説明

固定型マウス

本発明による固定型マウスは、収容凹部が形成されたハウジング;前記収容凹部に全部または一部が収容されるマウス本体;前記マウス本体に印加される外力の方向を感知してポインタ移動方向信号を発生させる方向感知手段;及び前記マウス本体に印加される外力の強度を感知してポインタ速度変化信号を発生させる速度感知手段;を含んでなる。本発明による固定型マウスは、ポインタを動かすための方向感知手段とポインタの移動速度を調節するための速度感知手段がそれぞれ独立して備えられるので、方向感知手段と速度感知手段の製作及び維持保守が容易であり、製品のレイアウト設計自由度を高めることができ、使用者がポインタの速度調節機能を選択的に使うことができるので、使用が非常に便利であるという利点がある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマウスを大きく移動させなくてもポインタを持続的に動かすことができて、ポインタの移動のためのマウスの移動空間が不要であって使用が便利な固定型マウスに係り、より詳しくはポインタの移動のための方向感知手段とポインタ移動速度調節のための速度感知手段が別々に備えられることにより、製品の製作及び維持保守が容易で使用が便利であるように構成される固定型マウスに関する。
【背景技術】
【0002】
通常、マウス装置は、機械式、光学式、光機械式などに区分される。前記機械式マウス装置の場合には、下端に位置するボールの動きを検出し、それに応じてポインタを動かすものである。そして、光学式マウス装置は、格子状のパッド上で光学的マウス装置が動くことにより、前記光学式マウス装置の下端に位置するフォトセンサーが前記格子の変化を感知することで、光学式マウス装置の動きを検出し、それに応じてポインタを動かすものである。また、前記光機械式マウス装置は、スリットを持つホイールの動きをフォトセンサーが感知して光機械式マウス装置の動きを検出し、それに応じてポインタを動かすものである。
【0003】
前述したように、従来には使用者がマウス装置を移動させ、前記マウス装置は前記使用者による動きを感知し、それに応じてポインタを動かす方式を用いた。これにより、従来のマウス装置をもってポインタを動かすためには、必ずマウス装置が動ける空間が必要であった。
【0004】
ところが、マウス装置の使用環境はいつもマウス装置を充分に移動させることができる空間が提供されるものではない。よって、マウス装置を移動させる空間が不足な場合には、使用者がポインタを自由に移動させることができなかった。
【0005】
また、従来のマウスは、コンピュータを使う時間が長い場合は、摩擦面を持つ底面やパッド上での操作の不自由によって手首の疲労度が高くなって手首の痛症を訴える場合がほとんどである。
【0006】
このような問題点を解決するために、マウスを遠くまでまたは持続的に動かさなくてもポインタを遠くまであるいは持続的に移動させることができるように構成される‘固定型マウス(韓国出願番号:10−2007−44112)’が本発明の出願人によって出願されたことがある。
【0007】
前記固定型マウスは、内部に収容部が形成されたハウジングと、前記収容部に実装されるマウス本体と、前記収容部の内側壁面に位置し、前記マウス本体が接触したとき、前記マウス本体の動きを検出してポインタを動かす感知手段を含むように構成されている。このように構成される固定型マウスの動作についての詳細な説明は省略する。
【0008】
この際、前記のように構成される従来の固定型マウスは、感知手段がマウス本体200の動きを検出してポインタを動かす役目と、前記マウス本体200の接触後に圧力加重値による検出量を反映してポインタの速度を調節する役目を同時にするように構成されている。
【0009】
したがって、従来の固定型マウスは、前記感知手段の構成が複雑になり、前記感知手段のサイズが大きくなるだけでなく、感知手段の装着位置を設定値に多大な制約があるため、製品のレイアウト設計自由度が低くなるという欠点がある。
【0010】
また、感知手段の加圧が始まったとき、ポインタを動かす機能だけではなくポインタの移動速度を調節する機能も同時に遂行されるので、使用者がポインタの移動速度の変化を望まない場合にもポインタの移動速度が自動に増減して使用に不便さが引き起こされることがあり得るという問題点がある。
【0011】
その他にも、ポインタを動かすための構造とポインタの速度を調節するための構造のいずれか一部が故障した場合、故障した部分の修理が難しく、故障した部分のみを入れ替えることができなくて感知手段の全体を入れ替えれなければならないため、維持費用が高くかかることになるという欠点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は前記のような問題点を解決するためになされたもので、ポインタを動かすための構成とポインタの移動速度を調節するための構成をそれぞれ区分することで、感知手段の製作及び維持保守が容易になり、製品のレイアウト設計自由度を高めることができ、使用者がポインタの速度調節機能を選択的に用いることができるように構成される固定型マウスを提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記のような目的を達成するための本発明による固定型マウスは、
収容凹部が形成されたハウジング;
前記収容凹部に全部または一部が収容されるマウス本体;
前記マウス本体に印加される外力の方向を感知してポインタ移動方向信号を発生させる方向感知手段;及び
前記マウス本体に印加される外力の強度を感知してポインタ速度変化信号を発生させる速度感知手段;
を含んでなる。
【0014】
前記方向感知手段は、前記マウス本体の外壁と前記収容凹部の内壁の中でいずれか一方に装着され、
前記速度感知手段は、前記マウス本体の外壁と前記収容凹部の内壁の中で他方に装着される。
【0015】
前記方向感知手段はリング状に形成されて前記収容凹部の底面に装着され、前記速度感知手段は前記マウス本体の外壁と前記収容凹部の内壁の中でいずれか一方に装着される。
【0016】
前記方向感知手段と速度感知手段は互いに重なるように結合されて前記マウス本体の外壁または前記収容凹部の内壁に装着される。
【0017】
前記方向感知手段と前記速度感知手段は、前記マウス本体の外壁または前記収容凹部の内壁の周りに沿って一定間隔で離隔するように配列されるか、あるいは前記マウス本体の外壁または前記収容凹部の内壁の全周にわたって備えられる。
【0018】
前記方向感知手段は、前記マウス本体の外壁または前記収容凹部の内壁に装着され、
前記速度感知手段は、前記マウス本体の上面または前記マウス本体の底面あるいは前記収容凹部の底面に装着される。
【0019】
前記マウス本体は下側一部だけが前記収容凹部に収容され、前記マウス本体は前記収容凹部に収容されない上側に取っ手部を備える。
【0020】
前記取っ手部は、下端が前記マウス本体の外壁と収容凹部の内壁の間の空間を覆うように形成される。
【0021】
また、前記のような目的を達成するための本発明による固定型マウスは、
ハウジング;
前記ハウジングの外側面に装着されるマウス本体;
前記マウス本体に印加される外力の方向を感知してポインタ移動方向信号を発生させる方向感知手段;及び
前記マウス本体に印加される外力の強度を感知してポインタ速度変化信号を発生させる速度感知手段;
を含んでなり、
前記ハウジングとマウス本体の中でいずれか一方には突出部が備えられ、前記ハウジングとマウス本体の中で他方には前記突出部が収容される収容凹部が形成される。
【0022】
前記方向感知手段は、前記突出部の外壁と前記収容凹部の内壁の中でいずれか一方に装着され、
前記速度感知手段は、前記突出部の外壁と前記収容凹部の内壁の中で他方に装着される。
【0023】
前記方向感知手段と速度感知手段は互いに重なるように結合されて前記突出部の外壁または前記収容凹部の内壁に装着される。
【0024】
前記方向感知手段は、前記突出部の外壁または前記収容凹部の内壁に装着され、
前記速度感知手段は、前記マウス本体の上面または前記突出部の上端または前記突出部の底面または前記収容凹部の底面に装着される。
【0025】
前記突出部は、端部が収容凹部に結合され、前記マウス本体の移動時に傾くように構成され、
前記速度感知手段は前記収容凹部の内壁または前記突出部の外壁に装着される。
【0026】
前記収容凹部は、底面より入口が広い形状に形成される。
【0027】
前記突出部は、端部に行くほど直径が大きくなる形状に形成される。
【0028】
前記方向感知手段は、前記マウス本体の上面に装着される。
【0029】
前記方向感知手段は、タッチパッドまたはジョイスティックでなる。
【0030】
前記マウス本体に別途の外力が印加されない限りマウス本体が移動しないように、前記マウス本体に弾性力を印加する弾性部材をさらに含む。
【0031】
前記方向感知手段は、他の物体が接触するとき、あるいは他の物体が接触した状態で接触圧力が印加されるとき、ポインタ移動方向信号を発生させるように構成される。
【0032】
前記方向感知手段は、スイッチ方式またはタッチセンサー方式でなる。
【0033】
前記方向感知手段は、他の物体が近接するとき、ポインタ移動方向信号を発生させるように構成される。
【0034】
前記方向感知手段は、光センサー、超音波センサー、マグネチックセンサーの中でいずれか一つでなる。
【0035】
前記速度感知手段は、設定時間内に前記方向感知手段が2回以上の接触を感知するかあるいは2回以上の接触圧力の印加を感知するとき、ポインタ移動速度を増加させるように構成される。
【0036】
前記ハウジングの底面には、前記ハウジングの動きを感知してポインタ移動信号を発生させる移動感知手段が備えられる。
【0037】
前記ハウジングの底面には前記ハウジングのパッド面への安着の有無を感知する信号伝逹スイッチが備えられ、
前記移動感知手段は前記ハウジングがパッド面に安着されたときに作動するように構成される。
【0038】
また、前記のような目的を達成するための本発明による固定型マウスは、
ハウジング;
側方向に印加される外力の方向を感知してポインタ移動方向信号を発生させる方向感知手段;及び
上下方向に印加される外力の強度を感知してポインタ速度変化信号を発生させる速度感知手段;
を含んでなる。
【0039】
また、前記のような目的を達成するための本発明による固定型マウスは、
ハウジング;
基準位置から離隔した地点に印加される外力を感知し、基準位置から外力が印加された地点に向かう方向にポインタ移動方向信号を発生させる方向感知手段;及び
印加される外力の強度を感知してポインタ速度変化信号を発生させる速度感知手段;
を含んでなる。
【0040】
前記方向感知手段と速度感知手段はタッチパッド構造に構成され、積層方式で結合されて前記ハウジングの上面に装着される。
【0041】
前記方向感知手段は基準位置を中心として円盤状またはリング状に形成される。
【0042】
前記速度感知手段は、設定時間内に前記方向感知手段が2回以上の接触を感知するかまたは2回以上の接触圧力の印加を感知するとき、ポインタ移動速度を増加させるように構成される。
【0043】
前記ハウジングの底面には前記ハウジングの動きを感知してポインタ移動信号を発生させる移動感知手段が備えられる。
【0044】
前記ハウジングの底面には前記ハウジングのパッド面への安着の有無を感知する信号伝逹スイッチが備えられ、
前記移動感知手段は前記ハウジングがパッド面に安着されたときに作動するように構成される。
【発明の効果】
【0045】
本発明による固定型マウスは、ポインタを動かすための方向感知手段とポインタの移動速度を調節するための速度感知手段がそれぞれ独立して備えられることにより、方向感知手段と速度感知手段の製作及び維持保守が容易であり、製品のレイアウト設計自由度を高めることができ、使用者がポインタの速度調節機能を選択的に用いることができるので、利用が非常に便利であるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明による固定型マウスの分解斜視図である。
【図2】本発明による固定型マウスの断面図である。
【図3】方向感知手段と速度感知手段の装着位置が変更された本発明による固定型マウスの断面図である。
【図4】方向感知手段と速度感知手段の装着位置が変更された本発明による固定型マウスの断面図である。
【図5】方向感知手段と速度感知手段の装着位置が変更された本発明による固定型マウスの断面図である。
【図6】マウス本体に取っ手部が備えられる本発明による固定型マウスの断面図である。
【図7】本発明による固定型マウスの第2実施例の分解斜視図である。
【図8】本発明による固定型マウスの第2実施例の断面図である。
【図9】方向感知手段と速度感知手段の装着位置が変更された本発明による固定型マウスの第2実施例の断面図である。
【図10】本発明による固定型マウスの第3実施例の断面図である。
【図11】本発明による固定型マウスの第4実施例の断面図である。
【図12】本発明による固定型マウスの第4実施例の断面図である。
【図13】本発明による固定型マウスの第4実施例の断面図である。
【図14】本発明による固定型マウスの第5実施例の断面図である。
【図15】本発明による固定型マウスの第5実施例の断面図である。
【図16】本発明による固定型マウスの第5実施例の断面図である。
【図17】本発明による固定型マウスの第6実施例の断面図である。
【図18】本発明による固定型マウスの第6実施例の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
以下、添付図面に基づいて本発明による固定型マウスの実施例を詳細に説明する。
【0048】
図1及び図2は本発明による固定型マウスの分解斜視図及び断面図である。
【0049】
図1及び図2に示すように、本発明による固定型マウスは、収容凹部110が形成されたハウジング100と、前記収容凹部110に全部または一部が収容されるマウス本体200と、前記収容凹部110の内壁に装着され、前記マウス本体200に印加される外力の方向を感知することで、ポインタ移動方向信号を発生させる方向感知手段310と、前記マウス本体200の外壁に装着され、前記マウス本体200に印加される外力の強度を感知することで、ポインタの速度変化信号を発生させる速度感知手段320とを含んでなる。
【0050】
前記マウス本体200は、収容凹部110に収容された状態で使用者の操作によって水平方向に押されることにより、前記方向感知手段310と速度感知手段320が互いに接触し、これによりポインタの移動の開始及びポインタの移動速度の変更がなされるようにするための構成要素である。この際、前記マウス本体200は使用者の便宜のための信号入力ボタン及びスクロールボタンをさらに備えることができる。このような信号入力ボタン及びスクロールボタンは通常のマウスにも適用されているので、これについての詳細な説明は省略する。
【0051】
また、前記方向感知手段310と速度感知手段320は、本実施例に示すように、タッチセンサー方式で製作されることもでき、スイッチ方式で製作されてマウス本体200の外壁及び収容凹部110の内壁に多数装着されるように構成されることもできる。すなわち、前記方向感知手段310と速度感知手段320は、前記マウス本体200の移動方向及び移動力の大きさを測定することができるものであればどの構成にも製作できる。
【0052】
図2に示す形状はマウス本体200が収容凹部110の中心に位置する状態のもので、このような状態では方向感知手段310と速度感知手段320が互いに離隔しているので、方向感知手段310と速度感知手段320には何の接触や加圧も印加されなくなり、これによりポインタは移動しない。
【0053】
図2に示す状態で、使用者がマウス本体200を手で掴んで水平方向のいずれか一側に移動させれば、前記方向感知手段310と速度感知手段320は互いに接触することになる。この際、前記方向感知手段310は、接触が発生した方向、つまり前記マウス本体200が移動した方向にポインタが移動するようにポインタ移動信号を発生させる。
【0054】
また、前記速度感知手段320はどのくらい高い接触圧力が発生するかによって、つまり前記マウス本体200がどのくらい高い力で移動するかによってポインタの速度を増減させる。より詳細に説明すれば、前記速度感知手段320は、方向感知手段310との接触が発生した後に印加される接触圧力の強度によってポインタの速度を調節するように構成される。すなわち、使用者が前記マウス本体200を強く押す場合にポインタは速く動き、前記マウス本体200を弱く押す場合にポインタは遅く移動する。
【0055】
このように、本発明による固定型マウスは、ポインタ移動方向信号発生のための方向感知手段310と、ポインタ速度変化信号発生のための速度感知手段320がそれぞれ別に備えられるので、方向感知手段310と速度感知手段320のいずれか一つが損傷される場合、損傷された構成要素のみを入れ替えることができるので、維持保守が容易になり、方向感知手段310と速度感知手段320の位置を自由に選定することができるので、製品設計自由度が高まるという利点がある。
【0056】
この際、前記マウス本体200がどの方向に移動しても前記方向感知手段310と速度感知手段320に同一強度の接触圧力が印加されることができるように、前記マウス本体200と収容凹部110は円筒状に形成され、前記方向感知手段310と前記速度感知手段320は前記マウス本体200の外壁または前記収容凹部110の内壁の全周にわたって備えられることが好ましい。また、前記方向感知手段310と速度感知手段320は、前記マウス本体200の外壁または前記収容凹部110の内壁の全周にわたって連続的に形成されることもでき、マウス本体200の外壁または収容凹部110の内壁の周りに沿って一定間隔で離隔して分布するように配列されることもできる。
【0057】
また、使用者が前記マウス本体200を一側に押して方向感知手段310と速度感知手段320が接触した状態で、使用者が前記マウス本体200から手をはなしても方向感知手段310と速度感知手段320が接触した状態をそのまま維持すれば、使用者が前記マウス本体200を一側に押さなくてもポインタは持続的に移動するようになる。
【0058】
したがって、本発明による固定型マウスは、一側が前記収容凹部110の内壁に結合され、他端が前記マウス本体200に結合されることにより、前記マウス本体200に別の外力が印加されない限り前記マウス本体200を収容凹部110の中央に位置させるように、つまり方向感知手段310と速度感知手段320が互いに離隔するように前記マウス本体200を元の位置に戻す弾性部材400を備える。この際、前記弾性部材400はスポンジや弾性合成樹脂のように弾性物質で製作されることもでき、コイルスプリングまたはリーフスプリングなどのスプリングで製作されることもできる。また、前記マウス本体200の外壁と収容凹部110の内壁の間の空間にほこりや異物が侵入しないように、前記弾性部材400はマウス本体200の外壁と収容凹部110の内壁の間の空間全部を覆う構造に構成されることが好ましい。
【0059】
また、マウス本体200を元の位置に戻すための弾性部材400は、互いに引力を発生させるように構成され、その一つは前記ハウジング100に固定結合され、他の一つは前記マウス本体200に固定結合される一対の磁石に取り替えられることもできる。すなわち、前記弾性部材400は、外力が印加されない限り前記加圧感知手段に加圧力が印加されないように、前記マウス本体200を元の位置に戻すことができる構造であればどんな構成にも適用されるかあるいは取り替えられることができる。
【0060】
図1及び図2においては、方向感知手段310と速度感知手段320が互いに離隔していて、マウス本体200の移動時に接触するように構成される場合のみを説明しているが、前記方向感知手段310と速度感知手段320は最初から接触した状態で装着されることもできる。このような場合、前記方向感知手段310は、使用者がマウス本体200に水平方向の外力を加えたとき、印加される圧力の強度が設定値以上の場合にポインタ移動信号を発生させ、前記速度感知手段320も印加される圧力の強度変化によってポインタ速度変化信号を発生させるように構成される。
【0061】
このように、前記方向感知手段310と速度感知手段320がいつも接触した状態を維持するように構成されれば、前記方向感知手段310と速度感知手段320が離隔してから接触することにより発生する騷音を無くすことができ、マウス本体200が大きく搖れないので、マウス本体200の操作感が向上することができ、方向感知手段310と速度感知手段320の間へのほこりや異物の流入を効果的に防止することができるという利点がある。
【0062】
また、前記方向感知手段310は、他の物体が接触するか他の物体が接触した状態で接触圧力が印加されるときにポインタ移動方向信号を発生させるように構成されることもでき、他の物体が近接するときにポインタ移動方向信号を発生させるように構成されることもできる。すなわち、前記方向感知手段310は、光センサー、超音波センサー、マグネチックセンサーの中でいずれか一つでなることで、速度感知手段320がまったく接触しないとしても前記速度感知手段320がどのくらい近接する場合にポインタ移動方向信号を発生させるように構成されることもできる。このように前記方向感知手段310が構成されれば、方向感知手段310と速度感知手段320が接触する必要がないので、方向感知手段310と速度感知手段320の損傷を防止することができ、方向感知手段310と速度感知手段320の間の接触による騷音を予防することができるという利点がある。
【0063】
図3〜図5は方向感知手段310と速度感知手段320の装着位置が変更した本発明による固定型マウスの断面図である。
【0064】
図1及び図2において前記方向感知手段310は収容凹部110の内壁に装着され、前記速度感知手段320はマウス本体の外壁に装着されているが、前記方向感知手段310と速度感知手段320の装着位置は互いに取り替えられることができる。
【0065】
また、前記方向感知手段310と速度感知手段320は、図3及び図4に示すように、互いに重なるように結合され、前記マウス本体200の外壁または前記収容凹部110の内壁に装着されることもできる。
【0066】
この際、図3に示すように方向感知手段310と速度感知手段320が配置される場合、前記方向感知手段310はマウス本体200との密着によってポインタ移動信号を発生させ、前記速度感知手段320はマウス本体200との密着によって印加される圧力が設定値以上の場合にポインタ速度変化信号を発生させるように構成される。また、図4に示すように方向感知手段310と速度感知手段320が配置される場合、前記方向感知手段310は収容凹部110との密着によってポインタ移動信号を発生させ、前記速度感知手段320は収容凹部110との密着によって印加される圧力が設定値以上の場合にポインタ速度変化信号を発生させるように構成される。
【0067】
図3及び図4に示すように方向感知手段310と速度感知手段320が配置されれば、前記方向感知手段310と速度感知手段320の装着が簡便になるという利点がある。
【0068】
また、前記マウス本体200は、水平方向の力のみを受けるものではなく、下向きの力も受けることができる。すなわち、使用者は前記マウス本体200に水平方向の力のみを加えることもでき、下向きに加圧しながら水平方向の力を加えることもできる。この際、前記方向感知手段310と速度感知手段320はマウス本体200に印加される水平方向の力と下向きの力をそれぞれ区分して受けることができるように構成されることができる。
【0069】
すなわち、本発明による固定型マウスは、図5に示すように、マウス本体200の外壁に方向感知手段310が装着され、マウス本体200の底面に速度感知手段320が装着されることができる。したがって、使用者はマウス本体200に水平方向の力のみを加えることで、ポインタの移動速度変化なしにポインタの移動のみを具現することができ、マウス本体200を下向きに押しながら水平方向の力を加えることで、ポインタの移動速度を変化させながらポインタの移動を具現することもできる。このように、本発明による固定型マウスは、使用者がポインタの速度調節機能を選択的に用いることができるので、利用が非常に便利であるという利点がある。
【0070】
この際、前記方向感知手段310は、マウス本体200の外壁の装着位置が変更されることもでき、前記速度感知手段320は下向きの力を受けることができるなら、収容凹部110の底面やマウス本体200の上面に装着位置が変更されることもできる。
【0071】
さらに、前記方向感知手段310が下向きの力を受けて前記速度感知手段320が水平方向の力を受けるように、前記方向感知手段310と速度感知手段320の装着位置が互いに取り替えられることもできる。このような場合、前記方向感知手段310は、貫通孔がマウス本体200の直径より大きなリング状に形成されて収容凹部110の底面の縁部に装着されることが好ましい。一方、マウス本体200に水平方向の外力が加わらなくて垂直方向(下向き)の外力だけが印加される場合、マウス本体200の底面は前記収容凹部110の貫通孔部位に位置して、前記収容凹部110の底面に位置する方向感知手段310は外力を受けなくなるので、ポインタ移動方向信号を発生しなくなる。しかし、マウス本体200が水平方向の外力を受けて水平方向に移動すれば、前記マウス本体210の底面は方向感知手段310に接触し、前記方向感知手段310はマウス本体210が接触した方向にポインタ移動方向信号を発生するようになる。
【0072】
図6はマウス本体に取っ手部が備えられる本発明による固定型マウスの断面図である。
【0073】
本発明による固定型マウスは、図6に示すように、前記収容凹部110に収容されないマウス本体200の上側に取っ手部220がさらに備えられることができる。このように、マウス本体200の上側に取っ手部220が備えられれば、使用者は取っ手部220を手で掴んで動かすことで、より容易にマウス本体200に力を加えることができるようになるという利点がある。特に、前記取っ手部220が人体工学的デザインを持つ通常のマウスのように流線形に設計される場合、円筒状に形成されることにより掴むことが不便なマウス本体200の構造的な問題をより効果的に解決することができるようになる。前記取っ手部220はマウス本体200の上端が挿着入されるように締まりばめ方式で結合されることもでき、別の締結要素によって結合されることもできる。
【0074】
この際、マウス本体200の外壁と収容凹部110の内壁の間の空間にほこりや異物などが流入することを防止するために、前記取っ手部220は下端が前記マウス本体200の外壁と収容凹部110の内壁の間の空間を覆うことができる形状に形成されることができる。
【0075】
また、図6に示すように、前記マウス本体200に取っ手部220が備えられれば、前記マウス本体200の位置を限定するための弾性部材400が取っ手部220とハウジング100に結合されることができる。例えば、図6に示すように、収容凹部110の内壁上側に段差部を形成することにより、前記弾性部材400の一側を取っ手部220の下側外周面に結合させ、前記弾性部材400の他側を収容凹部110の段差部に結合させることができる。
【0076】
マウス本体200の移動距離を最小化させるためには、マウス本体200の外壁と収容凹部110の内壁の間の空間を非常に狭く製作しなければならないので、図1〜図5に示すように、前記弾性部材400をマウス本体200の外壁と収容凹部110の内壁の間の空間に結合させるのには困難さがあり得る。しかし、図6に示すように、マウス本体200に取っ手部220が備えられる場合、前記弾性部材400の結合が容易になり、弾性部材400の維持及び保守が簡素になるという利点がある。
【0077】
図7及び図8は本発明による固定型マウスの第2実施例の分解斜視図及び断面図、図9は方向感知手段310と速度感知手段320の装着位置が変更された本発明による固定型マウスの第2実施例の断面図である。
【0078】
本発明による固定型マウスは、マウス本体200の底面全体がハウジング100の内部に収容されず、マウス本体200の底面に形成された突出部210だけがハウジング100の上面に形成された収容凹部120の内部に収容されるように構成されることもできる。
【0079】
この際、前記方向感知手段310は前記突出部210の外壁と前記収容凹部120の内壁の中でいずれか一方に装着され、前記速度感知手段320は前記突出部210の外壁と前記収容凹部120の内壁の中で他方に装着される。また、前記方向感知手段310と速度感知手段320は互いに重なるように結合され、前記突出部210の外壁または前記収容凹部120の内壁に装着されることもできる。また、前記方向感知手段310は前記突出部210の外壁または前記収容凹部120の内壁に装着され、前記速度感知手段320は前記マウス本体200の上面または前記突出部210の上端もしくは前記突出部210の底面または前記収容凹部120の底面に装着されることもできる(図9参照)。
【0080】
このように、前記方向感知手段310と速度感知手段320の装着位置変更による効果は、図1〜図5に示す第1実施例の場合と実質的に同様であるので、これについての詳細な説明は省略する。
【0081】
図7〜図9に示す実施例による固定型マウスは、方向感知手段310と速度感知手段320がマウス本体200の外側面に装着されずに突出部210に装着されるので、前記マウス本体200の外形を自由に形成することができるという点に特徴がある。
【0082】
すなわち、図1〜図6に示す実施例の場合には、方向感知手段310がマウス本体200の外壁または収容凹部110の内壁を取り囲むように装着されるので、各方向に同一加圧力を受けるためには方向感知手段310がリング状に形成され、マウス本体200の平面形状も円形に形成されなければならないため、使用者が前記マウス本体200を手で掴むのに不便さがあるという問題点があった。しかし、前記方向感知手段310が突出部210に装着されるように構成されれば、前記突出部210及び収容凹部120だけが円筒状に形成されることが要求されるだけ、マウス本体200の形状には何の制約もなくなることになる。すなわち、図7〜図9に示す実施例の場合、マウス本体200は通常のマウスのように人体工学的な流線形に製作できる。したがって、使用者に拒否感を与えなくてより手軽く使い方に慣れることができるという利点がある。
【0083】
図10は本発明による固定型マウスの第3実施例の断面図である。
【0084】
また、本発明に適用される方向感知手段310は、図10に示すようにジョイスティック構造に構成されてマウス本体200の上面に装着されることもできる。
【0085】
このように、方向感知手段310がジョイスティック構造に構成されてマウス本体200の上面に装着されれば、マウス本体200は移動しないくらいの力でジョイスティックのみを操作する場合、ポインタの移動速度は一定に維持されるとともにポインタの移動だけが具現されることができ、マウス本体200まで移動するくらいの大きな力でジョイスティックを操作する場合、ポインタの移動だけではなくポインタの移動速度まで変更させることができるようになる。
【0086】
すなわち、本発明による固定型マウスが図10に示す構造に構成されれば、使用者はより簡便にポインタの移動速度変更機能を選択的に用いることができるようになるという利点がある。
【0087】
図11〜図13は本発明による固定型マウスの第4実施例の断面図である。
【0088】
前記突出部210は、図11及び図12に示すように、端部が収容凹部120に結合され、マウス本体200の移動時にマウス本体200の移動方向に傾くことで速度感知手段320を加圧するように構成されることもできる。
【0089】
このように、前記速度感知手段320を加圧するための構成要素がマウス本体200の移動方向に傾くように構成されれば、速度感知手段320の加圧状態がより明らかに区分できるので、ポインタ移動速度変更機能の使用有無が明らかに区分できるという利点がある。また、前記マウス本体200が前突出部210によってハウジング100に結合されるので、前記マウス本体200がハウジング100から分離されるおそれが減少するという利点がある。
【0090】
この際、前記収容凹部120は、図11及び図12に示すように、前記突出部210が一側に傾いたとき、内壁が突出部210の外壁と平行な状態を維持するように、底面より入口が広い形状に形成されることが好ましい。前記収容凹部120がこのような形状に形成されれば、収容凹部120の内壁に装着された速度感知手段320の全体が前記突出部210と接触することができるので、マウス本体200の移動によって発生する力をより安定的に突出部210に印加することができるという利点がある。
【0091】
また、図11及び図12に示すように、収容凹部120の内壁が底面に対して垂直になる代わりに、図13に示すように、前記突出部210が端部に行くほど直径が大きくなる形状に形成されることもできる。このように前記突出部210が端部に行くほど直径が大きくなる形状に形成される場合においても、前記突出部210がマウス本体200とともに傾くとき、前記速度感知手段320の全体が突出部210と接触することができるという効果を得ることができる。
【0092】
図14〜図16は本発明による固定型マウスの第5実施例の断面図である。
【0093】
本発明による固定型マウスは、速度感知手段320及び方向感知手段310が使用者の力を直接受けるように構成されることもできる。
【0094】
すなわち、本発明による固定型マウスは、図14及び図15に示すように、ハウジング100と、側方向に印加される外力の方向を感知してポインタ移動方向信号を発生させる方向感知手段310と、上下方向に印加される外力の強度を感知してポインタ速度変化信号を発生させる速度感知手段320とを含んでなる。前記方向感知手段310と速度感知手段320はタッチパッドの構造に構成されて前記ハウジング100の上面に積層方式で装着できる。
【0095】
図15に示すように、使用者が指で前記方向感知手段310と速度感知手段320を押す場合、指で押す力は通常にななめに印加され、前記方向感知手段310と速度感知手段320に印加される力は水平方向の力成分と垂直方向の力成分に区分できる。
【0096】
この際、前記方向感知手段310は水平方向の力を感知してポインタ移動方向信号を発生させ、前記速度感知手段320は垂直方向の力を感知してポインタ速度変化信号を発生させる。例えば、使用者が最初に指を速度感知手段320の上面に接触させるとき、前記速度感知手段320はポインタの移動速度を設定し、使用者が指で押すとき、前記方向感知手段310は使用者がどの方向に押すかを感知してポインタを該当の方向に移動させるように信号を発生させる。
【0097】
このように印加される力の方向及び強度を感知するように構成されるタッチパッドは各種移動通信端末機やポータブル電子機器に広く適用されているので、これについての詳細な説明は省略する。
【0098】
本実施例においては、方向感知手段310の上側に速度感知手段320が装着される場合のみを説明しているが、前記方向感知手段310と速度感知手段320は互いに位置が変更できる。すなわち、ハウジング100の上面に速度感知手段320が先に装着され、その上に方向感知手段310が装着されることができる。
【0099】
また、前記方向感知手段310と速度感知手段320は、使用者がどの方向に力を加えても均一に力を受けるように円盤状に形成されることが好ましい。この際、前記方向感知手段310は、使用者が最初に指を速度感知手段320の中央部位に接触させたときには、前記方向感知手段310がポインタ移動方向信号を発生させないように、中央部に貫通孔を持つリング状に形成されることもできる。
【0100】
また、前記方向感知手段310は、図16に示すように、基準位置(例えば貫通孔の中心点)を中心として一側方向に離隔した地点に外力が印加されたとき、基準位置から外力が印加された地点に向かう方向にポインタ移動方向信号を発生させるように構成されることもできる。この際、前記速度感知手段320は、図14及び図15に示す実施例と同様に、印加される外力の強度を感知してポインタ速度変化信号を発生させるように構成される。
【0101】
このように構成される場合、水平方向の外力を感知する必要なしに貫通孔を基準位置としてリング状の方向感知手段310の特定位置を上下方向に押す力のみを感知することにより、ポインタ移動方向とポインタ移動速度が一度に設定されることができるようになる。したがって、使用者は方向感知手段310と速度感知手段320が積層された地点に垂直外力と水平外力をそれぞれ別に印加するとか一方向に傾いた外力を加える必要なしに、自分の所望方向に偏った地点に垂直外力を加える動作だけでポインタ移動方向とポインタ移動速度を自由に操作することができるようになる。
【0102】
図14〜図16に示す実施例のように方向感知手段310と速度感知手段320が直接力を受けるように構成されれば、マウス本体200を省略することができるので、構成が非常に簡素になるだけでなく、製品の小型化が可能になるという利点がある。
【0103】
また、前記速度感知手段320は、設定時間内に前記方向感知手段310が2回以上の接触を感知するかまたは2回以上の接触圧力の印加を感知するとき、ポインタ移動速度を増加させるように構成されることもできる。
【0104】
例えば、使用者が短時間内に一方向に2回以上軽く打撃することにより前記方向感知手段310が接触または接触圧力の印加を2回以上感知したとき、前記速度感知手段320は下向き加圧力によってポインタ移動速度を増減させるとともにポインタ移動速度を増加させることができるように構成されることができる。したがって、使用者は下向き加圧力を大きく印加する必要なしに方向感知手段310または速度感知手段320の上面を2回以上タッチする操作だけでもポインタの移動速度を簡便に増加させることができるようになるという利点がある。
【0105】
このように設定時間内に使用者が力を加える回数によってポインタの移動速度を増加させるように構成される速度感知手段320は、図14〜図16に示す実施例だけでなく、図1〜図13に示す実施例にも同様に適用できる。
【0106】
図17及び図18は本発明による固定型マウスの第6実施例の断面図である。
【0107】
本発明による固定型マウスは、前記ハウジング100の底面に、前記ハウジング100の動きを感知してポインタ移動信号を発生させる移動感知手段330がさらに備えられることができる。前記移動感知手段330はハウジング100の動きを感知することができるものであれば、通常の光学式マウスに使われる光センサーに適用されることもでき、通常のレーザー式マウスに使われるボール、ローラー、エンコーダの組立体に適用されることもできる。すなわち、前記のような移動感知手段330は通常のマウスに多様な方式で広く適用されているので、これについての詳細な説明は省略する。
【0108】
このように移動感知手段330がさらに備えられれば、使用者はハウジング100の全体を移動させることにより、本発明による固定型マウスを通常のマウスのように用いることができるようになるという利点がある。
【0109】
また、前記ハウジング100の底面には前記ハウジング100のパッド面への安着を感知する信号伝逹スイッチ340が備えられ、図17に示すように、前記ハウジング100がパッド面に安着された状態では前記移動感知手段330が作動することができ、図18に示すように、前記ハウジング100がパッド面から離隔した状態では前記移動感知手段330が作動しないように構成されることができる。
【0110】
前記信号伝逹スイッチは、本実施例に示すように、ハウジング100の内部に出没することでハウジング100がパッド面に安着したかを感知する機械式スイッチだけではなく、光学センサー及び磁気センサーなどの多様な構造のスイッチに取り替えられることができる。
【0111】
このように信号伝逹スイッチ340がさらに備えられれば、使用者は前記信号伝逹スイッチのオン/オフによって移動感知手段330の動作可否を簡便に選択することができるようになるという利点がある。
【0112】
以上、本発明を好適な実施例に基づいて詳細に説明したが、本発明の範囲は特定の実施例に限定されるものではなく、添付の特許請求範囲によって解釈されなければならないであろう。また、当該技術分野で通常の知識を持った者であれば、本発明の範囲から逸脱しない範疇内で多様な修正及び変形が可能であることを理解しなければならないであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容凹部110が形成されたハウジング100;
前記収容凹部110に全部または一部が収容されるマウス本体200;
前記マウス本体200に印加される外力の方向を感知してポインタ移動方向信号を発生させる方向感知手段310;及び
前記マウス本体200に印加される外力の強度を感知してポインタ速度変化信号を発生させる速度感知手段320;
を含んでなることを特徴とする、固定型マウス。
【請求項2】
前記方向感知手段310は、前記マウス本体200の外壁と前記収容凹部110の内壁の中でいずれか一方に装着され、
前記速度感知手段320は、前記マウス本体200の外壁と前記収容凹部110の内壁の中で他方に装着されることを特徴とする、請求項1に記載の固定型マウス。
【請求項3】
前記方向感知手段310はリング状に形成されて前記収容凹部110の底面に装着され、
前記速度感知手段320は前記マウス本体200の外壁と前記収容凹部110の内壁の中でいずれか一方に装着されることを特徴とする、請求項1に記載の固定型マウス。
【請求項4】
前記方向感知手段310と速度感知手段320は互いに重なるように結合されて前記マウス本体200の外壁または前記収容凹部110の内壁に装着されることを特徴とする、請求項1に記載の固定型マウス。
【請求項5】
前記方向感知手段310と前記速度感知手段320は、前記マウス本体200の外壁または前記収容凹部110の内壁の周りに沿って一定間隔で離隔するように配列されるか、あるいは前記マウス本体200の外壁または前記収容凹部110の内壁の全周にわたって備えられることを特徴とする、請求項1に記載の固定型マウス。
【請求項6】
前記方向感知手段310は、前記マウス本体200の外壁または前記収容凹部110の内壁に装着され、
前記速度感知手段320は、前記マウス本体200の上面または前記マウス本体200の底面あるいは前記収容凹部110の底面に装着されることを特徴とする、請求項1に記載の固定型マウス。
【請求項7】
前記マウス本体200は下側一部だけが前記収容凹部110に収容され、
前記マウス本体200は前記収容凹部110に収容されない上側に取っ手部220を備えることを特徴とする、請求項1に記載の固定型マウス。
【請求項8】
前記取っ手部220は、下端が前記マウス本体200の外壁と収容凹部110の内壁の間の空間を覆うように形成されることを特徴とする、請求項7に記載の固定型マウス。
【請求項9】
ハウジング100;
前記ハウジング100の外側面に装着されるマウス本体200;
前記マウス本体200に印加される外力の方向を感知してポインタ移動方向信号を発生させる方向感知手段310;及び
前記マウス本体200に印加される外力の強度を感知してポインタ速度変化信号を発生させる速度感知手段320;
を含んでなり、
前記ハウジング100とマウス本体200の中でいずれか一方には突出部210が備えられ、前記ハウジング100とマウス本体200の中で他方には前記突出部210が収容される収容凹部120が形成されることを特徴とする、固定型マウス。
【請求項10】
前記方向感知手段310は、前記突出部210の外壁と前記収容凹部120の内壁の中でいずれか一方に装着され、
前記速度感知手段320は、前記突出部210の外壁と前記収容凹部120の内壁の中で他方に装着されることを特徴とする、請求項9に記載の固定型マウス。
【請求項11】
前記方向感知手段310と速度感知手段320は互いに重なるように結合されて前記突出部210の外壁または前記収容凹部120の内壁に装着されることを特徴とする、請求項9に記載の固定型マウス。
【請求項12】
前記方向感知手段310は、前記突出部210の外壁または前記収容凹部120の内壁に装着され、
前記速度感知手段320は、前記マウス本体200の上面または前記突出部210の上端または前記突出部210の底面または前記収容凹部120の底面に装着されることを特徴とする、請求項9に記載の固定型マウス。
【請求項13】
前記突出部210は、端部が収容凹部120に固定結合され、前記マウス本体200の移動時に傾くように構成され、
前記速度感知手段320は前記収容凹部120の内壁または前記突出部210の外壁に装着されることを特徴とする、請求項9に記載の固定型マウス。
【請求項14】
前記収容凹部120は、底面より入口が広い形状に形成されることを特徴とする、請求項13に記載の固定型マウス。
【請求項15】
前記突出部210は、端部に行くほど直径が大きくなる形状に形成されることを特徴とする、請求項13に記載の固定型マウス。
【請求項16】
前記方向感知手段310は、前記マウス本体200の上面に装着されることを特徴とする、請求項9に記載の固定型マウス。
【請求項17】
前記方向感知手段310は、タッチパッドまたはジョイスティックでなることを特徴とする、請求項16に記載の固定型マウス。
【請求項18】
前記マウス本体200に別途の外力が印加されない限りマウス本体200が移動しないように、前記マウス本体200に弾性力を印加する弾性部材400をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜17のいずれか一項に記載の固定型マウス。
【請求項19】
前記方向感知手段310は、他の物体が接触するとき、あるいは他の物体が接触した状態で接触圧力が印加されるとき、ポインタ移動方向信号を発生させるように構成されることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか一項に記載の固定型マウス。
【請求項20】
前記方向感知手段310は、スイッチ方式またはタッチセンサー方式でなることを特徴とする、請求項19に記載の固定型マウス。
【請求項21】
前記方向感知手段310は、他の物体が近接するとき、ポインタ移動方向信号を発生させるように構成されることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか一項に記載の固定型マウス。
【請求項22】
前記方向感知手段310は、光センサー、超音波センサー、マグネチックセンサーの中でいずれか一つでなることを特徴とする、請求項21に記載の固定型マウス。
【請求項23】
前記速度感知手段320は、設定時間内に前記方向感知手段310が2回以上の接触を感知するかあるいは2回以上の接触圧力の印加を感知するとき、ポインタ移動速度を増加させるように構成されることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか一項に記載の固定型マウス。
【請求項24】
前記ハウジング100の底面には、前記ハウジング100の動きを感知してポインタ移動信号を発生させる移動感知手段330が備えられることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか一項に記載の固定型マウス。
【請求項25】
前記ハウジング100の底面には前記ハウジング100のパッド面への安着の有無を感知する信号伝逹スイッチ340が備えられ、
前記移動感知手段330は前記ハウジング100がパッド面に安着されたときに作動するように構成されることを特徴とする、請求項24に記載の固定型マウス。
【請求項26】
ハウジング100;
側方向に印加される外力の方向を感知してポインタ移動方向信号を発生させる方向感知手段310;及び
上下方向に印加される外力の強度を感知してポインタ速度変化信号を発生させる速度感知手段320;
を含んでなることを特徴とする、固定型マウス。
【請求項27】
ハウジング100;
基準位置から離隔した地点に印加される外力を感知し、基準位置から外力が印加された地点に向かう方向にポインタ移動方向信号を発生させる方向感知手段310;及び
印加される外力の強度を感知してポインタ速度変化信号を発生させる速度感知手段320;
を含んでなることを特徴とする、固定型マウス。
【請求項28】
前記方向感知手段310と速度感知手段320はタッチパッド構造に構成され、積層方式で結合されて前記ハウジング100の上面に装着されることを特徴とする、請求項26または27に記載の固定型マウス。
【請求項29】
前記方向感知手段310は基準位置を中心として円盤状またはリング状に形成されることを特徴とする、請求項26または27に記載の固定型マウス。
【請求項30】
前記速度感知手段320は、設定時間内に前記方向感知手段310が2回以上の接触を感知するかまたは2回以上の接触圧力の印加を感知するとき、ポインタ移動速度を増加させるように構成されることを特徴とする、請求項26または27に記載の固定型マウス。
【請求項31】
前記ハウジング100の底面には前記ハウジング100の動きを感知してポインタ移動信号を発生させる移動感知手段330が備えられることを特徴とする、請求項26または27に記載の固定型マウス。
【請求項32】
前記ハウジング100の底面には前記ハウジング100のパッド面への安着の有無を感知する信号伝逹スイッチ340が備えられ、
前記移動感知手段330は前記ハウジング100がパッド面に安着されたときに作動するように構成されることを特徴とする、請求項31に記載の固定型マウス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公表番号】特表2012−514807(P2012−514807A)
【公表日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−545300(P2011−545300)
【出願日】平成22年1月12日(2010.1.12)
【国際出願番号】PCT/KR2010/000177
【国際公開番号】WO2010/082749
【国際公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【出願人】(511165821)フェニックス アイシーピー カンパニー リミテッド (1)
【出願人】(509307598)
【Fターム(参考)】