説明

導電性スポンジゴムローラ及びカラー用画像形成装置

【課題】カラー画像形成装置における中間転写ベルトの内側において使用される転写ローラ等の導電性ゴムローラにおいて、転写ベルトへの貼り付きが軽微である導電性スポンジゴムローラを提供する。
【解決手段】導電性芯材上にゴム層が形成されている導電性スポンジゴムローラの該スポンジゴムの配合物中に無機酸化物を添加することによって中間転写ベルトと導電性ゴムローラのゴム主成分との接触面積を減らす。該無機酸化物の添加量をa、該カーボンブラックの添加量をbとしたとき、該スポンジゴムの主成分に対して 25.5vol%≦a+b≦54.5vol% の条件で、該無機酸化物およびカーボンブラックを添加する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真プロセスを利用したカラー用画像形成装置において使用される導電性スポンジゴムローラ及びカラー用画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真方式の画像形成装置の多くは、有害とされているオゾンの発生が非常に少ない接触帯電方式を採用しており、中でも耐摩耗性や転写部での転写材搬送性に優れたローラ状の部材が主流となっている。例えばベルト形状の中間転写ベルトの内側で使用するローラ状の部材(転写ローラ)は、弾性を有する材料が用いられ、像担持体である中間転写ベルトに対して確実なニップの形成を可能としている。電気抵抗値と硬度を両立できる転写ローラとして、SUS、Fe等の芯金上にカーボンブラック、イオン導電性フィラー等によりその抵抗を1×10〜1×1010[Ω]とした導電性スポンジ弾性体層を形成した硬度20〜40度(ASKER−C)の弾性スポンジローラが用いられている。
【0003】
しかしながら、従来の導電性ゴムローラを用いるカラー用画像形成装置では以下に示すような問題があった。
【0004】
上記の用途で用いられる単層の導電性ゴムローラは表面の粘着性が大きいため、中間転写ベルトとの粘着力により駆動トルクが大きくなったり、正常な動作が出来なくなったり、粘着性によってローラ自体のゴムが剥がれて蓄積し異常画像が発生するという問題があった。この問題に対して、導電性ゴムローラの表面に離型性の良い材料をコーティングすることで付着を防止することが考えられるが、高離型性材料は一般的にコストが高く、これも導電性ゴムローラのコストを高くしてしまうという問題がある。また、もう1つの対策としてゴム弾性層を形成し、1次、2次加硫した後、紫外線照射処理やオゾン照射処理を施す方法が開示されている(例えば特許文献1)。
【0005】
しかし、製造工程の煩雑さに伴いコストが高くなるという問題が生じるため低コスト化が望まれる現在では好ましくない。
【特許文献1】特開2002−357215号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明は、カラー用画像形成装置の中間転写ベルトの内側において用いられる導電性スポンジゴムローラにおいて、導電性スポンジゴムローラの表面の粘着力を極力軽減し、中間転写ベルトへの貼り付きが軽微であることを特徴とする導電性スポンジゴムローラ及びカラー用画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明では、カラー用画像形成装置の中間転写ベルトの内側において使用され、且つ、芯金上に発泡ゴムを同心円状に形成してなる導電性スポンジゴムローラにおいて、該スポンジゴムの配合物中に潮解性のない無機酸化物およびカーボンブラックを添加することを特徴とする導電性スポンジゴムローラにより上記問題を解決し、
該無機酸化物の添加量をa、該カーボンブラックの添加量をbとしたとき、該スポンジゴムの主成分に対して 25.5vol%≦a+b≦54.5vol% の条件で、該無機酸化物およびカーボンブラックを添加することにより、上記の問題を解決している。
【0008】
さらには、該無機酸化物の添加量をa、該カーボンブラックの添加量をbとしたとき、それぞれ、 0.45≦a/(a+b)≦0.87、0.10≦b/(a+b)≦0.52 の条件で、該無機酸化物およびカーボンブラックを添加することにより、ベルトと該スポンジゴムの主成分との接触面積を少なくし、上記の問題を解決した。
【発明の効果】
【0009】
カラー用画像形成装置の中間転写ベルトの内側に用いられる導電性芯材上にスポンジゴム層が形成されている導電性スポンジゴムローラにおいて、スポンジゴムの主成分に対して無機酸化物の添加量をa、カーボンブラックの添加量をbとしたとき、スポンジゴムの主成分に対して 25.5vol%≦a+b≦54.5vol% の条件で、該無機酸化物およびカーボンブラックを添加し、無機酸化物の添加量をa、カーボンブラックの添加量をbとしたとき、それぞれ、 0.45≦a/(a+b)≦0.87、0.10≦b/(a+b)≦0.52 の条件で、該無機酸化物およびカーボンブラックを添加することによってベルトと該スポンジゴムの主成分との接触面積を少なくし、ベルト貼り付きレベルの軽減された導電性スポンジゴムローラを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明のローラは以下に説明する画像形成装置により評価される。
【0011】
図2は電子写真プロセスを利用したフルカラー画像形成装置(複写機あるいはレーザービームプリンター)である。
【0012】
第1の画像担持体として繰り返し使用される回転ドラム型の電子写真感光体(以下感光ドラムと記す)1は、矢印の方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。
【0013】
感光ドラム1は回転過程で、一次帯電器2により所定の極性・電位に一様に帯電処理される。32は一次帯電器の電源であり、ここでは直流に交流を重畳して印加しているが、直流のみでもよい。次いで不図示の露光手段(フルカラー原稿画像の色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザービームを出力するレーザースキャナによる走査露光系等)による露光光3を受けることによりフルカラー画像の第1の色成分像(例えばイエロー色成分像)に対応した静電潜像が形成される。
【0014】
次いで、その静電潜像が第1の現像器(イエロー色現像器41)により第1色であるイエロートナーYにより現像される。この時、第2〜第4の現像器(マゼンタ色現像器42、シアン色現像器43、ブラック色現像器44)の各現像器は、作動−オフになっていて感光ドラム1には作用せず、上記第1色のイエロートナー画像は上記第2〜第4の現像器による影響を受けない。
【0015】
中間転写ベルト5は、矢印方向に感光ドラム1と同じ周速度をもって回転駆動されている。
【0016】
感光ドラム1上に形成担持された上記第1色のイエロートナー画像が、感光ドラム1と中間転写ベルト5とのニップ部を通過する過程で、一次転写ローラ6から中間転写ベルト5に印加される一次転写バイアスにより形成される電界により、中間転写ベルト5の外周面に順次一次転写されていく。
【0017】
中間転写ベルト5に対応する第一色のイエロートナー画像の転写を終えた感光ドラム1の表面は、クリーニング装置13により清掃される。
【0018】
以下、同様にして第2色のマゼンタトナー画像、第3色のシアントナー画像及び第4色のブラックトナー画像が順次中間転写ベルト5上に重ね合わせて転写され、目的のフルカラー画像に対応した合成カラートナー画像が形成される。
【0019】
二次転写ローラ7は、二次転写対向ローラ8に対応し平行に軸受させて中間転写ベルト5の下面部に離間可能な状態に配設してある。
【0020】
感光ドラム1から中間転写ベルト5への第1〜第4色のトナー画像の順次重畳転写のための一次転写バイアスは、トナーとは逆極性(+)でバイアス電源30から印加される。その印加電圧は、例えば+100V〜2kVの範囲である。
【0021】
感光ドラム1から中間転写ベルト5への第1〜第3色のトナー画像の一次転写工程において、二次転写ローラ7は中間転写ベルト5から離間させることも可能である。
【0022】
中間転写ベルト5上に転写された合成カラートナー画像の転写材Pへの転写は、二次転写ローラ7が中間転写ベルト5に当接されると共に、給紙ローラ11から転写材ガイド10を通って、中間転写ベルト5と二次転写ローラ7との当接ニップに所定のタイミングで転写材Pが給送され、二次転写バイアスが電源31から二次転写ローラ7に印加される。この二次転写バイアスにより中間転写ベルト5から第2の画像担持体である転写材Pへ合成カラートナー画像が二次転写される。この際に中間転写ベルト上の二次転写前のトナー画像の帯電を補助する装置は、本装置には付加されていない。トナー画像の転写を受けた転写材Pは、定着器15へ導入され加熱定着が行われる。
【0023】
転写材Pへの画像転写終了後、中間転写ベルト5には離接自在に配置されたクリーニングローラ9が当接され、感光ドラム1とは逆極性のバイアスを印加することにより、転写材Pに転写されずに中間転写ベルト5上に残留している転写残トナーに一次転写時と逆極性の電荷が付与される。33はバイアス電源である。ここでは、直流に交流を重畳して印加している。一次転写時と逆極性に帯電された前記転写残トナーは、感光ドラム1とのニップ部及びその近傍において感光ドラム1に静電的に転写されることにより、中間転写ベルトがクリーニングされる。この工程は、一次転写と同時に行うことができるためスループットの低下を生じない。
【0024】
つづいて、中間転写ベルトと電子写真感光体が一体に支持されたプロセスカートリッジについて図3で説明する。本発明のカートリッジは、少なくとも中間転写ベルト5と電子写真感光体1及び一次転写手段6が一体に支持され装置本体から着脱自在に構成されていればよい。図3では更に中間転写ベルトクリーニング機構13、電子写真感光体のクリーニング機構も一体ユニットとして付属している。本発明の中間転写ベルトのクリーニングは、前述のように転写残トナーを一次転写時と逆の極性に帯電させ、一次転写部で電子写真感光体に戻すために必要な機構であり、本図では中抵抗の弾性体からなるクリーニングローラ9を装備している。電子写真感光体のクリーニングは、ブレードクリーニングである。本カートリッジには廃トナー容器も一体となっており(不図示)、中間転写ベルト−電子写真感光体双方の転写残トナーもカートリッジ交換時に同時に廃棄されるため、メンテナンス性の向上に貢献している。
【0025】
また、中間転写ベルトは、駆動ローラ8とテンションローラ12の2本のローラで張架され部品点数の削減と小型化を図っている。ここで、駆動ローラ8は同時にクリーニングローラの対向ローラとなっている。中間転写ベルトに従動して回転するテンションローラ12は、スライドする機構を有しており、圧縮ばねにより矢印の方向に圧接され、中間転写ベルトに張力を与えている。そのスライド幅は1〜5mm程度で、ばねの圧力合計は5〜100N程度である。また、電子写真感光体1と駆動ローラ8は不図示のカップリングを有し、本体から回転駆動力が伝達されるようになっている。
【0026】
更に、別の画像形成装置の例を図4に示す。図4は電子写真感光体1を画像形成に必要な現像剤の数と同数具備したもので、フルカラープリントの印字スピードが飛躍的に向上する利点がある。
【0027】
図4は中間転写ベルトを使用したもので、図2と同様に電子写真感光体1に形成された可視画像は中間転写ベルト5に順次転写され、重ね合わされた後、二次転写ローラ7でトナーと逆極性のバイアスを印加され、転写材Pの上に一括転写される。中間転写ベルトに残留した現像剤は、クリーニング装置18で除去される。
(本発明の導電性スポンジゴムローラ)
本発明は、カラー用画像形成装置の中間転写ベルトの内側において使用され、且つ、芯金上に発泡ゴムを同心円状に形成してなる導電性スポンジゴムローラにおいて、該スポンジゴムの配合物中に潮解性のない無機酸化物およびカーボンブラックを添加することを特徴とする導電性スポンジゴムローラであり、
該無機酸化物の添加量をa、カーボンブラックの添加量をbとしたとき、該スポンジゴムの主成分に対して 25.5vol%≦a+b≦54.5vol% の条件で添加されているものであり、
更に望ましくは、該無機酸化物の添加量をa、カーボンブラックの添加量をbとしたとき、それぞれ、 0.45≦a/(a+b)≦0.87、0.10≦b/(a+b)≦0.52 の条件で添加されている導電性スポンジゴムローラである。
【0028】
本発明の導電性ローラ該ゴム層(図1)は以下のようにして作製した。
[導電性スポンジゴムローラのゴム層]
ゴム配合物は、ゴム主成分としてアクリロニトリルブタジエンゴム、またはエピクロルヒドリンゴムの混合物である。また、さらに硫黄等の加硫剤、加硫促進剤、カーボンブラック等の導電材、発泡剤、発泡助剤を混合したものである。
【0029】
押出し機(不図示)を用いてゴム配合物を押出し、未加硫のチューブ状の導電性ゴム成形物を得た後、加硫缶にて160℃×30minの条件で加硫を行い、チューブ状の導電性ゴム成形物を作成し、φ4〜10mmの導電性芯材を前記チューブ状の導電性ゴム成形物の内径部に圧入し、ローラ状の成形体を得た。この成形体を、研磨砥石を取り付けた研磨機(不図示)により外径がφ14mmになるように研磨し、転写ローラ用導電性スポンジゴムローラを作製した。
【0030】
なお、各実施例及び比較例で使用した資材は以下の通りである。
アクリロニトリルブタジエンゴム:
[商品名 ニポールDN401LL 日本ゼオン(株)社製]
エピクロルヒドリンゴム:
[商品名 ゼクロン3106 日本ゼオン(株)社製]
加硫剤:
[イオウ;商品名 Rhenogran S−80 バイエル(株)社製]
加硫促進剤:
[2−メルカプトベンゾチアゾール;商品名 Rhenogran MBT−80 バイエル(株)社製]
[ジベンゾチアジルジスルフィド;商品名 Rhenogran MBTS−75C バイエル(株)社製]
[テトラエチルチウラムジスルフィド;商品名 Rhenogran TETD−75 バイエル(株)社製]
発泡剤:
[ADCA(アゾジカルボンアミド);商品名 HM−80A 永和化成工業(株)社製]
[OBSH(オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド);商品名 EH−80 永和化成(株)社製]
発泡助剤:
[尿素;商品名 HM−50U 永和化成工業(株)社製]
その他の資材:
[炭酸カルシウム;商品名 スーパーSS 丸尾カルシウム(株)社製]
[カーボン;商品名 FT旭15 旭カーボン(株)社製]
[酸化亜鉛;商品名 亜鉛華2種 ハクスイテック(株)社製]
[ステアリン酸;商品名 ルナックS 花王(株)社製]
また、中間転写ベルトへの貼りつき性に関する特性は以下の方法により測定した。
<ベルト剥がれ音(1)>
φ14mm、長さ230mmに成形、研磨した導電性スポンジゴムローラをカラーレーザープリンター(カラーレーザージェット 3500N HP社製)を使用し、ITBユニットに転写ローラをセットし、J/J環境下で転写ローラに3.5kVの電圧を印加しながら72hの本体連続通電空回転を行った。その後、24hの間欠空回転(1hごとにON→OFFの繰り返し)を行った。その際、起動時にベルトが回転し始める際に、異常音無しをA、軽微な剥がれ音があるが起動時だけであるものをB、強固な剥がれ音があるものをCとした。
<ベルト貼り付き性(2)>
上記(1)の終了後、24h放置した後にITBユニットを解体して中間転写ベルトと転写ローラの貼り付きレベルを観察した。貼り付きのレベルとしては、転写ベルトに全く貼り付かなかったものをAA、軽微な粘着性があったものをA、貼り付いていたがローラの自重で転写ベルトから外れたものをB、強固の貼り付きを示したものをCとした。
<画像レベル>
通電空回転後、前記カラーレーザープリンターにより各色ベタ黒で30枚ずつ印字し、画像に転写ローラピッチの画像スジが無かったものをA、初期に画像スジがありながら途中で消えるものをB、最後まで画像スジが消えないものをCとした。
【0031】
以下に本発明について実施例及び比較例を挙げて、より具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
[実施例]
本発明のスポンジゴムの主成分としては、アクリロニトリルブタジエンゴムが77質量%とエピクロルヒドリンゴムが23質量%からなる系列である。
【0032】
実施例1−1〜1−4は、該導電性スポンジゴムローラの該スポンジゴム層において無機酸化物の添加量をa、カーボンブラックの添加量をbとしたとき、ゴム主成分に対して 25.5vol%≦a+b≦54.5vol% の範囲で、さらに 0.45≦a/(a+b)≦0.87、0.10≦b/(a+b)≦0.52 の体積比で添加することによって中間転写ベルトに対するベルト貼り付きが軽減されることを示す事例である(表1参照)。
【0033】
それに対し比較例1−1〜1−3は、該導電性スポンジゴムローラの該スポンジゴム層において無機酸化物の添加量をaおよびカーボンブラックの添加量をbしたとき、 a+b<25.5vol% での条件で添加された場合、中間転写ベルトと該スポンジゴム中のゴム主成分の接触面積が多くなり中間転写ベルトとの貼り付きレベルが悪くなってしまうことを示す事例である。また、 54.5vol%<a+b の条件で添加された場合はベルトへの貼り付きレベルは良好であるが充填量が多くなりすぎたために該スポンジゴム層の硬度が固くなりすぎて中間転写ベルトとのニップがうまくとれずに画像NGとなってしまうことを示す事例である(表2参照)。
【0034】
【表1】

【0035】
【表2】

【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明により上記の特徴を備えた導電性スポンジゴムローラが提供される。このローラは電子写真プロセスを利用したカラー用画像形成装置に大いに使用されることが期待される。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に係る導電性スポンジローラの全体断面図である。
【図2】本発明に係る導電性スポンジゴムローラを用いたフルカラー画像形成装置の概略構成図(1)である。
【図3】本発明に係る導電性スポンジゴムローラを用いたフルカラー画像形成装置の概略構成図(2)である。
【図4】本発明に係る導電性スポンジゴムローラを用いたフルカラー画像形成装置の概略構成図(3)である。
【符号の説明】
【0038】
1 感光ドラム
2 一次帯電器
3 露光光
5 中間転写ベルト
6 一次転写ローラ
7 二次転写ローラ
8 二次転写対向ローラ
9 クリーニングローラ
10 転写材ガイド
11 給紙ローラ
12 テンションローラ
13 クリーニング装置
15 定着器
16 転写搬送ベルト
17 転写ローラ
18 クリーニング装置
30、31、33 バイアス電源
32 一次帯電器電源
41 イエロー色現像装置
42 マゼンタ色現像装置
43 シアン色現像装置
44 ブラック色現像装置
51 感光ベルト
52 駆動ローラ
53 従動ローラ
61 芯金
62 弾性層
63 吸着ローラ
121 導電性ゴムローラ
122 電流計
123 駆動ローラ
P 転写材




【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラー用画像形成装置の中間転写ベルトの内側において使用され、且つ、芯金上に発泡ゴムを同心円状に形成してなる導電性スポンジゴムローラにおいて、該スポンジゴムの配合物中に潮解性のない無機酸化物およびカーボンブラックを添加することを特徴とする導電性スポンジゴムローラ。
【請求項2】
該無機酸化物の添加量をa、該カーボンブラックの添加量をbとしたとき、該スポンジゴムの主成分に対して
25.5vol%≦a+b≦54.5vol%
の条件で、前記無機酸化物およびカーボンブラックが添加されていることを特徴とする請求項1に記載の導電性スポンジゴムローラ。
【請求項3】
該無機酸化物の添加量をa、該カーボンブラックの添加量をbとしたとき、それぞれ、
0.45≦a/(a+b)≦0.87
0.10≦b/(a+b)≦0.52
の条件で、前記無機酸化物およびカーボンブラックが添加されていることを特徴とする請求項1乃至乃2のいずれかに記載の導電性スポンジゴムローラ。
【請求項4】
カラー用画像形成装置の中間転写ベルトにおいて使用される導電性ゴムローラとして、請求項1乃至3のいずれかに記載の導電性スポンジゴムローラが使用されることを特徴とする上記カラー用画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−71764(P2006−71764A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−252352(P2004−252352)
【出願日】平成16年8月31日(2004.8.31)
【出願人】(393002634)キヤノン化成株式会社 (640)
【Fターム(参考)】