天井用吸音パネル、天井用吸音パネルの製造方法および施工方法
【課題】 天井の高さをそれほど減ずることなく自在な配置で取付けることができ、吸音機能も十分に確保することができる既設建造物用の吸音天井板を提供する。
【解決手段】 角度θ1を持って2枚の吸音板を突合せて接着した山型状の天井用吸音パネル1であって、2つの傾斜面2,2は水平面3、3および垂直面4,4で形成された端部5,5を有し、山型先端部6の裏面には、吸音性能を確保するための空間部7が形成されていることを特徴とする天井用吸音パネル。
【解決手段】 角度θ1を持って2枚の吸音板を突合せて接着した山型状の天井用吸音パネル1であって、2つの傾斜面2,2は水平面3、3および垂直面4,4で形成された端部5,5を有し、山型先端部6の裏面には、吸音性能を確保するための空間部7が形成されていることを特徴とする天井用吸音パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既存の建物に取付けるのに好適な吸音天井板、詳細には、天井の高さをそれほど減ずることなく施工することのできる吸音天井板、吸音天井板の製造方法および施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
既存の建物に吸音天井板を取付けようとする場合、その方法としては例えば図11に示すものがある。
図11は、従来の吸音天井板施工の一例を示す、斜め上方から見た全体構造図(a)、および部分断面図(b)である。この施工方法は、図示しない既設天井の梁等からワイヤー100によってTバー101(クロスTバー101aおよびメインTバー102b)を垂下し、Tバー101同士あるいはTバー101と廻り縁(Lレバー)102とに囲まれて形成されたセクションに吸音パネル103を落とし込むものである。吸音パネル103を入れていないセクション104等は照明器具、エアコン等の設置用スペースであり、また、ワイヤー100はブレース105で補強しておくのが一般的である。
【0003】
上記施工方法を採用した先行技術として、特許文献1の天井パネルおよび天井パネル装置、および特許文献2の天井吸音体及びその施工法を挙げることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−227289号公報
【特許文献2】特開平5−171731号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記Tバーを垂下して吸音材を落とし込む施工方法では、ワイヤーの長さとTバーの高さ分が確実に天井全体を低くする。天井全体が低くなると室内が狭く使いにくくなり、また、圧迫感や陰気な印象を受けることが避けられない。
【0006】
本発明は、天井の高さをそれほど減ずることなく自在な配置で取付けることができ、吸音機能も十分に確保することができる既設建造物用の吸音天井板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の天井用吸音パネルは、一定の角度を持って2枚の吸音板を突合せて接着した山型状の天井用吸音パネルであって、2つの傾斜面は水平面および垂直面で形成された端部を有し、山型先端部の裏面には、吸音性能を確保するための空間部が形成されている。
【0008】
また本発明の天井用吸音パネルの製造方法は以下の工程を有することを特徴とする。
吸音板を、一定の角度の傾斜を有する型の上に置き、その一端を山型形成用に斜めカットする工程、
吸音板を、一定の角度の傾斜を有する型の上に置き、上記斜めカットされていない他端に切込みを入れ、かつカットして、水平面および垂直面を形成する工程、
上記2つの工程で作成された吸音板を2枚用意し、それぞれの一端同士を突合せて接着する工程、
上記接着した部分を研磨する工程、
不燃性不織布を全体に平貼りする工程、および
小口部を額貼仕上げする工程。
【0009】
さらに本発明の天井用吸音パネルの施工方法は、以下の工程を有することを特徴とする。
既設天井に、吸音パネルの取付け位置を決めるための墨出し線を引く工程、
吸音パネルを固定するための見切り材を天井に取付ける工程、
吸音パネルをスライドさせて、その端部を見切り材に挿入する工程、および
ビスで固定する工程。
上記端部には、両面テープを貼り付けて見切り材に挿入することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の吸音パネルは、既設天井に見切り材を使用して直接取付けることができるため、天井の高さの減少を最少に抑えることができる。また、山型先端部の裏面に吸音性能を確保するための空間部が設けられているため、施工後は吸音パネルと天井との間に三角形の空間ができ、この空間によって吸音性能を発揮することができる。
更に、本願の吸音パネルは2枚の吸音板を突合せた山型形状をしているため、反らせて嵌め込むことができ、特に最後の1枚を施工する場合に有効である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の天井用吸音パネルの一例を示す斜視図
【図2】本発明の天井用吸音パネル製造方法の一例を示す断面図
【図3】本発明の天井用吸音パネル製造方法の一例を示す断面図
【図4】本発明の天井用吸音パネルを既設天井に取付ける手順の一例を示す平面図
【図5】本発明の天井用吸音パネルを既設天井に取付ける手順の一例を示す平面図
【図6】本発明に係る見切り材の説明図
【図7】本発明の天井用吸音パネルを既設天井に取付ける手順の一例を示す平面図
【図8】本発明の天井用吸音パネルの配置例を示す平面図
【図9】本発明の天井用吸音パネルの配置例を示す平面図
【図10】本発明の天井用吸音パネルの配置例を示す平面図
【図11】(a)は従来の吸音天井板施工の一例を示す、斜め上方から見た全体構造図、(b)は部分断面図
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に本発明の実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。図1に示すように、天井用吸音パネル1は、角度を持って2枚の吸音板を突合せて山型に接着したものであって、2つの傾斜面2,2は水平面3、3および垂直面4,4で形成された端部5,5を有し、山型先端部6の裏面には、吸音性能を確保するための空間部7が形成されている。
【0013】
天井用吸音パネル1を製造するには、まずグラスウール製等の吸音ボードを用意し所定の寸法にカットする。例えば450×250mm、あるいは600×250mmの吸音板wを偶数枚作成する。
【0014】
次に、図2に示すように、吸音板wを角度θ1を持って傾斜した型10の上に置き、その一端8を山型形成用に斜めカットする(C1線で表示)する。さらに、図3に示すように吸音板wを角度θ2を持って傾斜した型11の上に置き、他端12に切込みを入れ(C2線)およびカットして(C3線)、天井用吸音パネル1の水平面3、3および垂直面4,4となるべき形状を作る。
【0015】
上記のように細工された吸音板wを2枚用意し、それぞれの端8同士を突合せて接着すると図1に示した形状が完成する。突合せ接着した部分は、はみ出した接着剤やグラスウール繊維を削って滑らかにするためにサンドペーパーなどで研磨する。その後、ガラスペーパーのような不燃性不織布を全体に平貼りし、さらに小口部9を額貼仕上げして製品を仕上げる。こうして完成した吸音パネル1は、たとえば端部5の厚さが5mmで長さが450mmまたは600mm、小口部9の幅が445mmである。
【0016】
本発明の天井用吸音パネル1の既設天井への取付けの例を以下に記載する。図4に示すように、既設天井に、吸音パネル1の取付け位置を決めるため墨出し線13を引く。このとき、照明14、火災報知機、空調機器などを避けて取付け位置を決める。
【0017】
次に図5に示すように見切り材15を取付ける。見切り材15は吸音パネル1を既設天井に固定するための治具であり、詳細は図6に示すように塩化ビニル樹脂等のプラスチックで成形されたコの字型の棒状部材である。
【0018】
次に図7に示すように吸音パネル1を取付ける。取付け方法としては、吸音パネル1をスライドさせて端部5,5を見切り材15に挿入する。このとき、位置ズレを防ぐため端部5,5に両面テープを貼り付けて見切り材15に挿入することが好ましい。その後ビスで固定することにより脆弱なグラスウール製の吸音パネル1であっても確実に取付けることが可能となる。
【0019】
本発明の天井用吸音パネル1は、見切り材15の取付けが簡単で自由度が高いため、図7に示したような直線・並列状の施工だけでなく様々な配置を行うことができる。図8〜図10は本発明の天井用吸音パネルの配置例を示す平面図である。図8は吸音パネル1同士の間隔を開けたて設置した例、図9は2色の吸音パネル1をチェス柄に配置した例、および図10は長尺の吸音パネル1を互い違いに配置した例である。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明の天井用吸音パネルは、既設天井に見切り材を取付けるだけで、天井の高さをそれほど減ずることなく自在な配置で取付けることができる。したがって一般家庭、工場、倉庫、店舗等、どのような既設建造物にでも設置することができる。
【符号の説明】
【0021】
1…天井用吸音パネル、2…傾斜面、3…水平面、4…垂直面、5…端部、6…山型先端部、7…空間部、8…一端部、9…小口部、10,11…傾斜型、12…端部、13…墨出し線、14…照明、15…見切り材、w…吸音板。
【技術分野】
【0001】
本発明は、既存の建物に取付けるのに好適な吸音天井板、詳細には、天井の高さをそれほど減ずることなく施工することのできる吸音天井板、吸音天井板の製造方法および施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
既存の建物に吸音天井板を取付けようとする場合、その方法としては例えば図11に示すものがある。
図11は、従来の吸音天井板施工の一例を示す、斜め上方から見た全体構造図(a)、および部分断面図(b)である。この施工方法は、図示しない既設天井の梁等からワイヤー100によってTバー101(クロスTバー101aおよびメインTバー102b)を垂下し、Tバー101同士あるいはTバー101と廻り縁(Lレバー)102とに囲まれて形成されたセクションに吸音パネル103を落とし込むものである。吸音パネル103を入れていないセクション104等は照明器具、エアコン等の設置用スペースであり、また、ワイヤー100はブレース105で補強しておくのが一般的である。
【0003】
上記施工方法を採用した先行技術として、特許文献1の天井パネルおよび天井パネル装置、および特許文献2の天井吸音体及びその施工法を挙げることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−227289号公報
【特許文献2】特開平5−171731号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記Tバーを垂下して吸音材を落とし込む施工方法では、ワイヤーの長さとTバーの高さ分が確実に天井全体を低くする。天井全体が低くなると室内が狭く使いにくくなり、また、圧迫感や陰気な印象を受けることが避けられない。
【0006】
本発明は、天井の高さをそれほど減ずることなく自在な配置で取付けることができ、吸音機能も十分に確保することができる既設建造物用の吸音天井板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の天井用吸音パネルは、一定の角度を持って2枚の吸音板を突合せて接着した山型状の天井用吸音パネルであって、2つの傾斜面は水平面および垂直面で形成された端部を有し、山型先端部の裏面には、吸音性能を確保するための空間部が形成されている。
【0008】
また本発明の天井用吸音パネルの製造方法は以下の工程を有することを特徴とする。
吸音板を、一定の角度の傾斜を有する型の上に置き、その一端を山型形成用に斜めカットする工程、
吸音板を、一定の角度の傾斜を有する型の上に置き、上記斜めカットされていない他端に切込みを入れ、かつカットして、水平面および垂直面を形成する工程、
上記2つの工程で作成された吸音板を2枚用意し、それぞれの一端同士を突合せて接着する工程、
上記接着した部分を研磨する工程、
不燃性不織布を全体に平貼りする工程、および
小口部を額貼仕上げする工程。
【0009】
さらに本発明の天井用吸音パネルの施工方法は、以下の工程を有することを特徴とする。
既設天井に、吸音パネルの取付け位置を決めるための墨出し線を引く工程、
吸音パネルを固定するための見切り材を天井に取付ける工程、
吸音パネルをスライドさせて、その端部を見切り材に挿入する工程、および
ビスで固定する工程。
上記端部には、両面テープを貼り付けて見切り材に挿入することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の吸音パネルは、既設天井に見切り材を使用して直接取付けることができるため、天井の高さの減少を最少に抑えることができる。また、山型先端部の裏面に吸音性能を確保するための空間部が設けられているため、施工後は吸音パネルと天井との間に三角形の空間ができ、この空間によって吸音性能を発揮することができる。
更に、本願の吸音パネルは2枚の吸音板を突合せた山型形状をしているため、反らせて嵌め込むことができ、特に最後の1枚を施工する場合に有効である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の天井用吸音パネルの一例を示す斜視図
【図2】本発明の天井用吸音パネル製造方法の一例を示す断面図
【図3】本発明の天井用吸音パネル製造方法の一例を示す断面図
【図4】本発明の天井用吸音パネルを既設天井に取付ける手順の一例を示す平面図
【図5】本発明の天井用吸音パネルを既設天井に取付ける手順の一例を示す平面図
【図6】本発明に係る見切り材の説明図
【図7】本発明の天井用吸音パネルを既設天井に取付ける手順の一例を示す平面図
【図8】本発明の天井用吸音パネルの配置例を示す平面図
【図9】本発明の天井用吸音パネルの配置例を示す平面図
【図10】本発明の天井用吸音パネルの配置例を示す平面図
【図11】(a)は従来の吸音天井板施工の一例を示す、斜め上方から見た全体構造図、(b)は部分断面図
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に本発明の実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。図1に示すように、天井用吸音パネル1は、角度を持って2枚の吸音板を突合せて山型に接着したものであって、2つの傾斜面2,2は水平面3、3および垂直面4,4で形成された端部5,5を有し、山型先端部6の裏面には、吸音性能を確保するための空間部7が形成されている。
【0013】
天井用吸音パネル1を製造するには、まずグラスウール製等の吸音ボードを用意し所定の寸法にカットする。例えば450×250mm、あるいは600×250mmの吸音板wを偶数枚作成する。
【0014】
次に、図2に示すように、吸音板wを角度θ1を持って傾斜した型10の上に置き、その一端8を山型形成用に斜めカットする(C1線で表示)する。さらに、図3に示すように吸音板wを角度θ2を持って傾斜した型11の上に置き、他端12に切込みを入れ(C2線)およびカットして(C3線)、天井用吸音パネル1の水平面3、3および垂直面4,4となるべき形状を作る。
【0015】
上記のように細工された吸音板wを2枚用意し、それぞれの端8同士を突合せて接着すると図1に示した形状が完成する。突合せ接着した部分は、はみ出した接着剤やグラスウール繊維を削って滑らかにするためにサンドペーパーなどで研磨する。その後、ガラスペーパーのような不燃性不織布を全体に平貼りし、さらに小口部9を額貼仕上げして製品を仕上げる。こうして完成した吸音パネル1は、たとえば端部5の厚さが5mmで長さが450mmまたは600mm、小口部9の幅が445mmである。
【0016】
本発明の天井用吸音パネル1の既設天井への取付けの例を以下に記載する。図4に示すように、既設天井に、吸音パネル1の取付け位置を決めるため墨出し線13を引く。このとき、照明14、火災報知機、空調機器などを避けて取付け位置を決める。
【0017】
次に図5に示すように見切り材15を取付ける。見切り材15は吸音パネル1を既設天井に固定するための治具であり、詳細は図6に示すように塩化ビニル樹脂等のプラスチックで成形されたコの字型の棒状部材である。
【0018】
次に図7に示すように吸音パネル1を取付ける。取付け方法としては、吸音パネル1をスライドさせて端部5,5を見切り材15に挿入する。このとき、位置ズレを防ぐため端部5,5に両面テープを貼り付けて見切り材15に挿入することが好ましい。その後ビスで固定することにより脆弱なグラスウール製の吸音パネル1であっても確実に取付けることが可能となる。
【0019】
本発明の天井用吸音パネル1は、見切り材15の取付けが簡単で自由度が高いため、図7に示したような直線・並列状の施工だけでなく様々な配置を行うことができる。図8〜図10は本発明の天井用吸音パネルの配置例を示す平面図である。図8は吸音パネル1同士の間隔を開けたて設置した例、図9は2色の吸音パネル1をチェス柄に配置した例、および図10は長尺の吸音パネル1を互い違いに配置した例である。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明の天井用吸音パネルは、既設天井に見切り材を取付けるだけで、天井の高さをそれほど減ずることなく自在な配置で取付けることができる。したがって一般家庭、工場、倉庫、店舗等、どのような既設建造物にでも設置することができる。
【符号の説明】
【0021】
1…天井用吸音パネル、2…傾斜面、3…水平面、4…垂直面、5…端部、6…山型先端部、7…空間部、8…一端部、9…小口部、10,11…傾斜型、12…端部、13…墨出し線、14…照明、15…見切り材、w…吸音板。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
角度(θ1)を持って2枚の吸音板を突合せて接着した山型状の天井用吸音パネル(1)であって、2つの傾斜面(2,2)は水平面(3、3)および垂直面(4,4)で形成された端部(5,5)を有し、山型先端部(6)の裏面には、吸音性能を確保するための空間部(7)が形成されていることを特徴とする天井用吸音パネル。
【請求項2】
以下の工程を有することを特徴とする天井用吸音パネルの製造方法。
吸音板(w)を、角度(θ1)の傾斜を有する型の上に置き、その一端(8)を山型形成用に斜めカット(C1)する工程、
吸音板(w)を、角度(θ2)の傾斜を有する型の上に置き、上記斜めカットされていない他端(12)に切込み(C2)を入れ、かつカット(C3)して、水平面(3、3)および垂直面(4,4)を形成する工程、
上記2つの工程で作成された吸音板を2枚用意し、それぞれの一端(8)同士を突合せて接着する工程、
上記接着した部分を研磨する工程、
不燃性不織布を全体に平貼りする工程、および
小口部(9)を額貼仕上げする工程。
【請求項3】
以下の工程を有することを特徴とする天井用吸音パネルの施工方法。
既設天井に、吸音パネル(1)の取付け位置を決めるための墨出し線(13)を引く工程、
吸音パネル(1)を固定するための見切り材(15)を天井に取付ける工程、
吸音パネル(1)をスライドさせて端部(5,5)を見切り材(15)に挿入する工程、および
ビスで固定する工程。
【請求項4】
端部(5,5)に両面テープを貼り付けて見切り材(15)に挿入することを特徴とする請求項3記載の天井用吸音パネルの施工方法。
【請求項1】
角度(θ1)を持って2枚の吸音板を突合せて接着した山型状の天井用吸音パネル(1)であって、2つの傾斜面(2,2)は水平面(3、3)および垂直面(4,4)で形成された端部(5,5)を有し、山型先端部(6)の裏面には、吸音性能を確保するための空間部(7)が形成されていることを特徴とする天井用吸音パネル。
【請求項2】
以下の工程を有することを特徴とする天井用吸音パネルの製造方法。
吸音板(w)を、角度(θ1)の傾斜を有する型の上に置き、その一端(8)を山型形成用に斜めカット(C1)する工程、
吸音板(w)を、角度(θ2)の傾斜を有する型の上に置き、上記斜めカットされていない他端(12)に切込み(C2)を入れ、かつカット(C3)して、水平面(3、3)および垂直面(4,4)を形成する工程、
上記2つの工程で作成された吸音板を2枚用意し、それぞれの一端(8)同士を突合せて接着する工程、
上記接着した部分を研磨する工程、
不燃性不織布を全体に平貼りする工程、および
小口部(9)を額貼仕上げする工程。
【請求項3】
以下の工程を有することを特徴とする天井用吸音パネルの施工方法。
既設天井に、吸音パネル(1)の取付け位置を決めるための墨出し線(13)を引く工程、
吸音パネル(1)を固定するための見切り材(15)を天井に取付ける工程、
吸音パネル(1)をスライドさせて端部(5,5)を見切り材(15)に挿入する工程、および
ビスで固定する工程。
【請求項4】
端部(5,5)に両面テープを貼り付けて見切り材(15)に挿入することを特徴とする請求項3記載の天井用吸音パネルの施工方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−196126(P2011−196126A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−65386(P2010−65386)
【出願日】平成22年3月23日(2010.3.23)
【出願人】(390032090)マグ・イゾベール株式会社 (27)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月23日(2010.3.23)
【出願人】(390032090)マグ・イゾベール株式会社 (27)
【Fターム(参考)】
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