説明

受信装置、受信方法、およびプログラム

【課題】電波の受信状況が良くない場合の電力消費を抑えることができるようにする。
【解決手段】受信装置1においては、番組の視聴中に電波の受信状況が悪くなり、番組の画像や音声を正しく出力することができなくなった場合、番組の再生を行っているビデオデコーダ、オーディオデコーダなどの回路に対する電源の供給が停止される。また、番組の画像や音声を正しく出力することができなくなった場合、メモリに予め保存しておいたBMLデータなどの番組の関連情報、動画、静止画、音楽のデータが再生され、番組の画像や音声の代わりに出力される。本発明は、電波を介して伝送されるコンテンツを受信し、再生する装置に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受信装置、受信方法、およびプログラムに関し、特に、電波の受信状況が良くない場合の電力消費を抑えることができるようにした受信装置、受信方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ワンセグメント放送に対応した携帯電話機やフルセグメント放送に対応したカーナビゲーションシステムなどの、地上デジタル放送の受信機能が搭載された、受信位置の移動が可能な受信装置が普及してきている。
【0003】
このような受信装置においては、ユーザが番組を視聴している間に電波の受信状況が悪くなり、番組の再生を行うことができなくなることがよくある。この場合、通常、画面表示の状態は真っ暗な画面が表示される状態となり、画面の隅にメッセージを表示するなどして、電波の受信状況が悪いことをユーザに通知することなどが行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5−91487号公報
【特許文献2】特開2009−27288号公報
【特許文献3】特開2007−215069号公報
【特許文献4】特開2005−210541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような真っ暗な画面が表示される状態になっている場合においても番組の画像を表示したり音声を出力したりするための処理が続けられるとした場合、当然、その間も、バッテリの電力が消費され続けてしまう。
【0006】
また、真っ暗な画面が表示されている間、ユーザは、通常、番組を視聴できないだけでなく、受信装置内のメモリに記憶させておいた静止画を閲覧したり、動画を視聴したりすることができず、何もすることなく受信状況が改善するのを待たなければならない。この時間はユーザにとって退屈な時間といえる。放送側にとっても、真っ暗な画面が表示されている間は、放送コンテンツを提供したりCMを提供したりすることができない。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、例えば、電波の受信状況が良くない場合の電力消費を抑えることができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面の受信装置は、電波を用いて無線によって伝送されるコンテンツを受信する受信手段と、前記コンテンツを再生する再生手段と、前記電波の受信状況を検出する検出手段と、前記電波の受信状況を表す値が閾値より低い場合、前記再生手段に対する電源の供給を停止する電源制御手段と、前記再生手段に対する電源の供給が停止されている間、前記コンテンツに代えて他のコンテンツを出力する出力制御手段とを備える。
【0009】
前記検出手段には、前記電波の受信状況を周期的に検出させ、前記電源制御手段には、前記電波の受信状況を表す値が閾値より低い状態が一定期間続いた場合、前記再生手段に対する電源の供給を停止させることができる。
【0010】
前記電源制御手段には、前記電波の受信状況を表す値が閾値より高くなった場合、前記再生手段に対する電源の供給を再開させ、前記出力制御手段には、前記再生手段に対する電源の供給が再開され、前記コンテンツのビデオデータに含まれる1フレームの画像が前記再生手段により再生されたとき、前記他のコンテンツの再生を終了させ、前記再生手段により再生された画像を表示させることができる。
【0011】
前記再生手段に対する電源の供給が停止される前に前記受信手段により受信された、前記コンテンツの関連情報を記憶する記憶手段をさらに設けることができる。この場合、前記出力制御手段には、前記他のコンテンツとして、前記記憶手段に記憶されている前記関連情報を出力させることができる。
【0012】
前記再生手段に対する電源の供給が停止される前に入力された前記他のコンテンツを記憶する記憶手段をさらに設けることができる。この場合、前記出力制御手段には、前記記憶手段に記憶されている前記他のコンテンツを出力させることができる。
【0013】
ネットワークを介して通信を行う通信手段をさらに設けることができる。この場合、前記出力制御手段には、前記他のコンテンツとして、前記ネットワークを介して前記通信手段により受信されたコンテンツを出力させることができる。
【0014】
本発明の一側面の受信方法は、電波を用いて無線によって伝送されるコンテンツを受信し、前記電波の受信状況を検出し、前記電波の受信状況を表す値が閾値より低い場合、前記コンテンツを再生する再生手段に対する電源の供給を停止し、前記再生手段に対する電源の供給が停止されている間、前記コンテンツに代えて他のコンテンツを出力するステップを含む。
【0015】
本発明の一側面のプログラムは、電波を用いて無線によって伝送されるコンテンツを受信し、前記電波の受信状況を検出し、前記電波の受信状況を表す値が閾値より低い場合、前記コンテンツを再生する再生手段に対する電源の供給を停止し、前記再生手段に対する電源の供給が停止されている間、前記コンテンツに代えて他のコンテンツを出力するステップを含む処理をコンピュータに実行させる。
【0016】
本発明の一側面においては、電波を用いて無線によって伝送されるコンテンツが受信され、前記電波の受信状況が検出され、前記電波の受信状況を表す値が閾値より低い場合、前記コンテンツを再生する再生手段に対する電源の供給が停止される。また、前記再生手段に対する電源の供給が停止されている間、前記コンテンツに代えて他のコンテンツが出力される。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、電波の受信状況が良くない場合の電力消費を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態に係る受信装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】受信装置の機能構成例を示すブロック図である。
【図3】受信装置の処理について説明するフローチャートである。
【図4】受信装置の処理について説明する、図3に続くフローチャートである。
【図5】チャンネルスキャン時の受信装置の処理について説明するフローチャートである。
【図6】チャンネルスキャン時の受信装置の他の処理について説明するフローチャートである。
【図7】チャンネルスキャン時の受信装置のさらに他の処理について説明するフローチャートである。
【図8】チャンネルシーク時の受信装置の処理について説明するフローチャートである。
【図9】チャンネル切り替え時の受信装置の処理について説明するフローチャートである。
【図10】コンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[受信装置の構成例]
図1は、本発明の一実施形態に係る受信装置の構成例を示すブロック図である。
【0020】
図1の受信装置1は、ワンセグメント放送やフルセグメント放送などの地上デジタル放送の受信装置である。例えば、受信装置1はユーザが携帯可能な大きさのものであり、図示せぬバッテリからの電力によって動作する。受信装置1が受信する地上デジタル放送の電波の受信状況は、ユーザの移動先によって変化することになる。
【0021】
詳細については後述するが、受信装置1は、番組の視聴中に電波の受信状況が悪くなり、番組の画像や音声を正しく出力することができなくなった場合、番組の再生を行っている回路に対する電源の供給を停止する機能を有している。これにより、電波の受信状況が悪い場合の電力の消費を抑えることが可能になる。
【0022】
また、受信装置1は、番組の画像や音声を正しく出力することができなくなった場合、番組の画像や音声の代わりに、予め用意されているデータを再生して出力する機能を有する。これにより、電波の受信状況が悪くなったときに、真っ黒な画面に電波の受信状況が悪いことを通知するメッセージを表示させておく場合に較べて、ユーザを退屈させてしまうのを防ぐことが可能になる。
【0023】
以下、適宜、電波の受信状況が悪くなったときに、番組の画像や音声の代わりに出力するデータを代替データという。受信装置1にはBML(Broadcast Markup Language)ブラウザが用意されており、代替データには、電波の受信状況が悪くなる前に受信され、メモリに保存されていたBMLデータが含まれる。BMLデータは、BMLで記述されたデータであり、番組やCMに関連するテキスト、静止画などの情報である。また、ユーザによりメモリに予め保存されていた動画、静止画、音楽データ、あるいは、3G回線や無線LANなどのネットワークを介して取得されたWEBページなどが代替データとして出力される。
【0024】
図1に示すように、受信装置1は、アンテナ11、チューナ12、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)復調部13、信号処理部14、スピーカ15、およびディスプレイ16から構成される。
【0025】
チューナ12は、アンテナ11において受信されたRF信号をIF信号に周波数変換し、IF信号をOFDM復調部13に出力する。
【0026】
OFDM復調部13は、チューナ12から供給されたIF信号に対してA/D(Analog/Digital)変換、直交復調、FFT(Fast Fourier Transform)演算などの処理をOFDM復調処理として行う。OFDM復調部13は、OFDM復調処理によって得られた、所定のチャンネルのTS(Transport Stream)を信号処理部14に出力する。
【0027】
信号処理部14は、TSデコーダ21、オーディオデコーダ22、出力処理部23、ビデオデコーダ24、表示処理部25、チューナインタフェース26、バス27、CPU28、メモリ29、および通信部30から構成される。OFDM復調部13から出力されたTSはTSデコーダ21に入力される。
【0028】
TSデコーダ21は、TSを解析し、所定の番組のオーディオES(Elementary Stream)をオーディオデコーダ22に出力し、ビデオESをビデオデコーダ24に出力する。また、TSデコーダ21は、BMLデータを含むデータカルーセルESをバス27を介してCPU28に出力する。
【0029】
オーディオデコーダ22は、TSデコーダ21から供給された所定の圧縮方式で圧縮されているオーディオデータを伸張し、非圧縮のオーディオデータを再生する。オーディオデコーダ22は、オーディオデータを再生して得られたデータを出力処理部23に出力する。例えば、オーディオデコーダ22は、バッテリから供給される電源によって動作するとともに、外部から供給されるクロック信号に従って動作するチップによって構成される。
【0030】
出力処理部23は、オーディオデコーダ22から供給されたデータに基づいて番組の音声をスピーカ15から出力させる。また、出力処理部23は、例えば、代替データとして音楽データがCPU28により再生され、再生音のデータがバス27を介して供給された場合、供給されたデータに基づいて音楽データの再生音をスピーカ15から出力させる。
【0031】
ビデオデコーダ24は、TSデコーダ21から供給された所定の圧縮方式で圧縮されているビデオデータを伸張し、非圧縮のビデオデータを再生する。ビデオデコーダ24は、ビデオデータを再生して得られた各フレームの画像データを表示処理部25に出力する。例えば、ビデオデコーダ24は、バッテリから供給される電源によって動作するとともに、外部から供給されるクロック信号に従って動作するチップによって構成される。
【0032】
表示処理部25は、ビデオデコーダ24から供給されたデータに基づいて番組の画像をディスプレイ16に表示させる。また、表示処理部25は、例えば、代替データとして動画、静止画、WEBページのデータがバス27を介して供給された場合、供給されたデータに基づいて、動画、静止画、WEBページをディスプレイ16に表示させる。
【0033】
チューナインタフェース26は、OFDM復調部13による処理を監視し、電波の受信状況を検出する。電波の受信状況は、例えばMER(Modulation Error Ratio)により表される。MERは変調の品質を表わす値であり、ノイズが少ない、すなわち電波の受信状況がよいほど大きな値となる。チューナインタフェース26は、MERの情報を、電波の受信状況の検出結果としてバス27を介してCPU28に出力する。電波の受信状況の検出は、数秒間隔などの所定の周期で行われる。
【0034】
CPU28は、信号処理部14の各部をバス27を介して制御する。例えば、CPU28は、TSデコーダ21から供給されたデータカルーセルESを解析し、BMLデータを取得してメモリ29に記憶させる。また、CPU28は、外部記録媒体やネットワークを介して、動画、静止画、音楽などのコンテンツがユーザにより受信装置1に取り込まれた場合、それをメモリ29に記憶させる。
【0035】
メモリ29は例えばフラッシュメモリであり、BMLデータ、動画データ、静止画データ、音楽データなどを記憶する。メモリ29は受信装置1に内蔵されている記録媒体であってもよいし、メモリカードなどの、受信装置1に対して着脱可能な記録媒体であってもよい。
【0036】
通信部30は、例えば3G回線、無線LANのインタフェースであり、ネットワークを介して外部の装置と通信を行う。
【0037】
図2は、受信装置1の機能構成例を示すブロック図である。
【0038】
図2に示す構成のうちの少なくとも一部は、CPU28により所定のプログラムが実行されることによって実現される。受信装置1においては、タイマ41、状態管理部42、電源制御部43、および代替データ出力制御部44が実現される。
【0039】
タイマ41は、番組の再生中、時間を計測し、電波の受信状況の検出の開始を指示する起動信号を数秒間隔などの所定の周期で状態管理部42に出力する。
【0040】
状態管理部42は、タイマ41から起動信号が供給される毎に、電波の受信状況の検出をチューナインタフェース26に行わせ、検出結果を取得する。状態管理部42は、電波の受信状況の検出結果に応じて、番組再生中の受信装置1の状態を管理する。
【0041】
番組再生中の受信装置1の状態にはTRUEの状態とFALSEの状態とがあり、状態管理部42は、そのときの受信装置1の状態を表す情報を電源制御部43と代替データ出力制御部44に出力する。受信装置1の状態がTRUEであることは、番組の再生を正常に行うことができていることを表し、FALSEであることは、番組の再生に代えて、代替データの出力を行っていることを表す。
【0042】
電源制御部43は、受信装置1のバッテリからの電源の供給を制御する。例えば、電源制御部43は、番組の再生中に、受信装置1の状態がFALSEであることを表す情報が状態管理部42から供給された場合、オーディオデコーダ22、ビデオデコーダ24に対する電源の供給を停止させる。
【0043】
代替データ出力制御部44は、代替データの出力を制御する。例えば、代替データ出力制御部44は、番組の再生中に、受信装置1の状態がFALSEであることを表す情報が状態管理部42から供給された場合、メモリ29に記憶されているデータを用いて代替データを出力させる。また、代替データ出力制御部44は、適宜、通信部30を制御してネットワーク上の所定のサーバにアクセスし、取得したWEBページのデータなどを用いて代替データを出力させる。
【0044】
[受信装置の動作]
ここで、図3および図4のフローチャートを参照して、受信装置1の処理について説明する。
【0045】
図3および図4の処理は、ユーザにより所定のチャンネルが指定され、指定されたチャンネルで放送されている番組の再生が行われているときに開始される。番組の再生中、バッテリから信号処理部14の各部に電源が供給され、番組の画像を表示するとともに、番組の音声を出力するための上述した処理が信号処理部14の各部により行われる。また、BMLデータが伝送されてきたとき、メモリ29には、CPU28により取得されたBMLデータが記憶される。
【0046】
ステップS1において、状態管理部42は、起動信号がタイマ41から入力されたか否かを判定し、入力されたと判定するまで待機する。
【0047】
起動信号が入力されたとステップS1において判定した場合、ステップS2において、状態管理部42は、チューナインタフェース26を制御して電波の受信状況の検出を行わせ、検出結果を取得する。電波の受信状況の検出が行われたとき、チューナインタフェース26から状態管理部42に対して、例えばMERの情報が供給されてくる。
【0048】
ステップS3において、状態管理部42は、受信装置1の状態がTRUEであるか否かを判定する。状態管理部42は、受信装置1の状態を表すフラグを管理しており、例えば、受信装置1の状態がTRUEであるか否かは、そのフラグの値に基づいて判定される。
【0049】
受信装置1の状態がTRUEである、すなわち番組を正常に再生できているとステップS3において判定した場合、ステップS4において、状態管理部42は、電波の受信状況が良いか否かを、チューナインタフェース26から供給された情報に基づいて判定する。状態管理部42は、例えば、MERが10.0db以上である場合、電波の受信状況が良いと判定し、10.0db未満である場合、電波の受信状況が良くないと判定する。
【0050】
電波の受信状況が良くないとステップS4において判定した場合、ステップS5において、状態管理部42は、カウンタの値をインクリメントする。カウンタの値は、電波の受信状況が良くない状態が続いている期間を表し、状態管理部42により管理される。
【0051】
ステップS6において、状態管理部42は、電波の受信状況が良くない状態が一定期間続いているか否かを判定する。ここでは、カウンタの値が閾値を超えた場合、電波の受信状況が良くない状態が一定期間続いているとして判定される。
【0052】
ステップS7において、状態管理部42は、フラグの値を変更し、受信装置1の状態をFALSEに設定する。受信装置1の状態がFALSEであることを表す情報は、状態管理部42から電源制御部43と代替データ出力制御部44に供給される。
【0053】
ステップS8において、電源制御部43は、オーディオデコーダ22に対する電源の供給を停止する。
【0054】
ステップS9において、電源制御部43は、ビデオデコーダ24に対する電源の供給を停止する。ビデオデコーダ24に対する電源の供給が停止された後に、オーディオデコーダ22に対する電源の供給が停止されるようにしてもよい。
【0055】
ステップS10において、代替データ出力制御部44は代替データの出力を行う。例えば、代替データ出力制御部44は、代替データとしてBMLデータを出力する場合、予め記憶されていたBMLデータをメモリ29から読み出し、番組の関連情報を取得する。番組の関連情報がテキストや画像である場合、代替データ出力制御部44は、番組の関連情報であるテキストや画像を表示処理部25に出力し、ディスプレイ16に表示させる。番組の関連情報には、番組紹介などの番組の詳細情報だけでなく、放送局の情報や広告主の情報が含まれていることがある。
【0056】
また、代替データ出力制御部44は、所定のWEBページのURL(Uniform Resource Locator)がBMLデータに記述されている場合、通信部30を制御してそのURLにアクセスする。代替データ出力制御部44は、アクセスしたサーバから取得したHTML(Hyper Text Markup Language)ファイルなどを表示処理部25に出力し、WEBページをディスプレイ16に表示させる。検索サーバに対してアクセスが行われ、直近に再生していた番組名や放送局名をキーとして検索されたWEBページが表示されるようにしてもよい。
【0057】
さらに、代替データ出力制御部44は、メモリ29に記憶されている静止画や動画を代替データとして出力する場合、静止画や動画のデータをメモリ29から読み出し、再生する。代替データ出力制御部44は、再生して得られたデータを表示処理部25に出力し、静止画や動画をディスプレイ16に表示させる。代替データ出力制御部44は、メモリ29に記憶されている音楽データを代替データとして出力する場合、音楽データをメモリ29から読み出し、再生する。代替データ出力制御部44は再生して得られたデータを出力処理部23に出力し、再生音をスピーカ15から出力させる。
【0058】
番組の視聴を開始する前に、ユーザがメモリ29に記憶されている音楽を聴いたり静止画を閲覧したりしていた場合、ユーザが聴いていた音楽や閲覧していた静止画と同じものを代替データとして出力するようにしてもよい。どのコンテンツをユーザが利用していたのかは、メモリ29に保存されていた履歴情報に基づいて特定される。
【0059】
このように、代替データは、電源の供給が停止されるオーディオデコーダ22とビデオデコーダ24のうちの少なくともいずれかを使うことなく再生し、出力することができるデータであればどのようなデータであってもよい。また、代替データとして出力するデータの種類(音楽、静止画等)や代替データとして出力するデータを、ユーザが予め、または、代替データの出力の開始時に選択することができるようにしてもよい。
【0060】
以上のようにして代替データの出力が開始された後、ステップS1に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0061】
一方、ステップS4において電波の受信状況が良いと判定した場合、ステップS11において、状態管理部42は、ビデオデコーダ24によるビデオデータのデコードの状況に基づいて、1フレームの画像を正しくデコードできたか否かを判定する。電波の受信状況は良かったが、TSデコーダ21によるデコード後、画像の表示に必要なデータを得ることができないこともあり、そのような状態の検出も行われる。
【0062】
例えば、ビデオデータがAVCフォーマットでエンコードされたデータである場合、マクロブロック毎にデコードが行われることになるが、ビデオデコーダ24においては、どのマクロブロックまでデコードが終了しているのかが管理される。1フレームの画像を正しくデコードできたか否かの状態管理部42による判定は、ビデオデコーダ24により管理されている情報に基づいて行われるようにすることが可能である。
【0063】
1フレームの画像を正しくデコードできていないとステップS11において判定した場合、状態管理部42はステップS5以降の処理を行う。
【0064】
一方、1フレームの画像を正しくデコードできたとステップS11において判定した場合、ステップS12において、状態管理部42はカウンタの値をリセットする。1フレームの画像を一瞬だけデコードできたりできなかったりすることがあるが、1フレームだけでも番組の画像をデコードできた場合は、ユーザにその画像を見せた方がよいものと考えられる。従って、その場合にはカウントの値がリセットされ、通常再生が続けられるようになっている。
【0065】
なお、カウンタの値をリセットするための条件をユーザが選択することができるようにしてもよい。また、オーディオデコーダ22、ビデオデコーダ24に対する電源の供給のON/OFFが繰り替えされるのを避けるため、ビデオデータだけでなく、オーディオデータの特定のフレームのデコードが最後まで正しくできているかにも基づいて、カウンタの値をリセットするタイミングが調整されるようにしてもよい。
【0066】
カウンタの値をステップS12においてリセットした後、または、電波の受信状況が良くない状態が一定期間続いていないとステップS6において判定した場合、状態管理部42は、番組の通常再生を信号処理部14の各部に行わせる。その後、ステップS1に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0067】
一方、ステップS3において、受信装置1の状態がTRUEではない、すなわち代替データの再生を行っている状態であると判定した場合、ステップS14(図4)において、状態管理部42は、電波の受信状況が良いか否かを判定する。
【0068】
電波の受信状況が良くないとステップS14において判定された場合、ステップS10に進み、上述したようにして代替データの出力が開始される。
【0069】
電波の受信状況が良いとステップS14において判定された場合、電源制御部43は、ステップS15において、ビデオデコーダ24に対する電源の供給を開始する。
【0070】
ステップS16において、電源制御部43は、オーディオデコーダ22に対する電源の供給を開始する。電源の供給が開始された後、オーディオデコーダ22においては、番組のオーディオデータのデコードが再開され、ビデオデコーダ24においては、番組のビデオデータのデコードが再開される。
【0071】
ステップS17において、状態管理部42は、フラグの値を変更し、受信装置1の状態をTRUEに設定する。
【0072】
ステップS18において、状態管理部42は、1フレームの画像のデコードが完了したか否かを判定し、デコードが完了したと判定するまで待機する。ここでは、ビデオデコーダ24によるデコードの状況に基づいて、1フレームの、デコード順で最後のマクロブロックのデコードが完了した場合、1フレームの画像のデコードが完了したものとして判定される。1フレームの画像のデコードが完了したと判定された後にステップS17の処理が行われ、受信装置1の状態がTRUEとして設定されるようにしてもよい。
【0073】
1フレームの画像のデコードが完了したとステップS18において判定された場合、代替データ出力制御部44は、代替データの出力を終了し、番組の画像と音声の出力を再開させる。その後、ステップS1に戻り、それ以降の処理が行われる。
【0074】
以上の処理により、電波の受信状況が良くない状態が一定期間続いた場合にはオーディオデコーダ22とビデオデコーダ24に対する電源の供給が停止されるため、その分だけ、バッテリの電力消費を抑えることができる。
【0075】
また、代替データが出力されるようにしたため、電波の受信状況が回復し、番組の再生が再開されるまでの間、ユーザは、番組の関連情報や、その他のマルチメディアコンテンツを利用して待つことができる。BMLデータに含まれる番組の情報やCMの情報が代替データとして出力されるようにすることによって、放送側としても、番組や広告を提供する機会を逃してしまうのを防ぐことが可能になる。
【0076】
以上においては、電波の受信状況が良くない場合にオーディオデコーダ22とビデオデコーダ24に対する電源の供給が停止されるものとしたが、オーディオデコーダ22とビデオデコーダ24に対するクロック信号の供給が停止されるようにしてもよい。これによっても、クロック信号の供給を停止する分、電力の消費を抑えることが可能になる。
【0077】
また、以上においては、電波の受信状況が良くない状態が一定期間続いた場合、オーディオデコーダ22とビデオデコーダ24の両方に対する電源の供給が停止されるものとしたが、いずれか一方に対してのみ、電源の供給が停止されるようにしてもよい。
【0078】
[変形例]
デコーダに対する電源の供給を停止し、代替データの出力を行う以上の処理が、チャンネルスキャン、チャンネルシーク、チャンネル切り替えなどのタイミングで行われるようにすることも可能である。
【0079】
チャネルスキャンは、所定の周波数帯域全体のうちのどこのチャンネルを使って番組の放送が行われているかを検出する処理である。また、チャネルシークは、いま受信しているチャンネルを基準として周波数軸上で隣にある、番組の放送に使われているチャンネルを検出する処理である。チャンネルスキャン、チャンネルシークのいずれの処理も、例えば番組の再生中(ユーザによる番組の視聴中)に行われる処理である。
【0080】
<チャンネルスキャン時の処理>
はじめに、図5のフローチャートを参照して、チャンネルスキャン時の受信装置1の処理について説明する。
【0081】
図5の処理は、チャンネルスキャンの開始後、デコーダに対する電源の供給を停止し、代替データの出力を行う処理である。図5の処理は、例えば、番組の再生中にチャンネルスキャンがユーザにより指示されたときに開始される。
【0082】
ステップS31において、チューナインタフェース26は、OFDM復調部13にOFDM復調処理を行わせ、復調結果を用いてチャンネルスキャンを開始する。チューナインタフェース26により検出されたチャンネルの情報(番組を受信可能な周波数の情報)は例えば状態管理部42に供給され、管理される。
【0083】
ステップS32において、電源制御部43は、オーディオデコーダ22に対する電源の供給を停止し、ステップS33において、ビデオデコーダ24に対する電源の供給を停止する。
【0084】
ステップS34において、代替データ出力制御部44は、上述したようにして代替データの出力を行う。代替データの出力は、例えば、チャンネルスキャンが終了するまで続けられる。チャンネルスキャンが終了したとき、オーディオデコーダ22、ビデオデコーダ24に対する電源の供給が再開され、チャンネルスキャンによって検出された所定のチャンネルで放送されている番組の再生が開始される。番組の画像や音声の出力が可能になったとき、代替データの出力は終了され、番組の画像がディスプレイ16に表示され、音声がスピーカ15から出力される。
【0085】
以上の処理により、受信装置1は、チャンネルスキャン時の電力消費を抑えることができる。また、ユーザは、代替データを見るなどして、チャンネルスキャンが終了するまで待つことができる。
【0086】
次に、図6のフローチャートを参照して、チャンネルスキャン時の受信装置1の他の処理について説明する。
【0087】
図6の処理は、チャンネルスキャンの開始後、受信可能なチャンネルの割合が低い場合に、デコーダに対する電源の供給を停止し、代替データの出力を行う処理である。図6の処理も、例えば、番組の再生中にチャンネルスキャンがユーザにより指示されたときに開始される。
【0088】
ステップS41において、チューナインタフェース26はチャンネルスキャンを開始する。チューナインタフェース26により検出されたチャンネルの情報は例えば状態管理部42に供給され、管理される。
【0089】
ステップS42において、状態管理部42は、番組のデータを受信可能なチャンネルの割合が低いか否かを判定する。例えば、20チャンネル分の周波数帯域のスキャンが終了し、受信可能なチャンネルとして10チャンネルが検出された場合、受信可能なチャンネルの割合は50%となる。状態管理部42は、受信可能なチャンネルの割合をこのようにして算出し、算出した割合が閾値より低い場合、受信可能なチャンネルの割合が低いものとして判定する。
【0090】
番組のデータを受信可能なチャンネルの割合が低いとステップS42において判定された場合、ステップS43において、電源制御部43は、オーディオデコーダ22に対する電源の供給を停止する。また、ステップS44において、電源制御部43は、ビデオデコーダ24に対する電源の供給を停止する。
【0091】
ステップS45において、代替データ出力制御部44は代替データの出力を行う。代替データの出力は、例えば、チャンネルスキャンが終了するまで、または、受信可能なチャンネルの割合が閾値より高くなるまで続けられる。なお、ステップS42において受信可能なチャンネルの割合が高いと判定された場合、ステップS43乃至S45の処理はスキップされる。
【0092】
次に、図7のフローチャートを参照して、チャンネルスキャン時の受信装置1のさらに他の処理について説明する。
【0093】
図7の処理は、チャンネルスキャンの開始後、NIT(Network Information Table)やPMT(Program Map Table)などの、番組の再生に必要な制御データをデコードできない場合に、デコーダに対する電源の供給を停止し、代替データの出力を行う処理である。図7の処理も、例えば、番組の視聴中にチャンネルスキャンがユーザにより指示されたときに開始される。
【0094】
ステップS51において、チューナインタフェース26はチャンネルスキャンを開始する。OFDM復調部13によって得られたTSはTSデコーダ21に供給される。TSデコーダ21においては、NITやPMTなどの制御データをTSから抽出する処理が行われる。
【0095】
ステップS52において、状態管理部42は、TSデコーダ21によるデコードの状況に基づいて、NITなどの制御データを受信できていないか否かを判定する。
【0096】
NITなどの制御データを受信できていないとステップS52において判定された後の処理は、例えば図6のステップS43以降の処理と同様の処理である。すなわち、ステップS53において、電源制御部43は、オーディオデコーダ22に対する電源の供給を停止し、ステップS54において、ビデオデコーダ24に対する電源の供給を停止する。
【0097】
ステップS55において、代替データ出力制御部44は代替データの出力を行う。代替データの出力は、例えば、チャンネルスキャンが終了するまで、または、NITなどの制御データを受信できるようになるまで続けられる。なお、ステップS52においてNITなどの制御データを受信できていると判定された場合、ステップS53乃至S55の処理はスキップされる。
【0098】
<チャンネルシーク時の処理>
次に、図8のフローチャートを参照して、チャンネルシーク時の受信装置1の処理について説明する。
【0099】
図8の処理は、チャンネルシークの開始後、電波の受信状況の悪い状態が一定期間続いた場合に、デコーダに対する電源の供給を停止し、代替データの出力を行う処理である。図8の処理は、例えば、番組の再生中にチャンネルシークがユーザにより指示されたときに開始される。チャンネルシークの指示は、いま受信中のチャンネルを基準として、周波数のより高いチャンネルを検出するときに操作される+ボタン、または、周波数のより低いチャンネルを検出するときに操作される−ボタンを用いて行われる。
【0100】
ステップS61において、チューナインタフェース26は、OFDM復調部13にOFDM復調処理を行わせ、復調結果を用いてチャンネルシークを開始する。チューナインタフェース26により検出されたチャンネルの情報は例えば状態管理部42に供給され、管理される。
【0101】
ステップS62において、状態管理部42は、電波の受信状況の悪い状態が一定期間続いたか否かを判定する。ここでは、例えば、上述した+ボタンまたは−ボタンが複数回操作されたものの、受信可能なチャンネルを検出できていない場合、電波の受信状況の悪い状態が一定期間続いたものとして判定される。
【0102】
電波の受信状況の悪い状態が一定期間続いたとステップS62において判定された場合、ステップS63において、電源制御部43は、オーディオデコーダ22に対する電源の供給を停止する。また、電源制御部43は、ステップS64において、ビデオデコーダ24に対する電源の供給を停止する。
【0103】
ステップS65において、代替データ出力制御部44は代替データの出力を行う。代替データの出力は、例えば、チャンネルシークが終了するまで、または、受信可能なチャンネルが検出されるまで続けられる。なお、ステップS62において電波の受信状況の悪い状態が一定期間続いていないと判定された場合、ステップS63乃至S65の処理はスキップされる。
【0104】
以上の処理により、ユーザは、チャンネルシークを指示したものの、受信可能なチャンネルがなかなか検出されない場合であっても、代替データを見るなどしてチャンネルが検出されるのを待つことができる。また、受信装置1は電力消費を抑えることができる。
【0105】
<チャンネル切り替え時の処理>
次に、図9のフローチャートを参照して、チャンネル切り替え時の受信装置1の処理について説明する。
【0106】
図9の処理は、チャンネル切り替えを行ったものの、電波の受信状況が悪いために番組を表示することができない状態が一定期間続いた場合に、デコーダに対する電源の供給を停止し、代替データの出力を行う処理である。図9の処理は、例えば、番組の再生中にチャンネルの切り替えがユーザにより指示されたときに開始される。
【0107】
ステップS71において、チューナインタフェース26は、OFDM復調部13を制御し、復調対象とするチャンネルを切り替えさせるなどしてチャンネル切替を行う。OFDM復調部13によって得られたTSはTSデコーダ21に供給される。TSデコーダ21においては、切り替え後のチャンネルで伝送されているTSのデコードが行われる。
【0108】
ステップS72において、状態管理部42は、TSデコーダ21によるデコードの状況に基づいて、電波の受信状況が悪いために、番組を再生することができない状態が一定期間続いたか否かを判定する。ここでは、例えば、チャンネルの切り替えがユーザにより複数回指示されたものの、番組を表示することができない場合、電波の受信状況の悪い状態が一定期間続いたものとして判定される。
【0109】
電波の受信状況の悪い状態が一定期間続いたとステップS72において判定された場合、ステップS73において、電源制御部43は、オーディオデコーダ22に対する電源の供給を停止する。また、電源制御部43は、ステップS74において、ビデオデコーダ24に対する電源の供給を停止する。
【0110】
ステップS75において、代替データ出力制御部44は代替データの出力を行う。代替データの出力は、例えば、受信可能なチャンネルが検出され、番組の表示が可能になるまで続けられる。なお、ステップS72において電波の受信状況が悪い状態が一定期間続いていないと判定された場合、ステップS73乃至S75の処理はスキップされる。
【0111】
以上の処理により、ユーザは、チャンネル切り替えを指示したものの、番組データがなかなか受信できない場合であっても、代替データを見るなどして番組データが受信できるようになるのを待つことができる。また、受信装置1は電力消費を抑えることができる。
【0112】
以上においては、放送波の受信状況を検出し、処理を行う場合について説明したが、例えば、無線LANを用いてコンテンツの伝送が行われている場合、その無線LANの電波の受信状況を検出し、放送波の受信状況を検出した場合と同様の処理を行うようにしてもよい。
【0113】
[コンピュータの構成例]
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
【0114】
図10は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【0115】
CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53は、バス54により相互に接続されている。
【0116】
バス54には、さらに、入出力インタフェース55が接続されている。入出力インタフェース55には、キーボード、マウスなどよりなる入力部56、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部57が接続される。また、入出力インタフェース55には、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部58、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部59、リムーバブルメディア61を駆動するドライブ60が接続される。
【0117】
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU51が、例えば、記憶部58に記憶されているプログラムを入出力インタフェース55及びバス54を介してRAM53にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
【0118】
CPU51が実行するプログラムは、例えばリムーバブルメディア61に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供され、記憶部58にインストールされる。
【0119】
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
【0120】
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0121】
1 受信装置, 12 チューナ, 13 OFDM復調部, 14 信号処理部, 21 TSデコーダ, 22 オーディオデコーダ, 24 ビデオデコーダ, 26 チューナインタフェース, 42 状態管理部, 43 電源制御部, 44 代替データ出力制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電波を用いて無線によって伝送されるコンテンツを受信する受信手段と、
前記コンテンツを再生する再生手段と、
前記電波の受信状況を検出する検出手段と、
前記電波の受信状況を表す値が閾値より低い場合、前記再生手段に対する電源の供給を停止する電源制御手段と、
前記再生手段に対する電源の供給が停止されている間、前記コンテンツに代えて他のコンテンツを出力する出力制御手段と
を備える受信装置。
【請求項2】
前記検出手段は、前記電波の受信状況を周期的に検出し、
前記電源制御手段は、前記電波の受信状況を表す値が閾値より低い状態が一定期間続いた場合、前記再生手段に対する電源の供給を停止する
請求項1に記載の受信装置。
【請求項3】
前記電源制御手段は、前記電波の受信状況を表す値が閾値より高くなった場合、前記再生手段に対する電源の供給を再開し、
前記出力制御手段は、前記再生手段に対する電源の供給が再開され、前記コンテンツのビデオデータに含まれる1フレームの画像が前記再生手段により再生されたとき、前記他のコンテンツの再生を終了し、前記再生手段により再生された画像を表示させる
請求項2に記載の受信装置。
【請求項4】
前記再生手段に対する電源の供給が停止される前に前記受信手段により受信された、前記コンテンツの関連情報を記憶する記憶手段をさらに備え、
前記出力制御手段は、前記他のコンテンツとして、前記記憶手段に記憶されている前記関連情報を出力する
請求項1に記載の受信装置。
【請求項5】
前記再生手段に対する電源の供給が停止される前に入力された前記他のコンテンツを記憶する記憶手段をさらに備え、
前記出力制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記他のコンテンツを出力する
請求項1に記載の受信装置。
【請求項6】
ネットワークを介して通信を行う通信手段をさらに備え、
前記出力制御手段は、前記他のコンテンツとして、前記ネットワークを介して前記通信手段により受信されたコンテンツを出力する
請求項1に記載の受信装置。
【請求項7】
電波を用いて無線によって伝送されるコンテンツを受信し、
前記電波の受信状況を検出し、
前記電波の受信状況を表す値が閾値より低い場合、前記コンテンツを再生する再生手段に対する電源の供給を停止し、
前記再生手段に対する電源の供給が停止されている間、前記コンテンツに代えて他のコンテンツを出力する
ステップを含む受信方法。
【請求項8】
電波を用いて無線によって伝送されるコンテンツを受信し、
前記電波の受信状況を検出し、
前記電波の受信状況を表す値が閾値より低い場合、前記コンテンツを再生する再生手段に対する電源の供給を停止し、
前記再生手段に対する電源の供給が停止されている間、前記コンテンツに代えて他のコンテンツを出力する
ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−85185(P2012−85185A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−231004(P2010−231004)
【出願日】平成22年10月13日(2010.10.13)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】