説明

外径寸法測定装置

【課題】安価で、被測定物の直径や長さに影響を受けずに精度よく外径寸法を測定することができる外径寸法測定装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る外径寸法測定装置1aは、流体と、加工部で加工された被測定物の自重と、の少なくとも一方を利用して前記被測定物を搬送する搬送部10と、前記被測定物に付着した液体を除去する液体除去部20と、前記被測定物の外径寸法をリアルタイムに測定する測定部30と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外径寸法測定装置に関し、特に、円柱工作物および円筒工作物の外径寸法測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ラジアルニードル軸受、スラストニードル軸受、円筒ころ軸受等において、ニードル(ころ)の外径寸法の精度の要求が厳しくなっている。このような円柱工作物および円筒工作物の外径寸法精度を向上するためには、工作物の外径を研削加工する際に、リアルタイムで外径寸法を測定し、フィードバック制御によって加工制御を自動的に補正することが有効である。
【0003】
このため、従来、搬送路に沿って左右並列に配列され、且つ円柱工作物等の被測定物を下側左右において支持しつつ搬送する搬送ベルトと、レーザ測定装置により被測定物の外径寸法を測定する測定部と、を有する外径寸法測定装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−170171号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1記載の外径寸法測定装置で使用される搬送ベルトは高価であり、また、被測定物が小径または短尺である場合に、搬送ベルト上へ被測定物を配置することが難しいという問題点があった。
【0006】
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、安価で、被測定物の直径や長さに影響を受けずに精度よく外径寸法を測定することができる外径寸法測定装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 流体と、加工部で加工された被測定物の自重と、の少なくとも一方を利用して前記被測定物を搬送する搬送部と、
前記被測定物に付着した流体を除去する流体除去部と、
前記被測定物の外径寸法をリアルタイムに測定する測定部と、を有する外径寸法測定装置。
(2) 前記流体が液体を含むことを特徴とする上記(1)記載の外径寸法測定装置。
(3) 前記流体が気体を含むことを特徴とする上記(1)または(2)記載の外径寸法測定装置。
(4) 前記測定部が、非接触式測定器を含むことを特徴とする上記(1)から(3)のいずれかに記載の外径寸法測定装置。
(5) 前記測定部が、接触式測定器を含むことを特徴とする上記(1)から(3)のいずれかに記載の外径寸法測定装置。
(6) 前記測定部による測定結果に基づき、前記被測定物が不良であるか否かを判定する判定部と、
前記判定部により不良であると判定された被測定物を排出する排出部と、を有することを特徴とする上記(1)から(5)のいずれか記載の外径寸法測定装置。
(7) 前記搬送部における被測定物の搬送状態を検知可能なセンサを有することを特徴とする上記(1)から(6)のいずれか記載の外径寸法測定装置。
(8) 前記測定部による測定結果に基づき、前記加工部における加工制御を補正する補正部を有することを特徴とする上記(1)から(7)のいずれかに記載の外径寸法測定装置。
(9) 前記補正部が、前記測定部による測定結果を処理するデータ処理ソフトウェアを含むことを特徴とする上記(8)記載の外径寸法測定装置。
【発明の効果】
【0008】
本発明の外径寸法測定装置は安価であると共に、被測定物の直径や長さの影響を受けずに、円柱工作物および円筒工作物等の被測定物の外径寸法をリアルタイムに測定できる。また、この測定結果に基づき加工制御を補正することができるので、円柱工作物および円筒工作物の外径寸法精度を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1実施形態に係る外径寸法測定装置の概略説明図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る外径寸法測定装置の概略説明図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係る外径寸法測定装置の概略説明図である。
【図4】本発明の第3実施形態の第1変形例に係る外径寸法測定装置の概略説明図である。
【図5】本発明の第3実施形態の第2変形例に係る外径寸法測定装置の概略説明図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係る外径寸法測定装置の概略説明図である。
【図7】本発明の第5実施形態に係る外径寸法測定装置の概略説明図である。
【図8】本発明の第6実施形態に係る外径寸法測定装置の概略説明図である。
【図9】本発明の第7実施形態に係る外径寸法測定装置の概略説明図である。
【図10】本発明の第8実施形態に係る外径寸法測定装置の概略説明図である。
【図11】本発明の第9実施形態に係る外径寸法測定装置の概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る外径寸法測定装置の各実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係る外径寸法測定装置について、図1を用いて説明する。図1に示されるように、第1実施形態に係る外径寸法測定装置1aは、ニードル軸受に用いられる針状ころ2を被測定物とし、その外径寸法を測定する。外径寸法測定装置1aは、被測定物を搬送する搬送部10と、被測定物に付着した液体を除去する液体除去部20と、被測定物の外径寸法を測定する測定部30と、を備える。
【0012】
加工部100により研削加工等の種々の加工が施されることにより形成された針状ころ2は、まず、外径寸法測定装置1aの搬送部10によって搬送される。搬送部10は、搬送路11と、搬送液供給部10aと、を有する。搬送路11は、円形の横断面を有する中空部12が形成された金属製パイプによって構成される。尚、搬送路11はナイロンチューブ等の樹脂製の管により構成されてもよく、中空部12の横断面形状は、三角形、四角形、V字形等、任意の形状でよい。
【0013】
搬送路11の中空部12には、図中黒細矢印で示すように、搬送液供給部10aによって搬送液Lが供給される。このように、搬送液Lは、黒太矢印Dで示す針状ころ2の搬送方向へ向かうように供給されているため、加工部100から受け取った針状ころ2を、搬送液Lの粘性や水圧によって搬送することができる。
【0014】
搬送路11には、加工部100に近接した位置において、中空部12から搬送路11の外径面下部へと貫通する排液穴13が複数形成されている。搬送液Lが加工部100の方へ逆流した場合には、排液穴13が過分の搬送液Lを外部へ排出するよう機能するため、搬送液Lが加工部100へと到達して加工に影響を与えることを防ぐことができる。
【0015】
搬送部10の搬送路11によって搬送された針状ころ2は、次に、液体除去部20に到達する。針状ころ2の表面には、加工部100での研削加工の際に冷却のため供給された液体や、搬送路11の中空部12内の搬送液Lなどの液体が大量に付着している。液体除去部20においてエアーAが中空部12へと白矢印で示すように吹き込まれることにより、針状ころ2に付着した液体が良好に除去される。
【0016】
液体除去部20により表面に付着した液体が除去された針状ころ2は、測定部30で外径寸法を測定される。測定部30は、針状ころ2の外径寸法を非接触で測定するレーザ測定器30aを含む。針状ころ2の表面に付着した液体は液体除去部20により除去されているので、針状ころ2の外径寸法は、レーザ測定器30aによって精度よくリアルタイムに測定可能である。
【0017】
このように、第1実施形態の外径寸法測定装置1aによれば、搬送部10および液体除去部20が単純な構造を有しているため、装置全体を安価に構成することができる。また、搬送部10が搬送液Lを用いることによって、被測定物の直径や長さによらず容易に搬送が可能である。円柱工作物および円筒工作物等の被測定物の外径寸法をリアルタイムに精度よく測定することが可能である。
【0018】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る外径寸法測定装置を図2に基づいて説明する。第2実施形態の外径寸法測定装置1bは、搬送部が気体を利用して被測定物を搬送することの他は、第1実施形態の外径寸法測定装置1aとほぼ同様であるので、同一部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
【0019】
第2実施形態の外径寸法測定装置1bにおいて、搬送部10は、搬送路11の中空部12内にエアーAを供給するエアー供給部10bを有する。エアー供給部10bが図中白細矢印で示すように中空部12にエアーAを供給すると、中空部12中に負圧領域が形成される。この負圧領域によって、針状ころ2が搬送方向へと直ちに引き込まれ、搬送される。
【0020】
エアーAを用いて被測定物を搬送する場合には、搬送路11において針状ころ2の表面に液体が新たに付着することがないので、液体除去部20による液体の除去処理が容易になる。また、このような搬送方法によれば、被測定物(針状ころ2)と搬送路11との間の摩擦抵抗を低減することができるので、被測定物が短尺である場合に特に適している。
【0021】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る外径寸法測定装置を図3に基づいて説明する。第3実施形態の外径寸法測定装置1cは、搬送部が液体と気体の両方を利用して被測定物を搬送することの他は、第1実施形態の外径寸法測定装置1aとほぼ同様であるので、同一部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
【0022】
第3実施形態の外径寸法測定装置1cにおいて、搬送部10は、搬送液供給部10aおよびエアー供給部10bの両方を有する。このような外径寸法測定装置1cにおいて、針状ころ2は、エアー供給部10bにより供給されたエアーAにより中空部12中に形成された負圧領域によって、直ちに搬送方向へと引き込まれる。次いで、針状ころ2は、搬送液供給部10aにより供給された搬送液Lによって搬送方向へと搬送される。
【0023】
エアーAおよび搬送液Lの両方を用いて被測定物(針状ころ2)を搬送する場合には、第2実施形態と同様に、被測定物と搬送路11との間の摩擦抵抗を低減することができ、被測定物がセンタレス研削盤等により加工された短尺の工作物である場合に特に適している。また、エアー供給部10bによって針状ころ2が大きく加速されながら搬送路11へと引き込まれた場合であっても、搬送液供給部10aにより供給された搬送液Lの粘性により針状ころ2が減速されるので、安定した搬送が可能となる。また、エアー供給部10bによって供給されたエアーAの風圧によって、搬送液Lの逆流を防ぐことが可能となり、安定した搬送が可能となる。
【0024】
(第3実施形態の第1変形例)
尚、液体と気体の両方を利用して被測定物を搬送する構成として、前述の外径寸法測定装置1cとは異なる構成も可能である。
図4は、第3実施形態の第1変形例に係る外径寸法測定装置1c’を示す。この外径寸法測定装置1c’は、搬送液供給部10aおよびエアー供給部10bの配置において、第3実施形態に係る外径寸法測定装置1cと異なる。外径寸法測定装置1c’においては、搬送路11の中空部12内に搬送液Lを供給する搬送液供給部10aのすぐ下流に、搬送路11の中空部12内にエアーAを供給するエアー供給部10bが配置されている。
【0025】
ここで、搬送液供給部10aの径が、中空部12の径よりも小さい場合には、搬送液Lが中空部12内に噴流となって供給され、中空部12への入口付近に負圧領域が形成される。外径寸法測定装置1c’においては、エアー供給部10bから供給されたエアーAがこの負圧領域に吸い込まれることにより、搬送液LとエアーAの混合流体が得られ、この混合流体によって針状ころ2が搬送方向へと搬送される。尚、エアー供給部10bの断面形状は、丸、三角、四角などを問わず、また、その数も問わない。
【0026】
(第3実施形態の第2変形例)
図5に示される、第3実施形態の第2変形例に係る外径寸法測定装置1c”においては、エアー供給部10bが、搬送路11の中空部12内に搬送液Lを供給する搬送液供給部10aに対してエアーAを供給する。この外径寸法測定装置1c”においては、搬送液LとエアーAの混合流体が搬送液供給部10aを介して搬送路11の中空部12内に供給されることとなる。すなわち、外径寸法測定装置1c”においては、搬送路11の外部で作り出された混合流体によって、針状ころ2が搬送方向へと搬送される。
【0027】
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る外径寸法測定装置を図6に基づいて説明する。第4実施形態の外径寸法測定装置1dは、搬送部が液体と気体の少なくともいずれかを利用することに加え、被測定物の自重をも利用して被測定物を搬送することの他は、第1実施形態の外径寸法測定装置1aとほぼ同様であるので、同一部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
【0028】
第4実施形態の外径寸法測定装置1dにおいては、搬送液供給部10aの下流において、搬送路11が傾斜している傾斜部14が設けられている。このような構成によれば、搬送液供給部10aにより供給された搬送液Lを利用して針状ころ2を搬送することに加え、傾斜部14において針状ころ2の自重を利用することができるので、搬送力が向上し、安定した搬送が可能となる。
【0029】
尚、本実施形態においては、搬送液供給部10aおよび傾斜部14の両方が搬送部10に設けられる例を示したが、搬送路11に傾斜部14が設けられる場合には、搬送液供給部10aやエアー供給部10bが設けられなくてもよい。このように、搬送液供給部10aやエアー供給部10bが設けられずに、針状ころ2の自重のみを利用して搬送する場合には、搬送液LやエアーAの流量を調整する必要がなくなり、制御を簡易化することが可能となる。
【0030】
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係る外径寸法測定装置を図7に基づいて説明する。第5実施形態の外径寸法測定装置1eは、液体除去部が設けられないことと、被測定物の外径を接触式測定器により測定することの他は、第1実施形態の外径寸法測定装置1aとほぼ同様であるので、同一部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
【0031】
第5実施形態の外径寸法測定装置1eにおいては、測定部30が接触式測定器30bを含んでおり、接触子31を用いて針状ころ2の外径寸法を測定する。このように接触式測定器30bにより針状ころ2の外径寸法を測定する場合には、針状ころ2の表面に液体が付着したままであっても安定した測定が可能となるため、液体除去部を設ける必要がなくなり、装置全体をより単純に安価に構成することができる。
【0032】
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態に係る外径寸法測定装置を図8に基づいて説明する。第6実施形態の外径寸法測定装置1fは、不良排出部が設けられていることの他は、第4実施形態の外径寸法測定装置1dとほぼ同様であるので、同一部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
【0033】
第6実施形態の外径寸法測定装置1fは、測定部30の下流に不良排出部40を備えている。この不良排出部40は、測定部30において測定された各針状ころ2の外径寸法の情報に基づいて、不良と判断された針状ころを排出する。例えば、針状ころ2の外径寸法と、その目標寸法との差が所定値を超えた場合、その針状ころ2は不良であると判断され、不良排出部40により外径寸法測定装置1fの外部へと排出される。これにより、不良である針状ころ2が経路外に排出され、所定の外径寸法を有する針状ころ2のみを後の工程へと送ることが可能となる。
【0034】
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態に係る外径寸法測定装置を図9に基づいて説明する。第7実施形態の外径寸法測定装置1gは、近接センサが設けられていることの他は、第6実施形態の外径寸法測定装置1fとほぼ同様であるので、同一部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
【0035】
第7実施形態の外径寸法測定装置1gは、搬送部10の搬送路11に隣接した位置に、近接センサ50を備えている。この近接センサ50は、針状ころ2の連続した搬送状態を監視し、搬送状態の異常の有無を検知する。このように、近接センサ50が設けられていることにより、搬送状態に異常が発生した場合(針状ころ2が詰まった場合など)には直ちに加工部100による加工を停止することができるため、加工不良の発生を防ぐことができる。尚、本実施形態においては、搬送状態の異常の有無を検知するために近接センサ50を使用しているが、これに限定されず、搬送状態の異常の有無を検知可能な機器であれば何を使用してもよい。
【0036】
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態に係る外径寸法測定装置を図10に基づいて説明する。第8実施形態の外径寸法測定装置1hは、測定部の測定結果に基づき加工部での加工制御を補正することの他は、第6実施形態の外径寸法測定装置1fとほぼ同様であるので、同一部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
【0037】
第8実施形態の外径寸法測定装置1hにおいては、測定部30におけるレーザ測定機30aの測定結果に基づき、加工部100における加工を制御する加工制御部(シーケンサ)110の動作を自動で補正する。図中、破線矢印は、フィードバック制御の流れを示す。これにより、リアルタイムに測定された針状ころ2の外径寸法に基づき、加工部100での加工制御を自動で補正することができるので、針状ころ2の外径寸法をより精度よく形成することができる。
【0038】
(第9実施形態)
次に、本発明の第9実施形態に係る外径寸法測定装置を図11に基づいて説明する。第9実施形態の外径寸法測定装置1jは、ソフトウェアを用いて測定結果を処理することの他は、第8実施形態の外径寸法測定装置1hとほぼ同様であるので、同一部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
【0039】
第9実施形態の外径寸法測定装置1jにおいては、レーザ測定器30aにより得られた測定結果がソフトウェア60によって処理される。例えば、針状ころ2の表面に液体が残っている場合にレーザ測定器30aにより測定を行うと、一時的に高い値が測定されることがあるが、本実施形態ではソフトウェア60によって測定結果を処理するため、このような高い値を取り除くことができる。また、ソフトウェア60によって測定結果に平均処理を行うことによって、搬送速度にムラがある場合の測定結果への影響を除去することができ、安定した測定が実現可能となる。また、ソフトウェア60により測定結果を処理すると共に加工制御部110の補正条件の変更も容易であるので、針状ころ2の外径寸法のばらつきを小さくして、針状ころ2の外径寸法の精度を向上することが可能となる。
【0040】
尚、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜変更、改良等が可能である。ラジアルニードル軸受、スラストニードル軸受、シェル型ニードル軸受、ソリッド型ニードル軸受等に用いられる針状ころ、棒状ころや、円筒ころ、プラネタリーシャフト等、円柱形状や円筒形状を有する工作物であれば本発明の外径寸法測定装置を好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0041】
1a、1b、1c、1c’、1c”、1d、1e、1f、1g、1h、1j 外径寸法測定装置
2 針状ころ
10 搬送部
10a 搬送液供給部
10b エアー供給部
11 搬送路
12 中空部
13 排液穴
20 液体除去部
30 測定部
30a レーザ測定器
30b 接触式測定器
40 排出部
50 近接センサ
60 ソフトウェア
100 加工部
110 加工制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体と、加工部で加工された被測定物の自重と、の少なくとも一方を利用して前記被測定物を搬送する搬送部と、
前記被測定物に付着した流体を除去する流体除去部と、
前記被測定物の外径寸法をリアルタイムに測定する測定部と、を有する外径寸法測定装置。
【請求項2】
前記流体が液体を含むことを特徴とする請求項1記載の外径寸法測定装置。
【請求項3】
前記流体が気体を含むことを特徴とする請求項1または2記載の外径寸法測定装置。
【請求項4】
前記測定部が、非接触式測定器を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の外径寸法測定装置。
【請求項5】
前記測定部が、接触式測定器を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の外径寸法測定装置。
【請求項6】
前記測定部による測定結果に基づき、前記被測定物が不良であるか否かを判定する判定部と、
前記判定部により不良であると判定された被測定物を排出する排出部と、を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の外径寸法測定装置。
【請求項7】
前記搬送部における被測定物の搬送状態を検知可能なセンサを有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の外径寸法測定装置。
【請求項8】
前記測定部による測定結果に基づき、前記加工部における加工制御を補正する補正部を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の外径寸法測定装置。
【請求項9】
前記補正部が、前記測定部による測定結果を処理するデータ処理ソフトウェアを含むことを特徴とする請求項8記載の外径寸法測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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