説明

安水処理活性汚泥の診断方法

【課題】安水処理活性汚泥の状態を簡便に診断できる診断方法及びこれを用いた安水処理活性汚泥の操業管理方法を提供する。
【解決手段】安水処理活性汚泥から抽出、精製したDNAを鋳型として、特定の塩基配列からなる核酸分子をプライマーとして用いたPCRにより、前記安水処理活性汚泥に含まれるカテコール分解酵素の遺伝子を検出し、安水処理活性汚泥の状態を診断する、安水処理活性汚泥の診断方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、安水処理活性汚泥に含まれるカテコール分解酵素の遺伝子の検出に基づく安水処理活性汚泥の診断方法に関する。
【背景技術】
【0002】
製鉄所においてコークス炉から発生する安水には、フェノール類、チオシアン、チオ硫酸等の環境上好ましくない成分や、高濃度のアンモニアが含まれている。現在の安水処理システムでは、COD成分となるフェノール類等の有機物や、チオシアン、チオ硫酸等の硫黄化合物は、活性汚泥法で生物処理されている(非特許文献1参照)。
【0003】
コークス炉から排出される安水の中に最も高濃度に含まれるCOD成分は、フェノール類である。生物処理によるフェノールの分解では、フェノールは、まず、水酸化酵素によって初発酸素添加を受けて、中間反応生成物質であるカテコールに変換されることが知られている(非特許文献2参照)。このカテコールの分解は、芳香環を開裂する反応であるため、進みにくい反応であると考えられており、フェノールの分解反応においても、カテコールの芳香環の開裂反応が、反応律速になっていると考えられている。
【0004】
特に、安水の生物処理は、高濃度のアンモニアや硫黄化合物等を含む特殊な環境条件で進むので、安水処理で機能するカテコール分解酵素は、従来から知られているカテコール分解酵素とは異なる特異な酵素群であることが、明らかにされた(特許文献1、非特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−301719号公報
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】Shaw,K.C.(1993)Biological treatment of full-strength coke plant wastewater at Genova Steel.,Iron and Steel Engineering ,29-32.
【非特許文献2】Smith,M.R.(1990)The biodegradation of aromatic hydrocarbons by bacteria., Biodegradation 1,191-206.
【非特許文献3】伊藤ほか(2009)メタゲノム解析を利用した安水含有フェノール分解関連酵素の解析、用水と廃水、Vol.51、No.9、761−766
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
安水の活性汚泥処理は、活性汚泥中で安水に含まれるCOD成分の分解に機能する酵素が良く分かっていなかったため、ブラックボックスとして操業管理されてきた。安水の活性汚泥処理において、最大のCOD成分であるフェノールの分解を安定に行うこと、特に、フェノールの分解で律速になると考えられる、芳香環の開裂反応、すなわち、カテコールの分解反応を安定に行うことは、安水の活性汚泥処理の操業において極めて重要と考えられる。しかしながら、活性汚泥のカテコールの分解のポテンシャルを定量的に判定して、安水活性汚泥処理の状態を診断する方法がこれまで確立されてこなかった。
【0008】
安水は、製鉄所から発生する排水の中で、有機物起因のCOD成分を最も多く含む排水であるとともに、石炭由来の硫黄化合物も多く含む。したがって、活性汚泥の微生物に悪影響を及ぼすことも懸念される。
【0009】
活性汚泥の微生物がダメージを受け、浄化機能が悪化すると、安水の浄化処理が滞るので、製鉄所の操業にも大きな影響を及ぼす可能性がある。したがって、安水処理活性汚泥の状態を簡便に診断できることは、製鉄所の操業にとって極めて重要と考えられる。
【0010】
このような事情を踏まえ、本発明は、安水処理活性汚泥の状態を簡便に診断できる診断方法及びこれを用いた安水処理活性汚泥の操業管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記の課題を解決するため、本発明者らは、安水活性汚泥に含まれるカテコール分解酵素の遺伝子を検出、定量することにより、安水処理活性汚泥を診断する方法を開発することに成功し、本発明を完成するに至った。
【0012】
本発明の要旨とするところは、次の(1)〜(3)である。
【0013】
(1)安水処理活性汚泥から抽出、精製したDNAを鋳型として、配列表の配列番号1に示される塩基配列からなる核酸分子、及び、配列番号2に示される塩基配列からなる核酸分子をプライマーとして用いたPCRにより、前記安水処理活性汚泥に含まれるカテコール分解酵素の遺伝子を検出し、安水処理活性汚泥の状態を診断することを特徴とする安水処理活性汚泥の診断方法。
【0014】
(2)安水処理活性汚泥から抽出、精製したDNAを鋳型として、配列表の配列番号1に示される塩基配列からなる核酸分子、及び、配列番号2に示される塩基配列からなる核酸分子をプライマーとするPCRにより定量された安水処理活性汚泥に含まれるカテコール分解酵素の遺伝子の数量が、少なくとも10コピー/mLである場合に、安水処理活性汚泥の状態を良好であると診断することを特徴とする前記(1)の安水処理活性汚泥の診断方法。
【0015】
(3)前記(1)又は(2)の安水処理活性汚泥の診断方法を用いる安水処理活性汚泥の操業管理方法。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、簡便な手法で、安水処理活性汚泥に特徴的なカテコール分解酵素の遺伝子を検出、定量できるので、安水処理活性汚泥の状態診断が可能となり、安水活性汚泥処理の安定操業に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】実施例1で用いたバッチ試験反応槽
【図2】実施例2で用いた安水活性汚泥処理装置
【図3】実施例2における処理水の残存CODの推移
【発明を実施するための形態】
【0018】
まず、配列表の配列番号1に示される塩基配列からなる核酸分子、及び、配列番号2に示される塩基配列からなる核酸分子について説明する。配列番号1及び配列番号2に示される塩基配列は、安水処理活性汚泥に特徴的なカテコール分解酵素の遺伝子の塩基配列及び相補鎖の塩基配列に相補的な塩基配列である。
【0019】
配列番号1の塩基配列からなる核酸分子、及び、配列番号2の塩基配列からなる核酸分子は、例えば、合成DNAとして用意することができる。本発明では、配列番号1に示される塩基配列からなる核酸分子、及び、配列番号2に示される塩基配列からなる核酸分子をPCR(Polymerase Chain Reaction)のプライマーとして使用する。
【0020】
以下、安水処理活性汚泥から、安水処理活性汚泥に特徴的なカテコール分解酵素の遺伝子を検出、又は、定量するための具体的な方法について説明する。以下に示す方法は、あくまで一例であり、本発明で用いられる方法は、以下の例に限られるものではない。
【0021】
まず、安水処理活性汚泥から全DNAを抽出、精製する。活性汚泥からの全DNA抽出方法には、フェノール、クロロホルムによる抽出、精製等、さまざまな方法が適用可能である。なるべく高い効率で、簡便かつ安定して活性汚泥から全DNAを抽出するために、例えば、FastDNA SPIN Kit for Soil(MP Biomedicals)を用いて全DNAを抽出、精製する方法等がある。
【0022】
次に、抽出、精製した全DNAの量を分光光度計の260nmの吸光度により定量する。より正確に二本鎖構造を維持しているDNA量を定量するためには、PicoGreen dsDNA Assay Kit(Invitrogen)を用いて、蛍光光度計(励起波長490nm、蛍光波長530nm)を用いてDNAを定量することも可能である。
【0023】
次に、上記の安水処理活性汚泥から抽出、精製したDNAを鋳型として、配列番号1に示される塩基配列からなる核酸分子、及び、配列番号2に示される塩基配列からなる核酸分子をプライマーとして用いて、PCRを実施する。PCR後の反応生成物を、例えば、アガロースゲル電気泳動することにより、安水処理活性汚泥に特徴的なカテコール分解酵素の遺伝子のDNA断片を検出することができる。
【0024】
さらに、定量PCRによって、安水処理活性汚泥に特徴的なカテコール分解酵素の遺伝子の数量を測定することも可能である。定量PCRは、リアルタイムPCRにより、下記の解析条件で実施することが可能である。
【0025】
定量PCRの反応系としては、例えば、Premix Ex−Taq Perfect Real Time(TaKaRa)、配列番号1の塩基配列からなるPCRプライマー、配列番号2の塩基配列からなるPCRプライマー、SYBR(登録商標) Green I(Molecular Probe)、安水処理活性汚泥から抽出したDNAを混合したPCR反応液を用いて、例えば、以下の条件でPCR反応を行う。
【0026】
95℃、30秒でホットスタート後、PCR反応として95℃、10秒、63℃、15秒、72℃、10秒を50回繰り返し。次いで、95℃、15秒後、40℃、15秒とした後、0.2℃毎秒で温度を95℃まで上昇させ、次いで40℃で120秒間冷却する。
【0027】
リアルタイムPCRでは、PCRのサイクル数に依存して、増幅されたPCR産物のDNA断片に取り込まれたSYBR Green I(励起波長521nm、蛍光波長494nm)の蛍光により、蛍光強度が増加する。したがって、蛍光強度をモニタリングすることにより、増幅されたPCR産物のDNA断片の量を知ることが可能となる。このリアルタイムPCRの結果から、安水処理活性汚泥に特徴的な、カテコール分解酵素の遺伝子の量を算出することができる。
【0028】
以上のように、定量PCRにより、安水処理活性汚泥に特徴的なカテコール分解酵素の遺伝子の数量を定量することが可能である。安水処理活性汚泥に特徴的なカテコール分解酵素の遺伝子の数量は、例えば、安水処理活性汚泥1mLあたり何コピー存在するか、で表すことができる。
【0029】
本発明者らは、複数の製鉄所の安水処理活性汚泥において、この活性汚泥に特徴的なカテコール分解酵素の遺伝子の数量を調べた。その結果、遺伝子の数量が、活性汚泥1mLあたり10コピー未満の場合、活性汚泥のフェノール分解活性が不調となることを見出した。したがって、安水処理活性汚泥に特徴的なカテコール分解酵素の遺伝子の数量は、少なくとも10/mLであることで、安水処理活性汚泥のフェノール処理活性が十分に機能することを診断することが可能である。
【0030】
安水処理活性汚泥に特徴的なカテコール分解酵素の遺伝子の数量が、10/mL未満である場合には、例えば、安水処理活性汚泥に特徴的なカテコール分解酵素の遺伝子の数量が10/mLを十分に超えている他の安水処理活性汚泥を加えることにより、遺伝子の数量を10/mL以上に高めることが可能である。
【0031】
上記のような方法で、安水処理活性汚泥に特徴的なカテコール分解酵素の遺伝子の数量を106/mL以上に維持することが可能であり、安水活性汚泥処理を安定に操業管理することが可能となる。
【0032】
また、安水処理活性汚泥槽に何らかの悪影響を及ぼす水、物質等が混入して安水処理活性汚泥にダメージを与えた際においても、安水処理活性汚泥に特徴的なカテコール分解酵素の遺伝子の数量を10/mL以上に復活させることを指標に、例えば、上記のような方法により活性汚泥を復旧させることが可能となり、安水活性汚泥処理を安定に操業管理することが可能となる。
【実施例】
【0033】
以下、実施例により、本発明をさらに具体的に説明する。本発明の技術的範囲は、以下の実施例により、限定されるものではない。
【実施例1】
【0034】
(安水処理活性汚泥の診断)
フェノール分解活性が良好な、7種類の異なる安水処理活性汚泥(A〜G)、及びフェノール分解活性が不調な3種類の異なる安水処理活性汚泥(H〜J)を、それぞれ製鉄所の安水処理活性汚泥槽から採取した。採取した各安水処理活性汚泥を遠心分離により沈降した活性汚泥を回収した。
【0035】
図1に示すバッチ試験装置の水槽に、表1の組成のフェノールをCOD成分とする、海水:蒸留水=1.5:1の希釈海水を用いて調製した、模擬安水1Lを入れ、さらに上記の遠心分離により回収した活性汚泥90gを添加し、25℃において、空気で24時間曝気処理した。
【0036】
活性汚泥の添加により、バッチ試験反応液のMLSSは、通常安水処理活性汚泥が操業される条件と同程度のMLSSであり約5000mg/Lであった。24時間後、処理水をバッチ試験槽から回収して、孔径1μmのろ紙を用いてろ過した液について、処理水に残存するCODを過マンガン酸法(JIS K 0102 17)により分析した。
【0037】
【表1】

【0038】
また、各安水処理活性汚泥に含まれる、安水処理活性汚泥に特徴的なカテコール分解酵素の遺伝子の定量を以下のように実施した。
【0039】
採取した各安水処理活性汚泥0.5mLから、FastDNA SPIN Kit for Soil(MP Biomedicals)を用いて、全DNAを抽出、精製し、50μLの精製DNAを得た。これら精製DNA溶液のDNA濃度を、PicoGreen dsDNA Assay Kit(Invitrogen)を用いて測定した後、TEバッファーを用いて各精製したDNAの濃度を10(ng/μL)に揃えた。
【0040】
これら各活性汚泥から抽出、精製したDNAを、定量PCRの鋳型DNAとして使用した。PCRプライマーには、配列番号1に記載の塩基配列からなる合成DNA及び配列番号2に記載の塩基配列からなる合成DNAを用いた。表2にPCR反応液の組成、表3にPCR反応条件を示す。なお、遺伝子の数量を定量するための標準試料として、クローニングされた安水処理活性汚泥に含まれるカテコール分解酵素の遺伝子を用いた。
【0041】
【表2】

【0042】
【表3】

【0043】
表4に、上記のバッチ試験による残存CODの測定結果と、定量PCRによる、安水処理活性汚泥に特徴的なカテコール分解酵素の遺伝子の定量結果を示す。
【0044】
【表4】

【0045】
上記のように、計10か所の異なる安水処理活性汚泥を試験した結果、7種類の安水処理活性汚泥(A〜G)では、フェノール由来のCOD成分の分解活性が良好であり、カテコール分解酵素の遺伝子の数量は、いずれも活性汚泥1mLあたり10コピーを超える量存在することが確認された。したがって、安水処理活性汚泥の状態が、カテコールの分解に関して良い状態にあると診断された。
【0046】
一方、3種類の安水処理活性汚泥(H〜J)では、フェノール由来のCOD成分の分解活性がよくなく、フェノール由来のCOD成分が24時間処理後でも1mg/L以上、処理水中に残存することが判明した。カテコール分解酵素の遺伝子の数量は、いずれも活性汚泥1mLあたり10コピー未満しか存在しないことが確認された。したがって、安水処理活性汚泥の状態が、カテコールの分解に関して良くない状態にあると診断された。
【実施例2】
【0047】
(安水処理活性汚泥の管理)
図2に示した容積2.7mの活性汚泥槽で流量1.3L/minでHRT36時間の条件で、表1の組成の模擬安水の処理を行った。経時的に処理水中の残存CODを測定した。図3に示すように、運転開始後126日目から154日目にかけて処理水の残存CODが徐々に増加し、活性汚泥の性能の悪化が起こった。そこで、運転開始後154日目の、活性汚泥に含まれる、安水処理活性汚泥に特徴的なカテコール分解酵素の遺伝子の数量を以下のようにして調べた。
【0048】
安水処理活性汚泥0.5mLからFastDNA SPIN Kit for Soil(MP Biomedicals)を用いて、全DNAを抽出、精製し、50μLの精製DNAを得た。これら精製DNA溶液のDNA濃度を、PicoGreen dsDNA Assay Kit(Invitrogen)を用いて測定した後、TEバッファーを用いて各精製したDNAの濃度を10(ng/μL)に揃えた。これら各活性汚泥から抽出、精製したDNAを、定量PCRの鋳型DNAとして使用した。
【0049】
PCRプライマーには、配列番号1に記載の塩基配列からなる合成DNA及び配列番号2に記載の塩基配列からなる合成DNAを用いた。PCR反応液の組成及びPCR反応条件は、表2、表3に示したものと同様とした。なお、遺伝子の数量を定量するための標準試料として、クローニングされた安水処理活性汚泥に含まれるカテコール分解酵素の遺伝子を用いた。
【0050】
その結果、活性汚泥中に、安水処理活性汚泥に特徴的なカテコール分解酵素の遺伝子が2.2×10コピー存在しており、1×10コピー未満に低下していることが明らかになった。そこで、運転開始後157日目に、本酵素の遺伝子を1.7×10コピー含む別の安水処理活性汚泥を、上記の活性汚泥に加えて、安水処理活性汚泥に特徴的なカテコール分解酵素の遺伝子が1.3×10コピー存在する活性汚泥とした。
【0051】
その結果、図3に示すとおり、運転開始後161日目の以降の処理水の残存CODは再び低下して、以降、活性汚泥は安定して機能した。したがって、安水処理活性汚泥に特徴的なカテコール分解酵素遺伝子の活性汚泥中の数量を1.0×10コピー/mL以上に維持することにより、安水処理活性汚泥を安定に操業管理できることが確認された。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明によれば、簡便な手法で、安水処理活性汚泥に特徴的なカテコール分解酵素の遺伝子を検出、定量できる。その結果、安水処理活性汚泥の状態診断が可能となり、安水活性汚泥処理の安定操業に貢献することができる。したがって、例えば、安水を活性汚泥法で処理する製鉄所の安定操業に貢献することができるので、産業上の利用可能性は大きい。
【符号の説明】
【0053】
1 空気ブロワー(0.5L/分)
2 散気管
3 撹拌プロペラ
4 試験槽(容積2L)
5 原水槽
6 ポンプ(流量1.3L/min)
7 活性汚泥槽(容積2.7m3
8 散気管
9 空気ブロワー
10 処理水槽

【特許請求の範囲】
【請求項1】
安水処理活性汚泥から抽出、精製したDNAを鋳型として、配列表の配列番号1に示される塩基配列からなる核酸分子、及び、配列番号2に示される塩基配列からなる核酸分子をプライマーとして用いたPCRにより、前記安水処理活性汚泥に含まれるカテコール分解酵素の遺伝子を検出し、安水処理活性汚泥の状態を診断することを特徴とする安水処理活性汚泥の診断方法。
【請求項2】
安水処理活性汚泥から抽出、精製したDNAを鋳型として、配列表の配列番号1に示される塩基配列からなる核酸分子、及び、配列番号2に示される塩基配列からなる核酸分子をプライマーとするPCRにより定量された安水処理活性汚泥に含まれるカテコール分解酵素の遺伝子の数量が、少なくとも10コピー/mLである場合に、安水処理活性汚泥の状態を良好であると診断することを特徴とする請求項1に記載の安水処理活性汚泥の診断方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の安水処理活性汚泥の診断方法を用いる安水処理活性汚泥の操業管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−250696(P2011−250696A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−124502(P2010−124502)
【出願日】平成22年5月31日(2010.5.31)
【出願人】(000006655)新日本製鐵株式会社 (6,474)
【Fターム(参考)】