説明

小分子アポトーシスプロモーター

【課題】 本発明は、アポトーシス促進作用を有する新規な化合物を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明は、Smacペプチドに類似する小分子(リンカーによって結合される2つのアミドを含むドメインを有する、ダイマー又はダイマー様化合物)を提供する。これらの化合物はアポトーシスを促進するために有用である。本発明は、そのような化合物を含有する医薬組成物、並びに、腫瘍及び自己免疫疾患を含む症状を治療するためにそれら(化合物)を使用する方法を含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物又はその医薬的に許容可能な塩若しくは水和物;及びこれらの任意の立体異性体を含み:

ここに、
環A及び環A’は、夫々独立に、飽和3−8員単環式アザサイクリック環及び飽和8−12員融合多環式アザサイクリック環(これらは夫々環員としてN、O、Sから選択される0−2個の付加的ヘテロ原子を含んでもよい)から選択されるアザサイクリック環コアであり;環Aは−W−Xで表される基で置換され、環A’は−W’−X’で表される基で置換され、環A及び環A’は、夫々、任意的に、その構造に適合する1−4個の付加的置換基で置換されてもよく;
J及びJ’は、夫々独立に、H、CN、C1−C4アルキル又はC1−C4アルキルオキシカルボニルであり;
W及びW’は、夫々独立に、C=O、C=S、又は任意的に置換されたC−Cアルキレン若しくはC−Cへテロアルキレンであり;又はWは、Xが任意的に置換されたC5−C6アリール若しくはヘテロアリール環を含むボンド(bond)であり得、及び/又はW’は、X’が任意的に置換されるC5−C6アリール若しくはヘテロアリール環を含むボンドであり得;
X及びX’は、夫々独立に、少なくとも1つの芳香環及び環員としてN、O及びSから選択される4個までのヘテロ原子を含む任意的に置換されるC5−C20環系であり、及び、単一の5−15員環式基又は何れもW又はW’の同じ原子に結合(attach)する2つの5−10員環式基であり得(但しX及びX’は夫々少なくとも1つのアリール又はヘテロアリール環を含む);
Q及びQ’は、夫々独立に、−CH−、−CH(OR)−、−CH(R)−、−(CHD−、−CH(R)D−、又は−CR=CR−若しくは−C≡C−であり、ここに、rは1−4であり、Dは夫々独立にO、NR又はSであり、Rは夫々独立にH又は任意的に置換されるC−Cアルキル若しくは任意的に置換されるC−Cへテロアルキルであり;又はQ及びQ’の一方又は両方は、Lが環を含むボンドであり得;
及びR1’は、夫々独立に、H又は任意的に置換されるC1−C4アルキルであり;
Z及びZ’は、夫々独立に、任意的に置換されてもよいC1−C6アミノアルキルであり;及び
Lは、N、O及びSから選択される1−6個のヘテロ原子を任意的に含むC2−C20ヒドロカルビル基であるリンカーであり、該リンカーは、QとQ’の間の最短経路に沿って数えた場合、2〜10原子の長さであり;及び任意的に置換されてもよく;
但し、Lは、ジスルフィド結合を含まないこと、
を特徴とする化合物。
【請求項2】
環A及び環A’は、夫々、

からなる群から独立に選択されるアザサイクリック環コアであり、
ここに、
Yは、夫々独立に、任意的に置換されるC1−C8アルキル、C5−C12アリール、C5−C20アリールアルキル、若しくはこれらの何れかのヘテロ型であり;又は=O、OR、SR、S(O)R、SOR、SONR、NR、OC(O)R、NRC(O)R、NRCOOR、NRC(O)NR、NRSOR、CN、C(O)NR、C(O)R、COOR、NO若しくはハロであり、ここに、Rは、夫々独立に、H、C−Cアルキル、C5−C12アリール若しくはC5−C20アリールアルキル、又はこれらの何れかのヘテロ型であり;又はアルキル基に適合するその他の任意の置換基であり;及び
同一の環上の2つのY基は環化されて、飽和、不飽和若しくは芳香族であり得る3−6員環を形成し得、該環は、環員としてO、S及びNから選択されるヘテロ原子を含んでもよく、及び、置換されていてもよく;
mは0−4であり;
nは0−3であり;
VはO又はSであり;
は独立にH又はC1−C4アルキルであり;
=Bは=O、=S、H又はFであり;及び
qは1−4であること
を特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
環A及び環A’は、互いに異なるアザサイクリック環コアを含むこと
を特徴とする請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
環A及び環A’は、同じアザサイクリック環コアを含むこと
を特徴とする請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項5】
式(1)を有する請求項1、2又は4の何れか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容可能な塩若しくは水和物;及びこれらの任意の立体異性体を含み:

ここに、
J及びJ’は、夫々独立に、H、CN、C1−C4アルキル又はC1−C4アルキルオキシカルボニルであり;
Y及びY’は、夫々独立に、任意的に置換されるC1−C8アルキル、C5−C12アリール、C5−C20アリールアルキル、若しくはこれらの何れかのヘテロ型であり;又は=O、OR、SR、S(O)R、SOR、SONR、NR、OC(O)R、NRC(O)R、NRCOOR、NRC(O)NR、NRSOR、CN、C(O)NR、C(O)R、COOR、NO若しくはハロであり、ここに、Rは、夫々独立に、H、C−Cアルキル、C5−C12アリール若しくはC5−C20アリールアルキル、又はこれらの何れかのヘテロ型であり;又はアルキル基に適合するその他の任意の置換基であり;及び
同一の環上の2つのY又はY’基は環化されて、飽和、不飽和若しくは芳香族であり得る3−6員環を形成し得、該環は、環員としてO、S及びNから選択されるヘテロ原子を含んでもよく、及び、置換されていてもよく;
W及びW’は、夫々独立に、C=O、C=S、又は任意的に置換されるC−Cアルキレン若しくはC−Cへテロアルキレンであり;又はWは、Xが任意的に置換されるC5−C6アリール若しくはヘテロアリール環を含むボンドであり得、及び/又はW’は、X’が任意的に置換されるC5−C6アリール若しくはヘテロアリール環を含む場合ボンドであり得;
X及びX’は、夫々独立に、少なくとも1つの芳香環及び環員としてN、O及びSから選択される4個までのヘテロ原子を含む任意的に置換されるC5−C20環系であり、及び、単一の5−15員環式基又は何れもW又はW’の同じ原子に結合(attach)する2つの5−10員環式基であり得(但しX及びX’は夫々少なくとも1つのアリール又はヘテロアリール環を含む);
Q及びQ’は、夫々独立に、−CH−、−CH(OR)−、−CH(R)−、−(CHD−、−CH(R)D−、又は−CR=CR−若しくは−C≡C−であり、ここに、rは1−4であり、Dは夫々独立にO、NR又はSであり、Rは夫々独立にH又は任意的に置換されるC1−C8アルキル若しくはC1−C8へテロアルキルであり;又はQ及びQ’の一方又は両方は、Lが環を含むボンドであり得;
n及びn’は、夫々独立に、0−3であり;
m及びm’は、夫々独立に、0−4であり;
及びR1’は、夫々独立に、H又は任意的に置換されるC1−C4アルキルであり;
Z及びZ’は、夫々独立に、任意的に置換されるC1−C6アミノアルキルであり;及び
Lは、N、O及びSから選択される1−6個のヘテロ原子を任意的に含むC2−C20ヒドロカルビル基であるリンカーであり、該リンカーは、QとQ’の間の最短経路に沿って数えた場合、2〜10原子の長さであり;及び任意的に置換されてもよく;
但し、Lは、ジスルフィド結合を含まないこと
を特徴とする化合物。
【請求項6】
Z及びZ’は、夫々、式−CH(R)NRで表される1−アミノアルキル基であり、ここに、Rは、夫々独立に、H又はC1−C4アルキルであること
を特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の化合物。
【請求項7】
X及びX’は、夫々独立に、任意的に置換される1つのフェニル環;又は夫々任意的に置換されてもよい2つのフェニル環;又はテトラヒドロナフチル、インダニル若しくはフルオレニル環系;又はN、O又はSから選択される1−4個のヘテロ原子を含む任意的に置換される5又は6員複素芳香環を含むこと
を特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の化合物。
【請求項8】
W及びW’は、夫々、−C(O)NR(CHR)−であり、ここに、pは、0、1又は2であり、Rは、夫々独立に、H、C1−C4アルキル又はC1−C4へテロアルキルであること
を特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の化合物。
【請求項9】
W及びW’は、夫々、式−(CH−、−CHO(CH−、−CHS(CH−、−CHS(O)(CH−、−CHSO(CH−、−CHNR(CH−又は−CHNRSO(CH−で表されるC2−C6アルキレン又はC2−C6ヘテロアルキレンであり、ここに、pは、0、1又は2であり、Rは、夫々独立に、H、又は任意的に置換されるC1−C8アルキル若しくはC5−C12アリールアルキルであること
を特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の化合物。
【請求項10】
W及びW’は、夫々、X及びX’が夫々任意的に置換された5又は6員アリール又はヘテロアリール環を含むボンドであること
を特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の化合物。
【請求項11】
Q及びQ’は、夫々、ボンド又は−CH−から選択され、又は、Q−L−Q’は、−CH(R)−O−L−O−CH(R)−であり、ここに、Rは、夫々独立に、H又はメチルであること
を特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の化合物。
【請求項12】
Lは、C2−C8アルキニレン基を含むこと
を特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の化合物。
【請求項13】
Lは、QとQ’の間の最短経路を形成するリンカーの部分であるか又は該リンカーと融合した少なくとも1つの環を含むこと
を特徴とする請求項1〜12の何れか一項に記載の化合物。
【請求項14】
Q−L−Q’は、

から選択される基であり、
ここに、
qは、夫々独立に、0−4であり、フェニル基は、夫々、任意的に、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、CF及びハロから選択される1−2基で置換されること
を特徴とする請求項1〜13の何れか一項に記載の化合物。
【請求項15】
Lは、少なくとも1つのトリアゾール環を含むこと
を特徴とする請求項1〜13の何れか一項に記載の化合物。
【請求項16】
Q−L−Q’は、

から選択される基であり、
ここに、
kは、夫々独立に、1−4であること
を特徴とする請求項1〜13、15の何れか一項に記載の化合物。
【請求項17】
式(2)を有する請求項1、2、4〜16の何れか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容可能な塩若しくは水和物;及びこれらの任意の立体異性体を含み:

ここに、
Yは、夫々独立に、任意的に置換されるC1−C8アルキル、C5−C12アリール、C5−C20アリールアルキル、若しくはこれらの何れかのヘテロ型であり;又は=O、OR、NR、OC(O)R、NRC(O)Rであり、ここに、Rは、夫々独立に、H、C−Cアルキル、C5−C12アリール若しくはC5−C20アリールアルキル、又はこれらの何れかのヘテロ型であり;
Wは、C=O、C=S、又は任意的に置換されるC−Cアルキレン若しくは任意的に置換されるC−Cへテロアルキレンであり;又はWは、Xが任意的に置換された5員若しくは6員アリール若しくはヘテロアリール環を含むボンドであり得;
Xは、少なくとも1つの芳香環及びN、O及びSから選択される4個までのヘテロ原子を含む任意的に置換されるC5−C20環系であり、及び、単一の5−15員環式基又は何れもWの同じ原子に結合する2つの5−10員環式基であり得(但し、Xは少なくとも1つのアリール又はヘテロアリール環を含む);
Qは、−CH−、−CH(OR)−、−CH(R)−、−CHO−、−CH(R)O−又は−(CHNH−、であり、ここに、Rは、H、C−Cアルキル又はC−Cへテロアルキルであり;又はQ[及びQ’の一方又は両方]は、Lが環を含むボンドであり得;
mは、0−4であり;
Zは、任意的に置換されるC1−C6アミノアルキル基であり;及び
Lは、C2−C8アルキレン、C5−C12アリーレン若しくはC5−C20アリールアルキレンリンカー又はこれらの何れかのヘテロ型であり、該リンカーは、夫々、任意的に置換されてもよく、及び、飽和又は不飽和であってよく;
但し、Lは、ジスルフィド結合を含まないこと
を特徴とする化合物。
【請求項18】
式(3)を有する請求項1、2、4〜17の何れか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容可能な塩若しくは水和物:

ここに、
は、夫々独立に、H、又は任意的に置換されるC−Cアルキル若しくは任意的に置換されるC−Cヘテロアルキル基であり、及び、1つの窒素原子上の2つのR基は環化されて、3−8環員を有する任意的に置換されるアザサイクリック基を形成することができ、該アザサイクリック基は、飽和、不飽和又は芳香族であってよく及び環員としてN、O及びSから選択される1−2個の付加的ヘテロ原子を含んでもよく;
は、夫々、H、又は任意的に置換されるC−Cアルキル若しくは任意的に置換されるC−Cヘテロアルキル基であり、及び、Rは、隣接する窒素原子上のRと共に環化されて、3−8環員を有する任意的に置換されるアザサイクリック基を形成することができ、該アザサイクリック基は、飽和、不飽和又は芳香族であってよく及び環員としてN、O及びSから選択される1−2個の付加的ヘテロ原子を含んでもよく;
は、夫々、H、OH、又は任意的に置換されるC−Cアルキル若しくは任意的に置換されるC−Cヘテロアルキル基であり;
Yは、夫々、任意的に置換されたC1−C8アルキル、C5−C12アリール、C5−C20アリールアルキル、若しくはこれらの何れかのヘテロ型であり;又は=O、OR、NR、OC(O)R、NRC(O)Rであり、ここに、Rは、夫々独立に、H、C−Cアルキル、C5−C12アリール、C5−C20アリールアルキル、又はこれらの何れかのヘテロ型であり;
Wは、夫々、式−C(O)NR(CHR)−の基であり、ここに、pは0−2であり、及び、Rは、夫々独立に、H、C−Cアルキル又はC−Cへテロアルキルであり;又はWは、Xが任意的に置換される5員若しくは6員アリール若しくはヘテロアリール環を含むボンドであり得;
Xは、夫々、少なくとも1つの芳香環及びN、O及びSから選択される4個までのヘテロ原子を含む任意的に置換されるC5−C20環系であり、及び、単一の5−15員環式基又は何れもWの同じ原子に結合する2つの5−10員環式基であり得(但し、Xは少なくとも1つのアリール又はヘテロアリール環を含む);
mは、0−4であり;及び
Lは、C2−C8アルキレン、C5−C12アリーレン若しくはC5−C20アリールアルキレンリンカー又はこれらの何れかのヘテロ型であり、該リンカーは、夫々、任意的に置換されてもよく、及び、飽和又は不飽和であってよく;
但し、Lは、ジスルフィド結合を含まないこと
を特徴とする化合物。
【請求項19】
2つのR基は同一であり、及びRは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、及びtert−ブチルから選択されること
を特徴とする請求項1、2、4〜18の何れか一項に記載の化合物。
【請求項20】
は、夫々独立に、H又はメチルであること
を特徴とする請求項1、2、4〜19の何れか一項に記載の化合物。
【請求項21】
請求項1、2、4〜20の何れか一項に記載の化合物であって、
該化合物は、









又はそれらの医薬的に許容可能な塩若しくは水和物
からなる群から選択されること
を特徴とする化合物。
【請求項22】
式(II)の化合物又はその医薬的に許容可能な塩若しくは水和物;及びこれらの任意の立体異性体を含み:

ここに、
環Aは、飽和3−8員単環式アザサイクリック環及び飽和8−12員融合多環式アザサイクリック環(これらは夫々環員としてN、O、Sから選択される0−2個の付加的ヘテロ原子を含んでもよい)から選択されるアザサイクリック環コアであり;環Aは−W−Xで表される基で置換され、及び、環Aは、任意的に、その構造に適合する1−4個の付加的置換基で置換されてもよく;
Jは、H、CN、C1−C4アルキル又はC1−C4アルキルオキシカルボニルであり;
Wは、C=O、C=S、又は任意的に置換されるC−Cアルキレン若しくはC−Cへテロアルキレンであり;又はWは、Xが任意的に置換される5員若しくは6員アリール若しくはヘテロアリール環を含むボンドであり得;
Xは、少なくとも1つの芳香環及びN、O及びSから選択される4個までのヘテロ原子を含む任意的に置換されるC5−C20環系であり、及び、単一の5−15員環式基又は何れもWの同じ原子に結合する2つの5−10員環式基であり得(但し各Xは少なくとも1つのアリール又はヘテロアリール環を含む);
Uは、C1−C8アルキル、C1−C8へテロアルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8へテロアルケニル、C2−C8アルキニル、C2−C8ヘテロアルキニル、C1−C6アミノアルキル、C5−C12アリール、C5−C12ヘテロアリール、C5−C20アリールアルキル又はC5−C20ヘテロアリールアルキルであり、これらは夫々任意的に置換されてもよく;
は、H又は任意的に置換されるC1−C4アルキル;及び
Zは、任意的に置換されるC1−C6アミノアルキルであり、ここに、アミンは保護又は非保護型であってよいこと
を特徴とする化合物。
【請求項23】
環Aは、

からなる群から選択されるアザサイクリック環コアであり、
ここに、
Yは、夫々独立に、任意的に置換されるC1−C8アルキル、C5−C12アリール、C5−C20アリールアルキル、若しくはこれらの何れかのヘテロ型であり;又は=O、OR、SR、S(O)R、SOR、SONR、NR、OC(O)R、NRC(O)R、NRCOOR、NRC(O)NR、NRSOR、CN、C(O)NR、C(O)R、COOR、NO若しくはハロであり、ここに、Rは、夫々独立に、H、C−Cアルキル、C5−C12アリール若しくはC5−C20アリールアルキル、又はこれらの何れかのヘテロ型であり;又はアルキル基に適合するその他の任意の置換基であり;及び
同一の環上の2つのY基は環化されて、飽和、不飽和若しくは芳香族であり得る3−6員環を形成し得、該環は、環員としてO、S及びNから選択されるヘテロ原子を含んでもよく、及び、置換されていてもよく;
mは0−4であり;
nは0−3であり;
VはO又はSであり;
は独立にH又はC1−C4アルキルであり;
=Bは=O、=S、H又はFであり;及び
qは1−4であること
を特徴とする請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
JはHであり、及びRはHであること
を特徴とする請求項22又は23に記載の化合物。
【請求項25】
Uは、末端アルキン又は末端アルケン;又は任意的に置換されるフェニル若しくはベンジル基;又はフェノール、アリールトリフレート若しくはアリールハライド;又はC1−C6アミノアルキル基を含むこと
を特徴とする請求項22〜24の何れか一項に記載の化合物。
【請求項26】
式(I)の化合物及び少なくとも1つの医薬的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項27】
少なくとも1つの付加的治療剤を更に含むこと
を特徴とする請求項26に記載の医薬組成物。
【請求項28】
前記付加的治療剤は、TRAIL、エトポシド、TRAIL受容体抗体、Hsp90阻害剤、TNF−α及びTNF−βからなる群から選択されること
を特徴とする請求項26又は27に記載の医薬組成物。
【請求項29】
式(I)の化合物の製造方法であって、
式(II)の第1のモノマーと式(II)の第2のモノマーを反応させることを含み、
前記第1のモノマー及び前記第2のモノマーの各々について、Uは、対称又は非対称であり得る式(I)の化合物を生成するために該第1のモノマーと該第2のモノマーを結合するために使用可能な少なくとも1つの官能基を含むこと
を特徴とする製造方法。
【請求項30】
前記第1のモノマー及び前記第2のモノマーの各々について、Uは、末端アルキン又は末端アルケンを含むこと
を特徴とする請求項29に記載の製造方法。
【請求項31】
前記第1のモノマーについて、Uは末端アルキンを含み、及び前記第2のモノマーについて、Uはフェノール、アリールトリフレート又はアリールハライドを含むこと
を特徴とする請求項29に記載の製造方法。
【請求項32】
前記第1のモノマー及び前記第2のモノマーの各々について、Uは、C1−C6アミノアルキル基を含むこと
を特徴とする請求項29に記載の製造方法。
【請求項33】
癌、炎症又は自己免疫疾患の治療方法であって、
当該治療を必要とする被検体に対し、式(I)の化合物又はその医薬的に許容可能な塩若しくは水和物;及びこれらの任意の立体異性体を含む、の有効量を投与することを含み、

ここに、
環A及び環A’は、夫々独立に、飽和3−8員単環式アザサイクリック環及び飽和8−12員融合多環式アザサイクリック環(これらは夫々環員としてN、O、Sから選択される0−2個の付加的ヘテロ原子を含んでもよい)から選択されるアザサイクリック環コアであり;環Aは−W−Xで表される基で置換され、環A’は−W’−X’で表される基で置換され、環A及び環A’は、夫々、任意的に、その構造に適合する1−4個の付加的置換基で置換されてもよく;
J及びJ’は、夫々独立に、H、CN、C1−C4アルキル又はC1−C4アルキルオキシカルボニルであり;
W及びW’は、夫々独立に、C=O、C=S、又は任意的に置換されるC−Cアルキレン若しくはC−Cへテロアルキレンであり;又はWは、Xが任意的に置換されるC5−C6アリール若しくはヘテロアリール環を含むボンドであり得、及び/又はW’は、X’が任意的に置換されるC5−C6アリール若しくはヘテロアリール環を含むボンドであり得;
X及びX’は、夫々独立に、少なくとも1つの芳香環及び環員としてN、O及びSから選択される4個までのヘテロ原子を含む任意的に置換されるC5−C20環系であり、及び、単一の5−15員環式基又は何れもW又はW’の同じ原子に結合する2つの5−10員環式基であり得(但し、X及びX’は夫々少なくとも1つのアリール又はヘテロアリール環を含む);
Q及びQ’は、夫々独立に、−CH−、−CH(OR)−、−CH(R)−、−(CHD−、−CH(R)D−、又は−CR=CR−若しくは−C≡C−であり、ここに、rは1−4であり、Dは夫々独立にO、NR又はSであり、Rは夫々独立にH又は任意的に置換されるC−Cアルキル若しくは任意的に置換されるC−Cへテロアルキルであり;又はQ及びQ’の一方又は両方は、Lが環を含むボンドであり得;
及びR1’は、夫々独立に、H又は任意的に置換されるC1−C4アルキルであり;
Z及びZ’は、夫々独立に、任意的に置換されるC1−C6アミノアルキルであり;及び
Lは、N、O及びSから選択される1−6個のヘテロ原子を任意的に含むC2−C20ヒドロカルビル基であるリンカーであり、該リンカーは、QとQ’の間の最短経路に沿って数えた場合、2〜10原子の長さであり;及び任意的に置換されてもよく;
但し、Lは、ジスルフィド結合を含まないこと
を特徴とする化合物。
【請求項34】
癌、炎症又は自己免疫疾患の治療方法であって、
当該治療を必要とする被検体(ないし患者)に対し、請求項26の組成物の有効量を投与すること
を含むこと
を特徴とする治療方法。
【請求項35】
前記被検体は、TRAIL、エトポシド、TRAIL受容体抗体、Hsp90阻害剤、TNF−α及びTNF−βからなる群から選択される付加的治療剤によって治療されること
を特徴とする請求項33又は34に記載の方法。

【公表番号】特表2009−530424(P2009−530424A)
【公表日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−509903(P2009−509903)
【出願日】平成19年3月21日(2007.3.21)
【国際出願番号】PCT/US2007/064569
【国際公開番号】WO2007/136921
【国際公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【出願人】(508285536)ジョイアント ファーマスーティカルズ、インク. (4)
【Fターム(参考)】