説明

口腔用補湿液

【課題】 海洋深層水成分を含む口腔用補湿液を提供することにある。
【解決手段】 海洋深層水(1)より分離した淡水(2)を基材とし、これに淡水(2)を除く海洋深層水(1)の分離水(6)を添加していること、または、海洋深層水(1)の分離水(6)を基材とし、これに海洋深層水(1)を添加していることを特徴とし、分離水(6)が多段式電気透析装置(30)を用いて分離した淡水(2)と濃縮深層水(3)とミネラル濃縮水(4)と濃塩水(5)の何れか1つであり、海洋深層水(1)が日本海固有冷水(10)であることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔内にうるおいを与える口腔用補湿液に関する。
【背景技術】
【0002】
唾液は口腔衛生や食物の消化において重要な役割を果たしており、唾液分泌量が減少すれば不快な口腔乾燥感を生じるのみならず、口腔粘膜の萎縮、炎症、う歯、口腔内カンジタ症等の原因ともなることが知られている。近年、唾液分泌量の減少による口腔乾燥症(ドライマウス)が問題視されている。
【0003】
この対症的療法として、頻回の含漱や飲水のほか、人工唾液製剤(医薬品)や口腔内補湿用液(食品)の口腔内噴霧が行われている。
他方、海洋深層水には保湿性に優れた成分が含まれると考えられ、これを化粧水や洗髪用洗剤等に配合した製品が開発されている。
【特許文献1】特公平5−13129号
【特許文献2】特公平6−84309号
【特許文献3】特許第3151767号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
医療分野でのみ用いられる人工唾液製剤ではなく、食品や飲料としての口腔内補湿用液の商品化を目標とした。
そこでこの発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、海洋深層水の保湿効果に着目し、海洋深層水成分を含む口腔用補湿液を開発し、提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の口腔用補湿液は、請求項1として、海洋深層水より分離した淡水を基材とし、これに淡水を除く海洋深層水の分離水を添加していることを特徴とする。
請求項2として、海洋深層水の分離水を基材とし、これに海洋深層水を添加していることを特徴とする。
請求項3の口腔用補湿液は、請求項1,2の口腔用補湿液において、分離水が多段式電気透析装置を用いて分離した淡水と濃縮深層水とミネラル濃縮水と濃塩水の何れか1つであり、海洋深層水が日本海固有冷水であることを特徴とする。
【0006】
ここで口腔用補湿液とは、口腔内にうるおいを与えたり、口腔内の乾きを防ぐ液体、或いは唾液の分泌を促す液体を言う。
ここで海洋深層水とは、太陽光線が届かない深さで光合成が行われず、高水圧下において永い年月をかけ熟成され、栄養塩(植物プランクトンの栄養源)が消費されないため、多種の微量ミネラルが溶け込み、表層水よりミネラル分も多く、生体保持に必要な無機栄養塩類に富む(富栄養性)ものを言う。即ち、表層水に比べて窒素やリン等の栄養塩が豊富に含まれ、ミネラルのバランスも良く、しかも有機物や細菌類が少なく清浄性(一般細菌は表層水の1/100〜1/1000と少ない)があり、陸や大気からの化学物質による汚染もなく、年間を通じて低温で略安定していることが知られている。
日本海固有冷水とは、富山湾の容積の約65%を占めており、特開2000−290168号、特開2000−290161号等に記載した通り、高知県の外洋深層水と若干異なり、その性状として、年間を通じて2℃以下の低温で水温変化がほとんどなく、塩分(34.0〜34.1psu)も安定しており、表層水と比較して栄養塩類が著しく豊富に含まれ、有機物や細菌類が非常に少ないという特徴が挙げられる。
【0007】
ここで分離水とは、出願人が先に発明した多段式電気透析装置(特許出願済み)にて分離した淡水と濃縮深層水、及びミネラル濃縮水と濃塩水とを言い、多段式電気透析装置とは、イオン交換膜を備えた第一処理装置にて海洋深層水(日本海固有冷水)を淡水と濃縮深層水とに分離し、一価イオン選択性に優れているイオン交換膜を備えた第二処理装置にて濃縮深層水をミネラル濃縮水と濃塩水とに分離することを言い、ミネラル濃縮水には人体と略同様のミネラル成分をバランス良く、しかも豊富に含んでいる。また、濃塩水にもミネラル成分を含むので、これを所定の倍率で希釈して用いることもできる。
【発明の効果】
【0008】
本発明による口腔用補湿液は上記のとおりであるから、次に記載する効果を奏する。
請求項1,2の口腔用補湿液は、試作品の調査において、ヒトにおける口腔内補湿用作用がみられ、食品や飲料としての商品化・事業化の可能性が示された。試作品は、口腔乾燥感の軽減を目的とする市販品と同等の唾液分泌促進作用が示された。
請求項3の口腔用補湿液は、請求項1,2の特徴に加えて、海洋深層水として日本海固有冷水を用いているので、ミネラル成分のバランスが通年を通して一定し、しかも低温で清浄性が高い。その結果、安定な原料として有益である。更に、分離コストも低くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明による口腔用補湿液の最良形態を図1と図2に基づき詳細に説明すれば、日本海固有冷水10より分離した淡水12を基材とし、これに日本海固有冷水10と添加物20とを添加するものであり、添加物20として保湿剤21(ヒアルロン酸等)、抗菌剤22(茶ポリフェノール等)、酸化防止剤23(ビタミンC等)、保存剤24(安息香酸ナトリウム等)、甘味料25(キシリトールやキサンタンガム等)、酸味料26(クエン酸等)、無機塩類27(塩化カリウム等)を添加している。
日本海固有冷水10の分離には、出願人が先に発明した多段式電気透析装置30を用い、イオン交換膜m1を備えた第一処理装置31にて日本海固有冷水10を淡水12と濃縮深層水13とに分離し、一価イオン選択性に優れているイオン交換膜m2を備えた第二処理装置32にて濃縮深層水13をミネラル濃縮水14と濃塩水15とに分離する。分離された分離水6(12,13,14,15)の成分は、図4の通りである。
【実施例1】
【0010】
本発明による口腔用補湿液の第一実施形態を、最良形態と相違する点について説明すれば、多段式電気透析装置30により分離した日本海固有冷水10の淡水12を図2の如く基材とし、これに同じ日本海固有冷水10より分離した濃縮深層水13と添加物20とを添加するもので、その他は最良形態と同様である。
【実施例2】
【0011】
本発明による口腔用補湿液の第二実施形態を、第一実施形態と相違する点について説明すれば、多段式電気透析装置30により分離した日本海固有冷水10の淡水12を基材とし、これに同じ日本海固有冷水10より分離したミネラル濃縮水14と添加物20とを添加するもので、その他は第一実施形態と同様である。
【実施例3】
【0012】
本発明による口腔用補湿液の第三実施形態を、第一及び第二実施形態と相違する点について説明すれば、多段式電気透析装置30により分離した日本海固有冷水10の淡水12を基材とし、これに同じ日本海固有冷水10より分離した濃塩水15と添加物20とを添加するもので、その他は第一及び第二実施形態と同様である。
【実施例4】
【0013】
本発明による口腔用補湿液の第四実施形態を、第一〜第三実施形態と相違する点について説明すれば、多段式電気透析装置30により分離した日本海固有冷水10の淡水12を基材とし、これに同じ日本海固有冷水10より分離したミネラル濃縮水14と濃塩水15、及び添加物20とを添加するもので、その他は第一〜第三実施形態と同様である。
【実施例5】
【0014】
実験例:調査成果の概要
海洋深層水1の成分を利用した口腔用補湿液の試作品(噴霧液A)を被験試料とし、単回摂取時の補湿効果を唾液量の変化、口腔の粘膜免疫機構との関連が示唆されている唾液中の分泌型IgA濃度、ストレス度の指標とされるNa/K値より口腔内補湿に与える影響を評価したほか、噴霧時の唾液pHに及ぼす影響についても検討した。更に、アンケート形式により嗜好性等も調査した。
比較対照品には市販の口腔用補湿液である「ウエットケア」(食品、キッセイ薬品工業(株)、噴霧液B)、市販のナチュラルミネラルウォーターである「アルプス精水」(出願人の製品、噴霧液C)を用い、各噴霧液、単回噴霧後の唾液を採取し、分析用試料とした。
結果の概略は以下の通りであった。
【0015】
(1)唾液分泌量
単回噴霧後の唾液分泌量の平均値は、
噴霧液A:0・9830g、
噴霧液B:0.932g、
噴霧液C:0.782gであり、
噴霧液A及び噴霧液Bでは唾液分泌の促進がみられた。
【0016】
(2)唾液pH
単回噴霧後の唾液pHの平均値は、
噴霧液A:6.4、
噴霧液B:6.6、
噴霧液C:6.2であり、
噴霧液Aは口腔内pHに影響を及ぼさないことが示された。
【0017】
(3)Na/K比
単回噴霧後のNa/K比の平均値は、
噴霧液A:0.8、
噴霧液B:1.0、
噴霧液C:0.6であり、
噴霧液Aは噴霧液Bには劣るが噴霧液Cよりも高い値が示された。
【0018】
(4)S−IgA/総たんぱく質(TP)比
単回噴霧後のS−IgA/TP比の平均値は、
噴霧液A:55.2、
噴霧液B:43.3、
噴霧液C:58.2であり、
噴霧液BはS−IgAの分泌に関し何らかの刺激を与え、分泌を抑制したと考えられたが、噴霧液AはS−IgAの分泌に影響を与えないことが示唆された。
【0019】
(5)嗜好性
噴霧液の酸味の強弱と唾液分泌量等の間の相関性は、薄いことが示唆された。
【0020】
海洋深層水成分を利用した本発明の口腔用補湿液は、本調査において、ヒトにおける口腔内補湿作用がみられ、食品や飲料としての商品化、事業化の可能性が示された。
【0021】
(1)噴霧液の調整
本発明の口腔用補湿液は、出願人の多段式電気イオン交換膜装置30により海洋深層水1から分離精製した分離水(脱塩水)に深層水原水、増粘剤、矯正剤等を加えて、無機電解質濃度、比重、粘度等が正常唾液に類似するよう調製し、手動式噴霧容器(容量:30mL、1回噴霧量:0.07mL)に充填、これを噴霧液Aとした。pHは3.0、粘度は25cPであった。
また、比較対照品として市販の口腔用補湿液である「ウエットケア」(食品、キッセイ薬品工業(株)、噴霧液B)、ナチュラルミネラルウォーターである「アルプス精水」(出願人の製品、噴霧液C)を噴霧液Aと同じ容器に移し替え、各々を噴霧液B、噴霧液Cとした。
噴霧液A,B,Cの組成は表1の通りである。
【0022】
【表1】

【0023】
(2)被験者
被験者は出願人の企業に勤務する者で、事前に「口の渇きに関するアンケート調査」を実施し、「口の渇きスコア」(満点:26点ポイント)が4ポイント以上を示した成人男女とした。
尚、被験者には試験実施前に「ヘルシンキ宣言」の精神に則り、試験の趣旨と試験方法、予想される効果と副次作用、プライバシー保護に関する事項等を説明し、同意が得られた31名を無作為に各群10名または11名の3群に分け、各々を第イ群、第ロ群及び第ハ群とし、群毎に各噴霧液の摂取順序を異にさせた。
同意が得られた31名は男性:19名、女性:12名で、表2の如く平均年齢は38.3±14.7歳、「口の渇きスコア」の平均値は6.8±2.5ポイントであった。
【0024】
【表2】

【0025】
(3)試験スケジュール
試験は平成17年1月18日〜20日に実施した。各日に1種類の噴霧液を単回摂取させる試験を連続して3日間行った。
被験者には試験開始前日から試験終了時までの期間において、食事、運動、飲酒等の生活習慣は普段と変えることのないよう指導した。
噴霧液の摂取開始時刻は各日とも午前8時30分とし、被験者は試験開始30分前から絶飲食とした。
群毎の噴霧液3種の摂取順序は以下のとおりであり、試験終了時まで被験者には各噴霧容器の中身は知らせなかった。試験は出願人の本社並びに千里工場にて実施した。また、予備日として平成17年1月25日〜27日を設けた。
第イ群:噴霧液A(1日目)⇒噴霧液B(2日目)⇒噴霧液C(3日目)
第ロ群:噴霧液B(1日目)⇒噴霧液C(2日目)⇒噴霧液A(3日目)
第ハ群:噴霧液C(1日目)⇒噴霧液A(2日目)⇒噴霧液B(3日目)
【0026】
(4)唾液採取方法
被験者にはうがい等の前処理は行わせず、唾液を飲み込ませた後、噴霧液容器のノズルを舌上に向けて5回噴霧して1分間口を閉じ、意識的に唾液を飲み込ませた後、唾液量測定用綿球(「サリベット」、((株)アシスト)を120秒間舌下に含ませた。
取出した唾液量測定用綿球を所定の容器に入れ、遠心分離により得た唾液の重量、pHを測定の後、Na/K濃度、S−IgA、総たんぱく質(TP)、の測定用試料とした。
更に、アンケート形式による各噴霧液の味、酸味、唾液分泌感、潤い感、トータル好感度についての調査を実施した。
【0027】
(5)評価方法
(5A)唾液分泌量
遠心分離(3,000rp、10分)により、採取した唾液を秤量器により測定した。
(5B)唾液pH
尿試験用試験紙により目視にて確認した。
(5C)Na濃度及びK濃度
重量を測定した後、凍結保存した唾液を解凍して使用した。
唾液0.1mLを0.1M−HClで10mLとし、100倍希釈した試料を原子吸光光度計により測定し検量線からNa及びK濃度を算出した。
(5D)S−IgA及び総たんぱく質(TP)
S−IgA
唾液を5倍希釈し、S−IgA Indivent Enzyme Immunoassay Kit(Salimetrics社製)を用いて、マイクロプレートリーダー(BIO RAD社製Benchmark)により測定し、検量線からS−IgA濃度を算出した。
総たんぱく質(TP)
唾液5μLをマイクロプレートに取り、Abvanced Protei Nassay Reagent(AVD−01、Cytoskeleton社製)250μLを加えて発色させ、マイクロプレートリーダーにより測定し、検量線から総たんぱく質濃度を算出した。
(5E)嗜好性
各噴霧液の嗜好性について調査するため、3日目の唾液採取後、被験者全員に図5の如くアンケートを渡し調査を実施した。
【0028】
(6)評価結果
(6A)唾液分泌量
単回噴霧後の唾液分泌量の平均値は、図6の如く、
噴霧液A:0.983g、
噴霧液B:0.93g、
噴霧液C:0.782gであり、
噴霧液A及び噴霧液Bは、噴霧液Cと比較して有意差(p<0.05、Bonferroniの多重比較検定)が認められたが、噴霧液Aと噴霧液Bの間には有意差は認められなかった。
【0029】
(6B)唾液pH
単回噴霧後の唾液pHの平均値は、図7の如く、
噴霧液A:6.4、
噴霧液B:6.6、
噴霧液C:6.2であり、
噴霧液Bと噴霧液Cの間では有意差(p<0.05、Bonferroniの多重比較検定)が認められたが、噴霧液Aと噴霧液B、噴霧液Aと噴霧液Cの間では有意差は認められず、噴霧液Aは口腔内pHに影響を及ぼさないことが示された。
【0030】
(6C)Na濃度、K濃度及びNa/K比
単回噴霧後のNa/K比の平均値は、表3と図8の如く
噴霧液A:0.8、
噴霧液B:1.0、
噴霧液C:0.6であり、
噴霧液Aは噴霧液Bには劣るが噴霧液Cよりも高い値を示し、噴霧液Aと噴霧液B、噴霧液Aと噴霧液Cの間にp<0.01の有意差(Bonferroniの多重比較検定)、噴霧液Bと噴霧液Cとの間にはp<0.001の有意差(同)が認められた。
【0031】
【表3】

【0032】
(6D)S−IgA、総たんぱく質(TP)及びS−IgA/TP比
単回噴霧後のS−IgA/TP比の平均値は、表4と図9の如く、
噴霧液A:55.2、
噴霧液B:43.3、
噴霧液C:58.2であり、
噴霧液Aと噴霧液B、噴霧液Cと噴霧液Bの間には有意差(p<0.05、Bonferroniの多重比較検定)を認めたが、噴霧液Cと噴霧液Aの間には有意差を認めなかった。
この結果、噴霧液BはS−IgAの分泌に関し何らかの刺激を与え、分泌を抑制したと考えられたが、噴霧液AはS−IgAの分泌に影響を与えないことが示唆された。
【0033】
【表4】

【0034】
(6E)嗜好性
噴霧液Aは金属義歯への影響を考慮し、酸味を押さえたミント系味としたが、さわやかさにおいては、柑橘系味の噴霧液Bよりも高ポイントを獲得し、唾液分泌実感、潤い実感、総合評価においても両者はほぼ同等のポイントを獲得した。
この結果より、表5と図10の如く噴霧液の酸味の強弱と唾液分泌量等との間の相関性は、薄いことが示唆された。
【0035】
【表5】

【産業上の利用可能性】
【0036】
実施形態は日本海固有冷水10を用いているが、日本海固有冷水10の代わりに海洋深層水1と、その分離水6を用いることも可能であし、図3の如く分離水6を基材とすることも可能である。
口腔乾燥症(ドライマウス)に悩む人々、特に高齢者に多く見られる口腔乾燥症患者の介護に最適である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】多段式電気透析装置による海洋深層水(日本海固有冷水)の分離手段を示すブロック線図である。
【図2】本発明による口腔用補湿液の成分組合わせ例を示すブロック線図である。
【図3】他の成分組合わせ例を示すブロック線図である。
【図4】原水(日本海固有冷水)と分離水の成分図である。
【図5】アンケート用紙図である。
【図6】各噴霧液の単回摂取後における唾液分泌量の比較図である。
【図7】各噴霧液の単回摂取後における唾液pHの比較図である。
【図8】各噴霧液の単回摂取後における唾液中のNa/Kの比較図である。
【図9】各噴霧液の単回摂取後における唾液中のS−IgA/TPの比較図である。
【図10】アンケートの集計図である。
【符号の説明】
【0038】
1 海洋深層水、10 日本海固有冷水
2,12 淡水
3,13 濃縮深層水
4,14 ミネラル濃縮水
5,15 濃塩水
6 分離水
20 添加物
21 保湿剤、22 抗菌剤、23 酸化防止剤、24 保存剤
25 甘味料、26 酸味料、27 無機塩類
30 多段式電気透析装置
31 第一処理装置、32 第二処理装置
m1,m2 イオン交換膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
海洋深層水(1)より分離した淡水(2)を基材とし、これに淡水(2)を除く海洋深層水(1)の分離水(6)を添加していることを特徴とする口腔用補湿液。
【請求項2】
海洋深層水(1)の分離水(6)を基材とし、これに海洋深層水(1)を添加していることを特徴とする口腔用補湿液。
【請求項3】
分離水(6)が多段式電気透析装置(30)を用いて分離した淡水(2)と濃縮深層水(3)とミネラル濃縮水(4)と濃塩水(5)の何れか1つであり、海洋深層水(1)が日本海固有冷水(10)であることを特徴とする請求項1または2記載の口腔用補湿液。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−347901(P2006−347901A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−173132(P2005−173132)
【出願日】平成17年6月14日(2005.6.14)
【出願人】(592008756)五洲薬品株式会社 (19)
【Fターム(参考)】