説明

多重結合アッセイ用オリゴヌクレオチド対

本発明は、被検体の選別、検出および同定に有用なオリゴヌクレオチド利用アッセイシステムおよびキットである。本システムは、それぞれの対の一方のオリゴヌクレオチドが固体支持体に固定化され、他方のオリゴヌクレオチドは被検体結合剤が付着した、相補的なオリゴヌクレオチドの対を利用する。異なるオリゴヌクレオチドの対が、実質的に同一の速度でハイブリダイゼーションを起こし、実質的に同一のTmを有し、異なる対の間でのクロス・ハイブリダイゼーションを最小限にするように設計されたヌクレオチド配列を有し、検出可能なクロス・ハイブリダイゼーションを起こすことなく、周囲温度で比較的迅速にハイブリダイゼーションを起こす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検体の選別、検出および同定に有用なアッセイシステム、キットおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
以下の説明は、本発明に関する情報の概要を提供するものであって、本明細書に提供された情報または引用された刊行物が本明細書の特許請求の範囲に記載の発明の先行技術であることを示すものではない。
【0003】
オリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーションは、被検体の選別、検出および同定を含む、非常に広範な分析および診断アッセイに有用である。かかるアッセイでは、非相補的なオリゴヌクレオチドがクロス・ハイブリダイゼーションを起こさないことが重要である。オリゴヌクレオチドのクロス・ハイブリダイゼーションは、部分的には、異なるヌクレオチド間の塩基スタッキング・エネルギーのばらつきと、オリゴヌクレオチド内のヌクレオチド配列変異とが原因である。オリゴヌクレオチドのクロス・ハイブリダイゼーションに影響を与えるパラメータの別の組み合わせはハイブリダイゼーション反応条件である。残念ながら、かかる非特異的なクロス・ハイブリダイゼーションはありふれた問題であって、オリゴヌクレオチドを利用するアッセイ、特に、複数のオリゴヌクレオチド対が用いられる場合の偽陽性または偽陰性信号の主要な原因である。
【0004】
複数のオリゴヌクレオチドを利用するアッセイシステムの設計および実施に問題となる他の要因は、実質的に全ての対になるオリゴヌクレオチドが実質的に同一のTmを有することが望ましいこと、全ての対になるオリゴヌクレオチドが実質的に同一の速度および同一の時間フレームでハイブリダイゼーションすること、および、前記オリゴヌクレオチドが有意なクロス・ハイブリダイゼーションを起こすことなく、周囲温度(ambient temperature)で比較的迅速にハイブリダイゼーションをすることが望ましいことである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
必要なのは、異なるオリゴヌクレオチド対の間で有意なクロス・ハイブリダイゼーションを起こさず、その結果、偽陽性または偽陰性を起こさないで、オリゴヌクレオチド対の組み合わせを利用して、複数の被検体を検出するためのオリゴヌクレオチド利用アッセイシステムである。対をなす全てのオリゴヌクレオチドが実質的に同一の速度でハイブリダイゼーションを起こし、実質的に同一のTmを有し、相補的なオリゴヌクレオチドの対が、有意なクロス・ハイブリダイゼーションを起こすことなく周囲温度で比較的迅速にハイブリダイゼーションをすることができる、オリゴヌクレオチド利用アッセイシステムの必要性も存在する。残念ながら、いまのところ、かかるアッセイシステムは入手不可能である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明の概要
本発明は上記の必要を満たす。本発明は、被検体の選別、検出および同定に有用なアッセイシステム、キットおよび方法である。前記アッセイシステムは1対または2対以上の相補的なオリゴヌクレオチドを含み、対をなすオリゴヌクレオチドのそれぞれは、対の相手のオリゴヌクレオチドと少なくとも部分的に相補性があり、前記オリゴヌクレオチドは異なる対の間でのクロス・ハイブリダイゼーションを最小限にとどめるように設計された配列を有する。好ましくは、前記異なるオリゴヌクレオチドの対は、実質的に同一の速度でハイブリダイゼーションを起こし、実質的に同一のTmを有し、検出可能なクロス・ハイブリダイゼーションを起こすことなく、周囲温度で比較的迅速にハイブリダイゼーションを起こす。各オリゴヌクレオチド対は、第1オリゴヌクレオチドおよび第2オリゴヌクレオチドを含む。ある対の第2オリゴヌクレオチドは固体支持体に固定化される。好ましい実施態様では、前記オリゴヌクレオチドは、配列番号1−188からの12個または13個以上の連続したヌクレオチドを有する配列からなるグループから選択される。本発明は、アッセイシステム、キットおよび方法に使用するための相補的なオリゴヌクレオチド対の核酸配列を生成する方法も含む。
【0007】
発明の詳細な説明
以下では、本発明の実施態様と、これらの実施態様の複数の変更とを説明する。しかし、この説明は、これらの特定の実施態様に本発明を限定するものと解釈されるべきではない。当業者は、同様に、多数の他の実施態様を認識するであろう。好ましい、あるいは、特に好ましいものとして言及される本明細書に説明される実施態様の全てにおいて、これらの実施態様は好ましい場合があっても、必須ではない。
【0008】
定義
本明細書で用いられるところの用語「核酸」および「ポリヌクレオチド」は、天然または合成の2本鎖デオキシリボ核酸(以下、「DNA」という。)、1本鎖DNAまたはリボ核酸(以下、「RNA」という。)を含むように本明細書では取り替え可能に使われる。
【0009】
本明細書で用いられるところの用語「オリゴヌクレオチド」は、デオキシリボヌクレオシド、リボヌクレオシド、これらのアノマー型、ペプチド核酸(PNAs)等を含む、天然または修飾モノマー、修飾された骨格または修飾された連結部の直鎖状オリゴマーを含む核酸であって、ワトソン−クリック型の塩基対合等のような規則的なパターンのモノマーとモノマーとの相互作用によって、オリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチドの標的と特異的に結合できる核酸をいう。モノマーは、数個、例えば3ないし4個のモノマー単位から数十個のモノマー単位までの範囲のサイズのオリゴヌクレオチドを形成するために、リン酸ジエステル結合またはその類似体によって連結されるのが通常である。リン酸ジエステル結合の類似体は、ホスホロチオエート(phosphorothioate)、ホスホロジチオエート(phosphorodithioate)、ホスホアニリダート(phosphoranilidate)、ホスホアミダート(phosphoramidate)等を含む。非天然骨格を形成する、ホスホロチオエート、ホスホアミダートおよび類似のかかる官能基のような代替的な化学物質も、生成されたオリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーション効率に悪影響を生じないことを条件として、使用される場合がある。前記オリゴヌクレオチドは、例えば、Ozakiら、Nucleic Acids Research、20:5205−5214 (1992)、Agrawalら、Nucleic Acids Research、18:5419−5423 (1990)等のような多数のアプローチによって合成可能である。
【0010】
「相補的」または「相補性」という用語は、塩基対合によるポリヌクレオチドの自然な結合を指す。例えば、5’−AGT−3’という配列は、3’−TCA−5’という相補的な配列に結合する。2本の1本鎖分子の間の相補性は、核酸の一部だけが結合して2重鎖(duplex)を形成するという、「部分的な」場合があり、あるいは、相補性は、1本鎖分子間に完全な相補性が存在するという、「完全な」場合がある。核酸のストランドの間の相補性の程度は、該核酸のストランドの間のハイブリダイゼーションの効率および強度に著しい影響がある。
【0011】
核酸の「2重鎖」は、一方のストランドの3’末端が反対ストランドの5’末端に配向されて結合される、逆平行複合体を形成するDNAまたはRNAの相補的なストランドの塩基対合によって形成される。この塩基対合は、デオキシイノシン、2−アミノプリン基を有するヌクレオシド等のような「ヌクレオシド類似体」の対合をも含み、これらが使用される場合がある。本明細書で用いられるところの用語「ヌクレオシド」は、例えばKornbergおよびBaker、DNA Replication(DNA複製)、第2版(Freeman、サンフランシスコ、1992年)に説明されるような、2’−デオキシ型および2’−ヒドロキシ型を含む天然ヌクレオシドを含む。ヌクレオシドに関して「類似体(analogs)」は、特異的ハイブリダイゼーションが可能な、修飾塩基原子団および/または修飾糖原子団を有する合成ヌクレオシドを含み、例えば、Scheit、Nucleotide Analogs(ヌクレオチド類似体)(John Wiley、ニューヨーク、1980年)、UhlmanおよびPeyman、Chemical Reviews、90:543−584(1990)等に説明される。かかる類似体は、結合特性を向上させ、縮退(degeneracy)を減少させ、特異性を増大させる等のために設計された合成ヌクレオシドを含む。「雑種形成させる」または「ハイブリダイゼーション」という用語には、少なくとも2個の相補的な核酸配列が存在するとき、該配列が塩基対合によって2本鎖構造を形成するような条件下で少なくとも2個の核酸配列を混合することを含む意図がある。
【0012】
本発明は、被検体についてのアッセイシステムに向けられる。前記アッセイシステムは、1対または2対以上の相補的なオリゴヌクレオチドを含む。相補的なオリゴヌクレオチドのそれぞれの対は、第1オリゴヌクレオチドと第2オリゴヌクレオチドとを含む。被検体結合剤が、オリゴヌクレオチド対の第1オリゴヌクレオチドに付着している。好ましい実施態様では、それぞれの対の第1オリゴヌクレオチドに連結された異なる被検体結合剤が存在し、異なる被検体結合剤のそれぞれは1個または2個以上の試料中の異なる被検体について特異性を有する。オリゴヌクレオチド対の第2オリゴヌクレオチドは固体支持体に固定化される。
【0013】
本発明のオリゴヌクレオチドは、異なるオリゴヌクレオチド対に由来するオリゴヌクレオチドとのクロス・ハイブリダイゼーションを最小限にする配列を有するように選択される。それぞれの対の相補的なオリゴヌクレオチドは、典型的には、同じ合計個数のヌクレオチドか、あるいは、ヌクレオチドの合計個数が2ないし5個未満の違いしかないオリゴヌクレオチドを含み、より典型的には、ヌクレオチドの合計個数が3個以下の違いしかないオリゴヌクレオチドを含む。典型的には、各オリゴヌクレオチドのグアニンおよびシトシンの含量の和である「GC含量」は約35%ないし約65%であり、より典型的には、各オリゴヌクレオチドのGC含量は約50%ないし約60%である。好ましくは、それぞれの対の相補的なオリゴヌクレオチドは、予め選択されたハイブリダイゼーション条件下で実質的に同一のTm(溶融温度)を有する。本発明のオリゴヌクレオチドは、配列番号1−配列番号188と、これらの変異体(variations)および部分配列(subportions)と含み、ここで、配列番号1は配列番号2に相補的であり、配列番号3は配列番号4に相補的であり、配列番号5は配列番号6に相補的であり、以下同様である。配列番号1−188で表されるオリゴヌクレオチドは表1に示される。
【0014】
上記配列の部分配列を含むオリゴヌクレオチドは、配列番号1−188に由来する12個以上の連続するヌクレオチドを有する配列か、配列番号1−188に由来する14個以上の連続するヌクレオチドを有する配列か、配列番号1−188に由来する16個以上の連続するヌクレオチドを有する配列か、配列番号1−188に由来する18個以上の連続するヌクレオチドを有する配列か、配列番号1−188に由来する20個以上の連続するヌクレオチドを有する配列か、配列番号1−188に由来する22個以上の連続するヌクレオチドを有する配列か、配列番号1−188に由来する24個以上の連続するヌクレオチドを有する配列か、配列番号1−188に由来する26個以上の連続するヌクレオチドを有する配列か、配列番号1−188に由来する28個以上の連続するヌクレオチドを有する配列か、配列番号1−188の配列からなるグループから選択されるのが典型的である。連続するヌクレオチドとは、ポリヌクレオチドの鎖またはストランドにおいてリン酸ジエステル結合で直接連結されるのが典型的なものをいう。代替的には、オリゴヌクレオチドは、配列番号1−188の配列のいずれかのヌクレオチドにおける1個のヌクレオチドの変異を有する配列と、配列番号1−188の配列のいずれか2個または1個のヌクレオチドにおける2個または1個のヌクレオチドの変異を有するオリゴヌクレオチドと、配列番号1−188の配列のいずれか3個または2個以下のヌクレオチドにおける3個または2個以下のヌクレオチドの変異を有するオリゴヌクレオチドと、配列番号1−188の配列のいずれか4個または3個以下のヌクレオチドにおける4個または3個以下のヌクレオチドの変異を有するオリゴヌクレオチドと、配列番号1−188の配列のいずれか5個または4個以下のヌクレオチドにおける5個または4個以下のヌクレオチドの変異を有するオリゴヌクレオチドとからなるグループから選択される。前記アッセイシステムは、代替的には、配列番号1−188の1対または2対以上のオリゴヌクレオチドまたは本明細書に説明されるこれらの変異体と、配列番号1−188の10対のオリゴヌクレオチドまたは本明細書に説明されるこれらの変異体と、配列番号1−188の10対または11対以上のオリゴヌクレオチドまたは本明細書に説明されるこれらの変異体と、配列番号1−188の14対または15対以上のオリゴヌクレオチドまたは本明細書に説明されるこれらの変異体と、配列番号1−188の全ての対のオリゴヌクレオチドまたは本明細書に説明されるこれらの変異体とを使用する。
【0015】
特定の実施態様では、本発明は、10対および14対の相補的なオリゴヌクレオチドを含む、被検体のアッセイシステムである。それぞれの対の相補的なオリゴヌクレオチドは第1オリゴヌクレオチドと第2オリゴヌクレオチドとを含み、第1オリゴヌクレオチドは被検体結合剤が付着し、第2オリゴヌクレオチドは固体支持体に固定化される。前記オリゴヌクレオチドは、配列番号11、配列番号57、配列番号59、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号75、配列番号77、配列番号93、配列番号95、配列番号117、配列番号123、配列番号129、配列番号163および配列番号187と、これらのそれぞれに相補的なオリゴヌクレオチドである、配列番号12、配列番号58、配列番号60、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号76、配列番号78、配列番号94、配列番号96、配列番号118、配列番号124、配列番号130、配列番号164および配列番号188とからなるグループから選択される12個または13個以上の連続するヌクレオチドを有する配列からなるグループから選択される。
【0016】
一部の実施態様では、前記オリゴヌクレオチドは、配列番号1−188の配列か、これらの部分配列かを有するオリゴヌクレオチドに共有結合で連結された、1個または2個以上のリンカー分子またはリンカー核酸配列を含む。前記リンカー分子またはリンカー核酸配列は、前記オリゴヌクレオチドの5’末端または3’末端にあるのが典型的で、前記対の他のオリゴヌクレオチドと塩基対合する前記オリゴヌクレオチドの領域を超えて伸びる。前記リンカー分子またはリンカー核酸配列が存在するときには、該リンカー分子またはリンカー核酸配列は、ある対の第1オリゴヌクレオチドを被検体結合剤に連結および付着するか、あるいは、ある対の第2オリゴヌクレオチドを固体支持体に連結するのが典型的である。オリゴヌクレオチドをさまざまな固体支持体に付着させる技術は、その内容全体が引用文献によって取り込まれる、Matson、R.ら、「Biopolymer Synthesis on Polypropylene Supports: Oligonucleotide Arrays(ポリプロピレン支持体上での生体高分子合成:オリゴヌクレオチドアレイ)」、Analytical Biochemistry 224:110−116(1995)と、Milton、R.、米国特許第6,146,833号明細書と、Hermansonら、「Immobilized Affinity Ligand Techniques(固定化アフィニティリガンド技術)」、64−67頁(1992年、Academic Press Inc.)とに説明されるように、当業者に周知である。オリゴヌクレオチドをタンパク質および抗体に付着する技術は、Reddyら、米国特許第5,648,213号明細書に説明されるように、当業者に周知である。
【0017】
ハイブリダイゼーションの反応条件は、アッセイシステムに由来するオリゴヌクレオチドの混合物中で各オリゴヌクレオチドがその対となるオリゴヌクレオチドだけとハイブリダイゼーションを起こすように、予め選択されることが好ましい。ここで言及される、相補的な対となるオリゴヌクレオチドだけとハイブリダイゼーションをするとは、0.1%を超えるクロス・ハイブリダイゼーションがないこと、好ましくは、0.01%を超えるクロス・ハイブリダイゼーションがないことを意味する。穏和な反応条件下では、異なる対に由来するオリゴヌクレオチドは、0.1%を超えるクロス・ハイブリダイゼーションを示さないことが好ましく、0.01%を超えるクロス・ハイブリダイゼーションを示さないのが好ましい。例えば、かかる穏和な条件は、Tris緩衝生理食塩水中の50−150mM NaClを含む反応混合液中で周囲室温(ambient room temperature)で1時間インキュベーションすることを含む。これらの条件下で、本発明のオリゴヌクレオチド対は、0.1%を超えるクロス・ハイブリダイゼーションなしで、好ましくは、0.01%を超えるクロス・ハイブリダイゼーションなしで、互いにハイブリダイゼーションをする。周囲室温とは、約50°F(10°C)から約100°F(37.8°C)までの範囲に該当するのが一般的で、約65°F(18.3°C)から約85°F(29.4°C)までの範囲に該当するのがより好ましく、約68°F(20°C)ないし約80°F(26.7°C)の範囲に該当するのが最も典型的である。
【0018】
オリゴヌクレオチド対の間のクロス・ハイブリダイゼーションは、異なる対に由来するオリゴヌクレオチドの相補性の程度が非常に低いヌクレオチド配列を選択することによって部分的に最小限にされる。さらに、対をなすオリゴヌクレオチドと塩基対合しない、少なくとも数個のヌクレオチドを含むギャップの導入またはループの形成を含むように前記オリゴヌクレオチドの一方のアライメントが他方に対してシフトするとき、異なる対に由来するオリゴヌクレオチドは相補性が非常に低いことが好ましい。
【0019】
クロス・ハイブリダイゼーションは、配列番号1−188の第2オリゴヌクレオチドの組と、被検体結合剤に付着した単一の第1オリゴヌクレオチドとを用いるアッセイシステムでテストされる。比較的高濃度(当該アッセイシステムにとって最大測定可能値に近い濃度)の単一被検体を使って実行され、クロス・ハイブリダイゼーションは前記アッセイにおけるいずれかの探および第2オリゴヌクレオチドの位置からの信号として検出される。クロス・ハイブリダイゼーションは、(並行してアッセイされた被検体の較正曲線から求められる)クロス・ハイブリダイゼーションを起こした信号に対応する被検体量を推定し、試料中の被検体量の百分率として表すことによって提供される。例えば、10,000pg/mLの単一被検体を含む試料のアッセイであって、(第1オリゴヌクレオチドが非相補的な第2オリゴヌクレオチドとクロス・ハイブリダイゼーションを起こすため)異なるオリゴヌクレオチドの位置で1pg/mLの被検体に対応する偽陽性信号を発生するアッセイは、0.01%(1pg/mLの10,000pg/mLによる商に100%を掛けた積)のクロス・ハイブリダイゼーションを表す。
【0020】
第2オリゴヌクレオチドと、被検体結合分子に付着した相補的な第1オリゴヌクレオチドとを含むアレイであって、被検体結合分子のアレイが予め選択されたハイブリダイゼーション条件下で第1および第2オリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーションの際に「自己集合(self assemble)」するアレイが提供される。「自己集合」という用語は、ハイブリダイゼーションが特異的なオリゴヌクレオチドにタグ付けされた結合分子をアレイの特定の位置に局在化して、溶液から結合分子のアレイを形成または集合させることを意味する。
【0021】
本発明は、前記アッセイシステムで使用するのに適当な相補的オリゴヌクレオチド対の核酸配列を生成する方法を含む。前記方法は、(a)米国特許第5,648,213号明細書に示される配列のような予め選択された長さおよびGC含量で、好ましくは少なくとも35%のGC含量の1種類または2種類以上の第1配列を選択するステップと、(b)前記1種類または2種類以上の第1配列とほぼ同じ長さで、好ましくは実質的に同一の長さを有し、ほぼ同じGC含量で、好ましくは実質的に同一のGC含量を有する、ランダム配列のライブラリを生成するステップと、(c)前記ランダム配列のライブラリから第2配列を選択するステップと、(d)第2オリゴヌクレオチド配列を捨てるステップであって、捨てるべき第2配列の選択は、第2配列を第1配列と比較して、(i)これら2つの配列のいずれかのアライメントにおいていずれか8個の塩基のウィンドウで5箇所を超える一致(match)があるか、(ii)第2配列が4個を超える連続する同一の塩基を含むかのいずれかの場合に拒絶され、捨てるステップと、(e)捨てられなかった第2配列を第1配列に追加するステップと、(f)任意的に、配列のコレクションを形成するために、ステップ(c)、(d)および(e)を繰り返すステップとを含む。前記方法は、可能な2次構造または自己相補性についてそれぞれの保持された配列を分析するために、カリフォルニア州94303−4504、パロアルト、3786 Corina WayのPremier Biosoft International社から入手可能なNetPrimer2.0のようなコンピュータアルゴリズムを使うステップであって、有意な予測2次構造または自己相補的な構造を有する配列は拒絶される、ステップを任意的に含む。保持される配列は、相補的な対のハイブリダイゼーションと、非相補的な対のハイブリダイゼーションとを弁別でき、0.1%以下のクロス・ハイブリダイゼーションを検出できる敏感なアッセイを用いて、例えば、周囲温度で生理学的な塩濃度条件下のような比較的穏和な条件下でクロス・ハイブリダイゼーションについてテストされるのが典型的である。前記保持される組の他のいずれかの配列とのクロス・ハイブリダイゼーションが0.1%を超える配列は拒絶される。長さがヌクレオチド5個または4個以下しか違わない場合には、2個の配列はほぼ同じ長さである。長さがヌクレオチド1個または0個の違いしかない場合には、2個の配列は実質的に同一の長さであるとされる。2個の配列は、GC含量の差が30%を超えない場合にほぼ同じGC含量を有し、差が10%を超えない場合に実質的に同一のGC含量を有する。
【0022】
前記被検体結合剤は、関心のある被検体と特異的に結合できるタンパク質またはポリペプチドを含むのが典型的である。前記被検体結合剤は、前記被検体に対するモノクローナル抗体またはポリクローナル抗体か、あるいは、これらの抗原結合断片(例えば、Fab’、F(ab’))かであることが好ましい。抗体またはこれらの抗原結合断片は、キメラ抗体、ヒト型抗体、組換え抗体その他の形状の抗体を含むものと理解される。前記被検体結合剤は、標的被検体と特異的に結合する、さまざまな免疫反応物質(immunoreactants)の類似体および変異体(例えば、組換えDNA技術を用いて作成されるもの)を含む。抗体および抗原の結合と比較できる特異的な結合対の形成であって、例えば、レセプタータンパク質またはこれらの断片および被検体リガンド、ポリヌクレオチドおよびポリヌクレオチド結合対、ポリヌクレオチドおよびタンパク質結合対、脂質およびタンパク質結合対、酵素および酵素結合対、酵素および基質結合対、酵素および阻害剤結合対、酵素および代謝物結合対、炭水化物およびタンパク質結合対、炭水化物およびレクチン結合対、タンパク質および薬物結合対等のような、タンパク質を利用するか、ペプチドを利用するか、核酸を利用するか、炭水化物を利用するか、脂質を利用する他の特異的なシステムを使うことを通じて実施できる、特異的な結合対の形成も本発明の範囲内に含むものとして意図される。関心のある被検体と選択的に結合する化学的な分子レセプターシステムも本発明の範囲内のものとして意図される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1に示される実施態様では、アッセイシステムはサンドイッチアッセイを利用する。第1オリゴヌクレオチドに付着する被検体結合剤は、前記被検体に特異的な捕捉抗体である。それぞれの対のオリゴヌクレオチドについて、第1オリゴヌクレオチドは第2オリゴヌクレオチドとハイブリダイゼーションをし、第2オリゴヌクレオチドは固体支持体に直接付着する。前記対の第1オリゴヌクレオチドは、第2オリゴヌクレオチドとのハイブリダイゼーションを通じて前記固体支持体に固定化される。前記捕捉抗体は特定の被検体に特異的で、この被検体は前記捕捉抗体との結合を通じて固体支持体に付着するようになる。前記捕捉抗体は異なる被検体に特異的であるのが典型的で、前記捕捉抗体の前記固体支持体上での空間的な位置は、前記固体支持体上でのそれぞれの対の第2オリゴヌクレオチドの場所によって決定される。前記被検体は、検出抗体とよばれる2次抗体を通じて検出されるが、該検出抗体には検出原子団が付着している。図1に示される実施態様では、検出原子団は蛍光標識PBXL−1(メリーランド州21045、6480 Dobbin Road, ColumbiaのMartekから入手可能)である。検出原子団として使用可能な蛍光団(fluorophore)および蛍光色素は当業者に周知である。他の適当な検出原子団は、例えば、控訴利用検出用基質、放射性標識等を含む。例えば、競合アッセイおよびプライマー伸長アッセイのような、結合した被検体の代替的な検出方法は本発明の範囲内にあると予想される。
【0024】
一部の実施態様では、固体支持体は平らな面を含み、それぞれの異なるオリゴヌクレオチドが実質的に平らな面の予め定められた異なる領域に付着する。固体支持体は、平らな顕微鏡スライドと、ニトロセルロース、ナイロンおよびPVDFでできた可撓性の膜と、ガラス、ポリスチレン、ポリプロピレンおよびポリカーボネートでできたマイクロウェルプレートとを含むがこれらに限定されない、マイクロアレイの基質を含むのが典型的である。
【0025】
代替的な実施態様では、固体支持体は、ビーズ玉(bead)、粒子、微粒子等であるが、本明細書では、ビーズ玉、粒子および微粒子という用語は互いに取り替え可能なように使用される。前記ビーズ玉は、約0.04から50マイクロメートルまでの範囲の直径を有するのが典型的である。本発明の1つの実施態様では、前記ビーズ玉は約0.1から約20マイクロメートルまでの範囲内のサイズである。前記ビーズ玉は、密度が約0.5ないし約2.0g/mLの範囲内であるように、液体に懸濁されるのが典型的である。ビーズ玉懸濁液のサイズおよび密度は、ピペット、ポンプおよびある種のバルブのような大抵の液体輸送装置によってビーズ玉を単純な液体として取り扱うことを可能にする。前記ビーズ玉を調整するために用いられる材料および方法は当業者に周知である。
【0026】
典型的には、本アッセイシステムで検出される被検体は、抗体およびその結合断片を含むがこれらに限定されないポリペプチドまたはタンパク質、炭水化物、リガンド、核酸、脂質、ホルモン、レクチン、レセプター、ステロイド類、細胞表面抗原、サイトカイン、ウイルス抗原、細菌抗原、cDNAおよび乱用薬物からなるグループから選択される。好ましい実施態様では、前記アッセイシステムは、1種類または2種類以上の特異的な被検体の検出用のキットの形態で提供される。
【0027】
表1
配列番号 1: 5'-ATACTGACTGGCGATGCTGTCGAAGTAGCG-3'
配列番号 2: 5'-CGCTACTTCGACAGCATCGCCAGTCAGTAT-3'
配列番号 3: 5'-AGTTAAATAGCTTGCAAAATACGTGGCCTT-3'
配列番号 4: 5'-AAGGCCACGTATTTTGCAAGCTATTTAACT-3'
配列番号 5: 5'-GAAGCCATACCAAACGACGAGCGTGACACC-3'
配列番号 6: 5'-GGTGTCACGCTCGTCGTTTGGTATGGCTTC-3'
配列番号 7: 5'-GCTTACCGAATACGGCTTGGAGAACCTATC-3'
配列番号 8: 5'-GATAGGTTCTCCAAGCCGTATTCGGTAAGC-3'
配列番号 9: 5'-GCGTGGTCCGCGATCTTCCTACGATTGATG-3'
配列番号 10: 5'-CATCAATCGTAGGAAGATCGCGGACCACGC-3'
配列番号 11: 5'-TTTGAGGTTTCGGAGCGTTCCGTGCATCGC-3'
配列番号 12: 5'-GCGATGCACGGAACGCTCCGAAACCTCAAA-3'
配列番号 13: 5'-AATCCTGTTGTGAGCCGACCAAGTGCCTCC-3'
配列番号 14: 5'-GGAGGCACTTGGTCGGCTCACAACAGGATT-3'
配列番号 15: 5'-GTATCTGACGCGTATGCCCAGGTTAGTGGC-3'
配列番号 16: 5'-GCCACTAACCTGGGCATACGCGTCAGATAC-3'
配列番号 17: 5'-CGGAGTCGTCCTCTGTAGGGATTTGCCCTT-3'
配列番号 18: 5'-AAGGGCAAATCCCTACAGAGGACGACTCCG-3'
配列番号 19: 5'-CAGGCTGTGGAGTGCTATTGTCATATGGGC-3'
配列番号 20: 5'-GCCCATATGACAATAGCACTCCACAGCCTG-3'
配列番号 21: 5'-TCTTCTCTCTGGTCTAAGGCATCGAGCGGA-3'
配列番号 22: 5'-TCCGCTCGATGCCTTAGACCAGAGAGAAGA-3'
配列番号 23: 5'-TGGCGTACTAGTGCTTAGGCGTACTGAAGC-3'
配列番号 24: 5'-GCTTCAGTACGCCTAAGCACTAGTACGCCA-3'
配列番号 25: 5'-TGCTGGCTTTACTGCGACGGTGACTCTCCT-3'
配列番号 26: 5'-AGGAGAGTCACCGTCGCAGTAAAGCCAGCA-3'
配列番号 27: 5'-CTATCAAAGCTGGTTCCAGGCGCTCCTGGA-3'
配列番号 28: 5'-TCCAGGAGCGCCTGGAACCAGCTTTGATAG-3'
配列番号 29: 5'-TGAGGCAAGTACATTAGTTCTCAGCCGGCG-3'
配列番号 30: 5'-CGCCGGCTGAGAACTAATGTACTTGCCTCA-3'
配列番号 31: 5'-GCTTGGGTTAGATTGTGTTTGCCGAGCCAA-3'
配列番号 32: 5'-TTGGCTCGGCAAACACAATCTAACCCAAGC-3'
配列番号 33: 5'-CGTCCATTCCTATCGGGAGGTAACAGACTT-3'
配列番号 34: 5'-AAGTCTGTTACCTCCCGATAGGAATGGACG-3'
配列番号 35: 5'-CTAAGGAGTCCGAAGATGTACAATGGGTCG-3'
配列番号 36: 5'-CGACCCATTGTACATCTTCGGACTCCTTAG-3'
配列番号 37: 5'-AACTAGCCGCCTCCTGTCCCATGAATTCTA-3'
配列番号 38: 5'-TAGAATTCATGGGACAGGAGGCGGCTAGTT-3'
配列番号 39: 5'-AGCTTCTTGTAACGTTGAGTTGCAGGTCCG-3'
配列番号 40: 5'-CGGACCTGCAACTCAACGTTACAAGAAGCT-3'
配列番号 41: 5'-CACTGGATAATTGCGCCTTCCGTGCATGAA-3'
配列番号 42: 5'-TTCATGCACGGAAGGCGCAATTATCCAGTG-3'
配列番号 43: 5'-CCCGCGCAGAGCGTAGTTGTAATTTAGATC-3'
配列番号 44: 5'-GATCTAAATTACAACTACGCTCTGCGCGGG-3'
配列番号 45: 5'-CCTGGAAATAAGCAGCAGCACCAACTCTCA-3'
配列番号 46: 5'-TGAGAGTTGGTGCTGCTGCTTATTTCCAGG-3'
配列番号 47: 5'-GGCTCATGGTTCTTTGCTCAACCATAAGCC-3'
配列番号 48: 5'-GGCTTATGGTTGAGCAAAGAACCATGAGCC-3'
配列番号 49: 5'-CTTGCTCCTCACATGATGCGGAAACGCTAA-3'
配列番号 50: 5'-TTAGCGTTTCCGCATCATGTGAGGAGCAAG-3'
配列番号 51: 5'-ATCCTTCTGCACTTTCGCGTAGACATAGCC-3'
配列番号 52: 5'-GGCTATGTCTACGCGAAAGTGCAGAAGGAT-3'
配列番号 53: 5'-ATCGAACCCAAACTGAGGTTAAGAGCCGCT-3'
配列番号 54: 5'-AGCGGCTCTTAACCTCAGTTTGGGTTCGAT-3'
配列番号 55: 5'-AAGGACTGGACGTTGCATTCACAGTGGGTT-3'
配列番号 56: 5'-AACCCACTGTGAATGCAACGTCCAGTCCTT-3'
配列番号 57: 5'-CTCATGAAGGCCGTCGGGAAATTCCAAGTT-3'
配列番号 58: 5'-AACTTGGAATTTCCCGACGGCCTTCATGAG-3'
配列番号 59: 5'-TGGATTCCGTTATCACCATTTGGACCCTGC-3'
配列番号 60: 5'-GCAGGGTCCAAATGGTGATAACGGAATCCA-3'
配列番号 61: 5'-TAAGGGCTCTATCTACCACCTCCGACTTTC-3'
配列番号 62: 5'-GAAAGTCGGAGGTGGTAGATAGAGCCCTTA-3'
配列番号 63: 5'-TACGCTCCCAGTGTGATCACCAAAGCTTAC-3'
配列番号 64: 5'-GTAAGCTTTGGTGATCACACTGGGAGCGTA-3'
配列番号 65: 5'-AGACTGAACTACCGGCGGTTGCACTACTAA-3'
配列番号 66: 5'-TTAGTAGTGCAACCGCCGGTAGTTCAGTCT-3'
配列番号 67: 5'-GCCAAACACGCCCAATCACTGTTACATGTC-3'
配列番号 68: 5'-GACATGTAACAGTGATTGGGCGTGTTTGGC-3'
配列番号 69: 5'-GCTTGACGTCTACCACCGTGAACATAAGGA-3'
配列番号 70: 5'-TCCTTATGTTCACGGTGGTAGACGTCAAGC-3'
配列番号 71: 5'-AAGAACCGTAATAGGCCCGGTTGGGAATTC-3'
配列番号 72: 5'-GAATTCCCAACCGGGCCTATTACGGTTCTT-3'
配列番号 73: 5'-CGGACTAACAAGACTCTTATAGCGTCTCGC-3'
配列番号 74: 5'-GCGAGACGCTATAAGAGTCTTGTTAGTCCG-3'
配列番号 75: 5'-TCGCCAACGTAGCTGTGCTACAGTTGATTC-3'
配列番号 76: 5'-GAATCAACTGTAGCACAGCTACGTTGGCGA-3'
配列番号 77: 5'-GCAGCGGCTAAACCTTGAGATCGAATGGAA-3'
配列番号 78: 5'-TTCCATTCGATCTCAAGGTTTAGCCGCTGC-3'
配列番号 79: 5'-GCAACCGTCAACGGTCTTAATGACACATCG-3'
配列番号 80: 5'-CGATGTGTCATTAAGACCGTTGACGGTTGC-3'
配列番号 81: 5'-GGGTAGAAACGGACGTTACCCATGATCTTG-3'
配列番号 82: 5'-CAAGATCATGGGTAACGTCCGTTTCTACCC-3'
配列番号 83: 5'-GGCGGCAACACCTACCTTCTAGATTGAAAC-3'
配列番号 84: 5'-GTTTCAATCTAGAAGGTAGGTGTTGCCGCC-3'
配列番号 85: 5'-CGCTAATAGTGGACCCTCTCATAGCTATGG-3'
配列番号 86: 5'-CCATAGCTATGAGAGGGTCCACTATTAGCG-3'
配列番号 87: 5'-CTGATGGAATCTACCACTGCTAAACGCAGC-3'
配列番号 88: 5'-GCTGCGTTTAGCAGTGGTAGATTCCATCAG-3'
配列番号 89: 5'-GCCTAGTCGGATGCTCGGATATCATACTAC-3'
配列番号 90: 5'-GTAGTATGATATCCGAGCATCCGACTAGGC-3'
配列番号 91: 5'-CTTTGAACGACATCTTAGTCTCGAACGCCG-3'
配列番号 92: 5'-CGGCGTTCGAGACTAAGATGTCGTTCAAAG-3'
配列番号 93: 5'-TCGACATGCGCGTCATCTGATACTGCGGTC-3'
配列番号 94: 5'-GACCGCAGTATCAGATGACGCGCATGTCGA-3'
配列番号 95: 5'-GGTGGCCTCGTAAGGCGAGAATTAGGGTTG-3'
配列番号 96: 5'-CAACCCTAATTCTCGCCTTACGAGGCCACC-3'
配列番号 97: 5'-GGCTAGATAGGCGATTAGTCAGAGTGGACA-3'
配列番号 98: 5'-TGTCCACTCTGACTAATCGCCTATCTAGCC-3'
配列番号 99: 5'-CCTGGATAAGACGTTAACGTTACGGAGCCA-3'
配列番号 100: 5'-TGGCTCCGTAACGTTAACGTCTTATCCAGG-3'
配列番号 101: 5'-CAAACTGAGCTAGGCCTAACTGTGATGCAG-3'
配列番号 102: 5'-CTGCATCACAGTTAGGCCTAGCTCAGTTTG-3'
配列番号 103: 5'-CGCCTCGTGTGTTATAACGATGGGACTTTG-3'
配列番号 104: 5'-CAAAGTCCCATCGTTATAACACACGAGGCG-3'
配列番号 105: 5'-TGGTTTAGCCTTTCCGGCATCTGCTGTACA-3'
配列番号 106: 5'-TGTACAGCAGATGCCGGAAAGGCTAAACCA-3'
配列番号 107: 5'-CAACCTCTACCCAGAAACTCAAGTTTCGGC-3'
配列番号 108: 5'-GCCGAAACTTGAGTTTCTGGGTAGAGGTTG-3'
配列番号 109: 5'-CTCGTTTCTAGGTCACTGCGCAAAACGCTT-3'
配列番号 110: 5'-AAGCGTTTTGCGCAGTGACCTAGAAACGAG-3'
配列番号 111: 5'-TGCTCTTCTCGTGCCCGTTAAAGGATCGAT-3'
配列番号 112: 5'-ATCGATCCTTTAACGGGCACGAGAAGAGCA-3'
配列番号 113: 5'-CCCGGCAGGTATACAAAGCACTTCGTATAC-3'
配列番号 114: 5'-GTATACGAAGTGCTTTGTATACCTGCCGGG-3'
配列番号 115: 5'-GTAGAAGCCTGTGGTTAAAACTATGGCCCG-3'
配列番号 116: 5'-CGGGCCATAGTTTTAACCACAGGCTTCTAC-3'
配列番号 117: 5'-CATCGGTCGAACCCGTGTCAACAAGATTCT-3'
配列番号 118: 5'-AGAATCTTGTTGACACGGGTTCGACCGATG-3'
配列番号 119: 5'-TGGAGGAGACTTGTCAGGATTTGCTCTGAG-3'
配列番号 120: 5'-CTCAGAGCAAATCCTGACAAGTCTCCTCCA-3'
配列番号 121: 5'-AGCCCAAGGAATAGTCAATACTTCCTCAGC-3'
配列番号 122: 5'-GCTGAGGAAGTATTGACTATTCCTTGGGCT-3'
配列番号 123: 5'-CAAAGGAAATGTTCGAGCCGCCAGACTAGA-3'
配列番号 124: 5'-TCTAGTCTGGCGGCTCGAACATTTCCTTTG-3'
配列番号 125: 5'-TCCTATTATGCCTGAATTCAGGCAGCCGAC-3'
配列番号 126: 5'-GTCGGCTGCCTGAATTCAGGCATAATAGGA-3'
配列番号 127: 5'-GCATGTGTAGATGGCCAGCCACTTATTAGG-3'
配列番号 128: 5'-CCTAATAAGTGGCTGGCCATCTACACATGC-3'
配列番号 129: 5'-CCTTTGGGTATTGCTCTGACCTGGTTATGC-3'
配列番号 130: 5'-GCATAACCAGGTCAGAGCAATACCCAAAGG-3'
配列番号 131: 5'-AGGCAGGTCCCTAGTCACAACTTAATCTGC-3'
配列番号 132: 5'-GCAGATTAAGTTGTGACTAGGGACCTGCCT-3'
配列番号 133: 5'-CCGACAGTACTTTACTCATTGTGGCGCAGT-3'
配列番号 134: 5'-ACTGCGCCACAATGAGTAAAGTACTGTCGG-3'
配列番号 135: 5'-AAGTGAAAGCATCTCCGCATGCATTGGCCA-3'
配列番号 136: 5'-TGGCCAATGCATGCGGAGATGCTTTCACTT-3'
配列番号 137: 5'-GCACGTACACGAGAAACGGGTATCTAAGCT-3'
配列番号 138: 5'-AGCTTAGATACCCGTTTCTCGTGTACGTGC-3'
配列番号 139: 5'-TCCAGCTGCAGACAAAGACCTATGCGTTAC-3'
配列番号 140: 5'-GTAACGCATAGGTCTTTGTCTGCAGCTGGA-3'
配列番号 141: 5'-ATCCGACTCATCTAGGTGCACCTCTATGTG-3'
配列番号 142: 5'-CACATAGAGGTGCACCTAGATGAGTCGGAT-3'
配列番号 143: 5'-CTGGACGACTTTCTAGATGCCCTGAGTTAC-3'
配列番号 144: 5'-GTAACTCAGGGCATCTAGAAAGTCGTCCAG-3'
配列番号 145: 5'-CTAAGACACATCCTATTATCCTGCCCGAGC-3'
配列番号 146: 5'-GCTCGGGCAGGATAATAGGATGTGTCTTAG-3'
配列番号 147: 5'-AGAATTGCGCACAAGAAGTCTCTGCGGCAA-3'
配列番号 148: 5'-TTGCCGCAGAGACTTCTTGTGCGCAATTCT-3'
配列番号 149: 5'-CCGAGCACTATAGGAGTTATAATCGAGGGG-3'
配列番号 150: 5'-CCCCTCGATTATAACTCCTATAGTGCTCGG-3'
配列番号 151: 5'-CTAGTTACCCACACTTAGTCACTTGCAGCG-3'
配列番号 152: 5'-CGCTGCAAGTGACTAAGTGTGGGTAACTAG-3'
配列番号 153: 5'-GCAAATCAGTAAAGATGGACAGGCCTACCC-3'
配列番号 154: 5'-GGGTAGGCCTGTCCATCTTTACTGATTTGC-3'
配列番号 155: 5'-ATGGTCGCATGATTTAGTACGGATGGCGTG-3'
配列番号 156: 5'-CACGCCATCCGTACTAAATCATGCGACCAT-3'
配列番号 157: 5'-AACATTCTTCTCGGGTTACAAACCGCGCGA-3'
配列番号 158: 5'-TCGCGCGGTTTGTAACCCGAGAAGAATGTT-3'
配列番号 159: 5'-GGCAAGACTCGTTCTGGGCTGCTTATTAGA-3'
配列番号 160: 5'-TCTAATAAGCAGCCCAGAACGAGTCTTGCC-3'
配列番号 161: 5'-CCATATCACGTGATGCCGGAATTGTCACGT-3'
配列番号 162: 5'-ACGTGACAATTCCGGCATCACGTGATATGG-3'
配列番号 163: 5'-TGCGATATACTCCATGCCTCTCTTGGCGGA-3'
配列番号 164: 5'-TCCGCCAAGAGAGGCATGGAGTATATCGCA-3'
配列番号 165: 5'-GTGTGCGCGCCTTCTAGAATACTCATAAGC-3'
配列番号 166: 5'-GCTTATGAGTATTCTAGAAGGCGCGCACAC-3'
配列番号 167: 5'-CCAGCACAAACGCTGATCGTTGAAACGGAT-3'
配列番号 168: 5'-ATCCGTTTCAACGATCAGCGTTTGTGCTGG-3'
配列番号 169: 5'-AAGTGTGAGGTCGTTCACTTTCACACTGCC-3'
配列番号 170: 5'-GGCAGTGTGAAAGTGAACGACCTCACACTT-3'
配列番号 171: 5'-TAAATCAACGGCATTGGCGTCCGTTATCGC-3'
配列番号 172: 5'-GCGATAACGGACGCCAATGCCGTTGATTTA-3'
配列番号 173: 5'-TGCGCCCACACGTTACGATCTGTATAAAGC-3'
配列番号 174: 5'-GCTTTATACAGATCGTAACGTGTGGGCGCA-3'
配列番号 175: 5'-ATAATGCGTTTCCGGCCACCGCGTTATTAC-3'
配列番号 176: 5'-GTAATAACGCGGTGGCCGGAAACGCATTAT-3'
配列番号 177: 5'-TCAACGCGCGGTTTCTTGAGTAATTCAGCC-3'
配列番号 178: 5'-GGCTGAATTACTCAAGAAACCGCGCGTTGA-3'
配列番号 179: 5'-GCACCGGAGGTTTACATCATGCAGAAGTGT-3'
配列番号 180: 5'-ACACTTCTGCATGATGTAAACCTCCGGTGC-3'
配列番号 181: 5'-TGTCTCACTAGAGCTTCACCCATGCATGTG-3'
配列番号 182: 5'-CACATGCATGGGTGAAGCTCTAGTGAGACA-3'
配列番号 183: 5'-GCCAAACATAGTTGGAATCCTCGGGAGGAA-3'
配列番号 184: 5'-TTCCTCCCGAGGATTCCAACTATGTTTGGC-3'
配列番号 185: 5'-GCACTATAAACTTCCTAGCCTTCTCGTCGC-3'
配列番号 186: 5'-GCGACGAGAAGGCTAGGAAGTTTATAGTGC-3'
配列番号 187: 5'-GGTTTGCAAGAAGCAGAAGCCATTCCGACA-3'
配列番号 188: 5'-TGTCGGAATGGCTTCTGCTTCTTGCAAACC-3'

【0028】
以上のとおり本発明を説明してきたが、上記に示され、特許請求の範囲に記載される本発明の範囲と正当な意味から逸脱することなく、多数の変更および改良が加えられる場合があることは明らかである。
【0029】
本発明は特定の好ましい実施態様を参照してかなり詳細に説明されたが、他の実施態様も可能である。したがって、特許請求の範囲の精神および範囲は本明細書に説明された好ましい実施態様の記載に限定されるべきではない。
【0030】
特許請求の範囲、要約および図面を含む本明細書に開示された全ての特徴と、開示されたいずれかの方法またはプロセスの全てのステップとは、かかる特徴および/またはステップの少なくとも一部が相互に排除的であるような組み合わせを除いて、いかなる組み合わせで組み合わされてもかまわない。特許請求の範囲、要約および図面を含む本明細書に開示されたそれぞれの特徴は、特記されない限り、同一、均等または類似の目的に役立つ代替的な特徴によって置換される場合がある。したがって、特記されない限り、開示されたそれぞれの特徴は、均等または類似の特徴の一連の上位概念の1つの実施例にすぎない。
【0031】
特定の機能を実行するための「手段」か、特定の機能を実行するための「ステップ」かであることを明示して表明しない特許請求の範囲に記載のいかなる要素も、米国特許法第112条に定められる「手段」または「ステップ」の規定のとおりに解釈されるべきではない。
【0032】
本発明の特徴、局面および利点は本明細書の説明、添付される特許請求の範囲および図面を参照するとよりよく理解されるであろう。
【配列表フリーテキスト】
【0033】
配列番号1―188の全てについて、フリーテキストの記載事項は「人工配列の説明:合成オリゴヌクレオチド」である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の特徴を有するサンドイッチアッセイの概念図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固体支持体と、10対または11対以上のオリゴヌクレオチドとを含む被検体用アッセイシステムであって、
前記対をなすそれぞれのオリゴヌクレオチドは、前記対の他方のオリゴヌクレオチドと少なくとも部分的に相補的であり、それぞれの対は、第1オリゴヌクレオチドと第2オリゴヌクレオチドとを含み、第1オリゴヌクレオチドは被検体結合剤を含み、該被検体結合剤は第1オリゴヌクレオチドに付着し、第2オリゴヌクレオチドは前記固体支持体に固定化され、第1および第2オリゴヌクレオチドは、配列番号1−188からなるグループから選択されるオリゴヌクレオチドの組に由来する12個または13個以上の連続するヌクレオチドを含む、被検体用アッセイシステム。
【請求項2】
前記第1および第2オリゴヌクレオチドは、配列番号1−188からなるグループから選択されるオリゴヌクレオチドの組に由来する20個または21個以上の連続するヌクレオチドを含む、請求項1に記載のアッセイシステム。
【請求項3】
前記第1および第2オリゴヌクレオチドは、配列番号1−188からなるグループから選択されるオリゴヌクレオチドの組に由来する24個または25個以上の連続するヌクレオチドを含む、請求項1に記載のアッセイシステム。
【請求項4】
前記第1および第2オリゴヌクレオチドは、配列番号1−188からなるグループから選択されるオリゴヌクレオチドの組に由来する28個または29個以上の連続するヌクレオチドを含む、請求項1に記載のアッセイシステム。
【請求項5】
前記10対または11対以上のオリゴヌクレオチドは配列番号1−188の配列からなるグループから選択される、請求項1に記載のアッセイシステム。
【請求項6】
配列番号1−188の配列からなるグループから選択されるオリゴヌクレオチドの組に由来する12個または13個以上の連続するヌクレオチドを有する12対または13対以上のオリゴヌクレオチドがある、請求項1に記載のアッセイシステム。
【請求項7】
配列番号1−188の配列からなるグループから選択されるオリゴヌクレオチドの組に由来する12個または13個以上の連続するヌクレオチドを有する14対または15対以上のオリゴヌクレオチドがある、請求項1に記載のアッセイシステム。
【請求項8】
配列番号1−188の配列からなるグループから選択されるオリゴヌクレオチドの組に由来する12個または13個以上の連続するヌクレオチドを有する15対のオリゴヌクレオチドがある、請求項1に記載のアッセイシステム。
【請求項9】
前記オリゴヌクレオチドは、配列番号11、配列番号57、配列番号59、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号75、配列番号77、配列番号93、配列番号95、配列番号117、配列番号123、配列番号129、配列番号163、配列番号187およびこれらの相補体からなるグループから選択される、請求項1に記載のアッセイシステム。
【請求項10】
それぞれの対の第1オリゴヌクレオチドに連結した異なる被検体結合剤があり、異なる被検体結合剤のそれぞれは1個または2個以上のサンプル中の異なる被検体に対する特異性を有する、請求項1に記載のアッセイシステム。
【請求項11】
1対または2対以上のオリゴヌクレオチドに由来する一方または両方のオリゴヌクレオチドはリンカー分子またはリンカー核酸配列を含み、該リンカー分子またはリンカー核酸配列は前記一方または両方のオリゴヌクレオチドに付着している、請求項1に記載のアッセイシステム。
【請求項12】
前記リンカー核酸配列は1対または2対以上のオリゴヌクレオチドの対に由来する一方のオリゴヌクレオチドと共有結合で結合し、前記リンカー核酸は、前記固体支持体と共有結合で結合し、前記リンカー核酸は前記オリゴヌクレオチドを前記固体支持体に付着させる、請求項11に記載のアッセイシステム。
【請求項13】
前記オリゴヌクレオチドの対は、0.1%を超えるクロス・ハイブリダイゼーションを起こすことなく、周囲温度で互いにハイブリダイゼーションを起こす、請求項1に記載のアッセイシステム。
【請求項14】
前記第1オリゴヌクレオチドの被検体結合剤は、抗体および該抗体の抗原結合断片からなるグループから選択される、請求項1に記載のアッセイシステム。
【請求項15】
前記異なるオリゴヌクレオチドのそれぞれは、予め定められた異なる領域で前記固体支持体の表面に付着する、請求項1に記載のアッセイシステム。
【請求項16】
前記固体支持体はビーズ玉である、請求項1に記載のアッセイシステム。
【請求項17】
前記被検体は、ポリペプチドまたはタンパク質、炭水化物、リガンド、核酸、脂質、ステロイド類、代謝物、乱用薬物、ウイルス抗原および細菌抗原からなるグループから選択される、請求項1に記載のアッセイシステム。
【請求項18】
前記被検体は、抗体および該抗体の結合断片、ホルモン、レクチン、レセプター、ステロイド類、細胞表面抗原、サイトカイン、成長因子、cDNA、mRNA、疾患マーカーおよび発がんマーカーからなるグループから選択される、請求項14に記載のアッセイシステム。
【請求項19】
1種類または2種類以上の特異的な被検体を検出するためのキットの形状で提供される、請求項1に記載のアッセイシステム。
【請求項20】
1対または2対以上の相補的なオリゴヌクレオチドを含む被検体アッセイシステムであって、相補的なオリゴヌクレオチドのそれぞれの対は第1および第2オリゴヌクレオチドを含み、第1オリゴヌクレオチドは被検体が付着し、第2オリゴヌクレオチドは固体支持体に固定化され、前記オリゴヌクレオチドは、配列番号11、配列番号57、配列番号59、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号75、配列番号77、配列番号93、配列番号95、配列番号117、配列番号123、配列番号129、配列番号163、配列番号187およびこれらの相補体とからなるグループに由来する12個または13個以上の連続するヌクレオチドを有する配列からなるグループから選択される、被検体アッセイシステム。
【請求項21】
少なくとも10対の相補的なオリゴヌクレオチドを含む被検体用アッセイシステムであって、相補的なオリゴヌクレオチドのそれぞれの対は第1および第2オリゴヌクレオチドを含み、第1オリゴヌクレオチドは被検体が付着し、第2オリゴヌクレオチドは固体支持体に固定化され、前記オリゴヌクレオチドは、配列番号11、配列番号57、配列番号59、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号75、配列番号77、配列番号93、配列番号95、配列番号117、配列番号123、配列番号129、配列番号163、配列番号187およびこれらの相補体とからなるグループに由来する12個または13個以上の連続するヌクレオチドを有する配列からなるグループから選択される、被検体用アッセイシステム。
【請求項22】
配列番号1−188に由来する12個または13個以上の連続するヌクレオチドを有する配列からなるグループから選択される核酸配列を有するオリゴヌクレオチドの組。
【請求項23】
配列番号1−188に由来する12個または13個以上の連続するヌクレオチドを有する配列からなるグループから選択される1個または2個以上のオリゴヌクレオチドからなる核酸配列を有する、1対または2対以上の相補的なオリゴヌクレオチド対の組。
【請求項24】
サンプル中の被検体を検出する方法であって、
(a)1対または2対以上のオリゴヌクレオチド対を選択するステップであって、それぞれの対は第1および第2オリゴヌクレオチドを有し、第1オリゴヌクレオチドは被検体結合剤を含み、該被検体結合剤は第1オリゴヌクレオチドに付着し、第2オリゴヌクレオチドは固体支持体に固定化され、対をなす第1または第2オリゴヌクレオチドは、配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号35、配列番号37、配列番号39、配列番号41、配列番号43、配列番号45、配列番号47、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号63、配列番号73、配列番号75、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127、配列番号129、配列番号131、配列番号133、配列番号135、配列番号136、配列番号137、配列番号138、配列番号139、配列番号140、配列番号141、配列番号142、配列番号143、配列番号144、配列番号145、配列番号146、配列番号147、配列番号148、配列番号149、配列番号150、配列番号151、配列番号152、配列番号153、配列番号154、配列番号155、配列番号156、配列番号157、配列番号158、配列番号159、配列番号160、配列番号161、配列番号162、配列番号163、配列番号164、配列番号165、配列番号166、配列番号167、配列番号168、配列番号169、配列番号170、配列番号171、配列番号172、配列番号173、配列番号174、配列番号175、配列番号176、配列番号177、配列番号178、配列番号179、配列番号180、配列番号181、配列番号182、配列番号183、配列番号185、配列番号187およびこれらの1個または2個以上のそれぞれについての相補的なオリゴヌクレオチドに由来する12個または13個以上の連続するヌクレオチドを有する、1対または2対以上のオリゴヌクレオチド対を選択するステップと、
(b)1種類または2種類以上の被検体を含むサンプルを用意するステップと、
(c)前記被検体結合剤がそれぞれの被検体に結合できる条件下で第1オリゴヌクレオチドに1種類または2種類以上の被検体を混合し、被検体が結合してハイブリダイゼーションを起こしたオリゴヌクレオチドを形成するために、相補的なオリゴヌクレオチドの選択的なハイブリダイゼーションを促進する条件下で前記1対または2対以上のオリゴヌクレオチド対を混合するステップと、
(d)1種類または2種類以上の結合した被検体を検出するステップとを含む、サンプル中の被検体を検出する方法。
【請求項25】
核酸配列のコレクションを生成する方法であって、
(a)選択された長さおよびGC含量の第1の核酸配列を選択するステップと、
(b)第1の核酸配列とほぼ同じ長さおよびほぼ同じGC含量を有する核酸配列のライブラリを生成するステップと、
(c)前記コレクションに追加するために、前記ライブラリから第2の配列を選択するステップと、
(d)前記選択された第2のオリゴヌクレオチド配列が4個を超える連続する同一の塩基を含むかどうか判断して、含む場合には前記選択された第2の配列を捨てるステップと、
(e)ステップ(d)の前または後に、前記選択された第2のオリゴヌクレオチド配列が、第1の核酸配列とのアライメントでいずれか8個の塩基のウィンドウにおいて5箇所を超える一致を有するかどうかを判断して、有する場合には前記選択された第2の配列を捨てるステップと、
(f)ステップ(d)および(e)で捨てられない場合には、前記第2の配列を前記コレクションに追加するステップとを含む、核酸配列のコレクションを生成する方法。
【請求項26】
ステップ(c)、(d)、(e)および(f)を少なくともさらに1回繰り返すことを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
クロス・ハイブリダイゼーションについて前記コレクション中の配列をテストして、前記コレクション中の他のいずれかの配列と0.1%を超えるクロス・ハイブリダイゼーションを起こす配列を前記コレクションから捨てるステップを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記生成するステップは、5個を超えない長さのヌクレオチドしか違わないヌクレオチド配列のライブラリを生成することを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記生成するステップは、実質的に同一の長さを有するヌクレオチド配列のライブラリを生成することを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項30】
前記生成するステップは、1個を超えない長さのヌクレオチドしか違わないヌクレオチド配列のライブラリを生成することを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記生成するステップは、30%を超えないGC含量の違いしかないヌクレオチド配列のライブラリを生成することを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項32】
前記生成するステップは、実質的に同一のGC含量を有するヌクレオチド配列のライブラリを生成することを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項33】
前記生成するステップは、10%を超えないGC含量の違いしかないヌクレオチド配列のライブラリを生成することを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
固体支持体と、10対または11対以上のオリゴヌクレオチド対とを含む被検体用のアッセイシステムであって、
前記対をなすオリゴヌクレオチドのそれぞれは前記対の他方のオリゴヌクレオチドと少なくとも部分的に相補的であり、それぞれの対は第1オリゴヌクレオチドおよび第2オリゴヌクレオチドを含み、第1オリゴヌクレオチドは被検体結合剤を含み、該被検体結合剤は第1オリゴヌクレオチドに付着し、第2オリゴヌクレオチドは前記固体支持体に固定化され、第1および第2オリゴヌクレオチドは、請求項26に記載の方法によって生成されるコレクションから選択されるオリゴヌクレオチドの組に由来する12個または13個以上の連続するヌクレオチドを含む、被検体用のアッセイシステム。
【請求項35】
請求項26に記載の方法によって生成される少なくとも20個のオリゴヌクレオチドのコレクション。


【図1】
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【公表番号】特表2006−523462(P2006−523462A)
【公表日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−513089(P2006−513089)
【出願日】平成16年4月16日(2004.4.16)
【国際出願番号】PCT/US2004/011885
【国際公開番号】WO2004/094668
【国際公開日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【出願人】(591028256)ベックマン コールター インコーポレイテッド (24)
【氏名又は名称原語表記】BECKMAN COULTER,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】4300N.Harbor Boulevard Fullerton,California 92834−3100 U.S.A.
【Fターム(参考)】