増加したFcレセプター結合親和性およびエフェクター機能を有する抗体を作製するための融合構築物およびその使用
本発明は、タンパク質のグリコシル化操作分野に関する。より詳細には、本発明は、触媒活性を有する核酸分子(融合構築物が含まれる)、治療特性が改良されたポリペプチド(Fcレセプター結合およびエフェクター機能が増加した抗体が含まれる)を作製するための宿主細胞のグリコシル化操作におけるその使用に関する。本発明は、広義には、宿主細胞によって産生された1つまたは複数のポリペプチドのグリコシル化プロフィールを変化させるための宿主細胞の糖操作に関する。本発明の方法を使用して、Fc領域中のグリコシル化が改変されて(フコシル化の減少が含まれる)グリコシル化の改変の結果としてエフェクター機能および/またはFcレセプター結合が増加した治療抗体を産生することができる。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
融合ポリペプチドをコードする配列を含む単離された核酸であって、該融合ポリペプチドが、β(1,4)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIII活性またはβ(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼ活性を有し、そして、ゴルジ常在ポリペプチドのゴルジ局在化ドメインを含む、核酸。
【請求項2】
請求項1に記載の単離された核酸であって、前記融合ポリペプチドが、β(1,4)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIIまたはβ(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼの触媒ドメインを含む、核酸。
【請求項3】
請求項2に記載の単離された核酸であって、前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIIの局在化ドメインである、核酸。
【請求項4】
請求項3に記載の単離された核酸であって、図24および配列番号14に示されるヌクレオチド配列を有する、核酸。
【請求項5】
請求項2に記載の単離された核酸であって、前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIの局在化ドメインである、核酸。
【請求項6】
請求項5に記載の単離された核酸であって、図25および配列番号12に示されるヌクレオチド配列を有する、核酸。
【請求項7】
請求項2に記載の単離された核酸であって、前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIの局在化ドメインである、核酸。
【請求項8】
請求項2に記載の単離された核酸であって、前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIの局在化ドメインである、核酸。
【請求項9】
請求項2に記載の単離された核酸であって、前記ゴルジ局在化ドメインが、α1−6コアフコシルトランスフェラーゼの局在化ドメインである、核酸。
【請求項10】
請求項3に記載の単離された核酸であって、図24および配列番号15に示されるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする配列を含む、核酸。
【請求項11】
請求項5に記載の単離された核酸であって、図25および配列番号13に示されるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする配列を含む、核酸。
【請求項12】
請求項3に記載の単離された核酸であって、ハイブリダイゼーションプローブに対してストリンジェントな条件下で、図24および配列番号14に示されるヌクレオチド配列からなるヌクレオチド配列にハイブリダイズする配列を含む、核酸。
【請求項13】
請求項5に記載の単離された核酸であって、ハイブリダイゼーションプローブに対してストリンジェントな条件下で、図25および配列番号12に示されるヌクレオチド配列からなるヌクレオチド配列にハイブリダイズする配列を含む、核酸。
【請求項14】
請求項3に記載の単離された核酸であって、図24および配列番号14に示されるヌクレオチド配列に少なくとも80%同一である配列を含む、核酸。
【請求項15】
請求項5に記載の単離された核酸であって、図25および配列番号12に示されるヌクレオチド配列に少なくとも80%同一である配列を含む、核酸。
【請求項16】
請求項3に記載の単離された核酸であって、図24および配列番号15のアミノ酸配列に少なくとも80%同一であるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする配列を含む、核酸。
【請求項17】
請求項5に記載の単離された核酸であって、図25および配列番号13のアミノ酸配列に少なくとも80%同一であるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする配列を含む、核酸。
【請求項18】
請求項3に記載の単離された核酸であって、保存的アミノ酸置換基を有する、図24および配列番号15のアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする配列を含む、核酸。
【請求項19】
請求項5に記載の単離された核酸であって、保存的アミノ酸置換基を有する、図25および配列番号13のアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする配列を含む、核酸。
【請求項20】
請求項1〜19のいずれか1項に記載の単離された核酸を含む、発現ベクター。
【請求項21】
β(1,4)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIII活性またはβ(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼ活性を有し、そして、異種ゴルジ常在ポリペプチドのゴルジ局在化ドメインを含む、融合ポリペプチド。
【請求項22】
請求項21に記載の融合ポリペプチドであって、β(1,4)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIIまたはβ(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼの触媒ドメインを含む、融合ポリペプチド。
【請求項23】
請求項21に記載の融合ポリペプチドであって、前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIIの局在化ドメインである、融合ポリペプチド。
【請求項24】
請求項21に記載の融合ポリペプチドであって、前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIの局在化ドメインである、融合ポリペプチド。
【請求項25】
請求項21に記載の融合ポリペプチドであって、前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIの局在化ドメインである、融合ポリペプチド。
【請求項26】
請求項21に記載の融合ポリペプチドであって、前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIの局在化ドメインである、融合ポリペプチド。
【請求項27】
請求項21に記載の融合ポリペプチドであって、前記ゴルジ局在化ドメインが、α1−6コアフコシルトランスフェラーゼの局在化ドメインである、融合ポリペプチド。
【請求項28】
請求項20に記載の発現ベクターを含む、宿主細胞。
【請求項29】
β(1,4)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIII活性またはβ(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼ活性を有する融合ポリペプチドを産生するための方法であって、該方法は、該融合ポリペプチドをコードする前記核酸の発現を可能にする条件下で、培地で、請求項28に記載の宿主細胞を培養する工程、および生じた培養物から該融合ポリペプチドを回収する工程、を包含する、方法。
【請求項30】
宿主細胞によって産生されたポリペプチドのグリコシル化プロフィールを改変するための方法であって、請求項1〜19のいずれか1項に記載の核酸を、該宿主細胞に導入する工程を包含する、方法。
【請求項31】
宿主細胞によって産生されたポリペプチドのグリコシル化プロフィールを改変するための方法であって、請求項20に記載の発現ベクターを、該宿主細胞に導入する工程を包含する、方法。
【請求項32】
前記ポリペプチドが、IgGまたはそのフラグメントである、請求項30または31に記載の方法。
【請求項33】
前記ポリペプチドが、IgG1またはそのフラグメントである、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記ポリペプチドが、ヒトIgGのFc領域に相当する領域を含む融合タンパク質である、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
宿主細胞によって産生されたポリペプチドのFc領域中のオリゴ糖を改変するのに十分な量の、β(1,4)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIII活性またはβ(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼ活性を有する融合ポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸を発現するように操作された宿主細胞であって、該ポリペプチドが、全抗体分子、抗体フラグメントおよび免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含む融合タンパク質からなる群より選択される、宿主細胞。
【請求項36】
前記宿主細胞により産生された前記ポリペプチドが、IgGまたはそのフラグメントである、請求項35に記載の宿主細胞。
【請求項37】
前記宿主細胞により産生された前記ポリペプチドが、IgG1またはそのフラグメントである、請求項35に記載の宿主細胞。
【請求項38】
前記宿主細胞により産生された前記ポリペプチドが、ヒトIgGのFc領域に相当する領域を含む融合タンパク質である、請求項35に記載の宿主細胞。
【請求項39】
前記宿主細胞により産生された前記ポリペプチドが、前記改変の結果として増加したFcレセプター結合親和性を示す、請求項35に記載の宿主細胞。
【請求項40】
前記宿主細胞により産生された前記ポリペプチドが、前記改変の結果として増加したエフェクター機能を示す、請求項35に記載の宿主細胞。
【請求項41】
前記融合ポリペプチドが、β(1,4)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIIまたはβ(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼの触媒ドメインを含む、請求項35に記載の宿主細胞。
【請求項42】
前記融合ポリペプチドが、異種ゴルジ常在ポリペプチドのゴルジ局在化ドメインをさらに含む、請求項41に記載の宿主細胞。
【請求項43】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIIの局在化ドメインである、請求項42に記載の宿主細胞。
【請求項44】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIの局在化ドメインである、請求項42に記載の宿主細胞。
【請求項45】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIの局在化ドメインである、請求項42に記載の宿主細胞。
【請求項46】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIの局在化ドメインである、請求項42に記載の宿主細胞。
【請求項47】
前記ゴルジ局在化ドメインが、α1−6コアフコシルトランスフェラーゼの局在化ドメインである、請求項42に記載の宿主細胞。
【請求項48】
前記増加したエフェクター機能が、増加したFc媒介性細胞傷害性である、請求項40に記載の宿主細胞。
【請求項49】
前記増加したエフェクター機能が、NK細胞に対する増加した結合である、請求項40に記載の宿主細胞。
【請求項50】
前記増加したエフェクター機能が、マクロファージに対する増加した結合である、請求項40に記載の宿主細胞。
【請求項51】
前記増加したエフェクター機能が、多形核細胞に対する増加した結合である、請求項40に記載の宿主細胞。
【請求項52】
前記増加したエフェクター機能が、単球に対する増加した結合である、請求項40に記載の宿主細胞。
【請求項53】
前記増加したエフェクター機能が、増加した、直接シグナル伝達に誘導されたアポトーシスである、請求項40に記載の宿主細胞。
【請求項54】
前記増加したエフェクター機能が、増加した樹状細胞成熟である、請求項40に記載の宿主細胞。
【請求項55】
前記増加したエフェクター機能が、増加したT細胞プライミングである、請求項40に記載の宿主細胞。
【請求項56】
前記Fcレセプターが、Fcγ活性化レセプターである、請求項39に記載の宿主細胞。
【請求項57】
前記Fcレセプターが、FcγRIIIAレセプターである、請求項39に記載の宿主細胞。
【請求項58】
前記宿主細胞が、CHO細胞、BHK細胞、NSO細胞、SP2/0細胞、YO骨髄腫細胞、P3X63マウス骨髄腫細胞、PER細胞、PER.C6細胞またはハイブリドーマ細胞である、請求項35に記載の宿主細胞。
【請求項59】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、抗CD20抗体である、請求項35に記載の宿主細胞。
【請求項60】
前記抗CD20抗体が、IDEC−C2B8である、請求項59に記載の宿主細胞。
【請求項61】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、キメラ抗ヒト腎細胞癌モノクローナル抗体chG250である、請求項35に記載の宿主細胞。
【請求項62】
請求項35に記載の宿主細胞であって、抗体分子および抗体フラグメントまたは免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含む融合タンパク質をコードする少なくとも一つの切断された核酸をさらに含む、宿主細胞。
【請求項63】
請求項35に記載の宿主細胞であって、β(1,4)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIII活性またはβ(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼ活性を有する融合ポリペプチドをコードする前記少なくとも一つの核酸が、構成的プロモーターエレメントに作動可能に連結される、宿主細胞。
【請求項64】
請求項62に記載の宿主細胞であって、前記少なくとも一つの切断された核酸が、抗CD20抗体、キメラ抗ヒト神経芽腫モノクローナル抗体chCE7、キメラ抗ヒト腎細胞癌モノクローナル抗体chG250、キメラ抗ヒト結腸癌、肺癌および乳癌モノクローナル抗体ING−1、ヒト化抗ヒト17−1A抗原モノクローナル抗体3622W94、ヒト化抗ヒト結腸直腸腫瘍抗体A33、GD3ガングリオシドに対して指向された抗ヒト黒色腫抗体R24、キメラ抗ヒト扁平上皮癌モノクローナル抗体SF−25、抗ヒトEGFR抗体、抗ヒトEGFRvIII抗体、抗ヒトPSMA抗体、抗ヒトPSCA抗体、抗ヒトCD22抗体、抗ヒトCD30抗体、抗ヒトCD33抗体、抗ヒトCD38抗体、抗ヒトCD40抗体、抗ヒトCD45抗体、抗ヒトCD52抗体、抗ヒトCD138抗体、抗ヒトHLA−DR改変抗体、抗ヒトEpCAM抗体、抗ヒトCEA抗体、抗ヒトMUC1抗体、抗ヒトMUC1コアタンパク質抗体、抗ヒト異所性グリコシル化MUC1抗体、ED−Bドメインを含むヒトフィブロネクチン改変体に対する抗体、または抗ヒトHER2/neu抗体をコードする、宿主細胞。
【請求項65】
宿主細胞中で、ポリペプチドを産生するための方法であって、該方法は、以下:
a β(1,4)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIII活性またはβ(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼ活性を有する融合ポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸を発現するように操作された宿主細胞を、免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含む全抗体分子、抗体フラグメントおよび融合タンパク質からなる群より選択されるポリペプチドの産生を可能にする条件下で、培養する工程であって、該融合ポリペプチドが、該宿主細胞によって産生された該ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖を改変するのに十分な量で発現される、工程;ならびに
b 該ポリペプチドを単離する、工程
を包含する、方法。
【請求項66】
前記融合ポリペプチドが、β(1,4)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIIまたはβ(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼの触媒ドメインを含む、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記融合ポリペプチドが、異種ゴルジ常在ポリペプチドのゴルジ局在化ドメインをさらに含む、請求項65に記載の方法。
【請求項68】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIIの局在化ドメインである、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIの局在化ドメインである、請求項67に記載の方法。
【請求項70】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIの局在化ドメインである、請求項67に記載の方法。
【請求項71】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIの局在化ドメインである、請求項67に記載の方法。
【請求項72】
前記ゴルジ局在化ドメインが、α1−6コアフコシルトランスフェラーゼの局在化ドメインである、請求項67に記載の方法。
【請求項73】
前記ポリペプチドが、前記改変の結果として増加したエフェクター機能を有する、請求項65に記載の方法。
【請求項74】
前記増加したエフェクター機能が、増加したFc媒介性細胞傷害性である、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記増加したエフェクター機能が、NK細胞に対する増加した結合である、請求項73に記載の方法。
【請求項76】
前記増加したエフェクター機能が、マクロファージに対する増加した結合である、請求項73に記載の方法。
【請求項77】
前記増加したエフェクター機能が、単球に対する増加した結合である、請求項73に記載の方法。
【請求項78】
前記増加したエフェクター機能が、多形核細胞に対する増加した結合である、請求項73に記載の方法。
【請求項79】
前記増加したエフェクター機能が、直接シグナル伝達に誘導されたアポトーシスである、請求項73に記載の方法。
【請求項80】
前記増加したエフェクター機能が、増加した樹状細胞成熟である、請求項73に記載の方法。
【請求項81】
前記増加したエフェクター機能が、増加したT細胞プライミングである、請求項73に記載の方法。
【請求項82】
前記宿主細胞により産生された前記ポリペプチドが、前記改変の結果として増加したFcレセプター結合親和性を示す、請求項65に記載の方法。
【請求項83】
前記Fcレセプターが、Fc活性化レセプターである、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記Fcレセプターが、FcγRIIIAレセプターである、請求項82に記載の方法。
【請求項85】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、該ポリペプチドのFc領域における増加した割合の二分されたオリゴ糖を有する、請求項65に記載の方法。
【請求項86】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、該ポリペプチドのFc領域における増加した割合の非フコシル化オリゴ糖を有する、請求項65に記載の方法。
【請求項87】
前記非フコシル化オリゴ糖がハイブリッドである、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
前記非フコシル化オリゴ糖が複合体である、請求項86に記載の方法。
【請求項89】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、該ポリペプチドのFc領域における増加した割合の二分された非フコシル化オリゴ糖を有する、請求項65に記載の方法。
【請求項90】
前記二分された非フコシル化オリゴ糖がハイブリッドである、請求項89に記載の方法。
【請求項91】
前記二分された非フコシル化オリゴ糖が複合体である、請求項89に記載の方法。
【請求項92】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも20%が、二分され、非フコシル化される、請求項89に記載の方法。
【請求項93】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも25%が、二分され、非フコシル化される、請求項89に記載の方法。
【請求項94】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも30%が、二分され、非フコシル化される、請求項89に記載の方法。
【請求項95】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも35%が、二分され、非フコシル化される、請求項89に記載の方法。
【請求項96】
請求項65〜96のいずれか1項に記載の方法によって産生された、増加したエフェクター機能を有するように操作された、抗体。
【請求項97】
請求項65〜96のいずれか1項に記載の方法によって産生された、増加したFcレセプター結合親和性を有するように操作された、抗体。
【請求項98】
前記増加したエフェクター機能が、増加したFc媒介性細胞傷害性である、請求項97に記載の抗体。
【請求項99】
前記増加したエフェクター機能が、NK細胞に対する増加した結合である、請求項97に記載の抗体。
【請求項100】
前記増加したエフェクター機能が、マクロファージに対する増加した結合である、請求項97に記載の抗体。
【請求項101】
前記増加したエフェクター機能が、単球に対する増加した結合である、請求項97に記載の抗体。
【請求項102】
前記増加したエフェクター機能が、多形核細胞に対する増加した結合である、請求項97に記載の抗体。
【請求項103】
前記増加したエフェクター機能が、直接シグナル伝達に誘導されたアポトーシスである、請求項97に記載の抗体。
【請求項104】
前記増加したエフェクター機能が、増加した樹状細胞成熟である、請求項97に記載の抗体。
【請求項105】
前記増加したエフェクター機能が、増加したT細胞プライミングである、請求項97に記載の抗体。
【請求項106】
前記Fcレセプターが、Fc活性化レセプターである、請求項98に記載の抗体。
【請求項107】
前記Fcレセプターが、FcγRIIIaレセプターである、請求項98に記載の抗体。
【請求項108】
Fc領域を含み、請求項65〜96のいずれか1項に記載の方法によって産生された、増加したエフェクター機能を有するように操作された、抗体フラグメント。
【請求項109】
免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含み、請求項65〜96のいずれか1項に記載の方法によって産生された、増加したエフェクター機能を有するように操作された、融合タンパク質。
【請求項110】
Fc領域を含み、請求項65〜96のいずれか1項に記載の方法によって産生された、増加したFcレセプター結合親和性を有するように操作された、抗体フラグメント。
【請求項111】
免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含み、請求項65〜96のいずれか1項に記載の方法によって産生された、増加したFcレセプター結合親和性を有するように操作された、融合タンパク質。
【請求項112】
請求項97〜108のいずれか1項に記載の抗体および薬学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。
【請求項113】
請求項109または111に記載の抗体フラグメントおよび薬学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。
【請求項114】
請求項110または112に記載の融合タンパク質および薬学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。
【請求項115】
処置の必要な患者に、治療的に有効量の請求項113〜115のいずれか1項に記載の薬学的組成物を投与する工程を包含する、癌の処置のための方法。
【請求項116】
B細胞枯渇に基づく疾患処置のための改良された方法であって、該方法は、治療的に有効量の抗体を、それを必要とするヒト被験体に投与する工程を包含し、該改良は、請求項65〜96のいずれか1項に記載の方法により産生された抗体の治療的に有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項117】
前記抗体が、抗CD20モノクローナル抗体である、請求項117に記載の改良された方法。
【請求項118】
前記抗CD20抗体が、IDEC−C2B8である、請求項118に記載の改良された方法。
【請求項119】
融合ポリペプチドをコードする配列を含む単離された核酸であって、ここで、該融合ポリペプチドは、β(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼ活性を有し、そして、ゴルジ常在ポリペプチドのゴルジ局在化ドメインを含む、核酸。
【請求項120】
前記融合ポリペプチドが、β(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼの触媒ドメインを含む、請求項119に記載の単離された核酸。
【請求項121】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIIの局在化ドメインである、請求項2に記載の単離された核酸。
【請求項122】
請求項119〜121のいずれか1項に記載の単離された核酸を含む、発現ベクター。
【請求項123】
β(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼ活性を有し、そして、異種ゴルジ常在ポリペプチドのゴルジ局在化ドメインを含む、融合ポリペプチド。
【請求項124】
β(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼの触媒ドメインを含む、請求項123に記載の融合ポリペプチド。
【請求項125】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIIの局在化ドメインである、請求項124に記載の融合ポリペプチド。
【請求項126】
請求項122に記載の発現ベクターを含む、宿主細胞。
【請求項127】
β(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼ活性を有する融合ポリペプチドを産生するための方法であって、該方法は、該融合ポリペプチドをコードする前記核酸の発現を可能にする条件下で、培地で、請求項126に記載の宿主細胞を培養する工程、および生じた培養物から該融合ポリペプチドを回収する工程、を包含する、方法。
【請求項128】
宿主細胞によって産生されたポリペプチドのグリコシル化プロフィールを改変するための方法であって、請求項119〜121のいずれか1項に記載の核酸を、該宿主細胞に導入する工程を包含する、方法。
【請求項129】
宿主細胞によって産生されたポリペプチドのグリコシル化プロフィールを改変するための方法であって、請求項122に記載の発現ベクターを、該宿主細胞に導入する工程を包含する、方法。
【請求項130】
宿主細胞であって、以下:
(a)融合ポリペプチドをコードする核酸分子を含む発現ベクターであって、該融合ポリペプチドが、β(1,4)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIII(GnT III)活性を有し、ゴルジ常在ポリペプチドのゴルジ局在化ドメインを含む、発現ベクター;および
(b)ポリペプチドをコードする核酸分子を含む発現ベクターであって、該ポリペプチドが、マンノシダーゼII(ManII)活性を有する、発現ベクター
を含む、宿主細胞。
【請求項131】
請求項130に記載の宿主細胞であって、前記融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子およびマンノシダーゼ活性IIを有する前記ポリペプチドをコードする前記核酸分子が、同一の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項132】
請求項130に記載の宿主細胞であって、前記融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子およびManII活性を有する前記ポリペプチドをコードする前記核酸分子が、別々の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項133】
前記融合ポリペプチドが、GnTIIIの触媒ドメインを含む、請求項130に記載の宿主細胞。
【請求項134】
前記ゴルジ局在化ドメインが、ManIIの局在化ドメインである、請求項130に記載の宿主細胞。
【請求項135】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIの局在化ドメインである、請求項130に記載の宿主細胞。
【請求項136】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIの局在化ドメインである、請求項130に記載の宿主細胞。
【請求項137】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIの局在化ドメインである、請求項130に記載の宿主細胞。
【請求項138】
前記ゴルジ局在化ドメインが、α1,6−Nコアフコシルトランスフェラーゼの局在化ドメインである、請求項130に記載の宿主細胞。
【請求項139】
前記宿主細胞が、哺乳動物細胞、酵母細胞、昆虫細胞または植物細胞からなる群より選択される、請求項130に記載の宿主細胞。
【請求項140】
前記宿主細胞が、CHO細胞、BHK細胞、NSO細胞、SP2/0細胞、YO骨髄腫細胞、P3X63マウス骨髄腫細胞、PER細胞、PER.C6細胞およびハイブリドーマ細胞からなる群より選択される、請求項130に記載の宿主細胞。
【請求項141】
請求項130に記載の宿主細胞であって、ポリペプチドをコードする核酸分子を含む発現ベクターをさらに含み、ここで、該ポリペプチドが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニル−トランスフェラーゼII(GnT II)活性を有する、宿主細胞。
【請求項142】
請求項141に記載の宿主細胞であって、ここで、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子、ManII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子およびGnTII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子が、同一の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項143】
請求項141に記載の宿主細胞であって、ここで、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子、ManII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子およびGnTII活性を有するポリペプチドをコードする核酸分子が、それぞれ別々の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項144】
請求項141に記載の宿主細胞であって、ここで、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子が一つの発現ベクター上に存在し、そして、ManII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子およびGnTII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子が、同一の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項145】
請求項141に記載の宿主細胞であって、ここで、ManIIをコードする前記核酸分子が一つの発現ベクター上に存在し、そして、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子およびGnTII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子が、同一の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項146】
請求項141に記載の宿主細胞であって、ここで、前記GnT IIをコードする前記核酸分子が一つの発現ベクター上に存在し、そして、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子およびManII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子が、同一の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項147】
宿主細胞であって、以下:
(a)融合ポリペプチドをコードする核酸分子を含む発現ベクターであって、該融合ポリペプチドが、β(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼ(GalT)活性を有し、そしてゴルジ常在ポリペプチドのゴルジ局在化ドメインを含む、発現ベクター;および
(b)ポリペプチドをコードする核酸分子を含む発現ベクターであって、該ポリペプチドが、マンノシダーゼII(ManII)活性を有する、発現ベクター
を含む、宿主細胞。
【請求項148】
請求項147に記載の宿主細胞であって、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子およびマンノシダーゼ活性IIを有するポリペプチドをコードする前記核酸分子が、同一の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項149】
請求項147に記載の宿主細胞であって、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子およびManII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子が、別々の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項150】
前記融合ポリペプチドが、GalTの触媒ドメインを含む、請求項147に記載の宿主細胞。
【請求項151】
前記ゴルジ局在化ドメインが、ManIIの局在化ドメインである、請求項147に記載の宿主細胞。
【請求項152】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIの局在化ドメインである、請求項147に記載の宿主細胞。
【請求項153】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIの局在化ドメインである、請求項147に記載の宿主細胞。
【請求項154】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIの局在化ドメインである、請求項147に記載の宿主細胞。
【請求項155】
前記ゴルジ局在化ドメインが、α1,6−Nコアフコシルトランスフェラーゼの局在化ドメインである、請求項147に記載の宿主細胞。
【請求項156】
前記宿主細胞が、哺乳動物細胞、酵母細胞、昆虫細胞または植物細胞からなる群より選択される、請求項147に記載の宿主細胞。
【請求項157】
前記宿主細胞が、CHO細胞、BHK細胞、NSO細胞、SP2/0細胞、YO骨髄腫細胞、P3X63マウス骨髄腫細胞、PER細胞、PER.C6細胞およびハイブリドーマ細胞からなる群より選択される、請求項147に記載の宿主細胞。
【請求項158】
請求項147に記載の宿主細胞であって、ポリペプチドをコードする核酸分子を含む発現ベクターをさらに含み、ここで、該ポリペプチドが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニル−トランスフェラーゼII(GnT II)活性を有する、宿主細胞。
【請求項159】
請求項158に記載の宿主細胞であって、ここで、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子、ManII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子およびGnTII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子が、同一の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項160】
請求項158に記載の宿主細胞であって、ここで、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子、ManII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子およびGnTII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子が、それぞれ別々の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項161】
請求項158に記載の宿主細胞であって、ここで、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子が一つの発現ベクター上に存在し、そして、ManII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子およびGnTII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子が、同一の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項162】
請求項158に記載の宿主細胞であって、ここで、ManIIをコードする前記核酸分子が一つの発現ベクター上に存在し、そして、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子およびGnTII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子が、同一の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項163】
請求項158に記載の宿主細胞であって、ここで、前記GnT IIをコードする前記核酸分子が一つの発現ベクター上に存在し、そして、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子およびManII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子が、同一の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項164】
前記融合ポリペプチドが、GalTの触媒ドメインを含む、請求項158に記載の宿主細胞。
【請求項165】
前記ゴルジ局在化ドメインが、ManIIの局在化ドメインである、請求項158に記載の宿主細胞。
【請求項166】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIの局在化ドメインである、請求項158に記載の宿主細胞。
【請求項167】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIの局在化ドメインである、請求項158に記載の宿主細胞。
【請求項168】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIの局在化ドメインである、請求項158に記載の宿主細胞。
【請求項169】
前記ゴルジ局在化ドメインが、α1,6−コアフコシルトランスフェラーゼの局在化ドメインである、請求項158に記載の宿主細胞。
【請求項170】
前記宿主細胞が、哺乳動物細胞、酵母細胞、昆虫細胞または植物細胞からなる群より選択される、請求項158に記載の宿主細胞。
【請求項171】
前記宿主細胞が、CHO細胞、BHK細胞、NSO細胞、SP2/0細胞、YO骨髄腫細胞、P3X63マウス骨髄腫細胞、PER細胞、PER.C6細胞およびハイブリドーマ細胞からなる群より選択される、請求項159に記載の宿主細胞。
【請求項172】
宿主細胞によって産生されたポリペプチドのFc領域中のオリゴ糖を改変するのに十分な量の、GnTIII活性を有する融合ポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸およびManII活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸を発現するように操作された宿主細胞であって、該宿主細胞により産生される該ポリペプチドが、全抗体分子、抗体フラグメントおよび免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含む融合タンパク質からなる群より選択される、宿主細胞。
【請求項173】
宿主細胞によって産生されたポリペプチドのFc領域中のオリゴ糖を改変するのに十分な量の、GnTIII活性を有する融合ポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸、ManIIを有するポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸およびGnTII活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸を発現するように操作された宿主細胞であって、該宿主細胞により産生される該ポリペプチドが、全抗体分子、抗体フラグメントおよび免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含む融合タンパク質からなる群より選択される、宿主細胞。
【請求項174】
宿主細胞によって産生されたポリペプチドのFc領域中のオリゴ糖を改変するのに十分な量の、GalT活性を有する融合ポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸およびManII活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸を発現するように操作された宿主細胞であって、該宿主細胞により産生される該ポリペプチドが、全抗体分子、抗体フラグメントおよび免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含む融合タンパク質からなる群より選択される、宿主細胞。
【請求項175】
宿主細胞によって産生されたポリペプチドのFc領域中のオリゴ糖を改変するのに十分な量の、GalT活性を有する融合ポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸、ManIIを有するポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸およびGnTII活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸を発現するように操作された宿主細胞であって、該宿主細胞により産生される該ポリペプチドが、全抗体分子、抗体フラグメントおよび免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含む融合タンパク質からなる群より選択される、宿主細胞。
【請求項176】
前記宿主細胞により産生された前記ポリペプチドが、前記改変の結果として増加したFcレセプター結合親和性を示す、請求項172〜175のいずれか1項に記載の宿主細胞。
【請求項177】
前記宿主細胞により産生された前記ポリペプチドが、前記改変の結果として増加したエフェクター機能を示す、請求項172〜175のいずれか1項に記載の宿主細胞。
【請求項178】
前記増加したエフェクター機能が、増加したFc媒介性細胞傷害性である、請求項177に記載の宿主細胞。
【請求項179】
前記増加したエフェクター機能が、NK細胞に対する増加した結合である、請求項177に記載の宿主細胞。
【請求項180】
前記増加したエフェクター機能が、マクロファージに対する増加した結合である、請求項177に記載の宿主細胞。
【請求項181】
前記増加したエフェクター機能が、多形核細胞に対する増加した結合である、請求項177に記載の宿主細胞。
【請求項182】
前記増加したエフェクター機能が、単球に対する増加した結合である、請求項177に記載の宿主細胞。
【請求項183】
前記増加したエフェクター機能が、増加した、直接シグナル伝達に誘導されたアポトーシスである、請求項177に記載の宿主細胞。
【請求項184】
前記増加したエフェクター機能が、増加した樹状細胞成熟である、請求項177に記載の宿主細胞。
【請求項185】
前記増加したエフェクター機能が、増加したT細胞プライミングである、請求項177に記載の宿主細胞。
【請求項186】
宿主細胞中で、ポリペプチドを産生するための方法であって、該方法は、以下:
a.GnTIII活性を有する融合ポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸およびManII活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸を発現するように操作された宿主細胞を、全抗体分子、抗体フラグメントおよび免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含む融合タンパク質からなる群より選択されるポリペプチドの産生を可能にする条件下で、培養する工程であって、該融合ポリペプチドが、該宿主細胞によって産生された該ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖を改変するのに十分な量で発現される、工程;ならびに
b.該ポリペプチドを単離する、工程
を包含する、方法。
【請求項187】
前記宿主細胞が、GnTII活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸を発現するようにさらに操作される、請求項186に記載の方法。
【請求項188】
前記融合ポリペプチドが、GnTIIIの触媒ドメインを含む、請求項186または187に記載の方法。
【請求項189】
前記融合ポリペプチドが、異種ゴルジ常在ポリペプチドのゴルジ局在化ドメインをさらに含む、請求項188に記載の方法。
【請求項190】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIIの局在化ドメインである、請求項189に記載の方法。
【請求項191】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIの局在化ドメインである、請求項189に記載の方法。
【請求項192】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIの局在化ドメインである、請求項189に記載の方法。
【請求項193】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIの局在化ドメインである、請求項189に記載の方法。
【請求項194】
前記ゴルジ局在化ドメインが、α1−6コアフコシルトランスフェラーゼの局在化ドメインである、請求項189に記載の方法。
【請求項195】
前記ポリペプチドが、前記改変の結果として増加したエフェクター機能を有する、請求項186に記載の方法。
【請求項196】
宿主細胞中で、ポリペプチドを産生するための方法であって、該方法は、以下:
a.GalT活性を有する融合ポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸およびManII活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸を発現するように操作された宿主細胞を、全抗体分子、抗体フラグメントおよび免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含む融合タンパク質からなる群より選択されるポリペプチドの産生を可能にする条件下で、培養する工程であって、該融合ポリペプチドが、該宿主細胞によって産生された該ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖を改変するのに十分な量で発現される、工程;ならびに
b.該ポリペプチドを単離する、工程
を包含する、方法。
【請求項197】
前記宿主細胞が、GnTII活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸を発現するようにさらに操作される、請求項197に記載の方法。
【請求項198】
前記融合ポリペプチドが、GalTの触媒ドメインを含む、請求項196または197に記載の方法。
【請求項199】
前記融合ポリペプチドが、異種ゴルジ常在ポリペプチドのゴルジ局在化ドメインをさらに含む、請求項198に記載の方法。
【請求項200】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIIの局在化ドメインである、請求項199に記載の方法。
【請求項201】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIの局在化ドメインである、請求項199に記載の方法。
【請求項202】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIの局在化ドメインである、請求項199に記載の方法。
【請求項203】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIの局在化ドメインである、請求項199に記載の方法。
【請求項204】
前記ゴルジ局在化ドメインが、α1−6コアフコシルトランスフェラーゼの局在化ドメインである、請求項199に記載の方法。
【請求項205】
前記ポリペプチドが、前記改変の結果として増加したエフェクター機能を有する、請求項199に記載の方法。
【請求項206】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、該ポリペプチドのFc領域における増加した割合の二分された非フコシル化オリゴ糖を有する、請求項186または196に記載の方法。
【請求項207】
前記二分された非フコシル化オリゴ糖がハイブリッドである、請求項206に記載の方法。
【請求項208】
前記二分された非フコシル化オリゴ糖が複合体である、請求項206に記載の方法。
【請求項209】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも20%が、二分され、非フコシル化される、請求項206に記載の方法。
【請求項210】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも25%が、二分され、非フコシル化される、請求項206に記載の方法。
【請求項211】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも30%が、二分され、非フコシル化される、請求項206に記載の方法。
【請求項212】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも35%が、二分され、非フコシル化される、請求項206に記載の方法。
【請求項213】
請求項196〜212のいずれか1項に記載の方法によって産生された、増加したエフェクター機能を有するように操作された、抗体。
【請求項214】
請求項213に記載される抗体および薬学的に受容可能なキャリアを含有する薬学的組成物。
【請求項215】
処置の必要な患者に、治療的に有効量の請求項214に記載の薬学的組成物を投与する工程を包含する、癌の処置のための方法。
【請求項216】
宿主細胞中で、増加したFc媒介性細胞傷害性を有するポリペプチドを産生するための方法であって、該方法は、以下:
a.GalTをコードする少なくとも一つの核酸およびManIIをコードする少なくとも一つの核酸を発現するように操作された宿主細胞を、全抗体分子、免疫グロブリンのFc領域を含む抗体フラグメントからなる群より選択されるポリペプチドの産生を可能にする条件下で培養する工程であって、ここで、GalTまたはManIIのいずれか一つまたは両方の発現レベルが、該宿主細胞によって産生された該ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖を改変するのに十分であり、そして、該ポリペプチドが、該改変の結果として増加したFc媒介性細胞傷害性を有する、工程;ならびに
b.増加したFc媒介性細胞傷害性を有する該ポリペプチドを単離する、工程
を包含する、方法。
【請求項217】
工程(a)において、前記宿主細胞が、全抗体をコードする核酸を少なくとも一つ含む、請求項216に記載の方法。
【請求項218】
工程(a)において、前記宿主細胞が、抗体フラグメントをコードする核酸を少なくとも一つ含む、請求項216に記載の方法。
【請求項219】
前記GalTの発現レベルが、増加したFc媒介性細胞傷害性を有する免疫グロブリンのFc領域を含む抗体分子または抗体フラグメントを産生する、請求項216に記載の方法。
【請求項220】
前記宿主細胞が、GnTIIIをコードする核酸を少なくとも一つさらに含み、該GnTIIIが、該宿主細胞によって産生される該ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖を改変するために十分な量で発現され、そして、該ポリペプチドが、該改変の結果として増加したFc媒介性細胞傷害性を有する、請求項216に記載の方法。
【請求項221】
GalT、ManIIまたはGnTIIIの一つ以上の発現レベルが、前記ポリペプチドのFc領域における二分されたオリゴ糖を形成するのに十分である、請求項216または220のいずれか1項に記載の方法。
【請求項222】
前記Fc領域における全オリゴ糖に対する該Fc領域における二分されたオリゴ糖の割合が、少なくとも45%である、請求項221に記載の方法。
【請求項223】
前記二分されたオリゴ糖が、複合体である、請求項221に記載の方法。
【請求項224】
前記二分されたオリゴ糖が、ハイブリッドである、請求項221に記載の方法。
【請求項225】
前記宿主細胞が、哺乳動物細胞、酵母細胞、昆虫細胞または植物細胞からなる群より選択される、請求項216または220のいずれか1項に記載の方法。
【請求項226】
前記宿主細胞が、植物細胞である、請求項225に記載の方法。
【請求項227】
前記宿主細胞が、CHO細胞、BHK細胞、NSO細胞、SP2/0細胞、YO骨髄腫細胞、P3X63マウス骨髄腫細胞、PER細胞、PER.C6細胞およびハイブリドーマ細胞からなる群より選択される、請求項216または220のいずれか1項に記載の方法。
【請求項228】
宿主細胞中で、ポリペプチドを産生するための方法であって、該方法は、以下:
a.α−マンノシダーゼII活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸を発現するように操作された宿主細胞を、免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含む、全抗体分子、抗体フラグメントおよび融合タンパク質からなる群より選択されるポリペプチドの産生を可能にする条件下で、培養する工程であって、α−マンノシダーゼII活性を有する該ポリペプチドが、該宿主細胞によって産生された該ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖を改変するのに十分な量で発現される、工程;ならびに
b.該宿主細胞によって産生された該ポリペプチドを単離する、工程
を包含する、方法。
【請求項229】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、前記改変の結果として増加したエフェクター機能を有する、請求項228に記載の方法。
【請求項230】
前記増加したエフェクター機能が、増加したFc媒介性細胞傷害性である、請求項229に記載の方法。
【請求項231】
前記増加したエフェクター機能が、NK細胞に対する増加した結合である、請求項229に記載の方法。
【請求項232】
前記増加したエフェクター機能が、マクロファージに対する増加した結合である、請求項229に記載の方法。
【請求項233】
前記増加したエフェクター機能が、多形核細胞に対する増加した結合である、請求項229に記載の方法。
【請求項234】
前記増加したエフェクター機能が、単球に対する増加した結合である、請求項229に記載の方法。
【請求項235】
前記増加したエフェクター機能が、増加した、直接シグナル伝達に誘導されたアポトーシスである、請求項229に記載の方法。
【請求項236】
前記増加したエフェクター機能が、増加した樹状細胞成熟である、請求項229に記載の方法。
【請求項237】
前記増加したエフェクター機能が、増加したT細胞プライミングである、請求項229に記載の方法。
【請求項238】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、前記改変の結果として増加したFcレセプター結合を示す、請求項228に記載の方法。
【請求項239】
前記Fcレセプターが、Fcγ活性化レセプターである、請求項238に記載の方法。
【請求項240】
前記Fcレセプターが、FcγRIIIAレセプターである、請求項238に記載の方法。
【請求項241】
前記宿主細胞が、CHO細胞、BHK細胞、NSO細胞、SP2/0細胞、YO骨髄腫細胞、P3X63マウス骨髄腫細胞、PER細胞、PER.C6細胞またはハイブリドーマ細胞である、請求項228に記載の方法。
【請求項242】
前記宿主細胞によって産生される前記ポリペプチドが、抗CD20抗体である、請求項228に記載の方法。
【請求項243】
前記抗CD20抗体が、IDEC−C2B8である、請求項228に記載の方法。
【請求項244】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、キメラ抗ヒト腎細胞癌モノクローナル抗体chG250である、請求項228に記載の方法。
【請求項245】
請求項228に記載の方法であって、前記宿主細胞が、抗体分子および抗体フラグメントまたは免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含む融合タンパク質をコードする少なくとも一つの切断された核酸をさらに含む、方法。
【請求項246】
請求項245に記載の方法であって、前記少なくとも一つの切断された核酸が、抗CD20抗体、キメラ抗ヒト神経芽腫モノクローナル抗体chCE7、キメラ抗ヒト腎細胞癌モノクローナル抗体chG250、キメラ抗ヒト結腸癌、肺癌および乳癌モノクローナル抗体ING−1、ヒト化抗ヒト17−1A抗原モノクローナル抗体3622W94、ヒト化抗ヒト結腸直腸腫瘍抗体A33、GD3ガングリオシドに対して指向された抗ヒト黒色腫抗体R24、キメラ抗ヒト扁平上皮癌モノクローナル抗体SF−25、抗ヒトEGFR抗体、抗ヒトEGFRvIII抗体、抗ヒトPSMA抗体、抗ヒトPSCA抗体、抗ヒトCD22抗体、抗ヒトCD30抗体、抗ヒトCD33抗体、抗ヒトCD38抗体、抗ヒトCD40抗体、抗ヒトCD45抗体、抗ヒトCD52抗体、抗ヒトCD138抗体、抗ヒトHLA−DR改変抗体、抗ヒトEpCAM抗体、抗ヒトCEA抗体、抗ヒトMUC1抗体、抗ヒトMUC1コアタンパク質抗体、抗ヒト異所性グリコシル化MUC1抗体、ED−Bドメインを含むヒトフィブロネクチン改変体に対する抗体、抗ヒトTAG−72抗体または抗ヒトHER2/neu抗体をコードする、方法。
【請求項247】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、該ポリペプチドのFc領域における増加した割合の二分されたオリゴ糖を有する、請求項228に記載の方法。
【請求項248】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、該ポリペプチドのFc領域における増加した割合の非フコシル化オリゴ糖を有する、請求項228に記載の方法。
【請求項249】
前記非フコシル化オリゴ糖が、ハイブリッドである、請求項248に記載の方法。
【請求項250】
前記非フコシル化オリゴ糖が、複合体である、請求項248に記載の方法。
【請求項251】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、該ポリペプチドのFc領域における増加した割合の二分された非フコシル化オリゴ糖を有する、請求項228に記載の方法。
【請求項252】
前記二分された非フコシル化オリゴ糖がハイブリッドである、請求項251に記載の方法。
【請求項253】
前記二分された非フコシル化オリゴ糖が複合体である、請求項251に記載の方法。
【請求項254】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも20%が、非フコシル化される、請求項248に記載の方法。
【請求項255】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも25%が、非フコシル化される、請求項248に記載の方法。
【請求項256】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも30%が、非フコシル化される、請求項248に記載の方法。
【請求項257】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも35%が、非フコシル化される、請求項248に記載の方法。
【請求項258】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも40%が、非フコシル化される、請求項248に記載の方法。
【請求項259】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも45%が、非フコシル化される、請求項248に記載の方法。
【請求項260】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも48%が、非フコシル化される、請求項248に記載の方法。
【請求項261】
請求項228に記載の方法によって産生された、増加したエフェクター機能を有するように操作された、抗体。
【請求項262】
請求項228に記載の方法によって産生された、増加したFcレセプター結合親和性を有するように操作された、抗体。
【請求項263】
前記増加したエフェクター機能が、増加したFc媒介性細胞傷害性である、請求項261に記載の抗体。
【請求項264】
前記増加したエフェクター機能が、NK細胞に対する増加した結合である、請求項261に記載の抗体。
【請求項265】
前記増加したエフェクター機能が、マクロファージに対する増加した結合である、請求項261に記載の抗体。
【請求項266】
前記増加したエフェクター機能が、単球に対する増加した結合である、請求項261に記載の抗体。
【請求項267】
前記増加したエフェクター機能が、多形核細胞に対する増加した結合である、請求項261に記載の抗体。
【請求項268】
前記増加したエフェクター機能が、直接シグナル伝達に誘導されたアポトーシスである、請求項261に記載の抗体。
【請求項269】
前記増加したエフェクター機能が、増加した樹状細胞成熟である、請求項261に記載の抗体。
【請求項270】
前記増加したエフェクター機能が、増加したT細胞プライミングである、請求項261に記載の抗体。
【請求項271】
前記Fcレセプターが、Fc活性化レセプターである、請求項262に記載の抗体。
【請求項272】
前記Fcレセプターが、FcγRIIIaレセプターである、請求項262に記載の抗体。
【請求項273】
Fc領域を含み、請求項228に記載の方法によって産生された、増加したエフェクター機能を有するように操作された、抗体フラグメント。
【請求項274】
免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含み、請求項228に記載の方法によって産生された、増加したエフェクター機能を有するように操作された、融合タンパク質。
【請求項275】
Fc領域を含み、請求項228に記載の方法によって産生された、増加したFcレセプター結合親和性を有するように操作された、抗体フラグメント。
【請求項276】
免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含み、請求項228に記載の方法によって産生された、増加したFcレセプター結合親和性を有するように操作された、融合タンパク質。
【請求項277】
請求項261〜272のいずれか1項に記載の抗体および薬学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。
【請求項278】
請求項273または275に記載の抗体フラグメントおよび薬学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。
【請求項279】
請求項274または276に記載の融合タンパク質および薬学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。
【請求項280】
処置の必要な患者に、治療的に有効量の請求項277〜279のいずれか1項に記載の薬学的組成物を投与する工程を包含する、腫瘍の処置のための方法。
【請求項281】
B細胞枯渇に基づく疾患処置のための改良された方法であって、該方法は、治療的に有効量の抗体を、それを必要とするヒト被験体に投与する工程を包含し、該改良は、請求項228に記載の方法により産生された抗体の治療的に有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項282】
前記抗体が、抗CD20モノクローナル抗体である、請求項281に記載の改良された方法。
【請求項283】
前記核酸分子が、配列番号17を含む、請求項228に記載の方法。
【請求項284】
前記α−マンノシダーゼIIを有するポリペプチドが、配列番号18を含む、請求項228に記載の方法。
【請求項285】
配列番号19を含む、請求項121に記載の単離された核酸分子。
【請求項286】
配列番号20を含む、請求項125に記載の融合ポリペプチド。
【請求項1】
融合ポリペプチドをコードする配列を含む単離された核酸であって、該融合ポリペプチドが、β(1,4)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIII活性またはβ(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼ活性を有し、そして、ゴルジ常在ポリペプチドのゴルジ局在化ドメインを含む、核酸。
【請求項2】
請求項1に記載の単離された核酸であって、前記融合ポリペプチドが、β(1,4)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIIまたはβ(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼの触媒ドメインを含む、核酸。
【請求項3】
請求項2に記載の単離された核酸であって、前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIIの局在化ドメインである、核酸。
【請求項4】
請求項3に記載の単離された核酸であって、図24および配列番号14に示されるヌクレオチド配列を有する、核酸。
【請求項5】
請求項2に記載の単離された核酸であって、前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIの局在化ドメインである、核酸。
【請求項6】
請求項5に記載の単離された核酸であって、図25および配列番号12に示されるヌクレオチド配列を有する、核酸。
【請求項7】
請求項2に記載の単離された核酸であって、前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIの局在化ドメインである、核酸。
【請求項8】
請求項2に記載の単離された核酸であって、前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIの局在化ドメインである、核酸。
【請求項9】
請求項2に記載の単離された核酸であって、前記ゴルジ局在化ドメインが、α1−6コアフコシルトランスフェラーゼの局在化ドメインである、核酸。
【請求項10】
請求項3に記載の単離された核酸であって、図24および配列番号15に示されるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする配列を含む、核酸。
【請求項11】
請求項5に記載の単離された核酸であって、図25および配列番号13に示されるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする配列を含む、核酸。
【請求項12】
請求項3に記載の単離された核酸であって、ハイブリダイゼーションプローブに対してストリンジェントな条件下で、図24および配列番号14に示されるヌクレオチド配列からなるヌクレオチド配列にハイブリダイズする配列を含む、核酸。
【請求項13】
請求項5に記載の単離された核酸であって、ハイブリダイゼーションプローブに対してストリンジェントな条件下で、図25および配列番号12に示されるヌクレオチド配列からなるヌクレオチド配列にハイブリダイズする配列を含む、核酸。
【請求項14】
請求項3に記載の単離された核酸であって、図24および配列番号14に示されるヌクレオチド配列に少なくとも80%同一である配列を含む、核酸。
【請求項15】
請求項5に記載の単離された核酸であって、図25および配列番号12に示されるヌクレオチド配列に少なくとも80%同一である配列を含む、核酸。
【請求項16】
請求項3に記載の単離された核酸であって、図24および配列番号15のアミノ酸配列に少なくとも80%同一であるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする配列を含む、核酸。
【請求項17】
請求項5に記載の単離された核酸であって、図25および配列番号13のアミノ酸配列に少なくとも80%同一であるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする配列を含む、核酸。
【請求項18】
請求項3に記載の単離された核酸であって、保存的アミノ酸置換基を有する、図24および配列番号15のアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする配列を含む、核酸。
【請求項19】
請求項5に記載の単離された核酸であって、保存的アミノ酸置換基を有する、図25および配列番号13のアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする配列を含む、核酸。
【請求項20】
請求項1〜19のいずれか1項に記載の単離された核酸を含む、発現ベクター。
【請求項21】
β(1,4)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIII活性またはβ(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼ活性を有し、そして、異種ゴルジ常在ポリペプチドのゴルジ局在化ドメインを含む、融合ポリペプチド。
【請求項22】
請求項21に記載の融合ポリペプチドであって、β(1,4)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIIまたはβ(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼの触媒ドメインを含む、融合ポリペプチド。
【請求項23】
請求項21に記載の融合ポリペプチドであって、前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIIの局在化ドメインである、融合ポリペプチド。
【請求項24】
請求項21に記載の融合ポリペプチドであって、前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIの局在化ドメインである、融合ポリペプチド。
【請求項25】
請求項21に記載の融合ポリペプチドであって、前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIの局在化ドメインである、融合ポリペプチド。
【請求項26】
請求項21に記載の融合ポリペプチドであって、前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIの局在化ドメインである、融合ポリペプチド。
【請求項27】
請求項21に記載の融合ポリペプチドであって、前記ゴルジ局在化ドメインが、α1−6コアフコシルトランスフェラーゼの局在化ドメインである、融合ポリペプチド。
【請求項28】
請求項20に記載の発現ベクターを含む、宿主細胞。
【請求項29】
β(1,4)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIII活性またはβ(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼ活性を有する融合ポリペプチドを産生するための方法であって、該方法は、該融合ポリペプチドをコードする前記核酸の発現を可能にする条件下で、培地で、請求項28に記載の宿主細胞を培養する工程、および生じた培養物から該融合ポリペプチドを回収する工程、を包含する、方法。
【請求項30】
宿主細胞によって産生されたポリペプチドのグリコシル化プロフィールを改変するための方法であって、請求項1〜19のいずれか1項に記載の核酸を、該宿主細胞に導入する工程を包含する、方法。
【請求項31】
宿主細胞によって産生されたポリペプチドのグリコシル化プロフィールを改変するための方法であって、請求項20に記載の発現ベクターを、該宿主細胞に導入する工程を包含する、方法。
【請求項32】
前記ポリペプチドが、IgGまたはそのフラグメントである、請求項30または31に記載の方法。
【請求項33】
前記ポリペプチドが、IgG1またはそのフラグメントである、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記ポリペプチドが、ヒトIgGのFc領域に相当する領域を含む融合タンパク質である、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
宿主細胞によって産生されたポリペプチドのFc領域中のオリゴ糖を改変するのに十分な量の、β(1,4)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIII活性またはβ(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼ活性を有する融合ポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸を発現するように操作された宿主細胞であって、該ポリペプチドが、全抗体分子、抗体フラグメントおよび免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含む融合タンパク質からなる群より選択される、宿主細胞。
【請求項36】
前記宿主細胞により産生された前記ポリペプチドが、IgGまたはそのフラグメントである、請求項35に記載の宿主細胞。
【請求項37】
前記宿主細胞により産生された前記ポリペプチドが、IgG1またはそのフラグメントである、請求項35に記載の宿主細胞。
【請求項38】
前記宿主細胞により産生された前記ポリペプチドが、ヒトIgGのFc領域に相当する領域を含む融合タンパク質である、請求項35に記載の宿主細胞。
【請求項39】
前記宿主細胞により産生された前記ポリペプチドが、前記改変の結果として増加したFcレセプター結合親和性を示す、請求項35に記載の宿主細胞。
【請求項40】
前記宿主細胞により産生された前記ポリペプチドが、前記改変の結果として増加したエフェクター機能を示す、請求項35に記載の宿主細胞。
【請求項41】
前記融合ポリペプチドが、β(1,4)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIIまたはβ(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼの触媒ドメインを含む、請求項35に記載の宿主細胞。
【請求項42】
前記融合ポリペプチドが、異種ゴルジ常在ポリペプチドのゴルジ局在化ドメインをさらに含む、請求項41に記載の宿主細胞。
【請求項43】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIIの局在化ドメインである、請求項42に記載の宿主細胞。
【請求項44】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIの局在化ドメインである、請求項42に記載の宿主細胞。
【請求項45】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIの局在化ドメインである、請求項42に記載の宿主細胞。
【請求項46】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIの局在化ドメインである、請求項42に記載の宿主細胞。
【請求項47】
前記ゴルジ局在化ドメインが、α1−6コアフコシルトランスフェラーゼの局在化ドメインである、請求項42に記載の宿主細胞。
【請求項48】
前記増加したエフェクター機能が、増加したFc媒介性細胞傷害性である、請求項40に記載の宿主細胞。
【請求項49】
前記増加したエフェクター機能が、NK細胞に対する増加した結合である、請求項40に記載の宿主細胞。
【請求項50】
前記増加したエフェクター機能が、マクロファージに対する増加した結合である、請求項40に記載の宿主細胞。
【請求項51】
前記増加したエフェクター機能が、多形核細胞に対する増加した結合である、請求項40に記載の宿主細胞。
【請求項52】
前記増加したエフェクター機能が、単球に対する増加した結合である、請求項40に記載の宿主細胞。
【請求項53】
前記増加したエフェクター機能が、増加した、直接シグナル伝達に誘導されたアポトーシスである、請求項40に記載の宿主細胞。
【請求項54】
前記増加したエフェクター機能が、増加した樹状細胞成熟である、請求項40に記載の宿主細胞。
【請求項55】
前記増加したエフェクター機能が、増加したT細胞プライミングである、請求項40に記載の宿主細胞。
【請求項56】
前記Fcレセプターが、Fcγ活性化レセプターである、請求項39に記載の宿主細胞。
【請求項57】
前記Fcレセプターが、FcγRIIIAレセプターである、請求項39に記載の宿主細胞。
【請求項58】
前記宿主細胞が、CHO細胞、BHK細胞、NSO細胞、SP2/0細胞、YO骨髄腫細胞、P3X63マウス骨髄腫細胞、PER細胞、PER.C6細胞またはハイブリドーマ細胞である、請求項35に記載の宿主細胞。
【請求項59】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、抗CD20抗体である、請求項35に記載の宿主細胞。
【請求項60】
前記抗CD20抗体が、IDEC−C2B8である、請求項59に記載の宿主細胞。
【請求項61】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、キメラ抗ヒト腎細胞癌モノクローナル抗体chG250である、請求項35に記載の宿主細胞。
【請求項62】
請求項35に記載の宿主細胞であって、抗体分子および抗体フラグメントまたは免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含む融合タンパク質をコードする少なくとも一つの切断された核酸をさらに含む、宿主細胞。
【請求項63】
請求項35に記載の宿主細胞であって、β(1,4)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIII活性またはβ(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼ活性を有する融合ポリペプチドをコードする前記少なくとも一つの核酸が、構成的プロモーターエレメントに作動可能に連結される、宿主細胞。
【請求項64】
請求項62に記載の宿主細胞であって、前記少なくとも一つの切断された核酸が、抗CD20抗体、キメラ抗ヒト神経芽腫モノクローナル抗体chCE7、キメラ抗ヒト腎細胞癌モノクローナル抗体chG250、キメラ抗ヒト結腸癌、肺癌および乳癌モノクローナル抗体ING−1、ヒト化抗ヒト17−1A抗原モノクローナル抗体3622W94、ヒト化抗ヒト結腸直腸腫瘍抗体A33、GD3ガングリオシドに対して指向された抗ヒト黒色腫抗体R24、キメラ抗ヒト扁平上皮癌モノクローナル抗体SF−25、抗ヒトEGFR抗体、抗ヒトEGFRvIII抗体、抗ヒトPSMA抗体、抗ヒトPSCA抗体、抗ヒトCD22抗体、抗ヒトCD30抗体、抗ヒトCD33抗体、抗ヒトCD38抗体、抗ヒトCD40抗体、抗ヒトCD45抗体、抗ヒトCD52抗体、抗ヒトCD138抗体、抗ヒトHLA−DR改変抗体、抗ヒトEpCAM抗体、抗ヒトCEA抗体、抗ヒトMUC1抗体、抗ヒトMUC1コアタンパク質抗体、抗ヒト異所性グリコシル化MUC1抗体、ED−Bドメインを含むヒトフィブロネクチン改変体に対する抗体、または抗ヒトHER2/neu抗体をコードする、宿主細胞。
【請求項65】
宿主細胞中で、ポリペプチドを産生するための方法であって、該方法は、以下:
a β(1,4)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIII活性またはβ(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼ活性を有する融合ポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸を発現するように操作された宿主細胞を、免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含む全抗体分子、抗体フラグメントおよび融合タンパク質からなる群より選択されるポリペプチドの産生を可能にする条件下で、培養する工程であって、該融合ポリペプチドが、該宿主細胞によって産生された該ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖を改変するのに十分な量で発現される、工程;ならびに
b 該ポリペプチドを単離する、工程
を包含する、方法。
【請求項66】
前記融合ポリペプチドが、β(1,4)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIIまたはβ(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼの触媒ドメインを含む、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記融合ポリペプチドが、異種ゴルジ常在ポリペプチドのゴルジ局在化ドメインをさらに含む、請求項65に記載の方法。
【請求項68】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIIの局在化ドメインである、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIの局在化ドメインである、請求項67に記載の方法。
【請求項70】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIの局在化ドメインである、請求項67に記載の方法。
【請求項71】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIの局在化ドメインである、請求項67に記載の方法。
【請求項72】
前記ゴルジ局在化ドメインが、α1−6コアフコシルトランスフェラーゼの局在化ドメインである、請求項67に記載の方法。
【請求項73】
前記ポリペプチドが、前記改変の結果として増加したエフェクター機能を有する、請求項65に記載の方法。
【請求項74】
前記増加したエフェクター機能が、増加したFc媒介性細胞傷害性である、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記増加したエフェクター機能が、NK細胞に対する増加した結合である、請求項73に記載の方法。
【請求項76】
前記増加したエフェクター機能が、マクロファージに対する増加した結合である、請求項73に記載の方法。
【請求項77】
前記増加したエフェクター機能が、単球に対する増加した結合である、請求項73に記載の方法。
【請求項78】
前記増加したエフェクター機能が、多形核細胞に対する増加した結合である、請求項73に記載の方法。
【請求項79】
前記増加したエフェクター機能が、直接シグナル伝達に誘導されたアポトーシスである、請求項73に記載の方法。
【請求項80】
前記増加したエフェクター機能が、増加した樹状細胞成熟である、請求項73に記載の方法。
【請求項81】
前記増加したエフェクター機能が、増加したT細胞プライミングである、請求項73に記載の方法。
【請求項82】
前記宿主細胞により産生された前記ポリペプチドが、前記改変の結果として増加したFcレセプター結合親和性を示す、請求項65に記載の方法。
【請求項83】
前記Fcレセプターが、Fc活性化レセプターである、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記Fcレセプターが、FcγRIIIAレセプターである、請求項82に記載の方法。
【請求項85】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、該ポリペプチドのFc領域における増加した割合の二分されたオリゴ糖を有する、請求項65に記載の方法。
【請求項86】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、該ポリペプチドのFc領域における増加した割合の非フコシル化オリゴ糖を有する、請求項65に記載の方法。
【請求項87】
前記非フコシル化オリゴ糖がハイブリッドである、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
前記非フコシル化オリゴ糖が複合体である、請求項86に記載の方法。
【請求項89】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、該ポリペプチドのFc領域における増加した割合の二分された非フコシル化オリゴ糖を有する、請求項65に記載の方法。
【請求項90】
前記二分された非フコシル化オリゴ糖がハイブリッドである、請求項89に記載の方法。
【請求項91】
前記二分された非フコシル化オリゴ糖が複合体である、請求項89に記載の方法。
【請求項92】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも20%が、二分され、非フコシル化される、請求項89に記載の方法。
【請求項93】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも25%が、二分され、非フコシル化される、請求項89に記載の方法。
【請求項94】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも30%が、二分され、非フコシル化される、請求項89に記載の方法。
【請求項95】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも35%が、二分され、非フコシル化される、請求項89に記載の方法。
【請求項96】
請求項65〜96のいずれか1項に記載の方法によって産生された、増加したエフェクター機能を有するように操作された、抗体。
【請求項97】
請求項65〜96のいずれか1項に記載の方法によって産生された、増加したFcレセプター結合親和性を有するように操作された、抗体。
【請求項98】
前記増加したエフェクター機能が、増加したFc媒介性細胞傷害性である、請求項97に記載の抗体。
【請求項99】
前記増加したエフェクター機能が、NK細胞に対する増加した結合である、請求項97に記載の抗体。
【請求項100】
前記増加したエフェクター機能が、マクロファージに対する増加した結合である、請求項97に記載の抗体。
【請求項101】
前記増加したエフェクター機能が、単球に対する増加した結合である、請求項97に記載の抗体。
【請求項102】
前記増加したエフェクター機能が、多形核細胞に対する増加した結合である、請求項97に記載の抗体。
【請求項103】
前記増加したエフェクター機能が、直接シグナル伝達に誘導されたアポトーシスである、請求項97に記載の抗体。
【請求項104】
前記増加したエフェクター機能が、増加した樹状細胞成熟である、請求項97に記載の抗体。
【請求項105】
前記増加したエフェクター機能が、増加したT細胞プライミングである、請求項97に記載の抗体。
【請求項106】
前記Fcレセプターが、Fc活性化レセプターである、請求項98に記載の抗体。
【請求項107】
前記Fcレセプターが、FcγRIIIaレセプターである、請求項98に記載の抗体。
【請求項108】
Fc領域を含み、請求項65〜96のいずれか1項に記載の方法によって産生された、増加したエフェクター機能を有するように操作された、抗体フラグメント。
【請求項109】
免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含み、請求項65〜96のいずれか1項に記載の方法によって産生された、増加したエフェクター機能を有するように操作された、融合タンパク質。
【請求項110】
Fc領域を含み、請求項65〜96のいずれか1項に記載の方法によって産生された、増加したFcレセプター結合親和性を有するように操作された、抗体フラグメント。
【請求項111】
免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含み、請求項65〜96のいずれか1項に記載の方法によって産生された、増加したFcレセプター結合親和性を有するように操作された、融合タンパク質。
【請求項112】
請求項97〜108のいずれか1項に記載の抗体および薬学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。
【請求項113】
請求項109または111に記載の抗体フラグメントおよび薬学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。
【請求項114】
請求項110または112に記載の融合タンパク質および薬学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。
【請求項115】
処置の必要な患者に、治療的に有効量の請求項113〜115のいずれか1項に記載の薬学的組成物を投与する工程を包含する、癌の処置のための方法。
【請求項116】
B細胞枯渇に基づく疾患処置のための改良された方法であって、該方法は、治療的に有効量の抗体を、それを必要とするヒト被験体に投与する工程を包含し、該改良は、請求項65〜96のいずれか1項に記載の方法により産生された抗体の治療的に有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項117】
前記抗体が、抗CD20モノクローナル抗体である、請求項117に記載の改良された方法。
【請求項118】
前記抗CD20抗体が、IDEC−C2B8である、請求項118に記載の改良された方法。
【請求項119】
融合ポリペプチドをコードする配列を含む単離された核酸であって、ここで、該融合ポリペプチドは、β(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼ活性を有し、そして、ゴルジ常在ポリペプチドのゴルジ局在化ドメインを含む、核酸。
【請求項120】
前記融合ポリペプチドが、β(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼの触媒ドメインを含む、請求項119に記載の単離された核酸。
【請求項121】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIIの局在化ドメインである、請求項2に記載の単離された核酸。
【請求項122】
請求項119〜121のいずれか1項に記載の単離された核酸を含む、発現ベクター。
【請求項123】
β(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼ活性を有し、そして、異種ゴルジ常在ポリペプチドのゴルジ局在化ドメインを含む、融合ポリペプチド。
【請求項124】
β(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼの触媒ドメインを含む、請求項123に記載の融合ポリペプチド。
【請求項125】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIIの局在化ドメインである、請求項124に記載の融合ポリペプチド。
【請求項126】
請求項122に記載の発現ベクターを含む、宿主細胞。
【請求項127】
β(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼ活性を有する融合ポリペプチドを産生するための方法であって、該方法は、該融合ポリペプチドをコードする前記核酸の発現を可能にする条件下で、培地で、請求項126に記載の宿主細胞を培養する工程、および生じた培養物から該融合ポリペプチドを回収する工程、を包含する、方法。
【請求項128】
宿主細胞によって産生されたポリペプチドのグリコシル化プロフィールを改変するための方法であって、請求項119〜121のいずれか1項に記載の核酸を、該宿主細胞に導入する工程を包含する、方法。
【請求項129】
宿主細胞によって産生されたポリペプチドのグリコシル化プロフィールを改変するための方法であって、請求項122に記載の発現ベクターを、該宿主細胞に導入する工程を包含する、方法。
【請求項130】
宿主細胞であって、以下:
(a)融合ポリペプチドをコードする核酸分子を含む発現ベクターであって、該融合ポリペプチドが、β(1,4)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIII(GnT III)活性を有し、ゴルジ常在ポリペプチドのゴルジ局在化ドメインを含む、発現ベクター;および
(b)ポリペプチドをコードする核酸分子を含む発現ベクターであって、該ポリペプチドが、マンノシダーゼII(ManII)活性を有する、発現ベクター
を含む、宿主細胞。
【請求項131】
請求項130に記載の宿主細胞であって、前記融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子およびマンノシダーゼ活性IIを有する前記ポリペプチドをコードする前記核酸分子が、同一の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項132】
請求項130に記載の宿主細胞であって、前記融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子およびManII活性を有する前記ポリペプチドをコードする前記核酸分子が、別々の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項133】
前記融合ポリペプチドが、GnTIIIの触媒ドメインを含む、請求項130に記載の宿主細胞。
【請求項134】
前記ゴルジ局在化ドメインが、ManIIの局在化ドメインである、請求項130に記載の宿主細胞。
【請求項135】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIの局在化ドメインである、請求項130に記載の宿主細胞。
【請求項136】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIの局在化ドメインである、請求項130に記載の宿主細胞。
【請求項137】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIの局在化ドメインである、請求項130に記載の宿主細胞。
【請求項138】
前記ゴルジ局在化ドメインが、α1,6−Nコアフコシルトランスフェラーゼの局在化ドメインである、請求項130に記載の宿主細胞。
【請求項139】
前記宿主細胞が、哺乳動物細胞、酵母細胞、昆虫細胞または植物細胞からなる群より選択される、請求項130に記載の宿主細胞。
【請求項140】
前記宿主細胞が、CHO細胞、BHK細胞、NSO細胞、SP2/0細胞、YO骨髄腫細胞、P3X63マウス骨髄腫細胞、PER細胞、PER.C6細胞およびハイブリドーマ細胞からなる群より選択される、請求項130に記載の宿主細胞。
【請求項141】
請求項130に記載の宿主細胞であって、ポリペプチドをコードする核酸分子を含む発現ベクターをさらに含み、ここで、該ポリペプチドが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニル−トランスフェラーゼII(GnT II)活性を有する、宿主細胞。
【請求項142】
請求項141に記載の宿主細胞であって、ここで、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子、ManII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子およびGnTII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子が、同一の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項143】
請求項141に記載の宿主細胞であって、ここで、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子、ManII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子およびGnTII活性を有するポリペプチドをコードする核酸分子が、それぞれ別々の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項144】
請求項141に記載の宿主細胞であって、ここで、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子が一つの発現ベクター上に存在し、そして、ManII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子およびGnTII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子が、同一の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項145】
請求項141に記載の宿主細胞であって、ここで、ManIIをコードする前記核酸分子が一つの発現ベクター上に存在し、そして、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子およびGnTII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子が、同一の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項146】
請求項141に記載の宿主細胞であって、ここで、前記GnT IIをコードする前記核酸分子が一つの発現ベクター上に存在し、そして、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子およびManII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子が、同一の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項147】
宿主細胞であって、以下:
(a)融合ポリペプチドをコードする核酸分子を含む発現ベクターであって、該融合ポリペプチドが、β(1,4)−ガラクトシルトランスフェラーゼ(GalT)活性を有し、そしてゴルジ常在ポリペプチドのゴルジ局在化ドメインを含む、発現ベクター;および
(b)ポリペプチドをコードする核酸分子を含む発現ベクターであって、該ポリペプチドが、マンノシダーゼII(ManII)活性を有する、発現ベクター
を含む、宿主細胞。
【請求項148】
請求項147に記載の宿主細胞であって、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子およびマンノシダーゼ活性IIを有するポリペプチドをコードする前記核酸分子が、同一の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項149】
請求項147に記載の宿主細胞であって、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子およびManII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子が、別々の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項150】
前記融合ポリペプチドが、GalTの触媒ドメインを含む、請求項147に記載の宿主細胞。
【請求項151】
前記ゴルジ局在化ドメインが、ManIIの局在化ドメインである、請求項147に記載の宿主細胞。
【請求項152】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIの局在化ドメインである、請求項147に記載の宿主細胞。
【請求項153】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIの局在化ドメインである、請求項147に記載の宿主細胞。
【請求項154】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIの局在化ドメインである、請求項147に記載の宿主細胞。
【請求項155】
前記ゴルジ局在化ドメインが、α1,6−Nコアフコシルトランスフェラーゼの局在化ドメインである、請求項147に記載の宿主細胞。
【請求項156】
前記宿主細胞が、哺乳動物細胞、酵母細胞、昆虫細胞または植物細胞からなる群より選択される、請求項147に記載の宿主細胞。
【請求項157】
前記宿主細胞が、CHO細胞、BHK細胞、NSO細胞、SP2/0細胞、YO骨髄腫細胞、P3X63マウス骨髄腫細胞、PER細胞、PER.C6細胞およびハイブリドーマ細胞からなる群より選択される、請求項147に記載の宿主細胞。
【請求項158】
請求項147に記載の宿主細胞であって、ポリペプチドをコードする核酸分子を含む発現ベクターをさらに含み、ここで、該ポリペプチドが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニル−トランスフェラーゼII(GnT II)活性を有する、宿主細胞。
【請求項159】
請求項158に記載の宿主細胞であって、ここで、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子、ManII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子およびGnTII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子が、同一の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項160】
請求項158に記載の宿主細胞であって、ここで、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子、ManII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子およびGnTII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子が、それぞれ別々の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項161】
請求項158に記載の宿主細胞であって、ここで、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子が一つの発現ベクター上に存在し、そして、ManII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子およびGnTII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子が、同一の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項162】
請求項158に記載の宿主細胞であって、ここで、ManIIをコードする前記核酸分子が一つの発現ベクター上に存在し、そして、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子およびGnTII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子が、同一の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項163】
請求項158に記載の宿主細胞であって、ここで、前記GnT IIをコードする前記核酸分子が一つの発現ベクター上に存在し、そして、融合ポリペプチドをコードする前記核酸分子およびManII活性を有するポリペプチドをコードする前記核酸分子が、同一の発現ベクター上に存在する、宿主細胞。
【請求項164】
前記融合ポリペプチドが、GalTの触媒ドメインを含む、請求項158に記載の宿主細胞。
【請求項165】
前記ゴルジ局在化ドメインが、ManIIの局在化ドメインである、請求項158に記載の宿主細胞。
【請求項166】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIの局在化ドメインである、請求項158に記載の宿主細胞。
【請求項167】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIの局在化ドメインである、請求項158に記載の宿主細胞。
【請求項168】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIの局在化ドメインである、請求項158に記載の宿主細胞。
【請求項169】
前記ゴルジ局在化ドメインが、α1,6−コアフコシルトランスフェラーゼの局在化ドメインである、請求項158に記載の宿主細胞。
【請求項170】
前記宿主細胞が、哺乳動物細胞、酵母細胞、昆虫細胞または植物細胞からなる群より選択される、請求項158に記載の宿主細胞。
【請求項171】
前記宿主細胞が、CHO細胞、BHK細胞、NSO細胞、SP2/0細胞、YO骨髄腫細胞、P3X63マウス骨髄腫細胞、PER細胞、PER.C6細胞およびハイブリドーマ細胞からなる群より選択される、請求項159に記載の宿主細胞。
【請求項172】
宿主細胞によって産生されたポリペプチドのFc領域中のオリゴ糖を改変するのに十分な量の、GnTIII活性を有する融合ポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸およびManII活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸を発現するように操作された宿主細胞であって、該宿主細胞により産生される該ポリペプチドが、全抗体分子、抗体フラグメントおよび免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含む融合タンパク質からなる群より選択される、宿主細胞。
【請求項173】
宿主細胞によって産生されたポリペプチドのFc領域中のオリゴ糖を改変するのに十分な量の、GnTIII活性を有する融合ポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸、ManIIを有するポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸およびGnTII活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸を発現するように操作された宿主細胞であって、該宿主細胞により産生される該ポリペプチドが、全抗体分子、抗体フラグメントおよび免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含む融合タンパク質からなる群より選択される、宿主細胞。
【請求項174】
宿主細胞によって産生されたポリペプチドのFc領域中のオリゴ糖を改変するのに十分な量の、GalT活性を有する融合ポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸およびManII活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸を発現するように操作された宿主細胞であって、該宿主細胞により産生される該ポリペプチドが、全抗体分子、抗体フラグメントおよび免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含む融合タンパク質からなる群より選択される、宿主細胞。
【請求項175】
宿主細胞によって産生されたポリペプチドのFc領域中のオリゴ糖を改変するのに十分な量の、GalT活性を有する融合ポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸、ManIIを有するポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸およびGnTII活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸を発現するように操作された宿主細胞であって、該宿主細胞により産生される該ポリペプチドが、全抗体分子、抗体フラグメントおよび免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含む融合タンパク質からなる群より選択される、宿主細胞。
【請求項176】
前記宿主細胞により産生された前記ポリペプチドが、前記改変の結果として増加したFcレセプター結合親和性を示す、請求項172〜175のいずれか1項に記載の宿主細胞。
【請求項177】
前記宿主細胞により産生された前記ポリペプチドが、前記改変の結果として増加したエフェクター機能を示す、請求項172〜175のいずれか1項に記載の宿主細胞。
【請求項178】
前記増加したエフェクター機能が、増加したFc媒介性細胞傷害性である、請求項177に記載の宿主細胞。
【請求項179】
前記増加したエフェクター機能が、NK細胞に対する増加した結合である、請求項177に記載の宿主細胞。
【請求項180】
前記増加したエフェクター機能が、マクロファージに対する増加した結合である、請求項177に記載の宿主細胞。
【請求項181】
前記増加したエフェクター機能が、多形核細胞に対する増加した結合である、請求項177に記載の宿主細胞。
【請求項182】
前記増加したエフェクター機能が、単球に対する増加した結合である、請求項177に記載の宿主細胞。
【請求項183】
前記増加したエフェクター機能が、増加した、直接シグナル伝達に誘導されたアポトーシスである、請求項177に記載の宿主細胞。
【請求項184】
前記増加したエフェクター機能が、増加した樹状細胞成熟である、請求項177に記載の宿主細胞。
【請求項185】
前記増加したエフェクター機能が、増加したT細胞プライミングである、請求項177に記載の宿主細胞。
【請求項186】
宿主細胞中で、ポリペプチドを産生するための方法であって、該方法は、以下:
a.GnTIII活性を有する融合ポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸およびManII活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸を発現するように操作された宿主細胞を、全抗体分子、抗体フラグメントおよび免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含む融合タンパク質からなる群より選択されるポリペプチドの産生を可能にする条件下で、培養する工程であって、該融合ポリペプチドが、該宿主細胞によって産生された該ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖を改変するのに十分な量で発現される、工程;ならびに
b.該ポリペプチドを単離する、工程
を包含する、方法。
【請求項187】
前記宿主細胞が、GnTII活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸を発現するようにさらに操作される、請求項186に記載の方法。
【請求項188】
前記融合ポリペプチドが、GnTIIIの触媒ドメインを含む、請求項186または187に記載の方法。
【請求項189】
前記融合ポリペプチドが、異種ゴルジ常在ポリペプチドのゴルジ局在化ドメインをさらに含む、請求項188に記載の方法。
【請求項190】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIIの局在化ドメインである、請求項189に記載の方法。
【請求項191】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIの局在化ドメインである、請求項189に記載の方法。
【請求項192】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIの局在化ドメインである、請求項189に記載の方法。
【請求項193】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIの局在化ドメインである、請求項189に記載の方法。
【請求項194】
前記ゴルジ局在化ドメインが、α1−6コアフコシルトランスフェラーゼの局在化ドメインである、請求項189に記載の方法。
【請求項195】
前記ポリペプチドが、前記改変の結果として増加したエフェクター機能を有する、請求項186に記載の方法。
【請求項196】
宿主細胞中で、ポリペプチドを産生するための方法であって、該方法は、以下:
a.GalT活性を有する融合ポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸およびManII活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸を発現するように操作された宿主細胞を、全抗体分子、抗体フラグメントおよび免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含む融合タンパク質からなる群より選択されるポリペプチドの産生を可能にする条件下で、培養する工程であって、該融合ポリペプチドが、該宿主細胞によって産生された該ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖を改変するのに十分な量で発現される、工程;ならびに
b.該ポリペプチドを単離する、工程
を包含する、方法。
【請求項197】
前記宿主細胞が、GnTII活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸を発現するようにさらに操作される、請求項197に記載の方法。
【請求項198】
前記融合ポリペプチドが、GalTの触媒ドメインを含む、請求項196または197に記載の方法。
【請求項199】
前記融合ポリペプチドが、異種ゴルジ常在ポリペプチドのゴルジ局在化ドメインをさらに含む、請求項198に記載の方法。
【請求項200】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIIの局在化ドメインである、請求項199に記載の方法。
【請求項201】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIの局在化ドメインである、請求項199に記載の方法。
【請求項202】
前記ゴルジ局在化ドメインが、マンノシダーゼIの局在化ドメインである、請求項199に記載の方法。
【請求項203】
前記ゴルジ局在化ドメインが、β(1,2)−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIIの局在化ドメインである、請求項199に記載の方法。
【請求項204】
前記ゴルジ局在化ドメインが、α1−6コアフコシルトランスフェラーゼの局在化ドメインである、請求項199に記載の方法。
【請求項205】
前記ポリペプチドが、前記改変の結果として増加したエフェクター機能を有する、請求項199に記載の方法。
【請求項206】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、該ポリペプチドのFc領域における増加した割合の二分された非フコシル化オリゴ糖を有する、請求項186または196に記載の方法。
【請求項207】
前記二分された非フコシル化オリゴ糖がハイブリッドである、請求項206に記載の方法。
【請求項208】
前記二分された非フコシル化オリゴ糖が複合体である、請求項206に記載の方法。
【請求項209】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも20%が、二分され、非フコシル化される、請求項206に記載の方法。
【請求項210】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも25%が、二分され、非フコシル化される、請求項206に記載の方法。
【請求項211】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも30%が、二分され、非フコシル化される、請求項206に記載の方法。
【請求項212】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも35%が、二分され、非フコシル化される、請求項206に記載の方法。
【請求項213】
請求項196〜212のいずれか1項に記載の方法によって産生された、増加したエフェクター機能を有するように操作された、抗体。
【請求項214】
請求項213に記載される抗体および薬学的に受容可能なキャリアを含有する薬学的組成物。
【請求項215】
処置の必要な患者に、治療的に有効量の請求項214に記載の薬学的組成物を投与する工程を包含する、癌の処置のための方法。
【請求項216】
宿主細胞中で、増加したFc媒介性細胞傷害性を有するポリペプチドを産生するための方法であって、該方法は、以下:
a.GalTをコードする少なくとも一つの核酸およびManIIをコードする少なくとも一つの核酸を発現するように操作された宿主細胞を、全抗体分子、免疫グロブリンのFc領域を含む抗体フラグメントからなる群より選択されるポリペプチドの産生を可能にする条件下で培養する工程であって、ここで、GalTまたはManIIのいずれか一つまたは両方の発現レベルが、該宿主細胞によって産生された該ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖を改変するのに十分であり、そして、該ポリペプチドが、該改変の結果として増加したFc媒介性細胞傷害性を有する、工程;ならびに
b.増加したFc媒介性細胞傷害性を有する該ポリペプチドを単離する、工程
を包含する、方法。
【請求項217】
工程(a)において、前記宿主細胞が、全抗体をコードする核酸を少なくとも一つ含む、請求項216に記載の方法。
【請求項218】
工程(a)において、前記宿主細胞が、抗体フラグメントをコードする核酸を少なくとも一つ含む、請求項216に記載の方法。
【請求項219】
前記GalTの発現レベルが、増加したFc媒介性細胞傷害性を有する免疫グロブリンのFc領域を含む抗体分子または抗体フラグメントを産生する、請求項216に記載の方法。
【請求項220】
前記宿主細胞が、GnTIIIをコードする核酸を少なくとも一つさらに含み、該GnTIIIが、該宿主細胞によって産生される該ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖を改変するために十分な量で発現され、そして、該ポリペプチドが、該改変の結果として増加したFc媒介性細胞傷害性を有する、請求項216に記載の方法。
【請求項221】
GalT、ManIIまたはGnTIIIの一つ以上の発現レベルが、前記ポリペプチドのFc領域における二分されたオリゴ糖を形成するのに十分である、請求項216または220のいずれか1項に記載の方法。
【請求項222】
前記Fc領域における全オリゴ糖に対する該Fc領域における二分されたオリゴ糖の割合が、少なくとも45%である、請求項221に記載の方法。
【請求項223】
前記二分されたオリゴ糖が、複合体である、請求項221に記載の方法。
【請求項224】
前記二分されたオリゴ糖が、ハイブリッドである、請求項221に記載の方法。
【請求項225】
前記宿主細胞が、哺乳動物細胞、酵母細胞、昆虫細胞または植物細胞からなる群より選択される、請求項216または220のいずれか1項に記載の方法。
【請求項226】
前記宿主細胞が、植物細胞である、請求項225に記載の方法。
【請求項227】
前記宿主細胞が、CHO細胞、BHK細胞、NSO細胞、SP2/0細胞、YO骨髄腫細胞、P3X63マウス骨髄腫細胞、PER細胞、PER.C6細胞およびハイブリドーマ細胞からなる群より選択される、請求項216または220のいずれか1項に記載の方法。
【請求項228】
宿主細胞中で、ポリペプチドを産生するための方法であって、該方法は、以下:
a.α−マンノシダーゼII活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも一つの核酸を発現するように操作された宿主細胞を、免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含む、全抗体分子、抗体フラグメントおよび融合タンパク質からなる群より選択されるポリペプチドの産生を可能にする条件下で、培養する工程であって、α−マンノシダーゼII活性を有する該ポリペプチドが、該宿主細胞によって産生された該ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖を改変するのに十分な量で発現される、工程;ならびに
b.該宿主細胞によって産生された該ポリペプチドを単離する、工程
を包含する、方法。
【請求項229】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、前記改変の結果として増加したエフェクター機能を有する、請求項228に記載の方法。
【請求項230】
前記増加したエフェクター機能が、増加したFc媒介性細胞傷害性である、請求項229に記載の方法。
【請求項231】
前記増加したエフェクター機能が、NK細胞に対する増加した結合である、請求項229に記載の方法。
【請求項232】
前記増加したエフェクター機能が、マクロファージに対する増加した結合である、請求項229に記載の方法。
【請求項233】
前記増加したエフェクター機能が、多形核細胞に対する増加した結合である、請求項229に記載の方法。
【請求項234】
前記増加したエフェクター機能が、単球に対する増加した結合である、請求項229に記載の方法。
【請求項235】
前記増加したエフェクター機能が、増加した、直接シグナル伝達に誘導されたアポトーシスである、請求項229に記載の方法。
【請求項236】
前記増加したエフェクター機能が、増加した樹状細胞成熟である、請求項229に記載の方法。
【請求項237】
前記増加したエフェクター機能が、増加したT細胞プライミングである、請求項229に記載の方法。
【請求項238】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、前記改変の結果として増加したFcレセプター結合を示す、請求項228に記載の方法。
【請求項239】
前記Fcレセプターが、Fcγ活性化レセプターである、請求項238に記載の方法。
【請求項240】
前記Fcレセプターが、FcγRIIIAレセプターである、請求項238に記載の方法。
【請求項241】
前記宿主細胞が、CHO細胞、BHK細胞、NSO細胞、SP2/0細胞、YO骨髄腫細胞、P3X63マウス骨髄腫細胞、PER細胞、PER.C6細胞またはハイブリドーマ細胞である、請求項228に記載の方法。
【請求項242】
前記宿主細胞によって産生される前記ポリペプチドが、抗CD20抗体である、請求項228に記載の方法。
【請求項243】
前記抗CD20抗体が、IDEC−C2B8である、請求項228に記載の方法。
【請求項244】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、キメラ抗ヒト腎細胞癌モノクローナル抗体chG250である、請求項228に記載の方法。
【請求項245】
請求項228に記載の方法であって、前記宿主細胞が、抗体分子および抗体フラグメントまたは免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含む融合タンパク質をコードする少なくとも一つの切断された核酸をさらに含む、方法。
【請求項246】
請求項245に記載の方法であって、前記少なくとも一つの切断された核酸が、抗CD20抗体、キメラ抗ヒト神経芽腫モノクローナル抗体chCE7、キメラ抗ヒト腎細胞癌モノクローナル抗体chG250、キメラ抗ヒト結腸癌、肺癌および乳癌モノクローナル抗体ING−1、ヒト化抗ヒト17−1A抗原モノクローナル抗体3622W94、ヒト化抗ヒト結腸直腸腫瘍抗体A33、GD3ガングリオシドに対して指向された抗ヒト黒色腫抗体R24、キメラ抗ヒト扁平上皮癌モノクローナル抗体SF−25、抗ヒトEGFR抗体、抗ヒトEGFRvIII抗体、抗ヒトPSMA抗体、抗ヒトPSCA抗体、抗ヒトCD22抗体、抗ヒトCD30抗体、抗ヒトCD33抗体、抗ヒトCD38抗体、抗ヒトCD40抗体、抗ヒトCD45抗体、抗ヒトCD52抗体、抗ヒトCD138抗体、抗ヒトHLA−DR改変抗体、抗ヒトEpCAM抗体、抗ヒトCEA抗体、抗ヒトMUC1抗体、抗ヒトMUC1コアタンパク質抗体、抗ヒト異所性グリコシル化MUC1抗体、ED−Bドメインを含むヒトフィブロネクチン改変体に対する抗体、抗ヒトTAG−72抗体または抗ヒトHER2/neu抗体をコードする、方法。
【請求項247】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、該ポリペプチドのFc領域における増加した割合の二分されたオリゴ糖を有する、請求項228に記載の方法。
【請求項248】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、該ポリペプチドのFc領域における増加した割合の非フコシル化オリゴ糖を有する、請求項228に記載の方法。
【請求項249】
前記非フコシル化オリゴ糖が、ハイブリッドである、請求項248に記載の方法。
【請求項250】
前記非フコシル化オリゴ糖が、複合体である、請求項248に記載の方法。
【請求項251】
前記宿主細胞によって産生された前記ポリペプチドが、該ポリペプチドのFc領域における増加した割合の二分された非フコシル化オリゴ糖を有する、請求項228に記載の方法。
【請求項252】
前記二分された非フコシル化オリゴ糖がハイブリッドである、請求項251に記載の方法。
【請求項253】
前記二分された非フコシル化オリゴ糖が複合体である、請求項251に記載の方法。
【請求項254】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも20%が、非フコシル化される、請求項248に記載の方法。
【請求項255】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも25%が、非フコシル化される、請求項248に記載の方法。
【請求項256】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも30%が、非フコシル化される、請求項248に記載の方法。
【請求項257】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも35%が、非フコシル化される、請求項248に記載の方法。
【請求項258】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも40%が、非フコシル化される、請求項248に記載の方法。
【請求項259】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも45%が、非フコシル化される、請求項248に記載の方法。
【請求項260】
前記ポリペプチドのFc領域におけるオリゴ糖の少なくとも48%が、非フコシル化される、請求項248に記載の方法。
【請求項261】
請求項228に記載の方法によって産生された、増加したエフェクター機能を有するように操作された、抗体。
【請求項262】
請求項228に記載の方法によって産生された、増加したFcレセプター結合親和性を有するように操作された、抗体。
【請求項263】
前記増加したエフェクター機能が、増加したFc媒介性細胞傷害性である、請求項261に記載の抗体。
【請求項264】
前記増加したエフェクター機能が、NK細胞に対する増加した結合である、請求項261に記載の抗体。
【請求項265】
前記増加したエフェクター機能が、マクロファージに対する増加した結合である、請求項261に記載の抗体。
【請求項266】
前記増加したエフェクター機能が、単球に対する増加した結合である、請求項261に記載の抗体。
【請求項267】
前記増加したエフェクター機能が、多形核細胞に対する増加した結合である、請求項261に記載の抗体。
【請求項268】
前記増加したエフェクター機能が、直接シグナル伝達に誘導されたアポトーシスである、請求項261に記載の抗体。
【請求項269】
前記増加したエフェクター機能が、増加した樹状細胞成熟である、請求項261に記載の抗体。
【請求項270】
前記増加したエフェクター機能が、増加したT細胞プライミングである、請求項261に記載の抗体。
【請求項271】
前記Fcレセプターが、Fc活性化レセプターである、請求項262に記載の抗体。
【請求項272】
前記Fcレセプターが、FcγRIIIaレセプターである、請求項262に記載の抗体。
【請求項273】
Fc領域を含み、請求項228に記載の方法によって産生された、増加したエフェクター機能を有するように操作された、抗体フラグメント。
【請求項274】
免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含み、請求項228に記載の方法によって産生された、増加したエフェクター機能を有するように操作された、融合タンパク質。
【請求項275】
Fc領域を含み、請求項228に記載の方法によって産生された、増加したFcレセプター結合親和性を有するように操作された、抗体フラグメント。
【請求項276】
免疫グロブリンのFc領域に相当する領域を含み、請求項228に記載の方法によって産生された、増加したFcレセプター結合親和性を有するように操作された、融合タンパク質。
【請求項277】
請求項261〜272のいずれか1項に記載の抗体および薬学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。
【請求項278】
請求項273または275に記載の抗体フラグメントおよび薬学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。
【請求項279】
請求項274または276に記載の融合タンパク質および薬学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。
【請求項280】
処置の必要な患者に、治療的に有効量の請求項277〜279のいずれか1項に記載の薬学的組成物を投与する工程を包含する、腫瘍の処置のための方法。
【請求項281】
B細胞枯渇に基づく疾患処置のための改良された方法であって、該方法は、治療的に有効量の抗体を、それを必要とするヒト被験体に投与する工程を包含し、該改良は、請求項228に記載の方法により産生された抗体の治療的に有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項282】
前記抗体が、抗CD20モノクローナル抗体である、請求項281に記載の改良された方法。
【請求項283】
前記核酸分子が、配列番号17を含む、請求項228に記載の方法。
【請求項284】
前記α−マンノシダーゼIIを有するポリペプチドが、配列番号18を含む、請求項228に記載の方法。
【請求項285】
配列番号19を含む、請求項121に記載の単離された核酸分子。
【請求項286】
配列番号20を含む、請求項125に記載の融合ポリペプチド。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27A】
【図27B】
【図28A】
【図28B】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32A】
【図32B】
【図32C】
【図33A】
【図33B】
【図34】
【図35A】
【図35B】
【図36】
【図37】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27A】
【図27B】
【図28A】
【図28B】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32A】
【図32B】
【図32C】
【図33A】
【図33B】
【図34】
【図35A】
【図35B】
【図36】
【図37】
【公表番号】特表2006−516893(P2006−516893A)
【公表日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−500338(P2006−500338)
【出願日】平成16年1月22日(2004.1.22)
【国際出願番号】PCT/IB2004/000844
【国際公開番号】WO2004/065540
【国際公開日】平成16年8月5日(2004.8.5)
【出願人】(505275354)グリカート バイオテクノロジー アクチェンゲゼルシャフト (4)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年1月22日(2004.1.22)
【国際出願番号】PCT/IB2004/000844
【国際公開番号】WO2004/065540
【国際公開日】平成16年8月5日(2004.8.5)
【出願人】(505275354)グリカート バイオテクノロジー アクチェンゲゼルシャフト (4)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]