説明

基板加工処理システム、パレット管理装置および方法

【課題】次々と流れる各基板を、それぞれに適合したパレットに載せて搬送しながら加工処理を行うラインにおいて、パレットの混入による障害を防止することができる、基板加工処理システム、パレット管理装置および方法を提供する。
【解決手段】基板加工処理システム1は複数の基板4をパレット5に載置して、順次、入口から出口に向けてコンベア7で搬送しながら加工処理する基板加工処理装置2と、前記出口にて前記基板4を取り外した後の前記パレット5を、順次、別のコンベア8で搬送し前記入口に戻すパレット搬送装置3と、前記パレット5の運用を管理するパレット管理装置20と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板を加工処理するシステム、特に量産ラインにおいて次々と流れる各基板を、それぞれに適合したパレットに載せて搬送しながら加工処理を行うシステムに関する。さらには、そのシステム内で上記パレットの運用を管理するためのパレット管理装置ならびに管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書において開示する基板加工処理システムは、概括的には、各々がパレットに搭載された複数の基板を、順次、入口から出口に向けてコンベア搬送しながら加工処理する基板加工処理装置と、その出口にて基板を取り外した後のパレットを、順次、別のコンベア搬送により上記の入口に戻すパレット搬送装置と、これらのパレットの運用を管理するパレット管理装置とを備えたシステムである。
【0003】
そのシステムの好適な一例としては、上記の基板加工処理装置として、表面実装(SMT)基板上の電子部品に対するハンダプリコートやハンダ接合を行うリフロー炉があり、このリフロー炉にはさらに、使用後のパレットを自動的に再び入口に戻す、上記のパレット搬送装置としてのパレット搬送システム(PCS)がある。さらにまた、これらのパレットの運用を管理するパレット管理装置がある。本明細書では主としてこのパレット管理装置について説明し、また、上記のリフロー炉とPCSを好適な実例として説明する。
【0004】
なお関連する公知技術としては、データ基板を用いてロットの終了を管理する技術や、FPCリフロー用搬送パレットに関する技術を記載した、下記の特許文献1および2などがある。
【0005】
【特許文献1】特開昭63−36410号公報
【特許文献2】特開平8−78838号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図7は基板加工処理システムの一例としてのリフロー炉およびパケット搬送装置を模式的に示す正面図である。
本図において、参照番号1は基板加工処理システムを示し、大別して基板加工処理装置としてのリフロー炉2と、パレット搬送装置としてのパケット搬送システム(PCS)3とから構成される。
【0007】
本図の左側にはリフロー炉2の入口があり、さらにこの入口の左側から次々と供給される基板4が入口より順次投入される。このとき、各基板4は、PCS3により次々と送り込まれるパレット5に載せられた上で、パレット付基板6として入口に投入されていく。
【0008】
各パレット付基板6は、リフロー炉2内においてコンベア7により、「入口」から、リフロー炉2の「出口」に向って搬送されながら熱処理を受け、各基板(PCB)4上の多数の電子部品(図示せず)に対してハンダプリコートやハンダ接合などの熱加工が施される。
【0009】
その熱加工処理後の各パレット付基板6′は、本図右側の出口より次々と搬出されると共に、加工済み基板4′と使用済みパレット5に分離される。加工済み基板4′は、本図の右側へ次々と送り出され次工程に入る。
【0010】
一方使用済みパレット5は、PCS3内のコンベア8により、リフロー炉2の「出口」から再び「入口」に戻され、同一ロットの基板4が本図の左側から供給され続ける限り、何度も繰り返し再使用される。なお、出口からの使用済みパレット5は出口側昇降機9により、コンベア8に案内され、さらに入口側(本図の左側)に搬送される。入口側に戻った使用済みパレット5は、入口側昇降機10により、リフロー炉2の入口に再び戻り、同一ロット内の新たな基板4を再び載せて炉2内に入り、コンベア搬送される。このような処理動作は、当該ロットでの基板4の供給が終了するまで続けられる。
【0011】
上記の説明より明らかなようにパレット5は、システム1内を循環して何度も繰り返し使用される。そしてこの循環のためにPCS3がリフロー炉2に併設される。このように何度も繰り返しパレット5が使用されなければならないのは、次の理由による。
【0012】
上述した表面実装(SMT)基板4は例えば0.8mm程度と非常に薄い。そうすると、リフロー炉2内の高熱によりいわゆる「基板反り」が発生する。この「基板反り」は電子回路ボードとしての性能上好ましくない影響を及ぼす。そこで、その「基板反り」の発生を抑制すべく、特別なパレットが必要となる。つまり例えばA機種基板4の熱加工にはA機種パレット5のみが使用されなければならない。
【0013】
図8はパレット5の概観の一例を表す斜視図である。一例として、X=370mm、Y=300mmの大きさを有する磁気性のメッシュ部材からなり、そのメッシュ12上には複数本のピン11が林立する。これらピン11の各頂点において基板4が水平に支持されることになる。
【0014】
この場合、各ピン11の配置は基板毎に厳密に定められる。すなわち各ピン11は、基板4の裏面側に設けられる各電子部品に当接しないような位置を選んで配置される。もしそのような当接があると、当該電子部品は不良品となり、同種の正常な部品との交換が必要となる。かかる電子部品がBGAなどの高価な部品であったとすると、相当な費用がかかり、また交換に要する工数も大であって、生産面で負のコストをもたらす。
【0015】
このため、上記ピン11はマグネットピンになっており、基板の機種毎に柔軟に、各機種毎のピン配列治具MPを用いて配置替えを行うことができるようになっている。この場合、一つの機種の基板に適合させたピン配置のパレット5は、1つのロットの生産中、一切変更してはならない。
【0016】
ところが実際には、何らかの原因で、基板に適合しないパレットがシステム1内に混入し、上述した負のコストをもたらすピン干渉障害が発生している。なおその原因の一例については、後述する。
【0017】
したがって本明細書においては、上述したピン干渉障害の発生を未然に防止可能な基板加工処理システム、特に該システムに付帯するパレット管理装置を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本明細書において開示するパレット管理方法は、第1に、基板4の加工処理のために使用する所定枚数のパレット5のうち、任意の1枚のみを基準パレット(残りは通常パレット)とする。第2に、システム1内を繰り返し循環するパレット5が所定位置(例えば「入口」)を通過する回数を計数するカウンタを設ける。そして上記の基準パレットは、あるロットの一群の基板4の加工処理が開始するときは、必ずその先頭に位置するようにセットする。
【0019】
ここでその加工処理の開始ボタンが押されたとすると、最初のパレットが基準パレットであることが検出されれば、第1のチェックはパスする。もし何らかの要因で、最初のパレットが通常パレットであることが検出されると、その時点で、システム1は稼動を即座に停止し、基準パレットにセットし直す。
【0020】
上記第1のチェックの後は、第2のチェックが行われる。この第2のチェックは、上記基準パレットがシステム1内を丁度一巡した時点で、全パレットを計数(減算)する上記のカウンタが、零を表示しているか否かのチェックである。零であれば本チェックはパスする。零でなければ、システム1内を循環する全パレットの総数が上記所定枚数より多いかまたは少ない。このとき、システム1は稼動を即座に停止する。その総数が多い場合は、重大である。他の機種用のパレットが混入している可能性が高く、放置すれば上記のピン干渉障害が発生する。一方、少ない場合は同一機種用のパレットを補充する。あるいはそのままでも良い。ただし生産効率が若干低下する。
【0021】
ちなみに、パレットの所定枚数は、例えば、リフロー炉2内の加工処理に1パレット当たり仮に10分を要するとし、新基板4が仮に2分毎に供給されるとすれば、5(=10/2)枚のパレットが必要である。この5枚よりパレットが多いと、無駄時間を生じ、一方その5枚より少ないと、基板の待ち時間が生じてしまう。
【0022】
本明細書で開示するパレット管理装置は、上述したパレット管理方法を実施可能な装置であり、また、
本明細書で開示する基板加工処理システムは、上記のパレット管理装置によって運行管理されるシステムである。
【発明の効果】
【0023】
上述した基板加工処理システムによれば、
(i)例えばA機種の一連の基板4AをそれぞれA機種用のパレット5Aに載せて加工処理を終了したあと、次に段取り替えにより、例えばB機種の一連の基板4Bについて、B機種用のパレット5Bを用意して作業を開始したとする。しかし、このとき直前工程のパレット5Aがシステム1内に残留していたとすると、前述した第2のチェック(カウンタの過計数)によってこれを発見でき、ピン干渉障害を未然に防ぐことができる。
【0024】
(ii)上記B機種用のパレット5Bの所定枚数の過不足が分かり、常に所定枚数での正しい運用が保証される。
【0025】
(iii)一巡パレットの何枚目がリフロー炉に入ったか(あるいはリフロー炉から出たか)が、基準パレットを起点とすることで容易に把握できる。一般にリフロー炉2の中は外部からは覗くことができない構造になっているから、どのパレットがどの辺を移動中かを外部から知ることが可能なことは、例えば、ある生産ラインのオペレータが途中で、他の生産ラインの方に交替で異動したような場合に、現況把握が即座にできるという点で、有益である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
まず本明細書で開示する基板加工処理システムを理解する上で、前述したピン干渉障害の発生例を認識しておくことが必要である。そこで、図を参照する。
【0027】
図9は直前のロットの加工処理中の様子を模式的に示す平面図であり、
図10は次の新たなロットの加工処理が開始した後の様子を模式的に示す平面図である。なお前述した〔発明の効果〕の(i)の場合を例にとる。
【0028】
まず図9を参照すると、ここではリフロー炉2内の「入口」から「出口」に向けて、A機種用のピン11Aを配置したパレット5Aが基板4A(図示省略)を載せてコンベア7により搬送中である。出口側で作業をするオペレータOPo(out)は、加工済みの基板4′Aを取り外してパレット5AをPCA3経由でリフロー炉2の入口側に戻す。その後、次のロットのための段取り替えが行われる。
【0029】
次に図10を参照すると、リフロー炉2の入口側で作業をするオペレータOPi(in)は、B機種の一連の基板4B(図示省略)を順次、B機種用のピン11Bを配置したパレット5Bに載せてコンベア7に投入する。しかし上記の段取り替えにおいて、最後のパレット5Aの抜き忘れがあり、やがてこのパレット5Aが入口に戻り、このパレット5Aに基板4Bが載せられることになる。この結果、ピン干渉障害が発生する。
【0030】
図11は図10をさらに拡張して模式的に示す図である。図10の構成要素にさらに加えて、入口側および出口側のパレット搬入装置(PCS)3とその中間のコンベア8に載ったパレットの流れ(←)が示されている。本図の5Aが段取り替えでの抜き忘れにより残ったパレットである。
【0031】
既述のとおり、リフロー炉2の内部が覗けないことに起因して、直前工程のパレット5Aを全て排出したかどうか分からず、また本システム1内に何枚パレットが投入されているのかも分からない。これがピン干渉障害を招いていた。
【0032】
通常は、厳重なパレット管理が行われている限り、このようなピン干渉障害は起こり得ない、と考えられる。ところが、実際には、多品種混在型の生産が行われており、各ロットの個数も大幅に変化し(例えば1000個〜100個)、またロット変えのための段取り替え作業も1日に例えば数10回にも及び、さらには、多数の生産ラインの並列運転によりパレットの相互やりくり、あるいは、加工処理中のトラブル発生によるパレットの抜き取り/再投入、オペレータの生産ライン間での相互融通等、現状では、厳重なパレット管理がきわめて難しく、前述したピン干渉障害などによる負のコストを生じさせていた。
【0033】
しかしここに開示するシステム、装置、方法によれば、基準パレットとカウンタの導入というきわめて低コストの対策で、ピン干渉障害はほぼ完璧に防止することができる。以下、具体的に説明する。
【0034】
図1は一実施形態による基板加工処理システム1を模式的に示す正面図である。本図のシステム1は、前述した図7のシステム1に、パレット管理装置20が付加されたものとなっている。
【0035】
このパレット管理装置20は、CPU(コンピュータ)からなり、MMI(man-machine interface)として、第1操作盤21と第2操作盤22とを有する。またこのパレット管理装置20は、第1検知信号(D1)を出力する基準検知センサS1および、第2検知信号(D2)を出力するパレット検知センサS2とも協働する。
【0036】
図2は第1および第2操作盤(21,22)の具体例を示す図であり、第1操作盤21は、前述の所定枚数をセットする設定ボタン23と、その設定された所定枚数(例えば「10」)を表示する第1表示部24と、パレットが次々と搬送されて減算されていく途中経過の値を表示する第2表示部25などを有する。
【0037】
一方第2操作盤22は、一群のロットの基板4を入口に投入開始するときの開始ボタン26を有する。オペレータOPiの便宜を考慮して、この開始ボタン26は、第1ランプ26aと第2ランプ26bを内蔵し、異常発生時にはそれぞれ第1アラームALM1と第2アラームALM2(後述)を発出(点灯点滅)する。
【0038】
図3はパレット管理装置20の中核をなすパケット管理CPU30とその周辺を表す図である。このパケット管理CPU30は、第1操作盤21からのパレット5の所定枚数Nを入力とし、また、現在までの投入枚数(または残り枚数)nを該第1操作盤21に送り返す。さらに、第2操作盤22からパレット投入の開始指令Eを受け、一方、アラームALM1やALM2が発生したときは、これを該第2操作盤22に出力する。この場合、基準検知センサS1からの信号D1と、パレット検知センサS2からの信号D2を入力として、投入枚数の計数と、上記アラームの生成を行う。このようなパレット管理CPU30の機能を以下に説明する。
【0039】
図4はパケット管理CPU30の具体的な機能構成を示す図である。主として、基準検出部31と、カウンタ部32と、第1監視部33と、第2監視部34とを含んで構成される。
【0040】
まずカウンタ部32は、基板4に加工処理を施す基板加工処理装置(リフロー炉)2内に投入されコンベア(7)搬送される所定枚数のパレット5の枚数を、これらのパレット5の流れに合わせて減算しながら、リフロー炉2の「入口」にて計数する。一方、基準検出部31は、予め所定枚数のパレット5のうち1枚を基準パレット5R(reference)として定めておいて、その基準パレット5Rの流れをリフロー炉2の入口にて監視する。
【0041】
第1監視部33は、加工処理の対象となる一群のロットの基板4をその入口に投入開始する際、その最初のパレットが基準パレット5Rでないことを基準検出部31により検出したとき第1アラームALM1を発生する。一方の第2監視部34は、所定枚数のパレット4が一巡しカウンタ部32が上記の所定枚数を計数し終えた時点で、基準パレット5Rが基準検出部31により検出されなかったとき第2アラームALM2を発生する。
【0042】
上記第1監視部33は、基準パレット5Rが到来したことを検知する第1検知信号D1を基準検出部31に出力する基準検知センサS1と連携する。一方上記第2監視部34は、基準パレット5Rおよびそれ以外の通常パレット5の通過を共に検知する第2検知信号D2をカウンタ部32に出力するパレット検知センサS2と連携する。前記の所定枚数をセットする第1操作盤21から出力されるセット信号Nを受信したカウンタ部32は、この第2検知信号D2を受信する毎に、そのセット値を1ずつ減算(n)する。
【0043】
一方、第2操作盤22からは、開始ボタン26が押下されたとき起動信号Eが出力される。一群のロットの基板4をリフロー炉2の「入口」に投入開始する際に第2操作盤22から出力されるその起動信号Eを第1監視部33が受信すると、基準パレット5Rの到来の監視を開始する。
【0044】
上記の監視のために、基準検知センサS1が設けられる。その設置場所はリフロー炉2の入口側にあるのが好ましい。一実施形態では、図1に示すように入口側昇降機10の昇降台13の一部に取り付けた。またパレット検知センサS2も、その昇降台13の他の一部に取り付けた。
【0045】
これらのセンサS1およびS2としては例えばホトセンサを用いることができる。すなわち、パレットの4の裏側で反射される光を、パレット検知センサS2は検知する。一方、基準検知センサS1は、基準パレット5Rの一部に予め形成された基準マーク(M)を光学的に検知する。一実施形態では、この基準マーク(M)を単なる貫通孔とした。この例を図で示す。
【0046】
図5は基準パレット5Rに付与する基準マークMの一例を示す平面図である。本図において、前述した昇降台13の一部に基準検知センサ(ホトセンサ)S1が固定的に取り付けられている。コンベア8によって出口側から搬入されてきた基準パレット5Rは、入口側の昇降台13に乗せ換えられる。このとき基準マークMがあればセンサS1は、このパレットが基準パレット5Rであると判定する。この基準マークMは上述の貫通孔として形成しており、センサS1は基準パレットから反射した光を受光しない。受光しないことが、すなわち基準パレットを検知(D1)したことになる。
【0047】
したがって貫通孔(M)を用いることにより、センサS1とS2をそれぞれ同じセンサで構成することができる。また、任意のパレット5の一部に孔開けするだけで簡単に基準パレット5Rができ上がる。
【0048】
かくして本明細書で開示する基板加工処理システム1(図1)は、次のように構成される。
この基板加工処理システム1は、各々がパレット5,5Rに搭載された複数の基板4を、順次、「入口」から「出口」に向けてコンベア(7)搬送しながら加工処理する基板加工処理装置(リフロー炉)2と、その出口にて基板4を取り外した後のパレット5,5Rを、順次、別のコンベア(8)搬送によりその入口に戻すパレット搬送装置(PCS)3と、パレット5の運用を管理するパレット管理装置20と、を備えるシステムである。
【0049】
ここにパレット管理装置20は、パケット管理CPU30を含み、このCPU30内には、
・基板加工処理装置(リフロー炉)2内に投入された所定枚数のパレット5の枚数を、これらのパレットの流れに合わせて減算しながらその入口にて計数するカウンタ部32と、
・予め上記の所定枚数のパレットのうち1枚を基準パレット5Rとして定め、その基準パレット5Rの流れを上記の入口にて監視する基準検出部31とを有する。
【0050】
・そしてさらに、一群のロットの各基板4を順次各パレット5,5Rに搭載して上記入口に投入開始する際、その最初のパレットが基準パレット5Rでないことを基準検出部31により検出したとき、第1アラームALM1を発出する第1監視部33と、
・上記所定枚数のパレット5,5Rがコンベア(7,8)搬送を一巡し、カウンタ部32が上記の所定枚数を計数し終えた時点で、基準パレット5Rが基準検出部31により検出されなかったとき、第2アラームALM2を発出する第2監視部とを有する。
【0051】
したがってパケット管理CPU30は、基板加工処理システム1におけるパレット管理プログラムを内蔵する。このプログラムは、コンピュータに、
一群のロットの基板を順次入口に投入開始する際に、基板加工処理装置(リフロー炉)内に既に投入されている直前ロットのパレットを排出させる手順と、一群のロットの基板を順次入口に投入開始する際に、パレットの所定枚数に相当する値をカウンタ部32にセットさせる手順と、一群のロットの基板を順次入口に投入開始させる手順と、投入開始される最初のパレットが基準パレットか否かを判定し、基準パレットでなければアラームを発出して前記コンベア搬送を停止させ、一方、基準パレットであれば前記コンベア搬送を継続させる手順と、継続するコンベア搬送中、入口にパレットが投入される都度、そのパレットの枚数分カウンタ部の値を減算させる手順と、カウンタ部が上記の値を減算し終えた時点で丁度、基準パレットが戻ったか否か判定し、戻っていなければアラームを発出してコンベア搬送を停止させ、一方、戻っていればコンベア搬送を続行させる手順と、を実行させるパレット管理プログラムである。
【0052】
図6は本明細書で開示するパレット管理方法の一実施形態を表すフローチャートである。
【0053】
ステップS11:一群のロットの基板4をコンベア(7)搬送するためにリフロー炉2の入口に向けて待機する所定枚数のパレット5のうち、任意の1枚に基準マークMを付与し、これを基準パレット5Rとする。
ステップS12:一群の新規ロットの基板4を順次入口に投入開始する際に、リフロー炉2内に既に投入されている直前ロットのパレットを排出する(注:ただし完全に全パレットを排出できているか否かは、炉2の外側からは確認できていない。)
【0054】
ステップS13:一群の新規ロットの基板4を順次リフロー炉2の入口に投入開始する際に、パレット5の所定枚数に相当する値をカウンタ部32にセットする。
ステップS14:一群の新規ロットの基板4と共にパレット5を順次入口に向けて搬入開始する。
【0055】
ステップS15:投入開始される最初のパレットが基準パレット5Rか否かを判定し、基準パレット5Rでなければ第1アラームALM1を発出してコンベア(7)搬送を停止し(ステップS16)、一方、基準パレット5Rであればコンベア(7)搬送を継続する(ステップS17)。
ステップS18:継続する上記のコンベア搬送中、リフロー炉2の入口にパレット5が投入される都度、そのパレットの枚数分カウンタ部32の値を減算する。
ステップS19:カウンタ部32が前記の値を減算し終えた時点で丁度、基準パレット5Rが入口に戻ったか否か判定し、戻っていなければ第2アラームALM2を発出してコンベア搬送を停止し(ステップS16)、一方、戻っていればコンベア搬送を続行する(ステップS20)。
ステップS21:現ロットの全基板が処理済みとなるまで繰り返す。
【0056】
上記ステップS19においてさらに付言すると、カウンタ部32が前記の値を減算し終えた時点で、基準パレット5Rが戻っていない場合、直前のロットで用いたパレット5がリフロー炉2内にまだ残留していたか、または、コンベア(7,8)搬送中にリフロー炉2の出口又は入口より別のパレット5が投入されたものと判定し、アラームを発出してコンベア搬送を停止するようにする。
【0057】
さらにまた、カウンタ部32が前記の値を減算し終えた時点で、基準パレット5Rが既に戻っていた場合、コンベア(7,8)搬送中に、リフロー炉2の出口又は入口よりいずれかのパレットが抜き出されたものと判定し、アラームを発出してコンベア搬送を停止するようにする。
【0058】
さらに、カウンタ部32が前記の値を減算し終えた時点で丁度、基準パレット5Rが戻ったとき、前記の値を再びカウンタ部32に自動的にセットする工程を含むようにする。
【0059】
さらにまたカウンタ部32の現在値から、リフロー炉2内において現在コンベア(7)搬送中のパレットの枚数を検出し、第2表示部25(図2)に表示する工程を含むようにする。
【0060】
以上詳述したとおり、直前使用パレットのリフロー炉からの抜き忘れ等に起因するピン干渉障害を、簡単かつ安価な手段で、確実に防止することができる。その実施の態様は以下のとおりである。
【0061】
(付記1)
各々がパレットに搭載された複数の基板を、順次、入口から出口に向けてコンベア搬送しながら加工処理する基板加工処理装置と、前記出口にて前記基板を取り外した後の前記パレットを、順次、別のコンベア搬送により前記入口に戻すパレット搬送装置と、前記パレットの運用を管理するパレット管理装置と、を備え、ここに該パレット管理装置は、
前記基板加工処理装置内に投入された所定枚数のパレットの枚数を、これらのパレットの流れに合わせて減算しながら前記入口にて計数するカウンタ部と、
予め前記所定枚数のパレットのうち1枚を基準パレットとして定め、その基準パレットの流れを前記入口にて監視する基準検出部と、
一群のロットの各前記基板を順次各前記パレットに搭載して前記入口に投入開始する際、その最初のパレットが前記基準パレットでないことを前記基準検出部により検出したとき、第1アラームを発出する第1監視部と、
前記所定枚数のパレットが前記コンベア搬送を一巡し前記カウンタ部が前記所定枚数を計数し終えた時点で、前記基準パレットが前記基準検出部により検出されなかったとき、第2アラームを発出する第2監視部と、を有する基板加工処理システム。
【0062】
(付記2)
基板に加工処理を施す基板加工処理装置内に投入されコンベア搬送される所定枚数のパレットの枚数を、これらのパレットの流れに合わせて減算しながら、前記基板加工処理装置の入口にて計数するカウンタ部と、
予め前記所定枚数のパレットのうち1枚を基準パレットとして定め、その基準パレットの流れを前記入口にて監視する基準検出部と、
加工処理の対象となる一群のロットの基板を前記入口に投入開始する際、その最初のパレットが前記基準パレットでないことを前記基準検出部により検出したときアラームを発出する第1監視部と、
前記所定枚数のパレットが一巡し前記カウンタ部が前記所定枚数を計数し終えた時点で、前記基準パレットが前記基準検出部により検出されなかったときアラームを発出する第2監視部と、を有するパレット管理装置。
【0063】
(付記3)
前記基準パレットが到来したことを検知する第1検知信号を、前記基準検出部に出力する基準検知センサを有する付記2に記載のパレット管理装置。
【0064】
(付記4)
前記基準検知センサは、前記基準パレットの一部に予め形成された基準マークを光学的に検知する付記3に記載のパレット管理装置。
【0065】
(付記5)
前記基準パレットおよびそれ以外の通常パレットの通過を共に検知する第2検知信号を、前記カウンタ部に出力するパレット検知センサを有する付記2に記載のパレット管理装置。
【0066】
(付記6)
前記カウンタ部は、前記所定枚数をセットする操作盤からのセット信号を受信し、前記第2検知信号を受信する毎に、そのセット値を1ずつ減算する付記5に記載のパレット管理装置。
【0067】
(付記7)
前記第1監視部は、前記一群のロットの基板を前記入口に投入開始する際に操作盤の開始ボタンを押下したとき出力される起動信号を受信したとき、前記基準パレットの到来の監視を開始する付記2に記載のパレット管理装置。
【0068】
(付記8)
前記開始ボタンはランプを内蔵し、該ランプの点灯または点滅により、前記第1および第2アラームの発出を表示する付記2に記載のパレット管理装置。
【0069】
(付記9)
前記基板加工処理装置はリフロー炉であり、前記基板はSMT基板である付記2に記載のパレット管理装置。
【0070】
(付記10)
各々がパレットに搭載された複数の基板を、順次、入口から出口に向けてコンベア搬送しながら加工処理する基板加工処理装置と、前記出口にて前記基板を取り外した後の前記パレットを、順次、コンベア搬送により前記入口に戻すパレット搬送装置と、前記パレットの運用を管理するパレット管理装置と、を備える基板加工処理システムにおけるパレット管理方法であって、
一群のロットの前記基板をコンベア搬送するために前記入口に向けて待機する所定枚数の前記パレットのうち任意の1枚に基準マークを付与し、これを基準パレットとする工程と、
前記一群のロットの基板を順次前記入口に投入開始する際に、前記基板加工処理装置内に既に投入されている直前ロットのパレットを排出する工程と、
前記一群のロットの基板を順次前記入口に投入開始する際に、前記パレットの前記所定枚数に相当する値をカウンタ部にセットする工程と、
前記一群のロットの基板と共にパレットを順次前記入口に向けて搬入開始する工程と、
投入開始される最初のパレットが前記基準パレットか否かを判定し、基準パレットでなければアラームを発出して前記コンベア搬送を停止し、一方、基準パレットであれば前記コンベア搬送を継続する工程と、
継続する前記コンベア搬送中、前記入口に前記パレットが投入される都度、そのパレットの枚数分前記カウンタ部の値を減算する工程と、
前記カウンタ部が前記値を減算し終えた時点で丁度、前記基準パレットが戻ったか否か判定し、戻っていなければ前記コンベア搬送を停止し、一方、戻っていれば前記コンベア搬送を続行する工程と、
を有する、基板加工処理システムにおけるパレット管理方法。
【0071】
(付記11)
前記カウンタ部が前記値を減算し終えた時点で、前記基準パレットが戻っていない場合、直前のロットで用いたパレットが前記基板加工処理装置内にまだ残留していたか、または、前記コンベア搬送中に前記出口又は入口より別のパレットが投入されたものと判定し、前記コンベア搬送を停止する付記10に記載のパレット管理方法。
【0072】
(付記12)
前記カウンタ部が前記値を減算し終えた時点で、前記基準パレットが既に戻っていた場合、前記コンベア搬送中に前記出口又は入口よりパレットが抜き出されたものと判定し、前記コンベア搬送を停止する付記10に記載のパレット管理方法。
【0073】
(付記13)
前記カウンタ部の現在値から、前記基板加工処理装置内において現在コンベア搬送中のパレットの枚数を検出する工程を含む付記10に記載のパレット管理方法。
【0074】
(付記14)
前記カウンタ部が前記値を減算し終えた時点で丁度、前記基準パレットが戻ったとき、前記値を再び該カウンタ部に自動セットする工程を含む付記10に記載のパレット管理方法。
【0075】
(付記15)
各々がパレットに搭載された複数の基板を、順次、入口から出口に向けてコンベア搬送しながら加工処理する基板加工処理装置と、前記出口にて前記基板を取り外した後の前記パレットを、順次、コンベア搬送により前記入口に戻すパレット搬送装置と、前記パレットの運用を管理するパレット管理装置と、を備え、かつ、一群のロットの前記基板をコンベア搬送するために前記入口に向けて待機する所定枚数の前記パレットのうち任意の1枚に基準マークを付与してこれを基準パレットとして用いる、基板加工処理システムにおけるパレット管理プログラムであって、コンピュータに、
前記一群のロットの基板を順次前記入口に投入開始する際に、前記基板加工処理装置内に既に投入されている直前ロットのパレットを排出させる手順と、
前記一群のロットの基板を順次前記入口に投入開始する際に、前記パレットの前記所定枚数に相当する値をカウンタ部にセットさせる手順と、
前記一群のロットの基板を順次前記入口に投入開始させる手順と、
投入開始される最初のパレットが前記基準パレットか否かを判定し、基準パレットでなければ警告を発出して前記コンベア搬送を停止させ、一方、基準パレットであれば前記コンベア搬送を継続させる手順と、
継続する前記コンベア搬送中、前記入口に前記パレットが投入される都度、そのパレットの枚数分前記カウンタ部の値を減算させる手順と、
前記カウンタ部が前記値を減算し終えた時点で丁度、前記基準パレットが戻ったか否か判定し、戻っていなければ前記コンベア搬送を停止させ、一方、戻っていれば前記コンベア搬送を続行させる手順と、を実行させるための、基板加工処理システムにおけるパレット管理プログラム。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】一実施形態による基板加工処理システム1を模式的に示す平面図である。
【図2】第1及び第2操作盤(21,22)の具体例を示す図である。
【図3】パレット管理装置20の中核をなすパケット管理CPU30とその周辺を表す図である。
【図4】パケット管理CPU30の具体的な機能構成を示す図である。
【図5】基準パレット5Rに付与する基準マークMの一例を示す平面図である。
【図6】本明細書で開示するパレット管理方法の一実施形態を表すフローチャートである。
【図7】基板加工処理システムの一例としてのリフロー炉およびパケット搬送装置を模式的に示す図である。
【図8】パレット5の概観の一例を表す斜視図である。
【図9】直前のロットの加工処理中の様子を模式的に示す平面図である。
【図10】次の新たなロットの加工処理が開始した後の様子を模式的に示す平面図である。
【図11】図10をさらに拡張して模式的に示す図である。
【符号の説明】
【0077】
1 基板加工処理システム
2 基板加工処理装置(リフロー炉)
3 パレット搬送装置(PCS)
4 基板
4′ 加工済み基板
5 パレット
5R 基準パレット
6 パレット付基板
7 コンベア
8 コンベア
9 出口側昇降機
10 入口側昇降機
11 マグネットピン
13 昇降台
20 パレット管理装置
21 第1操作盤
22 第2操作盤
S1 基準検知センサ
S2 パレット検知センサ
23 設定ボタン
24 第1表示部
25 第2表示部
26 開始ボタン
26a 第1ランプ
26b 第2ランプ
30 パケット管理CPU
31 基準検出部
32 カウンタ部
33 第1監視部
34 第2監視部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々がパレットに搭載された複数の基板を、順次、入口から出口に向けてコンベア搬送しながら加工処理する基板加工処理装置と、前記出口にて前記基板を取り外した後の前記パレットを、順次、別のコンベア搬送により前記入口に戻すパレット搬送装置と、前記パレットの運用を管理するパレット管理装置と、を備え、ここに該パレット管理装置は、
前記基板加工処理装置内に投入された所定枚数のパレットの枚数を、これらのパレットの流れに合わせて減算しながら前記入口にて計数するカウンタ部と、
予め前記所定枚数のパレットのうち1枚を基準パレットとして定め、その基準パレットの流れを前記入口にて監視する基準検出部と、
一群のロットの各前記基板を順次各前記パレットに搭載して前記入口に投入開始する際、その最初のパレットが前記基準パレットでないことを前記基準検出部により検出したとき、第1アラームを発出する第1監視部と、
前記所定枚数のパレットが前記コンベア搬送を一巡し前記カウンタ部が前記所定枚数を計数し終えた時点で、前記基準パレットが前記基準検出部により検出されなかったとき、第2アラームを発出する第2監視部と、を有する基板加工処理システム。
【請求項2】
基板に加工処理を施す基板加工処理装置内に投入されコンベア搬送される所定枚数のパレットの枚数を、これらのパレットの流れに合わせて減算しながら、前記基板加工処理装置の入口にて計数するカウンタ部と、
予め前記所定枚数のパレットのうち1枚を基準パレットとして定め、その基準パレットの流れを前記入口にて監視する基準検出部と、
加工処理の対象となる一群のロットの基板を前記入口に投入開始する際、その最初のパレットが前記基準パレットでないことを前記基準検出部により検出したときアラームを発出する第1監視部と、
前記所定枚数のパレットが一巡し前記カウンタ部が前記所定枚数を計数し終えた時点で、前記基準パレットが前記基準検出部により検出されなかったときアラームを発出する第2監視部と、を有するパレット管理装置。
【請求項3】
前記基準パレットが到来したことを検知する第1検知信号を、前記基準検出部に出力する基準検知センサを有する請求項2に記載のパレット管理装置。
【請求項4】
前記基準パレットおよびそれ以外の通常パレットの通過を共に検知する第2検知信号を、前記カウンタ部に出力するパレット検知センサを有する請求項2に記載のパレット管理装置。
【請求項5】
各々がパレットに搭載された複数の基板を、順次、入口から出口に向けてコンベア搬送しながら加工処理する基板加工処理装置と、前記出口にて前記基板を取り外した後の前記パレットを、順次、コンベア搬送により前記入口に戻すパレット搬送装置と、前記パレットの運用を管理するパレット管理装置と、を備える基板加工処理システムにおけるパレット管理方法であって、
一群のロットの前記基板をコンベア搬送するために前記入口に向けて待機する所定枚数の前記パレットのうち任意の1枚に基準マークを付与し、これを基準パレットとする工程と、
前記一群のロットの基板を順次前記入口に投入開始する際に、前記基板加工処理装置内に既に投入されている直前ロットのパレットを排出する工程と、
前記一群のロットの基板を順次前記入口に投入開始する際に、前記パレットの前記所定枚数に相当する値をカウンタ部にセットする工程と、
前記一群のロットの基板を順次前記入口に投入開始する工程と、
投入開始される最初のパレットが前記基準パレットか否かを判定し、基準パレットでなければアラームを発出して前記コンベア搬送を停止し、一方、基準パレットであれば前記コンベア搬送を継続する工程と、
継続する前記コンベア搬送中、前記入口に前記パレットが投入される都度、そのパレットの枚数分前記カウンタ部の値を減算する工程と、
前記カウンタ部が前記値を減算し終えた時点で丁度、前記基準パレットが戻ったか否か判定し、戻っていなければ前記コンベア搬送を停止し、一方、戻っていれば前記コンベア搬送を続行する工程と、
を有する、基板加工処理システムにおけるパレット管理方法。
【請求項6】
前記カウンタ部が前記値を減算し終えた時点で、前記基準パレットが戻っていない場合、直前のロットで用いたパレットが前記基板加工処理装置内にまだ残留していたか、または、前記コンベア搬送中に前記出口又は入口より別のパレットが投入されたものと判定し、前記コンベア搬送を停止する請求項5に記載のパレット管理方法。
【請求項7】
前記カウンタ部が前記値を減算し終えた時点で、前記基準パレットが既に戻っていた場合、前記コンベア搬送中に前記出口又は入口よりパレットが抜き出されたものと判定し、前記コンベア搬送を停止する請求項5に記載のパレット管理方法。
【請求項8】
各々がパレットに搭載された複数の基板を、順次、入口から出口に向けてコンベア搬送しながら加工処理する基板加工処理装置と、前記出口にて前記基板を取り外した後の前記パレットを、順次、コンベア搬送により前記入口に戻すパレット搬送装置と、前記パレットの運用を管理するパレット管理装置と、を備え、かつ、一群のロットの前記基板をコンベア搬送するために前記入口に向けて待機する所定枚数の前記パレットのうち任意の1枚に基準マークを付与してこれを基準パレットとして用いる、基板加工処理システムにおけるパレット管理プログラムであって、コンピュータに、
前記一群のロットの基板を順次前記入口に投入開始する際に、前記基板加工処理装置内に既に投入されている直前ロットのパレットを排出させる手順と、
前記一群のロットの基板を順次前記入口に投入開始する際に、前記パレットの前記所定枚数に相当する値をカウンタ部にセットさせる手順と、
前記一群のロットの基板を順次前記入口に投入開始させる手順と、
投入開始される最初のパレットが前記基準パレットか否かを判定し、基準パレットでなければアラームを発出して前記コンベア搬送を停止させ、一方、基準パレットであれば前記コンベア搬送を継続させる手順と、
継続する前記コンベア搬送中、前記入口に前記パレットが投入される都度、そのパレットの枚数分前記カウンタ部の値を減算させる手順と、
前記カウンタ部が前記値を減算し終えた時点で丁度、前記基準パレットが戻ったか否か判定し、戻っていなければアラームを発出して前記コンベア搬送を停止させ、一方、戻っていれば前記コンベア搬送を続行させる手順と、を実行させるための、基板加工処理システムにおけるパレット管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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