説明

商品購入システム

【課題】ユーザが画面を押下するというひとつの動作で、商品の選択と、個人認証と、商品の決済とを同時に行うことで、商品購入の際のユーザにかかる負担を軽減することができる商品購入システムを提供する。
【解決手段】表示入力部100に表示された商品画像の中からユーザが購入したい商品画像を押下すると指紋画像と押下された位置をデータ受信部102は取得し、指紋認証部103で指紋認証によりデータ受信部102が取得した指紋画像に対応する個人IDを取得し、商品特定部105はユーザが押下した商品画像に対応する商品IDを取得し、個人IDと商品IDを決済データとしてサーバ11に送信し、サーバ11が購入決済処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークにつながる情報端末において、特に、個人認証が必要である商品購入の処理を効率的に実施できるようにするものである。
【背景技術】
【0002】
近年、商品を購入し、その決済を行う手段として、ネットワークにつながるパーソナルコンピュータなどの情報端末を用いる事例が増加している。このような場合、画面に表示された商品から購入したい商品を選択させ、暗証番号やパスワードなどのPINの入力を求め、入力されたPINをあらかじめ登録されたデータと照合して、商品を選択した個人を特定し、購入決済を行うことが必要になる。
【0003】
また、個人特定の手段として、指紋や虹彩、声などのユーザ個人が持つ生態的な特徴を利用するバイトメトリクス認証の技術が発展し、指紋による個人認証技術を搭載したコンピュータや携帯電話などが実用化されている。
【0004】
従来の商品購入時の決済手段に関する技術として、携帯電話のような情報端末に指紋センサからなるボタンを有したデバイスを装着し、そのボタンを押すことで、情報端末に送られてきた決済データに対する本人の了承の確認と個人認証とを同時に行うことができるものがある(たとえば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−271937号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の従来の技術では、購入に関する決済の了承と個人認証とを同時に行い、商品を選択するという手間は別に必要である。このため、多くの商品を選択し、購入する場合は、商品を選択するたびに、決済の了承と個人認証のためにボタンを押す手間がかかり、ユーザに対して大きなストレスとなる恐れがある。
【0006】
本発明では、ユーザのひとつの動作で、商品の選択と個人認証と商品購入の決済とを同時に行うシステムを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、サーバに保存された商品データベースから受信した商品画像を表示し商品の選択を受け付ける情報端末と、前記商品データベースを備え、前記選択した前記商品の購入決済を行う前記サーバとからなる商品購入システムにおいて、前記情報端末は、前記商品画像とそれに対応した商品IDを前記サーバから取得する通信部と、前記商品画像を表示し、かつ、前記商品の選択の際にユーザにより押下された位置の検出と押下された前記指の指紋画像である第1の指紋画像を入力する表示入力部と、前記通信部から取得した前記商品画像を前記表示入力部に表示させる表示制御部と、前記第1の指紋画像と前記指で押下された前記位置を受信するデータ受信部と、あらかじめ登録された第2の指紋画像と個人IDとからなる指紋データを保存しておく指紋照合データベースと、前記指紋照合データベースに保存されている前記指紋データの中の前記第2の指紋画像と前記データ受信部で受信した前記第1の指紋画像と照合を行い、前記照合の結果一致した前記第2の指紋画像に対応する前記個人IDを特定する指紋認証部と、前記指で押下された前記位置に表示されていた前記商品画像に対応する前記商品IDを前記表示制御部より特定する商品特定部と、前記個人IDと前記商品IDとを対応付けた決済データを作成する送信データ作成部と、前記決済データを前記サーバに送信する前記通信部を有し、前記サーバは、前記情報端末から前記決済データを受信する通信部と、前記商品の購入決済を行う購入処理部と、前記商品に関する決済のためのデータを前記商品IDに対応付けた商品データをあらかじめ登録し保存した商品データベースと、前記商品データベースに保存された前記商品データの中の前記画像と前記商品IDとを対応付けた商品画像データを作成する送信データ作成部とを有することを特徴としている。
【0008】
この構成により、ユーザが画面を押下すると表示入力部よりユーザの指紋画像と指で押下した位置を取得し、指紋認証部により指紋認証を行うことでユーザを特定し、商品特定部により押下した位置から選択された商品を特定し、サーバの購入処理部により特定されたユーザと商品の情報から決済を行うことで、商品の選択と、個人認証と、商品の決済とを同時に行えるという作用が達成できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザが画面を押下するというひとつの動作で、商品の選択と、個人認証と、商品の決済とを同時に行うことで、商品購入の際のユーザにかかる負担を軽減するという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の実施の形態においては、本発明は、サーバに保存された商品データベースから受信した商品画像を表示し商品の選択を受け付ける情報端末と、前記商品データベースを備え、前記選択した前記商品の購入決済を行う前記サーバとからなる商品購入システムにおいて、前記情報端末は、前記商品画像とそれに対応した商品IDを前記サーバから取得する通信部と、前記商品画像を表示し、かつ、前記商品の選択の際にユーザにより押下された位置の検出と押下された前記指の指紋画像である第1の指紋画像を入力する表示入力部と、前記通信部から取得した前記商品画像を前記表示入力部に表示させる表示制御部と、前記第1の指紋画像と前記指で押下された前記位置を受信するデータ受信部と、あらかじめ登録された第2の指紋画像と個人IDとからなる指紋データを保存しておく指紋照合データベースと、前記指紋照合データベースに保存されている前記指紋データの中の前記第2の指紋画像と前記データ受信部で受信した前記第1の指紋画像と照合を行い、前記照合の結果一致した前記第2の指紋画像に対応する前記個人IDを特定する指紋認証部と、前記指で押下された前記位置に表示されていた前記商品画像に対応する前記商品IDを前記表示制御部より特定する商品特定部と、前記個人IDと前記商品IDとを対応付けた決済データを作成する送信データ作成部と、前記決済データを前記サーバに送信する前記通信部を有し、前記サーバは、前記情報端末から前記決済データを受信する通信部と、前記商品の購入決済を行う購入処理部と、前記商品に関する決済のためのデータを前記商品IDに対応付けた商品データをあらかじめ登録し保存した商品データベースと、前記商品データベースに保存された前記商品データの中の前記画像と前記商品IDとを対応付けた商品画像データを作成する送信データ作成部とを有することを特徴とする前記商品購入システムという構成を有する。
【0011】
これにより、ユーザが画面を押下するというひとつの動作で、商品の選択と、個人認証と、商品の決済とを同時に行うことで、商品購入の際のユーザにかかる負担を軽減するという効果を奏する。
【0012】
また、前記表示入力部は、前記指紋画像の入力を前記指で押下された前記位置に表示されている前記画像の枠内に制限するという構成にしてもよい。
【0013】
これにより、指紋画像をスキャンする範囲を絞ることができ、表示入力部すべてをスキャンするよりも効率的に指紋画像を取得できるという効果を奏する。
【0014】
また、前記表示入力部は、前記商品画像に押下する位置を示すためのアイコンを表示する構成にしてもよい。
【0015】
これにより、ユーザによる表示入力部を押下する位置を明示することで、指紋画像を商品画像内に適切に入力できる確率を高める効果を奏する。
【0016】
また、前記データ受信部は、前記表示入力部で入力された前記指紋画像が適切な形状や面積を有しているかを解析することを特徴とする請求項1記載の前記購入システムという構成にしてもよい。
【0017】
これにより、指紋認証を行う前に、指紋認証に用いる指紋画像が照合可能な形状や面積を有しているかを判断することで、指紋照合に失敗したのか、指紋画像の入力に失敗したのかを明確にできるという効果を奏する。
【0018】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における商品購入システムについて図面を参照しながら説明する。
【0019】
図1は、情報端末10とサーバ11を含むシステム構成を示す図である。図2は情報端末10とサーバ11を用いて商品を購入するときの処理の流れを示す図である。図3は、情報端末10の表示入力部100の商品選択の際の表示画面例を示す図である。
【0020】
本発明の商品購入システムは、情報端末10とサーバ11から構成される。
【0021】
情報端末10では、入力された指紋画像と押下された位置から個人IDと商品IDを取得し、この個人IDと商品IDをサーバ11が受け取り、決済処理を行うような動作をする。
【0022】
図1に示すように、情報端末10は、表示入力部100と表示制御部101とデータ受信部102と指紋認証部103と指紋照合データベース104と商品特定部105と送信データ作成部106と通信部107とからなる。
【0023】
表示入力部100は、サーバ11の商品データベース112に保存されている商品画像を表示し、かつ、指で押下された位置の取得と、押下した指の指紋画像を取得する機能を有する。また、表示入力部100には図3で示すように、商品画像300が表示される。ここで表示される商品画像は、サーバ11の送信データ作成部113より送信され、表示制御部101で受け取った画像である。
【0024】
ユーザが指で表示入力部100を押下すると、押下された商品画像が選択され、同時に押下された商品画像内の指紋画像が表示入力部100に入力される。
【0025】
商品画像300内には、押下する位置を示すためのアイコン302を表示してもかまわない。商品画像300内に押下する位置を示すためのアイコン302が表示されることで、商品選択の際、ユーザが指で表示入力部100を押下し、指紋画像を入力できることを示す。これにより、商品画像300の外側を誤って押してしまう機会を減らし、より効率的に指紋画像を取得することができる。
【0026】
ここでスクロールバー301を表示しても構わない。ユーザはスクロールバー301に触れて画面をスライドさせることで、表示されている商品画像群をスクロールさせるように構成しても構わない。これにより、様々な商品画像を閲覧することができるように構成できる。スクロールバーの代わりに、ページを送る機能を持ったボタンであっても良い。
【0027】
表示制御部101は、通信部107より受け取った商品画像と商品IDが対応付けられたデータを用いて表示入力部100に商品画像を表示させる制御を行う。
【0028】
データ受信部102は、表示入力部から指紋認証のための指紋画像と、押下された位置を受信する。このとき、受信した指紋画像が指紋認証できるものかどうか、つまり、スキャン範囲内にユーザが指で表示入力部100を押下したかどうかを、受信した指紋画像の形状や面積を解析することで判定する。指紋認証できる指紋画像が得られていない場合、表示入力部100にエラー表示を行い、ユーザが適切な領域内を人差し指の腹で適切に押下するように促しても構わない。
【0029】
指紋認証部103では、データ受信部102から指紋画像を受け取り、指紋認証を行い、個人IDを取得する。指紋照合データベース104内にあらかじめ登録済みの指紋画像とデータ受信部102で得られた指紋画像との照合を行う。得られた指紋画像が指紋照合データベース104内の指紋画像と一致したとき、照合した指紋画像に対応する個人IDを取得する。一致しなかったときは、商品の選択を行ったユーザのデータがこの情報端末10にはあらかじめ登録されていないことを表示入力部100に表示し、再び、商品選択の画面を表示する。
【0030】
指紋認証のための指紋画像の入力は、ユーザが選択した商品画像300の中心からその商品画像300内に限るある一定の大きさを持った領域内に対してのみ行うようにしても構わない。このように入力をある一定の領域のみに限ることによって、表示画面全体をスキャンするより効率的にスキャンを行うことができる。
【0031】
指紋照合データベース104には、あらかじめ登録された指紋画像と個人IDとを対応させたデータが保存されている。指紋認証部103が指紋データの照合を行う際、指紋データベース104に保存されているデータが利用される。
【0032】
商品特定部105では、データ受信部102に指紋認証を行うことができるとデータ受信部102が判断した指紋画像が得られたとき、ユーザが押下した商品画像300の位置を受け取り、ユーザが押下した際、表示入力部100に表示されていた商品画像300の持つ商品IDを表示制御部101より取得する。
【0033】
送信データ作成部106では、指紋認証部103から得た個人IDと商品特定部105から得られた商品IDから構成される決済データを作成する。
【0034】
通信部107では、送信データ作成部106で作成したデータを暗号化し、ネットワークを通じてサーバ11に送信する。また、サーバ11から商品画像と商品IDが対応付けられたデータを受信し、表示制御部101に渡す。
【0035】
次にサーバ11について説明する。サーバ11は、通信部110と購入処理部111と商品データベース112と送信データ作成部113からなる。
【0036】
通信部110では、情報端末10によって送信された決済データを受け取り、購入処理部111に渡す。また、送信データ作成部より取得した商品画像と商品IDが対応付けられたデータを情報端末10の通信部107に送信する。
【0037】
購入処理部111では、商品IDに対応する商品購入の決済のためのデータを商品データベース112から取得し、取得した決済のためのデータに個人IDを紐付け、決済処理を行う。
【0038】
商品データベース112では、送信データ作成部113に渡す商品画像と商品IDが対応付けられた商品画像データと購入の決済のためのデータが対応付けられて管理されている。購入処理部111が購入決済を行う際、保存されているデータが参照される。
【0039】
送信データ作成部113では、商品データベース112に保存されている商品画像と商品IDを取得し、商品画像と商品IDを対応付けたデータを作成し、通信部110に渡す。この商品画像は表示入力部100に表示される。
【0040】
なお、本発明の実施の形態1における情報端末10では、内部に指紋認証部103と指紋照合データベース104を有するが、これらを機器外部のサーバ11に実装する実施形態でも一向にかまわない。このとき、内部では、データ受信部102で適切な指紋画像を取得できれば、指紋認証を行わず、この指紋画像と商品IDとを紐付けたデータを作成し、通信部107によって、ネットワークにデータを暗号化して送信するのみでよい。そして、指紋認証部と指紋照合データベースを実装するサーバにおいて、上記のデータを取得し、指紋認証を行い、個人IDを取得すればよい。
【0041】
また、本発明の実施の形態1において、商品画像の選択画面を表示する前に、情報端末10にログインするための手続きを設けても良い。ユーザIDとパスワード(PIN)を要求する手続きを設けることで、ログイン時にユーザを特定し、後の指紋認証では、商品を選択したユーザと情報端末10にログインしたユーザが一致しているのかを確認する。パスワード(PIN)認証と指紋認証の2段階の認証手続きをとることで、セキュリティの向上を図ることができ、パスワード情報の漏洩や、指紋認証の際のなりすましに対しての有効な防御手段となる。
【0042】
次に、本発明の実施の形態1における情報端末10とサーバ20での処理の流れを図2を用いて説明する。
【0043】
まずは、情報端末10の表示入力部101に図3で示すような商品画像を表示する(S1)。このとき、図3とは異なる表示であっても一向にかまわない。ユーザが表示入力部100に表示された購入したい商品の商品画像内を指で押下することによって、指紋画像と選択された商品の表示画面上での位置が入力される(S2)。
【0044】
受信部102で指紋画像と商品の位置データを取得し(S3)、画像内の特定の領域内に適切な指紋画像が取得できたかの判断を行う(S4)。ここで、適切な指紋画像が取得できていないときは、表示入力部100に、エラーメッセージを表示し、ユーザが適切な領域内を指で押下するように促し(S5)、商品画像表示画面に戻る(S1)。
【0045】
S4において、適切な指紋画像が得られたとき、指紋認証を行い(S6)、取得した指紋画像があらかじめ登録された指紋画像と一致するか判断する(S7)。一致しないときは、表示入力部100にエラーメッセージを表示し、商品画像を押下したユーザのデータが登録されていないことを伝え(S8)、商品画像表示画面に戻る(S1)。
【0046】
S7において、指紋画像が一致したとき、指紋画像に対応する個人IDを取得し、押下された位置から選択された商品を特定し、商品IDを取得する(S9)。
【0047】
そして、個人IDと商品IDから構成される決済データを暗号化し(S10)、通信部107からサーバ11に送信する(S11)。
【0048】
S11で送信した個人IDと商品IDをサーバ11の通信部110で受信する(S12)。商品IDから商品購入の決済のためのデータを取得し(S13)、個人IDと取得した商品購入の決済のためのデータを対応付け(S14)、商品購入の決済処理を行い(S15)、選択された商品の決済が完了したことを伝えるメッセージを情報端末10に送信する(S16)。
【0049】
情報端末10では、サーバ11より送信された決済完了のメッセージを受信し(S17)、決済完了の確認メッセージを表示入力部100に表示し(S18)、商品画像表示に戻る(S1)。
【0050】
以上のように本発明の実施の形態1では、ユーザが商品の選択を行うと同時に個人認証と、商品購入の決済を行う。
【0051】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施形態2における情報端末10とサーバ11を用いた商品購入システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、本発明の実施の形態1と重複する部分に関する説明は省略する。
【0052】
図4は、情報端末10の表示入力部100の商品購入の同意を行う表示画面例を示す図である。
【0053】
本発明の実施の形態1では、ユーザが商品選択を行うと同時に個人認証を行い、商品購入の決済に至るが、本発明の実施の形態2では、ユーザが商品選択を行うと、商品購入の同意をとるプロセスを経て、商品購入の決済に至る。
【0054】
ユーザが図3で示すような商品選択画面において購入する商品画像を押下すると、図4で示すような商品購入の同意を促す画面を表示する。この画面には、購入を同意するボタン400と購入を取り消すボタン401が表示され、購入を同意するボタン400の中に押下する位置を示すためのアイコン402が表示される。
【0055】
ユーザが購入すると決めたとき、購入ボタン400を人差し指の腹で押下することで、個人認証のための指紋画像の取得と、商品購入の同意と、商品購入の決済を、ユーザのひとつの動作で行うことができる。
【0056】
ユーザが商品の購入を取り消したいときは、商品の購入を取り消すボタン401を押下すると、図3に示す商品選択画面に戻る。
【0057】
本発明の実施の形態2において、図3に示す商品選択の画面では、指紋画像を取得しても、しなくてもかまわない。
【0058】
以上のように、商品選択を行った後に、商品購入の同意を得るプロセスを設けることで、一度選択した商品をキャンセルする機会をユーザに与えることができる。
【0059】
なお、情報端末10は、一人のユーザに対してのみではなく、複数のユーザが購入したい商品を選択し、選択された商品が指紋認証によって特定された個人IDに紐付けられることで、各人が購入したものを各人が決済するような利用方法にも応用できる。
【0060】
商品を選択するごとに、そのユーザの持つ電子空間上の商品カートに選択した商品が移動し、すべての商品の選択をすべてのユーザが終えた後に、各ユーザの商品購入確認画面に移り、一括購入できるような形態でもよい。このとき、商品選択時の指紋認証は、どのユーザのカートに商品を移動させるかの、カート指定に使われる。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明における商品購入システムでは、ユーザが表示画面を押下するというひとつの動作で、商品の選択と、個人認証と、商品の決済とを同時に行うことができるため、ユーザが行う処理や動作を簡略化することが期待できる従来の多岐にわたる商品購入等のシステムに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の実施の形態1の商品購入システムを示すシステム図
【図2】本発明の実施の形態1の商品購入システムの処理の流れを示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態の商品購入システムにおける情報端末の表示入力画面を示す図
【図4】本発明の実施の形態2の商品購入システムにおける情報端末の表示入力画面を示す図
【符号の説明】
【0063】
10 情報端末
11 サーバ
100 表示入力部
101 表示制御部
102 データ受信部
103 指紋認証部
104 指紋照合データベース
105 商品特定部
106 送信データ作成部
107 通信部
110 通信部
111 購入処理部
112 商品データベース
113 送信データ作成部
300 商品画像
301 スクロールバー
302 押下する位置を示すためのアイコン
303 表示画面
400 購入ボタン
401 キャンセルボタン
402 押下する位置を示すためのアイコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバに保存された商品データベースから取得した商品画像を表示し商品の選択を受け付ける情報端末と、前記商品データベースを備え、選択した前記商品の購入決済を行う前記サーバとからなる商品購入システムにおいて、前記情報端末は、前記商品画像とそれに対応した商品IDを前記サーバから取得する通信部と、前記商品画像を表示し、かつ、前記商品の選択の際にユーザにより押下された指の位置の検出と押下された前記指の指紋画像である第1の指紋画像を入力する表示入力部と、前記通信部から取得した前記商品画像を前記表示入力部に表示させる表示制御部と、前記第1の指紋画像と前記指で押下された前記位置を受信するデータ受信部と、あらかじめ登録された第2の指紋画像と個人IDとからなる指紋データを保存しておく指紋照合データベースと、前記指紋照合データベースに保存されている前記指紋データの中の前記第2の指紋画像と前記データ受信部で受信した前記第1の指紋画像と照合を行い、前記照合の結果一致した前記第2の指紋画像に対応する前記個人IDを特定する指紋認証部と、前記指で押下された前記位置に表示されていた前記商品画像に対応する前記商品IDを前記表示制御部より特定する商品特定部と、前記個人IDと前記商品IDとを対応付けた決済データを作成する送信データ作成部と、前記決済データを前記サーバに送信する前記通信部を有し、前記サーバは、前記情報端末から前記決済データを受信する通信部と、前記商品の購入決済を行う購入処理部と、前記商品に関する決済のためのデータを前記商品IDに対応付けた商品データをあらかじめ登録し保存した前記商品データベースと、前記商品データベースに保存された前記商品データの中の前記画像と前記商品IDとを対応付けた商品画像データを作成する送信データ作成部と、を有することを特徴とする前記商品購入システム。
【請求項2】
前記表示入力部は、さらに、前記指で押下された前記位置に表示されている前記商品画像の枠内に前記指紋画像の入力を制限することを特徴とする請求項1記載の前記商品購入システム。
【請求項3】
前記表示入力部は、さらに、前記商品画像に押下する位置を示すためのアイコンを表示することを特徴とする請求項1記載の前記商品購入システム。
【請求項4】
前記データ受信部は、さらに、前記表示入力部で入力された前記指紋画像が適切な形状や面積を有しているかを解析することを特徴とする請求項1記載の前記購入システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−217187(P2008−217187A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−50996(P2007−50996)
【出願日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】