説明

可搬式作業台

【課題】支持脚と踏み桟の連結を強固にすることができ、しかも、構成部材の削減が図れると共に、コストの低廉化が図れ、かつ、美観の向上が図れる可搬式作業台を提供する。
【解決手段】一対の支持脚10間にそれぞれ連結金具30を介して複数の踏み桟20を適宜間隔で取り付けた梯子枠を具備する可搬式作業台において、踏み桟を、上面の踏み面片21と、この踏み面片の前後に形成される側面片22と、底面片23とを有する中空部材にて形成する。連結金具を、支持脚の前後の外側面にそれぞれリベット80で固定される外部固定片31と、この外部固定片の一側辺から延在し、踏み桟の側面片の内面と、この側面片にそれぞれ隣接する踏み面片及び底面片の内面に当接し、側面片にリベット80で固定される内部固定片32とを有する板状部材にて形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、可搬式作業台に関するもので、例えば建設工事現場、建築物の天井や壁面等の内外装作業、電気配線作業等の高所作業に使用する可搬式作業台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の可搬式作業台として、一対の支柱脚間に複数の踏桟を適宜間隔で取り付けた梯子枠を備える折り畳み可能な可搬式作業台が広く使用されている。この可搬式作業台は、踏み桟を上面の踏み面と、踏み面の前後に形成される側面と、底面とを有する断面略台形に形成し、チャンネル状又は角管状の支持脚の側面と踏み桟の側面とを板状の連結金物を介してリベット等の止め金具で機械的に結合し、踏み桟には踏み面の前後端からそれぞれ前後に突出する鍔部を設け、板状の連結金物の上端で鍔部の下面を支承する構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、特許文献1における連結金物は、上記鍔部の支承部に加えて、踏み桟の底面を支承する支持段部が絞り加工により形成されている。
【特許文献1】特開2005−113387号公報(特許請求の範囲、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特開2005−113387号公報に記載の可搬式作業台においては、板状の連結金物の上端によって踏み桟の踏み面の前後端から突出する鍔部を支持する構造であるため、連結金物と踏み桟との間に隙間が生じやすく、繰り返し使用や過度な荷重によりガタツキが生じる懸念があった。また、連結金具は絞り加工により形成されているので、支持脚や踏み桟との係合部の寸法精度が高めることが難しく、支持脚と踏み桟の連結部にガタツキが生じる懸念がある。また、踏み桟は断面略台形に形成され、前後の側面の寸法が異なるため、2種類の連結金具を用意する必要があり、構成部品が多くなると共に、コストが嵩むという問題があった。更には、連結金具は踏み桟の外側に、全体が露出された状態で固定されるので、美観が低下するという問題もあった。
【0005】
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、支持脚と踏み桟の連結を強固にすることができ、しかも、構成部材の削減が図れると共に、コストの低廉化が図れ、かつ、美観の向上が図れる可搬式作業台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、この発明の可搬式作業台は、一対の支持脚間にそれぞれ連結金具を介して複数の踏み桟を適宜間隔で取り付けた梯子枠を具備する可搬式作業台を前提とし、 上記踏み桟を、上面の踏み面片と、この踏み面片の前後に形成される側面片と、底面片とを有する中空部材にて形成し、 上記連結金具を、上記支持脚の前後の外側面にそれぞれリベット等の固定部材で固定される外部固定片と、この外部固定片の一側辺から延在し、上記踏み桟の側面片の内面と、この側面片にそれぞれ隣接する踏み面片及び底面片の内面に当接し、側面片にリベット等の固定部材で固定される内部固定片とを有する板状部材にて形成することを特徴とする。この場合、上記踏み桟は、使用時に水平状態となる踏み面を有する方が好ましく、例えば、踏み桟を、踏み面と底面を有する断面が略平行四辺形に形成するか(請求項5)、あるいは、使用時に水平状態となる踏み面を有する断面が略台形に形成することができる(請求項6)。
【0007】
このように構成することにより、連結金具の内部固定片を踏み桟の側面片の内面と、この側面片にそれぞれ隣接する踏み面片及び底面片の内面に当接した状態で固定することができる。
【0008】
この発明において、上記支持脚の外側面の長手方向に沿う係止凹凸条を設ける一方、上記連結金具の外部固定片に、上記係止凹凸条に係合する凹凸段部を設ける方が好ましい(請求項2)。
【0009】
このように構成することにより、支持脚の外側面に設けた係止凹凸条と、連結金具の外部固定片に設けた凹凸段部とを係合させた状態で固定することができる。
【0010】
また、上記踏み桟における側面片に隣接する踏み面片及び底面片の内面に、互いに平行な面を有する突部を形成する方が好ましい(請求項3)。
【0011】
このように構成することにより、連結金具の内部固定片と踏み桟の踏み面片及び底面片の内面とを確実に当接することができる。
【0012】
また、上記支持脚と踏み桟の前後方向の寸法を同一に形成すると共に、踏み桟の踏み面片及び底面片における上記支持脚と当接する端部に切欠きを形成し、上記連結金具は、外部固定片と内部固定片との間に段状連結片を有し、この段状連結片を上記踏み桟の切欠き内に挿入する方が好ましい(請求項4)。
【0013】
このように構成することにより、連結金具を横断面が略クランク状に形成することができ、段状連結片を踏み桟の切欠き内に挿入して、連結金具の外部への露出を少なくすることができると共に、支持脚と踏み桟とを当接した状態で固定することができる。
【0014】
加えて、上記支持脚及び踏み桟を、アルミニウム製押出形材にて形成し、上記連結金具を、アルミニウム製押出形材にて形成した後、プレス加工により打ち抜く等、アルミニウム製押出形材より切り出して形成する方が好ましい(請求項7)。ここで、アルミニウム製とはアルミニウム合金を含む意味である。
【0015】
このように構成することにより、作業台の構成部材のほぼ全体をアルミニウム製部材にて形成することができるので、重量の軽減化を図ることができる。
【発明の効果】
【0016】
この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
【0017】
(1)請求項1,5,6記載の発明によれば、連結金具の内部固定片を踏み桟の側面片の内面と、この側面片にそれぞれ隣接する踏み面片及び底面片の内面に当接した状態で固定することができるので、踏み桟の長手方向(左右方向)及び幅方向(前後方向)の荷重に対して剛性を持たせることができ、支持脚と踏み桟とを強固に連結することができる。また、連結金具の内部固定片を踏み桟内に配置することができるので、連結金具の外部露出を少なくすることができ、美観の向上を図ることができる。
【0018】
(2)請求項2記載の発明によれば、支持脚の外側面に設けた係止凹凸条と、連結金具の外部固定片に設けた凹凸段部とを係合させた状態で固定することができるので、上記(1)に加えて、更に支持脚と踏み桟とを強固に連結することができる。
【0019】
(3)請求項3記載の発明によれば、連結金具の内部固定片と踏み桟の踏み面片及び底面片の内面とを確実に当接することができるので、上記(1),(2)に加えて、更に踏み桟に強度を持たせることができると共に、支持脚と踏み桟とを強固に連結することができる。
【0020】
(4)請求項4記載の発明によれば、段状連結片を踏み桟の切欠き内に挿入して、連結金具の外部への露出を少なくすることができると共に、支持脚と踏み桟とを当接した状態で固定することができるので、上記(1)〜(3)に加えて、更に支持脚と踏み桟とを強固に連結することができると共に、美観の向上を図ることができる。
【0021】
(5)請求項7記載の発明によれば、作業台の構成部材のほぼ全体をアルミニウム製部材にて形成することができるので、上記(1)〜(4)に加えて、更に重量の軽減化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に、この発明に係る可搬式作業台の最良の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0023】
図1は、この発明に係る可搬式作業台の使用状態の一例を示す概略斜視図、図2は、可搬式作業台の概略正面図である。
【0024】
この発明に係る可搬式作業台は、一対の支持脚10間にそれぞれ連結金具30を介して複数の踏み桟20を適宜間隔で取り付けた梯子枠40と、一対の梯子枠40の支持脚10間にヒンジ51を介して回動可能に取り付けられる天板50と、天板50と最上段の踏み桟20との間に介装される折り畳み可能なステー52とで主に構成されている。なお、支持脚10の下端部には、延長脚60がロック機構70によって高さ調節可能に取り付けられている。
【0025】
上記支持脚10は、図3に示すように、略チャンネル状のアルミニウム合金製押出形材にて形成されている。この場合、梯子枠40を構成する一対の支持脚10は、開口部側が対向して配置されており、両支持脚10の上部は互いに平行な直状部11を有し、直状部11の下端には互いに漸次離反する方向に延在する傾斜部12を有している。また、支持脚10の前後片13,14の外側面には、長手方向に沿う係止凹凸条15が設けられている。
【0026】
なお、安全対策面から、両支持脚10の傾斜部12の下端を結ぶ線と傾斜部12とのなす角度は、一般に85度以下に規定されており、また、使用状態すなわち開脚状態における支持脚10と踏み桟20とで構成される梯子枠40と水平面とのなす角度は、75度以下に規定されている。
【0027】
上記踏み桟20は、図3及び図7に示すように、使用時に水平状態となる上面の踏み面片21と、この踏み面片21の前後に形成される側面片22と、底面片23とを有する断面略平行四辺形状の中空部材にて形成されている。この踏み桟20は、支持脚10の前後方向の寸法以上の幅寸法を有するアルミニウム合金製押出形材にて形成されており、踏み面片21の上面及び底面片23の下面には、互いに平行な複数の凹凸細条24が設けられている。また、踏み桟20の長手方向における両端面25は、支持脚10の傾斜部12と平行になるように斜めにカットされ、かつ、踏み面片21及び底面片23における支持脚10と当接する端部に略コ字状の切欠き26が形成されている。
【0028】
また、踏み桟20における側面片22に隣接する踏み面片21及び底面片23の内面には、後述するように連結金具30の上下端面が当接するように、互いに平行な面を有する突部27が形成されている(図5及び図7参照)。このように、側面片22に隣接する踏み面片21及び底面片23の内面に、互いに平行な面を有する突部27を設けることにより、中空状の踏み桟20の角部を肉厚にすることができ、踏み桟20自体の剛性を高めることができる。
【0029】
上記連結金具30は、支持脚10の前後の外側面にそれぞれ固定部材例えばリベット80によって固定される外部固定片31と、この外部固定片31の一側辺に段状連結片33を介して延在し、踏み桟20の側面片22の内面と、この側面片22にそれぞれ隣接する踏み面片21及び底面片23の内面の突部27に当接し、側面片22に固定部材例えばリベット80によって固定される内部固定片32とを有する略クランク状の板状部材にて形成されている。
【0030】
この場合、図6(b)に示すように、外部固定片31の裏面側には、上記支持脚10に設けられた係止凹凸条15に摺動自在に係合可能な凹凸段部34が形成されている。また、図6に示すように、外部固定片31は、踏み桟20の側面片22の高さと同じ寸法の内部固定片32に対して高い寸法を有する縦長の略平行四辺形状に形成されており、この外部固定片31と内部固定片32との間の段状連結片33の上下端は、それぞれ外部固定片31の上下端面と内部固定片32の上下端面とに連なる凹状円弧面35が形成されている。
【0031】
上記のように形成される連結金具30は、アルミニウム合金製の押出形材より切り出されて形成される。本実施態様にあってはプレス加工により打ち抜いて形成される。なお、外部固定片31の上下の2箇所と、内部固定片32の中心部の左右の2箇所には、それぞれリベット80の貫挿孔81が穿設されている。このリベットとしてはブラインドリベットが用いられる。
【0032】
上記延長脚60は、図3及び図10に示すように、支持脚10の内方に挿入可能なアルミニウム合金製の中空状の押出形材にて形成されている。この場合、延長脚60を構成する一対の側片61は、連結金具30の外部固定片31と支持脚10とを固定するリベット80の内方突出部との干渉を避けるために、中空部62内に向かって屈曲する凹状部63が形成されている。また、支持脚10の開口部側に位置する延長脚60の前面片64には、支持脚10の下部に取り付けられるロック機構70のストッパ71が係合可能な係止孔65が適宜間隔をおいて穿設されている。
【0033】
ロック機構70は、図3及び図10に示すように、支持脚10に設けられた係止凹凸条15に係合する凹凸部72を有し、固定部材例えばリベット80によって支持脚10に固定される一対の側壁片73と、両側壁片73の基端側に連結する断面略ハット状のケース本体74とを有するアルミニウム合金製の押出形材にて形成されるケース75と、このケース75のケース本体74を貫通するピン76によってケース本体74内に回動自在に配設されると共に、スプリング77の付勢力によって常時支持脚10の内側に押圧されるストッパ71と、スプリング77の付勢力に抗してストッパ71を支持脚10側から後退させるロックレバー78と、を具備している。
【0034】
上記のように、延長脚60とロック機構70を構成することにより、延長脚60を支持脚10に対して伸縮移動し、所定の高さに調節することができる。
【0035】
次に、連結金具30を用いて支持脚10と踏み桟20を連結する方法について説明する。まず、踏み桟20の切欠き26を介して連結金具30の内部固定片32及び段状連結片33を踏み桟20の内方に挿入して、内部固定片32の上下端面を踏み桟20の側面片22の内面と、この側面片22にそれぞれ隣接する踏み面片21及び底面片23の内面の突部27に当接し、側面片22に設けられた貫挿孔81及び内部固定片32に設けられた貫挿孔81を貫通するリベット80によって固定する。このようにして、図3に示すように、踏み桟20の左右両端部における前後の側面片22に同様に連結金具30の内部固定片32を固定する。次に、連結金具30が固定された踏み桟20を一対の支持脚10間に差し込んで、外部固定片31に設けられた凹凸段部34を支持脚10に設けられた係止凹凸条15に係合させて、踏み桟20を支持脚10の所定位置に当接する。そして、外部固定片31に設けられた貫挿孔81及び支持脚10に設けられた貫挿孔81を貫通するリベット80によって固定する。
【0036】
上記のようにして、連結金具30を用いて支持脚10と踏み桟20とを連結することにより、連結金具30の内部固定片32を踏み桟20の側面片22の内面と、この側面片22にそれぞれ隣接する踏み面片21及び底面片23の内面の突部27に当接した状態でリベット80によって固定することができる。また、連結金具30の段状連結片33が踏み桟20の切欠き26内に挿入されるので、支持脚10と踏み桟20とを当接することができる。更には、支持脚10に設けた係止凹凸条15と連結金具30の外部固定片31に設けた凹凸段部34を密接した状態で係合することができる。したがって、踏み桟20に上下方向に加わる荷重により生じる連結金具部分に加わる回転モーメントや、踏み桟20の長手方向(左右方向)に加わる荷重に対して剛性を持たせることができ、支持脚10と踏み桟20とを強固に連結することができる。また、連結金具30の内部固定片32及び段状連結片33が踏み桟20の内方に挿入されるので、連結金具30の外部への露出面積を少なくすることができ、外観をスッキリさせて美観の向上を図ることができる。
【0037】
なお、使用時に踏み桟20が損傷した場合は、損傷した踏み桟20を交換することができる。
【0038】
この場合、図11に示すように、最下段の踏み桟201にあっては全てのリベット80{支持脚10と連結金具30を固定するものと、連結金具30と踏み桟201を固定するもの}を削り取って踏み桟201を下方にスライドさせつつ連結金具30を踏み桟201より外してゆくことで取り外せる、また、新たな踏み桟201の取り付けもこれと反対の操作で取り付けられる。
【0039】
最下段以外の踏み桟202にあっては全てのリベット80{支持脚10と連結金具30を固定するものと、連結金具30と踏み桟202を固定するもの}を削り取って踏み桟202を下方にスライドさせつつ踏み桟202を左右何れか(図では左側)に寄せて片方の連結金具30を外し、その後反対側(図では右側)に連結金具30を取り外してゆくことで取り外せる。また、新たな踏み桟202の取り付けもこれと反対の操作で取り付けられる。
【0040】
なお、踏み桟20の固定に際しては、外部固定片31に設けられた凹凸段部34を支持脚10に設けられた係止凹凸条15に係合させて、踏み桟20を支持脚10の所定位置に当接した状態で、リベット80によって固定する。
【0041】
なお、上記実施形態では、踏み桟20が断面略平行四辺形状の中空部材にて形成される場合について説明したが、使用時に水平状態となる上面の踏み面片を有する中空部材であればその他の形状、例えば図8に示すように、使用時に水平状態となる上面の踏み面片21Aと、この踏み面片21Aの前後に形成される側面片22A,22Bと、底面片23Aとからなる断面略台形に形成される中空部材であってもよい。この場合、側面片22A,22Bに隣接する踏み面片21A及び底面片23Aの内面に、図8(a)及び図9(a)に示すように、高い側面片22Bを同じ肉厚にして突部27Aを形成してもよく、あるいは、図8(b)及び図9(b)に示すように、高い側面片22Bの内面の一部を隆起して突部27Bを形成してもよい。
【0042】
なお、断面略台形に形成される踏み桟20Aも上記断面略平行四辺形の踏み桟20と同様にアルミニウム合金製の押出形材に形成される。また、その他の部分は上記第1実施形態と同様に形成されるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0043】
なお、上記実施形態では、支持脚10がチャンネル状に形成される場合について説明したが、支持脚10を断面中空矩形状のアルミニウム合金製押出形材にて形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】この発明に係る可搬式作業台の使用状態の一例を示す概略斜視図である。
【図2】上記可搬式作業台の概略正面図である。
【図3】この発明における支持脚と踏み桟の連結部を示す斜視図である。
【図4】上記支持脚と踏み桟の連結部を示す断面図である。
【図5】図4のI−I線に沿う断面図(a)、(a)のII部拡大断面図(b)及び(a)のIII部拡大断面図(c)である。
【図6】この発明における連結金具を示す正面図(a)及び(a)のIV−IV線に沿う断面図(b)である。
【図7】この発明における踏み桟の第1実施形態を示す斜視図である。
【図8】この発明における踏み桟の別の実施形態を示す斜視図である。
【図9】図8に示した別の実施形態の踏み桟と連結金具とを連結部を示す断面図である。
【図10】この発明における延長脚とロック機構を示す断面図(a)及び(a)のV−V線に沿う断面図(b)である。
【図11】この発明における踏み桟の交換の手順を示す概略正面図である。
【符号の説明】
【0045】
10 支持脚
15 係止凹凸条
20,20A,201,202 踏み桟
21,21A 踏み面片
22,22A,22B 側面片
23,23A 底面片
26 切欠き
30 連結金具
31 外部固定片
32 内部固定片
33 段状連結片
34 凹凸段部
40 梯子枠
80 リベット(固定部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の支持脚間にそれぞれ連結金具を介して複数の踏み桟を適宜間隔で取り付けた梯子枠を具備する可搬式作業台において、
上記踏み桟は、上面の踏み面片と、この踏み面片の前後に形成される側面片と、底面片とを有する中空部材にて形成され、
上記連結金具は、上記支持脚の前後の外側面にそれぞれリベット等の固定部材で固定される外部固定片と、この外部固定片の一側辺から延在し、上記踏み桟の側面片の内面と、この側面片にそれぞれ隣接する踏み面片及び底面片の内面に当接し、側面片にリベット等の固定部材で固定される内部固定片とを有する板状部材にて形成される、
ことを特徴とする可搬式作業台。
【請求項2】
請求項1記載の可搬式作業台において、
上記支持脚は、外側面の長手方向に沿う係止凹凸条を有し、
上記連結金具は、外部固定片に上記係止凹凸条に係合する凹凸段部を有する、
ことを特徴とする可搬式作業台。
【請求項3】
請求項1又は2記載の可搬式作業台において、
上記踏み桟における側面片に隣接する踏み面片及び底面片の内面に、互いに平行な面を有する突部を形成してなる、ことを特徴とする可搬式作業台。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載の可搬式作業台において、
上記支持脚と踏み桟の前後方向の寸法を同一に形成すると共に、踏み桟の踏み面片及び底面片における上記支持脚と当接する端部に切欠きを形成し、
上記連結金具は、外部固定片と内部固定片との間に段状連結片を有し、この段状連結片が上記踏み桟の切欠き内に挿入される、ことを特徴とする可搬式作業台。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載の可搬式作業台において、
上記踏み桟は、使用時に水平状態となる踏み面と底面を有する断面が略平行四辺形に形成される、ことを特徴とする可搬式作業台。
【請求項6】
請求項1ないし4のいずれかに記載の可搬式作業台において、
上記踏み桟は、使用時に水平状態となる踏み面を有する断面が略台形に形成される、ことを特徴とする可搬式作業台。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれかに記載の可搬式作業台において、
上記支持脚及び踏み桟は、アルミニウム製押出形材にて形成され、
上記連結金具は、アルミニウム製押出形材より切り出して形成される、ことを特徴とする可搬式作業台。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2008−266978(P2008−266978A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−110713(P2007−110713)
【出願日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【出願人】(500538715)株式会社住軽日軽エンジニアリング (58)
【Fターム(参考)】