説明

多チャンネルOSNRモニタ

【課題】従来の多チャンネルOSNRモニタと比べてよりコンパクトな構成で実現することができる多チャンネルOSNRモニタを提供することにある。
【解決手段】2入力2N出力のAWG15と、AWGの2つの出力導波路毎に設けられ、互いに接続する2つの2入力2出力の3dBカプラ21A,21Bと、一方の3dBカプラ21Aの入力導波路に配置される第1の位相シフタ22Aと、2つの3dBカプラが接続する一方の導波路に配置された第2の位相シフタ22Bとで構成されるチューナブルカプラ23と、各チューナブルカプラの2つの出力ポート12−1a、12−1bのそれぞれに配置されるフォトダイオード24A,24Bと、AWGの2つの入力導波路に接続する偏波ビームスプリッタ13と、偏波ビームスプリッタとAWGとが接続する一方の導波路に配置される偏波変換器14とを具備するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高密度波長多重(DWDM)光通信において、信号光とASEノイズの比である光信号対雑音指数(OSNR)を測定するための多チャンネルOSNRモニタに関する。更に詳しくは、その構成要素である偏波ビームスプリッタ(PBS)、偏波変換器、位相シフタ、アレイ導波路回折格子型波長合分波器(AWG)、チューナブルカプラ、モニタ用フォトダイオードのレイアウトの工夫により回路の小型化を図った多チャンネルOSNRモニタに関する。
【背景技術】
【0002】
通信トラフィックの増大に対応して、各伝送ノードで必要な光信号だけを受信して、その伝送ノードで必要としない光信号は光のまま転送するROADMシステムが普及し始めている。伝送装置の消費電力の大半は電気段での処理にかかるため、光信号のまま転送するROADMシステムは、エネルギー消費の少ない理想的なシステムである。しかし、光信号のまま複数のノードを転送されると、途中の伝送線路における損失補償用アンプのASEノイズが累積し、光信号対雑音指数(OSNR)が劣化する。このOSNRが伝送距離を律速している。更に、アンプの故障や伝送線路損失増大が生じるとOSNRが劣化するため、このOSNRをリアルタイムで評価することが必要になっている。
【0003】
従来、DWDMシステムにおけるOSNR測定は、グリッド波長における信号強度と、グリッド波長とグリッド波長の間のノイズ強度の比を用いて、簡便に測定することができた。しかしながら、ROADMシステムでは途中の経路で波長選択スイッチや波長合分波器などを経由するため、グリッド波長間のノイズが抑制されて、本来のOSNRを評価できない。そこで、グリッド波長における信号強度とノイズ強度を測定し、OSNRを求めることが求められている。その一つの手法として、信号光は偏光度が高いのに対して、ASEノイズは無偏光であることを利用してOSNRを求める偏波nulling法が開発された(例えば非特許文献1を参照。)。そのOSNRモニタとして、導波路を用いた集積型多チャンネルOSNRモニタも開発報告されている。
【0004】
ここで、非特許文献2に記載の偏波nulling方法を用いたOSNRモニタの構成を図3に示す。図3に示すように、OSNRモニタ100は、偏波ビームスプリッタ(PBS)103と、2つの2×2の3dBカプラ111A,111Bと、2つのモニタ用フォトダイオード113A,113Bとを具備する。PBS103と一方の2×2の3dBカプラ111Aとが2つの導波路で接続され、一方の導波路には第1の位相シフタ112Aが配置され、他方の導波路には偏波変換器104が配置されている。一方の3dBカプラ111Aと他方の3dBカプラ111Bとが接続する一方の導波路には第2の位相シフタ112Bが配置されている。モニタ用フォトダイオード113A,113Bは、OSNRモニタ100の出力ポート102a,102bにそれぞれ配置されている。
【0005】
OSNRモニタ100では、入力ポート101aに入射した光はPBS103でTEとTMに分離される。TMは偏波変換器104でTE'に変換される。ここで偏波変換器104としては、例えば主軸を45°としたポリイミド薄膜1/2波長板を導波路に挿入されたものが低損失なためよく使われる。後段の2つの3dBカプラ111A,111Bと第2の位相シフタ112Bは、第2の位相シフタ112Bで位相を変化させることで結合率が0〜1まで変化するチューナブルカプラ110として機能する。先のTEとTE’の光強度比にチューナブルカプラ110の結合率を合わせ、且つ、TEとTE'の位相差を0もしくはπに設定すると、偏光成分の光は一方の出力ポートのみから出力される。しかしASEノイズ成分は無偏光な為、コヒーレンス時間に相当する時間で2つの出力ポート102a,102bからランダムに出力される。例えば、第2の出力ポート102bからの出力光が最も小さくなるように、第1の位相シフタ112Aと第2の位相シフタ112Bを追随させると、第1の出力ポート102aからは信号光とASEノイズの半分が出力され、第2の出力ポート102bからはASEノイズの残り半分が出力される。よって、第1の出力ポート102aと第2の出力ポート102bの強度比からOSNRを求めることができる。
【0006】
ここで、上述したOSNRを複数具備する多チャンネルOSNRモニタを図4に示す。図4に示すように、多チャンネルOSNRモニタ200は、アレイ導波路回折格子型波長合分波器(AWG)201と、このAWGに接続され、並列に配置される複数のOSNR100−1,100−2,・・・,100−n(nは正数)とで構成されている。この多チャンネルOSNRモニタ200では、光λ1,λ2,・・・,λnはAWG201に入射し、当該AWG201でそれぞれ分波されて、各OSNR100−1,100−2,・・・,100−nへ出射する。原理的には、この構成で複数の波長チャンネルのOSNRをモニタすることは可能であるが、回路規模が大きくコストが高いという問題があった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】J.H.Lee et al., "A Review of the Polarization-Nulling Technique for Monitoring Optical-Signal-to-Noise Ratio in Dynamic WDM Networks", Journal of Lightwave Technology, Vol.24, No.11, pp.4162-4171, 2006年11月
【非特許文献2】T. Mizuno et al., "Integrated In-Band OSNR Monitor Based on Planar Lightwave Circuit," ECOC 2009, paper 7.2.5
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように、従来の多チャンネルOSNRモニタは回路規模が大きくコスト高という問題があった。
【0009】
以上のことから、本発明は上述したような課題を解決するために為されたものであって、よりコンパクトな構成で実現できる多チャンネルOSNRモニタを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決する第1の発明に係る多チャンネルOSNRモニタは、
2入力2N出力のアレイ導波路回折格子型波長合分波器と、
前記アレイ導波路回折格子型波長合分波器の2つの出力導波路毎に設けられ、互いに接続する2つの2入力2出力の3dBカプラと、一方の3dBカプラの入力導波路に配置される第1の位相シフタと、これら2つの3dBカプラが接続する一方の導波路に配置された第2の位相シフタとで構成されるチューナブルカプラと、
各チューナブルカプラの2つの出力ポートのそれぞれに配置されるフォトダイオードと、
前記アレイ導波路回折格子型波長合分波器の2つの入力導波路に接続する偏波ビームスプリッタと、
前記偏波ビームスプリッタと前記アレイ導波路回折格子型波長合分波器とが接続する一方の導波路に配置される偏波変換器とを具備する
ことを特徴とする。
【0011】
上述した課題を解決する第2の発明に係る多チャンネルOSNRモニタは、
入力された多チャンネル信号を偶数波長チャンネルと奇数波長チャンネルに分離するインターリーブフィルタと、
前記インターリーブフィルタに接続され、偶数波長チャンネルが入力される第1の発明に係る多チャンネルOSNRモニタと、
前記インターリーブフィルタに接続され、奇数波長チャンネルが入力される第1の発明に係る多チャンネルOSNRモニタとを具備する
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る多チャンネルOSNRモニタによれば、各チューナブルカプラに配置していた偏波ビームスプリッタおよび偏波変換器を1つの偏波ビームスプリッタおよび1つの偏波変換器としたことで、従来の多チャンネルOSNRモニタと比べて、コンパクトで経済的な多チャンネルOSNRモニタを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1の実施例に係る偏波nulling方法を用いた多チャンネルOSNRモニタの説明図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る偏波nulling方法を用いた多チャンネルOSNRモニタの説明図である。
【図3】従来のOSNRモニタの説明図である。
【図4】従来の多チャンネルOSNRモニタの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明に係る多チャンネルOSNRモニタについて、各実施例にて詳細に説明する。
【実施例1】
【0015】
本発明の第1の実施例に係る多チャンネルOSNRモニタについて図1を参照して説明する。
【0016】
本実施例に係る多チャンネルOSNRモニタは、偏波nulling方法を用いた多チャンネルOSNRモニタである。本実施例に係る多チャンネルOSNRモニタ10は、図4に示す従来の多チャンネルOSNRモニタと比較すると、本実施例では、偏波ビームスプリッタ(PBS)と偏波変換器とがアレイ導波路回折格子型波長合分波器(AWG)の前段に配置されている点が異なる。これは、第1の位相シフタおよびチューナブルカプラは、各波長チャンネル信号毎に調整追随が必要であるのに対して、PBSと偏波変換器は調整が不要で、複数のチャンネルに共通であるため、AWGの前段に配置することが可能である。この特徴を利用して、本実施例では、PBSと偏波変換器を複数チャンネルで共用化することで回路規模を小型化した。
【0017】
より詳しくは、上述した従来の多チャンネルOSNRモニタ200ではAWG201で分波された後に、PBS103とチューナブルカプラ110および両者を繋ぐ2本の導波路で構成される干渉計が配置されていたが、本実施例では、PBSとチューナブルカプラの間にAWGが配置され、AWGを挟む形で干渉計が構成されている。このため、従来の多チャンネルOSNRモニタ200ではAWG201は1入力N出力であったものが、本実施例ではAWGは2入力2N出力となっている。このため、本実施例に係る多チャンネルOSNRモニタ10では、図1に示すように、信号波長間隔毎に2本の出力ポートが必要となり、その結果としてAWGの透過帯域は図4に示すAWG201に比べて半分になるという問題をもつ。
【0018】
本実施例に係る多チャンネルOSNRモニタ10は、図1に示すように、偏波ビームスプリッタ(PBS)13と、2入力2N出力のアレイ導波路回折格子型波長合分波器(AWG)15と、複数のOSNRモニタ20−1,20−2,・・・,20−n(nは正数)とを具備する。
【0019】
PBS13には、2本の入力導波路と2本の出力導波路が接続している。これら2本の出力導波路を介して2入力2N出力のAWG15と接続している。一方の出力導波路の途中には、偏波変換器14が配置されている。
【0020】
AWG15には、複数のOSNRモニタ20−1,20−2,・・・,20−n(nは正数)が接続されている。
【0021】
AWG15は、入力された信号λ1TE,λ2TE,・・・,λnTEと、入力された信号λ1TE',λ2TE',・・・,λnTE'とを合波し、信号λ1TE',λ1TE,λ2TE',λ2TE,・・・,λnTE',λnTEに分波し、各OSNRモニタ20−1,20−2,・・・,20−nの2つの入力導波路のそれぞれに出力している。
【0022】
各OSNRモニタ20−1,20−2,・・・,20−nは、入出力導波路がそれぞれ互いに接続された2つの2入力2出力の3dBカプラ21A,21Bと、他方の2×2の3dBカプラ21Bの出力導波路の出力ポート12−1a,12−1bのそれぞれに配置されたモニタ用フォトダイオード24A,24Bとをそれぞれ具備する。一方の2×2の3dBカプラ21Aの入力導波路には、第1の位相シフタ22Aが配置される。一方の3dBカプラ21Aと他方の3dBカプラ21Bとが接続する一方の導波路には第2の位相シフタ22Bが配置される。2つの3dBカプラ21A,21Bと第2の位相シフタ22Bとでチューナブルカプラ23が構成される。
【0023】
上述した構成の多チャンネルOSNRモニタ10の動作について以下に説明する。
多チャンネルOSNRモニタ10の入力ポート11aから入射されたWDM信号(λ1,λ2,・・・,λn)は、PBS13で信号λ1TE,λ2TE,・・・,λnTEと信号λ1TM,λ2TM,・・・,λnTMに分離される。信号λ1TE,λ2TE,・・・,λnTEは、AWG15に入射する。他方、信号λ1TM,λ2TM,・・・,λnTMは、偏波変換器14で信号λ1TE',λ2TE',・・・,λnTE'に変換される。信号λ1TE',λ2TE',・・・,λnTE'は、AWG15に入射する。そして、これら信号λ1TE,λ2TE,・・・,λnTE,λ1TE',λ2TE',・・・,λnTE'がAWG15にて合分波される。信号λ1TE,λ1TE'は、第1のOSNRモニタ20−1の入力導波路にそれぞれ出射する。信号λ2TE,λ2TE'は、第2のOSNRモニタ20−2の入力導波路にそれぞれ出射する。信号λnTE,λnTE'は、第nのOSNRモニタ20−nの入力導波路にそれぞれ出射する。そして、各OSNRモニタ20−1,20−2,・・・,20−nでは、一方の出力ポート12−1aからは信号光とASEノイズの半分が出力され、他方の出力ポート12−1bからはASEノイズの残り半分が出力される。よって、一方の出力ポート12−1aと他方の出力ポート12−1bの強度比からOSNRを求めることができる。
【0024】
ここで、上述した本実施例に係る多チャンネルOSNRモニタ10の具体例として、C-band(1530-1565nm)の50GHz間隔80チャンネルの2x80-AWGと、1つのPBSと、1つの偏波変換器と、80個の第1の位相シフタと、80個のチューナブルカプラと、160個の受信器(モニタ用フォトダイオード)とを組み合わせたものを構成した多チャンネルOSNRモニタを作製した。この多チャンネルOSNRモニタにより、第1の位相シフタとチューナブルカプラとしての第2の位相シフタを駆動することで、100GHz40チャンネル分の波長チャンネル信号の(信号成分+ASEノイズ成分/2)と(ASEノイズ成分/2)を分離することができることを確認した。但し、隣接チャンネルの信号成分がAWGにおいてクロストークとなるため、測定精度は劣化した。
【0025】
したがって、本実施例に係る多チャンネルOSNRモニタ10によれば、PBS13と、偏波変換器14と、位相シフタ22A,22Bと、AWG15と、2つ以上のチューナブルカプラ23および2つ以上のモニタ用フォトダイオード24A,24Bとから構成される多チャンネルOSNRモニタにおいて、PBS13の2出力の片方に偏波変換器14が設置されており、PBS13の2出力がAWG15に入力され、AWG15の出力にチューナブルカプラ23が接続されていることにより、よりコンパクトで経済的な多チャンネルOSNRモニタが実現され、光波長多重通信システムの経済化・高性能化に寄与する。
【実施例2】
【0026】
本発明の第2の実施例に係る多チャンネルOSNRモニタについて図2を参照して具体的に説明する。
【0027】
本実施例に係る多チャンネルOSNRモニタは、偏波nulling方法を用いた多チャンネルOSNRモニタ多チャンネルOSNRモニタである。本実施例に係る多チャンネルOSNRモニタは、上述した第1の実施例に係る多チャンネルOSNRモニタの前段にインターリーブフィルタを配置した機器であって、それ以外は第1の実施例と同一の機器を具備する。本実施例では、上述した第1の実施例に係る多チャンネルOSNRモニタが具備する機器と同一機器には同一符号を付記しその説明を省略する。
【0028】
上述した第1の実施例に係る多チャンネルOSNRモニタでは、AWG透過帯域が半分になり、隣接チャンネルのクロストークが発生する。この問題を解決するために、本実施例では、図2に示すように、多チャンネルOSNRモニタ10A,10Bの前段にインターリーブフィルタ31を配置した。
【0029】
本実施例に係る多チャンネルOSNRモニタ30は、インターリーブフィルタ31と、2つの多チャンネルモニタ10A,10Bとを具備する。
【0030】
インターリーブフィルタ31は、入力ポート32から入射されたWDM信号(λ1,λ2,・・・,λ2n)を分波する機器であって、一方の出力ポート33aからは信号λ1,λ3,・・・,λ2n-1を出射し、他方の出力ポート33bからは信号λ2,λ4,・・・,λ2nを出射する。そして、信号λ1,λ3,・・・,λ2n-1は、一方の多チャンネルモニタ10Aの一方の入力ポート11aに入射する。他方、信号λ2,λ4,・・・,λ2nは、他方の多チャンネルモニタ10Bの一方の入力ポート11aに入射する。このように偶数波長チャンネルと奇数波長チャンネルを始めに分離することにより、クロストークが抑制される。
【0031】
ここで、上述した本実施例に係る多チャンネルOSNRモニタ30の具体例として、100GHz間隔40チャンネルの2x40‐AWGと、1つのPBSと、1つの偏波変換器と、40個の第1の位相シフタと、40個のチューナブルカプラと、80個の受信器(モニタ用フォトダイオード)を組み合わせたもの2組と100GHz/200GHzインターリーブフィルタ1つを組み合わせた構成の多チャンネルOSNRモニタを作製した。この多チャンネルOSNRモニタにより、100GHz40チャンネル分の波長チャンネル信号の(信号成分+ASEノイズ成分/2)と(ASEノイズ成分/2)を分離した。この場合、上述した第1の実施例に係る多チャンネルOSNRモニタで生じた隣接チャンネルクロストークが抑制できて、高精度にOSNRを評価することができた。
【0032】
したがって、本実施例に係る多チャンネルOSNRモニタ30によれば、上述した第1の実施例に係る多チャンネルOSNRモニタ10と同様、コンパクトで経済的な多チャンネルOSNRモニタを実現することが可能となる。この結果として、小型で集積性に優れた多チャンネルOSNRモニタが実用的になり、通信装置等の経済化に寄与する。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は多チャンネルOSNRモニタに関するものであり、コンパクトで経済的であり、小型で集積性に優れた多チャンネルOSNRモニタが実用的になり、通信装置等の経済化に寄与するので、光通信産業などにおいて、極めて有益に利用することができる。
【符号の説明】
【0034】
10 多チャンネルOSNRモニタ
11a,11b 入力ポート
13 偏波ビームスプリッタ(PBS)
14 偏波変換器
15 アレイ導波路回折格子型波長合分波器(AWG)
21A 第1の3dBカプラ
21B 第2の3dBカプラ
22A 第1の位相シフタ
22B 第2の位相シフタ
23 チューナブルカプラ
24A モニタ用フォトダイオード
24B モニタ用フォトダイオード
30 多チャンネルOSNRモニタ
31 インターリーブフィルタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2入力2N出力のアレイ導波路回折格子型波長合分波器と、
前記アレイ導波路回折格子型波長合分波器の2つの出力導波路毎に設けられ、互いに接続する2つの2入力2出力の3dBカプラと、一方の3dBカプラの入力導波路に配置される第1の位相シフタと、これら2つの3dBカプラが接続する一方の導波路に配置された第2の位相シフタとで構成されるチューナブルカプラと、
各チューナブルカプラの2つの出力ポートのそれぞれに配置されるフォトダイオードと、
前記アレイ導波路回折格子型波長合分波器の2つの入力導波路に接続する偏波ビームスプリッタと、
前記偏波ビームスプリッタと前記アレイ導波路回折格子型波長合分波器とが接続する一方の導波路に配置される偏波変換器とを具備する
ことを特徴とする多チャンネルOSNRモニタ。
【請求項2】
入力された多チャンネル信号を偶数波長チャンネルと奇数波長チャンネルに分離するインターリーブフィルタと、
前記インターリーブフィルタに接続され、偶数波長チャンネルが入力される請求項1に記載の多チャンネルOSNRモニタと、
前記インターリーブフィルタに接続され、奇数波長チャンネルが入力される請求項1に記載の多チャンネルOSNRモニタとを具備する
ことを特徴とする多チャンネルOSNRモニタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−23436(P2012−23436A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−157721(P2010−157721)
【出願日】平成22年7月12日(2010.7.12)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】