説明

回転コネクタの嵌合構造

【課題】コンビネーションスイッチなどの被固定部に対するガタツキのない固定が、着脱可能に行えるようにする。
【解決手段】ステータ12と、このステータ12に対して回転可能に取り付けられるロテータ13を有する回転コネクタ11をコンビネーションスイッチ31に位置決めすべく、前記ステータ12に形成された嵌合部21を前記コンビネーションスイッチ31に形成され被嵌合部41に対して接離方向の嵌め合いで嵌合する回転コネクタ11の嵌合構造において、前記嵌合部21に、対向面41bに対して圧接する圧接ばね部23と、弾性変位により前記圧接部23を後退させる変位空間26とを形成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、回転コネクタに関し、より詳しくは、例えばコンビネーションスイッチなどの被固定部に対するガタツキのない固定が着脱可能に行えるようにする回転コネクタの嵌合構造に関する。
【背景技術】
【0002】
回転コネクタは、固定側部材と、この固定側部材に対して回転可能に取り付けられる回転側部材を有し、これらのうちの固定側部材を被固定部、すなわち回転コネクタが例えば自動車のステアリング装置に用いられるステアリングロールコネクタである場合にはコンビネーションスイッチに対して固定される。この固定は下記特許文献1に開示されているように、固定側部材の下面に垂設した係止爪によってなされる。
【0003】
しかし、回転コネクタとコンビネーションスイッチとの間で径方向に遊びがあるとガタついて回転コネクタが揺れてしまう。
【0004】
このため、ガタツキを防止すべく下記特許文献2に開示されていような位置決めとガタツキ防止のための嵌合構造が設けられている。すなわち、この嵌合構造は、図11に示したように、回転コネクタ101の固定側部材102の外周面に、平面視方形をなす2個の嵌合部103が設けられ、これらが嵌合する平面視コ字状をなす被嵌合部104が、コンビネーションスイッチの筐体の上面に設けられている。そして、嵌合したときにガタツキのない圧入状態を得られるようにするために、前記嵌合部103の三面のうちの直角をなす二面103a,103bには、被嵌合部104に嵌合されて潰される潰しリブ105が、嵌合方向、すなわち接離方向に沿って長い線状に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−297846号公報
【特許文献2】特開2010−868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、潰しリブは一度嵌合されると前記のように潰れてしまうので、回転コネクタを被固定部から一度外すと、再度固定しようとしても最初のようなガタツキのない嵌合状態は得られない。つまり、再使用できない。
【0007】
このため、例えばメンテナンス等のために被固定部から回転コネクタを外したら、部品交換せざるを得なかった。したがって、無駄であった。
【0008】
そこで、この発明は、一度外した後でもガタツキのない嵌合状態が得られるようにすることを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そのための手段は、固定側部材と、該固定側部材に対して回転可能に取り付けられる回転側部材を有する回転コネクタを被固定部に位置決めすべく、前記固定側部材に形成された嵌合部を前記被固定部に形成された被嵌合部に対して接離方向の嵌め合いで嵌合する回転コネクタの嵌合構造であって、前記嵌合部と被嵌合部との間に、これらの間の相対移動を弾性によって阻止する圧接部が設けられた回転コネクタの嵌合構造である。前記圧接部は、嵌合部や被嵌合部と別の部材でもよい。
【0010】
また、前記嵌合部および被嵌合部の少なくとも一方に、対向面に対して圧接する方向に付勢された圧接部が設けられた回転コネクタの嵌合構造であってもよい。
【0011】
さらに、前記嵌合部および被嵌合部の少なくとも一方に、対向面に対して圧接する圧接部と、弾性変位により前記圧接部を後退させる変位空間が形成された回転コネクタの嵌合構造でもよい。
【0012】
このような構成であるので、前記嵌合部を被嵌合部に対して嵌合すると、圧接部の弾性や付勢力によって、嵌合部が被嵌合部の中で突っ張った状態になり、嵌合部と被嵌合部の嵌合状態が圧入状態となる。そして、嵌合部を被嵌合部から外すと、圧接部は弾性復帰して、元の状態に戻る。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、弾性あるいは付勢力を有する圧接部によって、被嵌合部に対する嵌合部の嵌合状態は、接離方向の嵌め合いのみで、ガタツキのない密着状態となる。しかも、嵌合部を被嵌合部から外したときには、圧接部は弾性復帰により元の状態に戻るので、再度嵌合を行うことができる。つまり、ガタツキのない固定が着脱可能に行える。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】回転コネクタの嵌合構造を示す平面図。
【図2】回転コネクタの嵌合構造の作用状態を示す平面図。
【図3】回転コネクタの上面側の斜視図。
【図4】図3のA部分の拡大図。
【図5】回転コネクタの下面側の斜視図。
【図6】回転コネクタの平面図。
【図7】回転コネクタの固定状態を示す一部破断側面図。
【図8】他の例に係る回転コネクタの嵌合構造を示す部分平面図。
【図9】他の例に係る回転コネクタの嵌合部を示す平面図。
【図10】他の例に係る回転コネクタの嵌合構造を示す分解斜視図。
【図11】従来技術の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は、回転コネクタ11の嵌合構造を示す平面図である。この一形態では、回転コネクタ11として、自動車のステアリング装置に組み込まれるステアリングロールコネクタの例を説明するが、その他の回転コネクタであってもよい。
【0016】
この回転コネクタ11の嵌合構造は、回転コネクタ11を固定する相手である被固定部としてのコンビネーションスイッチ31に対してのガタツキのない固定が、図2に示したように着脱可能に行えるというものである。
【0017】
すなわち、固定側部材としてのステータ12と、このステータ12に対して回転可能に取り付けられる回転側部材としてのロテータ13を有する回転コネクタ11をコンビネーションスイッチ31に位置決めすべく、ステータ12に形成された嵌合部21と、コンビネーションスイッチ31の筐体32に形成された被嵌合部41とが、接離方向での嵌め合いで嵌合する。この嵌合部21と被嵌合部41との嵌合が、これらの間の相対移動を阻止し、ガタツキがないように行われ、しかも、一度外した後に再度嵌合しても同様にガタツキのない状態が得られるようにする。
【0018】
このような嵌合を、前記嵌合部21と被嵌合部41との間に、これらの間の相対移動を弾性によって阻止する圧接部としての圧接ばね部23が設けられた回転コネクタ11の嵌合構造で実現した。この嵌合構造は、前記嵌合部21および被嵌合部41の少なくとも一方に、対向面に対して圧接する方向に付勢された圧接部が設けられた回転コネクタ11の嵌合構造であってもよい。また、前記嵌合部21および被嵌合部41の少なくとも一方に、対向面に対して圧接する圧接部と、弾性変位により前記圧接部を後退させる変位空間が形成された回転コネクタ11の嵌合構造でもよい。
【0019】
まず、回転コネクタ11全体の概略構造について説明してから、嵌合構造について説明する。
【0020】
図3は回転コネクタ11を上面側から見た斜視図で、図4はその要部であるA部分の拡大図、図5は回転コネクタ11を下面側から見た斜視図、図6は回転コネクタ11の平面図である。
【0021】
これらの図に示すように、回転コネクタ11は、下面側に位置する固定側部材としてのステータ12と、上面側に位置する回転側部材の一部としてのロテータ13と、これらステータ12及びロテータ13間でのステータ12に対するロテータ13の中立位置(回転コネクタ11の中立位置)を保持する回転側部材の一部としての回転ロックユニット14を備える。
【0022】
前記ステータ12は、中央に円形の穴を有する略環状をなす固定側リング板部材15と、この固定側リング板部材15における外周側部位の上面に係合して一体化される平面視円形をなす外周筒部材16とで構成される。
【0023】
固定側リング板部材15は、下面に、コンビネーションスイッチに固定するための固定爪17を有する。固定爪17は、固定側リング板部材15の外周部位における3箇所に、適宜長さで形成され、先端には係止爪17aが形成されている。
【0024】
また、固定側リング板部材15における前記外周筒部材16を固定する位置よりも外周側には、適宜外方に張り出すコネクタハウジング15aが形成されている。
【0025】
外周筒部材16におけるこのコネクタハウジング15aに対応する部位には、コネクタハウジング15aと組み合わさるコネクタハウジング16aが形成され、これらコネクタハウジング15a,16a内にはコネクタが内蔵される。
【0026】
前記ロテータ13は、前記ステータ12の固定側リング板部材15の上面側と外周筒部材16の内周側との間に、図示しないフラットケーブルを収容するための環状をなす収容空間を形成できるように、平面視リング状をなす天板部13aと、この天板部13aの内周縁から垂設された内周筒部13bとを一体に有する。
【0027】
天板部13aには、コネクタハウジング13dが一体形成され、コネクタが内蔵される。
【0028】
内周筒部13bの内周面には、ステアリングホイール(図示せず)の回転を伝達できるようにするために、2個の係合突起13e,13fが一体に形成されている。これら係合突起13e,13fは、図示しないステアリングホイールの芯金のボス部に形成された係合溝に係合するものである。すなわち、ステアリングホイールの回転が、ロテータ13に伝達される。
【0029】
前記回転ロックユニット14は、断面横L字状で平面円形をなすロック部材18と、このロック部材18を受けるとともに、前記ロテータ13の内周筒部13bに係合して一体化される受け部材19と、これらロック部材18と受け部材19との間に介装されてこれらが離間する方向に付勢するばね部材(図示せず)を有する。ばね部材の付勢力に任せておくことによってロック部材18が上動し、ロック部材18に一体に形成されたロック突起18aがロテータ13に係止して前記ロテータ13の回転を阻止する。一方、ばね部材の付勢力に抗してロック部材18を押し下げると、すなわち、前記ステアリングホイールのボス部を挿入すると、ロック部材18によるロックが解除され、ロテータ13が回転するようになる。
【0030】
このロテータ13の回転と共に、前記受け部材19も一体に回転し、受け部材19には図示しない舵角センサに係合する舵角センサ係合部19aが形成されているので、ロテータ13の回転が舵角センサに伝達される。
【0031】
つぎに、前記嵌合構造について説明する。
前記ステータ12の固定側リング板部材15の外周部位における相反する2箇所であって、外周筒部材16の外周面に接する部位に、略直方体状をなす前記嵌合部21が一体に形成されている。前記嵌合部21は図6等に示したように、ステータ12の外周面、詳しくは前記外周筒部材16の外周面から外方に突出するように形成される。すなわち、ステータ12の外周面から突設されている。
【0032】
この例における前記「2箇所」は、回転コネクタの中心Pよりも一方(図6では上方)に寄った位置である。しかし、嵌合部21の形成位置は、例えば前記コネクタハウジング15a,16aの位置など他の条件により影響を受けるので、図示例のほかの位置でもよい。つまり、嵌合部の形成位置は適宜設定される。
【0033】
前記嵌合部21は、図4等に示したように平面視略長方形をなす縦長直方体状であり、下端の外側部位には面取り部22が形成されている。
【0034】
また、嵌合部21の縦方向における前記面取り部22よりも上方部位には、前記圧接部としての板状をなす圧接ばね部23が一体に形成されている。この圧接ばね部23は、嵌合部21における平面視コ字状をなす三面のうち、最も外側に位置する中間の面21aではなく、外側に向かって延びる二面21b,21cのうちの一方に形成される。
【0035】
この「一方」とは、図6に仮想線で示したように、適宜設定された基準線Lの反対側である。この基準線Lは、回転コネクタ11を一方がわに押し付けることを想定したときの嵌合部21における押し付けられる側の面に設定される。
【0036】
すなわち、圧接ばね部23は、対向する部位に対して圧接してガタツキをなくすためのものであるため、回転コネクタ11のある任意の箇所を基準にして遠い側あるいは近い側のいずれか一方に基準線Lが形成される。換言すれば、前記ロテータ13が左右に回転したときにいずれの方向の回転においても突っ張るようにして回転を阻止する側に設定される。なお、基準線Lは必ずしも一直線である必要はない。
【0037】
また、圧接ばね部23は、下端と内側で嵌合部21の本体部24と結合した構造であり、前記被嵌合部41の内側面に圧接する圧接面25の反対側には、圧接ばね部23を弾性変位により後退させる変位空間26が形成されている。そして、嵌合部21における前記中間の面21aを除いた二面21b,21cの上側部位の幅、すなわち圧接ばね部23とその反対側の基準線L側の面との間の幅は、被嵌合部41における対応部位の幅よりも若干広く形成されている。このような幅広部分は、図4に示したように二面21b,21cの上下方向の中間部分に段差部27を形成することで設けられる。
【0038】
このように構成されることにより、圧接ばね部23は、対向面に対して圧接する方向に付勢されることになる。
【0039】
また、圧接ばね部23の圧接面25の幅方向の中間部分には、縦方向に延びる線状の隆起部28が形成されている。隆起部28の横断面形状は、図1に示したように、かまぼこ型または片面凸レンズ型である。
【0040】
この嵌合部21が嵌合する前記被嵌合部41は、図1、図2に示したように、従来と同じ平面視コ字状をなす、一面が切り欠かれた短角筒状に形成されている。コ字状をなす内側の三面が、嵌合部21が圧接する嵌合部21にとっての対向面41a,41b,41cとなる。
【0041】
このように構成された嵌合構造では、回転コネクタ11をコンビネーションスイッチ31の筐体32の所定位置に上から嵌めると、前記固定爪17が筐体32の被係止部33に向けて進入するとともに、嵌合部21が被嵌合部41に嵌る。このとき、嵌合部21に形成された圧接ばね部23が、被嵌合部41における対向面41bに押されて付勢力に抗して後退させられ、変位空間26側に弾性変位する。そして、図1、図7に示したように、前記固定爪17の係止による抜け止めがなされるとともに、嵌合部21が被嵌合部41に嵌まり込んで、この状態においても圧接ばね部23が被嵌合部41の対向面41bを押圧し、嵌合部21が被嵌合部41の中で突っ張った状態が得られる。個々の嵌合部21だけではなく2個の嵌合部21を有する回転コネクタ11とコンビネーションスイッチ31の全体で見ると、回転コネクタ11がコンビネーションスイッチ31に対して径方向の一方、換言すれば前記基準線L側に押し付けられた状態となる。この結果、嵌合部21と被嵌合部41の嵌合状態が圧入状態となり、回転コネクタの径方向でのガタツキのない密着状態が得られる。
【0042】
したがって、ステアリングホイールを回転しても、回転コンコネクタ11がコンビネーションスイッチ31との間で相対移動して、回転コネクタ11に揺れが生じるようなことを阻止できる。
【0043】
また、メンテナンス等のために回転コネクタ11をコンビネーションスイッチ31から外したときには、嵌合部21の圧接ばね部23は弾性復帰して、元の状態に戻る。このため、同一の回転コネクタ11を再度コンビネーションスイッチ31に対して固定した場合でも、前記と同様にガタツキのない固定状態が得られる。
【0044】
つまり、ガタツキのない固定状態を得ることが再使用時にもでき、従来の潰しリブ105を備えた嵌合部103の場合(図11参照)のように部品交換を余議無くされることはなく、無駄をなくすことができる。
【0045】
また、圧接ばね部23は、嵌合部21と一体に形成されているので、回転コネクタ11をコンビネーションスイッチ31に固定する際には、単に嵌め込むだけでよく、簡単である。しかも、ばね性を良好に発揮させた強固な構造とすることができる。
【0046】
以下、その他の例について説明する。この説明において、先の構成と同一のまたは同等の部位については、同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0047】
図8に示したように、前記被嵌合部41は、嵌合部21の隆起部28が嵌合する凹溝42が形成されたものであってもよい。嵌合時に圧接ばね部23が付勢力によって被嵌合部41の対向面41bに圧接したときに隆起部28が凹溝42に嵌り、この状態を圧接ばね部23の付勢力で保持するので、圧接面25における隆起部28の幅方向においても積極的に位置決めができる。
【0048】
また、図9に示したように、圧接ばね部23を、嵌合部21の直角をなす二面、すなわち、嵌合部21におけるコ字状をなす三面21a,21b,21cのうち、最も外側に位置する中間の面21aと、外側に向かって延びる二面21b,21cのうちの一方に形成することもできる。
【0049】
図9(a)は、2つの面21a,21bの圧接ばね部23の間の角部分を分離した構造であり、それぞれに前記の圧接ばね部23と同様の構造の圧接ばね部23を有している。すなわち、2個の圧接ばね部23はそれぞれに弾性変位する。
【0050】
図9(b)は、2つの面21a,21bの圧接ばね部23を一体にした構造であり、最も外側に位置する中間の面21aの圧接ばね部23aは、他の圧接ばね部23bの先に一体に形成されている。2つの圧接ばね部23a,23bの間の角部分には、変形を許容しやすくさせるための切欠部23cが形成されている。
【0051】
これらのような構成でも、前記と同様、嵌合部21は被嵌合部41の中で突っ張るような状態になって圧入したような状態が得られるので、ガタツキを防止できる。
【0052】
なお、これらのように直角をなす二面21a,21bに圧接ばね部23を備える嵌合部21は、ステータ12に形成する2個の嵌合部21のうちの一方の嵌合部21のみとする。圧接ばね部23が径方向の両側にあると、前記基準線Lに相当する基準がないことになり、位置決めする位置が明確に決まらないからである。
【0053】
図10は、圧接ばね部43を被嵌合部41に形成した例を示す。すなわち、被嵌合部41の内側面の上端から適宜下がった位置に、内側に突出する圧接ばね部43が、段差部44を介して形成されている。そして、被嵌合部41の本体部45における前記圧接ばね部43の裏側の部位には、上から下に向けて延び、圧接部43を弾性変位により後退させる変位空間46が形成されている。
【0054】
このような被嵌合部41に嵌合する嵌合部21は、略直方体形状に形成されている。嵌合部21の3つの外側面のうち前記圧接ばね部43に対向する外側面が対向面21d,21eとなる。
【0055】
このような圧接ばね部43を備える場合でも、圧接ばね部43を、図10に示したように被嵌合部41の直角をなす二面41a,41bに備えることができる。この被嵌合部41は、位置決めする位置を明確にするため前記と同様に、2個の被嵌合部41のうちの一方の被嵌合部41のみに形成される。
【0056】
この発明の構成と、前記一形態の構成との対応において、
この発明の固定側部材は、ステータ12に対応し、
以下同様に、
回転側部材は、ロテータ13と回転ロックユニット14に対応し、
被固定部は、コンビネーションスイッチ31に対応し、
圧接部は、圧接ばね部23,43に対応するも、
この発明は、前記の構成のみに限定されるものではなく、その他の構成を採用することができる。
【0057】
たとえば、圧接部が嵌合部や被嵌合部とは別の部材であってもよく、また、圧接部が嵌合部と被嵌合部の双方に形成されてもよい。
【符号の説明】
【0058】
11…回転コネクタ
12…ステータ
13…ロテータ
21…嵌合部
21d,21e…対向面
23…圧接ばね部
26…変位空間
31…コンビネーションスイッチ
41…被嵌合部
41a,41b…対向面
43…圧接ばね部
46…変移空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定側部材と、該固定側部材に対して回転可能に取り付けられる回転側部材を有する回転コネクタを被固定部に位置決めすべく、前記固定側部材に形成された嵌合部を前記被固定部に形成された被嵌合部に対して接離方向の嵌め合いで嵌合する回転コネクタの嵌合構造であって、
前記嵌合部と被嵌合部との間に、これらの間の相対移動を弾性によって阻止する圧接部が設けられた
回転コネクタの嵌合構造。
【請求項2】
固定側部材と、該固定側部材に対して回転可能に取り付けられる回転側部材を有する回転コネクタを被固定部に位置決めすべく、前記固定側部材に形成された嵌合部を前記被固定部に形成された被嵌合部に対して接離方向の嵌め合いで嵌合する回転コネクタの嵌合構造であって、
前記嵌合部および被嵌合部の少なくとも一方に、対向面に対して圧接する方向に付勢された圧接部が設けられた
回転コネクタの嵌合構造。
【請求項3】
固定側部材と、該固定側部材に対して回転可能に取り付けられる回転側部材を有する回転コネクタを被固定部に位置決めすべく、前記固定側部材に形成された嵌合部を前記被固定部に形成された被嵌合部に対して接離方向の嵌め合いで嵌合する回転コネクタの嵌合構造であって、
前記嵌合部および被嵌合部の少なくとも一方に、対向面に対して圧接する圧接部と、弾性変位により前記圧接部を後退させる変位空間が形成された
回転コネクタの嵌合構造。
【請求項4】
前記嵌合部が、固定側部材の外周面から突設された
請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載の回転コネクタの嵌合構造。
【請求項5】
前記圧接部が、前記嵌合部および被嵌合部の少なくとも一方に一体形成された
請求項1から請求項4のうちのいずれか一項に記載の回転コネクタの嵌合構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−228191(P2011−228191A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−98415(P2010−98415)
【出願日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【出願人】(391045897)古河AS株式会社 (571)
【Fターム(参考)】