説明

小袋連続体の折りたたみ装置

【課題】たるみを防止しながら、小袋における穴や破れの発生を防止し、高速で運転可能な小袋連続体の折りたたみ装置を提供することにある。
【解決手段】小袋連続体の折りたたみ装置は、複数の小袋が連なってなる小袋連続体を収納箱に折りたたむ小袋連続体の折りたたみ装置であって、小袋連続体を所定の位置から上記収納箱まで搬送するフィードローラ部2と、モータ37により駆動されるフィードベルト36とを備え、小袋連続体は、ベルト36の上を、ベルト36の駆動方向に沿って搬送され、ベルト36は、フィードローラ部2により搬送される小袋連続体にブレーキをかけるように駆動される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばかやくや、粉末スープ等の封入された小袋又は乾燥剤としてのシリカゲルや、石灰等の封入された小袋が連なってなる小袋連続体を充填包装機と連動して箱に折りたたむ小袋連続体の折りたたみ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば粉末や、乾燥剤等の封入された小袋が連なってなる小袋連続体を所定の箱に折りたたむ小袋連続体の折りたたみ装置として、例えば特許文献1に開示された小袋連続体の折りたたみ装置がある。
【0003】
以下、図14に基づいて特許文献1に開示された小袋連続体の折りたたみ装置について説明する。
【0004】
図14は、特許文献1に開示された小袋連続体の折りたたみ装置の構成を示す図である。
【0005】
小袋連続体の折りたたみ装置は、図14に示すように、ほぼ中央位置に直立状態の装置本体101を備え、この装置本体101の前面側に、直方体形状の収納箱102を右側から左側へ送る箱移送台103が設けられている。さらに、装置本体101の右側に、小袋連続体104が一旦蓄えられるリザーブボックス105が設けられている。
【0006】
小袋連続体104は、リザーブボックス105から、箱移送台103の右端の上方に設けられている第1ガイドローラ137と、送りユニット109の上端部に設けられている第2ガイドローラ138とに順次巻き掛けられて、送りユニット109の前面略中央の上方から送り込まれる。
【0007】
送りユニット109の前面には、その上部側に、第2ガイドローラ138からの小袋連続体104が、この送りユニット109のほぼ中央で鉛直下方へ走行するように案内するための第3ガイドローラ141が設けられ、さらに、その下側に順次フィードローラ143、揺動ダクト144が設けられている。
【0008】
揺動ダクト144は、Y軸駆動モータとX軸駆動モータにより水平面内における互いに直交する二軸方向に略沿う揺動動作を行う。これにより収納箱102内に小袋連続体104が折りたたむ状態で収納される。
【0009】
以下、小袋連続体104の形状について説明する。
【0010】
図15は、小袋連続体104の形状を示す図であり、図15(a)は、小袋連続体104の形状を示す正面図であり、図15(b)は、小袋連続体104の形状を示す断面図である。
【0011】
図15に示すように、小袋連続体104は、複数の小袋104aが複数の幅wのシール部104bを挟んで列状に連なった形状で作製されており、各小袋104a内には、かやくや、粉末スープ等が封入されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開平7−251816号公報(1995年10月3日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、上述のような従来の小袋連続体の折りたたみ装置では、送りユニット109に送り込むために間欠駆動により小袋連続体を駆動するので、小袋連続体にたるみが生じやすいという問題がある。このたるみを防止するために、上から小袋連続体を押さえるように構成すると、高速で小袋連続体を搬送する場合に、石等の内容物によっては小袋に穴や破れが発生する可能性が高い。
【0014】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、たるみを防止しながら、小袋における穴や破れの発生を防止し、高速で運転可能な小袋連続体の折りたたみ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の課題を解決するために、本発明の小袋連続体の折りたたみ装置は、
複数の小袋が連なってなる小袋連続体を収納箱に折りたたむ小袋連続体の折りたたみ装置であって、
上記小袋連続体を所定の位置から上記収納箱まで搬送する搬送手段と、
モータにより駆動されるベルトとを備え、
上記小袋連続体は、上記ベルトの上を、上記ベルトの駆動方向に沿って搬送され、
上記ベルトは、上記搬送手段により搬送される小袋連続体にブレーキをかけるように駆動されることを特徴とする。
【0016】
上記構成によれば、ベルトをブレーキとして作用させ、フィードベルトと小袋連続体との間の摩擦抵抗によりスリップさせて、小袋連続体にたわみが発生することを防止することができる。
【0017】
また、高速搬送してもベルトにより安定的に搬送され、小袋に穴や破れが発生することを防止することができる。
【0018】
本発明の小袋連続体の折りたたみ装置は、上記ベルトは、丸ベルトであってもよい。
【0019】
本発明の小袋連続体の折りたたみ装置は、上記ベルトは、平ベルトであってもよい。
【0020】
本発明の小袋連続体の折りたたみ装置は、上記小袋連続体の縦シール部を上記ベルトの反対側から押える押さえローラが設けられ、上記押さえローラは、上記モータにより駆動されることが好ましい。
【0021】
上記構成によれば、押さえローラ54を設けて駆動し、小袋連続体の縦シール部の上から押さえるように構成すると、小袋連続体の重量が軽い場合、または、小袋連続体の駆動速度が速い場合に、より効果的に小袋連続体のたるみを防止することができる。
【0022】
本発明の小袋連続体の折りたたみ装置は、上記小袋連続体を上記ベルトの反対側から押える押さえベルトが設けられ、上記押さえベルトは、上記モータにより駆動されることが好ましい。
【0023】
上記構成によれば、押さえベルトを設けて駆動し、小袋連続体の上から押さえるように構成すると、小袋連続体の重量が軽い場合、または、小袋連続体の駆動速度が速い場合に、より効果的に小袋連続体のたるみを防止することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明の小袋連続体の折りたたみ装置は、複数の小袋が連なってなる小袋連続体を収納箱に折りたたむ小袋連続体の折りたたみ装置であって、上記小袋連続体を所定の位置から上記収納箱まで搬送する搬送手段と、モータにより駆動されるベルトとを備え、上記小袋連続体は、上記ベルトの上を、上記ベルトの駆動方向に沿って搬送され、上記ベルトは、上記搬送手段により搬送される小袋連続体にブレーキをかけるように駆動されることを特徴とする。
【0025】
それゆえ、たるみを防止しながら、小袋に穴や破れが発生しにくく、高速で運転可能な小袋連続体の折りたたみ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施の形態に係る小袋連続体の折りたたみ装置の構成を示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る小袋連続体の折りたたみ装置の構成を示す側面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る小袋連続体の折りたたみ装置の構成を示す上面図である。
【図4】小袋連続体を示す図であって、(a)は、小袋連続体が収納箱に収納される様子を示す断面図であり、(b)は、小袋連続体を示す上面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る小袋連続体の折りたたみ装置の円弧状搬送ローラ部を示す正面図である。
【図6】図5に示す円弧状搬送ローラ部の要部の構成を示す側面図である。
【図7】図5に示す円弧状搬送ローラ部の要部の構成を示す上面図である。
【図8】変形例1に係る小袋連続体の折りたたみ装置の円弧状搬送ローラ部を示す正面図である。
【図9】図8に示す円弧状搬送ローラ部の要部の構成を示す側面図である。
【図10】図8に示す円弧状搬送ローラ部の要部の構成を示す上面図である。
【図11】変形例2に係る小袋連続体の折りたたみ装置の円弧状搬送ローラ部を示す正面図である。
【図12】図11に示す円弧状搬送ローラ部の要部の構成を示す側面図である。
【図13】図11に示す円弧状搬送ローラ部の要部の構成を示す上面図である。
【図14】従来の小袋連続体の折りたたみ装置の構成を示す正面図である。
【図15】小袋連続体の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
【0028】
以下、図1〜図7に基づいて本実施の形態について説明する。
【0029】
先ず、図1〜図3に基づいて、小袋連続体の折りたたみ装置全体の構成について説明する。
【0030】
図1は、本実施の形態に係る小袋連続体の折りたたみ装置の構成を示す正面図であり、図2は、図1に示す小袋連続体の折りたたみ装置の構成を示す側面図であり、図3は、図1に示す小袋連続体の折りたたみ装置の構成を示す上面図である。
【0031】
図1に示すように、小袋連続体の折りたたみ装置1は、ほぼ中央位置に直立状態の装置本体50を備え、この装置本体50の前面側に、箱切り替え部7が設けられている。この箱切り替え部7は、収納箱40を右から左に搬送しながら、一つの収納箱40に小袋連続体の収納が完了すると自動的に他の収納箱40に切り替える。以下では、収納箱40の搬送方向に平行な方向をX軸方向とする。
【0032】
箱切り替え部7の搬送方向の上流側に(図において右側)、小袋連続体が一旦収納される第1リザーブボックス15が設けられている。この第1リザーブボック15は、充填機(図示せず)から出てくる小袋連続体を受け、充填機と装置本体50との間のスピードの相異を吸収するバッファとして機能する。
【0033】
第1リザーブボックス15の上方には、ガイドローラ30と、ガイドローラ31が設けられている。小袋連続体は、第1リザーブボックス15から、ガイドローラ30、ガイドローラ31に順次巻き掛けられて、サイドフィード部9に搬送される。
【0034】
サイドフィード部9は、X軸方向に沿って設けられた一対のローラ32と、この一対のローラ32の間に設けられた押さえローラ33とを備えている。小袋連続体は、一対のローラ32と押さえローラ33とに挟み込まれて搬送される。
【0035】
サイドフィード部9の左側には、第2リザーブボックス8が設けられている。この第2リザーブボック8には、サイドフィード部9のON/OFFを制御するスイッチ34とサイドフィード部9のスピードを調整するために設けられたセンサ38とが設けられている。このセンサ38は、第2リザーブボックス8の両側の外壁に設けられ、一対の上部センサ38aと、一対の下部センサ38bにより構成されている。スイッチ34がONされると、サイドフィード部9は運転を開始する。サイドフィード部9の連続運転状態で、上部センサ38aと下部センサ38bにより第2リザーブボックス8の空いた状態が検知されると、サイドフィード部9は高速で運転する。一方、上部センサ38aと下部センサ38bにより第2リザーブボックス8の満ちた状態が検知されると、サイドフィード部9は低速で運転する。
【0036】
第2リザーブボックス8の上方には、円弧状搬送ローラ部14が設けられている。この円弧状搬送ローラ部14は、X軸方向に沿って設けられた一対のガイドローラ35と、一対のガイドローラ35の間に設けられたフィードベルト36と、フィードベルト36の下側に設けられた複数の小型のフィードローラ39と、一方のガイドローラ35の下側に設けられた小型のローラ41とを備えている。ここで、一方のガイドローラ35とは、一対のガイドローラの35の中で、搬送方向の上流側に設けられたガイドローラである。小袋連続体は、第2リザーブボックス8から、小型のローラ41、一方のガイドローラ35、フィードベルト36、他方のガイドローラ35を順次に通過する。この構成により、安定的に小袋連続体を搬送することができ、小袋の穴や破れが発生することを防止することができる。
【0037】
なお、フィードベルト36は、モータ37により駆動される。このモータ37により、フィードベルト36のスピードが調整される。モータ37としては、例えばサーボモータ、ステッピングモータ、DCモータ等を用いることができる。
【0038】
以上に説明したとおり、小袋連続体は、図3に示すように、第1リザーブボックス15、ガイドローラ30、ガイドローラ31、一方のローラ32、他方のローラ32、第2リザーブボックス8、ローラ41、一方のガイドローラ35、フィードベルト36、他方のガイドローラ35を順次に通過する。
【0039】
他方のガイドローラ35は、装置本体50の上端のほぼ中央に設けられている。この他方のガイドローラ35の下側に超音波検出器18、フィードローラ部2、折目付けユニット16、カッターユニット17が設けられている。超音波検出器18は、小袋連続体の小袋4aとシール部4b(図4(b)参照)との境界を検知して、小袋を一袋ずつ検出する。フィードローラ部2は、一対のフィードローラにより構成され、モータにより駆動され、小袋連続体を折り目付けユニット16に搬送する。折目付けユニット16は、小袋連続体に折目を付け、収納箱40の両端で小袋連続体が容易に折れるようにする。カッターユニット17は、一つの収納箱40に収納が完了すると、小袋連続体をカットする。小袋連続体は、他方のガイドローラ35から、超音波検出器18、フィードローラ部2、折目付けユニット16、カッターユニット17を順次に通過する。この方向に平行な方向をV方向とする。
【0040】
カッターユニット17の下側には、駆動ダクト部3が設けられている。この駆動ダクト部3は、モータにより駆動され、左右に揺動する。小袋連続体は、駆動ダクト部3の揺動により、収納箱40の左右に収納される。なお、この収納箱40は、箱移動部43により、前後(紙面に直交する方向)に移動する。小袋連続体は、収納箱40の移動により、収納箱40の前後に収納される。
【0041】
なお、装置本体50には、一対の押さえ付け部5が設けられている。小袋連続体が軽く、収納箱40の両端でうまく折れない場合、一対の押さえ付け部5により、収納箱40の両端を交互に押え、小袋連続体が両端での盛り上がりを防止することができる。
【0042】
以上の構成により、小袋連続体は、図4(a)に示すように収納箱40に収納される。図4(a)は、小袋連続体が収納箱40に収納される様子を示す図である。
【0043】
装置本体50には、制御部11が設けられ、この装置本体50全体に対し制御を行なう。
【0044】
図2に示すように、装置本体50には、安全カバー部13や、操作ボックス部10、配線配管部12なども設けられている。
【0045】
以下、図5〜図7に基づいて、円弧状搬送ローラ部14の構成についてさらに詳細に説明する。
【0046】
図5は、図1に示す小袋連続体の折りたたみ装置1の、円弧状搬送ローラ部を拡大した図であり、図6は、図5に示す円弧状搬送ローラ部の要部の構成を示す側面図である。
【0047】
上述したように、円弧状搬送ローラ部14は、X軸方向に沿って設けられた一対のガイドローラ35と、一対のガイドローラ35の間に設けられた円弧状のフィードベルト36と、フィードベルト36の下側に設けられた複数の可動のフィードローラ39とを備えている。フィードベルト36は、モータ37により反時計回りに駆動され、スピードが調整される。
【0048】
具体的には、図5、図6に示すように、モータ37によりローラ53が駆動され、このローラ53に巻き付けられたフィードベルト36が駆動される。モータ37としては、例えばサーボモータ、ステッピングモータ、DCモータ等を用いることができる。
【0049】
このフィードベルト36の反時計回りのスピードを、小袋連続体がフィードベルト36上を引っ張られる速度よりも遅くなるように調整して、フィードベルト36を、フィードベルト36上を駆動される小袋連続体に対するブレーキとして作用させ、フィードベルト36と小袋連続体との間の摩擦抵抗によりスリップさせて、小袋連続体にたわみが発生することを防止することができる。
【0050】
フィードベルト36上を駆動される小袋連続体の速度と、フィードベルト36の速度との比率は、1:0.7〜1:0.8が好ましい。
【0051】
このように、駆動される小袋連続体の下にベルトを這わせて、小袋連続体の駆動と同期してベルトを駆動することにより、ベルトを小袋連続体に対するブレーキとして作用させ、小袋連続体にたわみが発生することを防止することができる。
【0052】
なお、フィードベルト36として、丸ベルトや平ベルトを用いることができる。
【0053】
図7は、丸ベルトを用いた場合、円弧状搬送ローラ部の要部の構成を示す上面図である。
【0054】
図7に示すように、平行に並べられた複数の円柱型のフィードローラ39において、各フィードローラ39の側面に円周方向に沿って8列の溝が形成されている。各フィードローラ39の溝に嵌るように7本の丸ベルト(図示せず)が設けられている。
【0055】
ここで、各フィードローラ39の側面に形成される溝、およびこの溝の数に応じて形成される丸ベルトの数は、必要に応じて適宜設計することができる。
(変形例1)
以下、図8〜図10に基づいて、本発明の変形例について説明する。
【0056】
図8は、本変形例に係る円弧状搬送ローラ部の構成を示す正面図であり、図9は、図8に示す円弧状搬送ローラ部の要部の構成を示す側面図であり、図10は、図8に示す円弧状搬送ローラ部の要部の構成を示す上面図である。実施の形態で前述した構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0057】
上述したように、フィードベルト36Aとして平ベルトを用いることができる。さらに、本変形例において、フィードベルト36Aの上方に押さえローラ54が設けられている。この押さえローラ54もモータ37により駆動される。
【0058】
具体的には、図8〜図10に示すように、モータ37によりプーリー53が駆動され、このプーリー53及び各フィードローラ39に巻かれたフィードベルト36Aが駆動される。一方、モータ37によりプーリー57が回転され、このプーリー57の回転によりタイミングベルト55を介してプーリー58が回転される。このプーリー58の回転により、押さえローラ54が駆動される。
【0059】
小袋連続体の縦シール部4c(図4(b)参照)は、フィードベルト36Aと押さえローラ54とに挟み込まれて搬送される。そして、押さえローラ54は、フィードベルト36Aに同期して駆動される。これにより、安定的に小袋連続体を搬送することができ、小袋連続体にたるみが発生することを防止することができる。さらに、押さえローラ54により小袋連続体の縦シール部4cを押えて、押さえローラ54はフィードベルト36Aに同期して駆動されるので、小袋4aに傷が発生することを防止することができる。
【0060】
なお、フィードベルト36Aとして平ベルトは柔らかい材料から形成されていることが好ましい。この構成により、小袋連続体に傷が発生することを防止することができる。
【0061】
フィードベルトを丸ベルトによって構成すると、交換が容易で低コストで簡単な構成とすることができる。また、プーリの形状も、平ベルトで生じやすい蛇行を防止する形状にする必要がなく、製作が容易である。一方、フィードベルトを平ベルトによって構成すると、小袋連続体と面接触させることができるので、小袋連続体と摩擦抵抗を確実に生じさせることができ、確実に小袋連続体のたるみを防止することができる。
(変形例2)
以下、図11〜図13に基づいて、本発明の変形例について説明する。
【0062】
図11は、本変形例に係る円弧状搬送ローラ部の構成を示す正面図であり、図12は、図11に示す円弧状搬送ローラ部の要部の構成を示す側面図であり、図13は、図11に示す円弧状搬送ローラ部の要部の構成を示す上面図である。前述した構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0063】
上述したように、フィードベルト36Aとして平ベルトを用いることができる。さらに、本変形例において、フィードベルト36Aの上方に押さえベルト60が設けられている。この押さえベルト60もモータ37により駆動される。
【0064】
具体的には、図11〜図13に示すように、モータ37によりプーリー53が回転され、このプーリー53に巻き付けられたフィードベルト36Aが駆動される。一方、モータ37によりプーリー57が回転され、このプーリー57の回転によりタイミングベルト55を介してプーリー58Aが回転される。このプーリー58Aの回転により、押さえベルト60が駆動される。
【0065】
小袋連続体は、フィードベルト36Aと押さえベルト60とに挟み込まれて搬送される。そして、押さえベルト60は、フィードベルト36Aに同期して駆動される。これにより、安定的に小袋連続体を搬送することができ、小袋連続体にたるみが発生することを防止することができる。
【0066】
変形例1及び2に示すように、押さえローラ54或いは押さえベルト60を設けて駆動し、小袋連続体の上から押さえるように構成すると、小袋連続体の重量が軽い場合、または、小袋連続体の駆動速度が速い場合に、より効果的に小袋連続体のたるみを防止することができる。
【0067】
上記では、フィードベルトとして平ベルトを使用し、押さえローラ54或いは押さえベルト60を設けた場合を説明したが、フィードベルトとして丸ベルトを用い、押さえローラ54或いは押さえベルト60を設けてもよい。
【0068】
また、フィードベルト36・36Aとしては、丸ベルトと平ベルトに限定されない。Vベルトを含む一般的な伝導ベルトを使用してもよい。
【0069】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明は、例えばかやくや粉末スープ等の封入された小袋が連なってなる小袋連続体を折りたたむ小袋連続体の折りたたみ装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0071】
1 小袋連続体の折りたたみ装置
2 フィードローラ部
3 駆動ダクト部
5 押さえ付け部
8 第2リザーブボックス
9 サイドフィード部
10 操作ボックス部
11 制御部
12 配線配管部
13 安全カバー部
14 円弧状搬送ローラ部
15 第1リザーブボックス
16 折目付けユニット
17 カッターユニット
18 超音波検出器
30 ガイドローラ
31 ガイドローラ
35 ガイドローラ
36・36A フィードベルト
37 モータ
39 フィードローラ
40 収納箱
43 箱移動部
50 装置本体
53 プーリー
54 押さえローラ
60 押さえベルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の小袋が連なってなる小袋連続体を収納箱に折りたたむ小袋連続体の折りたたみ装置であって、
上記小袋連続体を所定の位置から上記収納箱まで搬送する搬送手段と、
モータにより駆動されるベルトとを備え、
上記小袋連続体は、上記ベルトの上を、上記ベルトの駆動方向に沿って搬送され、
上記ベルトは、上記搬送手段により搬送される小袋連続体にブレーキをかけるように駆動されることを特徴とする小袋連続体の折りたたみ装置。
【請求項2】
上記ベルトは、丸ベルトであることを特徴とする請求項1に記載の小袋連続体の折りたたみ装置。
【請求項3】
上記ベルトは、平ベルトであることを特徴とする請求項1に記載の小袋連続体の折りたたみ装置。
【請求項4】
上記小袋連続体の縦シール部を上記ベルトの反対側から押える押さえローラが設けられ、
上記押さえローラは、上記モータにより駆動されることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の小袋連続体の折りたたみ装置。
【請求項5】
上記小袋連続体を上記ベルトの反対側から押える押さえベルトが設けられ、
上記押さえベルトは、上記モータにより駆動されることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の小袋連続体の折りたたみ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−116632(P2012−116632A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−268724(P2010−268724)
【出願日】平成22年12月1日(2010.12.1)
【出願人】(390000538)株式会社旭金属 (4)
【Fターム(参考)】