説明

合成樹脂製カップ容器

【課題】 本発明は、上端開口部をシールした状態で加温器や電子レンジで内容液を加熱して供するカップ状容器において、加熱による容器内部の圧力の上昇を抑制することを技術的課題とするものである。
【解決手段】 合成樹脂製カップ容器において、カップ本体とフランジ体の2つの部材を有し、カップ本体は有底筒状で筒状の側周壁の下端部に底部を連設した部材であり、フランジ体は、筒状の嵌合筒片の上端に外鍔状にフランジを周設し、フランジの下面に、基端部から外周縁方向に向けてガス抜き溝を形成した部材であり、嵌合筒片を側周壁の上端部に液密状に嵌入組付けしてフランジ体を着脱可能にカップ本体の上端部に装着した構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は合成樹脂製カップ容器に関するものである。

【背景技術】
【0002】
カップ容器は、簡易な使い捨て容器として、コーヒー、ジュース、ヨーグルト等の飲食物用を初め、多くの用途で使用されている。(たとえば特許文献1参照)
図7は従来のカップ容器の代表的な例を示す半縦断正面図である。
このカップ容器101は全体として有底筒状の形状を有し、円筒状の側周壁103の下端に底部106を連接し、側周壁103の上端から外鍔状にフランジ116を周設した形状である。
【0003】
この種のカップ容器は通常、コーヒー等の内容液を充填した後、図7中に示したようにシールフィルム119の周縁部をフランジ116の上端面に接着するようにして、上端開口部をシールして使用される。
そして、シールフィルム119を剥がしてから開口部から直接、あるいはストローをシールフィルム119に突き刺すようにして内容液を飲むようにする。
また、この種の内容液を充填したカップ容器製品は、上記のように上端開口部をシールした状態で加温器や電子レンジで内容液を加熱した状態で販売したり、あるいは利用者自身が加熱して飲用に供することがある。

【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−195440号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記したように、内容液を充填したカップ容器製品を、上端開口部をシールした状態で加温器や電子レンジで内容液を加熱すると、容器の内部が加圧状態となり、飲用に供するにあたってシールフィルムを剥がした際、あるいはストローをシールフィルムに突き刺した際に内容液が噴出すると云うような安全上の問題がある。
また、容器が膨張状に変形するため、利用者に不安な感じを与え、カップ容器製品としての商品性が低下する、と云う問題もある。
【0006】
そこで本発明は、上端開口部をシールした状態で加温器や電子レンジで内容液を加熱して供するカップ状容器において、加熱による容器内部の圧力の上昇を抑制することを技術的課題とするものである。

【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明の主たる構成は、合成樹脂製カップ容器において、
カップ本体とフランジ体の2つの部材を有し、
カップ本体は有底筒状で筒状の側周壁の下端部に底部を連設した部材であり、
フランジ体は、筒状の嵌合筒片の上端に外鍔状にフランジを周設し、フランジの下面に基端部から外周縁方向に向けてガス抜き溝を形成した部材であり、
嵌合筒片を側周壁の上端部に液密状に嵌入組付けしてフランジ体を着脱可能にカップ本体の上端部に装着した構成とする、と云うものである。
【0008】
上記構成のカップ容器は、一般的に内容液を充填しフランジ体の上端開口部をシールフィルムでシールしたカップ容器製品として販売されるが、
上記構成により、加温器や電子レンジで内容液を加熱した際に容器内部の圧力が上昇した際には、カップ本体の側周壁が膨張し、この膨張によりこの側周壁の上端部に嵌入するフランジ体の嵌合筒片と側周壁の間に隙間が形成され、この隙間とフランジの下面に基端部から外周縁方向に向けて形成されるガス抜き溝を介して、容器内部のガスを逃すことができ、容器内部の圧力の上昇を効果的に抑制することが可能となる。
【0009】
また、上記構成のカップ容器で、カップ本体のフランジは従来のカップ容器のフランジと同様に、シールのための部位、上端開口部の変形を抑制する機能を発揮する部位、内容物の充填装置内のカップ容器を供給する装置においてカップ容器の姿勢を支持する支持爪片を当接させるのに利用する部位、さらには充填装置内での搬送用のリテーナーに保持するのに利用する部位としての機能を発揮する。
そして、飲用に供する際には、フランジ体を取外してカップ本体の側周壁の上端開口部から内容液を飲むことができ、フランジに起因する飲み難くさや、違和感がなく、内容液をスムーズに飲むことができる。
【0010】
また、コーヒー等の内容液を充填したカップ容器製品では上記のようにシールフィルムでフランジ体の上端開口部をシールして使用されるが、
フランジ体を取外して内容液の一部を飲んだ後にも、シールフィルムで上端開口部をシールされたフランジ体を再びカップ本体に装着することにより、残りの内容液が入ったカップ容器を安心して保管、さらには持ち運びすることが可能となる。
なお、内容液を充填した上記構成のカップ容器製品では、フランジ体の上端開口部を覆うシールフィルムの周縁部からカップ本体の側周壁に懸けての範囲をシュリンクフィルムで外装し、より安全な状態で販売することが好ましい。
【0011】
本発明のさらに他の構成は上記主たる構成において、側周壁の上端内周面に周突条を周設し、嵌合筒片の上端外周面に周溝を周設し、これら周突条と周溝の嵌合により側周壁の上端部への嵌合筒片の液密状の嵌入組付けを達成する構成とする、と云うものである。
【0012】
上記構成は、嵌合筒片と側周壁の液密状のシール方式の一例である。
嵌合筒片と側周壁の液密状のシール、すなわちカップ本体とフランジ体の液密状の嵌合組付けは、基本的には嵌合筒片の外周面を側周壁の内周面に密着状に内接させることにより達成することが可能であるが、
上記構成により、周溝に周突条を嵌入状に嵌合させることにより、より確実に液密状のシール機能を併せて発揮させることもできる。
【0013】
本発明のさらに他の構成は上記主たる構成において、
側周壁の上端部内周面に周突条を周設し、嵌合筒片の外周面に周溝を周設し、これら周突条と周溝の嵌合により、側周壁の上端部からの嵌合筒片の脱嵌入を防止する係止機能が発揮される構成とする、と云うものである。
【0014】
上記構成は、カップ容器の供給装置等におけるフランジに上方に作用する力によるフランジ体の抜け出しを防止するための係止機能に係るものである。
また、カップ本体の上端部内周面に形成する周突条により、周リブとしての作用効果が発揮され、フランジ本体を取外した後でも、カップ本体の上端開口部の変形を抑制することが可能となる。
なお、周突条と周溝の嵌合によれば、上記した係止機能を発揮させると共に、前述したシール機能を発揮させることが可能である。
【0015】
本発明のさらに他の構成は上記主たる構成において、側周壁の上端部と嵌合筒片を螺合組付けする構成とする、と云うものである。
【0016】
上記構成によれば、螺合組付け機構を利用してフランジ体をより強固にカップ本体に装着することにより、フランジに上方に作用する力によるフランジ体の抜け出しを防止するための係止機能をより高度に発揮させると共に、この強固に装着されたフランジ体を螺脱操作に容易に取外すことが可能となる。
なお、上記構成では螺合や螺脱操作が容易にできるように、フランジに滑り止めのためのローレット等の凹凸模様を配設することが好ましい。

【発明の効果】
【0017】
本発明の合成樹脂製カップ容器は上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
すなわち、本発明の主たる構成を有するカップ容器にあっては、カップ容器をカップ本体とフランジ体の2つの部材により構成し、またフランジ体のフランジの下面にガス抜き溝を形成することにより、
加温器や電子レンジで内容液を加熱した際に容器内部の圧力が上昇した際にも、容器本体の側周壁が膨張し、この膨張によりこの側周壁の上端部に嵌入するフランジ体の嵌合筒片と側周壁の間に隙間が形成され、この隙間とフランジの下面に基端部から外周縁方向に向けて形成されるガス抜き溝を介して、容器内部のガスを逃して容器内部の圧力の上昇を効果的に抑制することができ、
内容液を加熱して販売あるいは使用する用途に向けて、安全に、また安心して使用できるカップ容器を提供することができる。
【0018】
また、飲用に供する際にはフランジ体を取外してカップ本体の側周壁の上端開口部から内容液を飲むことができ、フランジに起因する飲み難くさや、違和感がなくスムーズに内容液を飲むことができる。

【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明のカップ容器の一実施例を斜め下方からみた斜視図である。
【図2】図1のカップ容器において、フランジ体をカップ本体から取外した状態をみた斜視図である。
【図3】(a)は図1のカップ容器の上端部を一部縦断し、要部拡大した状態をみた斜視図、(b)は容器内部が加圧状態になった際の状態を(a)と同様に示す斜視図である。
【図4】図2中のフランジ体について要部拡大し、斜め下方からみた斜視図である。
【図5】図1のカップ容器の半縦断正面図である。
【図6】本発明のカップ容器のカップ本体とフランジ体の嵌合態様の他の例を、図3(a)と同様の状態でみた斜視図である。
【図7】カップ容器の従来例の半縦断正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態を実施例に沿って図面を参照しながら説明する。
図1〜図5は本発明の合成樹脂製カップ容器の一実施例を説明するためのものであり、図1は斜視図、図2はフランジ体11をカップ本体2から取外した状態を示す斜視図、図3は上端部を一部縦断し、要部拡大してみた斜視図、図4は図2中のフランジ体の斜視図、そして図5は半縦断正面図である。
なお、図3と図5ではシールフィルム19の周縁部をフランジ体11のフランジ16の上端面に接着するようにして、このシールフィルム19でフランジ体11の上端開口部をシールした状態を示している。
【0021】
本実施例のカップ容器1は、ポリプロピレン(PP)樹脂製で下方に向かって緩やかに縮径する円筒状の側周壁3を有し下端部に底部6を連設した部材であるカップ本体2と、低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂製で下方に向かって緩やかに縮径する円筒状の嵌合筒片12の上端に外鍔状にフランジ16を周設した部材であるフランジ体11の二つの部材から構成されている。
そして、フランジ16の下面には、このフランジ16の基端部から外周縁方向に向けて、ガス抜き溝16gが刻設状に形成されている。
【0022】
図3(a)に詳細に示されているように、カップ本体2の側周壁3の上端には内周面と外周面に一対の周突条4、4aが、またこの周突条4、4aの少し下にも一対の周突条5、5aが周設されている。
また、フランジ体11の嵌合筒片12の外周面の、上記した側周壁3の内周面に形成される周突条4と周突条5に対向する高さ位置に、それぞれ周溝14と周溝15が周設されている。
【0023】
そして、図3あるいは図5に示されるように周突条4、5が周溝14、15に嵌入状に嵌合した状態でカップ本体2の側周壁3の上端部にフランジ体11が嵌入状に組付き固定されている。
この周突条4、5と周溝14、15の嵌合により、カップ容器1の供給装置等におけるフランジ16に上方に作用する力によるフランジ体11のカップ本体2からの抜け出しを防止するための係止機能が発揮される。
【0024】
ここで、この周突条4、5と周溝14、15の嵌合を利用した係止機能は、
上記した供給装置等において作用する力によるフランジ体11の抜け出しを防止する程度に強固に、一方で使用に際してフランジ体11を着脱して使用することを想定すると、手により容易にフランジ体11が着脱できる程度に緩やかに調整しておく必要があるが、
このような係止機能の強弱は、周突条や周溝の断面形状や配設本数あるいは配設位置により調整することができる。
【0025】
勿論、係止機能は上記のように周突条と周溝の組み合せに限定されるものではなく、供給装置等における力の作用する方向と、手によるフランジ体の着脱における力の作用する方向との差異も考慮しながら、たとえば突条と突条を組み合せて乗越え係止部とする等、さまざまな係止機構を採用することができる。
因みに、供給装置等ではフランジ16を介してフランジ体11を単純に上方に引き抜くような力が作用するのに対して、手によるフランジ体11の取外し操作ではフランジ体11を回動させながら、あるいは抉りながら力を作用させるので、この力の作用の差異を考慮して係止機能を構成することにより、フランジ体11の供給装置等における耐引抜性と、使用時におけるフランジ体11の易着脱性とを両立させることができる。
【0026】
次に、本実施例のカップ容器1では、上記した側周壁3の上端内周面に周設される周突条4と、嵌合筒片12の上端外周面に周設される周溝14の嵌合を利用して、側周壁3の上端部への嵌合筒片12の液密状の嵌入組付け、すなわちカップ本体2とフランジ体11の液密状のシールを達成する構成としている。
【0027】
ここで、図3(b)は、本実施例のカップ本体2とフランジ体11の二つの部材からなるカップ容器1にコーヒー等の内容液を充填後、図5に示されるようにフランジ体11の上端開口部をシールフィルム19でシールしたカップ容器製品を用意し、加熱器で内容液を加熱し、容器内部が加圧状態になった際の状態を図3(a)と同様に示す斜視図である。
【0028】
この図3(b)に示すように、内圧の上昇によりカップ本体2の側周壁3が膨張し、この膨張によりこの側周壁3の上端部に嵌入するフランジ体11の嵌合筒片12と側周壁3の間、また周突条4と周溝14の間に隙間Sが形成され、図3(b)中、二点鎖線の矢印で示されるように、この隙間Sとフランジ16の下面に形成されるガス抜き溝16gを介して、容器内部のガスを逃すことができ、容器内部の圧力の上昇を効果的に抑制することができる。
なお、本実施例ではガス抜き溝16gを1箇所に形成する構成としたが、このガス抜き溝16gの溝の断面形状や形成個数等は適宜選択できるものである。
また、ガス抜き性を考慮し、必要に応じてこのガス抜き溝16gをフランジ16の基端部から嵌合筒片12の外周面上端部にまで延設することもできる。
【0029】
次に、飲用時におけるフランジ体11の着脱操作に関連して説明する。
飲用に供する際には、手により抉るようにして図2に示されるようにフランジ体11を取外し、フランジ16のないカップ本体2の側周壁3の上端開口部から、フランジに起因する飲み難くさや、違和感もなくスムーズに内容液を飲むことができる。
【0030】
また、カップ本体2の側周壁3の外周面には、前述した内周面に配設された周突条4と周突条5に対向する位置にそれぞれ周突条4a、周突条5aが配設されており、これら周突条4、4aと周突条5、5aにより周リブ的な作用効果が発揮され、飲用に供する際に、図2に示されるようにフランジ体11を取外した際にもカップ本体2の上端開口部の変形を抑制することができ、カップ本体2を安定した姿勢で掴持したりすることができる。
【0031】
また、フランジ体11を取外して内容液の一部を飲んだ後にも、シールフィルム19で上端開口部をシールされたフランジ体11を再びカップ本体2の上端部に装着することにより、残りの内容液が入ったカップ容器1を安心して保管、さらには持ち運びすることができる。
【0032】
次に、図6はカップ本体2とフランジ体11の嵌合態様の他の例、カップ本体2とフランジ体11を螺合により嵌合組付けする例を示すものであり、図3(a)と同様にカップ容器1の上端部を一部縦断し、要部拡大した状態をみた斜視図であり、嵌合態様係る構成、及びフランジ16の側周壁に凹凸模様18の一つであるローレットを形成した点を除く他の構成は図1〜5に示すカップ容器と同様である。
【0033】
カップ本体2の側周壁3の内周面には螺条7が配設されている。また側周壁3の上端には内周面と外周面とに一対の周突条4、4aが、外周面の螺条7より下の位置には周突条5aが周設されている。
また、フランジ体11には、上記螺条7に螺合する螺溝17が配設されている。
そして、これら螺条7と螺溝17の螺合によりカップ本体2の上端部にフランジ体11を強固に引抜け不能に組付けることができると共に、強固に組付けされたフランジ体11を螺脱操作により容易に取外すことができる。
また、上記した螺合や螺脱操作が容易にできるようにフランジ16の側周面には滑り止めのための凹凸模様18の一例であるローレットを形成するようにしている。
また、このようにカップ本体2とフランジ体11を螺合により嵌合組付けする場合でも容器内部が加圧状態になると、螺条7と螺溝17の隙間、側周壁3の膨張に伴って周突条4と周溝14の間に形成される隙間S、そしてガス抜き溝16gを介して容器内部のガスを逃すことができる。
【0034】
以上、実施例に沿って本願発明の実施形態とその作用効果について説明したが、本願発明はこの実施例に限定されるものではない。
上記実施例ではカップ本体2をPP樹脂製、フランジ体11をLDPE樹脂製としたが、勿論、カップ本体2とフランジ体11のシール性や、シールフィルム19のシール性、容器としての剛性等を考慮してポリスチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂等、他の合成樹脂製とすることができる。
【0035】
また、側周壁3と嵌合筒片12の液密状のシール方式や、カップ本体2とフランジ体11の嵌合方式についても特に限定されることなく、フランジ体11の耐引抜性や着脱のし易さ等も考慮して、さまざまなシール方式や嵌合方式の中から適宜選択することができるものである。

【産業上の利用可能性】
【0036】
以上説明したように、本発明のカップ容器はカップ本体とフランジ体の二つの部材により構成し、フランジにガス抜き溝を形成したことにより、容器内部の圧力の上昇を効果的に抑制して、安全にまた安心して使用できるものであり、内容液を加熱して使用に供する用途での幅広い利用展開が期待できる。

【符号の説明】
【0037】
1 ;カップ容器
2 ;カップ本体
3 ;側周壁
4、5;周突条
4a、5a;周突条
6 ;底部
7 ;螺条
11;フランジ体
12;嵌合筒片
14、15;周溝
16;フランジ
16g;ガス抜き溝
17;螺溝
18;凹凸模様(ローレット)
19;シールフィルム
S ;隙間
101;カップ容器
103;側周壁
106;底部
116;フランジ
119;シールフィルム


【特許請求の範囲】
【請求項1】
カップ本体(2)とフランジ体(11)の2つの部材を有し、前記カップ本体(2)は有底筒状で筒状の側周壁(3)の下端部に底部(6)を連設した部材であり、前記フランジ体(11)は筒状の嵌合筒片(12)の上端に外鍔状にフランジ(16)を周設し、該フランジ(16)の下面に、該フランジ(16)の基端部から外周縁方向に向けてガス抜き溝(16g)形成した部材であり、前記嵌合筒片(12)を側周壁(3)の上端部に液密状に嵌入組付けして前記フランジ体(11)を着脱可能に前記カップ本体(2)の上端部に装着した構成とした合成樹脂製カップ容器。
【請求項2】
側周壁(3)の上端内周面に周突条を周設し、嵌合筒片(12)の上端外周面に周溝を周設し、該周突条と周溝の嵌合により前記側周壁(3)の上端部への
嵌合筒片(12)の液密状の嵌入組付けを達成する構成とした請求項1記載の合成樹脂製カップ容器。
【請求項3】
側周壁(3)の上端部内周面に周突条を周設し、嵌合筒片(12)の外周面に周溝を周設し、前記周突条と周溝の嵌合により、
前記側周壁(3)の上端部からの嵌合筒片(12)の脱嵌入を防止する係止機能が発揮される構成とした請求項1または2記載の合成樹脂製カップ容器。
【請求項4】
側周壁(3)の上端部と嵌合筒片(12)を螺合する構成とした請求項1、2または3記載の合成樹脂製カップ容器。
【請求項5】
フランジ(16)に滑り止めのための凹凸模様を配設した請求項4記載の合成樹脂製キャップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−75685(P2013−75685A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−216975(P2011−216975)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】