説明

家畜飼育場の殺菌方法

【課題】家畜飼育場内および家畜飼育場の隣接地での雑草や不要植物の除去問題や悪臭等の環境悪化問題を解決し、かつ汎用性があり食品廃棄物を主原料にしたリサイクル飼料・肥料の有効利用を図る方法の提供を目的とする。
【解決手段】有機廃棄物として、コンビニエンスストアやスーパーストアーから回収した賞味期限切れの食品や食材約20kgと籾殻約5kgと鈴木光雄氏(沖縄県名護市)の開発した好気性高温発生型微生物を付着させた米ぬか約5kgを、市販されている生ゴミ処理機に投入し、通気しながら攪拌し発酵開始後80℃以上になったらその温度を維持しながら約8時間後には微生物含有発酵組成物の粉体が約15kg得られ、この微生物含有発酵組成物の粉体を新潟市郊外にある牛舎(横越地区)に一日に3kgずつ5日間散布したら牛舎内の悪臭が軽減され、新規の雑草の生育が見られなかった。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機廃棄物を主原料にして好気性で高温発生型の微生物を用いた有機廃棄物発酵処理装置によって発酵処理された微生物含有発酵組成物を家畜飼育場内や家畜糞蓄積場に散布手段を用いて所定量散布することで家畜飼育場内や家畜飼育場の隣接地の環境悪化問題の解決を図る新規な方法の提供を目的とする。
【背景技術】
【0002】
従来から、養豚場内、養鶏場内、養牛場内では、飼料の食べ残しや敷き藁等に混入している雑草や不要植物の種子が発芽して成育することで、家畜や家禽類に対しての害や、除去するための余分な手間やコストが問題になっていた。
【0003】
また、従来から、養豚場内、養鶏場内、養牛場内でこれら家畜・家禽類が排泄する糞尿、飼料の食べ残し、敷き藁等から発する悪臭や、養豚場や養鶏場や養牛場に隣接した家畜糞蓄積場での悪臭や、養豚場や養鶏場や養牛場に設けられた堆肥化処理現場等からの悪臭は、これらの施設での作業者や近隣住民に対する環境問題となっている。
さらに、近年のペットブームにより、主に、犬、猫、ハムスター、ウサギ、鳥類等の家畜またはペット動物の糞尿からの悪臭は、同居住人や近隣住民にも悪影響を与えたり、大きな環境問題になりつつある。
【0004】
また、従来から、飲食業や食品加工業等から発生する食品廃棄物は、その大部分が焼却処分または廃棄処分されているが、少しずつではあるが微生物を利用した生ごみ処理手段が普及しつつあり、家庭用、事業用、ともにリサイクル肥料として有効利用され始めたが、その普及のスピードはまだ十分ではない。また、せっかく製造したリサイクル肥料も充分に活用されているとはいえない。
【0005】
そこで、近年になって、上述した問題点を解決するために種々の開発例が見られるようになってきた。
例えば、清掃作業に優れ、かつ、安価で、しかも自然環境の保護に適応した豚舎の床構造を提供することを目的とし、その構成が、豚が飼育される豚舎の床に、オガ屑及び籾殻に醗酵菌と米糠とを混合した混合物を敷き詰め、バクテリアの発生により、豚の糞、尿等の処理を行い、また上記床構造の豚舎で、豚が乳酸菌により醗酵させた飼料を用いて飼育されると、豚舎内の悪臭がほとんど防止されることを特徴とする、開発案件が知られている。(特開平8−9813号公報を参照する)
【0006】
また、例えば、新規の活性混合微生物、およびこの活性混合微生物を用いて製造した家畜用飼料、畜舎用可食性床材および有機肥料の提供を目的とし、その構成が、炭素源資化性能を有する好気性土壌微生物を含む新規の活性混合微生物と、これを有機廃棄物および/または炭素質資材と共に攪拌・醗酵せしめて得られる、家畜用飼料、畜舎用可食性床材および有機肥料の開発案件が知られている。(特開平10−174582号公報を参照する)
【0007】
また、例えば、安価で使いやすく、廃棄性、消臭性・脱臭性、また繰り返し使用性のすぐれた新規な動物舎用の床敷材の提供を課題とし、その解決手段として、好気性超高温菌、好ましくは至適温度を85℃以上とする好気性超高温菌又はその混合菌体もしくはこれらの培養物を含む好気性発酵生成物からなる動物舎用の床敷材やこれらの培養物を添加した有機物原料を通気発酵させて製した完熟状態の好気性発酵生成物からなる動物舎用の床敷材が知られている。(特開2001−112365号公報を参照する)
【0008】
また、例えば、飲食業、食品加工業、畜産業等からの有機性廃棄物と廃油を有効活用する手段を提供する。さらに栄養価が高く、家畜の健康、肥育を促進し、糞の匂いを軽減する飼料の提供を課題とし、その解決手段として、生ゴミ、家畜屎尿、水産加工廃棄物、蒸留廃液等の有機廃棄物と、麹菌又は麹を混合し、発酵・乾燥させて飼料を製造する飼料の製造方法が知られている。(特開2003−235464号公報を参照する)
【0009】
また、例えば、飼育床に排泄された家畜の排泄物を効果的に分解して悪臭の発生を防ぐと共に、分解された排泄物を香気性ある飼料として有効利用することを課題とし、その解決手段として、コンクリート床面にエアーパイプを敷設するための溝部を設け、この溝部内にエアー吹出し用の小孔が複数設けられたエアーパイプを配管すると共に、前記コンクリート床面上にクエン酸発酵菌を含む好気性の微生物が吸着された有機性繊維素材からなる敷料を敷き詰めた飼育床であることを特徴とする家畜の飼育床および家畜の飼育方法が知られている。(特開2005−65543号公報を参照する)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ところが、特開平8−9813号公報の開発案件では、豚が飼育される豚舎の床に、オガ屑及び籾殻に醗酵菌と米糠とを混合した混合物を敷き詰め、バクテリアの発生により、豚の糞、尿等の処理を行い、また上記床構造の豚舎で、豚が乳酸菌により醗酵させた飼料を用いて飼育されると、豚舎内の悪臭がほとんど防止されることを特徴とするが、床構造を専用にしなければならず、安価で提供するには問題がある点と使いやすくないという問題点と、さらに、雑草や不要植物対策には使えないという問題点を指摘されている。
【0013】
また、特開平10−174582号公報の開発案件では、炭素源資化性能を有する好気性土壌微生物を含む新規の活性混合微生物と、これを有機廃棄物および/または炭素質資材と共に攪拌・醗酵せしめて得られる、家畜用飼料、畜舎用可食性床材および有機肥料を特徴とするが、雑草や不要植物対策には使えないという問題点を指摘されている。
【0014】
また、特開2001−112365号公報の開発案件では、好気性超高温菌、好ましくは至適温度を85℃以上とする好気性超高温菌又はその混合菌体もしくはこれらの培養物を含む好気性発酵生成物からなる動物舎用の床敷材やこれらの培養物を添加した有機物原料を通気発酵させて製した完熟状態の好気性発酵生成物からなる動物舎用の床敷材を特徴とするが、汎用性が不足しているという問題点を指摘されている。
【0015】
また、特開2003−235464号公報の開発案件では、生ゴミ、家畜屎尿、水産加工廃棄物、蒸留廃液等の有機廃棄物と、麹菌又は麹を混合し、発酵・乾燥させて飼料を製造する飼料の製造方法を特徴とするが、汎用性が不足しているという点と雑草や不要植物対策には使えないという問題点を指摘されている。
【0016】
また、特開2005−65543号公報の開発案件では、コンクリート床面にエアーパイプを敷設するための溝部を設け、この溝部内にエアー吹出し用の小孔が複数設けられたエアーパイプを配管すると共に、前記コンクリート床面上にクエン酸発酵菌を含む好気性の微生物が吸着された有機性繊維素材からなる敷料を敷き詰めた飼育床であることを特徴とする家畜の飼育床および家畜の飼育方法を特徴とするが、専用の床面が必要であり、このためコスト面の課題があるために小規模零細農家での導入は難しいという問題点と雑草や不要植物対策には使えないという問題点を指摘されている。
【0017】
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、家畜飼育場内および家畜飼育場の隣接地での雑草や不要植物の除去問題の解決を図り、且つ小規模零細農家での導入も可能で使いやすく人や動物の健康に悪影響がない、解決方法の提供を目的とする。
また、本発明は、家畜飼育場内や家畜糞蓄積場における悪臭等の環境悪化問題の解決を図り、且つ安価で使いやすく人や動物の健康に悪影響がない、安全で新規な環境悪化問題を解決する方法の提供を目的とする。
また、本発明は、汎用性があるので住宅内外でのペットの悪臭問題解決を図ることも可能であり、且つ人や動物の健康に悪影響がない、悪臭問題を解決する方法の提供を目的とする。
また、本発明は、食品廃棄物を主原料にしたリサイクル飼料やリサイクル肥料の有効利用を図ることを可能にする方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
課題を解決するための第一の手段は、有機廃棄物を主原料にして好気性で高温発生型の微生物を用いて通気手段と80℃〜95℃の温度を維持する手段と撹拌手段を備えた有機廃棄物発酵処理装置によって発酵処理された微生物含有発酵組成物を、家畜飼育場内や家畜糞蓄積場や家畜飼育場の隣接地に散布手段を用いて所定量散布することを特徴とする、家畜飼育場の殺菌方法を提供することである。
【0021】
本発明における、有機廃棄物は、どのような有機物でも使用できるが、資源の有効利用という見地から、藁・藁屑、落ち葉、ヌカ、籾殻、樹皮、切端材、木片、おが屑などの植物性廃棄物、動物の屍体とその臓物、血液、羽毛、魚介類とその臓物などの動物性廃棄物、家畜類や家禽類の糞、下水汚泥、製紙汚泥などの各種の汚泥やスラッヂ、その他の都市ごみ、生ゴミ、食品廃棄物などの生活廃棄物ないし産業廃棄物の他、通常の堆肥や有機質肥料の原料となるもの、その他有機質肥料の原料として処理できる全ての有機性物質を含む。本発明では、これらの有機廃棄物の少なくとも1種以上を使用することが可能である。
前記生ゴミに関しては、例えば、飲食産業、家庭からの調理屑、残飯等を含む。前記食品廃棄物に関しては、例えば、食肉加工廃棄物、蒸留廃液、水産加工廃棄物等を含むが、特に水産加工処理による魚の煮汁、魚の内臓等を使用することができ、水産加工物の製造過程で従来廃棄されている魚全体から分離除去されたものであり、特にその部位を限定するものではない。
【0022】
前記好気性で高温発生型の微生物に関しては、一般的に入手可能なタイプであれば、特に制限なく利用可能である。
また、本発明において用いられる、好気性高温発生型微生物は活動に最適な温度帯が80℃以上である好気性高温菌のことをいい、本発明においては、菌種を問わず使用できる。
また、前記微生物含有発酵組成物に関しては、前記発酵処理の過程で増殖した前記微生物や前記発酵処理の過程で生成した酵素を包含するものとする。
【0023】
また、通気手段と80℃〜95℃の温度を維持する手段と撹拌手段を備えた有機廃棄物発酵処理装置に関しては、処理槽の所定の部位に前記有機廃棄物および前記微生物の投入部が設けられ、投入された前記有機廃棄物および前記微生物は撹拌手段によって十分に攪拌される。また処理槽の所定の部位に設けられた通気手段によって前記攪拌物には十分な空気が供給され不要な水分は排気される。また処理槽に設けられた80℃〜95℃の温度を維持する手段に関しては、前記有機廃棄物の発酵により生じた発酵熱が外部に漏れないよう断熱材を設けただけのタイプでもよいし、前記温度を保持するための加熱手段を設けたタイプの使用でも構わない。本発明では、上述した手段や機能を備えた有機廃棄物発酵処理装置であればどんなタイプでも利用可能である。また、前記撹拌手段に関しては、連続的にまたは一定間隔で撹拌する制御手段を備えたタイプの使用が好ましい。
【0024】
前記家畜飼育場に関しては、狭義では、養豚場や養鶏場や養牛場を指すが、前記動物以外の動物を飼育させる場所も含むものとするが、広義では、前記動物以外の、一般的には「ペット」と呼ばれている動物を飼育させる場所も含むものとするが、この場合の場所には、ペットが販売されている場所やペットが飼われている場所も含むものとする。また、ペットが飼われている場所に関しては、ペットが拘束されている場所やペットが一定の条件の下で移動が可能な場所も含むものとする。
前記ペットに関しては、犬、猫、兎、ハムスター、リス、モルモット、フェレットなどがあるが、一般住宅内外で飼育されている小動物は概ね対象することが可能である。
前記家畜糞蓄積場に関しては、前記家畜飼育場の内部に設けられている場合も、前記家畜飼育場の外部に設けられている場合も含むものとする。
前記家畜飼育場の隣接地に関しては、本発明では、前記家畜飼育場や前記家畜糞蓄積場から半径100m以内を指す。
前記家畜に関しては、牛、豚、馬、羊、などが一般的である。
本発明では、鶏、アヒル、小鳥などの家禽類も対象とすることができる。
【0025】
前記微生物含有発酵組成物が使用できる環境に関しては、牛舎、馬小屋、厩舎、豚小屋などの屋外に設けた大型のハウス状の施設から、鶏小屋、小鳥小屋、犬小屋のような小型ハウス、屋内で飼育するペット類のための、例えば、リスやハムスターなどのトイレ付き飼育函、覆いのない函を置いただけの小犬や猫などのトイレ、或いは小鳥用の鳥籠などの各種ケージに至るまで、あらゆる大きさ・形状のものに使用できる。
【0026】
前記散布手段に関しては、平均粒径1μm〜10μmの乾燥粉体または平均粒径10μm〜100μmの乾燥粉体または平均粒径100μm〜1000μmの乾燥粉体または平均粒径1mm〜2mmの乾燥顆粒体または平均粒径2mm〜3mmの乾燥顆粒体または平均粒径3mm〜4mmの乾燥顆粒体または平均粒径4mm〜5mmの乾燥顆粒体を散布する装置や散布する器具や散布する道具などで一般的に入手可能なタイプを使用することができる。
【0027】
前記殺菌に関しては、本発明で使用する微生物や本発明に係る微生物含有発酵組成物に含まれる微生物や酵素以外の、雑草や不要植物の種子、悪臭の原因となる腐敗菌やバクテリアや黴菌や細菌を殺すことであり、本発明では発酵熱の作用や酵素作用などの方法を利用する。なお、本発明では、滅菌、除菌、抗菌、などという作用を前記殺菌と類似する作用または同義語であるとする。また、一般的には、滅菌とは、熱・薬品・加圧・放射線などによって細菌を死滅させることの意味で使われ、除菌たは、有害(本発明にとって)な菌を取り除くことの意味で使われ、抗菌とは、細菌の増殖を抑えることの意味で使われる場合が多いが、本発明でもこの作用を利用するものとする。
【0028】
本発明に係る微生物含有発酵組成物を、前記家畜飼育場内や前記家畜糞蓄積場や前記家畜飼育場の隣接地に前記散布手段を用いて、所定量散布することで、例えば前記家畜や前記動物や前記ペットの排泄した排泄物の表面に所定量散布することになり、また例えば前記家畜や前記動物や前記ペットの移動した地面の表面に所定量散布することになり、また例えば前記家畜や前記動物や前記ペットの拘束されている地面の表面に所定量散布することになり、また例えば前記家畜や前記動物や前記ペットの餌が設置されている場所や餌が収納されている容器の中に所定量散布することになり、およそ、前記家畜や前記動物や前記ペットの接触する可能性のある部位には前記微生物含有発酵組成物が接触することになり、前記家畜や前記動物や前記ペットの接触する可能性のある部位に存在する有機物(飼料の食べ残し、敷き藁等に混入している雑草や不要植物の種子、糞尿、など)に接触することでこれら有機物の発酵が開始される。この発酵作用により、有機物から発せられる悪臭(主として、アンモニア、硫化水素、アセトアルデヒド、ノルマル吉草酸などの低級脂肪酸が発生することによる)が除去され、ほとんど無臭の状態に変化する。また、雑草や不要植物の種子なども死滅するか、発芽が阻止される状態になる。さらに、前記家畜や前記動物や前記ペットの餌に前記微生物含有発酵組成物が混入されることになり、この結果、前記家畜や前記動物や前記ペットの糞尿の悪臭が軽減される。
本発明者たちは、上記の作用を見出して、本発明に至ったのである。
【0030】
課題を解決するための第二の手段は、前記好気性高温発生型微生物が、バチルス菌群、放線菌群、乳酸菌群、古細菌群、の中から選択して二以上の菌を含む微生物であることを特徴とする、課題を解決するための第一の手段に記載の家畜飼育場の殺菌方法を提供することである。
【0031】
本発明での好気性高温発生型微生物に関しては、例えば、好気性高温発生型のバチルス菌であれば一般的に入手できるタイプであれば使用可能であり、好気性高温発生型の放線菌であれば一般的に入手できるタイプであれば使用可能であり、好気性高温発生型の乳酸菌であれば一般的に入手できるタイプであれば使用可能であり、好気性高温発生型の古細菌であれば一般的に入手できるタイプであれば使用可能である。
【0032】
本発明で使用できる好気性高温発生型微生物としては、バチルス菌群、放線菌群、乳酸菌群、古細菌群、を含む微生物群の中から選択して二以上の菌を含む微生物群を使用することが好ましいが、例えば、鈴木光雄氏(沖縄県名護市為又1219−195番地)の開発したタイプを利用することが好適である。このタイプの好気性高温発生型微生物群及びこの微生物群により生産される酵素は、タンパク質を分解し、窒素をアミノ酸として菌体内に固定する機能を有している。
前記好気性高温発生型微生物群及びこの微生物群により生産される酵素は、80℃〜95℃の温度下では胞子状態で生存でき、例えば、この微生物及び有機系廃棄物を80℃以下で醗酵させて、前記微生物や前記酵素を増殖させた後、80℃〜95℃の温度下で乾燥しても、悪臭の原因となる細菌や不要微生物や雑草や不要植物の種子は殺菌されても、前記好気性高温発生型微生物群及は生き残リ、本発明で使用された後でも再度活躍する特徴を有する。
前記好気性高温発生型微生物群の一種である、前記鈴木光雄氏開発微生物群は、複数種類のバチルス菌、放線菌、乳酸菌、古細菌を含んでいる。
【0035】
課題を解決するための第三の手段は、前記有機廃棄物が、家庭系生ゴミ、学校生ゴミ、事業系生ゴミ、家畜の排泄物から選択されて少なくとも一種用いられることを特徴とする、課題を解決するための第一の手段または解決するための第二の手段に記載の家畜飼育場の殺菌方法を提供することである。
【0036】
前記家庭系生ゴミに関しては、厨芥、野菜くず、食事残滓などがあり、都市周辺への人口の集中が近年顕著になり、これら生ゴミの処理に関してのより良い問題解決の方法を望む自治体が多くなってきた。
前記学校生ゴミに関しては、厨芥、野菜くず、給食残滓などがあり、近年児童や生徒の食生活の乱れから、特に給食残滓の処理量が増大しこれら生ゴミの処理に関してのより良い問題解決の方法を望む自治体が多くなってきた。
前記事業系生ゴミに関しては、飲食店生ゴミ、食品販売店食品廃棄物、食品加工廃棄物、畜産加工廃棄物、水産加工廃棄物などがあり、これらから発生する膨大な生ゴミの処理費用に各自治体は頭を抱えている。また、近年特に食品販売店食品廃棄物の増大が問題になっており、例えば、コンビニエンスストアからの賞味期限切れの食品の増大に、多くのコンビニエンスストアはその処理にコストアップを強いられている。
【0037】
前記家畜の排泄物に関しては、従来、牧場や畜産地において発生する畜糞は、屋外に野積みされ、約1年間で堆肥化されていたが、この畜糞の野積みは、畜糞中のアンモニア態窒素及び硝酸態窒素が、雨水により洗い流されて土中に浸透し、地下水を汚染することになるために、畜糞の屋外の野積みは禁止され、その処理が問題となっている。
【0040】
課題を解決するための第四の手段は、前記好気性高温発生型微生物の使用量を所定量よりも比較的過剰気味に調整することを特徴とする、課題を解決するための第一の手段または解決するための第二の手段に記載の家畜飼育場の殺菌方法を提供することである。
【0041】
前記有機系廃棄物の発酵における前記好気性高温発生型微生物の配合比は、一般的には、有機系廃棄物100重量部に対し、1〜20重量部であるが、本発明では、目的に応じて20〜50重量部であるのが好ましい。
また、上述した方法で得られた前記微生物含有発酵組成物1g当りには、前記好気性高温発生型微生物を約10億以上含んでいるので、本発明においては、汎用性のある微生物含有発酵組成物として利用できる。すなわち、本発明における微生物含有発酵組は、前記好気性高温発生型微生物の組合せや量を調節することで、家畜の飼料になったり、家畜飼料の添加剤になったり、雑草や不要植物の抑制材料になったり、前記家畜飼育場内や前記家畜糞蓄積場や前記家畜飼育場の隣接地の前記殺菌性組成物になったり、一般的植物や農産物の肥料になったりすることが可能である。
【0043】
課題を解決するための第五の手段は、前記微生物含有発酵組成物が、粉体または顆粒状成形体またはチップ状成形体またはペレット状成形体であることを特徴とする、課題を解決するための第一の手段または課題を解決するための第二の手段に記載の家畜飼育場の殺菌方法を提供することである。
【0044】
前記組成物が粉体またはペレットであることを特徴とするが、粉体状またはペレット状だけでなく、チップ状もしくは顆粒状に成形しても構わない。
【0045】
本発明に係る動物舎用の床敷材は、上記のようにして製した完熟状態の好気性発酵生成物からなるので、通常は乾燥状態でさらさらした砂状又は微礫状を呈している。したがって、この好気性発酵生成物を篩いにかけるが又はさらに細かく砕いて、通常はできるだけ均一な小粒状にして使用する。好ましくは、この好気性発酵生成物を押し出し造粒機などを用いて、適宜の大きさ・形状に成形して使用するとよい。この場合のバインダーとしては、カゼインナトリウム、コーンスターチ、デキストリンなどの水溶液や石灰分(例えばパルプ汚泥)などが適当である。大きさとしては、使用する動物の形態や性状に応じて、粒径0.5mm程度のものから20mm程度のものまで適宜選択して成形するとよい。動物の足に付着しないような大きさにするのが好ましいが、家畜類などの大型動物用に使用する場合はやはり大きく成形したものを使用するのが好ましい。形状としては、ペレット状又はチップ状もしくは顆粒状など任意の形状を選択できる。
【0047】
課題を解決するための第六の手段は、前記微生物含有発酵組成物を家畜またはペットの飼料に1〜20重量%配合したことを特徴とする、課題を解決するための第一の手段から課題を解決するための第五の手段のいずれかに記載の家畜飼育場の殺菌方法を提供することである。
【0048】
対象とする動物は特に限定するものではなく、ペット類であれば(猫、犬、ウサギ、ラット、ハムスター等)、いずれにも与えることができる。通常、粉体物として、1日当たり、0.1〜1g/kg体重の割合で毎日与えることにより、1〜3週間後には動物の糞尿の臭いが消え、すぐれた消臭効果が現れる。したがって、動物飼料の添加物として用いる場合は、対象とする動物、摂飼方法等によって異なるが、通常、動物飼料全量に基づいて、粉体物として1〜10重量%程度の割合で添加することが好ましい。
【発明の効果】
【0050】
本発明の前記微生物含有発酵組成物を前記場所や前記環境や前記家畜飼育場内や前記家畜飼育場の隣接地で使用することで、これらの場所で雑草や不要植物の種子が除去されることで、導入者のこれらの除去作業が大幅に軽減された。
本発明の前記微生物含有発酵組成物は大部分がリサイクル材料で構成されているので低コストで提供でき、使いやすく人や動物の健康に悪影響がないので、小規模零細農家での導入も可能となる、家畜飼育場の殺菌方法を提供できる。
【0051】
本発明の前記微生物含有発酵組成物を前記場所や前記環境や前記家畜飼育場内や前記家畜飼育場の隣接地で使用することで、飼料の食べ残しや糞尿などの有機物の腐敗が抑制され、これら有機物の腐敗による悪臭等の環境悪化問題の解決を図ることが可能になる家畜飼育場の殺菌方法を提供できる。
また、本発明による悪臭等の環境悪化問題抑制手段が、生ごみを主原料にしたリサイクル材料である前記微生物含有発酵組成物で構成されているので、低コストで提供でき、使いやすく人や動物の健康に悪影響がないので、小規模零細農家での導入も可能となる、家畜飼育場の殺菌方法を提供できる。
【0052】
本発明の前記微生物含有発酵組成物を前記場所や前記環境や前記家畜飼育場内や前記家畜飼育場の隣接地で使用することで、前記家畜や前記家禽や前記ペットの餌に適量混入することになり、結果的に前記家畜や前記家禽や前記ペットが前記微生物含有発酵組成物を適量摂取することになり、前記家畜や前記家禽や前記ペットの糞尿の悪臭を軽減することが可能になり、これらの場所の飼育環境や労働環境や周囲の環境悪化問題の解決を図ることが可能になる家畜飼育場の殺菌方法を提供できる。
また、本発明による前記家畜や前記家禽や前記ペットの前記微生物含有発酵組成物の適量摂取手段が、生ごみを主原料にしたリサイクル材料である前記微生物含有発酵組成物で構成されているので、低コストで提供でき、使いやすく人や動物の健康に悪影響がないので、小規模零細農家や一般家庭や一般個人での導入も可能となる、家畜飼育場の殺菌方法を提供できる。
【0053】
また、本発明による家畜飼育場の殺菌方法が市場に普及することになると、食品廃棄物を主原料にしたリサイクル飼料やリサイクル肥料の有効利用を図ることが可能になり、前記家庭系生ゴミに関しての処理問題や前記学校生ゴミに関しての処理問題や前記事業系生ゴミに関しての処理問題を解決することが可能になる家畜飼育場の殺菌方法を提供できる。
つまり、本願発明によって、有機廃棄物の処理方法について指摘されていた、環境上、技術上および経済上の問題点を一挙に解消すると共に、その再生・再利用が有効に図れるなどの幾多の優れた作用効果を奏するのである。
【0054】
本発明をペット用の食品に0.5〜10重量%配合すると、ペットの糞尿から生じる悪臭を軽減する微生物含有発酵組成物が提供できる。
本発明をペット用の居住具に適量散布することで、ペットの糞尿から生じる悪臭を軽減する微生物含有発酵組成物が提供できる。
【0055】
上記詳細に説明のとおり、本発明に係る家畜飼育場の殺菌方法は、動物舎に特有の悪臭を分解しこれを除去してしまう働きをするので、例えば、鶏舎や牛舎、豚小屋などに使用した場合、悪臭が除去されることから環境が改善され、飼育舎を敷地内に広く設けることができ、牧場や養鶏施設の有効利用と耐用年数の向上などの効果を生じる。また本発明に係る動物舎の床敷材は、動物に特有のダニや蚤などを殺しハエやウジを駆除することができる。
したがって、本発明に係る家畜飼育場の殺菌方法を使用すると、伝染病を防止することができる。
また鶏舎に使用した場合、鶏の死亡率を減少させることができる。さらに本発明に係る動物舎の床敷材は、繰り返して使用できるとともに、したがって本発明に係る動物舎の床敷材は、使用後の処理がきわめて容易である。そのため、養鶏業や牧畜業においては、従来のおが屑などを切り出して床敷材を作る手間や床敷材を交換する手間が大いに減少するとともに、消毒作業がほとんど不要になるなど、労力を大いに軽減させることができる。
【0056】
このように、本発明に係る家畜飼育場の殺菌方法は、動物の排泄物処理材として使用できることは勿論、大小あらゆる動物の住環境を衛生的に保持し動物の健康状態を改善できる上、その飼い主の住環境を好適に維持でき、かつ飼い主の労力を省くなどきわめてすばらしい効果を有する。したがって、本発明を家畜飼育場で使用することは、汚れやすい豚、牛、馬、羊など家畜類、また鶏の飼育舎に使用すると特に効果的であるので、養鶏業や畜産業において大いに有用である。
【0057】
本発明の家畜飼育場の殺菌方法は、繰り返して生産される有機質肥料の製造過程で生じる副産物ともいうべき好気性発酵生成物からなるので、生産コストが安く、したがって大量に使用しても経費が大きくアップしないので、きわめて経済的である。例えば、本発明の微生物含有発酵組成物を家畜飼育場に毎日散布しても、大した経費はかからない。
【0058】
本発明の家畜飼育場の殺菌方法は、動物の排泄物を分解・発酵するだけでなく、動物舎に特有の動物の体臭やその排泄物に起因する悪臭、また消毒剤の臭い、飼料中の成長剤や防腐剤の臭いなどを吸収して、これらを分解・除去してしまう働きをする。したがって、本発明に係る微生物含有発酵組成物は、動物舎用の臭気除去材であるということもできる。また動物に特有のダニや蚤などを殺し、ウジやハエを駆除することができることで、これら飼育舎の環境を改善できるので、これら家畜類・家禽類の衛生と健康の維持に大いに有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0060】
以下、実施例つぎに参考例および実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、これに限定されるものではない。
【実施例1】
【0061】
(微生物含有発酵組成物の調製)
有機廃棄物として、コンビニエンスストアやスーパーストアーから回収した賞味期限切れの食品や食材約20kgと籾殻約5kgと鈴木光雄氏(沖縄県名護市為又1219−195番地)の開発した好気性高温発生型微生物を付着させた米ぬか約5kgを、市販されている生ゴミ処理機(大東産業株式会社の製品、新潟市亀田工業団地)に投入し、通気しながら攪拌し発酵開始後80℃以上になったらその温度を維持しながら約8時間後には所望する微生物含有発酵組成物の粉体が約15kg得られた。これを繰り返し所望する量を得た後に保存した。
この微生物含有発酵組成物の粉体15kgを、2006年5月の初旬に新潟市郊外にある牛舎(横越地区)の内部に一日に3kgずつ5日間散布したら悪臭が軽減され、その後1ヶ月間その状態を保持し、さらに新規の雑草が生育することがなかった。
【実施例2】
【0062】
(畜糞による脱臭効果の検証)
実施例1で得られた微生物含有発酵組成物を用いて、脱臭効果を検証した。牛糞を密閉容器に入れてその容器内の空気を採取して、アンモニア、硫化水素、メチルメルカプタン、トリメチルアミンを計測した。微生物含有発酵組成物を牛糞約100gの表面に均一に分散するように約10g散布した。8時間後と24時間後、容器内の空気を採取して、アンモニア、硫化水素、メチルメルカプタン、トリメチルアミンを計測した。結果を以下の表1に示す。
【表1】

以上の、測定結果から本発明の微生物含有発酵組成物は悪臭の原因となる腐敗菌に関して優れた殺菌効果を有することが明らかとなった。
【実施例3】
【0063】
上記実施例1の本発明の散布後1時間後に、牛舎内の飼育床にあった牛糞100gを採取して、容量約500mlの軟質プラスチック製ボトルに入れた。このチューブの蓋には軟性チューブが接続されており、前記チューブを閉塞して密閉し、8時間、25℃にて放置した後、前記チューブを北川式検知管に接続し、アンモニア濃度を測定した。
測定は散布後1日目、3日目、5日目に行った。散布後1日目のアンモニア濃度は約3ppmであり、臭気強度は人間が何の臭いか判別できる程度の臭いであったが、散布後3日目のアンモニア濃度は約0.5ppmであり、1日目よりは相当軽減されたと感じる程度の臭いであったが、散布後5日目以降はアンモニアは検知されず、悪臭の発生はなかった。
【実施例4】
【0064】
《猫のトイレでの使用例》
深さ300mm、長さと幅がそれぞれ1000mmの蓋のない空き箱からなる子猫用トイレを室内に設け、その200mmの深さまで、実施例1で得た微生物含有発酵組成物(直径5mmの顆粒状に成形したもの)を敷きつめ、表面を均一にならした。この上に子猫が排泄した後8時間放置した。この間、全く臭いは発しなかった。この後1ヶ月間この状態を保持した。
【実施例5】
【0065】
(犬の糞尿を用いた官能試験)
下記の方法で、実施例1で得た微生物含有発酵組成物の官能試験を行った。
試験方法として、健康な成人10名(男性5名、女性5名、年齢20〜45歳)をサンプリングし、ペットで飼育している小型犬の餌に実施例1で得た微生物含有発酵組成物の10%混入を1週間続けた後に、この犬から採取した泄糞尿200gをポリ袋に投入し、におい紙を1分間ポリ袋に挿入した後取り出し、その臭いを悪臭防止法による6段階臭気強度表示法により評価した。なお、表示法の詳細は以下のとおりである。
臭い強度0:無臭
臭い強度1:やっと感知できる臭い(検知閾値)
臭い強度2:何の臭いかわかる弱い臭い(認知閾値)
臭い強度3:楽に感知できる臭い
臭い強度4:強い臭い
臭い強度5:強烈な臭い
【0066】
(実施例5の試験結果)
実施例5の結果から下記のことが明らかとなった。
男性A25歳(強度1.4)、男性B28歳(強度1.0)、男性C33歳(強度0.8)、男性D37歳(強度1.1)、男性E42歳(強度1.2)、女性F20歳(強度1.5)、女性G22歳(強度1.3)、女性H31歳(強度1.4)、女性I35歳(強度1.6)、女性J45歳(強度1.1)、
以上の、試験結果から本発明の微生物含有発酵組成物は優れた消臭効果を有することが官能的にも明らかとなった。
【実施例6】
【0067】
(猫の糞尿を用いた官能試験)
下記の方法で、実施例1で得た微生物含有発酵組成物の官能試験を行った。
試験方法として、健康な成人10名(男性5名、女性5名、年齢20〜45歳)をサンプリングし、ペットで飼育している猫の餌に実施例1で得た微生物含有発酵組成物の10%混入を1週間続けた後に、この猫から採取した泄糞尿200gをポリ袋に投入し、におい紙を1分間ポリ袋に挿入した後取り出し、その臭いを悪臭防止法による6段階臭気強度表示法により評価した。なお、表示法の詳細は以下のとおりである。
臭い強度0:無臭
臭い強度1:やっと感知できる臭い(検知閾値)
臭い強度2:何の臭いかわかる弱い臭い(認知閾値)
臭い強度3:楽に感知できる臭い
臭い強度4:強い臭い
臭い強度5:強烈な臭い
【0068】
(実施例6の試験結果)
実施例6の結果から下記のことが明らかとなった。
男性A25歳(強度1.5)、男性B28歳(強度1.2)、男性C33歳(強度1.0)、男性D37歳(強度1.1)、男性E42歳(強度1.2)、女性F20歳(強度1.6)、女性G22歳(強度1.4)、女性H31歳(強度1.5)、女性I35歳(強度1.7)、女性J45歳(強度1.3)、
以上の、試験結果から本発明の微生物含有発酵組成物は優れた消臭効果を有することが官能的にも明らかとなった。
【実施例7】
【0069】
また、実施例1で得られた微生物含有発酵組成物を用いて、養鶏場から採取した鶏糞についての脱臭効果を計測した。結果を表2に示す。
微生物含有発酵組成物を鶏糞約100gの表面に均一に分散されるように約10g散布した。8時間後と24時間後、容器内の空気を採取して、アンモニア、硫化水素、メチルメルカプタン、トリメチルアミンを計測した。結果を次の表2に示す。
【表2】

以上の、測定結果から本発明の微生物含有発酵組成物は悪臭の原因となる腐敗菌に関して優れた殺菌効果を有することが明らかとなった。
【実施例7】
【0070】
(牧場での脱臭)
この微生物含有発酵組成物の粉体15kgを、2006年5月の初旬に新潟県阿賀野市郊外にある牛舎(安田地区)の悪臭の発生源としての糞尿受け桶と堆肥置き場とに一日に3kgずつ5日間散布したら悪臭が軽減され、その後1ヶ月間その状態を保持し、さらに新規の不要植物が生育することがなかった。
【実施例8】
【0071】
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明に係る前記微生物含有発酵組成物および家畜飼育場の殺菌方法によれば、家畜を大規模に飼育する場合でも小規模に飼育する場合でも悪臭の軽減効果や雑草や不要植物の抑制効果には、それほど差を感じさせずに使用することができる。また、前記微生物含有発酵組成物に関しては、使用した後にはメンテナンスの必要はなく、そのまま散布し続けても問題はないので、本発明の導入者は廃棄物を出すことなく家畜飼育に専念することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有機廃棄物を主原料にして好気性で高温発生型の微生物を用いて通気手段と平均80℃〜95℃の温度を維持する手段と撹拌手段を備えた有機廃棄物発酵処理装置によって発酵処理された微生物含有発酵組成物を、家畜飼育場内や家畜糞蓄積場や家畜飼育場の隣接地に散布手段を用いて所定量散布することを特徴とする、家畜飼育場の殺菌方法。
【請求項2】
前記好気性高温発生型微生物が、バチルス菌群、放線菌群、乳酸菌群、古細菌群、の中から選択して二以上の菌を含む微生物であることを特徴とする、請求項1に記載の家畜飼育場の殺菌方法。
【請求項3】
前記有機廃棄物が、家庭系生ゴミ、学校生ゴミ、事業系生ゴミ、家畜の排泄物から選択されて少なくとも一種用いられることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の家畜飼育場の殺菌方法。
【請求項4】
前記好気性高温発生型微生物の使用量を所定量よりも比較的過剰気味に調整することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の家畜飼育場の殺菌方法。
【請求項5】
前記微生物含有発酵組成物が、粉体または顆粒状成形体またはチップ状成形体またはペレット状成形体であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の家畜飼育場の殺菌方法。
【請求項6】
前記微生物含有発酵組成物を家畜またはペットの飼料に1〜20重量%配合したことを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれかに記載の家畜飼育場の殺菌方法。

【公開番号】特開2008−118(P2008−118A)
【公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−196168(P2006−196168)
【出願日】平成18年6月20日(2006.6.20)
【出願人】(506246184)有限会社フジカ総業 (1)
【Fターム(参考)】