説明

工作物の精密切断及び/又は変形の際の工具の破断を防止するための装置及び方法

【課題】工作物の精密切断及び/又は変形の際の工具の破断を防止するための装置及び方法を提供する。
【解決手段】液圧システムの予荷重圧P1で付勢可能な圧力室16が付設され、刃形リングピストン9と接触ピストン10との間に、接触ピストン圧力P2で付勢可能な圧力室24が付設され、ならびに接触ピストンに、差圧P3で付勢可能な別の圧力室31が付設され、予荷重圧の作用方向と反対に刃形リングピストン及び接触ピストンを付勢するための液圧システムと結合されることによって解決される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、往復運動を実施するプランジャの上方に配置された精密切断頭部を有するプレスで精密切断及び/又は変形する際に、上部材及び下部材から組み立てられた工具の破断を防止するための装置であって、精密切断頭部が、昇降軸線(Hubachse)の上に位置する刃形リングピストン(Ringzackenkolben)及び昇降軸線に対し同軸に配置された複数の刃形リングボルトが収容される主シリンダを含み、複数の刃形リングボルトが、主シリンダを閉鎖する主プレートで軸方向に案内されかつ刃形リング押圧板の上に支持され、主シリンダがプレスの頭部部材に保持されかつ刃形リングカバーによって閉鎖され、また精密切断頭部が、コンピュータによって制御可能な弁を介して、工具部分に作用する圧力を発生するための液圧システムと結合している装置に関する。
【0002】
さらに、本発明は、プレスで精密切断及び/又は変形する際に、上部材及び下部材からなる工具の破断を防止するための方法であって、精密切断頭部の主シリンダで案内される刃形リングピストン及び接触ピストン(Tastkolben)が、刃形リング力及び剥離力(Abstreifkraft)を適用するために、液圧システムから調整可能な圧力が付勢され、ピストン用の個々の圧力が、コンピュータによって制御される弁を介して調整される方法に関する。
【背景技術】
【0003】
特許文献1から、液圧式精密打ち抜きプレスの工具セットを保護するための装置が公知であり、当該プレスのプランジャは、急速行程シリンダ・ピストンユニット及び作動行程・押圧ユニットで持ち上げることができ、当該プレスでは、プランジャ駆動要素と駆動されるプランジャ部分との間に、接近の際に圧力媒体(Druckmittel)によって僅かな力で保持可能な、圧力媒体を形成する部分の圧力負荷が大きくなる際に閉じる接触間隙(Tastspalt)が存在し、接触間隙の状態は、作動行程の規則正しい開始までプランジャにより工具が互いに近接されるまで、ボタンによってまた遮断スイッチ(Wegschalter)によって監視可能である。接触間隙は、プランジャと急速行程ピストンの前面との間に形成され、接触シリンダ(Tastzylinder)の接触間隙用の圧力媒体の付勢は、プランジャで行われ、その接触ピストンは、上述の前面の部分面にそれぞれ当接する。この公知の保護装置では、急速行程シリンダ・ピストンユニットの前の接触間隙は、プランジャに割り当てられ、プランジャの前に接続される。この保護装置の応答は、圧力負荷の上昇のため接触間隙が閉じたときに常に行われる。この保護装置は、工具内の打ち抜き屑、部品又は異物が検出されず、したがって、工具内の損傷を防止できないという欠点を有する。
【0004】
ブランクを加工するためのプレスの工具保護のための他の公の解決方法(特許文献2)は、作動ピストンによって移動される第1の工具とスタンド固定の工具との間で、反対の作動順序の際に作動行程を中断するために所定の順序で作動される2つのスイッチを開示している。作動ピストンに対し軸方向に摺動可能な第1の工具を装着するために使用される部材が設けられ、この部材は、作動行程の際に弾性的に撓む手段によって、作動ピストンの前に小さな間隔で保持される。加工すべきブランクの規定高さに調整可能なエンドスイッチは、ピストンが、第1のエンドスイッチの調整によって予め決定されたピストンの作動行程の部分を移動したときに、ストッパによって操作される。第2のエンドスイッチは、ブランク又は異物が第2の工具に衝突することによって、部材が小さな間隔だけピストンに押し戻されたとき、別のストッパによって操作される。部材は、作動ピストンと共にリング状の圧力室を形成するシリンダに位置する下部の工具ダイステーブル(Werkzeug−Aufspanntisch)として形成され、圧力室は圧力媒体管路に接続され、その途中に、テーブルが作動行程の際にピストンの前で実際に浮動して存在する程度に、多くの圧縮空気を環状室に導入することを許容する遮断部材がある。この公知の解決方法では、液圧システムのほかに、圧縮空気で動作し、したがって著しい回路及び構造費用をもたらす第2の別個のシステムが必要であることが不都合である。さらに、異物の検出後、駆動装置の運動エネルギを除去できないままである。
【0005】
他の公知の解決方法は、工具内の打ち抜き屑又は他の異物を検出するために、光学センサ又は超音波センサを使用する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】独国特許発明第2419390C2号明細書
【特許文献2】独国実用新案第6917177U号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の従来技術において、本発明の課題は、同時にコストを低減しつつ構造を単純化しかつ部品数を低減する際に、高い傾斜モーメントを受け入れるために、かつプレスを遮断する前のなお無負荷行程(Leerhubs)中に駆動装置の運動エネルギを除去するために適切である、工作物の精密切断及び/又は変形の際に工具の破断を防止するための解決方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題は、請求項1の特徴を有する冒頭に述べた種類の装置によって、及び請求項14の特徴を有する方法によって解決される。
【0009】
本発明による装置及び方法の有利な実施形態は、下位請求項から理解できる。
【0010】
本発明による解決方法は、打ち抜き屑、部品又は他の異物を検出するための機能を精密切断頭部の作用要素内に組み込むこと、すなわち一方で刃形リングピストンと共に、他方で刃形リングボルト及び刃形リング押圧板と共に、互いに軸方向に摺動可能な配列(Anordnung)を形成する接触ピストンを刃形リングピストンと刃形リングボルトとの間に設けるという認識を出発点とし、この場合、刃形リングピストンに、液圧システムの予荷重圧で付勢可能な圧力室が付設され、刃形リングピストンと接触ピストンとの間に、接触ピストン圧力で付勢可能な圧力室が付設され、ならびに接触ピストンに、差圧で付勢可能な別の圧力室が付設され、その内、圧力室は、刃形リングカバーのそれぞれ1つの接続部を介して、及び圧力室が、それぞれ、主シリンダに別個に配置された通路を介して、予荷重圧の作用方向と反対に刃形リングピストン及び接触ピストンを付勢するための液圧システムと結合され、規定の接触間隔(Tastabstand)で主プレートを把持する緊締手段と反対に垂れ下がって重量補償して主プレートによって保持される接触テーブル(Tasttisch)が設けられ、工具上部を保護するためにプレスを即時停止するためのコンピュータに信号を転送するセンサが規定の接触間隔に付設される。
【0011】
特に重要なことは、接触テーブル、主プレート、中心支持部、主シリンダ及び調整ナットが、OTとUTとの間の刃形リングピストン、刃形リングボルト及び接触ピストンの運動過程に応じて、摩擦結合及び/又は形状結合により(kraft− und/oder formschluessig)、プレスの頭部部材にプレス力を導くことである。
【0012】
本発明による装置の特に有利な実施形態によれば、刃形リングピストンに付設された第2の圧力室は、主シリンダの壁部において昇降軸線に向かって突出する支持段部の下方に、刃形リングピストンの下部ピストン面の方向に形成される。接触ピストンには、同時に、接触ピストンに設けられたバンドの下方にまた主シリンダの壁部において昇降軸線に向かって突出する支持段部の上方に形成される圧力室が付設される。この形成によって、刃形リングピストンに作用する予荷重圧P1と反対に、接触ピストン圧力P2が刃形リングピストンに、差圧P3が接触ピストンに作用でき、これによって、刃形リングピストン、接触ピストン及び刃形リングボルトの軸方向摺動が行われることが簡単に保証される。
【0013】
さらに、刃形リングピストンの圧力室が、刃形リングカバーの接続部を介して液圧システムの圧力管路に接続され、この圧力管路により、この圧力室を、比例弁を介して刃形リング力を発生するための予荷重圧で、あるいは剥離力を発生するための剥離圧力(Abstreifdruck)で付勢するか又は移動なしに切り換えることが有利である。
【0014】
さらに、好ましくは、刃形リングピストンの第2の圧力室、同時に接触ピストン用の圧力室が、刃形リングカバーの接続部と、第2の圧力室の圧力を接続するための方向弁とを介して、導管によって液圧システムの低圧管路と結合されることが意図される。
【0015】
本発明による装置の別の形態によれば、主シリンダの壁部において圧力室内に至る通路は、昇降軸線の方向に軸方向に配置され、かつ対応する圧力室内に曲がってそれぞれ開口する。
【0016】
さらに、異なる量の液圧液を個々の圧力室内に供給するために、刃形リングピストン用の通路は、接触ピストン用の通路に較べてより大きな直径を有する。
【0017】
本発明による装置の特に有利な形態では、緊締手段は、圧力ばねと、主プレートの凹部に配置される雄ねじを有する緊締ねじとを含み、この場合、緊締ねじは、主プレートを通して延び、圧力ばねは、接触テーブル及び工具上部の重量持ち上げのために使用される。
【0018】
本発明による装置の別の有利な実施形態では、主プレートの収容部にセンサが調整可能に配置され、センサの測定点が接触テーブルに配置された切替突起(Schaltfahne)によって付与され、これによって、空隙間隔と接触間隔との正確な調和が保証されることが意図される。空隙間隔は、プレスの即時停止の際に、プレスの停止の前になお動的な運動エネルギを除去するために、使用されることが有利である。
【0019】
好ましくは、主プレートが、プランジャに向き合う主シリンダの前壁にねじ手段によって固定されることがさらに意図される。
【0020】
本発明による装置の別の好ましい形態では、接触テーブルは、主プレートと共に、昇降軸線に対し軸平行に孔で案内される案内ボルトによって、ねじれないようにかつ軸方向に摺動可能に配置される。
【0021】
本発明による装置の特に有利な形態は、刃形リングボルト及び刃形リング押圧板が昇降軸線に対し同軸に配置され、この場合、押圧板が保持リングによって接触テーブルに固定され、中心支持部が主プレートに組み込まれることにある。
【0022】
本発明の課題は、さらに、本方法により、接触テーブル、主プレート、中心支持部、主シリンダ及び調整ナットを液圧式にロック及びロック解除することによって、摩擦及び/又は形状結合の結合を介してプレス力をプレスの頭部部材2内に導き、ならびに刃形リング押圧板、刃形リングボルト、接触ピストン及び刃形リングピストンの間の摩擦及び/又は形状結合を達成するまでプレス力を導入する前に、昇降軸線(HU)と一直線に刃形リングピストン及び接触ピストンを軸方向に摺動させ、この場合、接触ピストンと刃形リングボルトとの間で、液圧手段により空隙間隔が、また主プレートと接触テーブルとの間で、機械的手段により、空隙間隔に対し調和された重量補償された接触間隔が調整され、接触間隔の変化が刃形リング押圧板及び/又は接触テーブルによって無負荷行程で感知され、信号を出力するセンサにより検出され、またプレスの即時停止を作動するためのコンピュータに転送されることによって解決される。動的な運動エネルギは、接触テーブルが刃形リングボルトの方向に走行できることによって、接触テーブルと刃形リングボルトとの間の空隙間隔で除去される。
【0023】
本発明による方法は、特に次の好ましいステップ、すなわち、
a 刃形リングピストン及び接触ピストンの上下に摩擦結合を生成するために、刃形リングピストン及び接触ピストンに予荷重圧P1の予荷重を加えるステップと、
b 接触ピストンを軸方向に摺動させるために、予荷重圧P1とは異なる差圧P3で接触ピストンを常時付勢するステップと、
c 接触ピストンと刃形リングピストンとの間の摩擦結合を生成するために、接触ピストンにかかる差圧P3と、差圧P3と反対に作用する予荷重圧P1とによって、接触ピストンと刃形リングボルトとの間の空隙間隔に調和された接触間隔TAを保持するステップであって、予荷重圧P1、接触ピストン圧力P2及び差圧P3が、条件P1>P3及びP2=0に調整されるステップと、
d 上部圧力室にかかっている予荷重圧P1によって接触ピストンに含まれる圧力室から差圧P3にある液圧液を押し退けるステップと、
e 刃形リングピストン及び接触ピストンの移動なしの状態を達成するために、OTにおける予荷重圧P1を切ることによって刃形リングピストンの負荷を解放するステップと、
f 刃形リングピストン及び接触ピストンの圧力室内に一定値を有する剥離圧力P4及び接触ピストン圧力P2を接続することによって、刃形リングピストン及び接触ピストンを剥離するステップと、
g センサによる信号作動まで刃形リングピストン及び接触ピストンを摺動させるステップと、
h 刃形リングピストン及び接触ピストン用の剥離圧力P4を切るステップならびに予荷重圧P1を刃形リングピストンの上部圧力室内に接続するステップと、
i センサにより、プランジャ行程に関係する接触間隔TAの早すぎる変化が検出されない限り、a)〜h)のステップ順序を繰り返すステップとで進行する。
【0024】
本発明による方法の別の好ましい形態では、刃形リングピストン用の予荷重圧が、110barを超える高圧に調整されることが意図される。
【0025】
本発明による方法では、さらに好ましい形態で、
−接触ピストン圧力P2及び剥離圧力P4が110bar未満の低圧に調整され、
−差圧P3が110bar未満の低圧に又はゼロに調整されることが意図される。
【0026】
本発明の別の利点及び詳細は、添付図面を参照して以下の説明から理解される。
【0027】
次に、例を参照して本発明についてより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】プレスの頭部部材に取り付けられた本発明による装置を有するプレスの斜視図である。
【図2】引き出した状態の本発明による装置の断面図である。
【図3】引き込んだ状態の本発明による装置の断面図である。
【図4】機械的な重量持ち上げを示した主プレート及び接触テーブルの断面図である。
【図5】センサの配列(Anordnung)及び空隙間隔と接触間隔の位置を示した主プレート及び接触テーブルの抜粋断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1は、ニーレバー構造の機械的に駆動される精密切断プレスの斜視図を示している。このプレスのテーブルプレートを支承するプランジャ1は、昇降軸線HUで、プレスの頭部部材2の方向に往復運動を実施する。プレスの頭部部材2には、本発明による装置が昇降軸線HUに対し一直線に配置されている。
【0030】
図2は、本発明による装置の断面図を示している。本発明による装置は、コンパクトな構成ユニットとしてプレスの頭部部材2で使用され、そこで形状結合及び摩擦結合により(form− und kraftschluessig)固定される。本発明による装置は、本質的に、主シリンダ3、調整ナット4、頭部部材2に固定されたフランジ5、主プレート6及び接触テーブル7から形成される精密切断頭部FSKを含む。主シリンダ3、調整ナット4、フランジ5、主プレート6及び接触テーブル7は、全体のプレス力をプレスの頭部部材2に導入する摩擦結合式(kraftschluessige)の配列(Anordnung)を互いに形成する。摩擦結合は、主シリンダ3の頭部及び調整ナット6における移動ねじBW1とBW2とのロックによって達成され、主マスタシリンダ3の移動ねじBW1は、調整ナット6の移動ねじBW2に対し上死点OTの方向に液圧PVで押圧される。両方の移動ねじBW1とBW2のロック解除は、液圧PVを切ることによって行われる。摩擦結合は、図2の灰色で示した面によって識別できる。頭部部材2は、緊締ねじSBでプレススタンド8と結合される(図1参照)。
【0031】
主シリンダ3には、刃形リングピストン9及び接触ピストン10が、互いに軸方向に面一に収容される。刃形リングボルト11は、主プレート6を通して延び、接触テーブル7に固定された刃形リング保持リング13によって確保される刃形リング押圧板12に位置する。主シリンダ3は、頭部側で刃形リングカバー15で圧密に閉鎖され、刃形リングピストン9の上方に圧力室16を形成し、この圧力室は、接続部17と制御可能なバルブ18とを介して、導管19によって、刃形リングピストン9に対し下死点UTの方向に作用する液圧予荷重圧(hydraulischen Vorspanndruck)P1を印加するための液圧システムの圧力管路56と結合される。
【0032】
主シリンダ3は、図3に示したように、下死点UTの方向の刃形リングピストン9の往復運動を支持かつ境界付けるために、昇降軸線HUの方向に段状に突出する第1の段部21を主シリンダの内壁20に備える。この第1の段部21の下方に、昇降軸線HUの方向に突出する第2の段部22が配置され、この段部によって、接触ピストン10の圧力室31が境界付けられる。主シリンダ3の壁部20には、軸方向に延在する通路23があり、この通路は、内壁20から第1の段部21の下方の昇降軸線HUの方向に約45°方向転換して出る。刃形リングピストン9の下方に、圧力室24が生じ、この圧力室内に、接触ピストン圧力P2にある液圧媒体が搬送される。このために、通路23は、刃形リングカバー15の接続部25と結合され、この接続部は、制御可能な弁26と対応する導管27とを介して接続され、弁は、液圧システムの低圧管路56aと結合される。さらに、主シリンダ3の壁部20には、軸方向に延在する通路29が設けられ、この通路は、内壁20からそれに形成された第2の段部22の下方の昇降軸線HUの方向に約45°方向転換して出、また接触ピストン10のバンド(Bund)30の下方に圧力室31を形成する。通路29は、刃形リングカバー15で接続部32と結合され、この接続部は、制御可能な弁33に、導管34と貯蔵部28とを介して液圧システムと接続される。圧力室31は、差圧P3で液圧流体によって上死点OTの方向に付勢され、この結果、接触ピストン9は、上死点の方向の移動を実施するように求められる。圧力P2とP3は、予荷重圧(Vorspanndruck)P1に対抗して作用し、圧力P3により、接触ピストン10は、刃形リングピストン9の下側35に摩擦結合により当接できる。
【0033】
接触ピストン10の下側36と刃形リングボルト11の前面37との間に、例えば4〜10mm、好ましくは6mmであることができる規定の空隙間隔SPが設けられる。空隙間隔SPは、動的な運動エネルギを制動するか又は減速するために、プレスの即時停止の際に必要される十分に大きな保持経路を可能にする。刃形リングボルト11は、摩擦結合及び/又は形状結合により(kraft− und/oder formschluessig)刃形リング押圧板11の上に位置し、この結果、接触行程(Tasthub)及び圧力P3に応じて圧力P1に対抗して液圧押し退けを行うことができる。次に、予荷重圧P1によって発生される刃形リング力が、差圧P3によって発生される力だけ低減される。
【0034】
頭部部材2は、昇降軸線HUに向き合う頭部部材の内壁42に、昇降軸線HUの方向に突出する段状の上部段部43を有し、この上部段部に調整ナット4が寄りかかり、上死点の方向に軸方向に確保される。調整ナット6は、フランジ5の管状部分39によって下死点UTの方向に保持される。
【0035】
フランジ5には、直径方向に対向する孔38が設けられ、この孔は、昇降軸線HUに対し平行に管状部分39に組み込まれる。これらの孔38は、ボルト状の案内ボルト40を収容するために使用され、このボルトは、主プレート6を軸方向に案内し、主プレート6及び主シリンダ3用の回り止めとして使用される。
【0036】
図4に示されるように、主プレート6には、圧力ばね47と調整ねじ48から構成される緊締手段46を収容するための凹部45がある。緊締手段46により、接触テーブル7及び工具上部50を重量補償して保持することが可能である。言い換えれば、接触テーブル7及び工具上部50の重量持ち上げが行われる。接触テーブル7の下側49には、上部工具部分50を固定するための通常の緊締要素があるので、これについてそれ以上言及する必要はない。
【0037】
図5は、主プレート6及び接触テーブル7の断面詳細図を示している。主プレート6には、昇降軸線HUに対し直角に置かれた凹部51が組み込まれ、この凹部に、接触間隔TAを検出するためのセンサ52が配置される。センサ52の測定点MPは、センサ52の測定点MP用の主プレート6の下側53からアクセスできる凹部54から昇降軸線HUに対し平行に終端する。センサ52を介して、検出すべき接触間隔TAに対する調整(Einstellung)が正確に調和される(abgestimmt)。
【0038】
図5は、一方で、接触ピストン10の下側と刃形リングボルト11の前面との間の空隙間隔SPの位置、他方で、主プレート6の下側53と接触テーブル7の上側との間の接触間隔TAの位置も示している。
【0039】
液圧システムは、図3に示されるように、図示していない圧力源から250barの圧力に緊締される圧力管路56から構成される。この圧力管路56に、制御可能な比例弁18を介して刃形リングピストン9の上方に位置する圧力室16に至る導管19が接続される。比例弁18を介して、刃形リング力を発生するために刃形リングピストン9に対し下死点TUの方向に作用する液圧予荷重圧P1が供給される。予荷重圧P1は、20〜250barの圧力に調整(eingestellt)することができる。低圧管路56aから、導管27が制御可能な方向弁26を介して圧力室24内に至り、この圧力室は、接触ピストン10に対する剥離圧力P4として作用する。接触ピストン圧力P2は、液圧システムにより直接利用される。別の導管34が、低圧管路56aから貯蔵部28を介して接触ピストン10の下方の圧力室31に至る。差圧P3は、予荷重圧P1に対抗して作用し、接触ピストン10と刃形リングピストン9とを摩擦結合させ、保持し、しかし摩擦結合を再び解除することを可能にし、この摩擦結合で弁33が接続される。さらに、貯蔵部28の圧力ポテンシャル(Druckpotenzial)を空にすることができる。
【0040】
本発明による方法について、以下に詳細に説明する。刃形リング力である予荷重圧P1は、接触ピストン10、刃形リングピストン9及び刃形リングボルト11を摩擦及び/又は形状結合により結合することによって導かれる。予荷重圧P1の導入の前に、刃形リングピストン9及び接触ピストン10が摩擦結合するまで、昇降軸線HUと一直線の接触ピストンの軸方向摺動が存在する差圧P3によって行われる。これによって、接触ピストン10の下側と刃形リングボルト11の前面との間の摩擦結合が生成される。接触ピストン10と刃形リングボルト11との間に、例えば6mmである固定の空隙間隔SPが形成される。接触テーブル7は、主プレート6に重量補償して垂れ下がって配置され、接触テーブルの軸方向摺動のために4つの案内ボルト40が、重量補償のために4つの機械的な緊締手段46が設けられる。接触間隔TAに付設されるセンサ52は、接触間隔TAのプランジャ行程に関係する早すぎる変化を検出し、信号を処理するコンピュータ57に供給される信号を発生する。2つの信号状態の間の区別が行われる。刃形リング押圧板12、刃形リング押圧ボルト11、接触ピストン10及び刃形リングピストン9の間の形状結合の規則正しい生成により、予荷重圧P1に対抗して押し退けが行われ、すなわち、接触行程の正規の持ち上げ(Aufhebung)が行われ、すなわち、接触テーブル7及び刃形リング押圧板12が主プレート6の上に載置し、接触間隔TAの変更は確認できないであろう。本発明による方法の個々の方法ステップは、間断なしに経過する。接触間隔TAが、例えば屑又は他の異物によって変更されると、センサ52はこの変化を検出し、さらなる処理のために、この情報をコンピュータ57に転送する。接触間隔TAの変化は、接触行程の早すぎる持ち上げをもたらすので、コンピュータ57は、プレスの即時停止を誘発する。即時停止の際の動的な運動エネルギは、十分に大きな接触間隔にわたって駆動装置を介して制動されるか又は減速される。
【0041】
方法ステップa)において、刃形リングピストン9及び接触ピストン10に高圧P1の予荷重がかけられる。
【0042】
接触間隔TAに調和された接触ピストン10と刃形リングボルト11との空隙間隔SPは、ステップb)で、結果として得られる差圧P3によって保持され、この場合、接触ピストン10と尖端ピストン9との摩擦結合が調整される。差圧P3は、例えば65barに調整された。
【0043】
方法ステップc)では、差圧P3にある接触ピストン10、刃形リングボルト11、刃形リング押圧板12、及び予荷重圧P1にある刃形リングピストン9がプランジャ1によって押し退けられることが意図される。
【0044】
次に、刃形リングピストン11は、ステップd)で、上死点OTで予荷重圧P1を切ることによって解放される。
【0045】
方法ステップe)に従って、接触ピストン10には、例えば65barの差圧P3が印加され、この差圧により、接触ピストン10と刃形リングピストン9との摩擦結合の生成又は解除が、接触ピストン10の軸方向摺動によって可能になる。
【0046】
ステップf)において、刃形リングピストン9及び接触ピストン10が剥離され、例えば70barの予め選択可能な剥離圧力P4が、上部の刃形リングピストン9に含まれる圧力室16で、差圧P3の印加の際に弁18で調整される。剥離圧力P4と同時に、例えば65barの接触ピストン圧力P2が接続される。
【0047】
次に、剥離圧力P4は、ステップg)で切られ、空隙間隔SPに達するためにセンサ52の信号出力(Signalgabe)が接触ピストン10、刃形リングボルト11及び刃形リング押圧板12を介して行われるときに、刃形リングピストン9の上部圧力室16に対し圧力P1が接続される。
【0048】
a)〜g)のステップ順序の繰り返しが行われる。
【0049】
この閉鎖運動が、検知可能な接触間隔TAの早すぎる変化によって誘発されると、急速遮断、すなわちプレスの即時停止が行われる。次に、打ち抜き屑、部品又はその他の異物が上部工具に存在すると、早すぎる閉鎖運動が常に誘発されるが、この理由は、このことにより接触間隔TAの早すぎる変更がもたらされるからである。
【符号の説明】
【0050】
1 プランジャ
2 プレスの頭部部材
3 主シリンダ
4 調整ナット
5 フランジ
6 主プレート
7 接触テーブル
8 プレススタンド
9 刃形リングピストン
10 接触ピストン
11 刃形リングボルト
12 刃形リング押圧板
13 刃形リング保持リング
14 中心支持部
15 刃形リングカバー
16 9用の上部圧力室
17 15の接続部
18 比例弁
19 16用の導管
20 3の内壁
21 第1の突出段部
22 第2の突出段部
23 24用の通路
24 9の下部圧力室
25 15の24用の接続部
26 27の制御可能な弁
27 24用の導管
28 24用の貯蔵部
29 通路
30 接触ピストン10のバンド
31 接触ピストン10用の圧力室
32 31用の接続部
33 34用の制御可能な弁
34 31用の導管
35 刃形リングピストン9の下側
36 接触ピストン10の下側
37 刃形リングボルト11の前面
38 孔
39 5の管状部分
40 案内ボルト
41 40の前面
42 2の内壁
43 2の段部
44 ねじ結合部
45 主プレート6の凹部
46 緊締手段
47 圧力ばね
48 調整ねじ
49 接触テーブルの下側
50 上部工具部分
51 凹部
52 センサ
53 主プレートの下側
54 6の軸方向凹部
55 ストッパ
56 液圧システムの高圧管路
56a 液圧システムの低圧管路
57 コンピュータ
BW1 主シリンダ3の移動ねじ
BW2 調整ナット6の移動ねじ
FSK 精密切断頭部
HU 1の昇降軸線
MP 52の測定点
OT 上死点
P1 予荷重圧
P2 接触ピストン圧力
P3 差圧
P4 剥離圧力
PV ロック圧力又はロック解除圧力
SP 空隙間隔
TA 接触間隔
UT 下死点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
往復運動を実施するプランジャ(1)の上方に配置された精密切断頭部(FSK)を有するプレスで精密切断及び/又は変形する際に、上部材及び下部材から組み立てられた工具の破断を防止するための装置であって、精密切断頭部(FSK)が、昇降軸線(HU)の上に位置する刃形リングピストン(9)及び昇降軸線(HU)に対し同軸に配置された複数の刃形リングボルト(11)が収容される主シリンダ(3)を含み、複数の刃形リングボルト(11)が、主シリンダ(3)を閉鎖する主プレート(6)で軸方向に案内されかつ刃形リング押圧板(12)の上に支持され、主シリンダ(3)がプレスの頭部部材(2)に保持されかつ刃形リングカバー(15)によって圧力密に閉鎖され、また精密切断頭部(FSK)が、コンピュータ(57)によって制御可能な弁(18、26、33)を介して、工具に作用する圧力を発生するための液圧システムと結合している装置において、
一方で刃形リングピストンと(9)と共に、他方で刃形リングボルト(11)及び刃形リング押圧板(12)と共に、互いに軸方向に摺動可能な配列を形成する接触ピストン(10)が、刃形リングピストン(9)と刃形リングボルト(11)との間に設けられ、刃形リングピストン(9)に、液圧システムの予荷重圧(P1)で付勢可能な圧力室(16)が付設され、刃形リングピストン(9)と接触ピストン(10)との間に、接触ピストン圧力(P2)で付勢可能な圧力室(24)が付設され、ならびに接触ピストン(10)に、差圧(P3)で付勢可能な別の圧力室(31)が付設され、その内、圧力室(16、24、31)が、刃形リングカバー(15)のそれぞれ1つの接続部(17、25、32)を介して、及び圧力室(24、31)が、それぞれ、主シリンダ(3)に別個に配置された通路(23、29)を介して、予荷重圧(P1)の作用方向と反対に刃形リングピストン(9)及び接触ピストン(10)を付勢するための液圧システムと結合されることと、規定の接触間隔(TA)で主プレート(6)を把持する緊締手段(46)と反対に垂れ下がって重量補償して主プレート(6)によって保持される接触テーブル(7)が設けられ、接触間隔(TA)の変化の際に、工具上部(50)を保護するためにプレスを即時停止するためのコンピュータ(57)に信号を転送するセンサ(52)が接触間隔(TA)に付設されることを特徴とする装置。
【請求項2】
刃形リングピストン(9)に付設された圧力室(24)が、主シリンダ(3)の壁部(20)において昇降軸(HU)に向かって突出する支持段部(21)の下方に、刃形リングピストン(9)の下部ピストン面(35)の方向に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
接触ピストン(10)に付設された圧力室(31)が、接触ピストン(10)に設けられたバンド(30)の下方に、また主シリンダ(3)の壁部(20)において昇降軸線(HU)に対し突出する支持段部(22)の上方に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
刃形リングピストン(9)用の圧力室(16)が、刃形リングカバー(15)の接続部(17)を介して液圧システムの高圧管路(56)の導管(19)に接続され、導管(19)に置かれた圧力室(16)の比例弁(18)が、刃形リング力を発生するための予荷重圧(P1)で又は剥離圧力(P4)を発生するための圧力で付勢可能であるか又は移動なしに切り換え可能であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
刃形リングピストン(9)及び接触ピストン(10)用の圧力室(24)が、導管(27)によって、刃形リングカバー(15)の接続部(25)と、圧力室(24)の接触ピストン圧力(P2)を接続するための方向弁(26)とを介して、液圧システムの低圧管路(56a)と結合されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
接触ピストン(10)用の圧力室(31)が、導管(34)によって、刃形リングカバー(15)の接続部(32)と、圧力室(31)の差圧(P3)を接続するための方向弁(33)とを介して、液圧システムの低圧管路(56a)と結合されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
主シリンダ(3)の壁部(20)において圧力室(24、31)内に至る通路(23、29)が、昇降軸線(HU)の方向に軸方向に配置され、かつ刃形リングピストン(9)及び接触ピストン(10)が予荷重圧(P1)の作用方向と反対に付勢可能であるように、圧力室(24、31)内に曲がってそれぞれ開口することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
刃形リングピストン(9)及び接触ピストン(10)用の通路(23)が、接触ピストンの下側(22)の差圧(P3)用の通路(29)に較べてより大きな直径を有することを特徴とする、請求項1〜3及び5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
緊締手段(46)が、主プレート(6)の凹部(45)に配置される雄ねじを有する圧力ばね(47)を含み、緊締手段(46)が主プレート(6)を通して延び、かつ圧力ばね(47)を介して接触テーブル(7)及び/又は工具上部(50)の重量補償が調整可能であることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
主プレート(6)の収容部(51)にセンサ(52)が配置され、センサ(52)の測定点(MP)が調整可能であることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
主プレート(6)が、プランジャに向き合う主シリンダ(3)の前壁にねじ手段によって固定されることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
主プレート(6)が、昇降軸線(HU)に対し軸平行に孔(38)で案内される案内ボルト(40)によって、ねじれないようにかつ軸方向に摺動可能に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
主シリンダ(3)に、刃形リングボルト(11)及び刃形リング押圧板(12)が、昇降軸線(HU)に対し同軸に配置されることと、主プレート(6)に、昇降軸線(HU)と一直線に中心支持部(14)が設けられ、押圧板(12)が保持リング(13)によって接触テーブル(7)に保持されることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
請求項1に記載の装置を有するプレスで精密切断及び/又は変形する際に、上部材及び下部材からなる工具の破断を防止するための方法であって、精密切断頭部の主シリンダで案内される刃形リングピストン及び接触ピストンが、刃形リング力及び剥離力を適用するために、液圧システムから調整可能な圧力が付勢され、ピストン用の個々の圧力が、コンピュータによって制御される弁を介して調整される方法において、
接触テーブル(7)、主プレート(6)、中心支持部(14)、主シリンダ(3)及び調整ナット(6)を液圧式にロック及びロック解除することによって、摩擦及び/又は形状結合の結合を介してプレス力をプレスの頭部部材(2)内に導き、刃形リング押圧板(12)、刃形リングボルト(11)、接触ピストン(10)及び刃形リングピストン(9)の間の摩擦及び/又は形状結合を達成するまでプレス力を導入する前に、昇降軸線(HU)と一直線に刃形リングピストン(9)及び接触ピストン(10)を軸方向に摺動させ、接触ピストンと刃形リングボルトとの間で、液圧手段により空隙間隔(SP)が、また主プレートと接触テーブルとの間で、機械的手段により、空隙間隔(SP)に対し調和された重量補償された接触間隔(TA)が調整され、接触間隔(TA)の変化が刃形リング押圧板(12)及び/又は接触テーブル(7)によって感知され、信号を出力するセンサ(52)により検出され、またプレスの即時停止を作動するためのコンピュータ(57)に転送されることを特徴とする方法。
【請求項15】
次のステップ、すなわち、
a 刃形リングピストン及び接触ピストンの上下に摩擦結合を生成するために、刃形リングピストン及び接触ピストンに予荷重圧P1の予荷重を加えるステップと、
b 接触ピストンを軸方向に摺動させるために、予荷重圧P1とは異なる差圧P3で接触ピストンを常時付勢するステップと、
c 接触ピストンと刃形リングピストンとの間の摩擦結合を生成するために、接触ピストンにかかる差圧P3と、差圧P3と反対に作用する予荷重圧P1とによって、接触ピストンと刃形リングボルトとの間の空隙間隔に調和された接触間隔TAを保持するステップであって、予荷重圧P1、接触ピストン圧力P2及び差圧P3が、条件P1>P3及びP2=0に調整されるステップと、
d 上部圧力室にかかっている予荷重圧P1によって接触ピストンに含まれる圧力室から差圧P3にある液圧液を押し退けるステップと、
e 刃形リングピストン及び接触ピストンの移動なしの状態を達成するために、OTにおける予荷重圧P1を切ることによって刃形リングピストンの負荷を解放するステップと、
f 刃形リングピストン及び接触ピストンの圧力室内に一定値を有する剥離圧力P4及び接触ピストン圧力P2を接続することによって、刃形リングピストン及び接触ピストンを剥離するステップと、
g センサによる信号作動まで刃形リングピストン及び接触ピストンを摺動させるステップと、
h 刃形リングピストン及び接触ピストン用の剥離圧力P4を切るステップならびに予荷重圧P1を刃形リングピストンの上部圧力室内に接続するステップと、
i センサにより、プランジャ行程に関係する接触間隔TAの早すぎる変化が検出されない限り、a)〜h)のステップ順序を繰り返すステップとを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
予荷重圧(P1)が、110barを超える高圧に調整されることを特徴とする、請求項14又は15に記載の方法。
【請求項17】
接触ピストン圧力(P2)及び剥離圧力(P4)が110bar未満の低圧に、差圧(P3)が110bar未満の低圧に又はゼロに調整されることを特徴とする、請求項14又は15に記載の方法。
【請求項18】
接触ピストン圧力(P2)及び差圧(P3)が作動可能及び遮断可能であることを特徴とする、請求項14又は15に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−280001(P2010−280001A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−126759(P2010−126759)
【出願日】平成22年6月2日(2010.6.2)
【出願人】(507094865)ファインツール・インテレクチュアル・プロパティ・アクチエンゲゼルシャフト (18)
【Fターム(参考)】