説明

周辺地域情報提供システムおよびその装置

【課題】 ユーザがいる位置における地域案内情報を提示でき、電波の無用な使用等を回避可能な周辺地域情報提供システムおよびその装置を提供する。
【解決手段】 該携帯電話の表示部に待ち受け画面として表示される地域情報データを、各中継基地局の識別コードにそれぞれ対応させて記憶する地域情報記憶装置と、携帯電話の間で種々のデータの送受を行う送受信装置と、携帯電話からの提示要求情報を受信した識別コードに基づいて所定の処理を行うコード判別処理装置と、受信した識別コードに対応する中継基地局の地域情報データを地域情報記憶装置から抽出する抽出装置と、抽出した地域情報データを前記携帯電話へ送信するための処理を行う情報送信処理装置と、受信した中継基地局の識別コードを各ユーザ毎に記録するユーザ情報記憶装置と、ユーザ情報記憶装置に各ユーザ毎に記録された識別コードの読取および書換を行うユーザ情報処理装置とから構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話を介してユーザがいる位置における地域情報を提供するための周辺地域情報提供システムおよびその装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電話を介してユーザがいる位置における地域案内情報を提供するシステムとしては、携帯電話に備えられたGPS機能を利用して携帯電話の位置を割り出し、その位置周辺の情報を提供するシステム(例えば、特許文献1参照)や、携帯電話の電波を3つ以上の中継基地局で受信して三角法により位置を割り出し、その位置周辺の情報を提供するシステム(例えば、特許文献2参照)や、携帯電話の位置を中継した基地局から判別し、その中継基地局周辺における情報を提供するシステム(例えば、特許文献3参照)等が提案されている。
【特許文献1】特開2001−250026号公報
【特許文献2】特開2001−298769号公報
【特許文献3】特開平9−172672号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述したGPS機能を利用するシステムでは、GPS機能を有する携帯電話のみが利用可能であり、誰もが利用できるものではなかった。三角法により位置を割り出すシステムは、3つ以上の中継基地局が携帯電話の位置をカバーしていることが前提となるが、各基地局のカバー範囲は、不通話地域を生じないように相互にオーバーラップしているとはいえ、部分的なものでしかなく、3つ以上の基地局を同時に受信できるようにするためには莫大な設備費用と時間を要し、実際に即したものではなかった。また、携帯電話の位置を中継した基地局から判別するシステムは、現在の設備機器ですぐにでも実施可能ではあるが、携帯電話から要求の都度、地域情報を送るだけの単純な構成であるため、同一中継基地局のカバーエリア内にいる間、同じ内容の地域情報を送受しており、電波の無用な使用、それに伴う費用の無駄を有するとともに、地域情報を得るには、携帯電話のユーザが特殊番号をダイアルするといった操作が必要であった。
【0004】
本発明は、できる限り現用の設備、現用の携帯電話を使用して、ユーザがいる位置における地域案内情報を提示でき、電波の無用な使用や費用の無駄を回避することができる周辺地域情報提供システムおよびその装置を提供しようとするものである。
【0005】
本発明はまた、時間的または距離的に中継基地局のカバーエリアから別の中継基地局のカバーエリアに移動した頃に自動的に地域情報の提示を求めることができ、また、地域案内情報の提示を煩雑な操作を行うことなしに継続的に提示できる周辺地域情報提供システムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による周辺地域情報提供装置は、携帯電話の各中継基地局のカバーエリアにおける地域情報を示すデータであって、該携帯電話の表示部に待ち受け画面として表示される地域情報データを、各中継基地局の識別コードにそれぞれ対応させて記憶する地域情報記憶装置と、ユーザの携帯電話との間で種々のデータの送受を行う送受信装置と、携帯電話からの提示要求情報を受信した中継基地局の識別コードに基づいて所定の処理を行うコード判別処理装置と、受信した中継基地局の識別コードに対応する中継基地局の地域情報データを地域情報記憶装置から抽出する抽出装置と、抽出した地域情報データを前記携帯電話へ送信するための処理を行う情報送信処理装置と、受信した中継基地局の識別コードを各ユーザ毎に記録するユーザ情報記憶装置と、ユーザ情報記憶装置に各ユーザ毎に記録された中継基地局の識別コードの読取および書換を行うユーザ情報処理装置とから構成される。
携帯電話の各中継基地局のカバーエリアにおける地域情報データを各中継基地局の識別コードにそれぞれ対応させて記憶する地域情報記憶装置と、ユーザの携帯電話との間で種々のデータの送受を行う送受信装置と、携帯電話からの提示要求情報を受信した中継基地局の識別コードに基づいて所定の処理を行うコード判別処理装置と、この受信した中継基地局の識別コードに対応する中継基地局の地域情報データを地域情報記憶装置から抽出する抽出装置と、この抽出した地域情報データに基づいて地域案内情報を作成する情報処理装置と、提示要求情報を受信した中継基地局の識別コードを各ユーザ毎に記録するユーザ情報記憶装置と、ユーザ情報記憶装置に各ユーザ毎に記録された中継基地局の識別コードの読取/書換を行うユーザ情報処理装置とから構成される。
【0007】
コード判別処理装置は、携帯電話から提示要求情報を受信したとき、携帯電話からの提示要求情報を受信した中継基地局の識別コードと、ユーザ情報記憶装置に記録された中継基地局の識別コードとを比較し、受信した中継基地局の識別コードがユーザ情報記憶装置に記録された中継基地局の識別コードと異なるときのみ、前記抽出装置に、当該識別コードに対応する地域情報データを抽出させ、該前記情報送信処理装置は、該抽出された地域情報データをユーザの携帯電話に送信し、前記ユーザ情報処理装置はユーザ情報記憶装置に記録された識別コードを新しい識別コードに書き換える。
【0008】
本発明による周辺地域情報提供システムは、上述した周辺地域情報提供装置と、各種情報を表示する表示部を具備する携帯電話とから構成される。携帯電話は提示要求情報を所定の条件が成立したときに送信するとともに、周辺地域情報提供装置から受信した地域情報データを、携帯電話の表示部に表示するアプリケーションソフトを有する。本発明の周辺地域情報提供システムにおける携帯電話はまた、受信した地域情報データを待受け画面として表示するためのアプリケーションソフトを有する。さらに、本発明の周辺地域情報提供システムにおける携帯電話には歩数計数装置が内蔵され、該歩数計数装置が所定の歩度数だけ計数したとき毎に、上述した所定の条件が成立したと判断して提示要求情報を送信する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザがいる地域における情報を常に提供できるため、例えば、昨今実施され始めている歩行喫煙禁止区域にいるのかどうかを正しく理解することができる。また、ユーザの携帯電話から送られてくる提示要求情報に含まれた中継基地局の識別コードが、ユーザ情報記憶装置に記憶された識別コードと同じであるとき、地域案内情報の作成およびユーザの携帯電話への地域案内情報の送信は行われない。提示要求情報の識別コード情報とユーザ情報記憶装置の識別コードとが同じであることは、地域情報記憶装置から抽出すべき地域情報が先にユーザの携帯電話へ送られた地域情報と同じものであることを意味しているため、再度送る必要はなく、これにより、電波の無用な使用や送受信に要する経費の無駄を回避することができる。
【0010】
また、所定の時間が経過したとき、または所定の歩度数を計数したときに地域情報の提示を求めるため、一つの中継基地局のカバーエリアから別の中継基地局のカバーエリアにユーザが移動した可能性が高くなり、電波の無用な使用や送受信に要する費用の無駄を一層回避することができる。更に、地域情報を待受け画面として表示することは、地域情報を見るためにわざわざアプリケーションソフトを起動しなければならないという手間を省略することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施形態による周辺地域情報提供システムは、図1に示すように、周辺地域情報提供装置1と、ユーザが所有する携帯電話2とから構成される。周辺地域情報提供装置1と携帯電話2は、それぞれ部分的に重複するが、異なったカバーエリアAを有する携帯電話用中継基地局3を介して接続される。
【0012】
周辺地域情報提供装置1は、図2に示すように、各中継基地局3のカバーエリアAにおける地域情報データD1をぞれぞれの中継基地局3の識別コードC1にそれぞれ対応させて記憶した地域情報記憶装置10と、ユーザの携帯電話2との間で種々のデータの送受を行う送受信装置11と、携帯電話2から送信される提示要求情報D2を受信した中継基地局3の識別コードC1に基づいて所定の処理を行うコード判別処理装置12と、提示要求情報D2を受信した中継基地局3の識別コードC1に対応する地域情報データD1を地域情報記憶装置10から抽出する抽出装置13と、抽出した地域情報データD1に基づいて地域案内情報D3を作成する情報送信処理装置14と、提示要求情報D2を受信した中継基地局3の識別コードC1を各ユーザ毎に記録するユーザ情報記憶装置15と、ユーザ情報記憶装置15に各ユーザ毎に記録された中継基地局の識別コードC2の読取および書換を行うユーザ情報処理装置16とから構成される。
【0013】
ここで、本実施形態における地域情報データD1は、提示要求情報D2が発信された地域が歩きタバコ禁止領域であるか否かを示すメッセージデータであるものとする。すなわち、地域情報記憶装置10内には、各識別コードC1に対し、その識別コードに対応する地域が歩きタバコを禁止している領域であれば、「注意!歩きタバコ禁止領域です。」というメッセージデータが、歩きタバコを禁止していない領域であれば、「歩きタバコは禁止されていません。」というメッセージデータが、地域情報データD1として予め格納されている。また、提示要求情報D2には、当該提示要求情報D2を送信した携帯電話2を特定することができる識別情報が含まれているものとする。
【0014】
携帯電話2は、受話部(図示なし)および各種情報を表示する表示部2aが形成された筐体と、送話部(図示なし)およびダイヤルボタン、カーソルキー等の操作部2bが形成された筐体とが、折り畳み可能に接続された、いわゆる折り畳み形式の携帯電話である。また、地域情報を周辺地域情報提供装置1に要求するためのアプリケーションソフトを有しており、提示要求情報D2を周辺地域情報提供装置1へ所定の時間間隔で送信する。好ましくは、このアプリケーションソフトは、受信した地域案内情報を携帯電話2の待受け画面として表示するように構成される。携帯電話2の別の形態としては、歩数計数装置(図示なし)を備えている。歩数計数装置は、周知の万歩計(登録商標)と同様に、携帯電話の上下動を感知してその回数を計数するものであり、所定の歩度数だけ計数したとき毎に提示要求情報D2を送信するように構成される。歩数計数装置は、外付けであってもよいが、持ち運びの観点から、携帯電話に内蔵されるのが好ましい。
【0015】
上述の如く構成される本実施形態の周辺地域情報提供システムの利用方法について図3および図4を参照して以下説明する。図3は、本実施形態における周辺地域情報提供システムの携帯電話2で実行される、周辺地域情報提供装置1に対して周辺地域情報を要求するため処理(以下、地域情報要求処理という)の流れを示すフローチャートである。また図4は、本実施形態における周辺地域情報提供システムの周辺地域情報提供装置1で実行される、携帯電話2へ周辺地域情報を提供するため処理(以下、地域情報提供処理という)の流れを示すフローチャートである。
【0016】
ここで、図3に示す地域情報要求処理は、(1)携帯電話の電源が投入されたとき、(2)携帯電話が待機中に、折り畳まれた状態から開いた状態にされたとき、(3)携帯電話が待機中に、あるカバーエリアAから隣接する他のカバーエリアAへ移動したとき、(4)携帯電話の操作部において、地域情報要求処理を実行するための所定操作がなされたとき、に開始される。
【0017】
携帯電話2において上述した(1)〜(4)の条件が成立すると、携帯電話2は、周辺地域情報提供装置1に対して提示要求情報D2を送信する(ステップSa1)。この提示要求情報D2が、現在、携帯電話2が位置するカバーエリアAの中継基地局3に受信されると、中継基地局3は、受信した提示要求情報D2とともに、自身の識別コードC1を地域情報提供装置1へ送信する。
【0018】
次いで携帯電話2は、提示要求情報D2を送信した後、上記中継基地局3を介して周辺地域情報提供装置1から地域情報データD1を受信できたか否かを判断する(ステップSa2)。そして、地域情報データD1を受信した場合は、その地域情報データD1を、携帯電話2内のメモリに設けられた待ち受け画面データ用の記憶領域に格納し、もしくは、当該記憶領域に既に格納されている地域情報データD1を、今回受信した地域情報データD1に更新した後(ステップSa3)、図3の地域情報要求処理を終了する。
【0019】
一方、上述したステップSa2において、地域情報データD1を受信できなかった場合は、ステップSa1で提示要求情報を送信してから所定時間が経過したか否かを判断し(ステップSa4)、所定時間が経過していなかった場合は、再度ステップSa2に戻って地域情報データD1を受信できたか否かを判断し、所定時間が経過した場合は、図3の地域情報要求処理を終了する。
【0020】
このようにして携帯電話2のメモリに格納された地域情報データD1は、携帯電話2が待機状態になったと判断したときに読み出され、携帯電話の表示部2aに待ち受け画面として表示される。
【0021】
次に図4を参照して、周辺地域情報提供装置1で実行される地域情報提供処理について説明する。まず、図2に示す送受信装置11が、いずれかの中継基地局3から提示要求情報D2および識別コードC1を受信すると(ステップSb1,yes)、コード判別処理装置12は、提示要求情報D2を送信した携帯電話2を特定する識別情報と、中継基地局3の識別コードC1とを読み取る(ステップSb2)。そして、ユーザ情報処理装置16は、コード判別処理装置12が読み取った携帯電話2の識別情報に基づいてユーザ情報記憶装置15にアクセスし、当該携帯電話2が、前回の提示要求情報D2を送信したときの中継基地局3の識別コードC2を抽出する(ステップSb3)。これにより、コード判別処理装置12は、識別コードC1と、ユーザ情報処理装置16によって抽出された識別コードC2とが、同一であるか否かを判別し(ステップSb4)、同一であると判別した場合、携帯電話2が前回の提示要求情報D2を送信したときと同じカバーエリアA内に位置するものとみなし、図4に示す地域情報提供処理を終了する。
【0022】
これに対し、両識別コードが異なった場合、まず、ユーザ情報処理装置16が、ユーザ情報記憶装置15において、今回、提示要求情報D2を送信した携帯電話2の識別情報に対応づけて格納されていた識別コードC2を、今回受信した識別コードC1に更新し(ステップSb5)、次いで抽出装置13が、今回送られてきた識別コードC1に対応する地域情報データD1を、地域情報記憶装置10から抽出する(ステップSb6)。そして、情報送信処理装置14が、抽出装置13によって抽出された地域情報データD1を、送信元となった携帯電話2の識別情報とともに、提示要求情報D2を送信してきた中継基地局3に対して送信する(ステップSb7)。これにより、地域情報データD1を受信した中継基地局3は、ともに送られてきた識別情報に対応する携帯電話2へ、地域情報データD1を送信する。
【0023】
上述した周辺地域情報提供システムによれば、携帯電話2のユーザが、(1)携帯電話の電源を投入する、(2)携帯電話の待機中に、携帯電話を折り畳まれた状態から開いた状態にする、(3)携帯電話の待機中に、あるカバーエリアAから隣接する他のカバーエリアAへ移動する、または、(4)携帯電話の操作部に対して地域情報要求処理を実行するための操作をすると、携帯電話2から提示要求情報D2が、現在位置するカバーエリアA内の中継基地局3を介して、周辺地域情報提供装置1へ送信される。
【0024】
これにより、周辺地域情報提供装置1は、提示要求情報D2とともに受信した識別コードC1と、前回受信した識別コードC2とを比較し、両識別コードが異なっていた場合は、今回受信した識別コードC1に対応する地域情報データD1を地域情報記憶装置10から抽出し、中継基地局3を介して携帯電話2へ送信する。このとき、受信した識別コードC1に対応する地域が、歩きタバコ禁止領域だった場合は、「注意!歩きタバコ禁止領域です。」というメッセージデータが地域情報データD1として携帯電話2に送信され、歩きタバコを禁止していない領域であれば、「歩きタバコは禁止されていません。」というメッセージデータが地域情報データD1として携帯電話2に送信されることになる。
【0025】
そして、周辺地域情報提供装置1から送信された地域情報データD1を携帯電話2が受信すると、携帯電話2は、受信した地域情報データD1をメモリに格納し、たとえば、待機状態になった(すなわち、待ち受け画面を表示すべき条件が成立した)ときに、メモリに格納した地域情報データD1を待ち受け画面として表示部2bに表示する。すなわち、携帯電話2が位置する地域が、歩きタバコ禁止領域だった場合は、「注意!歩きタバコ禁止領域です。」というメッセージが待ち受け画面として表示部2aに表示され、歩きタバコを禁止していない領域であれば、「歩きタバコは禁止されていません。」というメッセージが待ち受け画面として表示部2aに表示される。
【0026】
なお、上述した実施形態では、携帯電話2が提示要求情報D2を送信する条件を、(1)携帯電話の電源が投入されたとき、(2)携帯電話が待機中に、折り畳まれた状態から開いた状態にされたとき、(3)携帯電話が待機中に、あるカバーエリアAから隣接する他のカバーエリアAへ移動したとき、(4)携帯電話の操作部において、地域情報要求処理を実行するための所定操作がなされたときとしたが、これ以外にも、所定の時間が経過したとき、或いは、歩数計数装置が所定の歩度数を計数したときに、提示要求情報D2を送信するようにしてもよい。
【0027】
この所定の時間または歩度数は、一般的な歩行速度(たとえば時速4km)または一般的な歩幅(たとえば60cm)で直線的に移動したときに、一つの中継基地局3のカバーエリアAから別の中継基地局3のカバーエリアAに移動し得るように設定するのが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0028】
ユーザが使用する端末としては、モバイル等のように、移動しながら周辺地域情報提供装置と通信を行うことができるものであればどのようなものにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施形態による周辺地域情報提供システムの概要を示す図である。
【図2】本発明の実施形態による周辺地域情報提供装置を模式的に示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態による周辺地域情報提供システムの、携帯電話で実行される地域情報要求処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態による周辺地域情報提供システムの、周辺地域情報提供装置で実行される地域情報提供処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0030】
1 周辺地域情報提供装置 2 携帯電話
3 携帯電話用中継基地局
10 地域情報記憶装置 11 送受信装置
12 コード判別処理装置 13 抽出装置
14 情報送信処理装置 15 ユーザ情報記憶装置
16 ユーザ情報処理装置
A カバーエリア C1,C2 識別コード
D1 地域情報データ D2 提示要求情報
D3 地域案内情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話の各中継基地局のカバーエリアにおける地域情報を示すデータであって、該携帯電話の表示部に待ち受け画面として表示される地域情報データを、各中継基地局の識別コードにそれぞれ対応させて記憶する地域情報記憶装置と、ユーザの携帯電話との間で種々のデータの送受を行う送受信装置と、携帯電話からの提示要求情報を受信した中継基地局の識別コードに基づいて所定の処理を行うコード判別処理装置と、受信した中継基地局の識別コードに対応する中継基地局の地域情報データを地域情報記憶装置から抽出する抽出装置と、抽出した地域情報データを前記携帯電話へ送信するための処理を行う情報送信処理装置と、受信した中継基地局の識別コードを各ユーザ毎に記録するユーザ情報記憶装置と、ユーザ情報記憶装置に各ユーザ毎に記録された中継基地局の識別コードの読取および書換を行うユーザ情報処理装置とから構成され、
前記コード判別処理装置は、携帯電話から提示要求情報を受信したとき、携帯電話からの提示要求情報を受信した中継基地局の識別コードと、ユーザ情報記憶装置に記録された中継基地局の識別コードとを比較し、受信した中継基地局の識別コードがユーザ情報記憶装置に記録された中継基地局の識別コードと異なるときのみ、前記抽出装置に、当該識別コードに対応する地域情報データを抽出させ、該前記情報送信処理装置は、該抽出された地域情報データをユーザの携帯電話に送信し、前記ユーザ情報処理装置はユーザ情報記憶装置に記録された識別コードを新しい識別コードに書き換える、周辺地域情報提供装置。
【請求項2】
請求項1に記載の周辺地域情報提供装置と、各種情報を表示する表示部を具備する携帯電話とから構成され、当該携帯電話は、提示要求情報を所定の条件が成立したときに送信するとともに、前記周辺地域情報提供装置から受信した地域情報データを、前記表示部に表示するアプリケーションソフトを有する、周辺地域情報提供システム。
【請求項3】
前記携帯電話は受信した地域情報データを待受け画面として表示するためのアプリケーションソフトを有する、請求項2に記載の周辺地域情報提供システム。
【請求項4】
前記携帯電話は、当該携帯電話は歩数計数装置を有してなり、該歩数計数装置が所定の歩度数だけ計数する毎に、前記所定の条件が成立したとして、前記提示要求情報を送信する、請求項2または3に記載の周辺地域情報提供システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−303831(P2006−303831A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−121704(P2005−121704)
【出願日】平成17年4月19日(2005.4.19)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】