説明

圧力制御弁

【課題】運転席などで信号圧力発生装置の操作を通じて圧力制御弁の設定圧力を可変調整できるようにした圧力制御弁を提供する。
【解決手段】圧力制御弁は、油圧ポンプと連通する流入口1aと油圧タンクと連通する貫通孔1bとの間の流路を開閉するポペット2と、圧力室4に設定値以上の高圧が生じた場合、油圧タンクにドレーンさせるパイロットポペット5と、パイロット信号圧により圧力室4の設定圧力を可変調整するメインピストン13と、パイロットポペット5を加圧するパイロットポペットばね7を支持する第1のストッパー10と、パイロット信号圧がメインピストン13を加圧する場合、メインピストン13の移動を設定区間内に制限する第2のストッパー14と、メインピストン13の設定圧力を調整する調整プラグ16と、低圧区間の圧力を微細に制御できるようにメインピストン13の移動量を調整する調整スクリュー20とを、含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部から供給される信号圧力により弁の設定圧力を調整できるようにした圧力制御弁に関する。さらに詳細には、運転席などで信号圧力発生装置の操作を通じて圧力制御弁の設定圧力を可変調整できるようにした圧力制御弁に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、リリーフ弁は、油圧回路の設定された圧力において用いられる。掘削機からバケットを離脱させ、ハンマーなどのオプション装置に取り替えて使用したい場合、オプション装置が要求するリリーフ弁の設定圧力を変えなければならない。このようにリリーフ弁の設定圧力を変えるとき、運転室の外部で直接圧力ゲージを確認しながら圧力を設定しなければならないという手間が生じ、不便であった。
【0003】
図1に示した従来技術による圧力制御弁は、油圧ポンプPから高圧の作動油が流入する流入口1aと、油圧タンクTと連通する貫通孔1bとがそれぞれ形成されているスリーブ(sleeve)1と、スリーブ1にスライド移動可能に組み合わされ、流入口1aと貫通孔1bとの間の流路を開閉させるポペット(poppet)2と、ポペット2を加圧し、流入口1aと貫通孔1bとの間の流路を閉鎖状態にして弾性支持するポペットばね3と、スリーブ1の圧力室4に設定値以上の高圧が生じた場合、圧力室4の作動油を油圧タンクTにドレーンさせるパイロットポペット(pilot poppet)5と、圧力室4に圧力が形成できるようにパイロットポペット5が着座する弁座(valveseat)6と、パイロットポペット5を加圧し、弁座6の流路を閉鎖状態にして弾性支持するパイロットポペットばね7と、油圧ポンプの初期圧力によりポペット2の内部でスライド移動し、パイロットポペット5に接触するピストン8と、ピストン8を弾性支持するピストンばね9と、パイロットポペット5に対向して、パイロットポペットばね7を支持する第1のストッパー10と、スリーブ1に組み合わされ、外部よりパイロット信号圧が供給されるパイロットポート11aが形成されているプラグ11と、プラグ11に組み合わされ、パイロット信号圧が供給される貫通孔12aが形成されているガイド12と、ガイド12の内部でスライド移動し、パイロットポート11a及び貫通孔12aを次々と通過して供給されるパイロット信号圧により圧力室4の設定圧力を可変調整するメインピストン13と、パイロットポート11a及び貫通孔12aを次々と通過するパイロット信号圧がメインピストン13を加圧する場合、メインピストン13の移動を設定区間内に制限する第2のストッパー14と、ガイド12に移動可能に組み合わされ、メインピストン13を弾性支持するばね15の設定圧力を調整する調整プラグ(adjust plug)16と、弁の圧力をセットした後、設定圧力が変わることを防止できるようにガイド12に締め付けられ、ガイド12の正方向または逆方向への回転を防止する締結具17及び調整プラグ16に締め付けられ、調整プラグ16の正方向または逆方向への回転を防止する締結具18とを含む。
【0004】
図中、説明されていない符号19は、外部からパイロット信号圧を供給することができるようにプラグ11の外側面に回転可能に組み合わされる連結具である。
【0005】
次いで、前述した構成からなる従来技術の圧力制御弁の使用例を、添付図面を参照とし、説明する。
(1)リリーフ弁の設定された圧力が使われる場合について説明する(外部からパイロット信号圧がメインピストンに供給されない場合を示す)。
前述した油圧ポンプPから吐き出される作動油は、流入口1aとポペット2内のオリフィスを経てスリーブ1の圧力室4に流入する。この際、ポペット2の受圧部の断面積の差によりポペット2を、図において左側方向に加圧し、流入口1aと貫通口1bとの間の流路を閉鎖状態に維持する。
【0006】
圧力室4へ流入した作動油の圧力がパイロットポペットばね7により設定された設定圧力に到達した場合、パイロットポペット5が、図において右側方向に移動し、弁座6の流路を開放させる。これにより、圧力室4の作動油は、プラグ11の貫通孔11b及びスリーブ1の貫通孔1cを経て、油圧タンクTに帰還することになる。
【0007】
これと同時に、前述したパイロットポペット5の開放により圧力室4の作動油の圧力が瞬間的に下がる。これにより、ポペット2が、図において右側方向に移動するため、流入口1a側の作動油は、貫通孔1bを通って、油圧タンクTに帰還する。
【0008】
この際、設定圧力は、プラグ11に対するガイド12の調整(時計方向又は反時計方向への回転をいう)によるパイロットポペットばね7の弾性力によって決定される。
【0009】
(2)リリーフ弁の設定圧力が変化する場合を説明する(外部からパイロット信号圧がメインピストンに供給される場合を示す)。
外部から連結具19を通じて供給されるパイロット信号圧がプラグ11のパイロットポート11a、ガイド12の貫通孔12aを次々と経由し、メインピストン13に供給される。この際、メインピストン13の受圧部の断面積の差によりメインピストン13を、図において右側方向へ移動させる(この際、ばね15は圧縮される)。
【0010】
即ち、メインピストン13の移動によりばね15を圧縮させ、これと同時にパイロットポペット5を支持するパイロットポペットばね7の弾性力が減少する。これにより、油圧ポンプPに生じる圧力設定値が減少し、圧力制御弁の設定圧力が可変する。
【0011】
初期圧力の設定後、前述した連結具19を通じて供給されるパイロット信号圧が切り換わると同時に、ピストン13が図において右側方向へ移動する場合(図において「X」範囲内で移動する)、第1のストッパー10も同時に図において右側方向に移動する(「Y」範囲内で移動する)。
【0012】
図5に点線で示されているように、連結具19を通じてメインピストン13に供給されたパイロット信号圧により圧力制御弁の低圧区間の圧力を可変調整する場合、圧力制御弁を構成する実際の油圧部品等間の公差により弁の設定圧力を正確に制御し難い、履歴現象(hysterisis)が生じるという問題があった。
【0013】
また、パイロット信号圧により圧力制御弁の最小圧力を設定する場合、油圧部品等間の公差により最小圧力の範囲が大きくなり、使用者の所望圧力を正確に設定することができないという問題点があった(一例として圧力制御弁の最小圧力が100kg/cmの場合は、実際の圧力は110kg/cmとして形成できる)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の目的は、運転席などで信号圧力発生装置の操作を通じて供給されるパイロット信号圧によりリリーフ弁の低圧区間の圧力を正確に調整することができるようにした圧力制御弁を提供することにある。また、圧力制御弁の設定圧力を可変調整する作業時間を減らすことができるようにした圧力制御弁を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明による圧力制御弁は、油圧ポンプから作動油が流入する流入口と、油圧タンクと連通する貫通孔とがそれぞれ形成されているスリーブと、スリーブにスライド移動可能に組み合わされ、流入口と貫通孔との間の流路を開閉するポペットと、ポペットを加圧し、流入口と貫通孔との間の流路を閉鎖状態にして弾性支持するポペットばねと、スリーブの圧力室に設定値以上の高圧が生じた場合、圧力室の作動油を油圧タンクにドレーンさせるパイロットポペットと、圧力室に圧力が形成されるようにパイロットポペットが着座する弁座と、パイロットポペットを加圧し、弁座の流路を閉鎖状態にして弾性支持するパイロットポペットばねと、スリーブに組み合わされ、外部からパイロット信号圧が供給されるパイロットポートが形成されているプラグと、プラグに組み合わされ、パイロットポートを通過したパイロット信号圧が供給される貫通孔が形成されているガイドと、ガイドの内部でスライド移動し、ガイドの貫通孔を通じて供給されたパイロット信号圧により圧力室の設定圧力を可変調整するメインピストンと、ガイドにスライド移動可能に組み合わされ、パイロットポペットばねを支持する第1のストッパーと、ガイドの貫通孔を通過したパイロット信号圧がメインピストンを加圧する場合、メインピストンの移動を設定区間内に制限する第2のストッパーと、ガイドに移動可能に組み合わされ、メインピストンを弾性支持するばねの設定圧力を調整する調整プラグと、調整プラグに移動可能に組み合わされ、低圧区間の圧力を微細に制御できるようにメインピストンにパイロット信号圧が供給される場合、第2のストッパーを加圧し、メインピストンの移動量を調整する調整スクリューとを含む。
【0016】
前述した調整プラグに組み合わされる調整スクリューの外側面に取り付けられ、ガイドの背圧室の作動油が調整プラグと調整スクリューとの間の隙間を通じて漏洩することを防止する漏油防止用シールを含む。
【0017】
前述した調整スクリューの調整により圧力制御弁の圧力をセットした後、圧力が変わることを防止できるように調整スクリューに締め付けられ、調整プラグに対して調整スクリューの回転を防止する締結具を含む。
【発明の効果】
【0018】
前述した構成からなる本発明の圧力制御弁は、次のような効果を有する。運転席などで信号圧力発生装置の操作を通じて供給されるパイロット信号圧によりリリーフ弁の低圧区間の設定圧力を正確に調整することができる。このように低圧区間の圧力を正確に制御することによって、高圧及び中間の圧力を正確に制御でき、製品の品質を高めることができる。
【0019】
また、圧力制御弁の設定圧力を可変調整するための作業時間を減らすことができ、製品の競争力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】従来技術による圧力制御弁の断面図である。
【図2】本発明の一実施例による圧力制御弁において、中立状態を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例による圧力制御弁において、高圧設定を説明するための断面図である。
【図4】本発明の一実施例による圧力制御弁において、標準圧力設定を説明するための断面図である。
【図5】パイロット信号圧の制御によって圧力制御弁の設定圧力を制御することを説明するためのグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の望ましい実施例を添付図面に基づいて説明する。これは、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者が発明を容易に実施し得る程度に詳細に説明するためのものであって、これに本発明の技術的な思想及範疇が限定されるものではない。
【0022】
図2乃至図4に示した本発明の一実施例による圧力制御弁は、油圧ポンプPから高圧の作動油が流入する流入口1aと、油圧タンクTと連通する貫通孔1bとがそれぞれ形成されているスリーブ1と、スリーブ1にスライド移動可能に組み合わされ、流入口1aと貫通孔1bとの間の流路を開閉するポペット2と、ポペット2を加圧し、流入口1aと貫通孔1bとの間の流路を閉鎖状態にして弾性支持するポペットばね3と、スリーブ1の圧力室4に設定値以上の高圧が生じる場合、圧力室4の作動油を油圧タンクTにドレーンさせるパイロットポペット5と、圧力室4に圧力が形成されるようにポペット2に対向して設けられ、パイロットポペット5が着座する弁座6と、油圧ポンプPの初期圧力によりポペット2の内部でスライド移動し、パイロットポペット5に接触するピストン8と、ピストン8を弾性支持するピストンばね9と、パイロットポペット5を加圧し、弁座6の流路を閉鎖状態にして弾性支持するパイロットポペットばね7と、スリーブ1に組み合わされ、外部からパイロット信号圧が供給されるパイロットポート11aが形成されているプラグ11と、プラグ11に組み合わされ、連結具19及びパイロットポート11aを次々と通過するパイロット信号圧が供給される貫通孔12aが形成されているガイド12と、ガイド12の内部でスライド移動し、プラグ11のパイロットポート11a、ガイド12の貫通孔12aを次々と通過して供給されるパイロット信号圧により圧力室4の設定圧力を可変調整するメインピストン13と、ガイド12にスライド移動可能に組み合わされ、パイロットポペットばね7を支持する第1のストッパー10と、プラグ11のパイロットポート11aと、ガイド12の貫通孔12aを次々と通過したパイロット信号圧がメインピストン13を加圧する場合、メインピストン13の移動を設定間内に制限する第2のストッパー14と、ガイド12に移動可能に組み合わされ、メインピストン13を弾性支持するばね15の設定圧力を調整する調整プラグ16と、調整プラグ16に移動可能に組み合わされ、低圧区間の圧力を微細に制御し得るようにメインピストン13にパイロット信号圧が供給される場合、第2のストッパー14を加圧し、メインピストン13の移動量を調整する調整スクリュー(adjust screw)20とを含む。
【0023】
前述した調整スクリュー20の調整により圧力制御弁の圧力をセットした後、設定圧力が変わることを防止できるように調整スクリュー20に締め付けられ、調整プラグ16に対して調整スクリュー20の時計方向、または反時計方向への回転を防止する締結具21を含む。
【0024】
前述した調整プラグ16に組み合わされる調整スクリュー20の外側面に装着され、ガイド12の背圧室22の作動油が調整プラグ16と調整スクリュー20との間の隙間を通じて漏れるのを防止する漏油防止用シール23(Oリングが用いられる)を含む。
【0025】
この際、前述した調整スクリュー20、締結具21及び漏油防止用シール23の構成を除いては、図1に示した従来技術の圧力制御弁の構成と実質的に同じなので、これらの構成及び作動に対する詳細な説明は省略し、同じ構成要素には同じ図面符号を付する。
【0026】
次いで、本発明の一実施例による圧力制御弁の使用例を添付図面に基づいて説明する。
(1)リリーフ弁の設定された圧力が使われる場合を説明する(外部からパイロット信号圧がメインピストンに供給されない場合を意味する)。この際、過負荷の作動時、リリーフ弁の作動は、図1に示したリリーフ弁の作動と実質的に同じなので、これに関する詳細な説明は省略する。
【0027】
図2に示したように、前述した油圧ポンプPから吐き出される作動油は、流入口1aとポペット2内のオリフィスを経由し、スリーブ1の圧力室4に流入する(この際、ポペット2は、スリーブ1に着座した初期状態を維持する)。
【0028】
図3に示したように、圧力室4に流入した作動油の圧力がパイロットポペットばね7により設定された設定圧力に到達した場合、パイロットポペット5が、図において右側方向へ移動し、弁座6の流路を開放させる(この際、圧力室4の作動油は、プラグ11の貫通孔11b及びスリーブ1の貫通孔1cを次々と経由し、油圧タンクTへ帰還する)。
【0029】
これと同時に、前述したパイロットポペット5が開放位置に移動し、圧力室4の作動油の圧力が瞬間的に下がる(この際、ポペット2が、図において右側方向に移動するので、流入口1a側の作動油は貫通孔1bを経て油圧タンクTに帰還する)。
【0030】
(2)リリーフ弁の設定圧力が変わる場合を説明する(外部からパイロット信号圧がメインピストンに供給される場合を意味する)。
図2及び図4に示したように、外部から連結具19を通じて供給されるパイロット信号圧は、プラグ11のパイロットポート11aと、ガイド12の貫通孔12aを次々と経由し、メインピストン13に供給される。
【0031】
メインピストン13の受圧部の断面積の差によりメインピストン13を図において右側方向へ移動させる(この際、ばね15は圧縮される)。背圧室22の作動油は、第2のストッパー14の貫通孔14aを通過した後、調整スクリュー20のドレーンポート20aを通じて油圧タンクにドレーンされる。
【0032】
この際、調整スクリュー20の外側面に取り付けられた漏油防止用シール23が調整プラグ16と調整スクリュー20との間の隙間をシールすることによって、背圧室22の作動油が調整プラグ16と調整スクリュー20との間の隙間を通じて漏れるのを防止できる。
【0033】
前述したメインピストン13が右側方向に移動する場合(「X」範囲内で移動する)、ばね15を圧縮させると共に、第1のストッパー10も、図において右側方向に移動する(「Y」範囲内で移動する)ことになる。これにより、パイロットポペット5を支持するパイロットポペットばね7の弾性力が減少する。したがって、油圧ポンプPに生じる圧力設定値が減少し、圧力制御弁の設定圧力が可変することになる。
【0034】
この際、標準圧力区間の圧力を所望の圧力に調整することができる。即ち、標準圧力を微細に調整するために外部からパイロットポペット11aを通じて供給されるパイロット信号圧によりメインピストン13が図において右側方向に移動する場合、調整プラグ16に移動可能に組み合わされた調整スクリュー20を正方向または逆方向に回転させる。
【0035】
前述したように、調整スクリュー20を調整し、第2のストッパー14を加圧することになるので、メインピストン13の移動量を微細に調整できる。したがって、標準圧力区間の圧力を使用者の所望圧力に応じて微細設定することができる。
【符号の説明】
【0036】
1 スリーブ
3 ポペットばね
5 パイロットポペット
7 パイロットポペットばね
9 ピストンばね
11 プラグ
13 メインピストン
15 ばね
17 締結具
19 連結具
21 締結具
23 漏油防止用シール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
油圧ポンプから作動油が流入する流入口と、油圧タンクと連通する貫通孔とがそれぞれ形成されているスリーブと、
前記スリーブにスライド移動可能に組み合わされ、前記流入口と前記貫通孔との間の流路を開閉するポペットと、
前記ポペットを加圧し、前記流入口と前記貫通孔との間の流路を閉鎖状態にして弾性支持するポペットばねと、
前記スリーブの圧力室に設定値以上の高圧が生じる場合、圧力室の作動油を油圧タンクにドレーンさせるパイロットポペットと、
前記圧力室に圧力が形成されるようにパイロットポペットが着座する弁座と、
前記パイロットポペットを加圧し、弁座の流路を閉鎖状態にして弾性支持するパイロットポペットばねと、
前記スリーブに組み合わされ、外部からパイロット信号圧が供給されるパイロットポートが形成されているプラグと、
前記プラグに組み合わされ、パイロットポートを通過したパイロット信号圧が供給される貫通孔が形成されているガイドと、
前記ガイドの内部でスライド移動し、前記ガイドの貫通孔を通じて供給されるパイロット信号圧により圧力室の設定圧力を可変調整するメインピストンと、
前記ガイドにスライド移動可能に組み合わされ、パイロットポペットばねを支持する第1のストッパーと、
前記ガイドの貫通孔を通過したパイロット信号圧が前記メインピストンを加圧する場合、メインピストンの移動を設定区間内に制限する第2のストッパーと、
前記ガイドに移動可能に組み合わされ、前記メインピストンを支持するばねの設定圧力を調整する調整プラグと、
前記調整プラグに移動可能に組み合わされ、低圧区間の圧力を微細に制御し得るように前記メインピストンにパイロット信号圧が加わる場合、前記第2のストッパーを加圧し、前記メインピストンの移動量を調整する調整スクリューとを含む、圧力制御弁。
【請求項2】
前記調整プラグに組み合わされる前記調整スクリューの外側面に装着され、前記ガイドの背圧室の作動油が前記調整プラグと調整スクリューとの間の隙間を通じて漏れるのを防止する漏油防止用シールを含む、請求項1に記載の圧力制御弁。
【請求項3】
前記調整スクリューの調整により圧力制御弁の圧力をセットした後、圧力が変化することを防ぐために、前記調整スクリューに締め付けられ、前記調整プラグに対して調整スクリューの回転を防止する締結具を含む、請求項1に記載の圧力制御弁。
【請求項4】
前記調整スクリューの調整により圧力制御弁の圧力をセットした後、圧力が変化することを防ぐために、前記調整スクリューに締め付けられ、前記調整プラグに対して調整スクリューの回転を防止する締結具を含む、請求項2に記載の圧力制御弁。

【図5】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−80596(P2011−80596A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−228246(P2010−228246)
【出願日】平成22年10月8日(2010.10.8)
【出願人】(502032378)ボルボ コンストラクション イクイップメント アーベー (156)
【Fターム(参考)】