説明

座標パターン、座標パターンの表示装置及び読取装置

【課題】高速にかつ精度良く読取りを行うことが可能な2次元の座標パターン、並びにその座標パターンの表示装置及びその座標パターンの読取装置を提供する。
【解決手段】座標パターンは、複数の第1斜め画素ラインと複数の第2斜め画素ラインとで囲まれてその座標位置の2次元座標データを担う複数の画素ブロックよりなる。複数の画素ブロック各々は、回転角を検出するために所定の表示パターンにて点灯状態又は消灯状態となる回転検出画素部と、2次元座標データのうちのY座標データに応じた点灯状態又は消灯状態になる情報表示画素部と、を含む。座標パターンの読取装置は、撮影範囲にて表示面を撮影し、その撮影画像信号中から交差する位置の画素を基準画素として検出し、撮影範囲内における基準画素の存在位置に対応して読取画素各々の点灯及び消灯状態に基づいてX座標データ及びY座標データを各々検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示パネルの表示面に表示される2次元の座標パターン、その座標パターンの表示装置及びその座標パターンの読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、nビット分の情報データを2次元の画像パターンにて表す2次元コードとしてQR(Quick Response)コードの如き各種情報コードが利用されている。又、近年、ディスプレイの表示画面上にライトペンを接触させることにより、このライトペンが接触した表示画面内の座標位置を検出できるようにした座標入力システムが提案された(例えば特許文献1参照)。かかる座標入力システムにおいては、ディスプレイ表示画面内の各座標位置を表す2次元コードをその対応する座標位置上においてマトリクス状に表示させる。この際、ライトペンは、その接触された位置においてディスプレイの表示画面上に表示されている2次元コードパターンを撮影することにより、このライトペンが接触している表示画面上の座標位置を取得するようにしている。
【0003】
図1は、上記座標入力システムにおいてディスプレイに表示される座標パターンを示す図である。
【0004】
図1に示される座標パターンは、横方向6ドット、及び縦方向6ドットにて1つの座標位置を表すブロックの複数から構成されている。各ブロックの左端の6ドット及び上端の6ドットは、常時、消灯状態となる(黒塗りにて示す)。その他のドットについては、その座標位置を表すパターンにて点灯又は消灯状態となる。
【0005】
図2は、図1に示した座標パターンにおける1つのブロックの構成を示す模式図である。
【0006】
図2においては、各ドットに対応した表示データが1の場合はそのドットが消灯状態にあり、0の場合には点灯状態にあることを示している。従って、図2に示されるように、その上端2行分のドット列と、左端2列分のドット列と、最右下のドットとによる点灯及び消灯パターンは、全てのブロックにおいて共通となる。これにより、各ブロックの境界線上にあるドットが全て消灯状態固定となるので、図1に示されるように、座標パターン全体としてブロックごとに表示領域が分割された格子状のイメージパターンが表示されることになる。尚、図2に示されるα2・β2のドットは、1つのブロックにおける座標の基準を表わすドット、いわゆる座標基準点となる。
【0007】
そして、各ブロック内において、上記の如き固定の表示データを与えられたドット以外の15個のドットは、座標パターン全体における当該ブロックの相対位置を表わす情報を表示するために用いられる。図2に示されるX0〜X7のドットは、夫々の点灯状態/消灯状態によってそのブロックのX座標位置を表す。Y0〜Y6のドットは、夫々の点灯状態/消灯状態によってそのブロックのY座標位置を表すものである。
【0008】
よって、図1に示される座標パターンから座標情報を取得するにあたり、ライトペンは、先ず、この座標パターンを撮影して得られた撮影画像信号に基づき、縦方向に連続して6ドット分の消灯状態が連続し且つ横方向に連続して6ドット分の消灯状態が連続する、ブロック境界ドット列の位置を検出する。この際、ブロック境界ドット列、つまり図2の[β1、α1]〜[β1、α6]ドット列及び[β2、α1]〜[β6、α1]ドット列が検出できれば、図2に示されるX0〜X7及びY0〜Y6ドット各々の位置を特定することが出来る。そこで、ライトペンは、撮影画像信号中に、常に、少なくとも1つのブロックに対応した画像信号が含まれるように、ブロック9個分の領域、つまり縦方向(6ドット×3倍)×横方向(6ドット×3倍)の領域を同時に撮影するようにしている。そして、ライトペンは、かかる撮影画像信号から検出された上記ブロック境界ドット列の位置に基づき、この撮影画像信号中からX0〜X7及びY0〜Y6ドット各々に対応した画像パターンを抽出し、この画像パターンによって表される座標位置を取得する。
【特許文献1】特開2002−082763号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、かかる従来の座標パターンからの座標位置取得方法では、撮影画像信号中に常に1つのブロックを含ませるために、そのブロックの9倍の領域を撮影して得られた撮影画像信号に対して上記の如き信号処理を施さなければならない。従って、座標パターンを読み取るのに費やされる処理時間が長いという問題があった。
【0010】
そこで、本発明が解決しようとする課題には、上記の欠点が一例として挙げられ、高速にかつ精度良く読取りを行うことが可能な2次元の座標パターン、並びにその座標パターンの表示装置及び読取装置を提供することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に係る発明の座標パターンは、表示パネルのマトリックス状に配列された複数の画素からなる表示面に表示される2次元の座標パターンであって、前記座標パターンは、前記複数の画素のうちの各々が所定の間隔で斜めに連続する画素列からなる複数の第1斜め画素ラインと、前記複数の画素のうちの各々が前記複数の第1斜め画素ラインと交差する方向において所定の間隔で斜めに連続する画素列からなる複数の第2斜め画素ラインと、前記複数の画素のうちの前記複数の第1斜め画素ラインと前記複数の第2斜め画素ラインとで囲まれてその座標位置の2次元座標データを担う複数の画素ブロックと、を備え、前記複数の第1斜め画素ライン及び前記複数の第2斜め画素ライン各々の画素は、前記複数の画素ブロック各々の範囲を表すように点灯状態及び消灯状態のいずれか一方の同一状態となり、前記複数の画素ブロック各々は、その個々の画素ブロックの2次元座標データ読取時に回転角を検出するために所定の表示パターンにて点灯状態又は消灯状態となる回転検出画素部と、ほぼ直交する2方向で領域分けされた4領域のうちの位置的に対称関係にある一方の2領域に属する画素各々が共に前記2次元座標データのうちのX座標データに応じた点灯状態又は消灯状態になり、前記4領域のうちの位置的に対称関係にある他方の2領域に属する画素各々が共に前記2次元座標データのうちのY座標データに応じた点灯状態又は消灯状態になる情報表示画素部と、を含むことを特徴としている。
【0012】
請求項8に係る発明の座標パターンの表示装置は、マトリックス状に配列された複数の画素からなる表示パネルの表示面に2次元座標パターンを表示する表示装置であって、前記座標パターンは、前記複数の画素のうちの各々が所定の間隔で斜めに連続する画素列からなる複数の第1斜め画素ラインと、前記複数の画素のうちの各々が前記複数の第1斜め画素ラインと交差する方向において所定の間隔で斜めに連続する画素列からなる複数の第2斜め画素ラインと、前記複数の画素のうちの前記複数の第1斜め画素ラインと前記複数の第2斜め画素ラインとで囲まれてその位置の2次元座標データを担う複数の画素ブロックと、を備え、前記複数の第1斜め画素ライン及び前記複数の第2斜め画素ライン各々の画素は、前記複数の画素ブロック各々の範囲を表すように点灯状態及び消灯状態のいずれか一方の同一状態となり、前記複数の画素ブロック各々は、その個々の画素ブロックの2次元座標データ読取時に回転角を検出するために所定の表示パターンにて点灯状態又は消灯状態となる回転検出画素部と、ほぼ直交する2方向で領域分けされた4領域のうちの位置的に対称関係にある一方の2領域に属する画素各々が共に前記2次元座標データのうちのX座標データに応じた点灯状態又は消灯状態になり、前記4領域のうちの位置的に対称関係にある他方の2領域に属する画素各々が共に前記2次元座標データのうちのY座標データに応じた点灯状態又は消灯状態になる情報表示画素部と、を含み、前記表示パネルを駆動して前記座標パターンを前記表示面内において表示させる表示駆動手段を有することを特徴としている。
【0013】
請求項9に係る発明の座標パターンの読取装置は、マトリックス状に配列された複数の画素からなる表示パネルの表示面に表示された座標パターンを読み取る読取装置であって、前記複数の画素のうちの各々が所定の間隔で斜めに連続する画素列からなる複数の第1斜め画素ラインと、前記複数の画素のうちの各々が前記複数の第1斜め画素ラインと交差する方向において所定の間隔で斜めに連続する画素列からなる複数の第2斜め画素ラインと、前記複数の画素のうちの前記複数の第1斜め画素ラインと前記複数の第2斜め画素ラインとで囲まれてその座標位置の2次元座標データを担う複数の画素ブロックと、を備え、前記複数の第1斜め画素ライン及び前記複数の第2斜め画素ライン各々の画素は、前記複数の画素ブロック各々の範囲を表すように点灯状態及び消灯状態のいずれか一方の同一状態となり、前記複数の画素ブロック各々は、その個々の画素ブロックの2次元座標データ読取時に回転角を検出するために所定の表示パターンにて点灯状態又は消灯状態となる回転検出画素部と、ほぼ直交する2方向で領域分けされた4領域のうちの位置的に対称関係にある一方の2領域に属する画素各々が共に前記2次元座標データのうちのX座標データに応じた点灯状態又は消灯状態になり、前記4領域のうちの位置的に対称関係にある他方の2領域に属する画素各々が共に前記2次元座標データのうちのY座標データに応じた点灯状態又は消灯状態になる情報表示画素部と、を含み、前記複数の第1斜め画素ラインと前記複数の第2斜め画素ラインとの交差する位置の画素を少なくとも1つ含む撮影範囲にて前記表示面を撮影して撮影画像信号を得るイメージセンサと、前記撮影画像信号中から前記交差する位置の画素を基準画素として検出する基準画素検出手段と、前記撮影範囲内における前記基準画素の存在位置に対応して複数の読取画素を選択し、前記撮影画像信号によって示されるその読取画素各々の点灯及び消灯状態に基づいて前記X座標データ及び前記Y座標データを各々検出する座標データ検出手段と、を有することを特徴としている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
請求項1に係る発明の座標パターンにおいては、複数の第1斜め画素ラインと複数の第2斜め画素ラインとで囲まれた複数の画素ブロックがその座標位置の2次元座標データを担っており、その複数の画素ブロック各々は、回転検出画素部と情報表示画素部とを備えている。情報表示画素部はほぼ直交する2方向で領域分けされた4領域のうちの位置的に対称関係にある一方の2領域に属する画素各々が共に2次元座標データのうちのX座標データに応じた点灯状態又は消灯状態になり、4領域のうちの位置的に対称関係にある他方の2領域に属する画素各々が共に2次元座標データのうちのY座標データに応じた点灯状態又は消灯状態になる。
【0015】
請求項8に係る発明の座標パターンの表示装置においては、表示駆動手段が座標パターンを表示パネルの表示面内において表示させる。その座標パターンにおいては複数の第1斜め画素ラインと複数の第2斜め画素ラインとで囲まれた複数の画素ブロックがその座標位置の2次元座標データを担っており、その複数の画素ブロック各々は、回転検出画素部と情報表示画素部とを備えている。情報表示画素部はほぼ直交する2方向で領域分けされた4領域のうちの位置的に対称関係にある一方の2領域に属する画素各々が共に2次元座標データのうちのX座標データに応じた点灯状態又は消灯状態になり、4領域のうちの位置的に対称関係にある他方の2領域に属する画素各々が共に2次元座標データのうちのY座標データに応じた点灯状態又は消灯状態になる。
【0016】
請求項9に係る発明の座標パターンの読取装置においては、イメージセンサによって撮影される表示パネルの表示面には座標パターンが表示されており、その座標パターンにおいては複数の第1斜め画素ラインと複数の第2斜め画素ラインとで囲まれた複数の画素ブロックがその座標位置の2次元座標データを担っており、その複数の画素ブロック各々は、回転検出画素部と情報表示画素部とを備えている。情報表示画素部はほぼ直交する2方向で領域分けされた4領域のうちの位置的に対称関係にある一方の2領域に属する画素各々が共に2次元座標データのうちのX座標データに応じた点灯状態又は消灯状態になり、4領域のうちの位置的に対称関係にある他方の2領域に属する画素各々が共に2次元座標データのうちのY座標データに応じた点灯状態又は消灯状態になる。読取装置においては、その座標パターンの複数の第1斜め画素ラインと複数の第2斜め画素ラインとの交差する位置の画素を少なくとも1つ含む撮影範囲にて表示面がイメージセンサによって撮影され、イメージセンサから得られた撮影画像信号中から交差する位置の画素が基準画素として検出され、撮影範囲内における基準画素の存在位置に対応して複数の読取画素を選択し、撮影画像信号によって示されるその読取画素各々の点灯及び消灯状態に基づいてX座標データ及びY座標データが各々検出される。
【0017】
よって、本発明によれば、表示面上の撮影範囲が第1斜め画素ラインと第2斜め画素ラインとの交差位置の画素が含まれる比較的小さな範囲であれば、表示面上の撮影範囲がどの位置に移動しても撮影範囲内に含まれた画素ブロックのX座標データ及びY座標データを示す画素位置を判別することができるので、回転検出画素部の角度から撮影画像信号に対して回転補正を施して情報表示画素部の読み取るべき画素の点灯/消灯状態に対応したX座標データ及びY座標データを高速かつ正確に得ることができる。
【実施例】
【0018】
図3は、本発明が適用された電子黒板の構成を示している。この電子黒板は、使用者が電子チョーク(後述する)の先端をプラズマディスプレイパネルの画面に接触させながら移動させた際の移動軌跡をそのままこの表示画面上に表示させるものである。
【0019】
電子黒板は、図3に示すように、黒板面画像データメモリ1、画像重畳回路2、SF画素駆動データ生成回路3、駆動制御回路4、アドレスドライバ5、座標データメモリ6、2次元コード変換回路7、行電極ドライバ8、電子チョーク9、受信回路10、画像データ生成回路11、及びプラズマディスプレイパネル100を備えている。
【0020】
プラズマディスプレイパネル100(以下、PDP100と称する)は、電子黒板本体であり、黒板面を担う透明な前面基板(図示せぬ)と、背面基板(図示せぬ)とを備える。前面基板及び背面基板間には放電ガスが封入された放電空間が存在する。前面基板上には、夫々表示面の水平方向(横方向)に伸長している複数の行電極が形成されている。一方、背面基板上には、表示面の垂直方向(縦方向)に伸長している複数の列電極が形成されている。複数の行電極と複数の列電極との交叉部(放電空間を含む)の各々には画素セルが形成されている。その画素セルは、図3に示す如く、横M×縦Nからなり、赤色で発光する画素セルPR、緑色で発光する画素セルPG、及び青色で発光する画素セルPBの3種類からなる。
【0021】
PDP100の表示面には、電子チョーク9の移動奇跡及び外部入力画像データに応じた映像の他に、座標パターンが表示される。座標パターンは複数の画素ブロックPBと複数の第1及び第2斜め画素ラインとを備える。各画素ブロックPBは、図4に示すように、左下がりで等間隔の複数の第1斜め画素ラインと、右下がりで等間隔に複数の第2斜め画素ラインとによって囲まれた41画素からなるブロックである。第1及び第2斜め画素ラインは画素の角で互いに隣接する画素で形成される連続ラインである。第1及び第2斜め画素ラインを形成する画素は全て点灯状態となるものである。
【0022】
また、第1及び第2斜め画素ラインの交差位置の画素が基準画素(図4では・を含む画素)となる。各画素ブロックPBは、4つの基準画素で囲まれており、それらは画素ブロックPB毎に上下及び左右の基準画素とされる。また、各画素ブロックPBは、PDP100上のXY座標位置を示す座標データを表示するために用いられる。
【0023】
図5(a)は1つの画素ブロックPBとそれを囲む第1及び第2斜め画素ラインとを示している。画素ブロックPBは回転検出画素部、X座標画素部及びY座標画素部を有している。X座標画素部及びY座標画素部は情報表示画素部である。
【0024】
回転検出画素部は、画素ブロックPBにおいて中央で左右に区分けするように十字状に配置されており、垂直方向に連続する9画素とその中央の画素の両側に隣接する2画素からなり、それらの画素が図5(b)に示す如き点灯状態又は消灯状態になって所定の表示パターンを表すものである。
【0025】
X座標画素部及びY座標画素部はPDP100の表示面上におけるそれ自体のXY座標位置を値として表す画素群であり、画素ブロックPBには各々2つ備えられている。X座標画素部は図5(c)に示すように、回転検出画素部で左右に区分けされた左下領域及び右上領域各々に7画素で形成され、座標データに基づくX軸方向の座標値(X座標データ)を表すビットX1〜X7に対応した状態(点灯状態又は消灯状態)となるものである。Y座標画素部は図5(d)に示すように、回転検出画素部で左右に区分けされた左上領域及び右下領域各々に8画素で形成され、座標データに基づくY軸方向の座標値(Y座標データ)を表すビットY1〜Y8に対応した状態(点灯状態又は消灯状態)となるものである。画素ブロック内において回転検出画素部の3画素が水平方向に並ぶ画素ラインではX座標画素部の1画素及びY座標画素部の1又は2画素が回転検出画素部の両側で各々混在する。
【0026】
図4に示すように、第1及び第2斜め画素ラインが交差する位置の各基準画素をX方向(横方向)及びY方向(縦方向)に結ぶ直線がX及びY目盛り線となる。隣り合う2つのX目盛り線で囲まれた範囲内のX座標画素部(画素X1〜X7)は同一X座標位置を示し、隣り合う2つのY目盛り線で囲まれた範囲内のY座標画素部(画素Y1〜Y8)は同一Y座標位置を示す。図4では、座標位置(x,y)〜(x+5,y+3)の部分だけを示している。
【0027】
各画素ブロックPBにおいてはそれが位置する座標位置によっては2つのX座標画素部が担う示す座標データが互いに異なり、同様に2つのY座標画素部が担う示す座標データが互いに異なる。すなわち、同一の画素ブロックであっても右上領域の画素X1〜X7が示すX座標値は左下領域の画素X1〜X7のそれより1だけ大である。同様に、同一の画素ブロックであっても左上領域の画素Y1〜Y8が示すY座標値は右下領域の画素Y1〜Y8のそれより1だけ大である。例えば、同一の画素ブロックPBにおいて左下領域のX座標画素部が担う示す座標データがxを示し、右上領域のX座標画素部が担う示す座標データがx+1を示し、左上領域のY座標画素部が担う示す座標データがy+2を示し、右下領域のY座標画素部が担う示す座標データがy+3を示す。
【0028】
黒板面画像データメモリ1には、PDP100の画面全面に表示させるべき黒板面(例えば黒一色)を表す黒板面画像データが予め記憶されている。黒板面画像データメモリ1は、上記黒板面画像データを順次読み出し、これを黒板面画像データDBBとして画像重畳回路2に供給する。
【0029】
画像重畳回路2は、黒板面画像データDBBにて示される黒板面画像と、外部入力画像データ信号DINにて示される画像と、表示画像データ信号DTR(後述する)にて示される画像とを重畳させた画像を各画素セルP毎に示す画素データPDを生成し、SF画素駆動データ生成回路3及び駆動制御回路4の各々に供給する。画像重畳回路2は、駆動制御回路4(後述する)から黒板表示解除信号が供給された場合には、外部入力画像データ信号DINにて示される画像と、表示画像データ信号DTRにて示される画像とを重畳させた画像を各画素セルP毎に示す画素データPDをSF画素駆動データ生成回路3及び駆動制御回路4の各々に供給する。
【0030】
SF画素駆動データ生成回路3は、各画素データPD毎に、その画素データPDによって示される輝度レベルに応じて、サブフィールドSF1〜SF8(後述する)各々において各画素セルPの状態を点灯モード及び消灯モードの内の一方の状態に設定させるべき画素駆動データGD1〜GD8を生成してアドレスドライバ5に供給する。
【0031】
座標データメモリ6には、PDP100の画面内での座標位置(X、Y)を示す座標データが予め記憶されている。画素ブロックPB毎に、その画素ブロックPBにおけるPDP100の画面内におけるX方向(横方向)及びY方向(縦方向)での座標位置を示す座標データが対応づけされて座標データメモリ6に記憶されている。座標データメモリ6は、かかる座標データを読み出して2次元コード変換回路7に供給する。
【0032】
2次元コード変換回路7は、PDP100の各画素に対応づけして、点灯状態となる画素に対しては例えば論理レベル1、消灯状態となる画素に対しては論理レベル0を示す画素駆動データGD0を生成し、アドレスドライバ5に供給する。
【0033】
駆動制御回路4は、サブフィールド法に基づく図6に示されるが如き発光駆動シーケンスに基づき、1フレーム(又は1フィールド)の表示期間内において、2次元コード表示駆動行程と、主画像表示駆動行程と、を順次実行する。主画像表示駆動行程では、駆動制御回路4は、図6に示す如き8つのサブフィールドSF1〜SF8各々においてアドレス行程W及びサスティン行程Iを順次実行する。駆動制御回路4は、サブフィールドSF1に限り、アドレス行程Wに先立ち、リセット行程Rを実行する。2次元コード表示駆動行程では、駆動制御回路4は、図6に示す如きサブフィールドSF0において、リセット行程R、アドレス行程W及びサスティン行程Iを順次実行する。上記主画像表示駆動行程の後には、所定期間長を有するブランキング期間BTが設けられている。
【0034】
駆動制御回路4は、上記リセット行程R、アドレス行程W及びサスティン行程I各々の実行によって、PDP100を以下の如く駆動すべき各種制御信号を発生して、アドレスドライバ5及び行電極ドライバ8の各々に供給する。
【0035】
リセット行程Rの実行に応じて、行電極ドライバ8は、PDP100の全画素セルPの状態を点灯モードの状態に初期化すべきリセットパルスをPDP100の全行電極に印加する。
【0036】
次に、アドレス行程Wの実行に応じて、アドレスドライバ5は、このアドレス行程Wが属するサブフィールドSFに対応した画素駆動データGDに応じた電圧を有する画素データパルスを発生する。すなわち、アドレスドライバ5は、例えばサブフィールドSF1のアドレス行程Wでは上記画素駆動データGD1に応じた画素データパルスを発生し、サブフィールドSF2のアドレス行程Wでは上記画素駆動データGD2に応じた画素データパルスを発生する。この際、例えば、画素セルPを点灯モードの状態に設定させることを示す画素駆動データGDが供給された場合には、アドレスドライバ5は、高電圧の画素データパルスを発生する一方、消灯モードの状態に設定させることを示す画素駆動データGDが供給された場合には、低電圧の画素データパルスを発生する。
【0037】
この間、行電極ドライバ8は、1表示ライン分ずつの画素データパルス群の印加タイミングに同期して、走査パルスをPDP100の行電極各々に順次印加して行く。かかる動作により、走査パルスの印加が為された行電極に属する1表示ライン分の画素セルP各々が、上記画素データパルスに応じた状態(点灯モード又は消灯モード)に設定される。
【0038】
次に、サスティン行程Iの実行に応じて、行電極ドライバ8は、そのサスティン行程Iが属するサブフィールドSFに割り当てられている発光期間に亘り、上記点灯モード状態にある画素セルPのみを繰り返し放電発光させるべきサスティンパルスをPDP100の全行電極に印加する。尚、図6に示される実施例においては、サブフィールドSF0には最小の発光期間で最小のサスティンパルス数が割り当てられている。
【0039】
ここで、図6に示す如き主画像表示駆動行程(サブフィールドSF1〜SF8)の実行によれば、各画素セルが画素データPDによって示される輝度レベルに応じた輝度で発光することになる。よって、黒板面(例えば黒一色)を表す黒板面画像データDBBに基づいて生成された画素データPDによれば、例えば図7(a)に示す如き黒板面を表す画像がPDP100の全画面に表示される。
【0040】
一方、図6に示す如き2次元コード表示駆動行程(サブフィールドSF0)の実行によれば、座標データに基づく画素駆動データGD0に応じて、サブフィールドSF0のサスティン行程Iにて各画素セルPの発光が為される。すなわち、図4に示す如き画素ブロックPB各々のX座標画素部及びY座標画素部の座標位置を表す2次元コードによる点灯及び消灯パターンが、図4に示したように各画素ブロックPBの座標位置上において夫々形成される。
【0041】
サブフィールドSF0のサスティン行程Iに割り当てられている発光期間は、上記2次元コードに基づく点灯及び消灯パターンを視覚することが出来ない程度に短期間に設定されている。また、サブフィールドSF0の直前には、図6に示す如きブランキング期間BTが存在する。これにより、サブフィールドSF0において放出された光を以下の電子チョークにて取り込む際における、サブフィールドSF8での残光の影響が排除される。
【0042】
電子チョーク9は、PDP100の表示画面を、画素ブロックPBより若干広い撮影範囲にて撮影して得られた撮影画像信号中から上記2次元コードに基づく点灯及び消灯パターンを抽出し、この点灯及び消灯パターンに対応した座標位置を示す座標信号を無線送信する。
【0043】
図8は、かかる電子チョーク9の内部構成の一例を示す図である。電子チョーク9は、対物レンズ90、イメージセンサ91、ノイズセンサ92、フレーム同期検出回路93、画像処理回路94、筆圧センサ95、座標情報抽出回路96、及び無線送信回路98を備えている。
【0044】
対物レンズ90は、PDP100の表示画面から照射された表示光を集光してこれをイメージセンサ91の受光面に照射する。メージセンサ91の受光面への受光によってPDP100の読取範囲、すなわち撮影範囲RMの画素群が図9に示される。撮影範囲RMは98の画素に相当し、その画素各々には1〜50のうちのいずれかの画素番号が割り当てられており、同一番号の画素はサブフィールドSF0のサスティン行程Iでは常に互いに同一の点灯/消灯状態となる画素を示している。
【0045】
ノイズセンサ92は、PDP100における各画素セルPにおいて生起される放電に伴ってPDP100の画面から放出されるノイズ、つまり赤外線、紫外線、又は電磁波の放出を検出した時に論理レベル1となるパルス状のノイズ検出信号NZを発生しこれをフレーム同期検出回路93に供給する。1フレーム(又は1フィールド)表示期間内においてサブフィールドSF0〜SF8の実行期間中は各種放電が生起されるのでこの放電が生起される度に、図6に示す如く論理レベル1となるパルス状のノイズ検出信号NZが生成される。サブフィールドSF8終了後のブランキング期間BTでは放電が生起されないので、図6に示されるようにノイズ検出信号NZは論理レベル0となる。フレーム同期検出回路93は、ノイズ検出信号NZに応じて、図6に示されるサブフィールドSF0のサスティン行程Iの実行期間中のみ論理レベル1、その他の期間は論理レベル0となる画像取込信号CVを生成し、これをイメージセンサ91に供給する。
【0046】
イメージセンサ91は、受光面にて受光した表示光を、図6に示す如き論理レベル1の画像取込信号CVが供給されている間だけ取り込み、その表示光に対応した画像信号を撮影画像信号SGとして画像処理回路94に供給する。すなわち、イメージセンサ91は、2次元コード表示駆動行程(サブフィールドSF0)の実行によって表示された点灯及び消灯パターン、つまり画素ブロックPBの座標位置を表す座標パターンに対応した撮影画像信号SGを画像処理回路94に供給するのである。電子チョーク9の先端部に設けられた筆圧センサ95は、その先端部がPDP100の画面上に押しつけられている間に亘り、黒板面への描画中であることを示す描画実行信号を生成し、これを画像処理回路94に供給する。画像処理回路94は、かかる描画実行信号が供給されている間に限り、上記イメージセンサ91から供給された撮影画像信号SGを取り込む。そして、画像処理回路94は、かかる撮影画像信号SG中から各画素セルPについて得られた信号レベルのみをサンプリングし、そのサンプル値によるデータ系列を2次元コードデータCDDとして座標情報抽出回路96に供給する。サンプリングの各位置は撮影画像信号SGによって表される第1及び第2斜め画素ラインに基づいて行われる。
【0047】
サンプリング動作により、画像処理回路94は、撮影範囲RM内のX座標画素部及びY座標画素部の各々が示す座標データからなる2次元コードデータCDDを生成して座標情報抽出回路96に供給する。更に、画像処理回路94は、撮影画像信号SGによって示される輝度レベルが所定輝度よりも高い輝度側に偏っている場合には、外光が強いと判断してこれを抑制させるべきオフセット信号をイメージセンサ91に供給する。この際、イメージセンサ91は、撮影画像信号SGに対して、上記オフセット信号に応じたコントラスト調整を施す。
【0048】
座標情報抽出回路96は、所定期間毎に座標情報抽出動作を行うことにより、2次元コードデータCDDに基づく表示画面上の座標位置情報を抽出しこれを座標データZDとして無線送信回路98に供給する。
【0049】
座標情報抽出回路96は、座標情報抽出動作では図10に示すように、2次元コードデータCDDに基づく画像を取得したか否かを判定する(ステップS1)。かかるステップS1において2次元コードデータCDDに基づく画像を取得したと判定された場合、座標情報抽出回路96は、かかる2次元コードデータCDDに基づく取得画像に対して例えば、電子チョーク9の傾斜使用に起因する台形状の歪みを補正すべき歪み補正処理を施す(ステップS2)。次に、座標情報抽出回路96は、かかる歪み補正処理の施された上記取得画像中に、第1及び第2斜め画素ラインが存在するか否かを判定する(ステップS3)。ステップS3において、第1及び第2斜め画素ラインが存在すると判定された場合、座標情報抽出回路96は、その第1及び第2斜め画素ラインに基づいて、その回転角が0、90、180、270度のどれかになるように回転させるべき回転処理を上記取得画像に対して施す(ステップS4)。次に、座標情報抽出回路96は、かかる回転処理の施された取得画像中から回転検出画素部を検出したか否かを判定する(ステップS5)。かかるステップS5において回転検出画素部が検出されなかったと判定された場合、或いは、上記ステップS3において第1及び第2斜め画素ラインが検出されなかったと判定された場合、又は上記ステップS1において画像取得が為されなかったと判定された場合、座標情報抽出回路96は、所定の不具合処理(説明せず)を実行する(ステップS0)。一方、上記ステップS5において回転検出画素部を検出したと判定された場合、座標情報抽出回路96は、この回転検出画素部に基づきこの取得画像に対して正しい角度(0度)に回転させるべき回転補正処理を施す(ステップS6)。次に、座標情報抽出回路96は、第1及び第2斜め画素ラインが表れた画素位置各々の内から基準画素位置を検出する(ステップS7)。基準画素位置は第1及び第2斜め画素ラインが互いに交差する画素位置である。
【0050】
次に、座標情報抽出回路96は、検出した基準画素位置の番号に基づいて読み取るべきX座標画素部の画素X1〜X7に対応した撮影範囲RM内の画素番号を検出し(ステップS8)、その検出した撮影範囲RM内の画素番号に応じて回転補正後の2次元コードデータからX座標画素部の画素X1〜X7を読み出してX座標値を決定する(ステップS9)。検出した基準画素位置の番号に基づいて読み取るべきY座標画素部の画素Y1〜Y8に対応した撮影範囲RM内の画素番号を検出し(ステップS10)、その検出した撮影範囲RM内の画素番号に応じて回転補正後の2次元コードデータからY座標画素部の画素Y1〜Y8を読み出してY座標値を決定する(ステップS11)。ステップS9及びS11で決定したX座標値及びY座標値を表す座標データZDを無線送信回路98に供給する(ステップS12)。
【0051】
無線送信回路98は、かかる座標情報抽出回路96から供給された座標データZDに変調処理を施してこれを無線送信する。
【0052】
図3に示される受信回路10は、電子チョーク9からの送信波を受信し、これを復調することにより上記座標データZDを復元して画像データ生成回路11に供給する。画像データ生成回路11は、受信回路10から順次供給される座標データZDにて示される座標位置各々上を順次トレースする直線又は曲線を表す画像データを生成し、これを表示画像データ信号DTRとして上記画像重畳回路2に供給する。これにより、かかる表示画像データ信号DTRを上記黒板面画像データDBBに重畳させて得られた画素データPDに応じて、図6に示す如きサブフィールドSF1〜SF8からなる主画像表示駆動行程に従った駆動が為される。この際、電子チョーク9の先端部をPDP100の画面上に接触させつつその先端部を移動させると、その移動軌跡に沿った直線又は曲線画像が図7(b)に示す如く上記黒板面画像データDBBにて示される黒板面画像中に重畳表示される。
【0053】
次に、上記のステップS8及びS10の画素番号の検出動作について具体的に説明する。ステップS8は図11及び図12に示すように実行され、同様にステップS10は図13及び図14に示すように実行される。
【0054】
ステップS8のX座標画素部の画素番号検出動作においては、先ず、図11に示すように、検出基準画素位置が画素番号1,2,6,7,11,12,16,17のうちのいずれかである場合には(ステップS21)、撮影範囲RM内に4つの基準画素が存在する。この場合には、例えば、図15に示すように、撮影範囲RM内に4つの基準画素(すなわち、上下及び左右の基準画素)で囲まれた画素ブロックが含まれる。その画素ブロック内の2つ(左下領域及び右上領域)のX座標画素部のいずれか一方の画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS22)。なお、図15においては検出基準画素位置が画素番号2の場合であり、読取可能な左下領域及び右上領域のX座標画素部各々の画素X1〜X7が示されている。
【0055】
検出基準画素位置が画素番号3,4,10,13,14,19,20のうちのいずれかである場合には(ステップS23)、撮影範囲RM内に2つの基準画素が存在する。この場合には、例えば、図16に示すように、その2つの基準画素を下の基準画素及び右の基準画素とする画素ブロック内の2つのX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS24)。なお、図16においては検出基準画素位置が画素番号4の場合であり、読取可能な左下領域及び右上領域のX座標画素部各々の画素X1〜X7が示されている。
【0056】
検出基準画素位置が画素番号5,8,9,15,18のうちのいずれかである場合には(ステップS25)、撮影範囲RM内に2つの基準画素が存在する。この場合には、例えば、図17に示すように、その2つの基準画素を上の基準画素及び左の基準画素とする画素ブロック内の2つのX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS26)。なお、図17においては検出基準画素位置が画素番号4の場合であり、読み取り可能な左下領域及び右上領域のX座標画素部各々の画素X1〜X7が示されている。
【0057】
検出基準画素位置が画素番号21,22のうちのいずれかである場合には(ステップS27)、撮影範囲RM内に2つの基準画素が存在する。この場合には、その2つの基準画素を上の基準画素及び右の基準画素とする画素ブロック内の2つのX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS28)。
【0058】
検出基準画素位置が画素番号23,24のうちのいずれかである場合には(ステップS29)、撮影範囲RM内に1つの基準画素が存在する。この場合には、その1つの基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の2つのX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS30)。
【0059】
検出基準画素位置が画素番号25である場合には(ステップS31)、撮影範囲RM内に1つの基準画素が存在する。この場合には、その1つの基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の2つのX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS32)。
【0060】
検出基準画素位置が画素番号26,27,31,32,36,37,41,42のうちのいずれかである場合には(ステップS33)、撮影範囲RM内に2つの基準画素が存在する。この場合には、例えば、図18に示すように、その2つの基準画素を上の基準画素及び右の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部と、更に、その2つの基準画素を下の基準画素及び左の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部とのうちのいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS34)。なお、図18においては検出基準画素位置が画素番号26の場合であり、読み取り可能な右上領域及び左下領域のX座標画素部各々の画素X1〜X7が示されている。
【0061】
図12に示すように、検出基準画素位置が画素番号28,29のうちのいずれかである場合には(ステップS35)、撮影範囲RM内に1つの基準画素が存在する。この場合には、その1つの基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部と、更に、その1つの基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部とのうちのいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS36)。
【0062】
検出基準画素位置が画素番号30,33,34,40,43,44のうちのいずれかである場合には(ステップS37)、撮影範囲RM内に1つの基準画素が存在する。この場合には、その1つの基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部と、更に、その1つの基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部とのうちのいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS38)。
【0063】
検出基準画素位置が画素番号35,38,39,45のうちのいずれかである場合には(ステップS39)、撮影範囲RM内に1つの基準画素が存在する。この場合には、その1つの基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部と、更に、その1つの基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部とのうちのいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS40)。
【0064】
検出基準画素位置が画素番号46,47のうちのいずれかである場合には(ステップS41)、撮影範囲RM内に2つの基準画素が存在する。この場合には、その2つの基準画素を左の基準画素及び下の基準画素とする画素ブロック内の2つのX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS42)。
【0065】
検出基準画素位置が画素番号48,49のうちのいずれかである場合には(ステップS43)、撮影範囲RM内に1つの基準画素が存在する。この場合には、その1つの基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の2つのX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS44)。
【0066】
検出基準画素位置が画素番号50のうちのいずれかである場合には(ステップS45)、撮影範囲RM内に1つの基準画素が存在する。この場合には、その1つの基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の2つのX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS46)。
【0067】
ステップS10のY座標画素部の画素番号検出動作においては、先ず、図13に示すように、検出基準画素位置が画素番号1,2,6,7,11,12,16,17のうちのいずれかである場合には(ステップS51)、撮影範囲RM内に4つの基準画素が存在する。この場合には、例えば、図19に示すように、撮影範囲RM内に4つの基準画素(すなわち、上下及び左右の基準画素)で囲まれた画素ブロックが含まれる。その画素ブロック内の2つ(左上領域及び右下領域)のY座標画素部のいずれか一方のパターンの画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS52)。なお、図19においては検出基準画素位置が画素番号2の場合であり、読み取り可能な左上領域及び右下領域のY座標画素部の画素Y1〜Y8が示されている。
【0068】
検出基準画素位置が画素番号3,4,5,8,9,10,13,14,15,18,19,20のうちのいずれかである場合には(ステップS53)、撮影範囲RM内に2つの基準画素が存在する。この場合には、例えば、図20に示すように、その2つの基準画素を下の基準画素及び右の基準画素とする画素ブロック内の2つのY座標画素部のいずれか一方のパターンの画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS54)。なお、図20においては検出基準画素位置が画素番号3の場合であり、読み取り可能な左上領域及び右下領域のY座標画素部の画素Y1〜Y8が示されている。
【0069】
検出基準画素位置が画素番号21,22のうちのいずれかである場合には(ステップS55)、撮影範囲RM内に2つの基準画素が存在する。この場合には、その2つの基準画素を上の基準画素及び右の基準画素とする画素ブロック内の2つのY座標画素部のいずれか一方のパターンの画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS56)。
【0070】
検出基準画素位置が画素番号23,24,25のうちのいずれかである場合には(ステップS57)、撮影範囲RM内に1つの基準画素が存在する。この場合には、その1つの基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部と、更に、その1つの基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部とのうちのいずれか一方のパターンの画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS58)。
【0071】
検出基準画素位置が画素番号26,27,31,32のうちのいずれかである場合には(ステップS59)、撮影範囲RM内に2つの基準画素が存在する。この場合には、例えば、図21に示すように、その2つの基準画素を上の基準画素及び右の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部の画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS60)。なお、図21においては検出基準画素位置が画素番号26の場合であり、読み取り可能な右下領域のY座標画素部の画素Y1〜Y8が示されている。
【0072】
検出基準画素位置が画素番号28である場合には(ステップS61)、撮影範囲RM内に1つの基準画素が存在する。この場合には、その1つの基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部と、更に、その1つの基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部とのうちのいずれか一方のパターンの画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS62)。
【0073】
検出基準画素位置が画素番号29,30,33,34,35のうちのいずれかである場合には(ステップS63)、撮影範囲RM内に1つの基準画素が存在する。この場合には、その1つの基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部の画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS64)。
【0074】
図14に示すように、検出基準画素位置が画素番号36,37,41,42のうちのいずれかである場合には(ステップS65)、撮影範囲RM内に2つの基準画素が存在する。その2つの基準画素を左の基準画素及び下の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS66)。
【0075】
検出基準画素位置が画素番号38,39,40,43,44,45のうちのいずれかである場合には(ステップS67)、撮影範囲RM内に1つの基準画素が存在する。この場合には、その1つの基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS68)。
【0076】
検出基準画素位置が画素番号46,47のうちのいずれかである場合には(ステップS69)、撮影範囲RM内に2つの基準画素が存在する。この場合には、その2つの基準画素を左の基準画素及び下の基準画素とする画素ブロック内の2つのY座標画素部のいずれか一方のパターンの画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS70)。
【0077】
検出基準画素位置が画素番号48である場合には(ステップS71)、撮影範囲RM内に1つの基準画素が存在する。この場合には、その1つの基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の2つのY座標画素部と、更に、その1つの基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部とのうちのいずれか1パターンの画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS72)。
【0078】
検出基準画素位置が画素番号49,50である場合には(ステップS73)、撮影範囲RM内に1つの基準画素が存在する。この場合には、その1つの基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部と、更に、その1つの基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部とのうちのいずれか一方のパターンの画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS74)。
【0079】
このようにして、読み取るべきX及びY座標画素部に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される。よって、回転補正2次元コードデータから位置決定したX座標画素部の画素X1〜X7及びY座標画素部の画素Y1〜Y8各々が示す値を読み出してPDP100の表示面上における電子チョーク9の接触位置であるX及びY座標値を確実に得ることができる。
【0080】
なお、図9のX座標画素部及びY座標画素部を読み取るための撮影範囲RMは図22に示すような98の画素(各々正方形で示されている)の範囲でも良い。これは図9の撮影範囲RMを90度回転させたものである。
【0081】
ステップS8及びS10の画素番号の検出動作については、上記した図11〜図14に示した具体例の他に、例えば、基準画素位置の番号と、読み取るべきX座標画素部についての撮影範囲RM内の各画素番号及びY座標画素部についての撮影範囲RM内の各画素番号との関係を示すデータテーブルを用いることにより実行しても良い。すなわち、基準画素位置の番号がステップS7で検出されると、その検出基準画素位置の番号に対応したX座標画素部の各画素番号及びY座標画素部の各画素番号をデータテーブルから読み出すのである。
【0082】
上記した実施例の座標パターンにおいては、PDP100の表示面における水平方向がX軸方向とされ、垂直方向がY軸方向とされているが、X軸方向を第1斜め画素ラインの伸長方向とし、Y軸方向を第2斜め画素ラインの伸長方向としても良い。図23はX軸方向を第1斜め画素ラインの伸長方向とし、Y軸方向を第2斜め画素ラインの伸長方向とした斜め直交座標系の座標パターンを示している。その座標パターンにおいては、各画素ブロックPB内にX座標画素部の画素X1〜X7及びY座標画素部の画素Y1〜Y8が配置されている。第1斜め画素ラインがX目盛り線をなし、第2斜め画素ラインがY目盛り線をなす。よって、隣り合う2つの第1斜め画素ラインで囲まれた範囲内のX座標画素部(画素X1〜X7)は同一X座標位置を示し、隣り合う2つの第1斜め画素ラインで囲まれた範囲内のY座標画素部(画素Y1〜Y8)は同一Y座標位置を示す。各画素ブロックPB内の2つのX座標画素部が示すX座標値は互いに等しく、同様に、2つのY座標画素部が示すY座標値は互いに等しい。
【0083】
図24は図23の斜め直交座標系の座標パターンをイメージセンサ91によって読み取るための撮影範囲RMを示し、その撮影範囲RMの画素各々には1〜50のうちのいずれかの画素番号が割り当てられている。
【0084】
斜め直交座標系の座標パターンの場合においても座標情報抽出回路96が図10に示したように座標情報抽出動作を行う。この座標情報抽出動作においてステップS8のX座標画素部の画素番号は図25〜図27に示すように検出され、同様にステップS10のY座標画素部の画素番号は図28〜図30に示すように検出される。
【0085】
X座標画素部の画素番号検出動作においては、先ず、図25に示すように、検出基準画素位置が画素番号1,2のうちのいずれかである場合には(ステップS81)、例えば、図31に示すように、その基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の2つ(右上領域及び左下領域)のX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS82)。なお、図31においては検出基準画素位置が画素番号1の場合の読み取り可能な右上領域及び左下領域のX座標画素部の画素X1〜X7が示されている。
【0086】
検出基準画素位置が画素番号3である場合には(ステップS83)、その基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の2つのX座標画素部、又はその基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の2つのX座標画素部の画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS84)。なお、この場合には、右の基準画素とする画素ブロック内の2つのX座標画素部は全ての画素が撮影範囲RM内にないので、同一のX座標値を示す2つのX座標画素部の一部の画素の組み合わせによってそのX座標画素部各々が示すX座標値が判断される。上の基準画素とする画素ブロック内の2つのX座標画素部についても同様である。また、後述のステップS90、S96、S104の画素X1〜X7の位置に対応した画素番号の検出でも同様である。
【0087】
検出基準画素位置が画素番号4,5のうちのいずれかである場合には(ステップS85)、その基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の2つのX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS86)。
【0088】
検出基準画素位置が画素番号6,7,15のうちのいずれかである場合には(ステップS87)、その基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部の画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS88)。
【0089】
検出基準画素位置が画素番号8,9,13,14のうちのいずれかである場合には(ステップS89)、その基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部の一部と、その基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部の一部との組み合わせからなる画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS90)。
【0090】
検出基準画素位置が画素番号10,11,12のうちのいずれかである場合には(ステップS91)、その基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部の画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS92)。
【0091】
検出基準画素位置が画素番号16,17のうちのいずれかである場合には(ステップS93)、その基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部と、その基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部とのいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS94)。
【0092】
図26に示すように、検出基準画素位置が画素番号18,19,23,24,28,29,33,34,48,49のうちのいずれかである場合には(ステップS95)、例えば、図32に示すように、その基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部の一部と、その基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部の一部との組み合わせからなる画素X1〜X7の位置、又はその基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部の一部と、その基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部の一部との組み合わせからなる画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS96)。なお、図32においては検出基準画素位置が画素番号18の場合であり、読取可能な右の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部の画素X1〜X3、上の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部の画素X4〜X7、左の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部の画素X1〜X5、下の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部のX6,X7が示されている。
【0093】
検出基準画素位置が画素番号20,21,22,30,31,32のうちのいずれかである場合には(ステップS97)、その基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部と、その基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部とのいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS98)。
【0094】
検出基準画素位置が画素番号25,26,27,35のうちのいずれかである場合には(ステップS99)、その基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部と、その基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部とのいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS100)。
【0095】
検出基準画素位置が画素番号36,37,45のうちのいずれかである場合には(ステップS101)、その基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部の画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS102)。
【0096】
検出基準画素位置が画素番号38,39,43,44のうちのいずれかである場合には(ステップS103)、その基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部の一部と、その基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部の一部との組み合わせからなる画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS104)。
【0097】
図27に示すように、検出基準画素位置が画素番号40,41,42のうちのいずれかである場合には(ステップS105)、その基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部の画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS106)。
【0098】
検出基準画素位置が画素番号46,47のうちのいずれかである場合には(ステップS107)、その基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の2つのX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS108)。
【0099】
検出基準画素位置が画素番号50である場合には(ステップS109)、その基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の2つのX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS110)。
【0100】
Y座標画素部の画素番号検出動作においては、先ず、図28に示すように、検出基準画素位置が画素番号1である場合には(ステップS121)、例えば、図33に示すように、撮影範囲RM内でその基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の2つ(左上領域及び右下領域)のY座標画素部のいずれか一方のパターンの画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS122)。なお、図33においては検出基準画素位置が画素番号1の場合の読み取り可能な右下領域及び左上領域のX座標画素部の画素Y1〜Y8が示されている。
【0101】
検出基準画素位置が画素番号2,7,8,9,10,11,12,13,14のうちのいずれかである場合には(ステップS123)、その基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部の画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS124)。
【0102】
検出基準画素位置が画素番号3,4のうちのいずれかである場合には(ステップS125)、その基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部、又はその基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS126)。
【0103】
検出基準画素位置が画素番号5である場合には(ステップS127)、その基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS128)。
【0104】
検出基準画素位置が画素番号6である場合には(ステップS129)、その基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部の画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS130)。
【0105】
検出基準画素位置が画素番号15,16,17,25,27,35のうちのいずれかである場合には(ステップS131)、その基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の一部と、その基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の一部との組み合わせからなる画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS132)。なお、この場合には、左の基準画素とする画素ブロック内のY座標画素部及び上の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部各々は全ての画素が撮影範囲RM内にないので、同一のY座標値を示す2つのY座標画素部の一部の画素の組み合わせによってそのY座標画素部各々が示すY座標値が判断される。また、後述のステップS134、S136、S138、S140、S142の画素Y1〜Y8の位置に対応した画素番号の検出でも同様である。
【0106】
図29に示すように、検出基準画素位置が画素番号18,19,23,24,28,33,34のうちのいずれかである場合には(ステップS133)、例えば、図34に示すように、撮影範囲RM内でその基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の一部と、その基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の一部との組み合わせからなる画素Y1〜Y8の位置、又はその基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部の一部と、その基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部の一部との組み合わせからなる画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS134)。なお、図34においては検出基準画素位置が画素番号19の場合であり、読取可能な左の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の画素Y1〜Y3、上の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の画素Y4〜Y8、右の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部の画素Y1〜Y7、下の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部のY8が示されている。
【0107】
検出基準画素位置が画素番号20,22,30,32,40,42のうちのいずれかである場合には(ステップS135)、その基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部の一部と、その基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部の一部との組み合わせからなる画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS136)。
【0108】
検出基準画素位置が画素番号21である場合には(ステップS137)、その基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の2つのY座標画素部の組み合わせ、又はその基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の2つのY座標画素部の組み合わせからなる画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS138)。
【0109】
検出基準画素位置が画素番号26である場合には(ステップS139)、その基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の2つのY座標画素部の組み合わせ、又はその基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の2つのY座標画素部の組み合わせからなる画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS140)。
【0110】
検出基準画素位置が画素番号31である場合には(ステップS141)、その基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の2つのY座標画素部の組み合わせからなる画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS142)。
【0111】
検出基準画素位置が画素番号36,37,38,39,43,44,45,47のいずれかである場合には(ステップS143)、その基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS144)。
【0112】
検出基準画素位置が画素番号41である場合には(ステップS145)、その基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS146)。
【0113】
図30に示すように、検出基準画素位置が画素番号46である場合には(ステップS147)、その基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の2つのY座標画素部のいずれか一方のパターンの画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS148)。
【0114】
検出基準画素位置が画素番号48,49のうちのいずれかである場合には(ステップS149)、その基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部、又はその基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部の画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS150)。
【0115】
検出基準画素位置が画素番号50である場合には(ステップS151)、その基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部の画素Y1〜Y8の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS152)。
【0116】
このようにして、読み取るべきX及びY座標画素部に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される。よって、回転補正2次元コードデータから位置決定したX座標画素部の画素X1〜X7及びY座標画素部の画素Y1〜Y8各々が示す値を読み出してPDP100の表示面上における電子チョーク9の接触位置であるX及びY座標値を確実に得ることができる。
【0117】
なお、斜め直交座標系のX座標画素部及びY座標画素部を読み取るための撮影範囲RMは図35に示すような50の画素(各々正方形で示されている)の範囲でも良い。これは図24の撮影範囲RMを90度回転させたものである。
【0118】
図36は本発明の他の実施例としてPDP100の表示面に表示される座標パターンを示している。この座標パターンにおいては、上記の図4の座標パターンと同様に、X方向が水平方向とされ、Y方向が垂直方向とされており、更に、複数の画素ブロックPBと複数の第1及び第2斜め画素ラインとが備えられている。また、その座標パターンにおいては、各画素ブロックPBの右上領域及び左下領域各々にX座標を示すX座標画素部(画素X1〜X7)が備えられ、各画素ブロックPBの左上領域及び右下領域各々にY座標を示すY座標画素部(画素Y1〜Y7)が備えられている。各画素ブロックPBは、4つの基準画素で囲まれており、それらは画素ブロックPB毎に上下及び左右の基準画素とされる。また、画素ブロックPBはX座標画素部及びY座標画素部の他に、上記の図4の座標パターンと同様の回転検出画素部を有している。
【0119】
図36の座標パターンにおいては、基準画素の左隣の画素がXY座標の区切りの表示として用いられる。座標区切り画素は消灯状態(図36のメッシュの画素)にあるとき隣接の基準画素がX座標では区切りとなり、Y座標では区切りとはならない。一方、点灯状態(図36のハッチングの画素)にあるとき隣接の基準画素がX座標では区切りとはならず、Y座標では区切りとなる。よって、この図36の座標パターンの場合には左隣の座標区切り画素が消灯状態にある基準画素を垂直方向に結ぶ直線がX目盛り線となり、左隣の座標区切り画素が点灯状態にある基準画素を水平方向に結ぶ直線がY目盛り線となる。隣り合う2つのX目盛り線で囲まれた範囲内のX座標画素部(画素X1〜X7)は同一X座標位置を示し、隣り合う2つのY目盛り線で囲まれた範囲内のY座標画素部(画素Y1〜Y7)は同一Y座標位置を示す。図36では、座標位置(x−1,y−1)〜(x+2,y+1)の部分だけを示している。
【0120】
この実施例ではX座標の区切りの基準画素をX座標基準画素と称し、Y座標の区切りの基準画素をY座標基準画素と称する。
【0121】
図37は図36の座標パターンをイメージセンサ91によって読み取るための撮影範囲RMを示し、その撮影範囲RMの画素各々には1〜82のうちのいずれかの画素番号が割り当てられている。画素番号1,2,6〜9,13〜16,20〜23,27,28は重複して用いられており、これらの同一番号の画素同士は同一の点灯又は消灯状態となる。
【0122】
図36の座標パターンの場合にも座標情報抽出回路96が図10に示したように座標情報抽出動作を行う。この座標情報抽出動作においてステップS8のX座標画素部の画素番号は図38、図39に示すように検出され、同様にステップS10のY座標画素部の画素番号は図40〜図42に示すように検出される。
【0123】
X座標画素部の画素番号検出動作においては、先ず、図38に示すように、撮影範囲RM内に消灯状態の座標区切り画素が存在するか否かを判別する(ステップS161)。撮影範囲RM内には常に少なくとも1つの基準画素が存在するので、各基準画素の左隣の画素の消灯/点灯状態が判別される。先ず、撮影範囲RM内に消灯状態の座標区切り画素が存在する場合、すなわちステップS7の検出基準画素位置がX座標の区切りとなるX座標基準画素位置であった場合について説明する。
【0124】
そのX座標基準画素位置が画素番号1,2,13,14,15,16,27,28のうちのいずれかである場合には(ステップS162)、撮影範囲RM内に2つのX座標基準画素が存在する。この場合には、そのX座標基準画素を右及び左の基準画素とする画素ブロック内の2つ(左下領域及び右上領域)のX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS163)。
【0125】
X座標基準画素位置が画素番号3,4,12,17,18,26,29,30,31のうちのいずれかである場合には(ステップS164)、撮影範囲RM内に1つのX座標基準画素が存在する。この場合には、そのX座標基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の2つのX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS165)。
【0126】
X座標基準画素位置が画素番号5,19,24,25,33,34,35のうちのいずれかである場合には(ステップS166)、撮影範囲RM内に1つのX座標基準画素が存在する。この場合には、そのX座標基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の2つのX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS167)。
【0127】
X座標基準画素位置が画素番号6,7,8,9,10,11,20,21,22,23のうちのいずれかである場合には(ステップS168)、撮影範囲RM内にX座標の区切りとなる2つのX座標基準画素が存在する。この場合には、そのX座標基準画素を上及び下の基準画素とする画素ブロック内の2つのX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS169)。
【0128】
X座標基準画素位置が画素番号36〜39,47〜53,61〜67のうちのいずれかである場合には(ステップS170)、撮影範囲RM内に1つのX座標基準画素が存在する。この場合には、そのX座標基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部、又はそのX座標基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部の画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS171)。
【0129】
X座標基準画素位置が画素番号40〜46,54〜60,69,70のうちのいずれかである場合には(ステップS172)、撮影範囲RM内に1つのX座標基準画素が存在する。この場合には、そのX座標基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部、又はそのX座標基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部の画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS173)。
【0130】
X座標基準画素位置が画素番号71,72,76,77,78,82のうちのいずれかである場合には(ステップS174)、例えば、図43に示すように、撮影範囲RM内に1つのX座標基準画素が存在する。この場合には、そのX座標基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の2つのX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS175)。なお、図43においては基準画素位置が画素番号71の場合であり、読取可能な下の基準画素とする画素ブロック内の右上領域及び左下領域のX座標画素部の画素X1〜X7が示されている。
【0131】
図39に示すように、X座標基準画素位置が画素番号73,74,75,79,80,81のうちのいずれかである場合には(ステップS176)、撮影範囲RM内に1つのX座標基準画素が存在する。この場合には、そのX座標基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の2つのX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS177)。
【0132】
次に、ステップS161の判別結果が撮影範囲RM内に消灯状態の座標区切り画素が存在しない場合、すなわち撮影範囲RM内に点灯状態の座標区切り画素だけが存在する場合について説明する。この場合には、ステップS7の検出基準画素位置がY座標の区切りとなるY座標基準画素位置であり、Y座標基準画素は図44に示すように、撮影範囲RM内の画素番号31〜33,38〜40,45〜47,52〜54,59〜61,66〜68の位置のいずれかとなる。ここに示した画素番号の範囲が撮影範囲RMのうちの所定範囲である。
【0133】
Y座標の区切りとなるY座標基準画素位置が画素番号31,32,40,45,46,54,59,60,68のうちのいずれかである場合には(ステップS178)、例えば、図45に示すように、撮影範囲RM内にX座標の区切りとなっていない1つのY座標基準画素が存在する。この場合には、そのY座標基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部、又はそのY座標基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部の画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS179)。なお、図45においては基準画素位置が画素番号31の場合であり、読取可能な右の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部の画素X1〜X7及び下の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部の画素X1〜X7が示されている。
【0134】
Y座標基準画素位置が画素番号33,38,39,47,52,53,61,66,67のうちのいずれかである場合には(ステップS180)、撮影範囲RM内にX座標の区切りとなっていない1つのY座標基準画素が存在する。この場合には、そのY座標基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部、又はそのY座標基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部の画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS181)。
【0135】
Y座標画素部の画素番号検出動作においては、先ず、図40に示すように、撮影範囲RM内に消灯状態の座標区切り画素が存在するか否かを判別する(ステップS191)。先ず、撮影範囲RM内に消灯状態の座標区切り画素が存在する場合について説明する。
【0136】
X座標基準画素位置が画素番号1,2,13,14,15,16,27,28のうちのいずれかである場合には(ステップS192)、2つのX座標基準画素が存在する。この場合には、そのX座標基準画素を右及び左の基準画素とする画素ブロック内の2つ(左上領域及び右下領域)のY座標画素部のいずれか一方のパターンの画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS193)。
【0137】
X座標基準画素位置が画素番号3,29,30,31,42のうちのいずれかである場合には(ステップS194)、撮影範囲RM内に1つのX座標基準画素位置と1つのY座標基準画素とが存在する。この場合には、そのX座標基準画素位置を右の基準画素とする画素ブロック内の2つのY座標画素部のいずれか一方のパターンの画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS195)。
【0138】
X座標基準画素位置が画素番号4,5,10,11,12,17,18,19,24,25,26,32,33,34,39,40,41のうちのいずれかである場合には(ステップS196)、撮影範囲RM内には1つのX座標基準画素位置が存在する。この場合には、そのX座標基準画素位置を右の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部、又はそのX座標基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS197)。
【0139】
X座標基準画素位置が画素番号6,7,8,20,21,22,23のうちのいずれかである場合には(ステップS198)、撮影範囲RM内に2つのX座標基準画素位置が存在する。この場合には、そのX座標基準画素を上及び下の基準画素とする画素ブロック内の2つのY座標画素部のいずれか一方のパターンの画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS199)。
【0140】
X座標基準画素位置が画素番号35,36,37,38のうちのいずれかである場合には(ステップS200)、撮影範囲RM内に1つのX座標基準画素位置が存在する。この場合には、そのX座標基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の2つのY座標画素部のいずれか一方のパターンの画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS201)。
【0141】
X座標基準画素位置が画素番号43,44,45,46,47のうちのいずれかである場合には(ステップS202)、撮影範囲RM内に1つのX座標基準画素位置が存在する。この場合には、そのX座標基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部の画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS203)。
【0142】
X座標基準画素位置が画素番号48,49のうちのいずれかである場合には(ステップS204)、撮影範囲RM内に1つのX座標基準画素位置が存在する。この場合には、そのX座標基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部の画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS205)。
【0143】
X座標基準画素位置が画素番号50,51,52,53,54のうちのいずれかである場合には(ステップS206)、撮影範囲RM内に1つのX座標基準画素位置が存在する。この場合には、そのX座標基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS207)。
【0144】
X座標基準画素位置が画素番号55,56のうちのいずれかである場合には(ステップS208)、撮影範囲RM内に1つのX座標基準画素位置が存在する。この場合には、そのX座標基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS209)。
【0145】
X座標基準画素位置が画素番号57,58,59,69,70,71のうちのいずれかである場合には(ステップS210)、撮影範囲RM内に1つのX座標基準画素位置が存在する。この場合には、そのX座標基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の2つのY座標画素部のいずれか一方のパターンの画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS211)。
【0146】
X座標基準画素位置が画素番号60〜62,67,68,72〜82のうちのいずれかである場合には(ステップS212)、撮影範囲RM内には1つのX座標基準画素位置が存在する。この場合には、そのX座標基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部、又はそのX座標基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS213)。
【0147】
X座標基準画素位置が画素番号63,64,65,66のうちのいずれかである場合には(ステップS214)、撮影範囲RM内に1つのX座標基準画素位置が存在する。この場合には、そのX座標基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の2つのY座標画素部のいずれか一方のパターンの画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS215)。
【0148】
次に、ステップS191の判別結果が撮影範囲RM内に消灯状態の座標区切り画素が存在しない場合、すなわち撮影範囲RM内に点灯状態の座標区切り画素だけが存在する場合について説明する。この場合には、その点灯状態の座標区切り画素の右隣のY座標基準画素は図44に示したように、撮影範囲RM内の画素番号31〜33,38〜40,45〜47,52〜54,59〜61,66〜68の位置のいずれかとなる。
【0149】
Y座標基準画素位置が画素番号31,32,33,39,40のうちのいずれかである場合には(ステップS216)、撮影範囲RM内に1つのY座標基準画素が存在する。この場合には、そのY座標基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部、又はそのY座標基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS217)。
【0150】
Y座標基準画素位置が画素番号45,46,47のうちのいずれかである場合には(ステップS218)、撮影範囲RM内に1つのY座標基準画素が存在する。この場合には、そのY座標基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部の画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS219)。
【0151】
Y座標基準画素位置が画素番号52,53,54のうちのいずれかである場合には(ステップS220)、撮影範囲RM内に1つのY座標基準画素が存在する。この場合には、そのY座標基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS221)。
【0152】
Y座標基準画素位置が画素番号59,60,61,66,67,68のうちのいずれかである場合には(ステップS222)、撮影範囲RM内に1つのY座標基準画素が存在する。この場合には、そのY座標基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部、又はそのY座標基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部の画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS223)。
【0153】
このように、基準画素の左隣の座標区切り画素の消灯状態又は点灯状態に応じてその基準画素がX及びY座標基準画素のいずれであるかが判別され、その判別結果に応じて読み取るべきX及びY座標画素部に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される。よって、回転補正2次元コードデータから位置決定したX座標画素部の画素X1〜X7及びY座標画素部の画素Y1〜Y7各々が示す値を読み出してPDP100の表示面上における電子チョーク9の接触位置であるX及びY座標値を確実に得ることができる。
【0154】
なお、図36の座標パターン内のX座標画素部及びY座標画素部を読み取るための撮影範囲RMは図22に示したような98の画素(各々正方形で示されている)の範囲でも良い。
【0155】
上記した図38及び図39に示したX座標画素部の画素番号検出動作においては、撮影範囲RM内に消灯状態の座標区切り画素が存在する場合にX座標基準画素位置の画素番号については撮影範囲RM内の全ての番号1〜82を判断し、撮影範囲RM内に点灯状態の座標区切り画素だけが存在する場合にY座標基準画素位置の画素番号については撮影範囲RM内の31〜33,38〜40,45〜47,52〜54,59〜61,66〜68だけを判断しているが、これを逆にしても良い。すなわち、撮影範囲RM内に消灯状態の座標区切り画素が存在する場合にY座標基準画素位置の画素番号については1〜82を判断してY座標基準画素に応じてX座標画素部の画素X1〜X7に対応した画素番号を検出し、撮影範囲RM内に点灯状態の座標区切り画素だけが存在する場合にX座標基準画素位置の画素番号については31〜33,38〜40,45〜47,52〜54,59〜61,66〜68だけを判断して、X座標基準画素に応じてY座標画素部の画素Y1〜Y7に対応した画素番号を検出するのである。このことは図40〜図42に示したY座標画素部の画素番号検出動作においても同様である。
【0156】
また、図36の座標パターンにおいては、各画素ブロック内で基準画素の右隣に位置する画素(最も左側に位置する画素)は情報を特に持っていないが、例えば、点灯状態/消灯状態によってXY座標の目盛り単位(X座標基準画素毎の単位、Y座標基準画素毎の単位)を1倍及び2倍のように可変させることに使用することができる。
【0157】
また、図36の座標パターンに備えられた座標区切り画素については図4の座標パターンの如きXY座標系に適用した場合を示しているが、図23の座標パターンの如き斜めXY座標系に適用することもできる。
【0158】
図46は、更に、本発明の他の実施例としてPDP100の表示面に表示される座標パターンを示している。この座標パターンにおいては、上記の図4の座標パターンと同様に、X方向が水平方向とされ、Y方向が垂直方向とされており、更に、複数の画素ブロックPBと複数の第1及び第2斜め画素ラインとが備えられている。また、その座標パターンにおいては、各画素ブロックPBの右上領域及び左下領域各々にX座標を示すX座標画素部(画素X1〜X7)が備えられ、各画素ブロックPBの左上領域及び右下領域各々にY座標を示すY座標画素部(画素Y1〜Y7)が備えられている。各画素ブロックPBは、4つの基準画素で囲まれており、それらは画素ブロックPB毎に上下及び左右の基準画素とされる。また、画素ブロックPBはX座標画素部及びY座標画素部の他に、上記の図4の座標パターンと同様の回転検出画素部を有している。
【0159】
図46の座標パターンにおいては、基準画素の左隣の画素が画素ブロック内のX及びY座標画素部の配置を表示するために用いられる。すなわち、そのXY配置表示画素はその画素が属する画素ブロック内の最右端の画素である。XY配置表示画素が消灯状態(図46のメッシュの画素)にあるときには、X座標画素部は画素ブロック内の左上領域及び右下領域に配置され、Y座標画素部は画素ブロック内の右上領域及び左下領域に配置される。一方、点灯状態(図46のハッチングの画素)にあるときには、X座標画素部は画素ブロック内の右上領域及び左下領域に配置され、Y座標画素部は画素ブロック内の左上領域及び右下領域に配置される。
【0160】
この図46の座標パターンの場合には左隣のXY配置表示画素が消灯状態にある基準画素を垂直方向に結ぶ直線がX目盛り線となり、その基準画素を水平方向に結ぶ直線がY目盛り線となる。隣り合う2つのX目盛り線で囲まれた範囲内のX座標画素部(画素X1〜X7)は同一X座標位置を示し、隣り合う2つのY目盛り線で囲まれた範囲内のY座標画素部(画素Y1〜Y7)は同一Y座標位置を示す。図46では、座標位置(x−1,y−1)〜(x+2,y+1)の部分だけを示している。このように、左隣のXY配置表示画素が消灯状態にある基準画素は座標基準画素である。一方、左隣のXY配置表示画素が点灯状態にある基準画素は非座標基準画素であり、隣接の画素ブロックについての基準画素をなすだけである。
【0161】
図46の座標パターンをイメージセンサ91によって読み取るための撮影範囲RMとしては図24に示された如き範囲を用いることができる。すなわち、画素番号1〜50が付された撮影範囲RMである。
【0162】
図46の座標パターンの場合にも座標情報抽出回路96が図10に示したように座標情報抽出動作を行う。この座標情報抽出動作においてステップS8のX座標画素部の画素番号は図47〜図50に示すように検出され、同様にステップS10のY座標画素部の画素番号は図51〜図54に示すように検出される。
【0163】
X座標画素部の画素番号検出動作においては、先ず、図47に示すように、撮影範囲RM内に消灯状態のXY配置表示画素が存在するか否かを判別する(ステップS231)。撮影範囲RM内には1つの基準画素が存在するので、その基準画素の左隣のXY配置表示画素の消灯/点灯状態が判別される。先ず、撮影範囲RM内に消灯状態のXY配置表示画素が存在する場合について説明する。上記したように、消灯状態のXY配置表示画素が左隣にある基準画素は座標基準画素である。
【0164】
座標基準画素位置が画素番号1,11のうちのいずれかである場合には(ステップS232)、その座標基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の左上領域及び右下領域のX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS233)。
【0165】
座標基準画素位置が画素番号2,3,4,8,9,10,12,13,14のうちのいずれかである場合には(ステップS234)、その座標基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のX座標画素部の画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS235)。
【0166】
座標基準画素位置が画素番号5である場合には(ステップS236)、その座標基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の右上領域及び左下領域のX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS237)。
【0167】
座標基準画素位置が画素番号6,7,15,16,17,25,26,27のうちのいずれかである場合には(ステップS238)、その座標基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部の画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS239)。
【0168】
座標基準画素位置が画素番号18,19,23,29のうちのいずれかである場合には(ステップS240)、その座標基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のX座標画素部の一部と、その座標基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部の一部との組み合わせからなる画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS241)。
【0169】
座標基準画素位置が画素番号20,21,22,30,31,32,40,41,42のうちのいずれかである場合には(ステップS242)、その座標基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部の画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS243)。
【0170】
図48に示すように、座標基準画素位置が画素番号24,28,33,34,35のうちのいずれかである場合には(ステップS244)、その座標基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のX座標画素部の一部と、その座標基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部の一部との組み合わせからなる画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS245)。
【0171】
座標基準画素位置が画素番号36,46のうちのいずれかである場合には(ステップS246)、その座標基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左上領域及び右下領域のX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS247)。
【0172】
座標基準画素位置が画素番号37,38,39,43,44,45,47,48,49のうちのいずれかである場合には(ステップS248)、その座標基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のX座標画素部の画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS249)。
【0173】
座標基準画素位置が画素番号50である場合には(ステップS250)、その座標基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の左下領域及び右上領域のX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS251)。
【0174】
次に、ステップS231において撮影範囲RM内に消灯状態のXY配置表示画素が存在しないことが判別された場合、すなわち点灯状態のXY配置表示画素が存在する場合について説明する。上記したように、点灯状態のXY配置表示画素が左隣にある基準画素は非座標基準画素である。
【0175】
図49に示すように、非座標基準画素位置が画素番号1である場合には(ステップS252)、その非座標基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右上領域及び左下領域のX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS253)。
【0176】
非座標基準画素位置が画素番号2,10,11,12のうちのいずれかである場合には(ステップS254)、その非座標基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部の画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS255)。
【0177】
非座標基準画素位置が画素番号3,4,5,7,8,9,13,14,15のうちのいずれかである場合には(ステップS256)、その非座標基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のX座標画素部の画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS257)。
【0178】
非座標基準画素位置が画素番号6である場合には(ステップS258)、その非座標基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の左上領域及び右下領域のX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS259)。
【0179】
非座標基準画素位置が画素番号16,17のうちのいずれかである場合には(ステップS260)、その非座標基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部の画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS261)。
【0180】
非座標基準画素位置が画素番号18,19,23,29のうちのいずれかである場合には(ステップS262)、その非座標基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部の一部と、その非座標基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のX座標画素部の一部との組み合わせからなる画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS263)。
【0181】
非座標基準画素位置が画素番号20,21,22,30,31,32のうちのいずれかである場合には(ステップS264)、その非座標基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のX座標画素部の画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS265)。
【0182】
図50に示すように、非座標基準画素位置が画素番号24,28,34のうちのいずれかである場合には(ステップS266)、その非座標基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部の一部と、その非座標基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のX座標画素部の一部との組み合わせからなる画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS267)。
【0183】
非座標基準画素位置が画素番号25,26,27,35,36,37,45のうちのいずれかである場合には(ステップS268)、その非座標基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のX座標画素部の画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS269)。
【0184】
非座標基準画素位置が画素番号38,39,40,42,43,44,48,49,50のうちのいずれかである場合には(ステップS270)、その非座標基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のX座標画素部の画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS271)。
【0185】
非座標基準画素位置が画素番号41である場合には(ステップS272)、その非座標基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の右下領域及び左上領域のX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS273)。
【0186】
非座標基準画素位置が画素番号46,47のいずれかである場合には(ステップS274)、その非座標基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の右上領域及び左下領域のX座標画素部のいずれか一方のパターンの画素X1〜X7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS275)。
【0187】
Y座標画素部の画素番号検出動作においては、先ず、図51に示すように、撮影範囲RM内に消灯状態のXY配置表示画素が存在するか否かを判別する(ステップS281)。先ず、撮影範囲RM内に消灯状態のXY配置表示画素が存在する場合について説明する。消灯状態のXY配置表示画素が左隣にある基準画素は座標基準画素である。
【0188】
座標基準画素位置が画素番号1である場合には(ステップS282)、その座標基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右上領域及び左下領域のY座標画素部のいずれか一方のパターンの画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS283)。
【0189】
座標基準画素位置が画素番号2,10,11,12のうちのいずれかである場合には(ステップS284)、その座標基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のY座標画素部の画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS285)。
【0190】
座標基準画素位置が画素番号3,4,5,7,8,9のうちのいずれかである場合には(ステップS286)、その座標基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS287)。
【0191】
座標基準画素位置が画素番号6である場合には(ステップS288)、その座標基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の左上領域及び右下領域のY座標画素部のいずれか一方のパターンの画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS289)。
【0192】
座標基準画素位置が画素番号13,14,15,18,24,34のうちのいずれかである場合には(ステップS290)、その座標基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のY座標画素部の一部と、その座標基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の一部との組み合わせからなる画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS291)。
【0193】
座標基準画素位置が画素番号16,17,25,26,27,35,36,37,45,47のうちのいずれかである場合には(ステップS292)、その座標基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のY座標画素部の画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS293)。
【0194】
図52に示すように、座標基準画素位置が画素番号20,21,22,30,31,32のうちのいずれかである場合には(ステップS294)、その座標基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のY座標画素部の画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS295)。
【0195】
座標基準画素位置が画素番号19,23,28のうちのいずれかである場合には(ステップS296)、その座標基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のY座標画素部の一部と、その座標基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の一部との組み合わせからなる画素Y1〜Y7の位置、又はその座標基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のY座標画素部の一部と、その座標基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部の一部との組み合わせからなる画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS297)。
【0196】
座標基準画素位置が画素番号29,33,38,39,40のうちのいずれかである場合には(ステップS298)、その座標基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のY座標画素部の一部と、その座標基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部の一部との組み合わせからなる画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS299)。
【0197】
座標基準画素位置が画素番号41である場合には(ステップS300)、その座標基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の左上領域及び右下領域のY座標画素部のいずれか一方のパターンの画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS301)。
【0198】
座標基準画素位置が画素番号42,43,44,48,49,50のうちのいずれかである場合には(ステップS302)、その座標基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部の画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS303)。
【0199】
座標基準画素位置が画素番号46である場合には(ステップS304)、その座標基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左下領域及び右上領域のY座標画素部のいずれか一方のパターンの画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS305)。
【0200】
次に、ステップS281において撮影範囲RM内に消灯状態のXY配置表示画素が存在しないことが判別された場合、すなわち点灯状態のXY配置表示画素が存在する場合について説明する。点灯状態のXY配置表示画素が左隣にある基準画素は非座標基準画素である。
【0201】
図53に示すように、非座標基準画素位置が画素番号1である場合には(ステップS306)、その非座標基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の左上領域及び右下領域のY座標画素部のいずれか一方のパターンの画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS307)。
【0202】
非座標基準画素位置が画素番号2,3,4のうちのいずれかである場合には(ステップS308)、その非座標基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部の画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS309)。
【0203】
非座標基準画素位置が画素番号5である場合には(ステップS310)、その非座標基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の右上領域及び左下領域のY座標画素部のいずれか一方のパターンの画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS311)。
【0204】
非座標基準画素位置が画素番号6,15,16,25,26,35である場合には(ステップS312)、その非座標基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のY座標画素部の画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS313)。
【0205】
非座標基準画素位置が画素番号7,17,18,24,27のうちのいずれかである場合には(ステップS314)、その非座標基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の右上領域のY座標画素部の一部と、その非座標基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部の一部との組み合わせからなる画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS315)。
【0206】
非座標基準画素位置が画素番号8,9,10,11,12,13,14である場合には(ステップS316)、その非座標基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部の画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS317)。
【0207】
非座標基準画素位置が画素番号19,23,28,34のうちのいずれかである場合には(ステップS318)、その非座標基準画素を上の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部の一部と、その非座標基準画素を右の基準画素とする画素ブロック内の右下領域のY座標画素部の一部との組み合わせからなる画素Y1〜Y7の位置、又はその非座標基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のY座標画素部の一部と、その非座標基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の一部との組み合わせからなる画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS319)。
【0208】
図54に示すように、非座標基準画素位置が画素番号20,21,30,31である場合には(ステップS320)、その非座標基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のY座標画素部の画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS321)。
【0209】
非座標基準画素位置が画素番号22,29,32,33,42のうちのいずれかである場合には(ステップS322)、その非座標基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のY座標画素部の一部と、その非座標基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の一部との組み合わせからなる画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS323)。
【0210】
非座標基準画素位置が画素番号36,37,38,39,43,44,45,47,48,49である場合には(ステップS324)、その非座標基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左上領域のY座標画素部の画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS325)。
【0211】
非座標基準画素位置が画素番号40,41である場合には(ステップS326)、その非座標基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の左下領域のY座標画素部の画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS327)。
【0212】
非座標基準画素位置が画素番号46である場合には(ステップS328)、その非座標基準画素を左の基準画素とする画素ブロック内の左上領域及び右下領域のY座標画素部のいずれか一方のパターンの画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS329)。
【0213】
非座標基準画素位置が画素番号50である場合には(ステップS330)、その非座標基準画素を下の基準画素とする画素ブロック内の左下領域及び右上領域のY座標画素部のいずれか一方のパターンの画素Y1〜Y7の位置に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される(ステップS331)。
【0214】
このように、撮影範囲RM内の基準画素の左隣に位置するXY配置表示画素の消灯状態又は点灯状態に応じて基準画素が座標基準画素及び非座標基準画素のいずれであるかが判別され、その判別結果に応じて読み取るべきX及びY座標画素部に対応した撮影範囲RM内の画素番号が検出される。よって、回転補正2次元コードデータから位置決定したX座標画素部の画素X1〜X7及びY座標画素部の画素Y1〜Y7各々が示す値を読み出してPDP100の表示面上における電子チョーク9の接触位置であるX及びY座標値を確実に得ることができる。
【0215】
なお、図46の座標パターン内のX座標画素部及びY座標画素部を読み取るための撮影範囲RMは図35に示したような50の画素(各々正方形で示されている)の範囲でも良い。
【0216】
また、図46の座標パターンにおいては、各画素ブロック内で基準画素の右隣に位置する画素(最も左側に位置する画素)は情報を特に持っていないが、例えば、点灯状態/消灯状態によってXY座標の目盛り単位(X座標基準画素毎の単位、Y座標基準画素毎の単位)を1倍及び2倍のように可変させることに使用することができる。
【0217】
更に、図46の座標パターンに備えられたXY配置表示画素については図4の座標パターンの如きXY座標系に適用した場合を示しているが、図23の座標パターンの如き斜めXY座標系に適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0218】
【図1】従来の座標画素部の表示形態を示す図である。
【図2】図1に示した座標画素部における1つのブロックの構成を示す模式図である。
【図3】本発明が適用された電子黒板の概略構成を示す図である。
【図4】図3に示されるPDPに表示される座標パターンの一部を示す図である。
【図5】図4の座標パターンを構成する第1画素ライン、第2画素ライン及び画素ブロック、並びに画素ブロック内の回転検出画素部、X座標画素部及びY座標画素部を示す図である。
【図6】PDPを駆動する際の発光駆動シーケンスの一例を示す図である。
【図7】PDPに表示される黒板画像の一例を示す図である。
【図8】図3に示される電子チョークの内部構成を示す図である。
【図9】電子チョークによる撮影範囲RMの一例を示す図である。
【図10】電子チョーク内の座標情報抽出回路によって実行される座標情報抽出動作を示すフローチャートである。
【図11】図10の座標情報抽出動作中のX座標画素部の画素番号検出動作を具体的に示すフローチャートである。
【図12】図11の画素番号検出動作の続き部分を示すフローチャートである。
【図13】図10の座標情報抽出動作中のY座標画素部の画素番号検出動作を具体的に示すフローチャートである。
【図14】図13の画素番号検出動作の続き部分を示すフローチャートである。
【図15】図4の座標パターンについて撮影範囲RM内の基準画素位置の画素番号が2の場合の読み取りX座標画素部の各画素位置を示す図である。
【図16】図4の座標パターンについて撮影範囲RM内の基準画素位置の画素番号が4の場合の読み取りX座標画素部の各画素位置を示す図である。
【図17】図4の座標パターンについて撮影範囲RM内の基準画素位置の画素番号が5の場合の読み取りX座標画素部の各画素位置を示す図である。
【図18】図4の座標パターンについて撮影範囲RM内の基準画素位置の画素番号が26の場合の読み取りX座標画素部の各画素位置を示す図である。
【図19】図4の座標パターンについて撮影範囲RM内の基準画素位置の画素番号が2の場合の読み取りY座標画素部の各画素位置を示す図である。
【図20】図4の座標パターンについて撮影範囲RM内の基準画素位置の画素番号が3の場合の読み取りY座標画素部の各画素位置を示す図である。
【図21】図4の座標パターンについて撮影範囲RM内の基準画素位置の画素番号が26の場合の読み取りY座標画素部の各画素位置を示す図である。
【図22】電子チョークによる撮影範囲RMの他例を示す図である。
【図23】本発明の他の実施例として図3に示されるPDPに表示される座標パターンの一部を示す図である。
【図24】図23の座標パターンに用いられる撮影範囲RMの一例を示す図である。
【図25】図23の座標パターンについてのX座標画素部の画素番号検出動作を具体的に示すフローチャートである。
【図26】図25の画素番号検出動作の続き部分を示すフローチャートである。
【図27】図26の画素番号検出動作の続き部分を示すフローチャートである。
【図28】図23の座標パターンについてのY座標画素部の画素番号検出動作を具体的に示すフローチャートである。
【図29】図28の画素番号検出動作の続き部分を示すフローチャートである。
【図30】図29の画素番号検出動作の続き部分を示すフローチャートである。
【図31】図23の座標パターンについて撮影範囲RM内の基準画素位置の画素番号が1の場合の読み取りX座標画素部の各画素位置を示す図である。
【図32】図23の座標パターンについて撮影範囲RM内の基準画素位置の画素番号が18の場合の読み取りX座標画素部の各画素位置を示す図である。
【図33】図23の座標パターンについて撮影範囲RM内の基準画素位置の画素番号が1の場合の読み取りY座標画素部の各画素位置を示す図である。
【図34】図23の座標パターンについて撮影範囲RM内の基準画素位置の画素番号が19の場合の読み取りY座標画素部の各画素位置を示す図である。
【図35】図23の座標パターンに用いられる撮影範囲RMの他例を示す図である。
【図36】本発明の他の実施例として図3に示されるPDPに表示される座標パターンの一部を示す図である。
【図37】図36の座標パターンに用いられる撮影範囲RMの一例を示す図である。
【図38】図36の座標パターンについてのX座標画素部の画素番号検出動作を具体的に示すフローチャートである。
【図39】図38の画素番号検出動作の続き部分を示すフローチャートである。
【図40】図36の座標パターンについてのY座標画素部の画素番号検出動作を具体的に示すフローチャートである。
【図41】図40の画素番号検出動作の続き部分を示すフローチャートである。
【図42】図41の画素番号検出動作の続き部分を示すフローチャートである。
【図43】図36の座標パターンについて撮影範囲RM内の基準画素位置の画素番号が71の場合の読み取りX座標画素部の各画素位置を示す図である。
【図44】撮影範囲RMのうちの所定範囲を示す図である。
【図45】図36の座標パターンについて撮影範囲RM内の基準画素位置の画素番号が31の場合の読み取りY座標画素部の各画素位置を示す図である。
【図46】本発明の他の実施例として図3に示されるPDPに表示される座標パターンの一部を示す図である。
【図47】図46の座標パターンについてのX座標画素部の画素番号検出動作を具体的に示すフローチャートである。
【図48】図47の画素番号検出動作の続き部分を示すフローチャートである。
【図49】図47の画素番号検出動作の他の続き部分を示すフローチャートである。
【図50】図49の画素番号検出動作の更なる続き部分を示すフローチャートである。
【図51】図46の座標パターンについてのY座標画素部の画素番号検出動作を具体的に示すフローチャートである。
【図52】図51の画素番号検出動作の続き部分を示すフローチャートである。
【図53】図51の画素番号検出動作の他の続き部分を示すフローチャートである。
【図54】図53の画素番号検出動作の更なる続き部分を示すフローチャートである。
【主要部分の符号の説明】
【0219】
4 駆動制御回路
7 2次元コード変換回路
9 電子チョーク
91 イメージセンサ
96 座標情報抽出回路
100 プラズマディスプレイパネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルのマトリックス状に配列された複数の画素からなる表示面に表示される2次元の座標パターンであって、
前記複数の画素のうちの各々が所定の間隔で斜めに連続する画素列からなる複数の第1斜め画素ラインと、
前記複数の画素のうちの各々が前記複数の第1斜め画素ラインと交差する方向において所定の間隔で斜めに連続する画素列からなる複数の第2斜め画素ラインと、
前記複数の画素のうちの前記複数の第1斜め画素ラインと前記複数の第2斜め画素ラインとで囲まれてその座標位置の2次元座標データを担う複数の画素ブロックと、を備え、
前記複数の第1斜め画素ライン及び前記複数の第2斜め画素ライン各々の画素は、前記複数の画素ブロック各々の範囲を表すように点灯状態及び消灯状態のいずれか一方の同一状態となり、
前記複数の画素ブロック各々は、その個々の画素ブロックの2次元座標データ読取時に回転角を検出するために所定の表示パターンにて点灯状態又は消灯状態となる回転検出画素部と、
ほぼ直交する2方向で領域分けされた4領域のうちの位置的に対称関係にある一方の2領域に属する画素各々が共に前記2次元座標データのうちのX座標データに応じた点灯状態又は消灯状態になり、前記4領域のうちの位置的に対称関係にある他方の2領域に属する画素各々が共に前記2次元座標データのうちのY座標データに応じた点灯状態又は消灯状態になる情報表示画素部と、を含むことを特徴とする座標パターン。
【請求項2】
前記表示パネルの表示面は水平方向をX軸方向とし、垂直方向をY軸方向とするXY座標系を備え、
前記X座標データは、前記XY座標系のX座標位置を示し、前記Y座標データは、前記XY座標系のY座標位置を示すこと特徴とする請求項1記載の座標パターン。
【請求項3】
前記表示パネルの表示面は前記第1斜め画素ラインの伸長方向をX軸方向とし、前記第2斜め画素ラインの伸長方向をY軸方向とする斜め直交XY座標系を備え、
前記X座標データは、前記斜め直交XY座標系のX座標位置を示し、前記Y座標データは、前記斜め直交XY座標系のY座標位置を示すこと特徴とする請求項1記載の座標パターン。
【請求項4】
前記複数の第1斜め画素ラインと前記複数の第2斜め画素ラインとの交差する位置の画素を基準画素とし、前記基準画素の位置を前記表示パネルの表示面のXY座標系の目盛りの区切りとしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1記載の座標パターン。
【請求項5】
前記複数の画素ブロック各々のうちの、前記基準画素について所定の方向にて隣接する1つの画素は、その隣接の基準画素が前記目盛りの区切りとして有効か否かを表すように点灯状態又は消灯状態となることを特徴とする請求項4記載の座標パターン。
【請求項6】
前記複数の画素ブロック各々のうちの、前記基準画素について所定の方向にて隣接する1つの画素は、画素ブロック内の前記X座標データ及び前記Y座標データの前記4領域に対する配置状態を表すように点灯状態又は消灯状態となることを特徴とする請求項4記載の座標パターン。
【請求項7】
前記複数の画素ブロック各々において前記4領域は右上領域、右下領域、左上領域及び左下領域からなり、前記右上領域及び前記右下領域と前記左上領域及び左下領域との間に前記回転検出画素部が配置されること特徴とする請求項1記載の座標パターン。
【請求項8】
マトリックス状に配列された複数の画素からなる表示パネルの表示面に2次元座標パターンを表示する表示装置であって、
前記座標パターンは、前記複数の画素のうちの各々が所定の間隔で斜めに連続する画素列からなる複数の第1斜め画素ラインと、
前記複数の画素のうちの各々が前記複数の第1斜め画素ラインと交差する方向において所定の間隔で斜めに連続する画素列からなる複数の第2斜め画素ラインと、
前記複数の画素のうちの前記複数の第1斜め画素ラインと前記複数の第2斜め画素ラインとで囲まれてその位置の2次元座標データを担う複数の画素ブロックと、を備え、
前記複数の第1斜め画素ライン及び前記複数の第2斜め画素ライン各々の画素は、前記複数の画素ブロック各々の範囲を表すように点灯状態及び消灯状態のいずれか一方の同一状態となり、
前記複数の画素ブロック各々は、その個々の画素ブロックの2次元座標データ読取時に回転角を検出するために所定の表示パターンにて点灯状態又は消灯状態となる回転検出画素部と、
ほぼ直交する2方向で領域分けされた4領域のうちの位置的に対称関係にある一方の2領域に属する画素各々が共に前記2次元座標データのうちのX座標データに応じた点灯状態又は消灯状態になり、前記4領域のうちの位置的に対称関係にある他方の2領域に属する画素各々が共に前記2次元座標データのうちのY座標データに応じた点灯状態又は消灯状態になる情報表示画素部と、を含み、
前記表示パネルを駆動して前記座標パターンを前記表示面内において表示させる表示駆動手段を有することを特徴とする座標パターンの表示装置。
【請求項9】
マトリックス状に配列された複数の画素からなる表示パネルの表示面に表示された座標パターンを読み取る読取装置であって、
前記座標パターンは、前記複数の画素のうちの各々が所定の間隔で斜めに連続する画素列からなる複数の第1斜め画素ラインと、
前記複数の画素のうちの各々が前記複数の第1斜め画素ラインと交差する方向において所定の間隔で斜めに連続する画素列からなる複数の第2斜め画素ラインと、
前記複数の画素のうちの前記複数の第1斜め画素ラインと前記複数の第2斜め画素ラインとで囲まれてその座標位置の2次元座標データを担う複数の画素ブロックと、を備え、
前記複数の第1斜め画素ライン及び前記複数の第2斜め画素ライン各々の画素は、前記複数の画素ブロック各々の範囲を表すように点灯状態及び消灯状態のいずれか一方の同一状態となり、
前記複数の画素ブロック各々は、その個々の画素ブロックの2次元座標データ読取時に回転角を検出するために所定の表示パターンにて点灯状態又は消灯状態となる回転検出画素部と、
ほぼ直交する2方向で領域分けされた4領域のうちの位置的に対称関係にある一方の2領域に属する画素各々が共に前記2次元座標データのうちのX座標データに応じた点灯状態又は消灯状態になり、前記4領域のうちの位置的に対称関係にある他方の2領域に属する画素各々が共に前記2次元座標データのうちのY座標データに応じた点灯状態又は消灯状態になる情報表示画素部と、を含み、
前記複数の第1斜め画素ラインと前記複数の第2斜め画素ラインとの交差する位置の画素を少なくとも1つ含む撮影範囲にて前記表示面を撮影して撮影画像信号を得るイメージセンサと、
前記撮影画像信号中から前記交差する位置の画素を基準画素として検出する基準画素検出手段と、
前記撮影範囲内における前記基準画素の存在位置に対応して複数の読取画素を選択し、前記撮影画像信号によって示されるその読取画素各々の点灯及び消灯状態に基づいて前記X座標データ及び前記Y座標データを各々検出する座標データ検出手段と、を有することを特徴とする読取装置。
【請求項10】
前記座標データ検出手段は、前記撮影範囲内における前記基準画素の存在位置に対応して前記X座標データについて複数のX座標読取画素を選択し、前記撮影画像信号によって示されるそのX座標読取画素各々の点灯及び消灯状態に基づいて前記X座標データを各々検出するX座標データ検出手段と、前記撮影範囲内における前記基準画素の存在位置に対応して前記Y座標データについて複数のY座標読取画素を選択し、前記撮影画像信号によって示されるそのY座標読取画素各々の点灯及び消灯状態に基づいて前記Y座標データを各々検出するY座標データ検出手段と、を備えたことを特徴とする請求項9記載の読取装置。
【請求項11】
前記複数の画素ブロック各々のうちの、前記基準画素について所定の方向にて隣接する1つの画素は、その基準画素が前記X座標データについて前記目盛りの区切りとして有効であるとき点灯状態及び消灯状態の一方の状態となり、前記Y座標データについて前記目盛りの区切りとして有効であるとき点灯状態及び消灯状態の他方の状態となる座標区切り画素であり、
前記座標データ検出手段は、前記基準画素検出手段によって検出された前記基準画素に前記所定の方向にて隣接する前記目盛りの区切り画素が前記他方の状態であるときには、その検出基準画素が前記撮影範囲のうちの所定範囲内の基準画素であれば、前記撮影画像信号によって示されるその読取画素各々の点灯及び消灯状態に基づいて前記X座標データ及び前記Y座標データを各々検出することを特徴とする請求項9記載の読取装置。
【請求項12】
前記複数の画素ブロック各々のうちの、前記基準画素について所定の方向にて隣接する1つの画素は、画素ブロック内の前記X座標データ及び前記Y座標データの前記4領域に対する配置が第1配置状態となるとき点灯状態及び消灯状態の一方の状態となり、前記第1配置状態とは異なる第2配置状態となるとき点灯状態及び消灯状態の他方の状態となるXY配置表示画素であり、
前記座標データ検出手段は、前記基準画素検出手段によって検出された前記基準画素に前記所定の方向にて隣接する前記XY配置表示画素の状態に応じて前記X座標データのための前記読取画素と、前記Y座標データのための前記読取画素との選択を切り換えることを特徴とする請求項9記載の読取装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【公開番号】特開2009−123054(P2009−123054A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−297698(P2007−297698)
【出願日】平成19年11月16日(2007.11.16)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】