説明

周波数監視回路

【課題】より適切に安定した周波数監視を行うことが可能な周波数監視回路を提供する。
【解決手段】ウォッチドッグタイマ回路16は、キャパシタCの充放電を行う充放電部161と、充電電圧VCを基準電圧Va〜Vcと比較して比較信号Sa〜Scを生成する比較部162と、クロック信号CLKの周波数監視結果に応じたリセット信号S2を出力するリセット出力部163と、クロック信号CLKと比較信号Sa〜Scに基づいて充放電部161とリセット出力部163を制御する制御部164と、を有し、比較部162は、基準電圧Va〜Vcとして、上限電圧Vaと下限電圧Vbのほかに、中間電圧Vcを備えており、制御部162は、充電電圧VCと上限電圧Va及び下限電圧Vbとの比較結果のほか、クロック信号CLKのパルスエッジ到来時における充電電圧VCと中間電圧Vcとの比較結果に基づいて、リセット信号S2の論理レベルを決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クロック信号の周波数異常(パルス幅異常)を監視する周波数監視回路に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、キャパシタの充放電動作を利用してクロック信号CLKの周波数異常を監視する周波数監視回路が提案されている。
【0003】
図8は、周波数監視動作の一従来例を示すタイムチャートであり、上から順に、クロック信号CLK、キャパシタの充電電圧VC、及び、リセット信号RESETが描写されている。本従来例の周波数監視回路において、充電電圧VCが下限電圧Vbまで低下したときには、キャパシタが放電状態から充電状態に切り替えられる。一方、クロック信号CLKのパルスエッジ(図8では立ち上がりエッジ)が到来したとき、或いは、充電電圧VCが上限電圧Va(ただしVa>Vb)まで上昇したときには、キャパシタが充電状態から放電状態に切り替えられる。また、充電電圧VCが上限電圧Vaまで上昇すると、リセット信号RESETがハイレベル(正常時の論理レベル)からローレベル(異常時の論理レベル)に立ち下げられ、逆に、充電電圧VCが下限電圧Vbまで低下すると、リセット信号RESETがローレベルからハイレベルに立ち上げられる。
【0004】
図8の<MODE1>で示したように、クロック信号CLKの周波数が適正である場合には、充電電圧VCが上限電圧Vaに達する前にクロック信号CLKのパルスエッジが到来し、キャパシタが充電状態から放電状態に切り替えられるので、リセット信号RESETは常にハイレベルに維持される。
【0005】
一方、図8の<MODE2>で示したように、クロック信号CLKの周波数が低い場合(クロック信号CLKのパルスエッジが全く到来しない場合を含む)には、キャパシタが充電状態に維持されて充電電圧VCが上限電圧Vaまで上昇し、リセット信号RESETがハイレベルからローレベルに立ち下げられる。なお、リセット信号RESETは、キャパシタが放電状態に切り替えられた後、充電電圧VCが下限電圧Vbに低下するまでローレベルに維持される。
【0006】
すなわち、上記従来例の周波数監視回路では、充電電圧VCが下限電圧Vbから上限電圧Vaに至るまでの充電期間をクロック信号CLKの監視期間(パルスエッジ待機期間)とし、また、充電電圧VCが上限電圧Vaから下限電圧Vbに至るまでの放電期間をリセット信号RESETのエラー出力期間(ローレベル維持期間)としている。
【0007】
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、特許文献1や特許文献2を挙げることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平8−110867号公報
【特許文献2】特開2007−174447号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記従来例の周波数監視回路では、図8の<MODE3>で示したように、クロック信号CLKの周波数が高くても、クロック信号CLKの周波数が適正であると判断され、リセット信号RESETがハイレベルに維持される、という問題があった。すなわち、上記従来例の周波数監視回路では、クロック信号CLKの周波数が低い場合のみを異常と判断し、周波数が高い場合については不問とされていた。
【0010】
また、先の説明では、充電電圧VCが下限電圧Vbから上限電圧Vaに至るまでの充電期間(キャパシタの容量値、充電電流の電流値、上限電圧Va及び下限電圧Vbの各電圧値に応じて一義的に決定される固定値)をクロック信号CLKの監視期間とすると述べたが、厳密に言えば、図9で示したように、充電期間t20と直前の放電期間t21(またはt22)との合算期間がクロック信号CLKの監視期間となる。例えば、パルスエッジP21到来後の監視期間は(t20+t21)となり、パルスエッジP22到来後の監視期間は(t20+t22)となる。ここで、充電期間t20に加算される放電期間t21(またはt22)は、パルスエッジP21(またはP22)到来時の充電電圧VCに応じて決定される変動値である。そのため、上記従来例の周波数監視回路では、放電期間t21(またはt22)のばらつきに起因して、クロック信号CLKの監視期間にもばらつきが生じる、という問題があった。なお、放電電流の電流値を大きく設定することにより、放電期間t21(またはt22)を短縮し、監視期間のばらつきを低減することは可能である。しかしながら、放電電流の電流値を一律的に大きく設定すると、リセット信号RESETのエラー出力期間t23まで短くなってしまうため、リセット信号RESETの入力を受け付けるマイコン等での信号処理に負担が掛かる、という別の問題があった。
【0011】
本発明は、本願の発明者により見出された上記の問題点に鑑み、より適切に安定した周波数監視を行うことが可能な周波数監視回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、本発明に係る周波数監視回路は、キャパシタの充放電を行う充放電部と、前記キャパシタの充電電圧を所定の基準電圧と比較して比較信号を生成する比較部と、クロック信号の周波数監視結果に応じたリセット信号を出力するリセット出力部と、前記クロック信号と前記比較信号の入力を受け付けて前記充放電部と前記リセット出力部を制御する制御部と、を有する周波数監視回路であって、前記比較部は、前記基準電圧として、上限電圧と下限電圧のほかに、前記上限電圧よりも低く前記下限電圧よりも高い中間電圧を備えており、前記制御部は、前記充電電圧と前記上限電圧及び前記下限電圧との比較結果のほかに、前記クロック信号のパルスエッジ到来時における前記充電電圧と前記中間電圧との比較結果に基づいて、前記リセット信号の論理レベルを決定する構成(第1の構成)とされている。
【0013】
なお、上記第1の構成から成る周波数監視回路において、前記制御部は、前記充電電圧が前記下限電圧まで低下(または前記上限電圧まで上昇)したときに、前記キャパシタを放電状態から充電状態(または充電状態から放電状態)に切り替え、前記クロック信号のパルスエッジが到来したときに、或いは、前記充電電圧が前記上限電圧まで上昇(または前記下限電圧まで低下)したときに、前記キャパシタを充電状態から放電状態(または放電状態から充電状態)に切り替えるように、前記充放電部を制御する構成(第2の構成)にするとよい。
【0014】
また、上記第2の構成から成る周波数監視回路において、前記制御部は、前記充電電圧が前記上限電圧まで上昇(または前記下限電圧まで低下)したときに、或いは、前記クロック信号のパルスエッジ到来時点で前記充電電圧が前記中間電圧まで上昇(または低下)していなかったときに、前記リセット信号を異常時の論理レベルとし、前記充電電圧が前記下限電圧まで低下(または前記上限電圧まで上昇)したときに、前記リセット信号を正常時の論理レベルとするように、前記リセット出力部を制御する構成(第3の構成)にするとよい。
【0015】
また、上記第3の構成から成る周波数監視回路において、前記制御部は、前記クロック信号のパルスエッジ到来時点で前記充電電圧が前記中間電圧まで上昇(または低下)していなかったときに、前記充電電圧が前記中間電圧に達するまで前記キャパシタを充電状態(または放電状態)に維持してから放電状態(または充電状態)に切り替えるように、前記充放電部を制御する構成(第4の構成)にするとよい。
【0016】
また、上記第4の構成から成る周波数監視回路において、前記制御部は、前記クロック信号のパルスエッジ到来時点で前記充電電圧が前記中間電圧まで上昇(または低下)していなかったときに、前記充電電圧が前記中間電圧に達するまで前記キャパシタを充電状態(または放電状態)に維持する間、充電電流(または放電電流)を通常時よりも大きく設定するように、前記充放電部を制御する構成(第5の構成)にするとよい。
【0017】
また、上記第4または第5の構成から成る周波数監視回路において、前記制御部は、前記充電電圧が前記上限電圧まで上昇(または前記下限電圧まで低下)したときに、或いは前記クロック信号のパルスエッジ到来時点で前記充電電圧が前記中間電圧まで上昇(または低下)していなかったときに、前記キャパシタを充電状態から放電状態(または放電状態から充電状態)に切り替えた後、前記充電電圧が前記中間電圧から前記下限電圧に低下(または前記上限電圧まで上昇)するまでの間、放電電流(または充電電流)を通常時よりも小さく設定するように、前記充放電部を制御する構成(第6の構成)にするとよい。
【0018】
また、上記第4〜第6いずれかの構成から成る周波数監視回路において、前記制御部は前記充電電圧が前記上限電圧まで上昇(または、前記下限電圧まで低下)したときに、前記キャパシタを充電状態から放電状態(または放電状態から充電状態)に切り替えた後、前記充電電圧が前記上限電圧から前記中間電圧に低下(または前記下限電圧から前記中間電圧に上昇)するまでの間、放電電流(または充電電流)を通常時よりも大きく設定するように、前記充放電部を制御する構成(第7の構成)にするとよい。
【0019】
また、本発明に係る周波数監視回路は、キャパシタの充放電を行う充放電部と、前記キャパシタの充電電圧を所定の基準電圧と比較して比較信号を生成する比較部と、クロック信号の周波数監視結果に応じたリセット信号を出力するリセット出力部と、前記クロック信号と前記比較信号の入力を受け付けて前記充放電部と前記リセット出力部を制御する制御部と、を有する周波数監視回路であって、前記比較部は、前記基準電圧として、少なくとも上限電圧と下限電圧を備えており、前記制御部は、前記充電電圧が前記下限電圧まで低下(または前記上限電圧まで上昇)したときに、前記キャパシタを放電状態から充電状態(または充電状態から放電状態)に切り替え、前記クロック信号のパルスエッジが到来したときに、或いは、前記充電電圧が前記上限電圧まで上昇(または前記下限電圧まで低下)したときに、前記キャパシタを充電状態から放電状態(または、放電状態から充電状態)に切り替えるように、かつ、前記クロック信号のパルスエッジが到来して前記キャパシタを放電(または充電)する際には、前記充電電圧が前記上限電圧まで上昇(または前記下限電圧まで低下)して前記キャパシタを放電(または充電)する際よりも、放電電流(または充電電流)を大きく設定するように前記充放電部を制御する構成(第8の構成)とされている。
【0020】
また、上記第8の構成から成る周波数監視回路において、前記制御部は、前記充電電圧が前記上限電圧まで上昇(または前記下限電圧まで低下)したときに、前記リセット信号を異常時の論理レベルとし、前記充電電圧が前記下限電圧まで低下(または前記上限電圧まで上昇)したときに、前記リセット信号を正常時の論理レベルとするように、前記リセット出力部を制御する構成(第9の構成)にするとよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、より適切に安定した周波数監視を行うことが可能な周波数監視回路を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明に係るシステム電源ICの一構成例を示すブロック図
【図2】ウォッチドッグタイマ回路16の第1構成例を示すブロック図
【図3】第1構成例の周波数監視動作を説明するためのタイムチャート
【図4】ウォッチドッグタイマ回路16の第2構成例を示すブロック図
【図5】第2構成例の周波数監視動作を説明するためのタイムチャート
【図6】ウォッチドッグタイマ回路16の第3構成例を示すブロック図
【図7】第3構成例の周波数監視動作を説明するためのタイムチャート
【図8】周波数監視動作の一従来例を示すタイムチャート
【図9】監視期間のばらつきメカニズムを説明するためのタイムチャート
【発明を実施するための形態】
【0023】
<システム電源IC>
図1は、本発明に係るシステム電源ICの一構成例を示すブロック図である。本構成例のシステム電源IC10は、レギュレータ11〜14(図中ではREG1〜REG4と表記)と、減電圧リセット回路15と、ウォッチドッグタイマ回路16と、を集積化した車載用の多出力電源装置である。また、システム電源IC10は、外部との電気的な接続を確立するために、外部端子T0〜T7を有する。
【0024】
レギュレータ11は、バッテリ20から外部端子T0を介して入力される入力電圧V0(例えば12V)を降圧して出力電圧V1(例えば5V)を生成し、この出力電圧V1を外部端子T1から車両の各部(ECU30[Electronic Control Unit]のほか、不図示のEEPROM[Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory]、CAN[Controller Area Network]ドライバ(通信モジュール)など)に供給するスイッチングレギュレータである。
【0025】
レギュレータ12は、出力電圧V1をさらに降圧して出力電圧V2(例えば1.6V)を生成し、この出力電圧V2を外部端子T2から車両の各部(ECU30など)に供給するスイッチングレギュレータである。
【0026】
レギュレータ13は、出力電圧V1をさらに降圧して出力電圧V3(例えば3.3V)を生成し、この出力電圧V3を外部端子T3から車両の各部(ECU30など)に供給するシリーズレギュレータである。
【0027】
レギュレータ14は、出力電圧V1をさらに降圧して出力電圧V4(例えば4.2V)を生成し、この出力電圧V4を外部端子T4から車両の各部(不図示の車載カメラなど)に供給するシリーズレギュレータである。
【0028】
減電圧リセット回路15は、出力電圧V1が減電圧状態であるか否かを監視し、外部端子T5からECU30にリセット信号S1を出力する。
【0029】
ウォッチドッグタイマ回路16は、ECU30から外部端子T6を介して入力されるクロック信号CLKの周波数(またはパルス幅)が異常状態であるか否かを監視し、外部端子T7からECU30にリセット信号S2を出力する。
【0030】
<ウォッチドッグタイマ回路>
図2は、ウォッチドッグタイマ回路16の第1構成例を示すブロック図である。本構成例のウォッチドッグタイマ回路16は、充放電部161と、比較部162と、リセット出力部163と、制御部164と、を有する。
【0031】
充放電部161は、外部端子T8に外付けされたキャパシタCの充放電を行う。充放電部161は、スイッチSW1H及びSW1Lと、定電流源CC1H及びCC1Lと、を含む。スイッチSW1Hの第1端は、定電流源CC1Hを介して電源端に接続されている。スイッチSW1Hの第2端とスイッチSW1Lの第1端は、いずれも外部端子T8に接続されている。スイッチSW1Lの第2端は、定電流源CC1Lを介して接地端に接続されている。スイッチSW1H及びスイッチSW1Lは、それぞれ、制御部164からの指示に基づいて、相補的(排他的)にオン/オフ制御される。スイッチSW1Hがオンされ、スイッチSW1Lがオフされているとき、キャパシタCは、定電流源CC1Hで生成される充電電流IH1によって充電される。逆に、スイッチSW1Hがオフされ、スイッチSW1Lがオンされているとき、キャパシタCは、定電流源CC1Lで生成される放電電流IL1によって放電される。このように、キャパシタCを外付けとしたことにより、キャパシタCの容量値を適宜変更することができるので、後述するクロック信号CLKの監視期間を任意に調整することが可能となる。
【0032】
比較部162は、キャパシタCの充電電圧VC(外部端子T8の端子電圧)と所定の基準電圧(第1構成例では、上限電圧Va、下限電圧Vb、中間電圧Vcの3つ、ただし、Vb<Vc<Va)とを各々比較して比較信号Sa、Sb、及び、Scを生成する。比較部162は、充電電圧VCと上限電圧Vaとを比較して比較信号Saを生成するコンパレータCMPaと、充電電圧VCと下限電圧Vbとを比較して比較信号Sbを生成するコンパレータCMPbと、充電電圧VCと中間電圧Vcとを比較して比較信号Scを生成するコンパレータCMPcと、を含む。コンパレータCMPaの非反転入力端(+)、コンパレータCMPbの反転入力端(−)、及び、コンパレータCMPcの非反転入力端(+)は、いずれも充電電圧VCの印加端(外部端子T8)に接続されている。コンパレータCMPaの反転入力端(−)は、上限電圧Vaの印加端に接続されている。コンパレータCMPbの非反転入力端(+)は、下限電圧Vbの印加端に接続されている。コンパレータCMPcの反転入力端(−)は、中間電圧Vcの印加端に接続されている。コンパレータCMPa、CMPb、及び、CMPcの出力端は、それぞれ、比較信号Sa、Sb、及びScの出力端として制御部164に接続されている。このように、比較部162は、基準電圧として、上限電圧Vaと下限電圧Vbのほかに、上限電圧Vaよりも低く下限電圧Vbよりも高い中間電圧Vcを備えている。
【0033】
リセット出力部163は、制御部164からの指示に基づいて、クロック信号CLKの周波数監視結果に応じたリセット信号S2を出力するNチャネル型MOS[Metal Oxide Semiconductor]電界効果トランジスタである。リセット出力部163のドレインは、外部端子T7(リセット信号S2の出力端子)に接続されており、ソースは接地端に接続されており、ゲートは制御部164に接続されている。すなわち、リセット出力部163の出力段は、Nチャネル型オープンドレイン出力形式とされており、システム電源IC10の外部において、外部端子T7は、抵抗Rを介して電源端にプルアップされている。従って、リセット出力部163のトランジスタがオンされていれば、外部端子T7が接地端にショートされてリセット信号S2がローレベルとなり、逆に、リセット出力部163のトランジスタがオフされていれば、外部端子T7が電源端にプルアップされてリセット信号S2がハイレベルとなる。
【0034】
制御部164は、クロック信号CLKと比較信号Sa、Sb、Scの入力を受け付けて充放電部161とリセット出力部163を制御する。以下では、制御部164を主体としたクロック信号CLKの周波数監視動作について、具体的な説明を行う。
【0035】
図3は、第1構成例での周波数監視動作を説明するためのタイムチャートであり、上から順に、クロック信号CLK、充電電圧VC、比較信号Sa〜Sc、及び、リセット信号S2が描写されている。第1構成例のウォッチドッグタイマ回路16において、充電電圧VCが下限電圧Vbまで低下したときには、キャパシタCが放電状態から充電状態に切り替えられる。つまり、制御部164は、比較信号Sbのパルスエッジをトリガとして、キャパシタCを放電状態から充電状態に切り替えるように、充放電部161を制御する。一方、クロック信号CLKのパルスエッジが到来したとき、或いは、充電電圧VCが上限電圧Vaまで上昇したときには、キャパシタCが充電状態から放電状態に切り替えられる。つまり、制御部164は、クロック信号CLKと比較信号Saのパルスエッジを各々トリガとして、キャパシタCを充電状態から放電状態に切り替えるように、充放電部161を制御する。また、充電電圧VCが上限電圧Vaまで上昇すると、リセット信号S2がハイレベル(正常時の論理レベル)からローレベル(異常時の論理レベル)に立ち下げられ、逆に、充電電圧VCが下限電圧Vbまで低下すると、リセット信号S2がローレベルからハイレベルに立ち上げられる。つまり、制御部164は、比較信号Saのパルスエッジから比較信号Sbのパルスエッジまで、リセット信号S2をローレベルに維持するように、リセット出力部163を制御する。
【0036】
図3の<MODE1>で示したように、クロック信号CLKの周波数が適正である場合には、充電電圧VCが上限電圧Vaに達する前にクロック信号CLKのパルスエッジが到来し、キャパシタCが充電状態から放電状態に切り替えられるので、リセット信号S2は常にハイレベルに維持される。
【0037】
一方、図3の<MODE2>で示したように、クロック信号CLKの周波数が低い場合(クロック信号CLKのパルスエッジが全く到来しない場合を含む)には、キャパシタCが充電状態に維持されて充電電圧VCが上限電圧Vaまで上昇し、リセット信号S2がハイレベルからローレベルに立ち下げられる。なお、リセット信号S2は、キャパシタCが放電状態に切り替えられた後、充電電圧VCが下限電圧Vbに低下するまでローレベルに維持される。
【0038】
すなわち、第1構成例のウォッチドッグタイマ回路16では、充電電圧VCが下限電圧Vbから上限電圧Vaに至るまでの充電期間をクロック信号CLKの監視期間(パルスエッジ待機期間)とし、また、充電電圧VCが上限電圧Vaから下限電圧Vbに至るまでの放電期間をリセット信号S2のエラー出力期間(ローレベル維持期間)としている。ここまでの周波数監視動作については、先述の従来例と同様である。
【0039】
さらに、制御部164は、上記した充電電圧VCと上限電圧Va及び下限電圧Vbとの比較結果のほかに、クロック信号CLKのパルスエッジ到来時における充電電圧VCと中間電圧Vcとの比較結果に基づいて、リセット信号S2の論理レベルを決定する。具体的に述べると、制御部164は、充電電圧VCが上限電圧Vaまで上昇したときだけではなく、クロック信号CLKのパルスエッジ到来時点で充電電圧VCが中間電圧Vcまで上昇していなかったとき(言い換えれば、クロック信号CLKのパルスエッジ到来時点で比較信号Scがローレベルであったとき)にも、リセット信号S2をハイレベルからローレベルに立ち下げるように、リセット出力部163を制御する。
【0040】
このような構成とすることにより、図3の<MODE3>で示したように、クロック信号CLKの周波数が高い場合には、リセット信号S2がハイレベルからローレベルに立ち下げられる。従って、第1構成例のウォッチドッグタイマ回路16であれば、クロック信号CLKの周波数が低い場合のみならず、周波数が高い場合についても異常と判断することができるので、より適切にクロック信号CLKの周波数監視を行うことが可能となる。
【0041】
図4は、ウォッチドッグタイマ回路16の第2構成例を示すブロック図である。第2構成例は、先出の第1構成例と基本的に同様の構成から成り、状況に応じて充電電流や放電電流を可変制御する点に特徴を有している。そこで、第1構成例と同様の構成要素については、図2と同一の符号を付すことで重複した説明を割愛し、以下では、第2構成例の特徴部分について、重点的な説明を行う。
【0042】
第2構成例のウォッチドッグタイマ回路16において、充放電部161は、先出のスイッチSW1H及びSW1Lと、定電流源CC1H及びCC1Lと、を含むほか、さらに、スイッチSW2H及びSW2Lと、定電流源CC2H及びCC2Lと、を含む。スイッチSW2Hの第1端は、定電流源CC2Hを介して電源端に接続されている。スイッチSW2Hの第2端とスイッチSW2Lの第1端は、いずれも外部端子T8に接続されている。スイッチSW2Lの第2端は、定電流源CC1Lを介して接地端に接続されている。スイッチSW2H及びスイッチSW2Lは、それぞれ、制御部164からの指示に基づいて、相補的(排他的)にオン/オフ制御される。スイッチSW1HとスイッチSW2Hは、状況に応じて一方のみがオンされる場合と、両方が同時にオンされる場合がある。同様に、スイッチSW1LとスイッチSW2Lは、状況に応じて一方のみがオンされる場合と、両方が同時にオンされる場合がある。
【0043】
具体的に述べると、スイッチSW1Hのみがオンされ、その余のスイッチSW1L、SW2H、SW2Lがいずれもオフされているとき、キャパシタCは、定電流源CC1Hで生成される充電電流IH1によって充電される。この状態はキャパシタCの通常充電状態に相当する。また、スイッチSW1HとスイッチSW2Hが同時にオンされ、スイッチSW1LとスイッチSW2Lが同時にオフされているとき、キャパシタCは、定電流源CC1Hで生成される充電電流IH1と、定電流源CC2Hで生成される充電電流IH2との合算電流(IH1+IH2)によって充電される。この状態はキャパシタCの急速充電状態に相当する。
【0044】
一方、スイッチSW1Lのみがオンされ、その余のスイッチSW1H、SW2H、SW2Lがいずれもオフされているとき、キャパシタCは、定電流源CC1Lで生成される放電電流IL1によって放電される。この状態はキャパシタCの通常放電状態に相当する。また、スイッチSW2Lのみがオンされ、その余のスイッチSW1H、SW1L、SW2Hがいずれもオフされているとき、キャパシタCは、定電流源CC2Lで生成される放電電流IL2(ただしIL1>IL2)によって放電される。この状態はキャパシタCの低速放電状態に相当する。また、スイッチSW1LとスイッチSW2Lが同時にオンされ、スイッチSW1HとスイッチSW2Hが同時にオフされているとき、キャパシタCは、放電電流IL1と放電電流IL2との合算電流(IL1+IL2)によって放電される。この状態はキャパシタCの急速放電状態に相当する。
【0045】
図5は、第2構成例での周波数監視動作を説明するためのタイムチャートであり、上から順に、クロック信号CLK、充電電圧VC、比較信号Sa〜Sc、及び、リセット信号S2が描写されている。
【0046】
第2構成例のウォッチドッグタイマ回路16において、制御部164は、クロック信号CLKのパルスエッジ到来時点で充電電圧VCが中間電圧Vcまで上昇していなかったときに、充電電圧VCが中間電圧Vcに達するまでキャパシタCを充電状態に維持してから放電状態に切り替えるように、充放電部161を制御する。このような構成とすることにより、クロック信号CLKの周波数が高い場合において、リセット信号S2のエラー出力期間が極端に短くなる状況(図3を参照)を回避することが可能となる。
【0047】
また、第2構成例のウォッチドッグタイマ回路16において、制御部164は、クロック信号CLKのパルスエッジ到来時点で充電電圧VCが中間電圧Vcまで上昇していなかったときに、充電電圧VCが中間電圧Vcに達するまでキャパシタCを先述の急速充電状態に維持するように、充放電部161を制御する。このような構成とすることにより、充電電圧VCが中間電圧Vcに達するまでの充電期間を短縮することができるので、当該充電期間のばらつきに依存したエラー出力期間のばらつきを低減することが可能となる。
【0048】
また、第2構成例のウォッチドッグタイマ回路16において、制御部164は、充電電圧VCが上限電圧Vaまで上昇したときに、或いは、クロック信号CLKのパルスエッジ到来時点で充電電圧VCが中間電圧Vcまで上昇していなかったときに、キャパシタCを充電状態から放電状態に切り替えた後、充電電圧VCが中間電圧Vcから下限電圧Vbに低下するまでの間、キャパシタCを先述の低速放電状態とするように、充放電部161を制御する。このような構成とすることにより、充電電圧VCが中間電圧Vcから下限電圧Vbに低下するまでの放電期間を延長することができるので、エラー出力期間全体に占める当該放電期間の割合を大きくし、クロック信号CLKの周波数が低いときのエラー出力期間と、周波数が高いときのエラー出力期間との差を縮めることが可能となる。
【0049】
また、第2構成例のウォッチドッグタイマ回路16において、制御部164は、充電電圧VCが上限電圧Vaまで上昇したときに、キャパシタCを充電状態から放電状態に切り替えた後、充電電圧VCが上限電圧Vaから中間電圧Vcに低下するまでの間、キャパシタCを先述の高速放電状態とするように、充放電部161を制御する。このような構成とすることにより、充電電圧VCが上限電圧Vaから中間電圧Vcに低下するまでの放電期間を短縮することができるので、エラー出力期間全体に占める当該放電期間の割合を小さくし、クロック信号CLKの周波数が低いときのエラー出力期間と、周波数が高いときのエラー出力期間との差を縮めることが可能となる。
【0050】
図6は、ウォッチドッグタイマ回路16の第3構成例を示すブロック図である。第3構成例は、先出の第2構成例から一部の構成要素(コンパレータCMPc、スイッチSW2H、定電流源CC2H)を除外したものであり、状況に応じて放電電流のみを可変制御する点に特徴を有している。また、第2構成例では、キャパシタCの低速放電状態を実現するためにIL1>IL2という条件が付されていたが、第3構成例では、低速放電状態を実現する必要はないため、IL1<IL2であってもよいし、IL1=IL2であってもよい。また、通常放電時の放電電流IL1とは別に、急速放電時に放電電流IL2を追加するという観点のみから言えば、定電流源CC2Lも必須の構成要素ではなく、スイッチSW2Lを介して外部端子T8を接地端に直接ショートさせる構成としても構わない。
【0051】
図7は、第3構成例での周波数監視動作を説明するためのタイムチャートであり、上から順に、クロック信号CLK、充電電圧VC、比較信号Sa及びSb、及び、リセット信号S2が描写されている。
【0052】
第3構成例のウォッチドッグタイマ回路16において、制御部164は、クロック信号CLKのパルスエッジが到来してキャパシタCを放電する際には、充電電圧VCが上限電圧Vaまで上昇してキャパシタCを放電する際よりも放電電流を大きく設定するように、充放電部163を制御する。すなわち、制御部164は、クロック信号CLKのパルスエッジが到来してキャパシタCを放電する際には、キャパシタCを先述の急速放電状態とする一方、充電電圧VCが上限電圧Vaまで上昇してキャパシタCを放電する際には、キャパシタCを先述の通常放電状態とするように、充放電部163を制御する。
【0053】
先にも説明したように、クロック信号CLKの監視期間は、充電電圧VCが下限電圧Vbから上限電圧Vaに至るまでの充電期間t10と、その直前の放電期間t11(またはt12)との合算期間となる。例えば、パルスエッジP11到来後の監視期間は(t10+t11)となり、パルスエッジP12到来後の監視期間は(t10+t12)となる。ここで、充電期間t10に加算される放電期間t11(またはt12)は、パルスエッジP11(またはP12)到来時の充電電圧VCに応じて決定される変動値である。そのため、放電期間t11(またはt12)のばらつきに起因して、クロック信号CLKの監視期間にもばらつきが生じ得る。
【0054】
しかしながら、第3構成例のウォッチドッグタイマ回路16であれば、クロック信号CLKのパルスエッジが到来してキャパシタCを放電する際に、キャパシタCを先述の急速放電状態とすることにより、放電期間t11(またはt12)を短縮することができるので、監視期間のばらつきを低減することが可能となる。
【0055】
また、第3構成例のウォッチドッグタイマ回路16であれば、放電電流の電流値を一律的に大きく設定するのではなく、充電電圧VCが上限電圧Vaまで上昇してキャパシタCを放電する際には、キャパシタCを通常放電状態とすることにより、リセット信号S2のエラー出力期間t13を十分に確保することができるので、リセット信号S2の入力を受け付けるECU30での信号処理に不要な負担を掛けずに済む。
【0056】
<その他の変形例>
なお、上記の実施形態では、車両に搭載されるシステム電源IC10に組み込まれたウォッチドッグタイマ回路16に本発明を適用した構成を例に挙げて説明を行ったが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、その他の装置に組み込まれた周波数監視回路にも、本発明を広く適用することが可能である。
【0057】
また、本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
【0058】
例えば、上記実施形態では、充電電圧VCが下限電圧Vbから上限電圧Vaに至るまでの充電期間をクロック信号CLKの監視期間(パルスエッジ待機期間)とし、また、充電電圧VCが上限電圧Vaから下限電圧Vbに至るまでの放電期間をリセット信号S2のエラー出力期間(ローレベル維持期間)とした構成を例に挙げて説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、キャパシタCの充放電動作を上記と逆転させることにより、充電電圧VCが上限電圧Vaから下限電圧Vbに至るまでの放電期間をクロック信号CLKの監視期間(パルスエッジ待機期間)とし、また、充電電圧VCが下限電圧Vbから上限電圧Vaに至るまでの充電期間をリセット信号S2のエラー出力期間(ローレベル維持期間)とした構成に変形し得ることは言うまでもなく、本発明の技術的範囲には、このような変形例も当然に含まれている。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、周波数監視回路の信頼性を高めるための技術として有用に利用することが可能である。
【符号の説明】
【0060】
10 システム電源IC(電源装置)
11 第1レギュレータ
12 第2レギュレータ
13 第3レギュレータ
14 第4レギュレータ
15 減電圧リセット回路
16 ウォッチドッグタイマ回路(周波数監視回路)
161 充放電部
162 比較部
163 リセット出力部(Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ)
164 制御部
SW1H、SW1L、SW2H、SW2L スイッチ
CC1H、CC1L、CC2H、CC2L 定電流源
CMPa、CMPb、CMPc コンパレータ
20 バッテリ
30 ECU
R 抵抗
C 抵抗
T0〜T8 外部端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャパシタの充放電を行う充放電部と、
前記キャパシタの充電電圧を所定の基準電圧と比較して比較信号を生成する比較部と、
クロック信号の周波数監視結果に応じたリセット信号を出力するリセット出力部と、
前記クロック信号と前記比較信号の入力を受け付けて前記充放電部と前記リセット出力部を制御する制御部と、
を有する周波数監視回路であって、
前記比較部は、前記基準電圧として、上限電圧と下限電圧のほかに、前記上限電圧よりも低く前記下限電圧よりも高い中間電圧を備えており、
前記制御部は、前記充電電圧と前記上限電圧及び前記下限電圧との比較結果のほかに、前記クロック信号のパルスエッジ到来時における前記充電電圧と前記中間電圧との比較結果に基づいて、前記リセット信号の論理レベルを決定する、
ことを特徴とする周波数監視回路。
【請求項2】
前記制御部は、前記充電電圧が前記下限電圧まで低下したときに、前記キャパシタを放電状態から充電状態に切り替え、前記クロック信号のパルスエッジが到来したときに、或いは、前記充電電圧が前記上限電圧まで上昇したときに、前記キャパシタを充電状態から放電状態に切り替えるように、前記充放電部を制御することを特徴とする請求項1に記載の周波数監視回路。
【請求項3】
前記制御部は、前記充電電圧が前記上限電圧まで上昇したときに、或いは、前記クロック信号のパルスエッジ到来時点で前記充電電圧が前記中間電圧まで上昇していなかったときに、前記リセット信号を異常時の論理レベルとし、前記充電電圧が前記下限電圧まで低下したときに、前記リセット信号を正常時の論理レベルとするように、前記リセット出力部を制御することを特徴とする請求項2に記載の周波数監視回路。
【請求項4】
前記制御部は、前記クロック信号のパルスエッジ到来時点で前記充電電圧が前記中間電圧まで上昇していなかったときに、前記充電電圧が前記中間電圧に達するまで前記キャパシタを充電状態に維持してから放電状態に切り替えるように、前記充放電部を制御することを特徴とする請求項3に記載の周波数監視回路。
【請求項5】
前記制御部は、前記クロック信号のパルスエッジ到来時点で前記充電電圧が前記中間電圧まで上昇していなかったときに、前記充電電圧が前記中間電圧に達するまで前記キャパシタを充電状態に維持する間、充電電流を通常時よりも大きく設定するように、前記充放電部を制御することを特徴とする請求項4に記載の周波数監視回路。
【請求項6】
前記制御部は、前記充電電圧が前記上限電圧まで上昇したときに、或いは、前記クロック信号のパルスエッジ到来時点で前記充電電圧が前記中間電圧まで上昇していなかったときに、前記キャパシタを充電状態から放電状態に切り替えた後、前記充電電圧が前記中間電圧から前記下限電圧に低下するまでの間、放電電流を通常時よりも小さく設定するように、前記充放電部を制御することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の周波数監視回路。
【請求項7】
前記制御部は、前記充電電圧が前記上限電圧まで上昇したときに、前記キャパシタを充電状態から放電状態に切り替えた後、前記充電電圧が前記上限電圧から前記中間電圧に低下するまでの間、放電電流を通常時よりも大きく設定するように、前記充放電部を制御することを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれか一項に記載の周波数監視回路。
【請求項8】
キャパシタの充放電を行う充放電部と、
前記キャパシタの充電電圧を所定の基準電圧と比較して比較信号を生成する比較部と、
クロック信号の周波数監視結果に応じたリセット信号を出力するリセット出力部と、
前記クロック信号と前記比較信号の入力を受け付けて前記充放電部と前記リセット出力部を制御する制御部と、
を有する周波数監視回路であって、
前記比較部は、前記基準電圧として、少なくとも上限電圧と下限電圧を備えており、
前記制御部は、前記充電電圧が前記下限電圧まで低下したときに、前記キャパシタを放電状態から充電状態に切り替え、前記クロック信号のパルスエッジが到来したときに、或いは、前記充電電圧が前記上限電圧まで上昇したときに、前記キャパシタを充電状態から放電状態に切り替えるように、かつ、前記クロック信号のパルスエッジが到来して前記キャパシタを放電する際には、前記充電電圧が前記上限電圧まで上昇して前記キャパシタを放電する際よりも、放電電流を大きく設定するように、前記充放電部を制御する、
ことを特徴とする周波数監視回路。
【請求項9】
前記制御部は、前記充電電圧が前記上限電圧まで上昇したときに、前記リセット信号を異常時の論理レベルとし、前記充電電圧が前記下限電圧まで低下したときに、前記リセット信号を正常時の論理レベルとするように、前記リセット出力部を制御することを特徴とする請求項8に記載の周波数監視回路。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2012−109836(P2012−109836A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−257668(P2010−257668)
【出願日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(000116024)ローム株式会社 (3,539)
【Fターム(参考)】