説明

小出しデバイス

本発明は、小出し可能な調剤又は製品を入れることができる小出しデバイスからなる。このデバイスは、小出しする製品を入れるように適合および構成された本体を具える着用可能なアイテムを具え、そこからの小出し、あるいは充填、あるいは補充を可能にする。小出しデバイスは、実質的にリング形状をしており、円周上に形成または製造されるギャップが設けられている。また、少なくとも一の小出しデバイスのディスプレイ、及び/又は補充を可能にする、補充/保存/ディスプレイスタンドが開示されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の属する技術分野
本発明は、化粧品、薬剤、栄養剤、およびその他の種類のアイテムまたは液体用の小出しデバイスに関する。本発明は、また、単独ではないが、特に、補充容器およびディスプレイスタンドに関する。
【0002】
発明の背景
化粧品、薬剤、栄養剤、あるいはその他のアイテムを持ち運ぶあるいは塗布することは、旅行中に問題となり、あるいは、むしろ単純に、歩く、山に登る、泳ぐ、スキーをする、テニスまたはクリケットをするといった、なんらかのインドアまたはアウトドア活動において、積極的に関連することがある。単なる旅行はちょうど良い例である。
【0003】
通常、ユーザは、水の入った瓶、または栄養剤の入った箱、あるいは、日焼け止めクリームのチューブといった別の容器またはデバイスを持ち運ぶ必要がある。これにより持ち運ぶべき重量が増え、容器の形状によっては非常に不便で煩わしいことになる。
【0004】
活動的な人々あるいはスポーツをする人々は、従って、持ち運びが容易で、その内容物へのアクセス性がよく、内容物の使用が容易な小出しデバイスを必要としている。特に、その内容物へ即座にアクセスが必要である場合、及びある種の薬剤あるいは化粧品の場合は、頻繁に再塗布する必要がある場合は、その容器は、持ち運びが容易で、見やすく、アクセスが容易で、開きやすく、使用しやすく、閉じやすく、保存しやすいものでなければならない。
【0005】
このような製品を市場関連価格で提供するためには、
1) 相当数のシームレス製造と、
2) 保健衛生上受容可能な態様にある半自動あるいは全自動装填
ができる方法で設計する必要がある。
【0006】
有用な最小内容量は体積50mlであり、これによって、十分に使用することが可能である。
【0007】
また、顧客保護規則をすべて遵守するためには、その内容量の最低97%を容易に小出しできる必要がある。
【0008】
一般的に、このようなデバイスまたは容器は、いずれも、
a)製造者のブランドと、
最も重要な
b)使用上の指示や、全内容物成分のリスト、有効期限のリスト、その他のすべての顧客関連情報、
を含めるのに十分なスペースを常に提供するものではない。
【0009】
顧客保護は、小出しデバイスの上に大量の情報を現し、ユーザ/顧客が容易にアクセスできることを必要とする。このデータは、あらゆる小出しデバイスまたは容器(パッケージの上のみならず)の上に表示すべきであり、従って、このようなプリントしたり、あるいはラベルを貼るべき情報に、十分なスペースをデバイスまたは容器上に提供することが、従来のデバイスの現在の問題点である。このスペースがとれないデバイスは、いずれも、市場に出すことが非常に困難となることがある。
【0010】
身体に装着して持ち運ぶデバイスはどれも、肌に心地よい材料で製造すべきであり、あらゆるタイプのアレルギィや、その他の副作用を引き起こしてはならない。この問題は、多くのユーザにとって重大な問題になりうる。
【0011】
いくつかのデバイスは、絞るには硬すぎる。選択された材料は、いずれも内容物を小出しするのにデバイスを容易に絞ることができなくてはならないし、一方で、ほとんどからになってもこのデバイスをその形状に維持しなければならない(材料が、その「記憶」を失ってはならない)。
【0012】
材料適合性はもう一つの問題である。ここでは、内容物(液体、半液体、あるいは小さなアイテム)が、内容物とデバイス間の起こりうる化学反応を防止する必要がある。
【0013】
我々の時代の環境問題により、材料の選択はリサイクル可能であることが望ましい。同じ理由で、全ての小出しデバイスまたは容器は、補充可能でなくてはならない。
【0014】
水中、あるいは湿った環境で使用されるデバイスは、何らかの方法で防水されていなければ、このようなデバイスに問題が生じることがある。
【0015】
ある活動に積極的にかかわる一方、どのデバイスの開口も適宜の量の内容物を小出しにするようなものでなくてはならず、また、キャップも容易かつ迅速に開くものであり、内容物へのアクセスが容易で、使用中になくならないように取り付けられたものでなくてはならない。
【0016】
持ち運びが容易で、地上、空中または水中での使用が容易で、軽量で、経済的で、防水されており、補充可能で、完全にリサイクルできるデバイスは、今日の生活スタイルの必要性と環境問題に対する素晴らしい解決策である。
【0017】
現在の小出しデバイスの更に別の問題は、収容と補充可能性を提供することである。
【0018】
このような普通でない形式の小出しデバイスには、また、売主にとっては、従来のディスプレイツールを使用できないという実際上の問題がある。スペースの節約と容易にアクセスできるディスプレイの提供が必要である。このような容器の補充も、利便性とコストの問題をかかえている。
【0019】
本発明の目的
本発明の目的は、改良した小出しデバイス、または補充容器、またはディスプレイスタンドを提供することである。これらは、前述の問題全てとは限らないがいくつかを簡単で効果的な方法で取り除く、あるいは最小限にする、あるいは有効な選択枝を公衆に提供するものである。
【0020】
本発明の説明
従って、本発明の第1の態様は、小出し可能な調剤または製品を入れることができる小出しデバイスからなる。このデバイスは、身につけるように構成されており、ほぼリング形状で、円周上にギャップがあるように形成され、製品を収容し、それから小出し、または、充填、あるいは補充が可能なように構成され、この小出しデバイスはリング形状に形成されるあるいは製造される。
【0021】
好ましくは、このデバイスはブレスレットである。
【0022】
好ましくは、このデバイスは、ブランド表示あるいはラベル貼付用に十分なスペースをとるような形状である。
【0023】
好ましくは、この小出しデバイスの本体がリング形状であり、首、手首、腕、脚、踵、ウエストなどのリムに装着するように、あるいはスポーツバッグ、ゴルフバック、その他などのアイテムに取り付けるように構成されている。
【0024】
好ましくは、このデバイスは、このデバイスを身体に装着できるように十分な柔軟性と、ねじり性、内容物をよりよく小出しできるようにするしぼり性、および空になったときにその形状を保つための記憶性を提供する材料でできている。
【0025】
好ましくは、デバイスの円周上のギャップによって、小出しする調剤の充填が可能である。
【0026】
好ましくは、このデバイス本体は中空状であり、50mlの最小容量で最大体積を入れることができる。
【0027】
好ましくは、デバイス中入っている小出しする調剤は、化粧品、薬剤、栄養剤、またはクリーム、液体、飲料、甘味、他といったその他のものであってよい。
【0028】
好ましくは、小出しする端部に小出し手段を具えており、これは少なくとも一の閉鎖可能の開口を有するいずれかの種類のキャップである。
【0029】
好ましくは、このキャップは使用中取り外すことができない。
【0030】
好ましくは、このデバイスは、ユーザの移動中にリムでデバイスを保持できるものであれば、どのような形状にも形成することができる。
【0031】
好ましくは、このデバイス本体を、鍵、手回り品、宝石類などのその他のアイテムに追加で取り付けることができる。
【0032】
好ましくは、このデバイスは、工業的製造が可能な方法で形成される。
【0033】
好ましくは、ブランド表示またはラベル表示は、製造者のブランド用、あるいは全ユーザへの指示用、および全内容物成分のリスト用のものである。この表示は、はっきりと刻印されているか、あるいは印刷されているか、あるいは上にラベルが貼られている。
【0034】
好ましくは、このデバイスは、良好な保健衛生状態で内容物を半自動または自動的に充填できる形に設計され、形成されている。
【0035】
好ましくは、端部が少なくとも一の小出し端部を具えている。
【0036】
好ましくは、このデバイスは、全てのタイプの内容物に適合するタイプの材料でできている。
【0037】
好ましくは、このデバイスは、太陽、高温、低温に晒すことができ、防水されており、完全にリサイクル可能な材料でできている。
【0038】
好ましくは、このデバイスは、皮膚を刺激しない材料でできている。
【0039】
好ましくは、このデバイスの形は、拡張用ロープを用いて両側のエッジを互いに保持できるようになっている。
【0040】
好ましくは、デバイスの開口手段(ギャップ)が、回動部分または移動部分を具える。
【0041】
従って、第2の態様では、本発明は、補充容器でなり、この補充容器は、少なくとも一の小出しデバイスを保持するあるいはディスプレイするように構成されており、この小出しデバイスは、小出し可能な調剤または製品を入れることができ、ここでは前記小出しデバイスは着用するように構成されており、小出しデバイスは、円周上にギャップを有しほぼリング形状に形成され、製品を収容して、そこから小出しができるように構成された本体を具え、このデバイスは、リング形状に形成または製造される。この補充容器は、小出し手段を具え、その中に調剤または製品を収容し、小出しできるように構成されている。
【0042】
従って、第3の態様では、本発明は、ディスプレイスタンドでなり、ここではこのディスプレイスタンドは、少なくとも一の小出しデバイスをディスプレイするように構成されている。このデバイスは、小出し可能な調剤/製品を入れることができ、この小出しデバイスは、着用するように構成されている。この小出しデバイスは、円周上にギャップを有しほぼリング形状に形成され、製品を収容して、そこから小出しができるように構成された本体を具え、この小出しデバイスは、リング形状に形成または製造され、ディスプレイスタンドは、その上に小出しデバイスを収容できるような形状になっている。
【0043】
好ましくは、ディスプレイスタンドを入れ子式にして、小出しデバイスを収容用に所望どおりに多少高さを延ばしたり縮めたりできるようにする。
【0044】
好ましくは、このスタンドは非中空状のディスプレイデバイスであってもよい。
【0045】
以下に本発明の実施例を、図面を参照して例示として述べる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】小出しデバイスの実施例1を示す斜視図である。
【図2】図1に示す本発明の側面図であり、一部の骨組みを示す。
【図3】小出しデバイスの上端部を示す図である。
【図4】小出しデバイスの小出し端部を拡大して骨組みを示す図である。
【図5】キャップのない状態の小出しデバイスの斜視図である。
【図6】一のタイプの外側キャップの構造を示すa)乃至e)を集めた図である。
【図7】内側キャップの構造を示すa)乃至e)を集めた図である。
【図8】小出しデバイスの底面図である。
【図9】小出しデバイスのウエラブルアイテムとしての使用を示す例である。
【図10】小出しデバイスのウエラブルアイテムとしての使用を示す例である。
【図11】キャップを嵌めた状態の小出しデバイスの第2の実施例の平面図である。
【図12】刻印が可能である図11に示すデバイスの平面図である。
【図13】刻印が可能である図11に示すデバイスの平面斜視図である。
【図14】キャップのない状態の図11のデバイスの斜視図である。
【図15】図11の小出し端部を拡大した側面図である。
【図16】図11のデバイスの三次元斜視図である。
【図17】別のタイプのキャップを嵌めた図11に示すデバイスの斜視図である。
【図18】図17に示すデバイスの正面図である。
【図19】図17に示すデバイスの端面図である。
【図20】図17に示すデバイスのもう一方の端面図である。
【図21】図17に示すデバイスの断面図である。
【図22】キャップを嵌めた状態の小出しデバイスの第3の実施例の斜視図である。
【図23】図22に示すデバイスの端面図である。
【図24】図22に示すデバイスの側面図である。
【図25】キャップのない状態の図22に示すデバイスを示す図である。
【図26】キャップのない状態の図22に示すデバイスを示す図である。
【図27】キャップのない状態の図22に示すデバイスを示す図である。
【図28】キャップのない状態の図22に示すデバイスを示す図である。
【図29】開放可能な容器である補充/保存/ディスプレイスタンドを示す図である。
【図30】開放可能な容器である補充/保存/ディスプレイスタンドを示す図である。
【図31】開放可能な容器である補充/保存/ディスプレイスタンドを示す図である。
【図32】開放可能な容器である補充/保存/ディスプレイスタンドを示す図である。
【図33】開放可能な容器である補充/保存/ディスプレイスタンドを示す図である。
【図34】開放可能な容器である補充/保存/ディスプレイスタンドを示す図である。
【図35】開放可能な容器である補充/保存/ディスプレイスタンドを示す図である。
【図36】別のディスプレイスタンドを示す斜視正面図である。
【0047】
発明の詳細な説明
図1乃至28に示すように、身につける、取り付ける、またその内容物を小出しにし、あるいは充填または補充に使用できる形状の小出しデバイスがある。この小出しデバイスは、特に、移動中、仕事中、スポーツをしている、あるいはインドアまたはアウトドアで遊んでる人々に有益である。
【0048】
図1乃至10の小出しデバイス1は、身につけるあるいはそこから小出しにするために、形成時または製造時にすでに実質的にリング形状であってもよい。このデバイスは、ユーザが小出しデバイスを身につけることができる、あるいはその他のものに取り付けることができるように、間にスペース5を形成している本体2を具える。この小出しデバイスは、図9及び10に示すように、腕、手首、脚、踵、ウエストまたは首など、身体のあらゆるリムまたはその他の部分に装着することができる。このデバイスの一例はブレスレットである。代替的に、この小出しデバイスは、ベルトをした後のウエストなど身体のその他の部分に身につけるような形状にすることもできる。
【0049】
この小出しデバイスアイテムの本体2は、また、その内容物(図示せず)を封入し小出しにするための中空スペース(ラベルは貼られていない)を形成するように構成されている。本体2は、第2のスペース5を囲んでいる形状を有しており、ユーザがその中に身体の一部を挿入できるようにしている。例えば、この身体部分は、腕、手首、脚または踵であっても良い。このスペース5は、全寸法において囲んではいない。本体2は、端部3および4を有し、これらの間に円周上のスペースまたはギャップ6を形成して、小出しデバイスのアイテムをいずれかのリムにフィットさせる、あるいはこのアイテムのその他のものの上への取り付けを補助しており、及び/又は、充填または小出しを可能としている。ギャップ6のサイズと位置は必要に応じて変えることができる。
【0050】
図2及び4に示すように、少なくとも一方の端部に小出し手段7が設けられている。この小出し手段7は、キャップのようなものであっても良いが、操作が容易で、漏れる恐れがないように内容物を小出しできるよう開放可能であることが必要である。図4及び6乃至8に例示がなされているが、ラベルは貼られていない。
【0051】
本体を絞ることによって、中から内容物を出すことができる。この内容物は、本体から取り出すことができるような軟度がなくてはならない。小出しデバイスの内容物は、ユーザが必要とするどのようなものでもよい。この例では、化粧品、薬剤、栄養剤、あるいは、日焼け止めクリーム、モイスチュアライザなどその他の調剤、あるいは、甘味、飲料、その他の製品であってもよい。
【0052】
また、実際の小出しは、アクセスが容易であり、移動中あるいは旅行中に、切り離して使い捨てる部分あるいは突出部分が不要な状態で使用できるものである。使用するキャップの種類に応じて、様々な小出し方法を用いることができる。
【0053】
本体は、柔軟性があり、ねじることができ、絞ることができるが、半分になってもデバイスが変形せず、内容物に適合して、小出しを容易にするいずれかの好適な材料で作ることができる。この材料は、例えば、プラスチック、金属あるいはゴム、あるいはこれらの組み合わせであっても良い。本体2は、漏れを防ぐために密封可能でなくてはならない。また、耐久性があり、軽量で、水に浮き、UV防止性であり、防水性があり、リサイクル可能なものであっても良い。
【0054】
本体2の表面は、製品のブランド表示あるいはラベル表示のための十分なスペースがあるものでよく、顧客情報に関する規則を遵守するものである。小出しデバイスは、ユーザの要求に応じたサイズと形状であり、必要な体積を有する。例えば、子供用には小さなサイズとすることができ、10代および大人用には若干大きなサイズとすることができる。
【0055】
小出しデバイス1は、また、色を付けたり、あるいは「ファンキィ」な、あるいは「トレンディ」な形状にして、あるいは使い捨てまたは補充可能なアイテムにして、ファッションアクセサリとして考えることもできる。別のオプションでは、このデバイスは透明であり、内容物が見えるようにしてもよい。このデバイスは、移動中の使用を容易にするためにワンピースであるべきである。様々な部品を組み立てる場合は、使用中に容易に外れるようなことがあってはならない。すべての突出部分は危険なものであってはならない。その他のアタッチメントも、キーリング、鍵、口紅、電話、その他などのアイテムを含む。
【0056】
図11乃至21は、本発明のもう一つの実施例を示す図である。小出しデバイス8は、実質的にリング形状の本体9であり、間に適宜の囲んだスペース10を形成して、このデバイスを例えば、身体のいずれかの部分に装着できるように、あるいは何らかのものの上に取り付けられるようにしている。これは、図9、10、および33乃至37に示すように、腕、脚、手首、ウエスト、または小出しデバイスを収容し、あるいはそこからディスプレイすることができるあらゆるものであってもよい。
【0057】
図12は、ブランドを刻印するのに十分なスペースをとった形状の小出しデバイスの表面を示す。図13は、小出しデバイスのラベリングを可能にするスペースを示す。図15は、本体14と15の二つの部分でできたキャップを有し、その開口の完全な整合によって内容物を小出しできるタイプの別の小出し手段を示す。
【0058】
別体でキャップと相互フィットできるフランジ及び/又はシーリングリングなどのその他のシーリング手段をキャップに設けることもできる。
【0059】
図16は、本体9の上に明確に表示されるようにブランドを刻印できるスペースを有する三次元形状の小出しデバイスを示す。
【0060】
本体9は、装着を可能にするあらゆる方法で形成することができる。例えば、円形または楕円形、あるいは正方形または長方形、あるいはいずれかの変形またはこれらの組み合わせである。図11乃至28に示すように、この形状は完全に丸くなく、ほぼ楕円形である。本体9は、少なくとも一つの小出し端部12と、少なくとも一つの閉鎖端部13を有する。別の変形例では、二つの小出し端部を設けることもできる。本体9は断面11を有する。断面11は、小出しをして閉じることができるものであれば、どのような断面であっても良い。
【0061】
更に、本体9は、リブ、外部リブ、グリップ部などのその他の突起や、さらに本体を強化する強化手段を有していても良い。このデバイスは、また、耐衝撃性およびUV防止性であっても良い。
【0062】
図22乃至28は、図1乃至10と同じ符号を使用しており、小出しデバイスの更なる例を示す。これらの図面は、本体2の製造を容易にし、使用を心地よいものにする丸い特徴を示している。図27は、本体2の底面図である。
【0063】
このバージョンの小出しデバイスによれば、保持すべき製品あるいは内容物をより大量に小出しすることができる。
【0064】
図29乃至35に示すような補充容器
図29乃至35は、本体20を有する補充容器を具える、補充/保存/ディスプレイスタンドアッセンブリの例を示す図である。本体20は、一般的な筒状をしており、小出しデバイス1に補充する化粧品、医薬品、栄養剤、あるいはその他の液体を収容するための中空スペースを形成している。補充容器の別のオプションは、組み合わせてあるいは別々にディスプレイ手段として使用する、あるいは少なくとも一の小出しデバイス1を取り外し可能に保持する、あるいは単に、別の小出しまたは補充デバイスとして使用できるような形状に適合されている。
【0065】
図34は、小出しデバイスを設けた容器本体20の平面図であり、図35は、同じ組み合わせの底面図である。本体20は、本例において少なくとも一の小出しデバイス本体1を図29乃至35に示すように取り付けることができる方法で形成するべきである(図33参照)。
【0066】
図29乃至33は、カバー19を有する小出し手段を具える補充/保存/ディスプレイ容器本体20を示しており、このカバーは容易にあけて小出しすることができるあらゆる種類のキャップと開口であってもよい。例えば、フリップトップキャップを使用することができる。
【0067】
アッセンブリまたはキットが、少なくとも一の小出しデバイス1を取り外し可能に保持する形状のディスプレイスタンドを具えていても良い。例えば、小出しデバイス1は、日焼け止めクリームを収容あるいは入れることができ、容器20は、小出しデバイス1の補充用の日焼け止めクリームと、あるいは日焼け後の化粧水あるいは飲料などのまったく関係のないものを入れるものであっても良い。
【0068】
材料という意味では、補充/保存/ディスプレイスタンド容器は、柔軟性があって、捻ることができ、絞ることができ、形状が失われず、内容物に適合性があるものであれば、どのような種類のものでできていても良く、防水性で、リサイクル可能である。
【0069】
図36に示すようなディスプレイスタンド
図36は、少なくとも一の小出しデバイス1を取り外し可能に保持するような形状に構成された本体24を有するディスプレイスタンドに置いた本体9を有する様々な小出しデバイス1を示す図である。このスタンドは、小売またはその他の環境において、ディスプレイ用及び/又は保存スペースを節約する目的で使用される。本体24は、様々なサイズの、様々な数の小出しデバイス(本体9)を保持するような形状にすることができる。調整手段25を入れ子式として、高さを容易に変更する(低くするまたは伸ばす)ことができ、様々な数の小出しデバイス(本体9)を重ねることができるように調整可能に固定することができる。
【0070】
本体24は、プラスチック、プレキシグラス、スチール、アルミニウム、あるいはその他といった様々な種類の材料で作ることができる。
【0071】
本発明が関連する分野の当業者は、特許請求の範囲に規定されている本発明の範囲から外れることなく、構成における多くの変更、本発明の広く様々な実施例および適用例を提言するであろう。この開示および記載は、純粋に例示のためのものであり、あらゆる意味で限定を意図するものではない。
【0072】
本明細書の発明の説明及び記載を通じて、「具える」の用語および「具えている」といったこの用語の変形は、その他の追加、構成要素、完成品あるいはステップを排除することを意図するものではない。
【0073】
A)小出しデバイスは以下の利点の少なくとも一つを有する:
1. ファッションとの実用的な組み合わせ
2. 着用が容易及び/又は持ち運びが容易
3. 内容物の再適用を思い起こさせ、容易である
4. 操作が単純であり、あらゆる活動に従事できる
5. 製造が経済的である
6. 軽量でしっかりした構造である
7. 半自動または全自動充填ができる
8. 刻印およびラベル表示スペースがある
9. 防水されており、リサイクル可能で、補充可能である
10. なくしにくい
11. 現実的なコストで製造可能である
12. その他のアイテムに容易に取り付けることができる
13. 内容物を安全に封入することができる
【0074】
B)補充/保存/ディスプレイスタンドまたは容器は、以下の利点の少なくとも一つを有する:
1. 750mlの内容量の化粧品、薬剤、栄養剤、あるいはその他を容易に収容することができる
2. 少なくとも二つの小出しデバイスをディスプレイ/保存することができる
3. 小出しデバイスを補充することができる
【0075】
C)ディスプレイスタンドは以下の利点の少なくとも一つを有する:
1. 革新的で特徴的な外観
2. ディスプレイされた製品への容易なアクセス可能性を提供する
3. 入れ子式機能でそのサイズを容易に変更できる
4. 最小の棚スペース用にスペース節約形状をとる

【特許請求の範囲】
【請求項1】
小出し可能な製品又は調剤を入れることができる着用するように構成された小出しデバイスにおいて、当該小出しデバイスが、円周上にギャップを設けたほぼリング形状に形成され、前記製品を収容するように適用及び構成され、小出し、あるいは充填、または補充可能な本体を具え、前記小出しデバイスが前記リング形状に形成されているあるいは製造されていることを特徴とする小出しデバイス。
【請求項2】
請求項1に記載の小出しデバイスにおいて前記デバイスがブレスレットであることを特徴とする小出しデバイス。
【請求項3】
請求項2に記載の小出しデバイスにおいて、前記本体の形状または断面が、ブランド表示およびラベル表示が可能なようになっていることを特徴とする小出しデバイス。
【請求項4】
請求項3に記載の小出しデバイスにおいて、前記デバイスが首、手首、腕、脚、踵、ウエスト、他などの人体のいずれかの部分に着用するような形状に適合されている、及び/又は、あらゆる種類のアイテムに取り付けるような形状に適合されていることを特徴とする小出しデバイス。
【請求項5】
請求項4に記載の小出しデバイスにおいて、前記デバイスが、捻ることが可能で、絞ることが可能で、その成形形状を維持することができるタイプの材料でできていることを特徴とする小出しデバイス。
【請求項6】
請求項5に記載の小出しデバイスにおいて、その円周上に設けた前記ギャップが小出しする調剤の充填を可能にすることを特徴とする小出しデバイス。
【請求項7】
請求項6に記載の小出しデバイスにおいて、前記本体が中空状であり、本体中に前記小出しする調剤を封入することができることを特徴とする小出しデバイス。
【請求項8】
請求項7に記載の小出しデバイスにおいて、前記小出しする調剤が、クリーム、液体あるいは小さな固体ピースなどの化粧品、薬剤、または栄養剤であることを特徴とする小出しデバイス。
【請求項9】
請求項8に記載の小出しデバイスにおいて、少なくとも一の小出し端部が、キャップタイプの小出し手段を具え、前記キャップが少なくとも一の閉じることができる開口を具えることを特徴とする小出しデバイス。
【請求項10】
請求項9に記載の小出しデバイスにおいて、前記キャップが使用中は取り外しできないことを特徴とする小出しデバイス。
【請求項11】
請求項10に記載の小出しデバイスにおいて、前記デバイスを、当該デバイスを移動中に着用者に確実に固定するようなあらゆる形状で形成することができることを特徴とする小出しデバイス。
【請求項12】
請求項11に記載の小出しデバイスにおいて、鍵、手回り品、あるいは宝石などのその他のアイテムに追加で取り付けることができることを特徴とする小出しデバイス。
【請求項13】
補充容器において、当該補充容器が少なくとも一の小出しデバイスを取り外し可能に保持するように構成した形状を具え、前記小出しデバイスが小出し可能な調剤又は製品を入れており、前記小出しデバイスが着用可能に構成されており、前記小出しデバイスが円周上にギャップを有するほぼリング形状に形成されており、前記製品を収容するように適合され構成された本体を具え、この小出しデバイスから小出しが可能であり、当該デバイスがリング形状に形成あるいは製造され、前記補充容器が小出し手段を具え、調剤または製品の収容と小出しを可能にするように構成されていることを特徴とする補充容器。
【請求項14】
ディスプレイスタンドにおいて、当該ディスプレイスタンドが、小出し可能な調剤又は製品を入れる少なくとも一の小出しデバイスをディスプレイするように構成されており、当該小出しデバイスは着用可能に構成されており、当該小出しデバイスが、円周上にギャップを有するほぼリング形状に形成されており、前記製品を収容するように適合され構成された本体を具え、この小出しデバイスから小出しが可能であり、当該デバイスがリング形状に形成あるいは製造され、前記ディスプレイスタンドが少なくとも一の小出しデバイスを取り外し可能に収容できるように構成されていることを特徴とするディスプレイスタンド。
【請求項15】
入れ子式部分を具え、その高さを延ばすあるいは短くするよう調整できることを特徴とするディスプレイスタンド。
【請求項16】
添付の図面を参照して本明細書に実質的に述べたとおりの小出しデバイス。
【請求項17】
添付の図面を参照して本明細書に実質的に述べたとおりの補充容器。
【請求項18】
添付の図面を参照して本明細書に実質的に述べたとおりのディスプレイスタンド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【公表番号】特表2008−540262(P2008−540262A)
【公表日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−509963(P2008−509963)
【出願日】平成18年5月5日(2006.5.5)
【国際出願番号】PCT/NZ2006/000095
【国際公開番号】WO2006/118479
【国際公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【出願人】(507343372)マイオゾン リミテッド (1)
【Fターム(参考)】