説明

広域分散型電力系統監視制御システム

【課題】詳細情報を提供することのできる大型表示装置と監視操作卓への迅速な詳細情報表示機能を有する広域分散型電力系統監視制御システムを得ること。
【解決手段】電力系統設備14を監視制御する電力系統監視制御装置18と、電力系統設備14の大型表示系統図及び系統状態を表示する大型表示装置15と、大型表示装置15に表示する大型表示系統図フォーマット19を有し電力系統監視制御装置18からの系統状態を基に大型表示系統図に系統状態を表示するための処理を行う大型表示装置用計算機16と、電力系統設備の事故・異常に関連する監視制御を行う監視操作卓17とを備え、電力系統監視制御装置18は、系統の状態変化を解析し状変解析情報を出力する状変解析処理手段27を有し、大型表示装置用計算機16は、状変解析処理手段27からの状変解析情報の詳細情報を大型表示装置15へ吹き出しで表示する吹き出し表示処理手段31を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力系統を分散して監視制御する広域分散型電力系統監視制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、電力系統には、遮断器、断路器、接地装置、保護装置などの設備が数多く設置されている。そして、電力系統の運用の省力化と、より高度な自動化を目的として計算機と伝送装置を用いて集中監視制御装置システムを構築している。
【0003】
この集中監視制御装置システムは、集中監視制御技術の発達により、監視制御を行う範囲が広範囲となり、各集中監視制御装置システムも広域ネットワークを介して構成されるため、運転員は、日常、膨大な情報量を扱っているが、故障や事故を広範囲に波及させることを防ぐため、異常状態の迅速な把握が求められている。このような中で電力系統の監視制御を行う場合、大型表示装置を用いて系統状態を表示するようにしている。
【0004】
図8は従来の広域分散型電力系統監視制御装置システムの構成図である。通常、広域分散型電力系統監視制御装置システム11a〜11nは各制御所毎に設けられ、広域ネットワーク回線12に接続されている。また、広域分散ネットワーク回線12には伝送装置13を介して電力系統設備14が接続されている。
【0005】
各々の広域分散型電力系統監視制御装置システム11a〜11nは同一構成であるので、図8では広域分散型電力系統監視制御装置システム11aの構成を示している。広域分散型電力系統監視制御装置システム11は、大型表示装置15、大型表示装置用計算機16、複数の監視操作卓17、電力系統設備14を監視制御する電力系統監視制御装置18を有し、大型表示装置15は大型表示系統図フォーマット19及び表示処理手段20を有している。
【0006】
図9は大型表示系統図フォーマット19の一例を示す説明図であり、大型表示系統図フォーマット19の系統図の現在状態表示フォーマット21は、電力系統設備14の機器、設備、計測、所名などの要素用情報22を有し、これらには大型表示装置15の表示位置を示すX,Y座標23、表示属性24を有している。そして、大型表示系統図フォーマット19に基づいて大型表示装置15に表示出力される。
【0007】
運転員が事故・異常発生内容を詳細に把握するには、大型表示装置15で事故・異常が発生している箇所をマクロ的に把握した後、詳細内容を把握するために、事故・異常に関連する詳細系統図について監視制御を行う監視操作卓17から、一旦、電力系統図表示用の電気所目次画面を表示させ、該当する電気所を選択することで、系統状態を保存している電力系統監視制御装置18から、詳細系統図画面一覧を取得し系統図を表示していた。
【0008】
ここで、プラントの機器に故障が発生したとき一の系統に関連する故障メッセージを常時監視用大型表示装置に表示し、故障した機器の故障情報を常時監視小型表示装置に表示するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2003−208212号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、従来のものでは、電力系統状態を大型表示系統図フォーマット19を用いてマクロ的に表示するのみであるため、事故・異常発生時に迅速に詳細情報を把握できない課題があった。すなわち、事故・異常発生時、運転員は、大型表示装置15の情報を基に、監視操作卓17を用いて、該当する電気所系統図を選択するための判断をしなければならず、非常に運転員の負担となっていた。また、複数の事故が同時に発生したような場合、判断する情報量が多くなり、運転員にかかる負担が増え、事故詳細の把握にかなりの時間を要するようになるため、誤った判断を行う可能性もあった。
【0011】
本発明の目的は、詳細情報を提供することのできる大型表示装置と監視操作卓への迅速な詳細情報表示機能を有する広域分散型電力系統監視制御システムを得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の広域分散型電力系統監視制御装置システムは、電力系統設備から系統状態を入力し前記電力系統設備を監視制御する電力系統監視制御装置と、電力系統設備の大型表示系統図及び系統状態を表示する大型表示装置と、前記大型表示装置に表示する大型表示系統図フォーマットを有し前記電力系統監視制御装置からの系統状態を基に前記大型表示系統図に系統状態を表示するための処理を行う大型表示装置用計算機と、電力系統設備の事故・異常に関連する監視制御を行う監視操作卓とを備え、前記電力系統監視制御装置は、前記電力系統設備からの系統状態に基づいて系統の状態変化を解析し状変解析情報を出力する状変解析処理手段を有し、前記大型表示装置用計算機は、前記電力系統監視制御装置の状変解析処理手段からの状変解析情報の詳細情報を前記大型表示系統図フォーマットに基づいて前記大型表示装置へ吹き出しで表示する吹き出し表示処理手段を有したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、詳細情報を提供することのできる大型表示装置と監視操作卓への迅速な詳細情報表示機能を有する広域分散型電力系統監視制御システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる広域分散型電力系統監視制御システムの構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態における大型表示系統図フォーマットの一例を示す説明図。
【図3】本発明の第1の実施の形態における状変解析情報の故障区分表示情報の一例の説明図。
【図4】本発明の第1の実施の形態における状変解析情報の吹き出し表示情報の一例の説明図。
【図5】本発明の本発明の第2の実施の形態に係わる広域分散型電力系統監視制御システムの構成図。
【図6】本発明の第2の実施の形態における大型表示系統図フォーマット19の一例を示す説明図。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係わる広域分散型電力系統監視制御システムの構成図。
【図8】従来の広域分散型電力系統監視制御装置システムの構成図。
【図9】大型表示系統図フォーマットの一例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わる広域分散型電力系統監視制御システムの構成図である。この第1の実施の形態は、図8に示した従来例に対し、電力系統監視制御装置11から大型表示装置用計算機16へ状変解析情報を連携することにより大型表示装置15へ詳細情報を吹き出し表示25やカーソル26で表示するようにしたものである。カーソル26は後述するように吹き出し表示25の表示を透過状態にした場合に、その透過状態を解除する際に用いられる。図8と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0016】
電力系統監視制御装置18は、状変解析処理手段27、状変解析変換処理手段28、送信処理手段29を有する。状変解析処理手段27は、伝送装置13より広域ネットワーク回線12を介して入力される表示・計測情報を入力し、電力系統設備14からの系統状態に基づいて系統の状態変化を解析し状変解析情報を状変解析変換処理手段28に出力する。状変解析変換処理手段28は、状変解析情報を発生時刻/所名番号/故障区分/設備番号/機器番号/計測器番号/解析結果番号へ変換し、送信処理手段29は、広域ネットワーク回線12を介して大型表示装置用計算機16へ状変解析情報を送信する。
【0017】
大型表示装置用計算機16は、大型表示系統図フォーマット19、表示処理手段20に加え、データ変換処理手段30、吹き出し表示処理手段31を有する。データ変換処理手段30は、広域ネットワーク回線12を介して電力系統監視制御装置18から受信した状変解析情報を状変解析結果としてメッセージへデータ変換し、吹き出し表示処理手段31は、大型表示装置15の該当する吹き出し表示の座標へ吹き出し表示25を表示する。その際に、吹き出し表示25内に状変解析結果をメッセージ表示することにより、運転員は監視操作卓17を操作することなく、必要な情報を迅速に知ることができる。
【0018】
図2は第1の実施の形態における大型表示系統図フォーマット19の一例を示す説明図であり、大型表示系統図フォーマット19の系統図の現在状態表示フォーマット21は、電力系統設備14の機器、設備、計測、所名などの要素用情報22を有し、これらには大型表示装置15に表示するシンボルの表示位置を示すシンボルX,Y座標32、表示属性24、吹き出し表示を行う位置を示す吹き出しX,Y座標33を有している。そして、大型表示系統図フォーマット19に基づいて大型表示装置15に表示出力される。これにより、吹き出し表示25内に状変解析結果をメッセージ表示されるので、運転員は監視操作卓17を操作することなく、必要な情報を迅速に知ることができる。
【0019】
図3は本発明の第1の実施の形態における状変解析情報の故障区分表示情報の一例の説明図である。図3に示すように、状変解析情報の故障区分表示情報34は、故障区分35毎に吹き出し表示色36及び吹き出し表示優先順位37を有し、吹き出し表示処理手段31は、電力系統監視制御装置18からの状変解析情報の故障区分表示情報34を基に、複数の電力系統設備14の事故・異常状態を大型表示装置15の該当する座標へ吹き出し色分け表示する。すなわち、大型表示装置15に表示させた吹き出し表示を故障区分表示情報34の吹き出し表示色36を基に色分け表示し、処置優先度の高い電力系統設備を識別表示することで、運転員は監視操作卓17を確認することなく、優先的に処置が必要な設備情報を迅速に知ることができる。
【0020】
また、吹き出し表示処理手段31は、電力系統監視制御装置18からの状変解析情報の故障区分表示情報34を基に、同一電力系統設備の事故・異常状態を大型表示装置15の該当する座標へ優先順位に基づいて吹き出し表示する。大型表示装置15へ表示させた吹き出し表示25は、電力系統設備単位の吹き出し表示であるため、同一設備にて複数の事故・異常が発生した場合、故障区分表示情報34の吹き出し表示優先順位37を基に処置優先度の高い状変解析結果メッセージを吹き出しに優先表示し、運転員は監視操作卓17を確認することなく、同一設備について優先的に処置が必要な設備情報を迅速に知ることができる。
【0021】
図4は本発明の第1の実施の形態における状変解析情報の吹き出し表示情報38の一例の説明図である。図4に示すように、状変解析情報の吹き出し表示情報38は、吹き出し39毎に表示経過時間40を有し、吹き出し表示処理手段31は、大型表示装置15へ詳細情報を吹き出し表示し、吹き出し表示情報38の表示経過時間40を基に、その吹き出し表示25を時間経過と伴に薄く表示切替するとともに、一定時間経過後は透過状態した表示とする。
【0022】
大型表示装置に表示させた吹き出し表示を吹き出し表示情報38の表示経過時間40を基に表示時間経過と伴に段階的に表示色を薄く表示切替し、一定時間経過後は透過状態とする。そして、カーソル26を吹き出し表示25の位置に合わせることで、透過状態を解除することができる。
【0023】
第1の実施の形態によれば、電力系統設備14にて事故・異常発生による電力供給障害、過負荷状態を復旧するために、運転員が電力系統の状態を広範囲にわたって監視を行うため必要とする系統状態の把握が監視操作卓17を参照することなく迅速に行うことができる。また、吹き出しを色分け表示した場合には、複数の電力系統設備14にて事故・異常発生による電力供給障害、過負荷状態を復旧するために運転員が電力系統の状態を広範囲にわたって監視し、優先的に処置すべき電力系統設備の把握が監視操作卓を参照することなく迅速に行うことができる。吹き出しを優先順位に従って表示した場合には、同一電力系統設備にて事故・異常発生による電力供給障害、過負荷状態を復旧するために運転員が電力系統の状態を広範囲にわたって監視し、優先的に処置すべき事故・異常状態の把握が監視操作卓を参照することなく、迅速に行うことができる。さらに、断続的に事故・異常が発生した場合においても、表示時間経過と伴に段階的に薄く表示切替することにより、事故・異常の発生順序を視覚的に認識することができ、また表示を残しておきたい場合においては、一定時間経過後に透過状態とすることができる。
【0024】
図5は本発明の第2の実施の形態に係わる広域分散型電力系統監視制御システムの構成図である。この第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、大型表示装置15の吹き出し表示25から表示復帰操作を行うことにより、大型表示装置用計算機16から電力系統監視制御装置18へ表示復帰情報を連携することにより、電力系統監視制御装置内の状変解析データを表示復帰するようにしたものである。図5と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0025】
大型表示装置用計算機16は、大型表示系統図フォーマット19、表示処理手段20、データ変換処理手段30、吹き出し表示処理手段31に加え、表示復帰要求通知手段41、表示復帰受付処理手段42、表示復帰要求送信処理手段43を有し、表示復帰要求通知手段41は、大型表示装置15へ吹き出しで表示された吹き出し表示25を運転員の表示復帰操作に基づいて表示復帰操作を行い、表示復帰受付処理手段42は表示復帰要求の受け付けを行い、表示復帰要求送信処理手段43は電力系統監視制御装置18に広域ネットワーク回線12を介して表示復帰要求を送信する。
【0026】
また、電力系統監視制御装置18は、状変解析処理手段27、状変解析変換処理手段28、送信処理手段29に加え、表示復帰処理手段44、受信処理手段45を有する。電力系統監視制御装置18の受信処理手段45は広域ネットワーク回線12を介して表示復帰要求を受信し表示復帰処理手段44に出力する。表示復帰処理手段44は状変解析情報の表示復帰処理を行う。
【0027】
図6は本発明の第2の実施の形態における大型表示系統図フォーマット19の一例を示す説明図であり、大型表示系統図フォーマット19の系統図の現在状態表示フォーマット21は、電力系統設備14の機器、設備、計測、所名などの要素用情報22を有し、これらには大型表示装置15に表示するシンボルの表示位置を示すシンボルX,Y座標32、表示属性24、吹き出し表示を行う位置を示す吹き出しX,Y座標33、さらには表示復帰通知番号46を有している。
【0028】
すなわち、大型表示装置15に表示させた吹き出し表示25内に定義した表示復帰シンボルから表示復帰通知番号46を基に表示復帰要求を行うことにより、大型表示装置用計算機16の表示復帰要求通知手段41へ表示復帰の通知を行う。表示復帰要求通知手段41で受信した表示復帰通知は表示復帰受付処理手段42にて表示復帰要求の受け付けを行い、表示復帰送信処理手段43により、広域ネットワーク回線12を介して電力系統監視制御装置18に送信する。電力系統制御装置18の受信処理手段45は表示復帰要求を広域ネットワーク回線12を介して受信すると表示復帰処理手段44に出力し、表示復帰処理手段44は、状変解析状態の表示復帰を処理を行う。
【0029】
第2の実施の形態によれば、系統の復旧操作が不要である軽微な異常が発生した場合、監視操作卓17にて該当する電気所画面を操作することなく、大型表示装置15で異常の確認や表示復帰操作までが可能となり、運転員の負担を軽減することができる。
【0030】
図7は本発明の第3の実施の形態に係わる広域分散型電力系統監視制御システムの構成図である。この第3の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、状変解析処理手段27、状変解析変換処理手段28、送信処理手段29を大型表示装置用計算機16に追加して設けたものである。図1と同一要素には、同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0031】
電力系統監視制御装置18の異常を検出した場合、電力系統監視制御装置18にて実施していた状変解析処理手段27、状変解析変換処理手段28、送信処理手段29を大型表示装置用計算機16の状変解析処理手段27、状変解析変換処理手段28、送信処理手段29へ動作切替する。動作切り替えは、図示省略の電力系統監視制御装置18の異常検出手段により行う。これにより、電力系統監視制御装置18の異常時も大型表示装置15への吹き出し表示が可能となる。
【0032】
第3の実施の形態によれば、電力系統監視制御装置18の異常時においても大型表示装置15への吹き出し表示にて詳細な系統状態監視が可能となる。
【符号の説明】
【0033】
11…広域分散型電力系統監視制御装置システム、12…広域ネットワーク回線、13…伝送装置、14…電力系統設備、15…大型表示装置、16…大型表示装置用計算機、17…監視操作卓、18…電力系統監視制御装置、19…大型表示系統図フォーマット、20…表示処理手段、21…系統図の現在状態表示フォーマット、22…要素用情報、23…X,Y座標、24…表示属性、25…吹き出し表示、26…カーソル、27…状変解析処理手段、28…状変解析変換処理手段、29…送信手段、30…データ変換処理手段、31…吹き出し表示処理手段、32…シンボルX,Y座標、33…吹き出しX,Y座標、34…故障区分表示情報、35…故障区分、36…吹き出し表示色、37…吹き出し表示優先順位、38…吹き出し表示情報、39…吹き出し、40…表示経過時間、41…表示復帰要求通知手段、42…表示復帰受付処理手段、43…表示復帰要求送信処理手段、44…表示復帰処理手段、45…受信処理手段、46…表示復帰通知番号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力系統設備から系統状態を入力し前記電力系統設備を監視制御する電力系統監視制御装置と、電力系統設備の大型表示系統図及び系統状態を表示する大型表示装置と、前記大型表示装置に表示する大型表示系統図フォーマットを有し前記電力系統監視制御装置からの系統状態を基に前記大型表示系統図に系統状態を表示するための処理を行う大型表示装置用計算機と、電力系統設備の事故・異常に関連する監視制御を行う監視操作卓とを備え、前記電力系統監視制御装置は、前記電力系統設備からの系統状態に基づいて系統の状態変化を解析し状変解析情報を出力する状変解析処理手段を有し、前記大型表示装置用計算機は、前記電力系統監視制御装置の状変解析処理手段からの状変解析情報の詳細情報を前記大型表示系統図フォーマットに基づいて前記大型表示装置へ吹き出しで表示する吹き出し表示処理手段を有したことを特徴とする広域分散型電力系統監視制御装置システム。
【請求項2】
前記吹き出し表示処理手段は、前記電力系統監視制御装置からの状変解析情報の故障区分表示情報を基に、複数の電力系統設備の事故・異常状態を前記大型表示装置の該当する座標へ吹き出し色分け表示することを特徴とする請求項1記載の広域分散型電力系統監視制御装置システム。
【請求項3】
前記吹き出し表示処理手段は、前記電力系統監視制御装置からの状変解析情報の故障区分表示情報を基に同一電力系統設備の事故・異常状態を前記大型表示装置の該当する座標へ優先順位に基づいて吹き出し表示することを特徴とする請求項1記載の広域分散型電力系統監視制御装置システム。
【請求項4】
前記吹き出し表示処理手段は、前記大型表示装置へ詳細情報を吹き出し表示した結果を時間経過と伴に薄く表示切替するとともに、一定時間経過後は透過状態とすることを特徴とする請求項1記載の広域分散型電力系統監視制御装置システム。
【請求項5】
前記大型表示装置用計算機は、前記大型表示装置へ吹き出しで表示された吹き出し表示を運転員の表示復帰操作に基づいて表示復帰操作を行う表示復帰要求通知手段を有し、前記電力系統監視制御装置は、前記大型表示装置用計算機からの表示復帰要求に基づいて前記電力系統監視制御装置内の状変解析情報を表示復帰させる表示復帰処理手段を有したことを特徴とする請求項1記載の広域分散型電力系統監視制御装置システム。
【請求項6】
前記大型表示装置用計算機は、前記電力系統設備からの系統状態に基づいて系統の状態変化を解析し状変解析情報を出力する状変解析処理手段を有し、前記電力系統監視制御装置が異常となったときは、前記大型表示装置用計算機の前記状変解析処理手段で、前記電力系統設備からの系統状態に基づいて系統の状態変化を解析し状変解析情報を出力することを特徴とする請求項1記載の広域分散型電力系統監視制御装置システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−273457(P2010−273457A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−123545(P2009−123545)
【出願日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】