説明

吐水装置

【課題】スライド操作によって流調バルブを回動させて吐水流量の調整を行う吐水装置において、同じ量のスライド操作で流調バルブの回動する角度を異ならせて、吐水流量の変化の応答性を改善し、使い勝手を良くする。
【解決手段】流調バルブには、回動軸に対して平行で偏心した位置に偏心軸54が設けられており、所定の直線上をスライドする操作部13を操作することで、偏心軸54が回動軸周りに円弧運動して回動軸が回動する吐水装置において、操作部13の操作時に、この操作部のスライドする直線に対して、回動軸と偏心軸54とを結んだ直線が平行状態に近づくにつれて、流量バルブの開口面積が広くなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入水路と出水路との間の開口面積を変更する流調バルブを、所定の回動軸周りに回動することで吐水流量を調整する吐水装置に関する発明である。
【背景技術】
【0002】
従来の吐水装置として、例えば、湯水混合水栓においては、水栓本体の左端側に温度調節ハンドルが取付けられ、右端側に流量調整ハンドルが取り付けられており、温度調節ハンドルを回転操作することで吐水温度を調整すると共に、吐水口部からの吐水流量は、使用者が流量調整ハンドルを回転させる操作によってシリンダーバルブ等から構成されている流調バルブを回転し、通水部の開口面積を変化させて調整していた。
このような湯水混合水栓においては、吐水温度の調整も吐水流量の調整も、夫々の操作ハンドルの回転操作によって行うことが一般的であるが、操作形態を変える方法として、摘み部をスライド操作させることで温度調整を行うようにした湯水混合水栓が知られている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この特許文献1に記載された湯水混合水栓においては、摘み部と温度調整バルブとは、操作ケーブルによって連結されているものであって、摘み部の操作量と温度調整バルブにおける弁体の移動量とは同量であった。
そのため、このような摘み部による操作機構を流量調整のために適用したとしても、摘み部の操作量と流調バルブの駆動量とは同量となるものであり、摘み部の操作量に比例して通水部の開口面積も変更されるが、一方で、圧力損失を低くし低水圧地域でも全開時には十分な吐水流量を得られるよう開口面積が確保されているため、全開に近い操作領域では吐水量の変化が少なく、使用者にとっては使い勝手が悪いという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平3−38473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、本発明の課題は、スライド操作によって流調バルブを回動させて吐水流量の調整を行う吐水装置において、同じ量のスライド操作で流調バルブの回動する角度を異ならせて、開口面積が小さい付近では同じ量のスライド操作で小さい角度回動するように、開口面積が大きくなると同じ量のスライド操作で大きい角度回動するようにすることで、スライド操作量に対する吐水流量の変化の応答性を改善し、使い勝手を良くすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明によれば、入水路と出水路との間の開口面積を変更する流調バルブを、所定の回動軸周りに回動することで吐水流量を調整する吐水装置であって、前記流調バルブには、回動軸に対して平行で偏心した位置に偏心軸が設けられており、所定の直線上をスライドする操作部を操作することで、前記偏心軸が前記回動軸周りに円弧運動して前記回動軸が回動する吐水装置において、前記操作部の操作時に、この操作部のスライドする直線に対して、前記回動軸と前記偏心軸とを結んだ直線が平行状態に近づくにつれて、前記流量バルブの開口面積が広くなることを特徴とする。
【0007】
従って、開口面積が広くなる付近では、操作部の一定長さの直線運動に対する偏心軸の円弧運動の回動角度が大きくなり、一方、開口面積が狭くなる付近では、操作部の一定長さの直線運動に対する偏心軸の円弧運動の回動角度が小さくなるので、開口面積が小さく、開口面積の変化量に対する流量変化が大きい領域では細かく流量を調整することができ、開口面積が大きく、開口面積の変化量に対する流量変化が小さい領域では大きく流量を調整することができ、操作に対する応答性が改善され、使い勝手が良くなる。
【0008】
また、請求項2記載の発明によれば、前記操作部と前記偏心軸とを連結する連結部材を備え、この連結部材には前記偏心軸が嵌り込む長孔を有しており、前記偏心軸の円弧運動のうち、前記操作部のスライド方向の動きは、前記長孔の短軸方向に対向する2辺によって挟まれて規制され、スライド方向と直交する動きは、前記長孔の長軸方向に沿って移動が許容されることを特徴とする。
これにより、偏心軸の動きのうち、垂線方向の動きを許容するにあたって操作の抵抗となる要素は偏心軸と連結部との間の摩擦だけで済むので、操作性に優れ、かつ操作に対する応答性が改善され、使い勝手が良くなる。
【0009】
また、請求項3記載の発明によれば、前記長孔は、前記操作部がスライドする直線の垂線方向に対して、前記流調バルブの開口面積が狭くなるように前記操作部をスライドさせる方向に向けて傾斜していることを特徴とする。
これにより、長孔が斜めに向いているので、開口面積が狭くなる付近では、操作部の一定長さの直線運動に対する偏心軸の円弧運動の回動角度がより小さく、開口面積が広くなる付近では、操作部の一定長さの直線運動に対する偏心軸の円弧運動の回動角度がより大きくなり、さらに操作に対する応答性が改善され、使い勝手が良くなる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、開口面積が広くなる付近では、操作部の一定長さの直線運動に対する偏心軸の円弧運動の回動角度が大きくなり、一方、開口面積が狭くなる付近では、操作部の一定長さの直線運動に対する偏心軸の円弧運動の回動角度が小さくなるので、開口面積が小さく、開口面積の変化量に対する流量変化が大きい領域では細かく流量を調整することができ、開口面積が大きく、開口面積の変化量に対する流量変化が小さい領域では大きく流量を調整することができ、操作に対する応答性が改善され、使い勝手が良くなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の湯水混合水栓の正面図である。
【図2】本発明の湯水混合水栓の右側面図である。
【図3】本発明の湯水混合水栓の斜視図である。
【図4】本発明の湯水混合水栓の分解斜視図である。
【図5】押し釦ユニットの詳細を示す図である。
【図6】温度調節ハンドルによって操作される温度調節弁の断面図である。
【図7】図6の温度調節弁の分解斜視図である。
【図8】温度調節ハンドルの断面図である。
【図9】流調本体部の断面図である。
【図10】流調本体部の断面図である。
【図11】流調バルブの分解斜視図である。
【図12】流調操作部の分解斜視図である。
【図13】流量調整レバー操作時における偏心軸と長孔との位置関係を示す模式図である。
【図14】図13における流調本体部の流量調整状態を示す断面図である。
【図15】長孔の変形例における流量調整レバー操作時における偏心軸と長孔との位置関係を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は本発明の吐水装置の実施形態である湯水混合水栓1の正面図、図2はその右側面図である。この湯水混合水栓1は設置面である壁面2から突出するように設けられている。壁面2としては、ユニットバスを構成する側壁面である。
【0013】
図3は図1、図2と同じ本発明の湯水混合水栓1の斜視図、図4は分解斜視図である。この湯水混合水栓1は水栓本体10を備え、この水栓本体10に押し釦ユニット11、温度調節ハンドル12、流量調整レバー13がそれぞれ設けられている。また、水栓本体10は押し釦ユニット11、温度調節ハンドル12、流量調整レバー13を露出させた状態で上カバー14、下カバー15で覆われている。
【0014】
図5は押し釦ユニット11の詳細を示す図である。この押し釦ユニット11はカラン吐水用のカラン用押し釦11a、シャワー吐水用のシャワー用押し釦11b、これらの押し釦の誤操作を防止するロック機構11cおよびこれら押し釦およびロック機構が取付けられるベースプレート11dから構成されている。そして、湯水混合水栓1の水栓本体10にはカラン吐水用押し釦11a、シャワー吐水用押し釦11bそれぞれに連動されたパイロット式の開閉弁(図示せず)が設けられ、各押し釦を押すことで開閉弁を機構的に開き、再度押すことで開閉弁を機構的に閉じる構成となっている。
【0015】
湯水混合水栓1の前方下面側にはカラン吐水口16が設けられ(図2参照)、また、シャワー吐水用押し釦11b側の湯水混合水栓1の側面にはシャワー吐水口17が設けられており(図1参照)、シャワー吐水口17には図示しないシャワーヘッドに連通したシャワーホースが接続されている。使用者は、温度調節ハンドル12により所望の温度に設定するとともに、カラン吐水を得たい場合はカラン用押し釦11aを、シャワー吐水を得たい場合はシャワー用押し釦11bを押すことにより、直ちに、所望の温度の湯水混合水を得ることができる。そして、各押し釦を再度押すと止水されるようになっている。
【0016】
なお、湯水混合水の水勢は湯水混合水栓1の正面下方部に設けられた流量調整レバー13を横方向にスライド操作することにより調整する。水勢の調整は各吐水口からの吐水時でも調整可能であるし、止水時でも流量調整レバー13をスライド操作することで調整可能となっている。流調調整レバー13と各吐水口へ吐水する押し釦が別々に構成されているため、使用者は一度所望の水勢に調整しておけば、各吐水口への押し釦を操作するだけで所望の水勢の湯水混合水を得ることができる。
【0017】
ここで、カラン用押し釦11aおよびシャワー用押し釦11bは上カバー上面14aと略同一面に第一操作面11e、11fが設けられているとともに、上カバー前面14bと略同一面に第二操作面11g、11hが配されている。そのため使用者は、湯水混合水栓1の上面側に設けられた第一操作面11e、11f、および前面側に設けられた第二操作面11g、11hもどちらでも操作できるため、風呂イスなどに腰かけた状態でも、またシャワー浴や浴槽の掃除の際などの立ち上がった状態でも容易に操作できるよう構成されている。
【0018】
また、カラン用押し釦11aおよびシャワー用押し釦11bの第二操作面11g、11hにはそれぞれを識別するため、凸形状による触覚記号が設けられており、目を閉じた状態でもカラン用押し釦11aとシャワー用押し釦11bを確認することができるため、より安全で快適に湯水混合水栓1を使用することが可能となっている。上記触角記号は第一操作面に設けることも可能であるし、第一操作面、第二操作面の双方に設けることもできる。
【0019】
図6は、温度調節ハンドル12によって操作される湯水混合手段としての温度調節弁18の断面図であり、図7は分解斜視図である。温度調節弁18はサーモスタット式の湯水混合弁であり、給水管及び給湯管を通じて供給された湯と水は、温度調節ハンドル12によって所望に設定された温度となるように湯と水の混合比が自動調節される。温度調節ハンドル12は水栓本体10に内蔵された温度調節弁18のスピンドル19先端に取付けビス24によりネジ止めされ、スピンドル19と供回りしてスピンドル19の軸心周りに回転自在となるよう取付けられ、ネジ止め箇所はキャップ20により被覆されている。
【0020】
前記温度調節ハンドル12の前面12aは上カバー前面14bと略同一面となるよう構成されるとともに、温度調節ハンドルの周面の一部は上カバー14により覆われている。
また、温度調節ハンドル12の前面12aには、温度調節ハンドル12の操作を容易にするための操作レバー21が湯水混合水栓1の前面に突出するように設けられている。
【0021】
図8は温度調節ハンドル12の断面図である。この温度調節ハンドル12の内周面には温度調節ハンドル12の回転を規制する安全ボタン22が温度調節ハンドル12の取付孔23を通じて半径方向に移動可能なように取付けられている。より詳細に説明すると、安全ボタン22は水栓本体10側と係合することで、温度調節ハンドル12の回転を規制するストッパー26、ストッパー26を温度調整ハンドル12の外径方向に付勢する付勢手段としての付勢バネ27とともに固定ビス28により温度調節ハンドル12に取付けられている。また、温度調節弁18側には、温度調節ハンドル12の回転規制部29がナット30により水栓本体10に固定されている。
【0022】
使用者が低温設定側から高温設定側へと回転操作される途中において、前記付勢バネ27により温度調節ハンドル12の外径方向に押しつけられたストッパー26と上記回転規制部29が当接することで意図せず高温設定側まで回転するのを防止している。
【0023】
次いで湯水混合水栓1の水勢を調整する流量本体部41について説明する。
図9、図10は、水勢を調整する流調本体部41の断面図であり、図11は流調バルブ42の分解斜視図である。流調バルブ42はバルブケース43と内筒44、Oリング45、Eリング46から構成されている。温度調節弁18により所望の温度に設定された湯水混合水は入水路47から流調バルブ42に流入し、内筒44の周壁に設けられた通水孔48とバルブケース43の開口部49により形成される流量調整部50を通って出水路51よりカラン吐水用押し釦11a、シャワー吐水用押し釦11bそれぞれに連動されたパイロット式の開閉弁(図示せず)に供給される。前記内筒44が前記バルブケース43内で流調バルブ42の回動軸52周りに回動することにより前記通水孔48と前記開口部49により形成される前記流量調整部50の開口面積を変化させ湯水混合水栓1の水勢を調整することを可能となしている。
【0024】
流調バルブ42の先端には偏心継手53が内筒44と一体に回動するようネジ止めされており、前記偏心継手53には前記回動軸52に対して偏心した位置に偏心軸54が設けられている。
【0025】
次に、流調操作部55について図12の分解斜視図を用いて説明する。使用者が水勢を調整する流調操作部55は使用者が実際に操作する流量調整レバー13と使用者のスライド操作を流調バルブ42に伝達する連結部材56が一体となるよう構成されている。
また、流調本体部41にはガイド57がネジ固定されており、前記流調操作部55は前記ガイド57を前記連結部材56に設けたコの字形状で囲むよう構成されている。
【0026】
ガイド57の連結部材56と接触する部位にはスライド操作方向に延びる2本の突条58が形成され、この突条58によって接触面積が減ることで連結部材56がガイド57に沿って所定の直線上をガタつきなく滑らかにスライド移動することが可能となっている。さらに前記連結部材56には長孔59が形成され、この長孔59に前記偏心軸54が嵌り込むよう構成されている。
【0027】
而して使用者が流量調整レバー13を操作すると流量調整レバー13と一体となした連結部材56がガイド57に沿って所定の直線上をスライド移動することで、連結部材56に形成された前記長孔59の短軸方向に対向する2辺59aによって挟まれた偏心軸54が流調バルブ42の回動軸52周りに回動する。
偏心軸54の回動により偏心継手56と一体に回動する内筒44が回動し、流量調整部50の開口面積が変化して、湯水混合水栓1の水勢が調整されることとなる。
【0028】
使用者のスライド操作を流調バルブ42の回動に変換するにあたり、前記長孔59の短軸方向に対向する2辺59aで前記偏心軸54を挟み込むことで簡素な構造となるとともに、偏心軸54の円弧運動のうち、前記流調操作部55のスライド方向の動きを規制し、かつ垂線方向の動きを許容するにあたって操作の抵抗となる要素は偏心軸54と長孔59との間の摩擦だけで済むため、操作性に優れ、かつ操作に対する応答性が改善され、使い勝手が良くなる。
【0029】
図13は、流量調整レバー13操作時における偏心軸54と長孔59との位置関係を示す模式図であり、図14は、図13における流調本体部41の流量調整状態を示す断面図である。これら図13、図14に基づいて流量調整の操作について詳しく説明する。
【0030】
まず、湯水混合水栓1の流量調整範囲の最小流量位置Aにおいて、流調バルブ42の回動軸52と偏心軸54を結ぶ直線が、前記流調操作部55のスライド方向に対し垂直であり、流量調整範囲の最大流量位置B側へ回動するに従って平行に近づくよう構成されている。
従って、流量調整部50の開口面積が広くなる付近では、流調操作部55の一定長さLの直線運動に対する偏心軸54の円弧運動の回動角度θ2が大きくなり、一方、開口面積が狭くなる付近では、操作部の一定長さLの直線運動に対する偏心軸の円弧運動の回動角度θ1が小さくなるので、開口面積が小さく、開口面積の変化量に対する流量変化が大きい領域では細かく流量を調整することができ、開口面積が大きく、開口面積の変化量に対する流量変化が小さい領域では大きく流量を調整することができ、操作に対する応答性が改善され、使い勝手が良くなる。
【0031】
図15は、長孔59の変形例を示す図であり、流量調整レバー13操作時における偏心軸54と長孔59との位置関係を示す模式図である。この図15(b)に示すように、前記長孔59を流調操作部55のスライド方向の垂線方向に対して、流量調整範囲の最小側へ傾斜させている。従って、開口面積が広くなる付近では、操作部の一定長さの直線運動に対する偏心軸の円弧運動の回動角度θ3が図15(a)に示すθ2より大きく、開口面積が狭くなる付近では、操作部の一定長さLの直線運動に対する偏心軸の円弧運動の回動角度θ1が図13におけるθ1より小さくなり、さらに操作に対する応答性が改善され、使い勝手が良くなる。
【符号の説明】
【0032】
1…湯水混合水栓
2…壁面
10…水栓本体
11…押し釦ユニット
12…温度調節ハンドル
13…流量調整レバー
14…上カバー
15…下カバー
16…カラン吐水口
17…シャワー吐水口
18…温度調節弁(湯水混合手段)
19…スピンドル
20…キャップ
21…操作レバー
22…安全ボタン
23…取付孔
24…取付けビス
25…回転規制壁
26…ストッパー
27…付勢バネ(付勢手段)
28…固定ビス
29…回転規制部
30…ナット
41…流調本体部
42…流調バルブ
43…バルブケース
44…内筒
45…Oリング
46…Eリング
47…入水路
48…通水孔
49…開口部
50…流量調整部
51…出水路
52…回動軸
53…偏心継手
54…ガイド
55…流調操作部
56…連結部材
57…ガイド
58…突条
59…長孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入水路と出水路との間の開口面積を変更する流調バルブを、所定の回動軸周りに回動することで吐水流量を調整する吐水装置であって、
前記流調バルブには、回動軸に対して平行で偏心した位置に偏心軸が設けられており、所定の直線上をスライドする操作部を操作することで、前記偏心軸が前記回動軸周りに円弧運動して前記回動軸が回動する吐水装置において、
前記操作部の操作時に、この操作部のスライドする直線に対して、前記回動軸と前記偏心軸とを結んだ直線が平行状態に近づくにつれて、前記流量バルブの開口面積が広くなることを特徴とする吐水装置。
【請求項2】
前記操作部と前記偏心軸とを連結する連結部材を備え、この連結部材には前記偏心軸が嵌り込む長孔を有しており、前記偏心軸の円弧運動のうち、前記操作部のスライド方向の動きは、前記長孔の短軸方向に対向する2辺によって挟まれて規制され、スライド方向と直交する動きは、前記長孔の長軸方向に沿って移動が許容されることを特徴とする請求項1記載の吐水装置。
【請求項3】
前記長孔は、前記操作部がスライドする直線の垂線方向に対して、前記流調バルブの開口面積が狭くなるように前記操作部をスライドさせる方向に向けて傾斜していることを特徴とする請求項2記載の吐水装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2013−76445(P2013−76445A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−217276(P2011−217276)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】