説明

器具取付台及びナットプレート

【課題】器具取付台の角度調整を容易にすることを目的とする。
【解決手段】器具取付台は、設置面101に取り付けられる設置部材3と、所定の器具を取り付ける取付面を有する器具取付部材4と、設置部材3に器具取付部材4を固定するためのナットプレート9とを備える。設置部材3は、設置部材軸孔7−1と設置部材可動孔8−1とを有する。器具取付部材4は、取付部材軸孔7−2と弧状に形成された取付部材可動孔8−2とを有する。ナットプレート9は、設置部材軸孔7−1と取付部材軸孔7−2とを貫通したボルトが挿入され、上記ボルトを固定するための軸部固定孔と、設置部材可動孔8−1と取付部材可動孔8−2とを貫通したボルトが挿入され、上記ボルトを固定する可動部固定孔とを有する。各ボルトを緩めることで、設置部材軸孔7−1と取付部材軸孔7−2とを貫通したボルトを軸にして、設置部材3に対して器具取付部材4を回動させて角度調整できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、DSRC(Dedicated Short Range Communication)路側機等の器具を取付面に取り付け、設置面に対する器具の角度を調整可能にした器具取付台と、上記器具取付台の角度調整部分を固定するために使用されるナットプレートとに関するものである。
【背景技術】
【0002】
屋内の天井や屋外の門構等の設置面に取り付けられる設置部材と、DSRC路側機が取り付けられる取付面を有する器具取付部材とを備え、設置面に対する取付面の角度を調整可能なDSRC路側機の雲台(器具取付台)がある。この雲台は、設置部材に対して器具取付部材を回転させて角度調整を行う際に、回転軸となる回転軸部分と、上記回転軸部分を軸として回動する可動部分とがそれぞれ別々のボルト及びナットで固定される。角度調整する際には、回転軸部分と可動部分とのボルトをそれぞれ緩め、可動部分を回動させて角度を調整した後、回転軸部分と可動部分とのボルトをそれぞれ締めて固定する。このように角度調整を行い、DSRC路側機から入出力する電波の軸を所望の角度とする。
【特許文献1】特開2006−84725号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記雲台には、以下の課題がある。
(1)角度調整を行う際にボルトを緩めるには、ナット固定用工具とボルト固定用工具との2つの工具が必要である。また、上記2つの工具を同時に使用するため、両手を使って作業しなければならない。なお、ナット固定用工具とボルト固定用工具とは、例えば、スパナである。
(2)角度調整の際、回転軸と可動部との2箇所のナットを緩める必要がある。ここで、一のナットを緩めた後に他のナットを緩めると、他のナットを緩めている際、先に緩めた一のナットが脱落して紛失し易い。また、上記一のナットの脱落を防ぐには、回転軸と可動部とのそれぞれのナットを緩めた状態で、ナットが脱落しないようにナットを保持しなくてはならず、角度調整作業が容易に行えない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係る器具取付台は、例えば、設置面に取り付けられる設置部材と、所定の器具を取り付ける取付面を有する器具取付部材と、上記設置部材に上記器具取付部材を固定するためのナットプレートとを備える器具取付台であって、上記設置面に対する上記器具取付部材の取付面の角度を調節可能に上記設置部材に上記器具取付部材が取り付けられる器具取付台であり、
上記設置部材は、第1の固定部材が挿入される設置部材軸孔と、第2の固定部材が挿入される設置部材可動孔とを有し、
上記器具取付部材は、上記第1の固定部材が挿入される取付部材軸孔と、上記設置部材軸孔と上記取付部材軸孔とに挿入された上記第1の固定部材を軸にして、上記設置部材に対して上記器具取付部材を所定の範囲で回動させて上記設置面に対する上記取付面の角度を調節した場合であっても、上記設置部材可動孔と少なくとも一部が重なるように設けられ、上記第2の固定部材が挿入される取付部材可動孔とを有し、
上記ナットプレートは、上記設置部材軸孔と上記取付部材軸孔とに挿入された上記第1の固定部材が挿入され、上記第1の固定部材を固定するための軸部固定孔と、上記設置部材可動孔と上記取付部材可動孔とに挿入された上記第2の固定部材が挿入され、上記第2の固定部材を固定する可動部固定孔と
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明に係る器具取付台は、設置部材軸孔と取付部材軸孔とに挿入された第1の固定部材と、設置部材可動孔と取付部材可動孔とに挿入された第2の固定部材とを、1つのナットプレートで固定する。そのため、角度調整を行う際には、ナットプレートを固定するための工具は必要なく、片手での作業が可能である。また、第1の固定部材と第2の固定部材との一方がナットプレートから外れても、他方で止まっているため、ナットプレートが脱落する可能性が低い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
実施の形態1.
この実施の形態に係る器具取付台とナットプレートとについて、DSRC路側機のアンテナ1を取り付けるための雲台2(角度調整機)を器具取付台の例として説明する。
【0007】
図1は、DSRC路側機と雲台との外観を示す図である。図1(a)は、DSRC路側機と雲台との正面図、図1(b)は、DSRC路側機と雲台との背面図、図1(c)は、DSRC路側機と雲台との左側面図、図1(d)は、DSRC路側機と雲台との右側面図、図1(e)は、DSRC路側機と雲台との平面図、図1(f)は、DSRC路側機と雲台との底面図、図1(g)は、DSRC路側機と雲台との正面斜視図、図1(h)は、DSRC路側機と雲台との背面斜視図である。
図2は、雲台2の外観を示す図である。図2(a)は、DSRC路側機の正面図、図2(b)は、DSRC路側機の背面図、図2(c)は、DSRC路側機の左側面図、図2(d)は、DSRC路側機の右側面図、図2(e)は、DSRC路側機の平面図、図2(f)は、DSRC路側機の底面図、図2(g)は、DSRC路側機の底面斜視図、図2(h)は、DSRC路側機の平面斜視図である。
図3は、雲台2の分解図である。図3(a)は、雲台2の設置部材3の左側面図であり、図3(b)は、雲台2の器具取付部材4の左側面図である。
【0008】
雲台2は、設置面101に取り付けられる設置部材3と、アンテナ1が取り付けられる器具取付部材4とを備える。ここで設置面101は、例えば、DSRC路側機つきの雲台2を取り付ける屋内の天井や、屋外の門構の設置面をさす。ただし、設置面101は、屋内の天井や屋外の門構に限定するものではない。
設置部材3は、設置面101に取り付けられる底面部3−1と、底面部3−1の対向する2辺に略垂直に設けられた三角形状の2つの設置側面部3−2とを有する。各設置側面部3−2には、軸孔7である設置部材軸孔7−1と、可動孔8である設置部材可動孔8−1とが設けられる。設置部材軸孔7−1は、第1の固定部材5(例えば、ボルト)の胴部5−2の径と略同一の径の孔であり、設置部材可動孔8−1は、第2の固定部材6(例えば、ボルト)の胴部6−2の径と略同一の径の孔であることが望ましい。つまり、設置部材軸孔7−1と設置部材可動孔8−1とは、第1の固定部材5や第2の固定部材6が挿入された場合に遊びとなる部分が少ない径であることが望ましい。ただし設置部材軸孔7−1と設置部材可動孔8−1の径は、遊びとなる部分が少ない径である必要はない。
器具取付部材4は、アンテナ1を取り付ける取付面4−1と、取付面4−1の対向する2辺に略垂直に設けられた台形状の2つの取付側面部4−2とを有する。各取付側面部4−2には、軸孔7である取付部材軸孔7−2と、可動孔8である取付部材可動孔8−2とが設けられる。取付部材軸孔7−2は、第1の固定部材5(例えば、ボルト)の胴部5−2の径と略同一の径の孔であることが望ましい。つまり、取付部材軸孔7−2は、第1の固定部材5が挿入された場合に遊びとなる部分が少ない径であることが望ましい。ただし取付部材軸孔7−2の径は、遊びとなる部分が少ない径である必要はない。一方、取付部材可動孔8−2は、取付部材軸孔7−2を中心とした円の幅Wの弧状に形成される。
一方の設置側面部3−2と取付側面部4−2とについて見ると、設置側面部3−2に設けられた設置部材軸孔7−1と、取付側面部4−2に設けられた取付部材軸孔7−2とに第1の固定部材5が挿入され固定され、設置側面部3−2に設けられた設置部材可動孔8−1と、取付側面部4−2に設けられた取付部材可動孔8−2とに第2の固定部材6が挿入され固定される。そして、第1の固定部材5と第2の固定部材6とは、単一のナットプレート9に設けられた孔に挿入され固定される。他方の設置側面部3−2と取付側面部4−2とについても同様である。
【0009】
図4は、雲台2の構造を示す図である。図4(a)は、ナットプレート9を示す図である。図4(b)は、雲台2の左側面図であり、破線により裏側の部材を示している。図4(c)は、図4(b)のA−A’断面図である。図4(d)は、雲台2の平面図であり、破線により裏側の部材を示している。
図4(a)に示すように、ナットプレート9は、軸部固定孔12と可動部固定孔13との2つの孔を有した平板状又は棒状の部材である。つまり、ナットプレート9は、ナットが2つ繋げられ、平板状又は棒状に形成された部材である。また、ナットプレート9は、雲台2と同様の素材で形成され、例えばステンレスにより形成される。
図4(b)(c)(d)に示すように、設置部材軸孔7−1と取付部材軸孔7−2とに挿入された第1の固定部材5は、設置部材軸孔7−1と取付部材軸孔7−2とを貫通して、ナットプレート9の軸部固定孔12に挿入されて固定される。つまり、第1の固定部材5の頭5−1と、第1の固定部材5の胴部5−2が挿入されたナットプレート9とにより、設置部材3と器具取付部材4とを挟み込んで固定する。同様に、設置部材可動孔8−1と取付部材可動孔8−2とに挿入された第2の固定部材6は、設置部材可動孔8−1と取付部材可動孔8−2とを貫通して、ナットプレート9の可動部固定孔13に挿入されて固定される。つまり、第2の固定部材6の頭6−1と、第2の固定部材6の胴部6−2が挿入されたナットプレート9とにより、設置部材3と器具取付部材4とを挟み込んで固定する。
さらに、図4(c)に示すように、第1の固定部材5と第2の固定部材6とは、ワッシャスプリング10とワッシャー11とを貫通してナットプレート9に固定される。
第1の固定部材5の胴部5−2は、まず、ワッシャスプリング10に設けられた孔に挿入され、次に1つ目のワッシャー11の孔に挿入される。次に、第1の固定部材5の胴部5−2は、取付側面部4−2の取付部材軸孔7−2に挿入され、2つ目のワッシャー11に挿入され、設置側面部3−2の設置部材軸孔7−1に挿入される。そして、第1の固定部材5の胴部5−2は、ナットプレート9の軸部固定孔12に挿入されて、固定される。
同様に、第2の固定部材6の胴部6−2は、まず、ワッシャスプリング10に設けられた孔に挿入され、次に1つ目のワッシャー11の孔に挿入される。次に、第2の固定部材6の胴部6−2は、取付側面部4−2の取付部材可動孔8−2に挿入され、2つ目のワッシャー11に挿入され、設置側面部3−2の設置部材可動孔8−1に挿入される。そして、第2の固定部材6の胴部6−2は、ナットプレート9の可動部固定孔13に挿入されて、固定される。
ここで、ワッシャー11は、設置部材3と器具取付部材4との座面を安定させるための座金である。また、ワッシャスプリング10は、切り口をねじったC字型等に形成された座金であり、ねじれた形状により弾力を有する。つまり、ワッシャスプリング10は、図4(c)のB方向に弾性を有することにより、固定された設置部材3と器具取付部材4との緩み止めの役割を果たす。
【0010】
次に、設置面101に対する雲台2の取付面4−1の角度調整方法について説明する。なお、ここでは、設置部材3の底面部3−1は、設置面101に固定されているものとして説明する。
(S1)各設置側面部3−2、取付側面部4−2に取り付けられた第1の固定部材5と第2の固定部材6とを緩める。ここでは、第1の固定部材5と第2の固定部材6とがナットプレート9から外れない程度であって、設置部材3に対して器具取付部材4が回動する程度に、第1の固定部材5と第2の固定部材6とを緩める。ここで、取付部材可動孔8−2は、取付部材軸孔7−2を中心とした円の弧状に形成されているため、取付部材軸孔7−2を貫通した第1の固定部材5を軸にして、設置部材3に対して器具取付部材4を取付部材可動孔8−2の幅Wの範囲で回動させることができる。
(S2)器具取付部材4を回動させて、設置面101に対する取付面4−1の角度を調節する。この際、設置部材軸孔7−1と取付部材軸孔7−2とを貫通してナットプレート9の軸部固定孔12に挿入された第1の固定部材5を軸にして、器具取付部材4を回動させる。そして、角度計等により、設置面101に対する取付面4−1の角度が所望の角度になっていることを確認する。つまり、屋内の天井や屋外の門構などの設置面101に対して、DSRC路側機のアンテナ1から入出力する電波の電波軸102が所望の角度になっていることを確認する。
(S3)第1の固定部材5と第2の固定部材6とを再び締めて、設置部材3に器具取付部材4を固定する。この際、可動孔8に挿入された第2の固定部材6を先に締めて、その後、軸孔7に挿入された第1の固定部材5を締めて、設置部材3に対して器具取付部材4が回動しないように固定する。
【0011】
ここで、第1の固定部材5と第2の固定部材6とを固定するために、通常のナットではなく、ナットプレート9を用いていることにより、以下のような効果が得られる。
まず、(S1)で第1の固定部材5と第2の固定部材6とを緩めた際、第1の固定部材5と第2の固定部材6との一方がナットプレート9から外れてしまった場合であっても、第1の固定部材5と第2の固定部材6との他方によりナットプレート9が保持されているため、ナットプレート9が脱落することはない。つまり、ナットプレート9が脱落してしまう可能性が低い。
また、第1の固定部材5や第2の固定部材6がボルトである場合、通常のナットを使用していると、(S3)でボルトを締める際、ナットが回転しないようにナットを固定する必要がある。そのため、ナットをスパナ等で固定しながら、ボルトを締める必要がある。つまり、ナットを固定するためのスパナが必要であるとともに、一方の手でナットを固定しつつ、他方の手でボルトを締めるため、両手を使って作業しなければならない。しかし、ナットプレート9を使用することで、(S3)でボルトを締める際、ナットプレート9を固定する必要がない。これは、ナットプレート9は、2つのボルト(第1の固定部材5と第2の固定部材6)で固定されているため、回転することがないためである。そのため、(S3)の作業を片手で行うことができる。
さらに、高い場所にある設置面101に、DSRC路側機つきの雲台2を取り付ける場合、ナットプレート9の脱落する可能性が低く、また片手で作業を行うことができるため、高所での取付作業が容易となる。
また、さらに、ナットプレート9をスパナ等で固定する必要がないため、ナットプレート9の厚さを薄くすることができる。そのため、器具取付台の内部に何らかの器具を取り付ける場合に、スペースを容易に確保することができる。つまり、ナットプレート9は、強度及び締付力を保てる最小の大きさとすることができる。
また、さらに、2つのナットを用いていたところを、1つのナットプレート9とすることができるため、部品点数を減らすことができる。
【0012】
図5は、ワッシャー11に代えてワッシャープレート14を備える構成とした雲台2とワッシャープレート14とを示す図である。図5(a)は、雲台2の左側面図である。図5(b)は、ワッシャープレート14の一例を示す図である。図5(c)は、ワッシャープレート14の他の例を示す図である。
雲台2は、ワッシャー11ではなく、ワッシャープレート14を備える。ワッシャープレート14は、軸部保護孔17と可動部保護孔18との2つの孔を有した平板状又は棒状の部材である。つまり、ワッシャープレート14は、ワッシャー11が2つ繋げられ、平板状又は棒状に形成された部材である。また、ワッシャープレート14の可動部保護孔18側の端部には、マーク15が設けられている。
また、器具取付部材4の取付部材可動孔8−2付近には角度調整用の目盛16が設けられている。目盛16は、角度を示す印である。ワッシャープレート14に設けられたマーク15は、目盛16を指し示すように設けられる。
なお、図5(a)に示すワッシャープレート14は、図5(b)に示す取付部材可動孔8−2側の端部を尖らせて目盛16を指し示すマーク15を設けている。しかし、図5(c)に示すように、取付部材可動孔8−2側の端部に棒線等を付して目盛16を指し示すマーク15を設けてもよい。
角度調整の際、上記(S2)では、角度計等により、設置面101に対する取付面4−1の角度が所望の角度になっていることを確認した。しかし、図5に示す雲台2では、マーク15が指し示す目盛16の値により、設置面101に対する取付面4−1の角度が所望の角度になっていることを確認することができる。つまり、別途角度計等を用意する必要はなく容易に角度調整をすることが可能である。
【0013】
なお、上記説明では、取付部材可動孔8−2が取付部材軸孔7−2を中心とした円の弧状に形成されるとした。しかし、設置部材可動孔8−1が設置部材軸孔7−1を中心とした円の弧状に形成されていても構わない。つまり、設置部材可動孔8−1と取付部材可動孔8−2との少なくともいずれかが、弧状に形成されていれば、角度調整の際、設置部材3に対して器具取付部材4を回動させることができるためである。
言い換えると、設置部材軸孔7−1と取付部材軸孔7−2とに挿入された第1の固定部材5を軸にして、設置部材3に対して器具取付部材4を回動させた場合に、少なくとも一部が重なるように、設置部材可動孔8−1と取付部材可動孔8−2とが設けられていればよい。
つまり、設置部材可動孔8−1と取付部材可動孔8−2との形状は、弧状に限らず、半円形、三日月形等であっても構わない。
【0014】
また、上記説明では、器具取付台の一例としてDSRC路側機を用いて説明した。しかし、器具取付台は、これに限らず、他のカメラ、センサ等、その他の器具を取り付ける台であればどのような台であっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】DSRC路側機と雲台との外観を示す図。
【図2】雲台2の外観を示す図。
【図3】雲台2の分解図。
【図4】雲台2の構造を示す図。
【図5】ワッシャープレート14を備える構成とした雲台2とワッシャープレート14とを示す図。
【符号の説明】
【0016】
1 アンテナ、2 雲台、3 設置部材、3−1 底面部、3−2 設置側面部、4 器具取付部材、4−1 取付面、4−2 取付側面部、5 第1の固定部材、6 第2の固定部材、7 軸孔、7−1 設置部材軸孔、7−2 取付部材軸孔、8 可動孔、8−1 設置部材可動孔、8−2 取付部材可動孔、9 ナットプレート、10 ワッシャスプリング、11 ワッシャー、12 軸部固定孔、13 可動部固定孔、14 ワッシャープレート、15 マーク、16 目盛、17 軸部保護孔、18 可動部保護孔、101 設置面、102 電波軸。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置面に取り付けられる設置部材と、所定の器具を取り付ける取付面を有する器具取付部材と、上記設置部材に上記器具取付部材を固定するためのナットプレートとを備える器具取付台であって、上記設置面に対する上記器具取付部材の取付面の角度を調節可能に上記設置部材に上記器具取付部材が取り付けられる器具取付台であり、
上記設置部材は、第1の固定部材が挿入される設置部材軸孔と、第2の固定部材が挿入される設置部材可動孔とを有し、
上記器具取付部材は、上記第1の固定部材が挿入される取付部材軸孔と、上記設置部材軸孔と上記取付部材軸孔とに挿入された上記第1の固定部材を軸にして、上記設置部材に対して上記器具取付部材を所定の範囲で回動させて上記設置面に対する上記取付面の角度を調節した場合であっても、上記設置部材可動孔と少なくとも一部が重なるように設けられ、上記第2の固定部材が挿入される取付部材可動孔とを有し、
上記ナットプレートは、上記設置部材軸孔と上記取付部材軸孔とに挿入された上記第1の固定部材が挿入され、上記第1の固定部材を固定するための軸部固定孔と、上記設置部材可動孔と上記取付部材可動孔とに挿入された上記第2の固定部材が挿入され、上記第2の固定部材を固定する可動部固定孔と
を有することを特徴とする器具取付台。
【請求項2】
上記器具取付台は、さらに、
上記設置部材軸孔と上記取付部材軸孔とに挿入される上記第1の固定部材が挿入される軸部保護孔と、上記設置部材可動孔と上記取付部材可動孔とに挿入される上記第2の固定部材が挿入される可動部保護孔とを有するワッシャープレート
を備えることを特徴とする請求項1に記載の器具取付台。
【請求項3】
上記設置部材可動孔又は上記取付部材可動孔の付近には、取付面の角度調整用の目盛が設けられ、
上記ワッシャープレートには、上記目盛を指す所定のマークが設けられた
ことを特徴とする請求項2に記載の器具取付台。
【請求項4】
設置面に取り付けられる底面部と、上記底面部に略垂直に設けられ、設置部材軸孔と設置部材可動孔とが設けられた設置側面部とを有する設置部材と、
所定の器具を取り付ける取付面と、上記取付面に略垂直に設けられ、取付部材軸孔と取付部材可動孔とが設けられた取付側面部とを有する器具取付部材と、
上記設置部材に設けられた設置部材軸孔と上記器具取付部材に設けられた取付部材軸孔とを貫通した第1の固定部材を固定する軸部固定孔と、上記設置部材に設けられた設置部材可動孔と上記器具取付部材に設けられた取付部材可動孔とを貫通した第2の固定部材を固定する可動部固定孔とを有する板状のナットプレートと
を備える器具取付台であり、
上記設置部材可動孔が上記設置部材軸孔を中心とした弧状の孔であるか、又は、上記取付部材可動孔が上記取付部材軸孔を中心とした弧状の孔であるかの少なくともいずれかである
ことを特徴とする器具取付台。
【請求項5】
設置面に取り付けられる設置部材と、所定の器具を取り付ける取付面を有する器具取付部材とを備える器具取付台であって、上記設置面に対して上記器具取付台の取付面の角度を調節可能に上記設置部材に上記器具取付部材が固定される器具取付台の上記設置部材に上記器具取付部材を固定するためのナットプレートであり、
上記設置部材に設けられた設置部材軸孔と上記器具取付部材に設けられた取付部材軸孔とを貫通した第1の固定部材を挿入して固定するための軸部固定孔と、
上記設置部材軸孔と上記取付部材軸孔とを貫通させた第1の固定部材を軸にして、上記設置部材に対して上記器具取付部材を所定の範囲で回動させて上記設置面に対する上記取付面の角度を調節した場合であっても、少なくとも一部が互いに重なるように上記設置部材に設けられた設置部材可動孔と上記器具取付部材に設けられた取付部材可動孔とを貫通した第2の固定部材を挿入して固定するための可動部固定孔と
を備えることを特徴とするナットプレート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−156373(P2009−156373A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−336315(P2007−336315)
【出願日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】