建物構造
【課題】1階と2階との間での採光や通気を制御する。
【解決手段】駆動モータ22が第2リンク部材20を開位置へ回動することにより、ルーバー14が開かれる。ルーバー14が開かれた状態において、上グレーチング12の貫通孔12A及び下グレーチング11の貫通孔11Aを通じて、1階と2階との間の透光及び通気がなされる。駆動モータ22が第2リンク部材20を閉位置へ回動することにより、ルーバー14が閉じられる。ルーバー14が閉じられた状態においては、1階と2階との間の透光及び通気が遮断される。従って、ルーバー14の開閉により、1階と2階との間での採光や通気を制御できる。
【解決手段】駆動モータ22が第2リンク部材20を開位置へ回動することにより、ルーバー14が開かれる。ルーバー14が開かれた状態において、上グレーチング12の貫通孔12A及び下グレーチング11の貫通孔11Aを通じて、1階と2階との間の透光及び通気がなされる。駆動モータ22が第2リンク部材20を閉位置へ回動することにより、ルーバー14が閉じられる。ルーバー14が閉じられた状態においては、1階と2階との間の透光及び通気が遮断される。従って、ルーバー14の開閉により、1階と2階との間での採光や通気を制御できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上下階の間での透光及び通気を可能とする複数の貫通孔が形成された床部材を備える建物構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、グレーチングで構成された床パネルを吹き抜け部に設置し、上下階の間で透光及び通気を可能とする室内空間構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−265987号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された構造では、自然任せで採光や通気がなされるため、採光や通気を制御できず、採光や通気が不要な場合であっても、採光や通気がなされてしまう。
【0005】
本発明は、上下階の間での透光及び通気を可能とする複数の貫通孔が形成された床部材を備える建物構造において、上下階の間での採光や通気を制御できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に係る建物構造は、上下階の間に配設されると共に上階の床を構成し、かつ、前記上下階の間での透光及び通気を可能とする複数の貫通孔が形成された床部材と、前記床部材の下方に配設され、前記上下階の間での透光及び通気を遮断可能な遮断手段と、を備える。
【0007】
この構成によれば、上階の床を構成する床部材の貫通孔を通じて、上下階の間で透光及び通気がなされる。この透光及び通気は、遮断手段によって遮断できる。従って、遮断手段を作動させ、又は作動させないことにより、上下階の間での採光や通気を制御できる。
【0008】
本発明の請求項2に係る建物構造は、前記貫通孔に着脱可能に差し込まれ、前記上階を照明する照明手段を備える。
【0009】
この構成によれば、床部材の貫通孔に差し込まれた照明手段を取り外して、他の貫通孔に付け替えることができる。これにより、床部材に対する照明手段の設置場所を自由に変えることができる。
【0010】
本発明の請求項3に係る建物構造は、前記照明手段は、寒色系の光を発する寒色系光源と、暖色系の光を発する暖色系光源と、を有して構成され、前記寒色系光源及び前記暖色系光源のそれぞれを所定タイミングで動作させる制御部を備える。
【0011】
この構成によれば、制御部が、寒色系光源及び暖色系光源のそれぞれを所定タイミングで動作させる。寒色系光源が動作されると、寒色系の光によって上階が照明される。これにより、上階の空間において、涼しさを演出することができる。また、暖色系光源が動作されると、暖色系の光によって上階が照明される。これにより、上階の空間において、温かみを演出することができる。
【0012】
本発明の請求項4に係る建物構造は、前記照明手段は、起点から目標箇所まで複数配設され、検知された識別情報に基づき起点から目標箇所まで点灯する。
【0013】
この構成によれば、検知された識別情報に基づき、起点から目標箇所まで複数配設された照明手段が点灯する。これにより、起点から目標箇所まで点灯する複数の照明手段によって、識別情報を所持する者を起点から目標箇所まで誘導できる。
【0014】
本発明の請求項5に係る建物構造は、開閉可能な建具を備え、前記遮断手段は、前記建具の閉鎖に連動して前記上下階の間での透光及び通気を遮断し、前記建具の開放に連動して前記上下階の間での透光及び通気を可能にする。
【0015】
この構成によれば、建具の閉鎖に連動して上下階の間での透光及び通気が遮断され、建具の開放に連動して上下階の間での透光及び通気が可能になる。建具の開閉操作と別個に遮断手段の操作をすることなく、開放された建具から入る光・風を、上下階の間で透光・通気させることができる。
【0016】
本発明の請求項6に係る建物構造は、前記遮断手段の下方に設けられると共に下階の天井を構成し、かつ、前記上下階の間での透光及び通気を可能とする複数の貫通孔が形成された天井部材を備える。
【0017】
この構成によれば、下階の天井を構成する天井部材の貫通孔及び床部材の貫通孔を通じて、上下階の間で透光及び通気がなされる。この透光及び通気は、遮断手段によって遮断できる。ここで、請求項9の構成では、遮断手段が天井部材によって隠れるので、下階の天井の見栄えが良くなる。
【0018】
本発明の請求項7に係る建物構造は、前記床部材と前記天井部材との間に配設され、前記照明手段に電力を供給可能な蓄電池を備える。
【0019】
この構成によれば、蓄電池に貯められた電力を照明手段に供給できる。ここで、蓄電池は、床部材と天井部材との間に配設されているので、床部材及び天井部材の貫通孔を通じた通気により、蓄電池の冷却を行うことができる。
【0020】
本発明の請求項8に係る建物構造は、前記床部材と前記天井部材との間の気温が所定温度に達すると、前記遮断手段を作動させて前記上下階の間での通気を可能とする駆動制御部を備える。
【0021】
この構成によれば、床部材と天井部材との間の気温が所定温度に達すると、駆動制御部によって、遮断手段が作動され、上下階の間での通気が可能な状態となる。これにより、床部材と天井部材との間の気温が上昇した場合でも、床部材及び天井部材の貫通孔を通じた通気により、蓄電池の効果的に冷却を行うことができる。
【0022】
本発明の請求項9に係る建物構造は、前記天井部材の下方に設けられた駐車スペースと、予め登録された自動車のバッテリーに電気的に接続可能な接続端子を一端部に有すると共に他端部が前記蓄電池に電気的に接続され、前記自動車の前記駐車スペースへの進入が検知されると前記天井部材の貫通孔を通じて前記接続端子が前記駐車スペースへ下降される充電ケーブルと、を備える。
【0023】
この構成によれば、予め登録された自動車が、天井部材の下方の駐車スペースに進入すると、蓄電池に接続された充電ケーブルの接続端子が、天井部材の貫通孔を通じて駐車スペースへ下降される。これにより、予め登録された自動車の利用者は、充電ケーブルを自動車のバッテリーに接続して充電することができる。このように、予め登録された自動車の駐車スペースの進入により、充電ケーブルの接続端子が自動的に駐車スペースへ下降されるので、自動車の利用者の利便性が向上する。
【発明の効果】
【0024】
本発明は、上記構成としたので、上下階の間での透光及び通気を可能とする複数の貫通孔が形成された床部材を備える建物構造において、上下階の間での採光や通気を制御できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】第1実施形態に係る建物構造を概略的に示す斜視図である。
【図2】第1実施形態に係る建物構造において、上グレーチングを開いた状態を示し斜視図である。
【図3】第1実施形態に係る建物構造の要部を拡大して示す斜視図である。
【図4】第1実施形態に係るルーバーの開閉機構を模式的に示す側断面図である。
【図5】第1実施形態に係るルーバーの開閉機構の変形例を模式的に示す側断面図である。
【図6】第1実施形態に係る照明装置を示す斜視図である。
【図7】第1実施形態に係る照明装置の上グレーチングへの取付を説明するための説明図である。
【図8】第1実施形態に係る照明装置を作動させた状態を示す側断面図である。
【図9】第2実施形態に係る建物構造の要部を模式的に示す側断面図である。
【図10】第2実施形態に係る建物構造において、1階と2階との間での透光及び通気を遮断した遮断状態を示す側断面図である。
【図11】第3実施形態に係る建物構造の要部を模式的に示す側断面図である。
【図12】第3実施形態に係る建物構造の変形例の要部を模式的に示す側断面図である。
【図13】第4実施形態に係る建物構造の要部を模式的に示す側断面図である。
【図14】第4実施形態に係る建物構造の第1変形例の要部を模式的に示す側断面図である。
【図15】第5実施形態に係る建物構造を概略的に示す斜視図である。
【図16】第5実施形態に係る建物構造の第1変形例を模式的に示す側断面図である。
【図17】第5実施形態に係る建物構造の第2変形例を模式的に示す側断面図である。
【図18】第5実施形態に係る建物構造の第2変形例において、複数人を同時に部屋へ案内する場合を示す側断面図である。
【図19】第6実施形態に係る建物構造を模式的に示す概略図である。
【図20】第6実施形態に係る建物構造を模式的に示す概略図である。
【図21】第6実施形態に係る建物構造の第1変形例の要部を模式的に示す側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
(第1実施形態に係る建物構造)
まず、第1実施形態に係る建物構造を説明する。図1は、第1実施形態に係る建物構造を概略的に示す斜視図である。
【0027】
建物構造10は、図1に示すように、1階と2階との間に配設され2階の床を構成する床部材としてのグレーチング12と、1階と2階との間に配設され1階の天井を構成する天井部材としてのグレーチング11と、を備えている。以下、グレーチング11とグレーチング12との区別をつけるために、グレーチング11の上側に配設されたグレーチング12を上グレーチング12と称し、グレーチング11を下グレーチング11と称する。
【0028】
上グレーチング12は、例えば、人が通行する方向に沿って(具体的には、玄関口が向く方向に対して垂直な方向に)複数枚が配列されて、2階の廊下部分をなしている。下グレーチング11は、例えば、上グレーチング12の配列方向に沿って配列されて、1階の廊下の天井部分をなしている。なお、上グレーチング12及び下グレーチング11の配列方向は、上記の方向に限られるものではなく、適宜、設計変更可能である。
【0029】
下グレーチング11及び上グレーチング12は、図2及び図3に示すように、矩形の板状に形成されている。下グレーチング11及び上グレーチング12には、それぞれ、1階と2階との間での透光及び通気を可能とする複数の貫通孔11A・12Aが形成されている。
【0030】
これにより、例えば、2階の廊下の長手方向一端部に配設された窓52からの太陽光は、図1の矢印Aで示すように、貫通孔11A・12Aを通過して1階に達するようになっている。また、1階からの風は、図1の矢印Bで示すように、貫通孔11A・12Aを通過して2階へ達するようになっている。
【0031】
窓52からの太陽光が貫通孔11A・12Aを通過することで形成される上グレーチング12及び下グレーチング11の影は、1階の壁54に映し出され、1階の空間に変化をつけられるようになっている。なお、図1に示すように、上グレーチング12及び下グレーチング11の影がきれいに映し出されるように、スクリーン51やミラー等を1階の壁54に設けても良い。
【0032】
各下グレーチング11は、建物構造10の構造体を構成する壁54及び壁55に対して固定されている。各上グレーチング12は、図2に示すように、複数の居室のドア56と対向する壁55に対して開閉可能に取り付けられている。具体的には、上グレーチング12は、一端部がヒンジ(図示省略)によって壁55に取り付けられることで、他端部が持ち上げられて開かれるようになっている。このように、上グレーチング12を開くことにより、上グレーチング12と下グレーチング11との間に配設された後述のルーバー14や照明装置24にアクセスできるようになっている。なお、図1においては、ドア56と対向する壁55の図示を省略している。
【0033】
また、下グレーチング11及び上グレーチング12は、壁54及び壁55以外の梁や柱などの構造体に対して固定又は取り付けられていても良い。また、下グレーチング11及び上グレーチング12は、壁54や壁55や梁や柱などの構造体に直接、固定又は取り付けられる構成に限られず、当該構造体に設けられた取付部材を介して、当該構造体に固定又は取り付けられていても良い。当該取付部材としては、例えば、下グレーチング11及び上グレーチング12の外周を囲むように枠状に形成された枠状部材とすることができる。
【0034】
下グレーチング11と上グレーチング12との間には、図1及び図3に示すように、1階と2階との間での透光及び通気を遮断可能な遮断手段としてのルーバー14が配設されている。すなわち、ルーバー14は、下グレーチング11の上方であって、かつ、上グレーチング12の下方に配設されている。
【0035】
ルーバー14は、図4に示すように、回動軸14Bによって回動可能に、壁54及び壁55(図2参照)に支持された複数の羽板14Aで構成されている。ルーバー14には、羽板14Aの向きを変更することで、ルーバー14を開閉する開閉機構16が設けられている。
【0036】
開閉機構16は、例えば、羽板14Aの配列方向に沿って配設された第1リンク部材18と、第1リンク部材18に連結された第2リンク部材20と、第2リンク部材20を回動させる駆動モータ22と、を備えている。
【0037】
第1リンク部材18は、回動軸14Bから外れた位置で各羽板14Aに対して回動可能に連結されている。第2リンク部材20は、長手方向一端部が駆動モータ22の駆動軸に回動可能に支持されている。第2リンク部材20の長手方向他端部には、第1リンク部材18の長手方向一端部を、回動可能であって、かつ、第2リンク部材20長手方向に沿ってスライド移動可能に支持するための長孔20Aが形成されている。なお、駆動モータ22は、スイッチ25の操作により作動するようになっている。
【0038】
これにより、駆動モータ22は、第1リンク部材18をその長手方向の一方へ移動させることで各羽板14Aが倒れてルーバー14が閉まる閉位置と、第1リンク部材18をその長手方向の他方へ移動させることで各羽板14Aが起きてルーバー14が開く開位置と、の間で、第2リンク部材20を回動するようになっている。
【0039】
なお、上述した開閉機構16は、一例であって、種々の機械要素を用いて構成することが可能である。例えば、開閉機構16としては、図5に示すように、第2リンク部材20に替えて、長手方向一端部が操作部23Bとされた操作レバー23を用いても良い。操作レバー23の長手方向中央部が回動軸23Cによって回動可能に支持されている。操作レバー23の長手方向他端部には、第2リンク部材20における長孔20Aと同様に機能する長孔23Aが形成されている。
【0040】
これにより、第1リンク部材18をその長手方向の一方へ移動させることで各羽板14Aが倒れてルーバー14が閉まる閉位置と、第1リンク部材18をその長手方向の他方へ移動させることで各羽板14Aが起きてルーバー14が開く開位置と、の間で、操作レバー23を回動操作できるようになっている。
【0041】
また、ルーバー14及び開閉機構16は、下グレーチング11及び上グレーチング12と同様に、壁54及び壁55以外の梁や柱などの構造体に対して支持されていても良い。また、ルーバー14及び開閉機構16は、壁54や壁55や梁や柱などの構造体に直接、支持される構成に限られず、当該構造体に設けられた支持部材を介して、当該構造体に支持されていても良い。
【0042】
図3に示すように、上グレーチング12の貫通孔12Aに着脱可能に差し込まれ、2階を照明する照明手段としての照明装置24が設けられている。
【0043】
照明装置24は、図6に示すように、直方体形状に形成された筐体26を備えている。筐体26の内部には、LED光源28と、LED光源28へ電力を供給する電源30と、が設けられている。
【0044】
LED光源28は、筐体26に設けられたガラス等の透明部材32を通じて、筐体26外部に光を照射するようになっている。電源30には、スイッチ38の操作による駆動及び停止(オンオフ)の信号を送る信号線34が接続されている。信号線34等の配線類も上グレーチング12と下グレーチング11との間に配設されている。配線類は、壁54又は壁55側の端に寄せて配設されことで目立たないようになっている。
【0045】
筐体26の側部には、上グレーチング12の貫通孔12Aに筐体26を着脱可能に固定するための板バネ36が取り付けられている。
【0046】
板バネ36は、図7に示すように、筐体26より離れるように筐体26の側部から図7における斜め上方へ延びる基端部36Aと、筐体26より離れるように基端部36Aの先端から図7における斜め下方へ延びる中間部36Bと、筐体26より離れるように中間部36Bの先端から図7における斜め上方へ延びる先端部36Cと、を備えて構成されている。なお、図7における上方とは、照明装置24の光照射方向であって、図7における下方とは、照明装置24の光照射方向の逆方向である。
【0047】
中間部36Bが基端部36Aに対して折り畳まれることで、板バネ36は弾性変形する。板バネ36が弾性変形した変形状態において、照明装置24は、上グレーチング12の貫通孔12Aに差込可能とされる。弾性変形した板バネ36の中間部36Bは、先端部が外側に広がる方向に付勢される。これにより、上グレーチング12の貫通孔12Aに差し込まれた照明装置24は、上グレーチング12に対して固定される。
【0048】
(第1実施形態に係る作用)
次に、第1実施形態に係る作用を説明する。
【0049】
第1実施形態に係る建物構造10によれば、駆動モータ22が第2リンク部材20を開位置へ回動することにより、ルーバー14が開かれる。ルーバー14が開かれた状態において、上グレーチング12の貫通孔12A及び下グレーチング11の貫通孔11Aを通じて、1階と2階との間の透光及び通気がなされる。
【0050】
駆動モータ22が第2リンク部材20を閉位置へ回動することにより、ルーバー14が閉じられる。ルーバー14が閉じられた状態においては、1階と2階との間の透光及び通気が遮断される。従って、ルーバー14の開閉により、1階と2階との間での採光や通気を制御できる。
【0051】
また、照明装置24は、スイッチ38の操作によって駆動されて、2階を照明する。本実施形態では、照明装置24は、貫通孔12Aに対して着脱できるので、他の貫通孔12Aに付け替えることができる。このため、上グレーチング12に対する照明装置24の設置場所を自由に変えることができる。
【0052】
なお、照明装置24は、下グレーチング11の貫通孔11Aに着脱可能に差し込まれ、1階を照明する照明手段として用いてもよい。この場合も、照明装置24は、貫通孔11Aに対して着脱されるので、他の貫通孔11Aに付け替えることができる。このため、下グレーチング11に対する照明装置24の設置場所を自由に変えることができる。
【0053】
また、上記の実施形態は、上グレーチング12及び下グレーチング11が1階と2階との間に配設される構成であったが、上グレーチング12及び下グレーチング11が2階と3階との間に配設される構成であっても良く、上グレーチング12及び下グレーチング11がいずれかの上下階の間に配設される構成であれば良い。
【0054】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る建物構造について説明する。図9及び図10は、第2実施形態に係る建物構造の要部を模式的に示す側断面図である。なお、第1実施形態と同一に構成された部分については、同一符号を付して、適宜、説明を省略する。
【0055】
第2実施形態に係る建物構造200は、第1実施形態におけるルーバー14に替えて、1階と2階との間での透光及び通気を遮断可能な遮断手段としてのスライドカバー214を備えている。
【0056】
スライドカバー214は、下グレーチング11の上面に沿ってスライド可能にその上面に設けられている。スライドカバー214には、下グレーチング11の貫通孔11Aと略同一の大きさ、かつ、略同一間隔で形成された開口部214Aが形成されている。また、スライドカバー214には、下グレーチング11の貫通孔11A以上の大きさとされると共に、貫通孔11Aと略同一間隔で形成された遮蔽部214Bが形成されている。遮蔽部214Bと開口部214Aとは、図9及び図10に示すように、側断面視にて、交互に配置されている。
【0057】
スライドカバー214は、具体的には、例えば、両側の側端部に配設された一対のレール(図示省略)によって、下グレーチング11の上面に沿ってスライド可能に支持される構成となっている。さらに、スライドカバー214は、下グレーチング11の貫通孔11Aとスライドカバー214の開口部214Aとが略一致する開放位置と、下グレーチング11の貫通孔11Aとスライドカバー214の遮蔽部214Bとが略一致する閉鎖位置と、で位置決めされるストッパー(図示省略)が、前記一対のレールに設けられている。
【0058】
このように、第2実施形態では、第1実施形態におけるルーバー14と異なり、スライドカバー214は上グレーチング12及び下グレーチング11に対して間隔をおいて配設されるのではなく、下グレーチング11の貫通孔11Aを遮蔽することにより、スライドカバー214が下グレーチング11の上面に接触して配設される。
【0059】
これにより、遮断手段が上グレーチング12及び下グレーチング11に対して間隔をおいて配設される構成に比べて、上グレーチング12と下グレーチング11との間に大きなスペースを確保することができる。また、第2実施形態の構成では、下グレーチング11の貫通孔11Aを遮蔽すれば通気が遮断されるのに対して、下グレーチング11の貫通孔11Aから離れた位置で通気を遮断する構成では、上グレーチング12と下グレーチング11との間の空間全体を遮蔽する必要がある。従って、第2実施形態の構成によれば、下グレーチング11の貫通孔11Aから離れた位置で通気を遮断する構成に比べて、遮断手段を構成するスライドカバー214の大きさを小さくできる。
【0060】
なお、スライドカバー214をスライド移動させる移動機構、開放位置と閉鎖位置とに位置決めする位置決め機構は、上記の構成に限られず、種々の構成とすることが可能である。
【0061】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る建物構造について説明する。図11は、第3実施形態に係る建物構造の要部を模式的に示す側断面図である。なお、第1実施形態と同一に構成された部分については、同一符号を付して、適宜、説明を省略する。
【0062】
第3実施形態に係る建物構造300は、2階部分に設けられた窓52と、ルーバー14と、を連動して開閉する構成とされている。
【0063】
具体的には、図11に示すように、建物構造300は、窓52を開閉駆動する駆動部302と、この駆動部302と上述の駆動モータ22とを作動させるための操作部としての操作スイッチ304と、を備えている。
【0064】
この構成によれば、操作スイッチ304をオンにすると、駆動部302が窓52を開放すると共に、駆動モータ22がルーバー14を開放する。このように、窓52の開放とルーバー14の開放が連動して行われる。これにより、窓52からの風は、上グレーチング12及び下グレーチング11を通過して、1階へ達することができる。
【0065】
(第1変形例)
第1変形例は、窓52とルーバー14とを連動して開閉する第3実施形態の構成の変形例である。図12は、第3実施形態に係る建物構造の第1変形例の要部を模式的に示す側断面図である。
【0066】
第1変形例では、図12に示すように、2階部分に設けられた窓52の開閉を検知した検知結果に基づき、ルーバー14を開閉駆動する駆動モータ22を制御する制御部310が設けられている。
【0067】
この構成によれば、窓52が開放されると、その開放を検知した検知結果が制御部310に入力される。制御部310は、その検知結果が入力されると、駆動モータ22を作動させて、ルーバー14を開放する。これにより、窓52からの風は、上グレーチング12及び下グレーチング11を通過して、1階へ達することができる。
【0068】
なお、第3実施形態は、第1変形例を含めて、窓52以外の建具の開閉に対して、連動してルーバー14が開閉される構成であってもよい。また、第3実施形態の構成は、第1変形例を含めて、第2実施形態の構成に対しても適用しても良い。
【0069】
[第4実施形態]
次に、第4実施形態に係る建物構造について説明する。図13は、第4実施形態に係る建物構造の要部を模式的に示す側断面図である。なお、第1実施形態と同一に構成された部分については、同一符号を付して、適宜、説明を省略する。
【0070】
第4実施形態に係る建物構造400では、複数の照明装置24が、それぞれ、寒色系の光を発する寒色系光源426と、暖色系の光を発する暖色系光源428と、を備えている。寒色系光源426は、具体的には、青色の光を照射するLED光源で構成されている。暖色系光源428は、具体的には、オレンジ色の光を照射するLED光源で構成されている。
【0071】
第4実施形態に係る建物構造400は、さらに、寒色系光源426及び暖色系光源428のそれぞれを所定のタイミングで動作させる制御部430を備えている。
【0072】
制御部430が寒色系光源426及び暖色系光源428のそれぞれを動作させる所定タイミングは、具体的には、上グレーチング12と下グレーチング11との間の気温、すなわち、1階と2階との間の気温が、所定温度に達するタイミングである。寒色系光源426における所定温度は、暖色系光源428における所定温度よりも高い温度に設定され、寒色系光源426と暖色系光源428とは、異なるタイミングで動作されるようになっている。
【0073】
本実施形態では、上グレーチング12と下グレーチング11との間に、温度計402が配設されている。この温度計402が測定した温度情報が、制御部430に入力されるようになっている。
【0074】
制御部430は、入力された入力温度と、予め設定された基準温度とを比較して、入力温度が基準温度以上である場合には、寒色系光源426を動作させ、基準温度未満である場合には、暖色系光源428を動作させる。基準温度は、例えば、23℃とされる。すなわち、この例では、1階と2階との間の気温が23℃以上に達するタイミングで、寒色系光源426が動作され、1階と2階との間の気温が23℃未満に達するタイミングで、暖色系光源428が動作される。
【0075】
これにより、気温が比較的に高いときに、寒色系光源426の照明により涼しさを演出でき、気温が比較的に低いときに、暖色系光源428の照明により温かみを演出できる。
【0076】
なお、上記の基準温度は、23℃である場合に限られず、任意の温度に設定することが可能である。また、暖色系の色としては、例えば、赤や黄色であっても良く、寒色系の色としては、例えば、紫であっても良く、光の色を任意に決めることが可能である。また、温度計402は、1階又は2階に配設しても良く、1階又は2階の気温に基づいて、照明装置24を動作させるタイミングを決定しても良い。
【0077】
(第1変形例)
図14は、第4実施形態に係る建物構造の第1変形例の要部を模式的に示す側断面図である。第1変形例では、制御部430が寒色系光源426及び暖色系光源428のそれぞれを動作させる所定タイミングが、所定スケジュールで決定されたタイミングとされている。
【0078】
本変形例では、上グレーチング12と下グレーチング11との間には、タイマー442が配設されている。このタイマー442には、一日の時間帯が記憶されており、タイマー442は、1日の時間帯に対応させて、自動的に、寒色系光源426及び暖色系光源428のそれぞれを動作させるようになっている。タイマー442は、例えば、早朝において寒色系光源426を動作させ、昼間において寒色系光源426及び暖色系光源428のいずれも動作せず、夕方において暖色系光源428を動作させる。
【0079】
これにより、寒色系の光の作用により、眠っていた頭を覚ますことで、目覚めの良い朝を演出できる。また、暖色系の光の作用により、気持ちを落ち着かせ、就寝に向けて、気持ちをリラックスさせることができる。このように、太陽光と同じように、照明の色を変化させることにより、家の中にいても、自然に、体のサーカディアン・リズムを整え、体調を良好に維持できる。
なお、第4実施形態の構成は、第1変形例を含めて、第2実施形態の構成及び第3実施形態の構成に対しても適用しても良い。
【0080】
[第5実施形態]
次に、第5実施形態に係る建物構造について説明する。図15は、第5実施形態に係る建物構造を概略的に示す斜視図である。なお、第1実施形態と同一に構成された部分については、同一符号を付して、適宜、説明を省略する。
【0081】
第5実施形態に係る建物構造500では、複数の照明装置24は、廊下を人が通行する通行方向に沿って、上グレーチング12に配列されている。また、照明装置24は、各居室のドア56の前方においても目印として上グレーチング12に配設されている。なお、照明装置24は、1階から2階へ上がるための階段や洗面所にも配設されている。
【0082】
照明装置24は、フットライト(常夜灯)として、2階の空間が暗くなると、自動的に点灯するようになっている。これにより、照明装置24が、道しるべとなり、目的の場所に正確に、かつ、安全に行き着くことができる。
【0083】
なお、自分の居室から出てきた場合には、例えば、自分の居室から洗面所までの通路において、照明装置24を点灯するように設定してもよい。このとき、自分だけのオリジナルな光の色を設定できるようにしても良い。
【0084】
(第1変形例)
図16は、第5実施形態に係る建物構造の第1変形例を模式的に示す側断面図である。なお、図16では、ルーバー14の図示を省略している。第1変形例は、集合住宅において、照明装置24を道しるべとして用いた例である。
【0085】
第1変形例では、図16に示すように、共同部分の敷地入口502・駐車場504・建物入口506・エレベータ(階段)508・各住居玄関510の道のりに沿って照明装置24が配設されている。
【0086】
第1変形例は、住居のカギ(例えば、カードキーやスマートキー)が有する識別情報を検知する検知装置(図示省略)が設けられている。これにより、周りが暗くなってから、住居のカギ(例えば、カードキーやスマートキー)を持った人が、敷地内に入ると、識別情報検知され、その検知された識別情報に基づき、その人の住居の玄関までの照明装置24のみが点灯するようになっている。
【0087】
これにより、照明装置24が、共同部分の敷地入口502から住居玄関510までの道しるべとなる。この構成では、共同部分の敷地入口502から住居玄関510までの必要な箇所しか点灯しないため、省エネルギが図れる。
【0088】
また、キーを持たない人が敷地内に入り込んだ場合には、すべての照明装置24が点灯し、警告するようにしても良い。また、来訪者に対しては、インターホンで対応した後に、住民の任意で、共同部分の敷地入口502から住居玄関510までの照明装置24のスイッチを入れることで、誘導灯として用いても良い。照明装置24の色は、住居ごとにオリジナルの色とすることができる。
【0089】
(第2変形例)
図17は、第5実施形態に係る建物構造の第2変形例の要部を模式的に示す側断面図である。なお、図17では、ルーバー14の図示を省略している。第2変形例は、ホテルにおいて、照明装置24を道しるべとして用いた例である。
【0090】
第2変形例では、図17に示すように、エントランスホール552・エレベータ(階段)554・各部屋556・自販機コーナー(図示省略)までの道のりに沿って照明装置24が配設されている。
【0091】
ホテルの受付558にて、ホテルの受付者560の操作により、客562の部屋までの照明装置24を点灯させて誘導する。これにより、客562は、点灯された照明装置24をたどることで、自己の部屋へたどり着くことができる。
【0092】
また、照明装置24の光の色は、図18に示すように、客ごとに変えることにより、複数人を同時に案内することができる。具体的には、例えば、客562Aを部屋556Aまで、照明装置24の青色の光によって案内し、客562Bを部屋556Bまで、照明装置24の黄色の光によって案内することができる。
【0093】
また、非常時においては、無条件で各フロアの非常口まで照明装置24を点灯させるように構成することもできる。なお、第5実施形態の構成は、第1変形例及び第2変形例を含めて、第2実施形態の構成、第3実施形態の構成及び第4実施形態の構成に対しても適用しても良い。
【0094】
[第6実施形態]
次に、第6実施形態に係る建物構造について説明する。図19は、第6実施形態に係る建物構造を模式的に示す側断面図である。なお、第1実施形態と同一に構成された部分については、同一符号を付して、適宜、説明を省略する。
【0095】
第6実施形態に係る建物構造600は、図19に示すように、第1実施形態における筐体26の内部に配設された電源30に替えて、筐体26の外部であって、上グレーチング12と下グレーチング11との間に配設された蓄電池602を備えている。
【0096】
蓄電池602には、太陽光パネル606によって発電された電気が貯められるようになっている。これにより、昼間に太陽光パネル606によって発電して、蓄電池602に電気を貯め、夜には、蓄電池602に貯めた電力によって、照明装置24で照明することができる。この構成によれば、ルーバー14を開放することで1階と2階との間で通気され、蓄電池602を冷却することができる。
【0097】
なお、第6実施形態においては、上グレーチング12と下グレーチング11との間の温度に基づき、ルーバー14を開閉する構成としても良い。具体的には、図20に示すように、上グレーチング12と下グレーチング11との間に、温度計610が配設されている。この温度計610が測定した温度情報が、制御部612に入力されるようになっている。
【0098】
制御部612は、入力された入力温度と、予め設定された基準温度とを比較して、入力温度が基準温度以上である場合には、ルーバー14を開くようになっている。基準温度は、例えば、28℃とされる。なお、上記の基準温度は、28℃である場合に限られず、任意の温度に設定することが可能である。これにより、1階と2階との間で通気され、蓄電池602を効果的に冷却することができる。
【0099】
また、発電する構成としては、太陽光パネル606に限られず、ルーバー14を開放することで1階と2階との間で生じる対流による風力発電を用いても良い。また、人が廊下を歩く振動を利用する圧電素子による発電を用いても良い。なお、これらの発電の態様を組み合わせて実施することもできる。
【0100】
(第1変形例)
図21は、第6実施形態に係る建物構造の第1変形例を模式的に示す概略図である。第1変形例では、1階の一部に駐車場スペース650が設けられている。蓄電池602には、図21に示すように、予め登録された自動車のバッテリーに電気的に接続可能な接続端子を一端部に有する充電ケーブル652の他端部が電気的に接続されている。この充電ケーブル652を駐車場スペース650へ下降させるとともに、その下降させた充電ケーブル652を上昇させる昇降装置654が、上グレーチング12と下グレーチング11との間に配設されている。
【0101】
予め登録された自動車656を検知する検知装置(図示省略)が設けられており、検知装置656が、予め登録された自動車656が駐車場スペース650に進入したことを検知すると、昇降装置654は、充電ケーブル652を下グレーチング11の貫通孔11Aを通じて駐車場スペース650へ下降させる。これにより、自動車656の利用者は、充電ケーブル652を自動車656のバッテリーに接続して充電することができる。
【0102】
自動車656のバッテリーへの充電が終了した後は、自動車656の利用者の昇降装置654に対する操作等により、充電ケーブル652が上グレーチング12と下グレーチング11との間に収納されるようになっている。
【0103】
以上のように、予め登録された自動車656の駐車スペース650の進入により、充電ケーブル652の接続端子652Aが自動的に駐車スペースへ下降されるので、自動車656の利用者の利便性が向上する。また、充電ケーブル652は、使用されないときにおいて、上グレーチング12と下グレーチング11との間に収納されるので、邪魔にならない。また、充電ケーブル652を駐車場スペース650へ下降させる際に、下グレーチング11の貫通孔11Aを利用して充電ケーブル652を通すので、充電ケーブル652を通すための通し孔等を天井部分に形成する必要がない。
【0104】
なお、第1変形例では、蓄電池602が、照明装置24へ電力を供給せず、充電ケーブル652へのみ電力を供給刷る構成であってもよい。
また、第6実施形態の構成は、第1変形例を含めて、第2実施形態の構成、第3実施形態の構成、第4実施形態の構成及び第5実施形態の構成に対しても適用しても良い。
【0105】
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、種々の変形、変更、改良が可能である。
【符号の説明】
【0106】
10,200,300,400,500,600 建物構造
11 下グレーチング(天井部材)
11A 貫通孔
12 上グレーチング(床部材)
12A 貫通孔
14 ルーバー(遮断手段)
24 照明装置(照明手段)
52 窓(建具)
214 スライドカバー(遮断手段)
426 寒色系光源
428 暖色系光源
430 制御部
602 蓄電池
【技術分野】
【0001】
本発明は、上下階の間での透光及び通気を可能とする複数の貫通孔が形成された床部材を備える建物構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、グレーチングで構成された床パネルを吹き抜け部に設置し、上下階の間で透光及び通気を可能とする室内空間構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−265987号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された構造では、自然任せで採光や通気がなされるため、採光や通気を制御できず、採光や通気が不要な場合であっても、採光や通気がなされてしまう。
【0005】
本発明は、上下階の間での透光及び通気を可能とする複数の貫通孔が形成された床部材を備える建物構造において、上下階の間での採光や通気を制御できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に係る建物構造は、上下階の間に配設されると共に上階の床を構成し、かつ、前記上下階の間での透光及び通気を可能とする複数の貫通孔が形成された床部材と、前記床部材の下方に配設され、前記上下階の間での透光及び通気を遮断可能な遮断手段と、を備える。
【0007】
この構成によれば、上階の床を構成する床部材の貫通孔を通じて、上下階の間で透光及び通気がなされる。この透光及び通気は、遮断手段によって遮断できる。従って、遮断手段を作動させ、又は作動させないことにより、上下階の間での採光や通気を制御できる。
【0008】
本発明の請求項2に係る建物構造は、前記貫通孔に着脱可能に差し込まれ、前記上階を照明する照明手段を備える。
【0009】
この構成によれば、床部材の貫通孔に差し込まれた照明手段を取り外して、他の貫通孔に付け替えることができる。これにより、床部材に対する照明手段の設置場所を自由に変えることができる。
【0010】
本発明の請求項3に係る建物構造は、前記照明手段は、寒色系の光を発する寒色系光源と、暖色系の光を発する暖色系光源と、を有して構成され、前記寒色系光源及び前記暖色系光源のそれぞれを所定タイミングで動作させる制御部を備える。
【0011】
この構成によれば、制御部が、寒色系光源及び暖色系光源のそれぞれを所定タイミングで動作させる。寒色系光源が動作されると、寒色系の光によって上階が照明される。これにより、上階の空間において、涼しさを演出することができる。また、暖色系光源が動作されると、暖色系の光によって上階が照明される。これにより、上階の空間において、温かみを演出することができる。
【0012】
本発明の請求項4に係る建物構造は、前記照明手段は、起点から目標箇所まで複数配設され、検知された識別情報に基づき起点から目標箇所まで点灯する。
【0013】
この構成によれば、検知された識別情報に基づき、起点から目標箇所まで複数配設された照明手段が点灯する。これにより、起点から目標箇所まで点灯する複数の照明手段によって、識別情報を所持する者を起点から目標箇所まで誘導できる。
【0014】
本発明の請求項5に係る建物構造は、開閉可能な建具を備え、前記遮断手段は、前記建具の閉鎖に連動して前記上下階の間での透光及び通気を遮断し、前記建具の開放に連動して前記上下階の間での透光及び通気を可能にする。
【0015】
この構成によれば、建具の閉鎖に連動して上下階の間での透光及び通気が遮断され、建具の開放に連動して上下階の間での透光及び通気が可能になる。建具の開閉操作と別個に遮断手段の操作をすることなく、開放された建具から入る光・風を、上下階の間で透光・通気させることができる。
【0016】
本発明の請求項6に係る建物構造は、前記遮断手段の下方に設けられると共に下階の天井を構成し、かつ、前記上下階の間での透光及び通気を可能とする複数の貫通孔が形成された天井部材を備える。
【0017】
この構成によれば、下階の天井を構成する天井部材の貫通孔及び床部材の貫通孔を通じて、上下階の間で透光及び通気がなされる。この透光及び通気は、遮断手段によって遮断できる。ここで、請求項9の構成では、遮断手段が天井部材によって隠れるので、下階の天井の見栄えが良くなる。
【0018】
本発明の請求項7に係る建物構造は、前記床部材と前記天井部材との間に配設され、前記照明手段に電力を供給可能な蓄電池を備える。
【0019】
この構成によれば、蓄電池に貯められた電力を照明手段に供給できる。ここで、蓄電池は、床部材と天井部材との間に配設されているので、床部材及び天井部材の貫通孔を通じた通気により、蓄電池の冷却を行うことができる。
【0020】
本発明の請求項8に係る建物構造は、前記床部材と前記天井部材との間の気温が所定温度に達すると、前記遮断手段を作動させて前記上下階の間での通気を可能とする駆動制御部を備える。
【0021】
この構成によれば、床部材と天井部材との間の気温が所定温度に達すると、駆動制御部によって、遮断手段が作動され、上下階の間での通気が可能な状態となる。これにより、床部材と天井部材との間の気温が上昇した場合でも、床部材及び天井部材の貫通孔を通じた通気により、蓄電池の効果的に冷却を行うことができる。
【0022】
本発明の請求項9に係る建物構造は、前記天井部材の下方に設けられた駐車スペースと、予め登録された自動車のバッテリーに電気的に接続可能な接続端子を一端部に有すると共に他端部が前記蓄電池に電気的に接続され、前記自動車の前記駐車スペースへの進入が検知されると前記天井部材の貫通孔を通じて前記接続端子が前記駐車スペースへ下降される充電ケーブルと、を備える。
【0023】
この構成によれば、予め登録された自動車が、天井部材の下方の駐車スペースに進入すると、蓄電池に接続された充電ケーブルの接続端子が、天井部材の貫通孔を通じて駐車スペースへ下降される。これにより、予め登録された自動車の利用者は、充電ケーブルを自動車のバッテリーに接続して充電することができる。このように、予め登録された自動車の駐車スペースの進入により、充電ケーブルの接続端子が自動的に駐車スペースへ下降されるので、自動車の利用者の利便性が向上する。
【発明の効果】
【0024】
本発明は、上記構成としたので、上下階の間での透光及び通気を可能とする複数の貫通孔が形成された床部材を備える建物構造において、上下階の間での採光や通気を制御できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】第1実施形態に係る建物構造を概略的に示す斜視図である。
【図2】第1実施形態に係る建物構造において、上グレーチングを開いた状態を示し斜視図である。
【図3】第1実施形態に係る建物構造の要部を拡大して示す斜視図である。
【図4】第1実施形態に係るルーバーの開閉機構を模式的に示す側断面図である。
【図5】第1実施形態に係るルーバーの開閉機構の変形例を模式的に示す側断面図である。
【図6】第1実施形態に係る照明装置を示す斜視図である。
【図7】第1実施形態に係る照明装置の上グレーチングへの取付を説明するための説明図である。
【図8】第1実施形態に係る照明装置を作動させた状態を示す側断面図である。
【図9】第2実施形態に係る建物構造の要部を模式的に示す側断面図である。
【図10】第2実施形態に係る建物構造において、1階と2階との間での透光及び通気を遮断した遮断状態を示す側断面図である。
【図11】第3実施形態に係る建物構造の要部を模式的に示す側断面図である。
【図12】第3実施形態に係る建物構造の変形例の要部を模式的に示す側断面図である。
【図13】第4実施形態に係る建物構造の要部を模式的に示す側断面図である。
【図14】第4実施形態に係る建物構造の第1変形例の要部を模式的に示す側断面図である。
【図15】第5実施形態に係る建物構造を概略的に示す斜視図である。
【図16】第5実施形態に係る建物構造の第1変形例を模式的に示す側断面図である。
【図17】第5実施形態に係る建物構造の第2変形例を模式的に示す側断面図である。
【図18】第5実施形態に係る建物構造の第2変形例において、複数人を同時に部屋へ案内する場合を示す側断面図である。
【図19】第6実施形態に係る建物構造を模式的に示す概略図である。
【図20】第6実施形態に係る建物構造を模式的に示す概略図である。
【図21】第6実施形態に係る建物構造の第1変形例の要部を模式的に示す側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
(第1実施形態に係る建物構造)
まず、第1実施形態に係る建物構造を説明する。図1は、第1実施形態に係る建物構造を概略的に示す斜視図である。
【0027】
建物構造10は、図1に示すように、1階と2階との間に配設され2階の床を構成する床部材としてのグレーチング12と、1階と2階との間に配設され1階の天井を構成する天井部材としてのグレーチング11と、を備えている。以下、グレーチング11とグレーチング12との区別をつけるために、グレーチング11の上側に配設されたグレーチング12を上グレーチング12と称し、グレーチング11を下グレーチング11と称する。
【0028】
上グレーチング12は、例えば、人が通行する方向に沿って(具体的には、玄関口が向く方向に対して垂直な方向に)複数枚が配列されて、2階の廊下部分をなしている。下グレーチング11は、例えば、上グレーチング12の配列方向に沿って配列されて、1階の廊下の天井部分をなしている。なお、上グレーチング12及び下グレーチング11の配列方向は、上記の方向に限られるものではなく、適宜、設計変更可能である。
【0029】
下グレーチング11及び上グレーチング12は、図2及び図3に示すように、矩形の板状に形成されている。下グレーチング11及び上グレーチング12には、それぞれ、1階と2階との間での透光及び通気を可能とする複数の貫通孔11A・12Aが形成されている。
【0030】
これにより、例えば、2階の廊下の長手方向一端部に配設された窓52からの太陽光は、図1の矢印Aで示すように、貫通孔11A・12Aを通過して1階に達するようになっている。また、1階からの風は、図1の矢印Bで示すように、貫通孔11A・12Aを通過して2階へ達するようになっている。
【0031】
窓52からの太陽光が貫通孔11A・12Aを通過することで形成される上グレーチング12及び下グレーチング11の影は、1階の壁54に映し出され、1階の空間に変化をつけられるようになっている。なお、図1に示すように、上グレーチング12及び下グレーチング11の影がきれいに映し出されるように、スクリーン51やミラー等を1階の壁54に設けても良い。
【0032】
各下グレーチング11は、建物構造10の構造体を構成する壁54及び壁55に対して固定されている。各上グレーチング12は、図2に示すように、複数の居室のドア56と対向する壁55に対して開閉可能に取り付けられている。具体的には、上グレーチング12は、一端部がヒンジ(図示省略)によって壁55に取り付けられることで、他端部が持ち上げられて開かれるようになっている。このように、上グレーチング12を開くことにより、上グレーチング12と下グレーチング11との間に配設された後述のルーバー14や照明装置24にアクセスできるようになっている。なお、図1においては、ドア56と対向する壁55の図示を省略している。
【0033】
また、下グレーチング11及び上グレーチング12は、壁54及び壁55以外の梁や柱などの構造体に対して固定又は取り付けられていても良い。また、下グレーチング11及び上グレーチング12は、壁54や壁55や梁や柱などの構造体に直接、固定又は取り付けられる構成に限られず、当該構造体に設けられた取付部材を介して、当該構造体に固定又は取り付けられていても良い。当該取付部材としては、例えば、下グレーチング11及び上グレーチング12の外周を囲むように枠状に形成された枠状部材とすることができる。
【0034】
下グレーチング11と上グレーチング12との間には、図1及び図3に示すように、1階と2階との間での透光及び通気を遮断可能な遮断手段としてのルーバー14が配設されている。すなわち、ルーバー14は、下グレーチング11の上方であって、かつ、上グレーチング12の下方に配設されている。
【0035】
ルーバー14は、図4に示すように、回動軸14Bによって回動可能に、壁54及び壁55(図2参照)に支持された複数の羽板14Aで構成されている。ルーバー14には、羽板14Aの向きを変更することで、ルーバー14を開閉する開閉機構16が設けられている。
【0036】
開閉機構16は、例えば、羽板14Aの配列方向に沿って配設された第1リンク部材18と、第1リンク部材18に連結された第2リンク部材20と、第2リンク部材20を回動させる駆動モータ22と、を備えている。
【0037】
第1リンク部材18は、回動軸14Bから外れた位置で各羽板14Aに対して回動可能に連結されている。第2リンク部材20は、長手方向一端部が駆動モータ22の駆動軸に回動可能に支持されている。第2リンク部材20の長手方向他端部には、第1リンク部材18の長手方向一端部を、回動可能であって、かつ、第2リンク部材20長手方向に沿ってスライド移動可能に支持するための長孔20Aが形成されている。なお、駆動モータ22は、スイッチ25の操作により作動するようになっている。
【0038】
これにより、駆動モータ22は、第1リンク部材18をその長手方向の一方へ移動させることで各羽板14Aが倒れてルーバー14が閉まる閉位置と、第1リンク部材18をその長手方向の他方へ移動させることで各羽板14Aが起きてルーバー14が開く開位置と、の間で、第2リンク部材20を回動するようになっている。
【0039】
なお、上述した開閉機構16は、一例であって、種々の機械要素を用いて構成することが可能である。例えば、開閉機構16としては、図5に示すように、第2リンク部材20に替えて、長手方向一端部が操作部23Bとされた操作レバー23を用いても良い。操作レバー23の長手方向中央部が回動軸23Cによって回動可能に支持されている。操作レバー23の長手方向他端部には、第2リンク部材20における長孔20Aと同様に機能する長孔23Aが形成されている。
【0040】
これにより、第1リンク部材18をその長手方向の一方へ移動させることで各羽板14Aが倒れてルーバー14が閉まる閉位置と、第1リンク部材18をその長手方向の他方へ移動させることで各羽板14Aが起きてルーバー14が開く開位置と、の間で、操作レバー23を回動操作できるようになっている。
【0041】
また、ルーバー14及び開閉機構16は、下グレーチング11及び上グレーチング12と同様に、壁54及び壁55以外の梁や柱などの構造体に対して支持されていても良い。また、ルーバー14及び開閉機構16は、壁54や壁55や梁や柱などの構造体に直接、支持される構成に限られず、当該構造体に設けられた支持部材を介して、当該構造体に支持されていても良い。
【0042】
図3に示すように、上グレーチング12の貫通孔12Aに着脱可能に差し込まれ、2階を照明する照明手段としての照明装置24が設けられている。
【0043】
照明装置24は、図6に示すように、直方体形状に形成された筐体26を備えている。筐体26の内部には、LED光源28と、LED光源28へ電力を供給する電源30と、が設けられている。
【0044】
LED光源28は、筐体26に設けられたガラス等の透明部材32を通じて、筐体26外部に光を照射するようになっている。電源30には、スイッチ38の操作による駆動及び停止(オンオフ)の信号を送る信号線34が接続されている。信号線34等の配線類も上グレーチング12と下グレーチング11との間に配設されている。配線類は、壁54又は壁55側の端に寄せて配設されことで目立たないようになっている。
【0045】
筐体26の側部には、上グレーチング12の貫通孔12Aに筐体26を着脱可能に固定するための板バネ36が取り付けられている。
【0046】
板バネ36は、図7に示すように、筐体26より離れるように筐体26の側部から図7における斜め上方へ延びる基端部36Aと、筐体26より離れるように基端部36Aの先端から図7における斜め下方へ延びる中間部36Bと、筐体26より離れるように中間部36Bの先端から図7における斜め上方へ延びる先端部36Cと、を備えて構成されている。なお、図7における上方とは、照明装置24の光照射方向であって、図7における下方とは、照明装置24の光照射方向の逆方向である。
【0047】
中間部36Bが基端部36Aに対して折り畳まれることで、板バネ36は弾性変形する。板バネ36が弾性変形した変形状態において、照明装置24は、上グレーチング12の貫通孔12Aに差込可能とされる。弾性変形した板バネ36の中間部36Bは、先端部が外側に広がる方向に付勢される。これにより、上グレーチング12の貫通孔12Aに差し込まれた照明装置24は、上グレーチング12に対して固定される。
【0048】
(第1実施形態に係る作用)
次に、第1実施形態に係る作用を説明する。
【0049】
第1実施形態に係る建物構造10によれば、駆動モータ22が第2リンク部材20を開位置へ回動することにより、ルーバー14が開かれる。ルーバー14が開かれた状態において、上グレーチング12の貫通孔12A及び下グレーチング11の貫通孔11Aを通じて、1階と2階との間の透光及び通気がなされる。
【0050】
駆動モータ22が第2リンク部材20を閉位置へ回動することにより、ルーバー14が閉じられる。ルーバー14が閉じられた状態においては、1階と2階との間の透光及び通気が遮断される。従って、ルーバー14の開閉により、1階と2階との間での採光や通気を制御できる。
【0051】
また、照明装置24は、スイッチ38の操作によって駆動されて、2階を照明する。本実施形態では、照明装置24は、貫通孔12Aに対して着脱できるので、他の貫通孔12Aに付け替えることができる。このため、上グレーチング12に対する照明装置24の設置場所を自由に変えることができる。
【0052】
なお、照明装置24は、下グレーチング11の貫通孔11Aに着脱可能に差し込まれ、1階を照明する照明手段として用いてもよい。この場合も、照明装置24は、貫通孔11Aに対して着脱されるので、他の貫通孔11Aに付け替えることができる。このため、下グレーチング11に対する照明装置24の設置場所を自由に変えることができる。
【0053】
また、上記の実施形態は、上グレーチング12及び下グレーチング11が1階と2階との間に配設される構成であったが、上グレーチング12及び下グレーチング11が2階と3階との間に配設される構成であっても良く、上グレーチング12及び下グレーチング11がいずれかの上下階の間に配設される構成であれば良い。
【0054】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る建物構造について説明する。図9及び図10は、第2実施形態に係る建物構造の要部を模式的に示す側断面図である。なお、第1実施形態と同一に構成された部分については、同一符号を付して、適宜、説明を省略する。
【0055】
第2実施形態に係る建物構造200は、第1実施形態におけるルーバー14に替えて、1階と2階との間での透光及び通気を遮断可能な遮断手段としてのスライドカバー214を備えている。
【0056】
スライドカバー214は、下グレーチング11の上面に沿ってスライド可能にその上面に設けられている。スライドカバー214には、下グレーチング11の貫通孔11Aと略同一の大きさ、かつ、略同一間隔で形成された開口部214Aが形成されている。また、スライドカバー214には、下グレーチング11の貫通孔11A以上の大きさとされると共に、貫通孔11Aと略同一間隔で形成された遮蔽部214Bが形成されている。遮蔽部214Bと開口部214Aとは、図9及び図10に示すように、側断面視にて、交互に配置されている。
【0057】
スライドカバー214は、具体的には、例えば、両側の側端部に配設された一対のレール(図示省略)によって、下グレーチング11の上面に沿ってスライド可能に支持される構成となっている。さらに、スライドカバー214は、下グレーチング11の貫通孔11Aとスライドカバー214の開口部214Aとが略一致する開放位置と、下グレーチング11の貫通孔11Aとスライドカバー214の遮蔽部214Bとが略一致する閉鎖位置と、で位置決めされるストッパー(図示省略)が、前記一対のレールに設けられている。
【0058】
このように、第2実施形態では、第1実施形態におけるルーバー14と異なり、スライドカバー214は上グレーチング12及び下グレーチング11に対して間隔をおいて配設されるのではなく、下グレーチング11の貫通孔11Aを遮蔽することにより、スライドカバー214が下グレーチング11の上面に接触して配設される。
【0059】
これにより、遮断手段が上グレーチング12及び下グレーチング11に対して間隔をおいて配設される構成に比べて、上グレーチング12と下グレーチング11との間に大きなスペースを確保することができる。また、第2実施形態の構成では、下グレーチング11の貫通孔11Aを遮蔽すれば通気が遮断されるのに対して、下グレーチング11の貫通孔11Aから離れた位置で通気を遮断する構成では、上グレーチング12と下グレーチング11との間の空間全体を遮蔽する必要がある。従って、第2実施形態の構成によれば、下グレーチング11の貫通孔11Aから離れた位置で通気を遮断する構成に比べて、遮断手段を構成するスライドカバー214の大きさを小さくできる。
【0060】
なお、スライドカバー214をスライド移動させる移動機構、開放位置と閉鎖位置とに位置決めする位置決め機構は、上記の構成に限られず、種々の構成とすることが可能である。
【0061】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る建物構造について説明する。図11は、第3実施形態に係る建物構造の要部を模式的に示す側断面図である。なお、第1実施形態と同一に構成された部分については、同一符号を付して、適宜、説明を省略する。
【0062】
第3実施形態に係る建物構造300は、2階部分に設けられた窓52と、ルーバー14と、を連動して開閉する構成とされている。
【0063】
具体的には、図11に示すように、建物構造300は、窓52を開閉駆動する駆動部302と、この駆動部302と上述の駆動モータ22とを作動させるための操作部としての操作スイッチ304と、を備えている。
【0064】
この構成によれば、操作スイッチ304をオンにすると、駆動部302が窓52を開放すると共に、駆動モータ22がルーバー14を開放する。このように、窓52の開放とルーバー14の開放が連動して行われる。これにより、窓52からの風は、上グレーチング12及び下グレーチング11を通過して、1階へ達することができる。
【0065】
(第1変形例)
第1変形例は、窓52とルーバー14とを連動して開閉する第3実施形態の構成の変形例である。図12は、第3実施形態に係る建物構造の第1変形例の要部を模式的に示す側断面図である。
【0066】
第1変形例では、図12に示すように、2階部分に設けられた窓52の開閉を検知した検知結果に基づき、ルーバー14を開閉駆動する駆動モータ22を制御する制御部310が設けられている。
【0067】
この構成によれば、窓52が開放されると、その開放を検知した検知結果が制御部310に入力される。制御部310は、その検知結果が入力されると、駆動モータ22を作動させて、ルーバー14を開放する。これにより、窓52からの風は、上グレーチング12及び下グレーチング11を通過して、1階へ達することができる。
【0068】
なお、第3実施形態は、第1変形例を含めて、窓52以外の建具の開閉に対して、連動してルーバー14が開閉される構成であってもよい。また、第3実施形態の構成は、第1変形例を含めて、第2実施形態の構成に対しても適用しても良い。
【0069】
[第4実施形態]
次に、第4実施形態に係る建物構造について説明する。図13は、第4実施形態に係る建物構造の要部を模式的に示す側断面図である。なお、第1実施形態と同一に構成された部分については、同一符号を付して、適宜、説明を省略する。
【0070】
第4実施形態に係る建物構造400では、複数の照明装置24が、それぞれ、寒色系の光を発する寒色系光源426と、暖色系の光を発する暖色系光源428と、を備えている。寒色系光源426は、具体的には、青色の光を照射するLED光源で構成されている。暖色系光源428は、具体的には、オレンジ色の光を照射するLED光源で構成されている。
【0071】
第4実施形態に係る建物構造400は、さらに、寒色系光源426及び暖色系光源428のそれぞれを所定のタイミングで動作させる制御部430を備えている。
【0072】
制御部430が寒色系光源426及び暖色系光源428のそれぞれを動作させる所定タイミングは、具体的には、上グレーチング12と下グレーチング11との間の気温、すなわち、1階と2階との間の気温が、所定温度に達するタイミングである。寒色系光源426における所定温度は、暖色系光源428における所定温度よりも高い温度に設定され、寒色系光源426と暖色系光源428とは、異なるタイミングで動作されるようになっている。
【0073】
本実施形態では、上グレーチング12と下グレーチング11との間に、温度計402が配設されている。この温度計402が測定した温度情報が、制御部430に入力されるようになっている。
【0074】
制御部430は、入力された入力温度と、予め設定された基準温度とを比較して、入力温度が基準温度以上である場合には、寒色系光源426を動作させ、基準温度未満である場合には、暖色系光源428を動作させる。基準温度は、例えば、23℃とされる。すなわち、この例では、1階と2階との間の気温が23℃以上に達するタイミングで、寒色系光源426が動作され、1階と2階との間の気温が23℃未満に達するタイミングで、暖色系光源428が動作される。
【0075】
これにより、気温が比較的に高いときに、寒色系光源426の照明により涼しさを演出でき、気温が比較的に低いときに、暖色系光源428の照明により温かみを演出できる。
【0076】
なお、上記の基準温度は、23℃である場合に限られず、任意の温度に設定することが可能である。また、暖色系の色としては、例えば、赤や黄色であっても良く、寒色系の色としては、例えば、紫であっても良く、光の色を任意に決めることが可能である。また、温度計402は、1階又は2階に配設しても良く、1階又は2階の気温に基づいて、照明装置24を動作させるタイミングを決定しても良い。
【0077】
(第1変形例)
図14は、第4実施形態に係る建物構造の第1変形例の要部を模式的に示す側断面図である。第1変形例では、制御部430が寒色系光源426及び暖色系光源428のそれぞれを動作させる所定タイミングが、所定スケジュールで決定されたタイミングとされている。
【0078】
本変形例では、上グレーチング12と下グレーチング11との間には、タイマー442が配設されている。このタイマー442には、一日の時間帯が記憶されており、タイマー442は、1日の時間帯に対応させて、自動的に、寒色系光源426及び暖色系光源428のそれぞれを動作させるようになっている。タイマー442は、例えば、早朝において寒色系光源426を動作させ、昼間において寒色系光源426及び暖色系光源428のいずれも動作せず、夕方において暖色系光源428を動作させる。
【0079】
これにより、寒色系の光の作用により、眠っていた頭を覚ますことで、目覚めの良い朝を演出できる。また、暖色系の光の作用により、気持ちを落ち着かせ、就寝に向けて、気持ちをリラックスさせることができる。このように、太陽光と同じように、照明の色を変化させることにより、家の中にいても、自然に、体のサーカディアン・リズムを整え、体調を良好に維持できる。
なお、第4実施形態の構成は、第1変形例を含めて、第2実施形態の構成及び第3実施形態の構成に対しても適用しても良い。
【0080】
[第5実施形態]
次に、第5実施形態に係る建物構造について説明する。図15は、第5実施形態に係る建物構造を概略的に示す斜視図である。なお、第1実施形態と同一に構成された部分については、同一符号を付して、適宜、説明を省略する。
【0081】
第5実施形態に係る建物構造500では、複数の照明装置24は、廊下を人が通行する通行方向に沿って、上グレーチング12に配列されている。また、照明装置24は、各居室のドア56の前方においても目印として上グレーチング12に配設されている。なお、照明装置24は、1階から2階へ上がるための階段や洗面所にも配設されている。
【0082】
照明装置24は、フットライト(常夜灯)として、2階の空間が暗くなると、自動的に点灯するようになっている。これにより、照明装置24が、道しるべとなり、目的の場所に正確に、かつ、安全に行き着くことができる。
【0083】
なお、自分の居室から出てきた場合には、例えば、自分の居室から洗面所までの通路において、照明装置24を点灯するように設定してもよい。このとき、自分だけのオリジナルな光の色を設定できるようにしても良い。
【0084】
(第1変形例)
図16は、第5実施形態に係る建物構造の第1変形例を模式的に示す側断面図である。なお、図16では、ルーバー14の図示を省略している。第1変形例は、集合住宅において、照明装置24を道しるべとして用いた例である。
【0085】
第1変形例では、図16に示すように、共同部分の敷地入口502・駐車場504・建物入口506・エレベータ(階段)508・各住居玄関510の道のりに沿って照明装置24が配設されている。
【0086】
第1変形例は、住居のカギ(例えば、カードキーやスマートキー)が有する識別情報を検知する検知装置(図示省略)が設けられている。これにより、周りが暗くなってから、住居のカギ(例えば、カードキーやスマートキー)を持った人が、敷地内に入ると、識別情報検知され、その検知された識別情報に基づき、その人の住居の玄関までの照明装置24のみが点灯するようになっている。
【0087】
これにより、照明装置24が、共同部分の敷地入口502から住居玄関510までの道しるべとなる。この構成では、共同部分の敷地入口502から住居玄関510までの必要な箇所しか点灯しないため、省エネルギが図れる。
【0088】
また、キーを持たない人が敷地内に入り込んだ場合には、すべての照明装置24が点灯し、警告するようにしても良い。また、来訪者に対しては、インターホンで対応した後に、住民の任意で、共同部分の敷地入口502から住居玄関510までの照明装置24のスイッチを入れることで、誘導灯として用いても良い。照明装置24の色は、住居ごとにオリジナルの色とすることができる。
【0089】
(第2変形例)
図17は、第5実施形態に係る建物構造の第2変形例の要部を模式的に示す側断面図である。なお、図17では、ルーバー14の図示を省略している。第2変形例は、ホテルにおいて、照明装置24を道しるべとして用いた例である。
【0090】
第2変形例では、図17に示すように、エントランスホール552・エレベータ(階段)554・各部屋556・自販機コーナー(図示省略)までの道のりに沿って照明装置24が配設されている。
【0091】
ホテルの受付558にて、ホテルの受付者560の操作により、客562の部屋までの照明装置24を点灯させて誘導する。これにより、客562は、点灯された照明装置24をたどることで、自己の部屋へたどり着くことができる。
【0092】
また、照明装置24の光の色は、図18に示すように、客ごとに変えることにより、複数人を同時に案内することができる。具体的には、例えば、客562Aを部屋556Aまで、照明装置24の青色の光によって案内し、客562Bを部屋556Bまで、照明装置24の黄色の光によって案内することができる。
【0093】
また、非常時においては、無条件で各フロアの非常口まで照明装置24を点灯させるように構成することもできる。なお、第5実施形態の構成は、第1変形例及び第2変形例を含めて、第2実施形態の構成、第3実施形態の構成及び第4実施形態の構成に対しても適用しても良い。
【0094】
[第6実施形態]
次に、第6実施形態に係る建物構造について説明する。図19は、第6実施形態に係る建物構造を模式的に示す側断面図である。なお、第1実施形態と同一に構成された部分については、同一符号を付して、適宜、説明を省略する。
【0095】
第6実施形態に係る建物構造600は、図19に示すように、第1実施形態における筐体26の内部に配設された電源30に替えて、筐体26の外部であって、上グレーチング12と下グレーチング11との間に配設された蓄電池602を備えている。
【0096】
蓄電池602には、太陽光パネル606によって発電された電気が貯められるようになっている。これにより、昼間に太陽光パネル606によって発電して、蓄電池602に電気を貯め、夜には、蓄電池602に貯めた電力によって、照明装置24で照明することができる。この構成によれば、ルーバー14を開放することで1階と2階との間で通気され、蓄電池602を冷却することができる。
【0097】
なお、第6実施形態においては、上グレーチング12と下グレーチング11との間の温度に基づき、ルーバー14を開閉する構成としても良い。具体的には、図20に示すように、上グレーチング12と下グレーチング11との間に、温度計610が配設されている。この温度計610が測定した温度情報が、制御部612に入力されるようになっている。
【0098】
制御部612は、入力された入力温度と、予め設定された基準温度とを比較して、入力温度が基準温度以上である場合には、ルーバー14を開くようになっている。基準温度は、例えば、28℃とされる。なお、上記の基準温度は、28℃である場合に限られず、任意の温度に設定することが可能である。これにより、1階と2階との間で通気され、蓄電池602を効果的に冷却することができる。
【0099】
また、発電する構成としては、太陽光パネル606に限られず、ルーバー14を開放することで1階と2階との間で生じる対流による風力発電を用いても良い。また、人が廊下を歩く振動を利用する圧電素子による発電を用いても良い。なお、これらの発電の態様を組み合わせて実施することもできる。
【0100】
(第1変形例)
図21は、第6実施形態に係る建物構造の第1変形例を模式的に示す概略図である。第1変形例では、1階の一部に駐車場スペース650が設けられている。蓄電池602には、図21に示すように、予め登録された自動車のバッテリーに電気的に接続可能な接続端子を一端部に有する充電ケーブル652の他端部が電気的に接続されている。この充電ケーブル652を駐車場スペース650へ下降させるとともに、その下降させた充電ケーブル652を上昇させる昇降装置654が、上グレーチング12と下グレーチング11との間に配設されている。
【0101】
予め登録された自動車656を検知する検知装置(図示省略)が設けられており、検知装置656が、予め登録された自動車656が駐車場スペース650に進入したことを検知すると、昇降装置654は、充電ケーブル652を下グレーチング11の貫通孔11Aを通じて駐車場スペース650へ下降させる。これにより、自動車656の利用者は、充電ケーブル652を自動車656のバッテリーに接続して充電することができる。
【0102】
自動車656のバッテリーへの充電が終了した後は、自動車656の利用者の昇降装置654に対する操作等により、充電ケーブル652が上グレーチング12と下グレーチング11との間に収納されるようになっている。
【0103】
以上のように、予め登録された自動車656の駐車スペース650の進入により、充電ケーブル652の接続端子652Aが自動的に駐車スペースへ下降されるので、自動車656の利用者の利便性が向上する。また、充電ケーブル652は、使用されないときにおいて、上グレーチング12と下グレーチング11との間に収納されるので、邪魔にならない。また、充電ケーブル652を駐車場スペース650へ下降させる際に、下グレーチング11の貫通孔11Aを利用して充電ケーブル652を通すので、充電ケーブル652を通すための通し孔等を天井部分に形成する必要がない。
【0104】
なお、第1変形例では、蓄電池602が、照明装置24へ電力を供給せず、充電ケーブル652へのみ電力を供給刷る構成であってもよい。
また、第6実施形態の構成は、第1変形例を含めて、第2実施形態の構成、第3実施形態の構成、第4実施形態の構成及び第5実施形態の構成に対しても適用しても良い。
【0105】
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、種々の変形、変更、改良が可能である。
【符号の説明】
【0106】
10,200,300,400,500,600 建物構造
11 下グレーチング(天井部材)
11A 貫通孔
12 上グレーチング(床部材)
12A 貫通孔
14 ルーバー(遮断手段)
24 照明装置(照明手段)
52 窓(建具)
214 スライドカバー(遮断手段)
426 寒色系光源
428 暖色系光源
430 制御部
602 蓄電池
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下階の間に配設されると共に上階の床を構成し、かつ、前記上下階の間での透光及び通気を可能とする複数の貫通孔が形成された床部材と、
前記床部材の下方に配設され、前記上下階の間での透光及び通気を遮断可能な遮断手段と、
を備える建物構造。
【請求項2】
前記貫通孔に着脱可能に差し込まれ、前記上階を照明する照明手段を備える請求項1に記載の建物構造。
【請求項3】
前記照明手段は、寒色系の光を発する寒色系光源と、暖色系の光を発する暖色系光源と、を有して構成され、
前記寒色系光源及び前記暖色系光源のそれぞれを所定タイミングで動作させる制御部を備える請求項1又は請求項2に記載の建物構造。
【請求項4】
前記照明手段は、起点から目標箇所まで複数配設され、検知された識別情報に基づき起点から目標箇所まで点灯する請求項1〜3のいずれか1項に記載の建物構造。
【請求項5】
開閉可能な建具を備え、
前記遮断手段は、前記建具の閉鎖に連動して前記上下階の間での透光及び通気を遮断し、前記建具の開放に連動して前記上下階の間での透光及び通気を可能にする請求項1〜4のいずれか1項に記載の建物構造。
【請求項6】
前記遮断手段の下方に設けられると共に下階の天井を構成し、かつ、前記上下階の間での透光及び通気を可能とする複数の貫通孔が形成された天井部材を備える請求項1〜5のいずれか1項に記載の建物構造。
【請求項7】
前記床部材と前記天井部材との間に配設され、前記照明手段に電力を供給可能な蓄電池を備える請求項6に記載の建物構造。
【請求項8】
前記床部材と前記天井部材との間の気温が所定温度に達すると、前記遮断手段を作動させて前記上下階の間での通気を可能とする駆動制御部を備える請求項7に記載の建物構造。
【請求項9】
前記天井部材の下方に設けられた駐車スペースと、
予め登録された自動車のバッテリーに電気的に接続可能な接続端子を一端部に有すると共に他端部が前記蓄電池に電気的に接続され、前記自動車の前記駐車スペースへの進入が検知されると前記天井部材の貫通孔を通じて前記接続端子が前記駐車スペースへ下降される充電ケーブルと、
を備える請求項7に記載の建物構造。
【請求項1】
上下階の間に配設されると共に上階の床を構成し、かつ、前記上下階の間での透光及び通気を可能とする複数の貫通孔が形成された床部材と、
前記床部材の下方に配設され、前記上下階の間での透光及び通気を遮断可能な遮断手段と、
を備える建物構造。
【請求項2】
前記貫通孔に着脱可能に差し込まれ、前記上階を照明する照明手段を備える請求項1に記載の建物構造。
【請求項3】
前記照明手段は、寒色系の光を発する寒色系光源と、暖色系の光を発する暖色系光源と、を有して構成され、
前記寒色系光源及び前記暖色系光源のそれぞれを所定タイミングで動作させる制御部を備える請求項1又は請求項2に記載の建物構造。
【請求項4】
前記照明手段は、起点から目標箇所まで複数配設され、検知された識別情報に基づき起点から目標箇所まで点灯する請求項1〜3のいずれか1項に記載の建物構造。
【請求項5】
開閉可能な建具を備え、
前記遮断手段は、前記建具の閉鎖に連動して前記上下階の間での透光及び通気を遮断し、前記建具の開放に連動して前記上下階の間での透光及び通気を可能にする請求項1〜4のいずれか1項に記載の建物構造。
【請求項6】
前記遮断手段の下方に設けられると共に下階の天井を構成し、かつ、前記上下階の間での透光及び通気を可能とする複数の貫通孔が形成された天井部材を備える請求項1〜5のいずれか1項に記載の建物構造。
【請求項7】
前記床部材と前記天井部材との間に配設され、前記照明手段に電力を供給可能な蓄電池を備える請求項6に記載の建物構造。
【請求項8】
前記床部材と前記天井部材との間の気温が所定温度に達すると、前記遮断手段を作動させて前記上下階の間での通気を可能とする駆動制御部を備える請求項7に記載の建物構造。
【請求項9】
前記天井部材の下方に設けられた駐車スペースと、
予め登録された自動車のバッテリーに電気的に接続可能な接続端子を一端部に有すると共に他端部が前記蓄電池に電気的に接続され、前記自動車の前記駐車スペースへの進入が検知されると前記天井部材の貫通孔を通じて前記接続端子が前記駐車スペースへ下降される充電ケーブルと、
を備える請求項7に記載の建物構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2012−1937(P2012−1937A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−136479(P2010−136479)
【出願日】平成22年6月15日(2010.6.15)
【出願人】(504093467)トヨタホーム株式会社 (391)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月15日(2010.6.15)
【出願人】(504093467)トヨタホーム株式会社 (391)
【Fターム(参考)】
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