説明

容器入り食品および容器入り食品の製造方法

【課題】 消費者の多様なニーズに応えられる容器入り食品を製造ロスや販売ロスを生じることなく提供可能とする。
【解決手段】 上面を開放した2つの容器をヒンジ部H1、H2を介して擺動自在に連接すると共に、被蓋した状態で仮固定可能な蓋体20をヒンジ部H1を介して擺動自在に設けることにより一方の容器を蓋付き容器10とし、上記の被蓋した蓋付き容器10と他方の蓋無し容器30とを擺動により折り重ね自在とした包装容器Pを使用し、上記包装容器中の蓋付き容器10に食品F1を収容すると共に被蓋し、蓋無し容器30を空の状態でそこに折り重ねた状態で容器全体を包装状態で固定して流通可能な状態とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、容器に収容された状態で流通に供される容器入り食品に関し、特にコンビエンスストアやスーパーマーケットの店頭で販売される弁当や惣菜類に関する。
【背景技術】
【0002】
容器に収容された容器入り食品としてはご飯などの主菜とおかずなどの副菜を収容した弁当が古くから存在するが、コンビニエンスストアやスーパマーケットの普及と共に今では生活にかかせない食品の一分野として広く流通されるに至っている(例えば、特許文献1)。
【0003】
前記の弁当は、樹脂シートを真空成形、圧空成形および真空・圧空成形などの熱成形法で成形して得られる使い捨てタイプの蓋付き容器を用いるのが一般的であり、食品工場においてこの容器に例えば米飯などの主菜とおかずとなる副菜を収容して被蓋固定した後、各店舗に輸送されて流通に供される。
【0004】
また、パック詰め米飯など主菜単体のみで、あるいはおかずパックなど副菜単体のみで、それぞれ独立して流通に供されることもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−36284号公報
【特許文献2】特開2002−345528号公報
【特許文献3】実用新案登録第3066150号公報
【特許文献4】特開2002−160786号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記の弁当は食品工場で調製されたものが包装状態を維持しままで流通に供され店頭に並ぶので、消費者はあたかも通常の商品のように手軽に手に取って選別し購入することができる利便性を有する。また、本来流通を前提とした包装形態なので消費者がそれを持ち帰る場合も携帯に関して格別の注意を払わないで済むという手軽さもある。
【0007】
しかしながら、主菜と副菜を同時に収容することを本質とする弁当においては、消費者によって要求する主菜の量が異なることが多く、米飯を例にとれば、ある者はご飯の量が少ないものを好むのに対し、ある者は多いものを好むなど要求にばらつきがある。一方、副菜もいくつかのバリエーションを揃えておく必要がある。
【0008】
よって、本来であれば米飯などの主菜に関しては、並盛り、大盛り、小盛りなどのバリエーションを揃えておくのが望ましいが、これらと複数種ある副菜のバリエーションを組み合わせると、組み合わせ数が膨大となるので、売れ残りなどを危惧して主菜に関しては定量のものを一種類しか用意できないジレンマがあった。
【0009】
同様に、主菜の種類に関しても消費者の嗜好は多様化しており、米飯でなく麺類やパン類を好む消費者もおり、また、米飯の中でも白米でなく焼き飯や炊き込みご飯、酢飯あるいはおにぎりなどの変わり米飯を好む者もいる。本来であれば、これらのそれぞれに対して副菜のバリエーションを選択可能にすることが望ましいが、前記と同様に膨大な組み合わせ数となるために、これらの変わり米飯に対しては副菜は一種類のものしか用意できないのが通常であった。
【0010】
上記の問題点に鑑みて創作された発明として特許文献2に記載のものが存する。この発明は主菜や副菜を単独で収容した小容器を店頭でトレーに嵌め込んで弁当を完成させるというもので、消費者の多様な嗜好に応えることのできる優れた発明ではあるが、トレーに加えて多数の容器を要することになり、製造コストが嵩むほかに、購入した消費者にとっても空き容器の廃棄が煩わしいという問題を生じた。
【0011】
ところで、コンビニエンスストアやスーパマーケットなどの小売店舗においては店内に独自の調理設備を備えるものもあり、これらのテークアウト販売と食品工場により調製されて店頭に並ぶ弁当とは別系統となっていた。しかしながら、消費者にとってはどちらも自宅に持ち帰って食べるものであることには変わりなく、例えば、食品工場により調製された弁当に加えて、店内で調製されるおでんや揚げ物、あるいは刺身を副菜として自宅で食したい場合がある。しかしながら、これらは個別に購入し、個別の包装容器で持ち帰らなければならないので持ち帰りにあたって嵩張るだけでなく、自宅に帰ってからもこれらを一旦容器から出して自宅の食器に詰め直すなどの手間を要する不便さがあった。
【0012】
一方、食品工場において調製されてから流通経路を経て小売店舗に届く容器入り食品においては採用できる食品に自ずから制約があり、例えば賞味期限や保管にあたっての温度条件がシビアな刺身などの生ものや、液漏れのおそれがあるおでんなどの汁ものは採用が難しかった。すなわち、仮に賞味期限や保管にあたっての温度条件がシビアな食品を収容した場合は、他の食品はこれらの条件が緩やかであるにもかかわらず容器入り食品全体としてはこちらのシビアな条件を採用せざるを得ず、ロスが生じた。また、流動状の食品あるいは流動物を伴った食品である汁ものは輸送時における移動や揺れなどのリスクを想定し、液漏れしにくいシール性が高い包装容器を使用せざるを得ず包装コストが増大する問題があった。結局、これらに関しては店内調理品でしか対応できず、例えば「おでん弁当」や「刺身弁当」などの実現は困難であった。
【0013】
また、コンビニエンスストアやスーパマーケットなどの小売店舗においては独自の調理設備を備える場合があっても、全てのジャンルのものを備えていることは稀で、例えば、揚げ物などのフライヤーのみとか、おでんの鍋のみとか、焼き立てパン工房のみとか、鮮魚の調理場のみしか備えていない場合が多い。よって、これらを単品でテークアウト販売することはできてもその他の食品は自家調製できないために、他の主菜や副菜と組み合わせたその店独自の弁当を製造、販売することはできず。折角の設備が十分活用できないうらみがあった。
【課題を解決するための手段】
【0014】
この発明は以上の従来技術の問題点に鑑みて創作されたものであり、消費者や小売り店舗が自由にアレンジできる容器入り食品全体および容器入り食品の製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
すなわち、この発明の容器入り食品は上面を開放した2つの容器をヒンジ部を介して擺動自在に連接すると共に、被蓋した状態で仮固定可能な蓋体をヒンジ部を介して擺動自在に設けることにより一方の容器を蓋付き容器とし、上記の被蓋した蓋付き容器と他方の蓋無し容器とを擺動により折り重ね自在とした包装容器を使用し、上記包装容器中の蓋付き容器に食品を収容すると共に被蓋し、蓋無し容器を空の状態でそこに折り重ねた状態で容器全体を包装状態で固定して流通可能な状態としたことを特徴とする。
【0016】
前記の包装容器自体は既に特許文献3や4で公知であるが、これらは蓋付き容器および蓋無し容器のそれぞれに同時に食品を収容することを前提に開発されたものであり、その目的とするところは、被蓋した蓋付き容器に他方の蓋無し容器を擺動により折り重ね自在とすることにより持ち運びに便利なように容器の幅を減少する点にあり、そこでは本願発明における技術的課題は意識されていない。
【0017】
また、この発明の容器入り食品の製造方法は上面を開放した2つの容器をヒンジ部を介して擺動自在に連接すると共に、被蓋した状態で仮固定可能な蓋体をヒンジ部を介して擺動自在に設けることにより一方の容器を蓋付き容器とし、上記の被蓋した蓋付き容器と他方の蓋無し容器とを擺動により折り重ね自在とした包装容器を使用し、食品工場において上記包装容器中の蓋付き容器に食品を収容すると共に被蓋し、他方の容器を空の状態でそこに折り重ねた状態で容器全体を包装状態で固定して小売店舗に輸送し、小売店舗の店頭において蓋無し容器を開いてそこに工場で収容された食品とは異なる保管条件の食品を収容し、再度、容器全体を包装状態で固定したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
よって、この発明の容器入り食品によれば、食品は包装容器中の一方の容器中にのみ収容され、他方の容器は空の状態のまま半完成の状態で流通に供されるので、消費者は小売店舗において他方の空の容器を開いて、好みに応じてそこに小売店舗で販売される食品を収容して容器入り食品を完成させることが可能となる。その結果、売れ残りのリスクを気にすることなく食品の量や種類などに関し消費者の嗜好にあった容器入り食品を他種類化することが可能となる。
【0019】
例えば、予め包装容器中に収容される米飯に関し、並盛り、大盛り、小盛りの3種類を用意し、これらに関し小売店舗において空の容器に好みの副菜を収容する場合、仮に副菜の種類が5種類あるとした場合、従来技術では食品工場において15種類の容器入り食品を製造しなくてはならなかったところ、この発明によれば3種類で済み、製造手間が軽減できるだけでなく、店頭における売れ残りのリスクも大幅に減少される。
【0020】
そして、この場合、蓋付き容器に予め収容されている食品は被蓋されているので、店頭で他方の空の容器を開いても収容されている食品が露出することはなく、例えばセルフサービスで食品を収容する場合でも安心して他方の空の容器を開くことができる。
【0021】
また、店頭で食品を収容した後は再度容器を折り重ねて容器全体を包装状態に戻すことにより容易に携帯することができる。この場合、前記したように蓋付き容器に予め収容されている食品は被蓋されているので、こちらの容器を上にしても収容された食品は落下せず、店頭で食品を収容した容器の方を下にすることができ、例えばおでんなどの汁物の食品も安心して持ち帰ることが可能となる。
【0022】
次に、この発明の容器入り食品の製造方法によれば、食品工場において食品は包装容器中の一方の容器中にのみ収容され、他方の容器は空の状態のまま半完成の状態で小売店舗に輸送され、小売店舗において他方の空の容器を開いて、工場で収容された食品とは異なる保管条件の食品を収容して容器入り食品を完成させるので、保管条件がネックとなって今までは提供が困難であった容器入り食品を低コスト、低リスクで提供することが可能なる。例えば、賞味期限が短い食品や温度条件がシビアな食品は店頭で収容し、その他の食品は食品工場において収容したり、流通時の液漏れ対策を施さなくてはならない流動状や流動物を伴った食品は店頭で収容し、固形食品は食品工場において収容したりすることにより前記の提供が可能となる。
【0023】
また、以上の発明における容器入り食品はバラエティに富んだ食品内容であるにもかかわらず、容器を複数個に分散することなく単体の容器で実現できるので包装コストを軽減することができる。一方、消費者にとっても多数の容器を持ち帰らなくて済むので携帯が楽であり、また、自宅に帰ってからもこれらを一旦容器から出して自宅の食器に詰め直さなくてもそのままワンタッチで食することができ、さらに単体の容器なので廃棄も容易であり環境にも優しい。
【0024】
さらに、独自の調理設備を備えた小売店舗においては、食品工場で収容される食品と自店舗で販売される食品を効率よく組み合わせて販売することが可能となるので、販売戦略上、自店舗の食品の付加価値を高めることが可能となり、売上向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】この発明の容器入り食品に使用する包装容器の展開状態の斜視図。
【図2】この発明の容器入り食品の製造工程を示す側面図。
【図3】この発明の容器入り食品の製造工程を示す側面図。
【図4】この発明の容器入り食品の側面図。
【図5】この発明の容器入り食品の製造方法の工程を示す側面図。
【図6】この発明の容器入り食品の製造方法により製造される容器入り食品の側面図。
【図7】この発明の容器入り食品に使用する包装容器の組み立て状態の斜視図。
【図8】同上、一部切り欠き斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1および図7〜図8はこの発明の容器入り食品に使用する包装容器Pの一例を示す図である。この包装容器Pは例えば透明な合成樹脂シートを真空成形、圧空成形および真空・圧空成形などの熱成形法で成形して得られる使い捨てタイプのものを想定している。この包装容器Pは上面を開放した深皿状の2つの容器10、30をヒンジ部H2を介して擺動自在に連接した構成よりなり、一方の容器10にはさらに蓋体20をヒンジ部H1を介して擺動自在に設けることにより蓋付き容器10とし、この被蓋した蓋付き容器10と他方の蓋無し容器30とを擺動により折り重ね自在としている。
【0027】
また、前記の蓋付き容器10の開口周縁には鍔部11を形成し、蓋部20の周縁にも鍔部21を形成し、さらに蓋無し容器30の開口周縁にも鍔部31を形成することにより、蓋付き容器10に蓋部20を被蓋した時は鍔部11と鍔部21が、被蓋した蓋付き容器10に蓋無し容器30を折り重ねた時は鍔部11と鍔部31が互いに密接するようにしている。
【0028】
一方、前記蓋付き容器10の開口に環状の係合凹部12を、これに対応する蓋部20の裏面に環状の係合凸部22を設けることにより、被蓋時に上記係合凹部12に係合凸部22が嵌入されることにより、蓋付き容器10に蓋部20を被蓋状態で仮固定可能としている。
【0029】
また、前記蓋無し容器30の開口に環状の係合凸部32を、これに対応する蓋部20の表面に環状の係合凹部23を設けることにより、被蓋した蓋付き容器10に蓋無し容器30を折り重ねた時に上記係合凹22に係合凸部32が嵌入されることにより、これらの容器間の横ずれを防止している。なお、蓋部20の係合凸部22と係合凹部23は表裏の関係に成形される。
【0030】
この発明の容器入り食品は、図2に示すように包装容器Pの蓋付き容器10に食品F1を収容し、蓋体20を被蓋し、さらに図3〜図4に示すように蓋無し容器30を空の状態でそこに折り重ねた状態で容器全体を包装状態で固定して流通可能な状態とすることにより完成される。なお、容器全体を包装状態で固定する手段としては粘着テープやステップラーによる鍔同士の固着や容器全体やその一部のシュリンク包装などが想定される。また、食品F1を収容した蓋付き容器10を同様の手段によって固定して密封してもよいことはもちろんである。
【0031】
一方、この発明の容器入り食品の製造方法は、さらに小売り店舗の店頭において図5〜図6に示すよう蓋無し容器を再度開いて、そこで予め蓋付き容器に収容された食品F1とは異なる保管条件の食品F2を収容し、再度、容器全体を包装状態で固定することにより実施される。
【0032】
なお、添付図面においては包装容器Pとして矩形・底浅の弁当箱状のものを図示しているが、円形・深底の丼状のものとしてもよいことは勿論である。
【0033】
以下、この発明の容器入り食品および容器入り食品の製造方法の具体的実施例を記載する。
【実施例1】
【0034】
食品工場において蓋付き容器に米飯を収容した容器入り食品を、米飯の量(並盛り、大盛り、小盛りなど)ごと、米飯の種類(白米、米穀飯、焼き飯、炊き込みご飯、酢飯、おにぎりなど)ごとに製造して小売店舗に流通し、小売店舗の店頭で蓋無し容器に好みの副菜を収容して弁当を完成させる。
【実施例2】
【0035】
食品工場において蓋付き容器に麺類を収容した容器入り食品を、麺類の量(並盛り、大盛り、小盛りなど)ごと、麺類の種類(焼きそば、スパゲティなど)ごとに製造して小売店舗に流通し、小売店舗の店頭で蓋無し容器に好みの副菜を収容して弁当を完成させる。
【実施例3】
【0036】
食品工場において蓋付き容器にパン類を収容した容器入り食品を、パン類の数ごと、パン類の種類(食パン、ロールパン、クロワッサンなど)ごとに製造して小売店舗に流通し、小売店舗の店頭で蓋無し容器に好みの副菜を収容してオープンサンドイッチを完成させる。
【実施例4】
【0037】
食品工場において蓋付き容器に副菜を収容した容器入り食品を、副菜の量ごと、副菜の種類ごとに製造して小売店舗に流通し、小売店舗の店頭で蓋無し容器に炊きたてご飯を収容して弁当を完成させる。
【実施例5】
【0038】
食品工場において蓋付き容器に副菜を収容した容器入り食品を、副菜の量ごと、副菜の種類ごとに製造して小売店舗に流通し、小売店舗の店頭で蓋無し容器に焼き立てパンを収容してオープンサンドイッチを完成させる。
【実施例6】
【0039】
食品工場において蓋付き容器に主菜および副菜を収容した容器入り食品を小売店舗に流通し、小売店舗の店頭で蓋無し容器にデザートを収容してデザート付き弁当を完成させる。
【実施例7】
【0040】
食品工場において蓋付き容器に米飯を収容した容器入り食品を製造して小売店舗に流通し、小売店舗の店頭で蓋無し容器に刺身を収容して刺身弁当を完成させる。
【実施例8】
【0041】
食品工場において蓋付き容器に米飯を収容した容器入り食品を製造して小売店舗に流通し、小売店舗の店頭で蓋無し容器におでんを収容しておでん弁当を完成させる。
【実施例9】
【0042】
食品工場において蓋付き容器に冷凍米飯を収容した容器入り食品を製造して小売店舗に冷凍状態で流通し、小売店舗の店頭で電子レンジにより解凍・加熱した後に蓋無し容器に副菜を収容して弁当を完成させる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面を開放した2つの容器をヒンジ部を介して擺動自在に連接すると共に、被蓋した状態で仮固定可能な蓋体をヒンジ部を介して擺動自在に設けることにより一方の容器を蓋付き容器とし、上記の被蓋した蓋付き容器と他方の蓋無し容器とを擺動により折り重ね自在とした包装容器を使用し、上記包装容器中の蓋付き容器に食品を収容すると共に被蓋し、蓋無し容器を空の状態でそこに折り重ねた状態で容器全体を包装状態で固定して流通可能な状態としたことを特徴とする容器入り食品。
【請求項2】
蓋付き容器に主菜を収容した請求項1記載の容器入り食品。
【請求項3】
主菜は米飯である請求項2記載の容器入り食品。
【請求項4】
主菜は麺飯である請求項2記載の容器入り食品。
【請求項5】
主菜はパン類である請求項2記載の容器入り食品。
【請求項6】
蓋付き容器に副菜を収容した請求項1記載の容器入り食品。
【請求項7】
上面を開放した2つの容器をヒンジ部を介して擺動自在に連接すると共に、被蓋した状態で仮固定可能な蓋体をヒンジ部を介して擺動自在に設けることにより一方の容器を蓋付き容器とし、上記の被蓋した蓋付き容器と他方の蓋無し容器とを擺動により折り重ね自在とした包装容器を使用し、食品工場において上記包装容器中の蓋付き容器に食品を収容すると共に被蓋し、他方の容器を空の状態でそこに折り重ねた状態で容器全体を包装状態で固定して小売店舗に輸送し、小売店舗の店頭において蓋無し容器を開いてそこに工場で収容された食品とは異なる保管条件の食品を収容し、再度、容器全体を包装状態で固定したことを特徴とする容器入り食品の製造方法。
【請求項8】
店頭において収容される食品は、工場において収容される食品とは賞味期限が異なるものである請求項7記載の容器入り食品の製造方法。
【請求項9】
店頭において収容される食品は、工場において収容される食品とは保管にあたっての温度条件が異なるものである請求項8記載の容器入り食品の製造方法。
【請求項10】
工場において収容される食品が固体状であるのに対し、店頭において収容される食品は流動状あるいは流動物を伴ったものである請求項9記載の容器入り食品の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−36159(P2011−36159A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−185349(P2009−185349)
【出願日】平成21年8月9日(2009.8.9)
【出願人】(595155439)伊藤忠プラスチックス株式会社 (10)
【Fターム(参考)】