説明

基地局情報管理装置

【課題】基地局の住所や緯度経度を確認することができ、基地局の設置態様を立体的に確認することができる基地局情報管理サーバを提供する。
【解決手段】基地局情報管理サーバは、既存のすべての移動体通信事業者に属する既設の基地局の住所および緯度経度を含む基地局データを記憶する基地局データ記憶手段と、基地局の位置を地図上にマッピングした位置データを記憶する位置データ記憶手段と、基地局データを出力する基地局データ出力手段と、位置データに基づいて基地局の三次元立体画像を生成しつつ、生成した三次元立体画像を三次元地図画面上に出力する三次元位置画像出力手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各地に設置された基地局の各種情報を管理する基地局情報管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
所定の通信エリア(セル)を有する複数の基地局と、それら基地局の通信エリア内においてその基地局と通信することで所定のサービスを受けることが可能な移動局とから形成され、使用者が移動局の送受信可能な通信エリアを知ることが可能な移動体通信システムがある(特許文献1参照)。移動局は、基地局の位置情報を受信する位置情報受信手段と、受信した位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、位置情報記憶手段を介して記憶した位置情報を通信エリア外において使用者に通知する位置情報通知手段とを有する。移動局は、使用者の操作に従って位置情報メッセージを基地局に送信する。基地局は、受信した位置情報メッセージに基地局の識別情報を添付し、そのメッセージを交換局に転送する。交換局は、識別情報に示された基地局に隣接する基地局の位置情報を基地局位置案内情報データベースから抽出し、その位置情報を移動局に送信する。
【特許文献1】特開2002−142242号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記特許文献1に開示の移動体通信システムは、基地局位置案内情報データベースに各基地局の位置情報が格納され、それに基づいて基地局の位置を特定する。しかし、このシステムは、移動局の現在位置から基地局の設置箇所までの距離や基地局の設置箇所名を表示するだけであり、基地局の住所や緯度経度を表示することはなく、基地局を三次元の立体画像として三次元地図画面上に表示することもない。したがって、基地局の住所や緯度経度を確認することができず、基地局の設置位置を正確に特定することができない。また、基地局の設置態様を立体的に確認することができず、基地局の現実の設置状況を把握することができない。
【0004】
本発明の目的は、基地局の住所や緯度経度を確認することができ、基地局の設置態様を立体的に確認することができる基地局情報管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するための本発明にかかる基地局情報管理装置は、既存のすべての移動体通信事業者に属する既設の基地局の住所および緯度経度を含む基地局データを記憶する基地局データ記憶手段と、基地局の位置を地図上にマッピングした位置データを記憶する位置データ記憶手段と、基地局データを出力する基地局データ出力手段と、位置データに基づいて基地局の三次元立体画像を生成しつつ、生成した三次元立体画像を三次元地図画面上に出力する三次元位置画像出力手段とを有する。
【0006】
本発明の一例として、基地局データ記憶手段では、あらたな基地局が新設されたときにその基地局の基地局データを記憶し、あらたな基地局が新設されたときにその基地局の位置データを記憶する。
【0007】
本発明の他の一例として、基地局情報管理装置は、既設の基地局が廃止されたときにその基地局の基地局データを基地局データ削除手段と、既設の基地局が廃止されたときにその基地局の位置データを削除する位置データ削除手段とを有する。
【0008】
本発明の他の一例として、基地局データ出力手段では、基地局データを各通信エリア毎に区分して出力可能であり、三次元位置画像出力手段では、基地局の三次元立体画像を各通信エリア毎に区分して三次元地図画面上に出力可能である。
【0009】
本発明の他の一例として、基地局データ出力手段では、基地局データを各移動体通信事業者毎に区分して出力可能であり、三次元位置画像出力手段では、基地局の三次元立体画像を各移動体通信事業者毎に区分して三次元地図画面上に出力可能である。
【0010】
本発明の他の一例として、基地局データ出力手段では、過去から現在までの期間から所定の期日が指定されたときにその指定期日における基地局データを出力可能であり、三次元位置画像出力手段では、過去から現在までの期間から所定の期日が指定されたときにその指定期日における基地局の三次元立体画像を三次元地図画面上に出力可能である。
【0011】
本発明の他の一例として、基地局データ出力手段では、過去から現在までの期間から所定の期間が指定されたときにその指定期間内に新設された基地局の基地局データを出力可能であり、三次元位置画像出力手段では、過去から現在までの期間から所定の期間が指定されたときにその指定期間内に新設された基地局の三次元立体画像を三次元地図画面上に出力可能である。
【0012】
本発明の他の一例として、基地局データ出力手段では、過去から現在までの期間から所定の期間が指定されたときにその指定期間内に廃止された基地局の基地局データを出力可能であり、三次元位置画像出力手段では、過去から現在までの期間から所定の期間が指定されたときにその指定期間内に廃止された基地局の位置の三次元立体画像を三次元地図画面上に出力可能である。
【0013】
本発明の他の一例として、基地局データには、基地局の基地局名、設置年月日、移動体通信事業者名、使用周波数帯域、基地局が設置された物件名、基地局の高さ、基地局が設置された物件の高さが含まれる。
【0014】
本発明の他の一例として、基地局情報管理装置は、あらたな基地局の新設予定があるときにその基地局の住所および緯度経度を含む新設予定基地局データを記憶する新設予定基地局データ記憶手段と、新設予定基地局を新設する位置を地図上にマッピングした新設予定位置データを記憶する新設予定位置データ記憶手段と、新設予定基地局データを出力する新設予定基地局データ出力手段と、新設予定位置データに基づいて基地局を新設する位置の三次元立体画像を生成しつつ、生成した三次元立体画像を三次元地図画面上に出力する三次元新設予定位置画像出力手段とを有する。
【0015】
本発明の他の一例として、新設予定基地局データには、新設予定基地局の基地局名、設置予定年月日、移動体通信事業者名、使用周波数帯域、新設予定基地局が設置される物件名、新設予定基地局の高さ、新設予定基地局が設置される物件の高さが含まれる。
【0016】
本発明の他の一例として、基地局情報管理装置は、既設の基地局の廃止予定があるときにその基地局の住所および緯度経度を含む廃止予定基地局データを記憶する廃止予定基地局データ記憶手段と、廃止予定基地局の位置を地図上にマッピングした廃止予定位置データを記憶する廃止予定位置データ記憶手段と、廃止予定基地局データを出力する廃止予定基地局データ出力手段と、廃止予定位置データに基づいて廃止予定基地局の三次元立体画像を生成しつつ、生成した三次元立体画像を三次元地図画面上に出力する三次元廃止予定位置画像出力手段とを有する。
【0017】
本発明の他の一例として、廃止予定基地局データには、廃止予定基地局の基地局名、廃止予定年月日、移動体通信事業者名、使用周波数帯域、廃止予定基地局が設置された物件名、廃止予定基地局の高さ、廃止予定基地局が設置されている物件の高さが含まれる。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る基地局情報管理装置によれば、既存のすべての移動体通信事業者に属する既設の基地局の住所および緯度経度を含む基地局データを出力するから、特定の移動体通信事業者のみの基地局データしか出力できない場合と比較し、すべての移動体通信事業者の基地局設置状況を把握することができる。基地局情報管理装置は、すべての移動体通信事業者の基地局データを参照しつつそれを利用することで、基地局設置の必要性を判断することができるとともに、今後の基地局設置予定地や設置予定日時、設置工事日数等を決定することができ、携帯電話通信網のインフラストラクチャーの整備を円滑に進めることができる。この基地局情報管理装置は、基地局を三次元の立体画像として三次元地図画面上に出力するから、基地局の設置態様を立体的に確認することができ、基地局の立体画像を参照しつつそれを利用することで、基地局の設置高さやアンテナ型、周辺の建造物、周辺の地形等の現実の設置状況を正確に把握することができる。
【0019】
あらたな基地局が新設されたときにその基地局の基地局データを記憶し、あらたな基地局が新設されたときにその基地局の位置データを記憶する基地局情報管理装置は、基地局の新設に合わせて新設基地局の基地局データを随時記憶するから、新設された基地局を加えた最新の基地局データを提供することができ、最新の基地局設置状況を把握することができる。基地局情報管理装置は、最新の基地局データを参照しつつそれを利用することで、基地局設置の必要性を判断することができるとともに、今後の基地局設置予定地や設置予定日時、設置工事日数等を決定することができ、携帯電話通信網のインフラストラクチャーの整備を円滑に進めることができる。この基地局情報管理装置は、基地局の新設に合わせて新設基地局の位置データを随時記憶し、最新の位置データに基づいて基地局を三次元立体画像として三次元地図画面上に出力するから、新設された基地局を含む各基地局の設置態様を立体的に確認することができ、基地局の立体画像を参照しつつそれを利用することで、基地局の設置高さやアンテナ型、周辺の建造物、周辺の地形等の現実の設置状況を正確に把握することができる。
【0020】
既設の基地局が廃止されたときにその基地局の基地局データを削除し、既設の基地局が廃止されたときにその基地局の位置データを削除する基地局情報管理装置は、基地局の廃止に合わせて廃止基地局の基地局データを随時削除するから、廃止された基地局を除いた最新の基地局データを提供することができ、最新の基地局設置状況を把握することができる。基地局情報管理装置は、最新の基地局データを参照しつつそれを利用することで、基地局設置の必要性を判断することができるとともに、今後の基地局設置予定地や設置予定日時、設置工事日数等を決定することができ、携帯電話通信網のインフラストラクチャーの整備を円滑に進めることができる。この基地局情報管理装置は、基地局の廃止に合わせて廃止基地局の位置データを随時削除し、最新の位置データに基づいて基地局を三次元立体画像として三次元地図画面上に出力するから、廃止された基地局を除く各基地局の設置態様を立体的に確認することができ、基地局の立体画像を参照しつつそれを利用することで、基地局の設置高さやアンテナ型、周辺の建造物、周辺の地形等の現実の設置状況を正確に把握することができる。
【0021】
基地局データを各通信エリア毎に区分して出力可能であり、基地局の三次元立体画像を各通信エリア毎に区分して三次元地図画面上に出力可能な基地局情報管理装置は、各通信エリアに対応する基地局データを出力することで、通信エリア内に存在する全移動体通信事業者の基地局を把握することができ、通信エリア内における今後の基地局の新設の必要性や廃止の必要性を判断することができる。この基地局情報管理装置は、基地局の三次元立体画像を各通信エリア毎に区分して三次元地図画面上に出力するから、各通信エリアに設置されている基地局の設置態様を立体的に確認することができ、基地局の立体画像を参照しつつそれを利用することで、各通信エリアにおける基地局の設置高さやアンテナ型、周辺の建造物、周辺の地形等の現実の設置状況を正確に把握することができる。
【0022】
基地局データを各移動体通信事業者毎に区分して出力可能であり、基地局の三次元立体画像を各移動体通信事業者毎に区分して三次元地図画面上に出力可能な基地局情報管理装置は、各移動体通信事業者に対応する基地局データを出力することで、移動体通信事業者毎における基地局の設置状況を把握することができ、各移動体通信事業者毎において今後の基地局の新設の必要性や廃止の必要性を判断することができる。この基地局情報管理装置は、基地局の三次元立体画像を各移動体通信事業者毎に区分して三次元地図画面上に出力するから、各移動体通信事業者に属する基地局の設置態様を立体的に確認することができ、基地局の立体画像を参照しつつそれを利用することで、各移動体通信事業者に属する基地局の設置高さやアンテナ型、周辺の建造物、周辺の地形等の現実の設置状況を正確に把握することができる。
【0023】
過去から現在までの期間から所定の期日が指定されたときにその指定期日における基地局データを出力可能であり、過去から現在までの期間から所定の期日が指定されたときにその指定期日における基地局の三次元立体画像を三次元地図画面上に出力可能な基地局情報管理装置は、指定された期日における基地局の基地局データを出力することで、過去から現在までのいずれかの期日における基地局の設置状況を把握することができ、過去から現在までの基地局の設置状況を比較することができる。この基地局情報管理装置は、位置データに基づいて指定期日における基地局の三次元立体画像を三次元地図画面上に出力するから、指定期日における基地局の設置態様を立体的に確認することができ、基地局の立体画像を参照しつつそれを利用することで、指定した期日における基地局の設置高さやアンテナ型、周辺の建造物、周辺の地形等の現実の設置状況を正確に把握することができる。
【0024】
過去から現在までの期間から所定の期間が指定されたときにその指定期間内に新設された基地局の基地局データを出力可能であり、過去から現在までの期間から所定の期間が指定されたときにその指定期間内に新設された基地局の三次元立体画像を三次元地図画面上に出力可能な基地局情報管理装置は、指定期間内に新設された基地局の基地局データを出力することで、指定期間内に新設された基地局の設置状況を把握することができる。この基地局情報管理装置は、指定期間内に新設された基地局の三次元立体画像を三次元地図画面上に出力するから、新設された基地局の設置態様を立体的に確認することができ、基地局の立体画像を参照しつつそれを利用することで、指定期間内に新設された基地局の設置高さやアンテナ型、周辺の建造物、周辺の地形等の現実の設置状況を正確に把握することができる。
【0025】
過去から現在までの期間から所定の期間が指定されたときにその指定期間内に廃止された基地局の基地局データを出力可能であり、過去から現在までの期間から所定の期間が指定されたときにその指定期間内に廃止された基地局の位置の三次元立体画像を三次元地図画面上に出力可能な基地局情報管理装置は、指定期間内に廃止された基地局の基地局データを出力することで、指定期間内における基地局の廃止状況を把握することができる。この基地局情報管理装置は、指定期間内に廃止された基地局の位置の三次元立体画像を三次元地図画面上に出力するから、基地局が廃止された位置の態様を立体的に確認することができ、基地局が廃止された位置の立体画像を参照しつつそれを利用することで、廃止された基地局の位置の高さや周辺の建造物、周辺の地形等の現実の位置状況を正確に把握することができる。
【0026】
前記基地局データとして、基地局の基地局名、設置年月日、移動体通信事業者名、使用周波数帯域、基地局が設置された物件名、基地局の高さ、基地局が設置された物件の高さを含む基地局情報管理装置は、基地局の設置年月日からその基地局の今後の耐久年数を判断することができ、移動体通信事業者名から基地局を使用する移動体通信事業者を判断することができる。また、使用周波数帯域から既設の基地局の使用周波数を判断することができ、基地局が設置された物件名から建造物の名称や土地の名称等を判断することができる。さらに、基地局の高さから既設の基地局の設置高さを判断することができ、基地局が設置された物件の高さから物件の階数や土地の標高等を判断することができる。
【0027】
新設予定の基地局の新設予定基地局データ記憶手段や新設予定位置データ記憶手段、新設予定基地局データ出力手段、三次元予新設定位置画像出力手段を含む基地局情報管理装置は、新設予定の基地局の基地局データを参照しつつそれを利用することで、設置を予定する移動体通信事業者や基地局設置予定地、設置予定日時、設置工事日数等を把握することができ、携帯電話通信網のインフラストラクチャーの整備を円滑に進めることができる。この基地局情報管理装置は、基地局が新設される予定位置を三次元の立体画像として三次元地図画面上に出力するから、予定位置を立体的に確認することができ、予定位置の立体画像を参照しつつそれを利用することで、予定位置の高さや周辺の建造物、周辺の地形等の基地局が設置される位置の状況を正確に把握することができる。
【0028】
新設予定基地局データとして、新設予定基地局の基地局名、新設予定年月日、移動体通信事業者名、使用周波数帯域、新設予定基地局が設置される物件名、新設予定基地局の高さ、新設予定基地局が設置される物件の高さを含む基地局情報管理装置は、基地局の新設予定年月日からその基地局の設置時期や使用開始時期を判断することができ、移動体通信事業者名から基地局を新設する移動体通信事業者を判断することができる。また、使用周波数帯域から新設予定の基地局の使用周波数を判断することができ、基地局が設置される物件名から建造物の名称や土地の名称等を判断することができる。さらに、新設予定基地局の高さから新設基地局の設置高さを判断することができ、新設予定基地局が設置される物件の高さから物件の階数や土地の標高等を判断することができる。
【0029】
廃止予定の基地局の廃止予定基地局データ記憶手段や廃止予定位置データ記憶手段、廃止予定基地局データ出力手段、三次元廃止予定位置画像出力手段を含む基地局情報管理装置は、廃止予定の基地局の基地局データを参照しつつそれを利用することで、廃止を予定する移動体通信事業者や基地局廃止予定地、廃止予定日時、廃止工事日数等を把握することができ、携帯電話通信網のインフラストラクチャーの整備を円滑に進めることができる。この基地局情報管理装置は、廃止される基地局を三次元の立体画像として三次元地図画面上に出力するから、その基地局を立体的に確認することができ、廃止予定の基地局の立体画像を参照しつつそれを利用することで、廃止予定の基地局の高さや周辺の建造物、周辺の地形等の状況を正確に把握することができる。
【0030】
廃止予定基地局データとして、廃止予定基地局の基地局名、廃止予定年月日、移動体通信事業者名、使用周波数帯域、廃止予定基地局が設置された物件名、廃止予定基地局の高さ、廃止予定基地局が設置された物件の高さを含む基地局情報管理装置は、基地局の廃止予定年月日からその基地局の廃止予定時期や使用可能時期を判断することができ、移動体通信事業者名から基地局を廃止する移動体通信事業者を判断することができる。また、使用周波数帯域から廃止予定の基地局の使用周波数を判断することができ、基地局が廃止される物件名から建造物の名称や土地の名称等を判断することができる。さらに、廃止予定基地局の高さから廃止基地局の設置高さを判断することができ、廃止予定基地局が設置されている物件の高さから物件の階数や土地の標高等を判断することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
添付の図面を参照し、本発明に係る基地局情報管理装置の詳細を説明すると、以下のとおりである。図1は、一例として示す基地局情報管理サーバ12(基地局情報管理装置)を利用したネットワーク10(基地局情報管理システム)の構成図である。このネットワーク10は、各移動体通信事業者(キャリア)が管理保管する複数のキャリアコンピュータ11A,11Bと、基地局情報管理サーバ12(基地局情報管理装置)と、管理サーバ12に接続された高速大容量データベース13とから形成されている。ネットワーク10では、それらキャリアコンピュータ11A,11Bやデータベース13が管理サーバ12にインターフェイス(有線または無線)を介して接続されている。キャリアコンピュータ11A,11Bのうちのコンピュータ11Bは、インターネット14を介して管理サーバ12に接続される。
【0032】
このネットワーク10には、図示はしていないが、ホスト名とそのホスト名に割り当てるIPアドレスとの対応付けを設定するDNSサーバ、ホームページを公開するために必要なWebサーバ、他のキャリアコンピュータ11A,11Bや他のサーバからの要求を受け付けて各種データを読み書きする機能を提供するデータベースサーバ、電子メールの送受信用のメールサーバ、作成された文章や画像等のデータをすべて保存してそれらのデータを検索可能にするドキュメントサーバ等のサーバ群が接続されている。ネットワーク10を形成するコンピュータ11A,11Bや基地局情報管理サーバ12、各種サーバは、高速広帯域回線によって互いに連結されている。管理サーバ12は、バス型ネットワークやスター型ネットワーク、ピア・ツー・ピア型ネットワーク、リング型ネットワーク等の既存のネットワーク結合方法のすべてに対応することができる。
【0033】
各キャリアコンピュータ11A,11Bには、図示はしていないが、マウス、プリンタ、スキャナ、外付けハードディスクがインターフェイスを介して接続されている。コンピュータ11A,11Bは、ネットワーク10を介して基地局情報管理サーバ12から各種データを受信する。コンピュータ11A,11BにはメモリスティックやICレコーダ、PDA、携帯電話等の既存のリムーバブルディスクを着脱可能に接続することができ、コンピュータ11A,11Bとそれらリムーバブルディスクとの間で各種データを交換することができる。コンピュータ11A,11Bは、インターネット14に接続可能であり、所定のWebサイトにアクセスしてそのサイトにログインすることができる。
【0034】
基地局情報管理サーバ12は、中央処理部とメモリとを有するコンピュータである。管理サーバ12は、ネットワーク10を介して各種データをキャリアコンピュータ11A,11Bに送信(出力)する。管理サーバ12には、キーボード15およびディスプレイ16がインターフェイスを介して接続され、図示はしていないが、マウスやプリンタがインターフェイスを介して接続されている。管理サーバ12は、インターネット14に接続可能であり、所定のWebサイトにアクセスしてそのサイトにログインすることができる。データベース13は、インターフェイスを介して管理サーバ12に接続されている。データベース13は、管理サーバ12からのデータ出力要求に従って、各種データを管理サーバ12に出力し、管理サーバ12からのデータ格納要求に従って、各種データを各内部アドレスファイルに格納する。
【0035】
基地局情報管理サーバ12は、オペレーティングシステムによる制御に基づいて、メモリの命令ファイルに格納された基地局情報管理アプリケーション(後記する各手段(基地局情報管理方法)をサーバ12に実行させるための基地局情報管理プログラム)を起動し、アプリケーションに従って以下の各手段を実行する。管理サーバ12に各手段を実行させるための基地局情報管理アプリケーションは、それを記憶したCD−ROMやリムーバブルディスク等の基地局情報管理アプリケーション記憶媒体から管理サーバ12にインストールされる。
【0036】
基地局情報管理サーバ12のメモリの命令ファイルには、空間データと、空間データを加工・分析・表示するためのGIS(Geographic Information Systems)アプリケーションが格納されている。管理サーバ12は、GISアプリケーションを起動することで、位置や空間に関する情報(空間データ)を管理・加工し、視覚的に表示する地理情報システム(GIS)を実行することができる。空間データには、人工衛星データ、空中写真データ、建造物データ、地形データ、土地利用データ、土地条件データ、道路河川台帳データ等が含まれる。管理サーバ12に地理情報システムを実行させるGISアプリケーションは、それを記憶したCD−ROMやリムーバブルディスク等のGISアプリケーション記憶媒体から管理サーバ12にインストールされる。
【0037】
基地局情報管理サーバ12は、すべての移動体通信事業者に属する既設の基地局の基地局データを収集し、その既設の基地局の基地局データに移動体通信事業者の識別番号を付与した後、その基地局データをデータベース13に格納する(基地局データ記憶手段)。既設の基地局の基地局データには、既設の基地局の住所および緯度経度、その基地局の基地局名、設置年月日、移動体通信事業者名、指向方向(度)、使用周波数帯域、基地局が設置された物件名、基地局の設置高さ、基地局が設置された物件の高さがある。管理サーバ12は、既設の基地局の基地局データのうちの住所情報および緯度経度情報に基づき、既設の基地局の位置を地図上にマッピングした位置データを生成し(位置データ生成手段)、生成した位置データに移動体通信事業者の識別番号を付与した後、その位置データをデータベース13に格納する(位置データ記憶手段)。
【0038】
基地局情報管理サーバ12は、すべての移動体通信事業者に属する新設の基地局の基地局データを収集し、その新設基地局の基地局データに移動体通信事業者の識別番号を付与した後、その基地局データをデータベース13に格納する(基地局データ記憶手段)。新設の基地局の基地局データには、あらたに新設された基地局の住所および緯度経度、その基地局の基地局名、新設年月日、移動体通信事業者名、指向方向(度)、使用周波数帯域、基地局が設置された物件名、新設された基地局の設置高さ、新設基地局が設置された物件の高さがある。管理サーバ12は、新設基地局の基地局データのうちの住所情報および緯度経度情報に基づき、新設された基地局の位置を地図上にマッピングした位置データを生成し(位置データ生成手段)、生成した位置データに移動体通信事業者の識別番号を付与した後、その位置データをデータベース13に格納する(位置データ記憶手段)。
【0039】
基地局情報管理サーバ12は、すべての移動体通信事業者に属する廃止基地局の基地局データを収集し、その廃止基地局の基地局データをデータベース13から削除するとともに(基地局データ削除手段)、廃止された基地局の位置データをデータベース13から削除する(位置データ削除手段)。管理サーバ12は、廃止された基地局の基地局データをデータベース13の廃止基地局ファイルに格納する(廃止基地局データ記憶手段)。廃止された基地局の基地局データには、廃止された基地局の住所および緯度経度、その基地局の基地局名、設置年月日、廃止年月日、移動体通信事業者名、指向方向(度)、使用周波数帯域、廃止された基地局が設置されていた物件名、廃止された基地局の設置高さ、廃止基地局が設置されていた物件の高さがある。管理サーバ12は、廃止基地局の基地局データのうちの住所情報および緯度経度情報に基づき、基地局が廃止された後の位置を地図上にマッピングした廃止位置データを生成し(廃止位置データ生成手段)、生成した廃止位置データに移動体通信事業者の識別番号を付与した後、その廃止位置データをデータベース13の廃止基地局ファイルに格納する(廃止位置データ記憶手段)。
【0040】
基地局情報管理サーバ12は、データベース13から基地局データを取り出し、取り出した基地局データをディスプレイ16に表示し(基地局データ出力手段)、プリンタから出力する(基地局データ出力手段)。管理サーバ12は、キャリアコンピュータ11A,11Bから既設や新設、廃止基地局の基地局データの送信要求があると、その基地局の基地局データをデータベース13から取り出し、取り出した基地局データをコンピュータ11A,11Bに出力する(基地局データ出力手段)。また、管理サーバ12は、既設や新設、廃止基地局の基地局データを所定の間隔(日単位、週単位、月単位等)でコンピュータ11A,11Bに出力することもできる(基地局データ出力手段)。
【0041】
キャリアコンピュータ11A,11Bは、基地局情報管理サーバ12から出力された基地局データをディスプレイ17に表示するとともに、プリンタから出力する。管理サーバ12は、基地局データを各通信エリア毎(各サービスエリア毎)に区分して出力することができ、基地局データを各移動体通信事業者毎(各キャリア毎)に区分して出力することができる。さらに、過去から現在までの期間から所定の期日が指定されたときにその指定期日における基地局データを出力することができる。
【0042】
基地局情報管理サーバ12は、GISを利用し、位置データに基づいて既設および新設の基地局の三次元立体画像を生成しつつ、その立体画像を三次元地図画面上に表示した三次元位置画像を生成する(三次元位置画像生成手段)。管理サーバ12は、GISを利用し、位置データに基づいて基地局が廃止された後の位置の三次元立体画像を生成しつつ、その立体画像を三次元地図画面上に表示した三次元位置画像を生成する(三次元位置画像生成手段)。管理サーバ12は、生成した三次元位置画像をデータベース13に格納する(三次元位置画像記憶手段)。管理サーバ12は、データベース13から三次元位置画像(三次元地図画面上に表示された既設および新設の基地局の三次元立体画像、三次元地図画面上に表示された廃止基地局があった位置の三次元立体画像)を取り出し、その三次元位置画像をディスプレイ16に表示するとともに(三次元位置画像出力手段)、プリンタから出力する(三次元位置画像出力手段)。
【0043】
基地局情報管理サーバ12は、キャリアコンピュータ11A,11Bから既設基地局や新設基地局、廃止された基地局の位置の三次元位置画像の送信要求があると、三次元位置画像をデータベースから取り出し、取り出した三次元位置画像をコンピュータ11A,11Bに出力する(三次元位置画像出力手段)。また、管理サーバ12は、既設基地局や新設基地局、廃止された基地局の位置の三次元位置画像を所定の間隔(日単位、週単位、月単位等)でコンピュータ11A,11Bに出力することもできる(三次元位置画像出力手段)。
【0044】
キャリアコンピュータ11A,11Bは、基地局情報管理サーバ12から出力された三次元位置画像をディスプレイ17に表示するとともに、プリンタから出力する。管理サーバ12は、三次元位置画像(三次元地図画面上に表示された既設および新設の基地局の三次元立体画像、三次元地図画面上に表示された廃止基地局があった位置の三次元立体画像)を各通信エリア毎(各サービスエリア毎)に区分して出力することができ、三次元位置画像を各移動体通信事業者毎(各キャリア毎)に区分して出力することができる。さらに、過去から現在までの期間から所定の期日が指定されたときにその指定期日における三次元位置画像を出力することができる。
【0045】
基地局情報管理サーバ12は、過去から現在までの期間から所定の期間が指定されたとき、その指定期間内に新設された基地局の基地局データをデータベース13から取り出し、取り出した基地局データをディスプレイ16に表示するとともに(期間指定基地局データ出力手段)、プリンタから出力する(期間指定基地局データ出力手段)。管理サーバ12は、キャリアコンピュータ11A,11Bから指定期間内に新設された基地局の基地局データの送信要求があると、それに対応する基地局データをデータベース13から取り出し、取り出した基地局データをコンピュータ11A,11Bに出力する(期間指定基地局データ出力手段)。コンピュータ11A,11Bは、管理サーバ12から出力された指定期間内における新設基地局の基地局データをディスプレイ17に表示するとともに、プリンタから出力する。
【0046】
基地局情報管理サーバ12は、過去から現在までの期間から所定の期間が指定されたとき、その指定期間内に新設された基地局の三次元位置画像をデータベース13から取り出し、取り出した三次元位置画像をディスプレイ16に表示するとともに(期間指定三次元位置画像出力手段)、プリンタから出力する(期間指定三次元位置画像出力手段)。管理サーバ12は、キャリアコンピュータ11A,11Bから指定期間内に新設された基地局の三次元位置画像の送信要求があると、それに対応した三次元位置画像をデータベース13から取り出し、取り出した三次元位置画像をコンピュータ11A,11Bに出力する(期間指定基地局データ出力手段)。コンピュータ11A,11Bは、管理サーバ12から出力された指定期間内における新設基地局の三次元位置画像をディスプレイ17に表示するとともに、プリンタから出力する。
【0047】
基地局情報管理サーバ12は、過去から現在までの期間から所定の期間が指定されたとき、その指定期間内に廃止された基地局の基地局データをデータベース13から取り出し、取り出した基地局データをディスプレイ16に表示するとともに(期間指定基地局データ出力手段)、プリンタから出力する(期間指定基地局データ出力手段)。管理サーバ12は、キャリアコンピュータ11A,11Bから指定期間内に廃止された基地局の基地局データの送信要求があると、それに対応する基地局データをデータベース13から取り出し、取り出した基地局データをコンピュータ11A,11Bに出力する(期間指定基地局データ出力手段)。コンピュータ11A,11Bは、管理サーバ12から出力された指定期間内における廃止基地局の基地局データをディスプレイ17に表示するとともに、プリンタから出力する。
【0048】
基地局情報管理サーバ12は、過去から現在までの期間から所定の期間が指定されたとき、その指定期間内に廃止された基地局の位置の三次元位置画像をデータベース13から取り出し、取り出した三次元位置画像をディスプレイ16に表示するとともに(期間指定三次元位置画像出力手段)、プリンタから出力する(期間指定三次元位置画像出力手段)。管理サーバ12は、コンピュータ11A,11Bから指定期間内に廃止された基地局の位置の三次元位置画像の送信要求があると、それに対応した三次元位置画像をデータベース13から取り出し、取り出した三次元位置画像をコンピュータ11A,11Bに出力する(期間指定基地局データ出力手段)。コンピュータ11A,11Bは、管理サーバ12から出力された指定期間内における廃止基地局の位置の三次元位置画像をディスプレイ17に表示するとともに、プリンタから出力する。
【0049】
基地局情報管理サーバ12は、すべての移動体通信事業者に属する新設予定の基地局の新設予定基地局データを収集し、その新設予定基地局データに移動体通信事業者の識別番号を付与した後、その新設予定基地局データをデータベース13に格納する(新設予定基地局データ記憶手段)。新設予定基地局データには、新設を予定する新設予定基地局の住所および緯度経度、新設予定基地局の基地局名、新設予定年月日、移動体通信事業者名、指向方向(度)、使用周波数帯域、新設予定基地局が設置される物件名、新設予定基地局の設置高さ、基地局が設置される物件の高さがある。管理サーバ12は、新設予定基地局データのうちの住所情報および緯度経度情報に基づき、基地局を新設する新設予定位置を地図上にマッピングした新設予定位置データを生成し(新設予定位置データ生成手段)、生成した新設予定位置データに移動体通信事業者の識別番号を付与した後、その新設予定位置データをデータベース13に格納する(新設予定位置データ記憶手段)。
【0050】
基地局情報管理サーバ12は、データベース13から新設予定基地局データを取り出し、取り出した新設予定基地局データをディスプレイ16に表示するとともに(新設予定基地局データ出力手段)、プリンタから出力する(新設予定基地局データ出力手段)。管理サーバ12は、キャリアコンピュータ11A,11Bから新設予定基地局データの送信要求があると、新設予定基地局データをデータベース13から取り出し、取り出した新設予定基地局データをコンピュータ11A,11Bに出力する(新設予定基地局データ出力手段)。また、管理サーバ12は、新設予定基地局データを所定の間隔(日単位、週単位、月単位等)でコンピュータ11A,11Bに送信することもできる(新設予定基地局データ出力手段)。
【0051】
キャリアコンピュータ11A,11Bは、基地局情報管理サーバ12から出力された新設予定基地局データをディスプレイ17に表示するとともに、プリンタから出力する。管理サーバ12は、新設予定基地局データを各通信エリア毎(各サービスエリア毎)に区分して出力することができ、新設予定基地局データを各移動体通信事業者毎(各キャリア毎)に区分して出力することができる。さらに、現在から将来に向かった期間から所定の期間が指定されたときにその指定期間における新設予定基地局データを出力することができる。
【0052】
基地局情報管理サーバ12は、GISを利用し、新設予定位置データに基づいて基地局の新設を予定する位置の三次元立体画像を生成しつつ、その立体画像を三次元地図画面上に表示した三次元新設予定位置画像を生成する(三次元新設予定位置画像生成手段)。管理サーバ12は、生成した三次元新設予定位置画像をデータベース13に格納する(三次元新設予定位置画像記憶手段)。管理サーバ12は、データベース13から三次元新設予定位置画像(三次元地図画面上に表示された新設を予定する基地局の位置の三次元立体画像)を取り出し、その三次元新設予定位置画像をディスプレイ16に表示するとともに(三次元新設予定位置画像出力手段)、プリンタから出力する(三次元新設予定位置画像出力手段)。
【0053】
基地局情報管理サーバ12は、キャリアコンピュータ11A,11Bから三次元新設予定位置画像の送信要求があると、三次元新設予定位置画像をデータベース13から取り出し、取り出した三次元新設予定位置画像をコンピュータ11A,11Bに出力する(三次元新設予定位置画像出力手段)。また、管理サーバ12は、三次元新設予定位置画像を所定の間隔(日単位、週単位、月単位等)でコンピュータ11A,11Bに出力することもできる(三次元新設予定位置画像出力手段)。コンピュータ11A,11Bは、管理サーバ12から出力された三次元新設予定位置画像をディスプレイ17に表示するとともに、プリンタから出力する。管理サーバ12は、三次元新設予定位置画像(三次元地図画面上に表示された新設を予定する基地局の位置の三次元立体画像)を各通信エリア毎(各サービスエリア毎)に区分して出力することができ、三次元新設予定位置画像を各移動体通信事業者毎(各キャリア毎)に区分して出力することができる。さらに、現在から将来に向かった期間から所定の期間が指定されたときにその指定期間における三次元新設予定位置画像を出力することができる。
【0054】
基地局情報管理サーバ12は、すべての移動体通信事業者に属する廃止予定の基地局の廃止予定基地局データを収集し、その廃止予定基地局データに移動体通信事業者の識別番号を付与した後、その廃止予定基地局データをデータベース13に格納する(廃止予定基地局データ記憶手段)。廃止予定基地局データには、廃止を予定する廃止予定基地局の住所および緯度経度、廃止予定基地局の基地局名、廃止予定年月日、移動体通信事業者名、指向方向(度)、使用周波数帯域、廃止予定基地局が設置されている物件名、廃止予定基地局の設置高さ、廃止予定基地局が設置されている物件の高さがある。管理サーバ12は、データベース13から廃止予定基地局データを取り出し、取り出した廃止予定基地局データをディスプレイ16に表示するとともに(廃止予定基地局データ出力手段)、プリンタから出力する(廃止予定基地局データ出力手段)。
【0055】
基地局情報管理サーバ12は、キャリアコンピュータ11A,11Bから廃止予定基地局データの送信要求があると、廃止予定基地局データをデータベース13から取り出し、取り出した基地局データをコンピュータ11A,11Bに出力する(廃止予定基地局データ出力手段)。また、管理サーバ12は、廃止予定基地局データを所定の間隔(日単位、週単位、月単位等)でコンピュータ11A,11Bに出力することもできる(廃止予定基地局データ出力手段)。コンピュータ11A,11Bは、管理サーバ12から出力された廃止予定基地局データをディスプレイ17に表示するとともに、プリンタから出力する。基地局情報管理サーバ12は、廃止予定基地局データを各通信エリア毎(各サービスエリア毎)に区分して出力することができ、廃止予定基地局データを各移動体通信事業者毎(各キャリア毎)に区分して出力することができる。さらに、現在から将来に向かった期間から所定の期間が指定されたときにその指定期間における廃止予定基地局データを出力することができる。
【0056】
基地局情報管理サーバ12は、データベース13から廃止予定の基地局の三次元位置画像(三次元地図画面上に表示された廃止を予定する基地局の三次元立体画像)を取り出し、その三次元位置画像をディスプレイ16に表示するとともに(三次元廃止予定位置画像出力手段)、プリンタから出力する(三次元廃止予定位置画像出力手段)。管理サーバ12は、キャリアコンピュータ11A,11Bから三次元廃止予定位置画像の送信要求があると、三次元廃止予定位置画像をデータベース13から取り出し、取り出した三次元廃止予定位置画像をコンピュータ11A,11Bに出力する(三次元廃止予定位置画像出力手段)。また、管理サーバ12は、三次元廃止予定位置画像を所定の間隔(日単位、週単位、月単位等)でコンピュータ11A,11Bに出力することもできる(三次元廃止予定位置画像出力手段)。
【0057】
キャリアコンピュータ11A,11Bは、基地局情報管理サーバ12から出力された廃止予定の基地局の三次元位置画像をディスプレイ17に表示するとともに、プリンタから出力する。管理サーバ12は、廃止予定の基地局の三次元位置画像を各通信エリア毎(各サービスエリア毎)に区分して出力することができ、その三次元位置画像を各移動体通信事業者毎(各キャリア毎)に区分して出力することができる。さらに、現在から将来に向かった期間から所定の期間が指定されたときにその指定期間における廃止予定の基地局の三次元位置画像を出力することができる。
【0058】
図2は、基地局情報管理サーバ12やキャリアコンピュータ11A,11Bのディスプレイ16,17に表示される認証手続の表示画面の一例を示す図である。管理サーバ12は、その起動時やコンピュータ11A,11Bの起動時における認証を行う(認証実行手段)。認証では、管理サーバ12を起動した管理者が正当権限を有するか否か、あるいは、コンピュータ11A,11Bを管理サーバ12にログインさせ、管理サーバ12を利用してコンピュータ11A,11Bに各種の基地局データの閲覧を許可するか否かを判断する。管理サーバ12が行う認証方式は、パスワード認証であるが、パスワード認証の他に、指紋認証や声紋認証、網膜認証、ICカード認証を行うこともできる。なお、パスワード認証としては、ワンタイムパスワードを採用することもできる。
【0059】
基地局情報管理サーバ12やキャリアコンピュータ11A,11Bを起動させると、ディスプレイ16,17には、図2に示すように、ユーザ名の入力エリア18とパスワードの入力エリア19とが表示される。管理サーバ12の管理者や移動体通信事業者は、それら入力エリア18,19にユーザ名とパスワードとを入力した後、ログインボタンをクリックする。管理サーバ12は、入力されたユーザ名およびパスワードをメモリに格納されたそれらと比較し、ユーザ名およびパスワードの正誤を判断する。ユーザ名およびパスワードが正しく認証結果が可である場合、管理サーバ12は、正当権限がある管理者と判断し、管理者に管理サーバ12の使用を認めるとともに、コンピュータ11A,11Bを管理サーバ12にログインさせる。ユーザ名やパスワードが誤っていて認証結果が不可である場合、管理サーバ12は、管理サーバ12の使用やコンピュータ11A,11Bの管理サーバ12へのログインを禁止し、ログイン不可メッセージをディスプレイ16,17に表示する。
【0060】
図3は、基地局情報管理サーバ12やキャリアコンピュータ11A,11Bのディスプレイ16,17に表示される初期画面の一例を示す図であり、図4は、基地局データ表示20における条件入力画面の一例を示す図である。図5は、ディスプレイ16,17に表示された基地局データ(三次元位置画像を含む)の一例を示す図である。図6は、三次元地図上に出力された基地局の三次元立体画像の図である。図5,6では、基地局データの具体的な内容の表示を省略している。管理サーバ12を起動させ、認証手続きが完了すると、図3に示す初期画面がディスプレイ16に表示される。また、コンピュータ11A,11Bが管理サーバ12にログインすると、図3に示す初期画面がそれらコンピュータ11A,11Bのディスプレイ17に表示される。初期画面には、基地局データ表示20、新設基地局データ表示21、廃止基地局データ表示22、新設予定基地局データ表示23、廃止予定基地局データ表示24の各メニュー項目が表示されている。
【0061】
基地局データ表示20は、既設の基地局の基地局データ(三次元位置画像を含む)を検索する場合に使用し、新設基地局データ表示21は、新設の基地局の基地局データ(三次元位置画像を含む)を検索する場合に使用する。廃止基地局データ表示22は、廃止された基地局の基地局データ(三次元位置画像を含む)を検索する場合に使用し、新設予定基地局データ表示23は、新設予定の基地局の基地局データ(三次元新設予定位置画像を含む)を検索する場合に使用する。廃止予定基地局データ表示24は、廃止予定の基地局の基地局データ(三次元廃止予定位置画像を含む)を検索する場合に使用する。
【0062】
基地局データ表示20を選択する場合、管理サーバ12の管理者や移動体通信事業者は、ディスプレイ16,17に表示されたメニュー項目から基地局データ表示20をクリックする。基地局データ表示20をクリックすると、図4に示す条件入力画面がディスプレイ16,17に表示される。図4の条件入力画面には、全表示25、通信エリア別表示26、キャリア別表示27、期日指定表示28が表示されている。管理者や移動体通信事業者が全表示25をクリックすると、図示はしていないが、過去から現在までに存在する既設の基地局の一覧表が表示される。一覧表では、各基地局が都道府県別や市町村別、住所別に区分されている。ディスプレイ16,17には、初期画面として都道府県別が表示され、二次画面として市町村別が表示される。
【0063】
管理者や移動体通信事業者が所定の都道府県を選択し、さらに、所定の市町村を選択し、番地を入力して住所を特定すると、図5に示すように、特定された住所における基地局の基地局データ(三次元位置画像37を含む)がディスプレイ16,17に表示される。ディスプレイ16,17には、基地局データとして、住所表示エリア29に基地局の住所、緯度経度表示エリア30に基地局の緯度経度、基地局名表示エリア31に基地局の基地局名、設置年月日表示エリア32に基地局の設置年月日、キャリア表示エリア33に移動体通信事業者名、指向方向(度)表示エリア34に指向方向(度)、使用周波数帯域表示エリア35に使用周波数帯域、物件名表示エリア36に基地局が設置された物件名が表示される。
【0064】
管理者や移動体通信事業者がディスプレイ16,17に表示された三次元位置画像37をクリックすると、ディスプレイ16,17には、図6に示すように、三次元地図上に出力された基地局の三次元立体画像が表示される。図6では、基地局が設置された建造物の他に、その周辺に隣接する建造物等の三次元立体画像が表示され、さらに、基地局(アンテナ)高さ表示エリア38に基地局(アンテナ)の高さ(標高)が表示され、設置建造物高さ表示エリア39に基地局が設置された建造物(物件)の高さ(標高)が表示される。管理者や移動体通信事業者は、図6の三次元立体画像によって、基地局の設置高さや建造物高さ、アンテナ型、周辺の建造物、周辺の地形等の現実の設置状況を把握することができる。
【0065】
図7は、ディスプレイ16,17に表示された通信エリア40の一例を示す図である。管理者や移動体通信事業者が図4の条件入力画面において通信エリア別表示26をクリックすると、図示はしていないが、過去から現在までに存在する通信エリアの一覧表が表示される。一覧表では、通信エリアが都道府県別や市町村別、住所別に区分されている。ディスプレイ16,17には、初期画面として都道府県別が表示され、二次画面として市町村別が表示される。管理者や移動体通信事業者が所定の都道府県を選択し、さらに、所定の市町村を選択すると、図7に示すように、特定された市町村における地図上に出力された通信エリア40がディスプレイ16,17に表示される。通信エリア40には、そこに存在する基地局が基地局フラッグ41として表示されている。管理者や移動体通信事業者が通信エリア40に表示された特定の基地局フラッグ41をクリックすると、そのフラッグ41に対応する基地局の基地局データ(三次元位置画像を含む)が表示される(図5援用)。さらに、管理者や移動体通信事業者がディスプレイ16,17に表示された三次元位置画像をクリックすると、ディスプレイ16,17には、三次元地図上に出力された基地局の三次元立体画像が表示される(図6援用)。管理者や移動体通信事業者は、指定した通信エリア40に設置された基地局の設置高さや建造物高さ、アンテナ型、周辺の建造物、周辺の地形等の現実の設置状況を把握することができる。
【0066】
管理者や移動体通信事業者が図4の条件入力画面においてキャリア別表示27をクリックすると、図示はしていないが、移動体通信事業者の一覧表が表示される。管理者や移動体通信事業者が特定のキャリアを選択すると、そのキャリアに属する過去から現在までの既設の基地局の一覧表が表示される。一覧表では、各基地局が都道府県別や市町村別、住所別に区分されている。ディスプレイ16,17には、初期画面として都道府県別が表示され、二次画面として市町村別が表示される。管理者や移動体通信事業者が所定の都道府県を選択し、さらに、所定の市町村を選択し、番地を入力して住所を特定すると、特定された住所における基地局の基地局データ(三次元位置画像を含む)がディスプレイ16,17に表示される(図5援用)。さらに、管理者や移動体通信事業者がディスプレイ16,17に表示された三次元位置画像をクリックすると、ディスプレイ16,17には、三次元地図上に出力された基地局の三次元立体画像が表示される(図6援用)。管理者や移動体通信事業者は、指定したキャリアに対応する基地局の設置高さや建造物高さ、アンテナ型、周辺の建造物、周辺の地形等の現実の設置状況を把握することができる。
【0067】
管理者や移動体通信事業者が図4の条件入力画面において期日指定表示28をクリックすると、図示はしていないが、期日入力エリアがディスプレイ16,17に表示される。管理者や移動体通信事業者が期日入力エリアに所定の期日を入力すると、その期日に存在する既設の基地局の一覧表が表示される。一覧表では、各基地局が都道府県別や市町村別、住所別に区分されている。ディスプレイ16,17には、初期画面として都道府県別が表示され、二次画面として市町村別が表示される。管理者や移動体通信事業者が所定の都道府県を選択し、さらに、所定の市町村を選択し、番地を入力して住所を特定すると、特定された住所における基地局の基地局データ(三次元位置画像を含む)がディスプレイ16,17に表示される(図5援用)。さらに、管理者や移動体通信事業者がディスプレイ16,17に表示された三次元位置画像をクリックすると、ディスプレイ16,17には、三次元地図上に出力された基地局の三次元立体画像が表示される(図6援用)。管理者や移動体通信事業者は、指定した期日における基地局の設置高さや建造物高さ、アンテナ型、周辺の建造物、周辺の地形等の現実の設置状況を把握することができる。
【0068】
管理者や移動体通信事業者は、図4の条件入力画面において複数の条件を設定することもできる。例えば、通信エリア別表示26とキャリア別表示27とをクリックすると、過去から現在までに存在するキャリア別の通信エリアの一覧表がディスプレイ16,17に表示される。通信エリア別表26と期日指定表示28とをクリックすると、指定期日における通信エリアの一覧表がディスプレイ16,17に表示される。通信エリア別表示26とキャリア別表示27と期日指定表示28とをクリックすると、指定期日におけるキャリア別の通信エリアの一覧表がディスプレイ16,17に表示される。さらに、キャリア別表示27と期日指定表示28とをクリックすると、指定期日における移動体通信事業者の一覧表がディスプレイ16,17に表示される。
【0069】
図8は、新設基地局データ表示21における条件入力画面の一例を示す図である。図9は、ディスプレイ16,17に表示された新設基地局の基地局データ(三次元位置画像を含む)の一例を示す図である。図10は、三次元地図上に出力された基地局の三次元立体画像の図である。図9,10では、新設基地局の基地局データの具体的な内容の表示を省略している。新設基地局データ表示21を選択する場合、管理サーバ12の管理者や移動体通信事業者は、図3の初期画面のメニュー項目から新設基地局データ表示21をクリックする。新設基地局データ表示21をクリックすると、図8に示す条件入力画面がディスプレイ16,17に表示される。図8の条件入力画面には、期日入力エリア42、期間入力エリア43、全表示44、通信エリア別表示45、キャリア別表示46が表示されている。
【0070】
管理者や移動体通信事業者が図8の条件入力画面において期日入力エリア42に所定の期日を入力し、または、期間入力エリア43に所定の期間を入力し、全表示44を選択した後、実行ボタンをクリックすると、図示はしていないが、指定した期日または指定した期間に新設された新設基地局の一覧表が表示される。一覧表では、新設基地局が都道府県別や市町村別、住所別に区分されている。ディスプレイ16,17には、初期画面として都道府県別が表示され、二次画面として市町村別が表示される。管理者や移動体通信事業者が所定の都道府県を選択し、さらに、所定の市町村を選択し、番地を入力して住所を特定すると、図9に示すように、特定された住所における新設基地局の基地局データ(三次元位置画像55を含む)がディスプレイ16,17に表示される。
【0071】
ディスプレイ16,17には、新設基地局データとして、住所表示エリア47に新設基地局の住所、緯度経度表示エリア48に新設基地局の緯度経度、基地局名表示エリア49に新設基地局の基地局名、設置年月日表示エリア50に新設基地局の設置年月日、キャリア表示エリア51に移動体通信事業者名、指向方向(度)表示エリア52に指向方向(度)、使用周波数帯域表示エリア53に使用周波数帯域、物件名表示エリア54に新設基地局が設置された物件名が表示される。管理者や移動体通信事業者がディスプレイ16,17に表示された三次元位置画像をクリックすると、ディスプレイ16,17には、図10に示すように、三次元地図上に出力された新設基地局の三次元立体画像が表示される。図10では、新設基地局の他に、その周辺の地形等の三次元立体画像が表示され、さらに、基地局(アンテナ)高さ表示エリア56に基地局(アンテナ)の高さ(標高)が表示される。管理者や移動体通信事業者は、図10の三次元立体画像によって、指定した期日または指定した期間における新設基地局の設置高さやアンテナ型、周辺の地形等の現実の設置状況を把握することができる。
【0072】
図11は、ディスプレイ16,17に表示された通信エリア57の他の一例を示す図である。管理者や移動体通信事業者が図8の条件入力画面において期日入力エリア42に所定の期日を入力し、または、期間入力エリア43に所定の期間を入力し、通信エリア別表示45を選択した後、実行ボタンをクリックすると、図示はしていないが、指定した期日または指定した期間に新設された新設基地局のみを含む通信エリア別の一覧表が表示される。一覧表では、通信エリアが都道府県別や市町村別、住所別に区分されている。ディスプレイ16,17には、初期画面として都道府県別が表示され、二次画面として市町村別が表示される。管理者や移動体通信事業者が所定の都道府県を選択し、さらに、所定の市町村を選択すると、図11に示すように、特定された市町村における地図上に出力された通信エリア57がディスプレイ16,17に表示される。
【0073】
通信エリア57には、そこに存在する新設の基地局が基地局フラッグ58として表示されている。管理者や移動体通信事業者が通信エリア57に表示された特定の基地局フラッグ58をクリックすると、そのフラッグ58に対応する新設の基地局の基地局データ(三次元位置画像を含む)が表示される(図9援用)。さらに、管理者や移動体通信事業者がディスプレイ16,17に表示された三次元位置画像をクリックすると、ディスプレイ16,17には、三次元地図上に出力された新設の基地局の三次元立体画像が表示される(図10援用)。管理者や移動体通信事業者は、指定期日または指定期間における通信エリア別の新設の基地局の設置高さやアンテナ型、周辺の建造物、周辺の地形等の現実の設置状況を把握することができる。
【0074】
管理者や移動体通信事業者が図8の条件入力画面において期日入力エリア42に所定の期日を入力し、または、期間入力エリア43に所定の期間を入力し、キャリア別表示46を選択した後、実行ボタンをクリックすると、図示はしていないが、指定した期日または指定した期間の新設基地局のみを含む移動体通信事業者別の一覧表が表示される。管理者や移動体通信事業者が特定のキャリアを選択すると、そのキャリアに属する指定期日または指定期間における新設の基地局の一覧表が表示される。一覧表では、新設の基地局が都道府県別や市町村別、住所別に区分されている。ディスプレイ16,17には、初期画面として都道府県別が表示され、二次画面として市町村別が表示される。
【0075】
管理者や移動体通信事業者が所定の都道府県を選択し、さらに、所定の市町村を選択し、番地を入力して住所を特定すると、特定された住所における新設の基地局の基地局データ(三次元位置画像を含む)がディスプレイ16,17に表示される(図9援用)。さらに、管理者や移動体通信事業者がディスプレイ16,17に表示された三次元位置画像をクリックすると、ディスプレイ16,17には、三次元地図上に出力された新設の基地局の三次元立体画像が表示される(図10援用)。管理者や移動体通信事業者は、指定期日または指定期間におけるキャリア別の基地局の設置高さやアンテナ型、周辺の建造物、周辺の地形等の現実の設置状況を把握することができる。管理者や移動体通信事業者は、図8の条件入力画面において複数の条件を設定することもできる。例えば、通信エリア別表示45とキャリア別表示46とをクリックすると、指定期日または指定期間におけるキャリア別の通信エリアの一覧表が表示される。
【0076】
図12は、廃止基地局データ表示22における条件入力画面の一例を示す図である。図13は、ディスプレイ16,17に表示された廃止基地局の基地局データ(三次元位置画像を含む)の一例を示す図である。図14は、三次元地図上に出力された廃止基地局の位置の三次元立体画像の図である。図13,14では、廃止された基地局(アンテナ)を点線で示すとともに、廃止された基地局の基地局データの具体的な内容の表示を省略している。廃止基地局データ表示22を選択する場合、管理サーバ12の管理者や移動体通信事業者は、図3の初期画面のメニュー項目から廃止基地局データ表示22をクリックする。廃止基地局データ表示22をクリックすると、図12に示す条件入力画面がディスプレイ16,17に表示される。図12の条件入力画面には、期日入力エリア59、期間入力エリア60、全表示61、通信エリア別表示62、キャリア別表示63が表示されている。
【0077】
管理者や移動体通信事業者が図12の条件入力画面において期日入力エリア59に所定の期日を入力し、または、期間入力エリア60に所定の期間を入力し、全表示61を選択した後、実行ボタンをクリックすると、図示はしていないが、指定した期日または指定した期間に廃止された廃止基地局の一覧表が表示される。一覧表では、廃止基地局が都道府県別や市町村別、住所別に区分されている。ディスプレイ16,17には、初期画面として都道府県別が表示され、二次画面として市町村別が表示される。管理者や移動体通信事業者が所定の都道府県を選択し、さらに、所定の市町村を選択し、番地を入力して住所を特定すると、図13に示すように、特定された住所における廃止基地局の基地局データ(基地局が廃止された後の位置の三次元位置画像73を含む)がディスプレイ16,17に表示される。
【0078】
ディスプレイ16,17には、廃止基地局データとして、住所表示エリア64に廃止基地局の住所、緯度経度表示エリア65に廃止基地局の緯度経度、基地局名表示エリア66に廃止基地局の基地局名、設置年月日表示エリア67に廃止基地局の設置年月日、廃止年月日表示エリア68に基地局を廃止した廃止年月日、キャリア表示エリア69に移動体通信事業者名、指向方向(度)表示エリア70に指向方向(度)、使用周波数帯域表示エリア71に使用周波数帯域、物件名表示エリア72に廃止基地局が設置されていた物件名が表示される。
【0079】
管理者や移動体通信事業者がディスプレイ16,17に表示された三次元位置画像73をクリックすると、ディスプレイ16,17には、図14に示すように、三次元地図上に出力された廃止基地局の位置の三次元立体画像が表示される。図14では、廃止基地局の位置の他に、その周辺の建造物等の三次元立体画像が表示され、さらに、基地局(アンテナ)高さ表示エリア74に基地局(アンテナ)の高さ(標高)が表示され、設置建造物高さ表示エリア75に基地局が設置されていた建造物(物件)の高さ(標高)が表示される。管理者や移動体通信事業者は、図14の三次元立体画像によって、指定した期日または指定した期間における廃止基地局の設置高さや建造物の高さ、アンテナ型、周辺の建造物等の現実の設置状況を把握することができる。
【0080】
図15は、ディスプレイ16,17に表示された通信エリア76の他の一例を示す図である。管理者や移動体通信事業者が図12の条件入力画面において期日入力エリア59に所定の期日を入力し、または、期間入力エリア60に所定の期間を入力し、通信エリア別表示62を選択した後、実行ボタンをクリックすると、図示はしていないが、指定した期日または指定した期間に廃止された廃止基地局のみを含む通信エリア別の一覧表が表示される。一覧表では、通信エリアが都道府県別や市町村別、住所別に区分されている。ディスプレイ16,17には、初期画面として都道府県別が表示され、二次画面として市町村別が表示される。管理者や移動体通信事業者が所定の都道府県を選択し、さらに、所定の市町村を選択すると、図15に示すように、特定された市町村における地図上に出力された通信エリア76がディスプレイ16,17に表示される。
【0081】
通信エリア76には、そこから廃止された基地局が基地局フラッグ77として表示されている。管理者や移動体通信事業者が通信エリア76に表示された特定の基地局フラッグ77をクリックすると、そのフラッグ77に対応する廃止基地局の基地局データ(基地局が廃止された後の位置の三次元位置画像を含む)が表示される(図13援用)。さらに、管理者や移動体通信事業者がディスプレイ16,17に表示された三次元位置画像をクリックすると、ディスプレイ16,17には、三次元地図上に出力された廃止基地局の位置の三次元立体画像が表示される(図14援用)。管理者や移動体通信事業者は、指定期日または指定期間における通信エリア別の廃止基地局の設置高さや建造物の高さ、アンテナ型、周辺の建造物、周辺の地形等の現実の設置状況を把握することができる。
【0082】
管理者や移動体通信事業者が図12の条件入力画面において期日入力エリア59に所定の期日を入力し、または、期間入力エリア60に所定の期間を入力し、キャリア別表示63を選択した後、実行ボタンをクリックすると、図示はしていないが、指定した期日または指定した期間に廃止された廃止基地局のみを含む移動体通信事業者別の一覧表が表示される。管理者や移動体通信事業者が特定のキャリアを選択すると、そのキャリアに属する指定期日または指定期間における廃止基地局の一覧表が表示される。一覧表では、廃止基地局が都道府県別や市町村別、住所別に区分されている。ディスプレイ16,17には、初期画面として都道府県別が表示され、二次画面として市町村別が表示される。管理者や移動体通信事業者が所定の都道府県を選択し、さらに、所定の市町村を選択し、番地を入力して住所を特定すると、特定された住所における廃止基地局の基地局データ(基地局が廃止された後の位置の三次元位置画像を含む)がディスプレイ16,17に表示される(図13援用)。
【0083】
管理者や移動体通信事業者がディスプレイ16,17に表示された三次元位置画像をクリックすると、ディスプレイ16,17には、三次元地図上に出力された廃止基地局の位置の三次元立体画像が表示される(図14援用)。管理者や移動体通信事業者は、指定期日または指定期間におけるキャリア別の廃止基地局の設置高さや建造物の高さ、アンテナ型、周辺の建造物、周辺の地形等の現実の設置状況を把握することができる。管理者や移動体通信事業者は、図8の条件入力画面において複数の条件を設定することもできる。例えば、通信エリア別表示62とキャリア別表示63とをクリックすると、指定期日または指定期間におけるキャリア別の通信エリアの一覧表が表示される。
【0084】
図16は、新設予定基地局データ表示23における条件入力画面の一例を示す図である。図17は、ディスプレイ16,17に表示された新設予定基地局の新設予定基地局データ(三次元新設予定位置画像を含む)の一例を示す図である。図18は、三次元地図上に出力された新設予定基地局の位置の三次元立体画像の図である。図17,18では、新設予定基地局(アンテナ)を点線で示すとともに、新設予定基地局データの具体的な内容の表示を省略している。新設予定基地局データ表示23を選択する場合、管理サーバ12の管理者や移動体通信事業者は、図3の初期画面のメニュー項目から新設予定基地局データ表示23をクリックする。新設予定基地局データ表示23をクリックすると、図16に示す条件入力画面がディスプレイ16,17に表示される。図16の条件入力画面には、全表示78、通信エリア別表示79、キャリア別表示80、期間指定表示81が表示されている。
【0085】
管理者や移動体通信事業者が全表示78をクリックすると、図示はしていないが、現在から将来にかけて新設が予定される基地局の一覧表が表示される。一覧表では、新設予定基地局が都道府県別や市町村別、住所別に区分されている。ディスプレイ16,17には、初期画面として都道府県別が表示され、二次画面として市町村別が表示される。管理者や移動体通信事業者が所定の都道府県を選択し、さらに、所定の市町村を選択し、番地を入力して住所を特定すると、図17に示すように、特定された住所における新設予定基地局データ(三次元新設予定位置画像90を含む)がディスプレイ16,17に表示される。
【0086】
ディスプレイ16,17には、新設予定基地局データとして、住所表示エリア82に新設予定基地局の住所、緯度経度表示エリア83に新設予定基地局の緯度経度、基地局名表示エリア84に新設予定基地局の基地局仮名、設置予定年月日表示エリア85に新設予定基地局の設置予定年月日、キャリア表示エリア86に移動体通信事業者名、指向方向(度)表示エリア87に指向方向(度)、使用周波数帯域表示エリア88に使用周波数帯域、物件名表示エリア89に新設予定基地局が設置される物件名が表示される。
【0087】
管理者や移動体通信事業者がディスプレイ16,17に表示された三次元新設予定位置画像90をクリックすると、ディスプレイ16,17には、図18に示すように、三次元地図上に出力された新設予定基地局の位置の三次元立体画像が表示される。図18では、新設予定基地局が設置される建造物の他に、その周辺に隣接する建造物等の三次元立体画像が表示され、さらに、基地局(アンテナ)高さ表示エリア91に新設予定基地局(アンテナ)の高さ(標高)が表示され、設置建造物高さ表示エリア92に新設予定基地局が設置される建造物(物件)の高さ(標高)が表示される。管理者や移動体通信事業者は、図18の三次元立体画像によって、新設予定基地局の設置高さや建造物の高さ、アンテナ型、周辺の建造物、周辺の地形等の現実の設置状況を把握することができる。
【0088】
図19は、ディスプレイ16,17に表示された通信エリア93の一例を示す図である。管理者や移動体通信事業者が図16の条件入力画面において通信エリア別表示79をクリックすると、図示はしていないが、新設予定の基地局のみを含む通信エリアの一覧表が表示される。一覧表では、通信エリアが都道府県別や市町村別、住所別に区分されている。ディスプレイ16,17には、初期画面として都道府県別が表示され、二次画面として市町村別が表示される。管理者や移動体通信事業者が所定の都道府県を選択し、さらに、所定の市町村を選択すると、図19に示すように、特定された市町村における地図上に出力された通信エリア93がディスプレイ16,17に表示される。通信エリア93には、新設予定の基地局が新設予定基地局フラッグ94として表示されている。管理者や移動体通信事業者が通信エリア93に表示された特定の新設予定基地局フラッグ94をクリックすると、そのフラッグ94に対応する新設予定基地局データ(三次元新設予定位置画像を含む)が表示される(図17援用)。さらに、管理者や移動体通信事業者がディスプレイ16,17に表示された三次元新設予定位置画像をクリックすると、ディスプレイ16,17には、三次元地図上に出力された新設予定基地局の位置の三次元新設予定立体画像が表示される(図18援用)。管理者や移動体通信事業者は、指定した通信エリア93における新設予定基地局の設置高さや建造物の高さ、アンテナ型、周辺の建造物、周辺の地形等の現実の設置状況を把握することができる。
【0089】
管理者や移動体通信事業者が図16の条件入力画面においてキャリア別表示ボタン80をクリックすると、図示はしていないが、新設予定の基地局のみを含む移動体通信事業者の一覧表が表示される。管理者や移動体通信事業者が特定のキャリアを選択すると、そのキャリアに属する新設予定基地局の一覧表が表示される。一覧表では、各新設予定基地局が都道府県別や市町村別、住所別に区分されている。ディスプレイ16,17には、初期画面として都道府県別が表示され、二次画面として市町村別が表示される。管理者や移動体通信事業者が所定の都道府県を選択し、さらに、所定の市町村を選択し、番地を入力して住所を特定すると、特定された住所における新設予定基地局データ(三次元新設予定位置画像を含む)がディスプレイ16,17に表示される(図17援用)。さらに、管理者や移動体通信事業者がディスプレイ16,17に表示された三次元新設予定位置画像をクリックすると、ディスプレイ16,17には、三次元地図上に出力された新設予定基地局の位置の三次元立体画像が表示される(図18援用)。管理者や移動体通信事業者は、指定したキャリアにおける新設予定基地局の設置高さや建造物の高さ、アンテナ型、周辺の建造物、周辺の地形等の現実の設置状況を把握することができる。
【0090】
管理者や移動体通信事業者が図16の条件入力画面において期間指定表示81をクリックすると、図示はしていないが、期間入力エリアがディスプレイ16,17に表示される。管理者や移動体通信事業者が期間入力エリアに現在から将来の所定の期間を入力すると、その期間に新設予定の基地局の一覧表が表示される。一覧表では、各新設予定基地局が都道府県別や市町村別、住所別に区分されている。ディスプレイ16,17には、初期画面として都道府県別が表示され、二次画面として市町村別が表示される。管理者や移動体通信事業者が所定の都道府県を選択し、さらに、所定の市町村を選択し、番地を入力して住所を特定すると、特定された住所における新設予定基地局データ(三次元新設予定位置画像を含む)がディスプレイ16,17に表示される(図17援用)。さらに、管理者や移動体通信事業者がディスプレイ16,17に表示された三次元新設予定位置画像をクリックすると、ディスプレイ16,17には、三次元地図上に出力された新設予定基地局の位置の三次元立体画像が表示される(図18援用)。管理者や移動体通信事業者は、指定した期間における新設予定基地局の設置高さや建造物の高さ、アンテナ型、周辺の建造物、周辺の地形等の現実の設置状況を把握することができる。
【0091】
管理者や移動体通信事業者は、図16の条件入力画面において複数の条件を設定することもできる。例えば、通信エリア別表示79とキャリア別表示80とをクリックすると、過去から現在までに存在するキャリア別の通信エリアの一覧表がディスプレイ16,17に表示される。通信エリア別表示79と期間指定表示81とをクリックすると、指定期間における通信エリアの一覧表がディスプレイ16,17に表示される。通信エリア別表示79とキャリア別表示80と期間指定表示81とをクリックすると、指定期間におけるキャリア別の通信エリアの一覧表がディスプレイ16,17に表示される。さらに、キャリア別表示80と期間指定表示81とをクリックすると、指定期間における移動体通信事業者の一覧表がディスプレイ16,17に表示される。
【0092】
図20は、廃止予定基地局データ表示24における条件入力画面の一例を示す図である。図21は、ディスプレイ16,17に表示された廃止予定基地局の廃止予定基地局データ(三次元廃止予定位置画像を含む)の一例を示す図である。図22は、三次元地図上に出力された廃止予定基地局の三次元立体画像の図である。図21,22では、廃止予定基地局データの具体的な内容の表示を省略している。廃止予定基地局データ表示24を選択する場合、管理サーバ12の管理者や移動体通信事業者は、図3の初期画面のメニュー項目から廃止予定基地局データ表示24をクリックする。廃止予定基地局データ表示24をクリックすると、図20に示す条件入力画面がディスプレイ16,17に表示される。図20の条件入力画面には、全表示95、通信エリア別表示96、キャリア別表示97、期間指定表示98が表示されている。
【0093】
管理者や移動体通信事業者が全表示15をクリックすると、図示はしていないが、現在から将来にかけて廃止が予定される基地局の一覧表が表示される。一覧表では、各基地局が都道府県別や市町村別、住所別に区分されている。ディスプレイ16,17には、初期画面として都道府県別が表示され、二次画面として市町村別が表示される。管理者や移動体通信事業者が所定の都道府県を選択し、さらに、所定の市町村を選択し、番地を入力して住所を特定すると、図21に示すように、特定された住所における廃止予定基地局データ(三次元廃止予定位置画像108を含む)がディスプレイ16,17に表示される。
【0094】
ディスプレイ16,17には、廃止予定基地局データとして、住所表示エリア99に廃止予定基地局の住所、緯度経度表示エリア100に廃止予定基地局の緯度経度、基地局名表示エリア101に廃止予定基地局の基地局名、設置年月日表示エリア102に廃止予定基地局が設置された年月日、廃止予定年月日表示エリア103に廃止予定基地局の廃止予定年月日、キャリア表示エリア104に移動体通信事業者名、指向方向(度)表示エリア105に指向方向(度)、使用周波数帯域表示エリア106に使用周波数帯域、物件名表示エリア107に廃止予定基地局が設置されている物件名が表示される。
【0095】
管理者や移動体通信事業者がディスプレイ16,17に表示された三次元廃止予定位置画像108をクリックすると、ディスプレイ16,17には、図22に示すように、三次元地図上に出力された廃止予定基地局の三次元立体画像が表示される。図22では、廃止予定基地局の他に、その周辺の地形等の三次元立体画像が表示され、さらに、基地局(アンテナ)高さ表示エリア109に廃止予定基地局(アンテナ)の高さ(標高)が表示される。管理者や移動体通信事業者は、図22の三次元立体画像によって、廃止予定基地局の設置高さやアンテナ型、周辺の地形等の現実の設置状況を把握することができる。
【0096】
図23は、ディスプレイ16,17に表示された通信エリア110の一例を示す図である。管理者や移動体通信事業者が図20の条件入力画面において通信エリア別表示96をクリックすると、図示はしていないが、廃止予定の基地局のみを含む通信エリアの一覧表が表示される。一覧表では、通信エリアが都道府県別や市町村別、住所別に区分されている。ディスプレイ16,17には、初期画面として都道府県別が表示され、二次画面として市町村別が表示される。管理者や移動体通信事業者が所定の都道府県を選択し、さらに、所定の市町村を選択すると、図23に示すように、特定された市町村における地図上に出力された通信エリア110がディスプレイ16,17に表示される。
【0097】
通信エリア110には、廃止予定の基地局が廃止予定基地局フラッグ111として表示されている。管理者や移動体通信事業者が通信エリア110に表示された特定の廃止予定基地局フラッグ111をクリックすると、そのフラッグ111に対応する廃止予定基地局データ(三次元廃止予定位置画像を含む)が表示される(図21援用)。さらに、管理者や移動体通信事業者がディスプレイ16,17に表示された三次元廃止予定位置画像をクリックすると、ディスプレイ16,17には、三次元地図上に出力された廃止予定基地局の三次元廃止予定立体画像が表示される(図22援用)。管理者や移動体通信事業者は、指定した通信エリア110における廃止予定基地局の設置高さやアンテナ型、周辺の建造物、周辺の地形等の現実の設置状況を把握することができる。
【0098】
管理者や移動体通信事業者が図20の条件入力画面においてキャリア別表示ボタン97をクリックすると、図示はしていないが、移動体通信事業者の一覧表が表示される。管理者や移動体通信事業者が特定のキャリアを選択すると、そのキャリアに属する廃止予定基地局の一覧表が表示される。一覧表では、廃止予定基地局が都道府県別や市町村別、住所別に区分されている。ディスプレイ16,17には、初期画面として都道府県別が表示され、二次画面として市町村別が表示される。管理者や移動体通信事業者が所定の都道府県を選択し、さらに、所定の市町村を選択し、番地を入力して住所を特定すると、特定された住所における廃止予定基地局データ(三次元廃止予定位置画像を含む)がディスプレイ16,17に表示される(図21援用)。さらに、管理者や移動体通信事業者がディスプレイ16,17に表示された三次元廃止予定位置画像をクリックすると、ディスプレイ16,17には、三次元地図上に出力された廃止予定基地局の三次元立体画像が表示される(図22援用)。管理者や移動体通信事業者は、指定したキャリアにおける廃止予定基地局の設置高さやアンテナ型、周辺の建造物、周辺の地形等の現実の設置状況を把握することができる。
【0099】
管理者や移動体通信事業者が図20の条件入力画面において期間指定表示98をクリックすると、図示はしていないが、期間入力エリアがディスプレイ16,17に表示される。管理者や移動体通信事業者が期間入力エリアに現在から将来にかけての所定の期間を入力すると、その期間に廃止予定の基地局の一覧表が表示される。一覧表では、廃止予定基地局が都道府県別や市町村別、住所別に区分されている。ディスプレイ16,17には、初期画面として都道府県別が表示され、二次画面として市町村別が表示される。管理者や移動体通信事業者が所定の都道府県を選択し、さらに、所定の市町村を選択し、番地を入力して住所を特定すると、特定された住所における廃止予定基地局データ(三次元廃止予定位置画像を含む)がディスプレイ16,17に表示される(図21援用)。さらに、管理者や移動体通信事業者がディスプレイ16,17に表示された三次元廃止予定位置画像をクリックすると、ディスプレイ16,17には、三次元地図上に出力された廃止予定基地局の三次元立体画像が表示される(図22援用)。管理者や移動体通信事業者は、指定した期間における廃止予定基地局の設置高さやアンテナ型、周辺の建造物、周辺の地形等の現実の設置状況を把握することができる。
【0100】
管理者や移動体通信事業者は、図20の条件入力画面において複数の条件を設定することもできる。例えば、通信エリア別表示96とキャリア別表示97とをクリックすると、過去から現在までに存在するキャリア別の通信エリアの一覧表がディスプレイ16,17に表示される。通信エリア別表示96と期間指定表示98とをクリックすると、指定期間における通信エリアの一覧表がディスプレイ16,17に表示される。通信エリア別表示96とキャリア別表示97と期間指定表示98とをクリックすると、指定期間におけるキャリア別の通信エリアの一覧表がディスプレイ16,17に表示される。さらに、キャリア別表示97と期間指定表示98とをクリックすると、指定期間における移動体通信事業者の一覧表がディスプレイ16,17に表示される。
【0101】
基地局情報管理サーバ12は、各種の基地局データや新設予定基地局データ、廃止予定基地局データを所定の暗号化方式に基づいて暗号化し(暗号化手段)、データベース13に格納する。管理サーバ12は、それらデータをキャリアコンピュータ11A,11Bに出力する場合、暗号化したデータを複合化する。このネットワーク10では、管理サーバ12が各種の基地局データや新設予定基地局データ、廃止予定基地局データを所定の暗号化方式に基づいて暗号化するから、それらデータが管理サーバ12から外部に流出したとしても、データの内容が解読されることはなく、それらデータ内容の外部への漏出を防ぐことができる。また、それらデータが暗号化されるから、それらデータの内容が改竄されることはなく、データの内容の正当性や真実性を確保することができる。
【0102】
なお、公開鍵暗号化方式には、RSA方式の他に、EPOC暗号方式、ラビン暗号方式、ディフィー・ヘルマン鍵配送エルガマル暗号方式、楕円ディフィー・ヘルマン鍵配送楕円エルガマル暗号方式のいずれかを使用することもできる。暗号化方式には、共通鍵暗号化方式を単独で使用することもできる。共通鍵暗号化方式には、DES暗号方式、FEAL暗号方式、IDEA暗号方式、MISTY暗号方式、MULTI暗号方式、RC2/4/5暗号方式のいずれかを使用することができる。また、暗号化方式には、公開鍵暗号化方式(RSA暗号方式)と共通鍵暗号化方式(DES暗号方式)とを併用したMIX暗号化方式を使用することもできる。
【0103】
このネットワーク10では、基地局情報管理サーバ12が既存のすべての移動体通信事業者に属する既設の基地局の基地局データを出力するから、特定の移動体通信事業者のみの基地局データしか出力できない場合と比較し、すべての移動体通信事業者の基地局設置状況を把握することができる。このネットワーク10では、すべての移動体通信事業者の基地局データを参照しつつそれを利用することで、基地局設置の必要性を判断することができるとともに、今後の基地局設置予定地や設置予定日時、設置工事日数等を決定することができ、携帯電話通信網のインフラストラクチャーの整備を円滑に進めることができる。
【0104】
このネットワーク10における基地局情報管理サーバ12は、あらたな基地局が新設されたときにその基地局の基地局データを記憶し、あらたな基地局が新設されたときにその基地局の位置データを記憶するから、新設された基地局を加えた最新の基地局データを提供することができ、最新の基地局設置状況を把握することができる。このネットワーク10における管理サーバ12は、既設の基地局が廃止されたときにその基地局の基地局データを削除し、既設の基地局が廃止されたときにその基地局の位置データを削除するから、廃止された基地局を除いた最新の基地局データを提供することができ、最新の基地局設置状況を把握することができる。
【0105】
このネットワーク10における基地局情報管理サーバ12は、基地局データを各通信エリア毎に区分して出力可能であり、基地局の三次元立体画像を各通信エリア毎に区分して三次元地図画面上に出力可能であるから、各通信エリアに対応する基地局データを出力することで、通信エリア内に存在する全移動体通信事業者の基地局を把握することができ、通信エリア内における今後の基地局の新設の必要性や廃止の必要性を判断することができる。このネットワーク10における基地局情報管理サーバ12は、基地局データを各移動体通信事業者毎に区分して出力可能であり、基地局の三次元立体画像を各移動体通信事業者毎に区分して三次元地図画面上に出力可能であるから、各移動体通信事業者に対応する基地局データを出力することで、移動体通信事業者毎における基地局の設置状況を把握することができ、各移動体通信事業者毎において今後の基地局の新設の必要性や廃止の必要性を判断することができる。
【0106】
このネットワーク10における基地局情報管理サーバ12は、過去から現在までの期間から所定の期日が指定されたときにその指定期日における基地局データを出力可能であり、過去から現在までの期間から所定の期日が指定されたときにその指定期日における基地局の三次元立体画像を三次元地図画面上に出力可能であるから、指定された期日における基地局の基地局データを出力することで、過去から現在までのいずれかの期日における基地局の設置状況を把握することができ、過去から現在までの基地局の設置状況を比較することができる。さらに、過去から現在までの期間から所定の期間が指定されたときにその指定期間における基地局データを出力可能であり、過去から現在までの期間から所定の期間が指定されたときにその指定期間における基地局の三次元立体画像を三次元地図画面上に出力可能であるから、指定された期間における基地局の基地局データを出力することで、過去から現在までのいずれかの期間における基地局の設置状況を把握することができ、過去から現在までの基地局の設置状況を比較することができる。
【0107】
このネットワーク10における基地局情報管理サーバ12は、新設予定の基地局の基地局データを出力可能であるから、新設予定の基地局の基地局データを参照しつつそれを利用することで、設置を予定する移動体通信事業者や基地局設置予定地、設置予定日時、設置工事日数等を把握することができる。この基地局情報管理サーバ12は、基地局が新設される予定位置を三次元の立体画像として三次元地図画面上に出力するから、予定位置を立体的に確認することができ、予定位置の立体画像を参照しつつそれを利用することで、予定位置の高さや周辺の建造物、周辺の地形等の基地局が設置される位置の状況を正確に把握することができる。
【0108】
このネットワーク10における基地局情報管理サーバ12は、廃止予定の基地局の基地局データを出力可能であるから、廃止予定の基地局の基地局データを参照しつつそれを利用することで、廃止を予定する移動体通信事業者や基地局廃止予定地、廃止予定日時、廃止工事日数等を把握することができる。この基地局情報管理サーバ12は、廃止される基地局を三次元の立体画像として三次元地図画面上に出力するから、その基地局を立体的に確認することができ、廃止予定の基地局の立体画像を参照しつつそれを利用することで、廃止予定の基地局の高さや周辺の建造物、周辺の地形等の状況を正確に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】一例として示す基地局情報管理サーバを利用したネットワークの構成図。
【図2】基地局情報管理サーバやキャリアコンピュータのディスプレイに表示される認証手続の表示画面の一例を示す図。
【図3】基地局情報管理サーバやキャリアコンピュータのディスプレイに表示される初期画面の一例を示す図。
【図4】基地局データ表示における条件入力画面の一例を示す図。
【図5】ディスプレイに表示された基地局データ(三次元位置画像を含む)の一例を示す図。
【図6】三次元地図上に出力された基地局の三次元立体画像の図。
【図7】ディスプレイに表示された通信エリアの一例を示す図。
【図8】新設基地局データ表示における条件入力画面の一例を示す図。
【図9】ディスプレイに表示された新設基地局の基地局データ(三次元位置画像を含む)の一例を示す図。
【図10】三次元地図上に出力された基地局の三次元立体画像の図。
【図11】ディスプレイに表示された通信エリアの他の一例を示す図。
【図12】廃止基地局データ表示における条件入力画面の一例を示す図。
【図13】ディスプレイに表示された廃止基地局の基地局データ(三次元位置画像を含む)の一例を示す図。
【図14】三次元地図上に出力された廃止基地局の位置の三次元立体画像の図。
【図15】ディスプレイに表示された通信エリアの他の一例を示す図。
【図16】新設予定基地局データ表示における条件入力画面の一例を示す図。す図。
【図17】ディスプレイに表示された新設予定基地局の新設予定基地局データ(三次元新設予定位置画像を含む)の一例を示す図。
【図18】三次元地図上に出力された新設予定基地局の位置の三次元立体画像の図。
【図19】ディスプレイに表示された通信エリアの一例を示す図。
【図20】廃止予定基地局データ表示における条件入力画面の一例を示す図。
【図21】ディスプレイに表示された廃止予定基地局の廃止予定基地局データ(三次元廃止予定位置画像を含む)の一例を示す図。
【図22】三次元地図上に出力された廃止予定基地局の三次元立体画像の図。
【図23】ディスプレイに表示された通信エリアの一例を示す図。
【符号の説明】
【0110】
10 ネットワーク
11A キャリアコンピュータ
11B キャリアコンピュータ
12 基地局情報管理サーバ(基地局情報管理装置)
13 データベース
16 ディスプレイ
17 ディスプレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
既存のすべての移動体通信事業者に属する既設の基地局の住所および緯度経度を含む基地局データを記憶する基地局データ記憶手段と、前記基地局の位置を地図上にマッピングした位置データを記憶する位置データ記憶手段と、前記基地局データを出力する基地局データ出力手段と、前記位置データに基づいて前記基地局の三次元立体画像を生成しつつ、生成した三次元立体画像を三次元地図画面上に出力する三次元位置画像出力手段とを有する基地局情報管理装置。
【請求項2】
前記基地局データ記憶手段では、あらたな基地局が新設されたときにその基地局の基地局データを記憶し、あらたな基地局が新設されたときにその基地局の位置データを記憶する請求項1記載の基地局情報管理装置。
【請求項3】
前記基地局情報管理装置は、既設の基地局が廃止されたときにその基地局の基地局データを削除する基地局データ削除手段と、既設の基地局が廃止されたときにその基地局の位置データを削除する位置データ削除手段とを有する請求項1または請求項2に記載の基地局情報管理装置。
【請求項4】
前記基地局データ出力手段では、前記基地局データを各通信エリア毎に区分して出力可能であり、前記三次元位置画像出力手段では、前記基地局の三次元立体画像を各通信エリア毎に区分して三次元地図画面上に出力可能である請求項1ないし請求項3いずれかに記載の基地局情報管理装置。
【請求項5】
前記基地局データ出力手段では、前記基地局データを各移動体通信事業者毎に区分して出力可能であり、前記三次元位置画像出力手段では、前記基地局の三次元立体画像を各移動体通信事業者毎に区分して三次元地図画面上に出力可能である請求項1ないし請求項4いずれかに記載の基地局情報管理装置。
【請求項6】
前記基地局データ出力手段では、過去から現在までの期間から所定の期日が指定されたときにその指定期日における基地局データを出力可能であり、前記三次元位置画像出力手段では、過去から現在までの期間から所定の期日が指定されたときにその指定期日における基地局の三次元立体画像を三次元地図画面上に出力可能である請求項1ないし請求項5いずれかに記載の基地局情報管理装置。
【請求項7】
前記基地局データ出力手段では、過去から現在までの期間から所定の期間が指定されたときにその指定期間内に新設された基地局の基地局データを出力可能であり、前記三次元位置画像出力手段では、過去から現在までの期間から所定の期間が指定されたときにその指定期間内に新設された基地局の三次元立体画像を三次元地図画面上に出力可能である請求項2ないし請求項6いずれかに記載の基地局情報管理装置。
【請求項8】
前記基地局データ出力手段では、過去から現在までの期間から所定の期間が指定されたときにその指定期間内に廃止された基地局の基地局データを出力可能であり、前記三次元位置画像出力手段では、過去から現在までの期間から所定の期間が指定されたときにその指定期間内に廃止された基地局の位置の三次元立体画像を三次元地図画面上に出力可能である請求項3ないし請求項7いずれかに記載の基地局情報管理装置。
【請求項9】
前記基地局データには、基地局の基地局名、設置年月日、移動体通信事業者名、使用周波数帯域、基地局が設置された物件名、基地局の高さ、基地局が設置された物件の高さが含まれる請求項1ないし請求項8いずれかに記載の基地局情報管理装置。
【請求項10】
前記基地局情報管理装置は、あらたな基地局の新設予定があるときにその基地局の住所および緯度経度を含む新設予定基地局データを記憶する新設予定基地局データ記憶手段と、前記新設予定基地局を新設する位置を地図上にマッピングした新設予定位置データを記憶する新設予定位置データ記憶手段と、前記新設予定基地局データを出力する新設予定基地局データ出力手段と、前記新設予定位置データに基づいて前記基地局を新設する位置の三次元立体画像を生成しつつ、生成した三次元立体画像を三次元地図画面上に出力する三次元新設予定位置画像出力手段とを有する請求項1ないし請求項9いずれかに記載の基地局情報管理装置。
【請求項11】
前記新設予定基地局データには、新設予定基地局の基地局名、設置予定年月日、移動体通信事業者名、使用周波数帯域、新設予定基地局が設置される物件名、新設予定基地局の高さ、新設予定基地局が設置される物件の高さが含まれる請求項10記載の基地局情報管理装置。
【請求項12】
前記基地局情報管理装置は、既設の基地局の廃止予定があるときにその基地局の住所および緯度経度を含む廃止予定基地局データを記憶する廃止予定基地局データ記憶手段と、前記廃止予定基地局の位置を地図上にマッピングした廃止予定位置データを記憶する廃止予定位置データ記憶手段と、前記廃止予定基地局データを出力する廃止予定基地局データ出力手段と、前記廃止予定位置データに基づいて前記廃止予定基地局の三次元立体画像を生成しつつ、生成した三次元立体画像を三次元地図画面上に出力する三次元廃止予定位置画像出力手段とを有する請求項1ないし請求項11いずれかに記載の基地局情報管理装置。
【請求項13】
前記廃止予定基地局データには、廃止予定基地局の基地局名、廃止予定年月日、移動体通信事業者名、使用周波数帯域、廃止予定基地局が設置された物件名、廃止予定基地局の高さ、廃止予定基地局が設置されている物件の高さが含まれる請求項12記載の基地局情報管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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