説明

容器

【課題】高い透明性と剛性を備え、容器内の液量確認や、粉末を水に溶解する際の解け具合の確認が容易で、持ちやすく、医療用溶液の濃度を高い精度で調整できる利便性に優れた容器を提供すること。
【解決手段】利用時に所定量の粉末を所定量の水に溶解することにより調製される医療用溶液のためのポリエチレンテレフタレートからなる容器であって、出入口と、胴部と、前記出入口から前記胴部に向かって円錐状に広がるテーパ部と、外面に隆起または陥没して設けられた前記水の量を量るための液量確認目盛とを備え、前記液量確認目盛は、前記胴部に設けられた標準濃度用目盛と、前記テーパ部に設けられた低濃度用目盛とからなる容器とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用溶液用の容器に関し、より詳細には、持ちやすく、医療用溶液の濃度を高い精度で調整できる利便性に優れた容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、クローン病患者や肝不全患者などに用いられる医療用の栄養剤は、利用時に栄養剤成分粉末を水に溶解することにより調製されている。調製方法としては、容器の中に所定量の栄養剤成分粉末とあらかじめ計量しておいた所定量の水とを入れて調製する方法や、液量表示目盛を備えた容器の中に所定量の栄養剤成分粉末を入れた後、液量表示目盛を利用して所定量の水を入れて調製する方法などが用いられている。調製時に用いられる調製用の容器は、栄養剤の投与に用いられる投与用の容器と別の容器が用いられる場合もあるし、調製時の汚染防止や利便性から投与用の容器を兼ねる場合もある。調製濃度は、一般にはあらかじめ決定された標準濃度となるように調製されるが、投与開始時には、標準濃度より低濃度となるように調製され、患者の状態を考慮して徐々に濃度を高めて標準濃度に達するようにされる。調製された栄養剤は、経口投与または経管投与されている。
【0003】
また、医療用の栄養剤用の容器としては、一般にポリニチレンやポリプロピレンからなるものが用いられてきた。ポリプロピレンは、成形時の可塑剤の使用量が少なくて済むため、容器から収納物への溶出に対する安全性が高く、液状の物を収納する医療用の容器として広く使用されている。
また、ポリプロピレンは、低コストで機械的強度や耐熱性に優れ、リサイクルが容易であることから、食品、文具等の包装材として広く使用されている。しかし、ポリプロピレンは、透明性が劣るため使用が制限されていた(例えば、特許文献1を参照)。また、ポリプロピレンは、引張弾性率や曲げ弾性率が低く、剛性が劣るものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−217889号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の栄養剤用の容器は、ポリプロピレンからなるものであるため、透明性が低く、容器内の液量の確認や、栄養剤成分粉末を水に溶解する際の解け具合の確認がしづらいものであった。
また、従来の栄養剤用の容器は、ポリプロピレンからなるものであるため、引張弾性率や曲げ弾性率が低く、容器を持ったときに手から加わる力により容易に変形してしまう。このため、従来の栄養剤用の容器は、手に持ったときの安定感に欠け、持ちにくかった。また、従来の栄養剤用の容器は、手に持ったときの容器の変形により栄養剤が溢れてしまわないように、容器の上部の栄養剤を入れない空間を十分に確保しなければならなかった。
【0006】
また、従来の栄養剤用の容器に設けられた液量表示目盛は、容器内の液量を表示するために複数設けられたものであるので、液量表示目盛を利用して調製時の水の量を量る場合、栄養剤成分粉末の量や調製濃度に対応する利用すべき目盛がどの目盛であるのかを、作業者が複数の目盛のうちから見つけ出す必要があり、作業性が悪かった。さらに、従来の栄養剤用の容器は、容器の変形しやすさや透明性の低さにより、目盛を利用して調製時の水の量を量った場合の濃度の誤差が大きかった。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、高い透明性と剛性を備え、容器内の液量確認や、粉末を水に溶解する際の解け具合の確認が容易で、持ちやすく、医療用溶液の濃度を高い精度で調整できる利便性に優れた容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明の容器は、利用時に所定量の粉末を所定量の水に溶解することにより調製される医療用溶液のためのポリエチレンテレフタレートからなる容器であって、出入口と、胴部と、前記出入口から前記胴部に向かって円錐状に広がるテーパ部と、外面に隆起または陥没して設けられた前記水の量を量るための液量確認目盛とを備え、前記液量確認目盛は、前記胴部に設けられた標準濃度用目盛と、前記テーパ部に設けられた低濃度用目盛とからなることを特徴とする。
【0009】
本発明の容器は、ポリエチレンテレフタレートからなるものであるので、従来のポリプロピレンからなる容器と比較して、透明性に優れたものとなる。したがって、容器内の液量確認や、粉末を水に溶解する際の解け具合の確認が容易なものとなる。
また、ポリエチレンテレフタレートはポリプロピレンと比較して、引張弾性率や曲げ弾性率が高い。したがって、本発明の容器は、従来のポリプロピレンからなる容器と比較して、高い剛性を備えたものとなる。よって、本発明の容器は、従来の容器と比較して、手に持ったときの安定感に優れ、持ちやすいものとなるとともに、持っただけで溢れてしまうことを防ぐために必要である容器の上部の医療用溶液を入れない空間を少なくすることができる。さらに、本発明の容器は、従来の容器と比較して、容器の変形による液量確認時の誤差が生じにくく、医療用溶液の濃度を高い精度で調整できる。
【0010】
また、本発明の容器は、水の量を量るための液量確認目盛を備えているので、容器の中に所定量の粉末を入れ、液量確認目盛を利用して所定量の水を入れて粉末を溶解するだけで医療用溶液の調製ができる利便性に優れたものとなる。
さらに、本発明の容器によれば、液量確認目盛が、胴部に設けられた標準濃度用目盛と、テーパ部に設けられた低濃度用目盛とからなるものであるため、どの目盛が利用すべき目盛であるのかを医療用溶液を調製する作業者が容易に認識することができる作業性に優れたものとなる。
さらに、本発明の容器は、低濃度用目盛がテーパ部に設けられているので、医療用溶液の調製時に容器の中に水を入れて液面を上昇させ、液面を低濃度用目盛に近づけていくと、低濃度用目盛に液面が近づくに従って水の注入量に対する液面上昇の変化量が大きくなる。このため、低濃度用目盛に液面が近づくに従って、高精度な液量確認が可能となり、医療用溶液の調製精度を向上させることができる。
【0011】
また、上記の容器においては、容器の中に所定量の栄養剤成分粉末が収納され、開閉可能な蓋によって密閉されていることが望ましい。
このような容器によれば、容器の中に所定量の水を入れて栄養剤成分粉末を溶解するだけで特別な器具などを用いることなく栄養剤の調製ができる利便性に優れたものとなる。また、栄養剤成分粉末の溶解時に蓋を用いることにより、容器を持って振る方法により栄養剤をこぼすことなく容易に溶解できるので、非常に簡単に栄養剤の調製を行うことができる。
【0012】
また、上記の容器においては、液量確認目盛が外面の全周に渡って設けられていることが望ましい。このような容器によれば、液量確認目盛と液面とが平行であるか否かが容易に確認できるものとなり、医療用溶液の濃度を高い精度で調整できる。
【0013】
また、上記の容器においては、前記胴部に、内容物表示ラベルを設置するための凹部を備えることが望ましい。
このような容器によれば、凹部に設置した内容物表示ラベルが凹部からずれにくいものとなる。
【0014】
また、前記標準濃度用目盛が前記凹部に設けられ、前記内容物表示ラベルは前記標準濃度用目盛の一部または全部と重なり合う領域に容器内の液量を確認するための透明部を有するものとすることができる。
このような容器によれば、内容物表示ラベルを広範囲に設置することができ、しかも標準濃度用目盛の利用が妨げられることはない。
さらに、内容物表示ラベルには、透明部に隣接して2.5〜3.5mm幅の容量表示用の目盛を表示することが好ましい。
【0015】
透明部を標準濃度用目盛の一部と重なり合う領域に設けた場合には、内容物表示ラベル上の記載可能な面積を広くすることができ好ましい。また、液量確認目盛を外面の全周に渡って設け、透明部を標準濃度用目盛の全部と重なり合う領域に設けた場合には、標準濃度用目盛と液面とが平行であるか否かが容易に確認できるものとなり、医療用溶液の濃度を高い精度で調整できる。
また、液量確認目盛が外面の全周に渡って設けられている場合、透明部を標準濃度用目盛の一部と重なり合う領域にのみ設けた場合に内容物表示ラベルが回転しても、液量確認目盛の少なくとも一部が必ず透明部に現れるものとなる。例えば、液量確認目盛が外面の全周に渡って設けられていない場合には、液量確認目盛と透明部との位置あわせの必要性が生じる。これに対し、本発明の容器においては、液量確認目盛と透明部との位置あわせの必要性はなく、内容物表示ラベルが容易に設置できる。
【0016】
上記の容器においては、胴部の外径が60〜70mmであり、胴部の肉厚が0.3mm以上であることが望ましい。このような容器とすることで、手で持ちやすく、十分な剛性を有する容器が実現できる。
【0017】
また、容器の容量が400〜500mlであり、低濃度用目盛が容器内に380〜480ml入っていることを示す位置に設けられていることが望ましい。
本発明者は、医療用溶液の一つである栄養剤の一度に飲みきれる量から一度に調製するのに好適な量が標準濃度で250〜480mlであることを見出し、上記した好適な容器の容量と低濃度用目盛を設ける位置を見出した。栄養剤は、少量ずつ調製すると調製回数が多くなって手間がかかる。しかし、栄養剤は、衛生上の問題から6時間程度の短時間で飲みきることが望ましく、一度に大量に調製しておき少量ずつ投与することはできない。また、容器の携帯性を考慮した場合においても、一度に大量に調製できるような大きな容器は好ましくない。したがって、栄養剤は、一度に飲みきれる量毎に調製することが望ましい。また、携帯性に優れた容器とするため、容器内には栄養剤で満たされない無駄な空間が少ないことが望ましい。
上述した容量と低濃度用目盛を設ける位置とが好適な範囲である容器とすることで、携帯性に優れ、一度に飲みきれる量を調整するのに好適な、栄養剤を入れる場合の利便性に優れた容器を実現できる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、容器内の液量確認や、粉末を水に溶解する際の解け具合の確認が容易で、持ちやすく、医療用溶液の濃度を高い精度で調整できる利便性に優れた容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、本発明の容器の一例を示す側面図である。
【図2】図2は、図1の部分の拡大図である。
【図3】図3は、図1の部分の拡大図である。
【図4】図4は、図1に示す容器に取り付けられる内容物表示ラベルの一例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の容器の一例を示す側面図であり、図2は、図1に示す標準濃度用目盛の拡大図であり、図3は、図1に示す低濃度用目盛の拡大図である。図4は、図1に示す容器に取り付けられる内容物表示ラベルの一例を示す平面図である。
図1に示す容器1は、医療用の栄養剤のためのものであり、ポリエチレンテレフタレートからなる。ポリエチレンテレフタレートとしては、引張弾性率が1961〜2059MPa、曲げ弾性率が2354〜2844MPaであるものが好ましい。また、容器1は、出入口2と、円筒形の胴部3と、後述する内容物表示ラベル7を設置するために胴部3に備えられた凹部6と、出入口2から胴部3に向かって円錐状に広がるテーパ部4と、液量確認目盛5とを備えている。液量確認目盛5は、凹部6の全周に渡って設けられた標準濃度用目盛5aと、テーパ部4の全周に渡って設けられた低濃度用目盛5bとからなる。また、液量確認目盛5は、栄養剤の調製に用いられる水の量を量る際に使用されるものであり、図2および図3に示すように、外面に隆起して設けられたものである。
【0021】
また、図1に示す容器1は、中に所定量の栄養剤成分粉末(図示略)が収納され、開閉可能な蓋(図示略)によって密閉されている。
【0022】
図1に示す容器1においては、胴部3の外径Aは60〜70mm、胴部3の肉厚Cは0.3mm以上とされている。胴部3の外径Aが70mmを越えても60mm未満であっても、手で持ちにくいものとなる。また、肉厚Cが0.3mm未満であると十分な剛性が得られない場合が生じる。
なお、容器1の底面から出入口の上端までの高さBは、160mm〜200mmが好ましく、より好ましくは170〜190mmである。
【0023】
容器1の容量は400〜500mlであり、より好ましくは400〜480mmである。また、低濃度用目盛5bが容器1内に380〜480ml入っていることを示す位置に設けられている。容器1の容量が400ml未満であると、一度に調製するのに好適な量が1つの容器1内に収納できなくなり、利便性が低下する。また、容器1の容量が500mlを越えると、容器1の大きさが大きくなり、携帯性が悪くなる。また、低濃度用目盛5bが容器1内に380ml未満入っていることを示す場合、一度に調製するのに好適な量が1つの容器1内に収納できなくなる恐れが生じるとともに、容器1内に栄養剤で満たされない無駄な空間が多くなり好ましくない。低濃度用目盛5bが容器1内に480mlを越えて入っていることを示す場合、調製時や投与時にこぼしやすいものとなるため好ましくない。
【0024】
また、標準濃度用目盛5aの示す容量と低濃度用目盛5bの示す容量との比は、1:1.35〜1:1.16とされ、1:1.35未満であると栄養剤の投与開始時に対応しうる十分な低濃度の栄養剤を調整できない場合がある。1:1.16を越えると、標準濃度に調製した場合の容器内の無駄な空間が多くなり好ましくない。
また、このような容器1は、ブロー成型法などにより製造することができる。
【0025】
図4において符号9は、内容物表示ラベル7を図1に示す容器1に取り付けたときに標準濃度用目盛5aと重なり合う領域を示している。内容物表示ラベル7は、図1に示す胴部3の凹部6上に周設されるものであり、図4に示すように、標準濃度用目盛5aの一部と重なり合う領域9に容器1内の液量を確認するための透明部8を有する。透明部8を除く領域は、栄養剤の商品名や使用上の注意などの記載に使用される。内容物表示ラベルには、透明部に隣接して2.5〜3.5mm幅の容量表示用の目盛8aが表示されている。また、透明部8の近傍には、標準濃度用目盛5aが水の量を量るためのものであることが記載される。
内容物表示ラベル7としては、例えば、シリコンなどからなる伸縮性を有するストレッチラベルなどが好ましく使用される。
【0026】
このような容器1を用いて標準濃度の栄養剤を調製するには、例えば、蓋を開けて標準濃度用目盛5aまたは低濃度用目盛5bまで水を入れ、蓋を閉めてから容器を手に持って振り、容器の中にあらかじめ収納されている所定量の栄養剤成分粉末を溶解する方法によって行われる。調製された栄養剤は、容器の出入口2から直接経口投与することができるが、一般的な経管投与用の装置を用いて経管投与することもでき、患者の状態を考慮して決定される。
【0027】
上述した実施形態においては、容器の中に所定量の栄養剤成分粉末が収納され、開閉可能な蓋によって密閉されている容器について説明したが、本発明の容器は、上述した例に限定されるものではなく、栄養剤を調製する際に所定量の栄養剤成分粉末を入れて使用してもよい。
また、上述した実施形態においては、液量確認目盛が外面に隆起して設けられた容器について説明したが、本発明の容器は、上述した例に限定されるものではなく、液量確認目盛が外面に陥没して設けられた容器であってもよい。
また、上述した実施形態においては、円筒形の容器について説明したが、本発明の容器は、上述した例に限定されるものではなく、楕円形や角柱形の容器とすることもできる。
さらに、上述した実施形態においては、栄養剤のための容器について説明したが、本発明の容器は、上述した例に限定されるものではなく、医療用溶液を収納する容器としても使用できる。
【0028】
「実施例」
胴部の外径A65mm、高さB176.5mm、胴部の肉厚C0.56mm、容器の容量461mlの図1に示す容器1に水を300ml入れて蓋をし、以下に示す調査を行った。
「従来例」
長軸80mm、短軸65mm、高さ200mmの楕円柱状のポリプロピレンからなる容器(「エレンタール」1本133g入りの容器、味の素株式会社製)に水を500ml入れて蓋をし、実施例と同様にして調査を行った。
【0029】
「調査内容」
持ちやすさ、内容物の視認性、振りやすさ
「調査対象」
22歳〜67歳の男女28人。男女比は男:女=15:13であった。
「判断方法」
実施例と比較例のうち、より利便性があると考えた方に1点加点し、どちらとも判断がつけられない場合には加点しない。
その結果を表1に示す。
【0030】
【表1】

【0031】
表1に示すように、持ちやすさについては、28人中24人が実施例に加点した。内容物の視認性については、28人中16人が実施例に加点した。振りやすさについては、28人中23人が実施例に加点した。よって、実施例が従来例と比較して利便性に優れていることが確認できた。
また、実施例に用いたポリエチレンテレフタレートおよび従来例に用いたポリプロピレンについて、引張弾性率および曲げ弾性率を調べた。その結果、ポリエチレンテレフタレートの引張弾性率は1961〜2059MPa、曲げ弾性率は2354〜2844MPaであった。これに対し、ポリプロピレンの引張弾性率は1108〜1549MPa、曲げ弾性率は1589〜1863MPaであった。したがって、ポリエチレンテレフタレートはポリプロピレンと比較して、引張弾性率や曲げ弾性率が高いことが確認できた。
【符号の説明】
【0032】
1:容器、2:出入口、3:胴部、4:テーパ部、5:液量確認目盛、5a:標準濃度用目盛、5b低濃度用目盛、6:凹部、7:内容物表示ラベル、8:透明部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用時に所定量の粉末を所定量の水に溶解することにより調製される医療用溶液のためのポリエチレンテレフタレートからなる容器であって、
出入口と、胴部と、前記出入口から前記胴部に向かって円錐状に広がるテーパ部と、外面に隆起または陥没して設けられた前記水の量を量るための液量確認目盛とを備え、
前記液量確認目盛は、前記胴部に設けられた標準濃度用目盛と、前記テーパ部に設けられた低濃度用目盛とからなることを特徴とする容器。
【請求項2】
前記容器の中に所定量の栄養剤成分粉末が収納され、開閉可能な蓋によって密閉されていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記液量確認目盛が、外面の全周に渡って設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の容器。
【請求項4】
前記胴部に、内容物表示ラベルを設置するための凹部を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の容器。
【請求項5】
前記標準濃度用目盛が前記凹部に設けられ、前記内容物表示ラベルは前記標準濃度用目盛の一部または全部と重なり合う領域に容器内の液量を確認するための透明部を有することを特徴とする請求項4に記載の容器。
【請求項6】
胴部の外径が60〜70mm、胴部の肉厚が0.3mm以上であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の容器。
【請求項7】
容器の容量が400〜500mlであり、低濃度用目盛が容器内に380〜480ml入っていることを示す位置に設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−67640(P2011−67640A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−249940(P2010−249940)
【出願日】平成22年11月8日(2010.11.8)
【分割の表示】特願2004−317122(P2004−317122)の分割
【原出願日】平成16年10月29日(2004.10.29)
【出願人】(000000066)味の素株式会社 (887)
【Fターム(参考)】