説明

基材を清浄し、基材を保護し、そして基材に光沢を付与するための組成物、ワイプおよび方法

【課題】清浄効果、ならびに水および油性汚れに対する保護を提供すると同時に、天然皮革または人工皮革の表面のような処理済の基材に光沢を付与することができる組成物を提供する。
【解決手段】a)フルオロケミカル化合物と、b)光沢付与剤と、c)水と、を含む組成物。前記フルオロケミカル化合物として、フルオロケミカルアクリレートポリマーまたはフルオロケミカルウレタンがあげられ、前記光沢付与剤として、ポリアクリレート、ポリウレタン、シリコーン、ワックス、パラフィンおよびパラフィン/鉱油ブレンドがあげられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フルオロケミカル化合物、光沢付与剤および水を含む組成物に関する。さらに、本発明は、該組成物を含むワイプに関する。本発明の組成物およびワイプは、好ましくは天然皮革または人工皮革などの基材を清浄し、それを保護し、そしてそれに光沢を付与するために使用されるのが好ましい。従って、本発明は、基材と、本発明の組成物および/またはワイプとを接触させることによって、基材、特に天然皮革または人工皮革を処理する方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
完成皮革製品は、通常、それを保存、清浄および防水処理するための、保守用磨き剤を必要とする。このため、皮革用保護剤と呼ばれる多くの製品を市場で見ることができる。これらの保護製品には、例えば、高光沢を付与し、皮革の感触を保持し、そして耐候性や、すり減りおよび引っかき傷に対する皮革の耐性を増大させるために使用される靴磨き剤が含まれる。靴磨き剤の大多数は、溶媒およびワックスに基づく溶媒ペースト型のものである。皮革、ビニルおよびゴムに塗布される保護剤のもう1つの型は、シリコーンベースの製品により構成される。
【0003】
米国特許第A−4,497,919号明細書は、例えば、実質的に自己研磨性である耐久性の高光沢仕上げを提供する、天然および合成皮革物品を処理するために適切なエマルジョン型の磨き組成物を開示する。該組成物は、ワックス混合物、フィルム形成剤、フィルム変性剤、非イオン性乳化剤、アニオン分散剤、増粘剤、溶媒、防腐剤および水を含む油中水エマルジョンである。米国特許第A−5,674,558号明細書は、耐久性であると共に長時間持続し、塗布される皮革または人工皮革を傷つけず、そして手触りがツルツルしたりベタついたりしない仕上げを提供するポリウレタンに基づくワイプオン透明保護剤について記載している。該保護剤では、ポリウレタンがイソプロピルアルコール中に溶解され、エチレングリコールモノブチルエーテルが添加される。
【0004】
得られた液体は、透明な液体として、清浄化および乾燥した皮革または人工皮革製品の保護すべき表面上で拭き取られる。仕上げは30分未満で乾燥して、透明でむらがなく、耐水性で滑らかであり、かつベタつくことがないと言われている。米国特許出願公開第A−2002/0039985号明細書は、
a)多量の清浄化溶液と、
b)芳香剤と、
を含む、プラスチック、皮革、およびビニル表面を清浄するための液体清浄化組成物を開示しており、ユーザーは清浄すべき表面上に清浄化組成物をスプレーし、さらにユーザーは、次に清浄化組成物を拭き取ることができる。
【0005】
しかしながら、既知の皮革処理組成物は、全ての面で満足できると考えることはできない。溶媒ペースト型ベースの靴磨き剤は、例えば、塗布後に乾燥し、光沢のない仕上げになり、高度の自然な輝きを生じるためにはバフがけをしなければならない。これらが生じる保護効果は、水分にさらされると、非常に急速につやがなくなる傾向にある。一方、シリコーンベースの皮革処理組成物は、使用後にいくらか脂っぽいまたはツルツルした感触を皮革に残す。またこれらの組成物は可塑剤の移行を促進し、皮革またはビニルをより固く、そしてより脆くする傾向もある。さらに、既知の皮革処理剤は、処理済の皮革表面の耐水性および耐油性の組み合わせならびに光沢に関して、完全に満足できるわけではない。これらはまた、処理済の皮革表面にほこりが付着し、容易には除去できないという不都合もあることが多い。
【0006】
国際公開第−A−00/68189号パンフレットは、
a)複数のペンダントフルオロ脂肪族基を有する脂肪族主鎖を含み、各フルオロ脂肪族基が完全フッ素化末端基を有すると共に、それぞれ独立して、脂肪族主鎖の炭素原子に有機結合基を介して結合されるフルオロケミカルオリゴマー部分と、
b)脂肪族部分と、
c)フルオロケミカルオリゴマー部分を脂肪族部分に結合する結合基と、
を含むフルオロケミカル化合物を開示する。
【0007】
これらのフルオロケミカル化合物は、テキスタイルおよび布などの繊維基材のための局所的な処理として、およびポリマー溶融添加剤として有用であり、繊維などの成形物品に望ましい撥油性、撥水性、および防汚性を提供すると言われている。国際公開第−A−02/38850号パンフレットは、基材と、国際公開第−A−00/68189号パンフレットに開示されるようなフルオロケミカル化合物とを接触させることにより、望ましい撥油性、撥水性、および防汚性を皮革に提供する、皮革などの繊維基材の処理方法を開示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
1つの態様では、本発明は、清浄効果、ならびに水および油性汚れに対する保護を提供すると同時に、天然皮革または人工皮革の表面のような処理済の基材に光沢を付与することができる組成物を提供する。
【0009】
本発明のもう1つの態様は、清浄し、水および油性汚れに対する保護を提供し、そして同時に表面に光沢を付与するために、天然皮革または人工皮革などの表面の処理に使用することができるワイプを提供することである。
【0010】
本発明のさらなる態様は、清浄し、水および油性汚れに対する保護を提供し、そして同時に表面に光沢を付与するための、天然皮革または人工皮革などの基材の処理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のこれらおよびその他の態様は、撥油性を保持しながらフルオロケミカル化合物を光沢付与剤と組み合わせることができ、さらに、フルオロケミカル化合物および光沢付与剤の組み合わせが水溶液系からもたらされ得るという驚くべき発見に基づいて達成することができる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
1つの実施形態では、本発明は、
a)フルオロケミカル化合物と、
b)光沢付与剤と、
c)水と、
を含む。
【0013】
組成物中で使用されるフルオロケミカル化合物は、例えば、国際公開第−A−00/68189号パンフレットおよび国際公開第−A−02/38850号パンフレットに記載されるものなどのアルキル化フルオロケミカルオリゴマー化合物でよい。例えば、フルオロケミカル化合物は、
a)複数のフルオロ脂肪族基が結合した脂肪族主鎖を含み、各フルオロ脂肪族基が完全フッ素化末端基を有すると共に、それぞれ独立して、脂肪族主鎖の炭素原子に有機結合基を介して結合されたフルオロケミカルオリゴマー部分と、
b)脂肪族部分と、
c)フルオロケミカルオリゴマー部分を脂肪族部分に結合する結合基と、
を含むことができる。
【0014】
特に好ましいフルオロケミカル化合物としては、フルオロケミカルアクリレートポリマーおよびフルオロケミカルウレタンがある。適切なフルオロケミカル化合物は、米国ミネソタ州セントポールの3Mカンパニー(3M Company,St.Paul,MN,U.S.A.)から商品名PM−490、PM−930、PM−4700、PM−4701およびPM−4800で市販されている。
【0015】
適切な光沢付与剤の例としては、ポリアクリレート、ワックス、ポリウレタン、シリコーン、パラフィンおよびパラフィン/鉱油ブレンドがあげられる。中でも、ポリアクリレート、ならびにカルナバワックスおよびモンタンワックスのような天然ワックスが好ましい。
【0016】
好ましくは、フルオロケミカル化合物および光沢付与剤は、毒物学的に許容可能な化合物である。
【0017】
好ましい組成物の特定の例は、
a)約1〜30重量%のフルオロケミカル化合物と、
b)約1〜30重量%の光沢付与剤と、
c)100重量%までの残りの水と、
を含む。
【0018】
組成物は、水の量を低下させて、特定の目的のためにいくつかのさらなる成分を含むことができる。このようなさらなる成分の1つは、組成物の基材への浸透促進剤である。適切な浸透促進剤にはプロピレングリコールおよびジプロピレングリコールのアルキルエーテルが含まれ、好ましい浸透促進剤は、ジプロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールおよびフルオロ脂肪族高分子エステルである。組成物の基材への浸透促進剤は、約1〜30重量%の量で組成物中に含まれ得る。
【0019】
組成物のさらなる追加成分は、殺生物剤でありうる。その特定の例は、アニオン保存料としての塩化ベンザルコニウム、クエン酸およびメチルパラベン、あるいは米国ペンシルベニア州ピッツバーグのカルゴン・コーポレーション(Calgon Corporation of Pittsburgh,PA,U.S.A.)から商品名「テクタマー(Tektamer)(登録商標)38」で、そして米国ニュージャージー州フェアローンのロンザグループ(Lonzagroup of Fairlawn,NJ,U.S.A.)から商品名「ロンザ・グリダント(Lonza Glydant)(登録商標)プラス(Plus)」で市販されている非イオン性防腐剤である。組成物中に含有される場合には、殺生物剤は、好ましくは、約0.05〜3重量%の量で存在する。
【0020】
また界面活性剤が組成物中に含有されてもよい。適切な界面活性剤の特定の例は、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートおよびソルビタンモノオレエートであり、これらは、米国デラウェア州ニューカッスルのユニケマ(Uniqema of New Castle,DE,U.S.A.)から、それぞれ商品名「トゥイーン(Tween)」および「スパン(Span)」で市販されている。1つの実施形態では、界面活性剤は、約0.05〜5重量%の量で本発明の組成物中に存在し得る。
【0021】
組成物のもう1つの実施形態は、
a)約5〜20重量%のPM−4701などのフルオロケミカルアクリレートポリマーと、
b)約2〜15重量%のカルナバおよび/またはモンタンワックスと、
c)約2〜15重量%のジプロピレングリコールメチルエーテルと、
d)約0.1〜1.0重量%の塩化ベンザルコニウムと、
e)約49.0〜91.9重量%の水と、
を含む。
【0022】
本発明のもう1つの実施形態は、上記の組成物のうちの1つが含浸された布またはスポンジを含むワイプである。布は、好ましくは不織布であり、スポンジは、例えばセルロース、ポリウレタンまたはメラミンから形成され得る。
【0023】
1つの実施形態では、ワイプ中の組成物の量は、ワイプ重量の約100〜200%の範囲、好ましくは約100〜150%の範囲である。
【0024】
本発明のさらなる実施形態は、基材を清浄し、基材を保護し、そして基材に光沢を付与するための、上記の組成物または上記のワイプの使用であり、処理すべき基材は、好ましくは天然皮革または人工皮革である。
【0025】
また本発明のさらなる実施形態は、基材、特に天然皮革または人工皮革の表面の処理方法であり、基材と、本発明の組成物および/または本発明の組成物を含有するワイプとを接触させることを含む。
【0026】
フルオロケミカル化合物
本発明の実施形態では、フルオロケミカル化合物は、処理済の基材、特に天然皮革または人工皮革の表面に、水および油性汚れに対する保護を提供する目的を果たす。組成物のその他の成分と相溶性であれば、任意のフルオロケミカル化合物がこの実施形態において適し得る。
【0027】
好ましいフルオロケミカル化合物には、国際公開第−A−00/68189号パンフレットに開示されるアルキル化フルオロケミカルオリゴマーが含まれる。本発明のこの実施形態に適切な市販のフルオロケミカルオリゴマー化合物の特定の例は、米国ミネソタ州セントポールの3Mカンパニーにより商品名PM−4700、PM−4701およびPM−4800で販売されている製品である。
【0028】
本明細書中に記載される組成物での使用に適するその他のフルオロケミカル化合物にはフルオロケミカルウレタンが含まれ、その例は、国際公開第02/14443号パンフレットに記載されている。適切なフルオロケミカルウレタン化合物の特定の例は、米国ミネソタ州セントポールの3Mカンパニーにより商品名PM490およびPM930で販売されている製品である。
【0029】
本明細書において記載される組成物に適するフルオロケミカルの中でも特に、毒物学的に許容可能な化合物を使用するのが好ましい。毒性プロファイルに関してたとえ許容性が低くても、その他のフルオロケミカルが使用されることもある。例えば、ヒトの皮膚の刺激は、対応する保護措置(例えば、手袋の使用)が取られれば許容され得る。
【0030】
特に好ましいフルオロケミカル化合物は市販の製品PM−4701であり、これは、毒物学的に許容可能であり、水および油性汚れに対する良好な保護を提供し、そしてさらに、驚くことに様々な光沢付与剤と相溶性である。
【0031】
組成物中のフルオロケミカル化合物の量は、特に制限されない。組成物中のフルオロケミカル化合物量の好ましい下限は、約1重量%である(ここでは、そして以下の議論では、量は、常に、水を含む組成物全体の合計100%を基準とする)。フルオロケミカル化合物量の上限は重要ではなく、主に、経済的な考慮によって支配される。このため、フルオロケミカル化合物量の上限は好ましくは約20%〜30重量%であるが、多くの用途ではこれより多い量が適切である。
【0032】
PM−4701のようないくつかの市販のフルオロケミカル化合物は、湿潤剤、界面活性剤または浸透剤などの少量の添加剤を含むことができる。これらの添加剤の量は、組成物中に存在する場合、フルオロケミカルの総量に含まれる。
【0033】
光沢付与剤
本発明の実施形態では、フルオロケミカル化合物は光沢付与剤と組み合わせられ、それでもその撥油性改善効果を保持することができる。さらに、フルオロケミカル化合物と光沢付与剤の組み合わせは、水溶液系からもたらされ得る。いくつかの種類の光沢付与剤を使用することができる。これらの種類には、ポリアクリレート、ワックス、ポリウレタン、シリコーン、パラフィンおよびパラフィン/鉱油ブレンドが含まれるが、これらに限定されない。
【0034】
1つの好ましい種類の光沢付与剤はポリアクリレートである。これらの物質には、メチルメタクリレートおよびステアリルメタクリレートのような異なるメタクリレートと、イソオクチルアクリレートなどのアクリレートおよびアクリル酸とのコポリマーが含まれる。これらは、酢酸エチルのような適切な溶媒中の溶液として使用されてもよい。適切なポリアクリレートは、独国ダルムシュタットのローム社(Rohm GmbH of Darmstadt,Germany)から入手可能なロダクリル(RODACRYL)114である。
【0035】
もう1つの好ましい種類の光沢付与剤は、ワックス、特に、カルナバワックスおよびモンタンワックスまたはこれらの混合物のような天然ワックスである。適切なワックスは、仏国RomainvilleのCire Chimie Contactから入手可能なサイレス(CIRES)MLである。好ましいワックス混合物は、やはり仏国RomainvilleのCire Chimie Contactから入手可能な製品「サイレスワクシー(Cires Waxy)30%」である。
【0036】
米国ノースカロライナ州のライヒホールド・ケミカルズ社(Reichhold Chemicals,Inc.of NC,U.S.A.)から入手可能な商品名スペンライト(Spenlite)(登録商標)L90−20Aポリウレタンラッカー(laquer)で販売されている製品、および独国ダルムシュタットのローム社から入手可能なロダプア(RODAPUR)309などのポリウレタンも使用することができる。またシリコーンも使用することができる。しかしながら、いくつかの実施形態では、使用される皮革表面上にこれらによって発生し得るいくらか脂っぽいまたはツルツルした感触と、いくつかの組成物または配合物ではフルオロケミカル化合物により付与される油性汚れに対する耐性を低下させる傾向とによって、シリコーンの使用は制限され得る。さらに適切な光沢付与剤は、パラフィンまたはパラフィン/鉱油ブレンドである。
【0037】
光沢付与剤は、好ましくは毒物学的に許容可能である。
【0038】
光沢付与剤の量は重要ではない。しかしながら、経済的な理由から、光沢付与剤は、一般に、約1〜30重量%の範囲内で使用するのが好ましいであろう。
【0039】
任意の成分
本明細書中に記載される実施形態は、一般に、フルオロケミカル化合物および光沢付与剤からなり、残りは水である。これらは、組成物の基材への浸透促進剤、殺生物剤、界面活性剤および溶媒などのさらなる成分も含有することができる。さらなる成分は、好ましくは毒物学的に許容可能な化合物である。
【0040】
浸透促進剤
この種類の物質は、フルオロケミカル化合物および/または光沢付与剤の、処理すべき基材、例えば皮革の表面への浸透の促進が所望される場合に使用することができる。この種類の物質の適切な構成要素にはプロピレングリコールおよびジプロピレングリコールのアルキルエーテルが含まれ、好ましい浸透促進剤は、ジプロピレングリコールメチルエーテル(DPM)、プロピレングリコールおよびフルオロ脂肪族ポリマーエステルである。
【0041】
使用される浸透促進剤の量は、特に制限されない。好ましい量は約1〜30重量%であり、好ましくは約2〜15重量%である。
【0042】
殺生物剤
特に組成物がワイプを含浸するために使用される場合、細菌または真菌の成長を避けるために、殺生物剤が本発明の組成物中に使用されることが多い。殺生物剤は、その性能および毒性プロファイルに従い、そして組成物のその他の成分との相溶性を考慮して、ウェットワイプ配合物中で効果があることが分かっているものの中から選択され得る。
【0043】
適切な殺生物剤の特定の例としては、塩化ベンザルコニウム、クエン酸、メチルパラベン、アニオンおよび非イオン性防腐剤があげられ、米国ペンシルベニア州ピッツバーグのカルゴン・コーポレーションから商品名「テクタマー(Tektamer)(登録商標)38」で、そして米国ニュージャージー州フェアローンのロンザグループから商品名「ロンザ・グリダント(Lonza Glydant)(登録商標)プラス(Plus)」で販売されている市販の製品が含まれる。
【0044】
使用すべき殺生物剤の量は、特に重要でない。一般に、約0.05〜3重量%、好ましくは約0.1〜1.0重量%の量で使用することができる。
【0045】
界面活性剤
本発明の組成物は、さらに、界面活性剤を含有し得る。適切な界面活性剤の特定の例としては、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートおよびソルビタンモノオレエートがあげられ、これらは、米国デラウェア州ニューカッスルのユニケマから、それぞれ商品名「トゥイーン(Tween)」および「スパン(Span)」で市販されている。
【0046】
本発明の組成物中で使用される界面活性剤の量は重要でない。一般に、界面活性剤は、約0.05〜5重量%、好ましくは約0.1〜2重量%の量で使用することができる。
【0047】
さらなる溶媒
本発明の組成物は、水に加えて、ブチルセロソルブまたは酢酸エチルなどのさらなる溶媒を含有することができる。このような溶媒の量は特に重要ではないが、経済的および毒物学的/環境的な理由で、一般には低く保たれるであろう。一般に、水以外の溶媒の量は実質的に20重量%を超えないであろう。
【0048】
さらなる任意の成分
また本発明の組成物は、皮革処理用組成物において通常使用される更なる既知の成分を含有してもよい。この群の物質の中で、その他の既知の撥油性および/または撥水性組成物、ならびに/もしくはシリコーン柔軟剤および従来の皮革仕上げ剤、例えば再なめし剤(retanning agent)および加脂剤(fatliquoring agent)、ならびに芳香剤が使用され得る。
【0049】
組成物の調製
一般に、本発明の実施形態は、更なる加工を必要とせず、成分を単にブレンドすることによって調製されて、使える状態にある組成物を提供することができる。必要であれば、1つまたは複数の成分は、室温よりも高い温度に暖められてもよい。最終組成物のこのようなプレミックスは、より均一なエマルジョンを提供するために均質化されてもよい(通常の産業的な方法によって)。酢酸エチルなどの溶媒は、存在する場合には、例えば50〜70℃で蒸発により除去することができる。
【0050】
ワイプ
本明細書中に記載される組成物を基材に塗布する1つの好ましい方法は、上記の組成物が含浸されたワイプの使用によるものであり、ワイプは処理すべき表面上で動かされ、それにより組成物が基材に塗布される。ワイプは、処理すべき表面に液体配合物を塗布するために一般に使用されるような材料で製造されたものでよい。ワイプは、本発明の組成物が含浸された布またはスポンジからなることができる。布は好ましくは不織布であり、組成物を保持するように十分に吸収性でなければならないが、組成物を処理すべき基材に移行させるのが極めて困難になるほど吸収性であってはならない。適切な不織布の特定の例は、スパンボンドまたはスパンレース不織布である。適切な不織布の1つの好ましい例は、ポリエステル、木材パルプおよびビスコースの混合物から形成されるスパンレース不織布である不織布「トリオ(TRIO)」であり、これは、伊国Terno d’IsolaのTenotexから商品名「テノレース(TenoLace(登録商標)」で市販されている。もう1つの例は、米国ウィスコンシン州グリーンベイのグリーン・ベイ・ノンウーブンズ(Green Bay Nonwovens,Green Bay,WI,U.S.A)から入手可能なポリエステルおよびレーヨンで構成されるスパンレース不織布である。その布のための典型的な組成物は60%レーヨンおよび40%ポリエステルであるが、レーヨンの量は、ワイプに取り込まれる組成物の量に依存して変化し得る。不織布の坪量は、通常、必要とされる耐久性(使用中に裂けないように)および経済的な側面によって決定される。いくつかの実施形態では、坪量の適切な範囲は、約50〜120グラム/平方メートル(g/m2)、より好ましくは約60〜80g/m2でよい。
【0051】
好ましくは、ワイプは使い捨てワイプである。すなわち、含浸された組成物が1回または数回の使用により使い果たされた後、処分される。このようなワイプは、その他の含浸ワイプのために一般に使用される標準的な形態の包装で販売され得る。
【0052】
ワイプ中の組成物の量は、通常、ワイプの重量の約100〜200%の範囲、好ましくは約100〜150%の範囲である。これらの量は主として次のような実際的な理由から与えられる。ワイプの材料は、適切な取り込みが行なわれ、十分な範囲で基材を保護できるように十分に吸水性でなければならないが、例えば、過剰に取り込まれたワイプが、初めに拭かれた領域において、多すぎる液体を放出し得るところにダークスポットを生じるほど多く湿潤させてはならない。
【0053】
組成物の使用および基材の処理方法
本明細書中に記載される組成物は、好ましくは、基材、例えば天然または人工皮革を清浄し、これを保護し、そして同時に基材に光沢を付与するために使用される。処理方法は、基材と、組成物または本明細書の組成物が含浸されたワイプとを接触させることを含む。
【0054】
この方法の好ましい実施形態には、組成物を基材上に直接スプレーし、次に乾燥した布地で拭き取ることが含まれる。あるいは、上記のような布またはスポンジに組成物が含浸されるか、または組成物が布またはスポンジにスプレーされて、次に基材を処理するために塗布されてもよい。より高い輝きのためには、組成物が塗布された後に別の布地を用いて基材を磨くことができる。
【0055】
本発明は以下の実施例によって説明されるがこれらに限定することは意図されない。
【実施例】
【0056】
別途指定されない限りは、以下の実施例および試験方法で示される全ての割合は、重量による割合である。
【0057】
用語解説
PM−4800:米国ミネソタ州セントポールの3Mカンパニーから市販されている、40重量%で酢酸エチルに溶解されたフルオロケミカルアクリレートポリマー組成物
PM−4701:米国ミネソタ州セントポールの3Mカンパニーから市販されている、少量の界面活性剤および浸透剤としてのプロピレングリコールを含有するフルオロケミカルアクリレートポリマー組成物
サイレス(CIRES)ML:仏国RomainvilleのCire Chimie
Contactから市販されているカルナバおよびモンタンワックスのエマルジョン
ロダクリル(RODACRYL)114:独国ダルムシュタットのローム社から市販されている水系アクリルエマルジョン
ロダプア(RODA PUR)309:独国ダルムシュタットのローム社から市販されている水系脂肪族ポリウレタンエマルジョン
サイレスワクシー(CIRES WAXY)30%:仏国RomainvilleのCire Chimie Contactから市販されているカルナバおよびモンタンワックスのエマルジョン
DPM:ジプロピレングリコールメチルエーテル
トゥイーン(TWEEN)80:米国デラウェア州ニューカッスルのユニケマから市販されているポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート
スパン(SPAN)80:米国デラウェア州ニューカッスルのユニケマから市販されているソルビタンモノオレエート
テクタマー(Tektamer)(登録商標)38:米国ペンシルベニア州ピッツバーグのカルゴン・コーポレーションから市販されている殺生物剤
ポリアクリレート:ポリ(ステアリルメタクリレート/メチルメタクリレート/イソオクチルアクリレート/アクリル酸)44/39.2/12/4.8、EtOAc中33.4%
溶媒:ブチルセロソルブ
芳香剤:ホーガン・フラグランス社(Hogan Fragrance Inc.)H.F.−G−93−11863
トリオ(TRIO):伊国Terno d’IsolaのTenotexから商品名「テノレース(TenoLace)(登録商標)」で市販されている、ポリエステル、木材パルプおよびビスコースのから混合物で形成されたスパンレース不織布
グリーンベイ(Green Bay)不織布:米国ウィスコンシン州グリーンベイのグリーン・ベイ・ノンウーブンズから市販されている、60%レーヨンおよび40%ポリエステルの混合物から形成され、60g/m2の坪量を有するスパンレース不織布
【0058】
試験方法
撥水性試験
撥水性試験を用いて、サンプルを撥水性について評価した。この試験は、フルオロケミカルで処理された基材の水性汚れに対する耐性を決定するための簡単で高速の測定方法をサンプルに提供するように設計される。サンプルは、脱イオン水およびイソプロピルアルコール(IPA)のブレンドによる浸透が試験される。各ブレンドは以下に示されるような評点が割り当てられる。
【0059】
【表1】

【0060】
撥水性試験の実行において、サンプルは、平坦な水平表面に置かれる。3つの小さい水または水/IPA混合物の液滴が、サンプル上の2つまたは3つの異なる領域に静かに置かれる。10秒間観察した後、3つの液滴のうちの2つがまだ球形または半球形に見えれば、サンプルは試験に合格したと見なされる。報告される撥水性の評点は、記載された試験にサンプルが合格した、最も高い数値が付けられた水または水/IPA混合物に相当する。
【0061】
少なくとも4の撥水性評点、好ましくは少なくとも6の評点を有することが好ましい。
【0062】
撥油性試験
撥油性試験を用いて、サンプルを撥油性について評価した。この試験では、サンプルは、油または様々な表面張力の油の混合物による浸透が試験される。油および油混合物は、以下に相当する評点が与えられる。
【0063】
【表2】

【0064】
撥油性試験は撥水性試験と同様に実行され、報告される撥油性の評点は、サンプルが試験に合格した最高の油または油混合物に相当する。
【0065】
少なくとも1の撥油性評点、好ましくは少なくとも3の評点を有することが好ましい。
【0066】
光沢の測定
研磨した場合または研磨しない場合に、リフレクトメータを用いて表面に対して所定の角度で処理前後の光沢の比率を計算することによって、あるいは単に視覚的に光沢を測定した。
【0067】
実施例1〜3
実施例1〜3では、フルオロケミカル化合物としてのPM−4701と、浸透促進剤としてのDPMとを含む組成物中で、いくつかの光沢付与剤を評価した。染色されているが、表面を防水にし得るような形の処理は全く成されていない(すなわち、サンプルは、撥水性評点0を有していた)10cm×10cmの正方形の皮革片に、組成物を塗布した。組成物を塗布するために、ワイプの重量の150%の量でトリオ(TRIO)ワイプ上に取り込み、次にワイプを皮革片の表面上で1分間動かして、組成物を皮革の表面に塗布した。次に組成物を約1時間放置して乾燥させ、場合によっては、乾燥した布地を用いて約1分間研磨した。
【0068】
結果は表1に示される。
【0069】
【表3】

【0070】
【表4】

【0071】
【表5】

【0072】
【表6】

【0073】
実施例4〜9
実施例4〜9では、処理済サンプルの撥水性および光沢について、異なる量のPM−4701、DPM、ロダクリル(RODACRYL)および水(組成物全体の100%に基づく%)のみを含有する組成物を評価した。組成物中にPM−4701が存在するため、撥油性は、全ての場合において適切であると仮定されるので測定しなかった。実施例1〜3に記載したように皮革サンプルに組成物を塗布したが、この場合には、処理済サンプルを12時間乾燥させてから研磨した後、光沢も測定した。光沢の測定は、サンプル表面に対して60°の角度で行なった。
【0074】
結果は表2に示される。
【0075】
【表7】

【0076】
表2の結果は、本発明の組成物が、少なくとも3の撥水性評点および少なくとも2.15の光沢を提供することを示す。
【0077】
実施例10
光沢付与剤としての天然ワックス混合物と、殺生物剤とを含む組成物は、以下のように配合される。
【0078】
【表8】

【0079】
この組成物は、靴の清浄化のために優れており、水、アルコール、水性の液体および油性汚れに対する保護膜を残し、そして靴に良好な光沢を提供し、これは乾燥した布地で磨くことにより増大させることができる。処理の効果は、数日間持続する。組成物は、白色の皮革に使用した場合でも、変色を全く起こさないことがわかった。
【0080】
実施例11および12
記載される成分(量%)をブレンドすることによって、表3に示される組成物を調製した。すぐに使用できる組成物を提供するための加工は必要とされなかった。
【0081】
【表9】

【0082】
実施例1〜3に記載されるように、しかしトリオ(TRIO)ワイプの代わりにグリーンベイ(Green Bay)不織布から形成されるワイプを用いて、組成物を皮革サンプルに塗布した。光沢の測定は、サンプル表面に対して80°の角度で行った。
【0083】
結果
実施例11および12の全ての組成物は、少なくとも3の撥水性評点および少なくとも2の撥油性評点を提供した。実施例11および12の組成物を適度のレベルの塗布量で塗布した場合には、サンプルの黒ずみは観察されなかった。必要に応じて、テクタマー(Tektamer)(登録商標)38を実施例11および12の組成物に添加して、細菌または真菌の成長を防止することができた。
【0084】
実施例13〜16
これらの実施例では、PM−4800をフルオロケミカル化合物として用いた。表4に記載される成分(量%)を用いて、組成物を以下のように調製した。
【0085】
PM−4800を50℃に暖め、次にこれに、水および界面活性剤(トゥイーン80およびスパン80)を添加した。次に、均一なエマルジョンを提供するために、このプレミックスを3分間均質化した。次にこのエマルジョンを以下のように用いた。
【0086】
実施例13:
溶融形態のパラフィンワックス/鉱油の70/30ブレンドをエマルジョンに添加し、混合物をさらに5分間均質化した。この時点で、PM−4800の酢酸エチルを50〜70℃で回転蒸発により除去し、それに続いて、芳香剤および溶媒を添加した。
【0087】
実施例14:
PM−4800の酢酸エチルを50〜70℃で回転蒸発によりエマルジョンから除去し、それに続いて、ワクシー30%を芳香剤および溶媒と一緒に添加した。
【0088】
実施例15:
ポリアクリレートをエマルジョンに添加し、混合物をさらに5分間均質化した。この時点で、PM−4800の酢酸エチルを50〜70℃で回転蒸発により除去し、それに続いて、芳香剤および溶媒を添加した。
【0089】
実施例16:
ポリアクリレートをエマルジョンに添加し、混合物をさらに5分間均質化した。この時点で、PM−4800の酢酸エチルを50〜70℃で回転蒸発によりエマルジョンから除去し、それに続いて、ワクシー30%を芳香剤および溶媒と一緒に添加した。
【0090】
【表10】

【0091】
実施例11および12に記載したように皮革のサンプルに組成物を塗布した。
【0092】
結果
実施例13〜16の組成物は、3〜5の範囲の撥油性評点および2〜4の範囲の撥水性評点を提供した。さらに、スプレーの形で塗布された処理済サンプルの水をはじく能力も顕著に改善されることがわかった。必要に応じて、実施例13〜16の組成物の全てにテクタマー(登録商標)38を添加して、細菌または真菌の成長を防止することができた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)フルオロケミカル化合物と、
b)光沢付与剤と、
c)水と、
を含む組成物。
【請求項2】
前記フルオロケミカル化合物が、
a)複数のフルオロ脂肪族基が結合した脂肪族主鎖を含み、各フルオロ脂肪族基が完全フッ素化末端基を有すると共に、それぞれ独立して、前記脂肪族主鎖の炭素原子に有機結合基を介して結合されたフルオロケミカルオリゴマー部分と、
b)脂肪族部分と、
c)前記フルオロケミカルオリゴマー部分を前記脂肪族部分に結合する結合基と、
を含むアルキル化フルオロケミカルオリゴマー化合物である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記フルオロケミカル化合物が、フルオロケミカルアクリレートポリマーまたはフルオロケミカルウレタンである、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記光沢付与剤が、ポリアクリレート、ポリウレタン、シリコーン、ワックス、パラフィンおよびパラフィン/鉱油ブレンドからなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記光沢付与剤が天然ワックスである、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記天然ワックスが、カルナバワックスおよびモンタンワックスからなる群から選択される、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記構成要素が毒物学的に許容可能である、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
a)約1〜約30重量%のフルオロケミカル化合物と、
b)約1〜約30重量%の光沢付与剤と、
c)100重量%までの残りの水と、
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
さらに、組成物の基材への浸透促進剤を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
前記組成物の基材への浸透促進剤が、プロピレングリコールおよびジプロピレングリコールのアルキルエーテルからなる群から選択される、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
前記組成物の基材への浸透促進剤が、ジプロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールおよびフルオロ脂肪族ポリマーエステルからなる群から選択される、請求項9に記載の組成物。
【請求項12】
前記組成物の基材への浸透促進剤が、約1〜約30重量%の量で存在する、請求項9に記載の組成物。
【請求項13】
さらに、殺生物剤を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
前記殺生物剤が、塩化ベンザルコニウム、クエン酸、メチルパラベン、アニオンおよび非イオン性防腐剤からなる群から選択される、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
前記殺生物剤が、約0.05〜約3重量%の量で存在する、請求項13に記載の組成物。
【請求項16】
さらに、界面活性剤を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項17】
前記界面活性剤が、ソルビタンモノオレエートおよびポリエチレンオキシドソルビタンモノオレエートからなる群から選択される、請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
前記界面活性剤が、約0.05〜約5重量%の量で存在する、請求項16に記載の組成物。
【請求項19】
a)約5〜約20重量%のフルオロケミカルアクリレートポリマーと、
b)約2〜約15重量%のカルナバおよび/またはモンタンワックスと、
c)約2〜約15重量%のジプロピレングリコールメチルエーテルと、
d)約0.1〜約1.0重量%の塩化ベンザルコニウムと、
e)約49.0〜約91.9重量%の水と、
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項20】
請求項1に記載の組成物を含有するワイプ。
【請求項21】
前記ワイプが布またはスポンジを含む、請求項20に記載のワイプ。
【請求項22】
前記布が不織布である、請求項21に記載のワイプ。
【請求項23】
前記ワイプ中の前記組成物の量が、ワイプの重量の約100〜約200%の範囲である、請求項20に記載のワイプ。
【請求項24】
基材を清浄し、基材を保護し、そして基材に光沢を付与するための、請求項1に記載の組成物の使用方法。
【請求項25】
基材を清浄し、基材を保護し、そして基材に光沢を付与するための、請求項20に記載のワイプの使用方法。
【請求項26】
前記基材が天然皮革または人工皮革である、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記基材が天然皮革または人工皮革である、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
基材を請求項1に記載の組成物と接触させることによって前記基材を処理する方法。
【請求項29】
基材を請求項20に記載のワイプと接触させることによって前記基材を処理する方法。
【請求項30】
前記基材が天然皮革または人工皮革である、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記基材が天然皮革または人工皮革である、請求項29に記載の方法。

【公開番号】特開2011−144380(P2011−144380A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−29074(P2011−29074)
【出願日】平成23年2月14日(2011.2.14)
【分割の表示】特願2006−521825(P2006−521825)の分割
【原出願日】平成16年6月10日(2004.6.10)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】