説明

就寝具

【課題】 普通の人が安心してうつぶせ、半うつぶせ、横向きで就寝することができ、仰向け寝への移行を防止することができる就寝具を提供すること。
【解決手段】 仰向き寝になることを防止しながら就寝するための就寝具。就寝者100の下側に敷く敷き部材2と、就寝者100が身につける着衣4とから構成され、敷き部材2の所定部位に第1連結具10が取り付けられ、着衣4の袖部44に第2連結具46が取り付けられ、第1及び第2連結具10,46が相互に着脱自在に連結される。第1連結具10は、メス型又はオス型の第1連結部材から構成され、第2連結具46は、オス型又はメス型の第2連結部材から構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仰向き寝に移行することを防止しながら就寝するための就寝具に関する。
【背景技術】
【0002】
うつぶせは、聖路加国際病院の日野原先生や南横浜病院の大内先生等の医師によっても提唱されているように、健康によいとされている(例えば、非特許文献1、2参照)。この提唱されている説によれば、人間も元来は四つ足の動物と同じく、うつぶせ状態にあるときに内臓が安定しており、睡眠時においても、この状態をとること、即ちうつぶせの状態になることが好ましいとされる。そして、このうつぶせを習慣付けることにより、舌根沈下が防止され、また誤嚥も防止される。舌根沈下は、無呼吸症候群の原因となり、また誤嚥は、高齢者や糖尿病などで免疫力が低下した人にとって誤嚥性肺炎、気管支炎の原因となる。このうつぶせでの就寝状態においては、唾液の分泌が促進され、睡眠時に雑菌を唾液とともに口外に排出することができ、また痰の排出を容易にする。
【0003】
また、この非特許文献1では、「安静の姿勢」と思われていた「仰向け寝」の弊害をなくすのは、人類の進化の過程に合った「うつぶせ」であったと説明されている。医療現場から発見され、全国的に広まりつつある「腹臥位療法」の研究結果を元に、「うつぶせ」姿勢の驚くべき効果が検証され、全く新しい健康法のための正しいやり方と安全のポイントについて述べられている。非特許文献2では、うつぶせの6つのスタイル、9つのうつぶせ効果、快眠グッズとアイデア、疑問解決!うつぶせ健康法などが紹介されている。
【0004】
更に、この非特許文献1、2では、楽なうつぶせ寝のポイントは、マットと身体との間に隙間が生じないようにクッションで埋めることであると説明されている。
【0005】
従来の寝具などにおいて、うつぶせ寝を目的としたものがいくつか提案されているが、これらはいずれも特殊な用途を目的するものが多く、普通の人が日常的に用いるには適してなく、楽な状態でうつぶせ寝を実現させるものではなかった。
【0006】
うつぶせ寝用寝具の第1の例として、比較的固い第1クッション材と、この第1クッション材の上面に重ねられた比較的柔らかい第2クッション材とから構成されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このうつぶせ寝用寝具においては、第1クッション材には、上面が開放された多数の平行な溝が設けられ、第2クッション材には、その上面から第1クッション材の溝に至るように多数の空気孔が設けられている。
【0007】
また、うつぶせ寝用寝具の第2の例として、枕本体の中央部に使用者の顔面の輪郭形状に対応した孔を設け、この孔の周縁部が弾性材料から形成されたものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。このうつぶせ寝用寝具では、枕本体は、横方向には所定の範囲にわたってほぼ水平に変位可能であるが、縦方向には変位できないように支持体に装着される。
【0008】
また、うつぶせ寝用寝具の第3の例として、コの字型の骨格部分と、クッション部分とから構成されたものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。このうつぶせ用寝具では、骨格部分には空気の出入りが可能な穴(又は隙間)が設けられ、額を当てる部分の手前側に花を挿入するための穴(又は隙間)が設けられ、更に後頭部又は額・頬部を支えるための凹みが設けられている。
【0009】
また、うつぶせ寝用寝具の第4の例として、傾斜支持面を有する傾斜マットと、この傾斜マットと間隔をおいて配設される移動抑制部材とを備えたものが提案されている(例えば、特許文献4参照)。このうつぶせ寝用寝具では、傾斜マットの傾斜支持面が使用者の背中側に配置され、移動抑制部材が使用者の腹部側に配置され、使用状態において頭部が横向いた状態に保たれ、頭部をこのような状態に保つことによって、就寝中に無呼吸状態になるのを防止することができる。
【0010】
また、うつぶせ寝用寝具の第5の例として、頭部を載置する枕部と、この枕部の下方に配設される一対のクッション性の棒部を備え、一対の棒部が枕部に連結されたものが提案されている(例えば、特許文献5参照)。このうつぶせ寝用寝具では、枕部の使用時の対応定荷重高の値が棒部の使用時対応定荷重厚さの値よりも大きく設定され、使用時に使用者の肩部から胴部にわたる部分が一対の棒部間に位置するように用いられる。
【0011】
更に、うつぶせ寝用寝具の第6の例として、クッション性を有する枕部と、クッション性を有する複数の円筒状体から構成される胴体部と、枕部から横方向に延びる補助枕部と、この補助枕部から延びる補助円筒状部とを備えたものが提案されている(例えば、特許文献6参照)。このうつぶせ寝用寝具では、使用者の頭部及び顔面部の一部が枕部に載置され、使用者の顔面部から股部にわたる部分が胴体部に密着して位置し、枕部の使用時の高さは、胴体部の使用時の高さよりも低く設定される。また、胴体部と枕部とが連結され、この胴体部と補助円筒体とが連結して使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2003−61791号公報
【特許文献2】特開閉10−277102号公報
【特許文献3】特開平7−275098号公報
【特許文献4】特開2005−118528号公報
【特許文献5】特開2007−282691号公報
【特許文献6】特開2007−103931号公報
【非特許文献】
【0013】
【非特許文献1】「うつ伏せ寝健康法」監修:日野原重明(聖路加国際病院理事長、同名誉院長)、著者:川島みどり)(日本赤十字看護大学教授)、丸山征四郎(兵庫医科大学教授)、発行:KKベストセラーズ、発行日:2005年12月8日
【非特許文献2】「うつぶせ」健康法 監修:大内基史(南横浜病院呼吸器外科医長)発行:株式会社主婦の友社、発行日:2008年6月20日
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、従来のこれらうつぶせ寝用寝具においては、次の問題がある。
【0015】
例えば、特許文献1のものでは、幼児用のものであるために、大人用としては不適であり、また楽なうつぶせ寝の就寝状態を実現させるものではない。
【0016】
また、例えば、特許文献2のものでは、医療用を目的とするものであり、普通の人が日常的に継続使用するには不適である。
【0017】
また、例えば、特許文献3のものでは、使用時に寝返りなどで枕から頭部がずれた場合に、睡眠状態で元の使用状態に戻すことが難しく、また楽なうつぶせ寝の就寝状態を実現させるものではない。
【0018】
また、例えば、特許文献4のものでは、移動抑制部材が大きなボールから構成されているので、寝具とのバランスが悪く、使用上扱い難いなどの問題がある。
【0019】
また、例えば、特許文献5のものでは、一対の棒部が綿から形成されているので、使用するにつれてそれらの高さ及び幅が変形して低く平らになり、うつぶせ寝用寝具としての機能を果たせなくなる。
【0020】
更に、例えば、特許文献6のものでは、枕部及び胴体部が綿から形成されるので、使用するにつれてそれらの高さ及び幅が変形して低く平らになり、うつぶせ寝用寝具としての機能を果たせなくなる。また、枕部と胴体部とを分離して高低差がつくようにつくらなければならず、その製作が煩雑となる。
【0021】
本発明の目的は、普通の人が安心してうつぶせ、半うつぶせ、横向きで就寝することができ、仰向け寝への移行を防止することができる就寝具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0022】
本発明の請求項1に記載の就寝具は、仰向き寝になることを防止しながら就寝するための就寝具であって、就寝者の下側に敷く敷き部材と、就寝者が身につける着衣とから構成され、前記敷き部材側に第1連結具が設けけられ、前記着衣側に第2連結具が設けられ、前記第1及び第2連結具が相互に着脱自在に連結されることを特徴とする。
【0023】
また、本発明の請求項2に記載の就寝具では、前記第2連結具は前記着衣の両袖部の少なくとも一方に設けられ、前記第2連結具が前記敷き部材側の前記第1連結具に着脱自在に連結されることを特徴とする。
【0024】
また、本発明の請求項3に記載の就寝具では、前記第2連結具は前記着衣の両腰部の少なくとも一方に設けられ、前記第2連結具が前記敷き部材側の前記第1連結具に着脱自在に連結されることを特徴とする。
【0025】
また、本発明の請求項4に記載の就寝具では、前記着衣側の前記第2連結具は、オス型又はメス型の第2連結部材であり、前記敷き部材側の前記第1連結具は、メス型又はオス型の第1連結部材であり、前記着衣を着用して前記敷き部材上に就寝の姿勢をとった後に、前記第1及び第2連結部材が着脱自在に連結されることを特徴とする。
【0026】
また、本発明の請求項5に記載の就寝具では、前記着衣側の前記第2連結具は、オス型又はメス型の第2バックルであり、前記敷き部材側の前記第1連結具は、メス型又はオス型の第1バックルであり、前記着衣を着用して前記敷き部材上に就寝の姿勢をとった後に、前記第1及び第2バックルが着脱自在に連結されることを特徴とする。
【0027】
更に、本発明の請求項6に記載の就寝具では、前記第1及び第2バックルの少なくともいずれか一方は、長さ調整可能なベルトを有していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0028】
本発明の請求項1に記載の就寝具によれば、就寝者の下側に敷く敷き部材と、就寝者が身につける着衣とから構成され、敷き部材側に第1連結具が設けられ、着衣側に第2連結具が設けられているので、これら第1及び第2連結具を着脱自在に連結することによって、着衣と敷き部材との間隔を一定間隔以上にならないように保つことができ、これにより、仰向き寝に寝返ることを防ぎつつ、うつぶせ、半うつぶせ又は横向き寝の就寝状態を保つことができる。着衣とは、上着衣とパンツ(又はズボン)とに別れたもの、上着衣とパンツとが一体的となったもの、ワンピース状のものなどである。
【0029】
この就寝具を用いて就寝すれば、長時間安定してうつぶせ、半うつぶせ又は横向きの就寝状態を保つことができ、かかる状態での就寝の効果が見込まれる。このうつぶせ健康法の効果は、例えば、イビキ、無呼吸の予防改善、脳梗塞の予防、咳をしずめ痰を出しやすくすることであり、更に肺炎の予防、改善、残尿感の軽減、便通の改善、腰痛の緩和、胃腸のトラブル緩和、肺炎の予防改善、誤嚥の予防、関節の拘縮の改善、排便・排尿障害の軽減、認知障害の改善、床ずれの改善などの諸効果も期待できる。
【0030】
また、本発明の請求項2に記載の就寝具によれば、着衣の両袖部の少なくとも一方(例えば、利き腕側の袖部)に第2連結具が設けられ、この袖部の第2連結具と敷き部材側の第1連結具とが着脱自在に連結され、このように連結することによって、着衣の袖部と敷き部材との間隔を一定間隔以上にならないように保つことができ、これにより、仰向き寝に寝返ることを防ぎつつ、うつぶせ、半うつぶせ又は横向き寝の就寝状態を保つことができる。この着衣としては、上着衣、ワンピース状のものなどである。
【0031】
また、本発明の請求項3に記載の就寝具によれば、着衣の両腰部の少なくとも一方(例えば、利き腕側の腰部)に第2連結具が設けられ、この腰部の第2連結具と敷き部材側の第1連結具とが着脱自在に連結され、このように連結することによって、着衣の腰部と敷き部材との間隔を一定間隔以上にならないように保つことができ、これにより、仰向き寝に寝返ることを防ぎつつ、うつぶせ、半うつぶせ又は横向き寝の就寝状態を保つことができる。この着衣としては、上着衣、パンツ、ズボン、ワンピース状のものなどである。
【0032】
また、本発明の請求項4に記載の就寝具によれば、第1連結具がメス型又はオス型の第1連結部材から構成され、第2連結具がオス型又はメス型の第2連結部材から構成されるので、就寝者は、就寝前に着衣を付けた状態で着衣と敷き部材とをワンタッチで連結して就寝することができる。
【0033】
また、本発明の請求項5に記載の就寝具によれば、第1連結具がメス型又はオス型の第1バックルから構成され、第2連結具がオス型又はメス型の第2バックルから構成されているので、就寝者は、就寝前に着衣を付けた状態で着衣と敷き部材とをワンタッチで連結することができる。
【0034】
更に、本発明の請求項6に記載の就寝具によれば、第1バックル(及び/又は第2バックル)は長さ調整可能なベルトを有しているので、このベルトの長さを調整することによって、就寝者の体格に応じて、着衣と敷き部材との間隔を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に従う就寝具の第1の実施形態における敷き部材を示す平面図。
【図2】本発明に従う就寝具の第1の実施形態における着衣を示す正面図。
【図3】図3(a)は、図1及び図2の就寝具を利用するときの状態を示す平面図、図3(b)は、図3(a)におけるIII−III線による断面図。
【図4】図4(a)は、図3の就寝状態から右側に向いた右半うつぶせ寝の状態を示す平面図、図4(b)は、図4(a)におけるIV−IV線による断面図。
【図5】図5(a)は、図1及び図2の就寝具を用いたときの左半うつ伏せ寝の状態を示す平面図、図5(b)は、図5(a)におけるV−V線による断面図。
【図6】図6(a)は、図1及び図2の就寝具とともに抱き枕を用いたときの右半うつ伏せ寝の状態を示す平面図、図6(b)は、図6(a)におけるVI−VI線による断面図。
【図7】図1及び図2の就寝具を用いたときのうつ伏せ寝の状態を示す斜視図。
【図8】図1及び図2の就寝具と抱き枕とを用いたときの横向き寝の状態を示す斜視図。
【図9】図1の敷き部材にうつ伏せ寝用クッション及び枕を取り付けた状態を示す平面図。
【図10】図9のうつ伏せ寝用クッション及び枕を裏側から見た背面図。
【図11】本発明に従う就寝具の第2の実施形態における敷き部材を示す平面図。
【図12】図11の敷き部材に取り付けるうつ伏せ寝用クッション及び枕を裏側から見た背面図。
【図13】図11の敷き部材に図12のうつ伏せ寝用クッション及び枕を取り付けた状態を示す正面図。
【図14】本発明に従う就寝具の第2の実施形態における着衣を示す正面図。
【図15】着衣の他の実施形態を示す正面図。
【図16】図16(a)は、図13及び図14の就寝具を利用するときの状態を示す平面図、図16(b)は、図16(a)におけるXVI−XVI線による断面図。
【図17】図17(a)は、図16の就寝状態から右側に向いた右半うつぶせ寝の状態を示す平面図、図17(b)は、図17(a)におけるXVII−XVII線による断面図。
【図18】図18(a)は、図13及び図14の就寝具を用いたときの左半うつ伏せ寝の状態を示す平面図、図18(b)は、図18(a)におけるXVIII−XVIII線による断面図。
【図19】着衣の更の実施形態の一部を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、添付図面を参照して、本発明に従う就寝具について説明する。
【0037】
第1の実施形態の就寝具
図1〜図10を参照して、本発明に従う就寝具の第1の実施形態について説明する。図1及び図2において、図示の就寝具は、図1に示す敷き部材2と、図2に示す着衣4とから構成される。図示の敷き部材2は敷き布団6から構成され、この敷き布団6は布団本体(図示せず)と、これを覆う布団カバー8とから構成され、布団本体の全体が布団カバー8により覆われている。
【0038】
この敷き部材2の所定部位、この実施形態では、長手方向(図1において左右方向)の略中央部における両側部に第1連結具10が取り付けられている。第1連結具10は、例えばメス型の連結部材から構成され、メス型フック12と、メス型フック12から延びる短帯状部14とから構成され、短帯状部14が布団カバー8に縫い付けられている。
【0039】
このうつ伏せ寝用の敷き部材2には、図4〜図6に示すように、使用者100の頭部乃至顔面部102、胸部104、胴部106、腰部108、股部110及び両足部112にわたる身体の全部分が載置される。そして、必要に応じて、敷き部材2の表面側の所定部位にうつ伏せ寝用クッション16及び枕18(図9及び図10参照)が配設される。
【0040】
図1とともに図9及び図10を参照して、敷き部材2(具体的には、敷き布団6のカバー部材8)の所定部位(幅方向中央部における上部)には、上下方向に間隔をおいて一対の第1面ファスナー20,22が設けられている。第1面ファスナー20,22は、幅方向(図1及び図9において上下方向)に細長く延びている。これらの第1面ファスナー20,22に対応して、うつ伏せ寝用クッション16の背面側の所定部位(幅方向中央部の上部及び下部)には、一対の第2面ファスナー24,26が設けられている。第2面ファスナー24,26はうつ伏せ寝用クッション16の上下方向(図9及び図10において左右方向)に細長く延びている。うつ伏せね用クッション16は、矩形状のクッション本体(図示せず)と、このクッション本体を覆うクッションカバー28から構成され、この形態では、第2面ファスナー24,26は、うつぶせ寝用クッション16のクッションカバー28に縫い付けられている。尚、クッション本体は、例えば柔らかなウレタンフォームからなる低反発素材から形成することできる。
【0041】
このうつ伏せね用クッション16は、第1面ファスナー20,22に第2面ファスナー24,26を装着することによって、敷き部材2に着脱自在に装着される。このとき、第1面ファスナー20,22が幅方向に延びているので、うつ伏せ寝用クッション16の敷き部材2に対する幅方向(図1及び図9において上下方向)の位置を調整可能に装着することができ、また第2面ファスナー24,26が上下方向に延びているので、うつ伏せ寝用クッション16の敷き部材2に対する上下方向(図1及び図9において左右方向)の位置を調整可能に装着することができる。尚、第1面ファスナー20,22を上下方向に延びるように、また第2面ファスナー24,26を幅方向に延びるように構成することによっても、上述したと同様に、うつ伏せ寝用クッション16を敷き部材2に対する上下方向及び幅方向の位置を調整可能とすることができる。
【0042】
第1面ファスナー20,22は、例えばオス型面ファスナー(又はメス型面ファスナー)から構成され、第2面ファスナー24,26は、例えばメス型面ファスナー(又はオス型面ファスナー)から構成される。尚、敷き部材2に設ける第1面ファスナー20,22の数、またうつ伏せ寝用クッション16に取り付ける第2面ファスナー24,26の数については、うつぶせ寝用クッション16の大きさ、これらファスナーの大きさなどを考慮して適宜に設定することができる。
【0043】
また、敷き部材2の幅方向中央部における上端部、即ち一対の第1面ファスナー20,22の上側に、第3面ファスナー30が設けられている。第3面ファスナー30は、一対の第1面ファスナー20,22と実質上平行に、幅方向(図1及び図9において上下方向)に細長く延びている。この第3面ファスナー30に対応して、枕18の背面側の所定部位(幅方向中央部)には、第4面ファスナー32が設けられている。第4面ファスナー32は枕18の上下方向(図9及び図10において左右方向)に細長く延びている。枕18は、矩形状の枕本体(図示せず)と、この枕本体を覆う枕カバー34から構成され、この形態では、第4面ファスナー32は、枕18の枕カバー34に縫い付けられている。尚、枕本体も、例えば柔らかなウレタンフォームからなる低反発素材から形成することできる。
【0044】
この枕18は、第3面ファスナー30に第4面ファスナー32を装着することによって、敷き部材2に着脱自在に装着される。このとき、第3面ファスナー30が幅方向に延びているので、枕18の敷き部材2に対する幅方向(図1及び図9において上下方向)の位置を調整可能に装着することができ、また第4面ファスナー32が上下方向に延びているので、枕18の敷き部材2に対する上下方向(図1及び図9において左右方向)の位置を調整可能に装着することができる。尚、第1及び第2面ファスナー20,22,24,26と同様に、第3面ファスナー30を上下方向に延びるように、また第4面ファスナー32を幅方向に延びるように構成することによっても、枕18の敷き部材2に対する上下方向及び幅方向の位置を調整可能とすることができる。
【0045】
第1及び第2面ファスナー20,22,24,26と同様に、第3面ファスナー30は、例えばオス型面ファスナー(又はメス型面ファスナー)から構成され、第4面ファスナー32は、例えばメス型面ファスナー(又はオス型面ファスナー)から構成される。尚、敷き部材2に設ける第3面ファスナー30の数、また枕18に取り付ける第4面ファスナー32の数については、枕18の大きさ、これらファスナーの大きさなどを考慮して適宜に設定することができる。
【0046】
図2に戻って着衣4について説明すると、この着衣4は寝巻き又はパジャマなどでよく、この実施形態ではパジャマの上着衣42から構成されている。上着衣42の袖部44は、実施形態では半袖になっているが、長袖でもよい。この着衣4には、敷き部材2に取り付けられた一対の第1連結具10に対応して第2連結具46が取り付けられている。第2連結具46は、例えばオス型の連結部材から構成され、オス型フック48と、オス型フック48から延びる短帯状部50とから構成され、短帯状部50が着衣4の袖部44に縫い付けられている。この第2連結具46のオス型フック48が、敷き部材2に取り付けられた第1連結具10のメス型フック12に着脱自在に連結される。尚、この形態では、第1連結具10をメス型連結部材から構成し、第2連結具46をオス型連結部材から構成しているが、これとは反対に、第1連結具10をオス型連結部材から構成し、第2連結具46をメス型連結部材から構成するようにしてもよい。
【0047】
上述した就寝具は、例えば、次の用にして使用される。図1、図2及び図9とともに図3〜図5を参照して、使用に際して、うつ伏せ寝用クッション16及び枕18を敷き部材2に取り付ける(図9参照)。うつ伏せ寝用クッション16については、クッション16側の第2面ファスナー24,26を敷き部材2側の第1面ファスナー20,22に装着すればよく、また枕18については、枕18側の第4面ファスナー32を敷き部材2側の第3面ファスナー30に装着すればよい。このように装着した状態においては、図9に示すように、敷き部材2の上端部に枕18が配置され、この枕18の下側にうつ伏せ寝用クッション16が配置され、枕18とうつ伏せ寝用クッション16との間に適当な間隔を設けるようにする。
【0048】
このようにうつ伏せ寝用クッション16及び枕18を取り付けた後に、敷き部材2の上にうつ伏せ状態になって寝る準備をする。このようにうつ伏せ寝すると、図3(a)及び(b)に示すとともに図7に示すように、就寝者(使用者)100の頭部乃至顔面部102が枕18に位置し、その胸部104から胴部106までがうつ伏せ寝用クッション16に位置し、就寝者100の口が枕18とつぶせ寝用クッション16との間の空間に位置し、このような状態でうつ伏せ寝することによって、呼吸を確保しながら安定したうつ伏せ寝状態を保つことができる。尚、うつ伏せ寝用クッション16を更に長くして就寝者100の胸部104から胴部106を経て腰部108まで、或いは胸部104から胴部106及び腰部108を経て股部110までうつ伏せ寝用クッション16に位置するようにすることもできる。
【0049】
そして、例えば、図3に示すように、着衣4側の一対の第2連結具46の一方のオス型フック48(右袖部44に取り付けられたもの)を敷き部材2側の対応する第1連結具10のメス型フック12に着脱自在に連結する。着衣4を敷き部材2に装着した状態では、図3及び図3から理解されるように、図3(b)において反時計方向に寝返りして仰向けになることが、連結状態の第1及び第2連結具10,46によって防止され、図3(a)及び(b)に示すうつ伏せ寝の状態乃至図4(a)及び(b)に示す右側への半うつ伏せ寝の状態が保たれ、起床するまでこのような就寝状態が保たれる。従って、就寝中長時間にわって安定してたうつぶせ寝乃至半うつぶせ寝の就寝状態を保つことができ、かかる状態での上述した就寝の効果が見込まれる。
【0050】
一般的に、就寝者の寝返りする方向はある程度決まっており、例えば、図4(a)及び(b)で示すように、右回転方向に寝返りして仰向けになる傾向にある使用者100にあっては、上述したように着衣4の右袖部44に取り付けた第2連結具46を対応する第1連結具10に装着すればよく、これとは反対に、左回転方向に寝返りして仰向けになる傾向にある使用者100にあっては、図5(a)及び(b)に示すように、着衣4の左袖部44に取り付けた第2連結具46を対応する他方の第1連結具10に装着すればよく、このようにすることによって、連結状態の第1及び第2連結具10,46によって、図5(a)及び(b)から理解されるように、図5(b)において時計方向に寝返りして仰向けになることが防止され、図3(a)及び(b)に示すうつ伏せ寝の状態乃至図5(a)及び(B)に示す左側への半うつ伏せ寝の状態が保たれる。
【0051】
この実施形態では、うつ伏せ寝乃至半うつ伏せ寝の状態が保てるように構成しているが、第1連結具10(及び/又は第2連結具46)の短帯状部14(及び/又は50)の長さを更に幾分長くし、うつ伏せ寝から横向き寝の状態まで寝返りできるように構成するようにしてもよく、この場合、うつ伏せ寝、半うつ伏せ寝又は横向き寝の就寝状態を保つことができる。
【0052】
上述した実施形態では、うつ伏せ寝の就寝状態を安定させるために、うつ伏せ寝用クッション16を用いているが、このうつ伏せ寝用クッション16に代えて、図6及び図8に示すように抱き枕を用いるようにしてもよい。図6(a)及び(b)並びに図8を参照して、抱き枕62はそれ自体周知のものであり、各種のものが市販されており、使用者の好みに合ったものを用いることができる。この抱き枕62を用いた場合によいても、例えば右半うつ伏せ寝乃至右横向き寝の状態で就寝するときには、図3と同様に、衣類4の右袖部44に取り付けられた第2連結具46のオス型フック48が、敷き部材2側の対応する第1連結具46のメス型フック12に着脱自在に連結され、このように連結することによって、右横向き寝状態を越える仰向け移動が防止され、安定した右半うつ伏せ寝乃至右横向き寝の状態を維持することができる。
【0053】
また、左半うつ伏せ寝乃至左横向き寝の状態で就寝するときには、上述とは反対に、衣類4の左袖部44に取り付けられた第2連結具46のオス型フック48が、敷き部材2側の対応する他方の第1連結具46のメス型フック12に着脱自在に連結され、このように連結することによって、左横向き寝状態を越える仰向け移動が防止される。
【0054】
第2の実施形態の就寝具
図11〜図18を参照して、本発明に従う就寝具の第2の実施形態について説明する。尚、この第2の実施形態において、上述した第1の実施形態と同様の部材には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0055】
図11〜図14において、図示の就寝具は、図11に示す敷き部材202と、図14に示す着衣204とから構成される。図示の敷き部材202は敷き布団206から構成され、この敷き布団206は布団本体(図示せず)と、これを覆う布団カバー208とから構成され、布団本体の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一である。
【0056】
この敷き部材202の所定部位、この実施形態では、長手方向(図1において左右方向)の略中央部における一側部に第1連結具210a,210bが取り付けられ、その他側部に同様の第1連結具211a,211bが取り付けられている。第1連結具210a,211aは、例えばメス型の連結部材から構成され、メス型フック212と、メス型フック212から延びる短帯状部214とから構成されている。また、他方の第1連結具210b,211bは、例えばオス型の連結部材から構成され、オス型フック213と、オス型フック213から延びる短帯状部215とから構成されている。
【0057】
この第2の実施形態では、敷き部材202の所定部位に取付ベルト217が巻き付けられ、この取付ベルト217の一端側に、第1連結具210a,210bの短帯状部214,215が縫い付けられ、その他端部に他方の第1連結具210b,211bの短帯状部214,215が縫い付けられている。この取付ベルト217は、敷き部材202に縫い付けるようにしてもよく、或いは敷き部材202の下側に敷いて固定的に配設するようにしてもよい。
【0058】
このうつ伏せ寝用の敷き部材202には、第1の実施形態と同様に、うつ伏せ寝用クッション16及び枕18(図11〜図13参照)が配設される。敷き部材202(具体的には、敷き布団206のカバー部材208)の所定部位には一対の第1面ファスナー20,22が設けられ、うつ伏せ寝用クッション16の背面側の所定部位には一対の第2面ファスナー24,26が設けら、第1面ファスナー20,22に第2面ファスナー24,26を装着することによって、うつ伏せ寝用クッション16が敷き部材202に着脱自在に装着される。また、敷き部材202の幅方向中央部における上端部に第3面ファスナー30が設けられ、枕18の背面側の所定部位には、第4面ファスナー32が設けられ、第3面ファスナー30に第4面ファスナー32を装着することによって、枕18が敷き部材202に着脱自在に装着される。
【0059】
次に、図14を参照して着衣204について説明すると、この着衣204は、上述した実施形態と同様に、パジャマの上着衣242から構成されている。この第2の実施形態では、着衣204の両腰部に、敷き部材202に取り付けられた一対の第1連結具210a,211aに対応して第2連結具246が取り付けられている。第2連結具246は、例えばオス型の連結部材から構成され、オス型フック248と、オス型フック248から延びる短帯状部250とから構成され、短帯状部250が着衣204の両腰部244の背中側に縫い付けられている。このような第2連結具246(オス型フック248)を利用するときには、敷き部材202側の第1連結具210a,211a(メス型フック212)が使用され、第2連結具246のオス型フック248が、敷き部材202側の第1連結具210a,211aのメス型フック212に着脱自在に連結される。
【0060】
図14に示す着衣204に代えて,図15に示す着衣204Aを利用することができる。この着衣204Aは、パジャマの上着衣242から構成され、上述したと同様に、着衣204Aの両腰部に、敷き部材202に取り付けられた一対の第1連結具210b,211bに対応して第2連結具246Aが取り付けられている。第2連結具246Aは、例えばメス型の連結部材から構成され、メス型フック249と、メス型フック249から延びる短帯状部251とから構成され、短帯状部251が着衣204Aの両腰部244の背中側に縫い付けられている。このような第2連結具246A(メス型フック249)を利用するときには、敷き部材202側の他方の第1連結具210b,211b(オス型フック213)が使用され、第2連結具246Aのメス型フック249が、敷き部材202側の第1連結具210b,211bのオス型フック213に着脱自在に連結される。
【0061】
この実施形態では、敷き部材202側に2種類の第1連結具210a,210b,211a,211bが設けられ、衣類204,204A側の二種類の第2連結具246,246Aに対応可能に構成されているが、例えば着衣204(又は204A)のみを使用する場合には、第1連結具210b,211b(又は210a,211a)は不要となり、着衣204(又は204A)側の第2連結具246(又は246A)は、第1連結具210a,211a(又は210b,211b)に連結される。
【0062】
上述した就寝具は、例えば、次の用にして使用される。図11〜図14とともに図16〜図18を参照して、使用に際して、取付ベルト217を敷き部材202に巻き付けるようにして取り付ける。また、うつ伏せ寝用クッション16及び枕18も上述したと同様にして敷き部材202に取り付ける(図13参照)。
【0063】
このようにうつ伏せ寝用クッション16及び枕18を取り付けた後に、敷き部材202の上にうつ伏せ状態になって寝る準備をする。このようにうつ伏せ寝すると、図16(a)及び(b)に示すように、就寝者(使用者)100の頭部乃至顔面部102が枕18に位置し、その胸部から胴部までがうつ伏せ寝用クッション16に位置し、就寝者100の口が枕18とつぶせ寝用クッション16との間の空間に位置する。
【0064】
そして、例えば、図16に示すように、図14の着衣204(又は図15の着衣204A)側の一対の第2連結具246(又246A)の一方のオス型フック248(又はメス型フック249)(右腰部に取り付けられたもの)を敷き部材202側の対応する第1連結具211aのメス型フック212(又は第1連結具211bのオス型フック213)に着脱自在に連結する。着衣204(204A)を敷き部材202に装着した状態では、図16及び図17から理解されるように、図17(b)において反時計方向に寝返りして仰向けになることが、連結状態の第1及び第2連結具211a,246(又は211b,246A)によって防止され、図16(a)及び(b)に示すうつ伏せ寝の状態乃至図17(a)及び(b)に示す右側への半うつ伏せ寝の状態が保たれ、起床するまでこのような就寝状態が保たれる。従って、このような第2の実施形態の就寝具においても、就寝中長時間にわって安定していたうつぶせ寝乃至半うつぶせ寝の就寝状態を保つことができる。
【0065】
尚、上述とは反対に、左回転方向に寝返りして仰向けになる傾向にある使用者100にあっては、図18(a)及び(b)に示すように、着衣204の左腰部44に設けられた第2連結具246(246A)を対応する他方の第1連結具210a(又は210b)に装着すればよく、このようにすることによって、連結状態の第1及び第2連結具210a,246(又は210b,246A)によって、図18(a)及び(b)から理解されるように、図18(b)において時計方向に寝返りして仰向けになることが防止され、図16(a)及び(b)に示すうつ伏せ寝の状態乃至図18(a)及び(b)に示す左側への半うつ伏せ寝の状態が保たれる。
【0066】
尚、この第2の形態においても、うつ伏せ寝用クッション16に代えて、図6及び図8に示す抱き枕を用いるようにしてもよい。
【0067】
以上、本発明に従う就寝具の一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変更乃至修正が可能である。
【0068】
例えば、図示の実施形態では、敷き部材2(202)を布団カバー8(208)により覆われた布団本体から構成しているが、布団カバー8(208)を省略するようにしてもよく、この場合、第1連結具10(210a,210b,211a,211b)は布団本体に直接的に取り付けられる。
【0069】
また、上述した実施形態では、着衣としての例えばパジャマなどの上着衣4(204,204A)に適用して説明したが、これに限定することなく、例えば図19に示すように、パジャマなどのパンツ(又はズボン)にも同様に適用することができる。図19において、この変形形態では、着衣としてのパジャマの下着衣、即ちパンツ304から構成され、このパンツ304の両腰部に第2連結具46が取り付けられている。第2連結具46は、上述したと同様のものでよく、例えばオス型の連結部材から構成され、オス型フック48と、オス型フック48から延びる短帯状部50とから構成され、短帯状部50が着衣4の腰部の背面側に縫い付けられている。この第2連結具46は、メス型連結部材から構成してもよく、この場合、第1連結具はオス型連結部材から構成される。このようにパンツ304に第2連結具46を設けても上述したと同様の作用効果が達成される。
【0070】
また、例えば、第1の実施形態では、着衣4の両袖部44に第2連結具46を設けているが、必ずしも双方の袖部44に設ける必要はなく、着衣4の右袖部44又は左袖部44の一方にのみ設けるようにしてもよく、この場合、着衣4の右袖部44又は左袖部44に設けた第2連結具46に対応して、敷き部材2の所定部位に対応する第1連結具10を設けるのみでよい。また、第2の実施形態においても、着衣204(204A)の両腰部に第2連結具246(246A)を設けているが、必ずしも双方の腰部に設ける必要はなく、着衣204の右腰部又は左腰部の一方にのみ設けるようにしてもよく、この場合、着衣204(204A)の右腰部又は左腰部に設けた第2連結具246(246A)に対応して、敷き部材202の所定部位に対応する第1連結具211a(又は211b)又は210a(又は210b)を設けるのみでよい。尚、図19に示す変形形態においても、同様に、パンツ304の両腰部に設けるのではなく、一方の腰部に設けるようにしてもよい。
【0071】
また、図示の実施形態では、例えば、第1連結具10としてメス型フック12を用いた第1連結部材を用い、第2連結具46としてオス型フック48を用いた第2連結部材を用いているが、これらフック形態のものに代えて、例えばバックル形態のものを用いることができる。この場合、第1連結具10としてメス型(又はオス型)の第1バックルを用い、第2連結具46としてオス型(又はメス型)の第2バックルを用いることができ、メス型第1バックルとオス型第2バックルとを相互に着脱自在に連結することによって、敷き部材2と着衣4とを連結して上述したと同様にして寝返りを防止することができる。
【0072】
このように第1及び第2バックルを用いる場合、第1及び第2バックルのすくなくともいずれか一方が、長さ調整自在なベルトを有しているのが好ましく、このように構成することによって、ベルトの長さを調整して使用者の体格に合わせることができ、着衣4の袖部44と敷き部材2との間隔(換言すると、使用者の就寝状態での許容できる状態)を調整することが可能となる。
【符号の説明】
【0073】
2,202 敷き部材
4,204,204A 着衣
6,206 敷き布団
10,210a,210b,211a,211b 第1連結具
16 うつ伏せ寝用クッション
18 枕
20,22 第1面ファスナー
24,26 第2面ファスナー
30 第3面ファスナー
32 第4面ファスナー
42,242 上着衣
62 抱き枕
100 使用者(就寝者)
304 パンツ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
仰向き寝になることを防止しながら就寝するための就寝具であって、就寝者の下側に敷く敷き部材と、就寝者が身につける着衣とから構成され、前記敷き部材側に第1連結具が設けけられ、前記着衣側に第2連結具が設けられ、前記第1及び第2連結具が相互に着脱自在に連結されることを特徴とする就寝具。
【請求項2】
前記第2連結具は前記着衣の両袖部の少なくとも一方に設けられ、前記第2連結具が前記敷き部材側の前記第1連結具に着脱自在に連結されることを特徴とする請求項1に記載の就寝具。
【請求項3】
前記第2連結具は前記着衣の両腰部の少なくとも一方に設けられ、前記第2連結具が前記敷き部材側の前記第1連結具に着脱自在に連結されることを特徴とする請求項1に記載の就寝具。
【請求項4】
前記着衣側の前記第2連結具は、オス型又はメス型の第2連結部材であり、前記敷き部材側の前記第1連結具は、メス型又はオス型の第1連結部材であり、前記着衣を着用して前記敷き部材上に就寝の姿勢をとった後に、前記第1及び第2連結部材が着脱自在に連結されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の就寝具。
【請求項5】
前記着衣側の前記第2連結具は、オス型又はメス型の第2バックルであり、前記敷き部材側の前記第1連結具は、メス型又はオス型の第1バックルであり、前記着衣を着用して前記敷き部材上に就寝の姿勢をとった後に、前記第1及び第2バックルが着脱自在に連結されることを特徴とする請求項1に記載の就寝具。
【請求項6】
前記第1及び第2バックルの少なくともいずれか一方は、長さ調整可能なベルトを有していることを特徴とする請求項5に記載の就寝具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2011−72513(P2011−72513A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−226486(P2009−226486)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(302015465)
【Fターム(参考)】