説明

建設機材連結具

【課題】 長くて重い建設機材の連結作業を、極めて安全で、かつ熟練を要せずにすることができる連結部材を提供する。
【解決手段】 高さ方向に移動可能な昇降機構5と一体あるいは連結可能に設けた機械側連結体12と、回動機構14を介して上記機械側連結体12に回動可能に連結した部材側連結体13と、この部材側連結体に設けるとともに被連結対象Sの先端を連結する機材連結部19とを備え、上記昇降機構を上昇させて機材連結部に連結した被連結対象を持ち上げたとき、部材側連結体に被連結対象の自重が作用するとともに、この被連結対象の自重によって部材側連結体が機械側連結体に対して回動しながら、上記被連結対象を持ち上げる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、掘削機や杭打ち機等の動力装置に建設機材を連結する連結部材に関する。
【背景技術】
【0002】
図10は、従来から知られているスクリュー式掘削機の全体図である。このスクリュー式掘削機は、本体1に設けたブーム2の先端に支持部3を回転可能に取り付けるとともに、この支持部3には、リーダー4を吊り下げるようにして地上に起立させている。このリーダー4には、その長手方向に沿ってレール4aを設けるとともに、このレール4aに沿って上下に移動可能な昇降機構5、および筒状の振れ止め部材6を組みつけている。
そして、振れ止め部材6内を貫通するように、スクリューSを昇降機構5の底面に設けたジョイント5aに連結している。
なお、上記支持部3には図示しない滑車を備え、この滑車に複数のワイヤwを吊るすとともに、一のワイヤwにスクリューSや杭等を吊るすための吊り具7を吊るしている。
【0003】
上記の構成からなるスクリュー式掘削機においては、スクリューSを昇降機構5のジョイント5aに次のようにして連結する。
すなわち、図11に示すように、スクリューSを地面に寝かせておくとともに、吊り具7を地面近くまで下降させ、ロープ8を介して吊り具7にスクリューSを引っ掛ける。このとき、ロープ8は、スクリューSにおける昇降機構5との連結側寄りに引っ掛けておく。なお、昇降機構5は、スクリューSの長さよりも僅かに高い位置に下降させておく。
【0004】
上記の状態から、本体1に設けた図示しないウィンチを操作して、吊り具7を上昇させると、図12に示すように、スクリューSが斜めに傾きながら上空に引き上げられる。スクリューSが上昇して地面から離れたら、図13に示すように、ワイヤwを旋回させるとともに、スクリューSの後端を振れ止め部材6の上方に位置させる。
そして、スクリューSの後端が振れ止め部材6の上方に位置したら、図14に示すように、ワイヤwを再び旋回させながら振れ止め部材6を上昇させて、スクリューSをリーダー4に沿って起立させる。
【0005】
図14に示すように、スクリューSが起立したら、昇降機構5のジョイント5aにスクリューSの先端を挿入するとともに、ジョイント5aにピンを打ち込んでスクリューSを昇降機構5にしっかりと連結する。
上記のようにしてスクリューSを昇降機構5に連結したら、昇降機構5を回転させるとともに、スクリューSを回転させながら地面に潜らせて地面を掘削する。
なお、スクリューSの長さ以上に地面を掘削する場合には、スクリューSが地面に潜った状態、つまり、昇降機構5が地上近くに位置したところで、ピンを抜いて昇降機構5をスクリューSから離し、昇降機構5のみを上昇させる。そして、上記と同様にして別のスクリューSを昇降機構5に連結するとともに、このスクリューSの後端、すなわち、地面側を、既に地面に潜った状態のスクリューS先端と連結する。このようにして、スクリューSを次々に連結していけば、一本のスクリューSの長さ以上に、地面を深く掘削することができる。
【特許文献1】特開平11−256971号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来のスクリュー式掘削機においては、スクリューSを昇降機構5に連結する際の連結作業を、作業者が高所で行わなければならない。
なぜなら、上記したように、昇降機構5のジョイント5aとスクリューSとは、ピンを打ち込んで連結しなければならないが、スクリューSの先端をジョイント5aに挿入する際には、スクリューSを地面に対して垂直に起立させなければならないからである。
すなわち、スクリューSを地面に対して垂直に起立させ、スクリューSの先端に昇降機構5のジョイント5aを位置させるので、昇降機構5とスクリューSとの連結位置は、必ずスクリューSの長さ分だけ、地上から高い位置となる。
【0007】
したがって、建設現場においては、作業者がスクリューSの長さ分だけリーダー4を登っていき、振れ止め部材6を足場にしながら、ピンを打ち込んでジョイント5aとスクリューSとを連結しているのである。
ところが、スクリューSの長さは、5m程度のものから長いものでは10mに達するものまである。そして、このスクリューSの長さは、そのまま連結作業を行う地上からの高さを意味することとなるため、作業者は地上から5m〜10mの高所で連結作業を行わなければならない。
このように、スクリューSの連結作業は、高所でピンを打ち込まなければならないため、作業者は極めて危険な作業をしなければならないという問題があった。
【0008】
しかも、特に雨天の場合には、足場が非常に滑りやすいため、リーダー4を登る際や、ピンを打ち込む際の危険性がより一層高くなり、また、地面を深く掘削する場合には、スクリューSを次々と連結することとなるため、スクリューSを連結するたびに、作業者は何度もリーダー4を上り下りして、危険な作業を繰り返さなければならないという問題があった。
さらに、ジョイント5aにスクリューS先端を挿入する際に、僅かに両者が傾いている場合や、しっかりと両者が嵌合していない場合には、両者を連結するためのピンを打ち込めない場合がある。この場合には、スクリューSを僅かに移動させたり回転させたりして、両者がしっかりと嵌合したところでピンを打ち込まなければならないが、スクリューSは、軽いもので200kg程度、重いものに至っては2tもの重量を有するため、作業者一人ではスクリューSを移動させることができない。そのため、連結作業を行う作業者は、高所において、本体1で操作を行っているオペレーターと連携しながら、スクリューSと昇降機構5のジョイント5aとをしっかりと嵌合させなければならず、こうした作業には熟練を要する。
したがって、上記のような連結作業は、熟練作業者でなければすることができないという問題があった。
【0009】
この発明の目的は、長くて重い建設機材の連結作業を、極めて安全で、かつ熟練を要せずにすることができる連結部材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の発明は、高さ方向に移動可能な昇降機構と一体あるいは連結可能に設けた機械側連結体と、回動機構を介して上記機械側連結体に回動可能に連結した部材側連結体と、この部材側連結体に設けるとともに被連結対象の先端を連結する機材連結部とを備え、上記昇降機構を上昇させて機材連結部に連結した被連結対象を持ち上げたとき、部材側連結体に被連結対象の自重が作用するとともに、この被連結対象の自重によって部材側連結体が機械側連結体に対して回動しながら、上記被連結対象を持ち上げる点に特徴を有する。
【0011】
第2の発明は、回動機構にはストッパー機構を設け、このストッパー機構によって部材側連結体が機械側連結体に対して一方向にのみ回動する構成とし、上記被連結対象を持ち上げるとともに上記被連結対象が鉛直方向に起立したとき、上記ストッパー機構によって両連結体の回動が規制される点に特徴を有する。
第3の発明は、回動機構は、上記機械側連結体の軸中心よりも非回動方向にずらして設けた点に特徴を有する。
【発明の効果】
【0012】
第1の発明によれば、機械側連結体と部材側連結体とが回動するので、被連結対象を地面に寝かせた状態で昇降機構と被連結対象とを連結することができる。
したがって、昇降機構と被連結対象との連結作業を地上ですることができるので、従来のように作業者が高所で連結作業を行う必要がなく、極めて安全に連結作業を行うことができる。また、地上において安全に連結作業を行うことができるので、熟練作業者でなくても連結作業を容易に行うことができる。
第2の発明によれば、部材側連結体が機械側連結体に対して一方向にのみ回動するようにしたので、被連結対象を持ち上げる際に、被連結対象の自重を原因とする慣性作用によって、部材側連結体が非回動方向にぐらついたり、あるいは揺動してしまったりしない。したがって、上空において被連結対象を早くに安定させることができ、安全性を向上することができる。
第3の発明によれば、回動機構を機械側連結体の軸中心よりも非回動方向にずらしたので、被連結対象を吊り下げている際に、被連結対象の自重が非回動方向により大きく作用する。
したがって、被連結対象が回動方向に回動しにくくなり、作業時における被連結対象のぐらつきや傾きを一層低減するとともに、被連結対象を地面に対して垂直方向にしっかりと保持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1〜図9を用いて、この発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態における建設機材連結具は、ローラー式掘削機等の動力装置に用いるものであるが、ここでは従来と同様のローラー式掘削機を用いて説明することとする。したがって、この実施形態におけるローラー式掘削機については従来と同様の符号を付するとともに、その詳細な説明は省略する。
図1に示す建設機材連結具11は、機械側連結体12と部材側連結体13とによって構成される。上記機械側連結体12および部材側連結体13は、いずれも回動部材14を主構成要素としているが、この回動部材14の構成について図2(a),(b)を用いて説明する。
【0014】
図2(a)に示すように、回動部材14は、平板部15から二枚の噛み合い部16,16を所定の間隔を保って突出させている。平板部15には、その一端を斜めに切り欠いた切り欠き部15aを形成するとともに、図2(b)に示すように、その側面から底面に向かって連通路15bを形成している。
また、上記噛み合い部16,16は、上記したように平板部15の表面から突出して設けているが、平板部15に形成した切り欠き部15aに、上記噛み合い部16,16がはみ出さない範囲(図2(a)におけるL1の範囲)で突出するようにしている。
【0015】
上記噛み合い部16,16は、その突出方向先端を上記平板部15と平行にした平行平坦面16a,16aとするとともに、平板部15から垂直に突出する垂直平坦面16b,16bを、上記切り欠き部15a側に形成している。そして、上記噛み合い部16,16の突出方向先端であって、上記平板部15の切り欠き部15a側、すなわち、平行平坦面16a,16aと垂直平坦面16b,16bとの間には、その角を円弧状に切り欠いた回動切り欠き部16c,16cを形成している。また、噛み合い部16,16の中央近傍には、貫通孔16d,16dを貫通させている。
【0016】
上記の構成からなる回動部材14を備えた機械側連結体12は、図1に示すように、回動部材14における平板部15底面からロッド17を突出して設けている。このロッド17には、その外周に一対のピン通し溝17a,17aを形成するとともに、ロッド17の中心には連通穴17bを設けている。そして、この連通穴17bを、上記回動部材14における平板部15に設けた連通路15bの底面側開口に連通するようにしている(図2(b)参照)。
一方、上記部材側連結体13は、回動部材14における平板部15底面から、円柱部18を突出させるとともに、この円柱部18の先端には、この発明の機材連結部を構成する円筒部材19を固定している。この円筒部材19の中心には、連結穴19aを形成するとともに(図3(b)参照)、円筒部材19の先端近傍には、一対のピン通し孔19b,19bを貫通させている。また、円筒部材19外周には、上記連結穴19aに連通する接続孔19cを設けている。
【0017】
そして、この実施形態における建設機材連結具11は、上記の構成からなる機械側連結体12と部材側連結体13とを次のようにして連結している。
すなわち、図3(a),(b)に示すように、両連結体12,13に設けた回動部材14,14を、その切り欠き部15a,15aが同じ側に位置するようにして、各噛み合い部16を噛み合わせるとともに、各噛み合い部16に設けた貫通孔16dに連結固定ピン20を挿通して固定する。したがって、両連結体12,13は、この連結固定ピン20を軸として回動することができる。なお、この連結固定ピン20と上記回動部材14とによって、この発明の回動機構を構成している。
【0018】
ただし、図3(a),(b)からも明らかなように、両連結体12,13が一直線になったとき、一方の回動部材14における平行平坦面16aと、他方の回動部材14における平板部15表面とが接触する。このように、この実施形態においては、噛み合い部16における平行平坦面16aと平板部15とがストッパー機構として機能するため、部材側連結体13は、機械側連結体12に対して図中x方向の一方向にのみ回動することとなる。
また、図3(a)に示す状態から、部材側連結体13を、機械側連結体12に対してx方向に90度回動すると、図4に示すように、両回動部材14,14における切り欠き部15a,15aが接触して、それ以上両連結体12,13が回動することができなくなる。したがって、この建設機材連結具11は、両連結体12,13が一直線になった状態から、一方向にのみ90度の範囲内で回動することとなる。
【0019】
なお、図中符号21は連通パイプであるが、この連通パイプ21は、機械側連結体12における回動部材14であって、平板部15側面に設けた連通路15bの開口(図2(b)参照)と、部材側連結体13における円筒部材19の接続孔19cとを連通させる。
したがって、ロッド17に形成した連通穴17b→回動部材14の平板部15に形成した連通路15b→連結パイプ21→円筒部材19に設けた連結穴19aが連通することとなる。このように建設機材連結具11内を、連結パイプ21を介して連通させたことで、地面を掘削等した際に、地中に液体を流し込むめるようにするためである。
【0020】
次に、この実施形態における建設機材連結具11の作用について説明する。
図5に示すように、ローラー式掘削機のリーダー4にはレール4aを設けるとともに、このレール4aに沿って昇降可能な、昇降機構5を取り付けている。この昇降機構5の底面には、ジョイント5aを設けているが、このジョイント5aには一対のピン通し穴5b,5bを貫通させている。
一方、建設機材連結具11は、機械側連結体12に設けたロッド17を上方に向けるとともに、部材側連結体13を地面に寝かせておく。言い換えれば、両連結体12,13を90度回動させた状態で、ロッド17を上方に向けて地面に位置させる。
また、部材側連結体13の先端には、スクリューSを枕木上に寝かせておくが、このスクリューSの先端には連結溝S1が形成されている。
【0021】
上記の状態において、昇降機構5のジョイント5aがロッド17の真上に位置するように、リーダー4を旋回させるとともに、ジョイント5aがロッド17の真上に位置したところで、昇降機構5を下降させて、ジョイント5a内にロッド17を挿入させる。
そして、ロッド17がジョイント5a内に挿入したら、ロッド17のピン通し溝17a,17aに嵌るように、ピン通し穴5b,5bから固定ピンP,Pを打ち込む。このように、ピン通し穴5b,5bから固定ピンP,Pを打ち込むことによって、固定ピンP,Pがピン通し溝17a,17aに引っ掛かって、昇降機構5と機械側連結体12とを連結している。
【0022】
この状態を示したのが図6であるが、この図6に示すように、昇降機構5と機械側連結体12とを連結したら、ロープ8を介して吊り具7に部材側連結体13を吊り下げるとともに、ワイヤwを巻き上げて、部材側連結体13を地面から僅かに浮かせる。そして、リーダー4およびワイヤwを操作して、昇降機構5に連結した状態の建設機材連結具11をスクリューSに向かって移動させるとともに、この発明の機材連結部である円筒部材19に設けた連結穴19a内に、スクリューSの先端を挿入する。
上記のようにして、スクリューSの先端を連結穴19a内に挿入したら、上記連結溝S1に嵌るように、ピン通し孔19b,19bから固定ピンP,Pを打ち込む。このように、ピン通し孔19b,19bから固定ピンP,Pを打ち込むことによって、固定ピンP,Pが連結溝S1,S1に引っ掛かって、スクリューSと部材側連結体13とを連結している。
【0023】
上記のようにして、昇降機構5と機械側連結体12、スクリューSと部材側連結体13を連結したら、昇降機構5をレール4aに沿って上昇させる。
すると、図7に示すように、スクリューSの自重が部材側連結体13に作用して、部材側連結体13が機械側連結体12に対してy方向に回動しながら、スクリューSが上空に持ち上げられていく。このとき、リーダー4をスクリューS側に旋回させながら、昇降機構5を上昇させれば、図8に示すように、スクリューSを地面に対して垂直に、すなわち、鉛直方向に起立させて保持することができる。
このように、スクリューSが鉛直方向に起立した状態においては、スクリューSの自重によって、機械側連結体12と部材側連結体13とが一直線となる。
【0024】
この実施形態の建設機材連結具11を用いれば、回動部材14および連結固定ピン20からなる回動機構によって、機械側連結体12と部材側連結体13とが回動するので、昇降機構5とスクリューSとを地上において連結させることができる。
したがって、従来のように作業者が高所で連結作業を行う必要がなく、極めて安全に連結作業を行うことができる。また、地上において安全に連結作業を行うことができるので、熟練作業者でなくても連結作業を容易に行うことができる。
また、部材側連結体13が機械側連結体12に対して一方向にのみ回動するようにしたので、スクリューSを持ち上げる際に、スクリューSの自重を原因とする慣性作用によって、部材側連結体13が非回動方向(地面に対して起立したスクリューSを軸としてx方向と反対方向)にぐらついたり、あるいは揺動してしまったりしない。したがって、上空においてスクリューSを早くに安定させることができ、安全性を向上することができる。
【0025】
なお、この実施形態における建設機材連結具11は、図9に示すように、連結固定ピン20の挿通位置、言い換えれば、両連結体12,13を連結する回動機構を機械側連結体12の軸中心よりも、非回動方向(部材側連結体13が回動するx方向と反対方向)側にずらしている。
このように、回動機構を非回動方向にずらすことによって、スクリューSを持ち上げたときに、スクリューSの自重が、平行平坦面16aと平板部15との接触面、言い換えれば、非回動方向に大きく作用する
したがって、作業時にスクリューSを回転させた場合や、昇降機構5に大きな振動が生じた場合にも、スクリューSが回動方向にぐらつきにくくなり、スクリューSを地面に対して垂直方向にしっかりと保持することができる。
【0026】
なお、上記実施形態においては、スクリュー式掘削機を用いて説明したが、当該建設機材連結具は、スクリュー式掘削機に限らず、重くしかもある程度の長さを有する建設機材を連結する動力装置に広く用いることができる。
また、上記実施形態では、回転機構を両連結体に一体に設けたが、回転機構と両連結体とを別体で構成しても構わない。いずれにしても、両連結体が回動する構成であれば、特にその構成等限定されるものではない。
さらに、この発明の建設機材連結具は、昇降機構に一体にして設けても構わない。昇降機構と機械側連結体とを一体に形成すれば、昇降機構と機械側連結体との連結作業を省略することができる。
また、機材連結部の構成や、昇降機構と連結するための構成は、上記実施形態における構成に限られず、被連結対象や昇降機構における連結部の構成に合わせた構成とすればよい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】この発明に係る建設機材連結具の一実施形態を示す全体図である。
【図2(a)】この発明の回動機構である回動部材を示す図である。
【図2(b)】この発明の回動機構である回動部材の断面図である。
【図3(a)】機械側連結体と部材側連結体とが一直線になった状態を示す全体図である。
【図3(b)】機械側連結体と部材側連結体とが一直線になった状態を別の角度から見た全体図である。
【図4】部材側連結体が機械側連結体に対して90度回動した状態を示す全体図である。
【図5】この発明に係る建設機材連結具を昇降機構およびスクリューに連結する際の第1段階を示す図である。
【図6】この発明に係る建設機材連結具を昇降機構およびスクリューに連結する際の第2段階を示す図である。
【図7】スクリューを持ち上げる状態を示す図である。
【図8】掘削状態までスクリューを持ち上げた状態を示す図である。
【図9】機械側連結体の中心と回動機構の位置との関係を示す図である。
【図10】従来のスクリュー式掘削機の全体図である。
【図11】スクリューを昇降機構に連結する際の第1段階を示す図である。
【図12】スクリューを昇降機構に連結する際の第2段階を示す図である。
【図13】スクリューを昇降機構に連結する際の第3段階を示す図である。
【図14】スクリューを昇降機構に連結する際の第4段階を示す図である。
【符号の説明】
【0028】
5 昇降機構
11 建設機材連結具
12 機械側連結体
13 部材側連結体
14 この発明の回動機構を構成する回動部材
15 この発明のストッパー機構を構成する平板部
16 この発明のストッパー機構を構成する噛み合い部
19 この発明の機材連結部である円筒部材
20 この発明の回動機構を構成する連結固定ピン
S 連結対象であるスクリュー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高さ方向に移動可能な昇降機構と一体あるいは連結可能に設けた機械側連結体と、回動機構を介して上記機械側連結体に回動可能に連結した部材側連結体と、この部材側連結体に設けるとともに被連結対象の先端を連結する機材連結部とを備え、上記昇降機構を上昇させて機材連結部に連結した被連結対象を持ち上げたとき、部材側連結体に被連結対象の自重が作用するとともに、この被連結対象の自重によって部材側連結体が機械側連結体に対して回動しながら、上記被連結対象を持ち上げる構成にした建設機材連結具。
【請求項2】
回動機構にはストッパー機構を設け、このストッパー機構によって部材側連結体が機械側連結体に対して一方向にのみ回動する構成とし、上記被連結対象を持ち上げるとともに上記被連結対象が鉛直方向に起立したとき、上記ストッパー機構によって両連結体の回動が規制される構成にした請求項1記載の建設機材連結具。
【請求項3】
回動機構は、上記機械側連結体の軸中心よりも非回動方向にずらして設けた請求項2記載の建設機材連結具。

【図1】
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【図2(a)】
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【図2(b)】
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【図3(a)】
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【図3(b)】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−2063(P2008−2063A)
【公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−169663(P2006−169663)
【出願日】平成18年6月20日(2006.6.20)
【出願人】(503043687)ヤクシン・スペック株式会社 (3)
【Fターム(参考)】