説明

吊り下げ式揮散剤用容器

【課題】揮散剤の成分に拘らずフックの材料を自由に選択することができ、その上、インジケータをフックに隣接して設けてもなお、組立て作業が容易であるとともに、容器が大型化することのない吊り下げ式揮散剤用容器を提案する。
【解決手段】吊り下げ式揮散剤用容器1は、容器本体3と容器本体3を吊り下げ保持するフック5とインジケータ7とを備える。容器本体3は、揮散剤Sを内側に保持するする内装体9と、内装体9とは異なる材料にてフック5と一体に形成され、相互に合わさって内側に内装体9を保持する、一対の外装体半部28,29からなる外装体1と、から構成される。インジケータ7は、インジケータ本体50と、内装体9と同材料にてインジケータ本体50の周縁部にインサート成形により一体化された縁体52であり、フック5の基端部5aの後方側の部分5aに案内され係止される係止部54,55を有する縁体52と、から構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、揮散剤を収容し、洋服ダンスやクローゼット等のバーに吊り下げて使用する吊り下げ式揮散剤用容器に関するものであり、とくに、揮散剤の残量の目安となるインジケータが設けられたものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、衣類用の防虫剤容器等の吊り下げ式の揮散剤用容器としては、例えば特許文献1に提案されており、このものは、容器内側に収容する揮散剤として、防虫成分を有する薬剤を含浸させたシート(防虫シート)を用いるとともに、上部に一体連結したフックにより、洋服ダンスやクローゼット等のバーにハンガーに掛けられた衣類等とともに直接吊り下げられるようにしたものである。
【0003】
ところで、揮散剤用容器を構成する材料によっては、殺虫剤等の有効成分が吸収されてしまい、しかも一旦吸収された有効成分はほとんど揮発しないことから、有効成分が減少するという問題があり、これを改善するため、特許文献2には、有効成分を吸収しない材料を用いてフックを含む容器全体を形成することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−333943号公報
【特許文献2】特許第3872195号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、容器による揮散剤の有効成分の吸収を防止しようとすると、揮散剤の成分によって使用できる材料に制限が生じることとなるが、揮散剤に直接触れることのないフックについては、柔軟性や耐久性等を考慮して、揮散剤の成分に拘らず材料を自由に選択できるようにすることが望ましい。また、インジケータは、視認性の観点からフックに隣接して設けることが良いが、インジケータも揮散剤と同様の成分を含有することから、フックにインジケータ用の格納部を一体に設けてこの格納部内にインジケータを納めるようにすると、上記同様、フックの材料に制限が生じるため、インジケータを格納するケースを別部材としてフックに装着せざるを得ない。こうすると、インジケータをフックとは異材料で形成されたケースに入れ、さらにそのケースをフックに取り付ける作業が必要であり、組立て作業が煩雑となるとともに、ケースを別途に設ける分容器が大型化してしまうという問題がある。
【0006】
それゆえ、本発明は、揮散剤の成分に拘らずフックの材料を自由に選択することができ、その上、インジケータをフックに隣接して設けてもなお、組立て作業が容易であるとともに、容器が大型化することのない吊り下げ式揮散剤用容器を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の吊り下げ式揮散剤用容器は、シート状の揮散剤を、該揮散剤から揮散した薬剤を外部に放出可能に収容、保持する容器本体と、前記容器本体を吊り下げ保持するフックと、前記揮散剤の残量の目安を示すインジケータと、を備える吊り下げ式揮散剤用容器であって、前記容器本体は、前記揮散剤を内側に保持するとともに、内側に保持した該揮散剤から揮散した薬剤を通過させる揮散窓を有する内装体と、前記内装体とは異なる材料にて前記フックと一体に形成され、相互に合わさって内側に前記内装体を保持する収納空間を形成するとともに前記揮散窓を通じて放出された薬剤を前記外部に放出させる揮散開口を有する一対の外装体半部からなる外装体と、から構成され、前記インジケータは、インジケータ本体と、前記内装体と同材料にて前記インジケータ本体の周縁部にインサート成形により一体化された縁体であって、前記フックの基端部から先端部に向かう方向を前方側としたときの、該基端部の後方側の部分に案内され係止される係止部を有する縁体と、から構成されることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の吊り下げ式揮散剤用容器によれば、容器本体を揮散剤を収納する内装体とこの内装体を収納する外装体とにより構成するとともに、フックを外装体に一体に成形したことから、揮散剤の成分に拘らずフックの材料を自由に選択することが可能である。また、インジケータを、インジケータ本体と、インジケータ本体の周縁部に内装体と同材料にてインサート成形により一体化され、フックの後方側の部分に案内、係止される縁体とで構成したことから、インジケータをフックに隣接して設けてもなお、インジケータを格納するためのケースを不要とし、その組立てを容易に行うことができるとともに揮散剤用容器の大型化を避けることができる。
【0009】
なお、本発明の吊り下げ式揮散剤用容器にあっては、前記基端部の後方側の前記部分に、前記係止部を抜け止め保持するストッパを設けることが好ましく、これによれば、インジケータがフックの後端部から脱落するのを防止することができる。
【0010】
また、本発明の吊り下げ式揮散剤用容器にあっては、前記内装体及び前記縁体をポリエチレンテレフタレートで形成するとともに、前記外装体及び前記フックをポリプロポレン又はポリエチレンで形成することが好ましく、これによれば、防虫効果のある常温揮散性のピレスロイドを有効成分として含有する揮散剤及びインジケータを用いた場合においても、揮散剤用容器による有効成分の吸収、減少を抑制しつつ、フックの耐久性を向上させることができる。
【0011】
しかも、本発明の吊り下げ式揮散剤用容器にあっては、前記インジケータを、その表示部が後方側を指向するよう前記フックの延在する面に対して直交して配置することが好ましく、これによれば、揮散剤用容器を洋服ダンス等のバーから取り外したり、吊り下げられた衣類を横にずらしたりすることなしに、インジケータを容易に視認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態の吊り下げ式揮散剤用容器の外観を示し、(a)は側面図、(b)は平面図である。
【図2】図1(a)中のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1の吊り下げ式揮散剤用容器に用いられる内装体を展開した状態で示す平面図である。
【図4】(a)は図3の内装体を折り畳んだ状態で示す平面図であり、(b)は図4(a)中のB−B線に沿う断面図である。
【図5】図1の吊り下げ式揮散剤用容器に用いられる外装体を展開した状態で示す平面図である。
【図6】図5中のC−C線に沿う断面図である。
【図7】図5の外装体を折り畳んだ状態で示す平面図である。
【図8】図1の吊り下げ式揮散剤用容器に用いられるインジケータを示しており、(a)は正面図、(b)は図8(a)中のD−D線に沿う断面図、(c)は平面図である。
【図9】図1の吊り下げ式揮散剤用容器において、フックの基端部の後方側の部分にインジケータを差し込む様子を示した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
図1(a),(b)に示すように、本実施形態の吊り下げ式揮散剤用容器(以下、単に「揮散剤用容器」という。)1は、防虫成分や芳香成分、消臭成分等を有する薬剤が含浸された矩形シート状(板状)の揮散剤Sを内部に収納、保持するとともに該薬剤を外部に放出させる容器本体3と、この容器本体3を洋服ダンスやクローゼット等のバー(図示省略)に吊り下げるフック5と、上記揮散剤Sに含浸された薬剤の残量の目安を示すインジケータ7と、を備えて構成される。なお、本明細書において、「上方」または「上」とは揮散剤用容器1を吊り下げた際に容器本体3からみてフック5の位置する方向を指し、「下方」または「下」とは、該上方とは反対の方向を指し、「前方」または「前」とは、フック5の基端部5aから先端部5bに向かう方向を指し、「後方」または「後」とは、該前方とは反対の方向を指すものとする。
【0015】
以下、これらの各構成部材の詳細を説明するに、先ず、容器本体3は、図2に示すように、上記揮散剤Sを内側に保持する内装体9と、該内装体9とは異なる材料にて上記フック5と一体に形成され、相互に合わさって内側に、上記内装体9を保持する収納空間を形成する外装体11とからなる内外二重の構造を有する。
【0016】
内装体は、図3及び図4に示すように、各々樹脂製の薄肉シートで形成された、相互に合わさって内側に上記揮散剤Sを保持する収納空間を形成する一対の内装体半部13,14からなり、各内装体半部13,14は、揮散剤Sから揮散した薬剤を通過させるための複数(ここでは各3つ)の円形の揮散窓16を形成する略矩形皿状の側壁部18,19と、該側壁部18,19の周縁に延びるフランジ部21,22であって、上記一対の内装体半部13,14が合わさった際に他方の内装体半部13,14のフランジ部21,22と重ね合わさるフランジ部21,22とを有する。
【0017】
また、各側壁部18,19の内面には、対向する側壁部18,19に向けて突出する隆起部24であって、対向する隆起部24との間に上記揮散剤Sを狭持する隆起部24が複数(この例では各4つ)設けられている。また、この図示例では、一対の内装体半部13,14は、その下端にてヒンジ26を介して折り畳み可能に連結されている。また、この例では、内装体の材質はPET(ポリエチレンテレフタレート)としているがこれ以外の材料を用いて形成してもよく、また、隆起部24の位置、個数等も図示例に限定されない。
【0018】
一方、外装体11は、図5及び図6に示すように、相互に合わさって内側に上記内装体9を保持する収納空間を形成する一対の外装体半部28,29からなり、各外装体半部28,29は、内装体9の揮散窓16を通じて放出された薬剤を外部に放出するための複数(ここでは各4つ)の揮散開口31を形成する略矩形で平坦な側壁部33,34と、該側壁部33,34の周縁から立ち上がる周壁部36,37であって上記一対の外装体半部28,29が合わさった際に先端が他方の外装体半部28,29の周壁部36,37の先端と突き合わさる周壁部36,37とを有する。
【0019】
また、一方の側壁部33の、周壁部36と揮散開口31との間には、内側にボス穴を形成する複数(ここでは8つ)の筒状部38が設けられており、対向する他方の側壁部34には、上記筒状部38に対応する位置に設けられ、一対の外装体半部28,29を合わせた際にボス穴内に嵌入される複数のピン39が設けられている。また、一対の外装体半部28,29はそれらの下端位置にてヒンジ40を介して互いに連結されている。これにより、一対の外装体半部28,29をヒンジ40を介して揺動させて合わせると、つまり一対の外装体半部28,29の周壁部36,37の先端を互いに突き合わせると、ピン39がボス穴に入り込んで筒状部38に係止され、容器本体3を閉姿勢に維持することができる。なお、この例では、外装体11の材質はポリプロポレン(PP)としているがこれに限定されず、ポリエチレン(PE)等の他のポリオレフィン系樹脂にて形成してもよい。また、一対の外装体半部28,29の係止構造やボス穴、ピン39の位置、個数等も図示例に限定されない。
【0020】
次に、フック5は、図5及び図6に示すように、外装体11の延在面と平行な面で延び、弧状を呈するとともに一方の外装体半部28の上部に一体に形成されたフック本体41と、他方の外装体半部29の上部に一体に形成され、これらの一対の外装体半部28,29が合わさった際にフック本体41と合わさるとともにフック本体41の後方側の部分と協働して、フック5の基端部5aの後方側の部分5aを形成する補助片43とからなる。フック本体41と補助片43とは、フック本体41の後方側の部分から突出するピン41aが、補助片43の、該ピン41aに対応する位置に設けられた嵌合孔43aに嵌入されることで互いに係止される。
【0021】
また、図7に示すように、フック5の基端部5aの後方側の部分5aには、上下方向に直線状に延び後述するインジケータ7のあり溝状の係止部54,55を上下にスライド可能に係止する凸形部45が形成されている。さらに、この例では、フック本体41の後方側の部分及び補助片43の後方側の部分にはそれぞれ、上記一対の外装体半部28,29が合わさった際に、インジケータ7の上記係止部54,55を抜け止め保持するストッパ47(図1参照)を形成する一対の爪部47a,47bが形成されている。なお、この爪部47a,47bは、フック本体41及び補助片43のうち何れか一方にのみ設けてもよい。また、図示しないが、フック5は、外装体半部28,29と同様に、外装体半部28,29を合わせた際に重なって一つのフック5を形成する一対のフック半部より構成するようにしてもよく、この場合、各フック半部は、一対の外装体半部28,29にそれぞれ一体に形成することができる。
【0022】
そして、インジケータ7は、図8(a)〜(c)に示すように、不織布等の吸収体からなるシート状のインジケータ本体50と、該インジケータ本体50の周縁部にインサート成形により一体化された縁体52とからなる。縁体52は、内装体9と同材料、すなわちここでは、PET樹脂により形成されている。また、縁体52の、フック5と対向する面には、フック5の基端部5aの後方側の部分5aに設けられた凸形部45に上下方向に案内され、係止されるあり溝状の係止部54,55が上下一対設けられている。また、インジケータ7は、その表示部(インジケータ7の、係止部54,55が設けられた側とは反対側の面)が後方側を指向するようフック5の延在する面に対して直交して配置されている。
【0023】
次に、上記のように構成される揮散剤用容器1の組み立て、使用方法について説明する。先ず、図4(a),(b)に示すように、一対の内装体半部13,14の隆起部24の相互間にシート状の揮散剤Sを挟み込むようにして一対の内装体半部13,14を合わせて内装体9とした後、図5に示すように、一方の外装体半部28の側壁部33の内面上に該内装体9を設置する。そして、他方の外装体半部29をヒンジ40を介して揺動させて上記一方の外装体半部28に被せるとともに、ピン39を筒状部38の内側に形成されたボス穴に嵌入する。これにより、容器本体3を閉姿勢とし、容器本体3内に揮散剤Sを保持することができる。
【0024】
次いで、図9に示すように、インジケータ7を、その係止部54,55をフック5の基端部5aの後方側の部分5aに形成された凸形部45に係合させるようにして上方から挿入する。インジケータ7はその下端が容器本体3の上端に当接して止まり、このとき、フック5の基端部5aの後方側の部分5aに形成された、一対の爪部47a,47bからなるストッパ47がインジケータ7の下側の係止部55に引っかかるので、インジケータ7は、フック5の凸形部45に抜け止め保持される。
【0025】
なお、インジケータ本体50への薬剤の含浸は、インジケータ本体50に縁体52をインサート成形した後に行うのが好ましく、インサート成形後であれば、フック5の基端部5aの後方側の部分5aに差し込む前でも差し込んだ後であってもどちらでもよい。このようにして使用準備が整った後には、揮散剤用容器1のフック5を洋服ダンスやクローゼットのバーに吊り下げることで容器本体3内の揮散剤Sの薬剤を内装体9の揮散窓16及び外装体11の揮散開口31を通して揮散させることができる。そして、揮散剤Sに含浸された薬剤の残量を確認する際には、フック5の基端部5aの後方側(確認者からみて手前側)に位置し、確認者の方を向いて配置されたインジケータ7により確認することができる。
【0026】
したがって、この揮散剤用容器1によれば、容器本体3を揮散剤Sを収納する内装体9とこの内装体9を収納する外装体11とにより構成するとともに、フック5を外装体11に一体に成形したことから、揮散剤Sの成分に拘らずフック5の材料を自由に選択することが可能である。また、インジケータ7を、インジケータ本体50と、インジケータ本体50の周縁部に内装体9と同材料にてインサート成形により一体化され、フック5の後方側の部分に案内、係止される縁体52とで構成したことから、インジケータ7をフック5に隣接して設けてもなお、インジケータ7を格納するためのケースを不要とし、その組立てを容易に行うことができるとともに揮散剤用容器1の大型化を避けることができる。
【0027】
また、本実施形態では、内装体9及びインジケータ7の縁体52をPET樹脂から形成するとともに、外装体11及びフック5をPP樹脂から形成したことにより、例えば、防虫効果のある常温揮散性のピレスロイドを有効成分として含有する揮散剤S及びインジケータ7を用いた場合においても、揮散剤用容器1による有効成分の吸収、減少を抑制しつつ、フック5の耐久性を向上させることができる。なぜなら、PET樹脂はピレスロイドを吸収し難いという性質を有し、PP樹脂はPET樹脂に比べて柔軟性に優れるからである。
【0028】
さらに、本実施形態では、インジケータ7を、その表示部が後方側を指向するようフック5の延在する面に対して直交して配置していることから、揮散剤用容器1を洋服ダンス等のバーから取り外したり、吊り下げられた衣類を横にずらしたりすることなしに、インジケータ7を容易に視認することができる。
【産業上の利用可能性】
【0029】
かくして、本発明により、揮散剤の成分に拘らずフックの材料を自由に選択することができ、その上、インジケータをフックに隣接して設けてもなお、組立て作業が容易であるとともに、容器が大型化することのない吊り下げ式揮散剤用容器を提案することが可能となった。
【符号の説明】
【0030】
1 吊り下げ式揮散剤用容器
3 容器本体
5 フック
5a フックの基端部
5a フックの基端部の後方側の部分
5b フックの先端部
7 インジケータ
9 内装体
11 外装体
13,14 内装体半部
16 揮散窓
24 隆起部
28,29 外装体半部
31 揮散開口
45 凸形部
47 ストッパ
47a,47b 爪部
50 インジケータ本体
52 縁部
54,55 係止部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状の揮散剤を、該揮散剤から揮散した薬剤を外部に放出可能に収容、保持する容器本体と、前記容器本体を吊り下げ保持するフックと、前記揮散剤の残量の目安を示すインジケータと、を備える吊り下げ式揮散剤用容器であって、
前記容器本体は、前記揮散剤を内側に保持するとともに、内側に保持した該揮散剤から揮散した薬剤を通過させる揮散窓を有する内装体と、前記内装体とは異なる材料にて前記フックと一体に形成され、相互に合わさって内側に前記内装体を保持する収納空間を形成するとともに前記揮散窓を通じて放出された薬剤を前記外部に放出させる揮散開口を有する一対の外装体半部からなる外装体と、から構成され、
前記インジケータは、インジケータ本体と、前記内装体と同材料にて前記インジケータ本体の周縁部にインサート成形により一体化された縁体であって、前記フックの基端部から先端部に向かう方向を前方側としたときの、該基端部の後方側の部分に案内され係止される係止部を有する縁体と、から構成されることを特徴とする吊り下げ式揮散剤用容器。
【請求項2】
前記基端部の後方側の前記部分に、前記係止部を抜け止め保持するストッパを設けてなる、請求項1に記載の吊り下げ式揮散剤用容器。
【請求項3】
前記内装体及び前記縁体をポリエチレンテレフタレートで形成するとともに、前記外装体及び前記フックをポリプロポレン又はポリエチレンで形成してなる、請求項1又は2に記載の吊り下げ式揮散剤用容器。
【請求項4】
前記インジケータを、その表示部が後方側を指向するよう前記フックの延在する面に対して直交して配置してなる、請求項1〜3の何れか一項に記載の吊り下げ式揮散剤用容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−229049(P2012−229049A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−99762(P2011−99762)
【出願日】平成23年4月27日(2011.4.27)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】