変速機及びその変速機を利用した動力伝達装置が備えられた輸送機具{TRANSMISSIONANDTRANSPORTDEVICEINCLUDINGPOWERTRAINUSINGTHETRANSMISSION}
【課題】本発明は、2輪乃至4輪を利用した自転車や車などの原動機又は非原動機式のすべての輸送機具の駆動力を伝達するための変速機及びその変速機を利用した動力伝達装置が備えられた自転車を提供する。
【解決手段】本発明は、チェーン無し方式により駆動力を差動ギア方式の微動変速部と内接ギア方式の粗動変速部、そして交差軸動力伝達方式の出力部が変速レバーで任意的でかつ選択的に関係することにより、低・高速の粗動変速段の各々で多段階的に微動変速を行うようにしたものである。
【解決手段】本発明は、チェーン無し方式により駆動力を差動ギア方式の微動変速部と内接ギア方式の粗動変速部、そして交差軸動力伝達方式の出力部が変速レバーで任意的でかつ選択的に関係することにより、低・高速の粗動変速段の各々で多段階的に微動変速を行うようにしたものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動力の回転速度や回転力を変える変速機及びその変速機を利用した交差軸動力伝達装置が備えられるチェーン無し方式の2輪乃至4輪を利用した自転車や車などの原動機又は非原動機式のすべての輸送機具に関する。
【背景技術】
【0002】
自転車や車などの輸送機具は自走するが、かかる輸送機具は、略2輪乃至4輪を利用して足で踏む力をペダル、クランクアーム、及びチェーンを介して後輪に伝達する非原動機式と、エンジンの駆動力をチェーンを介して後輪に伝達する原動機方式からなって、所期の走行を行うようになる。
【0003】
かかる輸送機具において、自主のために足で踏む力又はエンジン駆動力を後輪側に伝達させるための動力伝達装置が必須に設置されている。
【0004】
ところが、このような輸送機具の動力伝達装置は、足で踏む力又はエンジン駆動力の効率増大と速度加減のための変速装置が付加的に備えられて、道路の環境又は走行に応じて多様な変速比に変換するようになるが、このような変速装置は、主に多段階的に順次重複配列される大・小のスプロケットとチェーンを利用している。
【0005】
このように、スプロケットとチェーンを利用した変速装置は、構造が複雑でかつその構造上変速範囲が制約的であり、変換作用が多段階的に重複配列されたスプロケットを、チェーンが順次通りつつ行われるから、変速が自由にできず、かつ迅速でないという問題点があった。
【0006】
再度説明すれば、隣接した変速段を越えて高い段から低い段又はその反対の場合、その変換作用が上述のように変換しようとする両変速段の間に配列されたスプロケットを順次通る過程を必ず行われなければならず、またこのような順次的な過程の変換のための走行距離が必ず要求されているから、坂道等で瞬間的に低・高速の任意的な変速が容易でないのが現状である。
【0007】
このように、多段のスプロケットとチェーンとを利用した変速機の変換のための走行は、一般的な平面道路上の走行では不便さがなかったが、上り下りする坂道などでは、変速がスムーズにならないから、非効率的な動力伝達により不必要なエネルギーの損失が生じ、また急激で不規則な傾斜区間では、走行が不可能であるなど、輸送機具の性能が落ちるという問題点を有している。
【0008】
そのため、近来では、動力伝達系の構造改善と、動力損失及びエネルギーの低減を效率的に行うためのチェーン無し輸送機具の動力伝達装置が開発されて利用されている。その一例として、交差軸動力伝達方式を利用した2輪の輸送機具の一つである自転車を挙げることができる。
【0009】
これを具体的に説明すれば、自転車のクランクアーム主軸と後輪との間にクランクアームの駆動力をベベルギア、クラウンギア、又はローラギアを利用した交差軸動力伝達装置を利用して所期の走行を行うようにしている。
【0010】
そして、上記の交差軸動力伝達装置には、ハンドルバーに備えられる変速レバーにより操作される変速装置を具備して、走行道路の環境、すなわち平地又は坂道に応じて適切に変速させつつ自転車の走行を行うようにしているが、このとき、動力伝達装置に適用される変速装置は、通常クランクアームの主軸と関係する交差軸動力伝達系又は遊星ギア及び太陽ギアや大・小の平ギアを多段階的に配列し、これらを順次に関係させつつ所期の変速を行うようにしている。
【0011】
ところが、このような変速装置は、その変速範囲が狭く、かつ変速段が漸次的な、再度説明すれば、所定の変速幅内で一定割合で順次加減しており、また変速装置の変換が任意的でない、すなわち傾斜をなす坂道などの任意的でかつ瞬間的な低速の変速が求められる走行環境では、その変換時に求められる走行距離又は強い負荷作用により、変速装置のその変換操作が容易でなかった。
【0012】
また、坂道の傾斜度に適した変速を行うことができないから、動力伝達が効率的でなく、よって走行が容易でなかっただけでなく、大きな差の変速比の変換が求められる不規則でかつ急激な傾斜度の坂道からなる山岳地域の場合、低速段でのより強いトルクと低い回転の変換をなすことができないから、途中下車する等走行ができないなどの問題点が生じている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
自転車や車などすべての輸送機具の動力伝達装置に適用される変速装置は、一定の速度でトルクが最大になるのに対し、初期駆動又は坂道などの大きな負荷が作用する時に強いトルクと低い回転を必要とし、速度が速くなるにつれてトルクよりも回転を高める役割を果たすようになるが、走行状態に応じて低・高速変換操作が任意的でかつ迅速に行わなければならない。上り下りする坂道では、さらにそうである。
【0014】
そして、山岳用自転車の場合、不規則でかつ急激に変化する坂道を有する山岳などでは、その急激な傾斜度に応じる強いトルクと低い回転の低速変換が求められているが、これを満たすことができないから、連続的な走行を行うことができなくなる。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明による変速装置は、広い低・高速の変速範囲を維持したまま、変換操作が任意的でかつ自由であるから、効率的な駆動力伝達を得るようになる。
【0016】
本発明の変速装置が提供する広い変速範囲と効率的な駆動力伝達は、主軸上に低・高速変換のための内接ギア方式の粗動変速部と差動ギア方式の微動変速部を配置し、これらが変速レバーにより互いに任意的でかつ選択的に関係することで低い低速と高い高速回転を提供することによって達成されるが、これは、従来の技術で狭い変速範囲内で変換が順次加減されていることによって、大きな変速差が求められる急激な負荷発生時に強いトルクと低い回転とが得られなかったことを解決するようになるはずである。
【0017】
また、本発明の変速装置による広い変速範囲と効率的な駆動力の伝達は、2輪乃至4輪からなる自転車や車などのチェーン無し輸送手段を提供することによって達成されるが、平地又は坂道などその走行環境に応じて、低・高速段の各々で任意的でかつ適切な変速をなし、特に坂道で自由な変速が可能であることはもちろん、強いトルクと低い回転を得て急激な坂道又は不規則でかつ急激な変化を有する山岳などの悪条件の坂道でも、途中下車せずに連続走行が可能な輸送機具を提供する。
【発明の効果】
【0018】
本発明による変速装置によれば、粗動変速部と微動変速部を変速レバーにより任意的でかつ選択的に関係することにより、低い低速と高い高速回転の広い変速範囲を得るようになる。
【0019】
また、本発明による輸送機具は、不規則で急激な坂道などの山岳坂道で変速のための走行距離無しで簡単な操作で迅速で任意的で自由に変速を行って、いかなる最悪の坂道でも停車せずに連続走行が可能になる。
【0020】
また、本発明は、より広い低・高速の変速範囲を維持したまま、変換操作が任意的で自由であるから、効率的な駆動力伝達を得ることができ、エネルギーの損失を減らすことができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次に、本発明の変速機の一実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
【0022】
本発明は、原動機又は非原動機のすべての機具等の駆動のための駆動源を負荷側に伝達する動力伝達系に適用できる。
【0023】
図1〜図3には、動力伝達系の適した位置に設置されて、別途の変速レバーにより変換操作させることにより、駆動力を負荷側に效率的に適切に変速伝達する本発明の変速機が示されているが、この変速機は、適当な形態で構成して、後述する各部品を取り囲む半分割型のハウジング110を有する。
【0024】
ハウジング110には、その内部中心の横方向で駆動力を受ける主軸120を設置し、この主軸120上に微細な変換のための微動変速部130、低・高速変換のための粗動変速部140、及び出力部150間が互いに関係して順次配置され、ハウジング110の両端部は、仕上げ蓋110a、110bで覆蓋される。
【0025】
前記で説明したハウジング110に内蔵される各々の部品を具体的に説明する。
【0026】
まず、微動変速部130は、図2A、図2B及び図4Aのように、主軸120と関係して別途の変速レバー操作によりハウジング110の内壁に備えられる案内路111に乗って左右に移動しつつ、駆動力を二分された入力経路のうちの何れかを選択して伝達されて、二分出力段に区分して、多段階の微動端に変速排出する差動ギア方式を利用しているものである。
【0027】
このような微動変速部130は、末端に第1出力段130aが設けられる1対の半分割組立体131a、131bからなって、主軸120を中心に自由に回転するケーシング131を有する。
【0028】
このケーシング131の内部の両方には、一対で配置されて、一方は、主軸120上で空回転し、一端を延びて変速レバーの操作力が加えられる連結端132aを備えた固定サイドギア132を備えており、他方は、変速レバーの操作による左右移動により、主軸120とスプライン軸結合方式を利用した選択的結合・離脱関係する入力段133aを有すると共に、末端に第2出力段133bが設けられる可動サイドギア133を備えており、そしてこれらの固定又は可動サイドギア132、133間の周縁で噛み合い協同すると同時に、主軸120とスプライン軸結合方式を利用した選択的結合・離脱で関係する入力段134aが備えられ、ケーシング131と軸結合して空転と自転する少なくとも一つ以上のピニオン134からなる。
【0029】
また、粗動変速部140は、図2B、2B及び図4Bのように、主軸120上で一端を延びて備えられる連結端143を介して伝達される変速レバーの操作により、ハウジング110の内壁に備えられる案内路111に乗って左右に移動可能に設置されて、微動変速部130の二分出力段130a、133bと選択的に関係しつつ、二分された経路のうちの何れか一つを介して選択的に駆動力を伝達されて二分出力段に区分して低・高速の2段階の粗動段に排出する内接ギア方式を利用している。
【0030】
このような粗動変速部140は、微動変速部130の出力段130a、133bとスプライン軸結合方式を利用した選択的結合・離脱で関係して駆動力を受けるスリーブ型の入力段140aを有して偏心軸上に設置されるローラ型のピニオン141、このピニオン141が内接する内接ギア142、及びピニオン141と内接ギア142のそれぞれの末端に変速レバーの操作により出力部150とスプライン軸結合方式を利用した選択的結合・離脱で関係しつつ、二分経路を介して変速伝達される駆動力を出力部150側に出力されるようにする二分された第1、2出力段140b、140cを備えている。
【0031】
ここで、粗動変速部140のピニオン141と内接ギア142との歯合関係は、図2Cのように、ピニオン141の歯が7個である場合、内接ギア142の歯は9個を有して、所定の変速作用を行うようにした。
【0032】
また、出力部150は、主軸120上に設置されて前記粗動変速部の二分された出力段と選択的に関係しつつ、交差軸動力伝達方式により前記駆動力を伝達されて排出させている。
【0033】
このような出力部150は、粗動変速部140の第1、2出力段140b、140cとそれぞれスプライン軸方式を利用した選択的結合・離脱で関係しつつ駆動力を受ける第1、2入力段150a、150bを有するローラ型ギア151と、このローラ型ギア151と交差軸方向に設置されるクラウン型ギア152とからなっている。
【0034】
そして、クラウン型ギア152には、負荷側に動力伝達のための連動ロッド220が引き続いて設置される。
【0035】
このように構成される本発明の変速機は、別途の変速レバーにより操作される微動変速部130と粗動変速部140、及び出力部150が互いに任意的でかつ選択的に関係して協同することにより、低・高速の2段階的な粗動段の各々で1〜3段以上の多段階的な微動変速を行うようにしたものである。
【0036】
図5A乃至図5Eを参照して、本発明の変速機の変速過程を説明する。
【0037】
図5Aと図5Bは、低速変換ステップであって、図5Aは、低速の1段の形態を示しているが、変速レバーの操作により微動変速部130は、矢印のように左側に移動されており、粗動変速部140は、矢印のように右側に移動されている。
【0038】
このような状態で、図面の動力伝達経路矢印Wのように駆動力が主軸120を介して微動変速部130の可動サイドギア133に備えられる入力段133aを介して伝達されて、可動サイドギア133を回転させるようになり、この可動サイドギア133と噛み合っていたピニオン134が自転と空転をなしてケーシング131を回転させるようになる。
【0039】
そして、ケーシング131に伝達された駆動力は、微動変速部130の第1出力段130aに出力されて、粗動変速部140の入力段140aを介してピニオン141と内接ギア142を順次通って、第2出力部140cを介して出力部150の第1入力段150aに伝達される。
【0040】
このように出力部150に伝達された駆動力は、ローラ型ギア151とクラウン型ギア152とを順次通って、連動ロッド220に出力させて、所期の変速比0.11の減速をなすようになる(ここで、変速比は、主軸120の1回転に基づいて出力部150に変速出力されるのを意味する。)。
【0041】
図5Bは、低速の2段の形態を示しているが、変速レバーの操作により微動変速部130は、中立に位置移動しており、粗動変速部140は、前記低速1段のように右側に位置する。こういう状態で図面の動力伝達経路矢印Wのように駆動力が主軸120を介して微動変速部130のピニオン134に備えられる入力段134aを介して伝達されて、前記低速1段とは異なる経路でピニオン134側に直接伝達されて、ピニオン134が空転をなしてケーシング131を回転させるようになる。
【0042】
そして、ケーシング131に伝達された駆動力は、微動変速部130の第1出力段130aに出力されて、粗動変速部140の入力段140aを介してピニオン141と内接ギア142とを順次通って、第2出力段140cを介して出力部150の第1入力段150aに伝達される。
【0043】
このように出力部150に伝達された駆動力は、ローラ型ギア151とクラウン型ギア152とを順次通って、連動ロッド220に出力させて、所期の変速比0.22の減速を達成するようになる。
【0044】
図5C、図5Dと図5Eは、高速変換ステップであって、図5Cは、高速の1段の形態を示しているが、変速レバーの操作により微動変速部130は、矢印のように左側に移動しており、粗動変速部140は、矢印のように左側に移動している。
【0045】
こういう状態で図面の動力伝達経路矢印Wのように駆動力が主軸120を介して微動変速部130の可動サイドギア133に備えられる入力段133aを介して伝達されて、可動サイドギア133を回転させ、この可動サイドギア133と噛み合っていたピニオン134が自転と空転をなしてケーシング131を回転させるようになる。
【0046】
そして、ケーシング131に伝達された駆動力は、微動変速部130の第1出力段130aに出力されて、粗動変速部140の入力段140aを介してピニオン141を通った後、第1出力段140bを介して出力部150の第2入力段150bに伝達される。
【0047】
このように出力部150に伝達された駆動力は、ローラ型ギア151を通ってクラウン型ギア152を介して連動ロッド220に出力させて、所期の変速比0.5の増速をなすようになる。
【0048】
図5Dは、高速の2段の形態を示しているが、変速レバーの操作により微動変速部130は、中立に位置移動しており、粗動変速部140は、前記高速1段のように左側に位置する。
【0049】
こういう状態で図面の動力伝達経路矢印Wのように駆動力が主軸120を介して微動変速部130のピニオン134に備えられる入力段134aを介して伝達されて、前記高速の1段とは異なる経路でピニオン134側に直接伝達されて、ピニオン134が空転をなしてケーシング131を回転させるようになる。
【0050】
そして、ケーシング131から伝達された駆動力は、微動変速部130の第2出力段133bに出力されて、粗動変速部140の入力段140aを介してピニオン141を通って第1出力段140bを介して出力部150の第2入力段150bに伝達される。
【0051】
このように出力部150に伝達された駆動力は、ローラ型ギア151を通ってクラウン型ギア152を介して連動ロッド220に出力させて、所期の変速比1の増速をなすようになる。
【0052】
図5Eは、高速の3段の形態を示しているが、変速レバーの操作により微動変速部130は、矢印のように右側へ移動しており、粗動変速部140は、前記高速の1段のように左側に位置する。
【0053】
こういう状態で図面の動力伝達経路矢印Wのように、駆動力が主軸120を介して微動変速部130のピニオン134に備えられる入力段134aを通って、前記高速の2段のような経路でピニオン134側に直接伝達される。
【0054】
このように伝達された駆動力は、ピニオン134を空転させるようになるが、このとき、ピニオン134は、固定サイドギア132を乗って転がり回転をするようになり、そのピニオン134の回転力は、他側の可動サイドギア133に伝達されて、第2出力段133bを介して駆動力を出力させるようになる。
【0055】
そして、可動サイドギア133の第2出力段133bを介して出力される駆動力は、粗動変速部140の入力段140aを介してピニオン141を通って第1出力段140bを通って出力部150の第2入力段150bに伝達される。
【0056】
また、このように出力部150に伝達された駆動力は、ローラ型ギア151を通ってクラウン型ギア152を介して連動ロッド220に出力されるようにして、所期の変速比2の増速をなすようになる。
【0057】
こういう本発明の変速機は、微動変速部130と粗動変速部140とを簡単な変速レバーの操作により互いに任意的でかつ選択的に関係することにより、低い低速と高い高速回転の広い変速を簡便かつ容易に得るようになる。
【0058】
図6及び図7には、本発明による他の実施の形態が示されているので、本実施の形態では、2輪乃至4輪の輸送機具のうちの何れか一つの例として、上記の変速機が適用された動力伝達装置を備えた非原動機式のチェーン無し自転車を示している。
【0059】
本発明のチェーン無し自転車は、変速レバー10を有するハンドルバー12とペダル14とが備えられたクランクアーム16が主軸120を利用して回転可能に設置されるフレーム18と、このフレーム18の前・後方に前・後輪20、22を配置し、クランクアーム16の駆動力を主動ユニット100と動力伝達ユニット200、及び従動ユニット300を介して交差軸動力伝達方式により後輪22に伝達して、所期の走行を行うようになる。
【0060】
これをさらに具体的に説明すれば、まず主動ユニット100は、前記変速機で説明したように、クランクアーム16の主軸120上に微動変速部130と粗動変速部140、及び出力部150を順次配置し、これらが変速レバー10の操作により任意的でかつ選択的に互いに関係することにより、クランクアーム16の駆動力を走行状態に応じて広い低・高速の変速範囲を維持したまま効率的な変速を行うようになる。
【0061】
また、動力伝達ユニット200は、主動ユニット100の出力部150と交差軸動力伝達方式により引き続いて設置されて、その出力部150から出力される駆動力を負荷側である後輪22の従動ユニット300側に伝達するようになるが、主・従動ユニット100、300のそれぞれと両端が結合されるパイプ状のケース210と、このケース210内に主動ユニット100の出力部150と従動ユニット300それぞれと両端が結合される連動ロッド220とを備えている。
【0062】
まま、後輪22に備えられる従動ユニット300は、後輪22の軸22aと結合するローラ型ギア310と、このローラ型ギア310と交差軸方向に設置されて、クランクアーム16の駆動力を主動ユニット100から動力伝達ユニット200を介して受けるクラウン型ギア320からなり、これらの周囲をハウジング330が取り囲んでいる。
【0063】
そして、従動ユニット300は、図8のように主動ユニット100から動力伝達ユニット200を介して伝達されるクランクアームの駆動力の伝達が一方向のみで行われるようにするラチェット構造340を備えている。
【0064】
このようなラチェット構造340は、後輪22のハブ23とローラギア310との間に介在されるが、このラチェット構造340は、ハブ23又はローラギア310のうちの何れか一側に備えられる収容溝340aと、その収容溝340aを地軸として他端がシーソー運動する爪340b、及びローラギア310の内周縁に備えられるラチェット輪340cから構成されて、所期の一方向性動力伝達、すなわちペダルが正方向に駆動する時には、後輪22に動力が伝達され、ペダルが逆方向に駆動する時には、動力伝達ができないという、断続機能を果たすようになる。
【0065】
以上のように、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、請求の範囲に記載された範囲内で変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の変速機の側面図である。
【図2A】本発明の変速機の内部構成を示す断面図であって、図1のA−A線に沿う正断面図である。
【図2B】本発明の変速機の内部構成を示す断面図であって、図1のB−B線に沿う正断面図である。
【図2C】図2BのA−A線に沿う側断面図である。
【図3】本発明の変速機の部品を分解して示す分解斜視図である。
【図4A】本発明の変速機の内部構成を示す断面図であって、図2AのA−A線に沿う側断面図である。
【図4B】本発明の変速機の内部構成を示す断面図であって、図2AのB−B線に沿う側断面図である。
【図5A】本発明の変速機の変速過程を示す説明であって、低速ステップの1段及び2段変速の形態である。
【図5B】本発明の変速機の変速過程を示す説明であって、低速ステップの1段及び2段変速の形態である。
【図5C】本発明の変速機の変速過程を示す説明であって、高速ステップの1段、2段及び3段変速の形態である。
【図5D】本発明の変速機の変速過程を示す説明であって、高速ステップの1段、2段及び3段変速の形態である。
【図5E】本発明の変速機の変速過程を示す説明であって、高速ステップの1段、2段及び3段変速の形態である。
【図6】本発明の他の実施の形態であって、自転車を示す正面図である。
【図7】図6のA−A線に沿う断面図である。
【図8】図7のA−A線に沿う断面図である。
【符号の説明】
【0067】
100 主動ユニット
110 ハウジング
120 主軸
130 微動変速部
140 粗動変速部
150 出力部
200 動力伝達ユニット
220 連動ロッド
300 従動ユニット
310 ローラギア
320 クラウンギア
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動力の回転速度や回転力を変える変速機及びその変速機を利用した交差軸動力伝達装置が備えられるチェーン無し方式の2輪乃至4輪を利用した自転車や車などの原動機又は非原動機式のすべての輸送機具に関する。
【背景技術】
【0002】
自転車や車などの輸送機具は自走するが、かかる輸送機具は、略2輪乃至4輪を利用して足で踏む力をペダル、クランクアーム、及びチェーンを介して後輪に伝達する非原動機式と、エンジンの駆動力をチェーンを介して後輪に伝達する原動機方式からなって、所期の走行を行うようになる。
【0003】
かかる輸送機具において、自主のために足で踏む力又はエンジン駆動力を後輪側に伝達させるための動力伝達装置が必須に設置されている。
【0004】
ところが、このような輸送機具の動力伝達装置は、足で踏む力又はエンジン駆動力の効率増大と速度加減のための変速装置が付加的に備えられて、道路の環境又は走行に応じて多様な変速比に変換するようになるが、このような変速装置は、主に多段階的に順次重複配列される大・小のスプロケットとチェーンを利用している。
【0005】
このように、スプロケットとチェーンを利用した変速装置は、構造が複雑でかつその構造上変速範囲が制約的であり、変換作用が多段階的に重複配列されたスプロケットを、チェーンが順次通りつつ行われるから、変速が自由にできず、かつ迅速でないという問題点があった。
【0006】
再度説明すれば、隣接した変速段を越えて高い段から低い段又はその反対の場合、その変換作用が上述のように変換しようとする両変速段の間に配列されたスプロケットを順次通る過程を必ず行われなければならず、またこのような順次的な過程の変換のための走行距離が必ず要求されているから、坂道等で瞬間的に低・高速の任意的な変速が容易でないのが現状である。
【0007】
このように、多段のスプロケットとチェーンとを利用した変速機の変換のための走行は、一般的な平面道路上の走行では不便さがなかったが、上り下りする坂道などでは、変速がスムーズにならないから、非効率的な動力伝達により不必要なエネルギーの損失が生じ、また急激で不規則な傾斜区間では、走行が不可能であるなど、輸送機具の性能が落ちるという問題点を有している。
【0008】
そのため、近来では、動力伝達系の構造改善と、動力損失及びエネルギーの低減を效率的に行うためのチェーン無し輸送機具の動力伝達装置が開発されて利用されている。その一例として、交差軸動力伝達方式を利用した2輪の輸送機具の一つである自転車を挙げることができる。
【0009】
これを具体的に説明すれば、自転車のクランクアーム主軸と後輪との間にクランクアームの駆動力をベベルギア、クラウンギア、又はローラギアを利用した交差軸動力伝達装置を利用して所期の走行を行うようにしている。
【0010】
そして、上記の交差軸動力伝達装置には、ハンドルバーに備えられる変速レバーにより操作される変速装置を具備して、走行道路の環境、すなわち平地又は坂道に応じて適切に変速させつつ自転車の走行を行うようにしているが、このとき、動力伝達装置に適用される変速装置は、通常クランクアームの主軸と関係する交差軸動力伝達系又は遊星ギア及び太陽ギアや大・小の平ギアを多段階的に配列し、これらを順次に関係させつつ所期の変速を行うようにしている。
【0011】
ところが、このような変速装置は、その変速範囲が狭く、かつ変速段が漸次的な、再度説明すれば、所定の変速幅内で一定割合で順次加減しており、また変速装置の変換が任意的でない、すなわち傾斜をなす坂道などの任意的でかつ瞬間的な低速の変速が求められる走行環境では、その変換時に求められる走行距離又は強い負荷作用により、変速装置のその変換操作が容易でなかった。
【0012】
また、坂道の傾斜度に適した変速を行うことができないから、動力伝達が効率的でなく、よって走行が容易でなかっただけでなく、大きな差の変速比の変換が求められる不規則でかつ急激な傾斜度の坂道からなる山岳地域の場合、低速段でのより強いトルクと低い回転の変換をなすことができないから、途中下車する等走行ができないなどの問題点が生じている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
自転車や車などすべての輸送機具の動力伝達装置に適用される変速装置は、一定の速度でトルクが最大になるのに対し、初期駆動又は坂道などの大きな負荷が作用する時に強いトルクと低い回転を必要とし、速度が速くなるにつれてトルクよりも回転を高める役割を果たすようになるが、走行状態に応じて低・高速変換操作が任意的でかつ迅速に行わなければならない。上り下りする坂道では、さらにそうである。
【0014】
そして、山岳用自転車の場合、不規則でかつ急激に変化する坂道を有する山岳などでは、その急激な傾斜度に応じる強いトルクと低い回転の低速変換が求められているが、これを満たすことができないから、連続的な走行を行うことができなくなる。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明による変速装置は、広い低・高速の変速範囲を維持したまま、変換操作が任意的でかつ自由であるから、効率的な駆動力伝達を得るようになる。
【0016】
本発明の変速装置が提供する広い変速範囲と効率的な駆動力伝達は、主軸上に低・高速変換のための内接ギア方式の粗動変速部と差動ギア方式の微動変速部を配置し、これらが変速レバーにより互いに任意的でかつ選択的に関係することで低い低速と高い高速回転を提供することによって達成されるが、これは、従来の技術で狭い変速範囲内で変換が順次加減されていることによって、大きな変速差が求められる急激な負荷発生時に強いトルクと低い回転とが得られなかったことを解決するようになるはずである。
【0017】
また、本発明の変速装置による広い変速範囲と効率的な駆動力の伝達は、2輪乃至4輪からなる自転車や車などのチェーン無し輸送手段を提供することによって達成されるが、平地又は坂道などその走行環境に応じて、低・高速段の各々で任意的でかつ適切な変速をなし、特に坂道で自由な変速が可能であることはもちろん、強いトルクと低い回転を得て急激な坂道又は不規則でかつ急激な変化を有する山岳などの悪条件の坂道でも、途中下車せずに連続走行が可能な輸送機具を提供する。
【発明の効果】
【0018】
本発明による変速装置によれば、粗動変速部と微動変速部を変速レバーにより任意的でかつ選択的に関係することにより、低い低速と高い高速回転の広い変速範囲を得るようになる。
【0019】
また、本発明による輸送機具は、不規則で急激な坂道などの山岳坂道で変速のための走行距離無しで簡単な操作で迅速で任意的で自由に変速を行って、いかなる最悪の坂道でも停車せずに連続走行が可能になる。
【0020】
また、本発明は、より広い低・高速の変速範囲を維持したまま、変換操作が任意的で自由であるから、効率的な駆動力伝達を得ることができ、エネルギーの損失を減らすことができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次に、本発明の変速機の一実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
【0022】
本発明は、原動機又は非原動機のすべての機具等の駆動のための駆動源を負荷側に伝達する動力伝達系に適用できる。
【0023】
図1〜図3には、動力伝達系の適した位置に設置されて、別途の変速レバーにより変換操作させることにより、駆動力を負荷側に效率的に適切に変速伝達する本発明の変速機が示されているが、この変速機は、適当な形態で構成して、後述する各部品を取り囲む半分割型のハウジング110を有する。
【0024】
ハウジング110には、その内部中心の横方向で駆動力を受ける主軸120を設置し、この主軸120上に微細な変換のための微動変速部130、低・高速変換のための粗動変速部140、及び出力部150間が互いに関係して順次配置され、ハウジング110の両端部は、仕上げ蓋110a、110bで覆蓋される。
【0025】
前記で説明したハウジング110に内蔵される各々の部品を具体的に説明する。
【0026】
まず、微動変速部130は、図2A、図2B及び図4Aのように、主軸120と関係して別途の変速レバー操作によりハウジング110の内壁に備えられる案内路111に乗って左右に移動しつつ、駆動力を二分された入力経路のうちの何れかを選択して伝達されて、二分出力段に区分して、多段階の微動端に変速排出する差動ギア方式を利用しているものである。
【0027】
このような微動変速部130は、末端に第1出力段130aが設けられる1対の半分割組立体131a、131bからなって、主軸120を中心に自由に回転するケーシング131を有する。
【0028】
このケーシング131の内部の両方には、一対で配置されて、一方は、主軸120上で空回転し、一端を延びて変速レバーの操作力が加えられる連結端132aを備えた固定サイドギア132を備えており、他方は、変速レバーの操作による左右移動により、主軸120とスプライン軸結合方式を利用した選択的結合・離脱関係する入力段133aを有すると共に、末端に第2出力段133bが設けられる可動サイドギア133を備えており、そしてこれらの固定又は可動サイドギア132、133間の周縁で噛み合い協同すると同時に、主軸120とスプライン軸結合方式を利用した選択的結合・離脱で関係する入力段134aが備えられ、ケーシング131と軸結合して空転と自転する少なくとも一つ以上のピニオン134からなる。
【0029】
また、粗動変速部140は、図2B、2B及び図4Bのように、主軸120上で一端を延びて備えられる連結端143を介して伝達される変速レバーの操作により、ハウジング110の内壁に備えられる案内路111に乗って左右に移動可能に設置されて、微動変速部130の二分出力段130a、133bと選択的に関係しつつ、二分された経路のうちの何れか一つを介して選択的に駆動力を伝達されて二分出力段に区分して低・高速の2段階の粗動段に排出する内接ギア方式を利用している。
【0030】
このような粗動変速部140は、微動変速部130の出力段130a、133bとスプライン軸結合方式を利用した選択的結合・離脱で関係して駆動力を受けるスリーブ型の入力段140aを有して偏心軸上に設置されるローラ型のピニオン141、このピニオン141が内接する内接ギア142、及びピニオン141と内接ギア142のそれぞれの末端に変速レバーの操作により出力部150とスプライン軸結合方式を利用した選択的結合・離脱で関係しつつ、二分経路を介して変速伝達される駆動力を出力部150側に出力されるようにする二分された第1、2出力段140b、140cを備えている。
【0031】
ここで、粗動変速部140のピニオン141と内接ギア142との歯合関係は、図2Cのように、ピニオン141の歯が7個である場合、内接ギア142の歯は9個を有して、所定の変速作用を行うようにした。
【0032】
また、出力部150は、主軸120上に設置されて前記粗動変速部の二分された出力段と選択的に関係しつつ、交差軸動力伝達方式により前記駆動力を伝達されて排出させている。
【0033】
このような出力部150は、粗動変速部140の第1、2出力段140b、140cとそれぞれスプライン軸方式を利用した選択的結合・離脱で関係しつつ駆動力を受ける第1、2入力段150a、150bを有するローラ型ギア151と、このローラ型ギア151と交差軸方向に設置されるクラウン型ギア152とからなっている。
【0034】
そして、クラウン型ギア152には、負荷側に動力伝達のための連動ロッド220が引き続いて設置される。
【0035】
このように構成される本発明の変速機は、別途の変速レバーにより操作される微動変速部130と粗動変速部140、及び出力部150が互いに任意的でかつ選択的に関係して協同することにより、低・高速の2段階的な粗動段の各々で1〜3段以上の多段階的な微動変速を行うようにしたものである。
【0036】
図5A乃至図5Eを参照して、本発明の変速機の変速過程を説明する。
【0037】
図5Aと図5Bは、低速変換ステップであって、図5Aは、低速の1段の形態を示しているが、変速レバーの操作により微動変速部130は、矢印のように左側に移動されており、粗動変速部140は、矢印のように右側に移動されている。
【0038】
このような状態で、図面の動力伝達経路矢印Wのように駆動力が主軸120を介して微動変速部130の可動サイドギア133に備えられる入力段133aを介して伝達されて、可動サイドギア133を回転させるようになり、この可動サイドギア133と噛み合っていたピニオン134が自転と空転をなしてケーシング131を回転させるようになる。
【0039】
そして、ケーシング131に伝達された駆動力は、微動変速部130の第1出力段130aに出力されて、粗動変速部140の入力段140aを介してピニオン141と内接ギア142を順次通って、第2出力部140cを介して出力部150の第1入力段150aに伝達される。
【0040】
このように出力部150に伝達された駆動力は、ローラ型ギア151とクラウン型ギア152とを順次通って、連動ロッド220に出力させて、所期の変速比0.11の減速をなすようになる(ここで、変速比は、主軸120の1回転に基づいて出力部150に変速出力されるのを意味する。)。
【0041】
図5Bは、低速の2段の形態を示しているが、変速レバーの操作により微動変速部130は、中立に位置移動しており、粗動変速部140は、前記低速1段のように右側に位置する。こういう状態で図面の動力伝達経路矢印Wのように駆動力が主軸120を介して微動変速部130のピニオン134に備えられる入力段134aを介して伝達されて、前記低速1段とは異なる経路でピニオン134側に直接伝達されて、ピニオン134が空転をなしてケーシング131を回転させるようになる。
【0042】
そして、ケーシング131に伝達された駆動力は、微動変速部130の第1出力段130aに出力されて、粗動変速部140の入力段140aを介してピニオン141と内接ギア142とを順次通って、第2出力段140cを介して出力部150の第1入力段150aに伝達される。
【0043】
このように出力部150に伝達された駆動力は、ローラ型ギア151とクラウン型ギア152とを順次通って、連動ロッド220に出力させて、所期の変速比0.22の減速を達成するようになる。
【0044】
図5C、図5Dと図5Eは、高速変換ステップであって、図5Cは、高速の1段の形態を示しているが、変速レバーの操作により微動変速部130は、矢印のように左側に移動しており、粗動変速部140は、矢印のように左側に移動している。
【0045】
こういう状態で図面の動力伝達経路矢印Wのように駆動力が主軸120を介して微動変速部130の可動サイドギア133に備えられる入力段133aを介して伝達されて、可動サイドギア133を回転させ、この可動サイドギア133と噛み合っていたピニオン134が自転と空転をなしてケーシング131を回転させるようになる。
【0046】
そして、ケーシング131に伝達された駆動力は、微動変速部130の第1出力段130aに出力されて、粗動変速部140の入力段140aを介してピニオン141を通った後、第1出力段140bを介して出力部150の第2入力段150bに伝達される。
【0047】
このように出力部150に伝達された駆動力は、ローラ型ギア151を通ってクラウン型ギア152を介して連動ロッド220に出力させて、所期の変速比0.5の増速をなすようになる。
【0048】
図5Dは、高速の2段の形態を示しているが、変速レバーの操作により微動変速部130は、中立に位置移動しており、粗動変速部140は、前記高速1段のように左側に位置する。
【0049】
こういう状態で図面の動力伝達経路矢印Wのように駆動力が主軸120を介して微動変速部130のピニオン134に備えられる入力段134aを介して伝達されて、前記高速の1段とは異なる経路でピニオン134側に直接伝達されて、ピニオン134が空転をなしてケーシング131を回転させるようになる。
【0050】
そして、ケーシング131から伝達された駆動力は、微動変速部130の第2出力段133bに出力されて、粗動変速部140の入力段140aを介してピニオン141を通って第1出力段140bを介して出力部150の第2入力段150bに伝達される。
【0051】
このように出力部150に伝達された駆動力は、ローラ型ギア151を通ってクラウン型ギア152を介して連動ロッド220に出力させて、所期の変速比1の増速をなすようになる。
【0052】
図5Eは、高速の3段の形態を示しているが、変速レバーの操作により微動変速部130は、矢印のように右側へ移動しており、粗動変速部140は、前記高速の1段のように左側に位置する。
【0053】
こういう状態で図面の動力伝達経路矢印Wのように、駆動力が主軸120を介して微動変速部130のピニオン134に備えられる入力段134aを通って、前記高速の2段のような経路でピニオン134側に直接伝達される。
【0054】
このように伝達された駆動力は、ピニオン134を空転させるようになるが、このとき、ピニオン134は、固定サイドギア132を乗って転がり回転をするようになり、そのピニオン134の回転力は、他側の可動サイドギア133に伝達されて、第2出力段133bを介して駆動力を出力させるようになる。
【0055】
そして、可動サイドギア133の第2出力段133bを介して出力される駆動力は、粗動変速部140の入力段140aを介してピニオン141を通って第1出力段140bを通って出力部150の第2入力段150bに伝達される。
【0056】
また、このように出力部150に伝達された駆動力は、ローラ型ギア151を通ってクラウン型ギア152を介して連動ロッド220に出力されるようにして、所期の変速比2の増速をなすようになる。
【0057】
こういう本発明の変速機は、微動変速部130と粗動変速部140とを簡単な変速レバーの操作により互いに任意的でかつ選択的に関係することにより、低い低速と高い高速回転の広い変速を簡便かつ容易に得るようになる。
【0058】
図6及び図7には、本発明による他の実施の形態が示されているので、本実施の形態では、2輪乃至4輪の輸送機具のうちの何れか一つの例として、上記の変速機が適用された動力伝達装置を備えた非原動機式のチェーン無し自転車を示している。
【0059】
本発明のチェーン無し自転車は、変速レバー10を有するハンドルバー12とペダル14とが備えられたクランクアーム16が主軸120を利用して回転可能に設置されるフレーム18と、このフレーム18の前・後方に前・後輪20、22を配置し、クランクアーム16の駆動力を主動ユニット100と動力伝達ユニット200、及び従動ユニット300を介して交差軸動力伝達方式により後輪22に伝達して、所期の走行を行うようになる。
【0060】
これをさらに具体的に説明すれば、まず主動ユニット100は、前記変速機で説明したように、クランクアーム16の主軸120上に微動変速部130と粗動変速部140、及び出力部150を順次配置し、これらが変速レバー10の操作により任意的でかつ選択的に互いに関係することにより、クランクアーム16の駆動力を走行状態に応じて広い低・高速の変速範囲を維持したまま効率的な変速を行うようになる。
【0061】
また、動力伝達ユニット200は、主動ユニット100の出力部150と交差軸動力伝達方式により引き続いて設置されて、その出力部150から出力される駆動力を負荷側である後輪22の従動ユニット300側に伝達するようになるが、主・従動ユニット100、300のそれぞれと両端が結合されるパイプ状のケース210と、このケース210内に主動ユニット100の出力部150と従動ユニット300それぞれと両端が結合される連動ロッド220とを備えている。
【0062】
まま、後輪22に備えられる従動ユニット300は、後輪22の軸22aと結合するローラ型ギア310と、このローラ型ギア310と交差軸方向に設置されて、クランクアーム16の駆動力を主動ユニット100から動力伝達ユニット200を介して受けるクラウン型ギア320からなり、これらの周囲をハウジング330が取り囲んでいる。
【0063】
そして、従動ユニット300は、図8のように主動ユニット100から動力伝達ユニット200を介して伝達されるクランクアームの駆動力の伝達が一方向のみで行われるようにするラチェット構造340を備えている。
【0064】
このようなラチェット構造340は、後輪22のハブ23とローラギア310との間に介在されるが、このラチェット構造340は、ハブ23又はローラギア310のうちの何れか一側に備えられる収容溝340aと、その収容溝340aを地軸として他端がシーソー運動する爪340b、及びローラギア310の内周縁に備えられるラチェット輪340cから構成されて、所期の一方向性動力伝達、すなわちペダルが正方向に駆動する時には、後輪22に動力が伝達され、ペダルが逆方向に駆動する時には、動力伝達ができないという、断続機能を果たすようになる。
【0065】
以上のように、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、請求の範囲に記載された範囲内で変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の変速機の側面図である。
【図2A】本発明の変速機の内部構成を示す断面図であって、図1のA−A線に沿う正断面図である。
【図2B】本発明の変速機の内部構成を示す断面図であって、図1のB−B線に沿う正断面図である。
【図2C】図2BのA−A線に沿う側断面図である。
【図3】本発明の変速機の部品を分解して示す分解斜視図である。
【図4A】本発明の変速機の内部構成を示す断面図であって、図2AのA−A線に沿う側断面図である。
【図4B】本発明の変速機の内部構成を示す断面図であって、図2AのB−B線に沿う側断面図である。
【図5A】本発明の変速機の変速過程を示す説明であって、低速ステップの1段及び2段変速の形態である。
【図5B】本発明の変速機の変速過程を示す説明であって、低速ステップの1段及び2段変速の形態である。
【図5C】本発明の変速機の変速過程を示す説明であって、高速ステップの1段、2段及び3段変速の形態である。
【図5D】本発明の変速機の変速過程を示す説明であって、高速ステップの1段、2段及び3段変速の形態である。
【図5E】本発明の変速機の変速過程を示す説明であって、高速ステップの1段、2段及び3段変速の形態である。
【図6】本発明の他の実施の形態であって、自転車を示す正面図である。
【図7】図6のA−A線に沿う断面図である。
【図8】図7のA−A線に沿う断面図である。
【符号の説明】
【0067】
100 主動ユニット
110 ハウジング
120 主軸
130 微動変速部
140 粗動変速部
150 出力部
200 動力伝達ユニット
220 連動ロッド
300 従動ユニット
310 ローラギア
320 クラウンギア
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2輪乃至4輪を利用した自転車や車などの原動機又は非原動機式のすべての輸送機具の駆動力伝達装置において、別途の変速レバーにより変換操作され、かつ道路の環境に応じて前記輸送機具の走行速度を加減させる変速機であって、
前記駆動力が加えられる主軸と、
前記主軸と関係して、前記変速レバーにより移動しつつ前記駆動力を二分された経路のうちの何れか一つを選択して伝達されて、二分出力段に区分して多段変速排出する差動ギア方式の微動変速部と、
前記主軸上で前記変速レバーにより移動可能に設置されて、前記微動変速部の二分出力段と関係しつつ、二分された経路を介して選択的に前記駆動力を伝達されて、二分出力段に区分して低・高速段に排出する内接ギア方式の粗動変速部と、
前記主軸上に設置されて、前記粗動変速部の二分された出力段と選択的に関係しつつ交差軸動力伝達方式により前記駆動力を伝達されて排出する出力部と、
前記微動変速部と前記粗動変速部、そして出力部の周囲を取り囲むハウジングと、を備え、
ここで、前記変速レバーにより操作される微動変速部と前記粗動変速部、そして前記出力部が互いに任意的でかつ選択的に関係して協同することにより、低・高速の粗動段の各々で多段階的な微動変速を行うようにすることを特徴とする変速機。
【請求項2】
前記差動方式の微動変速部は、末端に第1出力段を有するケーシングと、このケーシング内に前記主軸に一対で配置されて、一側は、前記主軸上で空回転する固定サイドギアを、他側は、前記主軸と選択的に結合・離脱する関係を有すると共に、末端に第2出力段を有する可動サイドギア、そしてこれらの固定又は可動サイドギア間の周縁で歯合協同する共に、前記ケーシングと軸結合して空転と自転する少なくとも一つ以上のピニオンとからなる請求項1に記載の変速機。
【請求項3】
前記粗動変速部は、前記微動変速部の出力段と関係して前記駆動力を受けるスリーブ型の入力段を有するローラ型のピニオンと、このピニオンが内接する内接ギア、そして前記ピニオンと前記内接ギアの各々の末端に前記出力部と選択的に結合・離脱しつつ、前記二分経路を介して変速伝達される前記駆動力が二分された第1、2出力段を介して選択的に前記出力部側に出力されるようにする請求項1に記載の変速機。
【請求項4】
前記出力部は、前記粗動変速部の第1、2出力段と選択的に関係し、前記駆動力を受ける第1、2入力段を有するローラ型ギアと、このローラ型ギアと交差軸方向に設置されるクラウン型ギアとからなる請求項1に記載の変速機。
【請求項5】
前記ハウジングの内壁に前記変速レバーにより操作される微動変速部と前記粗動変速部の移動を案内する案内路とを有する請求項1に記載の変速機。
【請求項6】
変速レバーを有するハンドルバーとペダルとが備えられたクランクアームが主軸を利用して回転可能に設置されるフレームと、このフレームの前・後方に前・後輪を配置し、前記クランクアームの駆動力をクラウンギアとローラギアとを利用した交差軸動力伝達方式により後輪に伝達して走行するようにした2輪乃至4輪を利用する自転車や車などの原動機又は非原動機式のすべての輸送機具であって、
前記主軸と関係して、前記駆動力を前記変速レバーの操作により任意的でかつ選択的に互いに関係し、差動ギア方式により多段変速を行う微動変速部と、内接ギア方式により低・高速段変速を行う粗動変速部を通って、交差軸動力伝達方式の出力部を介して出力されるようにする変速機とを内蔵した主動ユニットと、
前記主動ユニット変速機の出力部と交差軸動力伝達方式により引き続いて設置されて、前記出力部から出力される駆動力を負荷側に伝達する動力伝達ユニットと、
前記後輪に設置されて、前記動力伝達ユニットから伝達される前記駆動力を受けて前記後輪を駆動させる交差軸動力伝達方式の従動ユニットと、を備える輸送機具。
【請求項7】
前記主動ユニットの微動変速部は、末端に第1出力段を有するケーシングと、このケーシング内に前記主軸に一対で配置されて、一側は、前記主軸上で空回転する固定サイドギアを、他側は、前記主軸と選択的に結合・離脱する関係を有すると共に、末端に第2出力段を有する可動サイドギア、そしてこれらの固定又は可動サイドギア間の周縁で歯合協同すると共に、前記ケーシングと軸結合して空転と自転する少なくとも一つ以上のピニオンと、からなる請求項6に記載の輸送機具。
【請求項8】
前記主動ユニットの粗動変速部は、前記微動変速部の出力段と関係して前記駆動力を受けるスリーブ型の入力段を有するローラ型のピニオンと、このピニオンが内接する内接ギア、そして前記ピニオンと前記内接ギアの各々の末端に前記出力部と選択的に結合・離脱しつつ、前記二分経路を介して変速伝達される前記駆動力が二分された第1、2出力段を介して選択的に前記出力部側に出力されるようにした請求項6に記載の輸送機具。
【請求項9】
前記主動ユニットの出力部は、前記粗動変速部の第1、2出力段と選択的に関係し、前記駆動力を受ける第1、2入力段を有するローラ型ギアと、このローラ型ギアと交差軸方向に設置され、前記動力伝達ユニットが連結されるクラウン型ギアとからなる請求項6に記載の輸送機具。
【請求項10】
前記従動ユニットは、前記後輪の軸と結合するローラ型ギアと、このローラ型ギアと交差軸方向に設置されて、前記駆動力を前記主動ユニットから受けるクラウン型ギアとからなる請求項6に記載の輸送機具。
【請求項11】
前記変速レバーにより操作される微動変速部と前記粗動変速部、そして前記出力部が互いに任意的でかつ選択的に関係して協同することにより、低速又は高速段の各々で多段的に変速されるようにした請求項6、9、又は10に記載の輸送機具。
【請求項12】
前記動力伝達ユニットは、前記主・従動ユニットの各々と両端が結合されるパイプ状のケースと、このケース内に前記主動ユニットの前記出力部と前記従動ユニットのクラウン型ギアと連結される連動ロッドとからなる請求項6、9、又は10に記載の輸送機具。
【請求項13】
前記従動ユニットは、前記主動ユニットから前記動力伝達ユニットを介して伝達されるクランクアームの駆動力伝達が一方向のみで行われるようにするラチェット構造をさらに有する請求項6に記載の自転車。
【請求項1】
2輪乃至4輪を利用した自転車や車などの原動機又は非原動機式のすべての輸送機具の駆動力伝達装置において、別途の変速レバーにより変換操作され、かつ道路の環境に応じて前記輸送機具の走行速度を加減させる変速機であって、
前記駆動力が加えられる主軸と、
前記主軸と関係して、前記変速レバーにより移動しつつ前記駆動力を二分された経路のうちの何れか一つを選択して伝達されて、二分出力段に区分して多段変速排出する差動ギア方式の微動変速部と、
前記主軸上で前記変速レバーにより移動可能に設置されて、前記微動変速部の二分出力段と関係しつつ、二分された経路を介して選択的に前記駆動力を伝達されて、二分出力段に区分して低・高速段に排出する内接ギア方式の粗動変速部と、
前記主軸上に設置されて、前記粗動変速部の二分された出力段と選択的に関係しつつ交差軸動力伝達方式により前記駆動力を伝達されて排出する出力部と、
前記微動変速部と前記粗動変速部、そして出力部の周囲を取り囲むハウジングと、を備え、
ここで、前記変速レバーにより操作される微動変速部と前記粗動変速部、そして前記出力部が互いに任意的でかつ選択的に関係して協同することにより、低・高速の粗動段の各々で多段階的な微動変速を行うようにすることを特徴とする変速機。
【請求項2】
前記差動方式の微動変速部は、末端に第1出力段を有するケーシングと、このケーシング内に前記主軸に一対で配置されて、一側は、前記主軸上で空回転する固定サイドギアを、他側は、前記主軸と選択的に結合・離脱する関係を有すると共に、末端に第2出力段を有する可動サイドギア、そしてこれらの固定又は可動サイドギア間の周縁で歯合協同する共に、前記ケーシングと軸結合して空転と自転する少なくとも一つ以上のピニオンとからなる請求項1に記載の変速機。
【請求項3】
前記粗動変速部は、前記微動変速部の出力段と関係して前記駆動力を受けるスリーブ型の入力段を有するローラ型のピニオンと、このピニオンが内接する内接ギア、そして前記ピニオンと前記内接ギアの各々の末端に前記出力部と選択的に結合・離脱しつつ、前記二分経路を介して変速伝達される前記駆動力が二分された第1、2出力段を介して選択的に前記出力部側に出力されるようにする請求項1に記載の変速機。
【請求項4】
前記出力部は、前記粗動変速部の第1、2出力段と選択的に関係し、前記駆動力を受ける第1、2入力段を有するローラ型ギアと、このローラ型ギアと交差軸方向に設置されるクラウン型ギアとからなる請求項1に記載の変速機。
【請求項5】
前記ハウジングの内壁に前記変速レバーにより操作される微動変速部と前記粗動変速部の移動を案内する案内路とを有する請求項1に記載の変速機。
【請求項6】
変速レバーを有するハンドルバーとペダルとが備えられたクランクアームが主軸を利用して回転可能に設置されるフレームと、このフレームの前・後方に前・後輪を配置し、前記クランクアームの駆動力をクラウンギアとローラギアとを利用した交差軸動力伝達方式により後輪に伝達して走行するようにした2輪乃至4輪を利用する自転車や車などの原動機又は非原動機式のすべての輸送機具であって、
前記主軸と関係して、前記駆動力を前記変速レバーの操作により任意的でかつ選択的に互いに関係し、差動ギア方式により多段変速を行う微動変速部と、内接ギア方式により低・高速段変速を行う粗動変速部を通って、交差軸動力伝達方式の出力部を介して出力されるようにする変速機とを内蔵した主動ユニットと、
前記主動ユニット変速機の出力部と交差軸動力伝達方式により引き続いて設置されて、前記出力部から出力される駆動力を負荷側に伝達する動力伝達ユニットと、
前記後輪に設置されて、前記動力伝達ユニットから伝達される前記駆動力を受けて前記後輪を駆動させる交差軸動力伝達方式の従動ユニットと、を備える輸送機具。
【請求項7】
前記主動ユニットの微動変速部は、末端に第1出力段を有するケーシングと、このケーシング内に前記主軸に一対で配置されて、一側は、前記主軸上で空回転する固定サイドギアを、他側は、前記主軸と選択的に結合・離脱する関係を有すると共に、末端に第2出力段を有する可動サイドギア、そしてこれらの固定又は可動サイドギア間の周縁で歯合協同すると共に、前記ケーシングと軸結合して空転と自転する少なくとも一つ以上のピニオンと、からなる請求項6に記載の輸送機具。
【請求項8】
前記主動ユニットの粗動変速部は、前記微動変速部の出力段と関係して前記駆動力を受けるスリーブ型の入力段を有するローラ型のピニオンと、このピニオンが内接する内接ギア、そして前記ピニオンと前記内接ギアの各々の末端に前記出力部と選択的に結合・離脱しつつ、前記二分経路を介して変速伝達される前記駆動力が二分された第1、2出力段を介して選択的に前記出力部側に出力されるようにした請求項6に記載の輸送機具。
【請求項9】
前記主動ユニットの出力部は、前記粗動変速部の第1、2出力段と選択的に関係し、前記駆動力を受ける第1、2入力段を有するローラ型ギアと、このローラ型ギアと交差軸方向に設置され、前記動力伝達ユニットが連結されるクラウン型ギアとからなる請求項6に記載の輸送機具。
【請求項10】
前記従動ユニットは、前記後輪の軸と結合するローラ型ギアと、このローラ型ギアと交差軸方向に設置されて、前記駆動力を前記主動ユニットから受けるクラウン型ギアとからなる請求項6に記載の輸送機具。
【請求項11】
前記変速レバーにより操作される微動変速部と前記粗動変速部、そして前記出力部が互いに任意的でかつ選択的に関係して協同することにより、低速又は高速段の各々で多段的に変速されるようにした請求項6、9、又は10に記載の輸送機具。
【請求項12】
前記動力伝達ユニットは、前記主・従動ユニットの各々と両端が結合されるパイプ状のケースと、このケース内に前記主動ユニットの前記出力部と前記従動ユニットのクラウン型ギアと連結される連動ロッドとからなる請求項6、9、又は10に記載の輸送機具。
【請求項13】
前記従動ユニットは、前記主動ユニットから前記動力伝達ユニットを介して伝達されるクランクアームの駆動力伝達が一方向のみで行われるようにするラチェット構造をさらに有する請求項6に記載の自転車。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2009−97724(P2009−97724A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−268100(P2008−268100)
【出願日】平成20年10月17日(2008.10.17)
【出願人】(508312544)
【出願人】(508312555)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月17日(2008.10.17)
【出願人】(508312544)
【出願人】(508312555)
【Fターム(参考)】
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