説明

多用途型線材連続熱処理装置

【課題】長尺な金属線材を均一かつ安定してガス吸収処理可能な金属線材の多用途型線材連続熱処理装置を提供する。
【解決手段】ガス吸収炉12と減速モータ13とを1つの圧力容器14に収納したので、ガス吸収炉12のワイヤ供給管15およびワイヤ排出管26を開放状態としても炉内圧はほとんど変化しない。そのため、長尺なワイヤ11に対して連続的に窒素ガスのガス成分である窒素を均一かつ安定して吸収処理することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は多用途型線材連続熱処理装置、詳しくは例えば炉内の処理ガスとして窒素ガスを使用し、ステンレス鋼などの金属線材に窒素などの処理成分を吸収させる多用途型線材連続熱処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、医療分野では、患者への肉体的・精神的な負担を小さくする治療方法(低侵襲治療)の研究が行なわれている。その中、外科治療用および外科的な検査用として、例えば血管に挿入されるステンレス鋼製のワイヤやパイプの細線化の要求が高い。
しかしながら、ステンレス鋼からなるワイヤやパイプは細線化を進めると、著しく脆くなる。そこで、ステンレス鋼に窒素を吸収(吸蔵)させ、ステンレス鋼製のワイヤやパイプを高強度化、高靱性化および高耐蝕性化することが考えられる。
これを踏まえて、非特許文献1のような金属線材の連続熱処理炉を使用し、炉内雰囲気を窒素ガスとして熱処理することにより、ステンレス鋼製のワイヤやパイプに窒素を吸収させることが考えられる。
【0003】
このとき、連続熱処理炉の炉内圧力は常圧である。これは、炉外に設けられた線材連続供給手段からワイヤやパイプが炉内に連続供給され、その結果、連続熱処理炉の材料供給口と材料排出口とは、常時、大気解放しておかなければならず、よって炉内を高圧化することができないためである。
【0004】
【非特許文献1】村上俊之、大和田能由、玉井豊、白神哲夫、“ミストパテンティング活用線材”、NKK技法、No.174、[online]、2001年8月付の論文、[平成17年5月30日検索]、インターネット〈URL:http://www.jfe-steel.co.jp/archives/nkk_giho/174/11.html〉
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、非特許文献1の連続熱処理炉内の圧力は、このように常圧であったので、ステンレス鋼製のワイヤやパイプに対する窒素の吸収性は十分とは言えなかった。その結果、所定量の窒素を吸収させるのに必要な熱処理時間が長くなっていた。
そこで、ステンレス鋼製のワイヤやパイプをコイル状とし、これを密閉構造の高圧熱処理炉に投入してこれらに窒素を吸収させることが考えられる。しかしながら、ステンレス鋼製のワイヤやパイプをコイル状に巻いて熱処理すると、ワイヤやパイプ同士が触れ合った部分に、ガスと接触しない領域が発生し、ワイヤやパイプに対して、全長にわたって均一に窒素を吸収させることができないおそれがあった。
【0006】
そこで、発明者は鋭意研究の結果、線材連続供給手段と連続熱処理炉とを1つの圧力容器に収納すれば、連続熱処理炉の線材供給口および線材排出口を開放した状態でも、炉内圧力を高圧化し、ワイヤやパイプに対して連続的に窒素を均一かつ安定して吸収処理可能であることを知見し、この発明を完成させた。
【0007】
この発明は、長尺な金属線材を均一かつ安定してガス吸収処理することができる多用途型線材連続熱処理装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、金属線材を所定の処理成分を含む処理ガスの雰囲気で、かつ所定の炉内圧で加熱し、前記金属線材中に前記処理成分を吸収させるガス吸収炉と、該ガス吸収炉内に、前記金属線材を連続的に供給する線材連続供給手段と、該線材連続供給手段および前記ガス吸収炉を収納する1つの圧力容器とを備えた多用途型線材連続熱処理装置である。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、ガス吸収炉と線材連続供給手段とを1つの圧力容器に収納したので、ガス吸収炉の線材供給口および線材排出口を開放状態としても炉内圧はほとんど変化しない。そのため、金属線材に対して連続的に所定のガス成分を均一かつ安定して吸収処理することができる。
【0010】
金属線材の素材は限定されない。例えば、ステンレス鋼、チタン合金、コバルト合金などを採用することができる。
金属線材の直径は限定されない。金属線材の用途によりその直径は異なる。
処理ガスは限定されない。例えば、窒素ガス(処理成分は窒素)、アンモニアガス(処理成分はアンモニア)、浸炭ガス(処理成分は炭素)、二酸化炭素ガス(処理成分は二酸化炭素)を採用することができる。
【0011】
ガス吸収炉の炉内温度としては、例えば600〜1250℃である。600℃未満では、ガス成分の吸収(拡散)が生じない。または相変態が生じない。1250℃を超えると、素材の結晶粒が粗大化し、優れた機械的特性が得られない。ガス吸収炉の好ましい温度は、1000〜1200℃である。この範囲であれば、ガスの吸収(拡散)が活発で、ガス吸収量が多く、ガス吸収速度が高い。
【0012】
ガス吸収炉の炉内圧力は限定されない。負圧でもよいし、常圧でもよいし、高圧でもよい。
線材連続供給手段としては、例えば自動ペイオフ装置などを採用することができる。
線材連続供給手段による金属線材の供給速度は、1〜10m/分である。1m/分未満では、金属線材がガス吸収炉内に長時間保持されるため、素材の結晶粒の粗大化を招く。10m/分を超えると、金属線材がガス吸収炉内に短時間しか保持されず、十分なガス成分の吸収ができない。金属線材の好ましい供給速度は、3〜8m/分である。この範囲であれば、金属線材に良好なガス成分の吸収が行なえるとともに、生産性に優れるというさらに好適な効果が得られる。
金属線材の供給速度を変更することで、金属線材に対する処理成分の吸収(吸蔵)深さを制御することもできる。
【0013】
圧力容器としては、例えば、高圧タンクなどを採用することができる。
圧力容器の内圧は限定されない。例えば、ガス吸収炉の内圧と略同じとすることができる。
圧力容器の大きさ、形状などは限定されない。ガス吸収炉と線材連続供給手段とを収納可能であればよい。
圧力容器の内部ガスとしては、例えば空気、窒素ガスなどを採用することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、前記圧力容器内には、前記ガス吸収炉から排出された処理済みの金属線材を巻き取る巻き取り手段が収納された請求項1に記載の多用途型線材連続熱処理装置である。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、処理済みの金属線材は、圧力容器内で巻き取り手段により巻き取られる。これにより、例えば圧力容器の一部に形成された貫通孔から容器外に処理済みの金属線材を導出し、それを容器外に設置された巻き取り手段により巻き取る際の課題であった圧力容器内の圧力変化を防ぐことができる。
【0016】
巻き取り手段の構造は限定されない。例えば、金属線材が巻回される巻き取りリールを回転モータにより回転させて巻き取るものなどを採用することができる。
巻き取り速度は、金属線材の供給速度と略同じである。
【0017】
請求項3に記載の発明は、前記ガス吸収炉の内圧と前記圧力容器の内圧との圧力差は、1〜100kPaである請求項1または請求項2に記載の多用途型線材連続熱処理装置である。
【0018】
ガス吸収炉内と圧力容器内との圧力差が1kPa未満では、炉内に圧力容器内の空気などが流入する。また、ガス吸収炉内と圧力容器内との圧力差が100kPaを超えると、炉内に供給するガスの消費量が増大し、コストが高くなる。ガス吸収炉内と圧力容器内との好ましい圧力差は10〜50kPaである。この範囲であれば、経済的で安定した金属線材に対するガス吸収処理が行なえるというさらに好適な効果が得られる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、前記金属線材はステンレス鋼製で、前記処理ガスは、処理成分を窒素とした窒素ガスである請求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載の多用途型線材連続熱処理装置である。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、金属線材としてステンレス鋼を採用し、これに窒素を吸収処理することで、金属線材の機械的強度および耐蝕性を高めることができる。
ステンレス鋼としては、例えばSUS316、SUS304などを採用することができる。
【発明の効果】
【0021】
請求項1に記載の発明によれば、ガス吸収炉と線材連続供給手段とを1つの圧力容器に収納したので、ガス吸収炉の線材供給口および線材排出口を開放状態としても炉内圧はほとんど変化しない。そのため、金属線材に対して連続的に所定のガス成分を均一かつ安定して吸収処理することができる。
【0022】
請求項2に記載の発明によれば、処理済みの金属線材を、圧力容器内で巻き取り手段により巻き取るようにしたので、例えば圧力容器の貫通孔から処理済みの金属線材を導出し、それを容器外に設けた巻き取り手段により巻き取る際の課題であった圧力容器内の圧力変化を防ぐことができる。
【0023】
請求項3に記載の発明によれば、ガス吸収炉の内圧と前記圧力容器の内圧との圧力差を1〜100kPaとしたので、圧力容器内の空気などが炉内に流入する事態を防ぐことができる。
【0024】
請求項4に記載の発明によれば、金属線材としてステンレス鋼を採用し、これに窒素を吸収処理することで、金属線材の機械的強度および耐蝕性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、この発明の実施例を説明する。ここでは、金属線材としてステンレス鋼製のワイヤを採用し、処理ガスとして窒素ガスを採用したものを例とする。
【実施例1】
【0026】
図1において、10はこの発明の実施例1に係る多用途型線材連続熱処理装置(以下、線材連続熱処理装置)で、ワイヤ(金属線材)11を、窒素(所定の処理成分)を含む窒素ガス(処理ガス)の雰囲気、0.4MPaの炉内圧で加熱し、ワイヤ11にその表面から窒素を吸収させるガス吸収炉12と、ガス吸収炉12内に、ワイヤ11を連続的に供給する減速モータ(線材連続供給手段)13と、減速モータ13およびガス吸収炉12を収納する1つの圧力容器14とを備えている。
【0027】
以下、線材連続熱処理装置10を詳細に説明する。
ワイヤ11は、直径0.5mm、長さ10km、オーステナイト系ステンレス鋼(SUS316)製である。
ガス吸収炉12は、圧力容器14の一側部に収納された横長な矩形容器である。ガス吸収炉12への窒素ガスの供給量は1リットル/分、ガス吸収炉12の内容積は約0.1m、圧力容器14の内容積は1.7mである。
【0028】
ガス吸収炉12の上流側の端板の一端部には、ワイヤ供給管(線材供給口)15が形成されている。ワイヤ供給管15の上流端は、円筒形状を有する予熱炉16の下流端に連通されている。予熱炉16内には、2対の通電ローラ17が、炉の長さ方向に離間して配置されている。通電ローラ17間には、バッテリ18を介して50Vの直流電気が供給される。これにより、予熱炉16に供給されたワイヤ11は、900℃程度まで加熱される。予熱炉16の上流側の端板には、ワイヤ導入管19が連通されている。ワイヤ導入管19の近傍には、回転軸が水平なワイヤ供給用のプーリ20が配置されている。圧力容器14の底板のうち、プーリ20の直下部分には、荒くコイル状に巻かれた吸収処理前のワイヤ11が載置されている。
【0029】
ガス吸収炉12内には、1対の耐熱ローラ21が互いに平行な離間状態で収納されている。両耐熱ローラ21は、各軸線がワイヤ11の供給方向に対してそれぞれ直交している。両耐熱ローラ21の外周側の略全域には、多数本のワイヤ溝が形成されている。炉内に導入されたワイヤ11は、両耐熱ローラ21間において、それぞれ対峙するワイヤ溝とワイヤ溝との間にたすき掛けのように交互に掛け渡される。
両耐熱ローラ21の回転軸は、ガス吸収炉12の一側板から圧力容器14の内部空間にそれぞれ突出されている。両回転軸21aの先端部には、互いに噛合した歯車22が固着されている。
【0030】
一方の歯車22の外端側には、プーリ23が固定されている。また、圧力容器14の他端部内のガス吸収炉12の近傍には、可変速型の前記減速モータ13が収納されている。減速モータ13の出力軸には、プーリ24が固着されている。両プーリ23、24間には、動力伝達用の無端状のベルト25が掛け渡されている。ガス吸収炉12の下板の一側部分には、ワイヤ排出管(線材排出口)26が設けられている。ワイヤ排出管26を通過した処理済みのワイヤ11Aは、圧力容器14の底板の一端部上に排出される。
【0031】
圧力容器14の一側板の他端下側の隅部には、圧力容器14内に圧縮空気を供給する空気導入管27が連通されている。図示しないコンプレッサにより発生した圧縮空気を、空気導入管27を通して圧力容器14内に供給し、この容器内圧をガス吸収炉12の内圧と略同じにする。
圧力容器14の上板の一端部上には、圧力容器14の内圧を調整する圧縮空気の排気弁28が突設されている。また、圧力容器14の上板の他端部上には、ガス吸収炉12に窒素ガスを供給するガス供給管29と、ガス吸収炉12の炉内圧を測定する炉内圧力計30と、圧力容器14の容器内圧を測定する容器内圧力計31とがそれぞれ突設されている。圧力容器14の内部空間の温度は、50℃である。
【0032】
次に、この発明の実施例1に係る線材連続熱処理装置10の作動を説明する。
図1に示すように、ガス吸収炉12にガス供給管29から高圧の窒素ガスを供給する。これにより、炉内圧は4気圧となる。ワイヤ11に対する窒素ガス中の窒素の吸収速度は、炉内圧の平方根に比例する。したがって、炉内圧が4気圧の場合、大気圧のときの2倍の吸収速度となる。炉内温度は1200℃である。
また、空気導入管27から圧力容器14内に圧縮空気を供給し、容器内圧を炉内圧より若干低い気圧にする。圧力容器14の内圧は、排気弁28により一定圧に調整される。圧力容器14の内部温度は50℃である。
【0033】
減速モータ13によりプーリ24を回転させると、ベルト25を介して、両耐熱ローラ21が互いに反対方向に回転させられる。これにより、吸収処理前のワイヤ11が、プーリ20を介して5m/分で予熱炉16に供給され、ここで900℃に予熱後、ガス吸収炉12に導入される。ガス吸収炉12において、両耐熱ローラ21のローラ溝に巻回されたワイヤ11は、前記速度で移送されながら、1200℃の窒素ガス雰囲気で、窒素の吸収処理が行われる。ワイヤ11のガス吸収炉12の通過時間(吸収処理時間)は0.5分である。処理済みのワイヤ11Aは、ワイヤ排出管26を通り、圧力容器14の底板の一端部上に排出される。
【0034】
このように、ガス吸収炉12と減速モータ13とを1つの圧力容器14に収納したので、ガス吸収炉12のワイヤ供給管15およびワイヤ排出管26を開放状態としても炉内圧はほとんど変化しない。そのため、長尺なワイヤ11に対して連続的に窒素ガスのガス成分である窒素を均一かつ安定して吸収処理することができる。
また、処理済みのワイヤ11Aは、圧力容器14に収納された図示しない電動式の巻き取りリール(巻き取り手段)により巻き取るようにしてもよい。これにより、例えば圧力容器14の貫通孔から処理済みのワイヤ11Aを導出し、それを容器外に設けた巻き取り手段により巻き取る際の課題であった圧力容器14内の圧力変化を防ぐことができる。
さらに、ここではガス吸収炉12の炉内圧と圧力容器14の容器内圧との圧力差を50kPaとしたので、経済的で安定した窒素吸収が行なえる。
【0035】
ここで実際に、実施例1の線材連続熱処理装置10によるSUS316製のワイヤおよびSUS304製のワイヤ(何れも直径は0.5mm)について、窒素吸収処理(1473K、1気圧、窒素雰囲気)を行い、伸線加工(直径0.5mmのものを直径0.1mm)としたときの素材の機械的特性について調査した結果を報告する。
10分間程度の窒素吸収処理により、0.2%の耐力(降伏強度)は約2倍に高まった。このことから、窒素吸収に要する理論時間より短い処理時間で十分な機械的性質を有する窒素ステンレス鋼の作製が可能であることがわかった。ワイヤの直径が小さくなれば指数関数的に窒素吸収に要する時間は短くなる。
【0036】
また、窒素吸収処理された伸線加工のワイヤは、真空焼鈍処理された伸線加工のワイヤと比べて、伸線加工率に伴う強度レベルは高い位置で推移し、その効果はSUS304製のワイヤよりもSUS316製のワイヤの方が大きかった。
さらに、窒素吸収処理された伸線加工のワイヤは、真空焼鈍処理された伸線加工のワイヤと比べて、強度延性バランスに優れ、優れた力学的特性を示すものであった。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】この発明の実施例1に係る金属線材の多用途型線材連続熱処理装置の概略構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0038】
10 多用途型線材連続熱処理装置、
11 ワイヤ(金属線材)、
12 ガス吸収炉、
13 減速モータ(線材連続供給手段)、
14 圧力容器。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属線材を所定の処理成分を含む処理ガスの雰囲気で、かつ所定の炉内圧で加熱し、前記金属線材中に前記処理成分を吸収させるガス吸収炉と、
該ガス吸収炉内に、前記金属線材を連続的に供給する線材連続供給手段と、
該線材連続供給手段および前記ガス吸収炉を収納する1つの圧力容器とを備えた多用途型線材連続熱処理装置。
【請求項2】
前記圧力容器内には、前記ガス吸収炉から排出された処理済みの金属線材を巻き取る巻き取り手段が収納された請求項1に記載の多用途型線材連続熱処理装置。
【請求項3】
前記ガス吸収炉の内圧と前記圧力容器の内圧との圧力差は、1〜100kPaである請求項1または請求項2に記載の多用途型線材連続熱処理装置。
【請求項4】
前記金属線材はステンレス鋼製で、前記処理ガスは、処理成分を窒素とした窒素ガスである請求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載の多用途型線材連続熱処理装置。

【図1】
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【公開番号】特開2006−336030(P2006−336030A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−158413(P2005−158413)
【出願日】平成17年5月31日(2005.5.31)
【出願人】(504145342)国立大学法人九州大学 (960)
【出願人】(591065549)福岡県 (121)
【出願人】(598122566)安田工業株式会社 (5)
【Fターム(参考)】