説明

太陽電池部及びそれを有する表示装置

【課題】太陽電池部及びそれを有する表示装置を提供すること。
【解決手段】
太陽電池部は、太陽電池、モード選択部及び蓄電池寿命延長部を含む。太陽電池は、光を受光して電力を生成する。モード選択部は、制御信号を受信し、制御信号を基に充電モードと寿命延長モードとのうちいずれか一つを選択する。蓄電池寿命延長部は、太陽電池によって生成された電力を充電モードの間、太陽電池に提供し、寿命延長モードの間、電子装置に提供する。これによって、太陽電池部を利用して効率的な電源供給が可能であって、蓄電池の使用時間を延長させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池部及びそれを有する表示装置に関し、さらに詳細には、蓄電池の放電時間を延長できる太陽電池部及びそれを有する表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近汚染物質を排出しない太陽光が代替エネルギーで脚光を浴びている。太陽光をエネルギーとして用いる方法は、太陽光を受光して電気エネルギーを発生させることによって電力を得ることができる方法である。
【0003】
したがって、太陽光は、無制限、無公害なエネルギー源である。太陽光を用いる方法は、日光を直接エネルギーに変えられる技術であり、日光が当たる場所ならばどこでも電気を得ることができ、他の方式とは異なり大気汚染や騒音、発熱、振動などの公害が全くない。また、燃料の輸送や発電設備の維持管理がほとんど不必要であり、寿命が長く、設備規模の選択と設置工事とが易しいという長所がある。
【0004】
しかし、このような太陽光を用いる方法は、エネルギー変換効率が低くて広い設置面積が必要であり、太陽光の強度及び入射角によって得られる電力が不安定であるという短所がある。
【0005】
また、ノートブック、携帯電話、PDA(personal digital assistant)及びPMP(portable multimedia player)等の携帯用電子機器は、充電可能なバッテリーによって電力を供給され、そのバッテリーによる電源供給可能な期間によってその携帯用電子機器の使用可能期間も決定される。したがって、携帯用電子機器の使用可能期間を延長させるためには、バッテリーを常に充電しなければならない。
【0006】
このため、太陽電池を用いてバッテリーを充電させる技術が導入されたが、バッテリーはキャパシタのような特性を有するため、充電と放電とが同時に実行することができない。即ち、携帯用電子機器を使わない場合にのみ太陽電池を活用してバッテリーを充電することができる。
【0007】
したがって、太陽電池を用いて効率的に電源を供給することができ、バッテリーの使用時間を延長させることができる電源供給装置が要求される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2000−112441号公報
【特許文献2】特開2001−305508号公報
【特許文献3】韓国特許出願公開2005-0043065号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の技術的課題はこのような点から鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、蓄電池の放電時間を延長することができる太陽電池部を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、太陽電池部を有する表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の目的を実現するための一実施形態に関る太陽電池部は、太陽電池、モード選択部及び蓄電池寿命延長部を含む。太陽電池は、光を受光して電力を生成する。モード選択部は、制御信号を受信し、制御信号を基に充電モードと寿命延長モードとのうちいずれか一つを選択する。蓄電池寿命延長部は、太陽電池によって生成された電力を充電モードの間、太陽電池に提供し、寿命延長モードの間、電子装置に提供する。
【0012】
本発明の実施形態において、太陽電池の電源を昇圧してモード選択部に提供するコンバータ部をさらに含んでもよい。
【0013】
本発明の実施形態において、蓄電池寿命延長部は、漏洩電流を防止する複数のダイオードを含んでもよい。
【0014】
本発明の他の目的を実現するための一実施形態に係る表示装置は、電源供給装置、映像を表示する表示パネル及び表示パネルの下部に配置されてイネーブル(enable)信号が提供されるときに表示パネルに光を提供するバックライトアセンブリを含む。電源供給装置は、蓄電池、電源部及び太陽電池部を含む。蓄電池は、表示装置に充電電源を提供する。電源部は、外部電源が提供されるときに外部電源を表示装置に提供し、蓄電池を充電する。太陽電池部は、外部電源が提供されないときに太陽電池の電源を用いて蓄電池を充電するか、或いは、太陽電池の電源と蓄電池の充電電源とを表示装置に提供する。
【0015】
本発明の実施形態において、太陽電池部は太陽電池、蓄電池寿命延長部、モード選択部及び接続部を含んでもよい。太陽電池は、光を受光して電力を生成することができる。蓄電池寿命延長部は、太陽電池の電源と蓄電池の充電電源とを表示装置に提供することができる。モード選択部は、制御信号に基づいて太陽電池の電源を蓄電池に提供するか、或いは、蓄電池寿命延長部に提供することができる。接続部は、外部電源に基づいて太陽電池をモード選択部と電気的に接続することができる。
【0016】
本発明の実施形態において、制御信号は、バックライトアセンブリに提供されるイネーブル信号であってもよい。
【0017】
本発明の実施形態において、蓄電池寿命延長部は、太陽電池の電源と蓄電池の充電電源とを加算することができる。
【0018】
本発明の実施形態において、太陽電池部は、太陽電池の電源を昇圧してモード選択部に提供するコンバータ部をさらに含んでもよい。
【0019】
本発明の実施形態において、蓄電池寿命延長部は、太陽電池の電源と充電電源との差をフィードバック信号としてコンバータ部に提供する比較部を含んでもよい。
【0020】
本発明の実施形態において、コンバータ部は、フィードバック信号を基に太陽電池の電源を充電電源と実質的に同一に昇圧することができる。
【0021】
本発明の実施形態において、太陽電池部は、光を受光して電力を生成する太陽電池、及び制御信号に基づいて太陽電池と蓄電池とを電気的に接続するか、或いは、太陽電池と表示装置とを電気的に接続するスイッチング部を含んでもよい。
【発明の効果】
【0022】
本発明によると、外部電源が提供されないときに太陽電池部は、電子装置の駆動の有無によって、太陽電池の電源を用いて蓄電池を充電するか、或いは、太陽電池の電源を充電電源と共に電子装置に提供する。したがって、太陽電池部を用いて効率的な電源供給が可能であって、蓄電池の放電時間を延長させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態に係る電源供給装置のブロック図である。
【図2】図1の電源供給装置の回路図である。
【図3】図2の蓄電池の寿命延長部の構成図である。
【図4】図1の電源供給装置の電源供給方法を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施形態に係る電源供給装置の回路図である。
【図6】本発明のまた他の実施形態に係る電源供給装置の回路図である。
【図7】図6のスイッチング部の構成図である。
【図8】図1の電源供給装置を含む表示装置の斜視図である。
【図9】図8に示した表示装置の側面図である。
【図10】図8に示した表示装置の組合された斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して本発明の望ましい実施形態をより詳細に説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態に係る電源供給装置1のブロック図である。図2は、図1の電源供給装置1の回路図である。図3は、図2の蓄電池の寿命延長部170の構成図である。
【0026】
図1ないし図3を参照すると、電源供給装置1は、太陽電池部10、電源部30及び蓄電池50(storage battery)を含む。電源供給装置1は、電子装置5に電源を供給する。
【0027】
電子装置5は、ノートブック、携帯電話、PDA(personal digital assistant)及びPMP(portable multimedia player)等の携帯用表示装置であってもよい。
【0028】
電源部30は、外部から外部電源V1が提供されるとき、外部電源V1を電子装置5に提供し、同時に蓄電池50に提供する。この場合、電子装置5は外部電源V1を供給されて駆動され、蓄電池50は外部電源V1を供給されて充電される。
【0029】
電源部30は、外部電源V1を電子装置5と電気的に接続する第1トランジスタTR1、外部電源V1のレベルをダウンさせて蓄電池50に提供する制御部35、及び外部電源V1を分圧する第1抵抗R1及び第2抵抗R2を含む。
【0030】
蓄電池50は、条件によって充電及び放電を繰り返すことができる。蓄電池50は、外部電源V1が電子装置5に提供される場合、制御部35から提供される外部電源V1を用いて充電電源V2を充電する。蓄電池50は、制御部35から供給された電気エネルギーを化学エネルギーに変換して蓄積する。
【0031】
また、蓄電池50は、外部電源V1が電子装置5に提供されない場合、充電電源V2を電子装置5に提供する。即ち、蓄積された化学エネルギーを電気エネルギーに変換して放電する。
【0032】
充電電源V2は、外部電源V1に比べて同一であっても、低くてもよい。例えば、充電電源V2は約12.6Vであり、外部電源V1は約19Vであってもよい。
【0033】
太陽電池部10は、太陽電池110、接続部130、モード選択部150及び蓄電池寿命延長部170を含む。太陽電池部10は、接続部130とモード選択部150との間に配置されたコンバータ部190をさらに含んでもよい。太陽電池部10は、外部電源V1が提供されないときに動作する。
【0034】
具体的には、太陽電池部10は、外部電源V1が提供されないとき、太陽電池110の電源V3を用いて蓄電池50を充電するか、或いは、太陽電池110の電源V3を電子装置5に提供する。
【0035】
太陽電池110は、入射された太陽光を電気エネルギーに変換する。太陽電池110は、基板表面に光が入射すると、内部から電子及び正孔が発生し、発生した電荷の移動によって両電極の間の電位差から生じる光起電力が発生する。このとき、太陽電池110に負荷(load)を接続すれば電流が流れることになる。
【0036】
接続部130は、外部電源V1に基づいて太陽電池110を負荷に接続するか、或いは、太陽電池110と負荷との接続を切る。具体的には、接続部130は、外部電源V1が電子装置5に提供されない場合、太陽電池110をモード選択部150、または、以下に説明するコンバータ部190に接続する。一方、外部電源V1が電子装置5に提供される場合、太陽電池110とモード選択部150との接続、または、太陽電池110とコンバータ部190との接続を切る。
【0037】
接続部130は、スイッチを含み、スイッチは外部電源V1が制御電極に提供されるバイポーラトランジスタであってもよい。
【0038】
本実施形態において、接続部130は、第3トランジスタTR3、第3トランジスタTR3の制御電極と接続された第3抵抗R3及び第3トランジスタTR3の制御電極及び接地と接続された第4抵抗R4を含む。しかし、図3に示された接続部130の構成は、一実施形態に過ぎず、多様な構成で実施することができる。
【0039】
コンバータ部190は、太陽電池110の電源V3を昇圧し、昇圧された電源V4をモード選択部150に提供する。昇圧された電源V4は、蓄電池50の充電電源V2と同一であってもよい。コンバータ部190は、光源によって電力量に差がある太陽電池110の電源V3を安定的に供給することができる。
【0040】
以下、モード選択部150に提供される電源は、コンバータ部190の存在の有無によって、太陽電池110の電源V3、または、昇圧された電源V4であってもよいが、説明の便宜上、太陽電池110の電源V3で説明する。
【0041】
モード選択部150は、第1制御信号S1に基づいて充電モード、または、寿命延長モードを選択する。充電モードは、太陽電池110の電源V3を用いて蓄電池50を充電するものであり、寿命延長モードは、太陽電池110の電源V3と蓄電池50の充電電源V2とを電子装置5に提供するものである。
【0042】
第1制御信号S1は、電子装置5に用いられる制御信号のうち一つであってもよい。例えば、第1制御信号S1は、電子装置5が含むバックライトアセンブリのイネーブル信号であってもよい。この場合、バックライトアセンブリのイネーブル信号がハイレベルの場合、電子装置5は使用中であるため、蓄電池50が放電する。
【0043】
例えば、モード選択部150は、第1制御信号S1がローレベルの場合、充電モードを選択してもよい。反対に、モード選択部150は、第1制御信号S1がハイレベルの場合、寿命延長モードを選択してもよい。
【0044】
即ち、蓄電池50が放電されないとき、太陽電池110の電源V3は蓄電池50に提供されて蓄電池50を充電する。反対に、蓄電池50が放電するとき、太陽電池110の電源V3は蓄電池50の充電電源V2と共に電子装置5に提供される。
【0045】
本実施形態において、モード選択部150は、第1制御信号S1のローレベルに応じて、ターン‐オンされる第4トランジスタTR4及び第1制御信号S1のハイレベルに応じてターン-オンされる第5トランジスタTR5を含んでもよい。しかし、モード選択部150の構成は一実施形態に過ぎず、多様な構成で実施することができる。
【0046】
モード選択部150が充電モードを選択する場合、太陽電池110の電源V3は蓄電池50に提供され、蓄電池50を充電する。モード選択部150は、漏洩電流を防止するための第1ダイオードD1をさらに含んでもよい。
【0047】
モード選択部150が寿命延長モードを選択する場合、太陽電池110の電源V3は蓄電池寿命延長部170に提供されて電子装置5に提供される。
【0048】
蓄電池寿命延長部170は、寿命延長モードであるときに、太陽電池110の電源V3を蓄電池50の充電電源V2と共に電子装置5に共に提供する。したがって、蓄電池50の充電電源V2だけ印加する場合に比べて、蓄電池50の充電電源V2の放電が減少するため、蓄電池50の放電時間を延長することができる。
【0049】
寿命延長モードである場合、蓄電池50の充電電源V2は、太陽電池110の電源V3とは異なるルートを通じて電子装置5に提供され、蓄電池50の充電電源V2は太陽電池110の電源V3と加算されて電子装置5に提供される。
【0050】
蓄電池寿命延長部170は、太陽電池110の電源V3と蓄電池50の充電電源V2とを加算する加算器172を含んでもよい。加算器172は、太陽電池110の電源V3と蓄電池50の充電電源V2とを接続することで簡単に構成される。
【0051】
しかし、太陽電池110及び蓄電池50で漏洩電流が発生することがあるため、図3に示された通り、蓄電池寿命延長部170は、漏洩電流を防止するダイオードをさらに含んでもよい。
【0052】
具体的には、蓄電池寿命延長部170は、第2制御信号S2が制御電極に提供される第6トランジスタTR6、太陽電池110方向の漏洩電流を防止する第2ダイオードD2及び蓄電池50方向の漏洩電流を防止する第3ダイオードD3を含んでもよい。
【0053】
第2制御信号S2は、第1制御信号S1と同じ信号であってもよい。例えば、第2制御信号S2は、電子装置5が含むバックライトアセンブリのイネーブル信号であってもよい。
【0054】
図4は、図1の電源供給装置の電源供給方法を説明するフローチャートである。
【0055】
図1及び図4を参照すると、電源供給装置1は、外部電源V1が電源供給装置1に提供されるかをチェックする(ステップS10)。ステップS10で外部電源V1が電源供給装置1に提供されることがチェックされると、外部電源V1を電子装置5に提供し、同時に蓄電池50を充電する(ステップS20)。
【0056】
ステップS10で外部電源V1が電源供給装置1に提供されないことがチェックされると、モード選択部150に提供される第1制御信号S1がハイレベルかローレベルかをチェックする(ステップS30)。
【0057】
ステップS30でハイレベルの第1制御信号S1がモード選択部150に提供されることがチェックされると、モード選択部150は寿命延長モードを選択する。したがって、太陽電池110の電源V3と蓄電池50の充電電源V2とは電子装置5に提供される(ステップS40)。ハイレベルの第1制御信号S1は、電子装置5が使用中である場合に提供される。
【0058】
ステップS30でローレベルの第1制御信号S1がモード選択部150に提供されることがチェックされると、モード選択部150は充電モードを選択する。したがって、太陽電池110の電源V3は蓄電池50に提供されて、蓄電池50を充電する(ステップS50)。ローレベルの第1制御信号S1は、電子装置5が使用されていない場合に提供される。
【0059】
本実施形態において、電源供給装置1は、3つの場合で動作することができる。まず、外部電源V1が提供される場合、外部電源V1を電子装置5に提供し、同時に蓄電池50を充電する。次に、外部電源V1が提供されずに電子装置5が使用中でない場合、太陽電池110の電源V3は蓄電池50に提供されて、蓄電池50を充電する。最後に、外部電源V1が提供されずに電子装置5が使用中である場合、太陽電池110の電源V3は蓄電池50の充電電源V2と共に電子装置5に提供される。
【0060】
したがって、蓄電池50が放電される場合にも太陽電池110の電源V3を活用することがあるため、太陽電池110の効率を上げることができる。また、蓄電池50が放電されるとき、太陽電池110の電源V3が蓄電池50の充電電源V2と共に電子装置5に提供されるため、蓄電池50の放電時間を延長することができる。
【0061】
図5は、本発明の他の実施形態に係る電源供給装置の回路図である。
【0062】
図5を参照すると、本実施形態に係る電源供給装置2は、太陽電池部20の蓄電池寿命延長部270を除いて、図1及び図2に示した電源供給装置1と実質的に同一である。したがって、図1及び図2の電源供給装置1と同じ構成要素は同じ図面符号を付与し、重複する説明は省略する。
【0063】
本実施形態に係る太陽電池部20は、太陽電池110、接続部130、コンバータ部190、モード選択部150及び蓄電池寿命延長部270を含む。
【0064】
蓄電池寿命延長部270は、蓄電池50の充電電源V2が電子装置5に提供されるとき、太陽電池110の昇圧された電源V4を電子装置5に共に提供する。したがって、蓄電池50の放電時間を延長することができる。
【0065】
蓄電池寿命延長部270は、加算器272及び比較部274を含む。蓄電池50の充電電源V2は、時間が経過することによって、電圧レベルが減少するため、蓄電池寿命延長部270は、減少する蓄電池50の充電電源V2によって太陽電池110の昇圧された電源V4を補償する。
【0066】
加算器272は、太陽電池110の昇圧された電源V4と蓄電池50の充電電源V2とを接続することで簡単に構成される。また、太陽電池110及び蓄電池50方向に漏洩電流を防止するダイオードをさらに含んでもよい。
【0067】
比較部274は、太陽電池110の昇圧された電源V4と蓄電池50の充電電源V2とを比較し、太陽電池110の昇圧された電源V4と蓄電池50の充電電源V2との差を出力する。太陽電池110の昇圧された電源V4と蓄電池50の充電電源V2との差をコンバータ部190にフィードバック信号F1で出力する。比較部274はオペアンプ(OP‐Amp)を含んでもよい。
【0068】
コンバータ部190は、フィードバック信号F1に基づいて太陽電池110の昇圧された電源V4を蓄電池50の充電電源V2と実質的に同一になるように制御することができる。
【0069】
太陽電池110の昇圧された電源V4と蓄電池50の充電電源V2とが実質的に同一である場合、二つの電源が接続されるとき、漏洩電流が発生しない。したがって、加算器272は、漏洩電流を防止するダイオードを含まず、太陽電池110の昇圧された電源V4と蓄電池50の充電電源V2とを接続することで簡単に構成される。
【0070】
コンバータ部190は、第1制御信号S1に応じて動作してもよい。即ち、コンバータ部190は、寿命延長モードであるときにだけ太陽電池110の昇圧された電源V4を蓄電池50の充電電源V2と同一になるように制御してもよい。
【0071】
本実施形態においては、加算器270によって蓄電池50の充電電源V2と太陽電池115の電源V3とが加算されて電子装置5に提供されるが、これとは異なり、加算器270を省略して蓄電池50の充電電源V2は、太陽電池110の電源V3と別途のルートを通じて電子装置5に提供されてもよい。
【0072】
本実施形態に係る電源供給装置2の電源供給方法は、図4の電源供給装置1と実質的に同一である。ただし、太陽電池110の電源V3と蓄電池50の充電電源V2とが電子装置5に提供されるとき(ステップS40)、フィードバック信号F1を基に太陽電池110の昇圧された電源V4を蓄電池50の充電電源V2と実質的に同一に制御することができる。
【0073】
本実施形態において、寿命延長モードである場合、即ち、太陽電池110の昇圧された電源V4と蓄電池50の充電電源V2とが電子装置5に提供される場合、蓄電池寿命延長部270の比較部274によって太陽電池110の昇圧された電源V4が蓄電池50の充電電源V2と実質的に同一になる。
【0074】
したがって、太陽電池110及び蓄電池50方向に発生する漏洩電流を防止して効率を上げることができ、回路構成が簡単となる。
【0075】
図6は、本発明のまた他の実施形態に係る電源供給装置3の回路図である。図7は、図6のスイッチング部300の構成図である。
【0076】
図6を参照すると、本実施形態に係る電源供給装置3は、太陽電池部70を除いて、図1及び図2に示した電源供給装置1と実質的に同一である。したがって、図1及び図2の電源供給装置1と同じ構成要素は同じ図面符号を付与し、重複する説明は省略する。
【0077】
太陽電池部70は、太陽電池115及びスイッチング部300を含む。
【0078】
スイッチング部300は、第3制御信号S3に基づいて太陽電池115の電源V3を蓄電池50に提供するか、或いは、太陽電池115の電源V3を電子装置5に提供する。
【0079】
第3制御信号S3は、電子装置5に用いられる制御信号のうちの一つであってもよい。例えば、第3制御信号S3は、電子装置5が含むバックライトアセンブリのイネーブル信号であってもよい。この場合、バックライトアセンブリのイネーブル信号がハイレベルの場合、電子装置5は使用中であるため、蓄電池50が放電される。
【0080】
例えば、スイッチング部300は、第3制御信号S3がローレベルの場合、太陽電池115を蓄電池50と接続してもよい。反対に、スイッチング部300は、第3制御信号S3がハイレベルの場合、太陽電池115を電子装置5と接続してもよい。
【0081】
即ち、蓄電池50が放電されないとき、太陽電池115の電源V3は蓄電池50に提供されて蓄電池50を充電する。反対に、蓄電池50が放電されるとき、太陽電池115の電源V3は蓄電池50の充電電源V2と共に電子装置5に提供される。
【0082】
本実施形態においては、蓄電池50の充電電源V2が太陽電池115の電源V3と別途のルートを通じて電子装置5に提供されるものとして示したが、蓄電池50の充電電源V2は、太陽電池115の電源V3と加算されて電子装置5に提供されてもよい。
【0083】
図7に示した通り、スイッチング部300は、第3制御信号S3のローレベルに応じてターン‐オンされる第7トランジスタTR7及び第3制御信号S3のハイレベルに応じてターン‐オンされる第8トランジスタTR8を含んでもよい。
【0084】
スイッチング部300は、太陽電池115方向に発生する漏洩電流を防止するための第4ダイオードD4をさらに含んでもよい。また、図示していないが、スイッチング部300は、蓄電池50及び電子装置5方向に発生する漏洩電流を防止するためのダイオードをさらに含んでもよい。図7に示されたスイッチング部300の構成は、一実施形態に過ぎず、多様な構成で実施することができる。
【0085】
本実施形態においては、太陽電池115の内部抵抗が非常に大きく、太陽電池115の電源V3の電源が外部電源V1、または、蓄電池50の充電電源V2と同一、又は大きい場合、太陽電池部70の設計が簡単となる。
【0086】
図8は、図1の電源供給装置を含む表示装置7の斜視図である。図9は、図8に示した表示装置の側面図である。図10は、図8の表示装置を畳んだ場合の斜視図である。
【0087】
図8〜図10を参照すると、表示装置7は、電源供給装置、表示パネル42、本体44及びバックライトアセンブリ(図示せず)を含む。表示装置7は、ノートブック、携帯電話、PDA(personal digital assistant)及びPMP(portable multimedia player)等の携帯用表示装置であってもよい。
【0088】
表示パネル42は、全面に映像が表示される表示部420を含み、液晶層を含んでもよい。表示パネル42は、バックライトアセンブリから光を提供される。
【0089】
バックライトアセンブリは、表示パネル42の下部に形成されて表示パネル42に光を提供する。バックライトアセンブリは、イネーブル信号が提供されるときに、光を発生してもよい。
【0090】
表示パネル42は、第1ヒンジ43によって回転され、本体44に閉じられたり、表示部420を開くことができる。
【0091】
本体44は、入力部410及び端子部430を含む。入力部410は、使用者によって情報が入力され、例えば、ノートブックのキーボード、携帯電話のキーパッド等であってもよい。
【0092】
端子部430は、外部装置、または、外部電源装置と接続されて、情報、または、電源を提供される。端子部430は、ケーブル46を通じて電源部30から供給される外部電源V1を入力される。
【0093】
電源供給装置は、太陽電池部10、電源部30及び蓄電池50を含む。本実施形態に係る電源供給装置は、図1、図2、図5及び図6の電源供給装置と実質的に同一である。したがって、電源供給装置についての重複する説明は省略する。
【0094】
太陽電池部10は、外部電源V1が提供されないとき、第1制御信号S1に基づいて太陽電池110の電源V3を用いて蓄電池50を充電するか、或いは、太陽電池110の電源V3と蓄電池50の充電電源V2とを表示装置7に提供する。
【0095】
第1制御信号S1は、表示装置7に用いられる制御信号のうち一つであってもよい。例えば、第1制御信号S1は、バックライトアセンブリのイネーブル信号であってもよい。この場合、バックライトアセンブリのイネーブル信号がハイレベルの場合、表示装置7は使用中であるため、蓄電池50が放電される。
【0096】
本実施形態において、太陽電池部10、電源部30及び蓄電池50は、それぞれ形成されてもよく、一体に形成されてもよい。また、電源部30は、表示装置7と別個で形成されるが、表示装置7の内部に形成されてもよい。蓄電池50は、表示装置7の側面に形成されるが、表示装置7の内部、または、外部に形成されてもよい。また、太陽電池部10の太陽電池110、接続部130、コンバータ部190、モード選択部150及び蓄電池寿命延長部170は一つの基板に形成されてもよいが、別個の基板に形成されてもよい。
【0097】
太陽電池部10は、表示パネル42の後面に形成され、第2ヒンジ45によって表示パネル42の後面に取り付けられて一定な角度で回転できるように形成される。
【0098】
一般的に、太陽電池は、太陽光が垂直に入射するときが最も効率が良いため、太陽電池部10は、太陽光が太陽電池部10に垂直入射するように調節される。表示装置7を使用しない場合、太陽電池部10、表示パネル42及び本体44は、図10に示すように畳まれる。
【0099】
本実施形態において、表示装置7は、外部電源が接続されない場合にも太陽電池110を用いて蓄電池50を充電し、蓄電池50の放電時間を延長するため、表示装置7の携帯性を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0100】
以上、説明した通り、本発明によると、外部電源が供給されないときに太陽電池を利用するため、電子装置の携帯性を向上させることができる。特に、太陽電池を蓄電器の充電だけでなく蓄電池が放電する間にも活用するため、太陽電池の効率を上げることができる。
【0101】
以上、実施形態を参照して説明したが、当該技術分野の熟練した当業者は、特許請求の範囲に記載された本発明の思想の範疇内において、本発明を多様に修正及び変更させる可能性があるものと理解され得る。
【符号の説明】
【0102】
1、2、3 電源供給装置
5 電子装置
7 表示装置
10、20、70 太陽電池部
30 電源部
50 蓄電池
110、115 太陽電池
130 接続部
150 モード選択部
170 蓄電池寿命延長部
190 コンバータ部
300 スイッチング部
42 表示パネル
43 第1ヒンジ
44 本体
45 第2ヒンジ
46 ケーブル
410 入力部
420 表示部
430 端子部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を受光して電力を生成する太陽電池と、
制御信号を受信し、前記制御信号を基に充電モードと寿命延長モードとのうちいずれか一つを選択するモード選択部と、
前記太陽電池によって生成された前記電力を前記充電モードの間、太陽電池に提供し、寿命延長モードの間、電子装置に提供する蓄電池寿命延長部と、
を含むことを特徴とする太陽電池部。
【請求項2】
前記太陽電池の電源を昇圧して前記モード選択部に提供するコンバータ部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池部。
【請求項3】
前記蓄電池寿命延長部は、漏洩電流を防止する複数のダイオードを含むことを特徴とする請求項2に記載の太陽電池部。
【請求項4】
表示パネルと、
前記表示パネルの下部に配置されて、イネーブル信号に応答して前記表示パネルに光を提供するバックライトアセンブリと、
電源供給装置を含み、
前記電源供給装置は、
前記表示装置に充電電源を提供する蓄電池と、
外部電源が提供されるときに、外部電源を前記表示装置に提供し、前記蓄電池を充電する電源部と、
前記外部電源が提供されないときに、太陽電池の電源を用いて前記蓄電池を充電するか、或いは、前記太陽電池の電源と前記蓄電池の充電電源とを前記表示装置に提供する太陽電池部と、
を含むことを特徴とする表示装置。
【請求項5】
前記太陽電池部は、
光を受光して電力を生成する太陽電池と、
前記太陽電池の電源と前記蓄電池の充電電源とを前記表示装置に提供する蓄電池寿命延長部と、
制御信号に基づいて前記太陽電池の電源を前記蓄電池に提供するか、或いは、前記蓄電池寿命延長部に提供するモード選択部と、
前記外部電源に基づいて前記太陽電池を前記モード選択部と電気的に接続する接続部と、
を含むことを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記制御信号は、前記バックライトアセンブリに提供される前記イネーブル信号であることを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記蓄電池寿命延長部は、前記太陽電池の電源と前記蓄電池の充電電源とを加算することを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
【請求項8】
前記太陽電池部は、前記太陽電池の電源を昇圧して前記モード選択部に提供するコンバータ部をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
【請求項9】
前記蓄電池寿命延長部は、前記太陽電池の電源と前記充電電源との差をフィードバック信号として前記コンバータ部に提供する比較部を含むことを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記太陽電池部は、
光を受光して電力を生成する太陽電池と、
制御信号に基づいて前記太陽電池と前記蓄電池とを電気的に接続する、或いは、前記太陽電池と前記表示装置とを電気的に接続するスイッチング部と、
を含むことを特徴とする請求項4に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−109530(P2012−109530A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−176655(P2011−176655)
【出願日】平成23年8月12日(2011.8.12)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】