押し出されることによって前記操作側接点部が被操作側スイッチコンタクトの被操作側接点部に接触されるようにしたことにより、ロック機構と取出し操作検知スイッチとを兼用することで部品点数を減らすことができ、コストの低減及びコネクタ全体の小型化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る取出し機能付きカードコネクタの一例を示す分解斜視図である。
【図2】(a)は図1中のカードトレイを示す平面図、(b)は同底面図、(c)は同A−A線断面図である。
【図3】本発明に係る取出し機能付きカードコネクタのロック機構部分を示す部分拡大平面図である。
【図4】(a)は図3中のロック部材を示す平面図、(b)は同右側面図である。
【図5】同上のロック部材の固定状態を示す部分拡大断面図である。
【図6】(a)は図3中の被操作側スイッチコンタクトを示す平面図、(b)は同右側面図である。
【図7】本発明に係る取出し機能付きカードコネクタの押し出し位置における状態を示すシールドケースを取り除いた平面図である。
【図8】本発明に係る取出し機能付きカードコネクタの所定の押し込み位置における状態を示すシールドケースを取り除いた平面図である。
【図9】(a)はロック機構によりカードトレイがロックされた状態を示す部分拡大平面図であり、(b)は同ロック機構のロックが解除された状態を示す部分拡大平面図である。
【図10】従来の取出し機能付きカードコネクタの一例を示す部分破断平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本発明に係るカードコネクタの実施の態様を、図面に示した実施例に基づいて説明する。尚、図中符号AはICカード等のカードである。
【0015】
このカードコネクタは、カードAを収容したカードトレイ1をハウジング2に挿入することにより、カードAの片面に配置された端子部3,3...がハウジング2内に支持されたコンタクト4,4...と弾性的に接触し、コンタクト4を介してカードAをハウジング2が設置された基板に電気的に接続させるようになっている。
【0016】
カードトレイ1は、図2に示すように、片面側にカードAが収容されるカード収容凹部5aを有する平板状の本体部5と、本体部5の挿入方向手前側に配置された前縁露出部6とを有して絶縁性樹脂材により一体に形成されている。
【0017】
本体部5の側縁奥側部には、被付勢部7が突設されており、この被付勢部7は、カードトレイ1の押し込み動作に伴い、後述する復帰バネ8を圧縮方向に押圧するようになっている。また、本体部5の側縁部には、後述するロック部材9と互いに係合する係合突部10が突設されている。
【0018】
前縁露出部6は、カードコネクタ1が電気機器に組み込まれた際に機器躯体の外側面に露出するようになっており、カードトレイ1がハウジング2より排出された場合、カードトレイ1が機器躯体の外側面より引き出し状に突出するようになっている。尚、図中符号 11は、後述する操作用部材12をガイドするためのガイド孔である。
【0019】
ハウジング2は、絶縁樹脂材からなるモールドケース13と、シールドカバー14とを組み込んで形成され、カードトレイ1が挿入されるカード状部材挿入部15が出し入れ方向手前面に開口して形成されている。
【0020】
モールドケース13は、カード状部材挿入部15を構成する凹部が上面部に形成され、その側部には、図3に示すように、復帰バネ8が収容されるバネ収容部16が形成されている。また、モールドケース13には、バネ収容部16のカードトレイ側に、モールドケース10を基板に固定するためのホールドダウン17がインサート成型により一体化されている。
【0021】
バネ収容部16は、カードトレイ側が開口され、カードトレイ1の被付勢部7がカードトレイ1の押し込み動作に伴いバネ収容部16内をカードトレイ1の出し入れ方向で移動できるようになっている。
【0022】
バネ収容部16の奥側内側面部には、復帰バネ8の一端が巻き付けられて固定されるバネ固定用凸部18が突設されている。
【0023】
ホールドダウン17には、カードトレイ1の出し入れ方向に向けたバネ規制部17aを有し、復帰バネ8は、このバネ収容部16の内側面とバネ規制部17aとに挟まれて伸縮することにより、被付勢部7に対し復帰バネ8の端部が的確に接触できるようになっている。尚、バネ規制部17aは、カードトレイ1の移動を阻害しない高さだけハウジング底面より突出するように形成されている。
【0024】
また、モールドケース13の側部には、所定の押し込み位置でカードトレイ1の移動を規制するロック機構を備え、このロック機構は、針金棒状のピンからなる取出し操作用部材12をカードトレイ1の移動方向に沿って動作させることにより規制が解除できるようになっている。
【0025】
ロック機構は、カードトレイ1の出し入れ方向に向けたロック部材9を備え、このロック部材9が所定の押し込み位置においてカードトレイ1の側縁部と互いに係合することで所定の押し込み位置においてカードトレイ1の移動を規制することができるようになっている。
【0026】
ロック部材9は、図4に示すように、弾性を有する導電性金属板材を折り曲げ加工することにより一体に形成され、固定片部20、弾性バネ片部21、支持片部22、係止部23及び操作用凸部24をもって構成されている。
【0027】
固定片部20は、矩形状に形成され、モールドケース13の側部の支持台部25に形成されたロック部材収容溝26に挿入される。このロック部材収容溝26の底部には、圧入孔27が形成されており、図5に示すように、この圧入孔27に固定片部20の下側縁より突出した圧入片28が圧入されることにより固定片部20が支持台部25に固定されるようになっている。
【0028】
また、固定片部20には、後方部下縁より外向きに折り曲げた形状の基板接続端子部29が一体に支持されている。この基板接続端子部29は、モールドケース13の側縁より突出した先端部が接続基板に形成された接続パターンに半田付けされるようになっている。
【0029】
弾性バネ片部21は、固定片部20の出し入れ方向手前側の端部より延長した細長板状の直線延長部21aと、直線延長部21aの先端よりカードトレイ側に傾斜した傾斜部21bとにより構成され、固定片部20を基端としてコネクタ幅方向で弾性的に回動可能なバネ状をなしている。
【0030】
支持片部22は、傾斜部21bの先端側より出し入れ方向手前側に延長された矩形状に形成され、この支持片部22に係止部23及び操作用凸部24が支持されている。また、この支持片部22の背面部が接点として後述する被操作側スイッチコンタクト30と接触するようになっている。
【0031】
係止部23は、支持片部22の両側縁よりカードトレイ側に折り曲げたて形成され、この係止部23は、三角形状に形成され、その奥側縁部23aが係合突部10と互いに係合するようになっている。
【0032】
操作用凸部24は、支持片部22の先端側を山形となるように折り曲げた形状に形成され、支持片部22の先端をカードトレイ側斜め方向に折り返した手前側傾斜部24aと、頂部24bを介して斜め後方に折り曲げられた奥側傾斜部24cとを有している。
【0033】
また、このロック部材9は、カードトレイ1の出し入れ方向に向けた被操作用スイッチコンタクト30と共に取出し操作検知スイッチを構成し、取出し操作用部材12の動作を検知することができるようになっている。
【0034】
被操作用スイッチコンタクト30は、図6に示すように、導電性の金属板材を打ち抜き・折り曲げ加工することにより一体に形成され、固定片部31、弾性片部32及び被操作側接点部33を有している。
【0035】
固定片部31は、細長板状に形成され、モールドケース13の側部の支持台部25に形成されたスイッチコンタクト収容溝34に挿入される。
【0036】
このスイッチコンタクト収容溝34の底部には、図5に示すロック部材収容溝26と同様に、圧入孔27が形成されており、この圧入孔27に固定片部31の下側縁より突出した圧入片28が圧入されることにより固定片部31が支持台部25に固定されるようになっている。
【0037】
また、固定片部31には、後方部下縁より外向きに折り曲げた形状の基板接続端子部35が一体に支持されている。この基板接続端子部35は、モールドケース13の側縁より突出した先端部が接続基板に形成された接続パターンに半田付けされるようになっている。
【0038】
弾性片部32は、固定片部31の一方の端部より出し入れ方向に向けて延長した形状に形成され、その先端部稍後方側にロック部材側に向けて水平横方向に傾斜させた第一傾斜部32aがあり、その傾斜部32aの後方に伸びる後方側延長部32bが形成され、その後端に被操作側接点部33が備えられている。この被操作側接点部33は、ロック部材側に膨らんだ円弧状となっている。
【0039】
このように構成された取出し機能付きカードコネクタは、カードトレイ1をハウジング2に挿入すると、カードトレイ1の被付勢部7が復帰バネ8の端部と当接し、復帰バネ8によりカードトレイ1は押し出し方向に付勢される。
【0040】
この復帰バネ8の付勢力に抗して更にカードトレイ1を押し込むと、図7に示すように、係合突部10が操作用凸部24と接触して弾性バネ片部を被操作側スイッチコンタクト側に押し遣り、それによりロック部材9と被操作側スイッチコンタクト30とが接触し、取出し操作検知スイッチがオン状態となる。
【0041】
更にカードトレイ1を押し込むと、図8に示すように所定の押し込み位置において、ロック部材9のバネ性により、ロック部材9の係止部23とカードトレイ1の係合突部10とが互いに係合され、カードトレイ1の出し入れ方向の移動が規制されるとともに、ロック部材9が被操作側スイッチコンタクト30より離脱し、取出し操作検知スイッチがオフ状態となる。
【0042】
一方、このカードトレイ1を取り出すためには、カードトレイ前縁部のガイド孔11より針金棒状のイジェクト操作用部材12をハウジング2内の所定の位置まで挿入し、図9(a)に示すように、操作用部材12の先端部で操作用凸部24の斜面24aを押圧し、更に押すと斜面24aによりガイドされて操作用部材12の外面に操作用凸部24の頂部24bが接触し、操作用凸部24に押されて弾性バネ片部21が外側に押し遣られ、図9(b)に示すように係止部23がカードトレイ1の係合突部10より離脱するとともにロック部材9の支持片部が被操作側スイッチコンタクト30の被操作側接点部33と接触し、取出し操作検知スイッチがオン状態となり、カードトレイ1の取出し動作が検知される。
【0043】
そして、係止部23が係合突部10より離脱したことによりカードトレイ1の移動規制が解除され、それと同時に復帰バネ8により付勢されてカードトレイ1は押出し停止位置まで押し出される。その際、係止突部10によりロック部材9が被操作側スイッチコンタクト側に押し遣られ取出し操作検知スイッチはオン状態が維持される。
【0044】
尚、上述の実施例では、カード状部材として内部にカードを収容するカードトレイを用いた例について説明したが、トレイを用いずにカードを直接コネクタに挿入するようにしたものであってもよい。
【0045】
また、付勢手段について上述の実施例では、カードトレイを直接復帰バネで付勢するようにしたものについて説明したが、付勢手段としては、カードトレイと共にハウジング内を移動するスライダーを介して付勢するようにしたものであってもよい。
【符号の説明】
【0046】
A カード
1 カードトレイ
2 ハウジング
3 端子部
4 コンタクト
5 本体部
6 前縁露出部
7 被付勢部
8 復帰バネ
9 ロック部材
10 係合突部
11 ガイド孔
12 イジェクト操作用部材
13 モールドケース
14 シールドカバー
15 カード状部材挿入部
16 バネ収容部
17 バネ固定用凸部
20 固定片部
21 弾性バネ片部
22 支持片部
23 係止部
24 操作用凸部
25 支持台部
26 ロック部材収容溝
27 圧入孔
28 圧入片
29 基板接続端子部
30 被操作側スイッチコンタクト
31 固定片部
32 弾性片部
33 被操作側接点部
34 スイッチコンタクト収容溝
35 基板接続端子部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カード状部材が挿入されるカード状部材挿入部が前面に開口されたハウジングと、前記カード状部材を押し出し方向に付勢する付勢手段と、所定の押し込み位置で前記カード状部材の移動を規制するロック機構とを備え、前記ハウジング内に挿入される取出し操作用部材を動作させることにより前記ロック機構の規制が解除され、前記カード状部材が取出されるようにした取出し機能付きカードコネクタにおいて、
前記ロック機構は、前記ハウジングの一方の側部に、カード状部材の出し入れ方向に向けたロック部材を備え、
該ロック部材は、前記ハウジングに固定される固定片部と、該固定片部の一端よりカード状部材出し入れ方向に向けて延長された弾性バネ片部と、該弾性バネ片部の先端側に支持されて前記カード状部材の側縁部と着脱可能に係合される係合部とを有し、
前記弾性バネ片部は、ハウジング内に挿入された取出し操作用部材によって横方向に押し出し動作される操作用凸部を有し、前記取出し操作用部材の挿入動作に伴い前記操作用凸部が側方に押し出されることによって前記係合部が前記カード状部材より離脱する方向に動作されるようにしたことを特徴としてなる取出し機能付きカードコネクタ。
【請求項2】
前記ハウジングの一方の側部には、前記ロック部材と並べて配置され、前記ロック部材とともに取出し操作検知スイッチを構成する被操作側スイッチコンタクトが備えられ、
前記ロック部材には、前記操作用凸部と一体の操作側接点部を有し、
前記取出し操作用部材によって前記操作用凸部が側方に押し出されることによって前記操作側接点部が被操作側スイッチコンタクトの被操作側接点部に接触されるようにした請求項1に記載の取出し機能付きカードコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−146488(P2012−146488A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−3677(P2011−3677)
【出願日】平成23年1月12日(2011.1.12)
【出願人】(000102500)SMK株式会社 (528)
【Fターム(参考)】