説明

外壁目地のシール構造

【課題】簡単な構造で、横目地のシール性能を高めることができる外壁目地のシール構造を得る。
【解決手段】一階外壁パネル14の上端部と二階外壁パネル18の下端部との間には、金属板で構成された側面視で略ゼット形状の防水金物42が配設されている。防水金物42は一部品で構成されている。防水金物42の中間部42Bと二階外壁フレーム38との間には横目地用二次シール材52が介装されており、更にこれらの防水金物42及び横目地用二次シール材52に隣接して横目地用一次シール材54が隣接して配置されている。従って、簡単な構造で、横目地26のシール性能を高めることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外壁目地のシール構造に関する。
【背景技術】
【0002】
外壁目地のシール材には、定型シールと不定形シールとがある。また、シール構造的には、一次シール材だけを設定する場合もあるが、シール性能を高めるために一次シール材だけでなく二次シール材を設定することも多い。
【0003】
従来では、縦目地に定型シールを使い、横目地に不定形シールとシールバッカとを併設する手法が一例として採用されていたが、不定形シールは耐久性が定型シールよりも劣り、いずれはシール切れとなるため、補修する必要がある。
【0004】
一方、下記特許文献1には、横目地の一次シール材として一種の胴差しを利用し、更に下階側の外壁パネルの上端部に水受け部材を掛け渡した上で弾性シール材を二箇所に設定する外壁目地のシール構造が開示されている。
【特許文献1】特開2003−253777号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記先行技術による場合、一次シール材が横目地取付材と横目地部材との嵌合構造とされているため、構造が複雑であると共に継ぎ目のシール性能を確保することが難しい。また、二次シール材として弾性シール材を屋外側と屋内側の二箇所に設定しているが、経年劣化によりシール性能が低下する可能性がある。さらに、一次シール材と二次シール材との間に比較的広い空間が形成されるため、この空間が負圧になると、雨水が浸入し易くなる。従って、よりシール性能が高いシール構造の案出が望まれていた。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、簡単な構造で、横目地のシール性能を高めることができる外壁目地のシール構造を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、上階側外壁パネルの下端部と下階側外壁パネルの上端部との間に形成される横目地に適用される外壁目地のシール構造であって、一部品で構成され、上端部が上階側外壁パネルの屋内側の面に固定されると共に中間部が上階側外壁パネルの下端部と下階側外壁パネルの上端部との隙間に介在され、下端部が下階側外壁パネルの上端部の屋外側の面に沿って下方へ屈曲された防水シール材を備えている、ことを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1記載の外壁目地のシール構造において、前記防水シール材の中間部と上階側外壁パネルの下端部との間には、シート状の横目地用二次シール材が両者に密着した状態で介在されている、ことを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の外壁目地のシール構造において、前記防水シール材の下端部の屋外側には、定型シールで構成された横目地用一次シール材が隣接して配置されている、ことを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の外壁目地のシール構造において、横方向に隣接する外壁パネル間に形成される縦目地には定型シールで構成された縦目地用一次シール材が配設されており、当該縦目地と前記横目地とのジョイント部では、縦目地用一次シール材が前記防水シール材の下端部の屋外側に隣接して配置されている、ことを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の外壁目地のシール構造において、横方向に隣接する外壁パネルの一対の防水シール材のジョイント部には、双方の防水シール材に跨る補強部材が配設されている、ことを特徴とする。
【0012】
請求項1記載の本発明によれば、上階側外壁パネルの下端部と下階側外壁パネルの上端部との間に形成される隙間に防水シール材が設定される。防水シール材が設定された状態では、上端部が上階側外壁パネルの屋内側の面に固定されると共に中間部が上階側外壁パネルの下端部と下階側外壁パネルの上端部との隙間に介在され、下端部が下階側外壁パネルの上端部の屋外側の面に沿って下方へ屈曲される。従って、雨水等が横目地に浸入してきても、雨水等は上端部で堰き止められて中間部を伝って下端部から下階側外壁パネルの屋外側へと排水される。このように本発明によれば、横目地のシールが従来の不定形シールから定型シール化される。
【0013】
また、上記防水シール材は一部品で構成されているため、従来の二部品の嵌合構造によるものと比べて構造が簡素化されると共に、部材の継ぎ目から雨水等が浸入するおそれもない。
【0014】
請求項2記載の本発明によれば、防水シール材と下階側外壁パネルの下端部との間にシート状の横目地用二次シール材が両者に密着した状態で介在されるので、この時点で外壁横目地の二次シールが二重化される。
【0015】
請求項3記載の本発明によれば、防水シール材の下端部の屋外側には定型シールで構成された横目地用一次シール材が隣接して配置されているため、横目地用一次シール材と防水シール材とで一次シールと二次シールとを備えた二重シール構造が成立する。また、請求項2記載の発明に本発明を適用した場合には、二次シール自体が二重になるので、トータルすると三重シール構造が成立する。
【0016】
請求項4記載の本発明によれば、横方向に隣接する外壁パネル間に形成される縦目地に定型シールで構成された縦目地用一次シール材が配設されるので、縦目地及び横目地のいずれも定型シール化される。
【0017】
さらに、本発明では、縦目地と横目地とのジョイント部では、縦目地用一次シール材が防水シール材の下端部の屋外側に隣接して配置されるので、ジョイント部におけるシール材の納まりを良くすることができる。
【0018】
請求項5記載の本発明によれば、横方向に隣接する外壁パネルの一対の防水シール材のジョイント部に、双方の防水シール材に跨る補強部材を配設したので、横方向に隣接する防水シール材が縦目地で途切れない。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、請求項1記載の外壁目地のシール構造は、簡単な構造で、横目地のシール性能を高めることができるという優れた効果を有する。
【0020】
請求項2記載の本発明に係る外壁目地のシール構造は、外壁横目地の二次シールが二重化されるので、シール性能を向上させることができるという優れた効果を有する。
【0021】
請求項3記載の本発明に係る外壁目地のシール構造は、横目地を二重又は三重にシールすることができ、シール性能をより一層向上させることができるという優れた効果を有する。
【0022】
請求項4記載の本発明に係る外壁目地のシール構造は、縦目地及び横目地に配設されるシール材の耐久性を向上させることができ、しかも縦目地と横目地のジョイント部の外観品質を向上させることができるという優れた効果を有する。
【0023】
請求項5記載の本発明に係る外壁目地のシール構造は、防水シール材によるジョイント部のシール性能を補強することができるという優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、図1〜図6を用いて、本発明に係る外壁目地のシール構造の一実施形態について説明する。
【0025】
図3には、本実施形態に係る外壁目地のシール構造が適用された住宅の概略正面図が示されている。また、図1には横目地の一般部のシール構造を示す縦断面図が示されている。さらに、図2には横目地と縦目地のジョイント部のシール構造を示す縦断面図が示されている。
【0026】
これらの図に示されるように、住宅10の一階部分12の外周部には所定枚数の一階外壁パネル14が隣接して配置されており、又住宅10の二階部分16の外周部には所定枚数の二階外壁パネル18が隣接して配置されている。なお、住宅10の屋根20と二階部分16の上端部との間にも屋根形状に合わせた外壁パネル22が隣接して配置されるが、以下の説明においては、専ら、一階外壁パネル14と二階外壁パネル18との関係において、外壁目地のシール構造について説明することにする。
【0027】
隣接する一階外壁パネル14同士の間及び隣接する二階外壁パネル18同士の間に形成され、建物高さ方向に延在する溝が縦目地24であり、又一階外壁パネル14の上端部と二階外壁パネル18の下端部との間に形成され、建物横方向に延在する溝が横目地26である。
【0028】
(横目地26の一般部のシール構造)
図1に示されるように、一階外壁パネル14は、矩形平板状の一階外壁材28と、この一階外壁材28の屋内側に配置されて一階外壁材28を支持する一階外壁パネル本体30と、を備えている。なお、一階外壁材28の上端部は、一階外壁パネル本体30の上端部よりも若干下方へオフセットされている。同様に、二階外壁パネル18は、矩形平板状の二階外壁材32と、この二階外壁材32の屋内側に配置されて二階外壁材32を支持する二階外壁パネル本体34と、を備えている。
【0029】
上記一階外壁パネル本体30の上端部には断面形状が下向きのコ字状とされた一階外壁フレーム36が配置されており、これと対向するかたちで二階外壁パネル本体34の下端部には断面形状が上向きのコ字状とされた二階外壁フレーム38が所定の隙間40をあけて配置されている。この隙間40には、断面形状が略Z形状(或いはL字形状)に形成された金属製の防水金物(胴差部水切り)42が配設されている。なお、防水金物42は、薄い金属板で構成されている。
【0030】
図1及び図4に示されるように、防水金物42は一部品で構成されている。防水金物42の上端部42Aは二階外壁フレーム38の屋内側のフランジ部38Aと重なるように建物上方側へ延出されており、アングル状のブラケット44と三枚重ねの状態にされてボルト46及びウエルドナット48によって二階外壁フレーム38側に固定されている。なお、ブラケット44は、一階外壁パネル14の屋内側に配置されたH型鋼から成る天井大梁50の上フランジ50Aに溶接等により固着されている。
【0031】
また、防水金物42の中間部42Bは、一階外壁フレーム36の上端部に載置されて当接した状態で配置されている。さらに、防水金物42の下端部42Cは、一階外壁フレーム36の屋外側のフランジ部36Aに沿って建物下方側へ屈曲垂下されている。
【0032】
また、防水金物42の中間部42Bと二階外壁フレーム38の下端部との隙間40には、防水金物42の中間部42Bの上面に貼着されたシート状の横目地用二次シール材52が介在されている。なお、横目地用二次シール材52は、EPDM等によって構成されており、所定の弾性を有している。従って、上下に対向して配置された一階外壁フレーム36と二階外壁フレーム38との隙間40に、防水金物42の中間部42B及び横目地用二次シール材52が介装された状態では、隙間40は埋められて消失した状態となっている。なお、横目地用二次シール材52の幅方向寸法は、防水金物42の上端部42Aの屋外側の面から下端部42Cの屋外側の面までの長さに設定されている。
【0033】
また、一階外壁材28の上端部と二階外壁材32の下端部との間には、定型シールによって構成された横目地用一次シール材54が、屋外側から屋内側へ向けて水平に挿入されて弾性変形した状態で嵌着されている。横目地用一次シール材54は乾式の定形ガスケットによって構成されており、芯になる基部と基部の両側から延出されて一階外壁材28の上端部及び二階外壁材32の下端部に弾性的に圧接される複数のリップ部とを含んで構成されている。また、横目地用一次シール材54は、防水金物42の下端部42Cの屋外側の面及び横目地用二次シール材52の屋外側の端面に接するように隣接して配置されている。なお、図5に示されるように、予め工場内で、横目地用一次シール材54を二階外壁材32の下端部に図示しない取付手段によって取付けて、二階外壁パネル18にサブアッセンブリ化してもよい。
【0034】
(横目地26のジョイント部のシール構造)
図2に示されるように、横目地26と縦目地24とが出合う(交差する)ジョイント部には、縦目地24に弾性的に嵌着される縦目地用一次シール材56が建物高さ方向に沿って連続して延在されている。縦目地用一次シール材56は乾式の定形ガスケットによって構成されており、組付状態では縦目地用一次シール材56は横目地26の防水金物42の下端部42Cの屋外側の面及び横目地用二次シール材52の屋外側の端面に当接されている。つまり、横目地用一次シール材54の長手方向の端部は縦目地用一次シール材56の側面に当接された状態で終端となっている。
【0035】
なお、縦目地24の屋内側には、縦目地用一次シール材56と平行にシールバッカで構成された縦目地用二次シール材58が配設されている。但し、縦目地用一次シール材56と同様に定形ガスケットを使用してもよい。
【0036】
一方、図6に示されるように、一階外壁パネル14の上端部に配置された防水金物42の長手方向寸法は一階外壁パネル14の幅方向寸法に略一致しているため、隣接する一階外壁パネル14の防水金物42間には目地幅に相当する隙間60が形成される。このため、本実施形態では、隣接する防水金物42の長手方向の端部同士に跨るように、防水金物42と同一断面形状の補強部材(補強用防水金物)62が載置されている。これにより、横目地26における防水金物42の連続性を確保している。
【0037】
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
【0038】
図1を用いて組立手順を説明すると、まず最初に一階外壁パネル14が組付けられる。一階外壁パネル14の組付後、その上端部に防水金物42をセットし、続いて防水金物42の中間部42Bの上面に横目地用二次シール材52が取り付けられる。なお、横目地用二次シール材52は防水金物42の中間部42Bの上面に予め取り付けておいてもよい。また、防水金物42及び横目地用二次シール材52の双方を予め工場内で一階外壁パネル14の上端部に取り付けておいてもよい。
【0039】
次に、二階外壁パネル18が一階外壁パネル14の上端部にセットされる。これにより、二階外壁パネル18の自重によって横目地用二次シール材52は厚さ方向に圧縮されて隙間40が防水金物42の中間部42B及び横目地用二次シール材52で埋められる。続いて、防水金物42の上端部42Aがボルト46及びウエルドナット48によって二階外壁フレーム38の屋内側のフランジ部38Aに固定される。
【0040】
次に、横目地26に横目地用一次シール材54が押し込められて嵌着される。これにより、横目地26の一次シール及び二次シールが完成する。なお、前述したように、予め横目地用二次シール材52を二階外壁材32の下端部に固定しておけば、一階外壁パネル14への二階外壁パネル18の組付と同時に横目地用一次シール材54の組付が完了する。
【0041】
ここで、本実施形態によれば、二階外壁パネル18の二階外壁フレーム38の屋内側のフランジ部38Aに上端部42Aが固定され、一階外壁パネル14の上端部と二階外壁パネル18の下端部との隙間40に中間部52Bが配置され、一階外壁フレーム36の屋外側のフランジ部36Aの表面に沿って下端部42Cが屈曲垂下された防水金物42を配設したので、仮に雨水等が横目地26から浸入してきても、雨水等は防水金物42の上端部42Aで堰き止められて中間部52Bを伝って下端部42Cから一階外壁材28の表面へと排水される。このように本実施形態によれば、横目地26のシールが従来のコーキング材等を使った不定形シールから定型シール化される。
【0042】
また、上記防水金物42は一部品で構成されているため、特許文献1に開示されていたような二部品の嵌合構造による水切りに比べて構造が簡素化されると共に、部材の継ぎ目から雨水等が浸入するおそれもない。
【0043】
上記より、本実施形態に係る外壁目地のシール構造によれば、簡単な構造で、横目地26のシール性能を高めることができる。
【0044】
さらに、本実施形態に係る外壁目地のシール構造によれば、以下に列挙する幾つかの効果が得られる。
【0045】
防水金物42の中間部42Bの上面と二階外壁パネル18の下端部との間にシート状の横目地用二次シール材52を密着した状態で介在させたので、この時点で横目地26の二次シールが二重化される。その結果、本実施形態によれば、横目地26のシール性能を更に向上させることができる。
【0046】
また、防水金物42の下端部42Cの屋外側に定型シールで構成された横目地用一次シール材54が隣接して配置されるため、横目地用一次シール材54と防水金物42とで一次シールと二次シールとを備えた二重シール構造が成立する。さらに、前記の横目地用二次シール材52を加えると、二次シール自体が二重になるので、トータルすると三重シール構造が横目地26で成立することになる。その結果、横目地26のシール性能をより一層向上させることができる。
【0047】
さらに、縦目地24にも定型シールで構成された縦目地用一次シール材56(及び縦目地用二次シール材58)が配設されるので、縦目地24及び横目地26のいずれも定型シール化される。従って、縦目地24及び横目地26のシールの耐久性を向上させることができる。
【0048】
また、縦目地24と横目地26とが交差するジョイント部では、縦目地用一次シール材56が防水金物42の下端部42Cの屋外側に隣接して配置されるので、ジョイント部における縦目地用一次シール材56の納まりを良くすることができる。従って、縦目地24と横目地26のジョイント部の外観品質を向上させることができる。
【0049】
加えて、横方向に隣接する一階外壁パネル14(又は二階外壁パネル18)の上端部に配置された一対の防水金物42のジョイント部に、双方の防水金物42に跨る補強部材62を配設したので、横方向に隣接する防水金物42が縦目地24で途切れない。従って、防水金物42によるジョイント部のシール性能を補強することができる。
【0050】
さらに、図1に示されるように、横目地26の一般部では横目地26の屋内側の隙間40が防水金物42及び横目地用二次シール材52によって埋められて空きスペースが無くなるので、横目地用一次シール材54の屋内側に負圧が生じ難い。従って、負圧が生じやすい従来構造に比べて、雨水等が横目地26の屋内側に浸入し難い。よって、かかる観点からも、横目地26のシール性能を向上させることができる。
【0051】
〔実施形態の補足説明〕
上述した本実施形態では、防水シート材として薄い鉄板で構成された防水金物42を用いたが、これに限らず、樹脂製にしてもよい。
【0052】
また、上述した本実施形態では、隣接する防水金物42の継ぎ目に連結部材62を掛け渡す構成を採ったが、請求項1乃至請求項4までの本発明には、一方の防水金物を他方の防水金物側へ延設させて重ねた構成やブチルテープで継ぎ目が塞がるように接着する構成等も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本実施形態に係る外壁目地のシール構造における横目地の一般部のシール構造を示す縦断面図(図3の1−1線断面図)である。
【図2】横目地と縦目地のジョイント部のシール構造を示す縦断面図(図3の2−2線断面図)である。
【図3】本実施形態に係る外壁目地のシール構造が適用された住宅の概略正面図である。
【図4】一階外壁パネルの上端部に防水金物及び横目地用二次シール材が配設された状態を拡大して示す斜視図である。
【図5】横目地用一次シール材を予め二階外壁パネルの下端部に取り付けてサブアッセンブリ化した状態を示す斜視図である。
【図6】隣接する防水金物間に補強金物を設置した状態を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0054】
14 一階外壁パネル(下階側外壁パネル)
18 二階外壁パネル(上階側外壁パネル)
22 外壁パネル(上階側外壁パネル)
24 縦目地
26 横目地
40 隙間
42 防水金物(防水シール材)
42A 上端部
42B 中間部
42C 下端部
52 横目地用二次シール材
54 横目地用一次シール材
56 縦目地用一次シール材
62 補強部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上階側外壁パネルの下端部と下階側外壁パネルの上端部との間に形成される横目地に適用される外壁目地のシール構造であって、
一部品で構成され、上端部が上階側外壁パネルの屋内側の面に固定されると共に中間部が上階側外壁パネルの下端部と下階側外壁パネルの上端部との隙間に介在され、下端部が下階側外壁パネルの上端部の屋外側の面に沿って下方へ屈曲された防水シール材を備えている、
ことを特徴とする外壁目地のシール構造。
【請求項2】
前記防水シール材の中間部と上階側外壁パネルの下端部との間には、シート状の横目地用二次シール材が両者に密着した状態で介在されている、
ことを特徴とする請求項1記載の外壁目地のシール構造。
【請求項3】
前記防水シール材の下端部の屋外側には、定型シールで構成された横目地用一次シール材が隣接して配置されている、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の外壁目地のシール構造。
【請求項4】
横方向に隣接する外壁パネル間に形成される縦目地には定型シールで構成された縦目地用一次シール材が配設されており、
当該縦目地と前記横目地とのジョイント部では、縦目地用一次シール材が前記防水シール材の下端部の屋外側に隣接して配置されている、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の外壁目地のシール構造。
【請求項5】
横方向に隣接する外壁パネルの一対の防水シール材のジョイント部には、双方の防水シール材に跨る補強部材が配設されている、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の外壁目地のシール構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−278019(P2007−278019A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−108731(P2006−108731)
【出願日】平成18年4月11日(2006.4.11)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】