説明

周波数上昇変換システムおよび方法

【課題】 従来の光ファイバ系通信技術では、無線周波数を精確に制御しなければならず、または光フィルタ、位相コントローラなどを追加する必要があった。
【解決手段】 本発明の周波数上昇変換システム10の実施例では、光分岐器12と、光変調器14と、光移相器16と、光結合器18とを備えている。光分岐器12は光波を第1の光波および第2の光波に分離するように構成されており、変調器14は電気信号に基づいて第1の光波を変調して変調波を生成するように構成されており、光移相器16は第2の光波を所定位相シフトさせて移相波を生成するように構成されており、光結合器18は変調波と移相波とを結合するように構成されている。本発明の実施例において、光変調14は光移相器16と並列に構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は周波数上昇変換システムおよび方法に関し、特に並列に構成されている光変調器および光移相器を採用する周波数上昇変換システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年来、使用者による高画質映像および高速データ通信に対する要求が高まるなかで、従来の同軸ケーブルおよびツイストペアケーブルを通信媒介とするネットワーク構成はすでに使用に耐えることができなくなってきている。受動光ネットワークを基礎としたユーザ宅向けの網構成(Fiber to the x-、FTTx)は高速通信有線サービスに広く構築されており、音声、動画およびデータを含む三種類のサービスを提供している。同時に、現在の無線通信におけるブロードバンド需要に対する急速な増加に対応すべく、光搬送波無線信号(Radio over Fiber,RoF)技術もまた注目を集めている研究課題となっている。
【0003】
図1は従来における光搬送波(RF)無線信号の技術を例示している。無線通信に必要とされる周波数帯が増えれば、必要とされる搬送波周波数も増やす必要が出てくる。しかしながら、無線高周波信号の通信距離は搬送波周波数の増加に伴って短くなる。ところで図1に示すように、光ファイバは損失が低いという特性に基づき、光搬送波無線信号の技術を用いて、高周波無線信号を必要なサービスエリアにまで効果的に延長することが可能であり、そして光・電気を無線高周波信号に変換して、アンテナから送信することで、通信距離が短くなる問題を解決し、無線ネットワークの信号のカバーエリアを効果的に広げることができる。
【0004】
図2には従来のハイブリッド型光ファイバアクセスネットワーク(Hybrid Access Network)の技術を例示している。近年来、光搬送波無線信号とユーザ宅向けの網構成とを組み合わせて、同じ光ファイバネットワークを用いて、ハイブリッド型光ファイバアクセスネットワークを形成する技術もまた広く研究されている。ハイブリッド型光ファイバアクセスネットワークを使用することにより、音声、動画、データおよび無線といった四種類のサービスを提供できるだけでなく、光ファイバ敷設済みのネットワークシステムを効果的に利用できるとともに、電信業運営業者の無線ネットワーク構築のコストを大幅に削減できる。
【0005】
しかしながら、一般的には、送信側で高周波の無線信号を生成しなければならない場合には、高周波無線信号の搬送波を生成するために周波数発振器が必要となり、必要とされる無線搬送波周波数が高くなってしまうと、送信側におけるすべての素子がこのように高い周波数帯域をサポートしなければならなくなる。近年来、高画質の動画・音声技術が絶えず進歩しているのに伴い、遠くない将来、高画質の影像・音声規格であるHDMI 1.3の伝送速度は10Gbpsにまで達するであろう。この趨勢に対応すべく、2008年初頭には、Intel、LG Electronics、Panasonic、NEC、Samsung、SiBEAM、SONY、Toshibaなどの国際的な大規模メーカによりWirelessHD Consortiumを組織して、60GHzの搬送波で高画質の動画・音声情報を送信する実行性について積極的に研究を行っている。60GHzのマイクロ波は7GHzの広帯域特性を備えており、このような大量の帯域の動画・音声データを送信するのに非常に適している。しかしながら、この帯域を活用するには、例えば周波数発振器、パワーアンプなどを含む送信側におけるすべての素子が60GHzといった高い周波数帯域で動作しなければならず、システム全体が複雑になり、コストが嵩んでしまう。
【0006】
光搬送波無線信号(RoF)技術では、数十のTHzを有する超広帯域および通信損失が極めて少ない光ファイバを利用して、無線高周波信号を送信することで、通信距離を数キロ先のサービスエリアにまで延長し、そして特殊なRoF光通信モジュールを設計することにより、倍周波数の効果が得られる。例えば、四倍帯域のRoF光送出器では、15GHzの無線信号を60GHzにまで広帯域化することができるため、これにより送信側で高周波に必要な素子の動作周波数を大幅に低減することができるものであり、これによりシステムを簡素化でき、周波数が低めの素子を使用することによりシステム全体のコストを削減することができる。
【0007】
公知技術I
特許文献1は、日本の情報通信研究機構の久利敏明らにより提出された「Method and Apparatus for Transmitting High-Frequency Signal in Optical Communication System」である。久利敏明らは一般的な抑圧搬送波両側波帯(Double sideband)RoF光変調器を利用することで、元来の周波数がfRFである無線搬送波信号を周波数がfo1である光搬送波の両側に変調するものであり、周波数は各々fo1+fRFおよびfo1−fRFとなる。受信側に送信するとき、受信側で光電変換する前に、周波数がfo2であるレーザ光を導入し、この二本の光を結合して、受光器に入光した後、受光器は乗積効果を持っているため、この二本の光を電気信号に変換した後、無線信号はこの二本の光の加算および減算項に収まり、加算項の周波数が高すぎる場合、自然に除去され、そして残された周波数減算項は、fRF+(fo1−fo2)の周波数に収まるので、fo2により光電変換後の無線信号周波数を調整することで、周波数上昇の効果を達成することになる。もし(fo1−fo2)=3 fRFである場合には、周波数を四倍とする効果も達成することができる。
【0008】
しかしながら、受信側でレーザ光を結合するには、例えば二本のレーザ光の位相、極化のいずれをも適度に制御する同調機構で制御しなければ、この二本の光に破壊的干渉が生じてしまい、無線信号がかなり減衰してしまう。また、レーザの周波数を高精度で制御するというのはかなり困難な技術であるうえ、レーザは温度の変化により周波数のドリフトが発生しやすくなってしまうので、周波数上昇された無線周波数を精確に発生させるのはかなり困難となり、周波数上昇変換が精確でなくなってしまうと、これもまた無線通信システムにおけるデータ送信のエラーを招いてしまう。
【0009】
公知技術II
非特許文献1において、Guohua Qiらは、バイポーラ入力の光変調器により、無線信号を光変調器の二つの入力端にそれぞれ同位相で入力するとともに、光変調器のバイアスをVπとして、抑圧搬送波両側波帯のスペクトラム信号を発生するものである。このうち光搬送波および二倍周波数、すべての偶数倍のハイレベル無線信号高調波成分を含む。光送信側は光信号を送出した後、光フィルタを通過して光搬送波が除去されて、周波数がそれぞれfo+2fRFおよびf−2fRFである光搬送波の左右二本の無線搬送波信号のみが残されるので、乗積器特性を備えた受光器を通過した後、無線信号は二本の信号の周波数が減算項に収まり、つまり四倍周波数4fRFの位置となる。
【0010】
しかしながら、このような構成では光フィルタが必要となる。この光フィルタの周波数は送信側信号の光搬送波周波数に合わせて調整しなければならず、調整可能な光フィルタは通常コストが嵩んでしまう。同時に、この光フィルタは無線搬送波信号を除去することはできないので、無線搬送波が光搬送波にかなり近くなったときには、この光フィルタは、無線搬送波に影響するように除去されることがないように、狭い帯域をサポートする必要があり、広帯域またはかなり狭い帯域を調整可能な光フィルタとなってしまえば、システムのコストおよび複雑度がさらに増してしまうのは疑いない。
【0011】
公知技術III
非特許文献2は、直列接続した三つの光変調器と位相調整可能な光ファイバモジュールとで、光の四倍周波数上昇変換システムを構成している。この構造では、無線搬送波をそれぞれ位相差が90度である均等に分割された二つの信号に分割し、第1の光変調器にそれぞれ入力するとともに、この光変調器をVπとしてバイアスすることで、光搬送波を除去し、奇数倍数の無線搬送波周波数が残される。さらにこの出力光信号を位相調整可能な光ファイバモジュールに入力することで、異なる周波数に異なる位相変化を持たせ、元の光搬送波近傍における二つの一倍周波数の無線搬送波に180度の位相差を持たせる。さらにこの光信号を第2の光変調器に入力するとともに、第2の光変調器を同様にVπとしてバイアスすることで、四倍周波数を発生できる効果をもたらす。生成された光信号は光源変調として、第3の光変調器に入力されて無線信号に変調して、無線信号を二倍周波数から四倍周波数の位置とすることができる。
【0012】
この構成では調整可能な光フィルタをなくすことができるが、90度の二つの位相コントローラを必要とし、そして位相調整可能な光ファイバモジュールを増設しなければならない。位相コントローラは、二つの無線搬送波信号の位相差を90度に精確に制御しなければならないが、一般的に精確な精度に達するのは難しいうえ、位相の変更程度は周波数に関係して、制御は困難を極める。また位相調整可能な光ファイバモジュールは、周波数の異なる光信号で光ファイバ内にて、異なる位相遅延特性により位相が変更されなければならないが、光ファイバの長さを制御するのは難しく、しかも長すぎる光ファイバでは出力損失および波長分散といった干渉を招きやすく、理想的な方法ではない。
【0013】
公知技術IV
非特許文献3において、Jian Zhangらは、直列接続した二つの光変調器で四倍周波数上昇変換システムを構成しており、それぞれ無線搬送波を位相差が90度である均等に分割された信号に分割し、第1の光変調器にそれぞれ入力して、この光変調器をVπとしてバイアスすることにより、光搬送波を除去し、奇数倍数の無線搬送波が残される。さらにこの出力光信号を第2の光変調器に入力するとともに、第2の光変調器を同様にVπとしてバイアスすることで、四倍周波数を発生できる効果をもたらす。公知技術IIIとの相違点は、構成において位相調整可能な光ファイバモジュールを別途設けて第1の光変調器の出力にて二つの無線搬送波信号に180度の位相差を持たす必要がなく、変調すべき無線信号を首尾良く位相シフタで90度位相シフトさせて、さらに第2の光変調器の入力端に入力して、公知技術IIIと同じ効果をもたらし、左右の無線光信号に異なる位相を持たせるとともに、相殺して四倍周波数上昇の効果をもたらしているところである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】米国特許第7,006,772号明細書
【非特許文献1】「IEEE JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY,VOL.23,NO.9,pp.2687〜2695、2005年9月、カナダのUniversity of OttawaのGuohua Qiらが提出した『Optical Generation and Distribution of Continuously Tunable Millimeter-Wave Signals Using an Optical Phase Modulator』」
【非特許文献2】「IEEE JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY,VOL.26,NO.15,pp.2706〜2711、2008年8月、中国のZhejiang UniversityのHao ChiおよびカナダのUniversity of OttawaのJianping Yaoが共同で提出した『Frequency Quadrupling and Upconversion in a Radio Over Fiber Link』」
【非特許文献3】「IEEE Photonic Technology Letter,VOL.19,NO.14,pp.1057〜1059,2007年8月,中国の北京清華大学のJian Zhangらが提出した「A photonic microwave frequency quadrupler using two cascaded intensity modulators with repetitious optical carrier suppression」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、この構成では90度の位相コントローラを複数使用しなければならず、一般的に位相コントローラは精確な精度に達するのは難しいうえ、位相の変更程度は周波数に関係して、制御は困難を極める。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、並列に構成されている光変調器および光移相器を採用する周波数上昇変換システムおよび方法を提供する。
【0017】
本発明の周波数上昇変換システムは、光分岐器と、光変調器と、光移相器と、光結合器とを備えている。前記光分岐器は光波を第1の光波および第2の光波に分離するように構成されており、前記変調器は電気信号に基づいて前記第1の光波を変調して変調波を生成するように構成されており、前記光移相器は前記第2の光波を所定位相シフトさせて移相波を生成するように構成されており、前記光結合器は前記変調波と前記移相波とを結合するように構成されている。
【0018】
本発明の周波数上昇変換システムの実施例では、第1および第2の周波数上昇変換手段を備えており、各周波数上昇変換手段は光分岐器と、光変調器と、光移相器と、光結合器とを備えている。このうち前記第2の周波数上昇変換手段の光分岐器は前記第1の周波数上昇変換手段の光結合器に直列接続されている。前記光分岐器は光波を第1の光波および第2の光波に分離するように構成されており、前記変調器は電気信号に基づいて前記第1の光波を変調して変調波を生成するように構成されており、前記光移相器は前記第2の光波を所定位相シフトさせて移相波を生成するように構成されており、前記光結合器は前記変調波と前記移相波とを結合するように構成されている。
【0019】
本発明の周波数上昇変換方法の実施例では、光波を入力することと、前記入力光波を第1の光波および第2の光波に分離することと、電波に基づいて前記第1の光波を変調して変調波を生成することと、前記第2の光波を所定位相シフトさせて移相波を生成することと、前記変調波と前記移相波とから出力光波を生成することとを含み、前記移相波の位相と前記変調波の位相とが逆相である。
【0020】
上記では本発明の技術的特徴および長所を広汎にわたって概略的に記述しており、下記における本発明の詳細な説明により良く理解されうるものである。本発明の特許請求の範囲を構成するその他の技術的特徴および長所は下記に記載する。本発明が属する技術分野における当業者であれば、下記の開示されている思想および特定の実施例を用いて、その他構造または製造工程を修正または設計することで、本発明と同じ目的を達成するのはかなり容易である。本発明が属する技術分野における当業者であれば、このような等価の構造は別紙の特許請求の範囲にて限定される本発明の技術的思想および範囲を逸脱しないことも理解するはずである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
前記説明および下記図面を参照することにより、本発明の技術的特徴および長所について完全に理解されうるものである。
【図1】従来における光搬送波無線信号の技術を例示した図面である。
【図2】従来のハイブリッド型光ファイバアクセスネットワークの技術を例示した図面である。
【図3】本発明の周波数上昇変換システムの実施例を例示した図面である。
【図4】本発明の光変調器における変換曲線の実施例を例示した図面である。
【図5】本発明の周波数上昇変換システムにおけるスペクトル変化を例示した実施例の図面である。
【図6】本発明の周波数上昇変換システムにおけるスペクトル変化を例示した実施例の図面である。
【図7】本発明の周波数上昇変換システムにおけるスペクトル変化を例示した実施例の図面である。
【図8】本発明の周波数上昇変換システムの実施例を例示した図面である。
【図9】本発明の周波数上昇変換システムにおけるスペクトル変化を例示した実施例の図面である。
【図10】本発明の周波数上昇変換システムにおけるスペクトル変化を例示した実施例の図面である。
【図11】本発明の周波数上昇変換システムにおけるスペクトル変化を例示した実施例の図面である。
【図12】本発明の周波数上昇変換システムにおけるスペクトル変化を例示した他の実施例の図面である。
【図13】本発明の周波数上昇変換システムの実施例を例示した図面である。
【図14】本発明の周波数上昇変換システムにおけるスペクトル変化を例示した実施例の図面である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図3には本発明の周波数上昇変換システム10の実施例を例示している。前記周波数上昇変換システム10は光分岐器12と、光変調器14と、光移相器16と、光結合器18とを備えているが、本発明はこれに限定されるものではない。前記光分岐器12は入力光波を第1の光波および第2の光波に分離するように構成されており、前記光変調器14は電気信号に基づいて前記第1の光波を変調して変調波を生成するように構成されており、前記光移相器16は前記第2の光波を所定位相シフトさせて移相波を生成するように構成されており、前記光結合器18は前記変調波と前記移相波とを結合して出力光波26を生成するように構成されている。
【0023】
本発明の実施例において、前記周波数上昇変換システム10は、前記光分岐器12に接続されるとともに、前記入力光波を生成するように構成されているレーザ光源20をさらに備えているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の実施例において、前記周波数上昇変換システム10は、前記光変調器14に接続されている混波器22と、前記混波器22に接続されて、入力電波を生成するように構成されている電波生成器24とを備えており、前記混波器22はデータ28と前記入力電波とを混波して前記電気信号を生成するものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0024】
本発明の実施例において、前記光変調器14、前記光移相器16、前記光分岐器12および前記光結合器18は基板30(例えばニオブ酸リチウム)内に形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の実施例において、前記光変調器14は光導波路14Aと、前記光導波路14Aの上方に設けられている光変調電極14Bとを備えており、前記光移相器16は光導波路16Aと、前記光導波路16Aの上方に設けられている光移相電極16Bとを備えており、前記光分岐器12はY字状の光導波路であり、前記光結合器18はY字状の光導波路であるが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の実施例において、前記光変調器14は抑圧搬送波両側波帯変調器であって、前記光変調器14は前記光移相器16と並列に構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0025】
図4には本発明の光変調器14における変換曲線の実施例を例示している。もし前記光変調器14のバイアス点をVπに設定した場合、変換曲線の谷となり、出力光搬送波信号および偶数倍周波数の光副搬送波信号が消失して、奇数倍周波数の光副搬送波信号のみが残る。これに対して、もし前記光変調器14のバイアス点を2Vπに設定した場合、変換曲線のピークとなって、奇数倍周波数の光副搬送波信号が消失して、光搬送波信号および偶数倍周波数の光副搬送波信号のみが残る(「JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY,VOL.26,NO.15,AUGUST1,2008,p1449〜1459」の論文を参照のこと)。
【0026】
図5ないし図7は本発明の周波数上昇変換システム10におけるスペクトル変化の実施例を例示している。図5を参照されたい。本発明の実施例において、前記光導波路14A内で伝搬する第1の光波(周波数がf)は前記混波器22を介して前記入力電波(周波数がfRF)に基づいて変調されて前記変調が形成されるが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の実施例において、前記光変調器14は2Vπにバイアスされているので、前記第1の光波(周波数がf)の奇数倍周波数の光副搬送波信号が消失して、前記第1の光波信号および偶数倍周波数の光副搬送波信号のみが残り、そして前記入力電波(周波数がfRF)が前記第1の光波(周波数がf)の両側周波数2fRFから離れた位置に変調され、つまり変調波は高側帯域(f+2fRF)と低側帯域(f−2fRF)とを含むが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0027】
図6を参照されたい。前記光導波路16A内で伝搬する第2の光波(周波数がf)の位相は所定位相(180度)移相されて前記移相波が生成され、前記移相波の位相と前記変調波の位相とが逆相となっているが、本発明はこれに限定されるものではない。前記光結合器18は前記変調波と前記移相波とを結合して前記出力光波26を生成しているが、本発明はこれに限定されるものではない。前記移相波の位相と前記変調波の位相とが逆相となるため、前記第1の光波(f)と前記第2の光波(f)とに破壊的干渉が生じて互いに相殺されて、周波数がそれぞれf+2fRFおよびf−2fRFである無線信号のみが残るが、本発明はこれに限定されるものではない。この後、乗算器効果を備えた受光器が前記出力光波26を受光して、無線信号は周波数が4fRFの周波数領域に収まる。言い換えれば、図7に示すように、前記出力光波26の周波数(4fRF)は前記入力電波の周波数(fRF)の整数倍(4倍)となることにより、フィルタを使用する必要のない四倍周波数上昇変換効果を得ることができる。
【0028】
図8には本発明の周波数上昇変換システム40の実施例を例示している。前記周波数上昇変換システム40は光分岐器42と、光変調器44と、光移相器46と、光結合器48とを備えているが、本発明はこれに限定されるものではない。前記光分岐器42は入力光波を第1の光波および第2の光波に分離するよう構成されており、前記光変調器44は電気信号に基づいて前記第1の光波を変調して変調波を生成するように構成されており、前記光移相器46は前記第2の光波を所定位相シフトさせて移相波を生成するように構成されており、前記光結合器48は前記変調波と前記移相波とを結合するように構成されている。
【0029】
本発明の実施例において、前記周波数上昇変換システム40は、光分岐器42の入力端に接続されるとともに、前記入力光波を生成するように構成されている光送出器50をさらに備えているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の実施例において、前記周波数上昇変換システム40は前記光結合器48の出力端に接続される光セパレータ52をさらに備えているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の実施例において、前記電気信号を前記光変調器44に付与するために、前記周波数上昇変換システム40は前記光変調器44に接続されるとともに、入力電波を生成するように構成されている電波生成器54をさらに備えているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0030】
本発明の実施例において、前記光変調器44、前記光移相器46、前記光分岐器42および前記光結合器48は基板60(例えばニオブ酸リチウム)内に形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の実施例において、前記光変調器44は光導波路44Aと、前記光導波路44Aの上方に設けられている光変調電極44Bとを備えており、前記光移相器46は光導波路46Aと、前記光導波路46Aの上方に設けられている光移相電極46Bとを備えており、前記光分岐器42はY字状の光導波路であり、前記光結合器48はY字状の光導波路であるが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の実施例において、前記光変調器44は抑圧搬送波両側波帯変調器であって、前記光変調器44は前記光移相器46と並列に構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0031】
図9ないし図11には本発明の周波数上昇変換システム40におけるスペクトル変化の実施例を例示している。本発明の実施例において、前記光送出器50は光搬送波(f)およびRF信号副搬送波(f+fRF)を出力するRoF光モジュールであって、この二本の光信号は後端の光素子について言えば、前記入力光波と見なすことができるが、本発明はこれに限定されるものではない。図9を参照されたい。前記光導波路44A内で伝搬する第1の光波(二本の光信号の周波数がそれぞれfおよびfRFである)は前記入力電波(周波数がfRF)に基づいて変調されて前記変調波が形成されるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0032】
本発明の実施例において、前記光変調器44は2Vπにバイアスされるので、前記第1の光波の光搬送波(f)の奇数倍周波数の光副搬送波信号が消失して、前記光搬送波信号(f)および偶数倍周波数の光副搬送波信号(f+2fRFおよびf−2fRF)のみが残る。そして前記第1の光波のRF信号副搬送波(f+fRF)もまた主たる信号(f+fRF)および偶数倍周波数の光副搬送波信号(f+3fRFおよびf−fRF)のみが残る。前記入力電波(周波数がfRF)は前記光搬送波(f)の両側周波数2fRFから離れた位置に変調されるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0033】
図10を参照されたい。前記光導波路46A内で伝搬する第2の光波(二本の光信号の周波数がそれぞれfおよびfRFである)の位相が所定位相(180度)移相されて前記移相波が生成され、前記移相波の位相と前記変調波の位相とが逆相となっているが、本発明はこれに限定されるものではない。前記光結合器48は前記変調波と前記移相波とを結合して結合光波を生成しているが、本発明はこれに限定されるものではない。前記移相波の位相と前記変調波の位相とが逆相となるため、両者に破壊的干渉が生じて互いに相殺されて、周波数がそれぞれf+3fRF、f+2fRF、f−fRFおよびf−2fRFである四本の無線信号のみが残るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0034】
本発明の実施例において、前記光セパレータ52は光スペクトル中から両端の最も外側にあるf+3fRF、f−2fRFの無線信号をろ波して、前記出力光波56を生成する。乗算器効果を備えた受光器が前記出力光波56を受光すると、無線信号は周波数が5fRFの周波数領域に収まる。言い換えれば、図11に示すように、前記出力光波56の周波数(5fRF)は前記入力電波の周波数(fRF)の整数倍(5倍)となることにより、五倍周波数上昇変換効果を得ることができる。
【0035】
図12には本発明の周波数上昇変換システム40の他の実施例を例示している。本発明の他の実施例において、前記光送出器50は光搬送波(f−fRF)およびRF信号副搬送波(f+fRF)を出力するRoF光モジュールであって、この二本の光信号の間の位相差は二倍周波数(2fRF)であり、後端の光素子について言えば、単一の光波と見なすことができる。前記光送出器50の出力光搬送波およびRF信号副搬送波は前記周波数上昇変換システム40を介して周波数上昇変換された後、前記出力光波56が生成され、乗算器効果を備えた受光器が前記出力光波56を受光すると、無線信号は周波数が6fRFの周波数領域に収まる。言い換えれば、前記出力光波56の周波数(6fRF)は前記入力電波の周波数(fRF)の整数倍(6倍)となることにより、6倍周波数上昇変換効果を得ることができる。
【0036】
図13には本発明の周波数上昇変換システム80の実施例を例示している。前記周波数上昇変換システム80は第1の周波数上昇変換手段80Aと、第2の周波数上昇変換手段80Bとを備えており、各周波数上昇変換手段は光分岐器82と、光変調器84と、光移相器86と、光結合器88とを備えており、このうち前記第2の周波数上昇変換手段80Bの光分岐器82は前記第1の周波数上昇変換手段80Aの光結合器88に直列接続されているが、本発明はこれに限定されるものではない。前記光分岐器82は入力光波を第1の光波および第2の光波に分離するように構成されており、前記光変調器84は電気信号に基づいて前記第1の光波を変調して変調波を生成するように構成されており、前記光移相器86は前記第2の光波を所定位相シフトさせて移相波を生成するように構成されており、前記光結合器88は前記変調波と前記移相波とを結合するように構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0037】
本発明の実施例において、前記周波数上昇変換システム80は、前記光分岐器82の入力端に接続されるとともに、前記入力光波を生成するように構成されているレーザ光源90をさらに備えているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の実施例において、前記周波数上昇変換システム80は、前記第1の周波数上昇変換手段80Aの光変調器84に接続されている混波器98と、前記混波器98に接続されている電波生成器102とをさらに備えており、前記混波器98はデータ96と前記入力電波とを混波して前記電気信号を生成するが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の実施例において、前記周波数上昇変換システム80は、前記第2の周波数上昇変換手段80Bの光変調器84に接続されている電波生成器104をさらに備えているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の実施例において、前記周波数上昇変換システム80は、前記第2の周波数上昇変換手段80Bの光結合器88の出力端に接続されている光セパレータ92をさらに備えているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0038】
本発明の実施例において、前記光変調器84、前記光移相器86、前記光分岐器82および前記光結合器88は基板30(例えばニオブ酸リチウム)内に形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の実施例において、前記光変調器84は光導波路84Aと、前記光導波路84Aの上方に設けられている光変調電極84Bとを備えており、前記光移相器86は光導波路86Aと、前記光導波路86Aの上方に設けられている光移相電極86Bとを備えており、前記光分岐器82はY字状の光導波路であり、前記光結合器88はY字状の光導波路であるが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の実施例において、前記光変調器84は抑圧搬送波両側波帯変調器であって、前記光変調器84は前記光移相器86と並列に構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0039】
図14には本発明の周波数上昇変換システム80におけるスペクトル変化の実施例を例示している。本発明の実施例において、前記第1の周波数上昇変換手段80Aは、両者の位相差が四倍周波数の4fRF(図3ないし図7に開示されている)である光搬送波とRF信号副搬送波を含む光波を出力できるものであって、直列接続されている第2の周波数上昇変換システム80を通過した後、さらに前記光セパレータ92により周波数中における両端の最も外側にある光搬送波およびRF信号副搬送波をろ波して前記出力光波94を生成する。その後、乗算器効果を備えた受光器が前記出力光波94を受光すると、無線信号は周波数が8fRFの周波数領域に収まる。言い換えれば、前記出力光波94の周波数(8fRF)は前記入力電波の周波数(fRF)の整数倍(8倍)となり、八倍周波数上昇変換効果を得ることができる。
【0040】
本発明の技術内容および技術的特徴は上記のように開示したが、本発明が属する技術分野における当業者であれば、添付する特許請求の範囲で限定する本発明の技術的思想および範囲を逸脱することなく、本発明の教示および開示に様々な置換および付加を行うことは可能であることは理解するはずである。例えば、上記に開示した数多くの手順は、異なる方法で実施するか、またはその他手順に置き換えるか、または上記二種類の方式の組み合わせを採用することは可能である。
【0041】
またこれ以外にも、本発明の権利範囲は上記にて開示した特定の実施例の手順、機器、製造、物質の成分、装置、方法またはステップに限定されるものではない。本発明が属する技術分野の当業者であれば、本発明が教示および開示する製造工程、機器、製造、物質の成分、装置、方法またはステップに基づいて、現在または未来の開発者のいずれを問わず、本発明の実施例に開示するものと実質的に同じ方式で実質的に同じ効果を実行して、実質的に同じ結果に到達できるうえ本発明に使用できることが理解できるはずである。したがって、別紙の特許請求の範囲は、この種の手順、機器、製造、物質の成分、装置、方法またはステップに用いるものを包括するのに用いることもできる。
【符号の説明】
【0042】
10,40,80 周波数上昇変換システム
12,42,82 光分岐器
14,44,84 光変調器
14A,16A,44A,46A,84A,86A 光導波路
14B,44B,84B 光変調電極
16,46,86 光移相器
16B,46B,86B 光移相電極
18,48,88 光結合器
20,90 レーザ光源
22,98 混波器
24,54,102,104 電波生成器
26,56,94 出力光波
28,58,96 データ
30,60 基板
50 光送出器
52,92 光セパレータ
80A 第1の周波数上昇変換手段
80B 第2の周波数上昇変換手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光波を第1の光波および第2の光波に分離するように構成されている光分岐器と、
電気信号に基づいて前記第1の光波を変調して変調波を生成するように構成されている光変調器と、
前記第2の光波を所定位相シフトさせて移相波を生成するように構成されている光移相器と、
前記変調波と前記移相波とを結合するように構成されている光結合器と、
を備えた周波数上昇変換システム。
【請求項2】
前記光変調器が、
光導波路と、
前記光導波路の上方に設けられている電極と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の周波数上昇変換システム。
【請求項3】
前記光移相器が、
光導波路と、
前記光導波路の上方に設けられている電極と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の周波数上昇変換システム。
【請求項4】
前記光分岐器に接続されるとともに、前記光波を生成するように構成されているレーザ光源をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の周波数上昇変換システム。
【請求項5】
前記光変調器に接続されている混波器と、
前記混波器に接続されている電波生成器と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の周波数上昇変換システム。
【請求項6】
前記電波生成器が入力電波を生成するように構成されており、前記出力光波の周波数が前記入力電波の整数倍であることを特徴とする請求項5に記載の周波数上昇変換システム。
【請求項7】
前記光変調器に接続されている電波生成器をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の周波数上昇変換システム。
【請求項8】
前記光分岐器に接続されている光送出器と、
前記光結合器の出力端に接続されている光セパレータと、
をさらに備えたことを特徴とする請求項7に記載の周波数上昇変換システム。
【請求項9】
前記光送出器がスペクトルで光搬送波およびRF信号副搬送波を含む前記光波を生成するように構成されており、前記光搬送波の周波数がf、前記RF信号副搬送波の周波数がf+fRFであることを特徴とする請求項7に記載の周波数上昇変換システム。
【請求項10】
前記電波生成器が入力電波を生成するように構成されており、前記出力光波の周波数が前記入力電波の周波数の5倍であることを特徴とする請求項9に記載の周波数上昇変換システム。
【請求項11】
前記光送出器がスペクトルで光搬送波およびRF信号副搬送波を含む前記光波を生成するように構成されており、前記光搬送波の周波数がf−fRF、前記RF信号副搬送波の周波数がf+fRFであることを特徴とする請求項7に記載の周波数上昇変換システム。
【請求項12】
前記電波生成器が入力電波を生成するように構成されており、前記出力光波の周波数が前記入力電波の周波数の6倍であることを特徴とする請求項11に記載の周波数上昇変換システム。
【請求項13】
前記光変調器が2Vπにバイアスされていることを特徴とする請求項1に記載の周波数上昇変換システム。
【請求項14】
前記光変調器は前記光移相器と並列に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の周波数上昇変換システム。
【請求項15】
第1および第2の周波数上昇変換手段を備えており、各周波数上昇変換手段は、
光波を第1の光波および第2の光波に分離するように構成されている光分岐器と、
電気信号に基づいて前記第1の光波を変調して変調波を生成するように構成されている光変調器と、
前記第2の光波を所定位相シフトさせて移相波を生成するように構成されている光移相器と、
前記変調波と前記移相波とを結合するように構成されている光結合器と、
を備え、
このうち前記第2の周波数上昇変換手段の光分岐器は前記第1の周波数上昇変換手段の光結合器に直列接続されている周波数上昇変換システム。
【請求項16】
前記光変調器が、
光導波路と、
前記光導波路の上方に設けられている電極と、
を備えたことを特徴とする請求項15に記載の周波数上昇変換システム。
【請求項17】
前記光移相器が、
光導波路と、
前記光導波路の上方に設けられている電極と、
を備えたことを特徴とする請求項15に記載の周波数上昇変換システム。
【請求項18】
前記第1の周波数上昇変換手段の光分岐器に接続されるとともに、前記光波を生成するように構成されているレーザ光源をさらに備えたことを特徴とする請求項15に記載の周波数上昇変換システム。
【請求項19】
前記第1の周波数上昇変換手段の光変調器に接続されている混波器と、
前記混波器に接続されている電波生成器と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項15に記載の周波数上昇変換システム。
【請求項20】
前記電波生成器が入力電波を生成するように構成されており、前記第2の周波数上昇変換手段の出力光波の周波数が前記入力電波の整数倍であることを特徴とする請求項19に記載の周波数上昇変換システム。
【請求項21】
前記第2の周波数上昇変換手段の光変調器に接続されている電波生成器をさらに備えたことを特徴とする請求項15に記載の周波数上昇変換システム。
【請求項22】
前記光変調器が2Vπにバイアスされていることを特徴とする請求項15に記載の周波数上昇変換システム。
【請求項23】
前記光変調器は前記光移相器と並列に構成されたことを特徴とする請求項15に記載の周波数上昇変換システム。
【請求項24】
光波を入力するステップと、
前記入力光波を第1の光波および第2の光波に分離するステップと、
電波に基づいて前記第1の光波を変調して変調波を生成するステップと、
前記第2の光波を所定位相シフトさせて、前記変調波の位相とが逆相である移相波を生成するステップと、
前記変調波と前記移相波とから出力光波を生成するステップと、
を含む周波数上昇変換方法。
【請求項25】
前記出力光波の周波数が前記入力光波の整数倍であることを特徴とする請求項24に記載の周波数上昇変換方法。
【請求項26】
前記入力光波の周波数がfであり、前記出力光波の周波数が4fであることを特徴とする請求項24に記載の周波数上昇変換方法。
【請求項27】
前記入力光波のスペクトルが光搬送波およびRF信号副搬送波を含み、前記光搬送波の周波数がf、前記RF信号副搬送波の周波数がf+fRFであることを特徴とする請求項24に記載の周波数上昇変換方法。
【請求項28】
前記出力光波の周波数が前記電波の周波数の5倍であることを特徴とする請求項24に記載の周波数上昇変換方法。
【請求項29】
前記入力光波のスペクトルが光搬送波およびRF信号副搬送波を含み、前記光搬送波の周波数がf−fRF、前記RF信号副搬送波の周波数がf+fRFであることを特徴とする請求項24に記載の周波数上昇変換方法。
【請求項30】
前記出力光波の周波数が前記電波の周波数の6倍であることを特徴とする請求項24に記載の周波数上昇変換方法。
【請求項31】
前記変調波と前記移相波とを結合するステップにおいて、前記第2の変調波と前記移相波変調波とに破壊的干渉が生じることを特徴とする請求項24に記載の周波数上昇変換方法。
【請求項32】
前記所定位相が180度であることを特徴とする請求項24に記載の周波数上昇変換方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−141513(P2011−141513A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−93866(P2010−93866)
【出願日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【出願人】(507084073)インダストリアル テクノロジー リサーチ インスティテュート (22)
【氏名又は名称原語表記】INDUSTRIAL TECHNOLOGY RESEARCH INSTITUTE
【Fターム(参考)】