説明

多経路コンベア装置

コンベア装置によって、複数の列で送られ、オメガ形状の1列レーン(11)の形状で様々な経路に渡って分配されるボトル(1)タイプのアイテムの速度を制御することができる。レーンは、1対の壁(16、17)によって画定されている。この壁は、複数の並列コンベア(13、14、15)からなる底板を越えるオメガ形に配置されている。各レーン(11)は、基準として機能する固定壁(16)と、運搬すべきアイテムの寸法に従って調節され得る可動壁(17)とを有していてもよい。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、ボトルやバイアルなどのアイテムを運搬するための装置に関する。具体的には、互いに異なる動作周期の機械間を連結させるコンベア装置に関する。
【0002】
本発明は、例えば、ラベル貼り機とパレット包装機との間に配置されたコンベア装置に関する。ラベル貼り機では、主にボトルなどのアイテムが高速で縦一列になって出てくる。パレット包装機では、これらの製品が入る速度を、このパレット包装機に入る最前列を構成する製品の数で割る。
【0003】
本発明は、特に、このコンベア装置内で、装置間の製品の移動速度を制御するコンベアシステム、特に、この移動速度が変化する方法に関する。
【0004】
概して、これらのコンベアシステムは直列に配置された複数のコンベアからなり、例えば、オメガ形状を形成して連なったボトル群の移動速度を段階的に徐々に低減させるために、互いに異なる速度で駆動する。
【0005】
各コンベアの動作面の幅は、パレット包装機に到達するボトルの前面の幅に少なくとも概ね対応する。
【0006】
ボトルは、単一レーンを介して送られるか、または、複数の隣接レーンを介して運搬されてもよい。
【0007】
これらのレーンは、コンベアの表面、または底板上に位置し、相対的に剛性の適した構造によって運搬される案内壁によって画定される。
【0008】
1つのコンベアから他のコンベアに製品の流れを移送するために、1つのレーンの壁または複数のレーンの壁が偏向部として機能する。すなわち、これらの壁はボトルの移動方向に対して傾けられている。
【0009】
この傾斜は、傾斜の程度、および製品の移動速度によっては、ボトルを著しく加速させ、事故を招く可能性がある。
【0010】
転倒および/または詰りを考えないとしても、ボトルは偏向する壁に対する強い摩擦現象をも受ける。
【0011】
また、2つの隣接レーンが共有する壁を有する複数レーンのコンベアシステムの場合、ボトルの運搬には、これらの隣接レーン間での干渉という問題が生じる可能性がある。2つの隣接レーンが共有する壁にボトルが加え得る圧力により、この壁が変形する可能性があり、この変形により、レーン幅が影響を受けたレーンにおいて、ボトルがレーンに詰まる可能性がある。
【0012】
さらに、これらの多経路コンベアは、異なる形式のボトルを受容するには適していない。つまり、形式を変更した場合、実質的に全ての壁の位置を変更しなければならず、変更時に生じた全てのずれ(discrepancy)が合算されていくことを意味する。
【0013】
本発明は、これら様々な問題を解決することができるコンベアシステムを提案する。このコンベアシステムは、ボトル類のアイテムを処理するチェーンに極めて容易に取り付け、組み込むことができ、幅広い形式のアイテムを受容することができる。
【0014】
このコンベアシステムにより、ニーズに応じて、システムにアイテムが入りシステムから出るまでのアイテムの速度を徐々に変化させることができる。このシステムを、以下ではヴァリオ(vario-)コンベアと称する。
【0015】
本発明に係るヴァリオコンベアは、高速でもボトルを案内する、信頼性が高く効果的な解決策を提供するものである。また、このコンベアは、ヴァリオコンベアを内蔵するこの種の装置の小型化を促す可能性がある。
【0016】
その新規な設計により、構造が単純化し、具現化がより容易になる。その設計では、レーン間の変形および干渉という問題を克服するために様々なレーンの壁において優れた剛性および高精度が必要であるという制約を排除する。
【0017】
本発明に係るヴァリオコンベアは、2つの作業ステーション間で、ボトル類または容器といったアイテムの速度を制御するために、多経路型である。このボトルは、オメガ形状をなした一列式のレーン群で、様々な経路に渡って分配された複数の列に送られる。このレーン群はそれぞれ、コンベアの底板と、各底板の上方に配列された1対の独立した壁とからなり、複数のボトルからなる各列を別々に案内する。
【0018】
この配列により、2つの隣接レーン間の干渉の危険性を排除することができ、特に、分離壁の変形に関する危険性を排除することができる。
【0019】
さらに、本発明によると、各底板は、一連のコンベアチェーン群からなる。コンベアチェーンの速度は互いに異なり、このチェーン群はオメガ形状をなしている。これはすなわち、対応するレーンの壁によって案内されることによって、次の上流端と接する境界における下流端が、或るチェーンから他のチェーンにアイテムを通過させることができるということである。
【0020】
本発明の他の配列によると、或る隣接チェーンの両端、および同底板の互いの境界が適した長さを超え、この長さは、特に運搬されるアイテムの速度または割合、および安定性によって変わる。
【0021】
さらに、本発明によると、コンベア構造は、各レーンについて、右縁として機能する案内壁と、左縁として機能する壁とを有する。2つの隣接レーンの対向する壁は、一定の間隔を空けて設けられている。この間隔は、このレーンに沿って通過し得るアイテムの大きさの違いに少なくとも対応する大きさである。
【0022】
本発明の他の構成によると、ヴァリオコンベアは、各レーンについて、ヴァリオコンベアの筺体に固定された基準となる固定壁、および可動壁を有する。各可動壁は、筺体上で横方向に案内される構造によって運ばれ、適した動作手段によってその位置が調節される。
【0023】
本発明のさらなる形態によると、ヴァリオコンベアは、レーンの固定壁を支持する固定構造を有する。この固定構造は、支持体、およびスライド型の適した手段を介して可動壁を運搬する構造への案内として機能する。
【0024】
本発明の他の構成によると、レーンの固定壁と可動壁を運搬する構造は、アイテムの運搬面の下に取り付けられる。
【0025】
本発明の実施形態の或る代替形によると、レーンの固定壁および可動壁を運搬する構造は、アイテムの運搬面の上方に配置されている。
【0026】
また、本発明によると、可動構造を作動させる手段は、適した運転手段によって操作されるねじナットシステムからなる。
【0027】
本発明は、単独、または併せて考慮される以下の特徴を有していてもよい。
【0028】
−ナットは浮動ナットであってもよい。
【0029】
−適した運転手段は、ねじに固定されたクランクからなる。
【0030】
−適した運転手段は、歯車を備えた角度トランスミッションを備え、この歯車は、ねじおよびねじ可撓性シャフトと一体となって回転するものであり、このシャフトは、電動モータ手段によって制御され、筺体の長さに沿って横方向に延びている。
【0031】
また、本発明は、ラベル貼り機型とパレット包装機型の装置との間で、ボトルもしくはバイアル型のアイテム、または他の製品の速度を制御するためのラインにも関し、特に、上述したヴァリオコンベア形状のコンベア構造を備えたラインに関する。
【0032】
以下の説明および添付の図面を例として使用しながら、本発明をさらに詳しく説明する。
【0033】
図1は、例えばラベル貼り機とパレット包装機との間でボトル類のアイテムを運搬するための装置の様々な構成部材を示す。コンベア装置は、本発明に係るヴァリオコンベアを有する。
【0034】
図2は、図1に示したような装置に使用される従来のコンベアシステムを示す。
【0035】
図3は、図2に詳述する従来技術のコンベアと比較した、本発明に係るヴァリオコンベアを示す。
【0036】
図4は、ボトル列を案内するためのレーンを備えた、図3に示したヴァリオコンベアの上流部分を示す平面図である。
【0037】
図5は、調節可能な幅をもつレーンに関する、図4のAAおよびBB部分の断面を示す。
【0038】
図6は、レーン幅の調節手段の代替的実施形態を示し、ボトルの寸法に合うように適合された、レーン壁の最小位置を示す。
【0039】
図7は、レーン幅の調節手段の代替的実施形態を示し、ボトルの寸法に合うように適合された、レーン壁の最大位置を示す。
【0040】
図8は、装置の一部を拡大した図であり、レーン幅の調節手段を示す。
【0041】
図9は、レーン幅の調節手段に係る他の実施形態を備えた、図5の装置を示す。
【0042】
図1は、ボトル1の類のアイテムの包装を準備するためのラインを概略的に示すものである。このラインは、入り口においてラベル貼り機E、および終端においてパレット包装機Fを備え、その2つの間にコンベア装置が設けられている。
【0043】
このコンベア装置は、複数の特殊コンベアシステムによって構成されている。この複数の特殊コンベアシステムは、ラベル貼り機Eの出口での速度Veからパレット包装機Fの入り口での速度Vfへのボトル1の速度を変更するために、ボトル1に適用すべき速度変更を制御することができる。
【0044】
コンベア装置は、
−単一経路から始まり、ボトル1の列を当該単一経路から複数の縦列ラインに送り出す第一コンベアシステムC1と、
−ボトル1の速度変更を生じさせる、本発明に係るヴァリオコンベアに対応した第二多経路コンベアシステムC2と、
−ボトル1を集積して、ボトル1がパレット包装機Fに入る前にこれら1束のボトル1を準備する第三コンベアシステムC3
とを有する。パレット包装機を出るとき、ボトル1はパック2の形状でまとめられている。
【0045】
図2には、従来技術に対応する従来の形態のコンベアシステムC2を示す。このコンベアシステムC2は、複数の並列コンベア3、4および5からなり、それらの全幅は、入り口と出口との間で変化し得る。概して、この幅は均一であり、パレット包装機Fに到達した1束のボトル1の幅に対応する。
【0046】
図2に示したこのコンベアシステムは、複数のレーン6を有し、このレーンにボトル1列が送られる。
【0047】
これらのコンベア3、4および5は、例えば、底板の表面を形成する複数のチェーン7を有し、この底板の表面上にボトル1が載置され摺動する。この底板は、レーン6の幅の合計に少なくとも対応する幅をもっていてもよい。すなわちこの幅とは、上述したように、パレット包装機Fの入り口に到達した1束のボトルの幅である。
【0048】
また、図2では、チェーン7の数がレーン6の数よりも多くてもよいことがわかる。
【0049】
従来技術に係るこのコンベアシステムC2の全幅Lは、レーン6幅の合計の約2倍である。
【0050】
これらのレーン6は、壁8によって画定されており、この壁の数は、[レーン6の数]+1に相当する。これらの壁8は、案内として機能し、同時に、各コンベア間の移動時において様々なボトル列がその速度を変更させながら移動するように、製品1をコンベア3からコンベア4に、そしてコンベア4からコンベア5に移動させる偏向装置としても機能する。
【0051】
偏向ゾーンでは、コンベア3〜5の移動方向に対して壁8が傾斜される。この傾斜は角度dを形成し、この角度dは、特に速度、ボトルの安定性、および、コンベア装置全体が収容されている、ラベル貼り機とパレット包装機との間にある空間に関する様々なパラメータに基づいて形成される。
【0052】
図3は、本発明に係る、ヴァリオコンベアと称したコンベアシステムC2を示す。
【0053】
このヴァリオコンベアC2は、従来のものと同様に、複数(例えば4つ)のレーン11からなり、各レーンが3つの互いに異なる一連の一列式(single-file)コンベア13、14および15に取り付けられている。
【0054】
これらの3つのコンベア13〜15は、図2のコンベア3〜5のようにオメガ形状に配列されている。
【0055】
各レーン11は、一連のコンベア13〜15からなり、コンベア13〜15の各々が単一チェーン7を有し、各レーン11は、この各レーンに固有の2つの側壁16、17によって画定されている。壁16および17の数は、レーン11の数の2倍であり、各ボトル1の列が、レーン自身の壁16および17によって案内される。図2の従来技術に係る運搬システムで見られたようなレーン間で共有される壁はない。
【0056】
全ての壁16が、装置に固定されており、一方、全ての壁17が、移動できるように設けられており、そして移動できるようにするために互いに接続され、運搬するボトルの直径に応じてレーン11の幅を調節することができる手段に接続されている。このような調節手段を以下に説明する。
【0057】
本発明に係るヴァリオコンベアの全幅Lは、1対のチェーン7の幅にレーン11の数を乗算したものに相当することに留意されたい。
【0058】
図2に示したコンベア13〜15の幅と比べると、図3に示した本発明に係るヴァリオコンベアC2の幅は3分の1小さい。
【0059】
同じ側面の長さDに関して、ボトル1が偏向される角度dは、図2の従来技術のものと比べて、図3の本発明に係るヴァリオコンベアの場合は特に小さい。
【0060】
側面長Dは、互いに同一の底板境界部を有する2つのチェーンの端と端とを越えるものであり、この側面Dは、アイテムの運搬速度、および特にアイテムの運搬安定性によって異なる。
【0061】
図4は、より大きい縮尺で、本発明に係る図3のヴァリオコンベアC2の上流部分、すなわちボトル1が偏向される場所を示したものである。
【0062】
これらのボトル1は、様々なレーン11において連なって到着する。これらのレーンは、速度Veでコンベア13のチェーンに沿って作動し、その後、壁16および17によって案内され、第二コンベア14に移動する。第二コンベア14の速度は、前述のコンベア13よりも遅い。
【0063】
コンベア13の端は共有シャフト23上に設けられ、コンベア14の端は共有シャフト24上に同様に設けられていることに留意されたい。さらに、コンベア15の端は、共有シャフト25上に設けられている。
【0064】
ボトル1は、相対的に小さい偏向角度dでコンベア13からコンベア14に移動する。この角度は上記コンベアの幅、およびそれらの側面距離Dによって異なる。
【0065】
各レーン11の幅は、コンベア13、14の1対のチェーン7の幅よりも小さい。
【0066】
レーン11が独立しているので、案内すべきアイテムに合うように各レーン11を適合させるために、各レーン11はその幅を調節する手段を有していてもよい。
【0067】
また、図5〜図9に詳しく示したように、固定壁16および可動壁17を備えた調節システムを製造することも可能である。
【0068】
図6および図7は、制御すべきボトル1の型に合わせてレーン11の幅を変更するために、固定された壁16と、横方向に移動可能な壁17とを備えた型の配列を示す。
【0069】
図5は、レーンを形成する壁の配列をより詳しく示したものであり、この配列では、コンベヤ装置の上面が開放されており、ボトル1が完全に見えるという特有の特徴をもつ。
【0070】
図5は、2つの部分の断面を備えた立体形状のヴァリオコンベアを示す。部分断面の1つは、コンベア14の領域におけるAAの断面であり、小型のボトル1を案内する方法を示し、もう1つの部分断面は、コンベア13の領域におけるBBの断面であり、大型ボトル1を案内する方法を示す。
【0071】
ヴァリオコンベアは、様々なコンベアのチェーン7が案内される全体の筺体26を有する。
【0072】
様々なコンベア11の壁16は固定され、筺体26に対応する構造によって運搬され、一方、壁17は横方向に動くことができ、以下に詳述する適した構造によって運搬される。
【0073】
これらの壁17は、筺体26に形成されたスライド28のシステムの手段によって横方向に案内される構造27に取り付けられる。好適には、この構造27は固定壁16を運搬する筺体26において案内される。
【0074】
特に、図8に示したように、固定金具18によって、可動壁17を少なくとも1つのスライド28に取り付ける。
【0075】
固定壁16は、固定金具19によって筺体26に固定される。
【0076】
スライド28は、U型である。スライド28は、筺体26に支持され、ローラ20を含むシステムによって案内される。ローラ20の枢動ピンが筺体26に固定されており、スライド28は、スライド28のUの底部22に設けられた線形開口部21によってローラ20の枢動ピンを超えて自由に運動することができるように取り付けられている。
【0077】
構造27は、ねじ29−ナット30タイプの適切な運転機構の影響下において運動することができる。
【0078】
図5〜図8に図示した実施形態では、ナット30はフローティングナット型であり、フローティングナットとねじの間の摩擦を低減させ、ねじがナットに入りやすいように構成されている。
【0079】
このタイプの構造27、および運転機構は、ヴァリオコンベアの長さに沿って等間隔で繰り返され、レーン11の側面の1つを構成する様々な壁17に一定の剛性を与える。
【0080】
様々な運転機構は、角度トランスミッション、およびヴァリオコンベア筺体の長さに沿って横方向に駆動する共有シャフト44を備えたシステム43を介して共に操作することによって、協調して動作される。
【0081】
より詳しくは、角度トランスミッションを備えたシステム43は、ねじ29を備えたものとして運動する歯車45(図8)を有する。
【0082】
歯車45の歯がシャフト44のねじ山と係合しているので、シャフト44が回転すると、歯車45が回転する。
【0083】
例示の実施形態の内容では、シャフト24は可撓性を有している。
【0084】
このような可撓性シャフトは取り付けが容易であり、曲線形を容易に用いることができるので、運転システム23から隣接する運転システム23までの装置の形状に適合させることができる。
【0085】
例示の実施形態の内容では、シャフト/歯車対の比が1:40であるようにねじが囲まれている。言い換えれば、シャフト44が回転する場合、歯車を1回転させるために、シャフト44を40回転させる必要がある。
【0086】
そのようなケーブルを、本発明の内容から逸脱することなく異なる方法で製造してもよいことを理解されたい。
【0087】
角度トランスミッションシステム43は、装置の外壁に取り付けられており、メンテナンスが必要な場合に簡単にアクセスできる。
【0088】
好適には、角度トランスミッションシステム43は、装置が曲線部分を有する場合に装置の外壁に取り付けられている。
【0089】
歯車45の汚染、より広義に言うと角度トランスミッションシステム43の汚染を避けるために、歯車45はボックス35に収納されている。このボックス35は閉じられており、(メンテナンスを行うために)貫通孔36などの容易に開けるための手段を備える。この貫通孔36は、ボックスの第二外殻に形成されたねじ止り穴と協働する、ボックスの第一外殻に設けられており、ねじ(図示せず)を挿入することができる。
【0090】
シャフト44は、角度トランスミッションシステム43の間に延びる固定鞘46に収容されていてもよい。
【0091】
図5に示した配列は、図6および図7にも見られる。可動壁17を支持する構造27は収容されており、ガントリー形の横木31上で摺動するシステムの手段によって案内される。この横木31は、ヴァリオコンベアの筺体26に固定されており、ボトル1を運搬する表面の上方に配置されている。
【0092】
なお本発明は、このような運転システム43の存在に限定するものではなく、他の同等の手段を有していてもよいことを理解されたい。
【0093】
特に、本発明の範囲から逸脱することなく、図9に示したように運転システムをクランク37形状で製造してもよい。
【0094】
そして、クランク37のウェブ38が、ナット30’と協働するねじ29’と直接接続され得る。
【0095】
図9に示したように、ナット30’はフローティングナットでなくてもよい。
【0096】
上記説明から、本発明に係る装置が、あらゆる大きさのボトルに合うように適合される方法、および或るワークステーションから他のワークステーションに移動するボトルの速度を変更する方法が明らかとなる。
【0097】
しかし、本発明は、具体的に記載され、図面に示された実施形態に限定されるものではなく、あらゆる同等の手段を含むように広く適用されるということを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】図1は、例えばラベル貼り機とパレット包装機との間でボトル類のアイテムを運搬するための装置の様々な構成部材を示す。コンベア装置は、本発明に係るヴァリオコンベアを有する。
【図2】図2は、図1に示したような装置に使用される従来のコンベアシステムを示す。
【図3】図3は、図2に詳述する従来技術のコンベアと比較した、本発明に係るヴァリオコンベアを示す。
【図4】図4は、ボトル列を案内するためのレーンを備えた、図3に示したヴァリオコンベアの上流部分を示す平面図である。
【図5】図5は、調節可能な幅をもつレーンに関する、図4のAAおよびBB部分の断面を示す。
【図6】図6は、レーン幅の調節手段の代替的実施形態を示し、ボトルの寸法に合うように適合された、レーン壁の最小位置を示す。
【図7】図7は、レーン幅の調節手段の代替的実施形態を示し、ボトルの寸法に合うように適合された、レーン壁の最大位置を示す。
【図8】図8は、装置の一部を拡大した図であり、レーン幅の調節手段を示す。
【図9】図9は、レーン幅の調節手段に係る他の実施形態を備えた、図5の装置を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの作業ステーション間で送られるアイテムの速度を制御するための多経路コンベア装置であって、
上記アイテムは、ボトル類(1)または容器といったものであって、様々な経路に渡って分配された複数の列に、ボトル類(1)または容器といったアイテムがオメガ形状をなした一列式レーン群(11)で送られるものであり、
上記レーン群のそれぞれのレーンが、上記コンベアの底板と、当該底板の上方に配列された1対の独立した壁(16、17)とからなり、複数のボトルからなる各列を別々に案内する構成となっていることを特徴とする多経路コンベア装置。
【請求項2】
各底板が、一連のチェーン群(7)からなり、
チェーン群(7)のそれぞれのチェーンの速度は、互いに異なり、
チェーン群(7)は、オメガ形状をなしており、
上記対応するレーン(11)の上記壁(16、17)によって案内されることによって、隣り合う境界部の一方の境界部の上流端と接する他方の境界部の下流端が、一方のチェーンから他方のチェーンに上記ボトル(1)を通過させることを可能とすることを特徴とする請求項1に記載の多経路コンベア装置。
【請求項3】
同一の底板の境界部に隣接するチェーン(7)の端と端の長さが所定の長さを超え、当該所定の長さは、特に運搬されるアイテムの運搬速度および運搬安定性に基づいて異なることを特徴とする請求項2に記載のコンベア装置。
【請求項4】
各レーン(11)について、右縁として機能する案内壁(16)と、左縁として機能する壁(17)とを有し、2つの隣接レーン(11)の上記対向する壁(16、17)は、一定の間隔を空けて設けられており、当該間隔は、上記レーン(11)に沿って通過し得る上記アイテムの幅の違いに少なくとも対応する大きさであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンベア装置。
【請求項5】
各レーン(11)について、上記筺体(26)に固定された基準となる固定壁(16)、および可動壁(17)を有し、各上記可動壁(17)は、上記筺体(26)上で横方向に案内される構造(27)によって運ばれ、適した動作手段によって当該位置が調節されることを特徴とする請求項4に記載のコンベア装置。
【請求項6】
上記レーン(11)の固定壁(16)は、上記筺体(26)によって運搬され、当該筺体(26)は、上記可動壁(17)を運搬する上記構造(27)を支持および案内するために機能することを特徴とする請求項5に記載のコンベア装置。
【請求項7】
上記レーン(11)の上記壁(16、17)の支持構造を有し、当該支持構造が、上記アイテムの運搬面の下に取り付けられていることを特徴とする請求項6に記載のコンベア装置。
【請求項8】
上記レーン(11)の上記壁(16、17)の支持構造を有し、当該支持構造が上記アイテムの運搬面の上方に取り付けられていることを特徴とする請求項6に記載のコンベア装置。
【請求項9】
上記可動構造(27)の運転手段が、ねじ(29;29’)−ナット(30;30’)システムからなり、当該システムが適した運転手段を介して協働することを特徴とする請求項7または8に記載のコンベア装置。
【請求項10】
上記ナット(30)がフローティングナットであることを特徴とする請求項9に記載のコンベア装置。
【請求項11】
上記適した運転手段が、上記ねじ(29’)に固定されたクランク(37)からなることを特徴とする請求項9または10に記載のコンベア装置。
【請求項12】
上記適した運転手段が、歯車(45)を備えた角度トランスミッション(43)を備え、当該歯車(45)は、ねじ(29)およびねじ可撓性シャフト(44)と一体となって回転するものであり、当該可撓性シャフト(44)は、電動モータ手段(M)によって制御され、上記筺体の長さに沿って横方向に延びていることを特徴とする請求項9または10に記載のコンベア装置。
【請求項13】
上記ラベル貼り機の類の機器と上記パレット包装機の類の機器との間の製品の流れの速度を制御するためのラインであって、請求項1〜12のいずれか一項に記載のコンベア装置を備えることを特徴とするライン。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公表番号】特表2011−524318(P2011−524318A)
【公表日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−513033(P2011−513033)
【出願日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際出願番号】PCT/FR2009/051097
【国際公開番号】WO2009/150379
【国際公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願人】(504102770)シデル パルティシパション (46)
【氏名又は名称原語表記】SIDEL PARTICIPATIONS
【Fターム(参考)】