説明

嗅覚パッチ

嗅覚パッチは、貯蔵層2により形成されるウェル6を備えており、前記ウェルは障壁層3と透過層4に挟まれている。前記透過層は、ウェル6からの嗅覚流体の流れのための経路を定義する(図1のA)。嗅覚の流れは、開始剤機構により開始され、嗅覚の流れを制御し又は終了させる。嗅覚パッチは、任意の嗅覚流体又は同一のパッチ内の流体の組み合わせを利用し得る。前記パッチは、芳香から薬剤伝達までの任意のタイプの機能を提供し得る嗅覚流体を利用し得る。前記嗅覚パッチは、宝飾品類若しくは服飾アクセサリー又は治療効果のある物体のような多数の環境及び表面における用途を有する。嗅覚フローを制御し又は任意の他の機能を提供するために、燃料電池技術を利用する微小な電子機械装置がパッチシステム内において使用され得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
GB 0518253.0
US 11/430,098
EPO: 06755658.9
【0002】
(発明の背景‐発明の分野)
本発明は、嗅覚物質(olfactory)を散布するために使用される嗅覚パッチに関する。特に、嗅覚物質は、芳香、匂いを提供すること又は脱臭能力又は治癒効果を有することのような種々の用途を有し得る。
【背景技術】
【0003】
(発明の背景)
身体上の匂いは、好ましくない身体上の匂いを生成し得る汗をかいている人間と一緒に備わっていることが理解されるであろう。伝統的に、これらの匂いは、体臭を引き起こす汗を少なくするための対発汗物質の提供によるだけでなく、香料のような脱臭効果があり、かつ芳香性のボディスプレーと共に隠される。所望された効果を生成するためのレベルにおいて、肌に直接ある量の芳香を塗布することは、短時間だけである。それにもかかわらず、汗は一日の間に形成され、一部の個人は他人以上に汗をかくことが、理解されるであろう。そのような状況において、全ての個人及び長時間の活動を有することに適用できる体臭防止剤及び芳香を提供することは難しい。
【0004】
伝統的な対発汗物質及び体臭防止剤は、肌に直接的に塗布されるスプレー又はロールオン式の流体及びジェルを含む。従って、そのような直接的接触のためにアレルギー反応に関して可能性が存在する。体臭を隠すために嗅覚物質剤の制御された放出のための可能性が難しいこともまた理解される。噴霧器型の対発汗物質及び体臭防止剤は、推進剤ガスが原因で、環境面で友好的でない。
【0005】
医薬のパッチは、使用者の肌を通じて吸収される治療薬又は物質の局所適用を提供するために用いられた。芳香パッチと似ている前記パッチは、作用の限られた期間を有し、前記作用は物質が放たれる層から消耗させられる時に終了されることが十分に理解される。消耗させられた医薬のパッチは、所望された臨床効果を引き起こすので利用者にとって有益になるための薬剤の持続される放出に関して、利用者により取って代わるに違いない。
【0006】
先行技術は、時間制限された香料の放出のために多層香料パッチの一部分を記述するスザイチャー(Szycher)らの米国特許番号4,880,690に記述された問題に対する解決においていくつかの試みを示した。制御された持続放出型構造によって延長された時間を越えて、外見上使用者の肌から離れかつ香料パッチから直接に所望されたレベルの芳香を放つための粘着剤の層によって使用者が肌へこのパッチを接着することが意図される。芳香の放出は、放っている膜の構成物質上で機能している。その結果、嗅覚物質の性質を変更することは、生成過程においてそのままで重合技術を利用する特定の要求に対して調整される芳香放射層の生成を必要とし得る。異なる物理的性質を備えた嗅覚物質は、所望された機能に一致する構成物質及び膜特性における複雑な変更を必要とし得る。
【0007】
米国特許番号6,162,457は、使用者の身に付けられた芳香パッチを記述する。ここで芳香を放っている側面は、嗅覚物質の漏れを斟酌すれば、使用者の肌に接触している。しかしながら、この装置は、芳香を放っている層上に沈殿される嗅覚物質の量に依存する。明らかに、作用の期間は、この芳香を放出する層内の芳香の量によって制限される。パッチの有効性は、芳香を放出する層の特性上に集中させられ、嗅覚物質の特効薬に集中させられない。使用者が嗅覚物質の放出を開始するためのパッチを所望する時のための開始剤の構造は、パッチの中へ形成されずかつ容器も存在せず、従って嗅覚物質が消耗するとすぐに、より多くの嗅覚物質が表面上に沈殿される必要がある。
【0008】
先行技術WO93/00115A(エフ.フィスケル‐ゴッドシアン(F.FISCHEL-GODSIAN))1993年1月7日[D1]において記述された発明は、本特許[OP]において記述される発明とは概念的に異なる多層状薄板である。OPは、任意の濃度の一つの化合物又は複数の化合物を維持するコンテナ又は容器として機能する層と推察する「ウェル」又は「貯蔵層」(請求項1)を利用する。さらに、OPにおけるコンテナの壁は、D1における活性物質とは違って、揮発性又は活性物質内で撒き散らされていない。OPにおいて、貯蔵及びウェル層は、それ自体でそれ自体が維持する化合物と混ざらない。対照的に、先行技術D1において、貯蔵層はそれ自体の範囲内で活性成分又は化合物を含む重合体又は薄板である。先行技術D1において、貯蔵層は固形重合体内で必要とされる特性と共に必要とされる物質を組み込むために製造されるに違いない。対照的にOPは、不活性な貯蔵層又は嗅覚物質と無関係であるウェルを利用し、これはOPの記述において明確に詳述される。従って、形式においてOPの正確な記述は、(1)不活性なウェル又は容器層(2)透過層(3)解放層である。どれが(1)透過層(2)貯蔵層(3)不浸透性のバッキング層、(4)接着剤層であるD1の層と対比しているかである。本新規段階は、進歩性、すなわち活性成分又は嗅覚物質がOPの材料の中へ直接的に組み込まれないことを可能にさせる、すなわちOPは異なる化学的特性と共に嗅覚物質を維持され得る一般的な装置である。従って、先行技術D1は、OPとは概念的に異なる。D1は、嗅覚パッチの必要とされた機能性を可能にするために生成されるための放射する貯蔵膜、層又は重合体を必要とする。対照的に、流体又は固体の任意の型及び不活性であるウェルがOPにおいて記述される嗅覚パッチを含み得る時、OPは嗅覚物質又は活性化合物を含んでいる重合体を作り直すことに依存状態を有しない。先行技術D1は、活性放射層から化合物の生成を超える制御を有しない。OPにおける一方で、容器層におけるウェルから放出された化合物に依存する制御が存在する。
【0009】
WO 02/067677 A2[D2]は、通気可能な層、固形層、障壁層及び放出ライナーが存在する揮発性物質の放出のための装置を記述する。我々が記述する本発明は、我々の発明において、嗅覚物質の周囲の層は嗅覚物質のための保有又は貯蔵領域として機能し、かつD2の通気可能な層とは異なって通気可能ではないので概念的に異なる。貯蔵領域を経た出口の特性が原因で、我々の発明は閉じられた状態から開く状態まで取り替え可能になり得る。対照的にD2は、通気可能な層から放射する揮発性物質と共に一つの状態において存在する。さらにD2の発明において、揮発性物質は40度以下で固形を形成する。従って、我々の発明は、嗅覚物質の物理的特性と無関係である貯蔵層における嗅覚物質の貯蔵庫として先行技術D2の上の進歩である。例えば、我々の発明は、現在存在する表面構造及び機構の物理的特性に依存する放出を備えた液体の嗅覚物質を可能にする。さらにD2は、揮発性の放出を超えて制御しないと記述する。従って、発明D2における貯蔵領域は、通気可能な層を経て揮発性物質の浸潤の問題を有し得るので、本発明の貯蔵庫は完全に密封された包装を必要とする。これは我々の発明における場合ではなく、そこで障壁又は容器保持領域が使用者によって開けられるまで不浸透である。我々の発明における透過層に隣接しており、かつ障壁層の設計又は障壁層が原因で開かれ得る容器層は、様々な組み込み機構を通じて、障壁層の一部の範囲内で形成されるための穴を引き起こす物理的圧力によって開かれる。さらに、発明D2内で貯蔵された物質の揮発度は、固体の状態から放出されるために物質に対しての能力に依存する。しかしながら、幅広く変化する環境的な温度と共に、おそらく40度以下になること及び人体の温度が37度になることは、先行技術発明を特定の物理的特性を備えた物質を利用することにおいて柔軟性を劣らせる。対照的に先行技術D2は、我々の発明が必要とされる機能に適合するために、任意の特性を備えた嗅覚物質を利用し得て、かつ嗅覚物質の物理的特性が製造する過程の間で固形層を形成するために、その能力によって影響されない。このため、D2によって書かれた本発明の物理的特性の結果として、揮発性物質が障壁及び通気可能な層の範囲内で挿入され獲得されるために、揮発性物質が製造の時点において組み込まれなければならない。対照的に、我々の発明は、製造の時点におけるこの柔軟性のない要件を有しない。我々の発明において嗅覚物質は、製造する過程において又は嗅覚パッチの内部構造の製造後ですら任意の段階において挿入され得る。従って、先行技術と対照的に、我々の発明は、嗅覚物質の挿入の柔軟性において改良を示し、さらに本発明自体の範囲内で嗅覚物質の貯蔵庫において改良を示す。
【0010】
OPは、流入が開始される又は嗅覚物質の流入が変更されるような嗅覚パッチの機構の変化を経て及び透過層の浸透性特性を通じて嗅覚物質の物理的特性のために補う。先行技術D2は、化合物によっても重合体のような他の化合物の組み合わせにおいても、固体又は半固体の状態において存在し得る化合物を利用しなければならない。D2において、限界に対する揮発性化合物を保持するD2の多孔性の浸透性の層を経て浸透するための能力と同時に、活性化合物の化学的特性上で重要性が存在する。一方で、OPは、任意の物理的特性を備えた任意の嗅覚物質を含み得る不活性なウェル障壁を利用する。
【0011】
従って、OPにおける層の正確な記述は、(1)不活性なウェル又は容器層(2)透過層(3)解放層である。どれが(1)透過層(2)貯蔵層(3)不浸透性のバッキング層、(4)接着剤層であるD2の層と対比しているかである。
【0012】
さらに、先行技術D2は、半固形放射層の形成に依存し、放射層を保持する多孔性の外層は、許容可能な化合物の型に影響を与える。我々の特許と対照的に、OPは、貯蔵又はウェルが不活性のような活性化合物又は嗅覚物質を含んでいる重合体の作り直しに依存を有せず、かつ流体又は固体の任意の型がウェル内に含まれ得る。
【0013】
従って、混同を避けるために、請求項1における単語「貯蔵」は、パッチOP及びD2とは基本的に異なっていることを示すために、「容器層」へと変更され、さらに用語「不活性」及び「無孔性」が加えられ得る。
【0014】
先行技術WO 特許2004/075933 A3[D3]は、OPがウェル又は貯蔵(容器)層を記述する一方で活性層を利用する。用語「ウェル」又は「貯蔵層」は、化合物又は任意の一致の化合物を保持するコンテナ又は容器として機能する層を推察するために使用される。我々の出願OPにおいて、貯蔵及びウェル層は、貯蔵及びウェル層が保持する化合物と共に貯蔵及びウェル層自体を混ぜない。先行技術D3との対比において、貯蔵層は、貯蔵層自体内で活性成分又は化合物を含む重合体又は薄板である。先行技術D3において貯蔵層は、固体重合体層内で必要とされる特性を備えた所望の物質を組み込むために製造される。OPは、不活性な貯蔵層又はウェルを利用し、かつこのことは我々の記述(装置OPの記述における5行から10行参照)において詳述される。
【0015】
さらに、先行技術D3は、OPとは概念的に異なる。D3は、半固体の活性層の形成に依存し、放射する総を保持する多孔性の外層は、許容可能な化合物の型に影響を与える。対照的に我々の発明OPは、貯蔵又はウェルが不活性のような活性化合物又は嗅覚物質を含んでいる重合体の作り直しに依存を有せず、かつ流体又は固体の任意の型がOPにおいて記述される嗅覚パッチと共に含まれ得る。さらに先行技術D3は、活性放射層の化合物の活性放射層ポスト生成から化合物の解放を超えて制御を有せず、かつ化合物の浸潤が起こり得る。一方OPにおいて、ウェル又は貯蔵から解放されている化合物に依存する制御が存在する。D3は、香料、障壁層及び活性層で生成される異なる構成物質の膜の組成を詳述する。前記方法は、パッチが嗅覚物質又は薬理学的に活性な化合物を放射し得るために、機能に対して特有の能力を備えた異なる膜の生成を利用する。同様に、前記過程は、嗅覚物質及び所望された機能の物理的特性を考慮するために、活性層及び付加的な層の固定の構成複雑な重合技術を利用する。さらにD3は、活性物質が活性膜内で組み込まれる時貯蔵を利用しない。従って、新規嗅覚物質を導入することは、構成の化学的過程を必要とし得る。さらに、一旦活性物質が活性膜から消耗されると、同じ膜は補充され得ない。
【0016】
先行技術XP‐002401744(エイチ タカハシ(H TAKAHASHI))2004年2月11日及びXP‐002401745(LINTEC CORPら)1995年1月27日は、最上部から最下部まで(1)透過層(2)貯蔵層(3)不浸透性のバッキング層を有する臭気を取り除く装置を開示する。
【0017】
先行技術は、製品内から嗅覚物質を開放し得る開始機構を記述しない。このことは、先行技術が放射する層の膜内であり、かつ貯蔵内で保持されない嗅覚物質を記述するという事実が原因である。代替的に、使用者は、パッチ表面上で芳香を吹きかけることを必要とされる。この場合において、嗅覚物質の解放は、使用者による沈殿の時から開始を有し、そして放射層からの嗅覚物質の減少によって決定される終了時が存在する。放射層の一定領域内に含まれ得る嗅覚物質の量は、放射層が放射層の中へ流出される貯蔵と関連する場合に満たない。
【0018】
最近になって高度化されるが、嗅覚パッチの形式における高価な電子解放装置が知られている。前記嗅覚パッチは、液体嗅覚香料又は使用者の必要に従ってかつ必要とされるような小さい電子装置によって解放される他の香料の貯蔵を含む。先行技術は、例えば嗅覚物質の流れを制御することなど、機能性を有するために芳香装置内で極小の電子機械(MEM)装置の使用を記述しない。さらに、エネルギーは、例えばMEM装置などのパッチシステム内で電源装置を必要とされ得る。先行技術は、パッチシステム内の過程に関してエネルギーを提供するために燃料電池の使用を記述しない。
【0019】
長期間を越えて揮発性物質を解放するためのパッチを提供することが望ましい。さらに、そこで嗅覚物質が活性し、かつ制限されるべき使用者の肌への暴露という潜在的な薬理効果であることが望まれる。さらに、ある場合において、局所又は吸入によるどちらかで、嗅覚パッチ機構を利用することによって達成され得る局所的に局所作用を有するための特定の薬、又は薬のグループに関して所望され得る。
【0020】
医療のパッチは、使用者の肌を通して吸収される一つの治療薬又は複数の治療薬の局所適用を提供するために使用される。作用の限られた時間を有する芳香パッチと似て、物質が放射層から消耗される時作用が終了することが理解される。消耗された医療のパッチは、所望された臨床効果を引き起こし、ひいては使用者の利益になるための薬剤の持続された解放のために、利用者によって取り換えられるに違いない。
【0021】
(目的及び利点)
従って、発明者の発明のいくつかの目的及び利点が記述される。最も重要なことだが、嗅覚物質は、解放領域へ嗅覚物質の供給を提供するための貯蔵システムを利用する。解放領域における嗅覚物質の濃度は、貯蔵からの嗅覚物質の流れに依存する。従って、貯蔵は需要を満たすために嗅覚物質の安定供給を提供する。従って、パッチは長期間にわたって機能し得る。貯蔵の区分化された種類は、全ての嗅覚物質を外へ拡散し、ひいては消耗するための膜を可能にするよりむしろ、そのために使用者が必要条件を決定することを可能にする開始機構の利用を通じて嗅覚物質の制御された解放を可能にし得る。
【0022】
嗅覚物質が、その構成物質及び機能性次第で物理的に異なる。そのような物理的相違は、嗅覚パッチ内で嗅覚路の設計を変更することによって提供され得る。例えば、放射する膜内の穴の直径は、所望された嗅覚物質の拡散特性に従って変更され得る。嗅覚物質の物理的構造を変更することは、膜内で浸透させる再設計膜構成物質よりずっと簡単になり得る。従って、機能性が様々な膜の特徴により少なく依存し、嗅覚物質システム内でほとんどの膜は不活性であるように、パッチの設計に関して柔軟性が存在する。その結果、パッチは、芳香、匂いを隠すこと又は物質又は治療薬を消臭することのような物理的特性において大いに異なる物質を供給し得る。
【0023】
別の利点において、嗅覚物質は嗅覚物質内で貯蔵、外側から、パッチを通じての方向において存在する嗅覚物質の流れを有する。嗅覚物質の流れは、貯蔵を消耗し得るが、貯蔵は貯蔵へのアクセスのしやすさのおかげで、簡単に新しくされ得るか又は補充され得る。
【0024】
さらなる利点において、異なる嗅覚物質のものは混合され得るか、又は分かれた嗅覚物質のものが唯一のパッチ内で使用され得て、その結果、一つの嗅覚パッチが、例えば解放する香料及び脱臭のような多数の機能性を有し得る。
【0025】
別の利点において、嗅覚パッチは、投与している治療薬において特定の利益になり得る。嗅覚パッチは、嗅薬が芳香族化及び吸入を必要とするかどうか又は嗅覚物質が肌を通じて吸収される必要があるかどうかを薬を配送するために使用され得る。薬物送達に関して、嗅覚物質の利点は、何の場所でも必要とされるために、パッチシステムが一定の容量範囲において、所与の薬の量を提供するために使用され得ることである。使用者にとってより低い毒性に合併するために、全身的に比較して、薬が局所に投与されることは普通であることが理解され得る。このことは、パッチが例えば痛みの部位などの特定の領域に塗布され得るところに鎮痛剤に関して一定の利益になり得る。たびたび局所又は吸入された薬の送達は、薬が経口又は静脈内に与えられる時と比較して、より良好になり得る。
【0026】
パッチシステムの別の利点は、開始機構がパッチの中へ組み込まれ得ることである。開始機構は、嗅覚物質の流れを制御するために利用され得る。このことは、嗅覚物質が治療的有用性を有する場所において特に役立ち得る。薬は、嗅覚物質の流れの特性によって決定される方法に依存する時に解放される必要があり得る肌にさらに塗布される。そのような設計は、使用者に対する毒性を妨げるのに役立ち得る。貯蔵特性は、長期間にわたって、延長された期間の薬の投与を可能にし得る。従って、使用者は、血清濃度における主要な変化なしに治療的に活性な範囲において維持されるレベルのままで、より低い薬の総量を投与され得る。例えばひざに対する痛みを取り除くために、その領域に持続した解放パッチを有するのが望ましい。
【0027】
パッチシステムの別の利点において、電子機械(MEM)装置は、パッチシステムにおいて嗅覚物質の流れを制御するか又は任意の他の機能性を有するために使用され得る。
【0028】
嗅覚パッチシステムの別の利点においては、嗅覚物質の流れを誘発するための外部の力を利用する能力である。このことは、嗅覚パッチが、脱臭剤として使用される時のように、個人に利用される時に特に重要である。着用者は、嗅覚物質を解放するためにパッチ上へ取り付けられた圧力を必要とされる場合、及び嫌な匂いのするところの近くにパッチを取り付け得る。
【0029】
先行技術の不利点を越えて改良することは、本発明のさらにもう一つの目的である。発明者の発明の更なる目的及び利点は、図面及び次の記述の考慮から明らかになる。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0030】
(発明の要約)
前記目的に従って、一般的な嗅覚パッチは、肌を通じて薬剤の局所吸収又は吸入を通じて治療の機能性を有するため又は臭気除去のための芳香の解放のような複数の用途に関して記述される。パッチの設計及び機能性は、パッチから嗅覚物質の長期間の解放に関係がある。
【0031】
(本発明の詳細な説明)
本発明に従って、貯蔵層によって形成されたウェルを含んでいる嗅覚パッチが提供され、前記ウェルは、上部側上の障壁層と底部側上の透過層の間に挟まれ、嗅覚物質の液体のための経路を定義する透過層が、ウェルにおける使用において保持される嗅覚物質の液体から流れる。
【0032】
好適には、経路は放射状である。代替的に、経路は、他のものに対するパッチの一面から垂直又は水平である。
【0033】
一般的に、経路は経路に沿った動作又は放射状流のための優先的なバイアスを有する。典型的な嗅覚物質流量は、透過層の周辺における高濃度からより低い濃度までの拡散による。嗅覚物質の流れは、放射状又は対流的に解放される。
【0034】
典型的に、経路は、貯蔵層と透過層が使用において固定される表面上の間に定義される。典型的に、透過層は、接着によって固定される。標準的に、接着層は、接着を提供するために透過層の下部上に塗布される。典型的に、前記接着は人の肌に対してである。あるいは、接着層は、接着層と貯蔵層の間に放射状の経路をさらに継続する透過層のための不浸透性基礎を提供する。
【0035】
一般的に、透過層は紙型を含む。あるいは、紙型はろ過紙の典型的な一貫性を有する。
【0036】
標準的に、透過層は貯蔵層を越えて横方向に伸びる。
【0037】
あるいは、透過層は遮蔽間仕切りの除去又は移動によって活発にさらされる。
【0038】
標準的に、貯蔵は貯蔵基盤で満たされている。
【0039】
典型的に、貯蔵基盤は不織物である。一般的に、不織物は原綿である。標準的に、透過層はウェルからの使用における嗅覚物質流量を優先的に描かれる。
【0040】
有利に、ウェルは、透過層へ向かって狭くなる円錐形の断面を有する。一般に、ウェルは貯蔵層内で中央の位置における透過層と接触する。
【0041】
有利に、パッチは、優先的な経路に沿って嗅覚物質の流れを開始又は促すために圧縮可能である。好適には、圧搾機は障壁層状に適用される。
【0042】
一般的に、貯蔵は、圧縮によって破裂可能な膜を含む。あるいは、膜はウェルを分割する。あるいは、膜はウェルを垂直に分割する。代替的に、膜はウェルを横方向に分割する。有利に、膜は嗅覚物質の解放を抑制するためにウェルを封入する。
【0043】
あるいは、膜は圧縮上に破裂を促進するための開始剤に関連する。標準的に、開始剤はスパイクである。
【0044】
あるいは、パッチは、枕又はベッドシーツ又は衣服又は寝具類又は履物又は包装に保護される。
【0045】
典型的に、貯蔵は香料又は防蚊剤又は充血除去剤又は他の嗅覚物質又は二個以上の嗅覚物質又は嗅覚物質の組み合わせを含む。
【0046】
あるいは、浸透性の膜は貯蔵層について印刷又は書き込まれている領域を提供するために比較的拡張的である。
【0047】
一般的に、貯蔵層は、ウェルへの開始について、透過層に接触してベース面上で少なくとも不浸透性である。
【0048】
一般的に、透過層は、真下に固定された不浸透性の表面を有する貯蔵層がある。標準的に、不浸透性の表面は、接触層と接触せずに透過層上にある。
【0049】
あるいは、障壁層は、嗅覚物質源を備えたウェルを満たすために浸透され得る。あるいは、障壁層は、ウェルを満たすための浸透の後、セルフシールである。有利に、障壁層は、固定され得るウェルを満たすためのノズルへ、腺又は障壁層における一方向バルブ結合を通じて貫通可能である。
【0050】
一般的に障壁層と組み合わせて、一緒に固定された時、貯蔵層及び透過層は、5mm未満及び好適には3mm未満の厚さを有する。
【0051】
さらに、本発明に従って、貯蔵への嗅覚物質通路のための経路を定義するために、浸透のための結合又は相互に形成された障壁層の部分を備えた接合を含んでいる嗅覚物質容器及び上述されたような嗅覚パッチを含む嗅覚物質の組み合わせが提供される。
【0052】
典型的に、結合は針である。代替的に、結合はノズルである。有利に、容器は、ウェルの中への結合を通じて推し進められるための容器内で嗅覚物質を可能にするための圧縮可能なボトルである。
【0053】
さらに、本発明に従って、スタックにおいて上述されるような嗅覚パッチの組み立てが提供される。
【0054】
エネルギー電池は、パッチ機構の範囲内又は外部で、パッチの周囲又はパッチの中心の中へ、パッチシステムの任意の部分に組み込まれ得る。エネルギー電池は、パッチの範囲内又はパッチの外側の源から燃料を利用し得る。エネルギー電池から生成されたエネルギーは、極小の電子機械(MEM)装置によるパッチの範囲内から嗅覚物質の流れを開始、調節又は終了する。
【0055】
さらに、パッチ機構の範囲内又は外部のエネルギー電池からのエネルギーの使用は、パッチを加熱又は色彩又は照明を提供すること又は音楽又は音楽の組み合わせ又は他の機能性を制作することに役に立ち得る電子特性を分離するためのエネルギーを提供することを含み、かつ限定的でない。
【0056】
パッチの範囲内又は外側から生成される更なるエネルギーの使用は、嗅覚物質の流れの調節を通じて薬の送達を助け、又はパッチ機構の範囲内で一以上の嗅覚物質から活性の薬の形成において助けるための方法を含む。使用者に対する薬の送達は、パッチ機構の内側又は外側にある生理学的センサーによってさらに決定され得る。前記生理学的センサーは、使用者上で薬又は薬のグループの作用に関して情報を提供し得る。パッチ機構は、MEM装置の作用を修正するための情報と共に事前にプログラムを組まれ得るか、又は生理学的生物学フィードバック機構を通じて、MEM装置の作用が時間と共に調節され得る。
【0057】
極小の電子機械(MEM)装置は、遠隔にワイ・ファイ(wifi)、ブルートゥース(blue tooth)又は他の遠隔技術を通じて操作又は活性化され得るか、又はそれら自体が外部信号を送ることによって他の装置を操作し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0058】
さて、本発明の実施形態は、一例として、添付の図面を参照して以下に説明される。
【0059】
嗅覚パッチシステムは、嗅覚物質の流れを開始、調節又は終了するためのエネルギーの外側又は内側の源を使用し得る。パッチの範囲内の嗅覚物質は、パッチ機構のための燃料源になり得る。燃料源の他の例は、太陽電池又はアルコール又はアルコールを基礎とした嗅覚物質又はパッチの範囲内に格納された香料を使用する燃料電池を含むがこれに制限されない。これらの燃料源又は燃料源の組み合わせが使用され得る。
【0060】
体臭防止剤及び嗅覚物質の使用は、体臭を隠すか又は準最適な関連に関して好ましい匂いを生成するためによく知られる。直接的に塗布されたロールオン式の体臭防止剤及びスプレーは、その使用法に関して制限を有し、かつ衣服又は他のものを染色し得る。浸透されたパッチの代替的な使用は、相対的に高価な極小の電子の混合するアプローチの使用を通じて受容体繊維又は他のものの中へ含浸を通じて存在するかどうか持続した解放機構に関して問題を有する。システムを提供する嗅覚物質の匂いの受容性に関して、値段が重要な要素であるが、解放された嗅覚物質の総量において増加又は減少を可能にし、かつ使用に関して十分な柔軟性を提供することにシステムが十分に高度化されるに違いないことが理解され得る。
【0061】
本嗅覚パッチは、一般に横方向に伸びる透過層を利用する。嗅覚パッチは、嗅覚物質の流れを制御するために大きな解放領域を有する。嗅覚物質は、通常流動体の形であり、かつ透過層の露出部分から解放のための好適な経路に沿って横方向及び放射状に中央のウェルから拡散によって表される。
【0062】
本発明に嗅覚パッチの第一の実施形態を示す図1を参照すると、パッチ1は、障壁層3と透過層4の間に実質的に挟まれた貯蔵層2を備えていることに注目されるであろう。貯蔵層2は、安定した嗅覚物質の解放のための貯蔵器が通常その中に位置するウェル6を規定する凹部5を内蔵する。一般に、貯蔵層2は、ウェル6内の液体又はゲルの形態の嗅覚物質が維持され、中央開口部7の透過層4に与えられるように非透過性である。
【0063】
示されるように、ウェル6は一般に不織布又は脱脂綿のような貯蔵充填材(matrix)を内蔵する。そのため、嗅覚物質は矢印Aの方向の透過層4に沿った拡散により引き出される。充填材は、嗅覚物質が除去されてもウェル6が崩壊しないことを確実にする。しかし、貯蔵層2の壁と共に障壁層が十分に弾性を有して柔弱であれば、そのような崩壊は矢印Aの方向の流れを妨害するように作用し得ない。
【0064】
充填材層と透過層が存在するとき、嗅覚物質の測定された解放のために、矢印Aの方向の流量は貯蔵器間の拡散勾配により調整される。拡散勾配は、使用される材料とそれらの相対的寸法により規定される。
【0065】
障壁層3は、一般に、貯蔵器6が効果的に隔離され、これにより嗅覚物質が開口部7を通って透過層4にだけ通過することを確実にするための非透過性材料を含む。
【0066】
透過層4は、嗅覚物質のための優先経路を作るように配置されている。この経路は一般に放射状であり、貯蔵層2の底面8とパッチ1が固定される表面の間に設けられる。嗅覚物質が透過層4によって規定される経路に沿って露出された表面10に通過するように、通常、パッチ1は長方形又は円形又は楕円形であることが理解されるであろう。前記露出された表面10は、嗅覚物質の気化及び解放を促進するために体温を利用し得る。
【0067】
本発明のパッチ1については、体臭を覆い隠すための人間の体臭防止剤に関して殆どの用途が見付けられるであろう。そのような状況において、貯蔵層2及び非透過層4と障壁層3の組み合わせの厚さは、パッチ1が使用者にとって余りに侵襲的でないように数ミリメートルのオーダーにのみあるべきであり、一般に5mmより小さく、好適には3mmより小さい。それにもかかわらず、前記厚さの殆どは貯蔵層2及び障壁層3を含む中心部により与えられる一方、透過層4によりその辺りに与えられる拡張的な露出された表面領域10は嗅覚物質のための「放熱体」として作用することが理解されるであろう。
【0068】
上述されたように、嗅覚物質の放出率が制御及び調整されることを確実にすることは重要である。一般に、透過層4は、ウェル6から離れて透過層4の拡張領域10に向かう横方向及び半径方向の嗅覚物質の流れについて安定した飽和拡散率を有するであろう。本発明のパッチ1によれば、透過層4のこの部分において嗅覚物質が横方向に外側に向かって放出のための拡張領域10に発散するために、嗅覚物質は貯蔵層2の不浸透性の底面8と、少なくとも層2の直接下の表面9の間に定義される好適な経路を通じて通過する。それにもかかわらず、嗅覚物質の放出が放射状に外側に向かい、これによりそのような嗅覚物質が人間の皮膚又は他のものにより吸収される可能性を避けるために、層2の底面11の全て又はより重要な比率が不浸透層により再び封止され得ることが理解されるであろう。
【0069】
この発明によるパッチは、一般に表面に接着されるであろう。示されるような前記表面は、人間の皮膚の領域であり得るが、前記パッチが他の状況において使用され得ることが理解されるであろう。これにより、例えばパッチはTシャツ、下着又は靴下のような衣類並びに履物への接着により固定され得る。接着により固定されることに加えて、パッチが適切なポケットにおいて固定され、又はフックファスナーによって固定され、あるいは透過層の拡張領域を与える他のものが嗅覚物質の放出のために利用可能であることが理解されるであろう。前記パッチは、縫われ若しくは留められ、又は別の方法によっても衣類に関連付けられ得る。
【0070】
典型的には、透過層4は紙又は不織布を含むであろう。一般に、費用を削減するために透過層は嗅覚物質が拡張露出領域10における放出のためにウェル6から引き出され得る濾紙タイプの材料から形成され得る。ウェル6が使い尽くされる時を示すために、ウェル内の嗅覚物質の量が嗅覚物質の放出のために受け入れ不可能な水準にまで削減されたことを示す目的で、クロマトグラフ条件の下において透過層10を通じて目立つ色の染料が拡散し得る。このような状況において、パッチ1は後述のように交換又は補充され得る。
【0071】
示されるようにウェル6内に保持された嗅覚物質は、単純な香料、又は防蚊剤若しくは所望の香気を示す心地良い匂いのような化学的に活性の化合物であり得る。いずれにせよ、放出された嗅覚物質は特定の目的を達する。このように、人間について示されたように、このことは体臭を隠すために単純であり得る。しかし、防蚊剤について示されたように、明確な目的は人間を攻撃する蚊を阻止することであり、そのため両者は二重の効果のために組み合わされ得る。さらなる使用に関し、この発明によるパッチはパンのような特定の製品を包装するために接着され得て、これにより嗅覚物質の香りが焼きたてのパンを連想させ、又はコーヒーについて入れたてのコーヒーを連想させることなどが理解されるであろう。前記パッチは、映画中の主要な場面を連想される匂いを提供することにより、知覚をさらに刺激するために、映画館の常連にも供給され得る。さらにその上、放射状の経路が流れを調整するため、最初の活性化後の設定された時間における個々の嗅覚物質の放出の基本的な時間が存在し得ることが理解されるであろう。
【0072】
防虫剤又は他の薬剤に関して、そのような製品の標準的な皮膚塗布の不利益の一つは、それらが人体によって吸収され、そのため潜在的な副作用を有することであることが理解されるであろう。クリーム又はジェルタイプの防虫剤及び防蚊剤は、一般に体臭防止剤又は日焼けローションと共に使用者の皮膚上に直接塗り込まれることが理解されるであろう。本発明のパッチは、防虫剤と人体の間の直接的接触なしに多孔層を通じて防虫剤及び防蚊剤の放出を可能にし、そのため吸収についての可能性は除去され、又は少なくとも削減される。そのような状況においては、当該防虫剤の皮膚吸収の消去及び制限を通じて危険な副作用についての可能性が削減されるため、防虫作用のためにより適切で濃縮された剤形が使用され得ることが理解されるであろう。
【0073】
本発明によるパッチは、マスク内にも組み込まれ得る。前記マスクは家庭用のもの、病院用外科マスク、日曜大工マスク、又は重機械マスクであり得る。いずれにせよ、嗅覚物質パッチは、急速に古くなり得て使用者にマスクを着用する動機を与えない以前のマスクと比較して使用者がマスクを使用することを促進する。そのような状況においては、マスクはより使用者にとってより受け入れ可能となり、そのため必要とされたときに保護を与え、又は、冬季の間の列車上のような群衆内の病気の伝染の可能性が存在し得る状況におけるような、又は単純に町内のスモッグ及び汚染を通じた平常の使用についてより受け入れ可能になるであろう。
【0074】
この発明による嗅覚パッチの比較的低い費用を考慮すれば、特定の顧客の選択について色彩が組み合わされた基礎の上に、個人の嗜好に適するパッチ内の広い範囲の異なる嗅覚物質の濃度、嗅覚物質の寿命の長さ、嗅覚物質の使用の厚さ及び別のものが提供され購入され得ることが理解されるであろう。
【0075】
見られ得るように、透過層4により開口部7の接触領域を制御しながらウェル6内の嗅覚物質の保持力を最大化するために、ウェルは一般に円錐又は漏斗形である。
【0076】
一般に、本発明のパッチ1は、使い尽くされると廃棄されるために十分に安価に製造される。障壁層3は、単純に貯蔵層を覆ってウェル6を閉じるために薄く貼り付けられたゴム又はプラスチック材料の層であり得る。製造の観点からは、貯蔵層2が形成される材料のシートは、ウェル6及び障壁層3について成型工具により形成される穴と共に成型又は形成され得て、その後個々の層2の上面上に固定される。貯蔵層がウェル6内に固定された場合、このことは層2上にフィルム3を位置付けると同時に起こり得る。次に前記組み合わせは、スクリーン印刷され、又はそうでなければ層2の下面8に対して係合するために粘着性を有する透過層4に与えられ得る。そのため、パッチ1を形成するために、パッチ1は適切なプレス工具により、拡張領域10のサイズに切断される。次に、障壁層3と貯蔵層2の組み合わせの非接着部分は、パッチを露出させる持ち上げ工程によってシートから除去される。示されるように、一般に透過層4の底部は、人間又は他のものに固定するために粘着性を有するように作られる。
【0077】
所望された場合には、図2に示されるように、障壁層23は、ウェル26が補充され得るようにノズル20を受け取るためのグランド19を含み得る。前述のように、障壁層23は貯蔵層22上に固定され、今度は貯蔵層22が透過層24上に固定される。使用時には、嗅覚物質は放出のために透過層24を通じて拡張領域30に向かって矢印Bの方向に流れる。前述のように、底部層29はパッチ21のための接着を提供すると共に、嗅覚物質が矢印Bの方向に流れる好適な経路を定義するように作用し得る。
【0078】
圧搾可能ボトル18のような容器からウェル26への液体の放出のために結合が作られ得る目的により、ノズル20がグランド19と共に相互に形成されることが理解されるであろう。
【0079】
以前に定義されたように、ウェル26は貯蔵層22内の窪み25である。障壁層22の表面25とウェル26は、パッチ21の反復された使用を可能にするためにウェル26に反復的に嗅覚物質が補充され得るように、嗅覚物質に対して非透過性である。
【0080】
グランド又は結合19を設ける代替例として、障壁層23は自動的に封止可能であるように提供され得ることが理解されるであろう。そのため、障壁層23は適切なゴム又はプラスチック材料充填材から形成され、ウェル26を嗅覚物質により満たすために針がウェル26内に注射され得る。一旦針が除去されると、障壁層23内の弾性は障壁層23の閉鎖を確実にするために針による貫通によって作られた開口を横切って閉じるために十分に堅固であり、これによりパッチ21のさらなる動作を可能にする。それにもかかわらず、そのような状況におけるパッチ21が、障壁層23を貫通する針を通じた補充によって反復的に使用され得るが、最終的に障壁層23は多数の針の貫通を有し得て、これにより障壁層23を通じた嗅覚物質の漏れを防ぐことができなくなるであろうことが理解されるであろう。
【0081】
上記に示されるように、一般にウェル26は脱脂綿若しくは不織布若しくは泡/スポンジのような貯蔵充填材によって満たされ、又は通常嗅覚物質の液体が位置するであろう空いた空間であり得る。ウェル26の体積は比較的低く、透過層24上の貯蔵層22の下の好適な経路の長さによって調整される嗅覚物質の放出が持続される。そのような状況においては、単一のタイプの嗅覚物質が使用され得るが、これは全ての状況について受け入れ可能ではないかも知れない。
【0082】
図3は、ウェル36が障壁層33と貯蔵層32と透過層34の間に形成されたパッチ31の部分断面図である。前述したように、ウェル36は嗅覚物質を含み、開口部37を通じて嗅覚物質を放出するように準備されている。これにより、貯蔵層32の下には、貯蔵層32の周りの拡張領域30における放出のための好適な経路が存在する。上記に示される通り、一般に嗅覚物質は液体であり、そのため拡張領域30を通じた放出のための透過層34に沿った拡散を通じて放射状に通過する。図3に示される実施形態において、パッチ31の最初の使用に先立ち、嗅覚物質の二つの構成要素又はタイプが膜35によって分離され得るように、膜35はウェル36を分割するために設けられる。そのような状況において、潜在的には貯蔵目的のために組み合わされたときには強すぎるかも知れないより強力な嗅覚物質が使用され得る。代替的には、ウェル36の下部はより濃縮された嗅覚物質又はジェル状の嗅覚物質により満たされ得る一方、膜35によって定義される上方の区画はジェルからの放出を刺激し又は濃縮を希釈するための担体の流体によって満たされる。パッチ31の最初の使用があると、拡張領域30内における放出のための透過層34に沿った放射状の移動のために、障壁膜35は破裂してウェル36の分割された部分内の成分を混合する。
【0083】
いくつかの状況において、パッチの曲げ若しくは捻り又は障壁層33の単純な圧縮を通じた膜35の破裂は、通常の接触性の圧縮により達成することが困難であり得る。そのような状況においては、図4に示されるように、反応開始スパイク又は他の特徴が、膜45により形成された区画の一つ又は両方において設けられ得て、これにより膜45を破裂させることが容易になる。このように、障壁層43は貯蔵層42と透過層44によって再びウェル46を定義する。このように、前記ウェル46は嗅覚物質と、構成物質の混合を防ぐ膜45を組み込む。パッチ41の最初の使用があると、スパイク48が膜45を貫通して膜45を破裂させて、ウェル46内の構成物質の混合を引き起こすために、障壁層43が押圧される。その後、前記嗅覚物質の構成物質は、上述のように放出のために透過層44を横切って通る。
【0084】
上記に示されるように、スパイク又は別のものはパッチ内における嗅覚物質の放出を刺激するために利用され得る。さらにその上、示されるようなそのようなスパイクは膜を貫通して嗅覚物質を透過層に放出し得る。パッチの自然な圧縮及び圧搾は、嗅覚物質の流れを刺激するために利用され得ることも理解されるであろう。そのような刺激された嗅覚物質の流れは、そのような状況においては放出される嗅覚物質の量を向上させるであろう。
【0085】
以前に示されたように、嗅覚物質の流体は一般に使用者の皮膚表面に接触するべきではないことが理解されるであろう。そのような状況において、前述されたように一般に透過層の下面は粘着性であり、使用者が濡れるのを防ぐために非透過性である。
【0086】
嗅覚パッチは、嗅覚物質が必要に応じて発散することを可能にするための細孔又は穴を含む。前記細孔又は穴は利用可能な断面領域を通じて嗅覚物質の放出率を調整するように作用し得る。
【0087】
図3及び4に述べられた両方の配置は、ウェルを一方に対する他方の二つの区画に分割するために、ウェルを横切って横方向に伸びる膜35,45によってウェルを基本的に垂直に分割する。代替的には、二以上の構成物質が互いに混合されることを可能にするために、ウェルは横方向に分割され得ることが理解されるであろう。このように、本発明によるパッチ51の概略部分を示す図5に示されるように、膜55はウェル56を四つの四分円に分割するように設けられることが理解されるであろう。前記四分円のそれぞれは、膜55が破壊されて構成物質が破線により示された出口57において混合されたときに、嗅覚物質のための構成物質を含み得る。代替的には、各四分円はユーザによる要求に応じて、今度は嗅覚物質の出口57への放出のために膜を破壊するために、独立して押圧され得る。
【0088】
ウェルを分割することにより、嗅覚物質の放出を調整するための異なる物質又は溶液の示差的な拡散能力を使用するために、異なる物質又は異なるタイプの溶液を使用することが可能であることが理解されるであろう。
【0089】
上記に示される通り、本発明によるパッチは多数の状況において利用され得る。そのような状況の少数の例は図6a〜dに示される。
【0090】
図6aにおいては、本発明による嗅覚パッチの基本的な使用が示される。嗅覚パッチは人間62の腋下61に固定され、これにより嗅覚物質の匂いは人間62の体臭を隠す。そのような状況におけるパッチ61は、使用者62の皮膚に対する応急絆創膏に似た方法により、パッチが固定されることを可能にするための粘着材を含むことが理解されるであろう。パッチは、体臭を生成し得る使用者62の他の領域にも固定され得て、結腸瘻バッグを有する患者に対しては当該バッグの近くに固定され得ることが理解されるであろう。
【0091】
図6bは、本発明によるパッチがTシャツ63又は手術着のような衣類の適切な部分に固定され得ることを示す。パッチ64は、典型的に体臭が発散する位置において再び嗅覚物質を供給するために、適切なポケット内に位置し、又はTシャツ63上に固定され得る。
【0092】
本発明によるパッチが固定され得る容易さを考慮すれば、図6cに示されるパッチのさらなる使用が理解されるであろう。図6cにおいて、パン、コーヒー又は苺のような果物のような食品の包装は、これに固定された本発明によるパッチ66を有する。そのような状況において、パッチ66により放出された嗅覚物質の匂いは、包装内の製品、換言すれば新鮮なパン、又は苺の新鮮さを向上させる匂いに関連する。パッチは、貯蔵ボックス又は棚又はスーツホルダーのようなカバーに関連付けられることにより、貯蔵された品物に接触するときに心地良い匂いを与え得ることも理解されるであろう。
【0093】
本発明によるパッチは、体又は他の匂いを隠す嗅覚物質の匂いを再び供給するために、図6dに示されるように、履物、特にブーツ又は靴下の足首部分内に位置し得ることが理解されるであろう。図6dに見られ得るように、典型的にはパッチ67は履物の足首部分に固定され、これにより嗅覚物質、特に嗅覚物質の匂いの放出のための拡張領域が適切に与えられ得る。それにもかかわらず、パッチが靴下上の他の部分に固定され得ることが理解されるであろう。
【0094】
本発明の嗅覚パッチは、中央の嗅覚流体又は別のものの貯蔵部又はウェルを備えている。前記嗅覚流体又は別のものは、他の匂いを隠し又は模倣された製品若しくは状況についての所望の認識嗅覚を与えるために、その後非常により大きい拡張領域上に拡散されることにより、より大きい嗅覚物質の匂いの放出を促進する。従前のより単純な含浸パッチと比較して、嗅覚物質の放出率が、貯蔵層と透過層が表面上に固定されるときに作られる選択的な放射状の経路により制御されることが理解されるであろう。そのような状況において、パッチの使用寿命は延長され、少なくとも制御される。さらにその上、示されるように嗅覚パッチは補充され得て、これにより必要に応じてウェルは嗅覚流体によって補充される。
【0095】
パッチをポケット内に与え又は表面に接着することに加えて、さらなる代替例はパッチが固定され得る窪みを有する覆い又は容器を設けることである。これにより、パッチは依然ウェルと、必要に応じて嗅覚物質の放出のための窪みに対して置かれる透過層により形成された拡張表面を有する。示されるように、熱は嗅覚物質の気化を引き起こし得て、そのため覆い又は容器は嗅覚物質の放出を刺激するための電池により電力を与えられたヒーターを有し得る。さらにその上、小さな電子的又は機械的ポンプが、その周りの空の拡張表面への好適な放射状の経路としての透過層に沿った嗅覚物質の移動を少なくとも調整するために設けられ得る。
【0096】
上記に加えて、嗅覚パッチアセンブリが上述のようにパッチ又はウェルの積み重ねにより作られ得ることが理解されるであろう。
【0097】
上記に示されるように、本発明の嗅覚パッチは香料又は他の嗅覚剤の放出の刺激又はパルスのいくつかの形態に依存し得る。そのような状況において、本発明のパッチの嗅覚機構は熱いプレート又は放熱器のような他の熱生成機構に貼り付けられ得ることが理解されるであろう。このように、パッチは嗅覚物質の拡散を引き起こすのを助けるために他の場所において生成されたエネルギーを利用するであろう。その後、放出された嗅覚物質は、所望の匂いを供給し又は防蚊剤若しくは他の防虫剤を放出するために、熱生成機構に近接する領域において拡散する。嗅覚物質又は他の放出された物質の増大率は、熱生成システムによる自動調整及び同時発生が存在するように、熱生成機構の温度に依存することも理解されるであろう。
【0098】
示されるように、本発明の嗅覚パッチは、一般に、必要とされる状況において湿気を避けるために蒸気が使用され得るように、当該蒸気を作り出す。そのため、乾燥した暖かい環境において呼吸困難を有する個人は、中央の胸の領域において自分自身に関連付けられ、又は熱生成放熱器等との関連を通じて、本発明によるパッチによって支援され得る。さらにその上、本発明のパッチを通じて医療用蒸気も拡散され得る。
【0099】
空気調和システムが、本発明によるパッチ内の嗅覚物質の流れを調整し変更するための手段を提供し得ることが理解されるであろう。
【0100】
本発明によるパッチが、芳香を得ることにより向上され得る挨拶状及び本又は他の製品にも関連付けられ得ることが理解されるであろう。
【0101】
本発明によるパッチは、造花に組み込まれ、又は本物の花からの芳香を向上させるためにも組み込まれ得る。パッチは、花に直接固定され得る。造花に関しては、パッチが花弁の周りの中心核として形成され得ることが理解されるであろう。そのため、造花の中心は、造花の中心核の回りの芳香が発散される拡張領域として作用する花弁、又は造花の中心要素のいずれかに設けられた本発明による拡張領域を有するウェルを提供する。パッチ内のウェルには、造花内の茎を通じて、造花が固定される基礎の植木鉢から嗅覚物質が供給されることもまた理解されるであろう。前記植木鉢は、拡張領域における放出のための毛管又は他の作用を通じて引き出される嗅覚物質の体積を含む。
【0102】
嗅覚物質パッチのその使用における別の利点は、伝統的に嗅覚物質の放出に関連付けられていなかった物体内又はその一部からの嗅覚物質の放出を提供することである。そのような物体は、ファッション又は治療目的のために使用される宝飾品類又は他の装飾品を含み、これらに限られない。嗅覚パッチシステムは、物体自体のデザイン又は機能に組み込まれ得て、あるいは嗅覚パッチは置き換え可能又は詰め替え可能な分離した存在であり得る。
【0103】
嗅覚パッチの別の用途において、嗅覚パッチは、図7aにおいて示されるような方法のために使用される宝飾品類又は他のアクセサリーのような物体内において使用され得る。物体又はアクセサリー又は宝飾品類は、中心領域又はコア69及び物体69のコアに取り付けられた周辺領域を含んで、所望されたように成形され得る。物体のコアは、パッチ70に挿入可能及び交換可能なパッチ70をその中に含む。パッチ70の内部構造は、上記図1〜5において記述されるようなパッチと一致している。コア69は、外側へ嗅覚物質の流れを可能にするために、細孔又は穴71を含む。物体の周囲は、嗅覚機構がファッションアクセサリー又は宝飾品類又は治療薬の範囲内で使用され得るために所望される任意の形態に設計され得る。少数の物体を説明したが、前述されたような嗅覚パッチ又は嗅覚システムの使用は、任意の特定の物体だけに限定されておらず、任意の物体の任意の状況内において使用され得る。本実施例において、物体の周囲は、全体として物体が花の見せ掛けを有するように、花68の花びらのように見えるように設計される。前記花は、宝飾品類又はファッションのアクセサリーの物体になり得るような多数の用途を有し、又はフラワーアレンジメントにおける花の形態を採るように設計された物体として使用され得る(図7bにおける断面参照)。物体72のコアは、物体内から外側に向かった方向Cにおいて嗅覚物質の流れを可能にする任意の数の細孔76を有する。パッチ75は、物体のクレードル74内に適合するように設計される。嗅覚物質は放出されて、パッチ75内から外側に向かって流れる。パッチからの嗅覚物質の送達の経路は、パッチ75を形成する外膜の任意の側面上に存在し得る。73は、コア72上においてコア72に接着し、任意の所望された物体を模倣するように設計されるパッチ周辺部である。
【0104】
図7a,bに類似する実施形態が図8a,bである。ここで、嗅覚パッチシステムが物体自体の設計の中に組み込まれる。全体又は一部としての嗅覚パッチ自体は、嗅覚パッチが所望された物体の形態を採るように構築され、従って嗅覚機構はパッチの永続的な特徴である(図8a,b)。物体は、中心核82を有し、中心核82は外側への嗅覚物質の流れを可能にする任意の数の細孔又は穴81を含む。アクセサリーの周辺部は、所望された物体の形態、この場合においては花を採るように設計され、従って花びら80は、コア82の下側に取り付けられる。物体は、コア83の下側に取り付けられた貯蔵層(図8bの87)を含み、これにより外側に向かった方向Dにおいてウェル88から嗅覚物質の流れを可能にされる。パッチ内には、そこを嗅覚物質が通過しなければならない透過層86が含まれ得る。任意の数の細孔又は穴84が物体83のコアにおいて存在し、嗅覚物質が外側に向かって放出されるように、任意の数の細孔又は穴84を嗅覚物質が通過する。物体の周辺部は、この場合においては花85の花びらのように、所望された物体の形態を採るように設計され、花びらは物体のコア83に取り付けられる。貯蔵層は取り外し可能であって切り離して保存され(prised)得て(E)、これによりウェルはウェル内に直接的に置かれた新しい嗅覚物質により再充填され得て、あるいは古く又は消耗された貯蔵器89を置き換えて新しい貯蔵器89がコア83の下側に取り付けられ得る。
【0105】
類似した実施形態において、嗅覚パッチ102をその中に含む図9aのペンダント101が説明される。使用者は、ひも若しくはネックレス若しくはワイヤー100又は任意の接着剤若しくは結合機構を使用してパッチを着用する。
【0106】
パッチは、図9bの方向Gにおいて、ペンダントの側面95及び96を引き離すことによって開かれ得る。ペンダントの二つの側面95及び96は、その中において嗅覚パッチ94を保持する物体の本体を構成する。ペンダントの内部構造から離れた開口部上において、嗅覚パッチ94は、ペンダントの壁面の内側上に位置して見られる。側面95及び96は、その壁面内において多数の層を含み得る。細孔又は穴97及び99は、方向Fにおいてパッチ94内から外側に向かった嗅覚物質の流れを可能にする壁面95及び96内に存在する。使用者は、ひも、ワイヤー、ネックレス91、接着剤又は任意のタイプの結合機構を介して前記物体を着用する。
【0107】
宝飾品類は、医療用センサーが使用者によって目立たないように身に付けられ得るように、医療用センサーが宝飾品類内で隠蔽され得るように医療用センサーを組み込み得る。代替的には、前記センサーそれ自体は、着用者が物体の機能を隠蔽することを可能にする他の物体に再形成され得る。
【0108】
上述したことは、嗅覚物質の放出を可能にするための宝飾品類又はファッションのアクセサリー又は治療効果のある物体のような物体内における嗅覚パッチ又は嗅覚物質送達系の使用である。嗅覚パッチ又は嗅覚物質の任意の変形又は組み合わせは、任意の物体内又は物体の一部として使用され得る。代替的には、パッチ機構は物体自体の設計又は機能性の中へ組み込まれ得る。嗅覚パッチ又は物体の範囲内の嗅覚物質は、所望されたような芳香を提供するか又は薬理効果があるか又は任意の用途若しくは用途の組み合わせを有するための用途を有し得る。
【0109】
物体内の嗅覚パッチは、嗅覚パッチ又は嗅覚機構の取り換えによって、又は嗅覚物質の補充によって再生可能であり得る。代替的には、前記パッチは、物体自体の永続的な特徴であり得る。従って、嗅覚物質が消耗されたとき、物体が処分され得る。さらには、パッチシステム内の貯蔵器は、減少すると貯蔵器が補充又は取り換えられ得るように、取り外し可能であり得る。
【0110】
嗅覚パッチは、部分的又は全体的に透明であり、小さい写真又は任意の他の小さい物体若しくは複数の物体のようなより小さい装飾的な物体をその中に含み得る。そのようなより小さい内部の物体は、嗅覚物質の流体内において流れ、かつ嗅覚物質内において分散するために嗅覚物質の浮力を利用し得て、かつより小さい内部の物体は色彩又は雑音を放射し得る。
【0111】
物体内の区画は、物体内で嗅覚パッチ又は嗅覚物質機構内で嗅覚物質の補充を可能にする嗅覚物質のための貯蔵器として機能し得るさらなる嗅覚物質の供給を収容するために形成され得る。この補充は、継続的になり得るか又は使用者によって活性化され得る。制御機構もまた物体内に組み込まれ、使用者が物体、嗅覚パッチ又は嗅覚物質機構内において嗅覚物質の流れを開始し、変更し又は終了させることを可能にする。
【0112】
本発明による嗅覚パッチは、着用者の体のある割合だけを覆い得る衣服に関連するところが理解されるであろう。そのような状況において、前記パッチは、ブラジャー/ビキニ又は他のものの適切なポケット内において視界を遮られて取り付けられるであろう。
【0113】
本発明による嗅覚パッチは、共同に使用される機器及び装置を新鮮にするために利用され得る。従って、航空路飛行及び車両輸送は、座席、ヘッドレスト又はまびさしに関連するパッチを有し得て、これにより嗅覚パッチから放出される芳香が当該座席又は他のものの使用者の快適さを向上させる。特定の香りが使用者に関連付けられ得るか、又はパッチによって嗅覚物質源の中央レジスタから放出される嗅覚物質の香りの協調になり得ることが理解される。
【0114】
本発明によるパッチは、クリップ、ウエストバンド、衣服上のステッカーのような衣服アクセサリー及び刺青に関連し得る。パッチがティーシャツデザインの統合された特徴になり得て、従って、そのティーシャツ内においてオーダーメイドの位置を有し得ることもまた理解されるであろう。それにもかかわらず、そのような嗅覚パッチは、ティーシャツデザイン又は単に使用された体臭防止剤を変更するために除去され得る。
【0115】
本発明による嗅覚パッチは、嗅覚パッチから放出された香りが負傷者の気を散らし、又は負傷者に心地良さを与えるために利用され得るように、救急箱内に組み込まれ得る。さらにその上、嗅覚パッチは殺菌作用のある効果を生成し得る。
【0116】
本発明による嗅覚パッチは、電子機器に関連し得る。そのような状況において、電子機器は、嗅覚パッチ内における嗅覚物質の流れを促進するために、信号又は振動を放出するように用意され得る。
【0117】
本発明による嗅覚パッチは、使用者のために、上述された嗅覚パッチのウェルにおいて提示された嗅覚物質の混合物を含んでいる充血除去剤を放出し得る。
【0118】
本発明による嗅覚パッチは、使用者のための枕の中に組み込まれ得る。そのような状況において、異なる芳香が、使用者が眠りに落ちたいと願う時の晩の時間、及び使用者が新鮮な朝の匂いで目を覚ましたいと願う時の朝の時間において放出され得る。
【0119】
一般には、示されるように透過層が紙型から形成されるであろう。しかしながら、発泡体及びプラスチック原料を含む他の充填材が利用され得ることが理解されるであろう。
【0120】
示されるように、ウェル内において保持された嗅覚物質は、液体又はジェルの形態であり得る。ウェル内における嗅覚物質の粘度は、環境内への嗅覚物質の放出のために、ウェルから透過層の周辺部まで嗅覚物質の流量を変化するために調節され得る。
【0121】
示されるように、嗅覚パッチは、個人的選択のための衣類、又は当該衣類の着用者に関して患者及び他の者を落ち着かせるための手術用シャツ及び衣類のような作業着に関連し得る。
【0122】
上に示されたように、一般に嗅覚パッチのウェルの側面、穴及び一般的な形状は、使用者の要求に依存するであろう。
【0123】
おそらく、本発明によるパッチは、生物分解性物質又は木のような天然物質から形成され得る。
【0124】
嗅覚パッチは、フラップを備えた土台に固定され得る。土台は、香料の解放のための開口を含む。従って、パッチは、フラップを置き換えることによって選択的に土台に固定され得る。
【0125】
嗅覚パッチは、外傷のための包帯又は絆創膏又は他の包帯剤の一部であり得る。パッチは、薬理効果を有する嗅覚物質を備えた包帯剤に組み込まれ得るか又は単に固定され得る。
【0126】
嗅覚パッチは、ペン又は平底の浅い丸皿(nappy)又はごみ入れに固定され、あるいは絆創膏又はメモ帳又は家庭用品の一部であり得る。
【0127】
パッチは発泡体から形成される吸収層、又は汗を吸収するための同等物等を含み得ることもまた理解されるであろう。
【0128】
従って、読者は、嗅覚パッチが芳香、脱臭剤又は他の匂いのような嗅覚物質の散布のための高度に効果的であるが経済的な装置を提供することを理解するであろう。
【0129】
本発明によるパッチは、局所に送達されるか又は吸入されるための治療薬を送達するためにも使用され得ることが理解されるであろう。このことは、ニコチンと戦っている人々又は他の薬物中毒の人々によって使用された抗中毒薬のような薬理学的に活性の化合物の持続された放出の領域において、特に実用的である。パッチの更なる別の実用的な機能は、問題の位置において局所的に痛みを取り除くことを提供することであり得る。さらに、説明されたようなパッチシステムは、パッチシステムを利用する身体の特定の部分又は領域への薬物の送達を提供し得る。
【0130】
出願人は前述の仕様において特定の重要であると考えられる本発明の特徴への注意を引くことを試みる一方で、特に強調がその上に置かれているか否かを問わず、本明細書において以前に言及され、かつ/又は図面に示された任意の特許可能な特徴又は特徴の組み合わせに関する保護を請求することが理解されるべきである。
【0131】
出願人の上記説明は多くの特定を含む一方、本発明の範囲についての制限ではなく、むしろ本発明の好適な実施形態の例示と看做されるべきである。多くの他の変形が記述されているが、同一の新規の原則を使用して他の実施形態が可能である。従って、本発明の範囲は、示される実施形態によってではなく、添付の特許請求の範囲及びその法的な同等物によって決定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0132】
【図1】本発明による嗅覚パッチの第一の実施形態の断面図である。
【図2】本発明の第二の実施形態による嗅覚パッチの断面図である。
【図3】本発明によるパッチ内のウェルを示す断面図である。
【図4】本発明による代替的なウェルの断面図である。
【図5】本発明によるさらなる代替物によるウェルの略平面図である。
【図6a】本発明による嗅覚パッチの塗布の図解を示す。
【図6b】本発明による嗅覚パッチの塗布の図解を示す。
【図6c】本発明による嗅覚パッチの塗布の図解を示す。
【図6d】本発明による嗅覚パッチの塗布の図解を示す。
【図7a】カスタム化されたファッションアクセサリー若しくは宝飾品類若しくはフラワーアレンジメントの中における、又はその一部としての嗅覚パッチの使用の更なる図解を示す。
【図7b】カスタム化されたファッションアクセサリー若しくは宝飾品類若しくはフラワーアレンジメントの中における、又はその一部としての嗅覚パッチの使用の更なる図解を示す。
【図8a】カスタム化された装飾品又は宝飾品類又はフラワーアレンジメントのような所望された物体の形態を利用し得るような嗅覚パッチの外部の変形の更なる図解を示す。
【図8b】カスタム化された装飾品又は宝飾品類又はフラワーアレンジメントのような所望された物体の形態を利用し得るような嗅覚パッチの外部の変形の更なる図解を示す
【図9a】ペンダント内の香料パッチの組み込みの例を示す。
【図9b】ペンダント内の香料パッチの組み込みの例を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無孔性の容器層により形成されたウェルを備えた嗅覚パッチであって、
前記ウェルは上面上の障壁層と底面上の透過層に挟まれ、前記透過層は前記ウェルに保持される嗅覚器官からの嗅覚物質の流れのための経路を規定し、これにより前記ウェルは嗅覚器官の任意の物理的状態における嗅覚器官のための容器として作用することができ、又はウェルは任意の物理的状態の組み合わせにおける嗅覚剤の任意の組み合わせを含み得る、嗅覚パッチ。
【請求項2】
濾紙の整合性を有する紙型から構成される透過層を有する、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項3】
芳香、悪臭マスク(mask odours)を提供するための用途を有し、又は薬理効果を有する嗅覚器官を含む、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項4】
貯蔵充填材に満たされたウェルをその中に含み、又は前記ウェルがその中に嗅覚器官が含まれる開いた空間である、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項5】
外に向かって流れるウェルからの嗅覚の制御された放出を可能にするように区画され又は形成されたウェルを含み、かつ前記ウェルが嗅覚の放出を抑制するために前記ウェルの全部又は一部を囲む非透過膜により分割されている、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項6】
嗅覚放出を調整するための異なる材料又は溶液の選択拡散(differential diffusion)能力を使用するために異なる材料又は異なるタイプの溶液により満たされたウェルを含む、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項7】
香料、防蚊薬剤若しくは前記のうち二以上のもの、又は香料、薬剤若しくは防蚊剤の任意の組み合わせにより満たされたウェルを含む、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項8】
嗅覚源を有するウェルを満たすために貫通可能なウェルを含む、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項9】
嗅覚のための経路が、前記パッチの一方の側面から他方の側面に向かって、又は貯蔵層から透過層の周辺に向かって、横方向、垂直方向、又は半径方向に嗅覚パッチを通る嗅覚器官を中に含む、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項10】
容器層内の高濃度の嗅覚物質から透過層の周囲に向かう低濃度の嗅覚物質への拡散により嗅覚物質を流れさせる、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項11】
前記透過層から発散し又は対流により放出される嗅覚物質を含み、これにより容器層から透過層への嗅覚物質の流れの傾斜を提供する、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項12】
香り又は匂いを生成するために使用され得る嗅覚物質又は薬理効果を有する溶液を含み、薬剤が芳香族化又は使用者の皮膚表面を通じた直接吸収を通じて散布され、又は使用者により吸入される、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項13】
構成物質の混合を防止し嗅覚物質の流れを抑制する非透過性膜を利用することによって嗅覚物質の移動を抑制することにより嗅覚物質の放出を制御する開始機構から構成される、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項14】
薄膜層の設計又は嗅覚パッチ内に含まれる嗅覚物質のタイプの効果により、又は請求項1乃至13に記載の特徴の全て若しくは組み合わせの効果により、時間について嗅覚物質の制御された放出を提供するように機能する、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項15】
ウェルから透過層への嗅覚物質の流れを開始させる開始機構を利用して破壊され得る非透過性膜を含む、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項16】
嗅覚パッチ内から嗅覚パッチの周囲への嗅覚物質の流れ又は他の任意の薬剤若しくは防蚊剤の流れを内部的又は外部的に向上させるための熱生成機構を含む、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項17】
嗅覚パッチ内からの嗅覚物質の流れを向上させる熱生成機構を含む、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項18】
覆い又はタンクであり得て、嗅覚物質の放出を促進するための電池により電力を与えられた加熱器を有し得る熱生成機構を含む、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項19】
加熱板又は熱生成機構に貼り付けられることにより、嗅覚物質の拡散を引き起こすために前記熱源から生成されたエネルギーを利用し得る、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項20】
パッチを横切る嗅覚物質の流れを調節するための小さい電子的又は機械的ポンプを含む、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項21】
圧力が与えられたときに膜を貫通し、透過層内に嗅覚物質を解放するスパイクから構成される開始機構を含む、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項22】
嗅覚物質の流れを開始させその後嗅覚物質の流れを促進するパッチに外部の圧力を与えることにより圧搾又は拡張され得て、これにより放出される嗅覚物質の量を向上させる、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項23】
例えば防蚊剤のような化学的に活性である嗅覚物質を有するウェル内に保持された嗅覚物質を含み、又は前記嗅覚物質が心地良い香り又は所望の匂いを示す芳香特性を有する、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項24】
衣類上、挨拶状上、衣類内のポケット内、マスク上、使用者の身体上のどこか、又は嗅覚又は薬理パッチ機構の使用の必要が存在する任意の位置上に置かれ得る、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項25】
任意の表面への接着、引っ掛け又は留めることにより任意の表面に付加され得る、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項26】
プラスチック若しくは紙材料、又は織布若しくは不織布又は重合体である構成物質から作られ得る、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項27】
所望の治療効果を提供する目的により、使用者に対する毒性を回避するために、所望の時間について所望の量にて所望の位置においてパッチから使用者に放出される薬理特性を有する嗅覚物質を含み得る、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項28】
嗅覚機構又は任意の他の外部機構にエネルギーを供給するための燃料として香料を利用することができる、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項29】
宝飾品類及び服飾装飾品を含むがこれらに限られない物体の一部となり、又は挿入されるように形成され得て、これにより物体からの嗅覚物質の放出を提供する、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項30】
例えば宝飾品類、イヤリング、ブレスレット若しくは使用者によって着用され得る任意の物体のような装飾品又は物体の形態又は形状を採り得る、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項31】
物体の周辺内にさらなる嗅覚源を含み得る物体の形態を採り得る、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項32】
宝飾品類又は服飾装飾品のような物体内に含まれ、又は前記物体事態の形態を採り得て、又は前記物体内において任意の形態を採り得る、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項33】
嗅覚物質を放出するために圧搾可能であり、又は嗅覚物質の放出を開始、制御又は停止するために物体の任意の部分が圧力に対して感受性を有し得て、例えばパッチが使用者の腋窩に接着されるとき若しくは使用者が嗅覚パッチを外すときのような、嗅覚パッチの使用者への適用前若しくは使用者への適用期間中に使用者によって前記圧搾が提供され得る、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項34】
嗅覚物質の流れを開始し、変更し又は終了させる制御機構をその中に含む、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項35】
パッチシステムの任意の部分、パッチ機構の内部又は外部であるパッチの中心又はパッチの周辺にエネルギー電池を内蔵する、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項36】
パッチ内からの燃料、又はパッチの外側の燃料源からの燃料を利用し得るエネルギー電池を内蔵する、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項37】
微小電子機械的(MEM)装置の使用を通じて、パッチ内からの嗅覚物質の流れを開始、変更又は終了させ得るエネルギーを生成し得るエネルギー電池を内蔵する、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項38】
色若しくは照明の提供又は音楽の生成に利用され、又は他の任意の機能を有し得る分離した電子的存在へのエネルギーの供給、又はパッチの加熱を含むがこれらに限られない用途を有するエネルギーを生成し得るエネルギー電池を内蔵する、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項39】
嗅覚物質又は薬剤の流れの変更を通じて薬剤伝達のために使用され得る、又はパッチ機構内の一以上の嗅覚物質からの活性薬剤の構成において支援するためのエネルギーを生成し得るエネルギー電池を内蔵する、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項40】
嗅覚パッチ内にあるエネルギー電池のための燃料源として嗅覚物質を使用し得る、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項41】
一つ若しくは数個の燃料源又は異なる複数の燃料源の混合物を利用し得る、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項42】
嗅覚パッチ内若しくは嗅覚パッチ外の分離した燃料源又は嗅覚物質からのアルコールによって駆動される燃料電池又は太陽エネルギーを含むがこれらに限られない燃料源を含み得る、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項43】
パッチ機構により提供されるエネルギーにより駆動され得る微小電子機械的(MEM)装置をパッチシステム内に内蔵する、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項44】
Wi‐Fi、ブルートゥース若しくは他の遠隔技術を通じて遠隔にて操作又は起動され得て、又は信号を送出することにより他の装置を操作し得る微小電子機械的(MEM)装置をパッチ内に内蔵する、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項45】
部分的又は全体に透明であり得て、パッチ内に小さな写真のようなより小さい装飾的物体又は他の任意の一つ又は複数の小さな物体を含む、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項46】
嗅覚物質内に浮かぶより小さい内部物体を含み、嗅覚物質内に分布するために嗅覚物質の浮力を利用し得て、前記より小さい内部物体が色又は雑音を発出する、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項47】
宝飾品のような物体内に生理的センサが隠され得るように生理的センサを含み得て、これにより医療的センサが前記生理的センサから目立たずに医療データを収集するように使用され得る、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項48】
データをパッチシステムの外部又は内部の装置に供給し得る生理的センサを含み、同様に前記装置は嗅覚物質の流れを調節し、又は任意の他の所望の効果を有し、又はパッチ機構内からの薬剤の伝達を変更するために電気的装置にフィードバックを供給し得る、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項49】
燃料電池を利用し得る、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項50】
それ自体が例えば香料、アルコール又はエネルギー電池のような任意のエネルギー源からのエネルギーを利用し得る燃料電池を利用し得て、前記燃料電池が多数のエネルギー源を利用し得る、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項51】
任意の必要な機能を提供するために微小電子機械的(MEM)装置を利用し得る、請求項1に記載の嗅覚パッチ。
【請求項52】
芳香システム、医療装置若しくは医療センサ内、又は宝飾品又は服飾装飾品の内部構造内に含まれ得る、請求項1に記載の嗅覚パッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6a】
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【図6b】
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【図6c】
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【図6d】
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【図7a】
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【図7b】
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【図8a】
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【図8b】
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【図9a】
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【図9b】
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【公表番号】特表2009−515566(P2009−515566A)
【公表日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−529672(P2008−529672)
【出願日】平成18年6月27日(2006.6.27)
【国際出願番号】PCT/GB2006/002375
【国際公開番号】WO2007/028937
【国際公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【出願人】(508068696)
【Fターム(参考)】