説明

太陽光蓄発電システム

【課題】商用電源の停電時には、パワーコンディショナーからの給電を停止させるとともに、一部の電気機器に対する給電を維持させる。
【解決手段】複数の太陽電池モジュールからなる太陽電池モジュールのアレイ11と、太陽電池モジュールのアレイ11から入力される直流電圧を交流電圧に変換するパワーコンディショナー13と、太陽電池モジュールのアレイ11から入力される直流電流を蓄電する蓄電池19と、商用電源の停電の有無を判定し、商用電源の通電時には、パワーコンディショナー13にて前記変換した交流電圧、及び蓄電池19にて前記蓄電した直流電圧の双方を出力させ、商用電源の停電時には、蓄電池19にて前記蓄電した直流電圧のみを出力させる切り替えを行う給電系統切替部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光蓄発電システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、重要負荷に電力供給を行う商用系統の給電ラインが停電しても、蓄電池及び太陽電池により重要負荷に継続して電力供給を行う自立運転を可能とする太陽光発電システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような従来の太陽光発電システムの構成を図6に示す。太陽電池モジュールのアレイ1は、接続箱2を介してパワーコンディショナー3に接続される。太陽電池モジュールのアレイ1は、複数の太陽電池モジュールを直列に連結したストリングを並列に繋いでひとつのアレイにしたものである。パワーコンディショナー3は、太陽電池モジュールのアレイ1からの最大電力を得るためのMPPT(最大電力点追従)機能をもつコントローラと150V以上の直流を交流に変えるインバータを組み合わせたものであり、単独運転ができる自立運転機能がある。パワーコンディショナー3からの交流出力は、100V交流分電盤4を経由して100V電気機器5に供給される。商用電力は、屋外電力系統7から電力量計6を経由して100V交流分電盤4に供給される。100V交流分電盤4からの交流出力は、充電器8に供給され、直流出力で蓄電池9に充電される。太陽電池モジュールのアレイ1が機能するのは、通電時の昼間であるが、蓄電池9への充電は夜間でも可能である。
【0004】
従来の停電時の晴天昼間における太陽光発電システムの構成を図7に示す。停電時に100V交流を供給するパワーコンディショナー3の自立運転機能により、非常用の100V交流を供給するため、系統連係する100V交流が必ず遮断される。そして、自立運転スイッチによって再度太陽電池モジュールのアレイ1からの直流電流が、パワーコンディショナー3により100V交流に変換されて、一部の100V電気機器15に供給される。
【0005】
従来の停電時の曇天又は夜間における太陽光発電システムの構成を図8に示す。通電時にあらかじめ蓄電池9に充電器8により100V交流を直流に変えて充電しておき、停電時の曇天又は夜間に、単独運転ができる自立運転機能があるインバータ23により、直流を100V交流に変えて、一部の100V電気機器15に供給する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−10412号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の太陽光発電システムは、停電時には、系統連係をして、100V交流分電盤4を通して屋外の電線に電気が流れるため、商用系統の給電ラインの工事時に、作業員が感電するおそれがある。そのため、100Vの交流を供給するパワーコンディショナー3が一旦停止する。そして、自立運転スイッチによって再度太陽電池モジュールのアレイ1からの直流電流が、パワーコンディショナー3により100V交流に変換されて、一部の100V電気機器15に供給される。
【0008】
また、従来の太陽光発電システムは、停電時には、図5又は図6の場合のどちらにしても一度電源が切れてから停電時に必要な器具に電源を再度つなぐことになる。このため無停電が必要な冷蔵庫、テレビ、パソコン、特に照明や医療機器や熱帯魚の水槽への酸素吸入では問題が生じる。
【0009】
さらに、太陽光発電システムで発電される電流は直流(DC)である。従来のシステムでは、太陽光発電システムで発電した電気を直流で動作するLED照明、テレビ、パソコン、携帯電話用充電器、医療器具及び直流電気機器で使う場合、DC→AC(交流)→DCと二度変換していることになり電気の変換ロスが積み上がっている。また、交流には無効電流があるためエネルギーの損失がある。
【0010】
本発明の目的は、上記課題を解決するため、商用電源の停電時には、パワーコンディショナーからの給電を停止させるとともに、一部の電気機器に対する給電を維持させることが可能な太陽光蓄発電システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明に係る太陽光蓄発電システムは、商用電源の通電時と停電時とで給電系統を切り替える太陽光蓄発電システムであって、複数の太陽電池モジュールからなる太陽電池モジュールのアレイと、前記太陽電池モジュールのアレイにより生成された直流電圧を交流電圧に変換するパワーコンディショナーと、前記太陽電池モジュールのアレイにより生成された直流電流を蓄電して直流電圧を生成する蓄電池と、商用電源の停電の有無を判定し、商用電源の通電時には、前記パワーコンディショナーにて前記変換した交流電圧、及び前記蓄電池にて前記生成した直流電圧の双方を出力させ、商用電源の停電時には、前記蓄電池にて前記蓄電した直流電圧のみを出力させる切り替えを行う給電系統切替部と、を備えることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る太陽光蓄発電システムにおいて、前記パワーコンディショナーは、前記太陽電池モジュールのアレイの一部の太陽電池モジュールにより生成された直流電圧を交流電圧に変換し、前記蓄電池は、前記太陽電池モジュールのアレイの残部の太陽電池モジュールにより生成された直流電流を蓄電して直流電圧を生成することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る太陽光蓄発電システムにおいて、前記給電系統切替部は、商用電源の通電時には、前記複数の太陽電池モジュールを直列接続し、前記パワーコンディショナーに、全ての太陽電池モジュールにより生成された直流電圧を入力し、かつ、前記蓄電池に、一部の太陽電池モジュールにより生成された直流電流を入力し、商用電源の停電時には、前記複数の太陽電池モジュールを並列接続し、前記蓄電池にのみ、全ての太陽電池モジュールにより生成された直流電流を入力することを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る太陽光蓄発電システムにおいて、前記給電系統切替部は、商用電源の通電時には、前記複数の太陽電池モジュールを直列接続し、前記パワーコンディショナーに、全ての太陽電池モジュールにより生成された直流電圧を入力し、かつ、前記蓄電池に、一部の太陽電池モジュールにより生成された直流電流を入力し、商用電源の停電時には、前記蓄電池にのみ、一部の太陽電池モジュールにより生成された直流電流を入力することを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る太陽光蓄発電システムにおいて、前記蓄電池の充電量を制御する充放電コントローラをさらに備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明の太陽光蓄発電システムにより、本発明のシステムが使っている100Vの交流を供給するパワーコンディショナーは、停電時には完全に停止する。そのため、系統連係をしないので、100V交流分電盤を通して屋外の電線に電気が流れることはなく、商用系統の給電ラインの工事時に、作業員が感電するおそれがなく安全に作業することができる。
【0017】
また、停電時には、太陽電池モジュールのアレイからの直流電流をそのまま蓄電池に充電しながら直流を供給し、交流は自立運転機能を持った系統連係しない独立式のインバータを経由して供給しているため、どちらも中断することがない。したがって、系統連係しないインバータから交流が供給されて、無停電を必要とする電気機器(無停電電気機器)である冷蔵庫、テレビ、携帯電話の充電池、パソコン、照明、医療機器や熱帯魚の水槽への酸素吸入では動作が継続し問題が発生しなくなる。
【0018】
さらに、直流で動作するLED照明、テレビ、パソコン、携帯電話用充電器、医療器具などの直流電気機器に直流でそのまま電力を供給するため、一旦交流に変えてから再び交流に戻す従来のシステムに比べてエネルギーの損失がない。また、直流そのものも交流のように無効電流がないためエネルギーの損失がない。
【0019】
なお、本発明の太陽光蓄発電システムでは、無停電電気機器を100V交流分電盤に接続していない。したがって、深夜電力を利用して蓄電池に充電した蓄電電力の商用電力への逆潮流のおそれはない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係る太陽光蓄発電システムの第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る太陽光蓄発電システムの第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る太陽光蓄発電システムの第2の実施の形態の太陽電池モジュールのストリングの接続状態を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る太陽光蓄発電システムの第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る太陽光蓄発電システムの第3の実施の形態の太陽電池モジュールのアレイのストリングの接続状態を示すブロック図である。
【図6】従来の太陽光発電システムの構成を示すブロック図である。
【図7】従来の太陽光発電システムの停電の晴天時の昼間の構成を示すブロック図である。
【図8】従来の太陽光発電システムの停電の曇天時又は夜間の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明による太陽光蓄発電システムの実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、図面において図4と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0022】
(本発明の第1の実施の形態)
図1は、本発明に係る太陽光蓄発電システムの第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。図1の本発明の太陽光蓄発電システムの構成図は、図4の従来の太陽光発電システムの構成図と比較して、接続箱12、充放電コントローラ10、蓄電池19、インバータ23、無停電交流機器25及び無停電直流機器26を設けることが、主たる相違点である。
【0023】
太陽光蓄発電システムは、接続箱12を介して、系統連係しない直流電源用の太陽電池モジュールのアレイ11の16枚のモジュールで入力電圧範囲が20Vから30VのDC/DCコンバータである充放電コントローラ10を経由して、蓄電池19に充電する。
【0024】
太陽電池モジュールのアレイ11は、例えば、40枚の太陽電池モジュールを直列接続して構成され、出力最大電力200W、電圧24V、電流8.3Aである。
【0025】
蓄電池19は、太陽電池モジュールのアレイにより生成された直流電流を蓄電して直流電圧を生成する。蓄電池19は、蓄電と同時に、無停電直流機器26及びインバータ23に直流電圧を供給する。
【0026】
インバータ23は、単独運転ができる自立運転機能があり、蓄電池19から供給される直流電圧を交流電圧に変換し、無停電交流機器25に供給する。
【0027】
また、太陽光蓄発電システムは、別接続の接続箱2を介して、太陽電池モジュールのアレイ11の24枚のモジュールがパワーコンディショナー13を経由して交流回路に通電し系統連係を行う。
【0028】
パワーコンディショナー13は、太陽電池モジュールのアレイ1から接続箱2を介して入力される直流電圧を交流電圧に変換する。パワーコンディショナー13は、例えば入力電圧範囲が150Vから400Vであり、MPPT(最大電力点追従)機能をもつコントローラと、150V以上の直流を交流に変えるインバータとを組み合わせたものである。また、単独運転ができる自立運転機能はない。パワーコンディショナー13からの交流出力以後の流れは、図4のパワーコンディショナー3からの交流出力以後の流れと同様である。
【0029】
このように構成される太陽光蓄発電システムは、商用電源の停電の有無を判定し、商用電源の通電時には、パワーコンディショナー13にて変換した交流電圧、及び蓄電池19にて生成した直流電圧の双方を出力させ、商用電源の停電時には、蓄電池19にて生成した直流電圧のみを出力させる切り替えを行う。複数(例えば40枚)の太陽電池モジュールは直列接続されており、パワーコンディショナー13は、太陽電池モジュールのアレイ11の一部(例えば24枚)の太陽電池モジュールにより生成された直流電圧を交流電圧に変換し、太陽電池モジュールのアレイ11の残部(例えば16枚)の太陽電池モジュールにより生成された直流電流を蓄電して直流電圧を生成する。
【0030】
本実施の形態の太陽光蓄発電システムにより、商用電源の停電時には、本発明のシステムが使っている100Vの交流を供給するパワーコンディショナー13は、完全に停止する。系統連係をしないので100V交流分電盤4を通して屋外の電線に電気が流れないため、商用系統の給電ラインの工事時に、作業員が感電するおそれがなく安全である。
【0031】
また、本実施の形態の太陽光蓄発電システムにより、停電時に、太陽電池モジュールのアレイ11からの直流電流をそのまま蓄電池19に充電しながら直流を供給し、また、交流は自立運転機能を持った系統連係しない独立式のインバータ23を経由して供給しているため、どちらも中断することがない。したがって、系統連係しないインバータ23から交流が供給されて、無停電を必要とする無停電交流機器25である冷蔵庫、テレビ、携帯電話の充電池、パソコン、照明、医療機器や熱帯魚の水槽への酸素吸入では動作が継続し問題が発生しない。
【0032】
また、本実施の形態の太陽光蓄発電システムにより、直流で動作するLED照明、テレビ、パソコン、携帯電話用充電器、医療器具などの直流電気機器に直流でそのまま電力を供給するため、一旦交流に変えてから再び交流に戻す従来のシステムに比べてエネルギーの損失がない。また直流そのものも交流のように無効電流がないためエネルギーの損失がない。
【0033】
なお、本実施の形態の太陽光蓄発電システムは、無停電交流機器25を100V交流分電盤4に接続していない。したがって、深夜電力を利用して蓄電池19に充電した蓄電電力の商用電力への逆潮流のおそれはない。
【0034】
(本発明の第2の実施の形態)
図2は本発明に係る太陽光蓄発電システムの第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。図1の本発明の第1の実施の形態の太陽光蓄発電システムの構成図では、2つの接続箱2と12を設けるのに対して、図2の本発明の第2の実施の形態の太陽光蓄発電システムの構成図は、1つの接続箱22を設けることが、主たる相違点である。
【0035】
図3は、本発明に係る太陽光蓄発電システムの第2の実施の形態の太陽電池モジュールのストリング21の8枚の太陽電池モジュールの接続状態を示すブロック図である。商用電源の通電時には、8枚の太陽電池モジュールを直列接続し、パワーコンディショナー13に、全ての太陽電池モジュールにより生成された直流電圧を入力し、かつ、蓄電池19に、2枚の太陽電池モジュールにより生成された直流電流を入力する。商用電源の停電時には、太陽電池モジュールを2枚ずつ4列に並列接続し、蓄電池19にのみ、全ての太陽電池モジュールにより生成された直流電流を入力する。
【0036】
すなわち、太陽電池モジュールのストリング21の太陽電池モジュール1,2は、常に充放電コントローラ10を経由して蓄電池19に充電する。
【0037】
通電時にはリレー2を切断し、太陽電池モジュールのストリング21の太陽電池モジュール1〜8をリレー1により全て直列接続し、入力電圧範囲が150Vから400Vのパワーコンディショナー13を経由して交流回路に通電し系統連係を行う。
【0038】
一方、停電時にはリレー1を切断し、太陽電池モジュールのストリング21の太陽電池モジュール1〜8を、リレー2により2枚ずつ並列に接続し、入力電圧範囲が20Vから30VのDC/DCコンバータである充放電コントローラ10を経由して蓄電池19に充電する。蓄電池19は充電と同時に無停電直流機器26及びインバータ23に直流電圧を供給する。
【0039】
本実施の形態の太陽光蓄発電システムにより、太陽電池モジュールのストリング21は、充放電コントローラ10を経由して蓄電池19に充電する分と、パワーコンディショナー13を経由して交流回路に通電し系統連係を行う分とに、併用して使用することができる。第1の実施の形態で、太陽電池モジュールのアレイ11を16枚の太陽電池モジュールからなるアレイと24枚の太陽電池モジュールからなるアレイに分割して、それぞれ、充放電コントローラ10を経由して蓄電池19に充電する分と、パワーコンディショナー13を経由して交流回路に通電し系統連係を行う分とに、分けて使っていた場合に比べて、第2の実施の形態の方が、効率が良くなる。
【0040】
(本発明の第3の実施の形態)
図4は本発明に係る太陽光蓄発電システムの第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。図4の本発明の第3の実施の形態の太陽光蓄発電システムの構成図は、図2の本発明の第2の実施の形態の太陽光蓄発電システムの構成図と比較して、充電器8、充放電コントローラ10及び無停電直流機器26を設けないことが、主たる相違点である。
【0041】
図5は、本発明に係る太陽光蓄発電システムの第3の実施の形態の太陽電池モジュールのアレイ31の太陽電池モジュールの接続状態を示すブロック図である。ここでは、太陽電池モジュールが16枚の場合を例に説明する。通常の太陽光発電システムの使い方として、太陽電池モジュールのアレイ31の太陽電池モジュール1〜8は全て直列接続のストリングであり、太陽電池モジュール9〜16も直列接続のストリングであり、それぞれを接続箱32で並列に接続し、入力電圧範囲が150Vから400Vのパワーコンディショナー13を経由して交流回路に通電し系統連係を行う。
【0042】
本実施の形態の太陽光蓄発電システムでは、上記太陽電池モジュール1〜16の接続に以下のつなぎ方を加える。太陽電池モジュール1,2は直列に接続され、太陽電池モジュール9,10は直列に接続されているが、それを並列に接続し、蓄電池29に接続する。蓄電池29が充電されるまでは、この4枚の太陽電池モジュールが発電する電力は蓄電池29に流れる。この電力は停電時に非常灯(例えば6WのLED照明)と常時低消費電力型の冷蔵庫の無停電電気機器35に使われる。冷蔵庫内は常に電気が流れているので貯蔵物は停電の影響を受けない。
【0043】
上述の実施の形態は、代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施例によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
【符号の説明】
【0044】
1、11、31 太陽電池モジュールのアレイ
2、12、22、32 接続箱
3、13 パワーコンディショナー
4 100V交流分電盤
5 100V電気機器
6 電力量計
7 屋外電力系統
8 充電器
9、19、29 蓄電池
10 充放電コントローラ
15 一部の100V電気機器
21 太陽電池モジュールのストリング
23 インバータ
25 無停電交流機器
26 無停電直流機器
35 非常灯と低消費電力型の冷蔵庫の無停電電気機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商用電源の通電時と停電時とで給電系統を切り替える太陽光蓄発電システムであって、
複数の太陽電池モジュールからなる太陽電池モジュールのアレイと、
前記太陽電池モジュールのアレイにより生成された直流電圧を交流電圧に変換するパワーコンディショナーと、
前記太陽電池モジュールのアレイにより生成された直流電流を蓄電して直流電圧を生成する蓄電池と、
商用電源の停電の有無を判定し、商用電源の通電時には、前記パワーコンディショナーにて前記変換した交流電圧、及び前記蓄電池にて前記生成した直流電圧の双方を出力させ、商用電源の停電時には、前記蓄電池にて前記蓄電した直流電圧のみを出力させる切り替えを行う給電系統切替部と、
を備えることを特徴とする太陽光蓄発電システム。
【請求項2】
前記パワーコンディショナーは、前記太陽電池モジュールのアレイの一部の太陽電池モジュールにより生成された直流電圧を交流電圧に変換し、
前記蓄電池は、前記太陽電池モジュールのアレイの残部の太陽電池モジュールにより生成された直流電流を蓄電して直流電圧を生成することを特徴とする、請求項1に記載の太陽光蓄発電システム。
【請求項3】
前記給電系統切替部は、
商用電源の通電時には、前記複数の太陽電池モジュールを直列接続し、前記パワーコンディショナーに、全ての太陽電池モジュールにより生成された直流電圧を入力し、かつ、前記蓄電池に、一部の太陽電池モジュールにより生成された直流電流を入力し、
商用電源の停電時には、前記複数の太陽電池モジュールを並列接続し、前記蓄電池にのみ、全ての太陽電池モジュールにより生成された直流電流を入力することを特徴とする、請求項1に記載の太陽光蓄発電システム。
【請求項4】
前記給電系統切替部は、
商用電源の通電時には、前記複数の太陽電池モジュールを直列接続し、前記パワーコンディショナーに、全ての太陽電池モジュールにより生成された直流電圧を入力し、かつ、前記蓄電池に、一部の太陽電池モジュールにより生成された直流電流を入力し、
商用電源の停電時には、前記蓄電池にのみ、一部の太陽電池モジュールにより生成された直流電流を入力することを特徴とする、請求項1に記載の太陽光蓄発電システム。
【請求項5】
前記蓄電池の充電量を制御する充放電コントローラをさらに備えることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の太陽光蓄発電システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−227999(P2012−227999A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−91135(P2011−91135)
【出願日】平成23年4月15日(2011.4.15)
【出願人】(511096008)株式会社シャーク・ソーラーエナジー (1)
【Fターム(参考)】