可変深さフランジを有する保持壁ブロックを形成する装置および方法
モールドアセンブリであって、所望の形状を有するモールドキャビティを形成するように構成された複数のモールドコンポーネントであって、該モールドコンポーネントのうちの少なくとも1つは、該モールドキャビティ内に形成されたメーソンリブロックにおけるセットバックフランジを形成するように構成されたノッチを有し、該ノッチは深さを有する複数のモールドコンポーネント、を含むモールドアセンブリ。該モールドアセンブリは、移動可能なフランジプレートと、駆動アセンブリであって、所望の距離の範囲内で、該移動可能なフランジプレートを、ノッチの中に伸長させ、該移動可能なフランジプレートを該ノッチから収縮させることにより該ノッチの深さを調節するように構成された駆動アセンブリ、とをさらに含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
この出願の主題は、2005年1月13日に出願された米国仮特許出願第60/644,108の主題に関し、これに対する優先権が、35U.S.C.§119(e)のもとで主張されており、これは参考として本明細書に援用される。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、一般にメーソンリブロックに関し、さらに詳細には、可変セットバックを提供するための、可変深さフランジを有する保持壁ブロックを作るモールドアセンブリおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
(発明の背景)
コンクリート保持壁ブロックは、任意の数の景観構造物、例えば高められた植え付け花壇、および土保持壁を築くために使用される。これらの構造は、連続した層において互いの頂上に保持壁ブロックを積み重ねることによって、一般に形成される。通常は、保持壁ブロックは、ブロックのローワフェースから伸長するタイプのセットバックフランジを含み、そのブロックは、一層下のブロックの後フェースに対して接することにより、下の層からの所定のセットバック距離を提供して、層から層への剪断強度を提供するように設計されている。
【0004】
図20Aは、従来の保持壁ブロック870の一実施形態を概略的に示す斜視図である。保持壁ブロック870は、3次元のテクスチャーを有するフロントフェース872、後フェース874、アッパフェース876、ローワフェース878、対向するサイドフェース880および882、ならびに後フェース874と共有されるエッジに沿ってローワフェース878から伸長するセットバックフランジ884を含む。対向するサイドフェース880および882は、フロントフェース872から角度(θ)886で内側に角度がつくことによって、フロントフェース872は、後フェース14の幅(Wr)890よりも大きな幅(Wf)888を有する。図20Bは、ブロック870の側面図であり、セットバック深さ(Df)892を有するセットバックフランジ884を示す。
【0005】
層状に積み重ねられて、壁または他の構造を形成するとき、ブロックの連続した各層は、セットバックフランジの深さに実質的に等しい量だけ、前の層からセットバックされている。セットバックフランジが、各ブロックで等しいとき、連続した各層は、同じ量だけ前の層からセットバックされ、壁に均一かつ幾何学的な概観を与える。図20Cは、図20Aの保持壁ブロック870を使用して形成された保持壁構造894の例を示し、かつフランジ884のセットバック深さ(Df)892に実質的に等しい、連続したブロックの層間の均一なセットバック距離を示す。そのような均一なセットバックは、望ましくないことがあり得、特に自然の外観、例えば自然の岩または石の外観を有する景観構造を作成することを試みているときは特にそうである。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
(発明の概要)
本発明の一実施形態は、所望の形状を有するモールドキャビティを形成するように構成された複数のモールドコンポーネントを含むモールドアセンブリを提供し、モールドコンポーネントのうちの少なくとも1つは、モールドキャビティに形成されたメーソンリブロックにおけるセットバックフランジを形成するように構成されたノッチを有し、ノッチは深さを有する。モールドアセンブリは、所望の距離の範囲内で移動可能なフランジプレートをノッチの中に伸長し、かつ移動可能なフランジプレートをノッチから収縮してノッチの深さを調節するように構成された移動可能なフランジプレートおよび駆動アセンブリをさらに含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
次の詳細な説明において、この一部を形成する添付の図面について参照がなされ、本発明が実行され得る特定の実施形態が、例示として示される。この点で、方向を示す用語、例えば「トップ」「底」「前」「リーディング」「トレーリング」などが、記述される図面の方向に関連して使用される。本発明の実施形態のコンポーネントは、多くの異なる位置に配置され得るので、方向に関する用語は、例示の目的で使用され、制限するものでは決してない。他の実施形態が利用され得、かつ構造的または論理的変化が、本発明の範囲から逸脱することなくなされ得ることは理解される。したがって、次の詳細な説明は制限する意味で受け取られるべきではなく、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲で定義される。
【0008】
本明細書に記述され、図21〜図17によって示されるように、様々な深さのセットバックフランジを有する保持壁ブロックを形成するモールドアセンブリおよび方法が提供される。本発明で使用されるように構成されるのに好適なモールドおよび駆動アセンブリの例が、下の図1〜図19および2003年7月29日出願の米国特許出願第10/629,460号、2004年6月29日出願の第10/879,381号および2005年1月13日出願の第11/036,147号によって記述かつ図示され、これら特許出願の各々は、本発明として同じ譲受人に譲渡され、本明細書に参考として援用されている。
【0009】
図1は、本発明に従って、移動可能なライナープレート32a,32b,32cおよび32dを有するモールドアセンブリ30の例示的な一実施形態の透視図である。モールドアセンブリ30は、駆動システムアセンブリ31を含み、駆動システムアセンブリ31は、サイド部材34aおよび34bならびにクロス部材36aおよび36bを有し、それぞれ内側壁38a、38b、40aおよび40bを有し、互いに結合されることにより内側表面がモールドボックス42を形成する。例示の実施形態において、クロス部材36aおよび36bは、ボルト37でサイド部材34aおよび34bにボルト締めされている。
【0010】
移動可能なライナープレート32a,32b,32cおよび32dは、それぞれ、モールドキャビティ46を形成するように構成された前面44a、44b、44cおよび44dを有する。例示の実施形態において、各ライナープレートは、隣接するモールドフレーム部材の内側に接して位置する関連するギア駆動アセンブリを有する。ライナープレート32aに対応し、かつクロス部材36aの内側に位置するギア駆動アセンブリ50の一部は、サイド部材34aを貫通して延びるように示されている。各ギア駆動アセンブリは、その関連したライナープレートに選択的に結合され、関連したクロス部材と平行な第1の方向に第1の力を適用することによって、モールドキャビティ46の内側に向かってライナープレートを動かし、第1の方向とは逆の方向に第2の力を適用することによって、モールドキャビティ46の内側から遠ざかるようにライナープレートを動かすように構成されている。サイド部材34aおよび34bならびにクロス部材36aおよび36bそれぞれは、対応する潤滑ポートを有し、対応する潤滑ポートは、部材の中に延びて、かつ対応するギア要素に潤滑を提供する。例えば、潤滑ポート48aおよび48bである。本発明によるギア駆動アセンブリおよび移動可能なライナープレートは、以下にさらに詳しく論議される。
【0011】
動作において、モールドアセンブリ30は、コンクリートブロックマシンに選択的に結合される。しかしながら、例示的な目的の容易さのために、コンクリートブロックマシンは図1に示されていない。一実施形態において、モールドアセンブリ30は、駆動システムアセンブリ31のサイド部材34aおよび34bをコンクリートブロックマシンにボルト締めすることによって、コンクリートブロックマシンに取り付けられる。一実施形態において、モールドアセンブリ30は、モールドキャビティ46の寸法に実質的に等しい寸法を有するヘッドシューアセンブリ52をさらに含む。ヘッドシューアセンブリ52も、コンクリートブロックマシンに選択的に結合されるように構成される。
【0012】
ライナープレート32aから32dは、最初にモールドボックス42の内側に向かって所望の距離を伸長されて、所望のモールドキャビティ46を形成する。パレット56が配置されている振動テーブルは、上げられることにより(方向矢印58で指示するように)、パレット56は、接触してモールドキャビティ46に対する底を形成する。一実施形態において、コアバーアセンブリ(図示されず)は、モールドキャビティ46内に配置されて、特別なブロックの設計要求に従って完成したブロック内に空間を作成する。
【0013】
モールドキャビティ46は、移動可能なフィードボックスドローワからのコンクリートで満たされる。ヘッドシューアセンブリ52は、モールド46上に(方向矢印54によって示されるように)下げられ、液圧式にまたは機械的にコンクリートを圧する。ヘッドシューアセンブリ52は、振動テーブルと共に同時にモールドアセンブリ30を振動させ、モールドキャビティ46内でコンクリートに対する高い圧縮が生じる。高いレベルの圧縮は、モールドキャビティ46内の空間を満たし、モールドキャビティ46から完成したブロックをただちに除去することを許す硬さのレベルに到達させる。
【0014】
完成したブロックは、第1の収縮ライナープレート32aから32dによって除去される。ヘッドシューアセンブリ52および振動テーブルは、パレット56と共に、その後(矢印58によって示される方向とは反対の方向に)下げられ、一方、モールドアセンブリ30は、不動のままであることによって、ヘッドシューアセンブリ56は、完成したブロックをモールドキャビティ46から押し出してパレット52の上に置く。ヘッドシューアセンブリ52の下縁が、モールドアセンブリ30の下縁より下に落ちるとき、コンベヤシステムは、パレット56を動かして、完成したブロックを運び去り、新しいパレットが代わりをする。上記のプロセスは繰り返されて、追加的なブロックを作成する。
【0015】
完成したブロックをモールドキャビティ46から除去する前に、ライナープレート32a〜32bを収縮させることによって、ライナープレート32a〜32dは、より少ない磨耗を経験し、従って延びる動作寿命を有する。さらに、移動可能なライナープレート32a〜32dは、標準の水平位置の代わりに、コンクリートブロックが、パレット56に対して垂直の位置で成型されることも可能にすることによって、ヘッドシューアセンブリ52は完成したコンクリートブロックの「フェース」になる部分に接触する。「フェース」は、壁またはその他の構造に設置された後、可能性として視線に晒されるブロックの面である。
【0016】
図2は、本発明による、例えば移動可能なライナープレート32aおよび対応するギア駆動アセンブリ50のような、移動可能なライナープレートおよび対応するギア駆動アセンブリを示す透視図70である。図示の目的のために、サイド部材34aおよびクロス部材36は図示されていない。ギア駆動アセンブリ50は、選択的にライナープレート32aに結合された第1のギア要素72、第2のギア要素74、ピストンロッド78を介して第2のギア要素74に結合された単一のロッド端ダブル作動気圧シリンダ(シリンダ)76、およびギアトラック80を含む。シリンダ76は、気圧嵌合を受け入れるための隙間82を含む。一実施形態において、シリンダ76は、液圧式のシリンダを含む。一実施形態において、シリンダ76はダブルロッド端2重作動シリンダを含む。一実施形態において、ピストンロッド78は、第2のギア要素74にねじ込み可能に結合されている。
【0017】
図2の実施形態において、第1のギア要素72および第2のギア要素74は図示され、以後、ギアプレート72および第2のギア要素74とそれぞれ称される。しかしながら、ギアプレートおよびシリンドリカルギアヘッドとして図示されている一方、第1のギア要素72および第2のギア要素74は、任意の好適な形状および寸法であり得る。
【0018】
ギアプレート72は、第1の主表面84上に複数の角度のついたチャンネルを含み、ギアトラック80においてスライドするように構成されている。ギアトラック80は、内壁40aからクロス部材36aの中に伸長するギアスロット(図示されず)の中に、スライド可能に挿入される。シリンドリカルギアヘッド74は、雌ギアプレート72の第1の主表面84に隣接した表面86上に複数の角度のついたチャンネルを含み、角度のついたチャンネルはシリンドリカルギアヘッド74の半径に対して接して、ギアプレート72の角度のついたチャンネルとスライド可能につながりかつ組み合うように構成されている。ライナープレート32aは、後面90から伸長するガイドポスト88a、88b、88cおよび88dを含む。ガイドポストの各々は、内壁40aからクロス部材36aの中に伸長する、対応するガイドホール(図示されず)の中に、スライド可能に挿入されるように構成される。ギアスロットおよびガイドホールは、以下により詳細に論議される。
【0019】
シリンダ76がピストンロッド78を伸長するとき、シリンドリカルギアヘッド74は、矢印92によって示される方向に動き、組み合っている角度のついたチャネルのために、矢印94で示されるように、ギアプレート72を、従ってライナープレート32aを成型46の内側に向かって動かす。図示のように、図2は、伸長位置におけるピストンロッド78およびシリンドリカルギアヘッド74を描く。シリンダ76がピストンロッド78を収縮させるとき、シリンドリカルギアヘッド74は、矢印96によって示される方向に動き、ギアプレート72およびライナープレート32を、矢印98によって示されるように、モールドの内側から離れるように動かす。ライナープレート32aが、成型の中心に向かってまたは遠ざかるように動くとき、ギアプレート72は、ガイドトラック80においてスライドし、ガイドポスト88a〜88dは、対応するガイドホール内でスライドする。
【0020】
一実施形態において、取り外し可能なライナーフェース100が、ライナープレート32aを通って延びるファスナ102a、102b、102cおよび102dを介して前面44aに選択的に結合される。取り外し可能なライナーフェース100は、所望の形状を提供するように、および/またはモールド46で作られるブロックに、テキストを含む所望の刻印されたパターンを提供するように構成されている。この点で、取り外し可能なライナーフェース100は、所望の形状またはパターンのネガを含む。一実施形態において、取り外し可能なライナーフェース100は、ポリウレタン材料を含む。一実施形態において、取り外し可能なライナーフェース100は、ゴム材料を含む。一実施形態において、取り外し可能なライナープレートは、金属または金属合金、例えば鋼鉄またはアルミニュームを含む。一実施形態において、ライナープレート32は、後面90のリセス104に取り付けられたヒータをさらに含み、ヒータはモールド46内でコンクリートを硬化させて、コンクリートが、前面44aおよび取り外し可能なライナーフェース100にくっつくことを減らすのを助ける。
【0021】
図3Aは、図2において方向矢印106によって示されるように、ギア駆動アセンブリ50およびライナープレート32aの上面図120である。図示において、サイド部材34aおよび34b、ならびにクロス部材36aは、破線で示されている。ガイドポスト88cおよび88dは、内側面40aからクロス部材36aの中に伸長するガイドホール122cおよび122dにスライド可能にそれぞれ挿入されている。ガイドホール122aおよび122bは、それぞれガイドポスト88aおよび88bに対応し、示されていないが、ガイドホール122cおよび122dの下方で、ガイドホール122cおよび122dと一列に並んで位置している。一実施形態において、ガイドホールブッシング124cおよび124dは、それぞれガイドホール122cおよび122dの中に挿入され、スライド可能にガイドポスト88cおよび88dを受ける。ガイドホールブッシング124cおよび124bは、示されていないが、ガイドホールブッシング124cおよび124dの下方でガイドホールブッシング124cおよび124dと一列に並んで位置している。ギアトラック80は、ギアスロット126のなかにスライド可能に挿入されているとして示されており、該ギアスロット126は、ギアトラック80においてスライドするギアプレート72とともにクロス部材36aを貫通する。ギアプレート72は、前面44aからライナープレート32aを通って伸長する複数のファスナ128によってライナープレート32aに結合されているとして示されている。
【0022】
シリンドリカルギアシャフトは、破線134によって示されており、サイド部材34aを通ってクロス部材36aの中に伸長し、ギアスロット126と少なくとも部分的に交差するとして示されている。シリンドリカルギアヘッド74、シリンダ76およびピストンロッド78は、スライド可能にギアシャフト134の中に挿入され、シリンドリカルギアヘッド74は、ギアプレート72の上に配置されている。シリンドリカルギアヘッド74の角度のついたチャンネルは、破線130として示され、132に示されるようにギアプレート72の角度のついたチャンネルと組み合っている。
【0023】
図3Bは、図2の方向矢印108によって示されるように、ギア駆動アセンブリ50およびライナープレート32aの側面図140である。ライナープレート32aは、クロス部材36aから、少なくとも部分的に伸長しているとして示されている。これに対応して、ガイドポスト88aおよび88dは、ガイドホールブッシング124aおよび124dからそれぞれ部分的に伸長しているとして示されている。一実実施形態において、一対のリミットリング142aおよび142dは、ガイドポスト88aおよび88に選択的に結合されることにより、ライナープレート32aが、クロス部材36aからモールドキャビティ46の内側に向かって伸長され得る伸長距離を制限する。それぞれガイドポスト88bおよび88cに対応するリミットリング142bおよび142cは示されていないが、リミットリング142aおよび142dの後ろでこれと一列に位置している。図示の実施形態において、リミットリングは、実質的にガイドポストの端にあるとして示され、従って、クロス部材36aからの実質的に最大伸長距離を可能にしている。しかしながら、リミットリングは、ガイドポストに沿って他の位置に置かれ得、それによって許され得る伸長距離を調節する。
【0024】
図4Aおよび図4Bは、それぞれモールドアセンブリ30の上面図150および160である。図4Aは、収縮位置におけるライナープレート32a、32b、32cおよび32dを示す。ライナーフェース152、154および154は、それぞれライナープレート32b、32cおよび32dに対応する。図4Bは、ライナープレート32a、32b、32cおよび32dを、それらと対応する、伸長位置におけるライナーフェース100、152、154および156と共に示している。
【0025】
図5Aは、ギアプレート72の上面図170である。ギアプレート72は、ギアプレート72のトップ面174を横断する角度のついた複数のチャンネル172を含んでいる。角度のついたチャンネル172は、トップ面174を表面として有する、対応する直線状の複数の「歯」176を形成する。各角度のついたチャンネル172および各歯176は、それぞれ幅178および180を有する。角度のついたチャンネルは、186で示される0°〜(Θ)182の角度で、ギアプレート72を横切って走る。
【0026】
図5Bは、図5Aにおいて方向矢印184によって示されるように、ギアプレート72の端面図(「A」)185であり、複数の、角度のついたチャンネル172および直線状の歯176をさらに示す。各角度のついたチャンネル172は、深さ192を有している。
【0027】
図5Cは、シリンドリカルギアヘッド76の平坦面202の図200を示す。シリンドリカルギアヘッド76は、面202を横断する複数の角度のついたチャンネル204を含む。角度のついたチャンネル204は、対応する複数の直線状の歯206を形成する。角度のついたチャンネル204および直線状の歯206は、直線状の歯206の幅が実質的に角度のついたチャンネル172の幅と整合するように、かつ角度のついたチャンネル204の幅が実質的に直線状の歯176の幅と整合するように、それぞれ幅180および178を有する。角度のついたチャンネル204および歯206は、186で示される0°〜(Θ)182の角度で、面202を横切って走る。
【0028】
図5Dは、図5Cの方向矢印208によって示されるようにシリンドリカルギアヘッド76の端面図210であり、複数の、角度のついたチャンネル204および直線状の歯206をさらに示す。面202は、シリンドリカルギアヘッド76の半径に接する平坦な面である。各角度のついたチャンネルは、平坦面202から深さ192を有している。
【0029】
シリンドリカルギアヘッド76が「回転」させられて、ギアプレート72の面174を横切って置かれるとき、ギアヘッド76の直線状の歯206はギアプレート72の角度のついたチャンネル172とつながり、かつ組み合い、ギアプレート72の直線状の歯176は、ギアヘッド76の角度のついたチャンネル204とつながり、かつ組み合う(図2も参照)。ギアヘッド76が、92の方向に動かされるとき、ギアヘッド76の直線状の歯206は、ギアプレート72の直線状の歯176を押して、ギアプレート72を94の方向に動かす。逆に、ギアヘッド76が、96の方向に動かされるとき、ギアヘッド76の直線状の歯206は、ギアプレート72の直線状の歯176を押し、ギアプレート72を98の方向に動かす。
【0030】
シリンドリカルギアヘッド76がギアプレート72を94および98の方向に動かすためには、角度(Θ)182は、0°よりも大きく、90°よりも小さくなくてはならない。しかしながら、Θ182は少なくとも45°よりも大きくあることが好ましい。Θ182が45°以下であるとき、92の方向に動いているシリンドリカルギアヘッド74が、94の方向にギアプレート72を押すために必要な力は、例えばモールド46中のコンクリートが圧縮されているときのように、96の方向にシリンドリカルギアヘッド74を動かすためにギアプレート72が98の方向に動かされるために必要な力よりも大きい。Θ182が、45°より大きくなればなるほど、96の方向にシリンドリカルギアヘッド74を動かすために、ギアプレート72上で98の方向に必要とされる力がそれだけ大きくなる。事実、90°で、いかに多くの力がギアプレート72に対して98の方向に適用されようとも、ギアプレート72は、シリンドリカルギアヘッド74を92または96いずれの方向にも動かすことはできない。事実上、角度(Θ)は、ピストンロッド78を介してシリンダ76によってシリンドリカルギアヘッド74に提供される力に対する乗数として作用する。Θ182が、45°よりも大きいとき、96の方向にシリンドリカルギアヘッド74を動かすために98の方向にギアプレート72に適用される必要のある力の量は、ギアプレート72を正しい位置に「保持する」ためにピストンロッドを介して92の方向にシリンドリカルギアヘッド74に適用される必要のある力の量よりも大きい(すなわち、コンクリートがモールド46の中で圧縮されるとき)。
【0031】
しかしながら、Θ182が、45°よりも大きくなればなるほど、シリンドリカルギアヘッド74が92の方向に動かされるとき、ギアプレート72、従って対応するライナープレート32aは、それだけ短い距離を94の方向に動く。Θ182のための好ましい動作の角度は約70°である。この角度は、ギアプレート72の移動長さと、96の方向にギアヘッド74を動かすためにギアプレート72上で98の方向に適用される必要のある力のレベルの増加との間の概略のバランス、または折衷を表す。ギアプレート72およびシリンドリカルギアヘッド74、ならびにそれらと対応する角度のついたチャンネル176および206は、コンクリートがモールドキャビティ46において圧縮されているとき、ライナープレート32aの位置を維持するために必要な、シリンダ76の必要なpsi率を下げ、またシリンダ76によって経験される磨耗を減らす。さらに、上記の論議から、ライナープレート32aの移動距離を制御する1つの方法は、ギアプレート72およびシリンドリカルギアヘッド74の角度のついたチャンネル176および206それぞれの角度(Θ)182を制御することである。
【0032】
図6Aは、ギアトラック80の上面図220である。ギアトラック80はトップ面220、第1の端面224、および第2の端面226を有している。破線228によって示される矩形のギアチャンネルは、第1の開口230および第2の開口232を有し、ギアトラック80を貫通して伸長する。アーチ形のチャンネル234は、シリンドリカルギアヘッド76を収納するために必要な半径を有し、トップ面220を横断して伸長し、トップ面222を通ってギアチャンネル228の中に入るギアウインドウ236を形成する。ギアトラック80は、サイド部材36aにおけるギア開口126の幅より次第に狭くなる幅238を有する(図3A参照)。
【0033】
図6Bは、図6Aの方向矢印240によって示されるようにギアトラック80の端面図250であり、ギアチャンネル228およびアーチ形のチャンネル234をさらに示す。ギアトラック80は、サイド部材36aにおけるギア開口126の高さよりも、次第に浅くなる深さ252を有している(図3A参照)。図6Bは、図6Aの方向矢印242によって示されるように、ギアトラック80の側面図260である。
【0034】
図7は、ギアトラック80とギアプレート72との間の関係を示す上面図270である。ギアプレート72は、ギアトラック80の幅274よりも次第に狭くなる幅272を有することにより、ギアプレート72は、第1の開口230を介して、スライド可能にギアチャンネル228の中に挿入され得る。ギアプレート72がギアトラック80内に挿入されるとき、角度のついたチャンネル172および直線状の歯176は、ギアウインドウ236を介して露出される。
【0035】
図8Aは、ギアプレート72、シリンドリカルギアヘッド74およびギアトラック80との間の関係を示す上面図280である。ギアプレート72は、ガイドトラック80内にスライド可能に挿入されているとして示されている。シリンドリカルギアヘッド74は、アーチ形のチャンネル234内に配置されているとして示され、シリンドリカルギアヘッド74の角度のついたチャンネルおよび直線状の歯は、ギアプレート72の角度のついたチャンネル172および直線状の歯176と、スライド可能につなげられ、かつ組み合っている。シリンドリカルギアヘッド74が、伸長するピストンロッド78によって、92の方向に動かされるとき、ギアプレート72は、94の方向にギアトラック80から外側に伸長する(下の図9Bも参照)。シリンドリカルギアヘッド74が、収縮されるピストンロッド78によって96の方向に動かされるとき、ギアプレート72は、98の方向にギアトラック80の中に収縮する(下の図9Aも参照)。
【0036】
図8Bは、図8Aの方向矢印282によって示されるように、ギアプレート72、シリンドリカルギアヘッド74およびガイドトラック80の側面図290である。シリンドリカルギアヘッド74は、面202がアーチ形チャンネル234内に位置するように配置される。シリンドリカルギアヘッド74の角度のついたチャンネル204および歯206は、ギアウインドウ236を介して伸長し、ギアチャンネル228内に位置するギアプレート72の角度のついたチャンネル172および直線状の歯176と組み合う。図8Cは、図8Aの方向矢印284によって示されるような端面図300であり、ギアプレート72、シリンドリカルギアヘッド74、およびガイドトラック80の間の関係を示す。
【0037】
図9Aは、ギアトラック80内で十分に収縮位置にあるギアプレート72を示す上面図310であり、ライナープレート32aは、クロス部材36aに対して収縮されている。明確さの目的のために、シリンドリカルギアヘッド74は、示されていない。角度のついたチャンネル172および直線状の歯176は、ギアウインドウ236を通して見える。ライナープレート32aは、ライナープレート32aを通ってギアプレート72の中に伸長する複数のファスナ128で、ギアプレート72に結合されているとして示されている。一実施形態において、ファスナ128は、ライナープレート32aをギアプレート72にねじにより結合する。
【0038】
図9Bは、ギアプレート72が、少なくとも部分的にギアトラック80から伸長されているのを示している上面図320であり、ライナープレート32aは、クロス部材36aから分離されている。ここでもやはり、シリンドリカルギアヘッド74は図示されていず、角度のついたチャンネル172および直線状の歯176は、ギアウインドウ236を通して見える。
【0039】
図10Aは、本発明による、ギア駆動アセンブリ332の1つの例示的な実施形態を示す図330である。ギア駆動アセンブリ332は、シリンドリカルギアヘッド74、シリンダ76、ピストンロッド78およびシリンドリカルスリーブ334を含む。シリンドリカルギアヘッド74およびピストンロッド78は、シリンドリカルスリーブ334の中にスライド可能に挿入されるように構成されている。シリンダ76は、シールとなるOリング336でシリンドリカルスリーブ334にねじで結合される。シリンドリカルスリーブ334の軸に沿うウインドウ338は、角度のついたチャンネル204および直線状の歯206を部分的に露出する。嵌合342、例えば空気の作用によるまたは液圧嵌合は、隙間82にねじで結合されているとして示されている。シリンダ76は、クロス部材36aを通してアクセス可能な隙間344をさらに含む。
【0040】
ギア駆動アセンブリ332は、(破線によって示される)シリンドリカルギアシャフト134の中に挿入されることにより、ウインドウ338がギアスロット126と交差し、その結果角度のついたチャンネル204および直線状の歯206は、ギアスロット126内で露出されるように構成されている。ギアトラック80およびギアプレート72(図示されず)は、最初にスライド可能にギアスロット126の中に挿入され、その結果、ギア駆動アセンブリ332がスライド可能にシリンドリカルギアシャフト134の中に挿入されるとき、シリンドリカルギアヘッド74の角度のついたチャンネル204および直線状の歯206は、ギアプレート72の角度のついたチャンネル172および直線状の歯176とスライド可能につながり、かつ組み合う。
【0041】
一実施形態において、キー340はシリンドリカルギアヘッド74に結合され、シリンドリカルスリーブ334におけるキースロット342に乗る。キー340は、シリンドリカルギアヘッド74をシリンドリカルスリーブ334内で回転することから妨げる。キー340およびキースロット342は共に、シリンドリカルスリーブ334内でのシリンドリカルギアヘッド74の最大伸長および収縮も制御する。このように、一実施形態において、キー340は、モールドキャビティ46の内側に向かう、ライナープレート32aの伸長距離を制御するように調節され得る。図10Aは、図10Bに示されるようにシリンドリカルシャフト334の上面図350であり、キー340およびキースロット342をさらに示す。
【0042】
図11Aは、2つのコンクリートブロックを形成するための本発明によるモールドアセンブリ360の1つの例示的な実施形態を示す上面図である。モールドアセンブリ360は、一対のモールドボックス42aおよび42bを形成するために互いに結合されたサイド部材34aおよび34bならびにクロス部材36a〜36cを有するモールドフレーム361を含む。モールドボックス42aは、モールドキャビティ46aを形成するように構成された移動可能なライナープレート32a〜32dおよび対応する取り外し可能なライナーフェース33a〜33dを含む。モールドボックス42bは、モールドキャビティ46bを形成するように構成された移動可能なライナープレート32e〜32hおよび対応する取り外し可能なライナーフェース33e〜33hを含む。
【0043】
各移動可能なライナープレートは、50a〜50hによって示されるように、隣接するモールドフレーム部材内側に対して内側に位置する関連したギア駆動アセンブリを有する。各移動可能なライナープレートは、72a〜72hによって示される対応するギアプレートと共に、伸長位置において示されている。以下に記述されるように、移動可能なライナープレート32cおよび32eは、ギア駆動アセンブリ50c/eを共有し、ギアプレート72eは、上向きのその対応する複数の角度のついたチャンネルを有し、ギアプレート72cは、下向きのその対応する複数の角度のついたチャンネルを有する。
【0044】
図11Bは本発明によるギア駆動アセンブリ、例えばギア駆動アセンブリ50c/eを図示する図である。図11Bは、図11Aのクロス部材36cを通る断面A−Aから見たギア駆動アセンブリ50c/eの図を示す。ギア駆動アセンブリ50c/eは、対向する表面上に、角度のついたチャンネル204cおよび204eを有する単一のシリンドリカルギアヘッド76c/eを含む。シリンドリカルギアヘッド76c/eは、ギアトラック80cおよび80dのアーチ形のチャンネル234cおよび234eに嵌合し、その結果、角度のついたチャンネル204cおよび204eは、ギアプレート72cおよび72eそれぞれの角度のついたチャンネル172cおよび172eとスライド可能に組み合う。
【0045】
角度のついたチャンネル172cおよび204c、ならびに172eおよび204eは互いに対向し、シリンドリカルギアヘッド76c/eが伸長されるとき(例えば、図11Bから)、ギアプレート72cはモールドキャビティ46aの内側に向かって372の方向に動き、ギアプレート72eはモールドキャビティ46bの内側に向かって374の方向に動くように構成されている。同様に、シリンドリカルギアヘッド76c/eが収縮されるとき(例えば、図11Bの中に)、ギアプレート72cは、376の方向に、モールドキャビティ46aの内側から遠ざかるように動き、ギアプレート72eは、378の方向に、モールドキャビティ378の内側から遠ざかる方向に動く。ここでもやはり、シリンドリカルギアヘッド76c/eおよびギアプレート72cおよび72eは、任意の好適な形状であり得る。
【0046】
図12は、本発明によるモールドアセンブリ430の、1つの例示的な実施形態の一部を示す透視図である。モールドアセンブリは、同時に複数のコンクリートブロックをモールドするための移動可能なライナープレート432a〜4321を含む。モールドアセンブリ430は、サイド部材434aおよび434b、ならびにクロス部材436aおよび436bを有する駆動システムアセンブリ431を含む。図示の目的のために、サイド部材434aは、破線によって示されている。モールドアセンブリ430は、分割プレート437a〜437gをさらに含む。
【0047】
移動可能なライナープレート432a〜4321および分割プレート437a〜437gは、共にモールドキャビティ446a〜446fを形成し、各モールドキャビティは、コンクリートブロックを形成するように構成されている。このように、図示の実施形態においては、モールドアセンブリ430は、同時に6つのブロックを形成するように構成されている。しかしながら、モールドアセンブリ430は、6つ以外のコンクリートブロックの数量を同時に形成するために容易に変更され得ることは図示から明白である。
【0048】
図示の実施形態において、サイド部材434aおよび434b各々は、移動可能なライナープレート432a〜432fおよび432g〜4321をそれぞれ動かすための、対応するギア駆動アセンブリを有する。図示の目的のために、サイド部材434aに関連するギア駆動アセンブリ450および対応する移動可能なライナープレート432a〜432gのみが図示されている。ギア駆動アセンブリ450は、対応する移動可能なライナープレート432a〜432fにそれぞれ選択的に接続された第1のギア要素472a〜472f、および第2のギア要素474を含む。図示の実施形態において、第1のギア要素472a〜472fおよび第2のギア要素474は、形状が円筒形であるとして示されている。しかしながら、任意の好適な形状が使用され得る。
【0049】
第2のギア要素474は、ピストンロッド478を介して、シリンダピストン(図示されず)に選択的に結合されている。以下にさらに詳細に記述された一実施形態において(図12参照)、第2のギア要素474は、単一のコンポーネントを形成するためにシリンダピストンと一体構成となっている。
【0050】
図示の実施形態において、第1のギア要素472a〜472b各々は、第2のギア要素474の実質的に平行な角度のついた複数のチャンネル486とスライド可能に噛み合いかつ組み合う実質的に平行な角度のついた複数のチャンネル484をさらに含む。第2のギア要素474が、矢印492によって示される方向に動かされるとき、移動可能なライナープレート432a〜432fの各々は、矢印494によって示される方向に動く。同様に、第2のギア要素474が、矢印496によって示される方向に動かされるとき、移動可能なライナープレート432a〜432fの各々は、矢印498によって示される方向に動く。
【0051】
図示の実施形態において、第1のギア要素432a〜432fの各々の角度のついたチャンネル484、および角度のついたチャンネル486は、同じ角度にある。従って、第2のギア要素474が、492および496の方向に動くとき、各移動可能なライナープレート432a〜432fは、494および498の方向にそれぞれ同じ距離を動く。一実施形態において、第2のギア要素474は、実質的に平行な角度のついたチャンネルの複数のグループを含み、各グループは、第1のギア要素472a〜472fのうちの異なる1つと対応する。一実施形態において、各グループおよびその対応する第1のギア要素の角度のついたチャンネルは、異なる角度を有することにより、各移動可能なライナープレート432a〜432fは、492および496の方向に動かされる第2のギア要素474に応答して、494および498の方向に異なる距離を動く。
【0052】
図13は、本発明によるギア駆動アセンブリ500、ならびに対応する移動可能なライナープレート502および取り外し可能なライナーフェース504を示す透視図である。図示の目的のために、サイド部材およびクロス部材を含むフレームアセンブリは示されていない。ギア駆動アセンブリ500は、ダブルロッド端で、2重作動気圧のシリンダ本体507を有するシリンダピストン506、ならびに第1のロッド端510および第2のロッド端512を有する空洞のピストンロッド508を含む。ギア駆動アセンブリ500は、移動可能なライナープレート502に選択的に結合された一対の第1のギア要素514aおよび514bをさらに含み、第1のギア要素514aおよび514b各々は、実質的に平行な角度のついた複数のチャンネル516aおよび516bを有する。
【0053】
図示の実施形態において、シリンダピストン506のシリンダ本体507は、角度のついたチャンネル516aおよび516bと噛み合いかつスライド可能に組み合うように構成された実質的に平行な複数の角度のついたチャンネル518を含む。一実施形態において、シリンダ本体507は、角度のついたチャンネル518を有するシリンダスリーブにスライド可能に挿入されかつ結合されるように構成されている。
【0054】
一実施形態において、シリンダピストン506およびピストンロッド508は、フレーム部材の駆動シャフト、例えばクロス部材36aの駆動シャフト134内に位置し、ロッド端510は、フレーム部材、例えばサイド部材34bに結合されかつ通って伸長し、第2のロッド端512はフレーム部材、例えばサイド部材34aに結合されかつ通って伸長する。第1のロッド端510および第2のロッド端512は、圧縮された空気を受けかつ提供して、2重作動シリンダピストン506を駆動するように構成されている。ピストンロッド508は、サイド部材34aおよび34bに、第1および第2のロッド端512および510を介して固定され、シリンダピストン506は、第1および第2のロッド端510および512を介して受けられた圧縮された空気に応答して、矢印520および522に示された方向にピストンロッド508の軸に沿って移動する。
【0055】
圧縮された空気が、第2のロッド端512を介して受けられかつ第1のロッド端510を介して排除されるとき、シリンダピストン506は、駆動シャフト、例えば駆動シャフト134内を522の方向に動き、かつ第1のギア要素514aおよび516bならびに対応するライナープレート502ならびにライナーフェース504を、矢印524によって示された方向に動かす。逆に、圧縮された空気が第1のロッド端510を介して受けられ、かつ第2のロッド端512を介して排除されるとき、シリンダピストン506はギアシャフト、例えばギアシャフト134内で520の方向に動き、第1のギア要素514aおよび516b、ならびに対応するライナープレート502およびライナーフェース504を矢印526によって示される方向に動かす。
【0056】
例示の実施形態において、シリンダピストン506ならびに第1のギア要素514aおよび514bは、形状が実質的に円筒形であるとして示されている。しかしながら、任意の好適な形状が使用され得る。さらに、図示の実施形態において、シリンダピストン506は、ダブルロッド端2重作動シリンダである。一実施形態において、シリンダピストン506は、フレーム部材、例えばサイド部材34bに結合された単一ロッド端510のみを有する単一ロッド端2重作動シリンダである。そのような実施形態において、圧縮された空気が、単一ロッド端510と、ギアシャフト134を介してサイド部材34aを通ってシリンダピストン506に対してなされた曲げやすい気圧接続とに提供される。さらに、シリンダピストン506は液圧シリンダを備える。
【0057】
図14は、本発明の一実施形態に従って、駆動アセンブリ550を有する(図12によって示されるような)モールドアセンブリ430の一部分の上面図である。駆動アセンブリ550は、サイド部材434aにおける開口、例えば開口433を介して、対応するライナープレート432a〜432fに選択的に結合される第1の駆動要素572a〜572fを含む。さらにマスターバー573に結合された場合、第1の駆動要素572a〜572の各々。駆動アセンブリ550は、2重作動シリンダ607を有するダブルロッド端液圧ピストンアセンブリ606、ならびに第1のロッド端610および第2のロッド端612を有する空洞のピストンロッド608をさらに含む。第1および第2のロッド端610、612は動かず、サイド部材434aに結合され、かつ駆動アセンブリ550を囲む取り外し可能な筐体560に結合され、通って伸長する。第1および第2のロッド端610、612は、ライン622aおよび622bを介して外部液圧システム624に接続し、かつ空洞のピストンロッド608を介して2重作動シリンダ607と液圧流体を送受するように構成されている液圧嵌合620にそれぞれ結合されている。
【0058】
図示のように、一実施形態において、第1の駆動要素572bおよび572eは、第2の駆動要素を形成する実質的に平行な角度のついた複数のチャンネル618とスライド可能に組み合う実質的に平行な角度のついた複数のチャンネル616を含む。図12によって上に示されたように、一実施形態において、角度のついたチャンネル618は、液圧ピストンアセンブリ606の2重作動シリンダ607上に形成され、その結果、2重作動シリンダ607は第2の駆動要素を形成する。図15A〜図15Cによって記述されるように、他の実施形態においては、第2の駆動要素は、2重作動シリンダ607から分離し、かつこれと動作的に結合されている。
【0059】
液圧流体が、嵌合620および空洞ピストンロッド608を介して、第2のロッド端612から2重作動シリンダ607のなかに移送されるとき、液圧流体は、第1のロッド端610から排除され、2重作動シリンダ607および角度のついたチャンネル618を、ピストンロッド608に沿って、第2のロッド端612の方に動かす。2重作動シリンダ607が第2のロッド端612の方に動くとき、角度のついたチャンネル618は、角度のついたチャンネル616と相互に作用し、第1の駆動要素572bおよび572eを駆動し、従って、対応するライナープレート432bおよび432eを、モールドキャビティ446bおよび446eの内側の方へそれぞれ駆動する。さらに、第1の駆動要素572a〜572fの各々は、マスターバー573に結合されているので、第1のギア要素572b〜572eをモールドキャビティ446bおよび446eの内側の方へ駆動すると、第1の駆動要素572a、572c、572dおよび572f、ならびに対応するライナープレート432a、432c、432dおよび432eも、モールドキャビティ446a、446c、446dおよび446fの内側の方へそれぞれ動く。逆に、液圧流体を嵌合620および空洞ピストンロッド608を介して、第1のロッド端610から2重作動シリンダ607の中に移送すると、2重作動シリンダ607が第1のロッド端610の方へ動かされ、かつライナープレート432が対応するモールドキャビティ446の内側から遠ざかるように動かされる。
【0060】
一実施形態において、駆動アセンブリ550はサポートシャフト626、例えば取り外し可能な筐体560とサイド部材434aとの間で結合され、マスターバー573を通って伸長するサポートシャフト626aおよび626bをさらに含む。2重作動シリンダ607が、液圧流体を移送/排除することによって、第1および第2のロッド端610、612から動かされるとき、マスターバー573がサポートシャフト626に沿って前後に動く。ライナープレート432、駆動要素572、およびマスターバー573はモールドアセンブリ430の静的な要素に結合されているので、それらがモールドキャビティ446に近づいたり遠ざかったりするときに、サポートシャフト626aおよび626bはそれらにサポートおよび剛性を提供する。
【0061】
一実施形態において、駆動アセンブリ550は、ライン630を介して外部の圧縮された空気システム632に接続し、筐体560に圧縮された空気を提供するように構成された気圧嵌合628をさらに含む。取り外し可能な筐体560へ送られる圧縮された空気を気圧嵌合628を介して受けることによって、筐体560の内側空気圧は、外気圧に対して正であり、その結果、空気は、任意の非密封開口、例えば第1の駆動要素572がサイド部材434aを通って伸長する開口433を通って筐体560から継続的に「押し出さ」れる。正の空気圧を維持し、そのような非密封開口を通して空気を押し出すことによって、ほこり、くずおよび他の好ましくない汚染物質が筐体560に入って、駆動アセンブリ550を汚すことが少なくなる。
【0062】
第1および第2のロッド端610、612はそれぞれ、ライン622aおよび622bを介して外部の液圧システム624に接続し、かつ空洞ピストンロッド608を介して2重作動シリンダ607と液圧流体を送受するように構成されている液圧嵌合620に結合されている。
【0063】
図15Aは、本発明による駆動アセンブリ550の一実施形態の一部分を示す上面図である。駆動アセンブリ550は、2重作動シリンダ607および空洞ピストンロッド608を含むダブルロッド端液圧ピストンアセンブリ606を含み、第1および第2のロッド端610および612は取り外し可能な筐体560に結合され、かつこれを貫通する。
【0064】
図示のように、2重作動シリンダ607は、第2のギア要素640内の機械で作られた開口641の内側でスライド可能に嵌合され、空洞のピストンロッド608は、取り外し可能な端キャップ642を通って伸長する。一実施形態において、端キャップ646は、機械で作られた開口641の中にねじで挿入されることにより、端キャップ646は2重作動シリンダ607に突き当たりこれを固定し、それによって、2重作動シリンダ607は第2の駆動要素640に関して静止した状態に保たれる。第2の駆動要素640は、2重作動シリンダ607との一体構成部分である角度のついたチャンネルの代わりに、実質的に平行な角度のついた複数のチャンネル618を含む。図14を参照して、第2のギア要素640の角度のついたチャンネル618は、第1のギア要素572bおよび572eの角度のついたチャンネル616とスライド可能に組み合うように構成されている。
【0065】
第2のギア要素640は、ガイドレール644をさらに含み、ガイドレール644は、筐体560に取り付けられた直線状のベアリングブロック646にスライド可能に結合されている。図14に関して上記されたように、第1および第2のロッド端610および612を介して2重作動シリンダ607に対して液圧流体を移送しかつ排除すると、2重作動シリンダ607が、空洞のピストンロッド608に沿って動かされる。2重作動シリンダ607は、端キャップ642によって第2のギア要素640の機械で作ったシャフト641内で、定まった位置に「ロック」されているので、第2のギア要素640は、2重作動シリンダ607と共に空洞ピストンロッド608に沿って動く。第2の駆動要素640が、空洞ピストンロッド608に沿って動くとき、直線状のベアリングブロック646はガイドレール644を案内しかつ固定し、それによって、第2の駆動要素640を案内し、かつ固定し、かつ空洞ピストンロッド608に対して垂直である第2の駆動要素640における望ましくない動きを減らす。
【0066】
図15Bは、図15Aによって示された駆動アセンブリ550の部分の横断面図A−Aである。ガイドレール644は、直線状のベアリングトラック650にスライド可能に嵌合され、第2の駆動要素640が2重作動シリンダ607によってピストンロッド608に沿って動かされるとき、ベアリング652に乗る。一実施形態において、直線状のベアリングブロック646bは、ボルト648を介して筐体560に結合される。
【0067】
図15Cは、図15Aの駆動アセンブリ550の部分の縦断面図B−Bであり、2重作動シリンダ607を、端キャップ642aおよび642bによって駆動要素640のシャフト641内に固定されているとして示す。一実施形態において、端キャップ642aおよび642bは、第2の駆動要素640の端の中にねじで挿入されることにより、2重作動シリンダ607の各端に対して突き当たる。空洞ピストンロッド608は、端キャップ642aおよび642bを通って伸長し、筐体560に結合され、かつ通って伸長する第1および第2のロッド端610および612を有している。デバイダ654は、ピストンロッド608に結合され、2重作動シリンダ607を第1のチャンバ656および第2のチャンバ658に分割する。第1のポート660および第2のポート662は、液圧流体が、第1および第2のロッド端610および612、ならびに関連した液圧嵌合620それぞれを介して第1のチャンバ656および第2のチャンバ658の中に汲み込まれかつ排除されることを可能にする。
【0068】
液圧流体が、第1のロッド端610および第1のポート660を介して、第1のチャンバ656の中に汲み込まれるとき、2重作動シリンダ607は空洞ピストンロッド608に沿って第1のロッド端610の方に動き、液圧流体は、第2のポート662および第2のロッド端612を介して第2のチャンバ658から排出される。2重作動シリンダ607は、端キャップ642aおよび642bによって、シャフト641内に固定されるので、第2の駆動要素640、従って角度のついたチャネル618は、第1のロッド端610の方に動く。同様に、液圧流体が、第2のロッド端612および第2のポート662を介して、第2のチャンバ658の中に汲み込まれるとき、2重作動シリンダ607は、空洞ピストンロッド608に沿って第2のロッド端612の方へ動き、液圧流体は、第1のポート660および第1のロッド端610を介して、第1のチャンバ656から排除される。
【0069】
図16は、図14によって示されるような駆動アセンブリ550の一部分の側面図であり、通常のライナープレート、例えばライナープレート432a、および対応する取り外し可能なライナーフェース400を図示する。ライナープレート432aは、ボルト接続670を介して第2の駆動要素572aに結合され、今度は、駆動要素572aは、ボルト結合672を介してマスターバー573に接続される。ライナーフェース400の低い方の部分は、ボルト結合674を介してライナープレート432aに結合されている。図示のように、一実施形態においては、ライナープレート432aは、ライナープレート432aの上方のエッジの長さをかつこれに沿って走る高められた「リブ」676を含む。ライナーフェース400におけるチャンネル678は、高められたリブ676と重なりかつ組み合って、ライナープレート432aとライナーフェース400の上方の部分との間で「ボルトなしの」接続を形成する。そのような組み合い結合は確実にライナーフェース400の上方の部分を、ライナーフェース400のエリアにおいてプレート432に結合し、そのエリアは、モールドキャビティ446aに面するライナーフェース400の表面上に見えるボルトなしでは、狭すぎてライナーフェース400とライナープレート432aとの間のボルト結合の使用を可能にすることができない。
【0070】
一実施形態において、対応するライナーフェース400の温度を所望の温度に維持して、対応するモールドキャビティ446におけるコンクリートが、コンクリートの硬化プロセス中にライナーフェース400の表面に付着することを防ぐように構成されたヒータ680を、ライナープレート432は含む。一実施形態において、ヒータ680は電気ヒータを含む。
【0071】
図17は、本発明によるモールドアセンブリ、例えば図14のモールドアセンブリ430の一実施形態を示すブロック図であり、駆動アセンブリ、例えば駆動アセンブリ550の動作を制御することによって、移動可能なライナープレート、例えばライナープレート432の動きを、コンクリートブロックマシン702の動作と細部調整するように構成されているコントローラ700をさらに含む。図示のように、一実施形態において、コントローラ700は、プログラム可能なロジックコントローラ(PLC)を含む。
【0072】
図1に関して上記されたように、モールドアセンブリ430は、一般に複数のボルト接続を介して、コンクリートブロックマシン702と選択的に接続される。動作において、コンクリートブロックマシン702は最初に、モールドボックスアセンブリ430の下にパレット56を置く。コンクリートフィードボックス704は、アセンブリ430のモールドキャビティ、例えばモールドキャビティ446をコンクリートで満たす。ヘッドシューアセンブリ52は、モールドアセンブリ430の上に下げられ、液圧的にまたは機械的にモールドキャビティ446内のコンクリートを圧縮し、かつパレット56が配置されている振動テーブルと共に、モールドアセンブリ430を同時に振動させる。圧縮および振動が完了した後、ヘッドシューアセンブリ52およびパレット56がモールドキャビティ446に対して下げられることにより、形成されたコンクリートが、モールドキャビティ446からパレット56の上に排除される。ヘッドシューアセンブリ52は上げられ、新しいパレット56は、モールドキャビティ446の下の位置の中に動かされる。上のプロセスは、継続的に繰り返され、そのような繰り返し各々は普通サイクルと称される。モールドアセンブリ430を特に参照して、そのようなサイクル各々は6つのコンクリートブロックを製造する。
【0073】
PLC700は、モールドキャビティ446への、およびモールドキャビティ446からのライナープレート432の伸長および収縮を、上記されたようなコンクリートブロックマシン702の動作と細部調整するように構成される。サイクルの始めに、ライナープレート432は完全にモールドキャビティ446から収縮される。一実施形態において、図14に関連して駆動アセンブリ550は、一対のセンサ、例えば近接スイッチ706aおよび706bを含み、マスターバー573の位置をモニタし、従ってマスターバー573に結合された対応する移動可能なライナープレート432の位置をモニタする。図14に示されるように、近接スイッチ706aおよび706bはそれぞれ、ライナープレート432が、モールドキャビティ446に関して、いつ伸長位置にあるかおよび収縮位置にあるかを検知するように構成されている。
【0074】
一実施形態において、パレット56がモールドアセンブリ430の下に配置された後、PLC700は、コンクリートフィードボックス704がモールドキャビティ446へコンクリート配送する準備ができていることを示す、コンクリートブロックマシン702からの信号708を受信する。PLC700は、近接スイッチ706aおよび706bからそれぞれ受信された信号710aおよび710bに基づいて、移動可能なライナー432の位置をチェックする。ライナープレート432が収縮位置にある状態で、PLC700は、液圧システム624へライナー伸長信号712を提供する。
【0075】
ライナー伸長信号712に応答して、液圧システム624は、通路622bを介して液圧流体をピストンアセンブリ606の第2のロッド端612へ汲み始め、通路622aを介して第1のロッド端610から液圧流体を受け始め、それによって、2重作動シリンダ607が、ライナープレート432をモールドキャビティ446の内側の方へ動かし始めるようになる。近接スイッチ706aがマスターバー573を検知するとき、近接スイッチ706aは、ライナープレート432が所望の伸長位置に到達したことを示す信号710aを、PLC700に提供する。信号710aに応答して、PLC700は、信号712を介して液圧システム624に、ピストンアセンブリ606に液圧流体を汲み上げることをやめることを指示し、ライナープレート432は伸長されていることを示す信号714をコンクリートブロックマシン702に提供する。
【0076】
信号714に応答して、コンクリートフィードボックス704は、コンクリートでモールドキャビティ446を満たし、ヘッドシューアセンブリ52は、モールドアセンブリ430の上に下げられる。コンクリートの圧縮および振動が完了した後、コンクリートブロックマシン702は、形成されたコンクリートブロックがモールドキャビティ446から排除される準備ができていることを示す信号716を提供する。信号716に応答して、PLC700は、ライナー収縮信号718を液圧システム624に提供する。
【0077】
ライナー収縮信号718に応答して、液圧システム624は通路622aを介して、液圧流体を通路622を介して第1のロッド端610へ汲み上げ始め、通路622bを介して第2のロッド端612から液圧流体を受け始め、それによって、2重作動シリンダ607はライナープレート432をモールドキャビティ446の内側から離れるように動かし始めるようになる。近接スイッチ706bが、マスターバー573を検知するとき、近接スイッチ706bは、ライナープレート432が、所望の収縮位置に到達したことを示す信号710bを、PLC700に提供する。信号710bに応答して、PLC700は、ピストンアセンブリ606に液圧流体を汲み上げることを止めるように、信号718を介して、液圧システム624に指示し、ライナープレート432が収縮されたことを示す信号720を、コンクリートブロックマシン702に提供する。
【0078】
信号720に応答して、ヘッドシューアセンブリ52およびパレット56は、形成されたコンクリートブロックを、モールドキャビティ446から射出する。コンクリートブロックマシン702は、ヘッドシューアセンブリ52を収縮させ、モールドアセンブリ430の下に新しいパレット56を配置する。上のプロセスは、次のサイクルに対して繰り返される。
【0079】
一実施形態において、PLC700は、圧縮された空気のモールドアセンブリ430への供給を制御するようにさらに構成されている。一実施形態において、PLC700は、いつコンクリートブロックマシン702およびモールドアセンブリ430が動作中であり、コンクリートブロックを形成しているかを示すステータス信号722を、圧縮空気システム630に提供する。動作しているとき、圧縮された空気システム632は、ライン630および気圧嵌合628を介して、圧縮された空気をモールドアセンブリ420の筐体560に提供することによって、汚れ/ほこりおよび他のくずが駆動アセンブリ550に入る可能性を減らす。動作していないとき、圧縮された空気システム632は、圧縮された空気をモールドアセンブリ430に提供しない。
【0080】
コントローラ700の上記は、単一のピストンアセンブリ、例えば駆動アセンブリ500のピストンアセンブリ606のみを使用する駆動アセンブリを制御することに関するけれども、コントローラ700は、複数のピストンアセンブリを採用し、かつ近接スイッチの複数の対、例えば近接スイッチ706aおよび706bを採用する制御駆動アセンブリに適合され得る。そのような例において、液圧システム624は、一対の液圧ライン、例えばライン622aおよび622bを介して、各ピストンアセンブリに結合され得る。追加的に、各適用可能な近接スイッチが、すべての移動可能なライナープレートが伸長位置にあることを示し、また各適用可能な近接スイッチが、すべての移動可能なライナープレートが収縮位置にあることを示すときにのみ、PLC700は、複数の位置信号を受信し得、それぞれモールドキャビティがコンクリートで満たされることを、かつ形成されたブロックが射出されることを可能にする。
【0081】
図18A〜18Cは、図15A〜15Cによって示されるように駆動アセンブリ550の代替の実施形態の部分を示す。図18Aは、第2のギア要素640の上面図であり、第2のギア要素640は、ピストンアセンブリ、例えばピストンアセンブリ606の代わりに、スクリュー駆動システム806によって駆動される。スクリュー駆動システム806は、ねじが切られたスクリュー808、例えばアクメ(Acme)またはボール(Ball)スタイルスクリュー、および電気モータ810を含む。ねじが切られたスクリュー808は、第2のギア要素640を縦に通って伸長する対応するねじの切られた軸812を通ってねじが切られている。ねじが切られたスクリュー808の第1の端は、第1のベアリングアセンブリ814aに結合され、第2の端は、第2のベアリングアセンブリ814bを介してモータ810に結合されている。モータ810は、モータ取り付け824を介して筐体560に、および/またはモールドアセンブリのサイド/クロス部材、例えばクロス部材434aに選択的に結合される。
【0082】
図15Aによって記述される方法と同様な方法で、第2のギア要素640は、図14によって図示されるように、第1のギア要素572bおよび572eの角度のついた複数のチャンネル616とスライド可能に噛み合いかつ組み合う角度のついた複数のチャンネル618を含む。第2のギア要素640は、直線状のベアリングブロック646と結合されているので、モータ810が駆動されてねじの切られたスクリュー808を反時計回りの方向816に回転するとき、第2のギア要素640は、直線状のベアリングトラック650に沿って818の方向に駆動される。第2のギア要素640が、818の方向に動くとき、角度のついたチャンネル618は、角度のついたチャンネル616と相互作用し、ライナープレート、例えば図12および14で示されるライナープレート432a〜432fを、モールドキャビティ446a〜446fの内側へ向って延ばす。
【0083】
モータ810が駆動されて、ねじの切られたスクリュー808が時計回りの方向820に回転するとき、第2のギア要素640は、直線状のベアリングトラック650に沿って822の方向に駆動される。第2のギア要素640が、822の方向に動くとき、角度のついたチャンネル618は角度のついたチャンネル616と相互に作用し、ライナープレート、例えば図12および14によって示されたライナープレート432a〜432fを、モールドキャビティ446a〜446fの内側から遠ざかるように収縮させる。一実施形態において、図14に示されるように、ライナープレートがモールドキャビティの内側に向かって、かつこれから遠ざかるように伸長されたり収縮されたりする距離は、近接スイッチの対706aおよび706bに基づいて制御される。代替の実施形態において、ライナープレートの移動距離は、モータ810によって駆動されるねじの切られたスクリュー808の回転数に基づいて制御される。
【0084】
図18Bおよび18Cは、図18Aによって示されるように、駆動アセンブリ550の横および長手方向の断面図A−AおよびB−Bをそれぞれ示す。筐体560の外に位置しているように示されているが、代替の実施形態においては、モータ810は筐体560内に取り付けられる。
【0085】
上記されたように、コンクリートブロックは、広くコンクリートメーソンリユニット(CMU)とも称され、広く様々なタイプのブロック、例えばパティオブロック、舗装材料、軽量ブロック、グレイブロック、建築ユニット、および保持壁ブロックを包含する。用語コンクリートブロック、メーソンリブロック、およびコンクリートメーソンリユニットは本明細書において交換可能に使用され、本発明のアセンブリ、システム、および方法によって形成されるのに好適なすべてのタイプのコンクリートメーソンリユニットを含むように意図されている。さらに、本明細書には、主にコンクリートを含み、使用すると記述されているが、本発明のドライキャストコンクリート、または他のコンクリート混合物、システム、方法、およびコンクリートメーソンリユニットは、そのような材料に限定されず、そのようなブロックの形成にとって好適な任意の材料の使用を包含するように意図されている。
【0086】
図19は、図1によって示される通りのモールドアセンブリ30を参照して、本発明によるモールドアセンブリを使用してコンクリートブロックを形成するためのプロセス850の例示的な一実施形態を示す流れ図である。プロセス850は、852で始まり、852ではモールドアセンブリ30は、例えばサイド部材34aおよび34bを介して、コンクリートブロックマシンにボルト締めされている。図示の容易さのために、コンクリートブロックマシンは、図1に示されていない。モールドアセンブリが用途のために適合されるコンクリートブロックマシンの例は、コロンビアおよびベッサによって製造されるモデルを含む。一実施形態において、852でのコンクリートブロックマシンにおけるモールドアセンブリ30の据付は、コアバーアセンブリ(図1には示されていないが、当業者には公知である)の据付をさらに含み、コアバーアセンブリは、モールドキャビティ46内に配置されて、特定のブロックの設計要求に従って、形成されたブロック内に空間を作成する。一実施形態において、モールドアセンブリ30はさらにヘッドシューアセンブリ52を含み、ヘッドシューアセンブリ52も、852でコンクリートブロックマシンにボルト締めされる。
【0087】
854で、1つ以上のライナープレート、例えばライナープレート32a〜32dは、所望の距離を伸長され、形成されるコンクリートブロックの所望の形状のネガを有するモールドキャビティ46を形成する。以下にさらに詳細に記述されるように、移動可能なライナープレートの数は、モールドアセンブリ30の特定なインプリメンテーションおよび形成されるコンクリートブロックのタイプに依存して変化し得る。856では、1つ以上のライナープレートが伸長された後、コンクリートブロックマシンは、パレット56がその上に位置する振動テーブルを上げることにより、パレット56はモールドアセンブリ30と接触し、モールドキャビティ46に対して底を形成する。
【0088】
858では、コンクリートブロックマシンは、フィードボックスドローワ(図1には示されず)を動かして、モールドキャビティ46の開放トップ上の位置の中に入れ、モールドキャビティ46を所望のコンクリート混合物で満たす。モールドキャビティ46が、コンクリートで満たされた後、フィードボックスドローワは収縮され、コンクリートブロックマシンが、860において、ヘッドシューアセンブリ52をモールドキャビティ46の上に下げる。ヘッドシューアセンブリ52は、各モールドキャビティ、例えばモールドキャビティ46の寸法および他の独特な構成に整合するように構成される。
【0089】
862では、コンクリートブロックマシンは、パレット56が配置されている振動テーブルを介してモールドアセンブリ30を同時に振動させながら、(例えば液圧的にまたは機械的に)コンクリートを圧縮する。圧縮と振動は共に、コンクリートがモールドキャビティ46内の任意の空間を実質的に満たすようにし、コンクリートが、モールドキャビティ46から形成されたコンクリートブロックが除去されることを許す硬さのレベル(「事前硬化」)に速やかに達するようにする。
【0090】
ステップ864では、1つ以上の移動可能なライナープレート32が、モールドキャビティ46の内側から遠ざかるように収縮される。ライナープレート32が収縮された後、コンクリートブロックマシンは、モールドアセンブリ30が静止状態のままである間に、ヘッドシューアセンブリ52を振動テーブルおよびパレット56と共に下方に動かすことによって、形成されたコンクリートブロックをモールドキャビティ46から除去する。ヘッドシューアセンブリ、振動テーブルおよびパレット56は、ヘッドシューアセンブリ52の低い方のエッジがモールドキャビティ46の低い方のエッジの下に落ち、形成されたブロックがモールドキャビティ46からパレット56の上に射出されるまで、低くなる。コンベアシステムが、パレット56を動かし、形成されたブロックを、コンクリートブロックマシンから離れて、形成されたブロックが硬化されるオーブンの方へと搬送する。ヘッドシューアセンブリ56が、868での最初のスタート位置まで上げられ、プロセス850は、上記されたプロセスが繰り返されて追加的なコンクリートブロックを作成する854へ戻る。
【0091】
図21は、図20Aの保持壁ブロック870のように、様々な深さのセットバックフランジを有する保持壁ブロックを形成する本発明によるコンクリートブロックマシンの使用に好適であり、移動可能であるフランジモールドを使用するモールドアセンブリ1000の一実施形態を概略的に示す斜視図である。モールドアセンブリ1000は、図1のモールドアセンブリ30に類似し、モールドボックスを形成するサイド部材1002、1004およびクロス部材1006、1008を含み、モールドボックスにおいて、不動ライナープレート1010、1012、1014および1016が、所望の形状を有するモールドキャビティ1018を形成するように配置されている。モールドアセンブリ1000は、本発明によるヘッドシューアセンブリ1020、およびパレット1022をさらに含む。
【0092】
図22および図23は、より詳細にヘッドシューアセンブリ1020を示すモールドアセンブリ1000の断面図である。ヘッドシューアセンブリ1020は、移動可能なフランジプレート1030、駆動アセンブリ1040、および深さ(D)1052を有するノッチ1050を含む。駆動アセンブリ1040は、フランジプレート1030に結合され、方向矢印1058および1060によって示されているように、ヘッドシューアセンブリ1020の筐体1056内の開口1054を介して、フランジプレート1030を動かしてノッチ1050に出し入れすることによって、ノッチ1050の深さ(D)1052を変化させるように構成されている。移動可能なフランジプレート1030、および駆動アセンブリ1040は、図25および図26によってより詳細に以下に記述されている。図22は、収縮位置におけるヘッドシューアセンブリ1020を示し、モールドキャビティ1018のトップは開放されている。図23は、トップモールドキャビティ1018を閉じるように配置されているヘッドシューアセンブリ1020を示す。
【0093】
動作において、図21〜図23に関して、かつ図19のプロセス850によって上記された方法に類似した方法で、モールドアセンブリ1000は、コンクリートブロックマシンに結合されているが、図示の簡潔さのために図21〜図23には示されていない。モールドアセンブリ30が使用されるのに好適なそのようなコンクリートブロックマシンの例は、Columbia Machine, Inc., Vancouver, WA, USA、およびBesser Company, Alpena, MI, USAによって製造されたモデルを含む。
【0094】
図21および図22によって示されるように、最初に、ヘッドシューアセンブリ1020は、収縮位置にあることにより、モールドキャビティ1018のトップは開放となる。コンクリートブロックマシンは、パレット1022が位置する振動テーブルを上げることにより、パレット1022は閉じて、モールドキャビティ1018のための底を形成する。コンクリートブロックマシンは、次に所望のコンクリート混合物でモールドキャビティ1018を満たし、ヘッドシューアセンブリ1020を下げることによりモールドキャビティ1018のトップを閉ざす。コンクリートブロックマシンは次に、モールドアセンブリ1000を同時に震動させながら、ヘッドシューアセンブリ1020でコンクリートを(例えば液圧的に、機械的に)圧縮する。圧縮と振動は共に、モールドキャビティ1018内の空間がコンクリートで満たされるようにし、事前硬化されたブロックがモールドキャビティ1018から除去されることを可能とする(事前硬化と称される)硬さのレベルにコンクリートが速やかに達するようにする。
【0095】
事前硬化されたブロックを除去するためには、ヘッドシューアセンブリ1020およびパレット1022は下げられ、一方、モールドアセンブリ1000の残りは不動の状態を保つ。ヘッドシューアセンブリ1020およびパレット1022は、ヘッドシューアセンブリ1020の低い方のエッジがモールドアセンブリ1000の低い方のエッジの下を通るまで下げられ、その時点で、事前硬化されたブロックはモールドキャビティ1018からパレット1022の上に射出される。コンベアシステムが、次にパレット1022を動かし、射出されたブロックを、硬化のためにオーブンに搬送する(図示されず)。ヘッドシューアセンブリ1020は、次にモールドキャビティ1018より上の最初の高められた位置まで戻され(図21および図22参照)、上記されたプロセスは繰り返されて追加的なブロックを形成する。
【0096】
ブロック形成プロセス中、パレット1002は、アッパフェースを形成し、ライナープレート1012は、後フェースを形成し、ライナープレート1016はフロントフェースを形成し、およびライナープレート1010および1014はブロックの対向するサイドフェースを形成する。ヘッドシューアセンブリ1020は、ブロックのローワフェースを形成し、ノッチ1050および移動可能なフランジプレート1030は、ライナープレート1012と協同して、ブロックの後フェースと共有されるエッジに沿ってローワフェースから伸長するセットバックフランジを形成する。
【0097】
一実施形態において、ブロックが、上記されたプロセスに従って形成されるたびに、駆動アセンブリ1040は、開口1054を介してフランジプレート1030を伸長または収縮させてノッチ1050に出し入れすることによって、1つのブロックから次のブロックへとノッチ1050の深さ(D)1052変化させることによって、移動可能なフランジプレート1030の位置を調節するように構成される。一実施形態において、駆動アセンブリ1040は、ブロックからブロックへとノッチ1050の深さ(D)1052を変えることによって、変化する深さのセットバックフランジを有する保持壁ブロックが提供されるように構成される。
【0098】
図24Aおよび図24Bは、図21〜図23によって示されるようなモールドアセンブリ1000によって形成された保持壁ブロックの一実施形態を示す。ブロック1070は、フロントフェース1072、後フェース1074、アッパフェース1076、ローワフェース1078、対向するサイドフェース1080および1082、および後フェース1074と共有されるエッジに沿ってローワフェース1078から伸長するセットバックフランジ1084を含む。対向するサイドフェース1080および1082は、フロントフェース1072から角度(θ)1086で内側に角度がついていることによって、フロントフェース10772は、後フェース1074の幅(Wr)1090よりも大きい幅(Wf)1088を有する。
【0099】
上記されたように、セットバックフランジ1084は、移動可能なフランジプレート1030、およびヘッドシューアセンブリ1020のノッチ1050、およびライナープレート1012の協同によるブロック形成プロセス中に形成される。図24Bによって示されるように、セットバックフランジ1084は、深さ(D)1092および高さ1094を有している。図25に関して以下により詳細に記述されるように、駆動アセンブリ1040は、十分に伸長された位置と十分に収縮された位置との間でフランジプレート1030をノッチ1050の中に伸長かつ収縮するように構成されることによって、所与の保持壁ブロックに対して、セットバックフランジ1084は最小深さ(DMIN)1096および最大深さ(DMAX)1098の間の深さを有し得る。
【0100】
図示のように、保持壁ブロック1070は幅(Wf)1088、深さ(D)1100、および高さ(H)924を有する。保持壁ブロック1070は、標準寸法、例えば4’’(H)x12’’(D)x9’’(Wf)および8’’(H)x12’’(D)x18’’(Wf)を含む複数の寸法で形成され得る。
【0101】
図25は、本発明によるフランジプレート1030および駆動アセンブリ1040を含むヘッドシューアセンブリ1020の一実施形態を示すブロック図である。図26は、図25のフランジプレート1030および駆動アセンブリ1040の部分を示す斜視図である。一実施形態において、駆動アセンブリ1020は、図14および図15A〜図15Cによって上に示されたような駆動アセンブリ550と類似している。かくして、一実施形態において、駆動アセンブリ1040は、一対の第1のギア要素1110aおよび1110bを含み、それぞれは、実質的に平行な角度のついたチャンネル1112aおよび1112bを有する。一実施形態において、フランジプレート1030が開口1054を介して、ノッチ1050に対して伸長かつ収縮することを支持しかつ案内するサポートエレメント1114における開口を通って、第1のギア要素は、スライド可能に伸長する。
【0102】
駆動アセンブリ1040は、第2のギア要素1116、および筐体1056に固定されているライナーベアリングブロック1118をさらに含む。第2のギア要素は、実質的に角度のついた複数のチャンネル1120を含み、複数のチャンネルは、図26に示されるように、第1のギアギア要素1110aおよび1110bの平行に角度のついたチャンネル1112a、1112bとスライド可能に組み合うように構成されている。第2のギア要素1116は、スライド可能にライナーベアリングトラック1124に挿入され、ベアリング1126に乗るt型ガイドレール1122をさらに含む。
【0103】
一実施形態において、図15A〜図15Cの駆動アセンブリ550によって示される方法に類似した方法で、駆動アセンブリ1040は、第2のギア要素1116と共に配置され、そこから伸長する空洞ピストンロッド1130を有する2重作動シリンダ1128を含む。図15A〜図15Cに関して上記された方法に類似した方法で、(圧縮空気を含んで)液圧媒体が、2重作動シリンダ1128と往復移送されるとき、2重作動シリンダ1128は、空洞ピストンロッド1130に沿って動き、空洞ピストンロッド1130は、次には第2のギア要素1016を空洞ピストンロッド1130に沿って動かす。
【0104】
一実施形態において、平行チャンネル1020と平行チャンネル1112aおよび1112bとの間の相互作用を介して、方向矢印1140によって示された方向での第2のギア要素1116の動きは、第1のギア要素1110a、1110bおよびフランジプレート1030を1058の方向に動かす(すなわち、ノッチ1050から収縮させる)。逆に、方向矢印1142によって示された方向での第2のギア要素1116の動きは、第1のギア要素1110a、1110bおよびフランジプレート1030を1060の方向に動かす(すなわち、ノッチ1050の中に伸長させる)。図示の簡略さのために、支持要素1114および2重作動シリンダ1128は、図26には示されていないことは留意される。一実施形態において、2重作動シリンダ1128の代わりに、駆動アセンブリ1040は、図18A〜図18Cによって上記されたスクリュー駆動システムと類似のスクリュー駆動システムを使用して、1140および1142の方向に第2のギア要素1116を動かす。
【0105】
図25に関して、駆動アセンブリ1040は、破線1144によって示されるように、完全に収縮された位置と完全に伸長された位置との間でフランジプレート1030を伸長するように構成されている。フランジプレート1030が、完全に伸長された位置1144にあるとき、ノッチ1050は、深さ(D1)1146を有し、これは、図24Bによって示されるように、保持壁ブロック1070のセットバックフランジ1084の最小深さ(DMIN)1096に対応する。同様に、フランジプレート1030が、完全に収縮された位置にあるとき、ノッチ1050は、深さ(D2)1148を有し、これは、保持壁ブロック1070のセットバックフランジ1084の最大深さ(DMAX)1098に対応する。フランジプレート1030が、完全に収縮された位置と完全に伸長された位置1144との間のどこかに配置されているとき、ノッチ1050は、保持壁ブロック1070のセットバックフランジ1084の深さ(D)1092に対応する深さ(D3)1150を有する。追加的に、ノッチ1050の高さ(H)1152は、保持壁ブロック1070のセットバックフランジ1084の高さ(H)1094に対応する。
【0106】
図27は、本発明による、様々な深さのセットバックフランジを有する保持壁ブロックを形成するためのモールドアセンブリ1000aの断面図である。モールドアセンブリ1000aは、上に示されたモールドアセンブリ1000と類似しているが、ただし、フランジプレート1030および駆動アセンブリ1040は、ヘッドシューアセンブリ1020の代わりに、ライナープレート1016に配置されていることは除く。図27の実施形態において、駆動アセンブリ1040は、方向矢印1164および1166によって示されるように、開口1162を介して、フランジプレート1030をライナープレート1016のノッチ1160に出し入れすることにより、ノッチ1160の深さ(D)1168を変化させるように構成されている。
【0107】
モールドアセンブリ1000aは、図24A〜図24Bによって示される保持壁ブロック1070を形成するためにも使用され得るが、ただし、モールドアセンブリ1000とは異なって、パレット1002は後フェース1074を形成し、ライナープレート1012はトップフェース1076を形成し、ヘッドシューアセンブリ1020はフロントフェース1072を形成し、かつライナープレート1010および1014は、保持壁ブロック1070の対向するサイドフェース1080および1082を形成する。ライナープレート1016は、ローワフェース1078を形成し、ノッチ1160および可動フランジプレート1030は、パレット1022と協同して、保持壁ブロック1070の後フェース1074と共有されるエッジに沿って、ローワフェース1078から伸長するセットバックフランジ1084を形成する。
【0108】
本明細書には、特定の実施形態が図示されかつ記述されたけれども、様々な代替のおよび/または均等なインプリメンテーションが、示され記述された特定の実施形態の代わりに、本発明の範囲から逸脱することなく代用され得ることは、当業者によって理解される。この出願は、本明細書に論議された特定の実施形態の任意の適合または変更をカバーすることを意図されている。従って、本発明は、特許請求の範囲およびその均等物によってのみ制限されることが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】図1は、本発明による移動可能なライナープレートを有するモールドアセンブリの例示的な一実施形態の斜視図である。
【図2】図2は、本発明によるギア駆動アセンブリおよび移動可能なライナープレートの例示的な一実施形態の斜視図である。
【図3A】図3Aは、図2に示されたとおりのギア駆動アセンブリおよび移動可能なライナープレートの上面図である。
【図3B】図3Bは、図2に示されたとおりのギア駆動アセンブリおよび移動可能なライナープレートの側面図である。
【図4A】図4Aは、収縮されたライナープレートを有する、図1のモールドアセンブリの上面図である。
【図4B】図4Bは、伸長されたライナープレートを有する、図1のモールドアセンブリの上面図である。
【図5A】図5Aは、本発明によるギアプレートの例示的な一実施形態の上面図を示す。
【図5B】図5Bは、図5Aによって示されるギアプレートの端面図を示す。
【図5C】図5Cは、本発明によるギアヘッドの例示的な一実施形態の底面図を示す。
【図5D】図5Dは、図5Cのギアヘッドの端面図を示す。
【図6A】図6Aは、本発明によるギアトラックの、例示的な一実施形態の上面図である。
【図6B】図6Bは、図6Aのギアトラックの側面図である。
【図6C】図6Cは、図6Aのギアトラックの端面図である。
【図7】図7は、本発明によるギアトラックとギアプレートとの間の関係を示す図である。
【図8A】図8Aは、本発明によるギアヘッド、ギアプレート、ギアトラックの例示的な一実施形態の間の関係を示す上面図である。
【図8B】図8Bは、図8Aの図示の側面図である。
【図8C】図8Cは、図8Aの図示の端面図である。
【図9A】図9Aは、本発明による、ギアトラック内の収縮位置におけるギアプレートの例示的な一実施形態を示す上面図である。
【図9B】図9Bは、本発明によるギアトラックから伸長位置にあるギアプレートの例示的な一実施形態を示す上面図である。
【図10A】図10Aは、本発明による駆動ユニットの例示的な一実施形態を示す図である。
【図10B】図10Bは、図10Aの図示の駆動ユニットの部分的な上面図である。
【図11A】図11Aは、本発明によるモールドアセンブリの例示的な一実施形態を示す上面図である。
【図11B】図11Bは、本発明によるギア駆動アセンブリの例示的な一実施形態を示す図である。
【図12】図12は、本発明によるモールドアセンブリの例示的な一実施形態の一部を示す斜視図である。
【図13】図13は、本発明による、ギア駆動アセンブリの例示的な一実施形態を示す斜視図である。
【図14】図14は、本発明による、モールドアセンブリおよびギア駆動アセンブリの例示的な一実施形態の一部分を示す上面図である。
【図15A】図15Aは、スタビライザアセンブリを使用するギア駆動アセンブリの例示的な一実施形態の一部分を示す上面図である。
【図15B】図15Bは、図15Aのギア駆動アセンブリの断面図である。
【図15C】図15Cは、図15Aのギア駆動アセンブリの断面図である。
【図16】図16は、本発明によるギア駆動アセンブリおよび移動可能なライナープレートの例示的な一実施形態の一部分を示す側面図である。
【図17】図17は、本発明による制御システムを使用するモールドアセンブリの例示的な一実施形態を示すブロック図である。
【図18A】図18Aは、本発明によるスクリュー駆動システムを使用するギア駆動アセンブリの例示的な一実施形態の一部分を示す上面図である。
【図18B】図18Bは、図18Aのギア駆動アセンブリの横断面図である。
【図18C】図18Cは、図18Aのギア駆動アセンブリの長手方向の断面図である。
【図19】図19は、本発明によるモールドアセンブリを使用してコンクリートブロックを形成するためのプロセスの例示的な一実施形態を示す流れ図である。
【図20A】図20Aは、保持壁ブロックの斜視図である。
【図20B】図20Bは、図20Aの保持壁ブロックの断面図である。
【図20C】図20Cは、図20Aの保持壁ブロックによって形成された壁構造の例である。
【図21】図21は、本発明によるモールドアセンブリの一実施形態を示す斜視図である。
【図22】図22は、図21のモールドアセンブリの断面図である。
【図23】図23は、図21のモールドアセンブリの断面図である。
【図24A】図24Aは、本発明による保持壁ブロックの一実施形態の斜視図である。
【図24B】図24Bは、図24Aの保持壁ブロックの断面図である。
【図25】図25は、本発明によるヘッドシューアセンブリの断面図である。
【図26】図26は、図25のヘッドシューアセンブリの部分を示す斜視図である。
【図27】図27は、本発明によるモールドアセンブリの一実施形態の断面図である。
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
この出願の主題は、2005年1月13日に出願された米国仮特許出願第60/644,108の主題に関し、これに対する優先権が、35U.S.C.§119(e)のもとで主張されており、これは参考として本明細書に援用される。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、一般にメーソンリブロックに関し、さらに詳細には、可変セットバックを提供するための、可変深さフランジを有する保持壁ブロックを作るモールドアセンブリおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
(発明の背景)
コンクリート保持壁ブロックは、任意の数の景観構造物、例えば高められた植え付け花壇、および土保持壁を築くために使用される。これらの構造は、連続した層において互いの頂上に保持壁ブロックを積み重ねることによって、一般に形成される。通常は、保持壁ブロックは、ブロックのローワフェースから伸長するタイプのセットバックフランジを含み、そのブロックは、一層下のブロックの後フェースに対して接することにより、下の層からの所定のセットバック距離を提供して、層から層への剪断強度を提供するように設計されている。
【0004】
図20Aは、従来の保持壁ブロック870の一実施形態を概略的に示す斜視図である。保持壁ブロック870は、3次元のテクスチャーを有するフロントフェース872、後フェース874、アッパフェース876、ローワフェース878、対向するサイドフェース880および882、ならびに後フェース874と共有されるエッジに沿ってローワフェース878から伸長するセットバックフランジ884を含む。対向するサイドフェース880および882は、フロントフェース872から角度(θ)886で内側に角度がつくことによって、フロントフェース872は、後フェース14の幅(Wr)890よりも大きな幅(Wf)888を有する。図20Bは、ブロック870の側面図であり、セットバック深さ(Df)892を有するセットバックフランジ884を示す。
【0005】
層状に積み重ねられて、壁または他の構造を形成するとき、ブロックの連続した各層は、セットバックフランジの深さに実質的に等しい量だけ、前の層からセットバックされている。セットバックフランジが、各ブロックで等しいとき、連続した各層は、同じ量だけ前の層からセットバックされ、壁に均一かつ幾何学的な概観を与える。図20Cは、図20Aの保持壁ブロック870を使用して形成された保持壁構造894の例を示し、かつフランジ884のセットバック深さ(Df)892に実質的に等しい、連続したブロックの層間の均一なセットバック距離を示す。そのような均一なセットバックは、望ましくないことがあり得、特に自然の外観、例えば自然の岩または石の外観を有する景観構造を作成することを試みているときは特にそうである。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
(発明の概要)
本発明の一実施形態は、所望の形状を有するモールドキャビティを形成するように構成された複数のモールドコンポーネントを含むモールドアセンブリを提供し、モールドコンポーネントのうちの少なくとも1つは、モールドキャビティに形成されたメーソンリブロックにおけるセットバックフランジを形成するように構成されたノッチを有し、ノッチは深さを有する。モールドアセンブリは、所望の距離の範囲内で移動可能なフランジプレートをノッチの中に伸長し、かつ移動可能なフランジプレートをノッチから収縮してノッチの深さを調節するように構成された移動可能なフランジプレートおよび駆動アセンブリをさらに含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
次の詳細な説明において、この一部を形成する添付の図面について参照がなされ、本発明が実行され得る特定の実施形態が、例示として示される。この点で、方向を示す用語、例えば「トップ」「底」「前」「リーディング」「トレーリング」などが、記述される図面の方向に関連して使用される。本発明の実施形態のコンポーネントは、多くの異なる位置に配置され得るので、方向に関する用語は、例示の目的で使用され、制限するものでは決してない。他の実施形態が利用され得、かつ構造的または論理的変化が、本発明の範囲から逸脱することなくなされ得ることは理解される。したがって、次の詳細な説明は制限する意味で受け取られるべきではなく、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲で定義される。
【0008】
本明細書に記述され、図21〜図17によって示されるように、様々な深さのセットバックフランジを有する保持壁ブロックを形成するモールドアセンブリおよび方法が提供される。本発明で使用されるように構成されるのに好適なモールドおよび駆動アセンブリの例が、下の図1〜図19および2003年7月29日出願の米国特許出願第10/629,460号、2004年6月29日出願の第10/879,381号および2005年1月13日出願の第11/036,147号によって記述かつ図示され、これら特許出願の各々は、本発明として同じ譲受人に譲渡され、本明細書に参考として援用されている。
【0009】
図1は、本発明に従って、移動可能なライナープレート32a,32b,32cおよび32dを有するモールドアセンブリ30の例示的な一実施形態の透視図である。モールドアセンブリ30は、駆動システムアセンブリ31を含み、駆動システムアセンブリ31は、サイド部材34aおよび34bならびにクロス部材36aおよび36bを有し、それぞれ内側壁38a、38b、40aおよび40bを有し、互いに結合されることにより内側表面がモールドボックス42を形成する。例示の実施形態において、クロス部材36aおよび36bは、ボルト37でサイド部材34aおよび34bにボルト締めされている。
【0010】
移動可能なライナープレート32a,32b,32cおよび32dは、それぞれ、モールドキャビティ46を形成するように構成された前面44a、44b、44cおよび44dを有する。例示の実施形態において、各ライナープレートは、隣接するモールドフレーム部材の内側に接して位置する関連するギア駆動アセンブリを有する。ライナープレート32aに対応し、かつクロス部材36aの内側に位置するギア駆動アセンブリ50の一部は、サイド部材34aを貫通して延びるように示されている。各ギア駆動アセンブリは、その関連したライナープレートに選択的に結合され、関連したクロス部材と平行な第1の方向に第1の力を適用することによって、モールドキャビティ46の内側に向かってライナープレートを動かし、第1の方向とは逆の方向に第2の力を適用することによって、モールドキャビティ46の内側から遠ざかるようにライナープレートを動かすように構成されている。サイド部材34aおよび34bならびにクロス部材36aおよび36bそれぞれは、対応する潤滑ポートを有し、対応する潤滑ポートは、部材の中に延びて、かつ対応するギア要素に潤滑を提供する。例えば、潤滑ポート48aおよび48bである。本発明によるギア駆動アセンブリおよび移動可能なライナープレートは、以下にさらに詳しく論議される。
【0011】
動作において、モールドアセンブリ30は、コンクリートブロックマシンに選択的に結合される。しかしながら、例示的な目的の容易さのために、コンクリートブロックマシンは図1に示されていない。一実施形態において、モールドアセンブリ30は、駆動システムアセンブリ31のサイド部材34aおよび34bをコンクリートブロックマシンにボルト締めすることによって、コンクリートブロックマシンに取り付けられる。一実施形態において、モールドアセンブリ30は、モールドキャビティ46の寸法に実質的に等しい寸法を有するヘッドシューアセンブリ52をさらに含む。ヘッドシューアセンブリ52も、コンクリートブロックマシンに選択的に結合されるように構成される。
【0012】
ライナープレート32aから32dは、最初にモールドボックス42の内側に向かって所望の距離を伸長されて、所望のモールドキャビティ46を形成する。パレット56が配置されている振動テーブルは、上げられることにより(方向矢印58で指示するように)、パレット56は、接触してモールドキャビティ46に対する底を形成する。一実施形態において、コアバーアセンブリ(図示されず)は、モールドキャビティ46内に配置されて、特別なブロックの設計要求に従って完成したブロック内に空間を作成する。
【0013】
モールドキャビティ46は、移動可能なフィードボックスドローワからのコンクリートで満たされる。ヘッドシューアセンブリ52は、モールド46上に(方向矢印54によって示されるように)下げられ、液圧式にまたは機械的にコンクリートを圧する。ヘッドシューアセンブリ52は、振動テーブルと共に同時にモールドアセンブリ30を振動させ、モールドキャビティ46内でコンクリートに対する高い圧縮が生じる。高いレベルの圧縮は、モールドキャビティ46内の空間を満たし、モールドキャビティ46から完成したブロックをただちに除去することを許す硬さのレベルに到達させる。
【0014】
完成したブロックは、第1の収縮ライナープレート32aから32dによって除去される。ヘッドシューアセンブリ52および振動テーブルは、パレット56と共に、その後(矢印58によって示される方向とは反対の方向に)下げられ、一方、モールドアセンブリ30は、不動のままであることによって、ヘッドシューアセンブリ56は、完成したブロックをモールドキャビティ46から押し出してパレット52の上に置く。ヘッドシューアセンブリ52の下縁が、モールドアセンブリ30の下縁より下に落ちるとき、コンベヤシステムは、パレット56を動かして、完成したブロックを運び去り、新しいパレットが代わりをする。上記のプロセスは繰り返されて、追加的なブロックを作成する。
【0015】
完成したブロックをモールドキャビティ46から除去する前に、ライナープレート32a〜32bを収縮させることによって、ライナープレート32a〜32dは、より少ない磨耗を経験し、従って延びる動作寿命を有する。さらに、移動可能なライナープレート32a〜32dは、標準の水平位置の代わりに、コンクリートブロックが、パレット56に対して垂直の位置で成型されることも可能にすることによって、ヘッドシューアセンブリ52は完成したコンクリートブロックの「フェース」になる部分に接触する。「フェース」は、壁またはその他の構造に設置された後、可能性として視線に晒されるブロックの面である。
【0016】
図2は、本発明による、例えば移動可能なライナープレート32aおよび対応するギア駆動アセンブリ50のような、移動可能なライナープレートおよび対応するギア駆動アセンブリを示す透視図70である。図示の目的のために、サイド部材34aおよびクロス部材36は図示されていない。ギア駆動アセンブリ50は、選択的にライナープレート32aに結合された第1のギア要素72、第2のギア要素74、ピストンロッド78を介して第2のギア要素74に結合された単一のロッド端ダブル作動気圧シリンダ(シリンダ)76、およびギアトラック80を含む。シリンダ76は、気圧嵌合を受け入れるための隙間82を含む。一実施形態において、シリンダ76は、液圧式のシリンダを含む。一実施形態において、シリンダ76はダブルロッド端2重作動シリンダを含む。一実施形態において、ピストンロッド78は、第2のギア要素74にねじ込み可能に結合されている。
【0017】
図2の実施形態において、第1のギア要素72および第2のギア要素74は図示され、以後、ギアプレート72および第2のギア要素74とそれぞれ称される。しかしながら、ギアプレートおよびシリンドリカルギアヘッドとして図示されている一方、第1のギア要素72および第2のギア要素74は、任意の好適な形状および寸法であり得る。
【0018】
ギアプレート72は、第1の主表面84上に複数の角度のついたチャンネルを含み、ギアトラック80においてスライドするように構成されている。ギアトラック80は、内壁40aからクロス部材36aの中に伸長するギアスロット(図示されず)の中に、スライド可能に挿入される。シリンドリカルギアヘッド74は、雌ギアプレート72の第1の主表面84に隣接した表面86上に複数の角度のついたチャンネルを含み、角度のついたチャンネルはシリンドリカルギアヘッド74の半径に対して接して、ギアプレート72の角度のついたチャンネルとスライド可能につながりかつ組み合うように構成されている。ライナープレート32aは、後面90から伸長するガイドポスト88a、88b、88cおよび88dを含む。ガイドポストの各々は、内壁40aからクロス部材36aの中に伸長する、対応するガイドホール(図示されず)の中に、スライド可能に挿入されるように構成される。ギアスロットおよびガイドホールは、以下により詳細に論議される。
【0019】
シリンダ76がピストンロッド78を伸長するとき、シリンドリカルギアヘッド74は、矢印92によって示される方向に動き、組み合っている角度のついたチャネルのために、矢印94で示されるように、ギアプレート72を、従ってライナープレート32aを成型46の内側に向かって動かす。図示のように、図2は、伸長位置におけるピストンロッド78およびシリンドリカルギアヘッド74を描く。シリンダ76がピストンロッド78を収縮させるとき、シリンドリカルギアヘッド74は、矢印96によって示される方向に動き、ギアプレート72およびライナープレート32を、矢印98によって示されるように、モールドの内側から離れるように動かす。ライナープレート32aが、成型の中心に向かってまたは遠ざかるように動くとき、ギアプレート72は、ガイドトラック80においてスライドし、ガイドポスト88a〜88dは、対応するガイドホール内でスライドする。
【0020】
一実施形態において、取り外し可能なライナーフェース100が、ライナープレート32aを通って延びるファスナ102a、102b、102cおよび102dを介して前面44aに選択的に結合される。取り外し可能なライナーフェース100は、所望の形状を提供するように、および/またはモールド46で作られるブロックに、テキストを含む所望の刻印されたパターンを提供するように構成されている。この点で、取り外し可能なライナーフェース100は、所望の形状またはパターンのネガを含む。一実施形態において、取り外し可能なライナーフェース100は、ポリウレタン材料を含む。一実施形態において、取り外し可能なライナーフェース100は、ゴム材料を含む。一実施形態において、取り外し可能なライナープレートは、金属または金属合金、例えば鋼鉄またはアルミニュームを含む。一実施形態において、ライナープレート32は、後面90のリセス104に取り付けられたヒータをさらに含み、ヒータはモールド46内でコンクリートを硬化させて、コンクリートが、前面44aおよび取り外し可能なライナーフェース100にくっつくことを減らすのを助ける。
【0021】
図3Aは、図2において方向矢印106によって示されるように、ギア駆動アセンブリ50およびライナープレート32aの上面図120である。図示において、サイド部材34aおよび34b、ならびにクロス部材36aは、破線で示されている。ガイドポスト88cおよび88dは、内側面40aからクロス部材36aの中に伸長するガイドホール122cおよび122dにスライド可能にそれぞれ挿入されている。ガイドホール122aおよび122bは、それぞれガイドポスト88aおよび88bに対応し、示されていないが、ガイドホール122cおよび122dの下方で、ガイドホール122cおよび122dと一列に並んで位置している。一実施形態において、ガイドホールブッシング124cおよび124dは、それぞれガイドホール122cおよび122dの中に挿入され、スライド可能にガイドポスト88cおよび88dを受ける。ガイドホールブッシング124cおよび124bは、示されていないが、ガイドホールブッシング124cおよび124dの下方でガイドホールブッシング124cおよび124dと一列に並んで位置している。ギアトラック80は、ギアスロット126のなかにスライド可能に挿入されているとして示されており、該ギアスロット126は、ギアトラック80においてスライドするギアプレート72とともにクロス部材36aを貫通する。ギアプレート72は、前面44aからライナープレート32aを通って伸長する複数のファスナ128によってライナープレート32aに結合されているとして示されている。
【0022】
シリンドリカルギアシャフトは、破線134によって示されており、サイド部材34aを通ってクロス部材36aの中に伸長し、ギアスロット126と少なくとも部分的に交差するとして示されている。シリンドリカルギアヘッド74、シリンダ76およびピストンロッド78は、スライド可能にギアシャフト134の中に挿入され、シリンドリカルギアヘッド74は、ギアプレート72の上に配置されている。シリンドリカルギアヘッド74の角度のついたチャンネルは、破線130として示され、132に示されるようにギアプレート72の角度のついたチャンネルと組み合っている。
【0023】
図3Bは、図2の方向矢印108によって示されるように、ギア駆動アセンブリ50およびライナープレート32aの側面図140である。ライナープレート32aは、クロス部材36aから、少なくとも部分的に伸長しているとして示されている。これに対応して、ガイドポスト88aおよび88dは、ガイドホールブッシング124aおよび124dからそれぞれ部分的に伸長しているとして示されている。一実実施形態において、一対のリミットリング142aおよび142dは、ガイドポスト88aおよび88に選択的に結合されることにより、ライナープレート32aが、クロス部材36aからモールドキャビティ46の内側に向かって伸長され得る伸長距離を制限する。それぞれガイドポスト88bおよび88cに対応するリミットリング142bおよび142cは示されていないが、リミットリング142aおよび142dの後ろでこれと一列に位置している。図示の実施形態において、リミットリングは、実質的にガイドポストの端にあるとして示され、従って、クロス部材36aからの実質的に最大伸長距離を可能にしている。しかしながら、リミットリングは、ガイドポストに沿って他の位置に置かれ得、それによって許され得る伸長距離を調節する。
【0024】
図4Aおよび図4Bは、それぞれモールドアセンブリ30の上面図150および160である。図4Aは、収縮位置におけるライナープレート32a、32b、32cおよび32dを示す。ライナーフェース152、154および154は、それぞれライナープレート32b、32cおよび32dに対応する。図4Bは、ライナープレート32a、32b、32cおよび32dを、それらと対応する、伸長位置におけるライナーフェース100、152、154および156と共に示している。
【0025】
図5Aは、ギアプレート72の上面図170である。ギアプレート72は、ギアプレート72のトップ面174を横断する角度のついた複数のチャンネル172を含んでいる。角度のついたチャンネル172は、トップ面174を表面として有する、対応する直線状の複数の「歯」176を形成する。各角度のついたチャンネル172および各歯176は、それぞれ幅178および180を有する。角度のついたチャンネルは、186で示される0°〜(Θ)182の角度で、ギアプレート72を横切って走る。
【0026】
図5Bは、図5Aにおいて方向矢印184によって示されるように、ギアプレート72の端面図(「A」)185であり、複数の、角度のついたチャンネル172および直線状の歯176をさらに示す。各角度のついたチャンネル172は、深さ192を有している。
【0027】
図5Cは、シリンドリカルギアヘッド76の平坦面202の図200を示す。シリンドリカルギアヘッド76は、面202を横断する複数の角度のついたチャンネル204を含む。角度のついたチャンネル204は、対応する複数の直線状の歯206を形成する。角度のついたチャンネル204および直線状の歯206は、直線状の歯206の幅が実質的に角度のついたチャンネル172の幅と整合するように、かつ角度のついたチャンネル204の幅が実質的に直線状の歯176の幅と整合するように、それぞれ幅180および178を有する。角度のついたチャンネル204および歯206は、186で示される0°〜(Θ)182の角度で、面202を横切って走る。
【0028】
図5Dは、図5Cの方向矢印208によって示されるようにシリンドリカルギアヘッド76の端面図210であり、複数の、角度のついたチャンネル204および直線状の歯206をさらに示す。面202は、シリンドリカルギアヘッド76の半径に接する平坦な面である。各角度のついたチャンネルは、平坦面202から深さ192を有している。
【0029】
シリンドリカルギアヘッド76が「回転」させられて、ギアプレート72の面174を横切って置かれるとき、ギアヘッド76の直線状の歯206はギアプレート72の角度のついたチャンネル172とつながり、かつ組み合い、ギアプレート72の直線状の歯176は、ギアヘッド76の角度のついたチャンネル204とつながり、かつ組み合う(図2も参照)。ギアヘッド76が、92の方向に動かされるとき、ギアヘッド76の直線状の歯206は、ギアプレート72の直線状の歯176を押して、ギアプレート72を94の方向に動かす。逆に、ギアヘッド76が、96の方向に動かされるとき、ギアヘッド76の直線状の歯206は、ギアプレート72の直線状の歯176を押し、ギアプレート72を98の方向に動かす。
【0030】
シリンドリカルギアヘッド76がギアプレート72を94および98の方向に動かすためには、角度(Θ)182は、0°よりも大きく、90°よりも小さくなくてはならない。しかしながら、Θ182は少なくとも45°よりも大きくあることが好ましい。Θ182が45°以下であるとき、92の方向に動いているシリンドリカルギアヘッド74が、94の方向にギアプレート72を押すために必要な力は、例えばモールド46中のコンクリートが圧縮されているときのように、96の方向にシリンドリカルギアヘッド74を動かすためにギアプレート72が98の方向に動かされるために必要な力よりも大きい。Θ182が、45°より大きくなればなるほど、96の方向にシリンドリカルギアヘッド74を動かすために、ギアプレート72上で98の方向に必要とされる力がそれだけ大きくなる。事実、90°で、いかに多くの力がギアプレート72に対して98の方向に適用されようとも、ギアプレート72は、シリンドリカルギアヘッド74を92または96いずれの方向にも動かすことはできない。事実上、角度(Θ)は、ピストンロッド78を介してシリンダ76によってシリンドリカルギアヘッド74に提供される力に対する乗数として作用する。Θ182が、45°よりも大きいとき、96の方向にシリンドリカルギアヘッド74を動かすために98の方向にギアプレート72に適用される必要のある力の量は、ギアプレート72を正しい位置に「保持する」ためにピストンロッドを介して92の方向にシリンドリカルギアヘッド74に適用される必要のある力の量よりも大きい(すなわち、コンクリートがモールド46の中で圧縮されるとき)。
【0031】
しかしながら、Θ182が、45°よりも大きくなればなるほど、シリンドリカルギアヘッド74が92の方向に動かされるとき、ギアプレート72、従って対応するライナープレート32aは、それだけ短い距離を94の方向に動く。Θ182のための好ましい動作の角度は約70°である。この角度は、ギアプレート72の移動長さと、96の方向にギアヘッド74を動かすためにギアプレート72上で98の方向に適用される必要のある力のレベルの増加との間の概略のバランス、または折衷を表す。ギアプレート72およびシリンドリカルギアヘッド74、ならびにそれらと対応する角度のついたチャンネル176および206は、コンクリートがモールドキャビティ46において圧縮されているとき、ライナープレート32aの位置を維持するために必要な、シリンダ76の必要なpsi率を下げ、またシリンダ76によって経験される磨耗を減らす。さらに、上記の論議から、ライナープレート32aの移動距離を制御する1つの方法は、ギアプレート72およびシリンドリカルギアヘッド74の角度のついたチャンネル176および206それぞれの角度(Θ)182を制御することである。
【0032】
図6Aは、ギアトラック80の上面図220である。ギアトラック80はトップ面220、第1の端面224、および第2の端面226を有している。破線228によって示される矩形のギアチャンネルは、第1の開口230および第2の開口232を有し、ギアトラック80を貫通して伸長する。アーチ形のチャンネル234は、シリンドリカルギアヘッド76を収納するために必要な半径を有し、トップ面220を横断して伸長し、トップ面222を通ってギアチャンネル228の中に入るギアウインドウ236を形成する。ギアトラック80は、サイド部材36aにおけるギア開口126の幅より次第に狭くなる幅238を有する(図3A参照)。
【0033】
図6Bは、図6Aの方向矢印240によって示されるようにギアトラック80の端面図250であり、ギアチャンネル228およびアーチ形のチャンネル234をさらに示す。ギアトラック80は、サイド部材36aにおけるギア開口126の高さよりも、次第に浅くなる深さ252を有している(図3A参照)。図6Bは、図6Aの方向矢印242によって示されるように、ギアトラック80の側面図260である。
【0034】
図7は、ギアトラック80とギアプレート72との間の関係を示す上面図270である。ギアプレート72は、ギアトラック80の幅274よりも次第に狭くなる幅272を有することにより、ギアプレート72は、第1の開口230を介して、スライド可能にギアチャンネル228の中に挿入され得る。ギアプレート72がギアトラック80内に挿入されるとき、角度のついたチャンネル172および直線状の歯176は、ギアウインドウ236を介して露出される。
【0035】
図8Aは、ギアプレート72、シリンドリカルギアヘッド74およびギアトラック80との間の関係を示す上面図280である。ギアプレート72は、ガイドトラック80内にスライド可能に挿入されているとして示されている。シリンドリカルギアヘッド74は、アーチ形のチャンネル234内に配置されているとして示され、シリンドリカルギアヘッド74の角度のついたチャンネルおよび直線状の歯は、ギアプレート72の角度のついたチャンネル172および直線状の歯176と、スライド可能につなげられ、かつ組み合っている。シリンドリカルギアヘッド74が、伸長するピストンロッド78によって、92の方向に動かされるとき、ギアプレート72は、94の方向にギアトラック80から外側に伸長する(下の図9Bも参照)。シリンドリカルギアヘッド74が、収縮されるピストンロッド78によって96の方向に動かされるとき、ギアプレート72は、98の方向にギアトラック80の中に収縮する(下の図9Aも参照)。
【0036】
図8Bは、図8Aの方向矢印282によって示されるように、ギアプレート72、シリンドリカルギアヘッド74およびガイドトラック80の側面図290である。シリンドリカルギアヘッド74は、面202がアーチ形チャンネル234内に位置するように配置される。シリンドリカルギアヘッド74の角度のついたチャンネル204および歯206は、ギアウインドウ236を介して伸長し、ギアチャンネル228内に位置するギアプレート72の角度のついたチャンネル172および直線状の歯176と組み合う。図8Cは、図8Aの方向矢印284によって示されるような端面図300であり、ギアプレート72、シリンドリカルギアヘッド74、およびガイドトラック80の間の関係を示す。
【0037】
図9Aは、ギアトラック80内で十分に収縮位置にあるギアプレート72を示す上面図310であり、ライナープレート32aは、クロス部材36aに対して収縮されている。明確さの目的のために、シリンドリカルギアヘッド74は、示されていない。角度のついたチャンネル172および直線状の歯176は、ギアウインドウ236を通して見える。ライナープレート32aは、ライナープレート32aを通ってギアプレート72の中に伸長する複数のファスナ128で、ギアプレート72に結合されているとして示されている。一実施形態において、ファスナ128は、ライナープレート32aをギアプレート72にねじにより結合する。
【0038】
図9Bは、ギアプレート72が、少なくとも部分的にギアトラック80から伸長されているのを示している上面図320であり、ライナープレート32aは、クロス部材36aから分離されている。ここでもやはり、シリンドリカルギアヘッド74は図示されていず、角度のついたチャンネル172および直線状の歯176は、ギアウインドウ236を通して見える。
【0039】
図10Aは、本発明による、ギア駆動アセンブリ332の1つの例示的な実施形態を示す図330である。ギア駆動アセンブリ332は、シリンドリカルギアヘッド74、シリンダ76、ピストンロッド78およびシリンドリカルスリーブ334を含む。シリンドリカルギアヘッド74およびピストンロッド78は、シリンドリカルスリーブ334の中にスライド可能に挿入されるように構成されている。シリンダ76は、シールとなるOリング336でシリンドリカルスリーブ334にねじで結合される。シリンドリカルスリーブ334の軸に沿うウインドウ338は、角度のついたチャンネル204および直線状の歯206を部分的に露出する。嵌合342、例えば空気の作用によるまたは液圧嵌合は、隙間82にねじで結合されているとして示されている。シリンダ76は、クロス部材36aを通してアクセス可能な隙間344をさらに含む。
【0040】
ギア駆動アセンブリ332は、(破線によって示される)シリンドリカルギアシャフト134の中に挿入されることにより、ウインドウ338がギアスロット126と交差し、その結果角度のついたチャンネル204および直線状の歯206は、ギアスロット126内で露出されるように構成されている。ギアトラック80およびギアプレート72(図示されず)は、最初にスライド可能にギアスロット126の中に挿入され、その結果、ギア駆動アセンブリ332がスライド可能にシリンドリカルギアシャフト134の中に挿入されるとき、シリンドリカルギアヘッド74の角度のついたチャンネル204および直線状の歯206は、ギアプレート72の角度のついたチャンネル172および直線状の歯176とスライド可能につながり、かつ組み合う。
【0041】
一実施形態において、キー340はシリンドリカルギアヘッド74に結合され、シリンドリカルスリーブ334におけるキースロット342に乗る。キー340は、シリンドリカルギアヘッド74をシリンドリカルスリーブ334内で回転することから妨げる。キー340およびキースロット342は共に、シリンドリカルスリーブ334内でのシリンドリカルギアヘッド74の最大伸長および収縮も制御する。このように、一実施形態において、キー340は、モールドキャビティ46の内側に向かう、ライナープレート32aの伸長距離を制御するように調節され得る。図10Aは、図10Bに示されるようにシリンドリカルシャフト334の上面図350であり、キー340およびキースロット342をさらに示す。
【0042】
図11Aは、2つのコンクリートブロックを形成するための本発明によるモールドアセンブリ360の1つの例示的な実施形態を示す上面図である。モールドアセンブリ360は、一対のモールドボックス42aおよび42bを形成するために互いに結合されたサイド部材34aおよび34bならびにクロス部材36a〜36cを有するモールドフレーム361を含む。モールドボックス42aは、モールドキャビティ46aを形成するように構成された移動可能なライナープレート32a〜32dおよび対応する取り外し可能なライナーフェース33a〜33dを含む。モールドボックス42bは、モールドキャビティ46bを形成するように構成された移動可能なライナープレート32e〜32hおよび対応する取り外し可能なライナーフェース33e〜33hを含む。
【0043】
各移動可能なライナープレートは、50a〜50hによって示されるように、隣接するモールドフレーム部材内側に対して内側に位置する関連したギア駆動アセンブリを有する。各移動可能なライナープレートは、72a〜72hによって示される対応するギアプレートと共に、伸長位置において示されている。以下に記述されるように、移動可能なライナープレート32cおよび32eは、ギア駆動アセンブリ50c/eを共有し、ギアプレート72eは、上向きのその対応する複数の角度のついたチャンネルを有し、ギアプレート72cは、下向きのその対応する複数の角度のついたチャンネルを有する。
【0044】
図11Bは本発明によるギア駆動アセンブリ、例えばギア駆動アセンブリ50c/eを図示する図である。図11Bは、図11Aのクロス部材36cを通る断面A−Aから見たギア駆動アセンブリ50c/eの図を示す。ギア駆動アセンブリ50c/eは、対向する表面上に、角度のついたチャンネル204cおよび204eを有する単一のシリンドリカルギアヘッド76c/eを含む。シリンドリカルギアヘッド76c/eは、ギアトラック80cおよび80dのアーチ形のチャンネル234cおよび234eに嵌合し、その結果、角度のついたチャンネル204cおよび204eは、ギアプレート72cおよび72eそれぞれの角度のついたチャンネル172cおよび172eとスライド可能に組み合う。
【0045】
角度のついたチャンネル172cおよび204c、ならびに172eおよび204eは互いに対向し、シリンドリカルギアヘッド76c/eが伸長されるとき(例えば、図11Bから)、ギアプレート72cはモールドキャビティ46aの内側に向かって372の方向に動き、ギアプレート72eはモールドキャビティ46bの内側に向かって374の方向に動くように構成されている。同様に、シリンドリカルギアヘッド76c/eが収縮されるとき(例えば、図11Bの中に)、ギアプレート72cは、376の方向に、モールドキャビティ46aの内側から遠ざかるように動き、ギアプレート72eは、378の方向に、モールドキャビティ378の内側から遠ざかる方向に動く。ここでもやはり、シリンドリカルギアヘッド76c/eおよびギアプレート72cおよび72eは、任意の好適な形状であり得る。
【0046】
図12は、本発明によるモールドアセンブリ430の、1つの例示的な実施形態の一部を示す透視図である。モールドアセンブリは、同時に複数のコンクリートブロックをモールドするための移動可能なライナープレート432a〜4321を含む。モールドアセンブリ430は、サイド部材434aおよび434b、ならびにクロス部材436aおよび436bを有する駆動システムアセンブリ431を含む。図示の目的のために、サイド部材434aは、破線によって示されている。モールドアセンブリ430は、分割プレート437a〜437gをさらに含む。
【0047】
移動可能なライナープレート432a〜4321および分割プレート437a〜437gは、共にモールドキャビティ446a〜446fを形成し、各モールドキャビティは、コンクリートブロックを形成するように構成されている。このように、図示の実施形態においては、モールドアセンブリ430は、同時に6つのブロックを形成するように構成されている。しかしながら、モールドアセンブリ430は、6つ以外のコンクリートブロックの数量を同時に形成するために容易に変更され得ることは図示から明白である。
【0048】
図示の実施形態において、サイド部材434aおよび434b各々は、移動可能なライナープレート432a〜432fおよび432g〜4321をそれぞれ動かすための、対応するギア駆動アセンブリを有する。図示の目的のために、サイド部材434aに関連するギア駆動アセンブリ450および対応する移動可能なライナープレート432a〜432gのみが図示されている。ギア駆動アセンブリ450は、対応する移動可能なライナープレート432a〜432fにそれぞれ選択的に接続された第1のギア要素472a〜472f、および第2のギア要素474を含む。図示の実施形態において、第1のギア要素472a〜472fおよび第2のギア要素474は、形状が円筒形であるとして示されている。しかしながら、任意の好適な形状が使用され得る。
【0049】
第2のギア要素474は、ピストンロッド478を介して、シリンダピストン(図示されず)に選択的に結合されている。以下にさらに詳細に記述された一実施形態において(図12参照)、第2のギア要素474は、単一のコンポーネントを形成するためにシリンダピストンと一体構成となっている。
【0050】
図示の実施形態において、第1のギア要素472a〜472b各々は、第2のギア要素474の実質的に平行な角度のついた複数のチャンネル486とスライド可能に噛み合いかつ組み合う実質的に平行な角度のついた複数のチャンネル484をさらに含む。第2のギア要素474が、矢印492によって示される方向に動かされるとき、移動可能なライナープレート432a〜432fの各々は、矢印494によって示される方向に動く。同様に、第2のギア要素474が、矢印496によって示される方向に動かされるとき、移動可能なライナープレート432a〜432fの各々は、矢印498によって示される方向に動く。
【0051】
図示の実施形態において、第1のギア要素432a〜432fの各々の角度のついたチャンネル484、および角度のついたチャンネル486は、同じ角度にある。従って、第2のギア要素474が、492および496の方向に動くとき、各移動可能なライナープレート432a〜432fは、494および498の方向にそれぞれ同じ距離を動く。一実施形態において、第2のギア要素474は、実質的に平行な角度のついたチャンネルの複数のグループを含み、各グループは、第1のギア要素472a〜472fのうちの異なる1つと対応する。一実施形態において、各グループおよびその対応する第1のギア要素の角度のついたチャンネルは、異なる角度を有することにより、各移動可能なライナープレート432a〜432fは、492および496の方向に動かされる第2のギア要素474に応答して、494および498の方向に異なる距離を動く。
【0052】
図13は、本発明によるギア駆動アセンブリ500、ならびに対応する移動可能なライナープレート502および取り外し可能なライナーフェース504を示す透視図である。図示の目的のために、サイド部材およびクロス部材を含むフレームアセンブリは示されていない。ギア駆動アセンブリ500は、ダブルロッド端で、2重作動気圧のシリンダ本体507を有するシリンダピストン506、ならびに第1のロッド端510および第2のロッド端512を有する空洞のピストンロッド508を含む。ギア駆動アセンブリ500は、移動可能なライナープレート502に選択的に結合された一対の第1のギア要素514aおよび514bをさらに含み、第1のギア要素514aおよび514b各々は、実質的に平行な角度のついた複数のチャンネル516aおよび516bを有する。
【0053】
図示の実施形態において、シリンダピストン506のシリンダ本体507は、角度のついたチャンネル516aおよび516bと噛み合いかつスライド可能に組み合うように構成された実質的に平行な複数の角度のついたチャンネル518を含む。一実施形態において、シリンダ本体507は、角度のついたチャンネル518を有するシリンダスリーブにスライド可能に挿入されかつ結合されるように構成されている。
【0054】
一実施形態において、シリンダピストン506およびピストンロッド508は、フレーム部材の駆動シャフト、例えばクロス部材36aの駆動シャフト134内に位置し、ロッド端510は、フレーム部材、例えばサイド部材34bに結合されかつ通って伸長し、第2のロッド端512はフレーム部材、例えばサイド部材34aに結合されかつ通って伸長する。第1のロッド端510および第2のロッド端512は、圧縮された空気を受けかつ提供して、2重作動シリンダピストン506を駆動するように構成されている。ピストンロッド508は、サイド部材34aおよび34bに、第1および第2のロッド端512および510を介して固定され、シリンダピストン506は、第1および第2のロッド端510および512を介して受けられた圧縮された空気に応答して、矢印520および522に示された方向にピストンロッド508の軸に沿って移動する。
【0055】
圧縮された空気が、第2のロッド端512を介して受けられかつ第1のロッド端510を介して排除されるとき、シリンダピストン506は、駆動シャフト、例えば駆動シャフト134内を522の方向に動き、かつ第1のギア要素514aおよび516bならびに対応するライナープレート502ならびにライナーフェース504を、矢印524によって示された方向に動かす。逆に、圧縮された空気が第1のロッド端510を介して受けられ、かつ第2のロッド端512を介して排除されるとき、シリンダピストン506はギアシャフト、例えばギアシャフト134内で520の方向に動き、第1のギア要素514aおよび516b、ならびに対応するライナープレート502およびライナーフェース504を矢印526によって示される方向に動かす。
【0056】
例示の実施形態において、シリンダピストン506ならびに第1のギア要素514aおよび514bは、形状が実質的に円筒形であるとして示されている。しかしながら、任意の好適な形状が使用され得る。さらに、図示の実施形態において、シリンダピストン506は、ダブルロッド端2重作動シリンダである。一実施形態において、シリンダピストン506は、フレーム部材、例えばサイド部材34bに結合された単一ロッド端510のみを有する単一ロッド端2重作動シリンダである。そのような実施形態において、圧縮された空気が、単一ロッド端510と、ギアシャフト134を介してサイド部材34aを通ってシリンダピストン506に対してなされた曲げやすい気圧接続とに提供される。さらに、シリンダピストン506は液圧シリンダを備える。
【0057】
図14は、本発明の一実施形態に従って、駆動アセンブリ550を有する(図12によって示されるような)モールドアセンブリ430の一部分の上面図である。駆動アセンブリ550は、サイド部材434aにおける開口、例えば開口433を介して、対応するライナープレート432a〜432fに選択的に結合される第1の駆動要素572a〜572fを含む。さらにマスターバー573に結合された場合、第1の駆動要素572a〜572の各々。駆動アセンブリ550は、2重作動シリンダ607を有するダブルロッド端液圧ピストンアセンブリ606、ならびに第1のロッド端610および第2のロッド端612を有する空洞のピストンロッド608をさらに含む。第1および第2のロッド端610、612は動かず、サイド部材434aに結合され、かつ駆動アセンブリ550を囲む取り外し可能な筐体560に結合され、通って伸長する。第1および第2のロッド端610、612は、ライン622aおよび622bを介して外部液圧システム624に接続し、かつ空洞のピストンロッド608を介して2重作動シリンダ607と液圧流体を送受するように構成されている液圧嵌合620にそれぞれ結合されている。
【0058】
図示のように、一実施形態において、第1の駆動要素572bおよび572eは、第2の駆動要素を形成する実質的に平行な角度のついた複数のチャンネル618とスライド可能に組み合う実質的に平行な角度のついた複数のチャンネル616を含む。図12によって上に示されたように、一実施形態において、角度のついたチャンネル618は、液圧ピストンアセンブリ606の2重作動シリンダ607上に形成され、その結果、2重作動シリンダ607は第2の駆動要素を形成する。図15A〜図15Cによって記述されるように、他の実施形態においては、第2の駆動要素は、2重作動シリンダ607から分離し、かつこれと動作的に結合されている。
【0059】
液圧流体が、嵌合620および空洞ピストンロッド608を介して、第2のロッド端612から2重作動シリンダ607のなかに移送されるとき、液圧流体は、第1のロッド端610から排除され、2重作動シリンダ607および角度のついたチャンネル618を、ピストンロッド608に沿って、第2のロッド端612の方に動かす。2重作動シリンダ607が第2のロッド端612の方に動くとき、角度のついたチャンネル618は、角度のついたチャンネル616と相互に作用し、第1の駆動要素572bおよび572eを駆動し、従って、対応するライナープレート432bおよび432eを、モールドキャビティ446bおよび446eの内側の方へそれぞれ駆動する。さらに、第1の駆動要素572a〜572fの各々は、マスターバー573に結合されているので、第1のギア要素572b〜572eをモールドキャビティ446bおよび446eの内側の方へ駆動すると、第1の駆動要素572a、572c、572dおよび572f、ならびに対応するライナープレート432a、432c、432dおよび432eも、モールドキャビティ446a、446c、446dおよび446fの内側の方へそれぞれ動く。逆に、液圧流体を嵌合620および空洞ピストンロッド608を介して、第1のロッド端610から2重作動シリンダ607の中に移送すると、2重作動シリンダ607が第1のロッド端610の方へ動かされ、かつライナープレート432が対応するモールドキャビティ446の内側から遠ざかるように動かされる。
【0060】
一実施形態において、駆動アセンブリ550はサポートシャフト626、例えば取り外し可能な筐体560とサイド部材434aとの間で結合され、マスターバー573を通って伸長するサポートシャフト626aおよび626bをさらに含む。2重作動シリンダ607が、液圧流体を移送/排除することによって、第1および第2のロッド端610、612から動かされるとき、マスターバー573がサポートシャフト626に沿って前後に動く。ライナープレート432、駆動要素572、およびマスターバー573はモールドアセンブリ430の静的な要素に結合されているので、それらがモールドキャビティ446に近づいたり遠ざかったりするときに、サポートシャフト626aおよび626bはそれらにサポートおよび剛性を提供する。
【0061】
一実施形態において、駆動アセンブリ550は、ライン630を介して外部の圧縮された空気システム632に接続し、筐体560に圧縮された空気を提供するように構成された気圧嵌合628をさらに含む。取り外し可能な筐体560へ送られる圧縮された空気を気圧嵌合628を介して受けることによって、筐体560の内側空気圧は、外気圧に対して正であり、その結果、空気は、任意の非密封開口、例えば第1の駆動要素572がサイド部材434aを通って伸長する開口433を通って筐体560から継続的に「押し出さ」れる。正の空気圧を維持し、そのような非密封開口を通して空気を押し出すことによって、ほこり、くずおよび他の好ましくない汚染物質が筐体560に入って、駆動アセンブリ550を汚すことが少なくなる。
【0062】
第1および第2のロッド端610、612はそれぞれ、ライン622aおよび622bを介して外部の液圧システム624に接続し、かつ空洞ピストンロッド608を介して2重作動シリンダ607と液圧流体を送受するように構成されている液圧嵌合620に結合されている。
【0063】
図15Aは、本発明による駆動アセンブリ550の一実施形態の一部分を示す上面図である。駆動アセンブリ550は、2重作動シリンダ607および空洞ピストンロッド608を含むダブルロッド端液圧ピストンアセンブリ606を含み、第1および第2のロッド端610および612は取り外し可能な筐体560に結合され、かつこれを貫通する。
【0064】
図示のように、2重作動シリンダ607は、第2のギア要素640内の機械で作られた開口641の内側でスライド可能に嵌合され、空洞のピストンロッド608は、取り外し可能な端キャップ642を通って伸長する。一実施形態において、端キャップ646は、機械で作られた開口641の中にねじで挿入されることにより、端キャップ646は2重作動シリンダ607に突き当たりこれを固定し、それによって、2重作動シリンダ607は第2の駆動要素640に関して静止した状態に保たれる。第2の駆動要素640は、2重作動シリンダ607との一体構成部分である角度のついたチャンネルの代わりに、実質的に平行な角度のついた複数のチャンネル618を含む。図14を参照して、第2のギア要素640の角度のついたチャンネル618は、第1のギア要素572bおよび572eの角度のついたチャンネル616とスライド可能に組み合うように構成されている。
【0065】
第2のギア要素640は、ガイドレール644をさらに含み、ガイドレール644は、筐体560に取り付けられた直線状のベアリングブロック646にスライド可能に結合されている。図14に関して上記されたように、第1および第2のロッド端610および612を介して2重作動シリンダ607に対して液圧流体を移送しかつ排除すると、2重作動シリンダ607が、空洞のピストンロッド608に沿って動かされる。2重作動シリンダ607は、端キャップ642によって第2のギア要素640の機械で作ったシャフト641内で、定まった位置に「ロック」されているので、第2のギア要素640は、2重作動シリンダ607と共に空洞ピストンロッド608に沿って動く。第2の駆動要素640が、空洞ピストンロッド608に沿って動くとき、直線状のベアリングブロック646はガイドレール644を案内しかつ固定し、それによって、第2の駆動要素640を案内し、かつ固定し、かつ空洞ピストンロッド608に対して垂直である第2の駆動要素640における望ましくない動きを減らす。
【0066】
図15Bは、図15Aによって示された駆動アセンブリ550の部分の横断面図A−Aである。ガイドレール644は、直線状のベアリングトラック650にスライド可能に嵌合され、第2の駆動要素640が2重作動シリンダ607によってピストンロッド608に沿って動かされるとき、ベアリング652に乗る。一実施形態において、直線状のベアリングブロック646bは、ボルト648を介して筐体560に結合される。
【0067】
図15Cは、図15Aの駆動アセンブリ550の部分の縦断面図B−Bであり、2重作動シリンダ607を、端キャップ642aおよび642bによって駆動要素640のシャフト641内に固定されているとして示す。一実施形態において、端キャップ642aおよび642bは、第2の駆動要素640の端の中にねじで挿入されることにより、2重作動シリンダ607の各端に対して突き当たる。空洞ピストンロッド608は、端キャップ642aおよび642bを通って伸長し、筐体560に結合され、かつ通って伸長する第1および第2のロッド端610および612を有している。デバイダ654は、ピストンロッド608に結合され、2重作動シリンダ607を第1のチャンバ656および第2のチャンバ658に分割する。第1のポート660および第2のポート662は、液圧流体が、第1および第2のロッド端610および612、ならびに関連した液圧嵌合620それぞれを介して第1のチャンバ656および第2のチャンバ658の中に汲み込まれかつ排除されることを可能にする。
【0068】
液圧流体が、第1のロッド端610および第1のポート660を介して、第1のチャンバ656の中に汲み込まれるとき、2重作動シリンダ607は空洞ピストンロッド608に沿って第1のロッド端610の方に動き、液圧流体は、第2のポート662および第2のロッド端612を介して第2のチャンバ658から排出される。2重作動シリンダ607は、端キャップ642aおよび642bによって、シャフト641内に固定されるので、第2の駆動要素640、従って角度のついたチャネル618は、第1のロッド端610の方に動く。同様に、液圧流体が、第2のロッド端612および第2のポート662を介して、第2のチャンバ658の中に汲み込まれるとき、2重作動シリンダ607は、空洞ピストンロッド608に沿って第2のロッド端612の方へ動き、液圧流体は、第1のポート660および第1のロッド端610を介して、第1のチャンバ656から排除される。
【0069】
図16は、図14によって示されるような駆動アセンブリ550の一部分の側面図であり、通常のライナープレート、例えばライナープレート432a、および対応する取り外し可能なライナーフェース400を図示する。ライナープレート432aは、ボルト接続670を介して第2の駆動要素572aに結合され、今度は、駆動要素572aは、ボルト結合672を介してマスターバー573に接続される。ライナーフェース400の低い方の部分は、ボルト結合674を介してライナープレート432aに結合されている。図示のように、一実施形態においては、ライナープレート432aは、ライナープレート432aの上方のエッジの長さをかつこれに沿って走る高められた「リブ」676を含む。ライナーフェース400におけるチャンネル678は、高められたリブ676と重なりかつ組み合って、ライナープレート432aとライナーフェース400の上方の部分との間で「ボルトなしの」接続を形成する。そのような組み合い結合は確実にライナーフェース400の上方の部分を、ライナーフェース400のエリアにおいてプレート432に結合し、そのエリアは、モールドキャビティ446aに面するライナーフェース400の表面上に見えるボルトなしでは、狭すぎてライナーフェース400とライナープレート432aとの間のボルト結合の使用を可能にすることができない。
【0070】
一実施形態において、対応するライナーフェース400の温度を所望の温度に維持して、対応するモールドキャビティ446におけるコンクリートが、コンクリートの硬化プロセス中にライナーフェース400の表面に付着することを防ぐように構成されたヒータ680を、ライナープレート432は含む。一実施形態において、ヒータ680は電気ヒータを含む。
【0071】
図17は、本発明によるモールドアセンブリ、例えば図14のモールドアセンブリ430の一実施形態を示すブロック図であり、駆動アセンブリ、例えば駆動アセンブリ550の動作を制御することによって、移動可能なライナープレート、例えばライナープレート432の動きを、コンクリートブロックマシン702の動作と細部調整するように構成されているコントローラ700をさらに含む。図示のように、一実施形態において、コントローラ700は、プログラム可能なロジックコントローラ(PLC)を含む。
【0072】
図1に関して上記されたように、モールドアセンブリ430は、一般に複数のボルト接続を介して、コンクリートブロックマシン702と選択的に接続される。動作において、コンクリートブロックマシン702は最初に、モールドボックスアセンブリ430の下にパレット56を置く。コンクリートフィードボックス704は、アセンブリ430のモールドキャビティ、例えばモールドキャビティ446をコンクリートで満たす。ヘッドシューアセンブリ52は、モールドアセンブリ430の上に下げられ、液圧的にまたは機械的にモールドキャビティ446内のコンクリートを圧縮し、かつパレット56が配置されている振動テーブルと共に、モールドアセンブリ430を同時に振動させる。圧縮および振動が完了した後、ヘッドシューアセンブリ52およびパレット56がモールドキャビティ446に対して下げられることにより、形成されたコンクリートが、モールドキャビティ446からパレット56の上に排除される。ヘッドシューアセンブリ52は上げられ、新しいパレット56は、モールドキャビティ446の下の位置の中に動かされる。上のプロセスは、継続的に繰り返され、そのような繰り返し各々は普通サイクルと称される。モールドアセンブリ430を特に参照して、そのようなサイクル各々は6つのコンクリートブロックを製造する。
【0073】
PLC700は、モールドキャビティ446への、およびモールドキャビティ446からのライナープレート432の伸長および収縮を、上記されたようなコンクリートブロックマシン702の動作と細部調整するように構成される。サイクルの始めに、ライナープレート432は完全にモールドキャビティ446から収縮される。一実施形態において、図14に関連して駆動アセンブリ550は、一対のセンサ、例えば近接スイッチ706aおよび706bを含み、マスターバー573の位置をモニタし、従ってマスターバー573に結合された対応する移動可能なライナープレート432の位置をモニタする。図14に示されるように、近接スイッチ706aおよび706bはそれぞれ、ライナープレート432が、モールドキャビティ446に関して、いつ伸長位置にあるかおよび収縮位置にあるかを検知するように構成されている。
【0074】
一実施形態において、パレット56がモールドアセンブリ430の下に配置された後、PLC700は、コンクリートフィードボックス704がモールドキャビティ446へコンクリート配送する準備ができていることを示す、コンクリートブロックマシン702からの信号708を受信する。PLC700は、近接スイッチ706aおよび706bからそれぞれ受信された信号710aおよび710bに基づいて、移動可能なライナー432の位置をチェックする。ライナープレート432が収縮位置にある状態で、PLC700は、液圧システム624へライナー伸長信号712を提供する。
【0075】
ライナー伸長信号712に応答して、液圧システム624は、通路622bを介して液圧流体をピストンアセンブリ606の第2のロッド端612へ汲み始め、通路622aを介して第1のロッド端610から液圧流体を受け始め、それによって、2重作動シリンダ607が、ライナープレート432をモールドキャビティ446の内側の方へ動かし始めるようになる。近接スイッチ706aがマスターバー573を検知するとき、近接スイッチ706aは、ライナープレート432が所望の伸長位置に到達したことを示す信号710aを、PLC700に提供する。信号710aに応答して、PLC700は、信号712を介して液圧システム624に、ピストンアセンブリ606に液圧流体を汲み上げることをやめることを指示し、ライナープレート432は伸長されていることを示す信号714をコンクリートブロックマシン702に提供する。
【0076】
信号714に応答して、コンクリートフィードボックス704は、コンクリートでモールドキャビティ446を満たし、ヘッドシューアセンブリ52は、モールドアセンブリ430の上に下げられる。コンクリートの圧縮および振動が完了した後、コンクリートブロックマシン702は、形成されたコンクリートブロックがモールドキャビティ446から排除される準備ができていることを示す信号716を提供する。信号716に応答して、PLC700は、ライナー収縮信号718を液圧システム624に提供する。
【0077】
ライナー収縮信号718に応答して、液圧システム624は通路622aを介して、液圧流体を通路622を介して第1のロッド端610へ汲み上げ始め、通路622bを介して第2のロッド端612から液圧流体を受け始め、それによって、2重作動シリンダ607はライナープレート432をモールドキャビティ446の内側から離れるように動かし始めるようになる。近接スイッチ706bが、マスターバー573を検知するとき、近接スイッチ706bは、ライナープレート432が、所望の収縮位置に到達したことを示す信号710bを、PLC700に提供する。信号710bに応答して、PLC700は、ピストンアセンブリ606に液圧流体を汲み上げることを止めるように、信号718を介して、液圧システム624に指示し、ライナープレート432が収縮されたことを示す信号720を、コンクリートブロックマシン702に提供する。
【0078】
信号720に応答して、ヘッドシューアセンブリ52およびパレット56は、形成されたコンクリートブロックを、モールドキャビティ446から射出する。コンクリートブロックマシン702は、ヘッドシューアセンブリ52を収縮させ、モールドアセンブリ430の下に新しいパレット56を配置する。上のプロセスは、次のサイクルに対して繰り返される。
【0079】
一実施形態において、PLC700は、圧縮された空気のモールドアセンブリ430への供給を制御するようにさらに構成されている。一実施形態において、PLC700は、いつコンクリートブロックマシン702およびモールドアセンブリ430が動作中であり、コンクリートブロックを形成しているかを示すステータス信号722を、圧縮空気システム630に提供する。動作しているとき、圧縮された空気システム632は、ライン630および気圧嵌合628を介して、圧縮された空気をモールドアセンブリ420の筐体560に提供することによって、汚れ/ほこりおよび他のくずが駆動アセンブリ550に入る可能性を減らす。動作していないとき、圧縮された空気システム632は、圧縮された空気をモールドアセンブリ430に提供しない。
【0080】
コントローラ700の上記は、単一のピストンアセンブリ、例えば駆動アセンブリ500のピストンアセンブリ606のみを使用する駆動アセンブリを制御することに関するけれども、コントローラ700は、複数のピストンアセンブリを採用し、かつ近接スイッチの複数の対、例えば近接スイッチ706aおよび706bを採用する制御駆動アセンブリに適合され得る。そのような例において、液圧システム624は、一対の液圧ライン、例えばライン622aおよび622bを介して、各ピストンアセンブリに結合され得る。追加的に、各適用可能な近接スイッチが、すべての移動可能なライナープレートが伸長位置にあることを示し、また各適用可能な近接スイッチが、すべての移動可能なライナープレートが収縮位置にあることを示すときにのみ、PLC700は、複数の位置信号を受信し得、それぞれモールドキャビティがコンクリートで満たされることを、かつ形成されたブロックが射出されることを可能にする。
【0081】
図18A〜18Cは、図15A〜15Cによって示されるように駆動アセンブリ550の代替の実施形態の部分を示す。図18Aは、第2のギア要素640の上面図であり、第2のギア要素640は、ピストンアセンブリ、例えばピストンアセンブリ606の代わりに、スクリュー駆動システム806によって駆動される。スクリュー駆動システム806は、ねじが切られたスクリュー808、例えばアクメ(Acme)またはボール(Ball)スタイルスクリュー、および電気モータ810を含む。ねじが切られたスクリュー808は、第2のギア要素640を縦に通って伸長する対応するねじの切られた軸812を通ってねじが切られている。ねじが切られたスクリュー808の第1の端は、第1のベアリングアセンブリ814aに結合され、第2の端は、第2のベアリングアセンブリ814bを介してモータ810に結合されている。モータ810は、モータ取り付け824を介して筐体560に、および/またはモールドアセンブリのサイド/クロス部材、例えばクロス部材434aに選択的に結合される。
【0082】
図15Aによって記述される方法と同様な方法で、第2のギア要素640は、図14によって図示されるように、第1のギア要素572bおよび572eの角度のついた複数のチャンネル616とスライド可能に噛み合いかつ組み合う角度のついた複数のチャンネル618を含む。第2のギア要素640は、直線状のベアリングブロック646と結合されているので、モータ810が駆動されてねじの切られたスクリュー808を反時計回りの方向816に回転するとき、第2のギア要素640は、直線状のベアリングトラック650に沿って818の方向に駆動される。第2のギア要素640が、818の方向に動くとき、角度のついたチャンネル618は、角度のついたチャンネル616と相互作用し、ライナープレート、例えば図12および14で示されるライナープレート432a〜432fを、モールドキャビティ446a〜446fの内側へ向って延ばす。
【0083】
モータ810が駆動されて、ねじの切られたスクリュー808が時計回りの方向820に回転するとき、第2のギア要素640は、直線状のベアリングトラック650に沿って822の方向に駆動される。第2のギア要素640が、822の方向に動くとき、角度のついたチャンネル618は角度のついたチャンネル616と相互に作用し、ライナープレート、例えば図12および14によって示されたライナープレート432a〜432fを、モールドキャビティ446a〜446fの内側から遠ざかるように収縮させる。一実施形態において、図14に示されるように、ライナープレートがモールドキャビティの内側に向かって、かつこれから遠ざかるように伸長されたり収縮されたりする距離は、近接スイッチの対706aおよび706bに基づいて制御される。代替の実施形態において、ライナープレートの移動距離は、モータ810によって駆動されるねじの切られたスクリュー808の回転数に基づいて制御される。
【0084】
図18Bおよび18Cは、図18Aによって示されるように、駆動アセンブリ550の横および長手方向の断面図A−AおよびB−Bをそれぞれ示す。筐体560の外に位置しているように示されているが、代替の実施形態においては、モータ810は筐体560内に取り付けられる。
【0085】
上記されたように、コンクリートブロックは、広くコンクリートメーソンリユニット(CMU)とも称され、広く様々なタイプのブロック、例えばパティオブロック、舗装材料、軽量ブロック、グレイブロック、建築ユニット、および保持壁ブロックを包含する。用語コンクリートブロック、メーソンリブロック、およびコンクリートメーソンリユニットは本明細書において交換可能に使用され、本発明のアセンブリ、システム、および方法によって形成されるのに好適なすべてのタイプのコンクリートメーソンリユニットを含むように意図されている。さらに、本明細書には、主にコンクリートを含み、使用すると記述されているが、本発明のドライキャストコンクリート、または他のコンクリート混合物、システム、方法、およびコンクリートメーソンリユニットは、そのような材料に限定されず、そのようなブロックの形成にとって好適な任意の材料の使用を包含するように意図されている。
【0086】
図19は、図1によって示される通りのモールドアセンブリ30を参照して、本発明によるモールドアセンブリを使用してコンクリートブロックを形成するためのプロセス850の例示的な一実施形態を示す流れ図である。プロセス850は、852で始まり、852ではモールドアセンブリ30は、例えばサイド部材34aおよび34bを介して、コンクリートブロックマシンにボルト締めされている。図示の容易さのために、コンクリートブロックマシンは、図1に示されていない。モールドアセンブリが用途のために適合されるコンクリートブロックマシンの例は、コロンビアおよびベッサによって製造されるモデルを含む。一実施形態において、852でのコンクリートブロックマシンにおけるモールドアセンブリ30の据付は、コアバーアセンブリ(図1には示されていないが、当業者には公知である)の据付をさらに含み、コアバーアセンブリは、モールドキャビティ46内に配置されて、特定のブロックの設計要求に従って、形成されたブロック内に空間を作成する。一実施形態において、モールドアセンブリ30はさらにヘッドシューアセンブリ52を含み、ヘッドシューアセンブリ52も、852でコンクリートブロックマシンにボルト締めされる。
【0087】
854で、1つ以上のライナープレート、例えばライナープレート32a〜32dは、所望の距離を伸長され、形成されるコンクリートブロックの所望の形状のネガを有するモールドキャビティ46を形成する。以下にさらに詳細に記述されるように、移動可能なライナープレートの数は、モールドアセンブリ30の特定なインプリメンテーションおよび形成されるコンクリートブロックのタイプに依存して変化し得る。856では、1つ以上のライナープレートが伸長された後、コンクリートブロックマシンは、パレット56がその上に位置する振動テーブルを上げることにより、パレット56はモールドアセンブリ30と接触し、モールドキャビティ46に対して底を形成する。
【0088】
858では、コンクリートブロックマシンは、フィードボックスドローワ(図1には示されず)を動かして、モールドキャビティ46の開放トップ上の位置の中に入れ、モールドキャビティ46を所望のコンクリート混合物で満たす。モールドキャビティ46が、コンクリートで満たされた後、フィードボックスドローワは収縮され、コンクリートブロックマシンが、860において、ヘッドシューアセンブリ52をモールドキャビティ46の上に下げる。ヘッドシューアセンブリ52は、各モールドキャビティ、例えばモールドキャビティ46の寸法および他の独特な構成に整合するように構成される。
【0089】
862では、コンクリートブロックマシンは、パレット56が配置されている振動テーブルを介してモールドアセンブリ30を同時に振動させながら、(例えば液圧的にまたは機械的に)コンクリートを圧縮する。圧縮と振動は共に、コンクリートがモールドキャビティ46内の任意の空間を実質的に満たすようにし、コンクリートが、モールドキャビティ46から形成されたコンクリートブロックが除去されることを許す硬さのレベル(「事前硬化」)に速やかに達するようにする。
【0090】
ステップ864では、1つ以上の移動可能なライナープレート32が、モールドキャビティ46の内側から遠ざかるように収縮される。ライナープレート32が収縮された後、コンクリートブロックマシンは、モールドアセンブリ30が静止状態のままである間に、ヘッドシューアセンブリ52を振動テーブルおよびパレット56と共に下方に動かすことによって、形成されたコンクリートブロックをモールドキャビティ46から除去する。ヘッドシューアセンブリ、振動テーブルおよびパレット56は、ヘッドシューアセンブリ52の低い方のエッジがモールドキャビティ46の低い方のエッジの下に落ち、形成されたブロックがモールドキャビティ46からパレット56の上に射出されるまで、低くなる。コンベアシステムが、パレット56を動かし、形成されたブロックを、コンクリートブロックマシンから離れて、形成されたブロックが硬化されるオーブンの方へと搬送する。ヘッドシューアセンブリ56が、868での最初のスタート位置まで上げられ、プロセス850は、上記されたプロセスが繰り返されて追加的なコンクリートブロックを作成する854へ戻る。
【0091】
図21は、図20Aの保持壁ブロック870のように、様々な深さのセットバックフランジを有する保持壁ブロックを形成する本発明によるコンクリートブロックマシンの使用に好適であり、移動可能であるフランジモールドを使用するモールドアセンブリ1000の一実施形態を概略的に示す斜視図である。モールドアセンブリ1000は、図1のモールドアセンブリ30に類似し、モールドボックスを形成するサイド部材1002、1004およびクロス部材1006、1008を含み、モールドボックスにおいて、不動ライナープレート1010、1012、1014および1016が、所望の形状を有するモールドキャビティ1018を形成するように配置されている。モールドアセンブリ1000は、本発明によるヘッドシューアセンブリ1020、およびパレット1022をさらに含む。
【0092】
図22および図23は、より詳細にヘッドシューアセンブリ1020を示すモールドアセンブリ1000の断面図である。ヘッドシューアセンブリ1020は、移動可能なフランジプレート1030、駆動アセンブリ1040、および深さ(D)1052を有するノッチ1050を含む。駆動アセンブリ1040は、フランジプレート1030に結合され、方向矢印1058および1060によって示されているように、ヘッドシューアセンブリ1020の筐体1056内の開口1054を介して、フランジプレート1030を動かしてノッチ1050に出し入れすることによって、ノッチ1050の深さ(D)1052を変化させるように構成されている。移動可能なフランジプレート1030、および駆動アセンブリ1040は、図25および図26によってより詳細に以下に記述されている。図22は、収縮位置におけるヘッドシューアセンブリ1020を示し、モールドキャビティ1018のトップは開放されている。図23は、トップモールドキャビティ1018を閉じるように配置されているヘッドシューアセンブリ1020を示す。
【0093】
動作において、図21〜図23に関して、かつ図19のプロセス850によって上記された方法に類似した方法で、モールドアセンブリ1000は、コンクリートブロックマシンに結合されているが、図示の簡潔さのために図21〜図23には示されていない。モールドアセンブリ30が使用されるのに好適なそのようなコンクリートブロックマシンの例は、Columbia Machine, Inc., Vancouver, WA, USA、およびBesser Company, Alpena, MI, USAによって製造されたモデルを含む。
【0094】
図21および図22によって示されるように、最初に、ヘッドシューアセンブリ1020は、収縮位置にあることにより、モールドキャビティ1018のトップは開放となる。コンクリートブロックマシンは、パレット1022が位置する振動テーブルを上げることにより、パレット1022は閉じて、モールドキャビティ1018のための底を形成する。コンクリートブロックマシンは、次に所望のコンクリート混合物でモールドキャビティ1018を満たし、ヘッドシューアセンブリ1020を下げることによりモールドキャビティ1018のトップを閉ざす。コンクリートブロックマシンは次に、モールドアセンブリ1000を同時に震動させながら、ヘッドシューアセンブリ1020でコンクリートを(例えば液圧的に、機械的に)圧縮する。圧縮と振動は共に、モールドキャビティ1018内の空間がコンクリートで満たされるようにし、事前硬化されたブロックがモールドキャビティ1018から除去されることを可能とする(事前硬化と称される)硬さのレベルにコンクリートが速やかに達するようにする。
【0095】
事前硬化されたブロックを除去するためには、ヘッドシューアセンブリ1020およびパレット1022は下げられ、一方、モールドアセンブリ1000の残りは不動の状態を保つ。ヘッドシューアセンブリ1020およびパレット1022は、ヘッドシューアセンブリ1020の低い方のエッジがモールドアセンブリ1000の低い方のエッジの下を通るまで下げられ、その時点で、事前硬化されたブロックはモールドキャビティ1018からパレット1022の上に射出される。コンベアシステムが、次にパレット1022を動かし、射出されたブロックを、硬化のためにオーブンに搬送する(図示されず)。ヘッドシューアセンブリ1020は、次にモールドキャビティ1018より上の最初の高められた位置まで戻され(図21および図22参照)、上記されたプロセスは繰り返されて追加的なブロックを形成する。
【0096】
ブロック形成プロセス中、パレット1002は、アッパフェースを形成し、ライナープレート1012は、後フェースを形成し、ライナープレート1016はフロントフェースを形成し、およびライナープレート1010および1014はブロックの対向するサイドフェースを形成する。ヘッドシューアセンブリ1020は、ブロックのローワフェースを形成し、ノッチ1050および移動可能なフランジプレート1030は、ライナープレート1012と協同して、ブロックの後フェースと共有されるエッジに沿ってローワフェースから伸長するセットバックフランジを形成する。
【0097】
一実施形態において、ブロックが、上記されたプロセスに従って形成されるたびに、駆動アセンブリ1040は、開口1054を介してフランジプレート1030を伸長または収縮させてノッチ1050に出し入れすることによって、1つのブロックから次のブロックへとノッチ1050の深さ(D)1052変化させることによって、移動可能なフランジプレート1030の位置を調節するように構成される。一実施形態において、駆動アセンブリ1040は、ブロックからブロックへとノッチ1050の深さ(D)1052を変えることによって、変化する深さのセットバックフランジを有する保持壁ブロックが提供されるように構成される。
【0098】
図24Aおよび図24Bは、図21〜図23によって示されるようなモールドアセンブリ1000によって形成された保持壁ブロックの一実施形態を示す。ブロック1070は、フロントフェース1072、後フェース1074、アッパフェース1076、ローワフェース1078、対向するサイドフェース1080および1082、および後フェース1074と共有されるエッジに沿ってローワフェース1078から伸長するセットバックフランジ1084を含む。対向するサイドフェース1080および1082は、フロントフェース1072から角度(θ)1086で内側に角度がついていることによって、フロントフェース10772は、後フェース1074の幅(Wr)1090よりも大きい幅(Wf)1088を有する。
【0099】
上記されたように、セットバックフランジ1084は、移動可能なフランジプレート1030、およびヘッドシューアセンブリ1020のノッチ1050、およびライナープレート1012の協同によるブロック形成プロセス中に形成される。図24Bによって示されるように、セットバックフランジ1084は、深さ(D)1092および高さ1094を有している。図25に関して以下により詳細に記述されるように、駆動アセンブリ1040は、十分に伸長された位置と十分に収縮された位置との間でフランジプレート1030をノッチ1050の中に伸長かつ収縮するように構成されることによって、所与の保持壁ブロックに対して、セットバックフランジ1084は最小深さ(DMIN)1096および最大深さ(DMAX)1098の間の深さを有し得る。
【0100】
図示のように、保持壁ブロック1070は幅(Wf)1088、深さ(D)1100、および高さ(H)924を有する。保持壁ブロック1070は、標準寸法、例えば4’’(H)x12’’(D)x9’’(Wf)および8’’(H)x12’’(D)x18’’(Wf)を含む複数の寸法で形成され得る。
【0101】
図25は、本発明によるフランジプレート1030および駆動アセンブリ1040を含むヘッドシューアセンブリ1020の一実施形態を示すブロック図である。図26は、図25のフランジプレート1030および駆動アセンブリ1040の部分を示す斜視図である。一実施形態において、駆動アセンブリ1020は、図14および図15A〜図15Cによって上に示されたような駆動アセンブリ550と類似している。かくして、一実施形態において、駆動アセンブリ1040は、一対の第1のギア要素1110aおよび1110bを含み、それぞれは、実質的に平行な角度のついたチャンネル1112aおよび1112bを有する。一実施形態において、フランジプレート1030が開口1054を介して、ノッチ1050に対して伸長かつ収縮することを支持しかつ案内するサポートエレメント1114における開口を通って、第1のギア要素は、スライド可能に伸長する。
【0102】
駆動アセンブリ1040は、第2のギア要素1116、および筐体1056に固定されているライナーベアリングブロック1118をさらに含む。第2のギア要素は、実質的に角度のついた複数のチャンネル1120を含み、複数のチャンネルは、図26に示されるように、第1のギアギア要素1110aおよび1110bの平行に角度のついたチャンネル1112a、1112bとスライド可能に組み合うように構成されている。第2のギア要素1116は、スライド可能にライナーベアリングトラック1124に挿入され、ベアリング1126に乗るt型ガイドレール1122をさらに含む。
【0103】
一実施形態において、図15A〜図15Cの駆動アセンブリ550によって示される方法に類似した方法で、駆動アセンブリ1040は、第2のギア要素1116と共に配置され、そこから伸長する空洞ピストンロッド1130を有する2重作動シリンダ1128を含む。図15A〜図15Cに関して上記された方法に類似した方法で、(圧縮空気を含んで)液圧媒体が、2重作動シリンダ1128と往復移送されるとき、2重作動シリンダ1128は、空洞ピストンロッド1130に沿って動き、空洞ピストンロッド1130は、次には第2のギア要素1016を空洞ピストンロッド1130に沿って動かす。
【0104】
一実施形態において、平行チャンネル1020と平行チャンネル1112aおよび1112bとの間の相互作用を介して、方向矢印1140によって示された方向での第2のギア要素1116の動きは、第1のギア要素1110a、1110bおよびフランジプレート1030を1058の方向に動かす(すなわち、ノッチ1050から収縮させる)。逆に、方向矢印1142によって示された方向での第2のギア要素1116の動きは、第1のギア要素1110a、1110bおよびフランジプレート1030を1060の方向に動かす(すなわち、ノッチ1050の中に伸長させる)。図示の簡略さのために、支持要素1114および2重作動シリンダ1128は、図26には示されていないことは留意される。一実施形態において、2重作動シリンダ1128の代わりに、駆動アセンブリ1040は、図18A〜図18Cによって上記されたスクリュー駆動システムと類似のスクリュー駆動システムを使用して、1140および1142の方向に第2のギア要素1116を動かす。
【0105】
図25に関して、駆動アセンブリ1040は、破線1144によって示されるように、完全に収縮された位置と完全に伸長された位置との間でフランジプレート1030を伸長するように構成されている。フランジプレート1030が、完全に伸長された位置1144にあるとき、ノッチ1050は、深さ(D1)1146を有し、これは、図24Bによって示されるように、保持壁ブロック1070のセットバックフランジ1084の最小深さ(DMIN)1096に対応する。同様に、フランジプレート1030が、完全に収縮された位置にあるとき、ノッチ1050は、深さ(D2)1148を有し、これは、保持壁ブロック1070のセットバックフランジ1084の最大深さ(DMAX)1098に対応する。フランジプレート1030が、完全に収縮された位置と完全に伸長された位置1144との間のどこかに配置されているとき、ノッチ1050は、保持壁ブロック1070のセットバックフランジ1084の深さ(D)1092に対応する深さ(D3)1150を有する。追加的に、ノッチ1050の高さ(H)1152は、保持壁ブロック1070のセットバックフランジ1084の高さ(H)1094に対応する。
【0106】
図27は、本発明による、様々な深さのセットバックフランジを有する保持壁ブロックを形成するためのモールドアセンブリ1000aの断面図である。モールドアセンブリ1000aは、上に示されたモールドアセンブリ1000と類似しているが、ただし、フランジプレート1030および駆動アセンブリ1040は、ヘッドシューアセンブリ1020の代わりに、ライナープレート1016に配置されていることは除く。図27の実施形態において、駆動アセンブリ1040は、方向矢印1164および1166によって示されるように、開口1162を介して、フランジプレート1030をライナープレート1016のノッチ1160に出し入れすることにより、ノッチ1160の深さ(D)1168を変化させるように構成されている。
【0107】
モールドアセンブリ1000aは、図24A〜図24Bによって示される保持壁ブロック1070を形成するためにも使用され得るが、ただし、モールドアセンブリ1000とは異なって、パレット1002は後フェース1074を形成し、ライナープレート1012はトップフェース1076を形成し、ヘッドシューアセンブリ1020はフロントフェース1072を形成し、かつライナープレート1010および1014は、保持壁ブロック1070の対向するサイドフェース1080および1082を形成する。ライナープレート1016は、ローワフェース1078を形成し、ノッチ1160および可動フランジプレート1030は、パレット1022と協同して、保持壁ブロック1070の後フェース1074と共有されるエッジに沿って、ローワフェース1078から伸長するセットバックフランジ1084を形成する。
【0108】
本明細書には、特定の実施形態が図示されかつ記述されたけれども、様々な代替のおよび/または均等なインプリメンテーションが、示され記述された特定の実施形態の代わりに、本発明の範囲から逸脱することなく代用され得ることは、当業者によって理解される。この出願は、本明細書に論議された特定の実施形態の任意の適合または変更をカバーすることを意図されている。従って、本発明は、特許請求の範囲およびその均等物によってのみ制限されることが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】図1は、本発明による移動可能なライナープレートを有するモールドアセンブリの例示的な一実施形態の斜視図である。
【図2】図2は、本発明によるギア駆動アセンブリおよび移動可能なライナープレートの例示的な一実施形態の斜視図である。
【図3A】図3Aは、図2に示されたとおりのギア駆動アセンブリおよび移動可能なライナープレートの上面図である。
【図3B】図3Bは、図2に示されたとおりのギア駆動アセンブリおよび移動可能なライナープレートの側面図である。
【図4A】図4Aは、収縮されたライナープレートを有する、図1のモールドアセンブリの上面図である。
【図4B】図4Bは、伸長されたライナープレートを有する、図1のモールドアセンブリの上面図である。
【図5A】図5Aは、本発明によるギアプレートの例示的な一実施形態の上面図を示す。
【図5B】図5Bは、図5Aによって示されるギアプレートの端面図を示す。
【図5C】図5Cは、本発明によるギアヘッドの例示的な一実施形態の底面図を示す。
【図5D】図5Dは、図5Cのギアヘッドの端面図を示す。
【図6A】図6Aは、本発明によるギアトラックの、例示的な一実施形態の上面図である。
【図6B】図6Bは、図6Aのギアトラックの側面図である。
【図6C】図6Cは、図6Aのギアトラックの端面図である。
【図7】図7は、本発明によるギアトラックとギアプレートとの間の関係を示す図である。
【図8A】図8Aは、本発明によるギアヘッド、ギアプレート、ギアトラックの例示的な一実施形態の間の関係を示す上面図である。
【図8B】図8Bは、図8Aの図示の側面図である。
【図8C】図8Cは、図8Aの図示の端面図である。
【図9A】図9Aは、本発明による、ギアトラック内の収縮位置におけるギアプレートの例示的な一実施形態を示す上面図である。
【図9B】図9Bは、本発明によるギアトラックから伸長位置にあるギアプレートの例示的な一実施形態を示す上面図である。
【図10A】図10Aは、本発明による駆動ユニットの例示的な一実施形態を示す図である。
【図10B】図10Bは、図10Aの図示の駆動ユニットの部分的な上面図である。
【図11A】図11Aは、本発明によるモールドアセンブリの例示的な一実施形態を示す上面図である。
【図11B】図11Bは、本発明によるギア駆動アセンブリの例示的な一実施形態を示す図である。
【図12】図12は、本発明によるモールドアセンブリの例示的な一実施形態の一部を示す斜視図である。
【図13】図13は、本発明による、ギア駆動アセンブリの例示的な一実施形態を示す斜視図である。
【図14】図14は、本発明による、モールドアセンブリおよびギア駆動アセンブリの例示的な一実施形態の一部分を示す上面図である。
【図15A】図15Aは、スタビライザアセンブリを使用するギア駆動アセンブリの例示的な一実施形態の一部分を示す上面図である。
【図15B】図15Bは、図15Aのギア駆動アセンブリの断面図である。
【図15C】図15Cは、図15Aのギア駆動アセンブリの断面図である。
【図16】図16は、本発明によるギア駆動アセンブリおよび移動可能なライナープレートの例示的な一実施形態の一部分を示す側面図である。
【図17】図17は、本発明による制御システムを使用するモールドアセンブリの例示的な一実施形態を示すブロック図である。
【図18A】図18Aは、本発明によるスクリュー駆動システムを使用するギア駆動アセンブリの例示的な一実施形態の一部分を示す上面図である。
【図18B】図18Bは、図18Aのギア駆動アセンブリの横断面図である。
【図18C】図18Cは、図18Aのギア駆動アセンブリの長手方向の断面図である。
【図19】図19は、本発明によるモールドアセンブリを使用してコンクリートブロックを形成するためのプロセスの例示的な一実施形態を示す流れ図である。
【図20A】図20Aは、保持壁ブロックの斜視図である。
【図20B】図20Bは、図20Aの保持壁ブロックの断面図である。
【図20C】図20Cは、図20Aの保持壁ブロックによって形成された壁構造の例である。
【図21】図21は、本発明によるモールドアセンブリの一実施形態を示す斜視図である。
【図22】図22は、図21のモールドアセンブリの断面図である。
【図23】図23は、図21のモールドアセンブリの断面図である。
【図24A】図24Aは、本発明による保持壁ブロックの一実施形態の斜視図である。
【図24B】図24Bは、図24Aの保持壁ブロックの断面図である。
【図25】図25は、本発明によるヘッドシューアセンブリの断面図である。
【図26】図26は、図25のヘッドシューアセンブリの部分を示す斜視図である。
【図27】図27は、本発明によるモールドアセンブリの一実施形態の断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モールドアセンブリであって、
所望の形状を有するモールドキャビティを形成するように構成された複数のモールドコンポーネントであって、該モールドコンポーネントのうちの少なくとも1つは、該モールドキャビティ内に形成されたメーソンリブロックにおけるセットバックフランジを形成するように構成されたノッチを有し、該ノッチは深さを有する、複数のモールドコンポーネントと、
移動可能なフランジプレートと、
所望の距離の範囲内で、該移動可能なフランジプレートを該ノッチの中に伸長させ、該移動可能なフランジプレートを該ノッチから収縮させることにより、該ノッチの深さを調節するように構成された駆動アセンブリと
を備えている、モールドアセンブリ。
【請求項2】
前記所望の距離の範囲は、完全に収縮された位置から完全に伸長された位置までである、請求項1に記載のモールドアセンブリ。
【請求項3】
前記駆動アセンブリおよびフランジ要素は、前記少なくとも1つのモールドコンポーネント内に配置されている、請求項1に記載のモールドアセンブリ。
【請求項4】
前記少なくとも1つのモールドコンポーネントは、ヘッドシューアセンブリを備えている、請求項1に記載のモールドアセンブリ。
【請求項5】
前記少なくとも1つのモールドコンポーネントは、複数のライナープレートのうちの1つを備えている、請求項1に記載のモールドアセンブリ。
【請求項6】
前記駆動アセンブリは、
前記移動可能なフランジプレートに選択的に結合され、実質的に平行な角度のついた複数のチャンネルを有する少なくとも1つの第1のギア要素と、
該少なくとも1つの第1のギア要素の角度のついたチャンネルとスライド可能に組み合うように構成された実質的に平行な角度のついた複数のチャンネルを有する第2のギア要素と、
該第2のギア要素と選択的に結合されたアクチュエータであって、該第2のギア要素に対して第1の方向の力を適用して、該少なくとも1つの第1のギア要素に、該移動可能なフランジプレートを該ノッチの中に伸長させることによって該ノッチの深さを減少させるように構成され、第2の方向とは反対の方向の力を適用して、該少なくとも1つの第1のギア要素に、該移動可能なフランジプレートを該ノッチから収縮させることによって該ノッチの深さを増加させるように構成されたアクチュエータと
を備えている、請求項1に記載のモールドアセンブリ。
【請求項7】
前記アクチュエータは、2重作動ピストンアセンブリを備えている、請求項6に記載のモールドアセンブリ。
【請求項8】
前記アクチュエータは、スクリュー駆動システムを備えている、請求項6に記載のモールドアセンブリ。
【請求項9】
前記駆動アセンブリは、前記少なくとも1つの第1のギア要素をスライド可能に受けることにより、前記移動可能なフランジプレートを安定させかつ案内するように構成された少なくとも1つのガイド開口を含む支持要素をさらに含む、請求項6に記載のモールドアセンブリ。
【請求項10】
前記駆動アセンブリは、メーソンリブロックが形成されるたびに、前記ノッチの前記深さを調節するように構成されている、請求項1に記載のモールドアセンブリ。
【請求項11】
前記駆動アセンブリは、メーソンリブロックが形成されるたびに、前記ノッチの前記深さをランダムに調節するように構成されている、請求項1に記載のモールドアセンブリ。
【請求項12】
モールドアセンブリであって、
所望の形状を有するモールドキャビティを形成するように構成された複数のライナープレートと、
少なくとも部分的にモールドキャビティ内に配置されるように構成されたヘッドシューアセンブリであって、該ヘッドシューアセンブリは、該モールドキャビティ内に形成されたメーソンリブロックにおけるセットバックフランジを形成するように構成されたノッチを有し、該ノッチは深さを有する、ヘッドシューアセンブリと、
移動可能なフランジプレートと、
所望の距離の範囲内で、移動可能なフランジプレートをノッチの中に伸長させ、該移動可能なフランジプレートを該ノッチから収縮させることにより、該ノッチの深さを調節するように構成された駆動アセンブリと
を備えている、モールドアセンブリ。
【請求項13】
前記フランジプレートおよび駆動アセンブリは、前記ヘッドシューアセンブリ内に配置され、該フランジプレートは、ヘッドシューアセンブリ筐体の開口を介して前記ノッチの中に伸長し、該ノッチから収縮する、請求項12に記載のモールドアセンブリ。
【請求項14】
前記駆動アセンブリは、ギア駆動アセンブリを備えている、請求項12に記載のモールドアセンブリ。
【請求項15】
モールドアセンブリであって、
所望の形状を有するモールドキャビティを形成するように構成された複数のライナープレートであって、少なくとも1つのライナープレートは、該モールドキャビティ内に形成されたメーソンリブロックにおけるセットバックフランジを形成するように構成されたノッチを有し、該ノッチは深さを有する、複数のライナープレートと、
移動可能なフランジプレートと、
所望の距離の範囲内で、該移動可能なフランジプレートをノッチの中に伸長させ、該移動可能なフランジプレートを該ノッチから収縮させることにより、該ノッチの深さを調節するように構成された駆動アセンブリと
を備えている、モールドアセンブリ。
【請求項16】
前記フランジプレートおよび駆動アセンブリは、前記少なくとも1つのライナープレート内に配置され、該フランジプレートは、該少なくとも1つのライナープレートの開口を介して前記ノッチの中に伸長し、該ノッチから収縮する、請求項15に記載のモールドアセンブリ。
【請求項18】
複数のモールドコンポーネントによって形成されたモールドアセンブリのモールドキャビティ内にメーソンリブロックをモールドする方法であって、少なくとも1つの該モールドコンポーネントは、深さを有するノッチを有し、該方法は、
該ノッチの該深さを調節することと、
ドライキャストコンクリートで該モールドキャビティを満たすことと、
該ドライキャストコンクリートを圧縮して、該ノッチによって形成されたセットバックフランジを有する事前硬化されたメーソンリブロックを形成することであって、該ノッチは後フェースと共有されるエッジに沿って事前硬化されたメーソンリブロックのローワフェースから伸長する、ことと
を包含する、方法。
【請求項19】
メーソンリブロックが形成されるたびに該ノッチの該深さを調節することをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
メーソンリブロックが形成されるたびに該ノッチの該深さをランダムに調節することをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
請求項18に記載の方法によって形成された保持壁ブロック。
【請求項22】
請求項1の前記モールドアセンブリによって形成された保持壁ブロック。
【請求項23】
モールドアセンブリであって、
所望の形状を有するモールドキャビティを形成するように構成された複数のモールドコンポーネントであって、該モールドコンポーネントのうちの少なくとも1つは、該モールドキャビティ内に形成されたメーソンリブロックにおけるセットバックフランジを形成するように構成されたノッチを有し、該ノッチは深さを有する、複数のモールドコンポーネントと、
該ノッチの該深さを選択的に調節するように構成されたフランジアセンブリと
を備えている、モールドアセンブリ。
【請求項24】
共通モールドアセンブリによって形成された複数のメーソンリブロックを備えたブロック構造であって、各ブロックは、該複数のメーソンリブロックのうちの少なくとも1つの他のメーソンリブロックのセットバックフランジの深さとは異なる深さを有するセットバックフランジを有する、ブロック構造。
【請求項1】
モールドアセンブリであって、
所望の形状を有するモールドキャビティを形成するように構成された複数のモールドコンポーネントであって、該モールドコンポーネントのうちの少なくとも1つは、該モールドキャビティ内に形成されたメーソンリブロックにおけるセットバックフランジを形成するように構成されたノッチを有し、該ノッチは深さを有する、複数のモールドコンポーネントと、
移動可能なフランジプレートと、
所望の距離の範囲内で、該移動可能なフランジプレートを該ノッチの中に伸長させ、該移動可能なフランジプレートを該ノッチから収縮させることにより、該ノッチの深さを調節するように構成された駆動アセンブリと
を備えている、モールドアセンブリ。
【請求項2】
前記所望の距離の範囲は、完全に収縮された位置から完全に伸長された位置までである、請求項1に記載のモールドアセンブリ。
【請求項3】
前記駆動アセンブリおよびフランジ要素は、前記少なくとも1つのモールドコンポーネント内に配置されている、請求項1に記載のモールドアセンブリ。
【請求項4】
前記少なくとも1つのモールドコンポーネントは、ヘッドシューアセンブリを備えている、請求項1に記載のモールドアセンブリ。
【請求項5】
前記少なくとも1つのモールドコンポーネントは、複数のライナープレートのうちの1つを備えている、請求項1に記載のモールドアセンブリ。
【請求項6】
前記駆動アセンブリは、
前記移動可能なフランジプレートに選択的に結合され、実質的に平行な角度のついた複数のチャンネルを有する少なくとも1つの第1のギア要素と、
該少なくとも1つの第1のギア要素の角度のついたチャンネルとスライド可能に組み合うように構成された実質的に平行な角度のついた複数のチャンネルを有する第2のギア要素と、
該第2のギア要素と選択的に結合されたアクチュエータであって、該第2のギア要素に対して第1の方向の力を適用して、該少なくとも1つの第1のギア要素に、該移動可能なフランジプレートを該ノッチの中に伸長させることによって該ノッチの深さを減少させるように構成され、第2の方向とは反対の方向の力を適用して、該少なくとも1つの第1のギア要素に、該移動可能なフランジプレートを該ノッチから収縮させることによって該ノッチの深さを増加させるように構成されたアクチュエータと
を備えている、請求項1に記載のモールドアセンブリ。
【請求項7】
前記アクチュエータは、2重作動ピストンアセンブリを備えている、請求項6に記載のモールドアセンブリ。
【請求項8】
前記アクチュエータは、スクリュー駆動システムを備えている、請求項6に記載のモールドアセンブリ。
【請求項9】
前記駆動アセンブリは、前記少なくとも1つの第1のギア要素をスライド可能に受けることにより、前記移動可能なフランジプレートを安定させかつ案内するように構成された少なくとも1つのガイド開口を含む支持要素をさらに含む、請求項6に記載のモールドアセンブリ。
【請求項10】
前記駆動アセンブリは、メーソンリブロックが形成されるたびに、前記ノッチの前記深さを調節するように構成されている、請求項1に記載のモールドアセンブリ。
【請求項11】
前記駆動アセンブリは、メーソンリブロックが形成されるたびに、前記ノッチの前記深さをランダムに調節するように構成されている、請求項1に記載のモールドアセンブリ。
【請求項12】
モールドアセンブリであって、
所望の形状を有するモールドキャビティを形成するように構成された複数のライナープレートと、
少なくとも部分的にモールドキャビティ内に配置されるように構成されたヘッドシューアセンブリであって、該ヘッドシューアセンブリは、該モールドキャビティ内に形成されたメーソンリブロックにおけるセットバックフランジを形成するように構成されたノッチを有し、該ノッチは深さを有する、ヘッドシューアセンブリと、
移動可能なフランジプレートと、
所望の距離の範囲内で、移動可能なフランジプレートをノッチの中に伸長させ、該移動可能なフランジプレートを該ノッチから収縮させることにより、該ノッチの深さを調節するように構成された駆動アセンブリと
を備えている、モールドアセンブリ。
【請求項13】
前記フランジプレートおよび駆動アセンブリは、前記ヘッドシューアセンブリ内に配置され、該フランジプレートは、ヘッドシューアセンブリ筐体の開口を介して前記ノッチの中に伸長し、該ノッチから収縮する、請求項12に記載のモールドアセンブリ。
【請求項14】
前記駆動アセンブリは、ギア駆動アセンブリを備えている、請求項12に記載のモールドアセンブリ。
【請求項15】
モールドアセンブリであって、
所望の形状を有するモールドキャビティを形成するように構成された複数のライナープレートであって、少なくとも1つのライナープレートは、該モールドキャビティ内に形成されたメーソンリブロックにおけるセットバックフランジを形成するように構成されたノッチを有し、該ノッチは深さを有する、複数のライナープレートと、
移動可能なフランジプレートと、
所望の距離の範囲内で、該移動可能なフランジプレートをノッチの中に伸長させ、該移動可能なフランジプレートを該ノッチから収縮させることにより、該ノッチの深さを調節するように構成された駆動アセンブリと
を備えている、モールドアセンブリ。
【請求項16】
前記フランジプレートおよび駆動アセンブリは、前記少なくとも1つのライナープレート内に配置され、該フランジプレートは、該少なくとも1つのライナープレートの開口を介して前記ノッチの中に伸長し、該ノッチから収縮する、請求項15に記載のモールドアセンブリ。
【請求項18】
複数のモールドコンポーネントによって形成されたモールドアセンブリのモールドキャビティ内にメーソンリブロックをモールドする方法であって、少なくとも1つの該モールドコンポーネントは、深さを有するノッチを有し、該方法は、
該ノッチの該深さを調節することと、
ドライキャストコンクリートで該モールドキャビティを満たすことと、
該ドライキャストコンクリートを圧縮して、該ノッチによって形成されたセットバックフランジを有する事前硬化されたメーソンリブロックを形成することであって、該ノッチは後フェースと共有されるエッジに沿って事前硬化されたメーソンリブロックのローワフェースから伸長する、ことと
を包含する、方法。
【請求項19】
メーソンリブロックが形成されるたびに該ノッチの該深さを調節することをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
メーソンリブロックが形成されるたびに該ノッチの該深さをランダムに調節することをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
請求項18に記載の方法によって形成された保持壁ブロック。
【請求項22】
請求項1の前記モールドアセンブリによって形成された保持壁ブロック。
【請求項23】
モールドアセンブリであって、
所望の形状を有するモールドキャビティを形成するように構成された複数のモールドコンポーネントであって、該モールドコンポーネントのうちの少なくとも1つは、該モールドキャビティ内に形成されたメーソンリブロックにおけるセットバックフランジを形成するように構成されたノッチを有し、該ノッチは深さを有する、複数のモールドコンポーネントと、
該ノッチの該深さを選択的に調節するように構成されたフランジアセンブリと
を備えている、モールドアセンブリ。
【請求項24】
共通モールドアセンブリによって形成された複数のメーソンリブロックを備えたブロック構造であって、各ブロックは、該複数のメーソンリブロックのうちの少なくとも1つの他のメーソンリブロックのセットバックフランジの深さとは異なる深さを有するセットバックフランジを有する、ブロック構造。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図16】
【図17】
【図18A】
【図18B】
【図18C】
【図19】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24A】
【図24B】
【図25】
【図26】
【図27】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図16】
【図17】
【図18A】
【図18B】
【図18C】
【図19】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24A】
【図24B】
【図25】
【図26】
【図27】
【公表番号】特表2008−526574(P2008−526574A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−551386(P2007−551386)
【出願日】平成18年1月13日(2006.1.13)
【国際出願番号】PCT/US2006/001177
【国際公開番号】WO2006/076544
【国際公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【出願人】(507237554)ネス インベンションズ, インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年1月13日(2006.1.13)
【国際出願番号】PCT/US2006/001177
【国際公開番号】WO2006/076544
【国際公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【出願人】(507237554)ネス インベンションズ, インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】
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