説明

宅内機器、コンテンツ引き継ぎ方法およびコンテンツ引き継ぎプログラム

【課題】既存のレンダラを利用して低コストでコンテンツ再生の引き継ぎができる宅内機器、コンテンツ引き継ぎ方法およびコンテンツ引き継ぎプログラムを提供する。
【解決手段】宅内機器は、複数の再生装置のいずれかでコンテンツを再生させる再生要求が発生した場合に、再生要求の対象の再生装置が当該コンテンツを再生可能か否か判断する再生可否判断手段11と、再生可否判断手段11が当該コンテンツを再生可能であると判断した場合に当該コンテンツを当該再生装置に再生させる再生指示手段12とを備え、コンテンツを再生している再生装置の再生処理を他の再生装置に引き継がせる引継要求が発生した場合に、他の再生装置が当該コンテンツを再生可能であると再生可否判断手段11が判断した場合に、当該コンテンツの再生を停止させるとともに、他の再生装置に引き継ぎ位置から当該コンテンツを再生させる引継制御手段13を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ再生引き継ぎ制御機能を備えた宅内機器、コンテンツ引き継ぎ方法およびコンテンツ引き継ぎプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
高速インターネットや大容量記録装置が一般的になったことにより、インターネット上の大型メディアコンテンツやユーザが蓄積したメディアコンテンツを多様なレンダラおよび多様な再生環境で再生することが可能となった。同時に携帯端末の普及により、移動しながらこれらのコンテンツを消費することが一般的となったので、既存の再生環境を保ったままでレンダラを自由に変更可能なコンテンツ再生方法が要求される。コンテンツ再生方法の一つに再生環境を保ったままでレンダラを引き継ぐ方法がある(例えば、特許文献1参照)。また、第1レンダラが再生位置引継時間情報などを含む承継データを生成し、ネットワークを介して第2レンダラに承継データを送信することによって、コンテンツ再生をレンダラ間で引き継ぐ方法がある(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−174642号公報
【特許文献2】特開2007−300391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1および特許文献2に記載された方法は、独自の機能を搭載したレンダラ間でしかコンテンツ再生の引き継ぎができない。そのため、独自の機能を搭載したレンダラがない場合はコンテンツ再生の引き継ぎができない。
【0005】
そこで、本発明は、既存のレンダラを利用して低コストでコンテンツ再生の引き継ぎができる宅内機器、コンテンツ引き継ぎ方法およびコンテンツ引き継ぎプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による宅内機器は、1つまたは複数のサーバと複数の再生装置とに接続可能な宅内機器であって、複数の再生装置のいずれかでコンテンツを再生させる再生要求が発生した場合に、再生要求の対象の再生装置が当該コンテンツを再生可能か否か判断する再生可否判断手段と、再生可否判断手段が当該コンテンツを再生可能であると判断した場合に当該コンテンツを当該再生装置に再生させる再生指示手段とを備え、コンテンツを再生している再生装置の再生処理を他の再生装置に引き継がせる引継要求が発生した場合に、再生可否判断手段は、引き継ぎ先の再生装置が当該コンテンツを再生可能か否か判断し、他の再生装置が当該コンテンツを再生可能であると再生可否判断手段が判断した場合に、当該コンテンツの再生を停止させるとともに、他の再生装置に引き継ぎ位置から当該コンテンツを再生させる引継制御手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
本発明によるコンテンツ引き継ぎ方法は、1つまたは複数のサーバと複数の再生装置とに接続可能な宅内機器におけるコンテンツ引き継ぎ方法であって、複数の再生装置のいずれかでコンテンツを再生させる再生要求が発生した場合に、再生要求の対象の再生装置が当該コンテンツを再生可能か否か判断し、当該コンテンツを再生可能であると判断した場合に当該コンテンツを当該再生装置に再生させ、コンテンツを再生している再生装置の再生処理を他の再生装置に引き継がせる引継要求が発生した場合に、引き継ぎ先の再生装置が当該コンテンツを再生可能か否か判断し、他の再生装置が当該コンテンツを再生可能であると判断した場合に、当該コンテンツの再生を停止させるとともに、他の再生装置に引き継ぎ位置から当該コンテンツを再生させることを特徴とする。
【0008】
本発明によるコンテンツ引き継ぎプログラムは、1つまたは複数のサーバと複数の再生装置とに接続可能な宅内機器におけるコンテンツ引き継ぎプログラムであって、コンピュータに、複数の再生装置のいずれかでコンテンツを再生させる再生要求が発生した場合に、再生要求の対象の再生装置が当該コンテンツを再生可能か否か判断する処理と、当該コンテンツを再生可能であると判断した場合に当該コンテンツを当該再生装置に再生させる処理と、コンテンツを再生している再生装置の再生処理を他の再生装置に引き継がせる引継要求が発生した場合に、引き継ぎ先の再生装置が当該コンテンツを再生可能か否か判断する処理と、他の再生装置が当該コンテンツを再生可能であると判断した場合に、当該コンテンツの再生を停止させるとともに、他の再生装置に引き継ぎ位置から当該コンテンツを再生させる処理を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、レンダラに新たな機能を追加せずに、再生中のコンテンツを他のレンダラに引き継ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の実施形態におけるホームネットワークの構成の一例を示す説明図である。
【図2】本発明を適用したホームネットワーク100の動作シーケンスの一例を示すシーケンス図である。
【図3】UPnPAVを使用して本発明を適用したホームネットワーク100の動作シーケンスの一例を示すシーケンス図である。
【図4】HGW120を使用しない場合の動作環境の一例を示す説明図である。
【図5】HGW120を使用した場合の動作環境の一例を示す説明図である。
【図6】ユーザ端末160のインタネットブラウザに表示されるWebGUI122のインタフェースの一例を示す説明図である。
【図7】WebGUI122およびレンダラを搭載した端末の表示画面の一例を示す説明図である。
【図8】サーバおよびユーザ端末がホームネットワークの外部にある場合のホームネットワークの構成の一例を示す説明図である。
【図9】本発明による宅内機器の主要部を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施形態1.
以下、本発明の第1の実施形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、第1の実施形態におけるホームネットワークの構成の一例を示す説明図である。
【0013】
図1に示すように、ホームネットワーク100は、サーバ110と、ホームゲートウェイ(HGW)120と、レンダラA130と、レンダラB140と、ユーザ端末160とによって構成される。
【0014】
本実施形態では、ホームネットワーク100は、HGW120を介してインターネット101と接続されている。また、ホームネットワーク100に接続される機器は、DLNA(登録商標:Digital Living Network Alliance)やUPnPAV(Universal Plug And Play AV)に従って動作する。DLNAは、ホームネットワークにおいて異なるメーカの装置間でコンテンツの共有を可能とするための技術的なガイドラインである。DLNAでは、コンテンツを提供する機能であるDMS(Digital Media Server)、コンテンツの再生機能に関するDMR(Digital Media Renderer)、DMRにコンテンツを再生させる機能に関するDMC(Digital Media Controller)などが定義されている。また、UPnPAVは、機器を接続しただけでネットワークに参加できるプロトコルであり、各種機能を持ったデバイスと、デバイスを制御するコントロールポイントが定義されている。UPnPAVにおけるデバイスとはDMSやDMRであり、コントロールポイントとはDMCである。
【0015】
サーバ110は、DMSの機能を備え、映像や画像などの情報を含むコンテンツを保存する。
【0016】
レンダラA130およびレンダラB140は、DMRの機能を備え、コンテンツを再生する。
【0017】
HGW120は、コントローラ121と、Webグラフィカルユーザインタフェース(WebGUI)122とを備える。
【0018】
コントローラ121は、DMCの機能を備える。コントローラ121は、WebGUI122を介して受信するユーザ端末160からの指示内容に従って、DMCの機能により、サーバ110に保存されているコンテンツを検索したり、レンダラA130およびレンダラB140にコンテンツを表示させたりする。
【0019】
WebGUI122は、Webブラウザ(以下、インターネットブラウザという。)を介して操作可能なGUIである。また、WebGUI122は、GUIの操作内容をコントローラ121に出力する。また、WebGUI122は、コントローラ121からホームネットワーク100内のレンダラの情報を取得し、GUIにレンダラの選択画面を設ける。
【0020】
なお、コントローラ121およびWebGUI122は、プログラムに従って動作するマイクロコンピュータ等で実現可能である。
【0021】
ユーザ端末160は、インターネットブラウザ161を使用することができる端末である。インターネットブラウザ161は、一般的なインターネットブラウザである。また、ユーザ端末160のユーザは、インターネットブラウザ161を介してWebGUI122を操作して、コンテンツの再生・停止や、レンダラの切り替えなどをコントローラ121に指示する。
【0022】
次に、本実施形態の動作について説明する。
【0023】
図2および図3を参照して、ホームネットワーク100におけるレンダラ切り替えの動作について説明する。
【0024】
図2は、本発明を適用したホームネットワーク100の動作シーケンスの一例を示すシーケンス図である。
【0025】
ユーザ端末160のユーザが、インターネットブラウザ161を使用してWebGUI122を操作して、サーバ110内のコンテンツをレンダラA130で再生するように、コントローラ121に対して指示を出す(ステップS201)。
【0026】
コントローラ121は、ステップS201の指示を入力すると、サーバ110にコンテンツリストの取得を要求する(ステップS202)。
【0027】
コントローラ121は、レンダラA130の再生環境情報を取得し、再生環境情報をもとにレンダラA130が再生可能であるか否かを判断する(ステップS203)。再生環境情報とは、レンダラのコンテンツ再生能力を示した情報である。例えば、レンダラが再生可能なコンテンツの種類やレンダラがコンテンツの再生位置変更能力を有しているか否かの情報などである。
【0028】
ステップS203の判断の結果、レンダラA130が再生可能であればレンダラA130に対してコンテンツを指定し(ステップS204)、再生命令を出す(ステップS205)。レンダラA130はコンテンツを保有しているサーバ110からコンテンツを取得して、再生を開始する(ステップS206)。
【0029】
レンダラA130でコンテンツ再生中に、ユーザがWebGUI122を操作してレンダラA130からレンダラB140へコンテンツ再生の引き継ぎをコントローラ121に指示した場合(ステップS207)、コントローラ121は、レンダラA130から現在の再生位置情報を取得し(ステップS208)、レンダラA130に再生停止を指示する(ステップS209)。再生停止の指示を受けたレンダラA130は再生を停止する。再生位置情報とは、再生位置を示す時間情報、またはバイト情報である。
【0030】
コントローラ121は、レンダラB140の再生環境情報を取得し、再生環境情報をもとにレンダラB140が再生可能であるか否かを判断する(ステップS210)。
【0031】
テップS210の判断の結果、レンダラB140が再生可能であればレンダラB140に対してコンテンツを指定し(ステップS211)、再生命令を出す(ステップS212)。レンダラB140はコンテンツを保有しているサーバ110からコンテンツを取得する(ステップS213)。
【0032】
コントローラ121は、レンダラB140にステップS208で取得した再生位置情報に再生位置を移動するように指示を出す(ステップS214)。レンダラB140は、サーバ110からステップS214で指示された再生位置からのコンテンツを取得して、再生を開始する(ステップS215)。
【0033】
図3を参照して、UPnPAVを使用して本実施形態を実現した場合のホームネットワーク100の動作について説明する。
【0034】
図3は、UPnPAVを使用して本発明を適用したホームネットワーク100の動作シーケンスの一例を示すシーケンス図である。
【0035】
ユーザ端末160のユーザが、インターネットブラウザ161を使用してWebGUI122を操作して、サーバ110内のコンテンツをレンダラA130で再生するように、コントローラ121に対して指示を出す(ステップS301)。
【0036】
コントローラ121は、ステップS301の指示を入力すると、サーバ110にBROWSEメッセージを送信し、コンテンツリストの取得を要求する(ステップS302)。
【0037】
コントローラ121は、レンダラA130にGetProtocolInfoメッセージを使用して、レンダラA130の再生環境情報を取得する。コントローラ121は取得した再生環境情報をもとにレンダラA130が再生可能であるか否かを判断する(ステップS303)。
【0038】
ステップS303の判断の結果、コントローラ121は、レンダラA130が再生可能であれば、SetAVTransportURIメッセージを使用して、レンダラA130に対してコンテンツを指定する(ステップS304)。また、コントローラ121は、Playメッセージを送信して再生開始を指示をする(ステップS305)。レンダラA130は、HTTP GETメッセージを使用してコンテンツを保有しているサーバ110からコンテンツを取得して、再生を開始する(ステップS306)。
【0039】
レンダラA130でコンテンツ再生中に、ユーザがWebGUI122を操作してレンダラA130からレンダラB140へコンテンツ再生の引き継ぎをコントローラ121に指示する(ステップS307)。
【0040】
コントローラ121は、GetPositionInfoメッセージを使用して、レンダラA130から現在の再生位置情報を取得し(ステップS308)、レンダラA130にSTOPメッセージを送信して、再生停止を指示する(ステップS309)。STOPメッセージを受信したレンダラ130は再生を停止する。
【0041】
コントローラ121は、GetProtocolInfoメッセージを使用してレンダラB140の再生環境情報を取得し、再生環境情報をもとにレンダラB140が再生可能であるか否かを判断する(ステップS310)。
【0042】
ステップS310の判断の結果、レンダラB140が再生可能であれば、SetAVTransportURIメッセージを使用して、レンダラB140に対してコンテンツを指定する(ステップS311)。また、コントローラ121は、Playメッセージを送信して再生開始を指示をする(ステップS312)。レンダラB140は、HTTP GETメッセージを使用してコンテンツを保有しているサーバ110からコンテンツを取得して、再生を開始する(ステップS313)。
【0043】
コントローラ121は、レンダラB140にSEEKメッセージを送信して、ステップS308で取得した再生位置情報に再生位置を移動するように指示を出す(ステップS314)。レンダラB140は、HTTP GETメッセージを使用してサーバ110からステップS314で指示された再生位置からのコンテンツを取得して、再生を開始する(ステップS315)。
【0044】
図4および図5を参照して、本実施形態の動作の概要について説明する。
【0045】
図4は、HGW120を使用しない場合の動作環境の一例を示す説明図である。図5は、HGW120を使用した場合の動作環境の一例を示す説明図である。
【0046】
図4に示すように、本発明を適用したHGW120を使用しない場合は、独自の機能を持つレンダラD210から、独自の機能を持つレンダラE220に再生切り替えが可能であるが、一般的な(独自の機能を有していない)レンダラであるレンダラC150に再生を切り替えることができない。
【0047】
図5に示すように、本発明を適用したHGW120を使用した場合は、HGW120が備えるコントローラ121を介して、DMRの機能を備えたレンダラであるレンダラA130からDMRの機能を備えたレンダラであるレンダラB140およびレンダラC150に再生を切り替えることができる。また、ユーザ端末160が一般的なインターネットブラウザであるインターネットブラウザ161を備えていれば、ユーザ端末160のユーザはインターネットブラウザ161を介してWebGUI122を操作することができる。
【0048】
図6は、ユーザ端末160のインタネットブラウザ161に表示されるWebGUI122のインタフェースの一例を示す説明図である。ユーザ端末160のユーザは、図6に示すように、一般のDVDプレーヤと同じ感覚でWebGUI122のインタフェースを操作できる。
【0049】
以上に説明したように、本実施形態によれば、レンダラ間で直接情報のやりとりをする必要がないので、レンダラに新たな機能(DMRの機能以外の機能)を追加せずに、再生中のコンテンツを他のレンダラに引き継ぐことができる。
【0050】
また、HGW120は、DLNAおよびUPnPAVで標準化された機能を有するだけで、サーバやレンダラと接続することができるので、汎用性が高く、新たな開発コストを必要としない。また、本実施形態のシステムにおいて、市販のDMSやDMRを利用することができる。
【0051】
また、HGWは一般的に常時通電される装置なので、ユーザは在宅時でも外出時でも、HGW120の電源ON、OFFを気にすることなくシームレスに利用することができる。
【0052】
なお、図7に示すように、WebGUI122を操作するユーザ端末160に、コンテンツを再生するためのレンダラ162の機能を搭載してもよい。
【0053】
また、HGWのフィルタリング機能を利用することによって、特別な操作を必要とせずにセキュリティを保持したまま、インターネットなどの外部ネットワークからの利用を実現できる。例えば、図8に示すように、ホームネットワーク100の外部に接続されたユーザ端末320から、インターネット101を介して、WebGUI122を操作するようにしてもよい。その場合は、HGW120とユーザ端末320とがHTTPSや事前認証を利用すれば、セキュリティを確保することができる。
【0054】
また、図8に示すように、インターネット101を介してホームネットワーク100の外部に接続されたサーバ310が持つコンテンツを再生するようにしてもよい。
【0055】
また、レンダラA130とレンダラB140とが、ホームネットワーク100の外部に存在し、インターネット101を介してHGW120に接続される構成であっても本発明を適用することができる。また、HGW121とホームネットワーク100の外部に存在するレンダラとがHTTPSや事前認証を利用すれば、セキュリティを確保することができる。
【0056】
なお、本実施形態では宅内機器としてHGWを例にしたが、ブロードバンドルータ等の宅内機器に本発明を適用することができる。
【0057】
図9は、本発明による宅内機器の主要部を示すブロック図である。
【0058】
図9に示すように、宅内機器(実施形態では、HGW120で実現される。)は、1つまたは複数のサーバ(実施形態では、サーバ110やサーバ310で実現される。)と複数の再生装置(実施形態では、レンダラA130やレンダラB140やレンダラC150で実現される。)とに接続可能な宅内機器であって、複数の再生装置のいずれかでコンテンツを再生させる再生要求が発生した場合に、再生要求の対象の再生装置が当該コンテンツを再生可能か否か判断する再生可否判断手段11(実施形態では、コントローラ121で実現される。)と、再生可否判断手段11が当該コンテンツを再生可能であると判断した場合に当該コンテンツを当該再生装置に再生させる再生指示手段12(実施形態では、コントローラ121で実現される。)とを備え、コンテンツを再生している再生装置の再生処理を他の再生装置に引き継がせる引継要求が発生した場合に、再生可否判断手段11は、引き継ぎ先の再生装置が当該コンテンツを再生可能か否か判断し、他の再生装置が当該コンテンツを再生可能であると再生可否判断手段11が判断した場合に、当該コンテンツの再生を停止させるとともに、他の再生装置に引き継ぎ位置から当該コンテンツを再生させる引継制御手段13(実施形態では、コントローラ121で実現される。)を備えている。
【0059】
上記の実施形態には、以下のような宅内機器も開示されている。
【0060】
(1)GUIを有する操作手段(実施形態では、WebGUI122で実現される。)を備え、操作手段は、ユーザがGUIを介する操作を行ったことに基づいて、引継要求を発生する宅内機器。
【0061】
(2)GUIは、Webブラウザを利用したGUIである宅内機器。
【0062】
(3)再生指示手段12および引継制御手段13は、DLNA規格に基づくDMC機能で実現されている宅内機器。
【0063】
(4)ホームゲートウェイまたはブロードバンドルータである宅内機器。
【符号の説明】
【0064】
11 再生可否判断手段
12 再生指示手段
13 引継制御手段
100 ホームネットワーク
101 インターネット
110、310 サーバ
120 HGW
121 コントローラ
122 WebGUI
130 レンダラA
140 レンダラB
150 レンダラC
160、320 ユーザ端末
161、321 インターネットブラウザ
162 レンダラ
210 レンダラD
220 レンダラE

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数のサーバと複数の再生装置とに接続可能な宅内機器であって、
前記複数の再生装置のいずれかでコンテンツを再生させる再生要求が発生した場合に、再生要求の対象の再生装置が当該コンテンツを再生可能か否か判断する再生可否判断手段と、
前記再生可否判断手段が当該コンテンツを再生可能であると判断した場合に当該コンテンツを当該再生装置に再生させる再生指示手段とを備え、
コンテンツを再生している再生装置の再生処理を他の再生装置に引き継がせる引継要求が発生した場合に、再生可否判断手段は、引き継ぎ先の再生装置が当該コンテンツを再生可能か否か判断し、
前記他の再生装置が当該コンテンツを再生可能であると前記再生可否判断手段が判断した場合に、当該コンテンツの再生を停止させるとともに、前記他の再生装置に引き継ぎ位置から当該コンテンツを再生させる引継制御手段を備えた
ことを特徴とする宅内機器。
【請求項2】
GUIを有する操作手段を備え、
前記操作手段は、ユーザが前記GUIを介する操作を行ったことに基づいて、引継要求を発生する
請求項1に記載の宅内機器。
【請求項3】
GUIは、Webブラウザを利用したGUIである
請求項2に記載の宅内機器。
【請求項4】
再生指示手段および引継制御手段は、DLNA規格に基づくDMC機能で実現されている
請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の宅内機器。
【請求項5】
ホームゲートウェイまたはブロードバンドルータである請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の宅内機器。
【請求項6】
1つまたは複数のサーバと複数の再生装置とに接続可能な宅内機器におけるコンテンツ引き継ぎ方法であって、
前記複数の再生装置のいずれかでコンテンツを再生させる再生要求が発生した場合に、再生要求の対象の再生装置が当該コンテンツを再生可能か否か判断し、
当該コンテンツを再生可能であると判断した場合に当該コンテンツを当該再生装置に再生させ、
コンテンツを再生している再生装置の再生処理を他の再生装置に引き継がせる引継要求が発生した場合に、引き継ぎ先の再生装置が当該コンテンツを再生可能か否か判断し、
前記他の再生装置が当該コンテンツを再生可能であると判断した場合に、当該コンテンツの再生を停止させるとともに、前記他の再生装置に引き継ぎ位置から当該コンテンツを再生させる
ことを特徴とするコンテンツ引き継ぎ方法。
【請求項7】
1つまたは複数のサーバと複数の再生装置とに接続可能な宅内機器におけるコンテンツ引き継ぎプログラムであって、
コンピュータに、
前記複数の再生装置のいずれかでコンテンツを再生させる再生要求が発生した場合に、再生要求の対象の再生装置が当該コンテンツを再生可能か否か判断する処理と、
当該コンテンツを再生可能であると判断した場合に当該コンテンツを当該再生装置に再生させる処理と、
コンテンツを再生している再生装置の再生処理を他の再生装置に引き継がせる引継要求が発生した場合に、引き継ぎ先の再生装置が当該コンテンツを再生可能か否か判断する処理と、
前記他の再生装置が当該コンテンツを再生可能であると判断した場合に、当該コンテンツの再生を停止させるとともに、前記他の再生装置に引き継ぎ位置から当該コンテンツを再生させる処理を実行させる
ためのコンテンツ引き継ぎプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−134652(P2012−134652A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−283488(P2010−283488)
【出願日】平成22年12月20日(2010.12.20)
【出願人】(000197366)NECアクセステクニカ株式会社 (1,236)
【出願人】(000241979)北海道日本電気ソフトウェア株式会社 (10)
【Fターム(参考)】