説明

太陽光発電利用の無人踏切の安全装置

【課題】列車等の無人踏切において、耳の不自由な人や目の不自由な人、又はイヤホンを付けた人が踏み切り事故に遭うことを防止し、また、人里離れた無人踏切でも作動する電力源を備えた安全装置を提供する。
【解決手段】電力源には太陽光発電パネル1を利用し、夜間の電力使用に対応する為に電気を蓄える蓄電池2を設け、列車の接近を知らせる近接光電スイツチ3a,3b、それに付随して危険をしらせる赤色ランプ5、および警報スピ―カ―6、これらを制御する電気回路を組み込んだ制御盤4を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は汽車、電車等の無人踏切に於ける事故防止を図る安全装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の各線路には小さな踏切が多くそのほとんどは遮断機も無く、また警報装置もない無人踏切である。
【0003】
以下図3により従来の無人踏切について説明する。
図において、aはレールで列車は左右から通過してくる、中央には人や車が通る踏切があり、その左右には「ふみきり注意」及び止れの▽の標識、その他×印の「とまれみよ」等の標識が立てられている。
【0004】
因みにbはとまれの標識、cはとまれみよの標識、dはカーブミラーを示す。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上のように従来の無人踏切では目視による注意を促す標識の為、耳の不自由な人やイヤホン等を付けて踏み切りを渡る人が死亡するという事故が起こりJRや私鉄との間で裁判になる事態あった、また遮断機を取り付けるにしても人里離れた場所では容易に電力源がなく費用面からも無人化が続いていたのが実情である。
【0006】
本発明は、このような従来の課題を有していた問題を解決しようとするもので、安価に、目の不自由な人も耳が不自由な人も、耳にイヤホンをつけている人にも容易に安全確認ができる事を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために電源は太陽光発電パネルを設けて発電し、それを蓄える蓄電池、列車等の接近を知らせるセンサー部と、センサ―の信号に応答して赤色ランプ、及び警報スピーカ―を作動させる制御盤をそなえたものである。
【0008】
また、人里離れて電源の確保が困難な場所於いて、列車等の通過頻度が多い場所では太陽光発電パネルの取り付け枚数を増設して対応し又夜間の電力使用頻度が高い場合は蓄電池(バツテリー)の数量を増やして対応することができる構成としたものである。
【発明の効果】
【0009】
上記のように本発明の太陽光発電パネル利用無人踏切安全装置は目、耳、等不自由な人の人身事故を未然に防止することが出来る安価で尚且つどこにでも容易に取り付ける事ができるものである。
【発明の実施するための最良の形態】
【0010】
以下本発明の実施形態を図1に基ずいて説明する、
図において1は太陽光を取り入れる太陽光発電パネルで、2の蓄電池室の蓄電池に蓄えられる3a3bはセンサ―部で列車等の接近を感知してその信号を4の制御盤内の電気回路に指令すると5の赤色灯が回転し同時に6の警報スピーカ―から注意の警報を鳴らし踏み切りを通過しようとする者に危険を知らせるものである。
【0011】
1の太陽光発電パネルは既存のメ―カー品を使用することができる、夜間使用電力量をまかなう容量を確保できる設計値を上回る枚数を取り付けること。
【0012】
2の蓄電池室には1の太陽光発電パネルにて発電した直流電気を夜間使用電力量を満たすだけの蓄電容量の蓄電池個数を内蔵する。。
【0013】
3a3bのセンサ―部は列車の接近方向に向けて取り付ける、部品の選定は1例として反射形光電センサ―を列車接近方向に取り付け光電を列車が遮ることで信号を出すタイプとする。
【0014】
4の制御盤は太陽光発電パネルにて発電された電気を蓄電池に流す回路、及びセンサ―により受けた信号を放電に切り替えて赤色ランプおよび警報スピ―カ―を作動させる回路が組み込まれている。
【0015】
以上の構成部品は7の支柱に1つのユ二ットとして各踏切に設置するものであり、単線レール、複線レールでは夫々取り付け台数が異なる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態を示す太陽光利用の無人踏切安全装置正面図
【図2】同上の右側面図
【図3】従来の無人踏切の概念図
【符号の説明】
【0017】
1 太陽光発電パネル
2 蓄電池室
3a3b 光電センサ―
4 制御盤
5 赤色灯
6 警報スピ―カ―
7 支柱

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無人踏切の安全装置において、電力源に太陽光発電パネルを利用し、付随器具として光電センサ―,及び赤色灯、警報スピ―カ―等を1つのユニツトとした形態でまとめたことを特徴とした無人踏切の安全装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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