説明

屋外デッキ取付構造

【課題】 屋外の広場、建物の屋上等に敷設される屋外デッキ取付構造に関し、デッキ材間の隙間からコイン等の落下が防止され、また構造が簡単で施工も容易であり経済性にも優れた屋外デッキ取付構造を提供することを課題とする。
【解決手段】 根太材の上部に配置された固定具の一方側は、台座部36にデッキ材の側部近傍が載置されるとともにこのデッキ材の第一の溝部26に第一の翼片40が差し込まれ、このデッキ材の第一の突出部28が第一の翼片40の上部に位置する一方、この固定具の他方側は、台座部と第二の翼片41との間に他のデッキ材の第二の突出部32が嵌め入れられ、デッキ材の第一の突出部28の端部の下方には、他のデッキ材の第二の突出部32の端部又はこの第二の突出部の上面部33が位置し、これらデッキ材間に隙間を設けて各デッキ材が固定具により根太材の上部に並べて固定される構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋外の広場、建物の屋上等に敷設される屋外デッキ取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、屋外に敷設されるデッキには、雨水の排水に対する対策、またデッキ材同士の隙間からごみ、落ち葉、コイン或いは指輪等の貴重品などの落下物の落下を防止する対策がとられている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載のデッキ構造は図8に示すように、隣接するデッキ材90の側面に設けられている嵌合溝91,92に、デッキ材連結具93の係止部94,95を嵌合させると共に、規制爪96にてデッキ材の位置決めをするようにしたものであり、また雨水を下に落すための入り組んだ構造の隙間(流路)も自動的に構築され、かつ突出片97によってコイン等の落下も防止されるというものである。
【0004】
また、特許文献2の屋外敷設床パネル構造は、床パネル間の隙間に透水性板材を介在させることで、ごみ、コイン等の落下を防止するものである。
特許文献3の床構造体は、隣合う床板が経時的に伸びを生じても側面同士が互いに突き合って反り、湾曲等の不具合が防止され、また雄実部に排水用切欠部などを設けていることから排水性能が確保できるというものである。
【0005】
【特許文献1】特開2007−314947号公報
【特許文献2】特許第4118493号公報
【特許文献3】特開2005−344371号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
さて、上記特許文献1のデッキ構造は、デッキ材の側部の構造が複雑であり、またデッキ連結具についても鉄板材を切り出して折り曲げ成形して形成されるものであり、ともに加工が容易ではないという問題がある。
また特許文献2の床パネル構造は、床パネル間の隙間全体に透水性板材を介在させるものであるため、コストアップを招くという問題がある。特許文献3の床構造体は、床板同士が密着する構造であるため、特別に排水用切欠部を設ける等の処置が必要であり製造工程が増えるという問題がある。
【0007】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、デッキ材間の隙間からコイン等の落下が防止され、また構造が簡単で施工も容易であり経済性にも優れた屋外デッキ取付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の技術的課題を解決するため、本発明に係る屋外デッキ取付構造は、図1,7等に示すように、スラブ面2に所定の間隔をおいて立設される支持脚4と、上記支持脚間に架設され並列に配置される根太材6と、上記根太材の上部に固定される台座部36,76、この台座部の中間部から立設される支持部38、この支持部の上端部から左右にそれぞれ突設される第一の翼片40及び第二の翼片41からなる固定具10,70と、上記根太材間に架設される長尺板材からなり、長手側の一方の側部の中央部には長手方向に第一の溝部26,66が、またこの中央部から上側には第一の突出部28,68がそれぞれ形成され、他方の側部の中央部から下側には第二の突出部32,62が形成されたデッキ材8,58と、を有し、上記根太材の上部に配置された上記固定具の一方側は、上記台座部36,76に上記デッキ材の側部近傍が載置されるとともにこのデッキ材の第一の溝部26,66に上記第一の翼片40が差し込まれ、このデッキ材の第一の突出部28,68が上記第一の翼片40の上部に位置する一方、この固定具の他方側は、上記台座部36,76と第二の翼片41との間に他の上記デッキ材の第二の突出部32,62が嵌め入れられ、上記デッキ材の第一の突出部28,68の端部の下方には、上記他のデッキ材の第二の突出部32,62の端部又はこの第二の突出部の上面部33,63が位置し、これらデッキ材間に隙間50,51,52,80,81,82を設けて各デッキ材が上記固定具により上記根太材の上部に並べて固定される構成である。
【0009】
本発明に係る屋外デッキ取付構造は、上記デッキ材8の上記他方の側部の中央部には長手方向に第二の溝部30が形成され、この第二の溝部30に上記固定具の第二の翼片41が差し込まれる構成である。
【0010】
本発明に係る屋外デッキ取付構造は、上記デッキ材の断面を対称な形状とし、このデッキ材の表裏の区別をなくした構成である。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る屋外デッキ取付構造によれば、根太材の上部に配置された固定具の一方側は、台座部にデッキ材の側部近傍が載置され第一の溝部に第一の翼片が差し込まれる一方、この固定具の他方側は、台座部と第二の翼片との間に他のデッキ材の第二の突出部が嵌め入れられ、デッキ材の第一の突出部の端部の下方には、他のデッキ材の第二の突出部の端部又はこの第二の突出部の上面部が位置する構成としたから、簡易な形状のデッキ材により、コイン等の落下が防止されるとともに、雨水などの排水路が併せて形成されて機能的なデッキ構造が得られ、また落下防止のための格別の部材を用いることもなく、デッキ材の側部に段差及び溝を形成するのみの簡単な加工で済むため、施工性及び経済性に優れ、またデッキ材同士の隙間から直接下方のスラブ面が見えないため美感にも優れるという効果を奏する。
【0012】
本発明に係る屋外デッキ取付構造によれば、デッキ材の他方の側部の中央部には長手方向に第二の溝部が形成され、この第二の溝部に固定具の第二の翼片が差し込まれる構成としたから、固定具によるデッキ材の保持固定が確実に行えるという効果がある。
【0013】
本発明に係る屋外デッキ取付構造によれば、デッキ材の断面を対称な形状とし、このデッキ材の表裏の区別をなくした構成としたから、現場で作業する場合に、デッキ材の色合い汚れ具合などにより表裏を適宜に選択することが出来て使い勝手が良いという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明に係る屋外デッキ取付構造の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1,4は、上記屋外デッキ取付構造を示したものである。この屋外デッキ取付構造は、スラブ面2上に立設配置される支持脚4、各支持脚間に配置される根太材6、及び根太材6の上部に敷設されるデッキ材8を有し、上記デッキ材8は固定具10を用いて根太材6に取り付けられる。
【0015】
上記支持脚4は、下部近傍に座金12が螺着された鋼製の支持ボルト14、この支持ボルト14の上部に螺着され高さ調整可能な鋼製円板状の受け具16及びこの受け具16の上部に設けられる防振ゴム20等を有する。上記受け具16には、中央の孔部の下部にナット18が固定されており、この受け具16を支持ボルト14に螺合しこれを上部から別のナット19で締結する。上記根太材6は、上面部22、側面部23,23及びフランジ部24,24を有する断面ハット形の鋼製の長尺材である。
【0016】
上記デッキ材8は図2に示すように、長尺状の板材からなり長手側の一方の側部の中央部には長手方向に第一の溝部26が形成され、この中央部から上側には第一の突出部28が突条に形成され、またデッキ材8の他方の側部の中央部には長手方向に第二の溝部30が形成され、この中央部から下側には第二の突出部32が突条に形成されている。
【0017】
また、上記デッキ材8の断面は対称(点対称)な形状であり、第一の突出部28と第二の突出部32との突出形状は同じである。このため、デッキ材8は表裏の区別がなく何れの面を表として使用してもよく、例えば作業現場において上質な面を表側にして使用することができる。
【0018】
上記デッキ材8は耐候性を考慮して硬質の天然木材を使用しているが、他には再生木を用いることもできる。上記硬質の木材としては、マニルカラ、ジャラ、イペ、セランガンバツ等があり何れも耐候性に優れた材料である。上記再生木は、木粉、顔料にポリエチレン樹脂(又はポリプロピレン樹脂)などの合成樹脂を混ぜて板状に加工した人口木材であり、耐久性に優れ素足歩行にも馴染む材料である。これら硬質木材、再生木は、屋外での長期使用に耐える。
【0019】
上記固定具10は、アルミニウム合金の押し出し成形によるものであり(切断して使用)、他にステンレス材等の金属或いは合成樹脂材が用いられる。この固定具10は図3に示すように、台座部36、この台座部36の中間部に立設される支持部38、及びこの支持部38の上端部から左右にそれぞれ突設形成された第一の翼片40及び第二の翼片41からなる。上記第二の翼片41は、第一の翼片40より支持部38の幅(V)だけ長く形成されている。
【0020】
上記台座部36には、上記支持部38からみて左右(図中)の台座片に分けられるが、この内右台座片の2箇所にビス孔42,42が設けられている。また、固定具10の支持部38には上下の二箇所に膨出部44,44が形成され、両翼片40,41にはそれぞれ係止用の突起46が形成されている。
【0021】
ここで、図1,4に示す上記屋外デッキを庭、屋外の広場等に敷設する場合の取付方法について説明する。先ず、コンクリートなどのスラブ面2の所定位置に、工具を用いて上記支持脚4を立設するための穴をあける。そして上記各穴内に、上記支持脚4の支持ボルト14を埋設し、座金12をスラブ面2の位置に調節して支持ボルト14を固定する。また、支持脚4のナット18,19を操作して受け具16の高さ調整を行なう。
【0022】
上記支持脚4を立設後は、各支持脚4間に根太材6を架設し、支持脚4の受け具18の上部に設けられた防振ゴム20の上部に、上記根太材6のフランジ部24,24を載置する。そして、根太材6のフランジ部24,24をビス48などの止着具を用いて受け具18に固定する。各根太材6は、所定の間隔をおいて互いに平行に配置する。
【0023】
次に、上記デッキ材8を上記配置した根太材6の上部にこれと直交する方向に配置し、上記固定具10を用いてデッキ材8を根太材6の端から順に取り付ける。最初に、各根太材6の端部の上面部22に固定具10をビス48を用いて固定する。なお、端部に用いる固定具10として、支持部38から一方側の第二の翼片41及び台座部36のみを有する形状(第一の翼片40等を削除)のものを使用してもよい。
【0024】
そして、最初の列に配置するデッキ材8の側部の第二の突出部32を、上記固定具10の台座部36と第二の翼片41との間に嵌め、さらにこの第二の翼片41をデッキ材8の第二の溝部30に差し込んで固定する。次に、上記デッキ材8の反対側の側部近傍を新しく配置した固定具10の台座部36に載置し、同時にこの固定具10の第一の翼片40をデッキ材8の第一の溝部26に差し込み、ビス48を用いて台座部36を根太材6の上面部22に固定する。これにより、デッキ材8の両側部が固定具10で固定される。
【0025】
上記と同様にして、次の列に配置するデッキ材8の側部の第二の突出部32を、上記固定具10の台座部36と第二の翼片41との間に嵌め、同時にこのデッキ材8の第二の溝部30に第二の翼片41を差し込ませて固定し、このデッキ材8の反対側の側部を新たな固定具10で固定する。
【0026】
このとき図5に示すように、上記デッキ材8同士の間には、固定具10の支持部38の幅(V:ここでは5mm)と同じ幅の隙間51が両翼片40,41の下方に、またこれと同じ幅(S)の隙間50が第二の翼片41の上方に形成される。そして、一方のデッキ材8の第一の突出部28の端部29の真下に、他方のデッキ材8の第二の突出部32の端部35が位置する。
【0027】
このため、上記隙間50の下方全面には、上記第二の突出部32の上面部33が位置することになり、この隙間50に嵌まったコイン等が上記上面部33に突き当たってスラブ面2への落下を防止する。なお、コイン等の落下を防止するためには、他に第一の突出部28とこの下方に位置する第二の突出部32とが上下に重なるように、各突出部を延ばす(対応する相手側は後方へ縮める)こととしても良い。
【0028】
また、上記デッキ材8間には、上下方向に水路が形成される上記隙間50,51に加えて、上下に位置する第一の突出部28と第二の突出部32との間に、両翼片40,41の板厚(T)に相当する隙間52が形成される。このため、雨水等に関しては、上記デッキ材8間に形成される隙間50,51,52を経由してスラブ面2に速やかに排水が行なわれる。
【0029】
したがって、上記実施の形態によれば、簡易な形状のデッキ材8によりコイン等の落下が防止され、また雨水などの排水路が併せて形成され機能的なデッキ構造が得られる。また、コイン等の落下防止のための格別の部材を用いることもなく、デッキ材の側部に段差及び溝を形成するのみの簡単な加工で済むため、施工性及び経済性に優れる。
さらに、デッキ材同士の隙間から直接下方のスラブ面が見えないため美感にも優れ、またこの隙間はデッキ材の伸縮にも十分適応できる。またデッキ材は表裏の区別がないため、現場で作業する場合に、デッキ材の色合い汚れ具合などにより表裏を適宜に選択することが出来て使い勝手が良いという効果がある。
【0030】
次に、図6,7に基づき、他の形態のデッキ材58を用いた屋外デッキ取付構造について説明する。このデッキの構成部材に関して、上記デッキ材8を用いたものと同様のものは同一の符号を付してここでの詳細な説明は省略する。
【0031】
このデッキ材58は図6に示すように、長尺状の板材からなり長手側の一方の側部の中央部には長手方向に第一の溝部66が形成され、この中央部から上側には第一の突出部68が突条に形成され、また他方の側部の中央部から下側には第二の突出部62が突条に形成されている。
このため、この形態のデッキ材58は、上記デッキ材8と比べて第一の突出部68を長く形成し、これと対応する他方の側部を縮めて溝部を無くした形状である。
【0032】
この形態で用いる固定具70については、支持部38及び第一の翼片40、第二の翼片41の形状は上記固定具10と同じである。またこの固定具70の台座部76は、支持部38からみて左右(図中)の台座片に分けられるが、上記固定具10の台座部36とは左右対称の形状である。このため、台座部76におけるビス孔42,42は左台座片に位置する。また、この形態のデッキ材58の敷設に用いる支持脚4及び根太材6などは、上記デッキ材8の敷設で用いたものと同じである。
【0033】
このデッキ材58の敷設方法については、先ず上記デッキ材8の敷設方法と同様にスラブ面2に立設した各支持脚4間に根太材6を架設する。これら根太材6は、所定の間隔をおいて互いに平行に配置する。
【0034】
次に、上記デッキ材58を上記配置した根太材6の上部にこれと直交する方向に配置し、上記固定具70を用いて順に取り付ける。最初に、各根太材6の端部の上面部22に固定具70をビス48を用いて固定する。そして、最初の列に配置するデッキ材58の側部の第一の突出部68を、上記第一の翼片40の上部に位置させるとともに、このデッキ材58の第一の溝部66にこの第一の翼片40を差し込ませて固定する。
【0035】
次に、上記デッキ材58の反対側の側部近傍を新しく配置した固定具70の台座部76に載置し、同時にこの固定具70の第二の翼片41と台座部76との間にこのデッキ材58の第二の突出部62を嵌め込み、ビス48を用いて台座部76を根太材6の上面部22に固定する。これにより、デッキ材58の両側が固定具70で固定される。
【0036】
上記と同様にして、次の列に配置するデッキ材58の第一の突出部68を、上記固定具70の第一の翼片40の上部に位置させるとともに、このデッキ材58の第一の溝部66にこの第一の翼片40を差し込ませて固定し、このデッキ材58の反対側の側部を新たな固定具70で固定する。
【0037】
このとき、上記デッキ材58同士の間には、固定具70の支持部38の幅(5mm)と同じ幅の隙間81が両翼片40,41の下方に、またこれと同じ幅の隙間80が第二の翼片41の上方に形成される。そして、一方のデッキ材58の第一の突出部68の端部の真下には、他方のデッキ材58の第二の突出部62の上面部63が位置する。このため、上記隙間80の下方全面には、第二の突出部62の上面部63が位置し、この隙間80に嵌まったコイン等が上記上面部63に突き当たってスラブ面2への落下を防止する。
【0038】
また、上記デッキ材58間には、上下方向に水路が形成される上記隙間80,81に加えて、上下に位置する第一の突出部68と第二の突出部62間に、両翼片40,41の板厚に相当する隙間82が形成される。このため、雨水等に関しては、上記デッキ材58間に形成される隙間80,81,82を経由してスラブ面2に速やかに排水が行なわれる。
【0039】
したがって、上記実施の形態によれば、簡易な形状のデッキ材58によりコイン等の落下が防止され、また雨水の排水路が併せて形成され機能的なデッキ構造が得られる。また、コイン等の落下防止のための格別の部材を用いることもなく、デッキ材の側部に段差及び溝を形成するのみの簡単な加工で済むため、施工性及び経済性に優れ、さらにデッキ材同士の隙間から直接下方のスラブ面が見えないため美感にも優れ、またこの隙間はデッキ材の伸縮にも十分適応できる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施の形態に係る屋外デッキ取付構造の正面を示す図である。
【図2】実施の形態に係るデッキ材の斜視図である。
【図3】実施の形態に係る固定具の断面を示す図である。
【図4】実施の形態に係る屋外デッキ取付構造の側面を示す図である。
【図5】実施の形態に係る屋外デッキ取付構造の断面を示す図である。
【図6】他の形態に係るデッキ材の斜視図である。
【図7】他の形態に係る屋外デッキ取付構造の正面を示す図である。
【図8】従来例に係るデッキ構造を示す図である。
【符号の説明】
【0041】
2 スラブ面
4 支持脚
6 根太材
8,58 デッキ材
10,70 固定具
26,66 第一の溝部
30 第二の溝部
28,68 第一の突出部
32,62 第二の突出部
33,63 上面部
36,76 台座部
38 支持部
40 第一の翼片
41 第二の翼片
50,51,52,80,81,82 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スラブ面に所定の間隔をおいて立設される支持脚と、
上記支持脚間に架設され並列に配置される根太材と、
上記根太材の上部に固定される台座部、この台座部の中間部から立設される支持部、この支持部の上端部から左右にそれぞれ突設される第一の翼片及び第二の翼片からなる固定具と、
上記根太材間に架設される長尺板材からなり、長手側の一方の側部の中央部には長手方向に第一の溝部が、またこの中央部から上側には第一の突出部がそれぞれ形成され、他方の側部の中央部から下側には第二の突出部が形成されたデッキ材と、を有し、
上記根太材の上部に配置された上記固定具の一方側は、上記台座部に上記デッキ材の側部近傍が載置されるとともにこのデッキ材の第一の溝部に上記第一の翼片が差し込まれ、このデッキ材の第一の突出部が上記第一の翼片の上部に位置する一方、この固定具の他方側は、上記台座部と第二の翼片との間に他の上記デッキ材の第二の突出部が嵌め入れられ、
上記デッキ材の第一の突出部の端部の下方には、上記他のデッキ材の第二の突出部の端部又はこの第二の突出部の上面部が位置し、これらデッキ材間に隙間を設けて各デッキ材が上記固定具により上記根太材の上部に並べて固定されることを特徴とする屋外デッキ取付構造。
【請求項2】
上記デッキ材の上記他方の側部の中央部には長手方向に第二の溝部が形成され、この第二の溝部に上記固定具の第二の翼片が差し込まれることを特徴とする請求項1記載の屋外デッキ取付構造。
【請求項3】
上記デッキ材の断面を対称な形状とし、このデッキ材の表裏の区別をなくしたことを特徴とする請求項2記載の屋外デッキ取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−144372(P2010−144372A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−321163(P2008−321163)
【出願日】平成20年12月17日(2008.12.17)
【出願人】(000177139)三洋工業株式会社 (46)
【Fターム(参考)】